JP2001258161A - 分散型電源及び電力設備 - Google Patents

分散型電源及び電力設備

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JP2001258161A
JP2001258161A JP2000068989A JP2000068989A JP2001258161A JP 2001258161 A JP2001258161 A JP 2001258161A JP 2000068989 A JP2000068989 A JP 2000068989A JP 2000068989 A JP2000068989 A JP 2000068989A JP 2001258161 A JP2001258161 A JP 2001258161A
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Masakuni Asano
正邦 浅野
Kensho Tokuda
憲昭 徳田
Soji Nishimura
荘治 西村
Yoshibumi Minowa
義文 蓑輪
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連系運転の電力と系統給電検出用の次数間高
調波とを分散型電源の電力変換器から系統に直列に供給
してその単独運転を防止する。 【解決手段】 連系運転の電力の供給信号と次数間高調
波の注入制御信号とを加算し、系統に接続された電力変
換器18に供給する手段と、次数間高調波の電気量変化
から系統給電の停止を検出する手段と、この検出に基づ
き単独運転を防止する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ等の電
力変換器を系統に接続した分散型電源であって、変電所
の遮断器の開放による系統停電が発生したときに、単独
運転を検出する機能を備えたものに関する。また、この
種の分散型電源を系統に複数台接続して形成された電力
設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、系統に連系運転される需要家等の
分散型電源であって、インバータ等の電力変換器を系統
に接続したものとしては、マイクロガスタービン発電シ
ステム、風力発電システム、太陽光発電システム、燃料
電池システム、発電機,フライホイール等を用いた非常
用電源システム、UPS、常用電源システム(コジェネ
レーション設備)などがある。
【0003】これらの分散型電源は、系統正常時、イン
バータ等の電力変換器(逆変換装置)により系統基本波
に同期した連系運転の電力を発生し、この電力を系統に
供給する。
【0004】また、変電所の遮断器が開放されて系統給
電が停止すると、分散型電源の単独運転を検出して、単
独運転による感電事故等の発生を防止するため、系統か
ら解列することが行われる。
【0005】ところで、前記従来の単独運転の検出方式
としては、例えば文献「解説 電力系統連系技術要件ガ
イドライン’98」(株式会社電力新報社,1998年
9月24日第3刷発行)の第24〜25頁に記載の能動
的方式が知られている。
【0006】この能動的方式は、つぎに説明する無効電
力変動方式(ΔQ方式)と、有効電力変動方式(ΔP方
式)とに大別される。 (i)無効電力変動方式(ΔQ方式) 発電出力に周期的な無効電力変動を与えておき、単独運
転移行時に現れる周期的な電圧変動あるいは電流変動等
を検出する方式である。(ii)有効電力変動方式(ΔP
方式) 発電出力に周期的な有効電力変動を与えておき、単独運
転移行時に現れる周期的な周波数変動あるいは電圧変動
等を検出する方式である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の能動的検出
方式で単独運転を検出する分散型電源の場合、例えば前
記文献の第25頁の図5(a)からも明らかなように、
電力変換器の系統基本波の出力に変調を加えて無効電力
変動又は有効電力変動を生じさせ、この変動の検出信号
(能動信号)の変動から系統給電の停止に伴う単独運転
を検出する構成であるため、系統にフリッカ(無効電力
変動),ビート(有効電力変動)などの悪影響を与える
問題点がある。
【0008】また、同文献の第152頁の「(1)解列
時限」の項にも記載されているように、前記能動信号の
変動特性を考慮すると、従来は、単独運転の検出に3〜
10秒程度かかり、系統給電の停止から解列までに時間
を要し、例えば分散型電源が接続された系統より一段上
位の系統の再閉路時間が3秒未満の極めて短い場合に
は、解列が間に合わず、対応できない問題点もある。
【0009】つぎに、例えば同一系統の複数の需要家が
この種の分散型電源を有し、複数台の分散電源を系統に
接続した電力設備が形成される場合、この設備の各分散
型電源が例えばΔQ方式でそれぞれ単独運転を検出する
と、ある電源の無効電力が+ΔQ,−ΔQ,+ΔQ,−
ΔQ,…に変動する間に、同時に、他の電源の無効電力
が−ΔQ,+ΔQ,−ΔQ,+ΔQ,…に変動する事態
が生じ、このとき、両電源の電力変動が相殺され、単独
運転の検出が困難になる。
【0010】そのため、このような電力設備にあって
は、従来は、何らかの同期化手段を用いて各分散型電源
の検出タイミングを調整する必要がある。
【0011】ところで、本出願人は、特願平9−620
23号,特願平10−64617号及び特願平10−2
96446号の出願により、系統基本波に同期したその
非整数倍の周波数の次数間高調波(中間次数調波)の電
流を系統に注入し、その注入周波数についての系統のイ
ンピーダンス又はアドミタンスの変化から、系統給電の
停止に伴う系統停電を検出して分散型電源を解列する分
散型電源の単独運転防止装置を既に出願している。
【0012】なお、特願平9−62023号の出願には
インピーダンス又はアドミタンスの量(大きさ)そのも
のの変化から系統給電の停止に伴う系統停電を検出する
ことが記載され、特願平10−64617号の出願には
インピーダンス又はアドミタンスの容量性方向の一定値
以上の変化から系統給電の停止に伴う系統停電を検出す
ることが記載されている。
【0013】また、特願平10−296446号の出願
には分散型電源と別個の無効電力補償装置(SVC)に
より、次数間高調波の電流を分散型電源に並列に系統に
注入して前記の系統停電を検出することが記載されてい
る。
【0014】そして、次数間高調波の電流が、本来、系
統に存在しない周波数の電流であり、しかも、系統基本
波より高周波数であることから、これら既出願の装置
は、系統にフリッカやビートを与えることなく系統停電
を検出することができ、その上、系統停電の検出が迅速
に行える利点がある。
【0015】しかし、前記既出願のいずれの装置も、次
数間高調波の電流を分散型電源と並列に系統に注入して
系統給電の停止を検出していた。
【0016】本発明は、SVC等を別個に設けたりする
ことなく、分散型電源から供給する電力に次数間高調波
を注入して単独運転を検出する機能を備えることを課題
とする。
【0017】また、この種の分散型電源を系統に複数台
接続した電力設備において、分散型電源間の相互干渉な
く、各分散型電源により、次数間高調波を系統に供給し
て系統給電の停止に伴う系統停電を検出し、それぞれの
単独運転を確実に防止することも課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の分散型電源は、請求項1の場合、連系運
転の電力の供給信号と次数間高調波の注入制御信号とを
加算し、系統に接続された電力変換器に供給する手段
と、次数間高調波の電気量変化から系統給電の停止を検
出する手段と、この検出に基づき単独運転を防止する手
段とを備える。
【0019】この場合、分散型電源から、電力変換器を
介して電力と次数間高調波が、系統に直列に供給され
る。
【0020】そして、系統の次数間高調波の計測に基づ
き、次数間高調波の電気量変化から系統給電の停止に伴
う系統停電が検出され、この検出に基づいて系統から解
列して単独運転が防止される。
【0021】したがって、分散型電源により系統給電の
停止に伴う系統停電を検出してその単独運転を防止する
ことができる。
【0022】そして、次数間高調波を系統に供給して系
統給電の停止に伴う系統停電を検出し、系統基本波に変
調を加えないため、従来の能動的検出方式(ΔQ方式,
ΔP方式)のように、系統にフリッカ,ビートなどの悪
影響が発生せず、系統品質の低下を招来することがな
い。
【0023】しかも、次数間高調波の周波数が系統基本
波より高く、その電気量変化が計測に迅速に出現するた
め、系統給電の停止に伴う系統停電を迅速に検出して系
統から解列することができる。
【0024】また、請求項2の場合、連系運転の電力の
供給信号と系統基本波の非整数倍周波数の単独運転検出
用の次数間高調波の電流の注入制御信号とを加算して電
力変換器に駆動指令信号として供給し,電力変換器から
系統に連系運転の電力と次数間高調波の電流とを直列に
供給させる手段と、次数間高調波の電流,電圧の少なく
とも一方の計測に基づき,系統の次数間高調波の電気量
変化から系統給電の停止を検出する手段と、この系統給
電の停止の検出に基づき電力変換器を系統から切り離す
手段とを備える。
【0025】したがって、連系運転の電力の供給信号と
系統基本波の非整数倍周波数の単独運転検出用の次数間
高調波の注入制御信号とを加算して形成した駆動指令信
号により電力変換器が駆動され、この電力変換器に連系
運転の電力と次数間高調波とを合成した交流出力が発生
し、この交流出力に基づき、系統に連系運転の電力と次
数間高調波の電流とが直列に供給される。
【0026】また、次数間高調波の電流,電圧の少なく
とも一方の計測に基づき,系統の次数間高調波の電気量
変化から系統給電の停止に伴う系統停電が検出され、こ
の系統停電の検出に基づき、電力変換器が系統から切り
離されて分散型電源が系統から解列され、その単独運転
が防止される。
【0027】そのため、より具体的な構成で請求項1の
場合と同様の単独運転の防止が行える。
【0028】つぎに、請求項1又は請求項2記載の分散
型電源を系統に複数台接続した請求項3の電力設備は、
次数間高調波の周波数が分散型電源毎に異なる。
【0029】したがって、各分散型電源が、電源間の相
互干渉なく、系統給電の停止に伴う系統停電を検出して
それぞれの単独運転を防止することができ、電源間の同
期化手段を設けたりすることなく、確実に、系統に接続
された複数の分散型電源の単独運転を防止することがで
きる。
【0030】さらに、請求項4の分散型電源の場合、こ
の分散型電源の単独運転検出用の次数間高調波を電力変
換器を介して連系運転の電力と共に系統に供給するた
め、それ自身で、次数間高調波による単独運転の検出が
可能である。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態につき、図
1ないし図3を参照して説明する。図1は配電系統の1
例の単線結線図であり、配電用変電所1の3相の系統電
源2に変圧器3,遮断器4を介して配電線5が接続さ
れ、この配電線5に注目需要家の受電設備6及び1又は
複数の一般負荷7が接続されている。
【0032】そして、受電設備6においては、受電点8
に引込線9を介して連系・解列用の常閉の開閉器10が
接続され、この開閉器10の負荷側に分散型電源11及
び1又は複数の自所内負荷(構内負荷)12が接続され
ている。
【0033】つぎに、図2は分散型電源11の構成を示
した単線結線図であり、分散型電源11は例えば風力発
電システムの発電部13とその制御装置14とからな
る。
【0034】そして、発電部13は風力発電機15の交
流出力を整流器16により直流に変換し、この直流をエ
ネルギ蓄積用のコンデンサ17を介してインバータ等の
電力変換器18に供給する。
【0035】この電力変換器18は制御装置14から供
給された駆動指令信号SG により、例えばPWM制御で
駆動され、その交流の出力を開閉器10,引込線9を介
して配電線5に注入する。
【0036】また、電力変換器18の出力側に計器用変
流器19,計器用変圧器20を設け、変流器19の電流
の計測信号及び変圧器20の電圧の計測信号を制御装置
14の電力供給制御部21に供給し、この制御部21に
より、両計測信号から系統基本波の電流Ij,電圧Vj
を検出して、例えば電流制御方式により、供給信号Sa
を形成する。
【0037】また、制御装置14の電流注入制御部22
により、変圧器20の計測信号から系統基本波の電圧V
jを検出し、検出周波数に基づくPLL制御により、単
独運転検出用の信号として、系統基本波に同期したその
周波数の非整数倍の周波数の例えば2.375次の次数
間高調波の電流の注入制御信号Sbを形成する。
【0038】そして、供給信号Saと注入制御信号Sb
とを加算部23により加算し、その加算信号をゲート信
号形成部24に供給し、この形成部24により加算信号
に応じたPWM制御波形の駆動用のゲート信号を形成
し、このゲート信号を、駆動指令信号SGとして電力変
換器18に供給する。
【0039】したがって、電力変換器18を分散型電源
11の本来の電力供給と単独運転検出用の次数間高調波
の電流の供給とに共用し、供給信号Saに基づく連系運
転の電力と注入制御信号Sbに基づく次数間高調波の電
流とを、引込線9を介して配電線5に直列に供給する。
【0040】つぎに、変流器19の電流の計測信号及び
変圧器20の電圧の計測信号を制御装置14の単独運転
検出部25に供給し、この検出部25により、受電設備
6からみた系統の次数間高調波についてのアドミタンス
変化(電気量変化)から系統給電の停止に伴う系統停電
を検出する。インピーダンス変化,電圧変化,電流変化
からも検出できるが、ここではアドミタンス変化から検
出する場合を説明する。
【0041】すなわち、検出部25は変流器19,変圧
器20の計測信号をA/D変換した後、FFT,DFT
等でデジタル周波数解析し、時々刻々の次数間高調波の
注入電流,注入電圧(ベクトル量)を求め、そのアドミ
タンス(=注入電流/注入電圧)を算出する。
【0042】このとき、次数間高調波の電流が、本来、
配電線5に存在しない周波数の電流であり、また、系統
のアドミタンスに対して負荷12のアドミタンスが十分
に小さいため、需要家設備6からみた,換言すれば受電
点8からみた系統のアドミタンスが精度よく計測され
る。
【0043】そして、遮断器4が開放され、系統給電の
停止に伴う系統停電になると、受電点8からみた配電線
5が電源開放状態になってそのアドミタンスが減少変化
する。
【0044】つぎに、このアドミタンスのサセプタンス
成分の系統停電による具体的な変化を、図3を参照して
説明する。
【0045】図3の(a)は受電点8からみた配電線5
の系統基本波の電圧、(b)は次数間高調波の注入次数
の電圧、(c)は次数間高調波の注入次数の電流、
(d)は(b)の注入次数の電圧と(c)の注入次数の
電流との演算により検出した次数間高調波のサセプタン
ス成分(絶対値)である。
【0046】また、図3の時刻txは遮断器4が開放さ
れて系統給電の停止に伴う系統停電(すなわち単独運
転)が発生するタイミングであり、それ以前は、配電線
5の系統がインピーダンスが小さい状態にあるため、次
数間高調波の注入電圧が小さく、そのサセプタンス成分
は大きく、一定値bmax に保たれる。
【0047】そして、時刻txに遮断器4が開放されて
系統給電の停止に伴う系統停電が発生し、分散型電源1
1が連系運転から単独運転の状態に移行すると、このと
き、電力供給及び次数間高調波の電流注入は継続する。
受電点8の系統基本波電圧は変化しない。受電点8から
みた配電線5の系統が電源開放状態に変化し、次数間高
調波の注入電流は一定であるため、次数間高調波の注入
電圧が大きくなり、この注入電圧の変化に伴って、その
サセプタンス成分が減少する。
【0048】このサセプタンス成分の減少変化に基づ
き、系統停電を極めて迅速に検出することができる。
【0049】具体的には、例えば系統基本波8周期分の
周波数解析データの平均から系統の次数間高調波のサセ
プタンス成分を検出する場合、時刻txから系統基本波
8周期後(1/60秒×8=0.15秒後)の時刻ty
に、受電点8のそれまでの連続8周期分のデータ全てが
電源開放の一定値bmin に減少変化するため、停電検出
のしきい値のサセプタンスをbmax〜bminの間の適当な
値に設定すると、発生から0.15秒以内に、系統停電
を迅速に検出することができる。
【0050】そして、この系統停電の検出に基づき、単
独運転検出部25から解列制御部26に解列指令信号を
出力し、この制御部26により開閉器10を開放して分
散型電源11を配電線5から切り離し、分散型電源11
の単独運転を防止する。
【0051】なお、加算部23,ゲート信号形成部24
が、請求項1の連系運転の電力の供給信号と次数間高調
波の注入制御信号とを加算し、系統に接続された電力変
換器に供給する手段,請求項2の連系運転の電力の供給
信号と系統基本波の非整数倍周波数の単独運転検出用の
次数間高調波の注入制御信号とを加算して電力変換器に
駆動指令信号として供給し、電力変換器から系統に連系
運転の電力と次数間高調波とを直列に供給させる手段を
形成する。
【0052】また、単独運転検出部25が請求項1,請
求項2の系統給電の停止を検出する手段であり、解列制
御部26,開閉器10が請求項1の単独運転を防止する
手段,請求項2の電力変換器を系統から切り離す手段で
ある。
【0053】したがって、この実施の形態の場合、分散
型電源11の電力変換器18を風力発電に基づく連系運
転の電力の供給と単独運転検出用の次数間高調波の供給
とに共用し、分散型電源11から配電線5に連系運転の
電力と停電検出用の次数間高調波の電流を直列に供給し
てその単独運転を防止することができ、分散型電源と別
個にSVC等を設けて分散型電源の連系運転の電力と次
数間高調波の電流とを系統に並列注入する必要がなく、
分散型電源11により、その単独運転を確実に防止する
ことができる。
【0054】なお、次数間高調波の電流の注入量は、次
数間高調波が系統に存在しないか又は存在しても極めて
小レベルでほぼ基本波の0.01%以下であることか
ら、電力系統5に0.1%程度の電圧歪みが生じる程度
ですみ、連系運転上何等支障はない。電力変換器18の
容量はほぼ風力発電量によって決まる。
【0055】そして、系統の次数間高調波についてのア
ドミタンス変化から系統給電の停止に伴う系統停電の発
生を検出するため、従来の能動的検出方式(ΔQ方式,
ΔP方式)のように系統基本波に変調を加えなくてよ
く、系統にフリッカやビートの影響を与えることがな
い。
【0056】また、次数間高調波が系統基本波より高周
波数であるため、系統給電の停止に伴う系統停電をその
発生から例えば0.15秒以内に迅速に検出して分散型
電源11を配電線5から直ちに切り離すことができる。
【0057】そのため、配電線5より一段上位の系統の
再閉路時間が3秒未満であっても、その再閉路以前に分
散型電源11を系統から切離すことができ、確実に対応
することができる。
【0058】ところで、配電線5がいわゆる2次変電所
等から引出された高圧系統の場合は、次数間高調波の周
波数,すなわち次数に特別な制限はないが、配電線5が
低圧の配電系統の場合は、系統に力率改善用コンデンサ
が必ず存在することから、前記特願平9−62023号
の明細書にも記載されているように、次数間高調波の次
数は、通常、4次未満に制限される。
【0059】つぎに、アドミタンスの逆数がインピーダ
ンスになることから、受電設備6からみた系統の次数間
高調波についての電気量変化をインピーダンス変化と
し、停電検出部25により、次数間高調波のインピーダ
ンスの増大変化から系統停電を検出してもよいのは勿論
である。
【0060】また、次数間高調波の注入電流又は電圧が
変化しない系統の場合は、次数間高調波についての電気
量変化を電圧変化又は電流変化とし、配電線5の適当な
監視点(計測点)の注入次数の次数間高調波の電圧変化
又は電流変化から系統停電を検出してもよく、この場合
は、次数間高調波の電圧又は電流のみを計測すればよ
い。
【0061】さらに、電力変換器18の系統からの切り
離しは、開閉器10を開放する代わりに、電力変換器1
8の駆動を停止して電気的に行ってもよい。
【0062】そして、発電部13は風力発電システムに
限られるものでなく、マイクロガスタービン発電システ
ム、太陽光発電システム、燃料電池システム、非常用電
源システム、UPS、常用電源(コジェネレーションシ
ステム)等の電力変換器18に相当する電力変換器を備
えた種々の発電システムであってよいのは勿論である。
【0063】つぎに、例えば、配電線5の複数の需要家
の受電設備が分散型電源11を備え、配電線5の系統全
体の電力設備が、分散型電源11を系統に複数台接続し
て形成される場合、各分散型電源11毎に単独運転検出
用の次数間高調波の電流の周波数を異ならせ、各分散型
電源11の注入制御部23により、分散型電源11毎に
異なる周波数の次数間高調波の注入制御信号Sbを形成
して配電線5に注入する。
【0064】1例を示せば、分散型電源11が5個存続
したとすると、2.125次{=(2+1/8)次},
2.25次{=(2+2/8)次},2.375次{=
(2+3/8)次},2.5次{=(2+4/8)
次},2.625次{=(2+5/8)次}の次数間高
調波の電流を用いればよい。
【0065】この場合、各分散型電源11の次数間高調
波の注入電流の周波数(次数)が異なるため、それらの
相互干渉が発生せず、電源11間の同期化手段を設けた
りすることなく、各分散型電源11により、それぞれ系
統停電を確実に検出して単独運転を防止することができ
る。
【0066】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。まず、請求項1の場合は、連系運転の電力と次数間
高調波とを、電力変換器18から系統(配電線5)に直
列に供給し、系統の次数間高調波の電気量変化から系統
給電の停止に伴う系統停電を検出して単独運転を確実に
防止することができる。
【0067】そして、従来の能動的検出方式(ΔQ方
式,ΔP方式)の単独運転の検出のように、系統に無効
電力や有効電力の変動を与えたりしないことから、系統
にフリッカ,ビートなどの悪影響が発生せず、系統品質
の低下を招来することがない。
【0068】しかも、次数間高調波が系統基本波より高
周波数であり、その電気量変化が計測結果に迅速に出現
するため、系統停電を検出して迅速に解列することがで
き、例えば、上位の系統の再閉路時間が短くても十分に
対応することができる。
【0069】つぎに、請求項2の場合は、連系運転の電
力の供給信号と系統基本波の非整数倍周波数の単独運転
検出用の次数間高調波の注入制御信号とを加算して形成
した駆動指令信号により電力変換器18を駆動し、この
電力変換器18により、連系運転の電力と次数間高調波
とを合成した交流出力を発生し、この交流出力に基づ
き、系統に連系運転の電力と次数間高調波を直列に供給
することができる。
【0070】さらに、次数間高調波の電流,電圧の少な
くもと一方の計測に基づき,系統の次数間高調波の電気
量変化から系統給電の停止に伴う系統停電を検出し、こ
の系統停電の検出に基づき、電力変換器18を系統から
切り離して系統から解列することができ、請求項1の場
合と同様の単独運転の防止を実現することができる。
【0071】つぎに、請求項3の場合は、系統に接続さ
れた各分散型電源11の次数間高調波の周波数を電源1
1毎に異ならせたため、次数間高調波の電源11間の相
互干渉がなく、各分散型電源11間の同期化手段を設け
たりすることなく、各分散型電源11により、それぞれ
の単独運転を確実に防止することができる。
【0072】また、請求項4の場合は、単独運転検出用
の次数間高調波を、電力変換器を介して連系運転の電力
と共に系統に供給したため、それ自身で、次数間高調波
による単独運転の検出が可能な分散型電源を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の単線結線図である。
【図2】図1の一部の詳細な単線結線図である。
【図3】(a)〜(d)は図2の動作説明用の波形図で
ある。
【符号の説明】
5 配電線 18 電力変換器 21 電力供給制御部 22 電流注入制御部 23 加算部 24 ゲート信号形成部 25 単独運転検出部 26 解列制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 荘治 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内 (72)発明者 蓑輪 義文 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内 Fターム(参考) 5G066 HA11 HB05 5H007 AA08 BB05 BB07 CC05 DB01 DC02 DC05 FA02 FA14 FA19 GA09 5H420 BB14 CC03 CC06 DD03 DD08 EA37 EA47 EB19 EB39 FF03 FF04 FF25 KK04 LL03 LL10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連系運転の電力の供給信号と次数間高調
    波の注入制御信号とを加算し、系統に接続された電力変
    換器に供給する手段と、 前記次数間高調波の電気量変化から系統給電の停止を検
    出する手段と、 該検出に基づき単独運転を防止する手段とを備えたこと
    を特徴とする分散型電源。
  2. 【請求項2】 系統に電力変換器を接続して形成された
    分散型電源であって、 連系運転の電力の供給信号と系統基本波の非整数倍周波
    数の単独運転検出用の次数間高調波の注入制御信号とを
    加算して前記電力変換器に駆動指令信号として供給し、
    前記電力変換器から系統に前記連系運転の電力と前記次
    数間高調波とを直列に供給させる手段と、 前記次数間高調波の電流,電圧の少なくとも一方の計測
    に基づき,系統の前記次数間高調波の電気量変化から系
    統給電の停止を検出する手段と、前記系統給電の停止の
    検出に基づき前記電力変換器を系統から切り離す手段と
    を備えたことを特徴とする分散型電源。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の分散型電源
    を系統に複数台接続した電力設備であって、次数間高調
    波の周波数が分散型電源毎に異なることを特徴とする電
    力設備。
  4. 【請求項4】 電力変換器を介して連系運転の電力を系
    統に供給する分散型電源において、この分散型電源の単
    独運転検出用の次数間高調波を前記電力変換器を介して
    前記電力と共に前記系統に供給して成ることを特徴とす
    る分散型電源。
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