JP2001296810A - フロントライト照明装置及び反射型ホログラムの製造方法 - Google Patents
フロントライト照明装置及び反射型ホログラムの製造方法Info
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Abstract
生と認識される現象が生じないようにしたフロントライ
ト照明装置を提供すること及びかかるフロント照明装置
を製造するための反射型ホログラムを確実に製造するこ
とができるようにすることを課題とする。 【解決手段】 透明な板状支持部材2の観察側の面2a
に反射型ホログラム3を担持させ、上記板状支持部材の
一の端面近傍に該板状支持部材の内部に照射光を入射さ
せる光源4を配置して成る反射型液晶表示素子5と観察
側との間に配置されるフロントライト照明装置1。
Description
ト照明装置及び反射型ホログラムの製造方法に関する。
詳しくは、局部的な暗部や該暗部によるモアレ縞の発生
が無くまた照明光の利用効率が高いフロントライト照明
装置とそのようなフロントライト照明装置を製造するた
めの反射型ホログラムを確実に製造する方法を提供する
技術に関する。
示素子のフロントライト照明装置としては、従来、図5
に示すようなものaが使用されていた。
光板bを有し、該導光板bには観察側の面b′に45度
の角度を為す多数の反射面c、c、・・・が形成されて
おり、導光板aの一の端面に対向して光源dが配置され
たものである。
図6に示すように、透明な支持板eの観察側の面e′に
転写等の手段によって細密に反射面f、f、・・・を形
成した別部材gを張り付けて形成された導光体hの一の
端面に光源iを対向させたものjが使用される。
にあっては、一の端面から導光板b又は導光体hの中に
入射した光源d又はiの光は、導光板b又は導光体hの
内部で全反射を繰り返して導光板b又は導光体hの全域
に行き渡るが、この過程で、反射面c、c、・・・又は
f、f、・・・に当たった場合には、該光kは反射型液
晶表示素子lの方へ反射され、該光kが液晶表示素子l
の画像表示面mで反射され、該反射された光nが導光板
b又は導光体hを透過して観察側で観察される。
来のフロントライト照明装置aやjにあっては、液晶表
示装置lの画像表示面mで反射された光は導光板b又は
導光体hを透過して観察者の目に入るのであるが、この
過程で、反射面c、c、・・・又はf、f、・・・を透
過した光oは大きく屈折されて観察者の目には入らない
光となる。従って、観察者にとって、反射面c、c、・
・・及びf、f、・・・は光を通していない黒い面とし
て、すなわち、単なる黒い縞として認識されてしまうと
いう問題がある。
c、c、・・・やf、f、・・・は液晶表示素子lの画
素ピッチと同等の幅とされることが多いため、画素に対
してモアレ縞の発生として認識できることも多く、大変
見苦しいものとなることがあった。
なったりモアレ縞の発生と認識される現象が生じないよ
うにしたフロントライト照明装置を提供すること及びか
かるフロント照明装置を製造するための反射型ホログラ
ムを確実に製造することができるようにすることを課題
とする。
明装置は、上記した課題を解決するために、透明な板状
支持部材の観察側の面に反射型ホログラムを担持させ、
上記板状支持部材の一の端面近傍に該板状支持部材の内
部に照射光を入射させる光源を配置して成るものであ
る。
あっては、反射部が周期性を持った凹凸を有しない形状
であるので、且つ、ホログラム内部での屈折率の変化は
目視できるような粗い周期ではないため、従来における
ような暗部ができたり、モアレが発生したりすることが
ない。また、機械的加工によるものではないので、表示
画素が細かいピッチの反射型表示素子に対応することが
できると共に、従来は導光板や導光体の内部を進行する
光のうち観察側面に対する所定の角度に対して±2゜程
度のものしか利用することができなかったのに対して、
板状支持部材及びホログラムの内部を進行する光のうち
観察側面に対する所定の角度に対して±20゜近くのも
のまで利用することが可能であり、光線の利用効率が極
めて高い。
は、上記した課題を解決するために、透明な製造時支持
基材の一方の面にホログラム形成層を支持させ、ホログ
ラムの表面に対してほぼ垂直な方向に反射される条件を
満たす角度の参照光とホログラムの表面に対してほぼ垂
直な垂直光とを上記ホログラム形成層に照射し、上記2
つの照射光の干渉によって生じる干渉縞を上記ホログラ
ム形成層に記録することによって上記参照光とほぼ同じ
角度で入射した光をホログラムの表面にほぼ垂直な方向
に反射させる反射型ホログラムを製造するようにしたも
のである。
法にあっては、ホログラム形成層を透明な製造時支持基
材に支持させるようにしたので、ホログラム形成層に入
射する際に参照光の角度が屈折によって狂うことが無
く、設計通りの反射性能を有するホログラムを確実に製
造することができる。
明装置及び反射型ホログラムの製造方法の実施の形態を
添付図面を参照して説明する。
施の形態を概略的に示すものである。
支持部材2の観察側の面2aに反射型ホログラム3が担
持され、上記板状支持部材2の一端面に対向して光源4
が配置されている。上記光源4は発光ダイオード(LE
D)、蛍光管等適宜のものでよいが、ホログラム3の製
造の際に使用した光源の波長に近い波長のものであるこ
とが必要である。
支持部材2の照明側面、すなわち、反射型ホログラム3
が添設された面2aと反対側の面2bが反射型表示素
子、例えば、反射型液晶表示素子5に対向して配置され
る。
1にあっては、光源4から板状支持部材2に入射した光
は、板状支持部材2と反射型ホログラム3とから成る導
光部材6の内部を全反射を繰り返しながら導光部材6の
全体に行き渡る。そして、これら光のうちの一部のもの
7、7、・・・は反射型ホログラム3の面を通るときに
ホログラム3の反射作用によってホログラム3の表面に
対してほぼ垂直な方向、すなわち、反射型液晶表示素子
5に対してほぼ垂直な方向へと反射されて反射型液晶表
示素子5を照明する光となる。そして、上記光7、7、
・・・は反射型液晶表示素子5の画像表示面5aで反射
されて上記導光部材7をほぼ垂直に透過して観察者の目
に入る。これによって、反射型液晶表示素子5の画像表
示面5aに表示された画像を観察者が見ることができ
る。
ては、従来のように反射面が一部分に点在した構造とな
っておらず、導光部材6の内部を進む光を反射型液晶表
示素子5の方へ反射させる作用を反射型ホログラムによ
って担うようにしたので、観察側にある面の全面が反射
作用を持つようになり、従来のように暗部が生じること
が無く、さらに、周期性に基づいたモアレの発生もな
い。また、反射作用を持たせるための凹凸加工を施す必
要がないので、表示画素が細かいピッチの反射型液晶表
示素子に対応することができると共に、従来は導光板や
導光体の内部を進行する光のうち観察側面に対する所定
の角度に対して±2゜程度のものしか利用することがで
きなかったのに対して、板状支持部材及びホログラムの
内部を進行する光のうち観察側面に対する所定の角度に
対して±20゜近くのものまで利用することが可能であ
り、光線の利用効率が極めて高い。
ある。
その一端部にほぼ45゜の角度を有する全反射面8が形
成されており、該一端部において板状支持部材2Aの照
明側面2Abを挟んで上記全反射面8と対向するように
光源4を配置するようにしたものである。そして、この
板状支持部材2Aの観察側面2Aaに上記したごとき反
射型ホログラム3が担持される。
照明側面2Abから板状支持部材2A内に入り、次い
で、全反射面8によって全反射されて板状支持部材2A
と反射型ホログラムとから成る導光部材の内部を全反射
を繰り返しながら伝播していく。
対してほぼ垂直に反射する反射型ホログラムを製造する
方法を示す。
9の一方の面9aにホログラム形成層10を支持させ
る。
源、例えば、レーザ光源を用意し、該光源によって参照
光11、11、・・・と垂直光12、12、・・・を得
る。そして、参照光11、11、・・・はこれによって
形成される反射型ホログラムによって製造時支持基材9
の一方の面9aに対してほぼ垂直な方向に反射される条
件を満たす角度で製造時支持基材を介してホログラム形
成層10に照射し、垂直光12、12、・・・は製造時
支持基材9の一方の面9aに対して垂直な角度となるよ
う上記ホログラム形成層10に照射する。
12、12、・・・の干渉によって生じる干渉縞を上記
ホログラム形成層10に記録することによって上記参照
光11、11、・・・とほぼ同じ角度で入射した光を製
造時支持基材9の一方の面9aに垂直な方向に、すなわ
ち、フロントライト照明装置を構成したときに反射型表
示素子にほぼ垂直な方向に反射させる反射型ホログラム
3が製造される。
基材9の一方の面9aに支持した状態で参照光11、1
1、・・・及び垂直光12、12、・・・の照射を行う
のは、図4に示したように、ホログラム形成層10単体
で位置するものに照射すると、参照光11、11、・・
・はホログラム形成層10の表面に対して所定の角度を
有しているため、ホログラム形成層10に入射する際に
大きく屈折されてしまい11′、11′、・・・、設計
値通りの反射型ホログラムを製造することができなくな
るのに対し、図3に示したように、ホログラム形成層1
0を製造時支持基材9の一方の面9aに支持した状態
で、製造時支持基材9を通して参照光11、11、・・
・の照射を行うと、参照光11、11、・・・がホログ
ラム形成層10に入射する際に大きく屈折することがさ
けられるからである。
した光源4の光が入射する側と該入射側から遠い側とで
ホログラムの作用が同じであるので、入射側から離れる
に従って表示素子側に反射される光が少なくなってしま
い照明の明るさに差がついてしまうという問題がある。
く、入射側から遠ざかるに従って露光量が多くなるよう
にすると良い。これによって、入射側から遠ざかるに従
ってホログラムの反射作用が強くなり、これが入射側か
ら遠ざかるに従ってその部分に存在する光量が減少して
くることを補って、全面に亘って平均した明るさでの照
明が可能となる。なお、上記した露光量の変化は無段階
でもあるいは段階的でも良い。また、露光量を変化させ
る手段としては、濃度グラデーションを持ったフィルタ
ーを介して照射を行うことが考えられる。
各部の形状及び構造は、いずれも本発明を実施するに際
して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈される
ようなことがあってはならないものである。
に、本発明フロントライト照明装置は、反射型表示素子
と観察側との間に配置されるフロントライト照明装置で
あって、透明な板状支持部材の観察側の面に反射型ホロ
グラムを担持させ、上記板状支持部材の一の端面近傍に
該板状支持部材の内部に照射光を入射させる光源を配置
して成ることを特徴とする。
あっては、反射部が周期性を持った凹凸を有しない形状
であるので、且つ、ホログラム内部での屈折率の変化は
目視できるような粗い周期ではないため、従来における
ような暗部ができたり、モアレが発生したりすることが
ない。また、機械的加工によるものではないので、表示
画素が細かいピッチの反射型表示素子に対応することが
できると共に、従来は導光板や導光体の内部を進行する
光のうち観察側面に対する所定の角度に対して±2゜程
度のものしか利用することができなかったのに対して、
板状支持部材及びホログラムの内部を進行する光のうち
観察側面に対する所定の角度に対して±20゜近くのも
のまで利用することが可能であり、光線の利用効率が極
めて高い。
型ホログラムの反射作用を光源から遠ざかるに従って強
くしたので、全体に亘ってほぼ均一な明るさでの照明を
行うことができる。
定の角度で入射された光をホログラムの表面にほぼ垂直
な方向に反射する反射型ホログラムの製造方法であっ
て、透明な製造時支持基材の一方の面にホログラム形成
層を支持させ、ホログラムの表面に対してほぼ垂直な方
向に反射される条件を満たす角度の参照光とホログラム
の表面に対してほぼ垂直な垂直光とを上記ホログラム形
成層に照射し、上記2つの照射光の干渉によって生じる
干渉縞を上記ホログラム形成層に記録することによって
上記参照光ほぼと同じ角度で入射した光をホログラムの
表面にほぼ垂直な方向に反射させる反射型ホログラムを
製造することを特徴とする。
法にあっては、ホログラム形成層を透明な製造時支持基
材に支持させるようにしたので、ホログラム形成層に入
射する際に参照光の角度が屈折によって狂うことが無
く、設計通りの反射性能を有するホログラムを確実に製
造することができる。
ホログラム形成層に対する露光量が照明光の入射側から
遠ざかるに従って無段階に又は段階的に多くなるように
したので、全体に亘ってほぼ均一な明るさでの照明を行
う照明装置を形成することができる。
示す概略側面図である。
である。
明するための概略側面図である。
略側面図である。
要部の概略側面図である。
…観察側の面、3…反射形ホログラム、4…光源、5…
反射型液晶表示素子(反射型表示素子)、2A…板状支
持部材、9…製造時支持基材、10…ホログラム形成
層、11…参照光、12…垂直光
Claims (4)
- 【請求項1】 反射型表示素子と観察側との間に配置さ
れるフロントライト照明装置であって、 透明な板状支持部材の観察側の面に反射型ホログラムを
担持させ、 上記板状支持部材の一の端面近傍に該板状支持部材の内
部に照射光を入射させる光源を配置して成ることを特徴
とするフロントライト照明装置。 - 【請求項2】 反射型ホログラムの反射作用を光源から
遠ざかるに従って強くしたことを特徴とする請求項1に
記載のフロントライト照明装置。 - 【請求項3】 所定の角度で入射された光をホログラム
の表面にほぼ垂直な方向に反射する反射型ホログラムの
製造方法であって、 透明な製造時支持基材の一方の面にホログラム形成層を
支持させ、 ホログラムの表面に対してほぼ垂直な方向に反射される
条件を満たす角度の参照光とホログラムの表面に対して
ほぼ垂直な垂直光とを上記ホログラム形成層に照射し、 上記2つの照射光の干渉によって生じる干渉縞を上記ホ
ログラム形成層に記録することによって上記参照光ほぼ
と同じ角度で入射した光をホログラムの表面にほぼ垂直
な方向に反射させる反射型ホログラムを製造することを
特徴とする反射型ホログラムの製造方法。 - 【請求項4】 上記ホログラム形成層に対する露光量が
照明光の入射側から遠ざかるに従って無段階に又は段階
的に多くなるようにしたことを特徴とする請求項3に記
載の反射型ホログラムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000109086A JP2001296810A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | フロントライト照明装置及び反射型ホログラムの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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