JP2001296001A - 流動床の仕切方法及び装置 - Google Patents

流動床の仕切方法及び装置

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JP2001296001A JP2000110437A JP2000110437A JP2001296001A JP 2001296001 A JP2001296001 A JP 2001296001A JP 2000110437 A JP2000110437 A JP 2000110437A JP 2000110437 A JP2000110437 A JP 2000110437A JP 2001296001 A JP2001296001 A JP 2001296001A
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昌宏 魚住
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信夫 末光
Kazuyuki Hirohara
和幸 広原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動床に仕切を設けた内部循環流動床におい
て、安定した流動媒体の循環が行えるようにし、安定し
た運転を行う。 【解決手段】 流動層を備えた室を、上側及び下側にそ
れぞれ通路が形成されるように仕切30で燃焼セルと収
熱セルとに区分し、それぞれのセルの下側に独立して流
量を調整した流動化ガスが供給される風箱を設け、燃焼
セルの空塔速度を収熱セルの空塔速度より大きくなるよ
うにして、流動媒体が燃焼セルから仕切30を越えて収
熱セルに移動し、収熱セルの下部から燃焼セルに循環す
るようにした内部循環流動床において、仕切30を強制
循環の蒸発器管32で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可燃物、例えば、
都市ごみ、産業廃棄物あるいはRDF(Refuse
Derived Fuel)等を流動層により燃焼させ
るとともに、その熱エネルギーを回収するための流動床
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ、産業廃棄物あるいはRDFな
どこれら可燃物の燃焼方法として流動床燃焼法が知られ
ており、高い燃焼温度になる場合には燃焼温度を適切な
温度にするために、流動床内に伝熱管を設けて熱回収を
行っている。これら可燃物の燃焼によって、可燃物に含
有されているCl分からHClが発生することが知られ
ており、このHClに起因して伝熱管が腐食されること
が知られている。このために、流動床においては、腐食
ガスが生成する燃焼部と腐食ガスが生成しない伝熱管を
設けた収熱部とを差別化する手段として、内部循環流動
床が採用されている。内部循環流動床は、流動層内に仕
切を設けて、都市ごみ、産業廃棄物、RDFなどを燃焼
させる流動層と、層内に伝熱管を設けて熱を回収する流
動層とに区分した流動床である。
【0003】上記のように、燃焼を行う流動層(燃焼セ
ル)と、熱を回収する流動層(収熱セル)とは、仕切に
よって区分される。この仕切には、大きく分けて耐火材
構造と伝熱管構造があるが、熱を回収するボイラでは一
般的に伝熱管構造が採用される。伝熱管構造の仕切で流
動層を区分する内部循環流動床として、特公平5−87
758号公報には、流動層を燃焼部と熱回収部とに区分
する仕切を伝熱管群で構成し、この仕切の上側の流動媒
体通過部分の管群をほぼ垂直(鉛直)又は燃焼部側に傾
斜させて配置し、流動媒体通過部分の管群にプロテクタ
を設けるという構成が開示されている。
【0004】また、二重仕切構造を用いて流動床を複数
のセルに区分する方法及び装置については、特許第28
91996号公報に示されている。すなわち、この公報
には、流動層を備えた室を上側及び下側が連通するよう
に第1の仕切で燃焼セルと収熱セルとに区分し、第1の
仕切に近接し、かつ平行に燃焼セル側に第2の仕切を設
け、第2の仕切の下端が第1の仕切の下端よりも高くな
るように第2の仕切の下側のみを連通させて、流動媒体
が燃焼セルの下部から第1の仕切と第2の仕切との間を
通り第2の仕切を越えて収熱セルに移動し、収熱セルの
下部から燃焼セル側へ循環するようにした構成が開示さ
れている。燃焼セルと伝熱管を設ける収熱セルに区分す
る仕切に着目してみると、上記の特公平5−87758
号公報、及び特許第2891996号公報では、自然循
環の蒸発器管で仕切を構成することが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】内部循環流動床では、
流動媒体は仕切の上部の開口から収熱セルに移動し、収
熱セル下部の開口から燃焼セルに循環する構成となり、
自然循環の蒸発器管で仕切を構成する場合、上部の開口
と下部の開口では、略鉛直に配列された蒸発器管と蒸発
器管との間隙から流動媒体が移動することになる。図1
0及び図11は、仕切を従来の自然循環の蒸発器管で構
成した内部循環流動床を示している。流動床10におい
て、仕切12は、自然循環の蒸発器管14で構成され、
仕切部16は燃焼セル18と収熱セル20との間でガス
が移動しないように鋼材、耐火材などで板状に構成され
ている。燃料が燃焼セル18に供給され、流動媒体は仕
切部16上側の開口22から伝熱管24を設けた収熱セ
ル20に移動し、収熱セル20から仕切部16下側の開
口26を通って燃焼セル18に循環される。流動媒体が
循環する仕切部16上側の開口22及び仕切部16下側
の開口26は、図11の側面図に示すように、自然循環
の蒸発器管14が櫛状に配置されている。27はヘッダ
である。
【0006】このため、流動媒体の循環がこの蒸発器管
14によってかなり阻害されることになる。流動媒体の
循環が阻害されると、収熱セルでの収熱量が不足した
り、収熱量が変動するなどの問題がある。また、このと
き、上記の特公平5−87758号公報にもあるよう
に、蒸発器管の摩耗を抑制する目的で、流動媒体通過部
分の櫛状の蒸発器管の周囲に鋼材のプロテクタあるいは
耐火材が施工されると、蒸発器管と蒸発器管との間隙が
さらに狭くなってますます流動媒体の循環が阻害される
ことになる。
【0007】自然循環の蒸発器管では、蒸発器管を水平
から一般的には3゜程度以上傾斜させる必要があり、仕
切の上側及び下側の流動媒体通過部分には蒸発器管が配
置されて構成されることになる。流動媒体が移動する所
にある蒸発器管は流動媒体循環の障害物となり、この蒸
発器管によって流動媒体の移動が阻害されていることが
明らかになった。一般的には、上記の特公平5−877
58号公報、及び特許第2891996号公報にあるよ
うに、自然循環の蒸発器管を垂直(鉛直)配置、あるい
は傾斜させて配置している。このため、流動媒体が循環
する領域に、櫛状の蒸発器管があり、循環が阻害される
ことになる。
【0008】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、流動床に仕切を設けた内部循環流
動床において、仕切を強制循環の蒸発器管で構成するこ
とにより、仕切の上側及び/又は下側の流動媒体通過部
分に蒸発器管を配置しない構成とすることが可能にな
り、これにより、安定した流動媒体の循環が可能とな
り、収熱量の不足や変動がなく安定した運転を行うこと
ができる流動床の仕切方法及び装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の流動床の仕切方法は、流動層を備えた室
を、上側及び下側にそれぞれ通路が形成されるように仕
切で燃焼セルと収熱セルとに区分し、それぞれのセルの
下側又は下部に独立して流量を調整した流動化ガスが供
給される風箱又は散気管を設け、燃焼セルの空塔速度を
収熱セルの空塔速度より大きくなるようにして、流動媒
体が燃焼セルから仕切を越えて収熱セルに移動し、収熱
セルの下部から燃焼セルに循環するようにした流動床に
おいて、仕切を強制循環の蒸発器管で構成するようにし
たものである(図1、図2、図3参照)。また、本発明
の方法は、流動層を備えた室を、上側及び下側にそれぞ
れ通路が形成されるように仕切で燃焼セルと収熱セルと
に区分し、それぞれのセルの下側又は下部に独立して流
量を調整した流動化ガスが供給される風箱又は散気管を
設け、燃焼セルの空塔速度を収熱セルの空塔速度より大
きくなるようにして、流動媒体が燃焼セルから仕切を越
えて収熱セルに移動し、収熱セルの下部から燃焼セルに
循環するようにした流動床において、仕切を蒸発器管で
構成し、蒸発器管の配置を受熱流体の強制循環が必要と
なる略水平配置にすることを特徴としている(図1、図
2、図3参照)。
【0010】また、本発明の方法は、流動床を第一仕切
と第二仕切とで3つのセルに区分し、それぞれのセルの
下側又は下部に独立して流量を調整した流動化ガスが供
給される風箱又は散気管を設け、燃焼セルである第一セ
ルと循環セルである第二セルとを下側が連通するように
第一仕切で区分し、第二セルと収熱セルである第三セル
とを上側及び下側が連通するように第二仕切で区分し
て、流動媒体が第一セルの下部から第二セルを介し第二
仕切を越えて第三セルに移動し、第三セルの下部から第
二セルに循環するようにした流動床において、第一仕切
及び第二仕切の少なくともいずれかを蒸発器管で構成
し、蒸発器管の配置を受熱流体の強制循環が必要となる
配置にすることを特徴としている(図4参照)。
【0011】また、本発明の方法は、流動床を、燃焼セ
ルである第一セルの両側に略同一構造の他のセルが配置
されるように、中央の第一セルを構成する仕切を第一仕
切及び第三仕切とし、第一仕切の外側に第二仕切を、第
三仕切の外側に第四仕切を設けて、第一セルの両側に循
環セルである第二セル及び第四セル、さらに第二セルの
外側に第三セルが、第四セルの外側に第五セルが設けら
れるように区分し、それぞれのセルの下側又は下部に独
立して流量を調整した流動化ガスが供給される風箱又は
散気管を設け、第一セルと第二セルとを下側が連通する
ように第一仕切で区分し、第二セルと収熱セルである第
三セルとを上側及び下側が連通するように第二仕切で区
分し、第一セルと第四セルとを下側が連通するように第
三仕切で区分し、第四セルと収熱セルである第五セルと
を上側及び下側が連通するように第四仕切で区分して、
流動媒体が第一セルの下部から第二セルを介し第二仕切
を越えて第三セルに移動し、第三セルの下部から第二セ
ルに循環するとともに、流動媒体が第一セルの下部から
第四セルを介し第四仕切を越えて第五セルに移動し、第
五セルの下部から第四セルに循環するようにした流動床
の仕切方法であって、第一仕切、第二仕切、第三仕切及
び第四仕切の少なくともいずれかを蒸発器管で構成し、
蒸発器管の配置を受熱流体の強制循環が必要となる配置
にすることを特徴としている(図5参照)。
【0012】自然循環の蒸発器管は、水平から3゜程度
以上傾斜させて下部から上部に缶水が流れるように構成
する必要があるのに対して、強制循環の蒸発器管では、
蒸発器管の配置は水平でも良く、あるいは上部から下向
きにでも配置することができる。このため、強制循環の
蒸発器管で仕切を構成することによって、仕切の上側及
び/又は下側の流動媒体通過部分に蒸発器管を配置しな
い構造を採用することが可能となる。この場合、流動媒
体の移動が阻害されることがないので、収熱量の不足、
変動がなく、安定した運転が達成できる。しかしなが
ら、強制循環の蒸発器管では、缶水を循環ポンプで強制
的に循環させるので、循環ポンプが必要になり、製造コ
ストの増大、ユーティリティの増加となるが、安定した
運転が達成できる利点の方が大きい。
【0013】本発明の流動床の仕切装置は、流動層を備
えた室を、上側及び下側にそれぞれ通路が形成されるよ
うに仕切で燃焼セルと収熱セルとに区分し、それぞれの
セルの下側又は下部に独立した流動化ガス供給量調節手
段を備える風箱又は散気管を設け、燃焼セルの空塔速度
が収熱セルの空塔速度より大きくなるようにして、流動
媒体が燃焼セルから仕切を越えて収熱セルに移動し、収
熱セルの下部から燃焼セルに循環するようにした流動床
において、仕切が強制循環の蒸発器管で構成され、蒸発
器管が仕切の上側及び/又は下側の流動媒体通過部分に
略鉛直配列されない構成としたことを特徴としている
(図1、図2、図3参照)。
【0014】また、本発明の装置は、流動床を第一仕切
と第二仕切とで3つのセルに区分し、それぞれのセルの
下側又は下部に独立した流動化ガス供給量調節手段を備
える風箱又は散気管を設け、燃焼セルである第一セルと
循環セルである第二セルとを下側が連通するように第一
仕切で区分し、第二セルと収熱セルである第三セルとを
上側及び下側が連通するように第二仕切で区分して、流
動媒体が第一セルの下部から第二セルを介し第二仕切を
越えて第三セルに移動し、第三セルの下部から第二セル
に循環するようにした流動床において、第一仕切及び第
二仕切の少なくともいずれかの仕切が強制循環の蒸発器
管で構成され、蒸発器管が仕切の上側及び/又は下側の
流動媒体通過部分に略鉛直配列されない構成としたこと
を特徴としている(図4参照)。
【0015】また、本発明の装置は、流動床を、燃焼セ
ルである第一セルの両側に略同一構造の他のセルが配置
されるように、中央の第一セルを構成する仕切を第一仕
切及び第三仕切とし、第一仕切の外側に第二仕切を、第
三仕切の外側に第四仕切を設けて、第一セルの両側に循
環セルである第二セル及び第四セル、さらに第二セルの
外側に第三セルが、第四セルの外側に第五セルが設けら
れるように区分し、それぞれのセルの下側又は下部に独
立した流動化ガス供給量調節手段を備える風箱又は散気
管を設け、第一セルと第二セルとを下側が連通するよう
に第一仕切で区分し、第二セルと収熱セルである第三セ
ルとを上側及び下側が連通するように第二仕切で区分
し、第一セルと第四セルとを下側が連通するように第三
仕切で区分し、第四セルと収熱セルである第五セルとを
上側及び下側が連通するように第四仕切で区分して、流
動媒体が第一セルの下部から第二セルを介し第二仕切を
越えて第三セルに移動し、第三セルの下部から第二セル
に循環するとともに、流動媒体が第一セルの下部から第
四セルを介し第四仕切を越えて第五セルに移動し、第五
セルの下部から第四セルに循環するようにした流動床の
仕切装置であって、第一仕切、第二仕切、第三仕切及び
第四仕切の少なくともいずれかの仕切が強制循環の蒸発
器管で構成され、蒸発器管が仕切の上側及び/又は下側
の流動媒体通過部分に略鉛直配列されない構成としたこ
とを特徴としている(図5参照)。
【0016】これらの本発明の装置において、仕切の上
側及び/又は下側の流動媒体通過部分が開口部のみで形
成され、この部分に蒸発器管が配置されない構成とする
ことが好ましい。また、これらの本発明の装置におい
て、強制循環の蒸発器管で構成された仕切どうし、又は
強制循環の蒸発器管で構成された仕切と他の仕切とを支
持部材で連結することが好ましい(図7参照)。この場
合、強制循環の蒸発器管で構成された仕切どうしを、強
制循環の蒸発器管を支持部材として連結することができ
る。また、これらの本発明の装置において、強制循環の
蒸発器管で構成された仕切、及び強制循環の蒸発器管で
構成された仕切と連結された仕切の少なくともいずれか
を、支持部材で風箱上のガス分散板又は散気管に固定す
ることが好ましい(図7参照)。
【0017】また、これらの本発明の装置において、強
制循環の蒸発器管で構成された仕切を、収熱セルの流動
層内に設けた伝熱管と支持部材で連結することができる
(図5参照)。また、これらの本発明の装置において、
仕切を構成する強制循環の蒸発器管群がヘッダに接続さ
れた構成とするか(図2、図3参照)、又は仕切を構成
する強制循環の蒸発器管が専用の連絡管に接続された構
成とする(図6参照)ことができる。また、これらの本
発明の装置において、過熱器管を設けた収熱セル内に、
過熱器管群の配置された列の間に少なくとも仕切構造を
補強するのに必要な蒸発器管を配置して固定し、この蒸
発器管と仕切を構成する強制循環の蒸発器管とを連結し
て、強制循環の蒸発器管で構成された仕切を補強するよ
うにすることができる(図8参照)。また、これらの本
発明の装置においては、強制循環の蒸発器管で仕切を構
成する以外に、強制循環の過熱器管で仕切を構成するこ
とができる(図9参照)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1、図2は、本発明の実施の第1形態に
よる流動床の仕切方法を実施する装置の概略構成を示し
ている。また、図3は、図1に示す装置の平面図(上か
ら見た図)を示している。流動床28において、仕切3
0は、強制循環の蒸発器管32で構成され、詳しくは、
燃焼セル36と収熱セル38との間でガスが移動しない
ように蒸発器管32、鋼材、耐火材などで板状に構成さ
れている。具体的には、強制循環の蒸発器管32同士を
ひれ(フィン)で気密に連結し、これらのひれ及び蒸発
器管を被覆するように耐火材層34等が設けられてい
る。仕切30は、仕切の上側及び下側が開口している構
造であり、流動床28を燃焼セル36と収熱セル38と
に区分している。燃焼セル36、収熱セル38の下側に
は、ガス分散板40を介して、それぞれ独立の風箱4
2、44が設けられ、風箱42、44には、それぞれに
独立して流量が調整された流動化ガス(一般的には、空
気)が供給される。なお、散気管で流動化ガスを供給す
る構成とすることも可能である。
【0019】燃焼セル36には、燃料、例えば、都市ご
み、産業廃棄物、RDF等が供給され、風箱42から供
給される空気によって燃料が燃焼するとともに、砂等の
流動媒体が流動化して流動層46が形成される。加熱さ
れた流動媒体は、仕切30上側の開口48から収熱セル
38に移動し、収熱セル38から仕切30下側の開口5
0を通って燃焼セル36に循環される。収熱セル38に
は、過熱器管又は/及び蒸発器管などの伝熱管52が設
けられ、ここで熱回収が行われる。この収熱セル38は
風箱44から供給される空気によって流動層54が形成
される。燃焼セル36の空塔速度を収熱セル38の空塔
速度よりも速くすることで、流動媒体を循環させること
ができる。
【0020】強制循環の蒸発器管32で仕切30を構成
しているので、蒸発器管を略鉛直配列又は傾斜させて下
部から上部に缶水が流れるように構成する必要がなく、
流動媒体の通過部である仕切30上側の開口48及び仕
切30下側の開口50には、流動媒体の循環を阻害する
蒸発器管を設けない構造にすることが可能になる。これ
により、安定した流動媒体の循環が達成できるという優
れた効果が得られる。例えば、強制循環の蒸発器管32
を略水平に配列することができ、この場合、図2、図3
に示すように、略水平に配列された複数本の蒸発器管3
2が本体56を貫通してヘッダ58、58aに接続され
る構成とすることができる。図示を省略しているが、強
制循環の蒸発器管32では、ボイラ本体のドラムからの
缶水が循環ポンプによりヘッダ58を介して蒸発器管3
2に流され、略水平の蒸発器管32で発生した蒸気は強
制的にヘッダ58aを介してドラムに循環される。ま
た、ドラムからの缶水の一部を収熱セル38内に設けら
れた伝熱管52(この場合、蒸発器管)に導入すること
ができる。なお、ヘッダを設けずに、専用の連絡管で構
成する場合もあるが、これについては後述する。
【0021】図4は、本発明の実施の第2形態による流
動床の仕切方法を実施する装置の概略構成を示してい
る。本実施の形態は、流動床を第一仕切と第二仕切との
二重仕切構造で3つのセルに区分する流動床(以下、こ
れを適宜、3セル流動床と指称する)において、第一仕
切及び第二仕切の少なくともいずれかを強制循環の蒸発
器管で構成したものである。流動床60において、第一
仕切61は、仕切の下側のみが開口している構造であ
り、第二仕切62は、仕切の上側及び下側が開口してい
る構造である。通常は、第一仕切61の下端が第二仕切
62の下端よりも高くなるように下側の開口が形成され
ている。第一仕切61で燃焼セルである第一セル71と
循環セルである第二セル72とが区分され、第二仕切6
2で第二セル72と収熱セルである第三セル73とが区
分される。第一セル71、第二セル72、第三セル73
の下側には、ガス分散板66を介して、それぞれ独立の
風箱81、82、83が設けられ、風箱81、82、8
3には、それぞれに独立して流量が調整された流動化ガ
ス(一般的には、空気)が供給される。なお、散気管で
流動化ガスを供給する構成とすることも可能である。
【0022】第一セル71に供給された燃料は燃焼セル
で燃焼する。加熱された流動媒体は、第一仕切61下側
の開口68から第二セル72に移動し、第二セル72か
ら第二仕切62上側の開口70を通って第三セル73に
移動し、第三セル73から第二仕切62下側の開口76
を通って第二セル72に循環される。収熱セルである第
三セル73には、過熱器管又は/及び蒸発器管などの伝
熱管78が設けられている。第二セル72の空塔速度を
第三セル73の空塔速度よりも速くすることで、流動媒
体を循環させることができる。なお、第三セル73と第
一セル71との間では、開口76、68で流動媒体の拡
散混合が起こっていると考えられる。第一仕切61及び
第二仕切62の少なくともいずれかを強制循環の蒸発器
管で構成することにより、蒸発器管を略鉛直配列又は傾
斜させて下部から上部に缶水が流れるように構成する必
要がなくなり、流動媒体の通過部である第一仕切61下
側の開口68並びに/又は第二仕切62上側及び下側の
開口70、76に、流動媒体の循環を阻害する蒸発器管
を設けない構造にすることが可能になる。これにより、
安定した流動媒体の循環が達成できるという優れた効果
が得られる。例えば、強制循環の蒸発器管を略水平に配
列することができ、この場合、略水平に配列された複数
本の蒸発器管が本体を貫通してヘッダに接続される構成
とすることができる。なお、ヘッダを設けずに、専用の
連絡管で構成する場合もあるが、これについては後述す
る。他の構成及び作用は、実施の第1形態の場合と同様
である。
【0023】図5は、本発明の実施の第3形態による流
動床の仕切方法を実施する装置の概略構成を示してい
る。本実施の形態は、流動床を第一仕切と第二仕切との
二重仕切構造及び第三仕切と第四仕切との二重仕切構造
で5つのセルに区分する流動床(以下、これを適宜、5
セル流動床と指称する)において、第一仕切、第二仕
切、第三仕切及び第四仕切の少なくともいずれかを強制
循環の蒸発器管で構成したものである。流動床80にお
いて、第一仕切61と第三仕切63は、仕切の下側のみ
が開口している構造であり、第二仕切62と第四仕切6
4は、仕切の上側及び下側が開口している構造である。
第一仕切61で燃焼セルである第一セル71と循環セル
である第二セル72とが区分され、第二仕切62で第二
セル72と収熱セルである第三セル73とが区分され
る。また、第三仕切63で第一セル71と循環セルであ
る第四セル74とが区分され、第四仕切64で第四セル
74と収熱セルである第五セル75とが区分される。第
一セル71、第二セル72、第三セル73、第四セル7
4、第五セル75の下側には、ガス分散板66を介し
て、それぞれ独立の風箱81、82、83、84、85
が設けられ、風箱81、82、83、84、85には、
それぞれに独立して流量が調整された流動化ガス(一般
的には、空気)が供給される。なお、散気管で流動化ガ
スを供給する構成とすることも可能である。
【0024】第一セル71に供給された燃料は燃焼セル
で燃焼する。加熱された流動媒体は、第一仕切61下側
の開口68から第二セル72に移動し、第二セル72か
ら第二仕切62上側の開口70を通って第三セル73に
移動し、第三セル73から第二仕切62下側の開口76
を通って第二セル72に循環される。同様に、第一セル
71の加熱された流動媒体は、第三仕切63下側の開口
86から第四セル74に移動し、第四セル74から第四
仕切64上側の開口88を通って第五セル75に移動
し、第五セル75から第四仕切64下側の開口90を通
って第四セル74に循環される。一例として、収熱セル
である第三セル73には過熱器管92、収熱セルである
第五セル75には蒸発器管94が設けられている。な
お、第三セル73は過熱器管を設ける場合に限定される
ものではなく、蒸発器管でも良く、過熱器管と蒸発器管
の両方を配置しても良い。同様に、第五セル75は蒸発
器管を設ける場合に限定されるものではなく、過熱器管
でも良く、蒸発器管と過熱器管の両方を配置しても良
い。第二セル72の空塔速度を第三セル73の空塔速度
よりも速くするとともに、第四セル74の空塔速度を第
五セル75の空塔速度よりも速くすることで、流動媒体
を循環させることができる。
【0025】第一仕切61、第二仕切62、第三仕切6
3及び第四仕切64の少なくともいずれかを強制循環の
蒸発器管で構成することにより、蒸発器管を略鉛直配列
又は傾斜させて下部から上部に缶水が流れるように構成
する必要がなくなり、流動媒体の通過部である第一仕切
61下側の開口68、第二仕切62上側及び下側の開口
70、76、第三仕切63下側の開口86、第四仕切6
4上側及び下側の開口88、90に、流動媒体の循環を
阻害する蒸発器管を設けない構造にすることが可能にな
る。これにより、安定した流動媒体の循環が達成できる
という優れた効果が得られる。例えば、強制循環の蒸発
器管を略水平に配列することができ、この場合、略水平
に配列された複数本の蒸発器管が本体を貫通してヘッダ
に接続される構成とすることができる。なお、ヘッダを
設けずに、専用の連絡管で構成する場合もあるが、これ
については後述する。また、強制循環の蒸発器管で構成
した仕切(図5では、一例として、第三仕切63及び第
四仕切64とする)を、収熱セルに設けた伝熱管(図5
では、第五セル75に設けた蒸発器管94とする)と支
持部材(例えば、支持金物)96で連結することによ
り、仕切構造を補強することができる。他の構成及び作
用は、実施の第1、第2形態の場合と同様である。な
お、上述した実施の第2、第3形態では、それぞれ3セ
ル流動床、5セル流動床について説明しているが、第1
セルの前後左右などに他のセルを配置するようにした7
セル以上の流動床についても本発明の仕切方法を適用す
ることが可能である。
【0026】図6は、本発明の実施の第2、第3形態
(二重仕切構造)において、仕切を構成する強制循環の
蒸発器管を専用の連絡管を用いて接続した構成を示して
いる。図6に示すように、二重仕切構造の仕切98、1
00は、強制循環の蒸発器管102で構成されており、
蒸発器管102は、一例として、略水平方向に蛇管状に
配置されている。強制循環の蒸発器管102では、ボイ
ラ本体のドラムからの缶水が循環ポンプ104により専
用連絡管106を通って蒸発器管102に流され、略水
平の蛇管状の蒸発器管102で発生した蒸気は強制的に
専用連絡管108を通ってドラムに循環される。また、
ドラムからの缶水の一部を収熱セルの流動層内に設けら
れた伝熱管(蒸発器管)に導入することができる。この
ように、ヘッダを設けずに、専用の連絡管で構成するこ
とができる。なお、専用の連絡管を用いる構成を実施の
第1形態に適用することも勿論可能である。
【0027】図7は、本発明の実施の第2、第3形態
(二重仕切構造)において、強制循環の蒸発器管で構成
した仕切の支持構造及び連結構造の一例を示している。
図7に示すように、二重仕切構造の仕切110、112
は、強制循環の蒸発器管114で構成されており、それ
ぞれの仕切110、112は蒸発器管114の連絡構造
(後述)によって蒸発器管群ごとに分割された構成(た
だし、隙間はない)となっている。蒸発器管114は、
一例として、略水平方向に蛇管状に配置されており、図
7では、仕切112の蒸発器管群の一つを具体的に図示
している。また、同一仕切の分割構造は2つに限定され
るものではなく、3つ以上でもよく、また、分割構造と
しない場合もある。図7の連結構造について説明する
と、連絡管116から仕切112aの蒸発器管114に
導入された缶水は、支持部材でもある連結管(強制循環
の蒸発器管)118を通って仕切110aの蒸発器管を
流れ、連結管118aを通って仕切112bの蒸発器管
を流れ、ついで、連結管118bを通って仕切110b
の蒸発器管を流れた後、連絡管116aからドラム等へ
循環される。このように、連結管(強制循環の蒸発器
管)を支持部材として仕切を連結し、仕切構造を補強す
ることができる。また、仕切構造を補強するために、図
7に示すように、仕切110と仕切112とを支持金物
などの支持部材120で連結することができる。仕切の
いずれかが強制循環の蒸発器管で構成されていない場合
は、支持金物などの支持部材で仕切構造を補強すること
が可能である。また、仕切110及び仕切112の少な
くともいずれか(図7では、一例として、仕切112)
を支持金物などの支持部材122でガス分散板124に
連結して固定することができる。なお、散気管タイプの
流動床の場合は、散気管に固定することが可能である。
【0028】図8は、本発明の実施の第2、第3形態
(二重仕切構造)において、強制循環の蒸発器管で構成
した仕切の支持構造の他の例を示している。図8では、
一例として、燃焼セルである第一セル126と循環セル
である第二セル128とを第一仕切130で区分し、第
二セル128と収熱セルである第三セル132とを第二
仕切134で区分する3セル流動床を上から見た図(平
面図)を示している。収熱セルである第三セル132に
は、過熱器管136が設けられており、過熱器管136
は、略鉛直方向で仕切と略垂直な平面に蛇管状等の管群
が配列され、この管群が第三セル132内に多数並列に
配置され、ヘッダ等に接続された構成となっている。こ
の過熱器管136の管群の間、例えば10本おき程度
に、少なくとも仕切構造を補強するのに必要な蒸発器管
138(例えば、蛇管状等の管群)を配置して固定し、
この蒸発器管138を、強制循環の蒸発器管で構成され
た仕切(図8では、一例として、第二仕切134)の蒸
発器管と接続して仕切構造を補強することができる。5
セル流動床の場合も同様の構成とすることが可能であ
る。また、実施の第1形態(単一仕切構造)に上記の補
強手段を適用することも可能である。
【0029】図9は、本発明の実施の第4形態による流
動床の仕切方法を実施する装置の概略構成を示してい
る。本実施の形態は、仕切を強制循環の過熱器管で構成
したものである。流動床28aにおいて、仕切30a
は、強制循環の過熱器管140で構成されており、過熱
器管140は、一例として、略水平方向に蛇管状に配置
されている。34aは耐火材層である。仕切30aの上
側及び下側にはそれぞれ開口48a、50aが形成さ
れ、仕切30aによって流動床28aは燃焼セルと収熱
セルとに区分されている。40aはガス分散板である。
なお、略水平に配列された複数本の過熱器管が本体56
aを貫通してヘッダに接続される構成とすることも可能
である。本実施形態では、強制循環の過熱器管140で
仕切30aを構成しているので、過熱器管を略鉛直配列
又は傾斜させて下部から上部に蒸気が流れるように構成
する必要がなく、流動媒体の通過部である開口48a、
50aに流動媒体の循環を阻害する過熱器管を設けない
構造にすることが可能になる。これにより、安定した流
動媒体の循環が達成できるという優れた効果が得られ
る。流動床についての他の構成及び作用は、実施の第1
形態の場合と同様である。また、本実施形態について
も、実施の第2、第3形態のような構成を採用すること
が可能であり、さらに実施の第2、第3形態に適用され
る支持構造や連絡構造を採用することが可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 流動床に仕切を設けた内部循環流動床におい
て、仕切を強制循環の蒸発器管で構成することにより、
仕切の上側及び/又は下側の流動媒体通過部分に蒸発器
管を配置しない構成とすることが可能になり、これによ
り、安定した流動媒体の循環が可能となり、収熱量の不
足や変動がなく安定した運転を行うことができる。 (2) 安定した流動媒体の循環が達成できることによ
って、プラントの安定した操業が可能となり、性能の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による流動床の仕切方
法を実施する装置を示す概略構成正面断面説明図であ
る。
【図2】図1に示す装置の概略左側断面説明図である。
【図3】図1に示す装置の概略平面断面説明図である。
【図4】本発明の実施の第2形態による流動床の仕切方
法を実施する装置を示す概略構成正面断面説明図であ
る。
【図5】本発明の実施の第3形態による流動床の仕切方
法を実施する装置を示す概略構成正面断面説明図であ
る。
【図6】本発明の実施の第2、第3形態において、仕切
を構成する強制循環の蒸発器管を専用の連絡管を用いて
接続した構成を示す概略斜視説明図である。
【図7】本発明の実施の第2、第3形態において、強制
循環の蒸発器管で構成した仕切の支持構造及び連結構造
の一例を示す概略説明図である。
【図8】本発明の実施の第2、第3形態において、強制
循環の蒸発器管で構成した仕切の支持構造の他の例を示
す概略平面断面説明図である。
【図9】本発明の実施の第4形態による流動床の仕切方
法を実施する装置を示す概略構成側断面説明図である。
【図10】従来の内部循環流動床を示す概略構成正面断
面説明図である。
【図11】図10に示す装置の概略左側断面説明図であ
る。
【符号の説明】
10、28、28a、60、80 流動床 12、30、30a、98、100、110、、110
a、110b、112、112a、112b 仕切 14 自然循環の蒸発器管 16 仕切部 18、36 燃焼セル 20、38 収熱セル 22、26、48、48a、50、50a、68、7
0、76、86、88、90 開口 24、52、78 伝熱管 27、58、58a ヘッダ 32、102、114 強制循環の蒸発器管 34、34a 耐火材層 40、40a、66、124 ガス分散板 42、44、81、82、83、84、85 風箱 46、54 流動層 56、56a 本体 61、130 第一仕切 62、134 第二仕切 63 第三仕切 64 第四仕切 71、126 第一セル 72、128 第二セル 73、132 第三セル 74 第四セル 75 第五セル 92、136 過熱器管 94、138 蒸発器管 96、120、122 支持部材 104 循環ポンプ 106、108 専用連絡管 116、116a 連絡管 118、118a、118b 連結管 140 強制循環の過熱器管
フロントページの続き (72)発明者 岡田 善嗣 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川 崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 魚住 昌宏 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川 崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 荻山 健一 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川 崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 末光 信夫 東京都江東区南砂2丁目11番1号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 (72)発明者 広原 和幸 東京都江東区南砂2丁目11番1号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 (72)発明者 武藤 貞行 東京都江東区南砂2丁目11番1号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 Fターム(参考) 3K064 AA02 AA08 AA10 AB01 AC05 AD08 AE04 AE15 BA03 BA05 BA13

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動層を備えた室を、上側及び下側にそ
    れぞれ通路が形成されるように仕切で燃焼セルと収熱セ
    ルとに区分し、それぞれのセルの下側又は下部に独立し
    て流量を調整した流動化ガスが供給される風箱又は散気
    管を設け、燃焼セルの空塔速度を収熱セルの空塔速度よ
    り大きくなるようにして、流動媒体が燃焼セルから仕切
    を越えて収熱セルに移動し、収熱セルの下部から燃焼セ
    ルに循環するようにした流動床において、仕切を強制循
    環の蒸発器管で構成することを特徴とする流動床の仕切
    方法。
  2. 【請求項2】 流動層を備えた室を、上側及び下側にそ
    れぞれ通路が形成されるように仕切で燃焼セルと収熱セ
    ルとに区分し、それぞれのセルの下側又は下部に独立し
    て流量を調整した流動化ガスが供給される風箱又は散気
    管を設け、燃焼セルの空塔速度を収熱セルの空塔速度よ
    り大きくなるようにして、流動媒体が燃焼セルから仕切
    を越えて収熱セルに移動し、収熱セルの下部から燃焼セ
    ルに循環するようにした流動床において、仕切を蒸発器
    管で構成し、蒸発器管の配置を受熱流体の強制循環が必
    要となる配置にすることを特徴とする流動床の仕切方
    法。
  3. 【請求項3】 流動床を第一仕切と第二仕切とで3つの
    セルに区分し、それぞれのセルの下側又は下部に独立し
    て流量を調整した流動化ガスが供給される風箱又は散気
    管を設け、燃焼セルである第一セルと循環セルである第
    二セルとを下側が連通するように第一仕切で区分し、第
    二セルと収熱セルである第三セルとを上側及び下側が連
    通するように第二仕切で区分して、流動媒体が第一セル
    の下部から第二セルを介し第二仕切を越えて第三セルに
    移動し、第三セルの下部から第二セルに循環するように
    した流動床において、第一仕切及び第二仕切の少なくと
    もいずれかを蒸発器管で構成し、蒸発器管の配置を受熱
    流体の強制循環が必要となる配置にすることを特徴とす
    る流動床の仕切方法。
  4. 【請求項4】 流動床を、燃焼セルである第一セルの両
    側に略同一構造の他のセルが配置されるように、中央の
    第一セルを構成する仕切を第一仕切及び第三仕切とし、
    第一仕切の外側に第二仕切を、第三仕切の外側に第四仕
    切を設けて、第一セルの両側に循環セルである第二セル
    及び第四セル、さらに第二セルの外側に第三セルが、第
    四セルの外側に第五セルが設けられるように区分し、そ
    れぞれのセルの下側又は下部に独立して流量を調整した
    流動化ガスが供給される風箱又は散気管を設け、第一セ
    ルと第二セルとを下側が連通するように第一仕切で区分
    し、第二セルと収熱セルである第三セルとを上側及び下
    側が連通するように第二仕切で区分し、第一セルと第四
    セルとを下側が連通するように第三仕切で区分し、第四
    セルと収熱セルである第五セルとを上側及び下側が連通
    するように第四仕切で区分して、流動媒体が第一セルの
    下部から第二セルを介し第二仕切を越えて第三セルに移
    動し、第三セルの下部から第二セルに循環するととも
    に、流動媒体が第一セルの下部から第四セルを介し第四
    仕切を越えて第五セルに移動し、第五セルの下部から第
    四セルに循環するようにした流動床の仕切方法であっ
    て、第一仕切、第二仕切、第三仕切及び第四仕切の少な
    くともいずれかを蒸発器管で構成し、蒸発器管の配置を
    受熱流体の強制循環が必要となる配置にすることを特徴
    とする流動床の仕切方法。
  5. 【請求項5】 流動層を備えた室を、上側及び下側にそ
    れぞれ通路が形成されるように仕切で燃焼セルと収熱セ
    ルとに区分し、それぞれのセルの下側又は下部に独立し
    た流動化ガス供給量調節手段を備える風箱又は散気管を
    設け、燃焼セルの空塔速度が収熱セルの空塔速度より大
    きくなるようにして、流動媒体が燃焼セルから仕切を越
    えて収熱セルに移動し、収熱セルの下部から燃焼セルに
    循環するようにした流動床において、仕切が強制循環の
    蒸発器管で構成され、蒸発器管が仕切の上側及び/又は
    下側の流動媒体通過部分に略鉛直配列されない構成とし
    たことを特徴とする流動床の仕切装置。
  6. 【請求項6】 流動床を第一仕切と第二仕切とで3つの
    セルに区分し、それぞれのセルの下側又は下部に独立し
    た流動化ガス供給量調節手段を備える風箱又は散気管を
    設け、燃焼セルである第一セルと循環セルである第二セ
    ルとを下側が連通するように第一仕切で区分し、第二セ
    ルと収熱セルである第三セルとを上側及び下側が連通す
    るように第二仕切で区分して、流動媒体が第一セルの下
    部から第二セルを介し第二仕切を越えて第三セルに移動
    し、第三セルの下部から第二セルに循環するようにした
    流動床において、第一仕切及び第二仕切の少なくともい
    ずれかの仕切が強制循環の蒸発器管で構成され、蒸発器
    管が仕切の上側及び/又は下側の流動媒体通過部分に略
    鉛直配列されない構成としたことを特徴とする流動床の
    仕切装置。
  7. 【請求項7】 流動床を、燃焼セルである第一セルの両
    側に略同一構造の他のセルが配置されるように、中央の
    第一セルを構成する仕切を第一仕切及び第三仕切とし、
    第一仕切の外側に第二仕切を、第三仕切の外側に第四仕
    切を設けて、第一セルの両側に循環セルである第二セル
    及び第四セル、さらに第二セルの外側に第三セルが、第
    四セルの外側に第五セルが設けられるように区分し、そ
    れぞれのセルの下側又は下部に独立した流動化ガス供給
    量調節手段を備える風箱又は散気管を設け、第一セルと
    第二セルとを下側が連通するように第一仕切で区分し、
    第二セルと収熱セルである第三セルとを上側及び下側が
    連通するように第二仕切で区分し、第一セルと第四セル
    とを下側が連通するように第三仕切で区分し、第四セル
    と収熱セルである第五セルとを上側及び下側が連通する
    ように第四仕切で区分して、流動媒体が第一セルの下部
    から第二セルを介し第二仕切を越えて第三セルに移動
    し、第三セルの下部から第二セルに循環するとともに、
    流動媒体が第一セルの下部から第四セルを介し第四仕切
    を越えて第五セルに移動し、第五セルの下部から第四セ
    ルに循環するようにした流動床の仕切装置であって、第
    一仕切、第二仕切、第三仕切及び第四仕切の少なくとも
    いずれかの仕切が強制循環の蒸発器管で構成され、蒸発
    器管が仕切の上側及び/又は下側の流動媒体通過部分に
    略鉛直配列されない構成としたことを特徴とする流動床
    の仕切装置。
  8. 【請求項8】 仕切の上側及び/又は下側の流動媒体通
    過部分が開口部のみで形成され、この部分に蒸発器管が
    配置されない構成とした請求項5、6又は7記載の流動
    床の仕切装置。
  9. 【請求項9】 強制循環の蒸発器管で構成された仕切ど
    うし、又は強制循環の蒸発器管で構成された仕切と他の
    仕切とを支持部材で連結した請求項6、7又は8記載の
    流動床の仕切装置。
  10. 【請求項10】 強制循環の蒸発器管で構成された仕切
    どうしを、強制循環の蒸発器管を支持部材として連結し
    た請求項6、7又は8記載の流動床の仕切装置。
  11. 【請求項11】 強制循環の蒸発器管で構成された仕
    切、及び強制循環の蒸発器管で構成された仕切と連結さ
    れた仕切の少なくともいずれかを、支持部材で風箱上の
    ガス分散板又は散気管に固定した請求項6〜10のいず
    れかに記載の流動床の仕切装置。
  12. 【請求項12】 強制循環の蒸発器管で構成された仕切
    を、収熱セルの流動層内に設けた伝熱管と支持部材で連
    結する請求項5〜11のいずれかに記載の流動床の仕切
    装置。
  13. 【請求項13】 仕切を構成する強制循環の蒸発器管群
    がヘッダに接続された構成であるか、又は仕切を構成す
    る強制循環の蒸発器管が専用の連絡管に接続された構成
    である請求項5〜12のいずれかに記載の流動床の仕切
    装置。
  14. 【請求項14】 過熱器管を設けた収熱セル内に、過熱
    器管群の配置された列の間に少なくとも仕切構造を補強
    するのに必要な蒸発器管を配置して固定し、この蒸発器
    管と仕切を構成する強制循環の蒸発器管とを連結して、
    強制循環の蒸発器管で構成された仕切を補強するように
    した請求項5〜13のいずれかに記載の流動床の仕切装
    置。
  15. 【請求項15】 強制循環の蒸発器管で仕切を構成する
    代わりに、強制循環の過熱器管で仕切を構成するように
    した請求項5〜14のいずれかに記載の流動床の仕切装
    置。
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