JP2001295398A - パネル構造体 - Google Patents

パネル構造体

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JP2001295398A
JP2001295398A JP2000115033A JP2000115033A JP2001295398A JP 2001295398 A JP2001295398 A JP 2001295398A JP 2000115033 A JP2000115033 A JP 2000115033A JP 2000115033 A JP2000115033 A JP 2000115033A JP 2001295398 A JP2001295398 A JP 2001295398A
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JP2000115033A
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English (en)
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Mitsuji Horie
三津治 堀江
Yoichi Masuda
羊一 舛田
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Itoki Co Ltd
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Itoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】催物会場や展示会場、販売店などにおいて設営
される展示パネルや間仕切用パネルなどパネルに対し
て、その表面に彩色や装飾を施したり、印刷物や写真な
どの展示物を掲示する従来の方法以外に、より一層、展
示空間に対する来場者の印象や興味を深め、アピール性
を高め、アイキャッチ効果を付与するためのパネル構造
体を提供する。 【解決手段】互いに規則的配列に基づいて多数の小孔又
は網点12a、13aを形成した2枚のシート状パネル
本体12、13が、そのパネル面を互いに対向させて所
定間隔Dを開けて配置され、両パネル本体の周端部が外
枠体11により互いに接続保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、催物会場や展示会
場など、デパートやスーパーマーケットや小売店などの
屋内や屋外に設営する展示用パネルや間仕切用パネルな
どのパネル構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】催物や展示などを行う会場や商品の販売
などを行うデパートやスーパーマーケットや小売店など
の屋内外に、所定の開催展示期間に亘って展示商品やそ
の他の展示物を展示、陳列する際には、展示用パネルや
間仕切用パネルなどが使用される。
【0003】催物や展示会場などに設営される展示用や
間仕切用のパネルは、一般に矩形状の木質板(集成材、
板材)、ベニア板、合板、プラスチック板、ガラス板、
あるいは軽量金属板など硬質パネル本体、あるいはプラ
スチックフィルム、布帛、紙などの軟質パネル本体と、
該パネル本体の四辺外端縁に沿って取り付けたアルミニ
ウムなど金属製やプラスチック製の補強用の外枠体(フ
レーム)などにより構成される。
【0004】展示会場に設営されるパネルは、通常、パ
ネル幅方向両端部にそれぞれ1本ずつ立設したポール
(支柱)に、その外枠体部分を取付部を介して取り付け
られて垂直に立設固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記パネル
は、催物や展示会場における来場者の展示ブース、陳列
ブースへの印象や興味を深めたり、来場者に対する展
示、陳列内容に関するアピール性を高めるための重要且
つ効果的なツールであるが、従来は、その効果を発揮さ
せるため、パネル本体の表面に、彩色や装飾を施した
り、印刷物や写真あるいは小パネルなどの展示物を掲示
したり、照明装置などによるアイキャッチ効果を付与し
たりしていた。
【0006】本発明は、催物会場や展示会場、販売店な
どにおいて設営される展示パネルや間仕切用パネルなど
パネルに対して、その表面に彩色や装飾を施したり、印
刷物や写真などの展示物を掲示する従来の方法以外に、
より一層、展示空間に対する来場者の印象や興味を深
め、アピール性を高め、アイキャッチ効果を付与するた
めのパネル構造体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、互いに規則的配列に基づいて多数の小孔を貫設
した2枚のシート状パネル本体が、そのパネル面を互い
に対向させて所定間隔を開けて配置され、両パネル本体
の周端部が外枠体により互いに接続保持されていること
を特徴とするパネル構造体である。
【0008】次に本発明の請求項2に係る発明は、上記
請求項1に係る発明のパネル構造体において、前記2枚
のシート状パネル本体に貫設した小孔の内径が、互いに
同一であるパネル構造体である。
【0009】次に本発明の請求項3に係る発明は、上記
請求項1に係る発明のパネル構造体において、前記2枚
のシート状パネル本体に貫設した小孔の内径が、互いに
異なるパネル構造体である。
【0010】次に本発明の請求項4に係る発明は、上記
請求項3に係る発明のパネル構造体において、前記2枚
のシート状パネル本体のうち、前面のパネル本体に貫設
した小孔の内径が、背面のパネル本体に貫設した小孔の
内径よりも大径であるパネル構造体である。
【0011】次に本発明の請求項5に係る発明は、上記
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に係る発明のパネ
ル構造体において、前記2枚のシート状パネル本体のう
ち、前面又は/及び背面のパネル本体の表面を照明する
光源を備えるパネル構造体である。
【0012】次に本発明の請求項6に係る発明は、上記
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に係る発明のパネ
ル構造体において、前記2枚のシート状パネル本体に貫
設した小孔の貫設密度が、互いに同一であるパネル構造
体である。
【0013】次に本発明の請求項7に係る発明は、上記
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に係る発明のパネ
ル構造体において、前記2枚のシート状パネル本体に貫
設した小孔の貫設密度が、互いに僅かに異なるパネル構
造体である。
【0014】次に本発明の請求項8に係る発明は、互い
に規則的配列に基づいてポジティブ又はネガティブタイ
プの多数の網点を形成した2枚のシート状パネル本体
が、そのパネル面を互いに対向させて所定間隔を開けて
配置され、両パネル本体の周端部が外枠体により互いに
接続保持されていることを特徴とするパネル構造体であ
る。
【0015】次に本発明の請求項9に係る発明は、上記
請求項8に係る発明のパネル構造体において、前記2枚
のシート状パネル本体に形成した網点の直径が、互いに
同一であるパネル構造体である。
【0016】次に本発明の請求項10に係る発明は、上
記請求項8に係る発明のパネル構造体において、前記2
枚のシート状パネル本体に形成した網点の直径が、互い
に異なるパネル構造体である。
【0017】次に本発明の請求項11に係る発明は、上
記請求項10に係る発明のパネル構造体において、前記
2枚のシート状パネル本体のうち、前面のパネル本体に
形成したネガティブタイプの網点の直径が、背面のパネ
ル本体に形成したネガティブタイプの網点の直径よりも
大径であるパネル構造体である。
【0018】次に本発明の請求項12に係る発明は、上
記請求項10に係る発明のパネル構造体において、前記
2枚のシート状パネル本体のうち、前面のパネル本体に
形成したポジティブタイプの網点の直径が、背面のパネ
ル本体に形成したポジティブタイプの網点の直径よりも
小径であるパネル構造体である。
【0019】次に本発明の請求項13に係る発明は、上
記請求項8乃至請求項12のいずれか1項に係る発明の
パネル構造体において、前記2枚のシート状パネル本体
のうち、前面又は/及び背面のパネル本体の表面を照明
する光源を備えるパネル構造体である。
【0020】次に本発明の請求項14に係る発明は、上
記請求項8乃至請求項13のいずれか1項に係る発明の
パネル構造体において、前記2枚のシート状パネル本体
に形成した網点の密度が、互いに同一であるパネル構造
体である。
【0021】次に本発明の請求項15に係る発明は、上
記請求項8乃至請求項13のいずれか1項に係る発明の
パネル構造体において、前記2枚のシート状パネル本体
に形成した網点の密度が、互いに僅かに異なるパネル構
造体である。
【0022】
【作用】本発明のパネル構造体は、互いに規則的配列に
基づいて多数の小孔又は網点を形成した前面パネル本体
と、同じく背面パネル本体との2枚のシート状パネル本
体が、そのパネル面を互いに対向させて所定間隔を開け
て配置されているので、パネル構造体を、その前正面又
は後正面から観察した際に、前面と背面のそれぞれパネ
ル本体に形成された規則的配列による多数の小孔又は網
点が互いに光学的に干渉し合って光学モアレ効果が生
じ、静止した状態でパネル面を観察した際には、静止し
たモアレ縞が観察され、そのパネル面を側を移動しなが
ら観察した際には、その移動に追従して移動変形するモ
アレ縞が観察される。
【0023】また、本発明のパネル構造体は、そのパネ
ル本体の表面を照明光源により前面あるいは背面から照
明することにより、そのモアレ効果がより強調されて、
より明確にモアレ縞を観察することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明のパネル構造体の発明の実
施の形態を、以下に詳細に説明すれば、図1(a)は、
一実施の形態を示す正面図、図1(b)は、そのX−X
平面断面図であり、本発明のパネル構造体1は、互いに
規則的配列に基づいて多数の小孔、又はポジティブ又は
ネガティブタイプの多数の網点を形成した前面パネル本
体12と背面パネル本体13とを、そのパネル面を互い
に対向させて所定間隔Dを開けて重ね合わせたものであ
る。
【0025】前面パネル本体12と背面パネル本体13
とは、その互いの外周上下端部、外周左右端部に、アル
ミニウムなど金属製、又はプラスチック製の外枠体1
1、11、11、11が取り付けられて、互いに接続固
定され保持されている。
【0026】前面パネル本体12と背面パネル本体13
とを所定間隔を開けて接続固定し保持する方式は、本発
明においては特に限定されるものではないが、例えば、
図1(b)に示すように、各々外枠体11には、前記パ
ネル本体12、13の各々外周端部を差し込むための2
ラインの断面E型などの差込溝部11a、11aがその
長手方向に沿って間隔Dを保持して離間して設けられて
いる。
【0027】そして、その各々溝部11a内に各パネル
12、13の外周端部を差し込んだ後、各々外枠体11
は、その各々角隅部を組み付け接続されて螺子止めされ
ることにより、前記パネル本体12、13を狭着し、接
続固定持するものである。また、必要に応じて、各々外
枠体11の前面又は背面側から、差込溝部11a内に差
し込まれた前記パネル本体12、13の外周端部を螺子
止めするようにしてもよい。
【0028】また、他の接続固定保持方式としては、例
えば、各々外枠体11に外周端部を差し込む差込溝部1
1aを設けずに、間隔Dを保持するための厚さDを有す
るライナー状(又はステー状)のスペーサー(図示せ
ず)を用意し、各パネル12、13の外周端部の重ね合
わせ内面に沿って介在させ、そのスペーサーに対して各
パネル12、13側から螺子止めした後、その各パネル
12、13の外周端部を覆うように、それに沿って断面
コの字型などの各外枠体11を被覆取り付けしてもよ
い。
【0029】また、その他の接続固定保持方式として
は、例えば、各々外枠体11に外周端部を差し込む差込
溝部11aを設けずに、間隔Dを保持するための厚さD
を有するパネル12、13と略同じサイズの透明なガラ
ス製又はプラスチック製のプレート状のスペーサー(図
示せず)を用意して、各パネル12、13の重ね合わせ
内面に介在させ、その各パネル12、13、及びスペー
サーの外周端部を覆うように、それに沿って断面コの字
型などの各外枠体11を被覆取り付けてもよい。
【0030】本発明における前面パネル本体12と背面
パネル本体13の材料には、比較的軽量なアルミニウ
ム、又は銅、真鍮などの金属板、あるいはプラスチック
板、ガラス板、又は木質板(集成材、板材)、ベニア
板、合板などの硬質材によるパネル材であってもよい
し、プラスチックフィルム、布帛、紙などの軟質材によ
るパネル材であってもよい。
【0031】本発明における前記2枚のシート状パネル
本体、即ち、前面パネル本体12と背面パネル本体13
には、それが不透明(遮光性)のパネル材である場合
は、図1(a)のパネル全体正面図、又は図2及び図3
のパネル部分拡大正面図に示すように、互いに同一規則
による規則的配列に基づいて、多数の小孔12a、13
aが貫設されている。例えば、前面パネル本体12及び
背面パネル本体13として、金属製のパンチングメタル
によるパネル材が用いることができる。なお、図中、w
1 はパネル縦方向に貫設した各小孔12a、13aの配
列間隔(配列ピッチ)であり、w2 はパネル横方向に貫
設した各小孔12a、13aの配列間隔(配列ピッチ)
である。
【0032】そして、前記2枚のシート状パネル本体に
貫設した小孔12a、13aの内径は、互いに同一の内
径であってもよいし、互いに異なる内径であってもよ
い。
【0033】また、前記2枚のシート状パネル本体のう
ち、前面のパネル本体12に貫設した小孔12a、13
aの内径が、背面のパネル本体13に貫設した小孔13
aの内径よりも僅かに大径とすることができる。
【0034】 前面パネル本体12の小孔12aの内径;r1 背面パネル本体13の小孔13aの内径;r2 r1 ≧r2
【0035】その小孔12a、13aの内径差dは特に
限定されるものではないが、一例としては下記の通りで
ある。
【0036】d=r1 −r2 d=r1 /3 〜 r1 /10
【0037】また、前記2枚のシート状パネル本体に貫
設したそれぞれ小孔12a、13aの貫設密度(線数)
は互いに同一であってもよいし、互いに僅かに異なって
いてもよい。但し、ここで言う密度(線数)は、単位面
積当たりの小孔の個数、又は単位幅当たりの小孔の直線
配列線数を示す。
【0038】 前面パネル本体12の小孔密度(線数);L1 背面パネル本体13の小孔密度(線数);L2 L1 =L2 又は L1 ≠L2
【0039】上記本発明のバネル構造体1は小孔12a
を貫設した前面パネル本体12と、小孔13aを貫設し
た背面パネル本体13とを、その小孔12a、13aの
直線配列ライン(配列間隔w1 又はw2 の引出線方向)
が、互いに同じ方向(平行)になるように、又は所定の
角度で交差するようにパネル面を互いに対向させ、所定
間隔Dを開けて重ね合わせたものである。
【0040】本発明においては、その交差角度は特に限
定されるものではないが、前面パネル本体12と後面パ
ネル本体13のそれぞれ小孔12a、13aの互いに近
似する規則的ピッチ差による互いの光学的干渉により発
生するモアレ縞が、明確に確認できるような交差角度に
設定することが望ましく、その交差角度の一例として
は、角度0°〜45°未満の角度であって、例えば、0
°(平行)、又は0°〜5°、5°〜15°程度の僅か
な角度で交差するようにパネル面を互いに対向させるの
がよく、また、移動しながらパネルを観察した際にモア
レ縞に動きが生じるように所定間隔Dを開けて重ね合わ
せるのがよい。
【0041】上記パネル本体12、13における小孔1
2a、13aの密度差(線数差)は特に限定されるもの
ではないが、例えば、配列間隔w1 (又はw2 )の引出
線方向を互いに平行(角度0°)又は平行に近い状態に
して、パネル本体12、13互いに密着して重ね合わせ
た場合は、両パネル本体12、13の小孔配列領域面が
互いにオーバーラップした面における配列間隔w1 (又
はw2 )の配列方向全幅(オーバーラップスパン)での
小孔の配列ピッチ数差(線数差)がM(例えば1.5ピ
ッチ程度の僅かな差))であれば、そのパネルの配列間
隔w1 (又はw2 )の配列方向全幅に亘って、約M本
(1.5本)のモアレ縞(通常は両パネル本体に配列し
た小孔の規則的配列パターンの拡大パターン状の縞模
様)が観察されるものであり、よって、間隔Dを開けて
パネル本体12、13とを互いに重ね合わせた場合にお
いても、同様に微少の密度差(線数差)に設定すればよ
い。
【0042】両パネル本体の密度差m(線数差)と、互
いに両パネル本体を小孔の配列間隔w1 (又はw2 )の
引出線方向を互いに平行(角度0°)にして密着して重
ね合わせた状態(D=0)における両パネル本体のオー
バーラップ面の左右方向における観察幅S(オーバーラ
ップスパン)と、配列間隔w1 (又はw2 )の方向に発
生する平行線状のモアレ縞の発生本数Mとの関係(測定
式)を下記に示す。
【0043】密度差(線数差);m 観察幅;S モアレ縞発生本数;M m=|L1 −L2 | M≒m×S
【0044】本発明における前記2枚のシート状パネル
本体、即ち、前面パネル本体12と背面パネル本体13
には、それが透明(非遮光性)のパネル材である場合
は、図1(a)のパネル全体正面図、又は図2及び図3
のパネル部分拡大正面図に示すように、互いに同一規則
による規則的配列に基づいて、ポジティブ又はネガティ
ブタイプの多数の網点12a、13aが画像形成されて
いる。なお、図中、w1はパネル縦方向に形成した各網
点12a、13aの配列間隔(配列ピッチ)であり、w
2 はパネル横方向に形成した各網点12a、13aの配
列間隔(配列ピッチ)である。
【0045】上記のような透明パネル材、例えば、ガラ
ス板、プラスチック板を用いる場合には、前面パネル本
体12と背面パネル本体13との間の重ね合わせ間隔D
は、そのパネル材の厚味をスペーサーとして利用するこ
とも可能である。
【0046】上記ポジティブタイプの網点の場合は、そ
の網点12a、13aの部分は光を透過せず、それ以外
のパネル材部分は光を透過する構造となっており、ま
た、ネガティブタイプの網点の場合は、その網点12
a、13a部分は光を透過し、それ以外のパネル材部分
は光を透過しない構造となっているものである。
【0047】そして、前記2枚のシート状パネル本体に
形成したポジティブ又はネガティブタイプの網点12
a、13aの内径は、互いに同一の内径であってもよい
し、互いに異なる内径であってもよい。
【0048】また、本発明においては、前記2枚のシー
ト状パネル本体のうち、前面のパネル本体12に形成し
たネガティブタイプの網点12aの直径を、背面のパネ
ル本体13に形成したネガティブタイプの網点13aの
直径よりも大径とすることができる。
【0049】 前面パネル本体12の網点12aの内径;r1 背面パネル本体13の網点13aの内径;r2 r1 ≧r2
【0050】その網点12a、13aの内径差dは特に
限定されるものではないが、一例としては下記の通りで
ある。
【0051】d=r1 −r2 d=r1 /3 〜 r1 /10
【0052】また、本発明における前記2枚のシート状
パネル本体においては、前面のパネル本体12に形成し
たポジティブタイプの網点12aの直径を、背面のパネ
ル本体13に形成したポジティブタイプの網点13aの
直径よりも小径とすることができる。
【0053】 前面パネル本体12の網点12aの内径;r1 背面パネル本体13の網点13aの内径;r2 r1 ≦r2
【0054】その網点12a、13aの内径差dは特に
限定されるものではないが、一例としては下記の通りで
ある。
【0055】d=r2 −r1 d=r2 /3 〜 r2 /10
【0056】また、前記2枚のシート状パネル本体に形
成したポジティブ又はネガティブタイプのそれぞれ網点
12a、13aの密度(線数)は、互いに同一であって
もよいし、互いに僅かに異なっていてもよい。但し、こ
こで言う密度(線数)は、単位面積当たりの網点の個
数、又は単位幅当たりの網点の直線配列線数を示す。
【0057】 前面パネル本体12の網点密度(線数);L1 背面パネル本体13の網点密度(線数);L2 L1 =L2 又は L1 ≠L2
【0058】上記本発明のバネル構造体1は、ポジティ
ブ又はネガティブタイプの網点12aが形成された前面
パネル本体12と、ポジティブ又はネガティブタイプの
網点13aが形成された背面パネル本体13とを、互い
にその網点の形成方向(網点角度)が、同じ方向(平
行)になるように、又は45°以下の角度、例えば5°
〜15°程度の僅かな角度で交差するように、パネル面
を互いに対向させて所定間隔Dを開けて重ね合わせたも
のである。
【0059】本発明においては、その交差角度は特に限
定されるものではないが、前面パネル本体12と後面パ
ネル本体13のそれぞれ網点12a、13aの互いに近
似する規則的ピッチ差による互いの光学的干渉により発
生するモアレ縞が、明確に確認できるような交差角度に
設定することが望ましく、その交差角度の一例として
は、角度0°〜45°未満の角度であって、例えば、0
°(平行)、又は0°〜5°、5°〜15°程度の僅か
な角度で交差するようにパネル面を互いに対向させるの
がよく、また、移動しながらパネルを観察した際にモア
レ縞に動きが生じるように所定間隔Dを開けて重ね合わ
せるのがよい。
【0060】上記パネル本体12、13における網点1
2a、13aの密度差(線数差)は特に限定されるもの
ではないが、例えば、配列間隔w1 (又はw2 )の引出
線方向を互いに平行(角度0°)又は平行に近い状態に
して重ね合わせた場合、両パネル本体12、13の網点
配列領域面が互いにオーバーラップした面における配列
間隔w1 (又はw2 )の配列方向全幅(オーバーラップ
スパン)での網点の配列ピッチ数差(線数差)がM(例
えば1.5ピッチ程度の僅かな差)であれば、そのパネ
ルの配列間隔w1 (又はw2 )の配列方向全幅に亘っ
て、約M本(1.5本)のモアレ縞(通常は両パネル本
体に配列した網点の規則的配列パターンの拡大パターン
状の縞模様)が観察されるものであり、よって、間隔D
を開けてパネル本体12、13とを互いに重ね合わせた
場合においても、同様に微少の密度差(線数差)に設定
すればよい。
【0061】両パネル本体の密度差m(線数差)と、互
いに両パネル本体の網点形成側を網点の配列間隔w1
(又はw2 )の引出線方向を互いに平行(角度0°)、
又は平行に近い状態にして密着して重ね合わせた状態
(D=0)における両パネル本体のオーバーラップ面の
左右方向における観察幅S(オーバーラップスパン)
と、配列間隔w1 (又はw2 )の方向に発生する平行線
状のモアレ縞の発生本数Mとの関係(測定式)を下記に
示す。
【0062】密度差(線数差);m 観察幅;S モアレ縞発生本数;M m=|L1 −L2 | M≒m×S
【0063】本発明のパネル構造体1は、前記2枚のシ
ート状パネル本体のうち、前面パネル本体12又は背面
パネル本体13、あるいは、その両方のパネル本体1
2、13の表面を、拡散光源、スポット光源、白色光
源、着色光源などの照明光源にて照明するようにしても
よい。例えば図1に示すように、パネル構造体1の上
下、左右の外枠体11のうち、いずれかの外枠体11に
照明光源20を取り付けて照明してもよいし、パネル構
造体1とは別に照明光源を設けて照明してもよい。
【0064】図2、図3は、前面パネル本体12に形成
した小孔又はネガタイプ若しくはポジタイプの各々網点
12a、及び背面パネル本体13に形成した小孔又はネ
ガタイプ若しくはポジタイプの各々網点13aの規則的
配列の一例を示す拡大正面図である。
【0065】小孔又はネガタイプ若しくはポジタイプの
各々網点12a、13aの直径は、本発明においては特
に限定されるものではないが、例えば、1mm〜10m
m、好ましくは3mm〜5mm程度が適当であり、パネ
ル本体12、13の面積に対する面積率は、20%以上
50%未満が適当であり、好ましくは30〜45%程度
が好ましい。
【0066】図2においては、互いに直近に隣接するそ
れぞれ小孔又はネガタイプ若しくはポジタイプの各々網
点12a(又は13a)は点線で示す正方形状に等間隔
に配列されていて、水平方向(横方向)の各列の配列間
隔w1 (ピッチ)と、垂直方向(縦方向)の各列の配列
間隔w2 (ピッチ)との関係は、 w1 :w2 =1:1 となっている。
【0067】図3においては、互いに直近に隣接するそ
れぞれ小孔又はネガタイプ若しくはポジタイプの各々網
点12a(又は13a)は点線で示す正三角形の位置に
配列されていて、それぞれ水平方向(横方向)の各列に
順に互い違いに配列されていて、水平方向の各列の配列
間隔w1 と、垂直方向(縦方向)の各列の配列間隔w2
との関係は、 w1 :w2 =√(3):2 となっている。
【0068】
【発明の効果】本発明のパネル構造体は、互いに規則的
配列に基づいて多数の小孔又は網点を形成した前面パネ
ル本体と、同じく背面パネル本体との2枚のシート状パ
ネル本体が、そのパネル面を互いに対向させて所定間隔
を開けて配置されており、前面と背面のそれぞれパネル
本体に形成された規則的配列による多数の小孔又は網点
が互いに干渉し合い、静止した状態でパネル面を観察し
た際には、静止したモアレ縞が観察され、そのパネル面
を移動しながら観察した際には、その移動に追従して移
動変形するモアレ縞が観察される。
【0069】そのため、催物会場や展示会場、販売店な
どにおいて設営される展示パネルや間仕切用パネルなど
パネルに利用することにより、そのパネル表面に彩色や
装飾を施したり印刷物や写真などの展示物を掲示する従
来の方法以外に、より一層の展示空間に対する来場者の
印象や興味を深め、アピール性を高め、アイキャッチ効
果を付与できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネル構造体の一例を示す正面図。
【図2】本発明のパネル構造体の一例を示す部分正面
図。
【図3】本発明のパネル構造体の他の例を示す部分正面
図。
【符号の説明】
1…パネル構造体 11…外枠体 11a…差込溝部 12…前面パネル本
体 12a…小孔(又は網点) 13…背面パネル本体 1
3a…小孔(又は網点) 20…照明光源

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに規則的配列に基づいて多数の小孔を
    貫設した2枚のシート状パネル本体が、そのパネル面を
    互いに対向させて所定間隔を開けて配置され、両パネル
    本体の周端部が外枠体により互いに接続保持されている
    ことを特徴とするパネル構造体。
  2. 【請求項2】前記2枚のシート状パネル本体に貫設した
    小孔の内径が、互いに同一である請求項1記載のパネル
    構造体。
  3. 【請求項3】前記2枚のシート状パネル本体に貫設した
    小孔の内径が、互いに異なる請求項1記載のパネル構造
    体。
  4. 【請求項4】前記2枚のシート状パネル本体のうち、前
    面のパネル本体に貫設した小孔の内径が、背面のパネル
    本体に貫設した小孔の内径よりも大径である請求項3記
    載のパネル構造体。
  5. 【請求項5】前記2枚のシート状パネル本体のうち、前
    面又は/及び背面のパネル本体の表面を照明する光源を
    備える請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のパネ
    ル構造体。
  6. 【請求項6】前記2枚のシート状パネル本体に貫設した
    小孔の貫設密度が、互いに同一である請求項1乃至請求
    項5のいずれか1項記載のパネル構造体。
  7. 【請求項7】前記2枚のシート状パネル本体に貫設した
    小孔の貫設密度が、互いに僅かに異なる請求項1乃至請
    求項5のいずれか1項記載のパネル構造体。
  8. 【請求項8】互いに規則的配列に基づいてポジティブ又
    はネガティブタイプの多数の網点を形成した2枚のシー
    ト状パネル本体が、そのパネル面を互いに対向させて所
    定間隔を開けて配置され、両パネル本体の周端部が外枠
    体により互いに接続保持されていることを特徴とするパ
    ネル構造体。
  9. 【請求項9】前記2枚のシート状パネル本体に形成した
    網点の直径が、互いに同一である請求項8記載のパネル
    構造体。
  10. 【請求項10】前記2枚のシート状パネル本体に形成し
    た網点の直径が、互いに異なる請求項8記載のパネル構
    造体。
  11. 【請求項11】前記2枚のシート状パネル本体のうち、
    前面のパネル本体に形成したネガティブタイプの網点の
    直径が、背面のパネル本体に形成したネガティブタイプ
    の網点の直径よりも大径である請求項10記載のパネル
    構造体。
  12. 【請求項12】前記2枚のシート状パネル本体のうち、
    前面のパネル本体に形成したポジティブタイプの網点の
    直径が、背面のパネル本体に形成したポジティブタイプ
    の網点の直径よりも小径である請求項10記載のパネル
    構造体。
  13. 【請求項13】前記2枚のシート状パネル本体のうち、
    前面又は/及び背面のパネル本体の表面を照明する光源
    を備える請求項8乃至請求項12のいずれか1項記載の
    パネル構造体。
  14. 【請求項14】前記2枚のシート状パネル本体に形成し
    た網点の密度が、互いに同一である請求項8乃至請求項
    13のいずれか1項記載のパネル構造体。
  15. 【請求項15】前記2枚のシート状パネル本体に形成し
    た網点の密度が、互いに僅かに異なる請求項8乃至請求
    項13のいずれか1項記載のパネル構造体。
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