JP2001294710A - 強化エラストマー、エラストマー複合材料、及びその部品を有するタイヤ - Google Patents

強化エラストマー、エラストマー複合材料、及びその部品を有するタイヤ

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JP2001294710A JP2001060156A JP2001060156A JP2001294710A JP 2001294710 A JP2001294710 A JP 2001294710A JP 2001060156 A JP2001060156 A JP 2001060156A JP 2001060156 A JP2001060156 A JP 2001060156A JP 2001294710 A JP2001294710 A JP 2001294710A
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Florent Edomu Mataan Thierry
ティエリー・フローレント・エドム・マターン
Iii Daniel Edward Bowen
ダニエル,エドワード・ボーウェン,ザ・サード
Francois Kayser
フランソワ・カイサー
Eric Sean Castner
エリック・シーン・キャストナー
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エラストマー強化剤の高められた分散物の利点
を得るために、エラストマーホスト内でその場でシリカ
強化剤をつくる。 【解決手段】 本発明は、エラストマーホスト内で、テ
レケリックヒドロキシ及び/またはアルコキシ末端ポリ
シロキサンと少なくとも2つのアルコキシ基を含む部分
を有する網状化剤との相互作用によってその場で形成さ
れた強化剤系の分軟物を含むエラストマーの製造に関す
る。本発明はさらに、少なくとも2種のエラストマーを
含むゴム組成物に関し、エラストマーの1種は、エラス
トマーとその場で形成された強化剤系の複合材料であ
る。そのようなゴム組成物の部品、特にタイヤトレッド
を含むタイヤも企図される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、エラストマーのホ
スト内で、テレケリックヒドロキシ及び/またはアルコ
キシ末端ポリシロキサンと、少なくとも2種のアルコキ
シ基を含む部分を有する網状化剤との間の相互作用によ
って、その場で形成された強化剤系の分散物を含むエラ
ストマーの製造に関する。本発明はさらに、少なくとも
2種のエラストマーのゴム組成物を含み、該エラストマ
ーの1つはエラストマーとその場で形成された強化剤系
の予備形成複合材料である。そのようなゴム組成物の部
品、特にタイヤトレッドを有するタイヤが特に企図され
る。
【0002】
【従来の技術・発明が解決使用とする課題】エラストマ
ーは通常、粒状の強化充填剤、例えばカーボンブラック
及びときどきは非晶質シリカ、通常は沈降シリカで強化
される。
【0003】しかし、エラストマー強化剤の高められた
分散物の利点を得るために、エラストマーホスト内でそ
の場でシリカ強化剤をつくることがときには好ましい。
歴史的に、テトラエチルオルトシリケート(TEOS)
の塩基で触媒されたゾル−ゲル転化からのその場形成に
よる、ポリ(ジメチルシロキサン)または(PDMS)
エラストマーのようなポリシロキサンポリマー内のシリ
カの分散物をつくる方法のゾル−ゲル方を使用すること
がこれまで提案されてきた。例えば、J.Wen 及び J.Mar
kによる"Precipitation of Silica-Titania Mixed-Oxid
e Fillers Into Poly(dimethylsiloxane) Networks" Ru
bber Chem and Tech. (1994), volume 67, No.5, (page
s 806-819)を参照されたい。
【0004】歴史的に、TEOSを有機溶媒中の未加硫
ゴムの溶液と混合し、そしてそれをゾル−ゲル縮合反応
にかけて微細に粉末化されたシリカを与えることによ
る、ゴム製品を調製する方法が示されている。例えば、
日本特許出願公開93/02152を参照されたい。
【0005】歴史的に、基材ゴム、及びゾル−ゲル法に
よってつくられ、かつ1〜30ミクロンの平均粒子径及
び400〜700平方メートル/gの比表面積を有する
球状のシリカを含む組成物が示唆されてきた。この組成
物は、タイヤのフラップ内に使用されることが示唆され
る。例えば日本特許出願公開6145429号を参照さ
れたい。
【0006】歴史的に、基材ゴム及びゾル−ゲル変換に
よって製造される球状シリカの組成物としてのトレッド
ゴム組成物が提案されている。例えば、日本特許出願公
開6116440号及び相当する日本特許公開2591
569号を参照されたい。
【0007】歴史的に、TEOSのスチレン/ブタジエ
ンゴムの有機溶液内のTEOSのゾル−ゲル反応から、
シリカのその場形成が報告されている。ここでは、ビス
(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド
が前もってグラフトされてトリエトキシシリル基が形成
される。Hashimらによる、Rubber Chem & Tech, 1998,
Volume 71, Pages 289-299中の("The Effect of Bis(3
-triethoxysilylpropyl)Tetrasulfide on Silica Reinf
orcement of Styrene-Butadiene Rubber" )。
【0008】しかし、エラストマーホスト内におけるそ
の場での充填強化剤を形成する代替の方法及び得られた
生成物を提供することが望ましい。本発明の説明におい
て、用語「phr」はここで使用する場合、そして慣用
のプラクティスに従い、「100重量部のゴムまたはエ
ラストマーあたりのそれぞれの材料の部数」を意味す
る。
【0009】本発明の記述において、用語「ゴム」及び
「エラストマー」はここで使用する場合には、他に記さ
ない限り交換可能に使用し得る。用語「ゴム組成物」
「配合ゴム」及び「ゴムコンパウンド」は使用する場合
には、交換可能に「種々の成分及び材料とブレンドまた
は混合されたゴム」を言い、そのような用語は、ゴム混
合またはゴム配合技術における当業者に周知である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、エラス
トマー/強化剤の系の複合材料を製造する方法であっ
て、該強化剤系がエラストマーのホスト内でその場で形
成され、(A)エラストマーのホストの有機溶媒溶液内
で(1)少なくとも1種のテレケリック(telechelic)
ヒドロキシ及び/またはアルコキシ末端ポリシロキサ
ン、(2)少なくとも2種のアルコキシル基を含む部分
を有する少なくとも1種の網状化剤、及び(3)該ポリ
シロキサンと該網状化剤の間の反応を促進するための触
媒量の触媒であって、該エラストマーホスト内で該ポリ
シロキサンと該網状化剤との間の、触媒された反応を開
始かつ進行させ、そしてそれによって該エラストマーホ
ストのための強化剤系を形成する、該触媒をブレンド
し、そして該得られた複合材料を回収するか、または
(B)密閉式ゴムミキサー内で(1)少なくとも1種の
テレケリックヒドロキシ及び/またはアルコキシ末端ポ
リシロキサン、(2)少なくとも2種のアルコキシ基を
含む部分を有する少なくとも1種の網状化剤、及び
(3)該ポリシロキサンと該網状化剤の間の反応を促進
するための触媒量の触媒であって、該エラストマーホス
ト内で該ポリシロキサンと該網状化剤との間の、触媒さ
れた反応を開始かつ進行させ、そしてそれによって該エ
ラストマーホストのための強化剤系を形成する、該触媒
をブレンドし、そして該得られた複合材料を回収するこ
とを含む、前記の方法が提供される。
【0011】本発明において該エラストマーのホスト
は、(1)共役ジエンのホモポリマー、共役ジエンとビ
ニル芳香族化合物とのコポリマー、ここで好ましくはビ
ニル芳香族化合物はスチレン及びアルファメチルスチレ
ンから選択され、さらに好ましくはスチレンであり、
(2)エチレン、プロピレン及び少量(例えば約2〜約
8重量%)の非共役ジエンのターポリマー、並びに
(3)イソブチレンと少量8例えば約2〜約10重量
%)の共役ジエンとのコポリマーの少なくとも1種から
選択され得る。
【0012】本発明において該テレケリックヒドロキシ
及び/またはアルコキシ末端ポリシロキサンは次の一般
【0013】
【化3】
【0014】(式中、Rは同じかまたは異なり、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、及びイソブチル基、好ましくはメチル基から選択さ
れるアルキル基であり;Xは同じかまたは異なり、ヒド
ロキシル及びOR’(アルコキシ)基、好ましくはヒド
ロキシ基から選択される基であり;R’はメチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル及びイソ
ブチル基、好ましくはメチル基及びフェノキシ基から選
択され、R’はC65-mR”mとして表され、R”はメ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、及びイソブチル基から選択される基であり;mは0
〜5であり;そしてnは0または2〜500あるいは1
〜200の数である)によって表され得る。
【0015】本発明において、少なくとも2つのアルコ
キシ基を含む部分を有する該網状化剤が下式(IIA)、(II
B)、(IIC)、(III)、(IV)及び(V)の少なくとも1種のも
のである: (IIA) M(OR1)x(R2)y (IIB) (R1O)x(R2)yM-O-M'(R2)z(R2)w (IIC) (R1O)x(R2)yM-(CH2)r-M'(R2)z(R1)w (式中、M及びM’は同じかまたは異なり、そして珪
素、チタン、ジルコニウム、ホウ素、及びアルミニウム
から選択され、好ましくは珪素であり、R1及びR2は1
〜10個の炭素原子を有する基(例えば1〜4個の炭素
原子を有するアルキル基、好ましくはメチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル及びイソブチ
ル)及びフェニル基から個々に選択され;R1は好まし
くはエチル基であり、そしてR2は好ましくはメチル基
であり;そしてx+y及びw+z整数の各々の合計は、
関連するM及びM’の価数に依存して、場合によって3
または4に等しく、従って関連するMまたはM’がホウ
素またはアルミニウムであるとき(この場合は3であ
る)を除き、4であり;rは1〜15、好ましくは1〜
6である)、 (III) Z-R3-Sj-R3-Z (式中、jは2〜約8の数であり、そしてjの平均は
(A)約2〜約2.6、または(B)約3.5〜約4.
5であり、Zは次の式で表されるが、好ましくは(Z
3)であり、
【0016】
【化4】
【0017】(式中、R4は同じかまたは異なり、そし
て1〜4個の炭素原子を有するアルキル基及びフェニル
基、好ましくはメチル及びエチル基から個々に選択さ
れ;R5は同じかまたは異なるアルコキシ基であり、該
アルコキシ基のアルキル基が1〜4個の炭素原子を有す
るアルキル基、好ましくはメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル及びイソブチル基、好ま
しくはエチル基から個々に選択され、(Z)は好ましく
はトリエトキシシラン基としての(Z3)であり、そし
てR3は合計1〜18個の炭素原子を有する飽和または
不飽和アルキル基、及び合計6〜12個の炭素原子を有
する飽和または不飽和アリール基より成る群から選択さ
れ、R3は好ましくはエチル、プロピル、及びブチル基
から選択される)、 (IV) (R6O)3-Si-R7 (式中、R6は同じかまたは異なり、メチル、エチル、
n−プロピル及びイソプロピル基から選択される1〜4
個の炭素原子を有するアルキル基及びフェニル基から選
択され;R7は1〜18、好ましくは8〜18個の炭素
原子を有するアルキル基、及びアリール基または6〜1
2個の炭素原子を有するアルキル置換アリール基から選
択され、R7は好ましくはアルキル基であり)、及び (V) (R8O)3-Si-(CH2)y-Y (R8は同じか異なり、メチル、エチル、n−プロピル
及びイソプロピル基から選択される1〜4個の炭素原子
を有するアルキル基、好ましくはエチル基であり;yは
1〜12、または2〜4の整数であり、そしてYは第1
アミノ、メルカプト、エポキシド、チオシアナト、ビニ
ル、メタクリレート、ウレイド、イソシアナト及びエチ
レンジアミン基から選択される)。
【0018】本発明にさらに従い、該テレケリックヒド
ロキシ及び/またはアルコキシ末端ポリシロキサンと、
少なくとも2つのアルコキシ基を含む部分を有する該網
状化剤との反応を促進するための触媒は、例えば、ジブ
チル錫ジラウレート及び錫2−エチルヘキサノエートの
少なくとも1種から選択され得る。
【0019】特に、ジブチル錫ジラウレート及び錫2−
エチルヘキサノエートは好ましい触媒ではあるが、一般
式VI、VIIの触媒が使用できる。 (VI) Sn[Q(C(Rx))a(C(H)cH)b(C(O))dRy]2 (式中、 A. Qが酸素の場合は、a及びbは0であり、dは1
に等しく、そしてRyは1〜25個の炭素原子を含むア
ルキル基である;、 B. Qが酸素であり、a,b及びdが1に等しいとき
は。cは0であり、そしてRxはRyと同じかまたは異な
り、そしてRxは水素、メチル、CF3、プロピル、ブチ
ル及び/またはフェニル基である; C.Qが硫黄であるときは、aは0、そしてb、c及び
dが1であり、そしてR yは1〜25個の炭素原子を含
むアルキル基である; D.Qが酸素または硫黄であるときは、a、b及びdは
0であり、そしてRyは1〜25個の炭素原子を含むア
ルキル基である)、。 (VII) Rz 2Sn[Q(C(Rx))a(C(H)cH)b(C(O))dRy]2 (式中、Rzは1〜25個の炭素原子を含むアルキル基
である)。
【0020】式VIの物質の代表例は次の式のものであ
る: VI-A: Sn(OC(O)R)2 VI-B: Sn(SCH2C(O)R)2 VI-C: Sn(OR)2
【0021】式VIIの物質の代表例は次の代表式のも
のである: VII-A: R2Sn(OC(O)R)2 VII-B: R2Sn(SCH2C(O)R)2 VII-C: R2Sn(OR)2
【0022】式VI及びVIIの物質の代表例は、例え
ば、ビス(ネオデカノエート)錫、ジアセトキシ錫、ジ
−n−ブチルビス(2−エチルヘキサノエート)錫、ジ
−n−ブチルビス(2,4−ペンタンジオネート)錫、
ジ−n−ブチルジアセトキシ錫、ジ−n−ブチルジアク
リテート錫、ジ−n−ブチルジラウリル錫、ジ−n−ブ
チルジメタクリレート錫、ジメチルジネオデカノエート
錫、ジオクチルジラウリル錫、ジオクチルジネオデカノ
エート錫、酢酸第一錫、錫(II)ヘキサフルオロペン
タンジオネート、及び錫(II)2,4−ペンタンジオネー
トである。
【0023】本発明にさらに従い、該方法によって製造
されるゴム組成物が提供される。本発明にさらに従い、
該ゴム組成物を含む少なくとも1つの部品を有する物品
が提供される。
【0024】本発明にさらに従い、該物品は工業用ベル
ト及びホースから選択される。本発明にさらに従い、該
ゴム組成物を含む少なくとも1つの部品を有するタイヤ
が提供される。
【0025】本発明にさらに従い、該ゴム組成物を含む
トレッドを有するタイヤが提供される。複合材料の製造
は、該テレケリックヒドロキシ及び/またはアルコキシ
末端ポリシロキサンと複数のアルコキシ基を有する網状
化剤との間の、水の不存在下に実施し得る、縮合反応を
開始してエラストマーホスト内に強化剤系を形成するこ
とによって達成されることを認識することが重要であ
る。
【0026】本発明のプラクティスは、エラストマーホ
スト内でその場で充填剤をつくるゾル−ゲル法から実質
的に逸脱しているとみなされることが認識されるべきで
ある。まさに、本発明のプラクティスは、(1)カップ
リングを開始するために水が不要であること、及び
(2)アルコール副生物の全体的形成が減じられること
から、エラストマー内で分散された充填剤または充填剤
ネットワークをつくるゾル−ゲル法を使用することを越
える利点を有するとここでみなされる。
【0027】本発明の重要な面は、(1)該テレケリッ
クヒドロキシ及び/アルコキシ末端ポリシロキサンの分
子量(例えばポリマー鎖の長さ)の選択、(2)該テレ
ケリックヒドロキシ及び/アルコキシ末端ポリシロキサ
ンのR基の、エラストマーホスト内でのその可溶性をも
たらすための選択、及び(3)使用する触媒の量の調節
を通じての、エラストマーホスト内の強化ネットワーク
の設計、形成及び適応である。
【0028】これが、得られた複合材料の物性、例えば
ヒステリシス、貯蔵モジュラス(G’)及び損失モジュ
ラス(G”)の最適化のための利点であると考えられ
る。式(I)の該テレケリックヒドロキシ及び/アルコ
キシ末端ポリシロキサンの、式(III)及び(V)の
物質の1種以上から選択される網状化剤とのその場での
反応によって形成される強化剤系は、式(III)の物
質の使用の場合のポリスルフィド橋の存在及び式(V)
の物質の使用の場合の特定の基の存在によって、エラス
トマー(エラストマーホストを含む)とさらに反応する
能力を有することが認識されるべきである。
【0029】種々の追加の強化充填剤が続いて、エラス
トマー/その場形成強化充填剤複合材料と混合し得るこ
とが認識されるべきである。例えば、そのような追加の
充填剤は、カーボンブラック、沈降シリカ、並びにその
表面上にヒドロキシル基を含む他の充填剤、例えばアル
ニミウム添加沈降シリカ及び変性カーボンブラック(こ
れらはその表面にアルミニウムヒドロキシド及び/また
は水酸化珪素を有するであろう)であり得る。
【0030】そのようなアルミニウム添加沈降シリカの
例は、例えば、シリケートとアルミネートとの共沈によ
って形成されるアルミノシリケートである。変性カーボ
ンブラックの例は、例えば、カーボンブラックをオルガ
ノシランで高温において処理するかまたはオルガノシラ
ン及び油を高温で共に燻すことによる、その表面上に水
酸化珪素を有するカーボンブラックである。
【0031】本発明のプラクティスにおいて、望まれる
場合には、約5〜約40phrの澱粉複合材料がゴム組
成物に添加、すなわち混合し得る。従って、本発明の方
法に従い、澱粉及びヒドロキシル基を有する可塑剤を含
む約5〜約40phrの澱粉複合材料が、ゴム組成物
と、好ましくは予備的なノン−プロダクティブ混合段階
において約130〜約150℃の範囲の温度に混合され
得る。ここで、そのような澱粉複合材料それ自体は好ま
しくは、ASTM試験D1228によって、約110℃
〜約160℃の範囲の軟化点を有する。
【0032】澱粉は通常、約180℃〜約220℃の軟
化点を有し、これは通常のゴム配合温度を越えている。
従って、澱粉及び可塑剤の複合材料は、より低い軟化点
範囲の澱粉/可塑剤複合材料を提供するために使用さ
れ、ここで可塑剤それ自体は180℃未満、好ましくは
160℃未満の軟化点を有する。
【0033】澱粉/可塑剤・複合材料のために、種々の
可塑剤が使用できるが、適切な可塑剤は、例えば、ポリ
(エチレンビニルアセテート)、セルロースアセテー
ト、及び二塩基性有機酸のジエステルであり得るが、こ
れらが180℃未満、好ましくは160℃未満の軟化点
を有することを条件とする。
【0034】そのような澱粉複合材料の代表例は、例え
ば米国特許第5672639号中に見いだし得る。本発
明にさらに従い、少なくとも2種のジエンエラストマー
を含むエラストマーブレンド組成物が提供され、そのう
ちの1つのエラストマーがエラストマー100phrに
基づき、(A)イソプレン及び1,3−ブタジエンのホ
モポリマー及びコポリマーの少なくとも1種、イソプレ
ン及び1,3−ブタジエンから選択される少なくとも1
種とスチレン及びアルファメチルスチレンの少なくとも
1種から選択される芳香族化合物、好ましくはスチレン
とのコポリマーから選択される少なくとも1種のジエン
エラストマー約10〜約90phr、(B)該予備形成
されたエラストマー/充填剤複合材料の少なくとも1種
約90〜約10phr、(C)少なくとも1種の追加の
強化充填剤、ただし、該その場形成された充填剤と追加
の強化充填剤との合計が、約30〜約120phrの量
で存在することを条件とし、該追加の強化充填剤は、沈
降シリカ、アルミノシリケート、カーボンブラック及び
水酸基(例えばヒドロキシル及び/または水酸化珪素
基)を表面に有する変性カーボンブラック、並びに
(D)所望により、該充填剤と反応性の部分及び該エラ
ストマーと相互作用性の他の部分を有するカップリング
剤を含む、本発明の予備形成エラストマー/強化剤系複
合材料である。
【0035】本発明にさらに従い、該ゴムブレンド組成
物を含む少なくとも1つの部分を有する物品が提供され
る。本発明にさらに従い、該ゴムブレンド組成物を含む
少なくとも1つの部分を有する工業ベルト及びホースか
ら選択される物品が提供される。
【0036】本発明にさらに従い、該ゴムブレンド組成
物を含む少なくとも1つの部分を有するタイヤが提供さ
れる。本発明にさらに従い、該ゴムブレンド組成物を含
むトレッドを有するタイヤが提供される。
【0037】具体的に、テレケリックヒドロキシ末端ポ
リシロキサンの代表例は、例えば、その各末端に第1ヒ
ドロキシル基、すなわち2つの第1ヒドロキシル基を有
するポリ(ジメチルシロキサン)である。
【0038】テレケリック末端ポリシロキサンの代表例
は、例えば、その末端の各々に第1ヒドロキシ基、すな
わち2つの第1ヒドロキシル基を有するポリ(ジメチル
シロキサン)である。
【0039】式(IIA)の該網状化剤の代表例は、例
えば、テトラエトキシオルトシリケート(TEOS)、
テトラメチルオルトシリケート(TMOS)、これらが
好ましい網状化剤であり、並びにアルミニウムエトキシ
ド、アルミニウムジ−s−ブトキシド・エチルアセトア
セテート、アルミニウムエトキシエトキシエトキシド、
アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウムn−ブト
キシド、アルミニウムフェノキシド、アルミニウムヒド
ロキシド、アルミニウムs−ブトキシド、アルミニウム
t−ブトキシド、ホウ素アリルオキシド、ホウ素エトキ
シド、ホウ素イソプロポキシド、ホウ素メトキシド、ホ
ウ素メトキシエトキシド、ホウ素n−ブトキシド、トリ
ブチルボレート、ホウ素n−プロポキシド、ホウ素t−
ブトキシド、ホウ素トリメチルシロキシド、ジメチルジ
エチルオルソシリケート、ジメチルジエトキシシリケー
ト、ハフニウムエトキシド、ハフニウムn−ブトキシ
ド、ハフニウムt−ブトキシド、メチルトリエトキシシ
リケート、テトラ−n−プロポキシシラン、チタニウム
エトキシド、チラニウム2−エチルヘキソキシド、チタ
ニウムイソブトキシド、チタニウムイソプロポキシド、
チタニウムメトキシド、チタニウムメトキシプロポキシ
ド、チタニウムn−ブトキシド、チタニウムn−ノニル
オキシド、チタニウムn−プロポキシド、チタニウムス
テアリルオキシド、チタニウムトリイソステアリルイソ
プロポキシド、チタニウムトリメチルシロキシド、ジル
コニウムブトキシド、ジルコニウムエトキシド、ジルコ
ニウムヒドロキシド、ジルコニウムイソプロポキシド、
ジルコニウム2−メチル−2ブトキシド、ジルコニウム
n−ブトキシド、ジルコニウムn−プロポキシド、ジル
コニウムプロポキシド、ジルコニウムt−ブトキシド、
及びジルコニウムトリメチルシロキシドである。
【0040】式(IIB)の網状化剤の代表的な例は、
例えば、ジ−s−ブトキシアルミノキシトリエトキシシ
ラン及びヘキサエトキシジシロキサンである。式(II
C)の網状化剤の代表例は、例えば、ビス(トリエトキ
シシリル)メタン、及びビス(トリエトキシシリル)エ
タンである。
【0041】式(III)の網状化剤、すなわちオルガ
ノシランポリスルフィドの代表例は、例えば、(a)2
〜4、平均で2〜2.6の硫黄原子をそのポリスルフィ
ド橋内に含むオルガノシランジスルフィド、及び(b)
2〜8、平均で3.5〜4.5の硫黄原子をそのポリス
ルフィド橋内に含むオルガノシランポリスルフィドであ
ってジスルフィド及びポリスルフィドのアルコキシ成分
についてのアルキル基がメチル、エチル及びプロピル
基、好ましくはエチル基から選択され、そしてシリル成
分についてのアルキル基が、エチル、プロピル、特にn
−プロピル、及びブチル基、好ましくはn−プロピル基
から選択されるものである。
【0042】オルガノシランジスルフィド材料(a)及
びオルガノシランポリスルフィド材料(b)の硫黄橋の
活性が非常に異なることが認識されるべきである。特
に、オルガノシランジスルフィド材料(a)(これは主
としてジスルフィド)の硫黄原子は、オルガノシランジ
スルフィド材料(b)の橋内の硫黄原子よりもそれぞれ
に対してよりはるかに強い結合を有する。従って、オル
ガノシランポリスルフィド材料(b)は、高温において
ゴム組成物中で、いくぶんかの硫黄ドナー(遊離硫黄の
提供者)であり得、一方オルガノシランジスルフィド材
料(a)の硫黄原子はそのような硫黄ドナーとはみなさ
れない。この現象は硫黄加硫可能なゴム組成物の形成に
実質的な効果を有する。
【0043】例えばビス−(3−トリエトキシシリルプ
ロピル)ジスルフィドのようなビス(3−アルコキシシ
リルアルキル)ポリスルフィドは好ましいオルガノシラ
ンジスルフィドであり得るが、そのようなオルガノシラ
ンジスルフィド(a)の代表例は、2,2’−ビス(ト
リメトキシシリルエチル)ジスルフィド、3,3’−ビ
ス(トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,
3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィ
ド、2,2’−ビス(トリエトキシシリルエチル)ジス
ルフィド、2,2’−ビス(トリプロポキシシリルエチ
ル)ジスルフィド、2,2’−ビス(トリ第2ブトキシ
シリルエチル)ジスルフィド、3,3’−ビス(トリt
−ブトキシシリルエチル)ジスルフィド、3,3’−ビ
ス(トリエトキシシリルエチルトルエン)ジスルフィ
ド、3,3’−ビス(トリメトキシシリルエチルトリレ
ン)ジスルフィド、3,3’−ビス(トリイソプロポキ
シシリルプロピル)ジスルフィド、3,3’−ビス(ト
リオクトキシシリルプロピル)ジスルフィド、2,2’
−ビス(2’−エチルヘキソキシシリルエチル)ジスル
フィド、2,2’−ビス(ジメトキシエトキシシリルエ
チル)ジスルフィド、3,3’−ビス(メトキシエトキ
シプロポキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,3’
−ビス(メトキシジメチルシリルプロピル)ジスルフィ
ド、3,3’−ビス(シクロヘキソキシジメチルシリル
プロピル)ジスルフィド、4,4’−ビス(トリメトキ
シシリルブチル)ジスルフィド、3,3’−ビス(トリ
メトキシシリル−3−メチルプロピル)ジスルフィド、
3,3’−ビス(トリプロポキシシリル−3−メチルプ
ロピル)ジスルフィド、3、3’−ビス(ジメトキシメ
チルシリル−3−エチルプロピル)ジスルフィド、3,
3’−ビス(トリメトキシシリル−2−メチルプロピ
ル)ジスルフィド、3,3’−ビス(ジメトキシフェニ
ルシリル−2−メチルプロピル)ジスルフィド、3,
3’−ビス(トリメトキシシリルシクロヘキシル)ジス
ルフィド、12,12’−ビス(トリメトキシシリルド
デシル)ジスルフィド、12,12’−ビス(トリエト
キシシリルドデシル)ジスルフィド、18,18’−ビ
ス(トリメトキシシリルオクタデシル)ジスルフィド、
18,18’−ビス(メトキシジメチルシリルオクタデ
シル)ジスルフィド、2,2’−ビス(トリメトキシシ
リル−2−メチルエチル)ジスルフィド、2,2’−ビ
ス(トリエトキシシリル−2−メチルエチル)ジスルフ
ィド、2,2’−ビス(トリプロポキシシリル−2−メ
チルエチル)ジスルフィド、及び2,2’−ビス(トリ
オクトキシシリル−2−メチルエチル)ジスルフィドで
ある。
【0044】そのようなオルガノシランジスルフィドの
好ましいものは、3,3’−ビス(トリメトキシシリル
プロピル)ジスルフィド、3,3’−ビス(トリエトキ
シシリルプロピル)ジスルフィド、3,3’−ビス(メ
トキシジメチルシリルプロピル)ジスルフィド、及び
3,3’−ビス(シクロヘキソキシジメチルシリルプロ
ピル)ジスルフィドを含む。
【0045】ビス−(3−トリエトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィドまたはトリスルフィドのようなビ
ス(3−アルコキシシリルアルキル)ポリスルフィド材
料も好ましいポリスルフィド(b)であり得、そのよう
なオルガノシランの代表例は、ビス(3−トリメトキシ
シリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリメト
キシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−ト
リエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス−
(3=トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィ
ド、ビス(3−トリエトキシシリルエチルトリレン)ト
リスルフィド、及びビス(3−トリエトキシシリルエチ
ルトリレン)テトラスルフィドを含む。
【0046】式(IV)のアルキルアルコキシシランに
ついて、該アリールまたは置換アリール基は、例えばベ
ンジル、フェニル、トリル、メチルトリル、及びアルフ
ァメチルトリル基であり得る。
【0047】アルキルアルコキシシランの目的は、例え
ば、特定のその場合成される充填剤形態及びエラストマ
ーホストマトリックスへの接着を設計することである。
アルキルアルコキシシランの代表例は、例えば、プロピ
ルトリエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ヘ
キサデシルトリエトキシシラン及びオクタデシルトリエ
トキシシランであるがこれらに限定されない。
【0048】第1アミノ官能価オルガノシランとしての
式(V)の網状化剤の代表例は、例えば、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、2−アミノエチルトリエト
キシシラン、及び4−アミノブチルトリエトキシシラン
である。式(V)のメルカプト官能オルガノシランの例
は例えば、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラ
ン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、及び4
−メルカプトブチルトリエトキシシランである。式
(V)のエポキシド官能オルガノシランの代表例は、例
えば(3−グリシドキシプロピル)トリエトキシシラン
である。式(V)のチオシアナト官能オルガノシランの
代表例は、例えば、3−チオシアナトプロピルトリエト
キシシランである。ビニル官能価オルガノシランの代表
例は、例えばビニルトリエトキシシランである。式
(V)のウレイド基の代表例は、ウレイドプロピルトリ
エトキシシランである。式(V)のイソシアナト官能オ
ルガノシランの代表例は、例えば、3−イソシアナトプ
ロピルトリエトキシシランである。エチレンジアミンの
代表例は、N(3−トリエトキシシリル)プロピルエチ
レンジアミンである。
【0049】式(V)の官能オルガノシランの目的は、
例えば、充填剤のエラストマーホストマトリックスへの
接着を助けることである。本発明において使用するため
のエラストマーの代表例は、例えば、シス1,4−ポリ
イソプレン、シス1,4−ポリブタジエン、イソプレン
/ブタジエンコポリマー、スチレン/ブタジエンコポリ
マー、これは乳化重合製造のコポリマー及び有機溶媒溶
液重合製造のコポリマーを含み、スチレン/イソプレン
コポリマー、3,4−ポリイソプレン、トランス1,4
−ポリブタジエン、スチレン/イソプレン/ブタジエン
・ターポリマー、約35〜約90%のビニル基を有する
高ビニルポリブタジエン、及びこれらの混合物;並びに
エチレンとプロピレンと少量の非共役ジエン(例えばジ
シクロペンタジエン、ノルボルネン、及びヘキサジエ
ン)のターポリマー、並びにイソブチレンと少量の共役
ジエン(例えばイソプレン)のコポリマー、及び臭素ま
たは塩素でハロゲン化されたそのようなコポリマーであ
る。
【0050】表面上に水酸化珪素を有するカーボンブラ
ック強化剤のために、そのようなカーボンブラックは、
例えば強化カーボンブラックをオルガノシランで高温で
処理するかまたはオルガノシランを油と上述したように
共に燻すことによって製造できる。
【0051】本発明において、上述したように、その場
形成された強化剤系は、有機溶媒溶液中またはラテック
ス中、好ましくは有機溶媒溶液中に含まれたエラストマ
ーホスト内で形成され得る。
【0052】例えば、エラストマーは、有機溶媒溶液内
で、例えば(A)適切な有機溶媒(例えばトルエン、ヘ
キサン、シクロヘキサンまたはTHF(テトラヒドロフ
ラン))中にエラストマーを溶解するか、または(B)
エラストマーをセメントまたは重合物として、すなわ
ち、溶液中のエラストマーを与える適切なモノマーの有
機溶媒溶液重合から得られた溶液中のエラストマーを与
えることによって与えられる。エラストマーを得るため
のモノマーのそのような有機溶液重合はそのような技術
における当業者に周知である。
【0053】また、本発明において、その場形成された
強化剤系は、エラストマーを強化剤系先駆物質とブレン
ドし、そしてバンバリー型のミキサーのような密閉式ゴ
ム混合装置中または押出機中における強化剤系先駆物質
の縮合反応を容易にすることによって形成され得る。密
閉式ミキサー及びポリマー混合は周知である。
【0054】従って、密閉式ミキサーは、例えば、少な
くとも1種の密閉式バッチミキサー(例えばバンバリー
型のゴムミキサー)であり、この中で成分が導入され、
続いて適切な場合には1以上の連続密閉式混合工程内に
導入され、そして混合/反応が望まれる達成度に達した
後に取り出される。
【0055】連続反応混合技術も使用し得る。例えば、
連続押出ミキサーも使用し得る。押出機ミキサーは通
常、デュアルスクリュー押出機であり、ここでスクリュ
ーは、それぞれに対して同時回転モードまたは逆回転モ
ードで回転し、そしてそれぞれのシャフトの盛り上がっ
た部分が噛み合い得る。スクリュー分布が、エラストマ
ーブレンド内の望まれる混合効率及び成分分散比に幾分
依存して、5〜70のL/D(長さ/直径)比を有する
ことが好ましい。種々のエラストマーと種々の成分との
そのような反応性押出混合はそのような技術における当
業者に周知である。例えば、米国特許第5711904
号を参照されたい。例えば、押出機はデュアルスクリュ
ー押出機であり、ここではエラストマーホスト、充填剤
先駆物質及び縮合促進剤が最初に押出機ミキサー内に導
入され、そして所望によるオルガノシランが続いて、約
50〜約70%の縮合反応が起こった後に押出機内の反
応混合物に加えられる。
【0056】本発明において、種々の酸性、または塩基
性の縮合促進剤が使用でき、そして一般に、そのような
技術における当業者に周知であると理解される。例え
ば、塩基性促進剤の代表例は。例えば、アンモニア、水
酸化アンモニウム、N−ブチルアミン、t−ブチルアミ
ン、ブチルアンモニウムフルオライド、フッ化ナトリウ
ム、種々の蛋白線状ポリアミン、例えばペンタエチレン
ヘキサミン、ジアミノプロパン、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、及びポリアリルアミン、
例えばポリ(アリルアミン塩化水素)、ポリ(L−リジ
ン臭化水素)、ポリ(L−アルギニン塩化水素)、及び
ポリ(L−ヒスチジン塩化水素)である。例えば、酸性
促進剤の代表例は、リン酸、蟻酸、酢酸、フッ化水素
酸、及び硫酸である。
【0057】金属塩及び金属酸化物も、シラン縮合反応
の促進剤または禁止剤として使用できる(すなわちルイ
ス酸または塩基反応)。金属塩の例は、例えば、硫酸亜
鉛、硫酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸アルミニウムである。金属酸化物の例は、酸化亜鉛及
び酸化アルミニウムである。
【0058】珪素ゴムを硬化する縮合反応のための典型
的な触媒も使用し得る。一例はビス(2−エチルヘキサ
ノエート)錫である。縮合促進剤の実際の選択は、エラ
ストマーが有機溶媒溶液中にまたはラテックスとして与
えられ得るかどうかに幾分依存し、そしてそのような技
術における当業者によって容易に決定される。
【0059】従って、縮合反応は、酸または塩基促進剤
によって、必要な充填剤形成の動力学、及び望まれるそ
の場充填剤の構造にに幾分依存して制御され得る。例え
ば、個々の環境は変わり得るが、酸または塩基縮合反応
促進剤、または他の適切な縮合反応促進剤は連続的に施
されることができ、最初にシランの加水分解(酸性促進
剤)、そして次にシラン縮合反応(塩基性促進剤)を促
進し、実際のその場充填剤の形成につながる。
【0060】前述の予備形成されたエラストマーを、エ
ラストマー内にその場形成された強化剤系を含むその複
合材料として使用する特別の利点は、そのような複合材
料を、最適で均質な強化剤系分散物、すなわちエラスト
マー内のさらに均質な分散物を有する複合材料を製造す
るために要求される混合エネルギーの減少である。この
ことは、それがエラストマーの他のゴム配合成分との混
合の間のエラストマー組成物の処理を改善し、及び得ら
れたゴム組成物の種々の物性並びに種々のタイヤ性能を
改善することができるからである。そのような改善は、
例えば、どうやらさらに均質なその場形成強化剤系を形
成することの結果としての、ゴム組成物のヒステリシス
の減少及びゴム組成物の接着への抵抗の改善、並びにタ
イヤトレッドゴム組成物のための特に重要であり得るエ
ラストマーホストによる強化剤系の相互作用の効率にお
ける改善によって証明され得る。
【0061】他の企図される利点は、上述したように、
例えば、反応に依存して、系への水の添加を必要としな
い縮合の発生、並びに縮合反応中のアルコール形成の減
少を含む。
【0062】本発明の一面において、予備形成されたエ
ラストマー複合材料のゴム組成物及び追加のエラストマ
ーは以下のように処理される:(A)2つの逐次混合工
程内において慣用の配合成分と、硬化剤の非存在下に、
(i)約160〜180℃の範囲内の最大温度へ一定時
間、該最大温度に達してから約1〜約10分間、該最大
温度の約5〜10℃内の温度に、または(ii)約15
5〜165℃の範囲内の最大温度へ一定時間、該最大温
度に達してから約4〜約20分間、該最大温度の約5〜
10℃内の温度に、熱機械的に混合すること、その後の
(B)最終の熱機械的混合工程、ここで硫黄硬化剤及び
硬化促進剤が該混合物と、約1〜約4分間、約90〜約
120℃の温度で混合されるが、前述の各混合工程の間
にゴム混合物は約40℃未満の温度に冷却される。
【0063】ミキサーのローター速度にいくぶん依存し
て、フィルファクター及びゴム組成物それ自体、最大温
度へ達する時間は、約2〜約5分の範囲であり得る。用
語「フィルファクター」は、ゴム組成物それ自体によっ
て示される密閉式ミキサーの体積部分であると、そのよ
うな技術における当業者に周知であると考えられる。他
のパラメータは等しく、より高い油含量を有するゴム組
成物は通常、最大温度に達するためにより長い時間がか
かる。
【0064】実際に、密閉式ゴムミキサーが、個々の混
合工程のために好ましい。記載された混合工程におい
て、用語「硬化剤」は、通常の意味において、ゴム加硫
硬化剤をいい、硫黄加硫促進剤を伴う硫黄を意味する
が、多分好ましくはないが、ペルオキシド硬化剤も使用
し得る。
【0065】カーボンブラック複合材料の調製のために
使用されるカーボンブラックを含む、本発明において使
用し得るために考慮される古典的なゴム強化カーボンブ
ラックは、例えば、約30〜約180、ときどき約25
0g/kg以下の範囲のヨウ素吸収数(ASTM試験D
1510)、及び約20〜約150cm3/100gの
範囲のDBP(ジブチルフタレート)吸収数(ASTM
試験D2414)を有するカーボンブラックである。そ
のようなカーボンブラックの代表例、及び関連するAS
TM試験法への参照は、The Vanderbilt
RubberHandbookの1990年版の41
6〜418頁に見いだし得る。
【0066】このゴム組成物から得られた物性は、使用
するカーボンブラック複合材料、使用するカップリング
剤及びゴム組成物自体にいくぶん依存する。ゴム組成物
それ自体は、未硬化のエラストマー組成物の加硫を通じ
て硫黄硬化された組成物として与えられることもでき
る。硫黄硬化は、通常の方法、すなわち、高温及び高圧
の適切な時間の条件下での硬化によって達成される。
【0067】ゴム組成物を硫黄硬化する硬化剤は、硫黄
硬化可能なエラストマーのために通常使用される硬化剤
であり、これは典型的に硫黄及び1以上の適切な硬化促
進剤及びときどき遅延剤を含む。そのような硬化剤及び
硫黄硬化可能なエラストマー組成物のためのその使用は
本技術における当業者に周知である。
【0068】エラストマー及び関連する成分(硬化剤を
除く)が最初に1以上の連続工程、通常「ノン−プロダ
クティブ混合工程」と呼ばれる工程において混合され、
及びその後の通常「プロダクティブ混合工程」と呼ばれ
る、硬化剤を添加するために工程において混合される、
硫黄硬化可能なゴム組成物のための連続混合法も、本技
術における当業者に周知である。
【0069】本発明において、共役ジエンのホモポリマ
ー及びコポリマー、並びに共役ジエンとビニル芳香族化
合物とのコポリマーのような追加のジエンエラストマー
が、前述のエラストマー組成物とブレンドされ得る。そ
のようなジエンは、例えば、イソプレン、1,3−ブタ
ジエンから選択され、ビニル芳香族化合物は、スチレン
及びアルファメチルスチレンから選択できる。そのよう
なエラストマーまたはゴムは、例えば、シス1,4−ポ
リイソプレンゴム(天然及び/または合成であるが、好
ましくは天然)、3,4−ポリイソプレンゴム、スチレ
ン/ブタジエンコポリマーゴム、イソプレン/ブタジエ
ンコポリマーゴム、スチレン/イソプレンコポリマーゴ
ム、スチレン/イソプレン/ブタジエン・ターポリマー
ゴム、トランス1,4−ポリブタジエンゴム(70〜9
5%トランス)、低ビニルポリブタジエンゴム(10〜
30%ビニル)、高ビニルオリブタジエンゴム(約35
〜90%ビニル1、2−含量)、乳化重合製造のブタジ
エン/アクリロニトリルコポリマー、並びに錫でカップ
リングされた錫末端エラストマー、及び官能化された
(例えば、アルコキシシリルまたはエポキシ基で末端官
能化された)溶液重合製造のエラストマーの少なくとも
1種から選択される。
【0070】追加のシリカ、特に沈降シリカ、及び/ま
たはカーボンブラックが、予備形成された強化エラスト
マー及び追加のエラストマーとブレンドされ得ることが
認識されるべきである。
【0071】本発明のために、用語「沈降シリカ」(使
用するとき)は、沈降シリカの形態としての沈降アルミ
ノシリケートをも含む。沈降シリカは、例えば、可溶性
シリケート、例えば珪酸ナトリウムの酸性化によって得
られるものであり、一般にシリカゲルを除く。
【0072】そのようなシリカは例えば、窒素ガスを使
用して測定した、好ましくは約40〜約600、そして
さらに通常は約50〜約300平方メートル/gのBE
T表面積を有することを特徴とする。表面積を測定する
BET法は,Braunauer、Emmett及びTellerによって
ournal of American Chemic
al Society(1938)の309頁に記述さ
れている。追加の参照文献はDIN法66131であ
る。
【0073】シリカはまた、約100〜約400、そし
てさらに通常は約150〜約300cc/100gの範
囲内のジブチルフタレート(DBP)吸収値を有するこ
とを特徴とし得る。
【0074】本発明において使用するために種々の商業
的に入手できるシリカが考えられ、例えばここで単に例
示として、かつ限定無しに、PPG Industri
esからHi−Sil商標の名称210、243等で商
業的に入手できるシリカ;Rhodiaから例えばZe
osil 1165MPの名称で入手できるシリカ、及
びDegussaAGから例えばVN2、VN3,BV
3380GR等の名称で入手できるシリカ、Huber
からのZeopol 8745及びZeopol 87
15がある。
【0075】種々のカップリング剤が使用でき、多くは
そのような技術における当業者に周知である。例えばビ
ス(トリアルコキシシリルアルキル)ポリスルフィドが
使用でき、これは2〜約8、平均約2〜約5の硫黄原子
をそのポリスルフィド橋内に含む。例えば、ポリスルフ
ィド橋は約2〜3または3.5〜5の硫黄原子を含み得
る。アルキル基は、例えば、メチル、エチル、及びプロ
ピル基から選択され得る。従って、代表的なカップリン
グ剤は、例えば、2〜8、平均約2〜約5の硫黄原子を
ポリスルフィド橋内に含むビス(トリエトキシシリルプ
ロピル)ポリスルフィドであり得る。
【0076】液体の形態のカップリング剤が、カーボン
ブラック担体と、すなわち、ゴム組成物への添加前のカ
ーボンブラックと予備混合された使用しでき、そのよう
なカーボンブラックも通常ゴム組成物配合物中に合計さ
れるカーボンブラックの量に加えられるべきであること
が認識されるべきである。
【0077】本技術の当業者によって、種々の硫黄加硫
性成分ゴムを種々の通常使用される添加物材料、例えば
硫黄、活性剤、遅延剤及び促進剤のような硬化助剤、油
のような加工添加剤、粘着付与樹脂を含む樹脂、シリカ
及び可塑剤、充填剤、顔料、脂肪酸、酸化亜鉛、ワック
ス、抗酸化剤及びオゾン亀裂防止剤、しゃく解剤及びカ
ーボンブラックのような強化剤と混合するようなゴム配
合技術において一般に知られている方法によって、ゴム
組成物が配合されることは容易に理解される。本技術に
おける当業者に既知のように、硫黄加硫性及び硫黄加硫
された材料(ゴム)の意図される用途に依存して、上記
の添加剤が選択され、そして通常の量で普通に使用され
る。
【0078】ゴム組成物の調製において、粘着付与樹脂
の典型的な量(使用する場合)は約0.5〜約10、通
常約1〜約5phrを構成する。加工助剤の典型的な量
は、約1〜約50phrを構成する。そのような加工助
剤は例えば、芳香族、ナフテン系及び/またはパラフィ
ン系の加工油を含む。抗酸化剤の典型的な量は約1〜約
5phrを構成する。代表的な抗酸化剤は、例えばジフ
ェニル−p−フェニレンジアミン及び、The Van
derbilt Rubber Handbook(1
978)344〜346頁に開示されるもののような他
のものであるりる。オゾン亀裂防止剤の典型的な量は約
1〜5phrを構成する。
【0079】ステアリン酸を含み得る脂肪酸の典型的な
量は、使用する場合には約0.5〜約5phrを構成す
る。しばしばステアリン酸は比較的不純な状態で使用さ
れ、それは通常ゴム配合の実際場面において「ステアリ
ン酸」と呼ばれ、本発明の説明及び実施のいてもそのよ
うに呼ばれる。
【0080】酸化亜鉛の典型的な量は約1〜約5phr
を構成する。ワックスの典型的な量は約1〜約5phr
を構成する。しばしばミクロクリスタリンワックスが使
用される。しゃく解剤の典型的な量は使用する場合には
約0.1〜約1phrを構成する。典型的なしゃく解剤
は例えばペンタクロロチオフェノール及びジベンザミド
ジフェニルジスルフィドであり得る。
【0081】加硫は硫黄加硫剤の存在下に実施される。
適切な硫黄加硫剤の例は、元素硫黄(遊離硫黄)または
硫黄付与加硫剤、例えばアミンジスルフィド、高分子ポ
リスルフィドまたは硫黄オレフィン付加物を含む。好ま
しくは、硫黄加硫剤は元素硫黄である。この技術におけ
る当業者に既知のように、硫黄加硫剤は約0.5〜約4
phrの範囲、環境によっては約8phrまでの量で使
用され、約1〜約2.5、ときどき1〜2phrが通常
好ましい。
【0082】促進剤が、加硫のために必要とされる時間
及び/または温度を制御し、そして加硫物の性質を改善
するために使用される。一態様において、単一の促進剤
系、すなわち主促進剤が使用し得る。通常、そして好ま
しくは、主促進剤は約0.5〜約4、好ましくは約0.
8〜約2phrの範囲の全量で使用し得る。他の態様に
おいて、硬化を活性化し、加硫物の性質を改善するため
に、主促進剤と二次促進剤の組み合わせが、二次促進剤
が約0.05〜約3phrで使用し得る。これらの促進
剤の組み合わせは、最終性質上に相乗効果を生じると期
待され、そしてそれはいずれかの促進剤単独の使用によ
って製造されたものよりも幾分良好である。さらに、通
常の加工温度によってほとんど影響されないが、通常の
加硫温度において満足な加硫を生じる遅効性促進剤も使
用し得る。加硫遅延剤も使用し得る。本発明において使
用し得る適切なタイプの促進剤は、アミン類、ジスルフ
ィド類、グアニジン類、チオ尿素類、チアゾール類、チ
ウラム類、スルフェンアミド類、ジチオカルバメート類
及びキサンテート類を含む。好ましくは主促進剤はスル
フェンアミドである。もし二次促進剤が使用されるので
あれば、二次促進剤は好ましくはグアニジン、ジチオカ
ルバメートまたはチウラム化合物である。
【0083】カーボンブラック及びカップリング剤以外
の上記の成分の存在及び相対量は、完全な充填剤分散物
を含む前述の予備形成されたエラストマー複合材料の調
製と使用にさらに主として関する本発明の主目的である
とは考えられない。
【0084】成分は典型的には、2つの混合工程、少な
くとも少なくとも1つのノンプロダクティブ工程及びそ
の後のプロダクティブ混合工程において混合される。最
終の硬化剤は典型的に、「プロダクティブ」混合工程と
通常呼ばれる最終行程において典型的に混合され、この
工程において混合は典型的に先行するノンプロダクティ
ブ混合工程よりも低い、温度または究極温度において起
こる。ゴム、カーボンブラック及びカップリング剤(使
用する場合)が、1以上のノンプロダクティブ混合工程
において混合される。用語「ノンプロダクティブ」混合
工程はゴム混合技術における当業者に周知である。
【0085】ノンプロダクティブ(NP)混合工程の少
なくとも1つにおいて、材料は熱機械的に混合されそし
て混合温度は、例えば140〜190℃の温度に達する
ことが許容される。
【0086】本発明のゴム組成物は種々の目的のために
使用できる。例えば、種々のタイヤコンパウンドのため
に使用できる。そのようなタイヤは、既知の種々の方法
によって構築され、付形され、成形され、そして硬化さ
れ、これはそのような技術における当業者に容易に明ら
かである。
【0087】本発明は、以下の実施例を参照することに
よってより良く理解され得、他に示さない限り部数及び
百分率は重量による。
【0088】
【実施例】実施例1 SBRエラストマーセメントは、スチレンと1,3−ブ
タジエンとの有機溶媒(ヘキサン)溶液共重合によって
調製され、次に停止される。セメントは約15次のエラ
ストマー及び約85重量%のヘキサン溶媒から成ってい
た。エラストマーは、約25重量%の結合スチレンを含
み、そしてポリブタジエン含量を基準として約35重量
%のビニル含量を有した。
【0089】停止されたエラストマーセメントの試料
を、清潔なオーブン乾燥された32オンス(946m
L)のボトル内に表1に示すように量りとった。次に各
ボトルをゴム、及びテフロン(登録商標)で内側を覆っ
た金属キャップでキャップした。表1内の第1工程に列
挙した材料を連続的にそれぞれのボトルに加えた。
【0090】これらの試験において使用されるテレケリ
ックヒドロキシ末端ポリシロキサンポリマー(OH E
B 65)を液体形態として、Huls A,Gから
得、そしてさらなる処理なしにそのままで使用した。こ
れは約2000の数平均分子量(Mn)を有した。
【0091】これらの試験において使用したテトラエチ
ルオルトシリケート(TEOS)及びジブチル錫ジラウ
レート触媒は、液体としてAldrich Chemi
calsから得、そしてさらに処理することなくそのま
ま使用した。
【0092】これらの試験のための操作は空気中で実施
した。表1の工程番号1に列挙した全ての材料を加えた
後、約25℃に設定した一定の温度浴内で2日間攪拌し
た。表1の工程番号2に列挙した材料を試験番号4のた
めに加えた。全ての瓶を約65℃に設定した一定温度の
浴内に約2時間攪拌した。
【0093】この実施例の全てのポリマー試料を約24
時間空気乾燥し、そしてさらに真空オーブン内で恒量ま
で乾燥した。表1に示すSBRエラストマーを、ヘキサ
ン溶媒無しのその乾燥重量として記されている。しかし
それは実際にはセメント形態で使用された。
【0094】
【表1】
【0095】試験番号1〜4からの乾燥ポリマー試料
を、ラバープロセスアナライザー(RPA)を使用して
試験した。乾燥試料を、100℃における周波数走査を
使用して試験した。周波数についての歪度は0.5°で
あった。設定した試験周波数(1分あたりのサイクル,
cpm)は2.0、5.0、10.0、20.0、5
0.0、100.0、200.0、500.0、100
0.0、2000.0であった。この結果は次の表2に
100℃における周波数対タンデルタで示した。
【0096】
【表2】
【0097】コメント:表2からわかるように、対照
(試験番号1)を試験番号3と比較したとき、PMD
S、TEOS及び触媒を同時に加えた。タンデルタの減
少を5〜2000cpmの設定周波数で観察した。
【0098】このことは、SBRホストエラストマーが
PDMS、TEOS及び触媒の化学によって強化される
ことが示されるので重要であると考えられる。表2から
さらにわかるように、試験番号2のようにTEOSのみ
が添加されるときは、タンデルタは対照にほぼ等しい〜
それより高い。
【0099】このことは、TEOS単独ではホストエラ
ストマーを強化することができないことを示すので、重
要であると考えられる。TEOS単独がホストエラスト
マーに与えるG’の増加はG”による相殺よりも大きい
ことがさらに示される。
【0100】100℃における周波数対貯蔵モジュラス
(G’)による試験結果は次の表3に示される。
【0101】
【表3】
【0102】コメント:表3からわかるように、対照
(試験番号1)を試験番号3(PMDS、TEOS及び
触媒を同時に加えた)と比較したとき、G’(貯蔵モジ
ュラス)の増加が5〜2000cpmの設定周波数で観
察された。
【0103】強化エラストマーの弾性成分がPDMS、
TEOS及び触媒の化学によって増加することが示され
るので、このことは重要であると考えられる。100℃
における周波数対損失モジュラス(G”)による試験結
果を次の表4に示す。
【0104】
【表4】
【0105】コメント:表4からわかるように、対照
(試験番号1)を試験番号3(PMDS、TEOS及び
触媒を同時に加えた)と比較したとき、G”(損失モジ
ュラス)の一般的減少が観察された。
【0106】強化エラストマーの非弾性成分がPDM
S、TEOS及び触媒の化学によって減少することが示
されるので、このことは重要であると考えられる。表4
からはまた、TEOSのみが添加されるときに試験番号
2のように、G”は対照試験番号1よりも高いこともわ
かる。このことは、TEOS単独が、強化エラストマー
の非弾性成分を減じることができないことを示す。
【0107】実施例2 商業的に入手できる合成高シス−1,4−ポリイソプレ
ン(ザ・グッドイヤータイヤアンドラバーカンパニーか
らのNatsyn2000として入手)を清潔なオーブ
ン乾燥された8ンス(237mL)のボトル内に示すよ
うに量りとった(13g)。乾燥ヘキサン(180m
L)を各ボトルに加え、これをゴム、及びテフロンで内
側を覆った金属キャップでキャップし、固体ポリマーが
溶解するまで約25℃において穏やかに振った。
【0108】ボトル内に均質なポリマーセメントが観察
された後、表5、6に列挙した材料をボトルに加えた。
これらの試験において使用されるテレケリックヒドロキ
シ末端ポリシロキサンポリマー(OH EB 500
0)を液体形態として、Huls A,Gから得、そし
てさらなる処理なしにそのままで使用した。これは約2
4390の数平均分子量(Mn)を有した。
【0109】これらの試験において使用したテトラエチ
ルオルトシリケート(TEOS)及びジブチル錫ジラウ
レート触媒は、実施例1のように得た。錫2−エチルヘ
キサノエートを液体としてUnited Chemical Technologi
esから得て、そして低分子量の不活性ポリジメチルシロ
キサン(テレケリックヒドロキシ末端ポリシロキサンで
はない)中の50重量%溶液として使用した。
【0110】実施例2のための処理は空気中で実施し
た。表5、6に列挙した全ての材料を加えた後、約25
℃に設定した一定の温度の浴内でボトル1、3、5〜8
及び13〜16を攪拌した。ボトル2、4、9〜12及
び17〜20を、約65℃に設定した一定温度の浴内で
攪拌した。全てのボトルを4日間攪拌した。
【0111】4日の攪拌の後、追加のTEOSを各ボト
ル(45.6mg)に加えた。次にボトル1、3、5〜
8及び13〜16を約25℃に設定した一定温度の浴内
で攪拌した。ボトル2、4、9〜12及び17〜20
を、約65℃に設定した一定温度の浴内で攪拌した。全
てのボトルをさらに4日間攪拌した。
【0112】この実施例2の全てのポリマー試料を24
時間空気乾燥し、そしてさらに真空オーブン内で恒量に
乾燥した。エラストマーは乾燥重量基準で報告するが、
溶液として使用した。
【0113】
【表5】
【0114】
【表6】
【0115】結果: 乾燥ポリマー試料を、ラバープロ
セスアナライザー(RPA)を使用して試験した。乾燥
試料を、100℃における周波数走査を使用して試験し
た。周波数走査のための歪度は0.50°であった。設
定した試験周波数(1分あたりのサイクル,cpm)は
2.0、5.0、10.0、20.0、50.0、10
0.0、200.0、500.0、1000.0、20
00.0であった。この結果は次の表7に100℃にお
ける周波数対タンデルタで示した。
【0116】
【表7】
【0117】コメント:表7からわかるように、対照
(試験番号1)をPMDS、TEOS及び増加量の触媒
を加えたボトル6〜8と比較したとき、タンデルタの減
少が2〜1000cpmの設定周波数で観察された。
【0118】このことは、ホストエラストマーであるN
atsyn2200合成(高シス−1,4−ポリイソプ
レン)がPDMS、TEOS及び触媒の化学によって適
切な量の触媒が使用されたときに強化されることが示さ
れるので重要であると考えられる。
【0119】100℃における周波数対貯蔵モジュラス
(G’)による試験結果を次の表8に示す。
【0120】
【表8】
【0121】コメント:表8からわかるように、対照試
料(ボトル1)をボトル5〜8(PMDS、TEOS及
び増加量の触媒を加えた)と比較したとき、G’(貯蔵
モジュラス)の増加が2〜1000cpmの設定周波数
で観察された。
【0122】強化エラストマーであるNatsyn22
00合成(高シス−1,4−ポリイソプレン)の弾性成
分がPDME、TEOS及び触媒の化学によって適切な
量の触媒が使用されたときに増加することが示されるの
で、このことは重要であると考えられる。
【0123】100℃における周波数対損失モジュラス
(G”)による試験結果を次の表9に示す。
【0124】
【表9】
【0125】コメント:表9からわかるように、対照
(ボトル1)をボトル5〜8(PMDS、TEOS及び
増加量の触媒を加えた)と比較したとき、G”(損失モ
ジュラス)の減少が50〜10000cpmの間の設定
周波数で観察された。
【0126】ホストエラストマーであるNatsyn2
200合成(高シス−1,4−ポリイソプレン)の非弾
性成分がPDME、TEOS及び触媒の化学によって適
切な量の触媒が使用されたときに減少することが示され
るので、このことは重要であると考えられる。
【0127】ある代表的な態様と詳細を本発明を例示す
る目的のために示してきたが、本技術の当業者には、種
々の変更及び修正が本発明の精神または範囲から逸脱す
ることなくなし得ることが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/04 C08L 83/04 (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 ティエリー・フローレント・エドム・マタ ーン ベルギー国ベー−6700 ヴィヴィル,リュ ー・ドゥ・フォー・ヴァン 103 (72)発明者 ダニエル,エドワード・ボーウェン,ザ・ サード アメリカ合衆国オハイオ州44262,ムンロ ー・フォールズ,ルデン・アベニュー 143 (72)発明者 フランソワ・カイサー ルクセンブルク大公国エル−1525 ルクセ ンブルク,リュー・アレクサンドル・フレ ミング 10 (72)発明者 エリック・シーン・キャストナー アメリカ合衆国オハイオ州44685,ユニオ ンタウン,ノールウッド・ドライブ 570

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラストマー/強化材の系の複合材料を
    製造する方法であって、該強化剤系がエラストマーのホ
    スト内でその場で形成され、 (A)エラストマーのホストの有機溶媒溶液内で (1)少なくとも1種のテレケリック(telechelic)ヒ
    ドロキシ及び/またはアルコキシ末端ポリシロキサン、 (2)少なくとも2種のアルコキシル基を含む部分を有
    する少なくとも1種の網状化剤、及び (3)該ポリシロキサンと該網状化剤の間の反応を促進
    するための触媒量の触媒であって、該エラストマーホス
    ト内で該ポリシロキサンと該網状化剤との間の、触媒さ
    れた反応を開始かつ進行させ、そしてそれによって該エ
    ラストマーホストのための強化剤系を形成する、該触媒
    をブレンドし、そして該得られた複合材料を回収する
    か、または (B)密閉式ゴムミキサー内で (1)少なくとも1種のテレケリックヒドロキシ及び/
    またはアルコキシ末端ポリシロキサン、 (2)少なくとも2種のアルコキシ基を含む部分を有す
    る少なくとも1種の網状化剤、及び (3)該ポリシロキサンと該網状化剤の間の反応を促進
    するための触媒量の触媒であって、該エラストマーホス
    ト内で該ポリシロキサンと該網状化剤との間の、触媒さ
    れた反応を開始かつ進行させ、そしてそれによって該エ
    ラストマーホストのための強化剤系を形成する、該触媒
    をブレンドし、そして該得られた複合材料を回収するこ
    とを特徴とし、 ここで該エラストマーのホストは、少なくとも1種の炭
    化水素共役ジエンエラストマーから選択され、ここで該
    テレケリックヒドロキシ及び/またはアルコキシ末端ポ
    リシロキサンは次の一般式 【化1】 (式中、Rは同じかまたは異なり、メチル、エチル、n
    −プロピル、イソプロピル、n−ブチル、及びイソブチ
    ル基、好ましくはメチル基から選択されるアルキル基で
    あり;Xは同じかまたは異なり、ヒドロキシル及びO
    R’(アルコキシ)基、好ましくはヒドロキシ基から選
    択される基であり;R’はメチル、エチル、n−プロピ
    ル、イソプロピル、n−ブチル及びイソブチル基、好ま
    しくはメチル基及びフェノキシ基から選択され、R’は
    65-mR”mとして表され、R”はメチル、エチル、
    n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、及びイソブ
    チル基から選択される基であり;mは0〜5であり;そ
    してnは0または2〜500あるいは1〜200の数で
    ある)によって表され、 少なくとも2つのアルコキシ基を含む部分を有する該網
    状化剤が下式(IIA)、(IIB)、(IIC)、(III)、(IV)及び
    (V)の少なくとも1種のものである、前記の方法: (IIA) M(OR1)x(R2)y (IIB) (R1O)x(R2)yM-O-M'(R2)z(R2)w (IIC) (R1O)x(R2)yM-(CH2)r-M'(R2)z(R1)w (式中、M及びM’は同じかまたは異なり、そして珪
    素、チタン、ジルコニウム、ホウ素、及びアルミニウム
    から選択され、好ましくは珪素であり、R1及びR2は1
    〜10個の炭素原子を有する基(例えば1〜4個の炭素
    原子を有するアルキル基)及びフェニル基から個々に選
    択され;x+y及びw+z整数の各々の合計は、関連す
    るM及びM’の価数に依存して、場合によって3または
    4に等しく、従って関連するMまたはM’がホウ素また
    はアルミニウムであるとき(この場合は3である)を除
    き、4であり;rは1〜15である)、 (III) Z-R3-Sj-R3-Z (式中、jは2〜8の数であり、そしてjの平均は
    (A)2〜2.6、または(B)3.5〜4.5であ
    り、Zは次の式で表され、 【化2】 (式中、R4は同じかまたは異なり、そして1〜4個の
    炭素原子を有するアルキル基及びフェニル基から個々に
    選択され;R5は同じかまたは異なるアルコキシ基であ
    り、該アルコキシ基のアルキル基が1〜4個の炭素原子
    を有するアルキル基から個々に選択される)、 (IV) (OR6)3-Si-R7 (式中、R6は同じかまたは異なり、メチル、エチル、
    n−プロピル及びイソプロピル基から選択される1〜4
    個の炭素原子を有するアルキル基及びフェニル基から選
    択され;R7は1〜18個の炭素原子を有するアルキル
    基、及びアリール基または6〜12個の炭素原子を有す
    るアルキル置換アリール基から選択される)、及び (V) (OR8)3-Si-(CH2)y-Y (R8は同じか異なり、メチル、エチル、n−プロピル
    及びイソプロピル基から選択される1〜4個の炭素原子
    を有するアルキル基であり;yは1〜12の整数であ
    り、そしてYは第1アミノ、メルカプト、エポキシド、
    チオシアナト、ビニル、メタクリレート、ウレイド、イ
    ソシアナト及びエチレンジアミン基の少なくとも1種か
    ら選択される);及び (VI) Sn[Q(C(Rx))a(C(H)cH)b(C(O))dRy]2 (式中、 A. Qが酸素の場合は、a及びbは0であり、dは1
    に等しく、そしてRyは1〜25個の炭素原子を含むア
    ルキル基である;、 B. Qが酸素であり、a,b及びdが1に等しいき
    は、cは0であり、そしてRxはRyと同じかまたは異な
    り、そしてRxは水素、メチル、CF3、プロピルブチル
    及び/またはフェニル基である; C.Qが硫黄であるときは、aは0、そしてb、c及び
    dが1であり、そしてR yは1〜25個の炭素原子を含
    むアルキル基である; D.Qが酸素または硫黄であるときは、a、b及びdは
    0であり、そしてRyは1〜25個の炭素原子を含むア
    ルキル基である)。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法に従って製造されたエラ
    ストマー/強化剤系。
  3. 【請求項3】 少なくとも1種の部品が請求項2に記載
    の組成物を含むことを特徴とするタイヤ。
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