JP2001293021A - 排泄の検出方法とその装置 - Google Patents

排泄の検出方法とその装置

Info

Publication number
JP2001293021A
JP2001293021A JP2000109609A JP2000109609A JP2001293021A JP 2001293021 A JP2001293021 A JP 2001293021A JP 2000109609 A JP2000109609 A JP 2000109609A JP 2000109609 A JP2000109609 A JP 2000109609A JP 2001293021 A JP2001293021 A JP 2001293021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas sensor
atmosphere
excretion
signal
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000109609A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Tsuji
隆之 辻
Satoshi Mori
敏 森
Akira Kato
陽 加藤
Tomohiro Kawaguchi
智博 河口
Yasuhiro Setoguchi
泰弘 瀬戸口
Tatsuya Funai
達也 船井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FOUR LEAVES KK
Figaro Engineering Inc
Original Assignee
FOUR LEAVES KK
Figaro Engineering Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FOUR LEAVES KK, Figaro Engineering Inc filed Critical FOUR LEAVES KK
Priority to JP2000109609A priority Critical patent/JP2001293021A/ja
Publication of JP2001293021A publication Critical patent/JP2001293021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/42Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators with wetness indicator or alarm

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 おむつカバー2からの空気(内気)と外気と
を交互にガスセンサ4に導き、内外気でのセンサ信号の
時系列をニューラルネットで処理し、排便と排尿を検出
する。検出結果をおむつ交換時にチェックし、ネットを
成長させる。 【効果】 排尿を排便を区別して検出でき、かつガスセ
ンサの疲労が生じない。また個人差を学習で克服でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は排泄の検出に関する。
【0002】
【従来技術】発明者らは、おむつ内の雰囲気を吸引して
ガスセンサに導き、排泄を検出することを研究してい
る。この過程で、排便時と排尿時とでは信号の幅が異な
ることを見出した(特開平10−192324)。しか
しながら排泄の検出には不正確さが残り、特に被看護者
の個人差により検出が困難な場合が生じた。
【0003】
【発明の課題】この発明の課題は、被看護者の個人差に
よらずに、排泄を正確に検出することにある(請求項1
〜6)。この発明の副次的課題は、排泄の検出に伴うガ
スセンサの疲労を防止し、同時に排泄の検出用の情報量
を増すことにある(請求項2,4)。
【0004】
【発明の構成】この発明は、被看護者のベッド内の雰囲
気に、ガスセンサをさらして、排泄を検出する方法にお
いて、前記ガスセンサからデータを得て、学習可能な情
報処理装置で分析して排泄を検出し、検出結果を実際の
排泄の状況と比較して、前記情報処理装置を学習させる
ことを特徴とする。データには、例えばガスセンサの信
号の時系列データ、ガスセンサを温度変化させた際の複
数の温度でのセンサ信号の組み合わせ(直積)からなる
温度スペクトル、複数個のガスセンサあるいはガス感応
体からのセンサ信号の組み合わせ、等を用いる。好まし
くは、ガスセンサを、前記のベッド内の雰囲気とそれ以
外の雰囲気とに交互にさらして、ベッド内雰囲気でのガ
スセンサ信号と、それ以外の雰囲気でのガスセンサ信号
との時系列データを、前記のデータとして、情報処理装
置で分析する。
【0005】またこの発明は、被看護者のベッド内の雰
囲気にガスセンサをさらして、排泄を検出する装置にお
いて、前記ガスセンサからデータを得て、学習可能な情
報処理装置で分析して排泄を検出し、検出結果を実際の
排泄の状況と比較して、前記情報処理装置を学習させる
ようにしたことを特徴とする。データには、例えばガス
センサの信号の時系列データ、ガスセンサを温度変化さ
せた際の複数の温度でのセンサ信号の組み合わせ(直
積)からなる温度スペクトル、複数個のガスセンサある
いはガス感応体からのセンサ信号の組み合わせ、等を用
いる。好ましくは、ガスセンサを、前記のベッド内の雰
囲気とそれ以外の雰囲気とに交互にさらして、ベッド内
雰囲気でのガスセンサ信号と、それ以外の雰囲気でのガ
スセンサ信号との時系列データを、前記のデータとし
て、情報処理装置で分析させる。
【0006】好ましくは、前記ガスセンサにヒータを設
けて、ガスセンサの温度を周期的に変化させて、この温
度変化に伴うガスセンサの信号波形を前記のデータとし
て、前記の情報処理装置で分析する。特に好ましくは、
前記の温度変化に伴うガスセンサの信号波形の時系列デ
ータを、前記の情報処理装置で分析する。
【0007】
【発明の作用と効果】この発明では、ガスセンサから得
たデータで排泄を検出し、おむつの交換時等に排泄の状
況を介護者等がチェックして、情報処理装置を学習させ
る。このため、被看護者の個人差によらずに、排泄を正
確に検出できる(請求項1,3)。またガスセンサをベ
ッド内の雰囲気とそれ以外の雰囲気とに交互にさらす
と、ガスセンサの疲労を防止でき、またベッド内の雰囲
気とそれ以外の雰囲気とで2つのデータが得られるの
で、情報量が増し、排泄の検出が容易になる(請求項
2,4)。
【0008】ガスセンサの温度を周期的に変化させて、
温度変化に伴う信号波形を情報処理装置で分析させる
と、排泄の有無による信号波形の差から排泄を検出で
き、この検出をおむつの交換時等の教師信号で学習でき
る(請求項5)。ここで温度変化に伴う信号波形の時系
列データを用いると、特に情報量が増す(請求項6)。
ここでさらに、雰囲気をベッド内雰囲気とそれ以外とに
周期的に切り替えながら、ガスセンサを温度変化させ
て、温度波形の時系列データを用いると、情報量が豊か
で、排尿と排便とを識別して検出できる。
【0009】
【実施例】最初に用語等を説明すると、被看護者の「ベ
ッド内の雰囲気」は、好ましくはおむつ内の雰囲気と
し、これ以外にお尻や腰等に対応する位置でのベッド内
の毛布や布団の内側の雰囲気などを意味する。ベッド内
の雰囲気を以下「内気」と呼び、それ以外の雰囲気を
「外気」と呼ぶ。外気はベッド外などからサンプリング
した室内の空気などでも良く、あるいはオゾン脱臭機や
活性炭脱臭器、光触媒脱臭器などで浄化した空気でも良
く、この場合おむつ内の雰囲気を脱臭して外気としても
良い。データには、例えばガスセンサの信号の時系列デ
ータ、ガスセンサを温度変化させた際の複数の温度での
センサ信号の組み合わせ(直積)からなる温度スペクト
ル、複数個のガスセンサあるいはガス感応体からのセン
サ信号の組み合わせ、等を用いる。
【0010】雰囲気の切り替え周期は、1周期を例えば
10秒〜10分とし、内気に触れる割合と外気に触れる
割合は、例えば内:外が2:1〜1:10程度とする。
ガスセンサの信号は臭いで増加するものとし、信号を表
す電圧などの大小とは、大小が逆になる場合がある。ガ
スセンサは、排便への感度を増すため周期的に温度変化
させることが好ましく、特にパルス的に短時間(1m秒
〜10秒)加熱し、パルス加熱時間の10倍以上の時
間、電力を加えないで放冷することが好ましい。
【0011】図1〜図11に、実施例とその変形とを示
す。図1に実施例の排泄検出装置のブロック構成を示す
と、2はおむつカバーで、その内部におむつパットを取
り付けて、寝たきりの被看護者等に着用させるものとす
る。おむつカバー2を介しておむつの臭いを吸引するこ
とに替えて、捕集バッグ3等をベッド内のお尻や腰等に
対応する位置に配置し、多孔性の捕集バッグ3から雰囲
気を吸引するようにしても良い。
【0012】4はガスセンサで、ここでは金属酸化物半
導体をヒータで加熱させるようにしたガスセンサを用い
る。但しこのようなガスセンサに替えて、気体吸着性の
ポリマーを水晶振動子等の表面に設けて、臭い分子の吸
着による重量変化を検出するようにしたセンサ等でも良
い。6はバルブで、8は吸引ポンプで、10はチューブ
であり、バルブ6の向きを切り替えることにより、おむ
つ内の雰囲気とそれ以外の雰囲気(ここでは室内空気)
とを例えば1分毎に2分周期で切り替えて吸引する。
【0013】12はマイクロコンピュータで、14はA
Dコンバータで、16はバルブ6を操作するためのタイ
マで、その信号をTimer信号とする。18は内気時系列
信号記憶部で、内気中でのガスセンサ信号の時系列を記
憶し、サンプリング毎に記憶内容を更新する。20は外
気時系列信号記億部で、外気中でのガスセンサ信号の時
系列を記憶し、サンプリング毎に記憶内容を更新する。
22は候補時系列信号記憶部で、ニューラルネットが排
便あり、排尿あり、あるいはいずれもないと判断した際
の、ガスセンサ信号の時系列を記憶する。記憶部22で
の記憶は「排便あり」を優先し、「排便あり」とニュー
ラルネットが出力している間に、ニューラルネットに入
力された時系列データを記憶する。また「排尿ありで排
便無し」との判断であれば、排尿ありと出力されている
期間にニューラルネットに入力された時系列データを記
憶する。いずれもないとの判断であれば、入力された時
系列で排便に紛らわしい時系列データを記憶する。24
はFFT(高速フーリエ変換部)で、ガスセンサの温度
変化に伴う信号波形を用いる際に使用する。
【0014】26はニューラルネットで、略称をANN
とし、例えば3層のバックプロパゲーション型のネット
ワークで、ガスセンサ4の信号の内気の時系列データと
外気の時系列データとを入力する。28は外部出力で、
排便,排尿、および排泄による室内空気の汚染予測への
空調の要求の、3種の信号を外部に出力する。これらの
信号はケーブルあるいは赤外線通信等で出力し、例えば
排便や排尿はLED等で表示し、空調要求信号は、換気
扇や脱臭器等が室内に備えられている場合に、それらを
駆動する。
【0015】30は教師信号の入力部で、排便あり、排
尿あり、いずれも無しの3種の信号を入力できる。そし
て排便の信号は排尿の信号に優先し、排便信号と排尿信
号とを共に入力すると、排尿信号は無視される。32は
標準学習データの記憶部で、出荷前に記憶させた固定の
標準データで、代表的な排便時や排尿時の時系列データ
を記憶している。おむつの交換時に教師信号が入力され
ると、ANN26は候補信号と標準学習データとを用い
て再学習する。
【0016】図1の実施例では、外気として室内空気を
用いたが、何らかの手法でおむつ内の空気を浄化し、こ
れを外気として用いても良い。図2および図3にこのよ
うな例を示す。図2において40はオゾン脱臭機で、こ
れ以外の脱臭器でも良く、マイクロコンピュータ12か
らのTimer信号により、例えば1分毎にオゾン脱臭機4
0をオン/オフする。オゾン脱臭機40をオンしている
際のガスセンサの信号を、外気での信号と見なせばよ
い。
【0017】図3の変形例では、42は活性炭脱臭器
で、これに代えて光触媒脱臭器等を用いても良く、オゾ
ン脱臭機40との違いは、オン/オフ制御には余り適し
ていない点にある。図3において、7は新たなバルブ
で、マイクロコンピュータ12からのTimer信号で、バ
ルブ6,7を駆動する。そして活性炭脱臭器42をバイ
パスして、おむつ内の雰囲気をガスセンサ4へ導くこと
と、活性炭脱臭器42で浄化したおむつ内の雰囲気をガ
スセンサ4へ導くこと、とを交互に行う。
【0018】ここで数値的な条件の例を説明すると、雰
囲気の切替周期は、内気にさらす時間と外気にさらす時
間の合計を1周期として、例えば10秒〜10分とし、
好ましくは30秒〜5分とし、実施例では各1分の2分
周期とする。また内気に触れる割合と外気に触れる割合
とは、外気に触れる割合が大きいほどガスセンサ4の疲
労が少ないので、内気に触れる割合と外気に触れる割合
との比を例えば2:1〜1:10程度とし、好ましくは
1:1〜1:3程度とする。図4に、内気/外気の切り
替えと、これに伴うセンサ信号とを示し、内気/外気と
も雰囲気の切り換え直前の信号をサンプリングする。排
尿時は主として内気の信号が増加し、信号増加後の減衰
は比較的速い。排便時は内気/外気ともにセンサ信号が
増加し、信号増加後の減衰は遅い場合が多い。
【0019】ガスセンサ4は、アルミナ等の基板にヒー
タ膜と絶縁膜とを積層し、この上部にSnO2等の金属
酸化物半導体膜を設けたものを用いた。このガスセンサ
は、1周期1秒〜60秒(実施例では1秒)程度で動作
し、各周期の最初の10m秒〜1秒(実施例では14m
秒)パルス的にヒータをオンして、金属酸化物半導体を
最高温度300〜400℃程度に加熱する。そして例え
ば、次のパルス加熱直前のガスセンサ信号を用いる。な
おガスセンサ4の種類や構造は任意である。
【0020】図5に、ニューラルネット26の学習アル
ゴリズムを示す。内気でのセンサ信号、外気でのセンサ
信号が、それぞれ2分ごとにサンプリングされ、これら
の時系列データをニューラルネット26に入力して、排
便と排尿、いずれも無いの3状態を識別する。排便あり
と判断された場合、その時点でニューラルネットに入力
したデータの時系列を、候補信号記憶部22に記憶し、
排尿ありと判断された場合も同様に、入力した時系列デ
ータを記憶する。排便も排尿も無いとされた場合、記憶
部22に記憶した信号(排尿も排便も無いとされた場合
のもの)と、今回の時系列データとの、いずれが排便に
紛らわしいかを比較し、紛らわしい側を候補信号として
記憶する。例えば外気での信号の値が大きく、増加から
定常値に移行したことが、紛らわしさの指標である。
【0021】排便や排尿を検出した場合、外部出力28
から出力して、介護者に表示し、同時に換気扇や脱臭機
等を駆動する。おむつの交換が行われると、介護者には
排便の有無や排尿の有無が明らかになる。そこで教師信
号入力30から排便/排尿/無しを入力し、これに対し
て記憶した候補データと標準学習データとを用いてニュ
ーラルネットを再学習させる。ただし標準学習データは
用いなくても良い。
【0022】図6に、内外気の切り替えにガスセンサの
温度波形を付加した変形例での、センサ信号を示す。雰
囲気は、図6の1)のように、内気と外気とに例えば1周
期2分の各1分で切り替えられ、ガスセンサのヒータ
は、2)のように雰囲気の切り替えの2倍の周波数で切り
替えられる。そして雰囲気の切り替えと、ヒータのオン
/オフとの2種類の周期的刺激に対する、センサの応答
波形を観察する。観察した波形は例えばフーリエ変換
し、フーリエスペクトルの時系列データとして、ニュー
ラルネット26に入力する。この変形例では、温度変化
に伴うスペクトルの時系列データを用いることにより情
報量が増加し、排尿と排便の識別がより容易になる。
【0023】図7〜図9に、24時間の内気と外気とで
のセンサ信号の変化を示す。使用したガスセンサは前記
のパルス加熱センサで、駆動条件は前記のものとした。
ニューラルネットには内気での時系列と外気での時系列
を入力し、温度波形は用いなかった。内気や外気でのセ
ンサ信号のサンプリングは、雰囲気の切り替え直前に行
った。図中の「尿パット交換」等は尿パットを交換した
ことを示し、「+270g」等の数量は尿パットの重量
増である。
【0024】排尿は内気でのデータにピークが生じるこ
とから検出でき、排便は内気/外気ともセンサ信号が増
加することから検出できる。しかし排尿と排便には紛ら
わしいデータがあり、排尿や排便への信号波形は被看護
者の体調や服用している薬等による個人差がある。これ
らをニューラルネット26で被看護者毎の信号波形(セ
ンサ信号の時系列データ)で学習して解決する。
【0025】図7の時刻7時30分付近から排便があ
り、ここからおむつ交換までの間、ネット26は排便を
出力し続けるので、この間の複数の排便の候補データが
記憶される。おむつ交換時に教師信号によりこれが正し
いデータであったことが判明し、これらの全数、あるい
は先頭の1個の時系列データを、学習用のデータとす
る。例えば出力上で排便を1回検出すると、実際には、
おむつの交換までに多数回繰り返して排便を検出してい
ることになる。学習に用いる時系列データは、最初に排
便や排尿の検出が行われた時点のものも少なくとも含
め、これは次の排便の検出や排尿の検出を速める効果が
ある。
【0026】内気/外気ともセンサ信号が高い時期は、
図8の時刻11時頃にもあるが、これは内気/外気とも
センサ信号が減少するパターンで、排便とは明瞭に区別
できる。図9の時刻20時40分頃等に排尿のピークあ
り、特徴は内気でのセンサ信号が急増し、外気でのセン
サ信号は不変または微増であることである。ニューラル
ネット26はこれらの時系列データの特徴から、排便と
排尿とを検出し、教師信号により学習して、被看護者の
個人差を吸収する。
【0027】使用するガスセンサは、ヒータを設ける場
合、パルス的に加熱し、他は室温に放冷するものが好ま
しい。これは、ガスセンサの温度を一定に保つと、排便
時に外気での信号が増加するとの特徴が失われ、排尿と
排便の識別が難しくなるからである。内気にガスセンサ
を連続してさらすと、ガスセンサの疲労が見られた。こ
の疲労はパルス加熱型のガスセンサで著しく、400℃
等の一定温度に加熱するガスセンサでは余り顕著でなか
った。
【0028】図10,図11はパルス加熱型ガスセンサ
での動作波形を示し、疲労の顕著な例である。図11は
図10の24時間後の波形を示し、この間連続して内気
のみを吸引した。図10ではガスセンサ信号のベースラ
インは1V付近にあり、図11では大量の排便後におむ
つを交換しても、数時間に渡ってガスセンサ信号は4V
付近に張り付いたままで、検出が不可能になった。この
ような現象をガスセンサの疲労と呼ぶ。図7〜図9に戻
り、内気と外気とを交互にガスセンサ4に接触させる
と、ガスセンサの疲労が生じなかった。
【0029】図12,内気と外気とに対して、排泄が無
い際のセンサ信号に対応する基準値を求めて、これに適
当な感度を加算或いは乗算して、排泄を検出し、その結
果が正しいか否かを学習して感度を変更する変形例を示
す。図において、50は新たなマイクロコンピュータ
で、14はADコンバータ、28は前記の外部出力、3
0は前記の教師信号入力部である。52は内気基準値記
憶部、54は外気基準値記憶部、56は内気感度記憶
部、58は外気感度記憶部である。内気や外気の基準値
は、これらの雰囲気でのセンサの出力の内で、統計的に
見て小さな値を用い、例えば前回の基準値からの差や比
が所定の範囲内で、内気の信号と外気の信号が所定の範
囲内の場合に、内気や外気の基準値とする。前回の基準
値からの差や比が所定の範囲内であることは、間接的に
内気や外気でのセンサ信号が相対的に小さいことを意味
する。またセンサ信号Sは、例えば1分ごとに内気/外
気を切り替えて用いる。感度は、基準値からのマージン
で、基準値×マージン、或いは基準値+マージンが検出
のしきい値となり、例えば排尿用のしきい値(内気の
み)と排便用のしきい値(内気と外気の双方でアンド論
理)がある。
【0030】検出結果は外部出力28から出力され、実
際の状態は教師入力30からフィードバックされ、正解
率は統計的に処理され、排尿見逃し率大で内気への排尿
への感度を変更してマージンを削減し、排尿誤報率大で
内気への排尿への感度を変更してマージンを増す。排便
見逃し率大で内気と外気の排便への感度を共に変更して
マージンを削減し、排便誤報率大で内気と外気の排便へ
の感度を変更してマージンを増す。このようにすれば、
簡単なアルゴリズムで、排尿や排便への感度を学習でき
る。
【0031】実施例は特定の例について示したが、これ
らに限るものではない。特にガスセンサの材料や構造等
は任意であり、連続加熱型よりも、金属酸化物半導体を
温度変化させるガスセンサが好ましく、さらに金属酸化
物半導体ガスセンサをパルス加熱するものが最も好まし
い。実施例では金属酸化物半導体ガスセンサを用いた
が、水晶振動子の表面に硫化水素系のガスを吸着するた
めのポリマーフィルムを設けた水晶振動子センサ等でも
良い。またガスセンサを2個以上組み合わせて用いても
良い。またチューブ10の材質等は任意であり、雰囲気
を直接おむつ内から吸引するか、おむつの周囲のベッド
内の空気を吸引するか等は任意である。内気と外気とを
周期的にサンプリングすることに変えて、常時外気をガ
スセンサへ送り、間欠的に内気を外気に混合してガスセ
ンサへ導いても良い。「内気と外気とを交互」には、例
えば内気と外気とを混合してガスセンサへ導き、混合率
を周期的に変えるものなども含まれる。
【0032】ニューラルネットを用いた例を示したが、
これに変えて正準分析や判別分析等でも良く、分析や学
習の対象はセンサ信号の時系列データや温度波形デー
タ、あるいは温度波形の時間的変化を示す時系列データ
等とする。実施例ではガスセンサ4の疲労の防止と、デ
ータ量の増加のために雰囲気の変更を用いたが、雰囲気
を内気のみに固定しても良い。その場合、ガスセンサ4
の動作温度を高めて疲労を防止することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の配置を示すブロック図
【図2】 第1の変形例の要部ブロック図
【図3】 第2の変形例の要部ブロック図
【図4】 実施例での、ガスセンサへの導入雰囲気の
切り替え1)とセンサ信号2)とを示す波形図
【図5】 実施例でのANN(ニューラルネット)の
学習アルゴリズムを示すフローチャート
【図6】 変形例でのガスセンサへの導入雰囲気の切
り替え1)と温度変化2)とセンサ信号3)とを示す波形図
【図7】 8時間分の内気/外気での波形を示す特性
【図8】 図7に続く8時間の波形を示す特性図
【図9】 図8に続く8時間の波形を示す特性図
【図10】 ガスセンサを内気のみにさらした際の波形
を示す特性図
【図11】 図10から24時間後の波形を示す特性図
【図12】 内気と外気の信号から排泄が無い場合の信
号に対応する基準値を求め、検出結果から基準値に対す
る感度を学習するようにした変形例のブロック図
【符号の説明】
2 おむつカバー 3 捕集バッグ 4 ガスセンサ 6,7 バルブ 8 吸引ポンプ 10 チューブ 12 マイクロコンピュータ 14 ADコンバータ 16 タイマ 18 内気時系列信号記憶部 20 外気時系列信号記憶部 22 候補時系列信号記憶部 24 FFT 26 ニューラルネット 28 外部出力 30 教師信号入力部 32 標準学習データ記憶部 40 オゾン脱臭機 42 活性炭脱臭器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 陽 箕面市船場西1丁目5番3号 フィガロ技 研株式会社内 (72)発明者 河口 智博 箕面市船場西1丁目5番3号 フィガロ技 研株式会社内 (72)発明者 瀬戸口 泰弘 箕面市船場西1丁目5番3号 フィガロ技 研株式会社内 (72)発明者 船井 達也 箕面市石丸3丁目16番4号 フォーリーブ ス株式会社内 Fターム(参考) 2G046 AA34 BA01 BA09 BB02 BB04 BE03 EA02 EA04 EA08 FB02 FE03 FE39 4C098 AA09 CD07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被看護者のベッド内の雰囲気に、ガスセ
    ンサをさらして、排泄を検出する方法において、 前記ガスセンサからデータを得て、学習可能な情報処理
    装置で分析して排泄を検出し、検出結果を実際の排泄の
    状況と比較して、前記情報処理装置を学習させることを
    特徴とする、排泄検出方法。
  2. 【請求項2】 ガスセンサを、前記のベッド内の雰囲気
    とそれ以外の雰囲気とに交互にさらして、ベッド内雰囲
    気でのガスセンサ信号と、それ以外の雰囲気でのガスセ
    ンサ信号との時系列データを、前記のデータとして、情
    報処理装置で分析することを特徴とする、請求項1の排
    泄検出方法。
  3. 【請求項3】 被看護者のベッド内の雰囲気にガスセン
    サをさらして、排泄を検出する装置において、 前記ガスセンサからデータを得て、学習可能な情報処理
    装置で分析して排泄を検出し、検出結果を実際の排泄の
    状況と比較して、前記情報処理装置を学習させるように
    したことを特徴とする、排泄検出装置。
  4. 【請求項4】 ガスセンサを、前記のベッド内の雰囲気
    とそれ以外の雰囲気とに交互にさらして、ベッド内雰囲
    気でのガスセンサ信号と、それ以外の雰囲気でのガスセ
    ンサ信号との時系列データを、前記のデータとして、情
    報処理装置で分析させることを特徴とする、請求項3の
    排泄検出装置。
  5. 【請求項5】 前記ガスセンサにヒータを設けて、ガス
    センサの温度を周期的に変化させて、この温度変化に伴
    うガスセンサの信号波形を前記のデータとして、前記の
    情報処理装置で分析することを特徴とする、請求項3ま
    たは4の排泄検出装置。
  6. 【請求項6】 前記の温度変化に伴うガスセンサの信号
    波形の時系列データを、前記の情報処理装置で分析する
    ことを特徴とする、請求項5の排泄検出装置。
JP2000109609A 2000-04-11 2000-04-11 排泄の検出方法とその装置 Pending JP2001293021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000109609A JP2001293021A (ja) 2000-04-11 2000-04-11 排泄の検出方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000109609A JP2001293021A (ja) 2000-04-11 2000-04-11 排泄の検出方法とその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001293021A true JP2001293021A (ja) 2001-10-23

Family

ID=18622276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000109609A Pending JP2001293021A (ja) 2000-04-11 2000-04-11 排泄の検出方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001293021A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109669031A (zh) * 2017-10-16 2019-04-23 新东工业株式会社 检测装置
JP2020018604A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 哲男 原田 おむつ及びガス噴出体及びおむつ内の消臭・殺菌装置及びその方法
KR20210041531A (ko) * 2019-10-04 2021-04-15 주식회사 모닛 스마트 기저귀를 포함한 배변량 측정 시스템
WO2021157108A1 (ja) * 2020-02-05 2021-08-12 新東工業株式会社 情報処理装置及び制御プログラム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109669031A (zh) * 2017-10-16 2019-04-23 新东工业株式会社 检测装置
CN109669031B (zh) * 2017-10-16 2022-06-07 新东工业株式会社 检测装置
JP2020018604A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 哲男 原田 おむつ及びガス噴出体及びおむつ内の消臭・殺菌装置及びその方法
KR20210041531A (ko) * 2019-10-04 2021-04-15 주식회사 모닛 스마트 기저귀를 포함한 배변량 측정 시스템
KR102420801B1 (ko) 2019-10-04 2022-07-18 주식회사 모닛 스마트 기저귀를 포함한 배변량 측정 시스템
WO2021157108A1 (ja) * 2020-02-05 2021-08-12 新東工業株式会社 情報処理装置及び制御プログラム
JP2021124960A (ja) * 2020-02-05 2021-08-30 新東工業株式会社 情報処理装置及び制御プログラム
JP7342726B2 (ja) 2020-02-05 2023-09-12 新東工業株式会社 情報処理装置及び制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1271222A (en) Halitosis detector device
Crain et al. Febrile infants: predictors of bacteremia
CN105832288B (zh) 身体信息检测系统
Seppälä et al. Outpatient use of erythromycin: link to increased erythromycin resistance in group A streptococci
Boilot et al. Classification of bacteria responsible for ENT and eye infections using the Cyranose system
RU2611283C2 (ru) Способ и система для обнаружения мочи и/или фекалий
US20170089875A1 (en) Biological information measurement system
Parry et al. Leg ulcer odour detection identifies β-haemolytic streptococcal infection
US20160223548A1 (en) Biological information measurement system
US20160223518A1 (en) Biological information measurement system
JP2001293021A (ja) 排泄の検出方法とその装置
JPH0943182A (ja) 生体モニタ装置
JP3362472B2 (ja) トイレ装置
JP2001034869A (ja) 行動判定装置、ケアシステム、ケア住宅およびプログラム記録媒体
JP2002301098A (ja) 温度センサーを利用した排便検知装置
Mahony et al. Plasmid analysis as a means of strain differentiation in Clostridium perfringens
Mayer et al. A social assistive robot in an intelligent environment
JP2002253584A (ja) 歯周病診断装置
Persaud Medical applications of odor-sensing devices
JPH06130017A (ja) ニューラルネットワークを利用したガスセンサ
JP2001289806A (ja) 排泄の検出方法とその装置
JPS61231343A (ja) 室内空気監視装置
Gotow et al. Expanded olfactometer for measuring reaction time to a target odor during background odor presentation
Brownsell et al. Developing a systems and informatics based approach to lifestyle monitoring within eHealth: part II-analysis & interpretation
Patt et al. Estimation of resting energy expenditure in children with spinal cord injuries