JP2001290533A - 監視操作装置 - Google Patents
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- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B15/00—Systems controlled by a computer
- G05B15/02—Systems controlled by a computer electric
Abstract
設備および人員の削減を可能とすると共に、運転上の誤
認や誤操作を防止できる監視操作装置を提供することで
ある。 【解決手段】 集中化制御部8は、複数の発電プラント
1AからDの運転状況に応じて各々の発電プラントに対
して複数台の監視操作ステーション5a〜5fの割り付
けを行う。発電プラントへの割り付けが行われた監視操
作ステーションを移動機構部10a〜10fにより移動
させ、監視操作を行い易い適切な位置に配置する。
Description
トを1つの中央操作室にて集中的に監視操作するための
監視操作装置に関する。
は、プラントの各所に設けられたプラント機器や現場操
作盤からの情報を中央操作室の監視制御装置に伝送し、
中央操作室で集中的に監視制御するようにしている。中
央操作室には監視操作装置が設置され、この監視操作装
置には監視操作ステーションや操作入力装置が設けられ
ている。すなわち、監視操作ステーションはプラントの
監視画面を表示するCRT表示装置やその監視画面上で
操作入力を行うポインティングデバイスを有し、操作入
力装置はコンソールやキーボード等である。また、プラ
ント全体の情報の共有化のために大型スクリーン装置が
設けられる場合もある。
である。図9では、2つの発電プラント1A、1Bを1
つの中央操作室2で監視制御する監視制御装置を示して
いる。中央操作室2には、各々の発電プラント1A、1
Bに対応して、それぞれ監視操作装置3A、3Bおよび
大型スクリーン装置4A、4Bが設置され、それぞれの
監視操作装置3A、3Bには、それぞれ3台の監視操作
ステーション5a〜5c、5e〜5fおよび操作入力装
置6a〜6c、6e〜6fが固定して設けられている。
転操作指令に基づき制御システム7A、7Bを介して各
々の発電プラント1A、1Bは運転操作され、また発電
プラント1A、1Bの監視制御情報は監視操作装置3
A、3Bに設置された監視操作ステーション5A、5B
のCRT表示装置に表示される。運転員は監視操作ステ
ーション5A、5BのCRT表示装置に表示された監視
画面により発電プラント1A、1Bを監視することにな
る。
操作する事例としては、ガスタービンと蒸気タービンと
を組み合わせて構成されたコンバインドサイクル発電プ
ラントがある。このコンバインドサイクル発電プラント
では、ガスタービンと蒸気タービンとを組み合わせた複
数の発電プラント(複数軸のユニット)を複数台の監視
操作ステーションを用いて統括制御するようにしてい
る。
ル発電プラントの監視制御装置の構成図である。図10
では、2つのコンバインドサイクル発電プラントを1つ
の中央操作室2で監視制御する監視制御装置を示してお
り、コンバインド発電プラントは4軸である場合を示し
ている。つまり、1つのコンバインドサイクル発電プラ
ントは、ガスタービンと蒸気タービンとを組み合わせた
4つの発電プラント1a〜1d、1e〜1hを有してい
る。
装置と同様に、中央操作室2には、各々のコンバインド
発電プラントに対応して、それぞれ監視操作装置3A、
3Bおよび大型スクリーン装置4A、4Bが設置され、
それぞれの監視操作装置3A、3Bには、それぞれ4台
の監視操作ステーション5a〜5d、5e〜5hおよび
操作入力装置6a、6b、6c、6dが固定して設けら
れている。操作入力装置6は操作入力用のコンソール類
である。
転操作指令に基づき集中化制御装置8A、8Bおよび各
々の軸制御装置9a〜9d、9e〜9hを介して各々の
発電プラント1a〜1d、1e〜1hは運転操作され、
また発電プラント1a〜1d、1e〜1hの監視制御情
報は監視操作装置3A、3Bに設置された監視操作ステ
ーション5a〜5d、5e〜5hのCRT表示装置に表
示される。運転員は監視操作ステーション5a〜5d、
5e〜5hのCRT表示装置に表示された監視画面によ
り発電プラント1a〜1d、1e〜1hを監視すること
になる。
ラントの監視制御装置では、監視操作ステーション5
は、複数台の発電プラントを有した1のコンバインドサ
イクル発電プラントをまとめた系列と呼ばれる群毎に設
置され、個別のコンバインドサイクル発電プラントに対
応した軸制御装置9を介して各々の発電プラント1と接
続されている。
〜5d、5e〜5hは、対応する系列のコンバインドサ
イクル発電プラント1a〜1d、1e〜1hと1対1に
対応するのではなく、集中化制御装置8A、8Bにより
プラントの運転状態に応じて任意の発電プラントに対応
づけて監視操作ができるように構成されている。
中、発電プラント1bが起動中、発電プラント1cが通
常運転中であるような場合では、起動停止中で監視操作
の頻度の高い発電プラント1bに対しては監視操作ステ
ーション5a〜5cを割り当て、通常運転中のプラント
1cは1台の監視操作ステーション1dで通常運転に必
要な監視操作を行うというような形がとられている。
の監視制御装置では発電プラント1と監視操作用ステー
ション5とが任意に対応づけられる構成となっている
が、コンバインドサイクル発電プラントは発電プラント
の起動停止が比較的簡単であり、また同一系列内のプラ
ント各軸は原則的に同一の設備で構成されているため、
このような構成をとっても問題は少ない。
応して、汽力発電プラントにおいても、2つ程度の発電
プラントの一括監視ではなく、さらに多数の発電プラン
トを一括して監視操作し、人員の省力化を図ることが検
討されている。
を一つの中央操作室2にて監視制御する場合を想定した
場合の中央操作室2における監視制御装置の構成図であ
る。図11から分かるように、4つの発電プラント1A
〜1D毎に、それぞれ監視操作装置3A〜3Dおよび大
型スクリーン装置4A〜4Hを設置することになる。
ンドサイクル発電プラントの監視制御装置を集中化した
場合の監視制御装置の構成図である。
1a〜1hに対して、6台の監視操作ステーション5a
〜5fを監視操作装置3上に固定的に設置している。監
視操作ステーション5a〜5fは、集中化制御装置8を
介して軸制御装置9a〜9hと接続して任意の発電プラ
ントの監視操作を行えるようになる。このように構成し
た監視操作装置3では、監視操作ステーション5が6台
となり、図10に示した場合に比べて削減できる。これ
に対応して運転に必要な人員数も削減できる
適用した複数の発電プラントの集中化のための監視操作
装置においては、監視操作ステーションの台数が多く省
人数化ができない。また、監視操作ステーションの台数
は削減できても運用信頼性を欠くおそれがある。
は、1つの発電プラントあたり、例えば3台の監視操作
ステーション5を要することになり、4つの発電プラン
トでは12台の監視操作ステーション5a〜5lが必要
となる。従って、これら監視操作ステーション5a〜5
lを通じての監視操作に必要な人員の数も大幅な削減は
できない。
々の発電プラントと監視操作ステーションとの対応が明
確でないため、監視操作を行う中で発電プラントの誤認
による誤判断や誤操作が起きる可能性がある。従って、
発電プラントの運用信頼性の低下を招くことになる。
作を集中化する際に、図11の監視操作装置3において
は、監視操作のための監視操作ステーションの台数が多
数必要となり、集中化の目的である運転員の削減が期待
できない。
監視操作ステーションの台数は削減できるものの、複数
の発電プラントでの監視操作ステーションが共用で、し
かも個々の監視操作ステーションが均等に配置されてい
るため、個々の監視操作ステーションがどの発電プラン
トに対応するのか、あるいは隣の監視操作ステーション
が自分の発電プラントに対応するのか異なるのかの区別
が付きにくい。このことから、発電プラントの誤認や誤
操作等の可能性があり、運用信頼性を低下させる恐れが
ある。
して、運転員は監視操作ステーションを人力で移動させ
ているのが実状であるが、監視操作ステーションは重量
物であるため作業性が悪く、監視操作装置のテーブル面
を損傷させる原因にもつながっていた。また、発電プラ
ントに納入する監視操作装置は安全対策や信頼性向上対
策の面から耐震性が要求されており、その対策として監
視操作ステーションは監視操作装置上にネジ又は固定バ
ンド等でしっかりと固定されるのが一般的であるので、
上述のように人力で移動させる際は、その都度固定を解
除し移動し、その後で再固定が必要という非常に手間の
かかる作業でもあった。
の集中化に際して、設備および人員の削減を可能とする
と共に、運転上の誤認や誤操作を防止できる監視操作装
置を提供することである。
監視操作装置は、複数の発電プラントを集中して監視操
作する中央操作室に設けられ、複数台の監視操作ステー
ションおよび操作入力装置を有し、複数の発電プラント
を個別に集中して監視操作する監視操作装置において、
複数の発電プラントの運転状況に応じて各々の発電プラ
ントに対して複数台の監視操作ステーションの割り付け
を行う集中化制御部と、前記監視操作ステーション及
び、前記操作入力装置のうち少なくとも監視操作ステー
ションを移動させる移動機構部とを備えたことを特徴と
する。
いては、集中化制御部は、複数の発電プラントの運転状
況に応じて各々の発電プラントに対して複数台の監視操
作ステーションの割り付けを行う。発電プラントへの割
り付けが行われた監視操作ステーションを移動機構部に
より移動させ、監視操作を行い易い適切な位置に配置す
る。同様に、操作入力装置や大型スクリーンも移動機構
部により移動させ、適切な位置に配置する。
請求項1の発明において、前記移動機構部は、前記監視
操作ステーションまたは前記操作入力装置を搭載する板
状ベースと、前記板状ベースの裏面に設けられ摩擦係数
の小さい可動補助部材と、前記板状ベースの側面に設け
られ前記板状ベースを前記監視操作装置の表面に固定す
る固定装置とを備えたことを特徴とする。
いては、請求項1の発明の作用に加え、監視操作ステー
ションまたは操作入力装置は、移動機構部の板状ベース
に搭載され、固定部の固定を解除して監視操作装置の表
面に沿って移動させる。この場合、板状ベースの裏面に
設けられた可動補助部材は摩擦係数が小さいので、容易
に移動できる。そして、適切な位置で固定装置により固
定する。
請求項1の発明において、前記移動機構部は、監視操作
ステーションまたは操作入力装置を搭載するベースと、
前記ベースの裏面側に設けられた摺動部と、監視操作装
置の表面部に形成され前記ベースの摺動部と係合して前
記ベースの可動を案内するレールとを備えたことを特徴
とする。
いては、請求項1の発明の作用に加え、監視操作ステー
ションまたは操作入力装置は移動機構部のベースに搭載
され、ベースの摺動部がレールに案内されて移動し、適
切な位置で停止させる。
請求項1の発明において、大型スクリーン装置を設け、
前記移動機構部は、前記大型スクリーン装置を保持する
保持装置と、前記保持装置をスライドさせる可動装置と
を備えたことを特徴とする。
いては、請求項1の発明の作用に加え、大型スクリーン
装置は移動機構部の保持部で保持され、可動装置により
保持装置をスライドさせる。これにより、適切な位置に
大型スクリーン装置を移動させる。
請求項4の発明において、前記保持装置および前記可動
装置が前記中央操作室の天井部に設けられたことを特徴
とする。
いては、請求項4の発明の作用に加え、大型スクリーン
装置は中央操作室の天井部に設けられた保持装置により
保持され、可動装置により保持装置をスライドさせる。
これにより、適切な位置に大型スクリーン装置を移動さ
せる。
請求項1の発明において、前記集中化制御装置は、監視
操作ステーションと発電プラントとの対応関係を変更す
る際に、監視操作を移管する相手の監視操作ステーショ
ンに、それまでの監視操作画面と同一の内容を引き継が
せることを特徴とする。
いては、請求項1の発明の作用に加え、監視操作ステー
ションと発電プラントとの対応関係を変更する際には、
監視操作を移管する相手の監視操作ステーションに、そ
れまでの監視操作画面と同一の内容を引き継がせる。
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる監視操
作装置を発電プラントの監視制御装置に適用した場合の
構成図である。
を6台の監視操作ステーション5a〜5fで監視操作す
る場合を示している。監視操作装置3の監視操作ステー
ション5a〜5fは、発電プラントの系統図画面や警報
画面、操作用画面等を表示する表示装置を有し、CRT
表示装置に表示された系統図画面や警報画面によりプラ
ント監視を行う。また、入力装置により操作用画面を介
してプラント補機等の操作や自動化進行操作等が行える
ように構成されている。
スプレー等が使用され、入力装置としては、運転員から
の操作指示を受け付けるためのタッチスクリーンあるい
はマウス等のポインティングデバイス、あるいはキーボ
ード等が使用される。
中化制御装置8を介して制御システム7A〜7Dと接続
され各々の発電プラント1A〜1Dの監視操作を行える
ように構成されている。
は移動機構部10a〜10fが設けられており、この移
動機構部10a〜10fにより監視操作ステーション5
a〜5fを左右方向に動かすことができるように構成さ
れている。そして、各々の発電プラント1A〜1Dの運
用状態に応じて監視操作ステーション5a〜5dを移動
させ構成変更を行う。
運用状態に応じて監視操作ステーション5a〜5fの配
置構成を変更する場合の一例を示した平面図である。図
2(a)には、1号機(発電プラント1A)および2号
機(発電プラント2B)は停止中、3号機(発電プラン
ト1C)および4号機(発電プラント1D)は通常運転
中である場合の監視操作ステーション5a〜5fの配置
構成を示し、図2(b)には、1号機(発電プラント1
A)は停止中、2号機(発電プラント2B)は起動操作
中、3号機(発電プラント1C)および4号機(発電プ
ラント1D)は通常運転中である場合の監視操作ステー
ション5a〜5fの配置構成を示している。
止中、3号機、4号機は通常運転中であるので、この運
転状態に対応して、停止中の1号機には監視操作ステー
ション5aを、2号機には監視操作ステーション5bを
配置する。これは、停止中の発電プラントは蒸気タービ
ンのターニング運転や所内ランバック運転であるので、
補機類の操作はほとんど必要なく監視操作項目が少ない
からである。
操作ステーション5c、5dを、4号機には2台の監視
操作ステーション5e、5fをそれぞれ対応づけて配置
している。これは、発電プラントの起動が完了し、給電
指令に基づく通常運転に入った後は、中央給電指令から
の負荷指令に基づいて自動的に負荷制御が行われるた
め、頻繁な操作は必要ないが、停止中の発電プラントに
比較すると監視操作項目が多いからである。
起動する場合には、図2(b)に示すように、監視操作
ステーション5を移動させて監視操作を行う。すなわ
ち、停止中の1号機には監視操作ステーション5aを配
置し、起動操作中の2号機には3台の監視操作ステーシ
ョン5b、5c、5dを配置する。これは、起動操作に
あたっては、補機類の運転開始、系統の構成のための電
動弁の開閉、ボイラ、タービン、発電機などの制御装置
の設定調整等の操作が頻繁に必要となり監視操作項目が
多くなるからである。
テーション5eを配置し、4号機には監視操作ステーシ
ョン5fをそれぞれ対応づけて配置する。このように監
視操作ステーション5a〜5fの配置構成を変更する。
ぞれの監視操作対象の発電プラントに対応づけた画面表
示を行う。監視操作ステーション5がどの発電プラント
と対応するかの選択は、各監視操作ステーション5a〜
5fから選択にて行えるようになっている。また、集中
化制御装置8にて集中管理することにより、管理者が一
括して指定することことも可能である。発電プラントの
起動停止などの操作の多い状況においては、監視操作ス
テーション5a〜5fを移動させて、その号機に監視操
作ステーション5を集めて使用する。
ントの運用状態に対応付けて監視操作ステーション5を
配置できるため、少数の監視操作ステーション5を有効
に活用することができる。つまり、共用化による設備や
スペースの削減が可能となる。また、監視操作ステーシ
ョン5の物理的な位置移動により操作対象の発電プラン
トとの対応付けを明確にし、運転員が自分の運転してい
る発電プラントに対応した監視操作ステーション5を明
確に認識できるため、隣の発電プラントの監視操作ステ
ーション5を誤って操作するような可能性が極めて少な
くなり、発電プラントの誤認や誤操作の防止を図ること
ができる。
の移動は運転員の手によって行うようにしているが、集
中化制御装置8の一括設定により、自動的に物理的な配
置を変更するように構成することもできる。また、監視
操作ステーション5の配置構成の変更をする際に、それ
まで監視に用いていた画面を隣の監視操作ステーション
5にそのまま引き継ぐような機能を集中化制御装置8に
持たせることにより、監視操作の継続性を確保すること
ができる。
る。図3は、本発明の第2の実施の形態に係わる監視操
作装置の平面図である。この第2の実施の形態は、監視
操作ステーション5のみならず大型スクリーン装置4お
よび操作入力装置6にも移動機構部10を設けたもので
ある。
テーション5a〜5fおよび操作入力装置6a〜6dに
は、それぞれ移動機構部10a〜10f、11a〜11
dが設けられ可動式で設置されている。また、大型スク
リーン装置4A、4Bにも移動機構部12がもうけられ
可動式で設置されている。これらの移動機構部10〜1
2の詳細については後述する。
は、第1の実施の形態と同様であるが、この第2の実施
の形態では、ハードウェアスイッチによる操作を行うた
めに設けられたキーボード・コンソール等の操作入力装
置6a〜6dも、監視操作ステーション5a〜5fの配
置に対応して移動し、発電プラントの運用に合わせてフ
レキシブルに用いることができるようにしている。
しており、操作入力装置6aは停止中の1号機に対応し
て監視操作ステーション5aと組合せ、操作入力装置6
bは起動中の2号機に対応して監視操作ステーション5
b〜5dと組み合わせ、操作入力装置6c、6dは、そ
れぞれ通常運転中の3号機と4号機に対応して監視操作
ステーション5e、5fと組み合わせて用いることがで
きるようにしている。
いては、通常は繋ぎ合わせて統括監視用の大画面として
使用し、起動操作等の運用状態に応じて切り離して当該
発電プラントに対応した監視操作ステーション5群の前
に移動させて個別情報表示盤として使用できるようにし
ている。
プラントの集中化に対する適用事例であるが、複数の発
電所の集中化のような大規模な集中化にも適用が可能で
あることは言うまでもない。この場合には、個々の監視
操作ステーション5は、個々の発電プラントに対応づけ
るのではなく、停止中の発電プラント群や通常運転中の
発電プラント群をまとめて監視および管理したり、起動
停止操作中の発電プラントは個々の発電プラントに対応
した監視操作を行ったりという、自由な構成を行うこと
が全体の設備台数を削減するために有効である。
の監視操作集中化への本発明の監視操作装置の適用例を
示す。図4では、2つの発電プラント1a、1bから成
るA発電所、4つの発電プラント1c〜1fから成るB
発電所、2つの発電プラント1g、1hから成るC発電
所の3つの発電所を統括集中管理する中央操作室への適
用例を示している。
a、1c、1fを監視操作ステーション5a、5bにて
統括的に監視し、起動中の発電プラント1dに対応して
監視操作ステーション5c〜5eにて監視操作し、起動
中の発電プラント1hに対応して監視操作ステーション
5f〜5hにて監視操作し、通常運転中の発電プラント
1b、1e、1gは監視操作ステーション5i〜5lに
て監視操作するものとしている。
動停止操作中の発電プラント群、通常運転中の発電プラ
ント群、といった固まりでマンマシン設備を配置させる
ことで、監視操作の多い起動停止操作中の発電プラント
に必要数の設備を割り当てることが可能となる。
視操作ステーション5が必要となるところを12台の監
視操作ステーション5で集中的な監視操作が可能となる
ため、大幅な設備削減と共に運転員の人員削減を運用信
頼性を落とさずに実現することができる。
する。図5は、監視操作ステーション5または操作入力
装置6が監視操作装置3の監視操作部間を移動できる移
動機構部の説明図である。図5(a)は移動機構部10
(11)の斜視図、図5(b)は移動機構部10(1
1)のロック機構を外した場合の説明図、図5(c)は
移動機構部10(11)のロック機構を働かせた場合の
説明図、図5(d)は監視操作ステーション5を移動機
構部10(11)に搭載した場合の斜視図である。
(a)に示すように、円又は多角形の板状ベース13と
円又は多角形の板状の可動補助部材14とから構成さ
れ、その側面には取手を有した固定装置15が設けられ
ている。固定装置15は取手16および吸盤17とから
構成されている。
ション5を取り付けできるようフラット面を形成してお
り、裏面には摩擦係数の小さい材料で形成した可動補助
部材14がネジまたは接着などにより取り付けられてい
る。
磁石等を具備した吸盤17とから成り、板状ベース13
の側面にネジ又は溶接などにより配置されている。折り
たたみ式の取手16と吸盤17との関係は、図5(b)
に示すように通常の取手状態では吸盤は機能せず、図5
(c)に示すように取手16を握った状態で吸盤機能が
働き取手を折りたたむことで機能ロックする関係を持た
せた構造としている。
1)に監視操作ステーション5を搭載した状態を示す
が、この状態から監視操作ステーション5を監視操作装
置上で可動するには、まず取手16の折りたたみを戻し
吸盤機能のロックを解除する。次に、取手16を持ちな
がら滑らせるように監視操作装置3の表面上を滑らせて
移動する。移動が終わったら取手16を握り吸盤機能を
働かせ折りたたむことで吸盤機能をロックする。
擦係数の小さい可動補助部材14と監視操作装置3の表
面とで滑らせ、移動後に固定する。従って、人力でも監
視操作ステーション5の移動が容易に行える。これによ
り、移動時の作業性向上と隣り合う監視操作ステーショ
ン同士の区分けがし易くなるので、監視の誤認や誤操作
等が削減でき運用信頼性を向上できる。
例の説明図である。図6(a)は移動機構部10(1
1)の横断面図、図6(b)は移動機構部10(11)
の斜視図である。図6(a)に示すように、移動機構部
10(11)は、監視操作ステーション5を搭載する四
角状ベース18と、四角状ベース18を案内し移動させ
るレール19とから構成されている。
8は、断面が凸型状の突起部20を有し、レール19に
はこの突起部20が挿入される断面が略凹型状の溝部を
有している。突起部20を有した四角状ベース18は、
その上面に監視操作ステーション5を搭載できるように
フラット面が形成され、下面は傾斜面を持つ突起部20
が設けられている。また上面から下面にかけて貫通した
ネジ穴が設けられ、手動にて締め付け可能なネジ21に
より固定されるようになっている。
り、レール19の溝部は四角状ベース18の突起部20
の形状に合致しスライド自在なサイズに形成され、監視
操作装置3上に配置されている。
0がレール19の溝部に装着された状態を示す。この状
態から監視操作ステーション5を可動する際は、まずネ
ジ21を緩めロックを解除する。次に四角状ベース18
を滑らせながら移動させる。監視操作ステーション5に
接続されている信号ケーブルは移動に伴い引き寄せられ
るが、予め監視操作装置3内で余長をもたせておくこと
で監視操作ステーション5の移動には何ら影響はないも
のである。移動が終わったらネジ21を締めることで突
起部20とレール19の溝部とが噛み合いロックは完了
する。
用のレール19により監視操作ステーション5を移動さ
せるので、決められた方向への移動に関しては人力での
移動が容易となる。これにより、監視操作ステーション
5の移動時の作業性向上と、隣り合う監視操作ステーシ
ョン5同士の区分けがし易くなるので、監視の誤認や誤
操作等が削減でき運用信頼性を向上することができる。
を保持するベースとして四角状ベース18側に突起部2
0を有し、レール19側に溝部を有するものを示した
が、逆に、四角状ベース18に断面が略凹型状の溝部を
有し、レール19に断面が略凸型状の突起部を有する構
造にしても良い。
スとし突起部20も円形に形成するようにしても良い。
この場合には、円形ベース自体をレール19の溝部に装
着した状態で回転させることができる。従って、監視操
作ステーション5の向きを調整できるので、隣り合う監
視操作ステーション5同士の区分けがさらにし易くな
り、監視の誤認や誤操作等が削減でき運用信頼性を向上
できる。
の移動機構部10で説明したが、操作入力部6の移動機
構部11も同様な構造である。
機構部12の説明図である。図7(a)は大型スクリー
ン装置4およびその移動機構部12の横断面図、図7
(b)は大型スクリーン装置4およびその移動機構部1
2の縦断面図である。
4の底部および中央操作室の床面に移動機構部12が形
成されている。移動機構部12は、大型スクリーン装置
4の底部に設けられた可動装置22と、可動装置22と
接触し大型スクリーン装置4を保持する保持装置23
と、大型スクリーン装置4の信号ケーブル26を収納す
るケーブル収納装置24と、中央操作室の床面と同一面
に設けられた蛇腹部25とから構成される。
どで構成されスライド機構を有しており、油圧又は電動
装置で構成されている。可動装置22の下部には保持装
置23が設置され、さらに最下部には大型スクリーン装
置4内の電気機器に接続される信号ケーブル26のケー
ブル収納部24が設けられている。このケーブル収納部
24により、可動装置22の移動距離に必要な信号ケー
ブル26の余長を処理できるようにしている。
の床面との隙間を塞ぐ蛇腹部25が設けられ、蛇腹部2
5の一方は中央操作室の床面に、他方は大型スクリーン
装置4に連結して配設されている。この蛇腹部25によ
り大型スクリーン装置4が移動した場合であっても床面
の体裁を良くするようにしている。
クリーン装置4を左方向に移動させたときは、蛇腹部2
5の伸張により床面の体裁が保たれる。また、大型スク
リーン装置4に接続されている信号ケーブル26は移動
に伴い引き寄せられるが、予めケーブル収納部24で余
長をもたせているので、大型スクリーン装置4の移動に
伴って信号ケーブル26による悪影響は生じない。
って監視操作ステーションが表示する対象プラントの割
り付けに合わせて、大型スクリーン装置4の可動を行う
ことができる。また、可動装置22は電動装置での移動
となるので、作業性が向上すると共に、隣り合う監視操
作ステーション同士の区分けのみならず、監視操作ステ
ーションと大型スクリーン装置との関連付けが可能にな
る。これにより、監視の誤認や誤操作等が削減でき運用
信頼性を向上することができる。
機構部12の他の一例の説明図である。図8(a)は大
型スクリーン装置4およびその移動機構部12の横断面
図、図8(b)は大型スクリーン装置4およびその移動
機構部12の縦断面図である。この一例は、中央操作室
の天井部に移動機構部12を形成したものである。
4の上部および中央操作室の天井部に移動機構部12が
形成されている。移動機構部12は、大型スクリーン装
置4の上部に設けられた吊り下げハンガー7と、吊り下
げハンガー27の上部に設けられた可動装置22と、可
動装置22と接触し大型スクリーン装置4を保持する保
持装置23と、大型スクリーン装置4の信号ケーブル2
6を収納するケーブル収納装置24と、中央操作室の天
井面と同一面に設けられた蛇腹部25とから構成され
る。
4の上部には、断面中空形状の複数本の吊り下げハンガ
ー27がネジ又は溶接にて取付けられている。吊り下げ
ハンガー27の上部には可動装置22が設けられてい
る。可動装置22は例えばクレーン装置などでありスラ
イド機構を有しており、油圧又は電動装置で構成されて
いる。
持するための保持装置23が設置され、さらに最上部の
中央操作室の天井部には、大型スクリーン装置4に接続
された信号ケーブル26を収納するケーブル収納部24
が設けられている。ケーブル収納部24は、可動装置2
2の移動距離に必要な信号ケーブル26の余長を処理で
きるようにしている。
の天井面との隙間を塞ぐ蛇腹部25が設けられ、蛇腹部
25の一方は中央操作室の天井面に、他方は大型スクリ
ーン装置4に連結して配設されている。この蛇腹部25
により大型スクリーン装置4が移動した場合であっても
天井面の体裁を良くするようにしている。
クリーン装置4を左方向に移動させたときは、蛇腹部2
5の伸張により天井面の体裁が保たれる。また、大型ス
クリーン装置4に接続されている信号ケーブル26は移
動に伴い引き寄せられるが、予めケーブル収納部24で
余長をもたせているので、大型スクリーン装置4の移動
に伴って信号ケーブル26による悪影響は生じない。
わせて大型スクリーン装置の移動も容易となる。また大
型スクリーン装置4の設置を天井部からの吊り下げ方式
にしたことでフロアースペースから受ける圧迫感が軽減
される。
発電プラントの中央操作室における監視操作設備を運用
信頼性を落とさずに数量を削減し、運転員の削減も可能
となって、発電コストの低減に寄与できる。
置を発電プラントの監視制御装置に適用した場合の構成
図。
プラントの運用状態に応じて監視操作ステーションの配
置構成を変更する場合の一例を示した平面図。
置の平面図。
中化への本発明の監視操作装置の適用した場合の監視制
御装置の構成図。
ョンまたは操作入力装置の移動機構部の説明図。
ョンまたは操作入力装置の移動機構部の他の一例の説明
図。
置の移動機構部の説明図。
置の移動機構部の他の一例の説明図。
図。
監視制御装置の構成図。
監視制御する場合を想定した場合の中央操作室における
監視制御装置の構成図。
ラントの監視制御装置を集中化した場合の監視制御装置
の構成図。
置、4…大型スクリーン装置、5…監視操作ステーショ
ン、6…操作入力装置、7…制御システム、8…集中化
制御装置、9…軸制御装置、10、11、12…移動機
構部、13…板状ベース、14…可動補助部材、15…
固定装置、16…取手、17…吸盤、18…四角状ベー
ス、19…レール、20…突起部、21…ネジ、22…
可動装置、23…保持装置、24…ケーブル収納部、2
5…蛇腹部、26…信号ケーブル、27…吊り下げハン
ガー
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の発電プラントを集中して監視操作
する中央操作室に設けられ、複数台の監視操作ステーシ
ョンおよび操作入力装置を有し、複数の発電プラントを
個別に集中して監視操作する監視操作装置において、複
数の発電プラントの運転状況に応じて各々の発電プラン
トに対して複数台の監視操作ステーションの割り付けを
行う集中化制御部と、前記監視操作ステーション及び、
前記操作入力装置のうち少なくとも監視操作ステーショ
ンを移動させる移動機構部とを備えたことを特徴とする
監視操作装置。 - 【請求項2】 前記移動機構部は、前記監視操作ステー
ションまたは前記操作入力装置を搭載する板状ベース
と、前記板状ベースの裏面に設けられ摩擦係数の小さい
可動補助部材と、前記板状ベースの側面に設けられ前記
板状ベースを前記監視操作装置の表面に固定する固定装
置とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視操
作装置。 - 【請求項3】 前記移動機構部は、監視操作ステーショ
ンまたは操作入力装置を搭載するベースと、前記ベース
の裏面側に設けられた摺動部と、監視操作装置の表面部
に形成され前記ベースの摺動部と係合して前記ベースの
可動を案内するレールとを備えたことを特徴とする請求
項1に記載の監視操作装置。 - 【請求項4】 大型スクリーン装置を設け、前記移動機
構部は、前記大型スクリーン装置を保持する保持装置
と、前記保持装置をスライドさせる可動装置とを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の監視操作装置。 - 【請求項5】 前記保持装置および前記可動装置が前記
中央操作室の天井部に設けられたことを特徴とする請求
項4に記載の監視操作装置。 - 【請求項6】 前記集中化制御装置は、監視操作ステー
ションと発電プラントとの対応関係を変更する際に、監
視操作を移管する相手の監視操作ステーションに、それ
までの監視操作画面と同一の内容を引き継がせることを
特徴とする請求項1に記載の監視操作装置。
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