JP2001289903A - 絶縁劣化検出回路と該回路を用いた装置 - Google Patents

絶縁劣化検出回路と該回路を用いた装置

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JP2001289903A
JP2001289903A JP2000109304A JP2000109304A JP2001289903A JP 2001289903 A JP2001289903 A JP 2001289903A JP 2000109304 A JP2000109304 A JP 2000109304A JP 2000109304 A JP2000109304 A JP 2000109304A JP 2001289903 A JP2001289903 A JP 2001289903A
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insulation deterioration
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Makoto Tsubaki
真 椿
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Tempearl Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】インバータ機器等による誤検出の少ない絶縁劣
化検出回路と該回路を使用した装置を提供すること。 【構成】電路の高周波電流を抽出して,該高周波電流の
特徴から絶縁劣化の有無を判定し絶縁劣化検出信号を出
力する絶縁劣化検出部と,前記高周波電流の特徴から特
定の負荷機器の使用を判定する機器電流特定部と,機器
電流特定部の出力により絶縁劣化検出部の出力を制限す
る出力制限部を備えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,電線や機器の電路
に生じた絶縁劣化を検出する回路と装置に関するもので
ある。
【0002】近年,電気火災は漸増傾向にある。このう
ちコード・プラグなどからの火災が約1/4を占めてお
り,不適切な維持管理のために絶縁が劣化し,過熱また
は短絡から発火に至ったものと考えられている。OA機
器,クーラー等のコンセントに接続して使用される電気
機器の増加が著しい中,電源コードから発生する電気火
災は今後も増加する可能性がある。
【0003】
【従来の技術】そこで,このような電気火災を未然に防
ぐために例えば図2に示すような絶縁劣化検出装置が考
案された。すなわち,絶縁劣化発生時に,電路1に流れ
る電流を電流検出部2で検出して,電流−電圧変換部3
で前記電流を交流電圧に変換し,フィルター回路4で前
期電圧に含まれる絶縁劣化特有の高周波パルスを取り出
して,パルス発生部17でパルス電圧に変換した後,数
秒間単位毎にパルス電圧の発生回数を積算して,遮断判
定部18は前記積算値が閾値を越えたかどうかを判定
し,閾値を越えた場合,遮断判定部18は遮断信号を出
力して,引き外し回路部13は遮断判定部18の遮断信
号をもとに遮断用の電圧を出力して,引き外しコイル1
4を動作させ,接点15を乖離させることによって電路
1を負荷側と遮断する絶縁劣化検出装置である。
【0004】
【従来の技術課題】しかし,以上に示した従来の技術か
らなる装置では,絶縁劣化が発生していなくても,イン
バータ回路が組み込まれている家電機器等を使用した場
合,電流波形には高周波電流が重畳したものとなって,
その高周波電流から絶縁劣化と誤判断し,不用遮断動作
することがあるなど実用化が困難であった。
【0005】
【発明の目的】そこで,本発明は,係る事由に鑑みてな
されたもので,インバータ等の機器を使用したときに発
生する高周波電流が電路に重畳していても誤検出の少な
い絶縁劣化検出回路を得ること,さらに,誤動作しにく
い警報装置や,回路遮断器などの装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1は,電路の高周
波電流を抽出して,該高周波電流の特徴から絶縁劣化の
有無を判定し絶縁劣化検出信号を出力する絶縁劣化検出
部と,前記高周波電流の特徴から特定の負荷機器の使用
を判定する機器電流特定部と,機器電流特定部の出力に
より絶縁劣化検出部の出力を制限する出力制限部を備え
たことを特徴とする絶縁劣化検出回路を提供したもので
ある。
【0007】それにより,特に絶縁劣化と誤判定しやす
い高周波電流を発生する機器を使用していると機器電流
特定部が判定して出力が出ている場合は,絶縁劣化検出
部から絶縁劣化出力信号が出ていても,出力制限部が出
力を制限するので,誤判定しにくい絶縁劣化検出回路を
提供できる。
【0008】請求項2は,前記絶縁劣化検出部は,電路
に流れる電流から高周波成分のみを取り出す高周波電流
抽出部と,電路の電圧の位相信号を検出する位相検出回
路と,前記位相信号に同期して商用周波数1周期の時間
をT個に分割した複数のブロックのうち,少なくとも予
め設定しておいた所定のブロックにおいて前記高周波電
流抽出部から出力された高周波電流の絶対値が予め設定
された閾値Aを超えた個数をブロック毎に出力する電流
個数計数部と,該電流個数計数部から出力される前記所
定のブロック毎に計測された高周波電流の個数が閾値B
以上であるブロックの数が閾値C以上である場合,絶縁
劣化検出信号を出力する絶縁劣化判定部から構成された
ものであることを特徴とする請求項1の絶縁劣化検出回
路を提供したものである。
【0009】それにより,機器から発生する高周波電流
が発生するブロックの高周波電流の発生個数を絶縁劣化
の判定に用いないので,誤検出の少ない絶縁劣化検出部
を得ることができ,請求項1に加えてさらに誤検出の少
ない絶縁劣化検出回路を得ることができる。
【0010】請求項3は,請求項2に示す絶縁劣化検出
部の絶縁劣化判定部が,所定のブロック毎に計測された
高周波電流の個数が閾値B以上であるブロックの数が閾
値C以上であるとともに,所定のブロック毎に計測され
た高周波電流の個数が閾値D以上であるブロックの数が
閾値E以上である場合,絶縁劣化検出信号を出力するも
のであることを特徴とする請求項1の絶縁劣化検出回路
を提供したものである。
【0011】それにより,請求項2にさらに絶縁劣化判
定部の判定条件を加えたので,検出精度のよい絶縁劣化
判定回路を得ることができる。
【0012】請求項4では,前記絶縁劣化検出部は,電
路に流れる電流を検出する電流検出部と,電流検出部か
ら出力される電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路
と,前記電流−電圧変換回路から出力される電圧をアン
チエリアシング処理するフィルター回路と,前記フィル
ター回路から出力される電圧をデジタル値に変換するA
/D変換回路と,前記A/D変換回路の前か後に設置さ
れて特定に周波数の範囲の高周波電流成分のみを抽出す
るフィルター部と,電路の電圧の位相信号を検出する位
相検出回路と,前記位相信号に同期して商用周波数1周
期の時間をT個に分割した複数のブロックのうち,少な
くとも予め設定した所定のブロックで計測された前記高
周波電圧デジタル値の絶対値が予め設定された閾値Aを
超えた個数をブロック毎にパルス数として出力するパル
ス数計測部と,前記所定の各ブロックにおいてパルス数
が閾値B個以上であるブロックの数が閾値C個以上であ
る場合,絶縁劣化検出信号を出力する絶縁劣化判定部か
ら構成されたものであることを特徴とする請求項1の絶
縁劣化検出回路を提供したものである。
【0013】それにより,機器から発生する高周波電流
が発生するブロックのパルス個数を絶縁劣化の判定に用
いないので,請求項1に加え誤検出の少ない絶縁劣化検
出回路を得ることができる。
【0014】請求項5では,請求項4に示す絶縁劣化検
出部の絶縁劣化判定部が,所定のブロック毎に計測され
たパルス数が閾値B以上であるブロックの数が閾値C以
上であるとともに,所定のブロック毎に計測されたパル
ス数が閾値D以上であるブロックの数が閾値E以上であ
る場合,絶縁劣化検出信号を出力するものであることを
特徴とする請求項1の絶縁劣化検出回路を提供してい
る。
【0015】それにより,請求項4にさらに絶縁劣化判
定部の判定条件を加えたので,検出精度のよい絶縁劣化
検出回路を得ることができる。
【0016】請求項6では,前記絶縁劣化検出部は請求
項2から5に示す絶縁劣化検出部の絶縁劣化判定部を第
一の絶縁劣化判定部とし,全部または一部の閾値が異な
る第二の絶縁劣化判定部を追加したもので,前記機器電
流特定部の出力による絶縁劣化検出部への出力の制限
は,絶縁劣化検出部の第一と第二の絶縁劣化判定部のい
ずれか一方または両方の出力に加えたことを特徴とする
請求項1の絶縁劣化検出回路を提供している。
【0017】それにより,絶縁劣化の程度を分けて出力
可能な絶縁劣化検出回路を得ることができる。
【0018】請求項7では,前記絶縁劣化検出部は請求
項2から6に示す絶縁劣化検出部の絶縁劣化判定部の出
力を積分し,該積分値が閾値Jを超えたとき絶縁劣化出
力信号を出力するものであることを特徴とする請求項1
の絶縁劣化検出回路を提供している。
【0019】それにより,スイッチのオンオフノイズの
ように,一時的に発生する高周波ノイズなどの影響で誤
動作しにくい絶縁劣化検出回路を得ることができる。
【0020】請求項8では,前記機器電流特定部は,電
路電流をフーリエ級数変換するフーリエ変換部と該フー
リエ変換部の出力により電路で使用している機器の種類
を特定するものであることを特徴とする請求項1から7
の絶縁劣化検出回路を提供している。
【0021】それにより,電路電流をフーリエ級数変換
することで,電路電流の高調波電流成分の特徴から,使
用されている機器を正確に特定できて,誤検出の少ない
絶縁劣化検出回路を得ることができる。
【0022】請求項9では,請求項1から8に示す絶縁
劣化検出回路と該検出回路の出力により警報を発生する
手段とからなることを特徴とする絶縁劣化検出回路を用
いた装置を提供している。
【0023】それにより,誤動作の少ない絶縁劣化警報
装置を得ることができる。
【0024】請求項10では,請求項1から8に示す絶
縁劣化検出回路と該検出回路の出力により電路を遮断す
る手段とからなることを特徴とする絶縁劣化検出回路を
用いた装置を提供している。
【0025】それにより,誤動作の少ない絶縁劣化遮断
装置を得ることができる。
【0026】請求項11では,請求項1から8に示す絶
縁劣化検出回路と該検出回路の出力または該出力による
処置状況をネットワークに接続する手段とからなること
を特徴とする絶縁劣化検出回路を用いた装置を提供して
いる。
【0027】それにより,誤動作の少ない絶縁劣化検出
回路の出力または該出力による警報発生や電路の遮断な
どの処置状況をネットワークを介して,外部に情報提供
することが可能となる。
【0028】請求項12では,請求項6に示す絶縁劣化
検出回路の第一の絶縁劣化判定部の出力側に警報を発生
する手段を備え,第二の絶縁劣化判定部の出力側に電路
を遮断する手段を備えたことを特徴とする絶縁劣化検出
回路を用いた装置を提供している。
【0029】それにより,誤検出の少ない絶縁劣化検出
回路を用いて,電路を遮断する必要がない程度の低い絶
縁劣化では警報を発し,トラッキングのような程度の悪
い絶縁劣化では,電路を遮断するような装置を提供でき
る。
【0030】
【発明の実施例の説明】以下本件の発明について図面を
用いて詳細に説明する。
【0031】図1に本件発明請求項1から5の実施例の
ブロック図を示す。電流検出部2,電流−電圧変換回路
3,フィルター回路4,A/D変換回路5,フィルター
部6,位相検出回路7,パルス数計測部8,絶縁劣化判
定部9からなる絶縁劣化検出部と,フーリエ変換部2
0,識別部16からなる機器電流特定部と出力制限部2
2から構成されたものである。なお,請求項2の高周波
電流抽出部は図1の2から6の範囲が相当し,電流個数
計数部は8が相当するが,高周波電流抽出部はA/D変
換を行わず特定の範囲の周波数成分の高周波電流を抽出
できるようなものでよく,電流個数計数部はA/D変換
を用いない場合8のパルス数計測部のようにパルス数を
計測するものでなく,高周波電流の個数を計数できるも
のでよい。また請求項1の絶縁劣化検出部は図1の構成
によらなくても,例えば図2に示す2,3,4,17,
18に示すような構成のものでも請求項1は構成でき
る。
【0032】電路1は単相2線式の場合を示している
が,特に単相2線式に限定するものではない。
【0033】電流検出部2は,変流器などを用いる。電
流検出部2は,たとえば図3に示すような電流波形を検
出する。
【0034】電流−電圧変換回路3は,電流検出部2よ
り出力された電流波形を電圧波形に変換するものであ
り,具体的には,抵抗を介して電圧値に変換する。電流
−電圧変換回路3は,たとえば,図4に示すような電圧
波形を出力する。
【0035】フィルター回路4では,電流−電圧変換回
路3の出力する電圧波形を,A/D変換回路5のサンプ
リング周波数の半分以下に設定した周波数をカットオフ
周波数とするローパスフィルター処理する。これによ
り,サンプリング時に生じるエリアシングの影響をなく
すことができる。フィルター回路4では,たとえば図4
のように交流電圧に重畳したサンプリング周波数よりも
高い周波数の高周波成分を除去して,図5に示すような
電圧波形を出力する。
【0036】A/D変換回路5では,フィルター回路4
の出力電圧の電圧値を数十μ秒以下(一例として30μ
秒)の時間幅毎に,デジタル値に変換するものである。
【0037】A/D変換回路5の最大入力電圧を5Vと
し,デジタル変換の分解能を12ビットとすると,A/
D変換回路5の出力するデジタル値は,たとえば図6に
示すように,電圧0Vのときが−511,2.5Vの時
が0,5Vの時が511となる。ここで,A/D変換時
の1ビットが100mAに対応するように電流―電圧変
換回路を調整すると,A/D変換回路5の性能として,
約−51Aから約51Aまでの電流波形の計測が可能と
なる。
【0038】フィルター部6では,温度特性を小さくす
るために,デジタル値の状態でフィルター処理して高周
波電圧のデジタル値を出力する。たとえば,図7に示す
ような高周波電圧のデジタル値を出力する。従来アナロ
グ回路で行っていたフィルター処理は部品の温度特性が
顕著に表れるために絶縁劣化の検出精度に大きな影響を
与えていたが,このようにデジタルで信号を処理するこ
とによってその影響はほとんどなくすることができる。
またフィルター部6はこの位置でなくても,A/D変換
回路5の手前でアナログ信号のままの状態で特定周波数
範囲の高周波電流成分のみを抽出するようにしてもよ
い。
【0039】位相検出回路7では,電路の電圧位相を検
出する。たとえば,図8に電路の電圧と位相検出回路7
の出力する位相信号のタイミングを示す。商用周波数を
60Hzとすると,位相検出回路7に入力した電路の電
圧が0Vから増加するタイミング,約16.6m秒の間
隔で位相信号を出力する。
【0040】パルス数計測部8では,商用周波数1周期
に相当する時間,具体的には位相検出回路7の出力する
位相信号の立ち上がりから,次の立ち上がりまでの時間
幅をT個に等分してそれぞれをブロックと定義し,その
各ブロックの時間内に,フィルター部6から出力された
高周波電圧デジタル値の絶対値のうち,閾値Aを超えた
個数をカウントする。
【0041】前記の閾値Aを超えたデジタル値の個数
は,カウント終了後にパルス計測部8からパルス数とし
て出力される。
【0042】絶縁劣化判定部9では,商用周波数1周期
ごとに予め定めておいた所定のブロックにおいてパルス
数計測部8から出力される前記パルス個数が閾値B以上
となっているブロックの数が閾値C以上である場合,絶
縁劣化検出信号を出力する。
【0043】次に,機器電流特定部について説明する。
機器電流特定部はA/D変換回路5の出力するデジタル
値をうけて,前記デジタル値を離散フーリエ変換するフ
ーリエ変換部20と,前記フーリエ変換部20から出力
されるフーリエ変換値をうけて負荷機器の動作を識別す
る識別部16からなる。
【0044】識別部16が機器を特定するのに用いる入
力データは,電流に含まれる商用周波数の高調波奇数項
1,3,5,7,9,11,13次成分の大きさとその
位相角成分の大きさであり,この二つの数値は家電機器
の種類が変わると変わってくるのでその数値的特徴を捉
えることで家電機器の種類を特定できる。
【0045】識別部16は前記の二つの数値をフーリエ
変換部20と位相検出回路7から得ている。
【0046】識別部16にニューラルネットワークを用
いた例を図23で説明する。図23はニューラルネット
ワークであり,入力層23と隠れ層24と出力層25と
で構成されている。入力層23はユニットu(1,1)
〜u(1,7),隠れ層24はユニットu(2,1)〜
u(2,8),出力層25はu(3,1)〜u(3,
7)で構成されており,各ユニットuは,前段から後段
の層に向けて,所定の重み付け値で結合されている。
【0047】このニューラルネットワークには,入力層
23には電路に流れる電流をフーリエ変換部20でフー
リエ変換して得られた第1次,第3次,第5次,第7
次,第9次,第11次,第13次の高調波成分の電流値
が入力されるようになっている。
【0048】まず,家電機器の負荷電流をフーリエ変換
して得られた第1次〜第13次の高調波成分の電流値を
入力すると,重み付け値に従って後段の層へ向けて値が
伝播され,出力層25のユニットu(3,1)〜u
(3,7)までの7種類の家電機器の動いている確率が
出力される。このように一般的なニューラルネットワー
クは各ユニットu間が予め所定の重み値で結合されて構
成されている。
【0049】各ユニットu間の結合には種々の方法があ
るが,一般的には図23に示すようにニューラルネット
ワーク内のn層i番目(i行)のユニットu(n,i)
に注目した場合,このユニットのu(n,i)には,重
み付け値Wが乗算された状態で,前段の層(n−1)層
のJ個のユニットが出力するX(n−1,1)〜X(n−
1,J)が全部入力されている。ここで,第n−1層目
のユニットu(n−1)とn層目のユニットu(n)と
の間の結合の重み付け値をW(n,n−1)とすると,
n層i番目のユニットu(n,i)の値は,次式, u(n,i)=ΣW(n,n−1,i,j)・X(n−1,j)・・・・(1) で表わされる。
【0050】次に,このユニットu(n,i)の出力値
X(n,i)については,fを伝達関数,h(n,j)
を閾値とすると,次式, X(n,i)=f(u(n,i)−h(n,i)) ・・・・(2) で表される。伝達関数fには,次のシグモイド関数がよ
く使用される。 f(x)=1/{1+exp(x)} ・・・・(3)
【0051】上述のように家電機器の高調波電流を入力
して,特定の家電機器が動作している信号を出力させる
には,予め重み付け値Wと閾値hを適切な値に設定して
おく必要がある。
【0052】その場合,まず,乱数によって発生させた
値を用い,重み付け値Wと閾値hに適当な初期値を与
え,第一層目(入力層)の各ユニットu(1)に家電機
器の高調波電流の教師信号d(1)として与え,第n層
目の最終層(出力層)のユニットu(n)から家電機器
の種類X(n)を出力させる。実際の家電機器の種類X
(n)の教師信号d(n)との誤差を求め,重み付け値
Wを繰り返し修正することで行える。この方法には誤差
逆伝播法などを用いるとよい。
【0053】以上のように,識別部16は,電路に流れ
る電流の高調波から負荷機器を特定することができる。
絶縁劣化判定部9から絶縁劣化信号が出ているとき,識
別部16が絶縁劣化と誤検出しやすい機器が使用されて
いると認識した場合,出力制限部22は,絶縁劣化判定
部9の出力を制限する。したがって図1に示す絶縁劣化
検出回路では,予め識別部に誤って絶縁劣化が発生した
と判断する家電機器の負荷電流を認識させておくことに
よって,もし絶縁劣化を誤検出させる家電機器が動作し
て絶縁劣化検出部から絶縁劣化の判定が出力された場合
でも,識別部が絶縁劣化を誤検出させる負家電機器の動
作を識別し,絶縁劣化検出信号の出力を制限すれば絶縁
劣化の誤検出の発生を少なくすることができる。ここ
で,出力の制限には,絶縁劣化判定部9からの出力があ
り,識別部16からの出力がある場合には,絶縁劣化と
判定しない,または絶縁劣化ではない可能性があるとい
う判定結果の出力とすることを含む。
【0054】次に,絶縁劣化判定部9の絶縁劣化判定方
法について,実際に電路で観測される図9の絶縁劣化時
の高周波電流と,図10の家電機器の負荷電流と,図1
0に示す家電機器の負荷電流をフィルター処理した図1
1の負荷電流の高周波成分,に基づいて説明する。
【0055】絶縁劣化発生時の高周波電流の場合,図9
に示すように電流は時間軸上の広い範囲に分布している
ことが特徴である。
【0056】しかし,家電機器の負荷電流の場合は,図
10に示す負荷電流の例をフィルター処理すると,図1
0のa,bのように急激に電流が増加や減少する時間に
集中して,図11のように高周波電流を発生する。
【0057】したがって,図10のような電流の急激な
増減を伴う時間を避けて,その他の時間に発生する高周
波電流を絶縁劣化の判定に用いることで,インバータ回
路などの組み込まれている家電機器から発生する高周波
電流の絶縁劣化判定への影響を減らすことができる。
【0058】以上の処理を図12,図13,図14に基
づいて具体的に説明する。図13のように商用周波数1
周期の時間幅を16個に等分した各時間帯をブロックと
し,図12の表のように,3番目から6番目のブロック
と,11番目から14番目のブロックを所定のブロッ
ク,前述のデジタル値の閾値Aを40,パルス個数の閾
値Bを10,ブロック数の閾値Cを2と予め設定する。
【0059】たとえば,図13に示す絶縁劣化発生時の
高周波電圧デジタル値をパルス数計測部8に入力した場
合,高周波電圧デジタル値の絶対値のうち閾値Aを超え
るものについて,図12の表中の絶縁劣化時の欄のよう
に各ブロックでパルス数が計測される。
【0060】この場合,閾値Bの設定値である10個以
上のパルス数が計測された所定のブロックの数は全部で
3個あり,ブロック数の閾値Cの2個以上を満たしてい
るので,絶縁劣化判定部9は絶縁劣化検出信号を出力す
る。
【0061】次に,たとえば,図14に示す家電機器の
高周波電圧デジタル値をパルス数計測部8に入力した場
合の例を示す。高周波電圧デジタル値の絶対値のうち閾
値Aを超えるものについて,図12の表中の家電機器の
欄のように各ブロックのパルス数が計測される。
【0062】この場合,閾値Bの設定値である10個以
上のパルス数が計測される所定のブロックの数は全部で
1個しかなく,ブロック数の閾値Cの設定値である2個
以上を満たしていないので,絶縁劣化判定部9は絶縁劣
化検出信号を出力しない。
【0063】なお,Tを商用周波数1周期あたりのデジ
タル電圧変換する回数を超えない数値,閾値AはA/D
コンバータの出力できるデジタル値の最大値を超えない
数値,閾値Bは任意の整数,閾値Cは1以上かつT以下
の範囲の数値とし,かつ絶縁劣化を検出でき,家電機器
で動作しない条件を満たす適当な数値を予め設定してお
く。
【0064】以上の実施例による絶縁劣化検出部を使用
した絶縁劣化検出回路では,絶縁劣化検出部が従来の図
2による積算型の判定をするものに比べて,家電機器か
ら発生する高周波電流の発生タイミングを避けて絶縁劣
化を判定するので,さらに誤検出を少なくすることがで
きる。
【0065】次に,本件発明の請求項3,5の実施例を
説明する。請求項3,5は,絶縁劣化判定部9におい
て,所定のブロック中,パルス数が閾値Bを超えるブロ
ック数が閾値Cを超え,かつパルス数が閾値D個を超え
るブロック数が閾値E個を超える場合,絶縁劣化判定部
は絶縁劣化と判断して絶縁劣化検出信号を出力するもの
である。
【0066】以上の処理を図12,図13,図14に基
づいて具体的に説明する。例では商用周波数1周期の時
間幅を16個に等分した各時間帯をブロックとし,その
うち3番目から6番目のブロックと,11番目から14
番目のブロックを所定のブロックとし,前述のデジタル
値の閾値Aを40,パルス数の閾値Bが10であるブロ
ック数の閾値Cを2,パルス数の閾値Dが1であるブロ
ック数の閾値Eを6と設定する。
【0067】たとえば,図13に示す絶縁劣化発生時の
高周波電圧デジタル値をパルス数計測部8に入力する。
高周波電圧デジタル値の絶対値のうち閾値Aを超えるも
のについて,図12の表中絶縁劣化時の欄のように各ブ
ロックのパルス数が計測される。
【0068】この場合,閾値Bの設定値である10個以
上のパルス数が計測された所定のブロック数は全部で3
個あり,ブロック数の閾値Cの設定値である2個以上を
満たしている。さらに,閾値Dの設定値である1個以上
のパルス数が計測された所定のブロックは全部で7個あ
り,ブロック数の閾値Eの設定値である6以上を満たし
ているので絶縁劣化判定部は絶縁劣化検出信号を出力す
る。
【0069】なお,Dは任意の整数で,Eは1以上T以
下の整数として,かつ絶縁劣化を検出でき,家電機器で
動作しない条件を満たす適当な数値に設定しておく。
【0070】以上請求項3,5の発明による絶縁劣化検
出回路では,請求項2,4に比べて,絶縁劣化判定部の
判定条件が増えている分,誤検出する可能性が少ない絶
縁劣化検出回路を得ることができる。
【0071】次に本件発明請求項6の実施例を示す。図
17は本件発明請求項6の実施例のブロック図であり,
本件請求項1から5の実施例である図1の絶縁劣化判定
部を第一の絶縁劣化判定部9として更に閾値の異なる第
二の絶縁劣化判定部10を追加したものである。
【0072】第二の絶縁劣化判定部10の閾値はトラッ
キングの発生を検出できるようにするために第一の絶縁
劣化検出部9の閾値よりも大きめに設定する。
【0073】商用1周期ごとに,所定のブロックにおい
て前記パルス個数が閾値Fを超えるブロック数が閾値G
を超え,かつ前記パルス個数が閾値Hを超えるブロック
数が閾値Iを超える場合,トラッキングが発生している
と判断して絶縁劣化検出信号を出力するようにし,Fか
らIの閾値の設定は第一の絶縁劣化判定部が判定する絶
縁劣化より進行した絶縁劣化を検出するように設定す
る。
【0074】ここで,絶縁劣化発生時の高周波電流とト
ラッキング発生時の高周波電流の違いについて図13,
図16を用いて説明する。
【0075】絶縁劣化が進行してトラッキングに至った
場合,図13の絶縁劣化発生時の高周波電圧デジタル値
に比べて,図16のように,トラッキング発生時の高周
波電圧デジタル値は値が大きくなる傾向がある。
【0076】トラッキングの判定処理を図12,図1
4,図16に基づいて具体的に説明する。例では商用周
波数1周期の時間幅を16個に等分した各時間幅をブロ
ックとし,そのうち3番目から6番目のブロックと,1
1番目から14番目のブロックを所定のブロックとし,
前述の第二の絶縁劣化判定部の閾値Fを20,閾値Gを
3,閾値Hを10,閾値Iを7と設定する。
【0077】たとえば,図16に示すトラッキング発生
時の高周波電圧デジタル値をパルス数計測部8に入力す
ると,図12の表中のトラッキング時の欄のように各ブ
ロックのパルス数が計測される。
【0078】この場合,閾値Fの設定値20以上のパル
ス数が計測された所定のブロックは全部で4個あり,ブ
ロック数の閾値Gの設定値である3以上を満たしてい
る。さらに,閾値Hの設定値である10個以上のパルス
数の計測されたブロックは全部で7個あり,ブロック数
の閾値Iの設定値である7以上を満たしているので第二
の絶縁劣化判定部10はトラッキングが発生していると
判断して判定結果を出力する。
【0079】なお,閾値F,Hは正の数値,閾値G,I
は1以上かつT以下の範囲の数値で,かつ絶縁劣化を検
出でき,家電機器で動作しない条件を満たす適当な数値
に設定する。
【0080】以上の請求項6の発明の実施例による絶縁
劣化検出回路では,閾値の異なる第二の絶縁劣化判定部
を追加することによって絶縁劣化状態の2段階検出が可
能となる。
【0081】次に本件発明の請求項7の実施例を図18
に示す。図18は図1に示す絶縁劣化検出回路の絶縁劣
化判定部9の出力をさらに積分判定回路11で一定時間
毎に積分リセットし,積分値が閾値Jを超えたとき出力
を発生するようにしている。絶縁不良は一過性でなく継
続して発生する現象であるので,このような構成として
閾値Jを適当に選定すればスイッチ開閉などによる一過
性ノイズでの誤判定を避けることができる絶縁劣化検出
回路を得ることができる。なお,積分判定回路11の機
能を絶縁劣化判定部9に含めて構成することが可能であ
る。
【0082】次に請求項9の実施例を図19示す。図1
9の例では図1の絶縁劣化検出回路に警報出力手段12
を加えたもので,誤動作の少ない絶縁劣化警報装置を得
ることができる。
【0083】次に請求項10の実施例を図20に示す。
図20の例では図1の絶縁劣化検出回路に回路を遮断す
る手段,引き外し回路13と引き外しコイル14,接点
15を加えたもので,誤動作の少ない絶縁劣化遮断装置
を得ることができる。
【0084】次に請求項11の実施例を図21に示す。
図21の例では図1の絶縁劣化検出回路にネットワーク
に接続する手段23を加えたもので,誤動作の少ない絶
縁劣化検出回路の出力をネットワークを介して,外部に
情報提供することが可能となる。また図19,図20,
図22に示す警報出力手段,電路の遮断手段の作動状況
をネットワークに接続することも考えられる。
【0085】次に請求項12の実施例を図22に示す。
図22の例では図17に示す絶縁劣化検出回路と,該回
路の第一の絶縁劣化判定部9の出力側に警報を発生する
手段19と,該回路の第二の絶縁劣化判定部10の出力
側に回路を遮断する手段,引き外し回路13,引き外し
コイル14,接点15を加えたもので,誤検出の少ない
絶縁劣化検出回路を用いて,電路を遮断する必要がな
い,程度の低い絶縁劣化では警報を発し,トラッキング
のような程度の悪い絶縁劣化では,電路を遮断するよう
な装置を提供できる。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,インバー
タ等の機器を使用したときに発生する高周波電流が電路
に重畳していても誤検出の少ない絶縁劣化検出回路を得
ることができ,さらに,誤動作しにくい警報装置や,回
路遮断器などの装置をえることができるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明請求項1から5の絶縁劣化検出回路の
ブロック構成の実施例
【図2】従来の絶縁劣化検出遮断装置の例
【図3】電路に流れる電流波形例
【図4】電流−電圧変換回路の出力する電圧波形例
【図5】エリアシングをフィルターで除去した電圧波形
【図6】A/D変換回路の出力する電圧デジタル値波形
【図7】フィルター部の出力する高周波電圧デジタル値
波形例
【図8】電路の電圧波形と,位相検出回路の出力する電
圧位相波形
【図9】絶縁劣化発生時の電流波形例
【図10】家電機器の負荷電流波形例
【図11】家電機器の高周波電流波形例
【図12】絶縁劣化発生時とトラッキング発生時と家電
機器動作中に,各ブロック毎にカウントされたパルス数
の例
【図13】絶縁劣化発生時の高周波電圧デジタル値波形
の例
【図14】家電機器動作中の高周波電圧デジタル値波形
の例
【図15】トラッキング発生時の高周波電流波形例
【図16】トラッキング発生時の高周波電圧デジタル値
の波形例
【図17】本件発明,請求項6の実施例のブロック構成
【図18】本件発明,請求項7の実施例のブロック構成
【図19】本件発明,請求項9の実施例のブロック構成
【図20】本件発明,請求項10の実施例のブロック構
成図
【図21】本件発明,請求項11の実施例のブロック構
成図
【図22】本件発明,請求項12の実施例のブロック構
成図
【図23】ニューラルネットワークの構成図
【符号の説明】
1 電路 2 電流検出部 3 電流−電圧変換回路 4 フィルター回路 5 A/D変換回路 6 フィルター部 7 位相検出回路 8 パルス数計測部 9 絶縁劣化判定部 10 第二の絶縁劣化判定部 11 積分判定回路 12 警報出力手段 13 引き外し回路 14 引き外しコイル部 15 接点 16 識別部 17 パルス発生部 18 遮断判定部 19 警報出力手段 20 フーリエ変換部 22 出力制限部 23 入力層 24 隠れ層 25 出力層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電路の高周波電流を抽出して,該高周波電
    流の特徴から絶縁劣化の有無を判定し絶縁劣化検出信号
    を出力する絶縁劣化検出部と,前記高周波電流の特徴か
    ら特定の負荷機器の使用を判定する機器電流特定部と,
    機器電流特定部の出力により絶縁劣化検出部の出力を制
    限する出力制限部を備えたことを特徴とする絶縁劣化検
    出回路。
  2. 【請求項2】前記絶縁劣化検出部は,電路に流れる電流
    から高周波成分のみを取り出す高周波電流抽出部と,電
    路の電圧の位相信号を検出する位相検出回路と,前記位
    相信号に同期して商用周波数1周期の時間をT個に分割
    した複数のブロックのうち,少なくとも予め設定してお
    いた所定のブロックにおいて前記高周波電流抽出部から
    出力された高周波電流の絶対値が予め設定された閾値A
    を超えた個数をブロック毎に出力する電流個数計数部
    と,該電流個数計数部から出力される前記所定のブロッ
    ク毎に計測された高周波電流の個数が閾値B以上である
    ブロックの数が閾値C以上である場合,絶縁劣化検出信
    号を出力する絶縁劣化判定部から構成されたものである
    ことを特徴とする請求項1の絶縁劣化検出回路。
  3. 【請求項3】請求項2に示す絶縁劣化検出部の絶縁劣化
    判定部が,所定のブロック毎に計測された高周波電流の
    個数が閾値B以上であるブロックの数が閾値C以上であ
    るとともに,所定のブロック毎に計測された高周波電流
    の個数が閾値D以上であるブロックの数が閾値E以上で
    ある場合,絶縁劣化検出信号を出力するものであること
    を特徴とする請求項1の絶縁劣化検出回路。
  4. 【請求項4】前記絶縁劣化検出部は,電路に流れる電流
    を検出する電流検出部と,電流検出部から出力される電
    流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と,前記電流−
    電圧変換回路から出力される電圧をアンチエリアシング
    処理するフィルター回路と,前記フィルター回路から出
    力される電圧をデジタル値に変換するA/D変換回路
    と,前記A/D変換回路の前か後に設置されて特定に周
    波数の範囲の高周波電流成分のみを抽出するフィルター
    部と,電路の電圧の位相信号を検出する位相検出回路
    と,前記位相信号に同期して商用周波数1周期の時間を
    T個に分割した複数のブロックのうち,少なくとも予め
    設定した所定のブロックで計測された前記高周波電圧デ
    ジタル値の絶対値が予め設定された閾値Aを超えた個数
    をブロック毎にパルス数として出力するパルス数計測部
    と,前記所定の各ブロックにおいてパルス数が閾値B個
    以上であるブロックの数が閾値C個以上である場合,絶
    縁劣化検出信号を出力する絶縁劣化判定部から構成され
    たものであることを特徴とする請求項1の絶縁劣化検出
    回路。
  5. 【請求項5】請求項4に示す絶縁劣化検出部の絶縁劣化
    判定部が,所定のブロック毎に計測されたパルス数が閾
    値B以上であるブロックの数が閾値C以上であるととも
    に,所定のブロック毎に計測されたパルス数が閾値D以
    上であるブロックの数が閾値E以上である場合,絶縁劣
    化検出信号を出力するものであることを特徴とする請求
    項1の絶縁劣化検出回路。
  6. 【請求項6】前記絶縁劣化検出部は請求項2から5に示
    す絶縁劣化検出部の絶縁劣化判定部を第一の絶縁劣化判
    定部とし,全部または一部の閾値が異なる第二の絶縁劣
    化判定部を追加したもので,前記機器電流特定部の出力
    による絶縁劣化検出部への出力の制限は,絶縁劣化検出
    部の第一と第二の絶縁劣化判定部のいずれか一方または
    両方の出力に加えたことを特徴とする請求項1の絶縁劣
    化検出回路。
  7. 【請求項7】前記絶縁劣化検出部は請求項2から6に示
    す絶縁劣化検出部の絶縁劣化判定部の出力を積分し,該
    積分値が閾値Jを超えたとき絶縁劣化出力信号を出力す
    るものであることを特徴とする請求項1の絶縁劣化検出
    回路。
  8. 【請求項8】前記機器電流特定部は,電路電流をフーリ
    エ級数変換するフーリエ変換部と該フーリエ変換部の出
    力により電路で使用している機器の種類を特定するもの
    であることを特徴とする請求項1から7の絶縁劣化検出
    回路。
  9. 【請求項9】請求項1から8に示す絶縁劣化検出回路と
    該検出回路の出力により警報を発生する手段とからなる
    ことを特徴とする絶縁劣化検出回路を用いた装置。
  10. 【請求項10】請求項1から8に示す絶縁劣化検出回路
    と該検出回路の出力により電路を遮断する手段とからな
    ることを特徴とする絶縁劣化検出回路を用いた装置。
  11. 【請求項11】請求項1から8に示す絶縁劣化検出回路
    と該検出回路の出力または該出力により処置した状況を
    ネットワークに接続する手段とからなることを特徴とす
    る絶縁劣化検出回路を用いた装置。
  12. 【請求項12】請求項6に示す絶縁劣化検出回路の第一
    の絶縁劣化判定部の出力側に警報を発生する手段を備
    え,第二の絶縁劣化判定部の出力側に電路を遮断する手
    段を備えたことを特徴とする絶縁劣化検出回路を用いた
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289900A (ja) * 2000-04-11 2001-10-19 Tempearl Ind Co Ltd 絶縁劣化検出回路と該回路を用いた装置
JP2012098133A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Mitsubishi Electric Corp 異常検知装置、異常検知方法、及び異常検知プログラム
KR101460248B1 (ko) 2013-05-21 2014-11-10 주식회사 라스텔 배터리 열화 측정 장치 및 방법과 배터리 재생 설비
WO2020262754A1 (ko) * 2019-06-27 2020-12-30 호남대학교 산학협력단 아크사고 누설전류 검출형 양방향 직류전원 차단 제어장치
CN116090613A (zh) * 2022-12-26 2023-05-09 国网河北省电力有限公司电力科学研究院 站用交流电源系统绝缘劣化评价方法及系统

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