JP2001289371A - 管継手 - Google Patents

管継手

Info

Publication number
JP2001289371A
JP2001289371A JP2000108055A JP2000108055A JP2001289371A JP 2001289371 A JP2001289371 A JP 2001289371A JP 2000108055 A JP2000108055 A JP 2000108055A JP 2000108055 A JP2000108055 A JP 2000108055A JP 2001289371 A JP2001289371 A JP 2001289371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
thread
pipe
taper
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000108055A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3668094B2 (ja
Inventor
Kazushi Maruyama
和士 丸山
Yasuhiro Wada
康裕 和田
Hirobumi Okuda
博文 奥田
Michitoshi Tanimoto
道俊 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2000108055A priority Critical patent/JP3668094B2/ja
Publication of JP2001289371A publication Critical patent/JP2001289371A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3668094B2 publication Critical patent/JP3668094B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 降伏比が低く、かつ一様伸びが大きい材料の
ためにジャンプアウトが懸念される大径テーパネジ継手
においても、耐ジャンプアウト抵抗を高く維持できるネ
ジ緒元から構成される大径用油井管、土木杭継手に使用
する管継手を提供する。 【解決手段】 管12の外径をD=340mm(13−
3/8in)〜661mm(26in)、管12の肉厚
をt(mm)、管12の外表面10からのネジの切り込
み深さをx(mm)、前記ネジのテーパをT=1/12
〜1/10、ネジ山高さをH(mm)、ネジピッチをp
(n山/in)とした時、以下の関係式を満足する。 H>(p/4)/0.8 x>0.00575×D+1.6×t×T−(2/3)
×H

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油井管、土木杭管
継手等の大径テーパネジ継手において、テーパ、ネジ山
高さ、ネジの切り込み位置などを適正化することにより
ジャンプアウト抵抗を向上させた管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】油井管、土木杭管継手等には大径テーパ
ネジ継手が使用されており、APIバットレス継手や、
ネジ締め付け時に大径テーパネジ継手に起こり易いクロ
ススレッド(ネジかみ合わせのずれ)防止の観点から、
粗いネジピッチ(3山/in)と急峻テーパ(1/7.
5)の併用により、スタビング性の良好な特殊ネジ継手
が広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
大径テーパネジ継手においては、解決すべき以下の問題
を有していた。即ち、現行のAPIバットレス継手にお
いては、継手強度が低く、改良の余地を残している。ま
た、特殊ネジにおいても、ネジ山高さがAPIバットレ
ス継手のネジ山高さより高く、ネジ列の管端切り込み深
さがAPIバットレス継手の切り込みより深いなどのた
め、APIバットレス継手に比較して耐ジャンプアウト
抵抗(ネジが抜ける現象)は優れていると思われるが、
材料の降伏比(耐力/引張強さ)が小さく、かつ一様伸
びの大きい、頻繁に適用されるK55グレードなどに対
しては、後述するように耐ジャンプアウト抵抗の観点か
らは適正なネジ設計になっていない。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、降伏比が低く、かつ一様伸びが大きい材料のた
めにジャンプアウトが懸念される大径テーパネジ継手に
おいても、耐ジャンプアウト抵抗を高く維持できるネジ
緒元から構成される大径用油井管、土木杭継手に使用す
る管継手を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る管継手は、管端部に1条もしくは多条のテーパ
雄ネジが加工されたピンと、ピンに螺合するテーパ雌ネ
ジが短管の両側の内面に加工されたカップリングとから
なる管継手において、ネジ山の形状が角ネジ、台形ネ
ジ、又はバットレスタイプであって、管の外径をD=3
40mm(=13−3/8in)〜661mm(=26
in)、管の肉厚をt(mm)、管の外表面からのネジ
の管端切り込み深さをx(mm)、ネジのテーパをT=
1/12〜1/10、ネジ山高さをH(mm)、ネジピ
ッチをp(n山/in)とした時、以下の関係式を満足
する。 H>(p/4)/0.8 x>0.00575×D+1.6×t×T−(2/3)
×H
【0006】前記目的に沿う第2の発明に係る管継手
は、管端部に1条もしくは多条のテーパ雄ネジが加工さ
れたピンと、短管の内側にピンに螺合するテーパ雌ネジ
が加工され、他の管端部に溶接されたボックスとからな
る管継手において、ネジ山の形状が角ネジ、台形ネジ、
又はバットレスタイプであって、管の外径をD=340
mm(=13−3/8in)〜661mm(=26i
n)、管の肉厚をt(mm)、管の外表面からのネジの
管端切り込み深さをx(mm)、ネジのテーパをT=1
/12〜1/10、ネジ山高さをH(mm)、ネジピッ
チをp(n山/in)とした時、以下の関係式を満足す
る。 H>(p/4)/0.8 x>0.00575×D+1.6×t×T−(2/3)
×H 従って、第1の発明及び第2の発明に係る管継手におい
ては、ジャンプアウトの生じやすい340〜661mm
直径の大径で、かつ伸びの大きいK55グレード等の材
料でも、継手効率がほぼ80%に向上する。
【0007】ここで、テーパ雄ネジをカップリング又は
ボックスに締め込んだ時、テーパ雄ネジの先端が当接す
るストッパーをカップリングの中央又はボックスの奥に
備えることもできる。これによって、各種の管継手に適
用できる。さらに、ジャンプアウト抵抗に影響しない範
囲で、テーパ雄ネジのテーパを同一テーパでネジ終端ま
でランアウトさせないで、完全ネジ部と不完全ネジ部の
境界、又はその途中からテーパを大きくして不完全ネジ
部を短くし、対応するテーパ雌ネジもテーパ雄ネジのネ
ジ底切り上がり部に相当する位置のネジ山頂面を、ピン
のネジ底に当たらないようにテーパ雄ネジの底テーパに
沿って切り落とすこともできる。これによって、ピンに
対応するカップリング又はボックスのネジの長さを短く
できる。
【0008】本発明者等は、以下の要領によって、本発
明に関する知見を得、発明を完成するに至った。まず、
APIバットレス継手に関する継手強度式から、大径テ
ーパネジ継手の継手強度の問題点を抽出し、次に、ジャ
ンプアウト現象の解析に基づく耐ジャンプアウト強度推
定式を決定し、その後、継手強度を目標値80%以上に
決めたときのネジ緒元を算出した。
【0009】まず、大径テーパネジ継手の継手強度の問
題点について検討する。以下に示す(1)式は、API
Bul5C3に定められたAPI規格バットレス継手
管体ネジ強度算出式である。 Pj=0.95・Ap・Up・[1.008−0.00156 ・(1.083−Yp/Up)・D] ・・・・(1) ここで、Pj:最小ジョイント強さ Ap:プレーンエンド管の断面積 Yp:管材料の最小耐力 Up:管材料の最小引張強さ D:管の呼び径(又は外径)
【0010】この(1)式は、100本を超える実継手
の統計解析から求められており、APIバットレス継手
形状に対しては十分な回帰式である。この式から読み取
れる物理的意味は2つある。第一は、大径ほど継手効率
(母管に対する継手強度比)が落ちること、第二は、材
料の降伏比(耐力/引張強さ)が小さい程、やはり継手
効率が落ちることである。油井管は深い場所に埋設され
るものほど地層圧に耐えるためと、パイプ自重を地表で
支えるために高強度材が必要である。本発明で扱う井戸
浅部に適用する大径(外径340mm以上で外径661
mm未満)油井管は低強度材料の適用が中心である。具
体的にはK55、L80、N80などのグレードが大部
分を占める。一般に鋼は低強度ほど降伏比が小さくなる
性質があり、前記グレードを使用した大径テーパネジ継
手は、径が大きい上、降伏比も小さいという2重の継手
効率低下の要因を負っていることが判る。従って、前記
グレードを使用した大径テーパネジ継手においては、継
手強度を高い水準に保つための形状設計が必要である。
【0011】続いて、ジャンプアウト現象のメカニズム
を解明し、この現象の解析に基づいて耐ジャンプアウト
強度の推定式を決定する。 (継手強度決定メカニズム)油井管ネジ継手の引張試験
を行うと、油井管ネジ継手は雄ネジ破断、雌ネジカップ
リング破断、母管破断、ジャンプアウト(雄ネジがカッ
プリングから抜ける破損)の4通りの破損形態を示す。
前3者については、継手効率はほぼ100%で問題ない
が、ジャンプアウトの場合は継手効率が低下することが
ある。つまり、このジャンプアウトが(1)式の形で継
手強度を低下させている原因と考えられる。そこで、こ
のジャンプアウトのメカニズムを解明し、それを起こし
にくい継手の形状設計を検討する。
【0012】図6、図7にジャンプアウトした大径テー
パネジ継手の雄ネジ断面形状を示す。図6、図7から、
ジャンプアウトに至る過程を推察すると、まず母管部7
0が縮管(又は縮径71)し、ある程度縮径71が進む
とネジ山72の嵌合が外れだし、それが徐々にテーパネ
ジ列先端部73に進行する。嵌合ネジの残りが少なくな
るとネジ山72は、図7の拡大図に示すように、ネジ面
圧に耐えられず結局雄ネジ山の雌ネジ山上の滑りとネジ
山72の剪断を伴って抜けてしまう。符号74はネジ山
嵌合外れ部を、符号75はネジ山嵌合外れ部74のネジ
底応力集中によるくびれを、符号76はジャンプアウト
時の残留ネジ嵌合部を表している。この過程を念頭に置
いて、ジャンプアウト強度推定式を以下の手順で導く。
【0013】図2にネジ形状の模式図を示す。図中、x
はネジ列の切り込み深さを、yは縮管時の半径方向変位
を、Hはネジ山高さを、Tはネジ列のテーパを表してい
る。 (半径方向変位y)まず、負荷荷重Wから雄ネジの縮径
量を計算する。今、パイプ(又は管、管体とも呼ぶ)断
面積をApとすれば、図1に示す応力歪み線図から、負
荷荷重W=σ * ・Apとなる。管体が負荷荷重W下にお
いてどれだけ縮径するかは、塑性変形材料の体積一定則
を適用すれば、εr=−1/2εz(ただし、εθ=ε
rと仮定する)となるので、伸びεzが材料の応力歪み
線図のσ* との関係で定まれば、図2に示すように、内
側への半径方向変位y=D/2・(1/2・εz* )=
D/4・εz* となる。
【0014】(嵌合が外れたネジ長さLs)つぎに、図
2に示す嵌合が外れたネジ長さLsを求める。APIバ
ットレス継手のようなランアウトタイプの継手(不完全
ネジ部を含むテーパT=一定で管表面までネジを切った
雄ネジを有する継手)では、ネジ山高さHを超える半径
方向変位yが生じて初めて完全ネジ部のネジ嵌合が外れ
始める。従って、嵌合が外れたネジ長さLs=(D/4
・εz* −H)・(2/T)となる。ここで、テーパT
は軸方向単位長さ当たりの直径(又はD)の変化を、Δ
Ltはネジ長さLtの変化を表している。
【0015】(残留ネジ長さLr)図2に示すネジの形
状において、完全ネジ長さをLtとすれば、残留ネジ長
さLr=Lt−Ls=Lt−(D/4・εz* −H)・
(2/T)となる。 (必要ネジ長さLn)引張荷重の増加に伴い残留ネジ山
が減ってきたとき、嵌合の外れたネジ部の中で最低のネ
ジ底断面がその引張負荷に耐えて、しかもネジ山がネジ
剪断力Sに対して持たなければ、ネジ列は剪断を伴い抜
けてしまう。負荷荷重W=σ* ・Apが作用したときそ
れに耐えられる必要ネジ長さLnは以下の式で表され
る。 W=π/4・(Do2 −Di2 )・σ* =πDo・(L
n/2)・(σB /2) ここで、Do=管外径、Di=管内径、σB =引張強さ
とし、材料の剪断強度τ B は引張強さσB の1/2と
し、σB /2と仮定した。この式を必要ネジ長さLnで
表わすと、Ln=4・(σ* /σB )・tとなる。ここ
で、tは肉厚を表しており、管外径Do及び管内径Di
は、管肉厚tに比べて遙に大きく、Do=Di=Dと見
做せると仮定している。
【0016】(ジャンプアウト評価指数I)ある負荷荷
重Wでジャンプアウトを起こすかどうかは、残留ネジ長
さLrが必要ネジ長さLnより長いかどうかで決まる。
つまり、両者の比をI=Lr/Lnとすれば、I>1な
らばジャンプアウトは発生しない。I<1ならすでによ
り低荷重負荷の段階でジャンプアウトしてしまっている
ことを示す。ジャンプアウト荷重はI=1の場合の負荷
荷重Wを探せばよいことになる。このIをジャンプアウ
ト評価指数と定義する。今、ある負荷荷重でジャンプア
ウトしたとすると、I=1であるので、以下の関係が成
立する。 Ln=4・(σ* /σB )・t=Lt−(D/4・εz
* −H)・(2/T)=Lr この式をσ* /σB で整理すると、(2)式となる。 σ* /σB ={Lt−(D/4・εz* −H)・(2/T)}/(4t) ・・・・・(2) (2)式は、継手効率η(=σ* /σB )を表わしてい
る。σ* とεz* には、図1に示す応力歪み線図から
(3)式の関係がある。 εz* =F(σ* ) ・・・・・(3) 継手効率ηは、(2)式と(3)式との連立方程式を解
くことで求まる。(3)式を(2)式に代入すると、 η=σ* /σB ={Lt−(D/4・F(σ* )−H)・(2/T)} /(4t) ・・・・・(4) が得られる。
【0017】(4)式にてジャンプアウト強度を求める
一般式が決定されたので、次は(4)式に基づいて、ジ
ャンプアウト強度を高めるためのネジ緒元がどうあるべ
きかを述べる。今、材料特性を既知とすれば、(4)式
中の変数は、Lt、H、Tである。なお、(4)式中の
D、tはネジ設計のための変数ではなく所与の値であ
る。このLt、H、Tを如何に決めれば、最も高いジャ
ンプアウト強度が得られるかが問題となる。図2に、L
t、H、Tの関係が示されている。図より、完全ネジ長
さLtはネジ列のテーパTとネジ列の切り込み深さxで
決まる。半径方向変位yに着眼してジャンプアウト強度
式を求めたので、ネジ緒元の決定も半径方向変位yに対
してどこまでネジが嵌合した状態まで抜けずに我慢でき
るかに拘わるxの適正値から考えることにする。それに
は、まず目標とする継手効率ηを設定する。表1は、A
PI規格に基づく前記(1)式(即ち、APIバットレ
ス継手強度式)から安全率0.95を取り除いた式にお
いて、API汎用鋼種であるK55とN80について、
外径毎に平均継手効率を計算した結果である。
【0018】
【表1】
【0019】この表から、継手効率を全サイズに対して
80%以上にすることを大径テーパネジ継手の改良目標
とする。従って、この80%の効率とは、管(又は鋼
管)の半径方向変位y、さらに溯って鋼管の引張荷重
(又は負荷荷重)W下の軸方向歪みの値でいくらまで耐
える管継手であればよいのかを求めることになる。図3
は、過去の製造実績に照らして平均的伸びを示した各種
油井管材料の応力歪み線図である。K55グレードは他
グレード(N80、C95、P110)に比べ降伏比が
小さく、一様伸びが大きい特徴を示す。この図から、K
55の引張強さの80%フローストレスに対応する歪み
の値を、2.3%と見積もる。図2では、材料(管又鋼
管)が2.3%伸びた状態は破線で示されている。
【0020】この時、剪断荷重に耐えているネジ長さは
残留ネジ長さLrであるが、安全側に設計するため、完
全にネジが嵌合している長さ、即ち、完全残留ネジ長さ
Lroと、完全には嵌合していない長さ(Lr−Lr
o)の2/3の長さとに剪断荷重が作用すると考える。
完全残留ネジ長さLroは先の必要ネジ長さLnに対応
する。従って、Lro=4・(σ* /σB )・tとな
る。今、η=σ* /σB =0.8に設定したので、Lr
o=3.2tとなる。13−3/8" (340mm)以
上で、使用頻度の多い鋼管のうち肉厚最小のものは、1
1.05mmである。従って、Lroは最低でも3.2
×11.05=35.4mmは必要である。以上の根拠
から、最小の切り込み深さxは以下の範囲にあるべきで
ある。
【0021】x>0.023×0.5×(D/2)+L
ro×(T/2)−(2/3)×H 整理すると(5)式となる。 x>0.00575・D+17.7・T−(2/3)×H・・・・・・(5) 肉厚tを考慮すれば、(6)式となる。 x>0.00575・D+1.6t・T−(2/3)×H・・・・・・(6) (5)式から切り込み深さxとテーパTは互いに従属関
係にあることが判る。図2より、x値の内訳でネジ外表
面10から点Pまでの距離は、テーパTの大小に拘わら
ず母管の縮径量、即ち半径方向変位yである。これは、
(5)式の0.00575・Dに相当する。P点からネ
ジ先端側のネジが嵌合しているところは、テーパTに依
存する所で、(5)式の17.7・Tに相当する。
【0022】ここで、本発明の大径テーパネジ継手の設
計指針を決めるには、切り込み深さx又はテーパTに関
して、これまで述べてきた考え方以外の条件を持ち込
み、切り込み深さx又はテーパTを固定する必要に気づ
く。製造の観点から、切り込み深さxは容易に変えられ
るが、テーパTを肉厚、外径毎に変えることは刃物準
備、ゲージワークの点から得策でない。従って、テーパ
Tを固定する。その為に考慮すべき条件は以下である。 1)残留嵌合部の抜け易さ及びネジ強度。 2)ネジ先端部の残留厚み 3)加工に要す完全ネジ長さLt 4)ネジ締め付け時の締結時間
【0023】テーパTに当たりを付けるため、T=1/
12、1/10、1/7.5についてネジ先端部厚み
(t−x)と完全ネジ長さLtを計算し、その計算結果
を表2及び表3に示す。この時、H=2.9mmとし
た。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】T=1/12は、現行APIバットレス継
手のテーパ(表3中C)を、T=1/7.5は、継手嵌
合時のクロススレッドを防止することを目的にテーパを
急峻にしたテーパ(表2中A)を、T=1/10はその
中間値(表2中B)を表している。表2及び表3から、
現行のAPI継手のテーパを採用した場合(C)、実際
のAPI継手(表3中D)より第一ネジ山が肉厚中心方
向に深い位置から始まり、その分ネジが長くなることが
わかる。API継手もここまでネジを深く切り込んでお
けば、表1より高い継手効率が得られる筈である。一
方、テーパT=1/7.5にすると(A)、更にネジの
切り込みは深くなるが、完全ネジ長さLtは現行API
(D)と同様、短くて済む。中間のT=1/10(B)
は、ネジの切り込み深さxは(C)と同等で、かつネジ
長さも(C)ほどは長くない。
【0027】発明の趣旨から、上述の評価のポイント
は、加工し易さより継手効率及び抜けにくさ、先端の圧
縮強度などの機械的強度に置く。もちろん、ネジの締め
付け時間なども重要な商品性能であるが、租ネジピッチ
(本出願人の出願した特願平10−322170号に記
載されているように、ネジ山頭頂面を斜めに切る加工を
施し、スタビング性を改善する技術)を利用することで
補える。ネジ先端部厚み(t−x)については、ジャン
プアウト特性を得るための最低必要な量として(C)を
基準とする。もちろん、テーパTを1/12以下にすれ
ば、図2のΔx(切り込み深さ修正量と呼ぶ)は小さく
できるが、反面完全ネジ長さLtが長くなり、たとえ強
度重視といえども不必要にネジ加工を長くすべきでな
い。ネジ先端部厚み(t−x)の最低値は、表3に示す
ように、T=1/12では8.47mm、表2に示すよ
うに、T=1/7.5では7.58mm、T=1/10
では8.17mmとなる。
【0028】これらの数値は、僅かな差のように思える
が、実際にパイプを加工するには、肉厚公差(API規
格では公称の87.5%まで許容)もあり、これらの値
よりさらに1.3mm薄くなる場合もある。そうなれ
ば、各々7.17(8.47−1.3)mm、6.28
(7.58−1.3)、mm、6.87(8.17−
1.3)mmとなる。また、これらの寸法にはネジ山高
さHも入っているので、後述の適正ネジ山高さHt=
2.9mmを差し引けば、各々4.27(7.17−
2.9)mm,3.38(6.28−2.9)mm,
3.97(6.87−2.9)mmとなる。つまり、
2.9mmの高さのネジ山が、このネジ底厚みに支えら
れていることを想像すれば、雄ネジ残留ネジ部の剛性、
ネジ切り加工時のワーク剛性、先端強度などの面から3
者の差は大きい。本発明では、ネジ先端部厚み(t−
x)は4.27〜3.97mmとし、ネジ山高さHより
充分大きな厚みを確保する方針とする。つまり、テーパ
Tは1/12〜1/10の範囲を採択する。ネジ山高さ
Hを低くしてネジ先端部厚み(t−x)を確保する方法
もあるが、それは後述するようにネジピッチpを狭くす
る必要があり、大径サイズでは、クロススレッドの問題
から妥当ではない。
【0029】最後に、ネジ山高さHの決定根拠について
説明する。ネジ山については、根元が剪断で切れること
と同時に、引張荷重を受けるロードフランク面の面圧に
も配慮が必要である。つまり、ジャンプアウト荷重に対
して残留ネジの総ロードフランク面で受ける負荷は、ネ
ジ山が「だれない」程度が望ましい。ネジ山がだれる面
圧を予測するのは難しいが、接触面の摩擦を考慮すると
材料の降伏点以上で、かつ材料の引張強さσB 以下であ
る。
【0030】短柱の圧縮試験における変形抵抗の式、Y
=σy{1+μ(d/3h)}から適当な値を設定す
る。ここで、Yは変形抵抗応力、σyは材料の降伏応
力、μは摩擦係数、dは短柱の直径、hは短柱の高さで
ある。ロードフランク面とdとの関連については、引張
負荷時、ネジ円周方向には雄、雌ネジ間に相対滑りが少
ないと思われるので、ネジ山方向の滑りのみを考える。
ネジ山は片側のみ開放されているので、ネジ山高さHの
2倍が短柱の直径(円柱底面径)dに相当すると考え
る。短柱の高さhはネジの幅に相当する。従って、d/
3hを、APIバットレスネジの幅・高さ比のネジ山か
ら割り出すと1.575×2/3/2.54=0.4の
水準となる。ここで、μ=0.2とすれば、Y=1.0
8σyとなる。また、管体は0.8σB のダメージを受
けているので、ネジ部の変形抵抗が摩擦の働きで8%程
強化されていることも加味して、ネジ部も2.3%程度
の塑性歪みの範囲では管体と同じ応力を受けてもよいと
考える。
【0031】従って、管体に0.8σB の荷重が作用
し、継手はジャンプアウト寸前で、ネジ底は剪断寸前
で、ネジロードフランク面も限界面圧に達している状態
にするためには、ネジ山高さHは以下の2式を等しく置
いて得られる値以上とする。 ネジの剪断強度=Ln/2・πD・σB /2 ネジロードフランク面の耐圧力=Ln/p・πD・H・
0.8σB ここで、pはネジピッチ 上式から、ネジ山高さH=(p/4)/0.8となる。
故に、ネジ山高さHの条件は以下となる。 H>(p/4)/0.8 ・・・・・・・(7)
【0032】ここまでで、大径、K55グレードに対し
80%以上の耐ジャンプアウト抵抗を得る為のネジの切
り込み深さx、テーパT、ネジ山高さHの各条件が決定
できたので、実際に適用する13−3/8" 〜26" の
薄肉油井管に上記条件式の下限値を代入して、管の外径
D=340〜661mm、ネジのテーパをT=1/12
〜1/10という前提条件で継手効率が80%になるか
検証した。(2)式右辺のεz* に0.023を、Hに
(2/3)×H(剪断荷重は完全嵌合したネジと不完全
嵌合部の2/3の長さで持たせると仮定する)を代入す
ると、全外径について、0.8以上となり、目標の継手
効率となった。
【0033】条件式の下限値 1)外径D=13−3/8" (340mm)〜26"
(661mm)(肉厚:最薄肉と最厚肉) 2)テーパT=1/10 3)ネジピッチp=3山/in 4)ネジ山高さH=2.65 5)ネジの切り込み深さx=0.00575D+0.1
6t−(2/3)×H
【0034】ここまで、継手効率80%以上を目標とし
た本発明の大径テーパネジ継手のネジ緒元の決定根拠を
説明してきたが、次にこれに加え、加工時間も考慮した
継手デザインについて説明する。テーパネジ継手は、雄
ネジ先端のネジ山位置を深く切り込めば耐ジャンプアウ
ト抵抗は上昇するが、一方でネジ長さが切り込み深さx
に比例して長くなる欠点があるので、このネジ長さを短
くする方法を説明する。
【0035】ジャンプアウト強度は、ある荷重負荷に対
し、完全に嵌合したネジがどれだけあるかを問題にし
た。しかし、ネジ嵌合が実際に外れると、そのネジ底断
面に直接荷重がかかることになるので(図6のくびれ7
5)、そのネジ底断面が母管に対して占める割合が雄ネ
ジ破断の継手効率となる。今、18−5/8" の肉厚t
=11.05mmが最小であるので、ジャンプアウト抵
抗80%を期待したときの当該ネジ底は、y=0.02
3÷2×(473/2)=2.7mmだけ鋼管の外表面
10から半径方向中心側に変位している(図2を参
照)。この時のネジ底断面/母管断面=(11.05−
2.7)/11.05=0.76となる。この値は、8
0%より小さいが、ネジ部の管軸に垂直な断面は円周の
半分がネジ山部で、残り半分がネジ底部なので、単純な
環状溝よりネジ溝の方が引張強度は高い筈である。従っ
て、上記効率0.76は実際には0.80以上あると考
えられる。
【0036】さらに、図4に示すように、雄ネジ不完全
ネジ部で、ネジ底が2.7mm未満のところを同一テー
パTでネジ終端までわざわざランアウトして長くネジ加
工しなくても、どうせ引張荷重下で縮管するときに外れ
るのであれば、ネジ加工時、ネジ底11が管体12の外
表面10から2.7mmの深さに達したところからテー
パを大きくして切り上げてしまい、不完全ネジ部を短く
する方法が考えられる。対応するテーパ雌ネジもテーパ
雄ネジのネジ底切り上がり部に相当する位置のネジ山頂
面を、ピンのネジ底に当たらないようにテーパ雄ネジの
底テーパに沿って切り落としている。こうすれば、対応
するテーパ雌ネジを備えたカップリング(又はボック
ス)27も短く出来るメリットもある。しかし、ネジ先
端の切り込み深さxが深く、ジャンプアウト抵抗が高く
取れている継手にこの方法を適用すると、ジャンプアウ
トより雄ネジ底破断によって継手効率を低下させてしま
うので、適用に当たっては注意が必要である。テーパネ
ジを切り上げる位置は、ジャンプアウト強度から管体1
2の縮径量(又は半径方向変位y)を算出し、それに相
当するネジ底を有する不完全ネジ部が目安となる。
【0037】また、ジャンプアウトを防止する常套手段
には、バットレス形状ネジのロードフランク面を管軸に
垂直な面に対して通常のネジとは逆向きに傾け、ネジの
嵌合が外れにくくしたインバースネジ(あるいはフック
ネジと呼ぶ)の適用がある。本発明にこのインバースタ
イプのネジを適用すれば、母管の縮径に対してネジの嵌
合が、幾分食い止めらるので、ジャンプアウト抵抗をさ
らに向上させることができる。その場合でも、基礎のネ
ジ緒元として管の外径D=340〜661mm、ネジの
テーパをT=1/12〜1/10という範囲が適当であ
る。さらに、大径テーパネジ継手では締込み作業が大変
になるので、多条ネジを利用して締込み回転数を減らす
ことが行われるが、本発明は、図2にも示したようにネ
ジ緒元の肉厚断面内の配置で決定されるものであるの
で、断面形状が同じであればネジの条数に関係なく本発
明は適用できる。ネジの山形状については、バットレス
形状について説明したが、これに限定されず、角ネジ又
は台形ネジでも適用できる。
【0038】
【発明の実施の形態】表4に、本発明による大径テーパ
ネジ継手の実施の形態を示す。
【0039】
【表4】
【0040】選択した外径範囲は、サーフェースケーシ
ング、コンダクターケーシングの汎用サイズで、低強度
材が比較的よく使用され、本発明がカバーする全範囲で
ある。肉厚tは、雄ネジのネジ先端部厚み(t−x)が
薄くなって、ネジ設計上クリティカルとなる薄肉厚tm
inを対象とした。xは、雄ネジ先端のネジの切り込み
深さを指し、本発明の下限値である。
【0041】図5(a)、(b)、(c)、(d)はそ
れぞれ本発明に係る管継手の継手プロファイルの説明図
である。(a)、(c)はそれぞれ短管を用いたカップ
リングタイプの管継手15、22を、また(b)、
(d)はそれぞれ短管を用いずに雌ネジ部を管端に溶接
したピン、ボックスタイプの管継手18、26を示す。
(a)は前記ネジ緒元にカップリング13の中央にピン
14のテーパ雄ねじの先端が当接するストッパー(又は
ネジ込み止め)のない管継手15を、(b)はボックス
16の奥ににピン17のテーパ雄ねじの先端が当接する
ストッパー(又はネジ込み止め)のない管継手18を示
す、また、(c)はカップリング19の中央にピン21
のテーパ雄ねじの先端が当接するストッパー20を設け
た管継手22を、(d)はボックス23の奥にピン25
のテーパ雄ねじの先端が当接するストッパー24を設け
た管継手26を示す。
【0042】
【発明の効果】請求項1〜4記載の管継手においては、
テーパ雄ネジがテーパ雌ネジから引き抜けるジャンプア
ウトに対する抵抗を高める為にネジのテーパ、テーパ雄
ネジの先端でのネジの切り込み深さ、及びネジ山高さを
管外径又はネジピッチに応じて適切に設定することがで
きるので、ジャンプアウトの生じ易い外径が340〜6
61mmの大径で、かつ伸びの大きいK55グレード等
の材料でも、耐ジャンプアウト抵抗を高く維持でき、従
来の大径側では60%台に低下していた継手効率をほぼ
80%に高めることができる。特に、請求項3又は4記
載の管継手においては、テーパ雄ネジを締め込んだ時、
テーパ雄ネジの先端が当接するストッパーをカップリン
グの中央又はボックスの奥に設けているので、ネジの位
置決めが容易となり、接続作業が軽減される。
【0043】請求項5記載の管継手においては、ジャン
プアウト抵抗に影響しない範囲で、テーパ雄ネジのテー
パを同一テーパでネジ終端までランアウトさせないで、
完全ネジ部と不完全ネジ部の境界、又はその途中からテ
ーパを大きくして不完全ネジ部を短くし、対応するテー
パ雌ネジもテーパ雄ネジのネジ底切り上がり部に相当す
る位置のネジ山頂面を、ピンのネジ底に当たらないよう
にテーパ雄ネジの底テーパに沿って切り落としているの
で、ピンに対応するカップリング又はボックスのネジ長
さを短くでき、その結果、ネジ切り作業時間が短縮され
ると共に、ネジ切り作業費を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】材料の応力歪み線図である。
【図2】テーパネジ列の管断面内のレイアウト図であ
る。
【図3】各種油井管材料の応力歪み線図である。
【図4】ネジ切り上げ要領を示す説明図である。
【図5】(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ本
発明に係る管継手の継手プロファイルの説明図である。
【図6】ジャンプアウトを生じたテーパネジ継手のテー
パ雄ネジの断面図である。
【図7】同要部拡大図である。
【符号の説明】
10:外表面、11:ネジ底、12:管体(管)、1
3:カップリング、14:ピン、15:管継手、16:
ボックス、17:ピン、18:管継手、19:カップリ
ング、20:ストッパー、21:ピン、22:管継手、
23:ボックス、24:ストッパー、25:ピン、2
6:管継手、27:カップリング(ボックス)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 博文 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内 (72)発明者 谷本 道俊 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内 Fターム(参考) 3H013 GA01 GA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管端部に1条もしくは多条のテーパ雄ネ
    ジが加工されたピンと、該テーパ雄ネジに螺合するテー
    パ雌ネジが短管の両側の内面に加工されたカップリング
    とからなる管継手において、ネジ山の形状が角ネジ、台
    形ネジ、又はバットレスタイプであって、前記管の外径
    をD=340〜661(mm)、前記管の肉厚をt(m
    m)、前記管の外表面からのネジの管端切り込み深さを
    x(mm)、前記ネジのテーパをT=1/12〜1/1
    0、ネジ山高さをH(mm)、ネジピッチをp(n山/
    in)とした時、以下の関係式を満足することを特徴と
    する管継手。 H>(p/4)/0.8 x>0.00575×D+1.6×t×T−(2/3)
    ×H
  2. 【請求項2】 管端部に1条もしくは多条のテーパ雄ネ
    ジが加工されたピンと、短管の内側に該テーパ雄ネジに
    螺合するテーパ雌ネジが加工され、他の管端部に溶接さ
    れたボックスとからなる管継手において、ネジ山の形状
    が角ネジ、台形ネジ、又はバットレスタイプであって、
    前記管の外径をD=340〜661(mm)、前記管の
    肉厚をt(mm)、前記管の外表面からのネジの管端切
    り込み深さをx(mm)、前記ネジのテーパをT=1/
    12〜1/10、ネジ山高さをH(mm)、ネジピッチ
    をp(n山/in)とした時、以下の関係式を満足する
    ことを特徴とする管継手。 H>(p/4)/0.8 x>0.00575×D+1.6×t×T−(2/3)
    ×H
  3. 【請求項3】 請求項1記載の管継手において、前記テ
    ーパ雄ネジを前記カップリングに締め込んだ時、前記テ
    ーパ雄ネジの先端が当接するストッパーを前記カップリ
    ングの中央に備えていることを特徴とする管継手。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の管継手において、前記テ
    ーパ雄ネジを前記ボックスに締め込んだ時、前記テーパ
    雄ネジの先端が当接するストッパーを前記ボックスの奥
    に備えていることを特徴とする管継手。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の管
    継手において、ジャンプアウト抵抗に影響しない範囲
    で、前記テーパ雄ネジのテーパを同一テーパでネジ終端
    までランアウトさせないで、完全ネジ部と不完全ネジ部
    の境界、又はその途中からテーパを大きくして前記不完
    全ネジ部を短くし、対応する前記テーパ雌ネジも前記テ
    ーパ雄ネジのネジ底切り上がり部に相当する位置のネジ
    山頂面を、前記ピンのネジ底に当たらないように前記テ
    ーパ雄ネジの底テーパに沿って切り落としたことを特徴
    とする管継手。
JP2000108055A 2000-04-10 2000-04-10 管継手 Expired - Fee Related JP3668094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000108055A JP3668094B2 (ja) 2000-04-10 2000-04-10 管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000108055A JP3668094B2 (ja) 2000-04-10 2000-04-10 管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001289371A true JP2001289371A (ja) 2001-10-19
JP3668094B2 JP3668094B2 (ja) 2005-07-06

Family

ID=18620967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000108055A Expired - Fee Related JP3668094B2 (ja) 2000-04-10 2000-04-10 管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3668094B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015110994A (ja) * 2013-10-29 2015-06-18 新日鐵住金株式会社 鋼管用ねじ継手
CN108798551A (zh) * 2018-08-01 2018-11-13 天津钢管集团股份有限公司 大外径薄壁厚的表层套管螺纹接头结构
WO2019171899A1 (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 Jfeスチール株式会社 油井管用ねじ継手

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015110994A (ja) * 2013-10-29 2015-06-18 新日鐵住金株式会社 鋼管用ねじ継手
WO2019171899A1 (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 Jfeスチール株式会社 油井管用ねじ継手
JPWO2019171899A1 (ja) * 2018-03-05 2020-04-16 Jfeスチール株式会社 油井管用ねじ継手
US11549620B2 (en) 2018-03-05 2023-01-10 Jfe Steel Corporation Screw joint for oil well pipe
CN108798551A (zh) * 2018-08-01 2018-11-13 天津钢管集团股份有限公司 大外径薄壁厚的表层套管螺纹接头结构
CN108798551B (zh) * 2018-08-01 2023-09-01 天津钢管制造有限公司 大外径薄壁厚的表层套管螺纹接头结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP3668094B2 (ja) 2005-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3224799A (en) Threaded tube joint having a metal-to-metal seal
EP3078893B1 (en) Threaded joint for steel pipes
US3109672A (en) Threaded tubing joint
MX2008012234A (es) Junta roscada tubular.
US20180363813A1 (en) Threaded Joint for Steel Pipe
RU2661917C1 (ru) Трубное резьбовое соединение
JP7185059B2 (ja) 鋼管用ねじ継手
JP2001289371A (ja) 管継手
RU2486396C1 (ru) Резьбовое соединение для соединения стальных труб
CN201087703Y (zh) 一种耐粘扣的石油套管接头
CA3145225C (en) Threaded connection
AU2021297293B2 (en) Threaded connection for steel pipe
WO2001075347A1 (fr) Raccord a diametre reduit de tuyaux pour puits de petrole
JP4049682B2 (ja) 鋼管杭用ねじ継手及び締結方法
RU124937U1 (ru) Коническое трубное соединение с резьбой без принудительного сбега
JPWO2019171899A1 (ja) 油井管用ねじ継手
RU2301726C2 (ru) Способ нарезания упорной резьбы "баттресс" на концевых участках обсадных труб и соединительных муфт
JP2001021072A (ja) 耐焼き付き性の優れた管継手及びその加工方法
CN114270012B (zh) 螺纹接头
CN113431506B (zh) 一种螺纹结构和螺纹接头系统
JP3423970B2 (ja) 油井管
JP2010255707A (ja) 油井管用特殊ねじ継手の設計方法
JP6740993B2 (ja) 内面樹脂ライニング薄肉鋼管およびその製造方法
OA21386A (en) Threaded joint for steel pipe.
OA21091A (en) Screw-threaded joint

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050407

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3668094

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080415

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees