JP2001289172A - 油冷式圧縮機 - Google Patents

油冷式圧縮機

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JP2001289172A
JP2001289172A JP2000102729A JP2000102729A JP2001289172A JP 2001289172 A JP2001289172 A JP 2001289172A JP 2000102729 A JP2000102729 A JP 2000102729A JP 2000102729 A JP2000102729 A JP 2000102729A JP 2001289172 A JP2001289172 A JP 2001289172A
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receiver tank
working fluid
separator
outlet
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JP2000102729A
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Masatoshi Nozawa
正利 野澤
Shinichi Sakagami
真一 坂上
Masaki Takahashi
正樹 高橋
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Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧縮機停止時のフォーミング現象に伴う油分離
不良を防止する。 【解決手段】 圧縮機本体3内に空気またはガスを吸入
し圧縮作用空間内に油を噴射して空気と油の作用流体を
圧縮する油冷式圧縮機本体と、前記作用流体中の空気と
油を分離するレシーバタンク5および油分離器6を有す
る油冷式圧縮機において、前記レシーバタンク5の側壁
12には作用流体導入口13を設け、該作用流体導入口
の内側に略円筒状の旋回案内板16を設けてレシーバタ
ンク内壁19間に旋回空間20を形成し、該旋回空間に
は前記作用流体導入口13を臨ませて作用流体の旋回流
路を形成すると共に、前記レシーバタンク5には作用流
体の取出口21を設け、該取出口には油分離器6を連通
し、さらに前記取出口21のレシーバタンク内側には作
用流体導入用の吸入管25を設け、該吸入管の端部開口
26を旋回案内板20の内側でかつレシーバタンク5の
上方開口14に設けた蓋15に対向させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機本体内に空
気またはガスを吸入し圧縮する過程で圧縮作用空間内に
油を噴射して気液混合の作用流体として吐出後、レシー
バタンク内で前記作用流体中から油を一次分離した後油
分離器により油を二次分離するようにした油冷式圧縮機
に関し、詳しくは該油冷式圧縮機の油分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】油冷式圧縮機は、図7に示すように、圧
縮機101に吸入された空気やガスなどに油を噴射して
冷却・潤滑・密封を行いながら圧縮作用を行うものであ
るため、圧縮された作用流体中には多量の油が混在して
おり、これを作用流体貯留用のレシーバタンク102内
で大粒の油滴を一次分離後、内蔵の油分離器103で1
次分離しきれなかったミスト状の油分を分離・除去後、
清浄な空気を消費側に供給するように構成されている。
【0003】また、圧縮機101を一旦停止したときに
は自動放出弁104によってレシーバタンク102内の
圧縮空気を大気に放出して次の起動時における負荷を小
さく抑える構造となっている。
【0004】また、運転中レシーバタンク内の下方に貯
留した油105中には微細な気泡が混在しており、これ
が圧縮機停止時の圧縮空気の大気放出に伴う圧力低下に
よって一挙に膨張してフォーミング現象(泡立ち現象)
を引き起こし、油面が一時的に上昇して内蔵の油分離器
103を油で浸すことがある。
【0005】その結果、次の起動時に油で浸った油分離
器103中に残留している油が圧縮空気と共に消費側に
流出したり、該油分離器自体の油分離能力の低下を招く
という不具合が生ずる。
【0006】上記フォーミング現象を防止するこの種の
圧縮機として特開昭53−27118号公報に開示する
圧縮機が公知である。この圧縮機はレシーバタンクに内
蔵する油分離器の外側に内筒を配置し、この内筒底部の
開口部よりも広い面積を持つ板または球体による浮遊体
を浮遊させておき、フォーミングにより油面が上昇した
ときに上記浮遊体が内筒下部の開口を塞ぐことにより油
分離器が油で浸ることを防止している。
【0007】また、特開平8−319979号公報に示
す油分離装置では、圧縮機の吐出側から油タンク、油分
離器の順に各機器を別々に設け、前記油タンク内の上部
に衝突板を、油分離器内に濾過槽を設けてフォーミング
によって油分離器が油で浸ることを防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】レシーバタンク内に油
分離器を設けた構造のものは、油分離器または内筒の外
径が大きいため、レシーバタンクの外径も必然的に大き
くなる他、フォーミングによる油槽の液面上昇によって
油分離器が油に浸ることを避けるために前記レシーバタ
ンク自体の全高を大きくしなければならない。
【0009】また、油分離器の点検整備や交換を容易に
するためにレシーバタンクの上方に油分離器取り出し用
の広い空間を確保する必要があり、そのためこれら各機
器を収納する外装(ボンネットまたは防音ケース)全体
が大型となる問題点がある。
【0010】また、この対策として、特開平8−319
979号公報や特開平8−319980号公報に開示す
るようにタンクと油分離器とを別々に配置することも考
えられるが、何れもレシーバタンクの上方に配管その他
の機器を配置するため点検整備が困難となる問題点があ
る。
【0011】したがって、本発明は上記問題点に鑑み圧
縮機停止時のフォーミングによって油分離器が油で浸る
ことによって生ずる各種弊害を防止すると共に、レシー
バタンクの外径ならびに全高寸法を可久的に小さくして
装置全体を小型化し、かつ点検整備容易な油冷式圧縮機
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、圧縮機本体内に空気またはガスを吸入し圧
縮作用空間内に油を噴射して空気と油の作用流体を圧縮
する油冷式圧縮機本体と、前記作用流体中の空気と油を
分離するレシーバタンクおよび油分離器を有する油冷式
圧縮機において、前記レシーバタンクの側壁には作用流
体導入口を設け、該作用流体導入口内側に略円筒状の旋
回案内板を設けてレシーバタンク内壁間に旋回空間を形
成し、該旋回空間には前記作用流体導入口を臨ませて作
用流体の旋回流路を形成すると共に、前記レシーバタン
クには作用流体の取出口を設け、該取出口には油分離器
を連通し、さらに前記取出口のレシーバタンク内側には
作用流体導入用の吸入管を設け、該吸入管の端部開口を
旋回案内板の内側でかつレシーバタンクの上方開口に設
けた蓋に対向させたことを特徴とする(請求項1)。
【0013】これにより、油分離器はレシーバタンク側
壁の任意の位置に配置されるため、点検整備が容易とな
ると共に、圧縮機の停止時に生ずるフォーミングによっ
て油に浸ることがなくなる。
【0014】また、前記作用流体導入口の中心軸Pは、
該レシーバタンクの内壁にほぼ沿う方向に設けたもので
(請求項2)、上記構成により作用流体の旋回もスムー
スとなり、作用流体中の油の遠心分離効果もさらに向上
する。
【0015】また、前記作用流体取出口のレシーバタン
ク内側には、端部開口を上方に向けた略L字状の吸入管
を設け、該吸入管には旋回案内板の下端と間隔を設けて
油返し板を装着する(請求項3)ことで、飛散した油溜
内の油が前記吸入管の端部開口から進入することを防止
できる。
【0016】また、油分離器にはボディと着脱自在に装
着するカートリッジ式のセパレータエレメントと、該セ
パレータエレメント外周に空間を設けて被覆するセパレ
ータカバーと、セパレータエレメントの内空間と連通す
る圧縮空気の供給口を設け、前記セパレータエレメント
外周の外空間とレシーバタンクの作用流体取出口とを連
通する作用流体の流通路を形成することもでき(請求項
4)、油分離器の点検整備時セパレータカバーを取り外
すだけの簡単な作業でセパレータエレメントの点検や交
換ができる。
【0017】さらに、前記レシーバタンクの作用流体取
出口の端部開口には円錐状の面取り部を形成すると共
に、該レシーバタンクには前記取出口の端部開口と略面
一にセパレータブラケットを固定し、前記油分離器のボ
ディ外壁にはフランジ部を形成し、該フランジ面には環
状突起を設けて前記作用流体の取出口内径部に挿入し、
さらに前記面取り部にはシール部材を挟着して前記フラ
ンジ面と作用流体の取出口とを密封接合し、さらに前記
フランジ面をセパレータブラケットと固定することによ
り(請求項5)、作用流体の取出口外径を最小限に抑え
ることができると共に、該取出口を取り付けるためのレ
シーバタンク側の加工も容易となる。
【0018】さらにまた、前記レシーバタンクの側壁に
は油吸込管を介してレシーバタンクの油溜と連通する油
取出口を設け、該油取出口の端部開口には円錐状の面取
り部を形成し、該レシーバタンクには前記油取出口の端
部開口と略面一にオイルフィルタブラケットを固定する
と共に、前記オイルフィルタの外壁にはフランジ部を形
成し、該フランジ面には環状突起を設けて前記油取出口
内径部に挿入し、さらに前記面取り部にはシール部材を
挟着して前記フランジ面と油取出口とを密封接合し、さ
らに前記フランジ面をオイルフィルタブラケットと固定
することもでき(請求項6)各機器の組立や点検整備が
1箇所で集中的にできるので作業性が向上する。
【0019】また、前記レシーバタンクの側壁には取付
ブラケットを固定し、該ブラケットには油分離器とオイ
ルフィルタの双方を近接配置すると共に、その近傍には
防音ケース周壁に設けた開閉ドアを配置するのが好まし
い。このように構成すると機器の点検整備もさらに容易
となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
1ないし図4に基づき説明する。
【0021】図1において、フレーム2上の防音ケース
1内には圧縮機本体3ならびに駆動原動機4、付属機器
であるレシーバタンク5、油分離器6、オイルフイルタ
7、オイルクーラ8等運転に必要な各種付属機器一切が
収納配置されると共に、防音ケース1の周壁には収納機
器メンテナンス用の開閉ドア9が設けられている。
【0022】圧縮機本体3に吸入された空気またはガス
の作用流体は、図2に示すようにレシーバタンク5の底
部の油溜10から圧送された油と共に圧縮機本体3内で
圧縮され、気液混合状態となって吐出管11からレシー
バタンク5の側壁12に設けた作用流体導入口たるボス
13を介してレシーバタンク内に圧送される。
【0023】レシーバタンク5は、図3に示すように有
底の円筒状でその上方開口14には着脱可能に蓋15が
装着して該タンク内を密閉すると共に、蓋15の内側に
は略円筒状の旋回案内板16が一体的に垂下・固定され
ている。
【0024】図4において、作用流体導入口であるボス
13はレシーバタンク5の側壁に設け、レシーバタンク
内壁19と旋回案内板16間に形成される旋回空間20
に前記ボス13のレシーバタンク内側の吐出開口18を
配置しかつ該旋回空間20に吐出開口18を臨ませ、そ
の吐出開口18の中心Pは図に示すようにレシーバタン
ク5の平面視で中心Qに対して変位した位置となるレシ
ーバタンク側壁12に設けられている。
【0025】換言すると、ボス13の吐出開口18の中
心Pはレシーバタンク内壁19にほぼ沿う方向に設けら
れ、これにより吐出開口18から噴出した作用流体は、
前記旋回空間20に形成された旋回流路に沿って旋回し
ながら大半の油滴を遠心力で分離し、分離された油はレ
シーバタンク内壁19に沿って流下し下方の油溜10に
貯留する。
【0026】また、レシーバタンク5の側壁12で垂直
方向略中央部またはその近傍(図3)には略円筒状の作
用流体取出口であるソケット21が設けられ、該ソケッ
トの外周部を穴22に挿入しかつソケット21の外側端
面23とほぼ面一となるように略コの字状で板状のセパ
レータブラケット24が配置され、その端部はレシーバ
タンクの側壁12と一体的に固定されている。
【0027】さらに、前記ソケット21の外側端面23
には該端面からタンク内側に向かって先細りとなる円錐
状の面取り部27が設けられ、後述するシールリング2
8のシート部となる。
【0028】また、ソケット21のレシーバタンク内側
には略L字状に形成された吸入管25が固定しその端部
開口26は上方の蓋15近傍に対向して開口している。
【0029】さらに、吸入管25の垂直方向の下方には
旋回案内板16の下端と適宜間隔を設けて押さえプレー
ト29が一体的に固定されており、該押さえプレートに
は旋回案内板16よりもわずかに小径でかつレシーバタ
ンク内壁19に対して適宜間隔を設けて薄板状の油返し
板30が装着されている。
【0030】この油返し板30は、製品の輸送中におけ
る油面の揺動によって前記端部開口26から油が進入す
ることを防止する機能を有しており、その取付は水平ま
たは斜めであってもよく、また形状は例えば円盤状に限
らず多角形であってもよく、さらに平板状でなく円錐状
であってもよく要するに旋回案内板16の下方開口部よ
りも大径であれば特に取付状態や形状・大きさは限定し
ない。
【0031】一方、油分離器6のボディ31の外壁には
フランジ部である接続フランジ32が形成され、該フラ
ンジ面の中央部には流体通路33が穿設し、その周縁部
にはリング状の環状突起34が突設して作用流体の取出
口であるソケット21の内径部に挿入または嵌入すると
共に、環状突起34の外周部とソケット21の面取り部
27間にはシールリング28が挟着して外部との密封を
保持すると共に、接続フランジ32のフランジ面がセパ
レータブラケット24に接合しボルト等の固定部材35
で固定されている。
【0032】また、油分離器6のボディ31中央部には
段付突起37が形成され、該段付突起の外側には略円筒
状でカートリッジ式のセパレータエレメント38の内筒
39が填り込むと共に、該セパレータエレメント外周に
は外空間40を設けかつその上端41を密着して該セパ
レータエレメントを覆うようにセパレータカバー42が
装着している。
【0033】さらに、セパレータカバー42の下端はフ
ランジまたは螺合ねじ等の固定手段43によってボディ
31と着脱自在になっている。
【0034】ボディ31の下方には作用流体の供給口4
4が形成され、段付突起37の中央部に立設したパイプ
45を介してセパレータエレメント38の内空間46と
連通している。
【0035】したがって、レシーバタンク5から作用流
体の取出口たるソケット21を介して油分離器5に流入
した作用流体は、流体通路33から外空間40を介して
セパレータエレメント38の内空間46に流通する過程
で作用流体中から殆どの油ミストを分離・除去し、後パ
イプ45を介して供給口44から消費側に供給される。
一方、作用流体の取出口であるソケット21の近傍には
油溜10内の油取出口であるソケット50が溶接により
固定しており、その内側に装着した油吸込管52から圧
送された油溜10内の油がオイルフィルタ7によって濾
過された後配管53を介してオイルクーラ8を経由後圧
縮機本体3に供給されるようになっている。
【0036】このオイルフィルタ7も、さきに説明した
油分離器6の取付構造と同様に、ソケット50の外周部
を穴22aに挿入しかつその外側端面23aとほぼ面一
となるように略コの字状で板状のオイルフィルタブラケ
ット54がレシーバタンク5と一体的に固定されると共
に、オイルフィルタのフランジ51の中央部には流体通
路が穿設され、その周縁部にリング状の環状突起34a
が突設し、前記環状突起34aがソケット50の内径部
に挿入または嵌入し、ソケット50の外側端面23aに
形成された面取り部27aにシールリング28aを挟ん
でフランジ51により外部との密封が保持されており、
固定部材35aによりオイルフィルタのフランジ51と
オイルフィルタブラケット54とが固定されている。
【0037】なお、レシーバタンク5は圧力容器である
から、ソケット21ならびにソケット50は強度保持お
よび作用流体等の漏れを防止するためレシーバタンクと
溶接で一体的に固定する必要があり、これら取付のため
の加工穴が大きいほど補強構造に設計する必要があると
共に、強固な溶接構造が要求される。
【0038】また、レシーバタンクの側壁12に装着す
るオイルフィルタ7の設置高さは、好ましくは油溜10
の油面Lより上方に設けるのが好ましい。このように配
置すればメンテナンス時いちいち油溜内の油を排出する
必要がなく点検整備も容易となる。
【0039】次いで、作用について説明する。
【0040】圧縮機本体3に吸入し圧縮された作用流体
は、レシーバタンク5の作用流体導入口であるボス13
の吐出開口18から勢いよく噴出し、レシーバタンク内
壁19と旋回案内板16間に形成された旋回空間20に
沿ってサイクロン状に旋回しながら降下する。
【0041】このとき、作用流体が旋回空間20を旋回
する過程で該流体中に含まれる油は自らの遠心力により
勢いよくレシーバタンク内壁19に衝突して分離される
と共に、該案内板の内側を蓋15方向に上昇し、該蓋に
衝突して再度分離された大半の油は下方の油溜10に落
下する。併せて、分離されないミスト状の油は作用流体
の比重差により下方に自然落下し油溜10内に貯留す
る。
【0042】ここで油を1次分離された作用流体は、吸
入管25の端部開口26から油分離器6の外空間40を
経てセパレータエレメント38の内空間46へ流通する
過程で殆どの油ミストが除去され、2次分離された清浄
な空気はパイプ45を経て供給口44から消費側に供給
される。
【0043】また、油分離器6ならびにオイルフィルタ
7のレシーバタンク5に対する取付けに際しては、油分
離器6の接続フランジ32およびオイルフィルタ7のフ
ランジ51に突設した環状突起34にシールリング28
を填め込み、対応するソケット21ならびにソケット5
0の内径部に挿入後セパレータブラケット24およびオ
イルフィルタブラケット54の平面部に各フランジ面を
密封接合して固定部材35により固定する。
【0044】これにより、前記ソケット21ならびにソ
ケット50を溶接・固定することによる端部開口の歪み
も少なくかつレシーバタンク強度の低下も防止でき、さ
らに溶接のための加工工数も少なくて済む。
【0045】図5は本発明の第2実施形態を示し、油分
離器6をレシーバタンク5から遠くメンテナンス容易な
位置に配置したもので、以下第1実施形態で説明した構
造と異なる構造のみを説明すると共に、同一部材は同一
符号用いて説明する。
【0046】レシーバタンク5の側壁12には作用流体
の取出口であるフランジソケット59が設けられると共
に、該フランジソケットには連結フランジ60が面接合
し固定部材35によって固定されている。
【0047】また、連結フランジ60には配管62が接
続すると共に該配管の他端には接続ジョイント61を介
して配管フランジ63が固定され、そのフランジ面には
面取り部27が形成され、該面取り部にシールリング2
8を挟着して外部との密封を保持すると共に、その内径
部に油分離器6の接続フランジ32に突設する環状突起
34が挿入し、固定部材35により固定している。
【0048】また、油分離器6は接続フランジ32と共
に、適宜位置に別置きの固定ブラケット63と固定部材
35を併用して固定・保持されている。
【0049】本実施形態は以上のように構成され、これ
により油分離器6は防音ケース1内の点検整備容易な任
意の位置に自由に設置することができると共に、他の付
属機器の配置位置に制約されることがないから配置構造
の自由度も拡大する。
【0050】図6は本発明の第3実施形態で、油分離器
6とオイルフィルタ7をレシーバタンクの側壁12に近
接配置したもので、以下第2実施形態と同様に第1実施
形態と異なる構造のみを説明する。
【0051】レシーバタンク5の側壁12には板状の取
付ブラケット65が固定すると共に、該取付ブラケット
の平面部には2つの穴22が並べて穿設され、該穴には
作用流体取出用のソケット21と油取出用のソケット5
0の各々が挿入し、両者は共にその外側端面23を取付
ブラケット65の平面部とほぼ面一となるようにレシー
バタンク5に溶接されている。
【0052】そして、この取付ブラケット65には油分
離器6ならびにオイルフィルタ7のそれぞれが固定部材
35により並べて固定され、両フランジ面に突設した環
状突起34が対応するソケット21及びソケット50そ
れぞれの内径部に挿入し、シールリング28を挟着して
外部との密封を保持している。
【0053】さらに、上記油分離器6ならびにオイルフ
ィルタのそれぞれは、防音ケース1のメンテナンス用の
開閉ドア9に対向もしくはその近傍に配置され、点検整
備が容易となっている。
【0054】以上のように構成された本第3実施形態に
よれば、油分離器6ならびにオイルフィルタ7の配管や
取付作業が1箇所に集中配管されているため組立作業が
容易となると共に、これら各機器の点検整備も容易とな
る。
【0055】なお、本発明は前述各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の
変形実施が可能である。
【0056】例えば、レシーバタンク5は縦型の円筒形
に限らず横型もしくはL字型であってもよく、またレシ
ーバタンク内の旋回空間20には作用流体の衝突板を散
在させて迂回路を形成する構造としてもよく、さらに吸
入管25に設けた油返し板30は吸入管25と一体構造
とせず、該吸入管の外側からパイプを挿入しこのパイプ
に油返し板30を一体的に固定して前記吸入管に対して
挿脱自在に構成してもよく、要するに本発明の要旨の範
囲内において適宜変更可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
油分離器はレシーバタンク側壁に配置されているので、
レシーバタンク上方の空間を可久的に小さくでき、よっ
て防音ケース全体を小さくできると共に油分離器の組立
や点検整備も容易となる。
【0058】併せて、圧縮機の停止時に生ずるフォーミ
ングによって油分離器が油で浸ることがなくなると共
に、作用流体中の大半の油はレシーバタンク内の旋回空
間で効率よく1次分離されるため、油の分離効率も向上
する。
【0059】さらに、油分離器のセパレータエレメント
はレシーバタンクと別体であり、さらにその配置位置も
レシーバタンク近傍の任意の位置に配置できるので、油
分離器又はセパレータカバーを取り外すだけの簡単な作
業で内部の点検や部品交換ができるので作業性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明油冷式圧縮機の防音ケース内における
概略配置図である。
【図2】 本発明油冷式圧縮機概略配管系統図である。
【図3】 第1実施形態におけるレシーバタンクの断面
図である。
【図4】 図3に示すレシーバタンクの横断面図であ
る。
【図5】 第2実施形態の概略図である。
【図6】 第3実施形態の概略図である。
【図7】 従来の油冷式圧縮機の概略図である。
【符号の説明】
1 防音ケース 3 圧縮機本体 5 レシーバタンク 6 油分離器 7 オイルフィルタ 10 油溜 16 旋回案内板 20 旋回空間 24 セパレータブラケット 34 環状突起 38 セパレータエレメント 42 セパレータカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H003 AA00 AC02 BA00 BD02 BE07 BE08 BH05 3H076 AA35 BB08 BB16 BB38 BB40 BB45 CC91

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機本体内に空気またはガスを吸入し圧
    縮作用空間内に油を噴射して空気と油の作用流体を圧縮
    する油冷式圧縮機本体と、前記作用流体中の空気と油を
    分離するレシーバタンクおよび油分離器を有する油冷式
    圧縮機において、前記レシーバタンクの側壁には作用流
    体導入口を設け、該作用流体導入口内側に略円筒状の旋
    回案内板を設けてレシーバタンク内壁間に旋回空間を形
    成し、該旋回空間には前記作用流体導入口を臨ませて作
    用流体の旋回流路を形成すると共に、前記レシーバタン
    クには作用流体の取出口を設け、該取出口には油分離器
    を連通し、さらに前記取出口のレシーバタンク内側には
    作用流体導入用の吸入管を設け、該吸入管の端部開口を
    旋回案内板の内側でかつレシーバタンクの上方開口に設
    けた蓋に対向させたことを特徴とする油冷式圧縮機。
  2. 【請求項2】前記作用流体導入口の中心軸Pは、該レシ
    ーバタンクの内壁にほぼ沿う方向に設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の油冷式圧縮機。
  3. 【請求項3】前記作用流体取出口のレシーバタンク内側
    には、端部開口を上方に向けた略L字状の吸入管を設
    け、該吸入管には旋回案内板の下端と間隔を設けて油返
    し板を装着したことを特徴とする請求項1記載の油冷式
    圧縮機。
  4. 【請求項4】油分離器には、ボディと着脱自在に装着す
    るカートリッジ式のセパレータエレメントと、該セパレ
    ータエレメント外周に空間を設けて被覆するセパレータ
    カバーと、セパレータエレメントの内空間と連通する圧
    縮空気の供給口を設け、前記セパレータエレメント外周
    の外空間とレシーバタンクの作用流体取出口とを連通す
    る作用流体の流通路を形成したことを特徴とする請求項
    1記載の油冷式圧縮機。
  5. 【請求項5】前記レシーバタンクの作用流体取出口の端
    部開口には円錐状の面取り部を形成すると共に、該レシ
    ーバタンクには前記取出口の端部開口と略面一にセパレ
    ータブラケットを固定し、前記油分離器のボディ外壁に
    はフランジ部を形成し、該フランジ面には環状突起を設
    けて前記作用流体の取出口内径部に挿入し、さらに前記
    面取り部にはシール部材を挟着して前記フランジ面と作
    用流体の取出口とを密封接合し、さらに前記フランジ面
    をセパレータブラケットと固定したことを特徴とする請
    求項1記載の油冷式圧縮機。
  6. 【請求項6】前記レシーバタンクの側壁には油吸込管を
    介してレシーバタンクの油溜と連通する油取出口を設
    け、該油取出口の端部開口には円錐状の面取り部を形成
    し、該レシーバタンクには前記油取出口の端部開口と略
    面一にオイルフィルタブラケットを固定すると共に、前
    記オイルフィルタの外壁にはフランジ部を形成し、該フ
    ランジ面には環状突起を設けて前記油取出口内径部に挿
    入し、さらに前記面取り部にはシール部材を挟着して前
    記フランジ面と油取出口とを密封接合し、さらに前記フ
    ランジ面をオイルフィルタブラケットと固定したことを
    特徴とする請求項1記載の油冷式圧縮機。
  7. 【請求項7】前記レシーバタンクの側壁には取付ブラケ
    ットを固定し、該ブラケットには油分離器とオイルフィ
    ルタの双方を近接配置すると共に、その近傍には防音ケ
    ース周壁に設けた開閉ドアが配置されていることを特徴
    とする請求項1又は5記載の油冷式圧縮機。
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