JP2001289129A - 自動車用エアクリーナ - Google Patents
自動車用エアクリーナInfo
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- JP2001289129A JP2001289129A JP2000105834A JP2000105834A JP2001289129A JP 2001289129 A JP2001289129 A JP 2001289129A JP 2000105834 A JP2000105834 A JP 2000105834A JP 2000105834 A JP2000105834 A JP 2000105834A JP 2001289129 A JP2001289129 A JP 2001289129A
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- air cleaner
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車用エアクリーナにおいて、フィルタの
確認が容易にでき、組立容易なものとする。 【解決手段】 フィルタ部14の両側に、ケース20、
60が取付けられ、ばねクリップ16でケース同士が固
定されてエアクリーナ1が構成される。入口側のケース
20は透明な樹脂で一体に成形され、内面には汚れが付
着しにくいフッ素樹脂系のコーティングがなされる。こ
れによりフィルタ10の汚れ具合を長期間に亘ってエア
クリーナ1の外から視認できる。また、出口側のケース
60についても、同様に透明な樹脂で成型してもよい。
確認が容易にでき、組立容易なものとする。 【解決手段】 フィルタ部14の両側に、ケース20、
60が取付けられ、ばねクリップ16でケース同士が固
定されてエアクリーナ1が構成される。入口側のケース
20は透明な樹脂で一体に成形され、内面には汚れが付
着しにくいフッ素樹脂系のコーティングがなされる。こ
れによりフィルタ10の汚れ具合を長期間に亘ってエア
クリーナ1の外から視認できる。また、出口側のケース
60についても、同様に透明な樹脂で成型してもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用エアクリー
ナに関する。
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用エアクリーナのエアクリ
ーナ本体に付着した塵等の汚れ具合を見るために、自動
車用エアクリーナに透明窓を設けたものが知られてい
る。この一例として、例えば実公昭39−32355号
及び実公昭61−13047号公報に開示されたエアク
リーナが公知である。前者の公報に開示されたエアクリ
ーナにおいては、平たい円筒形の匣体の一部に透明窓を
設け、この透明窓を通してエアクリーナ用エレメント本
体の集塵状態が判るように構成されている。
ーナ本体に付着した塵等の汚れ具合を見るために、自動
車用エアクリーナに透明窓を設けたものが知られてい
る。この一例として、例えば実公昭39−32355号
及び実公昭61−13047号公報に開示されたエアク
リーナが公知である。前者の公報に開示されたエアクリ
ーナにおいては、平たい円筒形の匣体の一部に透明窓を
設け、この透明窓を通してエアクリーナ用エレメント本
体の集塵状態が判るように構成されている。
【0003】後者のものにあっては、図6の斜視図に示
すように、エアクリーナ100は、平たい円筒形のケー
ス102と、このケース102に被冠される円形の蓋1
04を有する。蓋104には、耐熱性の強化プラスチッ
ク或いは強化ガラスでできた板状の透明部106を設
け、これにより内部のエレメント112を視認できるよ
う構成されている。この透明部106の内側には、透明
部106の内面の汚れを払拭するワイパ(図示せず)が
取付けられている。このワイパを摘み108で長孔11
0に沿って摺動して内面を払拭するよう構成されてい
る。
すように、エアクリーナ100は、平たい円筒形のケー
ス102と、このケース102に被冠される円形の蓋1
04を有する。蓋104には、耐熱性の強化プラスチッ
ク或いは強化ガラスでできた板状の透明部106を設
け、これにより内部のエレメント112を視認できるよ
う構成されている。この透明部106の内側には、透明
部106の内面の汚れを払拭するワイパ(図示せず)が
取付けられている。このワイパを摘み108で長孔11
0に沿って摺動して内面を払拭するよう構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例の内、前
者のものにおいては、透明窓の内面が塵等によって汚れ
た場合、内部のエレメントの状態が見えなくなるので、
その都度、匣体の蓋を取り外して汚れを拭き取る必要が
ある。
者のものにおいては、透明窓の内面が塵等によって汚れ
た場合、内部のエレメントの状態が見えなくなるので、
その都度、匣体の蓋を取り外して汚れを拭き取る必要が
ある。
【0005】この問題を解決する為に後者の従来例で
は、ワイパで汚れを払拭する方法をとっている。しか
し、ワイパを用いる場合、複数の部品を組み合わせて、
透明窓106に取付ける必要があり、エンジン及び車両
の振動によって部品の緩みが生じ、払拭できなくなる可
能性がある。また、エアクリーナ内に吸引する大気中に
は塵の他、油(潤滑油等)も含まれており、ワイパで払
拭しただけでは簡単に除去できず、十分な透明性を確保
できない虞がある。更に部品点数が増え、組立工数が増
大するという問題がある。
は、ワイパで汚れを払拭する方法をとっている。しか
し、ワイパを用いる場合、複数の部品を組み合わせて、
透明窓106に取付ける必要があり、エンジン及び車両
の振動によって部品の緩みが生じ、払拭できなくなる可
能性がある。また、エアクリーナ内に吸引する大気中に
は塵の他、油(潤滑油等)も含まれており、ワイパで払
拭しただけでは簡単に除去できず、十分な透明性を確保
できない虞がある。更に部品点数が増え、組立工数が増
大するという問題がある。
【0006】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、本発明の目的は、透明性を長期間確保すること
ができる、自動車用エアクリーナを提供することにあ
る。
あって、本発明の目的は、透明性を長期間確保すること
ができる、自動車用エアクリーナを提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、構造が簡単且つ組立
が容易な自動車用エアクリーナを提供することにある。
が容易な自動車用エアクリーナを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用エアク
リーナは、エアクリーナ用エレメント本体を取り囲むケ
ースの全部又は一部が透明部材で形成されており、この
透明部材で形成されたケース透明部分の内面に異物付着
抑制用の樹脂でコーティングが施されていることを特徴
とするものである。
リーナは、エアクリーナ用エレメント本体を取り囲むケ
ースの全部又は一部が透明部材で形成されており、この
透明部材で形成されたケース透明部分の内面に異物付着
抑制用の樹脂でコーティングが施されていることを特徴
とするものである。
【0009】異物付着抑制用の樹脂はフッ素樹脂系の樹
脂とすることができる。
脂とすることができる。
【0010】また、ケースを、エアクリーナ用エレメン
ト本体の入口側のケースとすることができる。ここで入
口側とは、エアクリーナ用エレメント本体の、汚れた外
部の空気が入ってくる側をいうものとする。
ト本体の入口側のケースとすることができる。ここで入
口側とは、エアクリーナ用エレメント本体の、汚れた外
部の空気が入ってくる側をいうものとする。
【0011】異物付着抑制用の樹脂のコーティングは、
透明部材の内面だけでなく外面にも行うことが好まし
い。ここで、異物付着抑制用の樹脂とは、埃、塵、油等
の異物が素材(透明部材)よりも異物が付着しにくくす
る性質を有する樹脂をいうものとする。この透明部材を
樹脂とすることができる。
透明部材の内面だけでなく外面にも行うことが好まし
い。ここで、異物付着抑制用の樹脂とは、埃、塵、油等
の異物が素材(透明部材)よりも異物が付着しにくくす
る性質を有する樹脂をいうものとする。この透明部材を
樹脂とすることができる。
【0012】異物付着抑制用の樹脂のコーティングは、
ケース透明部分の一部のみに行ってもよい。
ケース透明部分の一部のみに行ってもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明の自動車用エアクリーナは、エア
クリーナ用エレメント本体を取り囲むケースの全部又は
一部が透明部材で形成され、この透明部材で形成された
ケース透明部分の内面に異物付着抑制用の樹脂でコーテ
ィングが施されているので、内面に埃、塵、油等が付着
しにくく、長期間透明性を確保することができる。透明
部材で形成されたケースが、エレメントの入口側である
場合には、エレメント本体の集塵状態が一層明確に判
る。ワイパ等の組立部品が不要となるので、耐振性が大
きく、また構造も簡単なので組立性もよい。また、特に
ケース全体を透明にした場合は、外観を透明にして内部
が見えるようにした、所謂スケルトンタイプの製品とす
ることができ、時代のニーズにも適合した商品力のある
自動車用エアクリーナとすることができる。
クリーナ用エレメント本体を取り囲むケースの全部又は
一部が透明部材で形成され、この透明部材で形成された
ケース透明部分の内面に異物付着抑制用の樹脂でコーテ
ィングが施されているので、内面に埃、塵、油等が付着
しにくく、長期間透明性を確保することができる。透明
部材で形成されたケースが、エレメントの入口側である
場合には、エレメント本体の集塵状態が一層明確に判
る。ワイパ等の組立部品が不要となるので、耐振性が大
きく、また構造も簡単なので組立性もよい。また、特に
ケース全体を透明にした場合は、外観を透明にして内部
が見えるようにした、所謂スケルトンタイプの製品とす
ることができ、時代のニーズにも適合した商品力のある
自動車用エアクリーナとすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用エアクリ
ーナ(以下、単にエアクリーナという)の好ましい実施
の形態について図面を参照して説明する。
ーナ(以下、単にエアクリーナという)の好ましい実施
の形態について図面を参照して説明する。
【0015】図1は自動車のエンジンルーム2内に配置
されたエンジン4及び本発明のエアクリーナ1を示す、
エンジンルーム2の概略斜視図である。エアクリーナ1
は自動車のエンジン4の図示しないインテークマニホー
ルド(吸気管)に接続され、エンジン4の燃焼室に塵、
油などを含まない空気を送るために外部の空気を濾過す
るためのものである。エアクリーナ1は、図1に示すよ
うにエンジンルーム2内に配置されている。エアクリー
ナ1は入口側のケース20に外部の空気を取り入れるた
めのエアダクト80(図5)が装着されている。
されたエンジン4及び本発明のエアクリーナ1を示す、
エンジンルーム2の概略斜視図である。エアクリーナ1
は自動車のエンジン4の図示しないインテークマニホー
ルド(吸気管)に接続され、エンジン4の燃焼室に塵、
油などを含まない空気を送るために外部の空気を濾過す
るためのものである。エアクリーナ1は、図1に示すよ
うにエンジンルーム2内に配置されている。エアクリー
ナ1は入口側のケース20に外部の空気を取り入れるた
めのエアダクト80(図5)が装着されている。
【0016】以下、このエアクリーナ1について、図2
乃至図4を参照して説明する。図2は図1に示すエアク
リーナ1の分解斜視図である。図3は、エアクリーナ1
の入口側ケース20の斜視図、図4はその平面図を夫々
示す。図2に示すように、エアクリーナ1は、エレメン
ト本体即ちフィルタ10とこのフィルタ10を保持する
枠体12とから構成されるフィルタ部(エアクリーナ用
エレメント)14を有する。フィルタ10は図2に示す
ように、フィルタ素材を直線状に交互に折り返され、い
ずれの側の面から見ても同様の形状をしている。これに
より空気に接触する面積を大きくして、目詰まりを低減
している。枠体12は弾性を有する樹脂、或いはゴム等
から形成され、フィルタ10とはめ込みにより係合して
いる。
乃至図4を参照して説明する。図2は図1に示すエアク
リーナ1の分解斜視図である。図3は、エアクリーナ1
の入口側ケース20の斜視図、図4はその平面図を夫々
示す。図2に示すように、エアクリーナ1は、エレメン
ト本体即ちフィルタ10とこのフィルタ10を保持する
枠体12とから構成されるフィルタ部(エアクリーナ用
エレメント)14を有する。フィルタ10は図2に示す
ように、フィルタ素材を直線状に交互に折り返され、い
ずれの側の面から見ても同様の形状をしている。これに
より空気に接触する面積を大きくして、目詰まりを低減
している。枠体12は弾性を有する樹脂、或いはゴム等
から形成され、フィルタ10とはめ込みにより係合して
いる。
【0017】フィルタ部14には入口側のケース20及
び出口側のケース60が取付けられている。ここで入口
側とは、汚れた外部の空気が入ってくる側、即ち図2に
おいてフィルタ部14の左側をいい、出口側とは濾過さ
れた空気が出て行く側、即ち図2においてフィルタ部1
4の右側をいう。入口側のケース20は、熱可塑性の透
明な樹脂(透明部材)で成形され、好ましくはポリカー
ボネートで成形される。本実施形態では、耐熱性、耐衝
撃性、透明性に優れたポリカーボネート系のパンライト
(登録商標、帝人化成(株)製)を使用して一体に成形
されており、全体が透明である。この樹脂は、射出成型
後の変形率が極めて低く、プラスチックの中で最高レベ
ルの耐衝撃性能を有し、耐熱性は136°Cまで安定し
た特性を示す。また、耐油、耐候性については、オイル
や水による透明性の低下が極めて小さい。
び出口側のケース60が取付けられている。ここで入口
側とは、汚れた外部の空気が入ってくる側、即ち図2に
おいてフィルタ部14の左側をいい、出口側とは濾過さ
れた空気が出て行く側、即ち図2においてフィルタ部1
4の右側をいう。入口側のケース20は、熱可塑性の透
明な樹脂(透明部材)で成形され、好ましくはポリカー
ボネートで成形される。本実施形態では、耐熱性、耐衝
撃性、透明性に優れたポリカーボネート系のパンライト
(登録商標、帝人化成(株)製)を使用して一体に成形
されており、全体が透明である。この樹脂は、射出成型
後の変形率が極めて低く、プラスチックの中で最高レベ
ルの耐衝撃性能を有し、耐熱性は136°Cまで安定し
た特性を示す。また、耐油、耐候性については、オイル
や水による透明性の低下が極めて小さい。
【0018】このような特性を有する樹脂で射出成形さ
れたケース20は、強度が十分あり、補強用のリブを内
面に設ける必要がないので、内面22は平滑であり、吸
入される空気の空気抵抗も小さい。この平滑な内面にフ
ッ素樹脂系の樹脂でコーティングされているので、塵、
油(オイル)等の汚れが付着しにくいようになってい
る。ケース20の内面はエアクリーナ1内に強制的に空
気が吸い込まれる関係上、ケース20の外面より汚れや
すい為、ケース20内面にコーティングがなされる。こ
れにより、ケース20の外部からフィルタ10の汚れ具
合を長期間に亘って容易に視認できる。特に外気と共に
吸い込まれた油が、このコーティングによりはじかれて
付着しにくいという効果がある。また、コーティングに
よりケース20に傷がつきにくい。
れたケース20は、強度が十分あり、補強用のリブを内
面に設ける必要がないので、内面22は平滑であり、吸
入される空気の空気抵抗も小さい。この平滑な内面にフ
ッ素樹脂系の樹脂でコーティングされているので、塵、
油(オイル)等の汚れが付着しにくいようになってい
る。ケース20の内面はエアクリーナ1内に強制的に空
気が吸い込まれる関係上、ケース20の外面より汚れや
すい為、ケース20内面にコーティングがなされる。こ
れにより、ケース20の外部からフィルタ10の汚れ具
合を長期間に亘って容易に視認できる。特に外気と共に
吸い込まれた油が、このコーティングによりはじかれて
付着しにくいという効果がある。また、コーティングに
よりケース20に傷がつきにくい。
【0019】ケース20は枠体12を受け入れる矩形の
凹部24(図3)を形成するフランジ26と、凹部24
に連続する凹所28を形成する外殻30を有する。図3
及び図4に最もよく示すように外殻30は概ね山形をし
ており、フランジ26の端縁32aから傾斜して立ち上
がる平面36と、この平面36の収束する先端縁36
a、からフランジ26の側縁34a及び端縁32b方向に
傾斜する平面状のダクト取付面40と、先端縁36bか
ら側縁34b及び端縁32b方向に延び、且つ内側に湾曲
した逃げ面38とを有する。これらの面が外殻30の主
要面となり、この主要面とフランジ26との間を他の面
で構成されている。ダクト取付面40には円形の吸気口
42と、この吸気口42の周囲に4個の取付孔44が穿
設されている。この取付孔44には後述するダクト80
のフランジ82(図5)が取付けられる。逃げ面38は
自動車の車体側の図示しない部品が配置されるので、当
該部品との干渉を避けるために形成された面である。
凹部24(図3)を形成するフランジ26と、凹部24
に連続する凹所28を形成する外殻30を有する。図3
及び図4に最もよく示すように外殻30は概ね山形をし
ており、フランジ26の端縁32aから傾斜して立ち上
がる平面36と、この平面36の収束する先端縁36
a、からフランジ26の側縁34a及び端縁32b方向に
傾斜する平面状のダクト取付面40と、先端縁36bか
ら側縁34b及び端縁32b方向に延び、且つ内側に湾曲
した逃げ面38とを有する。これらの面が外殻30の主
要面となり、この主要面とフランジ26との間を他の面
で構成されている。ダクト取付面40には円形の吸気口
42と、この吸気口42の周囲に4個の取付孔44が穿
設されている。この取付孔44には後述するダクト80
のフランジ82(図5)が取付けられる。逃げ面38は
自動車の車体側の図示しない部品が配置されるので、当
該部品との干渉を避けるために形成された面である。
【0020】また、前述の他の面の内、側縁34a側の
平面46には円筒形のパイプ48が、平面46と一体に
突設されている。このパイプ48には貫通孔48aが外
殻30の内部と連通して形成されている。このパイプ4
8は図示しないエンジン過給用のターボに連結され、タ
ーボよりエンジン4に供給される空気の一部がこの貫通
孔48aを通って外殻30内に導入され、空気の吸気効
率を高めている。
平面46には円筒形のパイプ48が、平面46と一体に
突設されている。このパイプ48には貫通孔48aが外
殻30の内部と連通して形成されている。このパイプ4
8は図示しないエンジン過給用のターボに連結され、タ
ーボよりエンジン4に供給される空気の一部がこの貫通
孔48aを通って外殻30内に導入され、空気の吸気効
率を高めている。
【0021】再び図2に戻って、出口側のケース60に
ついて説明する。ケース60も同様に枠体12を受容す
る凹部64を形成したフランジ62を有する。このフラ
ンジ62には外殻66が一体に成形されている。この外
殻66には出口側のダクト68が取付けられている。ケ
ース20とケース60は、フィルタ部14を夫々の凹部
24、64に収容して、フランジ26、62同士が突き
合わされ、その後、ばねクリップ16を両フランジ2
6、62の肩26a、62aに係合させることにより、ケ
ース20、60同士を互いに連結固定している。取付構
造が極めて簡単であり、振動により部品がゆるむことが
ない。このケース60は、熱可塑性樹脂により成形され
る。ケース60が、ケース20の下側になる場合は、透
明でなくてもよいが、エンジンルーム2内にクリーナ1
を配置する場合に他の部品との関係で、ケース60がケ
ース20の上側に配置されることがある。この場合には
ケース60を透明なものとすると共に、内部をフッ素樹
脂系の樹脂でコーティングを行い、ケース20と同様に
内部を視認できるようにする。ケース60が上側であっ
ても空気が濾過された出口側になることは変わらない。
その為、フィルタ10の汚れの程度は入口側ほど顕著に
現れないが、汚れの程度は容易に外部から確認できる。
従って、この場合は、入口側及び出口側のケース全体が
透明となる。
ついて説明する。ケース60も同様に枠体12を受容す
る凹部64を形成したフランジ62を有する。このフラ
ンジ62には外殻66が一体に成形されている。この外
殻66には出口側のダクト68が取付けられている。ケ
ース20とケース60は、フィルタ部14を夫々の凹部
24、64に収容して、フランジ26、62同士が突き
合わされ、その後、ばねクリップ16を両フランジ2
6、62の肩26a、62aに係合させることにより、ケ
ース20、60同士を互いに連結固定している。取付構
造が極めて簡単であり、振動により部品がゆるむことが
ない。このケース60は、熱可塑性樹脂により成形され
る。ケース60が、ケース20の下側になる場合は、透
明でなくてもよいが、エンジンルーム2内にクリーナ1
を配置する場合に他の部品との関係で、ケース60がケ
ース20の上側に配置されることがある。この場合には
ケース60を透明なものとすると共に、内部をフッ素樹
脂系の樹脂でコーティングを行い、ケース20と同様に
内部を視認できるようにする。ケース60が上側であっ
ても空気が濾過された出口側になることは変わらない。
その為、フィルタ10の汚れの程度は入口側ほど顕著に
現れないが、汚れの程度は容易に外部から確認できる。
従って、この場合は、入口側及び出口側のケース全体が
透明となる。
【0022】次に図5を参照してケース20に取付けら
れるエアダクトについて説明する。図5はエアクリーナ
1に取付けられるエアダクト80の斜視図である。ダク
ト80は、略円筒形の管状部84と、この管状部84の
一端に一体に連結された略矩形板状のフランジ82を有
する。フランジ82には、開口部分86とその周囲に穿
設された4カ所の穴88を有する。開口部分86は、前
述のケース20の吸気口42に対応し、穴88は取付孔
44に対応して設けられており、図示しないねじを穴8
8及び取付孔44に挿通してエアダクト80とエアクリ
ーナ1を相互に固定する。管状部84の他端部は、更
に、外気に連通する図示しない吸気経路に連結されてい
る。
れるエアダクトについて説明する。図5はエアクリーナ
1に取付けられるエアダクト80の斜視図である。ダク
ト80は、略円筒形の管状部84と、この管状部84の
一端に一体に連結された略矩形板状のフランジ82を有
する。フランジ82には、開口部分86とその周囲に穿
設された4カ所の穴88を有する。開口部分86は、前
述のケース20の吸気口42に対応し、穴88は取付孔
44に対応して設けられており、図示しないねじを穴8
8及び取付孔44に挿通してエアダクト80とエアクリ
ーナ1を相互に固定する。管状部84の他端部は、更
に、外気に連通する図示しない吸気経路に連結されてい
る。
【0023】以上本発明の好適な実施の形態について詳
細に説明したが、本実施形態に限定されるものではな
い。例えば、透明部材として、本実施形態では透明樹脂
を使用した場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、ガラス等を使用してもよい。ガラスもケ
ース全体を透明に成形することは容易である。ガラス板
を樹脂のケースに取り付けてケース透明部分としてもよ
い。
細に説明したが、本実施形態に限定されるものではな
い。例えば、透明部材として、本実施形態では透明樹脂
を使用した場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、ガラス等を使用してもよい。ガラスもケ
ース全体を透明に成形することは容易である。ガラス板
を樹脂のケースに取り付けてケース透明部分としてもよ
い。
【0024】また、本発明の自動車用エアクリーナは、
エンジンの吸気用のエアクリーナに限定されるものでは
なく、自動車に使用される種々のタイプのエアクリーナ
に適用することができる。
エンジンの吸気用のエアクリーナに限定されるものでは
なく、自動車に使用される種々のタイプのエアクリーナ
に適用することができる。
【0025】また、フッ素樹脂コーティングは、ケース
20の外側にもフッ素樹脂系の樹脂をコーティングする
ことが好ましい。ケース60については透明樹脂で全体
又は一部が成形され、内側にフッ素樹脂コーティングが
なされている場合には、ケース20と同様に外側にもフ
ッ素樹脂系の樹脂をコーティングすることが好ましい。
これによりケース20、60に付着する汚れを一層防止
し、長期間透明性を確保することが可能となる。また、
透明な樹脂部を部分的に入口側のケース20、或いは出
口側のケース60、或いはそのいずれか一方に設ける場
合は、別体の透明な樹脂板をケースにねじ止めにより固
定するか、或いは、二色成形によりケースと一体に透明
樹脂を成形してもよい。この場合、透明樹脂の部分の内
側にフッ素樹脂系コーティングが施される。また、追加
して外側にフッ素樹脂系コーティングを施してもよいこ
とは勿論である。
20の外側にもフッ素樹脂系の樹脂をコーティングする
ことが好ましい。ケース60については透明樹脂で全体
又は一部が成形され、内側にフッ素樹脂コーティングが
なされている場合には、ケース20と同様に外側にもフ
ッ素樹脂系の樹脂をコーティングすることが好ましい。
これによりケース20、60に付着する汚れを一層防止
し、長期間透明性を確保することが可能となる。また、
透明な樹脂部を部分的に入口側のケース20、或いは出
口側のケース60、或いはそのいずれか一方に設ける場
合は、別体の透明な樹脂板をケースにねじ止めにより固
定するか、或いは、二色成形によりケースと一体に透明
樹脂を成形してもよい。この場合、透明樹脂の部分の内
側にフッ素樹脂系コーティングが施される。また、追加
して外側にフッ素樹脂系コーティングを施してもよいこ
とは勿論である。
【図1】自動車のエンジンルーム内に配置されたエンジ
ン及び本発明のエアクリーナを示す、エンジンルームの
概略斜視図
ン及び本発明のエアクリーナを示す、エンジンルームの
概略斜視図
【図2】図1に示す本発明の自動車用エアクリーナの分
解斜視図
解斜視図
【図3】本発明の自動車用エアクリーナの入口側のケー
スの斜視図
スの斜視図
【図4】図3の自動車用エアクリーナの平面図
【図5】自動車用エアクリーナに取付けられるエアダク
トの斜視図
トの斜視図
【図6】従来の自動車用エアクリーナの一例を示す斜視
図
図
1 自動車用エアクリーナ 10 エアクリーナ用エレメント本体 14 エアクリーナ用エレメント(フィルタ部) 20 入口側のケース 60 出口側のケース
Claims (3)
- 【請求項1】 エアクリーナ用エレメント本体を取り囲
むケースの全部又は一部が透明部材で形成され、該透明
部材で形成されたケース透明部分の内面に異物付着抑制
用の樹脂でコーティングが施されていることを特徴とす
る自動車用エアクリーナ。 - 【請求項2】 前記異物付着抑制用の樹脂が、フッ素樹
脂系の樹脂であることを特徴とする請求項1記載の自動
車用エアクリーナ。 - 【請求項3】 前記ケースが、前記エアクリーナ用エレ
メント本体の入口側のケースであることを特徴とする請
求項1又は2記載の自動車用エアクリーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000105834A JP2001289129A (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | 自動車用エアクリーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000105834A JP2001289129A (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | 自動車用エアクリーナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001289129A true JP2001289129A (ja) | 2001-10-19 |
Family
ID=18619097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000105834A Withdrawn JP2001289129A (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | 自動車用エアクリーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001289129A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2847488A1 (fr) * | 2002-11-22 | 2004-05-28 | Obj Sud | Epurateur multidirectionnel pour fluides gazeux |
CN1651750B (zh) * | 2003-10-07 | 2010-05-12 | 布里格斯斯特拉顿公司 | 弹顶空气滤清器盖 |
-
2000
- 2000-04-07 JP JP2000105834A patent/JP2001289129A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2847488A1 (fr) * | 2002-11-22 | 2004-05-28 | Obj Sud | Epurateur multidirectionnel pour fluides gazeux |
CN1651750B (zh) * | 2003-10-07 | 2010-05-12 | 布里格斯斯特拉顿公司 | 弹顶空气滤清器盖 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070703 |