JP2001288700A - パルプモールド成形体の製造方法 - Google Patents

パルプモールド成形体の製造方法

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JP2001288700A
JP2001288700A JP2000100685A JP2000100685A JP2001288700A JP 2001288700 A JP2001288700 A JP 2001288700A JP 2000100685 A JP2000100685 A JP 2000100685A JP 2000100685 A JP2000100685 A JP 2000100685A JP 2001288700 A JP2001288700 A JP 2001288700A
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著 野々村
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泰司 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギーコストを低く抑えることができ、
且つ成形体の肉厚ムラを抑えるとともに添加剤の添加効
果を損なわずに、パルプモールド成形体の製造が可能
な、パルプモールド成形体の製造方法を提供すること。 【解決手段】 吸引路14を備えた抄紙型10の抄紙面
にパルプスラリーを供給し、吸引路14を通じてパルプ
スラリーを吸引して抄紙面にパルプを堆積させて湿潤状
態の成形体16を形成する抄紙工程と、該抄紙工程で形
成した湿潤状態の成形体16を脱水する脱水工程とを備
えたパルプモールド成形体の製造方法において、前記抄
紙面への前記パルプの堆積中に前記パルプスラリーを昇
温させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルプモールド成
形体の製造方法及び該製造方法に用いられる抄造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】パルプ
モールド成形体の製造方法に関する従来技術として、特
開平9−119100号公報に記載の技術が知られてい
る。この技術は、高温のパルプスラリーを湛えた液槽内
に吸引路を具備した抄紙型を浸漬して該吸引路を通じて
該パルプスラリーを吸引して成形体を抄造し、その後の
成形体の脱水工程時間の短縮を図ったものである。
【0003】しかし、高温のパルプスラリーを抄造初期
から供給して抄造した場合には、エネルギーコストを要
するほか、パルプスラリーの流動性が高くなりすぎて湿
潤状態の成形体が形成される表面層でパルプスラリーの
流れが乱されること等により、得られる成形体に肉厚ム
ラが生じやすくなる問題があった。また、着色顔料、サ
イズ剤等の添加剤の添加により得られる所望の効果が得
られなくなる場合があり、特に着色顔料を加える場合に
は、抄造初期に形成される成形体の外表面に色ムラが生
じてしまう問題があった。
【0004】従って、本発明の目的は、エネルギーコス
トを低く抑えることができ、且つ成形体の肉厚ムラを抑
えるとともに添加剤の添加効果を損なわずに、パルプモ
ールド成形体の製造が可能な、パルプモールド成形体の
製造方法及び該製造方法に用いられる抄造装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸引路を備え
た抄紙型の抄紙面にパルプスラリーを供給し、該吸引路
を通じて該パルプスラリーを吸引して該抄紙面にパルプ
を堆積させて湿潤状態の成形体を形成する抄紙工程と、
該抄紙工程で形成した湿潤状態の該成形体を脱水する脱
水工程とを備えたパルプモールド成形体の製造方法にお
いて、前記抄紙面への前記パルプの堆積中に前記パルプ
スラリーを昇温させることを特徴とするパルプモールド
成形体の製造方法を提供することにより、上記目的を達
成したものである。
【0006】また、本発明は、請求項1記載のパルプモ
ールド成形体の製造方法に用いられる抄造装置であっ
て、吸引路を備えた抄紙型と、該抄紙型の抄紙面にパル
プスラリーを供給するパルプスラリーの供給手段と、該
供給手段で供給された該パルプスラリーを吸引する吸引
手段と、供給された該パルプスラリーの昇温手段とを備
えている抄造装置を提供することにより、上記目的を達
成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、その好ましい実
施形態に基づいて、図面を参照しながら説明する。
【0008】図1は、本発明のパルプモールド成形体の
製造方法に用いられる、抄造装置の一実施形態を模式的
に示したものである。同図において、符号1は抄造装置
を示している。
【0009】図1に示すように、本実施形態の抄造装置
1は、一対の割型11,12を対向配置させ、これらを
水平移動させて組み付けることにより上方に開口するキ
ャビティ13を内部に有する成形型10を形成する、い
わゆるレシプロタイプの型締め装置本体(図示せず)を
主体として構成されており、さらに、抄紙型10の抄紙
面(抄紙ネットの内面)にパルプスラリーを供給するパ
ルプスラリーの供給手段20と、供給手段20でキャビ
ティ13内に供給されたパルプスラリーを吸引する吸引
手段30と、供給されたパルプスラリーの昇温手段40
と、脱水工程において湿潤状態の成形体を脱水する脱水
手段50とを備えている。
【0010】抄紙型10を構成する割型11,12の内
部には吸引路14が設けられているまた、抄紙型10
は、キャビティ13外に排出されたパルプスラリーを排
出するドレイン管路15を備えている。抄紙型10を構
成する割型11,12の内面はパルプを堆積させる抄紙
ネット(図示せず)で被覆されている。抄紙ネットに
は、天然繊維、合成繊維又は金属繊維からなるネットを
単一又は複数組み合わせて用いることができ、また、上
記素材繊維を組み合わせて編み込んでネットとしたもの
を用いることができるが、ネットの形成のし易さ、耐久
性の点から合成繊維が好ましく用いられる。上記天然繊
維としては、植物繊維、動物繊維等が挙げられる。ま
た、上記合成繊維としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、半合成樹脂からなる合成樹脂繊維が挙げられる。ま
た、上記金属繊維としては、ステンレス繊維、銅繊維等
が挙げられる。抄紙ネットは、ネットの滑り性、耐久性
を向上させる上で繊維表面の改質を行うことが好まし
い。また、抄紙ネットは、割型の内面への密着を防いで
吸引効率を良好に保つ上で、平均開口面積率が10〜7
0%であるものが好ましく、25〜55%であるものが
より好ましい。また、抄紙ネットは、パルプスラリー中
の固形成分のネットの通過やネットへの目詰まりを抑え
つつ確実に抄紙を行う上で、平均最大開孔幅が0.1〜
1.5mmであるものが好ましく、0.3〜1.0mm
であるものがより好ましい。
【0011】パルプスラリーの供給手段20は、設定供
給濃度のパルプスラリーを所定温度で貯留する貯留槽2
1と、この貯留槽21からキャビティ13の開口部へ向
けてパルプスラリーを導く供給管路22と、供給管路2
2に配設された圧送ポンプ23と、パルプスラリーの流
量を計測する流量計24と、三方弁25とを備えてい
る。貯蔵槽21、圧送ポンプ23、流量計24、三方弁
25は直列に配設されている。貯留槽21は撹拌機26
を備えている。三方弁25にはパルプスラリーを貯留槽
21に戻す戻り管27が連結されている。そして、流量
計24の出力に基づいて三方弁25を操作してパルプス
ラリーの流路を抄紙型10方向又は貯留槽21方向に切
り替えることができるようになしてある。
【0012】吸引手段30は、吸引ポンプ31と、吸引
ポンプ31及び割型11,12の吸引路14に通じる吸
引管路32と、吸引管路32に配設された開閉弁33と
を備えている。
【0013】昇温手段40は、所定温度の温水(昇温用
流体)を貯留する温水貯留槽41と、温水貯留槽41と
上記供給管路22とを三方弁42を介して連結する温水
供給管路43と、圧送ポンプ44と、流量計45とを備
えている。三方弁42は、貯留層21からのパルプスラ
リーのみの供給、温水貯留層41からの温水のみの供給
又はこれらの両方の同時供給を可能とする。
【0014】脱水手段50は、キャビティ13内に脱水
用流体を供給する供給装置51と、この供給装置51と
供給管路22とを連結する給気管路52と、この給気管
路52に介装された開閉弁53と、後述の弾性体中子5
4(図2参照)とを備えている。
【0015】次に、本発明のパルプモールド成形体の製
造方法を、その好ましい実施形態に基づいて、図1及び
2を参照しながら説明する。
【0016】上記抄造装置1を用いた抄紙工程について
説明すると、先ず、圧送ポンプ23を起動させ、貯蔵槽
21からパルプスラリーを吸い上げて、流量計24、三
方弁25,42を経由し、図2(a)に示すように、抄
紙型10のキャビティ13内にスラリーを加圧注入す
る。
【0017】本発明においては、キャビティ内へのパル
プスラリー注入終了時での加圧注入の圧力は、0.01
〜1.0MPaとすることが好ましく、0.1〜0.5
MPaとすることがより好ましい。また、キャビティ内
に供給するパルプスラリーの温度は、肉厚ムラの発生防
止、添加剤の添加効果の低減防止の点から、5〜35℃
が好ましく、15〜30℃がより好ましい。
【0018】上記パルプスラリーに用いられるパルプ繊
維は、この種のパルプモールド成形体に用いられる通常
のものを用いることができる。また、パルプスラリーに
は、パルプ繊維と水に加えて、酸化チタン、酸化亜鉛、
カーボンブラック、黄鉛、赤色酸化鉄、群青、酸化クロ
ム等の無機顔料成分、フタロシアニン、アゾ顔料、縮合
多環顔料等の有機顔料成分等の添加剤成分を添加するこ
とができる。これらの添加剤成分は、パルプスラリー中
に0.01〜10重量%、特に0.2〜2重量%配合す
ることが好ましい。また、斯かる添加剤成分の他に、タ
ルクやカオリナイト等の無機物、ガラス繊維やカーボン
繊維等の無機繊維、ポリオレフィン等の熱可塑性合成樹
脂の粉末又は繊維、非木材又は植物質繊維、多糖類等の
成分を含有していてもよい。これらの成分の配合量は、
パルプ繊維及び該成分の合計量に対して1〜90重量
%、特に5〜70重量%であることが好ましい。
【0019】キャビティ13内に加圧注入されたパルプ
スラリー中の水分は、吸引路14及びドレイン管路15
を通じ、抄紙型10の外部に排出されるが、パルプスラ
リー中の水分の排出量よりもパルプスラリーの供給量の
方が多いので、キャビティ13内はパルプスラリーで徐
々に満たされる。そして、パルプを堆積させるに充分な
量のパルプスラリーの注入が完了した時点で、吸引管路
32の開閉弁33が開き、吸引ポンプ31が作動して抄
紙型10の吸引路14及び吸引管路32を通じてキャビ
ティ13内が減圧される。これにより、パルプスラリー
中の水分が排出される共とともに、上記抄紙ネットの内
面にパルプスラリー中に含まれるパルプが堆積されるこ
とによってパルプ層からなる湿潤状態の成形体16が形
成される。
【0020】所定量のパルプスラリーの注入が完了する
と、流量計24の出力に基づいて三方弁25が切り替わ
り、パルプスラリーは戻り管路27を通じて貯留槽21
へ戻る。その一方で、圧送ポンプ44によって温水貯留
槽41から温水が吸い上げられ、流量計45、三方弁4
2を経由して抄紙型10のキャビティ内に温水が加圧注
入される。
【0021】本発明においては、キャビティへの温水の
注入終了時での加圧注入の圧力は、0.01〜1.0M
Paとすることが好ましく、0.1〜0.5MPaとす
ることがより好ましい。また、キャビティ内に供給する
温水の温度は、キャビティ内でのスラリー温度を所望の
温度まで効果的に上げる点から35〜95℃が好まし
く、45〜80℃がより好ましい。
【0022】上述の通りパルプスラリー及び温水はいず
れも加圧下に注入され、キャビティ13内は所定圧力に
加圧されているので、キャビティ13の内面におけるス
ラリーの圧力は何れの位置においても略同じとなり、抄
紙面にもほぼ均一にパルプが堆積される。
【0023】パルプスラリーと温水との供給割合は、パ
ルプスラリーと温水の温度、及び所望のキャビティ内ス
ラリー温度、成形体の寸法形状(キャビティの容量)、
パルプスラリー中の添加成分等により適宜設定すること
ができる。
【0024】本発明においては、パルプの堆積中にキャ
ビティ内のパルプスラリーの温度を昇温させるが、肉厚
ムラの発生防止、添加剤の添加効果の低減防止の点から
パルプの堆積開始時点におけるキャビティ内のパルプス
ラリーの温度が5〜35℃であることが好ましく、15
〜30℃であることがより好ましい。また、脱水効率、
肉厚ムラの発生防止、添加剤の添加効果の低減防止の点
から、パルプの堆積の終了時におけるキャビティ内のパ
ルプスラリー温度が35〜95℃であることが好まし
く、45〜80℃であることがより好ましい。そして、
温水注入終了後、図1に示す開閉弁53を開き、給気管
路52を通じて供給装置51からキャビティ内13内に
脱水用の流体を供給して脱水を行う。脱水用の流体に
は、取り扱い等の点から、常温の圧搾空気が用いられ
る。
【0025】脱水後、図2(b)に示すように、吸引路
14を通じてキャビティ13内を吸引・減圧する一方に
おいて、弾性を有し伸縮自在で且つ中空状をなす中子5
4をキャビティ13内に挿入させる。中子54は、キャ
ビティ13内において風船のように膨らませて、パルプ
層からなる上記湿潤状態の成形体16をキャビティ13
の内面に押圧させることにより、キャビティ13の内面
形状を付与するのに使用される。従って、中子54は引
張強度、反発弾性及び伸縮性等に優れたウレタン、フッ
素系ゴム、シリコーン系ゴム又はエラストマー等によっ
て形成されている。
【0026】次に、図2(c)に示すように、中子54
内に加圧流体を供給して中子54を膨張させ、膨張した
中子54により上記パルプ積層体をキャビティ13の内
面に押圧させる。すると、上記成形体は、膨張した中子
54によってキャビティ13の内面に押し付けられ、上
記成形体の外表面にキャビティ13の内面形状が転写さ
れると共に脱水が更に進行する。このように、キャビテ
ィ13の内部から上記成形体16がキャビティ13の内
面に押し付けられるために、キャビティ13の内面の形
状が複雑であっても、精度良くキャビティ13の内面の
形状が上記成形体に転写されることになる。その上、従
来のパルプモールドの製造方法と異なり、貼り合わせ工
程を用いる必要が無いので、得られる成形体には貼り合
わせによるつなぎ目及び肉厚ムラは存在しない。その結
果、得られる成形体の強度が高まると共に外観の印象が
良好となる。中子54を膨張させるために用いられる加
圧流体としては、例えば圧縮空気(加熱空気)、油(加
熱油)、その他各種の液が使用される。また、加圧流体
を供給する圧力は、0.01〜5MPa、特に0.1〜
3MPaとなすことが好ましい。
【0027】成形体16にキャビティ13の内面の形状
が十分に転写され且つ成形体を所定の含水率まで脱水で
きたら、図2(d)に示すように、中子54内の加圧流
体を抜く。すると、中子54が自動的に縮んで元の大き
さに戻る。次いで、縮んだ中子54をキャビティ13内
より取出し、更に抄紙型10を開いて所定の含水率を有
する未乾燥状態の成形体を取り出す。
【0028】取り出された湿潤状態の成形体は次に加熱
・乾燥工程に付される。加熱・乾燥工程では、抄紙・脱
水を行わない以外は、図2に示す抄紙工程と同様の操作
が行われる。即ち、先ず、一組の割型を突き合わせるこ
とにより成形すべき成形体の外形に対応した形状のキャ
ビティが形成される乾燥型を所定温度に加熱し、該乾燥
型内に未乾燥状態の成形体を装填する。
【0029】次に、上記抄紙工程で用いた中子54と同
様の中子を上記成形体内に挿入させ、該中子内に加圧流
体を供給して該中子を膨張させ、膨張した該中子により
上記成形体を上記キャビティの内面に押圧させる。中子
の材質及び加圧流体の供給圧力は、上記抄紙工程と同様
とすることができる。この状態下に、上記成形体を加熱
乾燥させる。上記成形体が、十分に乾燥したら、上記中
子内の加圧流体を抜き、該中子を縮ませて取り出す。更
に上記乾燥型を開いて、乾燥された成形体を取り出す。
【0030】このように、本実施形態のパルプモールド
の製造方法によれば、キャビティ内に供給されたパルプ
スラリーをパルプの堆積中に昇温するようにしたので、
従来にくらべて、エネルギーコストを低く抑えることが
できる。また、パルプの堆積中にパルプスラリーを昇温
させるので、パルプスラリーも堆積初期における流動性
が高くないので、成形体の肉厚ムラを抑えることができ
るほか、パルプスラリー中の添加剤の添加効果を損なわ
ずに、パルプモールド成形体を製造することができる。
また、キャビティ内のパルプスラリー(堆積されたパル
プを含む。)の温度が上昇し、水の粘度が低下すること
から、効率よく脱水することができるので、製造時間を
短縮させることができる。
【0031】また、このようにして製造されたパルプモ
ールド成形体は、肉厚ムラがなく、添加剤効果が十分に
得られ、特に着色顔料を用いた場合には外表面がムラな
く着色された装飾性の高いものである。また、開口部の
直径が胴部の直径よりも小さい円筒形状のボトル(中空
容器)であり、粉状体や粒状体等の内容物の収容に特に
好適に使用される。この成形体には、開口部、胴部及び
底部の何れにもにつなぎ目が無く、且つ開口部、胴部及
び底部が一体的に形成されている。従って、成形体の強
度が高まると共に外観の印象が良好となる。
【0032】本発明は上述した実施形態に制限されな
い。例えば、上記実施形態では、パルプスラリー及び温
水を供給配管22を通じて供給するようにしたが、パル
プスラリー及び温水をそれぞれ独立した系統でキャビテ
ィ内に供給することもできる。
【0033】また、本発明においては、キャビティ内の
スラリーを昇温させる温水の供給は、キャビティ内への
パルプスラリーの供給開始と同時に開始することもで
き、あるいはキャビティ内へのパルプスラリーの供給中
に開始することもできる。
【0034】パルプの堆積が終了した後脱水用の流体を
供給する前に、キャビティ内に温水を供給し、湿潤状態
の成形体自体を昇温させることもできる。これにより、
その後の脱水工程における脱水効率を高めることもでき
る。供給する温水の温度は、適宜設定することができる
が、成形体の温度、脱水効率或いは取り扱いの点で、例
えば、40〜90℃とすることが好ましく、50〜80
℃とすることがより好ましい。また、温水を加圧注入に
より供給することもでき、注入圧力は、上記パルプスラ
リーの昇温に用いる上記温水の注入圧力と同様にするこ
とができる。
【0035】また、本発明はパルプの堆積中にパルプス
ラリーを昇温させる手段は問わない。例えば、上記温水
に変えて、上記温水と同様の温度範囲で、先に注入した
パルプスラリーと同じか又は異なる配合組成に調節され
た温パルプスラリーを用いることもできる。異なる配合
組成に調節された温パルプスラリーを注入する場合に
は、多層構造の成形体を形成することができる。この場
合、貯留槽21とは別に貯留槽を一基設け、貯留槽21
から供給されるパルプスラリーにより湿潤状態の成形体
を形成した後、該別の貯留槽から供給されるパルプスラ
リーをキャビティ内に供給することが好ましい。また、
キャビティ内に蒸気、過熱蒸気又は加熱圧搾空気を供給
して当該キャビティ内のパルプスラリーを昇温させるこ
ともできる。さらに、キャビティ内に加熱ヒーター(加
熱手段)を配設しておき、当該加熱ヒーターでキャビテ
ィ内に供給されたパルプスラリーを昇温させることもで
きる。ここで、昇温効率の点からは、加熱ヒーターを用
いるよりも、昇温用流体を用いることが好ましく、ま
た、昇温用流体としては、熱容量の点から、温水、蒸気
を用いることが好ましい。
【0036】また、上記実施形態では、脱水工程におい
て、常温の圧搾空気をキャビティに供給して脱水を行っ
た後、中子を用いて再度脱水を行うようにしたが、常温
の圧搾空気による脱水あるいは中子を用いた脱水のみを
行うようにすることもできる。また、常温の圧搾空気に
代えて、加熱圧搾空気、蒸気、過熱蒸気を供給して脱水
することもできる。
【0037】また、パルプの堆積が終了した後、図1に
示す開閉弁53を開いてキャビティ13内に脱水用の流
体の供給装置51から給気管路52を通じて脱水用の流
体を供給して脱水を行うこともできる。脱水用の流体に
は、製造コスト、取り扱い性等の点から、常温の圧搾空
気が好ましく用いられる。
【0038】脱水用の流体として常温の圧搾空気を用い
る場合には、キャビティ内の圧力(型内圧力)が196
kPa〔gage〕以上、好ましくは294kPa〔gage〕
以上となるように吹き込みを行う。このような吹き込み
を行うことにより、熱交換による加熱乾燥を主としない
物理的なメカニズムによって、湿潤状態の成形体から水
分が瞬時に脱水(除去)され、脱水時間を短縮できる。
尚、型内圧力とは、常温の圧搾空気のキャビティ内への
入口圧と出口圧との差をいう。
【0039】型内圧力は、前述の値以上であれば高いほ
ど好ましいが、型内圧力の上昇に伴い水分の除去の程度
が次第に飽和してくることから、経済的に見合う圧力の
上限値は、常温の圧搾空気を用いる場合には1471k
Pa程度である。
【0040】常温の圧搾空気の吹き込みによる成形体の
瞬間脱水は、型内圧力がほぼ一定値に到達した時点で完
了する。ここで、型内圧力は、元圧と吹き込み流量と成
形体の通気性とによって決まる。よって、成形体の通気
性が低く、吹き込み流量が大きい場合には、型内圧力は
瞬時に立ち上がり、脱水は瞬時に完了する。一方、パル
プの通気性が高く、吹き込み流量が低い場合には、型内
圧力の立ち上がりは遅くなり、脱水完了時間は長くなる
傾向にある。一般的には、脱水は、0.1秒〜10秒、
特に1秒〜5秒程度の極めて短い時間で完了する。この
脱水によって、例えば脱水前の含水率が75〜80重量
%の成形体が、40〜60重量%程度まで脱水される。
なお、型内圧力が前述の値以上となれば、その圧力(元
圧)に特に制限は無い。
【0041】また、本発明により製造された成形体はそ
の使用に際して負荷がかかる部分、例えば開口部や底部
にプラスチック等からなる補強部材を配して、成形体の
耐久性を向上させるようにしてもよい。また、これらの
部分の一部をプラスチック等から形成してもよい。
【0042】また、本発明は、開口部の横断面形状と胴
部の横断面形状とがほぼ同様な略直方体状のカートン型
容器の製造にも適用することができる。また、本発明
は、内容物の収容に用いられる中空容器以外に、置物等
のオブジェ等の成形体の製造にも適用することができ
る。
【0043】また、本発明は、上記実施形態におけるよ
うに、吸引路を備えた割型を組み付けて抄紙型とし、該
抄紙型のキャビティ内にパルプスラリーを上方から注入
して供給する製造方法に好適であるが、パルプスラリー
を湛えたプール内に該抄紙型を浸漬して該抄紙型のキャ
ビティ内にパルプスラリーを供給する製造方法にも適用
することができる。また、吸引路を備えた割型状の抄紙
型をその抄紙面を上方に向けて配置するとともに、少な
くとも抄紙面を囲繞する外枠を該抄紙型に液密に配設
し、該抄紙面と該外枠とでパルプスラリーを充填するプ
ールを形成した後に、該プール内に所定量のパルプスラ
リーを充填して該吸引路を通じてパルプスラリーを吸引
して抄紙面に成形体を形成する製造方法にも適用するこ
とができる。
【0044】
【実施例】下記の実施例1及び比較例1及び2のように
成形体を作製し、作製過程における含水率を測定調べる
とともに、下記のように肉厚ムラ及び色ムラを評価し
た。それぞれの結果を表1に示す。
【0045】〔実施例1〕図1に示す抄紙型(キャビテ
ィ容積1リットル)を用いてボトル状のパルプモールド
成形体を抄紙・脱水した。抄紙に際しては、下記配合組
成の23℃のパルプスラリーをキャビティ内への加圧注
入(0.3MPa)し、吸引路を通じたパルプスラリー
の吸引を開始して抄紙ネットにパルプを堆積させた。そ
して、4リットルのパルプスラリーを注入した後に、5
0℃の温水(2リットル)を加圧注入(0.3MPa)
し、抄紙ネットへのパルプの堆積中にキャビティ内のパ
ルプスラリーの温度を昇温させた。また、脱水に際して
は、抄紙型のキャビティ内に該キャビティ内の圧力が
0.3MPaとなるように常温の圧搾空気を吹き込み、
15秒間脱水した。次に、成形体内に弾性体からなる中
空状の中子を挿入し、中子内に空気を圧力0.5MPa
で圧入して成形体をキャビティ内面に押しつけて10秒
間脱水した。
【0046】次いで、抄紙型を開き未乾燥状態の成形体
を取り出し、これを200℃に加熱された加熱型内に装
填した。加熱型は抄紙型と同様の形状のキャビティを有
するものである。加熱型内に装填された成形体内に弾性
体からなる中空状の中子を挿入し、中子内に空気を圧力
1MPaで圧入して成形体をキャビティ内面に押しつけ
加熱乾燥させた。成形体が十分に乾燥したところで加熱
型を開き、ボトル状の成形体を取り出した。得られた成
形体の絶乾重量は45g、高さは240mm、胴部径は
80mmであった。 <パルプスラリーの配合組成> 液体成分:水;99wt% 固形成分:パルプ;1wt% 添加剤成分(対パルプ重量): サイズ剤;2wt%、顔料;0.3wt%、硫酸バン
ド;2wt%
【0047】〔比較例1〕予め高温(50℃)に昇温し
たパルプスラリーをキャビティ内に供給した以外は、実
施例1と同様に作製した。
【0048】〔比較例2〕20℃のパルプスラリーをキ
ャビティ内に供給すると共に温水に変えて20℃の水を
供給した以外は、実施例1と同様に作製した。
【0049】〔含水率の測定方法〕脱水後のパルプモー
ルド成形体の重量Agと絶乾後のパルプモールド成形体
の重量Bgを測定し、(A−B)×100/Aとして含
水率を算出した。
【0050】〔厚さムラの評価〕抄紙し、脱水後、目視
でパルプモールド成形体の肉厚ムラの状態を確認した。
また、乾燥後、パルプモールド成形体の肉厚をマイクロ
メータで測定した。
【0051】〔色ムラの評価〕乾燥後のパルプモールド
成形体の外観を目視で確認した。
【0052】
【表1】
【0053】表1に示す結果から明らかなように、実施
例1の成形体(本発明品)は、比較例1,2の成形体に
比べて、脱水に要する時間も短く、しかも、肉厚ムラの
及び色ムラも殆ど生じていないことが確認された。
【0054】
【発明の効果】本発明のパルプモールド成形体の製造方
法によれば、エネルギーコストが低く、且つ成形体の肉
厚ムラを抑えるとともに添加剤の効果を損なわずに、パ
ルプモールド成形体の製造が可能である。
【0055】また、本発明のパルプモールド成形体の製
造方法に用いられる抄造装置によれば、上記本発明のパ
ルプモールド成形体の製造方法を好適に実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパルプモールド成形体の製造方法に用
いられる抄造装置を示す概略図である。
【図2】図2(a)〜(d)は、本発明のパルプモール
ド成形体の製造方法の一実施形態の概略工程図である。
【符号の説明】
1 パルプモールド成形体の抄造装置 2 パルプスラリーの供給手段 3 吸引手段 4 パルプスラリーの昇温手段 10抄紙型 14:吸引路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引路を備えた抄紙型の抄紙面にパルプ
    スラリーを供給し、該吸引路を通じて該パルプスラリー
    を吸引して該抄紙面にパルプを堆積させて湿潤状態の成
    形体を形成する抄紙工程と、該抄紙工程で形成した湿潤
    状態の該成形体を脱水する脱水工程とを備えたパルプモ
    ールド成形体の製造方法において、前記抄紙面への前記
    パルプの堆積中に前記パルプスラリーを昇温させること
    を特徴とするパルプモールド成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記パルプスラリーに昇温用流体を加え
    るか又は前記パルプスラリーを加熱手段で加熱して昇温
    させる請求項1記載のパルプモールド成形体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記パルプスラリーの供給開始と同時若
    しくは供給開始後に前記昇温用流体を加える請求項2記
    載のパルプモールド成形体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のパルプモールド成形体の
    製造方法に用いられる抄造装置であって、吸引路を備え
    た抄紙型と、該抄紙型の抄紙面にパルプスラリーを供給
    するパルプスラリーの供給手段と、該供給手段で供給さ
    れた該パルプスラリーを吸引する吸引手段と、供給され
    た該パルプスラリーの昇温手段とを備えている抄造装
    置。
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