JP2001286390A - 鍋並びに鍋の製造方法 - Google Patents

鍋並びに鍋の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率が極めて向上し、量産性が著しく向
上すると共に、電磁調理器用として最適な鍋を容易に提
供でき、強力に加熱される厚底の業務用鍋であっても、
容易に製作できる極めて画期的な鍋並びに鍋の製造方法
を提供すること。 【解決手段】 周縁を立ち上げ形成した底板1と、この
底板1とは異種金属とした筒状体2とを、前記底板1の
立ち上げ周縁1Aを介して接合した鍋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁調理器用鍋と
して最適であって、生産効率良く、コスト安に製作可能
な鍋並びに鍋の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、電磁調理器として使用される誘導加熱装置は、ワー
クコイルによって磁性体である鍋に交番磁束を通すこと
で、鍋に渦電流を生じさせて加熱するものであるが、例
えば加工し易く安価なアルミ鍋や、SUS304や安価
ではないが溶接が容易で耐食性に秀れたSUS316な
どの材質のステンレス鍋は、前記誘導加熱されないた
め、底板に例えばSUS430などの誘導加熱される材
質の磁性底板を爆着などによる圧着によって接合してい
る。
【0003】この磁性底板を圧着する設備機械は高価で
ある上、電気消費もかかり、また熱をかけるので接合に
バラツキもあり、仕上げも大変であって生産効率が悪
い。
【0004】一方、電磁調理器用鍋として最適な前記S
US430や最近注目を浴びているSUS444(18
クロームモリブデン鋼)の板材をスピーニング加工(絞
り加工)して鍋を製作することも可能であるが、高価な
材料を使用することとなるだけでなく、このスピーニン
グ加工は非常に時間がかかり、やはり生産効率が悪い。
【0005】本発明は、このような現状に鑑み、生産効
率が極めて向上し、量産性が著しく向上すると共に、電
磁調理器用として最適な鍋を容易に提供でき、強力に加
熱される厚底の業務用鍋であっても、容易に製作できる
極めて画期的な鍋並びに鍋の製造方法を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0007】周縁を立ち上げ形成した底板1と、この底
板1とは異種金属とした筒状体2とを、前記底板1の立
ち上げ周縁1Aを介して接合したことを特徴とする鍋に
係るものである。
【0008】また、絞り加工によって数ミリの厚みのあ
る板材の周縁を立ち上げ形成した立ち上げ周縁1Aを有
する肉厚な底板1と、この底板1とは異種金属の板材を
丸め接合した肉薄な筒状体2とを、前記底板1の立ち上
げ周縁1Aを介して接合したことを特徴とする請求項1
記載の鍋に係るものである。
【0009】また、周縁を絞り加工によって立ち上げ形
成した底板1の立ち上げ周縁1Aの上縁と、丸め接合し
た筒状体2の下端縁とを突き合わせ溶接接合したことを
特徴とする鍋に係るものである。
【0010】また、前記底板1は、誘導加熱装置によっ
て発生させる磁束の変化によって、渦電流が生じて加熱
される金属材料を使用したことを特徴とする請求項1〜
3のいずれか1項に記載の鍋に係るものである。
【0011】また、前記底板1は、SUS444(18
クロームモリブデン鋼)を使用した単層板としたことを
特徴とする請求項4記載の鍋に係るものである。
【0012】絞り加工によって数ミリの厚みのある板材
の周縁を立ち上げ形成して立ち上げ周縁1Aを有する肉
厚な底板1を形成すると共に、この底板1とは異種金属
の板材を丸め接合して肉薄な筒状体2を形成し、前記底
板1の立ち上げ周縁1Aと前記筒状体2の下端縁とを突
き合わせ溶接接合し、研摩仕上げすることを特徴とする
鍋の製造方法に係るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0014】例えば絞り加工によって数ミリの厚みのあ
る誘導加熱される磁性材質(例えばSUS444)の板
材の周縁を立ち上げ形成して立ち上げ周縁1Aを有する
肉厚な底板1を形成すると共に、この底板1とは異種金
属の板材を丸め接合して肉薄な筒状体2を形成し、前記
底板1の立ち上げ周縁1Aと前記筒状体2の下端縁とを
突き合わせ溶接接合し、研摩仕上げして鍋を製作する。
【0015】従って、電磁調理器用の鍋として使用で
き、厚底とすることも容易に可能であるから、強力に加
熱され電磁調理器用の鍋として最適となり、業務用とし
ての使用にも十分対応できる。
【0016】しかも、爆着などの圧着工程は不要であ
り、また、時間のかかるスピーニング加工を容体高さま
で要しないから、短時間にして低コストで生産でき、極
めて生産効率の高い鍋となる。
【0017】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0018】本実施例では、絞り加工によって約2〜3
mmの厚みのある板材の周縁を少しだけ立ち上げ形成し
て、約20mmの高さで、厚さ1mm程度の立ち上げ周
縁1Aを有する肉厚な底板1を形成する。一方これとは
別に底板1とは異種金属の厚さ1mm程度の板材を丸め
て溶接接合した肉薄な筒状体2を形成する。
【0019】この底板1の立ち上げ周縁1Aと筒状体2
の下端縁とを突き合わせ溶接接合し、溶接部分を研摩仕
上げして鍋を形成している。
【0020】前記底板1は、誘導加熱装置によって発生
させる磁束の変化によって、渦電流が生じて加熱される
金属材料を使用するが、本実施例では、SUS444
(18クロームモリブデン鋼)を使用した単層板として
いる。このSUS444は磁性材であって溶接性にも秀
れ、且つ錆びにくいなどの耐食性にも秀れる。
【0021】また、筒状体2は、SUS316あるいは
SUS304を使用している。
【0022】SUS304は安価であり、SUS316
は安価ではないが、溶接性に秀れ、錆びにくい。
【0023】従って、本実施例では使用目的や諸般の事
情を考慮して底部と胴部の材質を選ぶことができる。
【0024】即ち、例えば底板は厚底の磁性材を選ぶこ
とで強力に誘導加熱する鍋とすることができ、胴部に
は、安価な材料を用いてコストダウンを図ることも、耐
食性に秀れるものを選んで耐久性の良いものとすること
も自由に設計可能となる。また、このように別製形成し
て接合する構成のため、非常に簡単で従来のスピニング
加工に比して非常に短時間で製作でき、生産効率が著し
く向上する。
【0025】尚、底板1と筒状体2とを同種金属として
も良い。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、生
産効率が極めて向上し、量産性が著しく向上すると共
に、電磁調理器用として最適な鍋を容易に提供でき、強
力に加熱される厚底の業務用鍋であっても容易に製作で
きる極めて画期的な鍋並びに鍋の製造方法となる。
【0027】また、使用目的や諸般の事情を考慮して底
部と胴部の材質を運ぶことができるため、例えば底板は
厚底の磁性材を選ぶことで強力に誘導加熱する鍋とする
ことができ、胴部には、安価な材料を用いてコストダウ
ンを図ることも、耐食性に秀れるものを選んで耐久性の
良いものとすることも自由に設計可能となり、しかもこ
のように別製形成して接合する構成のため、非常に簡単
で従来のスピニング加工に比して非常に短時間で製作で
き、生産効率が著しく向上する画期的な鍋となる。
【0028】また、請求項2,3記載の発明において
は、一層容易にして効率良く生産し得る一層秀れた鍋と
なる。
【0029】また、請求項4,5記載の発明において
は、電磁調理器用鍋として最適な鍋となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の説明分解斜視図である。
【図2】本実施例の説明断面図である。
【図3】本実施例の要部の説明拡大断面図である。
【符号の説明】
1 底板 1A 立ち上げ周縁 2 筒状体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁を立ち上げ形成した底板と、この底
    板とは異種金属とした筒状体とを、前記底板の立ち上げ
    周縁を介して接合したことを特徴とする鍋。
  2. 【請求項2】 絞り加工によって数ミリの厚みのある板
    材の周縁を立ち上げ形成した立ち上げ周縁を有する肉厚
    な底板と、この底板とは異種金属の板材を丸め接合した
    肉薄な筒状体とを、前記底板の立ち上げ周縁を介して接
    合したことを特徴とする請求項1記載の鍋。
  3. 【請求項3】 周縁を絞り加工によって立ち上げ形成し
    た底板の立ち上げ周縁の上縁と、丸め接合した筒状体の
    下端縁とを突き合わせ溶接接合したことを特徴とする
    鍋。
  4. 【請求項4】 前記底板は、誘導加熱装置によって発生
    させる磁束の変化によって、渦電流が生じて加熱される
    金属材料を使用したことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の鍋。
  5. 【請求項5】 前記底板は、SUS444(18クロー
    ムモリブデン鋼)を使用した単層板としたことを特徴と
    する請求項4記載の鍋。
  6. 【請求項6】 絞り加工によって数ミリの厚みのある板
    材の周縁を立ち上げ形成して立ち上げ周縁を有する肉厚
    な底板を形成すると共に、この底板とは異種金属の板材
    を丸め接合して肉薄な筒状体を形成し、前記底板の立ち
    上げ周縁と前記筒状体の下端縁とを突き合わせ溶接接合
    し、研摩仕上げすることを特徴とする鍋の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007284097A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Honmafuyuharu Kogyo Kk 金属製深底容器及びその製造方法
KR101967112B1 (ko) * 2018-09-04 2019-04-08 이순기 프라이팬 제조방법

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