JP2001285645A - 画像入力装置、画像処理装置、画像入力方法、画像処理方法、及び画像入力システム - Google Patents

画像入力装置、画像処理装置、画像入力方法、画像処理方法、及び画像入力システム

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JP2001285645A JP2000361207A JP2000361207A JP2001285645A JP 2001285645 A JP2001285645 A JP 2001285645A JP 2000361207 A JP2000361207 A JP 2000361207A JP 2000361207 A JP2000361207 A JP 2000361207A JP 2001285645 A JP2001285645 A JP 2001285645A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いかなる解像度やサイズの画像を入力するに
際してもサブバンド符号化された画像から、解像度やサ
イズが大きく異ならない画像を容易に復号できるように
すると共に符号化そのもの効率も高くすること。 【解決手段】 入力されたデジタル画像の解像度やサイ
ズを指定し、その指定された解像度やサイズに応じてサ
ブバンド符号化のレベル数を決定することにより、解像
度やサイズが大きく異ならない画像を容易に復号するこ
とが可能となり、符号化後の画像信号の取り扱いが容易
になった。また、最終的に得られるサブバンドの画像の
サイズや解像度が所定以上の変換係数を有するようにし
たので、符号化そのもの効率も良好にすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力装置、画
像処理装置、画像入力方法、画像処理方法、及び画像入
力システムに関し、特に画像圧縮機能を備えた画像入力
装置、及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】図18は従来の画像読み取りシステムの
概要を示す図である。11はホストコンピュータ(以
下、ホスト)であり、画像読取装置であるイメージスキ
ャナ(以下、スキャナ)を駆動するためのスキャナドラ
イバや様々なアプリケーションソフトウェアがインスト
ールされている。また、12はスキャナであり、ドライ
バの指示で、イメージセンサにより光学像を電気信号に
変えて、不図示のA/D変換器によりデジタル化したの
ちに画像処理を施し、所定のインターフェース(例え
ば、SCSIやUSB等)を用いてホスト11へ転送す
る。
【0003】一方、近年画像の高能率符号化技術の発展
に伴い、ホストコンピュータやパーソナルコンピュータ
(PC)により画像を蓄積する際に、画像情報を圧縮す
ることが一般に行われるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、スキャ
ナは読取り解像度1200dpi(dot per i
nch)等の高解像度画像を読取ることが可能なものが
増え、ホストへ転送するための画像量が膨大となり、転
送時間に時間が掛かるよになりユーザーにとっての利便
性が悪くなるという問題点も顕在化してきている。
【0005】そこで、スキャナ側で圧縮した画像をホス
トコンピュータに転送することも考えられるが、スキャ
ナ側及びホストコンピュータ側双方での取り扱いの便宜
を考慮する必要がある。特に、離散ウエーブレット変換
などのサブバンド符号化を行う場合には、どのレベルま
でサブバンド符号化するかによって、ホストコンピュー
タ側もしくはスキャナ側で所望のサイズ、所望の解像度
の画像が必要になったときに、どのレベルまでの復号を
行うかをその都度決定しなければならず、取り扱いが難
しかった。
【0006】また、特にサブバンド符号化を行うに際し
ては、画像の高能率符号化そのものの効率についても、
一様に所定のレベルまでサブバンド符号化したのでは、
サブバンドのレベルを増やしても圧縮率が稼げなくなっ
たり、むしろ画像の劣化を引き起こすこともある。
【0007】本発明は、上記課題を解決するために、サ
ブバンド符号化後の画像データの取り扱いの便宜を図っ
た画像入力装置及び画像処理装置などを提供することを
目的としている。
【0008】また、本発明の他の目的は、ホストコンピ
ュータと画像入力装置とからなるシステムにおいて、最
適な情報の授受を実現した画像入力システムを提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本件出願の1の発明によれば、光学像をデジタル画
像に変換する光電変換手段と、当該デジタル画像をサブ
バンド符号化する符号化手段と、前記デジタル画像の解
像度を指定する指定手段と、指定された解像度に応じて
前記サブバンド符号化のレベル数を決定する制御手段と
を具備する画像入力装置が提示される。
【0010】当該画像入力装置によれば、いかなる解像
度の画像を入力するに際してもサブバンド符号化された
画像から、解像度が大きく異ならない画像を容易に復号
することが可能となり、符号化後の画像信号の取り扱い
が容易になった。
【0011】また、本件出願の他の発明によれば、入力
されたデジタル画像をサブバンド符号化する符号化手段
と、前記入力するデジタル画像のサイズに応じて前記サ
ブバンド符号化のレベル数を決定する制御手段とを具備
する画像処理装置が提示される。
【0012】当該画像処理装置によれば、いかなるサイ
ズの画像を入力するに際してもサブバンド符号化された
画像から、サイズが大きく異ならない画像を容易に抽出
することが可能となり、符号化後の画像信号の取り扱い
が容易になった。また、最終的に得られるサブバンドの
画像のサイズや解像度が極端な値にならないので、符号
化の効率も悪くなることがない。
【0013】尚、他の各請求項に記載された各発明の内
容及びその作用については各請求項の記載と実施例の説
明から明らかになるものと考える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本件発明の実施の態様につ
いて、特定の実施例を用いてのみ説明する。
【0015】図1は、本発明に関わる画像読取システム
に用いられる画像読取装置の一つの例を示すものであ
り、その画像読取装置の断面図である。
【0016】図1において、1はスキャナ本体、2は原
稿押さえ、3は読取り原稿である。スキャナ1は、不図
示のインターフェースケーブルによりホストに接続され
ている。さらに、スキャナ1は移動光学ユニット4、原
稿台ガラス5、電気基板6、パルスモータ7、無端ベル
ト8、プーリ9、10、ギア列11、ガイドレール1
2、白色基準板13を有している。光学ユニット4とパ
ルスモータ7はそれぞれ不図示のケーブルにより電気基
板6に対して電気的に接続されている。
【0017】また、光学ユニット4は、ガイドレール1
2に対して載置手段14により摺動可能に載置されてい
る。また、載置手段14は無端ベルト8に固着されてい
る。そして、移動光学ユニット4は、光源15、複数の
反射ミラー16、17、18、結像レンズ19、撮像手
段であるラインセンサ20から構成されている。
【0018】スキャナ1の原稿画像読取り動作を簡単に
説明する。スキャナ1における読取り動作の開始は、ホ
ストからの読取り命令コマンドによる。スキャナ1は、
光学ユニット4の光源15を点灯させ、その反射光を複
数のミラー16、17、18により反射させ結像レンズ
19を介してセンサ20に結像することで主走査方向1
ライン分の画像を読取る。また、パルスモータ7の動力
をギア列11によりプーリ9を回転させることで、無端
ベルト8を駆動する。
【0019】これにより、無端ベルト8に対して載置手
段14により固着される光学ユニット4は矢印Xの副走
査方向にガイドレール上を移動する。スキャナ1は、光
学ユニット4を副走査方向に移動しつつ、前述の主走査
方向のライン画像の読取りを繰り返す。スキャナ1は、
図1の光学ユニット4を点線で示す位置まで読取り動作
をしながら移動させることで、原稿台ガラス全面のスキ
ャンが可能となる。但し、ホストからの読取りコマンド
の内容に応じて、原稿台ガラス上の原稿の部分画像を読
むことも可能である。その場合には、ホストが指定する
読み取り画像範囲に対して、主走査方向にはセンサ出力
のうち採用する画素範囲を、また副走査方向には光学ユ
ニットの移動範囲を電気基板6上の不図示の制御手段、
即ちCPUなどで構成される語術のシステムコントロー
ラで規定することにより実現する。
【0020】図2は、本発明の画像読取システムの機能
ブロック図である。同図において、図1と同一の構成要
件には同じ番号を用いており、説明は省略する。本画像
読取システムはスキャナ1、ホスト21から構成され
る。スキャナ1とホスト21は、インターフェースケー
ブルにより、例えば一般的に広く普及しているSCSI
バス22により、接続されている。また、ホスト21は
モニタ23を具備し、操作者はこのモニタ16の表示を
見ながら画像読み取り作業を行い、画像読み取り結果を
確認する。
【0021】以下に図2を参照して、それぞれの機能ブ
ロックの実施形態を説明する。
【0022】先ず、光学ユニット4において、24は光
源15を点灯するための光源点灯回路であり、光源5に
冷陰極管を用いた場合には、いわゆるインバータ回路と
なる。電気基板6において、25はパルスモータ7用の
モータ駆動回路であり、スキャナ1のシステム制御手段
であるシステムコントローラ26からの信号によりパル
スモータ7の励磁切替え信号を出力する。27R、27
G、27Bはアナログゲイン調整器であり、ラインセン
サ20から出力されたアナログ画像信号を可変増幅する
ことが可能な構成である。28はA/D変換器であり、
可変アナログゲイン調整器27から出力されたアナログ
画像信号をディジタル画像信号に変換する。29は画像
処理手段であり、ディジタル信号化された画像信号に対
してオフセット補正、シェーディング補正、デジタルゲ
イン調整、カラーバランス調整、マスキング、主・副走
査方向の解像度変換を画像圧縮等の画像処理を行う。
【0023】30はラインバッファであり、画像データ
を一時的に記憶する部分であり、汎用のランダムアクセ
スメモリで実現している。31はインターフェイス部で
あり、ホスト15と通信するためのものである。ここで
はSCSIコントローラで実現しているが、セントロニ
クスやUSB等別のインターフェースも採用することも
可能である。32は画像処理を行う際のワーキングエリ
アとして用いられるフセットRAMである。このオフセ
ットRAM32は、ラインセンサ20がRGB用ライン
センサを各々所定のオフセットを持って平行に配置され
ているので、そのRGBライン間オフセットの補正用と
して用いられる。また、オフセットRAMは、シェーデ
ィング補正等の各種データの一時記憶も行う。ここでは
汎用のランダムアクセスメモリで実現している。33は
ガンマカーブを記憶し、ガンマ補正を行うためのガンマ
RAMである。
【0024】26はCPUやスキャナ全体のシーケンス
を記憶したROMを有するシステムコントローラであ
り、ホスト21からの命令に従って各種制御を行う。3
4はシステムコントローラ26と画像処理手段29とラ
インバッファ30とインターフェイス部31とオフセッ
トRAM32とガンマRAM33をつなぐシステムバス
(CPUバス)であり、アドレスバスとデータバスによ
って構成されている。
【0025】図3は、本発明の画像入力システムの基本
的な動作を示すフローチャートである。図3の中で太い
枠がスキャナ1の動作である。
【0026】まず、操作者はスキャナ1の原稿押え2を
持ち上げ、原稿台ガラス5上に読取る原稿を読取り面を
下に向けて載置する。この状態において、操作者はホス
ト21においてアプリケーションの一つとしてスキャナ
ドライバを起動する(S31)。これは、スキャナドラ
イバを直接起動しても良いし、フォトレタッチ等のアプ
リケーションソフトウェア等からTWAIN経由でスキ
ャナドライバを起動することでも構わない。
【0027】そして、操作者はスキャナドライバの提供
する入力画面において希望の読取り条件、例えば読取り
モード(例えばカラー、グレースケール、2値等)、解
像度(例えば600dpi、300dpi等)、倍率
(例えば200%、100%、50%等)を入力する
(S32)。これらの読取り条件データはホスト21内
の不図示のメモリ内に一時記憶されている。
【0028】次に、操作者はプレビュー指示若しくは、
本スキャンの指示を行う。そして、スキャナドライバは
プレビュー指示、若しくは本スキャン指示が行われたか
を判断する(S33)。
【0029】スキャナドライバがS33で本スキャンの
指示を検出すると、スキャナドライバはスキャナ1へ、
インターフェースを介して設定パラメータを送信するこ
とで、操作者のS302での指定読取りモード、指定解
像度、指定倍率の読取り条件を指示する。スキャナドラ
イバは、読取り条件の設定と共に読取り領域を設定する
が、この時点で操作者は読取り領域は指定出来ていない
ので予め決められた原稿台ガラス上のほぼ全面をスキャ
ンするパラメータを指示することになる。そして、スキ
ャナドライバは上記読取り条件をスキャナ1に指示した
後に、実際のスキャン開始を指示するコマンドを送信す
る。
【0030】また、スキャナドライバがS33でプレビ
ューの指示を検出すると、スキャナドライバはスキャナ
1へ、インターフェースを介して、操作者のS32での
指定読取りモードと、予め決められている低解像度(7
5dpi等)、予め決められている倍率と予め決められ
た原稿台ガラス上のほぼ全面をスキャンするパラメータ
を指示する。そして、実際のスキャン開始を指示するコ
マンドを送信する。プレビューの場合は、常にほぼ全面
を読取る領域を示すパラメータの設定となる。
【0031】スキャナドライバは、S33で本スキャン
指示を検出すると、スキャナ1へ前述の様な読取り条件
を示すパラメータを送り、スキャン開始を指示する。そ
して、スキャナ1はインターフェース回路31を介し
て、前述の読取り条件を受け、これをシステムコントロ
ーラ26が解釈し、パラメータとして画像処理手段29
等の各部へ設定する。そして、システムコントローラ2
6は光源15を点灯し、モータ7を駆動し、CCD出力
をチェックすることで、光源の安定チェック、シェーデ
ィングデータの作成、読取り基準位置の検出等のキャリ
ブレーション制御をする。その後、スキャナ1はシステ
ムコントローラ26の制御で原稿をスキャンし、スキャ
ンした画像データを後述の如く圧縮した上でホスト21
へ送信する(S34)。
【0032】また、ホスト21のスキャナドライバはS
33でプレビューの指示を検出した場合には、前述のよ
うに本スキャンと異なる読取り条件のパラメータを用い
てS34同様に原稿をスキャンし、スキャンした画像デ
ータをホスト21へ送信する(S35)。
【0033】ここで、ホスト21のスキャナドライバ
は、スキャナ1から送信されてきたスキャン画像をモニ
タ23上で表示する。この表示画像は、原稿台ガラス5
上のほぼ全面を前述の低解像度で読み取ったプレビュー
画像である。操作者はスキャナドライバの提供するこの
プレビュー画像をモニタで確認する。さらに操作者は、
プレビュー画像のうち必要な部分をクロップ枠で領域指
定したり、画像調整(例えば、ガンマ補正曲線を補正す
る等)を施し好みの画像にするための操作を行うことが
可能である。これらの領域指定や画像調整のデータはホ
スト21の不図示の一時記憶メモリに記憶される。
【0034】スキャナドライバはプレビュー画面の表示
後に、ユーザーに上述の領域指定や画像調整機能を提供
するとともに、操作者からの本スキャン指示があるかど
うかを検出する(S36)。スキャナドライバはS36
で本スキャン有りを検出すると、上述のプレビュー後の
領域指定や画像調整データの有無を調べる(S37)。
スキャナドライバがS37でプレビュー後の領域指定や
画像調整がないと判断した場合には、S33で本スキャ
ンが指定されスキャナ1がS34の処理を行うのと同様
の処理となる。
【0035】スキャナドライバがS37でプレビュー後
の領域指定、画像調整の両方またはいずれかを検出した
場合には、S38においてスキャナドライバはスキャナ
1へ、インターフェースを介して、操作者のS32での
指定読取りモード、指定解像度、指定倍率、指定の読取
り領域、指定の画像調整等の読取り条件の設定をパラメ
ータを送信することで指示する。そして、スキャナドラ
イバは上記読取り条件の設定パラメータをスキャナ1に
指示した後に、実際のスキャン開始を指示するコマンド
を送信する。
【0036】そして、スキャナ1はのシステムコントロ
ーラ26はインターフェース回路を介して受けたパラメ
ータを基に各部を制御し画像を読取る。上述の領域指定
による領域は、白色基準板13の裏面に記されるホーム
ポジションマークを原点として原稿台ガラス5上の領域
を主走査方向の画素位置と副走査方向のライン数で管理
することが可能である。また、画像調整はガンマ補正曲
線のデータをガンマRAMに書込み、後述の画像処理手
段で利用することで可能となる。
【0037】図4は、画像処理手段29の内部機能ブロ
ック図であり、本発明の特徴である符号化部45を含ん
でいる。以下にその動作態様を説明する。図2のA/D
変換器28は、システムコントローラ26からの制御で
CCDセンサのRGB出力を受けた可変アナログゲイン
調整器27R、27G、27Bからの出力を、RGBの
各色信号が時分割多重した状態、即ち点順次信号に切り
換えた後、デジタル信号に変換する。そして、デジタル
化された画像信号が黒レベル補正回路35に入力され
る。黒レベル補正回路では、OB(オプティカルブラッ
ク)領域からの出力信号をデジタル化した値を入力画像
信号から差し引くことで入力画像信号の黒レベルを調整
する。そして黒レベル補正後の入力画像信号はデジタル
AGC36に入力されデジタル的に1/2〜1倍される
ことでRGBの各色のレベルを整える。そして、その後
入力画像信号はシェーディング補正部37に入力され
る。
【0038】このシェーディング補正部37では、キャ
リブレーション時に白色基準板を読取ることでスキャナ
が取得したシェーディングデータを用いる。シェーディ
ングデータは、オフセットRAM32にキャリブレーシ
ョン時に記憶される。これにより、光源やセンサ素子の
固体差に起因する主走査方向の信号の歪みを補正した信
号が作成される。シェーディング補正後の入力画像信号
はライン合わせ部38に入力される。ここではRGBの
画像信号の位置合わせを行う。3ラインCCDセンサ2
0と反射ミラー16、17、18の構造では、RGB夫
々のラインセンサが数ライン分のオフセットを持って配
されている為に、同時に同一場所を読むことが不可能で
ある。その位置合わせをデジタル的に行う部分である。
例えばCCDセンサ20のRGB各ラインセンサが60
0dpiで8ライン分づつのオフセットを持ち、R、
G、Bの順で画像を読取る場合には、Rの16ライン分
とGの8ライン分とをオフセットRAMに蓄積・読み出
しをして遅延させ、Bの画像信号との位置合わせを行
う。つまり、現在のBの画像信号と同一ラインのRとG
の画像信号はそれぞれ16ライン前、8ライン前の信号
である。
【0039】ここで、指定解像度・倍率に合わせて、シ
ステムコントローラ26はモータ駆動回路25、パルス
モータ7を制御し光学ユニット4の副走査方向の移動速
度を変える。副走査方向の移動速度は、例えばライン同
期信号(以下Hsync)内にパルスモータ7に与える
パルス数を増やしたり、減らしたりすることで可能であ
る。例えば600dpi/100%の指定の時には1H
syncあたり4パルスで駆動するなら、300dpi
/100%の時には1Hsyncあたり8パルスで駆動
すれば移動速度が倍になり、サンプルライン数が半分に
なる。
【0040】本スキャナ1のシステムは、4(600d
pi/100%)、8(300dpi/100%)、1
6パルス(150dpi/100%)、32パルス(7
5dpi/100%)の飛び飛びの速度で移動速度が設
定されている。また、解像度と倍率の指定によっては、
システムコントローラ26が最適化した制御を行う。例
えば300dpiの解像度で200%の指定がある場合
には、システムコントローラ26は600dpi/10
0%の指定の動作を行う。この移動速度によって上述の
ライン合わせ部38によるオフセットライン数も切換え
られる。例えば、300dpiの解像度ではRを8ライ
ン分、Gを4ライン分オフセットRAM32に蓄積・読
み出すことにより、夫々遅延させることになる。また、
同様に150dpiの解像度ではRを4ライン分、Gを
2ライン分オフセットRAM32に蓄積・読み出すこと
により、夫々遅延させることになる。このように、副走
査方向の解像度、倍率変換はモータ7の速度制御とRA
Mからの読み出しアドレス制御で行うことになる。
【0041】こうして副走査方向の解像度・倍率変換さ
れた後にライン合わせがなされた画像信号はマスキング
処理部40へ入力される。ここでは、CCDのフィルタ
を通して入力される光のうち不必要な波長の光に影響を
取るための各色のフィルタに合わせたフィルタ補正係数
を用いて各色信号を理想的な値に近づける。この処理
は、読取りモードがグレースケール、2値の時にはバイ
パスされて直接次のガンマ補正部41に入力される。
【0042】ガンマ補正部41では、入力画像信号に対
するガンマ補正を行う。ガンマ補正曲線は、画像の走査
前に、スキャナドライバで操作者の指定した画像調整の
ガンマ補正曲線パラメータをホスト21からスキャナ1
へ送り、システムコントローラがガンマRAM33にガ
ンマ補正曲線として書込む。デジタル化された入力画像
信号の値がそのままRAMのアドレスとして入力され、
そのアドレスに格納される値に変換されて出力する。ホ
スト21において何の調整もなされていない場合には、
ガンマ補正曲線はスルーパターンとなり、階調性、濃度
を変えない。ガンマ補正曲線が、入力12ビット、出力
8ビットで階調性を与えられている場合には階調性を下
げる事ができるし、スルーモードに設定することで階調
性をそのままに出力できる。
【0043】ガンマ補正部41から出力された画像信号
は主走査移動平均部42に入力される。ここでは、主走
査方向に対する解像度・倍率変換に関する画素の間引き
や補間処理を行う。例えば、CCDセンサ20が600
dpi相当の画素数を有している時、300dpi相当
に変換する場合、隣り合う600dpi2画素分のデー
タを加算平均することで1画素のデータとする処理を行
う。また、拡大時には、隣り合う2画素を加算平均する
ことで1画素を作り補間することで拡大処理を行う。主
走査移動平均部42では、主走査方向に関する解像度・
倍率変換を2倍、1/2、1/4、1/8の場合につい
て行うものである。
【0044】また、この主走査移動平均部42において
は、先に説明したように600dpi相当の画素数を有
する各ラインのCCDセンサ出力のうち必要な範囲の画
素値のみを抽出し、抽出された画素値のみを均等な時間
間隔で出力する機能を有する。例えば、所定の1/4の
大きさの原稿を読み取る場合には、各ラインの画素数は
半分になるため、300dpi相当の画素数となり、こ
れを300dpiで読み取ったときと同様の均等時間間
隔で出力する。
【0045】こうして主走査方向の解像度・倍率変換の
施された画像信号は符号化部45に入力される。ここ
で、後述する画像圧縮のための符号化処理を受ける。但
し、データ量が少ない、8ビットグレースケールや二値
化画像信号はこの符号化部45内でエントロピー符号化
のみを施して後段のパッキング処理部46へ入力され
る。
【0046】パッキング処理部46は、二値化画像信号
を8画素分パッキングしたり、12ビット画像データを
8ビットと4ビット+ダミーデータ(4ビット)に分割
するなど、8ビット単位に画像データのパッキング処理
を行いラインバッファ30に出力する。
【0047】以下、本実施例における符号化部45の構
成について説明する。本件実施例における符号化部45
では、図5に示すように最大3レベルの2次元の離散ウ
エーブレット変換(以下、単にDWTと称する)を行う
ことができる。多レベルの2次元DWTは周知のよう
に、2次元DWTされた水平垂直両方向のローパス係数
(以下、LLと称する)を、次の2次元DWTの対象と
して2次元DWTを繰り返し行う。なお、同様に本明細
書において、水平ローパス垂直ハイパス係数をLH、水
平ハイパス垂直ローパス係数をHL、水平垂直両方向の
ハイパス係数をHHと称する。
【0048】本件実施例においては、最終段のDWTに
よって得られるLLをLL1と表記し、同様に最終段の
DWTによって選られるLH、HL、HHを夫々LH
1、HL1、HH1と表記する。また、最終段の前段の
DWTによって得られるLL、LH、HL、HHを夫々
LL2、LH2、HL2、HH2、その前段(3レベル
の場合の初段)のDWTによって得られるLL、LH、
HL、HHを夫々LL3、LH3、HL3、HH3と夫
々表記する。
【0049】図6は本実施例における符号化部の概略構
成を示すブロック図である。前述のようにスキャンされ
たカラー画像信号は水平垂直(主副)両方向の解像度・
倍率変換処理の後、RGB3色の点順次信号として得ら
れる。この点順次信号は端子100に入力され、同時化
回路101に供給される。
【0050】スキャナが600dpiの画像を出力する
場合における上記点順次信号の全サンプルの入力周波数
に相当するクロックをマスタークロックMCKとし、こ
のマスタークロックMCKとスキャニングの水平同期信
号HSYとがクロック発生回路121に入力される。ク
ロック発生回路121では後述する符号化回路102〜
104において利用される種々のクロックを発生する。
【0051】一方、スキャナの動作により、その動作モ
ードを示す信号、即ち、前述したシステムコントローラ
26からのパラメータが端子110を介して切換信号発
生回路111に入力され、符号化回路102〜104に
おいて上記クロック発生回路121からの種々のクロッ
クから適切なクロックを選択するための複数ビットの制
御信号が発生される。
【0052】ここで、クロック発生回路121の具体的
な構成例を図7に示す。3分周回路200はマスターク
ロックMCKを3分周して、600dpiの場合に、各
色のサンプルが入力される周波数を有するクロックCK
1を発生する。このクロックCK1はカウンタ201に
入力され、当該カウンタ201の各段から順次CK1を
1/2づつ分周したクロックCK2、CK3、CK4、
CK5、CK6、CK7を夫々発生する。カウンタ20
1は水平同期信号HSYと同期を取るために該信号HS
Yでリセットされる。こうして得られたクロックCK1
〜CL7は装置各部に供給される。
【0053】同時化回路101はクロック発生回路12
1で発生された、クロックを用いて上記R、G、Bの各
色の信号を同時化するが、その回路構成例を図8に示
す。図8におけるクロックセレクタ320にはクロック
CK1〜4が入力されることになるが、本実施例におい
ては600dpiの画像信号が入力されるときにはクロ
ックCK1が選択され、300dpi、150dpi、
75dpiの画像信号が入力される場合には、夫々クロ
ックCK2、CK3、CK4が夫々選択される。
【0054】端子300から入力されたRGB点順次信
号は、D型フリッププロップ(D−FF)301、30
2にて順次マスタークロックで遅延される。こうして得
られる時間的に点順次信号の1サンプルづつシフトした
3つの信号は、D−FF331、332、333のD端
子に入力され、マスタークロックに対応して選択された
クロックCKにてサンプリングされることにより、選択
されたクロックに同期したRGB各色の信号となって後
段に出力される。
【0055】同時化回路101にて得られたRGB各色
の信号は夫々各色の符号化回路102〜104に入力さ
れるが、これらの回路102〜104の構成は基本的に
同一であり、図9以下でその構成を詳細に説明する。図
9は符号化回路102〜104の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【0056】図中、400には同時化回路101におい
て同時化された色信号が入力される。DWT−HA40
1、DWT−HB402、DWT−HC403はそれぞ
れ水平方向のDWT回路であって、水平方向についての
ローパス係数(L)とハイパス係数(H)とを夫々入力
時の1/2の周期で出力する。一方、DWT−VA41
1、DWT−VB412、DWT−VC413はそれぞ
れ垂直方向のDWT回路であって、水平方向についての
ローパス係数(L)とハイパス係数(H)を受けLL、
LH、HL、HHを夫々出力する。ここで、これら各成
分LL、LH、HL、HHは水平方向のDWT回路40
1〜403の出力するローパス係数(L)とハイパス係
数(H)の1/2の周期で出力されることになる。
【0057】なお、各水平方向のDWT回路401〜4
03及び垂直方向のDWT回路411〜413において
利用されるクロックは、スキャナのモードによって異な
るが、このクロックの選択については後に詳述する。各
垂直方向のDWT回路411〜413において得られた
LH、HL、HHの各成分は後段の量子化回路431〜
433に供給され、ビットシフト等により適宜量子化さ
れる。勿論、この量子化回路431〜433において、
最も高い周波数成分に対応するLH3、HL3、HH3
を最も粗く量子化し、LH1、HL1、HH1を比較的
細かく量子化することによって、画質をそれほど損なう
ことなしに符号量を低減することができる。
【0058】一方、各段の垂直方向のDWT回路411
〜413から得られたLLは次段の水平方向のDWT回
路に供給され複数レベルのDWTが実現される。最終段
のLLはLL1として量子化回路434に入力され量子
化される。ここで、この量子化回路434における量子
化はLL1が最も大事な情報であることから先の量子化
回路431〜433に比して細かく量子化を行う。
【0059】各量子化回路431〜434において量子
化された係数は夫々エントロピー符号化回路441〜4
44にてエントロピー符号化される。例えば、このエン
トロピー符号化回路では量子化された係数を所定数、例
えば(8×8)個のブロック(タイル)単位で集め、ブ
ロック毎に係数データを各ビットプレーンに分解し、ビ
ットプレーンを単位として2値の算術符号化を行ってコ
ードストリームを出力する。
【0060】このようにエントロピー符号化回路441
〜444において出力されたコードストリームはバッフ
ァメモリ450において所定の順序に並び替えられて端
子460から出力される。この端子460からの出力は
各符号化回路102〜104の出力として出力されるこ
とになる。
【0061】次に、図10を参照して水平方向のDWT
回路401〜403の具体的な回路構成について説明す
る。図10において、端子500には各色の画像信号が
ライン毎に入力されることになる。この時、各水平方向
のDWT回路によって入力される色信号の周期が異なっ
たりするので、クロックセレクタ520及び521によ
って必要なクロックが適宜選択される。この選択につい
ては後述するが、クロックセレクタ520が出力するク
ロックに対してクロックセレクタ521が出力するクロ
ックの周波数は1/2となるように選択される。即ち、
クロックセレクタ520がクロックCK1〜CK5を夫
々選択しているときにはクロックセレクタ521はクロ
ックCK2〜CK6を選択する。
【0062】入力された色信号はDフリップフロップ
(D−FF)501、502で夫々1クロック分遅延さ
れ、結果としてD−FF501の入力側A、D−FF5
02の入力側B、D−FF502の出力側Cから水平方
向に隣接する3つの画素値が同時に出力される。ここ
で、D−FF501の入力側Aから出力された画素値、
D−FF502の出力側Cから出力された画素値は、夫
々−1/2倍器503、505により正負を反転すると
共にその絶対値を1/2にされる。そして、加算器50
4では、これら−1/2倍器503、505及びD−F
F501の出力を加算する。
【0063】図11は、図10の各部のデータを模式的
に示すタイミングチャートであり、図中(A)〜(G)
に示す各チャートは図10上の各点A〜Gの値を示して
いる。また、P1、P2、P3、P4、・・・は夫々画
素値を示し、P1、P2、P3、P4、・・・の順で水
平方向に隣接する画素値である。
【0064】今、図10のB点の画素値がP4であると
すると、図10からも明らかなようにA点の画素値はP
5であり、C点の画素値はP3である。このとき、加算
器504の出力値は(−P3/2+P4−P5/2)、
即ちP4−(P3+P5)/2となり、画素値P4の画
素に相当するハイパス出力(H4)となる。
【0065】この加算器504の出力は、D−FF50
1、502に対してクロックの周波数が1/2となるD
−FF506により2画素に相当する期間遅延される。
そして、このD−FF506の入力側Dからの出力値と
出力側Eからの出力値とは共にハイパス出力であり、こ
れらは夫々1/4倍器507、508にて1/4倍さ
れ、加算器509に供給される。一方、D−FF502
の出力側Cの値も加算器509に供給される。
【0066】ここで、B点の画素値がP4の際の、この
加算器509の出力は、{P4−(P3+P5)/2}
/4+{P2−(P1+P3)/2}/4+P3、即
ち、(−P1+2P2+6P3+2P4−P5)/8と
なり、画素値P3の画素に相当するローパス出力(L
3)となる。この時、点Eには画素値P2の画素に相当
するハイパス出力(H2)が出力されているので、ロー
パス出力は次段のD−FF510により2画素に相当す
る期間遅延され、結果として、端子511、512から
互いに隣接する画素に相当するハイパス出力(H)とロ
ーパス出力(L)とが同時に出力されることになる。
【0067】次に、図12を参照して垂直方向のDWT
回路411〜413の具体的な回路構成について説明す
る。尚、図13は図12における各部(J)〜(S)に
おけるデータを示すタイミングチャートである。図12
に示されるように、垂直方向のDWT回路411〜41
3のハイパス出力Hとローパス出力Lを夫々処理する同
様の一対の回路により構成されており、具体的構成につ
いては同様であるので、説明を省略する。
【0068】図12において、端子700Lには水平方
向のDWT回路の出力する水平方向のローパス出力が入
力され、端子700Hには水平方向のDWT回路の出力
する水平方向のハイパス出力が入力される。
【0069】これらのデータは図10の説明からも明ら
かなようにライン毎に入力されることになる。この時、
各垂直方向のDWT回路によって入力される水平ハイパ
ス出力や水平ローパス出力の周期が異なったりするの
で、クロックセレクタ720及び721によって必要な
クロックが適宜選択される。図10の場合と同様に、ク
ロックセレクタ720が出力するクロックに対してクロ
ックセレクタ721が出力するクロックの周波数は1/
2となるように選択される。即ち、クロックセレクタ7
20がクロックCK2〜CK6を夫々選択しているとき
にはクロックセレクタ721はクロックCK3〜CK7
を選択する。
【0070】入力された水平ハイパス出力(もしくは水
平ローパス出力)はラインメモリ701、702で夫々
1ライン分遅延され、結果としてラインメモリ701の
入力側J、ラインメモリ702の入力側K、ラインメモ
リ702の出力側Mから垂直方向に隣接する3つの画素
値が同時に出力される。ここで、ラインメモリ701の
入力側Jから出力された画素値、ラインメモリ702の
出力側Mから出力された画素値は、夫々−1/2倍器7
03、705により正負を反転すると共にその絶対値を
1/2にされる。そして、加算器704では、これら−
1/2倍器703、705及びラインメモリ701の出
力を加算する。
【0071】図13において、line1、line
2、line3、line4、・・・は夫々1ライン分
の画素値を示し、line1、line2、line
3、line4、・・・の順で垂直方向に隣接するライ
ンの画素値を示している。今、図12のK点にline
4の画素値が出力されているとすると、図13からも明
らかなようにJ点にはline5の画素値が出力されて
おり、M点にはline3の画素値が出力されることに
なる。このとき、加算器704の出力値は(−line
3/2+line4−line5/2)となり、lin
e4の画素値のラインに相当するハイパス出力(Hli
ne4)となる。
【0072】この加算器704の出力は、2ラインメモ
リ706により2ラインにに相当する期間遅延される。
そして、この2ラインメモリ706の入力側Nからの出
力値と出力側Pからの出力値とは共にハイパス出力であ
り、これらは夫々1/4倍器707、708にて1/4
倍され、加算器709に供給される。一方、ラインメモ
リ702の出力側Mの値も加算器709に供給される。
【0073】ここで、K点にline4の画素値が出力
されている際の、この加算器709の出力は、{lin
e4−(line3+line5)/2}/4+{li
ne2−(line1+line3)/2}/4+li
ne3、即ち、(−line1+2line2+6li
ne3+2line4−line5)/8となり、li
ne3の画素値のラインに相当するローパス出力(Ll
ine3)となる。この時、点Pにはline2の画素
値のラインに相当するハイパス出力(Hline2)が
出力されている。
【0074】これら隣接するラインのローパス出力とハ
イパス出力とは夫々、時間軸伸長回路710および71
1にて、時間軸伸長され、結果として、互いに隣接する
ラインの画素に相当するローパス出力(L)とハイパス
出力(H)とが同時に出力されることになる。ここで、
図13に示される回路の入力が水平方向のハイパス出力
であればこの回路からHH係数とHL係数とが得られ、
水平方向のローパス出力であればこの回路からLH係数
とLL係数とが得られるのは明らかであろう。ここで、
これらHH、HL、LH、LL係数はそれぞれ端子71
2H、713H、712L、712H端子から夫々出力
されることになる。
【0075】次に、本件実施例の各動作モードについて
図14を用いて説明する。図14において、Aは所定サ
イズの原稿(例えば、A4の原稿)全面を600dpi
で読み取るモード、1Bは同じく所定サイズの原稿全面
を300dpiで読み取るモード、1Cは同じく所定サ
イズの原稿全面を150dpiで読み取るモード、Dは
同じく所定サイズの原稿全面を75dpiで読み取るモ
ードを示している。モード2Bは上記所定サイズの1/
4のサイズの原稿(例えばA5の原稿)全面を600d
piで読み取るモード、2Cは上記所定サイズの1/1
6のサイズの原稿(例えばA6の原稿)全面を600d
piで読み取るモードを示している。尚、本明細書にお
いては説明の簡単のためすべての動作モードにおける倍
率を100%であるものとして説明する。
【0076】図15は上述の各モードにおいて、装置各
部のクロックセレクタで選択されるクロックの種類及び
スイッチの状態を示す図である。以下、各モードにおけ
る動作を、図14と図15及び上記モード名を用いて説
明する。
【0077】まず、Aモードの場合の動作について説明
する、前述のように上記モードを示す信号(パラメー
タ)はスキャナ本体のシステムコントローラ26から図
6の端子110を介して切換信号発生回路111に入力
され、Aモードに対応した複数ビットの制御信号が各符
号化回路102、103、104に夫々供給される。こ
のAモードにおいて、図8のクロックセレクタ320に
より選択されるクロックは、図15に示すようにマスタ
ークロックMCKを3分周したクロックCK1である。
従って、図8の端子300に入力されたRGB点順次信
号はすべてサンプリングされ、1/3の周期でD−FF
331、332、333から同時化された色信号が出力
される。
【0078】この各色信号は図9に示される符号化回路
に供給されるが、図15に示すように図9の各スイッチ
は全てY側に接続され、各水平及び垂直DWT回路40
1、402、403、411、412、413にて、ク
ロックセレクタ520、521、720、721で選択
されるクロックは図15に示す通りである。尚、これら
各DWT回路におけるクロックの選択は先の複数ビット
の制御信号に従って行われる。
【0079】Aモードにおいて、水平DWT回路DWT
−HA401はクロックCK1、クロックCK2によっ
て動作し、クロックCK2に同期してハイパス係数
(H)とローパス係数(L)とが出力される。そして、
垂直DWT回路411ではこれを受けて、クロックCK
2、クロックCK3によって動作し、クロックCK3に
同期してHH3、HL3、LH3、LL3の各成分を出
力する。HH3、HL3、LH3の各成分は量子化回路
431及びエントロピー符号化回路441により符号化
され、バッファメモリに供給される。LL3はスイッチ
421のY側を介して次段の水平DWT回路DWT−H
B402に供給される。
【0080】水平DWT回路402はクロックCK3、
クロックCK4によって動作し、同様にクロックCK4
に同期してハイパス係数(H)とローパス係数(L)と
が出力される。垂直DWT回路412はクロックCK
4、クロックCK5によって動作し、クロックCK5に
同期してHH2、HL2、LH2、LL2の各成分を出
力する。ここでも、HH2、HL2、LH2の各成分は
量子化回路432及びエントロピー符号化回路442に
より符号化され、バッファメモリ450に供給され、L
L2はスイッチ422のY側を介して次段の水平DWT
回路403に供給される。
【0081】水平DWT回路403はクロックCK5、
クロックCK6によって動作し、同様にクロックCK6
に同期してハイパス係数(H)とローパス係数(L)と
が出力される。垂直DWT回路413はクロックCK
6、クロックCK7によって動作し、クロックCK7に
同期してHH1、HL1、LH1、LL1の各成分を出
力する。ここでも、HH1、HL1、LH1の各成分は
量子化回路433及びエントロピー符号化回路443に
より符号化され、バッファメモリ450に供給される。
そして、LL1成分についてもスイッチ423のY側を
介して量子化回路434びエントロピー符号化回路44
4により符号化され、バッファメモリ450に供給され
る。
【0082】バッファメモリ450は各エントロピー符
号化回路441、442、443、444からの各成分
(LL1、LH1、HL1、HH1、LH2、HL2、
HH2、LH3、HL3、HH3)の符号を所定の順序
で端子460に符号化出力として出力する。
【0083】次に、1Bモードについて説明する。図8
のクロックセレクタ320により選択されるクロック
は、マスタークロックMCKを3分周し、更に2分周し
たクロックCK2である。従って、図8の端子300に
入力されたRGB点順次信号は1つおきにサンプリング
され、1/6の周期でD−FF331、332、333
から同時化された色信号が出力される。この時、原稿の
搬送速度はAモードの2倍となっているので、同じ所定
サイズ(A4)の原稿から選られるライン数はAモード
の半分である。また、各ラインのサンプル数について
は、前述の主走査移動平均部42において、2画素分の
データを加算平均することにより、Aモードの1/2と
されている。
【0084】各色信号は図9に示される符号化回路のス
イッチ421のX端子を介して水平DWT回路DWT−
HB402に供給される。ここで、水平DWT回路40
2はクロックCK2、クロックCK3によって動作し、
垂直DWT回路412はクロックCK3、クロックCK
4によって動作し、クロックCK4に同期してHH2、
HL2、LH2、LL2の各成分が得られる。水平DW
T回路DWT−HA403はクロックCK4、クロック
CK5によって、垂直DWT回路413はクロックCK
5、クロックCK6によって動作し、クロックCK6に
同期してHH1、HL1、LH1、LL1の各成分を出
力する。LL1成分はスイッチ423のY側を介して量
子化回路434びエントロピー符号化回路444により
符号化される。
【0085】バッファメモリ450は各エントロピー符
号化回路442、443、444からの符号を所定の順
序で端子460に符号化出力として出力する。こうし
て、Aモードに比べて1レベル少ない各成分(LL1、
LH1、HL1、HH1、LH2、HL2、HH2)の
符号が出力される。
【0086】次に、1Cモードについて説明する。図8
のクロックセレクタ320により選択されるクロック
は、マスタークロックMCKを3分周し、更に4分周し
たクロックCK3である。従って、図8の端子300に
入力されたRGB点順次信号は3つおきにサンプリング
され、1/12の周期でD−FF331、332、33
3から同時化された色信号が出力される。この時、原稿
の搬送速度はAモードの4倍となっているので、同じ所
定サイズ(A4)の原稿から得られるライン数はAモー
ドの1/4であり、各ラインのサンプル数もAモードの
1/4である。
【0087】各色信号は図9に示される符号化回路のス
イッチ421及びスイッチ422のX端子を介して水平
DWT回路DWT−HC403に供給される。ここで、
水平DWT回路403はクロックCK3、クロックCK
4によって動作し、垂直DWT回路413はクロックC
K4、クロックCK5によって動作し、クロックCK5
に同期してHH1、HL1、LH1、LL1の各成分が
得られる。LL1成分はスイッチ423のY側を介して
量子化回路434びエントロピー符号化回路444によ
り符号化される。
【0088】バッファメモリ450は各エントロピー符
号化回路443、444からの符号を所定の順序で端子
460に符号化出力として出力する。こうして、Aモー
ドに比べて2レベル少ない各成分(LL1、LH1、H
L1、HH1)の符号が出力される。
【0089】次に、Dモードについて説明する。図8の
クロックセレクタ320により選択されるクロックは、
マスタークロックMCKを3分周し、更に8分周したク
ロックCK4である。従って、図8の端子300に入力
されたRGB点順次信号は7つおきにサンプリングさ
れ、1/24の周期でD−FF331、332、333
から同時化された色信号が出力される。この時、原稿の
搬送速度はAモードの8倍となっているので、同じ所定
サイズ(A4)の原稿から選られるライン数はAモード
の1/8であり、各ラインのサンプル数もAモードの1
/8である。
【0090】各色信号は図9に示される符号化回路のス
イッチ421、スイッチ422及びスイッチ423のY
端子を介して直接量子化回路434びエントロピー符号
化回路444によりLL1成分と同様に符号化される。
バッファメモリ450は各エントロピー符号化回路44
4からのLL1成分の符号を端子460に符号化出力と
して出力する。尚、垂直DWT回路411におけるライ
ンメモリの容量に対して、垂直DWT回路412、41
3におけるラインメモリの容量は夫々1/2、1/4と
なるのはいうまでもない。
【0091】次に、2Bモード及び2Cモードについて
説明する。先に述べた様にモード2Bは上記所定サイズ
の1/4のサイズの原稿(例えばA5の原稿)全面を6
00dpiで読み取るモード、2Cは上記所定サイズの
1/16のサイズの原稿(例えばA6の原稿)全面を6
00dpiで読み取るモードである。
【0092】モード2Bにおいては、主走査移動平均部
42からA5の原稿から読み取った各ラインの画素デー
タが、拡大処理に相当する処理を施すことにより、30
0dpiで読み取ったときと同様の均等時間間隔で出力
されることになるので、得られるライン数はAモードの
1/2であり、各ラインのサンプル数もAモードの1/
2である。尚、副走査方向についての光学ユニット4の
移動速度はAモードと同じであり、その移動範囲はAモ
ードや1Bモードの1/2となる。従って、符号化部4
5の動作そのものは上記モード1Bと同様である。従っ
て、図9に示す符号化部45から、Aモードに比べて1
レベル少ない各成分(LL1、LH1、HL1、HH
1、LH2、HL2、HH2)の符号が出力される。
【0093】また、モード2Cにおいては、主走査移動
平均部42にからA6の原稿から読み取った各ラインの
画素データが、150dpiで読み取ったときと同様の
均等時間間隔で出力されることになるので、得られるラ
イン数はAモードの1/4であり、各ラインのサンプル
数もAモードの1/4である。尚、副走査方向について
の光学ユニット4の移動速度はAモードと同じであり、
その移動範囲はAモードや1Cモードの1/4となる。
従って、符号化部45の動作そのものは上記モード1C
と同様である。従って、図9に示す符号化部45から、
Aモードに比べて2レベル少ない各成分(LL1、LH
1、HL1、HH1)の符号が出力される。
【0094】上述したように、上記スキャナとホストコ
ンピュータよりなるシステムにおいては、スキャナにお
いて読み取る原稿のサイズや解像度に応じて、画像符号
化部での離散ウエーブレット変換のレベル数を適宜設定
しており、それによってA、1B、1C、D、2B、2
Cのいずれのモードにおいても、最終のLL成分の画像
の解像度とサイズを一致させることが出来、いかなる画
像についても所望の解像度、所望のサイズの画像を同様
の復号工程で得ることが可能になった。
【0095】また、最終のLL成分の画素数(画像サイ
ズ)が極端に小さくなったり、大きくなったりすること
がないので、高能率符号化そのものの効率も常に所定以
上の効率を保つことが出来、無意味なサブバンド分割
(離散ウエーブレット変換)を行うことによる時間的な
ロスを最小限に抑えることが可能となった。
【0096】尚、上記実施例においては、符号化手段を
ハードウエアで構成する例について説明したが、CPU
とROMなどによりソフトウエアで構成することも可能
であることは言うまでもない。そして、ソフトウエアで
構成する場合には画像入力パラメータ(解像度やサイズ
の情報)をもそのソフトウエアで取り込み、当該パラメ
ータによって離散ウエーブレット変換のためのソフトウ
エアの実行回数を切換えることによって同様の機能を実
現できる。
【0097】また、上述の実施例においては説明の簡単
のため、スキャナから読み取られる画像のサイズはA
4、A5、A6等限られたサイズとし、また、その解像
度も600dpi、300dpiなど限られた解像度の
場合についてのみ説明しているが、任意のサイズで且つ
任意の解像度のデジタル画像をも本件発明の思想にした
がって取り扱うことが可能である。即ち、解像度やサイ
ズの比が2のべき乗ではない場合においては最終的なL
L成分の解像度やサイズの比を1:2未満になるように
離散ウエーブレット変換のレベル数を設定することによ
って上述の実施例と同様の効果が期待できる。
【0098】さらに、本発明はいかなる場合においても
最終的なLL成分の解像度やサイズをある範囲内に設定
する思想のみではなく、特定の画素数以下の画像を離散
ウエーブレット変換するに際してその変換レベル数を解
像度、サイズ、画素数によって決定する装置、システム
なども含む。それは、先に述べたように画像の高能率符
号化そのものの効率を考慮した場合に非常に有効であ
る。
【0099】以下、このように高能率符号化の効率を優
先した場合の本発明の実施例について図16および図1
7を含めて説明する。本実施例は最終的なLL成分の画
素数が垂直方向、水平方向のいずれについても64画素
未満にならないようにするものである。すなわち、最終
的なLL成分および最終的なLH、HL、HHの書く成
分の画素数が(64*64)画素以下になった場合に各
成分に含まれる画素(ウエーブレット係数)の数がエン
トロピー符号化を行った場合に充分な圧縮効率を与えら
れなくなるのを避けるためである。なお、本実施例にお
けるスキャナ(画像入力システム)の構成そのものは図
2に示す通りであり、図2の画像処理手段の構成は図4
に示す通りであり、さらに符号化回路45としては図6
から図9に示すものをそのまま用いることができる。
【0100】図16は図3のフローチャートにおけるス
テップS34もしくはS38において、スキャンの実行
をするとともにホストコンピュータ21に送信するにあ
たり、画像処理手段29のモードを図17に示すモード
I、II、III、IVのいずれかに設定するためのシステムコ
ントローラ28の処理を示すフローチャートである。
【0101】図16のステップS50においては、ホス
トコンピュータ21に送信するべき画像が、垂直方向水
平方向ともに、128画素未満でないか否かを判断す
る。すなわち、これは1レベルのDWTを行った場合に
最終的に得られる各成分(たとえば、LL成分)の画素
(ウエーブレット係数)の数が64未満とならないかど
うかを判断していることになる。したがって、垂直、水
平いずれかの画素数が128画素未満であればDWTを
行うことなくエントロピー符号化を行うモードIVが選択
される(ステップS52)。
【0102】たとえば、A4の原稿を600dpiで読
み取った場合の垂直方向の画素数は約6000、水平方
向の画素は約4800と考えられるが、75dpiで読
み取った場合には(750*600)となる。また、A
5の原稿を75dpiで読み取った場合には(375*
300)、A6の原稿を75dpiで読み取った場合に
は(186*150)となる。したがって、本実施例の
スキャナの読取ることの出来る最小原稿サイズがA6で
あるとすると、図16において垂直もしくは水平画素数
が128画素未満となるのは、図3におけるステップS
38において画像をクロップした場合にのみ発生する。
【0103】図17に示すようにモードIVにあっては、
図9におけるスイッチ423がXに接続され、DWTを
施されない画像データ(画素データ)がそのまま量子化
回路434、エントロピー符号化回路444に入力され
るためエントロピー符号化は各DWT係数成分に分割さ
れない状態で行われるため、その符号化効率を保つこと
が出来る。
【0104】水平方向および垂直方向共に画素数が12
8以上ある場合にはステップS54に進み、水平方向も
しくは垂直方向のいずれかの画素数が256未満である
か否かを確認する。たとえば、A6の原稿を75dpi
で読み取った場合はこれに相当する。また、それ以上の
解像度もしくはサイズの原稿であっても、図3における
ステップS38において画像をクロップした場合に発生
する。この場合には、1レベルのみDWTを行い、その
後量子化およびエントロピー符号化を行うモードIIIが
選択される(ステップS56)。
【0105】モードIIIは、図17に示すようにスイッ
チ423がY、スイッチ422がXに接続されるため、
DWT−HC403、DWT−VC413により1レベ
ルの2次元DWTが施され、その結果得られる各成分
(LL、LH、HL、HH)の垂直方向および水平方向
についてのDWT係数の数はそれぞれ64以上128未
満ということになり、エントロピー符号化の効率を損な
わずエントロピー符号化回路443、444を比較的小
規模に構成できる範囲となる。
【0106】同様に、ステップ58においては、水平方
向もしくは垂直方向のいずれかの画素数が512未満で
あるか否かを確認する。たとえば、A6の原稿を150
dpiで読み取った場合やA5の原稿を75dpiで読
取った場合や、それ以上の解像度もしくはサイズの原稿
画像をクロップした場合に発生する。この場合には、2
レベルのみDWTを行い、その後量子化およびエントロ
ピー符号化を行うモードIIが選択される(ステップS6
0)。
【0107】モードIIは、図17に示すようにスイッチ
422およびスイッチ423がY、スイッチ421がX
に接続されるため、2レベルのDWTが施され、その結
果得られる各成分(LL、LH、HL、HH)の垂直方
向および水平方向についてのDWT係数の数はやはり6
4以上128未満ということになり、エントロピー符号
化の効率を損なわず小規模な符号化回路を構成できる。
【0108】ステップS58において、垂直方向、水平
方向のいずれについても512画素以上存在すると認識
された場合には、モードIに設定される。たとえば、ク
ロップがないと仮定すると、A4の原稿を75dpi以
上の解像度で読取ったとき、A5の原稿を150dpi
以上の解像度で読取ったとき、A6の原稿を300dp
i以上の解像度で読取ったときにはモードIとなる。
【0109】モードIは、図17に示すようにスイッチ
422、423およびスイッチ421がYに接続される
ため、3レベルのDWTが施され、その結果得られる各
成分(LL、LH、HL、HH)の垂直方向および水平
方向についてのDWT係数の数は64以上ということに
なる。エントロピー符号化回路の効率を損なわない。ま
た、エントロピー符号化回路441〜444を(64*
64)個の係数毎に行うようにすれば小規模な符号化回
路を構成できる。
【0110】上述の実施例においては、各DWT回路4
01〜403および411〜413に供給されるクロッ
クについては特に言及しなかったが、モードIにおいて
DWT回路401に供給されるクロックは、原稿の画素
数によって異なるが、A5以上A4未満の原稿をクロッ
プすることなく600dpiで読取った場合にはCK1
およびCK2が用いられ、サイズが半分となるごとにそ
れを分周したクロックが用いられる。また、先に説明し
たように、他のDWT回路についてはDWT回路401
に供給されるクロックを分周したものが用いられる。
【0111】同様に、モードIにて取り扱う最小の画素
数の原稿、たとえば、A4の原稿を75dpiの解像度
で読取ったときは、DWT回路401に供給されるクロ
ックはCK4およびCK5ということになり、他のDW
T回路についてはDWT回路401に供給されるクロッ
クをさらに分周したものが用いられる。同様にモードII
においてDWT回路401に供給されるクロックはCK
5およびCK6、モードIIIにおいてDWT回路401
に供給されるクロックはCK6およびCK7、さらにモ
ードIVにおいてDWT回路401に供給されるクロッ
クはCK7およびCK7を1/2分周したクロックとな
る。これらのモードII、IIIおよびIVにおいても、他
のDWT回路についてはDWT回路401に供給される
クロックをさらに分周したものが用いられることは言う
までもない。
【0112】上述した実施例においては、画像の解像度
およびサイズ(クロップされたサイズ)により定められ
る画素数に応じて、DWTのレベル数を決定することに
よって、エントロピー符号化を行う際に効率を保てる範
囲でしかも出来るだけ多くのレベル数のDWTを行うこ
とができ、最大の符号化効率を引きだすことが可能とな
った。
【0113】
【発明の効果】以上、説明したように本件発明の画像入
力装置、画像処理装置、画像入力方法、画像処理方法及
び画像入力システムなどによれば、いかなる解像度やサ
イズの画像を入力するに際してもサブバンド符号化され
た画像から、解像度やサイズが大きく異ならない画像を
容易に復号することが可能となり、符号化後の画像信号
の取り扱いが容易になった。また、最終的に得られるサ
ブバンドの画像のサイズや解像度が所定数以上の変換係
数を有することになるので、符号化そのもの効率も悪く
なることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の実施例に係る画像入力装置(スキャ
ナ)の断面図である。
【図2】本件発明の実施例に係る画像入力システムの構
成を示すブロック図である。
【図3】図2の画像入力システムの基本動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図4】図2における画像処理手段の機能を説明するた
めのブロック図である。
【図5】本件発明の実施例により取り扱われる離散ウエ
ーブレット変換された画像の各サブバンドのデータを模
式的に示す図である。
【図6】本件発明の実施例における符号化部の概略構成
を示すブロック図である。
【図7】図6におけるクロック発生回路の具体的な構成
例を示すブロック図である。
【図8】図6における同時化回路の具体的な構成例を示
すブロック図である。
【図9】図6における各符号化回路の具体的な構成例を
示すブロック図である。
【図10】図9における水平DWT(離散ウエーブレッ
ト変換)回路の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。
【図11】図10の動作タイミングを説明するためのタ
イミングチャートである。
【図12】図9における垂直DWT(離散ウエーブレッ
ト変換)回路の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。
【図13】図12の動作タイミングを説明するためのタ
イミングチャートである。
【図14】本件実施例のスキャナの各動作モードを説明
するための模式図である。
【図15】図9の符号化回路の各部において各動作モー
ドで用いられるクロックを示す図である。
【図16】本件発明の他の実施例における図2画像入力
システムの動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図17】図16により動作する各モードを説明するた
めの図である。
【図18】一般的なスキャナとホストコンピュータのシ
ステムを示す図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 4 移動光学ユニット 6 電気基板 7 パルスモータ 20 ラインセンサ 21 ホストコンピュータ 22 インターフェースケーブル 26 システムコントローラ 29 画像処理手段 30 ラインバッファ 31 インターフェース 32 オフセットRAM 38 ライン合わせ部 42 主走査移動平均部 45 符号化部 46 パッキング部 101 同時化回路 102〜104 符号化回路 111 切換信号発生回路 121 クロック発生回路 401〜403 水平DWT回路 411〜413 垂直DWT回路 421〜423 スイッチ 431〜434 量子化回路 441〜444 エントロピー符号化回路 450 バッファメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 雄一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK23 MA24 MA41 MC11 ME01 PP01 SS15 SS26 TA36 TA39 TC01 TD11 UA02 UA09 UA15 UA38 5C062 AA13 AB02 AB17 AB21 AB41 AB43 AC02 AC03 AC07 AC08 AC25 AC27 AE02 5C076 AA02 AA21 AA22 BA01 BA05 BB04 BB06 BB07 BB22 BB31 CA02 CB01 5C078 AA04 AA09 BA53 BA64 DA01

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学像をデジタル画像に変換する光電変
    換手段と、 当該デジタル画像をサブバンド符号化する符号化手段
    と、 前記デジタル画像の解像度を指定する指定手段と、 指定された解像度に応じて前記サブバンド符号化のレベ
    ル数を決定する制御手段とを具備する画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化手段は前記デジタル画像を離
    散ウエーブレット変換すると共に変換されたデータをエ
    ントロピー符号化し、前記制御手段は前記離散ウエーブ
    レット変換の変換レベル数を制御することを特徴とする
    請求項1に記載の画像入力装置。
  3. 【請求項3】 前記光電変換手段は光学像をライン単位
    で読取るべく構成されており、前記符号化手段は前記デ
    ジタル画像をライン単位で離散ウエーブレット変換する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像入力装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は解像度が高い画像につい
    て、解像度が低い画像に比しサブバンド符号化のレベル
    数が大きくなるように制御することを特徴とする請求項
    1記載の画像入力装置。
  5. 【請求項5】 第1の解像度を有するデジタル画像を入
    力する第1のモードと、当該第1の解像度の1/2の解
    像度を有する第2のモードとを有し、前記制御手段は第
    1のモードにおけるサブバンド符号化のレベル数を第2
    のモードにおけるサブバンド符号化のレベル数より1大
    ならしめることにより、最も低周波バンドの解像度を一
    致させることを特徴とする請求項4記載の画像入力装
    置。
  6. 【請求項6】 光学像をデジタル画像に変換する光電変
    換手段と、 当該デジタル画像をサブバンド符号化する符号化手段
    と、 前記入力する光学像のサイズを指定する指定手段と、 指定されたサイズに応じて前記サブバンド符号化のレベ
    ル数を決定する制御手段とを具備する画像入力装置。
  7. 【請求項7】 前記符号化手段は前記デジタル画像を離
    散ウエーブレット変換すると共に変換されたデータをエ
    ントロピー符号化し、前記制御手段は前記離散ウエーブ
    レット変換の変換レベル数を制御することを特徴とする
    請求項6に記載の画像入力装置。
  8. 【請求項8】 前記光電変換手段は光学像をライン単位
    で読取るべく構成されており、前記符号化手段は前記デ
    ジタル画像をライン単位で離散ウエーブレット変換する
    ことを特徴とする請求項7記載の画像入力装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段はサイズが大きい画像につ
    いて、サイズが小さい画像に比しサブバンド符号化のレ
    ベル数が大きくなるように制御することを特徴とする請
    求項6記載の画像入力装置。
  10. 【請求項10】 第1のサイズを有する原稿を読み取る
    ことによってデジタル画像を入力する第1のモードと、
    当該第1のサイズの1/4のサイズの原稿を読み取るこ
    とによってデジタル画像を入力する第2のモードとを有
    し、前記制御手段は第1のモードにおけるサブバンド符
    号化のレベル数を第2のモードにおけるサブバンド符号
    化のレベル数より1大ならしめることにより、最も低周
    波バンドの画像のサイズを一致させることを特徴とする
    請求項9記載の画像入力装置。
  11. 【請求項11】 前記指定手段は更に前記デジタル画像
    の解像度を指定し、前記制御手段は指定されたサイズ及
    び指定された解像度の双方に応じて前記サブバンド符号
    化のレベル数を決定することを特徴とする請求項6記載
    の画像入力装置。
  12. 【請求項12】 光学像をデジタル画像に変換する光電
    変換手段と、 当該デジタル画像をサブバンド符号化する符号化手段
    と、 前記光電変換手段から符号化手段に入力される画像の画
    素数に従い前記サブバンド符号化のレベル数を決定する
    制御手段とを具備する画像入力装置。
  13. 【請求項13】 前記光電変換手段は光学像をライン単
    位で読取るべく構成されており、前記符号化手段は前記
    デジタル画像をライン単位で離散ウエーブレット変換す
    ることを特徴とする請求項12記載の画像入力装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は前記画像の垂直方向の
    画素数と水平方向の画素数との少ない方の画素数に応じ
    て前記サブバンド符号化のレベル数を決定することを特
    徴とする請求項12記載の画像入力装置。
  15. 【請求項15】 前記サブバンド符号化は2次元の離散
    ウエーブレット変換であり、前記制御手段は最終的に得
    られるウエーブレット変換係数が各成分毎に垂直方向お
    よび水平方向に所定数以上存在するようにサブバンド符
    号化のレベル数を制限することを特徴とする請求項14
    記載の画像入力装置。
  16. 【請求項16】 さらに前記光電変換手段からの画像を
    クロップする手段を有し、当該クロップ手段でクロップ
    された画像を前記符号化手段でサブバンド符号化するこ
    とを特徴とする請求項14記載の画像入力装置。
  17. 【請求項17】 光学像を光電変換することにより得た
    デジタル画像をサブバンド符号化するに際し、前記デジ
    タル画像の指定解像度に応じて前記サブバンド符号化の
    レベル数を決定することを特徴とする画像入力方法。
  18. 【請求項18】 前記サブバンド符号化により、前記デ
    ジタル画像を離散ウエーブレット変換すると共に変換さ
    れたデータをエントロピー符号化し、前記デジタル画像
    の指定解像度に応じて離散ウエーブレット変換の変換レ
    ベル数を決定することを特徴とする請求項17に記載の
    画像入力方法。
  19. 【請求項19】 解像度が高い画像について、解像度が
    低い画像に比しサブバンド符号化のレベル数が大きくな
    ることを特徴とする請求項17記載の画像入力方法。
  20. 【請求項20】 光学像を光電変換することにより得た
    デジタル画像をサブバンド符号化するに際し、入力する
    光学像のサイズに応じて前記サブバンド符号化のレベル
    数を決定することを特徴とする画像入力方法。
  21. 【請求項21】 サイズが大きい画像について、サイズ
    が小さい画像に比しサブバンド符号化のレベル数が大き
    くなるようにしたことを特徴とする画像入力方法。
  22. 【請求項22】 入力する光学像のサイズ及び指定され
    た解像度の双方に応じて前記サブバンド符号化のレベル
    数を決定することを特徴とする請求項20記載の画像入
    力方法。
  23. 【請求項23】 光学像を光電変換することにより得た
    デジタル画像をサブバンド符号化するに際し、符号化し
    ようとする画像の画素数に従い前記サブバンド符号化の
    レベル数を決定することを特徴とする画像入力方法。
  24. 【請求項24】 前記レベル数は前記画像の垂直方向の
    画素数と水平方向の画素数との少ない方の画素数に応じ
    て決定されることを特徴とする請求項23記載の画像入
    力方法。
  25. 【請求項25】 前記サブバンド符号化は2次元の離散
    ウエーブレット変換であり、最終的に得られるウエーブ
    レット変換係数が各成分毎に垂直方向および水平方向に
    所定数以上存在するようにサブバンド符号化のレベル数
    が制限されることを特徴とする請求項24記載の画像入
    力方法。
  26. 【請求項26】 光電変換された画像をクロップ可能と
    し、当該クロップされた画像をサブバンド符号化するこ
    とを特徴とする請求項24記載の画像入力方法。
  27. 【請求項27】 入力されたデジタル画像をサブバンド
    符号化する符号化手段と、 前記デジタル画像の解像度に応じて前記サブバンド符号
    化のレベル数を決定する制御手段とを具備する画像処理
    装置。
  28. 【請求項28】 前記符号化手段は前記デジタル画像を
    離散ウエーブレット変換すると共に変換されたデータを
    エントロピー符号化し、前記制御手段は前記離散ウエー
    ブレット変換の変換レベル数を制御することを特徴とす
    る請求項27に記載の画像処理装置。
  29. 【請求項29】 前記デジタル画像の解像度を外部装置
    から入力することを特徴とする請求項27記載の画像入
    力装置。
  30. 【請求項30】 前記制御手段は解像度が高い画像につ
    いて、解像度が低い画像に比しサブバンド符号化のレベ
    ル数が大きくなるように制御することを特徴とする請求
    項27記載の画像処理装置。
  31. 【請求項31】 第1の解像度を有するデジタル画像を
    入力する第1のモードと、当該第1の解像度の1/2の
    解像度を有する第2のモードとを有し、前記制御手段は
    第1のモードにおけるサブバンド符号化のレベル数を第
    2のモードにおけるサブバンド符号化のレベル数より1
    大ならしめることにより、最も低周波バンドの解像度を
    一致させることを特徴とする請求項30記載の画像処理
    装置。
  32. 【請求項32】 入力されたデジタル画像をサブバンド
    符号化する符号化手段と、 前記入力するデジタル画像のサイズに応じて前記サブバ
    ンド符号化のレベル数を決定する制御手段とを具備する
    画像処理装置。
  33. 【請求項33】 前記制御手段はサイズが大きい画像に
    ついて、サイズが小さい画像に比しサブバンド符号化の
    レベル数が大きくなるように制御することを特徴とする
    請求項32記載の画像処理装置。
  34. 【請求項34】 第1のサイズを有する画像入力する第
    1のモードと、当該第1のサイズの1/4のサイズの画
    像を入力する第2のモードとを有し、前記制御手段は第
    1のモードにおけるサブバンド符号化のレベル数を第2
    のモードにおけるサブバンド符号化のレベル数より1大
    ならしめることにより、最も低周波バンドの画像のサイ
    ズを一致させることを特徴とする請求項33記載の画像
    処理装置。
  35. 【請求項35】 前記制御手段は、前記入力画像のサイ
    ズ及び当該入力画像の解像度の双方に応じて前記サブバ
    ンド符号化のレベル数を決定することを特徴とする請求
    項32記載の画像処理装置。
  36. 【請求項36】 入力されたデジタル画像をサブバンド
    符号化する符号化手段と、 前記入力された画像の画素数に従い前記サブバンド符号
    化のレベル数を決定する制御手段とを具備する画像処理
    装置。
  37. 【請求項37】 前記制御手段は前記画像の垂直方向の
    画素数と水平方向の画素数との少ない方の画素数に応じ
    て前記サブバンド符号化のレベル数を決定することを特
    徴とする請求項36記載の画像処理装置。
  38. 【請求項38】 前記サブバンド符号化は2次元の離散
    ウエーブレット変換であり、前記制御手段は最終的に得
    られるウエーブレット変換係数が各成分毎に垂直方向お
    よび水平方向に所定数以上存在するようにサブバンド符
    号化のレベル数を制限することを特徴とする請求項37
    記載の画像処理装置。
  39. 【請求項39】 さらに前記入力された画像をクロップ
    する手段を有し、当該クロップ手段でクロップされた画
    像を前記符号化手段でサブバンド符号化することを特徴
    とする請求項37記載の画像処理装置。
  40. 【請求項40】 入力されたデジタル画像をサブバンド
    符号化するに際し、当該デジタル画像の解像度に応じて
    前記サブバンド符号化のレベル数を決定することを特徴
    とする画像処理方法。
  41. 【請求項41】 入力されたデジタル画像をサブバンド
    符号化するに際し、当該デジタル画像のサイズに応じて
    前記サブバンド符号化のレベル数を決定することを特徴
    とする画像処理方法。
  42. 【請求項42】 入力されたデジタル画像のサイズ及び
    当該入力画像の解像度の双方に応じて前記サブバンド符
    号化のレベル数を決定することを特徴とする請求項32
    記載の画像処理方法。
  43. 【請求項43】 入力されたデジタル画像をサブバンド
    符号化するに際し、符号化しようとする画像の画素数に
    従い前記サブバンド符号化のレベル数を決定することを
    特徴とする画像処理方法。
  44. 【請求項44】 前記レベル数は前記画像の垂直方向
    の画素数と水平方向の画素数との少ない方の画素数に応
    じて決定されることを特徴とする請求項43記載の画像
    処理方法。
  45. 【請求項45】 前記サブバンド符号化は2次元の離散
    ウエーブレット変換であり、最終的に得られるウエーブ
    レット変換係数が各成分毎に垂直方向および水平方向に
    所定数以上存在するようにサブバンド符号化のレベル数
    が制限されることを特徴とする請求項44記載の画像処
    理方法。
  46. 【請求項46】 光電変換された画像をクロップ可能と
    し、当該クロップされた画像をサブバンド符号化するこ
    とを特徴とする請求項44記載の画像処理方法。
  47. 【請求項47】 光学像をデジタル画像に変換するスキ
    ャナと、 当該スキャナを制御するホストコンピュータからなり、 前記スキャナは前記デジタル画像をサブバンド符号化す
    る符号化手段を具備し、前記ホストコンピュータにより
    指定された前記スキャナの読み取りの解像度に応じて、
    前記符号化手段による前記サブバンド符号化のレベル数
    を決定することを特徴とする画像入力システム。
  48. 【請求項48】 光学像をデジタル画像に変換するスキ
    ャナと、 当該スキャナを制御するホストコンピュータからなり、 前記スキャナは前記デジタル画像をサブバンド符号化す
    る符号化手段を具備し、前記ホストコンピュータにより
    指定された前記スキャナの原稿読み取りサイズに応じ
    て、前記符号化手段による前記サブバンド符号化のレベ
    ル数を決定することを特徴とする画像入力システム。
  49. 【請求項49】 前記ホストコンピュータにより指定さ
    れた前記スキャナの読み取り解像度及び前記原稿読み取
    りサイズの双方に応じて前記サブバンド符号化のレベル
    数を決定することを特徴とする請求項48記載の画像入
    力システム。
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