JP2001285015A - 圧電共振子 - Google Patents
圧電共振子Info
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Abstract
対応した小型の圧電共振子を提供することを目的として
いる。 【解決手段】振動空間Aを有する基体1と、該基体1表
面に形成され、前記振動空間Aを被覆してなる支持膜2
と、該支持膜2上に形成された中間層3と、該中間層3
上に形成され、かつ一対の電極4、7で挟持された圧電
体5からなる振動体とを具備した圧電共振子において、
前記支持膜2が窒化珪素、前記中間層3が酸化チタン、
前記圧電体5がPbZrTiO3系セラミックスまたは
PbTiO3系セラミックスからなることを特徴とす
る。
Description
AN等に用いられる圧電共振子に関するものであり、特
に、圧電体の厚み縦振動の共振を利用した圧電共振子に
関するものである。
波数の高周波数化がますます進んでおり、これに伴っ
て、これらの電気信号に対して用いられるフィルタも高
周波数に対応したものが要求され、開発が行われてい
る。
ウェーブ・レゾネーター(BAWR)と呼ばれる共振子
とそれを用いたフィルタの開発が進められている。これ
は、入力される高周波電気信号に対して、圧電薄膜が振
動を起こし、その振動が、薄膜の厚さ方向に共振を起こ
すことを用いた共振子であり、GHz領域の高い共振周
波数を持つレゾネーターなどへの応用が期待されるとと
もに、この共振子を複数並べることにより、GHz領域
の高い共振周波数に対応したフィルタが期待されてい
る。
うに、基体21と、該基体21表面上に形成された支持
膜22と、該支持膜22上に形成された中間層23と、
該中間層23上に形成された第1電極24と、該第1電
極24上に形成された圧電体25と、該圧電体25上に
形成された2つの第2電極26とからなるもので、例え
ば特開平10−209793号公報に開示されており、
基体21はSi、支持膜22はSiO2、中間層23は
Ti、第1電極24はPt、圧電体25はPZT、第2
電極26はAlが用いられている。
空間Aを被覆するように、基体21上面に支持膜22を
形成することにより、支持膜22の空間Aに接する部分
が振動することになる。したがって、空間Aに接する支
持膜22と、その表面に形成された中間層23、第1電
極24、圧電体25、および第2電極26が一体となっ
て振動するので、これらの層を支える支持膜22は強度
が要求される。
えると、支持膜が薄く、音速の大きな材料が望まれ、支
持膜に窒化珪素を形成した圧電共振子が特開昭60−6
8711号公報に提案されている。
と、該基体31表面上に形成された支持膜32と、該支
持膜32上に形成された第1電極34と、該第1電極3
4上に形成された圧電体35と、該圧電体35上に形成
された2つの第2電極36と、該第2電極36上に形成
された保護膜37で構成されている。
た振動空間Aを被覆するように、基体31上面に支持膜
32を形成することにより、支持膜32の空間Aに接す
る部分が振動することになる。また、基体31はSi、
支持膜32はSi3N4、第1電極34および第2電極3
6はCr−AuまたはTi−Au、圧電体35はZn
O、AlNまたはCdSが用いられている。
35としてZnO、AlNまたはCdSなどの強誘電体
以外の圧電体を用いて共振子を構成すると、圧電性が小
さいため、大面積となって小型の共振子を実現できない
という問題があった。
を持つ強誘電体の酸化物であるPbZrTiO3系セラ
ミックスまたはPbTiO3系セラミックスなどを圧電
体35として用いた場合、圧電体35の形成時に、金属
膜からなる第1電極34と金属酸化物からなる圧電体3
5との界面でPbを主体とする反応層が形成され、この
反応層を介して第1電極34と圧電体35との密着性が
良好となる。
と支持膜32とが当接してなる部位においては、酸化物
である圧電体と窒化物である支持膜との界面で原子レベ
ルの結合を形成しにくいため、密着性が悪く、剥離、膨
れおよびボイド形成といった現象が発生し、製品不良率
が高くなり、たとえ良品となっても内部応力が高く、信
頼性が低いという問題があった。
高く、高周波に対応した小型の圧電共振子を提供するこ
とを目的としている。
振動空間を有する基体と、該基体表面に形成され、前記
振動空間を被覆してなる支持膜と、該支持膜上に形成さ
れた中間層と、該中間層上に形成され、かつ一対の電極
で挟持された圧電体からなる振動体とを具備した圧電共
振子において、前記支持膜が窒化珪素、前記中間層が酸
化チタン、前記圧電体がPbZrTiO3系セラミック
ス(以下、単にPZTと記すことがある)またはPbT
iO3系セラミックス(以下、単にPTと記すことがあ
る)であることを特徴とするものである。
膜、PZTまたはPTからなる圧電体との間に酸化チタ
ンからなる中間層を形成することにより、中間層と支持
膜の界面および中間層と圧電体の界面で、Tiの関与す
る原子結合が形成され、支持膜と圧電体との密着性が向
上し、その結果、製品の不良が減少し、信頼性を高める
ことができる。また、強度が高く、音速度の高い窒化珪
素を用いるため、GHzオーダーの高周波に対応ができ
る。また、PZTまたはPTを用いるため、圧電性が大
きく、小型化が可能となる。
i層との積層体であることが好ましい。そして、Ti層
を支持膜上に、Au層をTi層上に形成することが望ま
しい。すなわち、AuはPtに比べて体積抵抗値が1/
5と小さいため、大きなQ値が期待できる。また、Ti
を中間層として用いることで支持膜と密着性が高く信頼
性の高い圧電共振子を実現できる。
制するため、酸化チタンからなる中間層の厚みが10〜
300nmであることが好ましい。
の強度を有し、かつGHzオーダーのより高い周波数で
共振するために、窒化珪素からなる支持膜の厚みが0.
3〜3μmであることが好ましい。
すように、基体1上に支持膜2が形成され、この支持膜
2の上面に、中間層3が形成され、この中間層3の上面
に、第1電極4が形成され、さらにその上に圧電体5、
第2電極7が順次設けられている。第1電極4および第
2電極7が圧電体5を挟持して振動体8が形成されてい
る。また、支持膜2の振動体8形成面の反対側には、振
動空間Aが設けられている。
珪素からなることが重要である。窒化珪素は、高強度、
高硬度であるばかりでなく、残留応力を小さく抑えるこ
とが可能であり、スパッタ法やCVD法等の方法で形成
できる。特に、ECRスパッタ法で作製した窒化珪素が
好適である。この膜は高硬度で、しかも内部残留応力が
小さく、支持膜として適している。
して十分な強度を有し、かつ高周波数に対応するため、
0.3〜3μmが好ましく、特に、最小値は0.4μ
m、さらには0.5μmが好適で、最大値は2μm、特
にさらには1μmが好ましい。
酸化チタンは酸化物であるが、構成元素であるTiは、
窒化物である窒化チタンも形成するため、窒化珪素との
界面で、Ti−N−Siの結合を作り、高い密着性が得
られる。
ため、酸化珪素などに見られるような非晶質に特徴的な
大きな超音波の吸収によるエネルギーの散逸が小さく、
また、音速が大きいため、高周波用途に適している。そ
して、本発明の共振子に用いられる圧電体5は強誘電体
であり、Ti−O結合を含むTi含有の酸化物を骨格と
するため、酸化チタンが強誘電体形成時の核となる。し
たがって、圧電体5との結合が強く、大きな密着性を示
す。
によって、圧電体5からのPb拡散を抑制することがで
き、膨れの発生を防止するバリア層として効果もある。
PbTiO3膜、PbZrTiO3膜、(Pb、La)T
iO3膜などのPT系またはPZT系セラミックスから
なる圧電体を膨れなしに形成するため、中間層3の厚み
は10〜300nm、特に100nm〜200nmが望
ましい。
により形成するか、またはDCスパッタ法等において酸
素を導入するなどの方法により形成される。
構成され、Tiは酸化チタン上に形成され、AuはTi
上に形成されている事が望ましい。すなわち、Auは体
積抵抗値が小さいため、大きな共振子Q値を期待でき
る。また、Tiは、中間層である酸化チタンとAu層と
の密着性を高める効果がある。
法、DCスパッタ法、真空蒸着法等気相成長法により形
成される。
は、共振子Q値および共振周波数を向上するため、10
0〜300nm、特に100nm〜200nmが望まし
い。Au電極膜の厚みが100nm未満であると電極膜
の持つ抵抗値が大きくなり、共振子のQ値が低下する傾
向がある。また、膜厚が300nmより大きくなると、
Auの比重が大きいため、質量負荷効果が大きく、共振
周波数が低下する傾向がある。
は、密着性と電気抵抗の大きさから、3〜20nm、特
に5〜15nmが望ましい。3nm未満では、島状に分
布し、Tiが酸化チタンを被覆する被覆面積が小さくな
り、Ti層として十分に機能しにくくなる。またTi層
の厚みが20nmより大きいと、アンカー効果が十分に
及ばなくなり、Ti層による密着性向上の効果が低下す
る傾向がある。
なる。強誘電体としては、PZT、PTなどのペロブス
カイト構造を持つ酸化物、KSr2Nb5O15等のタング
ステンブロンズ構造を持つ酸化物があるが、本発明では
圧電性の大きさ、絶縁性および製造上の容易さからPZ
T系、PT系セラミックスを用いることが重要である。
パッタ法等の気相成膜法やゾルゲル法等の溶液法で形成
できる。その厚みは、2μm以下、特に1μm以下が望
ましい。これは、厚み縦振動を用いるBAWRにおいて
は、使用周波数である共振周波数が厚みに逆比例し、1
GHz以上の周波数で使用するためである。
電体5の厚みを小さくすれば良いが、小さすぎると共振
子のQ値が小さくなる傾向があるため、圧電体5は、第
1電極4の厚み以上であることが好ましい。
層に酸化チタンを、圧電体にPZTまたはPT系または
PZT系セラミックスを用いた組合せとすることによ
り、小型で、高周波に対応した圧電共振子を実現でき
る。また、支持膜と中間層、中間層と圧電体との密着性
を高めると共に、上記の組合せにより圧電共振子全体の
内部応力を低下できるため、信頼性が高く、製造工程に
おける歩留まりも向上できる。
り、基体1表面に形成する圧電体5の表面が平滑になる
ために、十分な平坦度と表面粗さ、例えば5μm以下の
平坦度とRa0.1μm以下の表面粗さを保有していれ
ば、特に材料を限定するものではない。
エッチング法や、反応性イオンエッチング法等を用いた
エッチングにより、振動空間Aが形成されている。基体
1の振動空間Aとは、振動体8の振動を基体1に伝達し
ないための空間を言い、基体1に貫通孔を形成したり、
基体1の支持膜2を形成する部分に凹状の窪みを形成し
たりすることにより作製される。
るため、材料および製造方法に特に制限をするものでは
ないが、低抵抗の点でAlまたはAuが望ましい。特
に、重量を考慮するとAlが最も好適である。
タ法等の気相成膜法などにより形成できる。また、その
厚みは周波数への影響を小さくし、導電性を確保するた
めに、20〜300nmの範囲とすることが望ましい。
特に、電気抵抗と質量負荷効果を考慮すると、50〜2
00nmが望ましい。
に、5〜50nm、特に10〜30nmの厚みで、Ti
などの薄膜を圧電体5と第2電極7との間に形成しても
差し支えない。
子では、中間層として酸化チタンを用いることにより、
剥離や膨れの問題を生じること無く共振子やフィルタを
形成できる。これにより、強度、音響特性に優れた窒化
珪素膜を支持体とし、圧電性の大きなPb系ペロブスカ
イト材料を用いてQ値を高くできる。したがって、製品
の不良が少なく、信頼性が高く、高周波に対応した小型
の圧電共振子の実現が可能となる。
基体11上に支持膜12が形成され、この支持膜12の
上面に、中間層13が形成され、この中間層13の上面
に、第1電極14、第1圧電体15a、圧電体の分極用
に中間電極16、第2圧電体15bおよび第2電極17
が順次設けられている。
圧電体15aおよび15bを挟持して振動体18が形成
されている。また、支持膜12の振動体18形成面の反
対側には、振動空間Aが設けられている。
誘電体であることが重要である。したがって、圧電体が
強誘電体の場合、分極軸の向きは分極用電極を用いて容
易に逆向きにできるため、分極方向の異なる圧電体を積
層させることにより、各圧電体に半波長の定在波を固定
させることができる。例えば、圧電体15aおよび15
bは、図2に示した矢印のように、互いに逆向きの分極
方向を有しており、これにより、圧電体が同じ厚みで
も、分極して逆向きにすることによって、さらに高い周
波数を実現できる。
l、PtまたはAuが望ましい。特に、圧電体膜形成の
容易さの点で、PtまたはAuが好ましい。また、中間
電極16の厚みは、共振周波数への影響を小さくすると
ともに、導電性を確保するために、10〜300nmの
範囲とすることが望ましい。また、電気抵抗と質量負荷
効果を考慮すると、特に50〜150nmが望ましい。
向上するために、5〜50nm、特に5〜30nmの厚
みで、Tiなどの中間層を電極材料と圧電材料との間に
形成しても差し支えない。
により厚み100μmの窒化珪素膜(以後SN膜とい
う)を両面に形成したSi基板の一方の表面に、ECR
スパッタ法によりSN膜またはRFスパッタ法により酸
化珪素を作製し、支持膜とした。支持膜2の厚みを表1
に示した。
中間層3としてTi層を150℃で形成した。700℃
に加熱した炉中に投入し、10分間大気中酸化処理を施
し、180nmの厚みの酸化チタン層を形成した。酸化
チタン層の厚みは、Ti層の厚みにより制御した。酸化
チタン層の厚みは、Ti層厚みの約2倍であった。
りに酸化珪素(SiO2)を形成した。すなわち、RF
マグネトロンスパッタ法により、SiO2ターゲットを
用いて作製した。作製条件は、5%の酸素を含有したA
rガスをスパッタガスとして導入し、RFパワー300
W、100℃で成膜した。中間層3の厚みを表1に示し
た。
Fマグネトロンスパッタ法により300℃で第1電極と
してTi層を形成し、続いてその上にAu層を成膜し
た。それぞれ、RFパワーは300Wと100Wであっ
た。各層の厚みを表1に示した。
ング法により、Au層との電極のパターン加工を行っ
た。Au層のエッチングはシアン化カリウム溶液を用い
た。エッチングは室温で行った。エッチング時間は約2
5秒である。なお、Ti層は、その上に形成する圧電体
形成時に酸化され、絶縁体となるため、エッチング加工
は行わない。
ZnO膜またはPb系ペロブスカイト膜からなる圧電体
5を形成した。まず、ZnO膜は、ZnO焼結体をター
ゲットとし、RFスパッタ法により作製した。また、P
b系ペロブスカイト膜をゾルゲル法により成膜した。
b,La)TiO3(PLT)を作製した。まず、1M
濃度の前駆体溶液を作製した。組成比は、PZTではP
b:Zr:Ti=1.10:0.53:0.47、PL
TではPb:La:Ti=0.90:0.10:1.0
である。
−メトキシエタノール(CH3OC2H5OH)を用い
た。スピンコート法(3000rpm、30秒)により
室温、大気中で前駆体溶液を基板に塗布し、360℃
(PZT膜)もしくは300℃(PLT)に加熱したホ
ットプレートを用いて熱処理しゲル膜を作製した。溶液
塗布乾燥・熱処理を6回繰返した後、炉により680℃
(PZT)もしくは550℃(PLT)で10分間焼成
した。この圧電体5の厚みを表1に示した。
チング法により、PZT膜のパターン加工を行った。レ
ジスト加工後、ふっ硝酸を用いて室温でエッチングし
た。
ターンを形成した。まず、ネガレジストパターンを形成
した。次に、RFスパッタ法によりAl膜を基板温度2
0℃で成膜した。RFパワー、成膜時間は300Wで4
分間である。次に、アセトン中に浸漬し、レジスト溶解
により、Alパターンを形成した。
CVDで形成した窒化珪素膜をフォトレジスト法とRI
Eを用いてパターニングし、マスクパターンを形成し
た。その後、専用治具に試料をセットし、43重量%濃
度のKOH溶液に投入し、KOH溶液によりSi基板を
エッチング除去し、基体に振動空間を形成した。条件
は、68℃の溶液を用いて17時間エッチングである。
動空間を設けたパターニングされた振動体からなる図1
の共振子を作製した。
した構造と等価である。フィルタ構成を踏まえて、配線
による電気的接続構造の共振子とした。
価装置(Radient Technologies Inc.製RT6000S)により
分極電界履歴曲線を測定し、電気的絶縁性とショートの
評価を行った。そして、Al上部電極とAu下部電極間
に10Vの直流電圧を10秒間印加し、圧電体の分極処
理を行った。
ラメータS11の測定により行った。RFネットワークア
ナライザHP8719C(ヒューレットパッカード社
製)と、RFマイクロプローブを用い、S11の周波数特
性を測定する事により、共振周波数と反共振周波数を評
価した。また、共振周波数と反共振周波数との差を、周
波数幅とした。
ンを形成し、その内から任意の20個を選び出し、パタ
ーンの絶縁不良率を測定した。また、共振周波数は絶縁
性が確保できた共振子の中で任意の5個について測定
し、平均値を算出した。表1に結果を示す。
35%以下、共振周波数1.46GHz以上、周波数幅が
55MHz以上であった。
いない本発明の範囲外の試料No.24は、剥離が発生
した。また、支持膜に窒化珪素の代わりに酸化珪素を形
成した本発明の範囲外の試料No.25は、不良率が3
5%、共振周波数2.45GHzであったが、周波数幅が
40MHzと小さかった。
発明の範囲外の試料No.26は、不良率が55%、共
振周波数2.71GHz、周波数幅が30MHzであった。ま
た、圧電体に酸化亜鉛を用いた本発明の範囲外の試料N
o.27は、不良率が5%、共振周波数3.62GHzで
あったが、周波数幅が50MHzと小さかった。 実施例2 図2に示す圧電共振子を作製した。第1圧電体15aの
成膜までは実施例1と同様である。
厚のTi層、続いてAu中間電極16を成膜した。基板
温度250℃、DCパワーは1kWである。フォトリソ
グラフ法と化学的エッチング法により、Au中間電極1
6のパターン加工を行った。
により形成した。形成条件は、第1圧電体15aと同様
である。
を、実施例1と同様の条件で行った。第2圧電体15b
のエッチングを行った後、第1圧電体15aのエッチン
グを行った。なお、中間電極と下部電極が同じAuであ
るため、レジストにより中間電極パターンを保護してエ
ッチングを行った。条件は第2圧電体15bと同様であ
る。
1と同様にして行い、圧電共振子を作製した。分極処理
および評価方法は、実施例1と同様に行った。結果を表
2に示す。
が35%以下、共振周波数2.65GHz以上、周波数幅
が65MHz以上であった。
を用い、中間層に酸化チタン、圧電体にPbZrTiO
3系セラミックスまたはPbTiO3系セラミックスを用
いることにより、支持膜上に中間層を介して圧電体を形
成しても密着性が良好となり、その結果、製品不良率が
低下し、信頼性の高い、高周波に対応した圧電共振子が
実現できる。
電共振子の一部の断面図、(b)は圧電共振子の斜視図
である。
Claims (4)
- 【請求項1】振動空間を有する基体と、該基体表面に形
成され、前記振動空間を被覆してなる支持膜と、該支持
膜上に形成された中間層と、該中間層上に形成され、か
つ一対の電極で挟持された圧電体からなる振動体とを具
備した圧電共振子において、前記支持膜が窒化珪素、前
記中間層が酸化チタン、前記圧電体がPbZrTiO3
系セラミックスまたはPbTiO3系セラミックスから
なることを特徴とする圧電共振子。 - 【請求項2】振動体を構成する電極が、Au層とTi層
との積層体であることを特徴とする請求項1記載の圧電
共振子。 - 【請求項3】酸化チタンからなる中間層の厚みが、10
〜300nmであることを特徴とする請求項1または2
記載の圧電共振子。 - 【請求項4】窒化珪素からなる支持膜の厚みが0.3〜
3μmであることを特徴とする請求項1乃至3のうちい
ずれかに記載の圧電共振子。
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JP4471443B2 (ja) | 2010-06-02 |
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