JP2001284351A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2001284351A
JP2001284351A JP2000092482A JP2000092482A JP2001284351A JP 2001284351 A JP2001284351 A JP 2001284351A JP 2000092482 A JP2000092482 A JP 2000092482A JP 2000092482 A JP2000092482 A JP 2000092482A JP 2001284351 A JP2001284351 A JP 2001284351A
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metal film
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Shinichi Fukada
晋一 深田
Nobuhiro Konishi
信博 小西
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMP研磨に先立って充分な平坦化が可能な
技術を提供する。 【解決手段】 絶縁膜に形成された溝もしくは孔パター
ン内に選択的に金属膜を埋め込むことにより配線パター
ンを形成するダマシン配線形成法を用いた半導体装置の
製造方法において、前記溝もしくは孔パターンを含む全
面に金属膜を形成し、前記金属膜上に皮膜を形成し、こ
の皮膜と溝もしくは孔パターン外の金属膜とを研磨除去
する。上述した手段によれば、幅広配線で発生するディ
ッシング現象、密パターンで発生するエロージョン現象
を抑えることが可能となる。その結果、配線膜厚の減少
を防止して微細配線の配線抵抗の増加を低減させること
により、マージンを含めた配線抵抗仕様を従来より低抵
抗側に設定することが可能となり、製品を高速化するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に化学機械研磨方法であるCMP(Chemi
cal Mechanical Polishing)を用いたダマシン法による
配線形成に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化による高集積化が進
む中で、各素子を接続し回路を構成する配線も微細にな
り、その配線長も増大している。このため、配線抵抗の
増加による遅延或いは発熱等が大きな問題となってく
る。この問題を解決するために、より低抵抗の配線材料
として銅が用いられ始めている。
【0003】本発明者等も、高速論理回路を対象とし
て、メッキによる銅を用いた多層配線技術(Cuデュア
ルダマシン配線技術)の開発を進めている。デュアルダ
マシンに限らず一般にダマシンプロセスにおいては、絶
縁膜に設けた溝もしくは孔パターンを埋め込んで金属膜
を形成するが、形成された金属膜表面には溝もしくは孔
パターンを反映した凹凸の生じることが避けられない。
特に、デュアルダマシンでは、溝が深くなるため、メッ
キ法を用い銅で埋め込む場合に、溝パターン上で銅膜が
厚く成長する所謂オーバーフィリング現象が起こり銅膜
表面の平坦性が大きく損なわれる。
【0004】この現象は次の銅‐CMP工程に大きな負
担となる。即ち、銅‐CMPにより基板上の不要な銅を
研磨除去する際に、銅膜の厚い部分を基準に研磨時間等
の条件を決めることになるが、この条件では銅膜の薄い
部分に対しては過剰に研磨することになる。
【0005】また、CMPによって過剰に研磨された場
合には、幅の広い溝もしくは孔パターンの中央部の金属
膜が膜減りするディッシング現象が生じ、他に、微細な
溝もしくは孔パターンが密接した領域では、その領域の
中央部分が過剰に研磨されて、金属膜のみならず周囲の
基板絶縁膜まで研磨されてしまうエロージョン現象が生
じる。こうしたディッシングやエロージョンによって、
配線の膜厚が減少することとなり、配線抵抗が上昇して
しまう。
【0006】また、このような基板平坦性の劣化によっ
て、例えば上層配線形成の露光時に焦点深度のマージン
が減少するという問題が発生し、こうした問題は層を重
ねるにつれて顕著なものとなる。このため、CMP研磨
前に金属膜表面をいかに平坦にするかがダマシンプロセ
スの鍵技術となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】こうした問題への対策
として、銅メッキ技術を工夫することで銅膜表面の平坦
化を図る方法がある。即ち、銅メッキを、異方性メッキ
技術により微細溝/孔パターンを埋め込む第1段階と、
広いエリアにコンフォーマルに銅膜形成する第2段階と
に分けて行なうことによって、異方性メッキに起因する
オーバーフィリング現象を抑制しようとするものであ
る。
【0008】しかしながら、この方法はあくまで局部的
な銅表面の平坦性が損なわれるのを軽減するに過ぎず、
平坦化としては充分ではなく銅‐CMP時の過剰研磨は
対策しきれていない。従って、銅‐CMPに先立って積
極的に銅膜表面を平坦化する技術が求められている。
【0009】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、CMP研磨に先立って充分な平
坦化が可能な技術を提供することを課題とするものであ
る。
【0010】本発明の前記ならびにその他の課題と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0012】絶縁膜に形成された溝もしくは孔パターン
内に選択的に金属膜を埋め込むことにより配線パターン
を形成するダマシン配線形成法を用いた半導体装置の製
造方法において、前記溝もしくは孔パターンを含む全面
に金属膜を形成し、前記金属膜上に皮膜を形成し、この
皮膜と溝もしくは孔パターン外の金属膜とを研磨除去す
る。
【0013】上述した手段によれば、微細ダマシンプロ
セス、特にデュアルダマシンプロセスにおいて、パター
ンの疎密による配線抵抗の変動を抑えることが可能とな
る。また、幅広配線で発生するディッシング現象、密パ
ターンで発生するエロージョン現象を抑えることが可能
となる。その結果、配線膜厚の減少を防止して微細配線
の配線抵抗の増加を低減させることにより、マージンを
含めた配線抵抗仕様を従来より低抵抗側に設定すること
が可能となり、製品を高速化することができる。また、
オーバー研磨による微細配線の膜減りを抑えることによ
り、配線強度の均一化を図ることができ、製品の信頼性
を向上させることができる。
【0014】更に、ディッシング及びエロージョンによ
る基板表面の凹凸を低減できるため、その後の工程への
負担を軽減できる。即ち、上層の配線層を形成するホト
リソグラフィ工程での焦点深度マージンの拡大、或いは
CMP工程での研磨残りポテンシャルの低減が図れ、そ
れにより歩留まりを向上させ製品コストを低減させるこ
とができる。
【0015】以下、本発明の構成について、実施の形態
とともに説明する。
【0016】なお、実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1乃至図11
は本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を
工程毎に示す縦断面図である。
【0018】先ず、所定の半導体素子が形成された半導
体基板1主面上に、例えば、プラズマCVDによる窒化
珪素膜2を50nm、TEOSを用いたプラズマCVD
による酸化珪素膜3を450nm順次積層した絶縁膜を
形成する。この状態を図1に示す。
【0019】次に、ホトリソグラフィにより、酸化珪素
膜3上に、溝パターンとなる加工領域を露出させたレジ
ストマスク4を形成する。この状態を図2に示す。
【0020】次に、このレジストマスク4を用いて酸化
珪素膜3をドライエッチングして溝パターンを形成す
る。この際、窒化珪素膜2はエッチングストッパとして
機能する。この状態を図3に示す。
【0021】次に、レジストマスク4を除去し酸化珪素
膜3を露出させる。この状態を図4に示す。
【0022】次に、溝パターンの内壁にて銅の拡散防止
バリヤとして機能するとともに銅と酸化珪素膜3との接
着性を向上させるために、タンタルを用いた拡散防止膜
5を半導体基板1全面に形成する。本実施の形態ではタ
ーゲット‐基板間距離が200mmのロングスロースパ
ッタ法で、半導体基板平面上の膜厚が100nmに形成
した。拡散防止膜5としては、タンタルに替えて、同じ
く銅の拡散防止機能を有する窒化タンタル、窒化チタン
を使用することもできる。この状態を図5に示す。
【0023】次に、この拡散防止膜5の形成された基板
上にメッキのシード層6となる銅膜をスパッタ法で形成
する。本実施の形態ではターゲット−基板間距離が20
0mmのロングスロースパッタ法で、基板平面上の膜厚
が100nmに形成した。この状態を図6に示す。
【0024】次に、この銅シード層6上にさらに銅メッ
キ膜7を300nm形成する。銅メッキは通常の硫酸銅
‐硫酸をベースとしたメッキ液を使用した。溝パターン
上で銅メッキ膜7が厚く成長する所謂オーバーフィリン
グ現象が見られるが、前述した二段階メッキによって、
こうしたオーバーフィリング現象を抑制する方法を併用
してもよい。この状態を図7に示す。
【0025】次に、この銅メッキ膜7の形成された半導
体基板全面に有機性の皮膜8を形成する。本実施の形態
では膜厚制御性、均一性に優れたスピン塗布法によった
が、必要な膜厚及び均一性が得られれば必ずしもスピン
塗布である必要はない。この状態を図8に示す。
【0026】本実施の形態においては皮膜8には、ノボ
ラック樹脂やPMMA(ポリメチルメタクリレート)等
のホトレジスト材料と類似の材料を基材に使用し、分子
量をわずかに水溶性が残る程度に調整した。これは、皮
膜8をCMP除去する際に発生する研磨片を異物源やス
クラッチの発生原因としないためである。また、CMP
に銅用スラリを使用する場合、皮膜8に対する研磨能力
を期待できない場合も存在する。その場合でも、皮膜8
が水溶性であれば徐々にスラリに溶解し除去されていく
ので、本発明の目的を達することができる。
【0027】また、基材の末端にアミン基或いはイミダ
ゾール基のごとく孤立電子対を有する窒素原子をもった
官能基を導入して、銅表面への吸着能力をもたせた。こ
の吸着によって皮膜8と銅メッキ膜7との間に十分な接
着性を得ている。また、皮膜構成材料が銅表面への吸着
能力を有するということは、銅表面を被覆/保護する機
能を有することを意味しており、研磨によって除去され
た皮膜8が、溶解した状態でも銅メッキ膜7に対する防
蝕効果を有することになる。即ち、露出する銅の面積が
少ない場合には化学研磨の進行が早いため、皮膜8が除
去されてメッキ膜7凸部がわずかに露出した部分で銅表
面が露出した瞬間から銅研磨が急激に進行してしまう。
この急激な進行を避けるためのものである。即ち、皮膜
の被覆領域が広く銅の露出領域が少ない間は、銅表面に
付着して残る皮膜成分の銅防蝕効果により銅表面が保護
されるため銅の研磨速度は小さく、研磨が進行して銅露
出領域が増加するにつれて銅研磨速度を速くすることが
可能となる。
【0028】塗布の際はこの皮膜構成材料をケトンもし
くはエーテル系の有機溶媒に溶解して使用し、塗布後に
溶媒を蒸発させ皮膜8を得る。塗布後に溶媒を蒸発させ
る乾燥は、大気中放置による自然乾燥も可能だが、積極
的に加熱し溶媒の蒸発を加速することが望ましい。加熱
の際は200℃〜300℃程度が適当であり、それ以上
の温度では皮膜構成材料が分解する可能性があり適当で
はない。また、一般に銅メッキ膜は、メッキ直後は不安
定な状態にあり、放置しておくと自己アニールし粒成長
することが知られている。この成長の度合いによってC
MPの進行が変わってしまうため、CMPの進行を一定
に保つことを目的として、CMP工程前にメッキ膜安定
化のためのアニール工程を導入することが知られてい
る。このメッキ膜安定化のためのアニールによって、前
記塗布溶媒除去のための加熱を兼用することが可能であ
る。
【0029】次に、この銅メッキ膜7及び皮膜8の形成
された半導体基板1をCMP研磨する。本実施の形態で
は皮膜8がアルカリ性水に溶解する性質があり、研磨除
去された皮膜8の研磨片を溶解させるために、アルカリ
性のスラリを使用する。研磨により皮膜8の薄い銅メッ
キ膜7の凸部が先ず露出し、ここから銅研磨が開始され
る。この状態を図9に示す。
【0030】場合によっては、皮膜8の除去を水もしく
はアルカリ性水のみで実施し、銅メッキ膜7の凸部が露
出した時点よりスラリを流し始め銅研磨を開始しても良
い。
【0031】次に、徐々に銅の露出領域が広がり銅研磨
が進行し、銅表面が平坦化され皮膜8の除去が完了し、
表面が銅メッキ膜7のみとなった時点で、銅メッキ膜7
表面の凹凸は研磨開始前より大幅に低減されている。こ
の状態を図10に示す。
【0032】また、銅メッキ膜7の凸部が露出した時点
或いは皮膜8の除去が完了した時点で、プラテンを移動
し、スラリ或いはスラリ及びパッドを変更し、銅及び皮
膜の研磨或いは銅の研磨に夫々適した組み合せとするこ
ともできる。
【0033】次に、平坦化された銅膜を研磨するが、こ
れ以降は通常の銅‐CMP工程である。一般に銅は研磨
速度が大きいので、溝パターン外では銅が殆ど除去され
タンタルの拡散防止膜5が露出する。さらに研磨を継続
しパターン外の酸化珪素膜3上の拡散防止膜5を除去
し、溝パターン内のみに拡散防止膜5/銅シード層6/
銅メッキ膜7を残して配線が形成される。この状態を図
11に示す。
【0034】本実施の形態では、銅メッキ膜7上全面に
塗布法により皮膜8を形成する場合に、塗布液は半導体
基板上を流動し銅メッキ膜7の凸部には薄く凹部には厚
く形成される。CMP法によりこの皮膜8及びその下の
銅メッキ膜7を除去する場合、先ず銅メッキ膜7凸部の
皮膜8が研磨除去され、銅メッキ膜7表面が露出する。
この銅露出面から銅研磨が進行する一方、皮膜8の研磨
も並行して進行し銅露出面が広がっていく。こうして凸
部の銅研磨が進行する中で、凹部には皮膜8が残り銅表
面を保護しているので銅研磨は進行しない。従って、凹
部の銅メッキ膜7表面が露出するまでには凸部をはじめ
として他の領域では銅研磨がある程度進行しているた
め、銅表面を平坦化させることができる。 (実施の形態2)図12乃至図28は本発明の他の実施
の形態である半導体装置の製造方法を工程毎に示す縦断
面図である。本実施の形態では、配線とその下層の配線
間を接続するビア配線とを一括して形成する、所謂デュ
アルダマシンプロセスに本発明を適用する場合について
説明する。
【0035】先ず、所定の半導体素子が形成された半導
体基板11主面上に、主面絶縁膜12に形成された溝及
び孔パターンにWが埋込まれ、タングステンを用いたプ
ラグ及び配線によって構成された下層配線13が形成さ
れている。この状態を図12に示す。
【0036】次に、下層配線13の上に、例えば、プラ
ズマCVDによる窒化珪素膜14を50nm、TEOS
を用いたプラズマCVDによる酸化珪素膜15を450
nm、プラズマCVDによる窒化珪素膜16を50n
m、TEOSを用いたプラズマCVDによる酸化珪素膜
17を350nm、プラズマCVDによる窒化珪素膜1
8を100nm順次積層した絶縁膜を形成する。この状
態を図13に示す。
【0037】次に、ホトリソグラフィにより、窒化珪素
膜18上に、幅350nmの溝パターンとなる加工領域
を露出させたレジストマスク19を形成する。この状態
を図14に示す。
【0038】次に、このレジストマスク19を用いて溝
パターンの窒化珪素膜18をドライエッチングして除去
する。この状態を図15に示す。
【0039】次に、レジストマスク19を除去して窒化
珪素膜18を露出させる。この状態を図16に示す。
【0040】次に、全面に平坦化を兼用した反射防止膜
20(BARC)を塗布し、さらにその上にレジスト膜
21´を塗布する。この状態を図17に示す。
【0041】次に、ホトリソグラフィにより、幅250
nmの孔パターンとなる加工領域を露出させたレジスト
マスク21を形成する。この状態を図18に示す。
【0042】次に、このレジストマスク21を用いて孔
パターンの反射防止膜20、窒化珪素膜18、酸化珪素
膜17、窒化珪素膜16をドライエッチングして除去す
る。この状態を図19に示す。
【0043】次に、レジストマスク21を除去して窒化
珪素膜18を露出させる。この状態を図20に示す。
【0044】次に、窒化珪素膜をマスクとしたドライエ
ッチングにより溝パターンの酸化珪素膜17及び孔パタ
ーンの酸化珪素膜15を除去する。溝パターンのエッチ
ングに対しては窒化珪素膜16が、孔パターンのエッチ
ングに対しては窒化珪素膜14がエッチングストッパと
なる。そのためこの工程のエッチングでは多少のオーバ
ーエッチングは許容され、溝と孔とのエッチングを全く
同時に終了させる必要はない。しかし、図19に示す孔
パターンのエッチングにて窒化珪素膜16の下の酸化珪
素膜15もある程度エッチングし、このエッチング量を
調整することによって、溝と孔のエッチングを略同時に
完了させることができる。溝と孔のエッチングが同時に
完了させことにより、エッチングストッパとして必要な
窒化珪素膜14,16の膜厚を最小にすることができ
る。この状態を図21に示す。
【0045】次に、ドライエッチングにより、露出して
いる窒化珪素膜14,16,18を除去し下層配線13
の接続領域を露出させる。この状態を図22に示す。な
お、以降の溝パターン及び孔パターンに対する金属膜の
埋め込みプロセスについては前述した実施の形態と略同
様に行なわれる。
【0046】次に、溝パターンの内壁にて銅の拡散防止
バリヤとして機能するとともに銅と酸化珪素膜15,1
7との接着性を向上させるために、タンタルを用いた拡
散防止膜23を半導体基板11全面に形成する。本実施
の形態ではターゲット‐基板間距離が200mmのロン
グスロースパッタ法で、半導体基板平面上の膜厚が10
0nmに形成した。拡散防止膜23としては、タンタル
に替えて、同じく銅の拡散防止機能を有する窒化タンタ
ル、窒化チタンを使用することもできる。この状態を図
23に示す。
【0047】次に、この拡散防止膜23の形成された基
板上にメッキのシード層24となる銅膜をスパッタ法で
形成する。本実施の形態ではターゲット−基板間距離が
200mmのロングスロースパッタ法で、基板平面上の
膜厚が100nmに形成した。この状態を図24に示
す。
【0048】次に、この銅シード層24上にさらに銅メ
ッキ膜25を300nm形成する。銅メッキは通常の硫
酸銅‐硫酸をベースとしたメッキ液を使用した。溝パタ
ーン上で銅メッキ膜25が厚く成長する所謂オーバーフ
ィリング現象が見られるが、前述した二段階メッキによ
って、こうしたオーバーフィリング現象を抑制する方法
を併用してもよい。この状態を図25に示す。
【0049】次に、この銅メッキ膜25の形成された半
導体基板全面に有機性の皮膜26を形成する。本実施の
形態では膜厚制御性、均一性に優れたスピン塗布法によ
ったが、必要な膜厚及び均一性が得られれば必ずしもス
ピン塗布である必要はない。この状態を図26に示す。
【0050】次に、この銅メッキ膜25及び皮膜26の
形成された半導体基板11をCMP研磨する。本実施の
形態では皮膜26がアルカリ性水に溶解する性質があ
り、研磨除去された皮膜26の研磨片を溶解させるため
に、アルカリ性のスラリを使用する。研磨により皮膜2
6の薄い銅メッキ膜25の凸部が先ず露出し、ここから
銅研磨が開始される。この状態を図27に示す。
【0051】次に、徐々に銅の露出領域が広がり銅研磨
が進行し、銅表面が平坦化され皮膜26の除去が完了
し、表面が銅メッキ膜25のみとなった時点で、銅メッ
キ膜25表面の凹凸は研磨開始前より大幅に低減されて
いる。また、銅メッキ膜25の凸部が露出した時点或い
は皮膜26の除去が完了した時点で、プラテンを移動
し、スラリ或いはスラリ及びパッドを変更し、銅及び皮
膜の研磨或いは銅の研磨に夫々適した組み合せとするこ
ともできる。更に、平坦化された銅膜を研磨するが、こ
れ以降は通常の銅‐CMP工程である。一般に銅は研磨
速度が大きいので、溝パターン外では銅が殆ど除去され
タンタルの拡散防止膜23が露出する。さらに研磨を継
続しパターン外の酸化珪素膜3上の拡散防止膜23を除
去し、溝パターン及び孔パターン内のみに拡散防止膜2
3/銅シード層24/銅メッキ膜25を残して配線が形
成される。この状態を図28に示す。
【0052】これで一層分の配線形成プロセスが完了
し、以下同様のプロセスを繰り返し必要な層数の多層配
線を形成することができる。本発明では銅膜表面を平坦
化しているので、銅−CMP時のオーバー研磨量を従来
よりも削減可能である。それによりCMP終了時点で残
るオーバー研磨起因の銅膜のディッシングや絶縁膜のエ
ロージョンを低減でき、表面平坦性を従来より改善する
ことができる。表面平坦性が保たれることにより、更に
上に配線を積層していく際に有利となる。
【0053】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明
は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
勿論である。
【0054】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。 (1)本発明によれば、幅広配線で発生するディッシン
グ現象、密パターンで発生するエロージョン現象を抑え
ることが可能となるという効果がある。 (2)本発明によれば、上記効果(1)により、配線膜
厚の減少を防止して微細配線の配線抵抗の増加を低減さ
せることができるという効果がある。 (3)本発明によれば、上記効果(2)により、マージ
ンを含めた配線抵抗仕様を従来より低抵抗側に設定する
ことが可能となり、製品を高速化することができるとい
う効果がある。 (4)本発明によれば、上記効果(1)により、基板表
面の凹凸を低減できるため、その後の工程への負担を軽
減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態である半導体装置の製
造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態である半導体装置の製
造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図14】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図16】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図17】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図18】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図19】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図20】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図21】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図22】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図23】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図24】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図25】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図26】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図27】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【図28】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法を工程毎に示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,11…半導体基板、2,14,16,18…窒化珪
素膜、3,15,17…酸化珪素膜、4,19,21…
レジストマスク、5,23…拡散防止膜、6,24…シ
ード層、7,25…メッキ膜、8,26…皮膜、12…
主面絶縁膜、13…下層配線、20…反射防止膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH11 HH19 HH21 HH32 HH33 JJ11 JJ19 JJ32 JJ33 KK19 MM01 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP15 PP21 PP27 QQ02 QQ09 QQ11 QQ25 QQ37 QQ48 QQ49 RR04 RR06 SS04 SS15 SS21 TT02 XX01 XX10 XX18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜に形成された溝もしくは孔パター
    ン内に選択的に金属膜を埋め込むことにより配線パター
    ンを形成するダマシン配線形成法を用いた半導体装置の
    製造方法において、 前記溝もしくは孔パターンを含む全面に金属膜を形成す
    る工程と、 前記金属膜上に皮膜を形成する工程と、 この皮膜及び溝もしくは孔パターン外の金属膜を研磨除
    去する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記金属膜がメッキにより形成される銅
    膜を主とするものであり、前記皮膜が塗布法により形成
    されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記皮膜及び溝もしくは孔パターン外の
    金属膜を研磨除去する工程が、皮膜及び露出する金属膜
    を除去する段階と、皮膜が除去されて金属膜のみを除去
    する段階とでは、パッド或いはスラリの少なくとも何れ
    かを変えて行なわれることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記皮膜に含まれている溶媒を除去する
    ための熱処理工程を含むことを特徴とする請求項2又は
    請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記皮膜が水溶性であり、かつ溶解状態
    で銅に対する防蝕効果を有することを特徴とする請求項
    1乃至請求項4の何れか一項に記載の半導体装置の製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003059874A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Hitachi Chem Co Ltd 基板の研磨方法
WO2004034456A1 (ja) * 2002-10-11 2004-04-22 Tokyo Electron Limited 配線形成方法
DE102012217198A1 (de) 2011-10-17 2013-04-18 Fujitsu Limited Elektronische Vorrichtung und Verfahren zum Herstellen derselben

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