JP2001283451A - 記録方法および再生方法 - Google Patents

記録方法および再生方法

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JP2001283451A
JP2001283451A JP2001068980A JP2001068980A JP2001283451A JP 2001283451 A JP2001283451 A JP 2001283451A JP 2001068980 A JP2001068980 A JP 2001068980A JP 2001068980 A JP2001068980 A JP 2001068980A JP 2001283451 A JP2001283451 A JP 2001283451A
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Naoyasu Miyagawa
直康 宮川
Yasuhiro Goto
泰宏 後藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックの凹部と凸部の両方に信号を記録可
能な光ディスクに対しても、安定したトラッキング制御
を行える光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 トラック方向と垂直な方向に隣接する2
つの記録領域のうち、片方のみに信号が記録済みである
ことをオフセット判別手段55が判別し、判別した結果
に応じて出力される制御信号L3をもとに、オフセット
印加回路56が誤差信号E1にオフセット電圧を印加す
ることにより、内周側または外周側の隣接記録トラック
のみに記録ピットがあることによって生じるトラッキン
グ誤差信号のオフセットが相殺される。これにより安定
したトラッキング制御が可能となる。また、記録済みア
ドレス管理メモリ51に現在の記録済みの領域のアドレ
スを記憶させておくようにしたことにより、簡単な構成
で隣接する2つの記録領域のうち、片方のみに信号が記
録済みであることを検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置に関
し、その中でも特に、ディスク上の案内溝によって形成
された凹部の記録トラックと凸部の記録トラックの両方
に信号を記録するようにした光ディスク装置の記録方法
および再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、映像もしくは音声信号などの情報
信号を記録再生できる光ディスク装置の開発が盛んであ
る。記録が可能な光ディスク装置では、予め案内溝が光
ディスクの基板に刻まれトラックが形成されている。以
後案内溝で構成されたトラックのことを凹部、案内溝と
案内溝に挟まれた部分で構成されたトラックを凸部と呼
ぶ。これらのトラックのうち凹部もしくは凸部の平坦部
にレーザ光が集光されることによって、情報信号の記録
もしくは再生が行われる。光ディスクにおいては、レー
ザ光の照射による加熱によって、記録膜の反射率が変化
する相変化型材料等が用いられる。現在市販されている
一般的な光ディスク装置においては、通常凹部もしくは
凸部のどちらか一方にのみ情報信号が記録され、他方は
隣合うトラックを分離する、ガードバンドとなってい
る。
【0003】図14はそのような従来の光ディスク装置
に用いる光ディスクの拡大斜視図である。同図におい
て、1は記録層であり、例えば相変化材料で形成されて
いる。2は記録マーク、3はレーザ光の集光スポットで
ある。4は凹部、5は凸部で、凸部5は凹部4に比べて
幅広になっている。6はディスク上の位置情報を表すア
ドレスピットである。ここで、記録マークとは、一定強
度のレーザ光の照射により反射率が変化した領域のこと
で、これにより情報信号が記録される。また、アドレス
ピットは、光ディスクの作製時に予めディスクの基板の
凹凸として形成されたものである。また、同図では入射
光が透過する透明ディスク基板は省略してある。
【0004】この光ディスクを用いた従来の光ディスク
装置について、図を参照しながら説明する。
【0005】図15は、そのような従来の光ディスク装
置のブロック図である。同図において、7は光ディス
ク、8は記録トラックでここでは凸部5である。10は
半導体レーザ、11は半導体レーザ10が出射したレー
ザ光を平行光にするコリメートレンズ、12は光束上に
おかれたハーフミラー、13はハーフミラー12を通過
した平行光を光ディスク7上の記録面に集光する対物レ
ンズである。14は対物レンズ13及びハーフミラー1
2を経た光ディスク7からの反射光を受光する光検出器
であり、トラッキング誤差信号を得るためにディスクの
トラック方向と平行に2分割され、2つの受光部14a
と14bとからなる。15は対物レンズ13を支持する
アクチュエータであり、以上は図示しないヘッドベース
に取り付けられ、光ヘッド16を構成している。17は
受光部14a及び14bが出力する検出信号が入力され
る差動アンプ、18は差動アンプ17の出力する差信号
が入力されるローパスフィルタ(LPF)である。19
はLPF18の出力信号が入力され、アクチュエータ1
5に駆動電流を出力するトラッキング制御回路である。
20は受光部14a及び14bが出力する検出信号が入
力され和信号を出力する加算アンプ、21は加算アンプ
20から和信号を入力され、その高周波成分を後述する
再生信号処理回路22に出力するハイパスフィルタ(H
PF)であり、22はHPF21から和信号の高周波成
分を入力され、音声などの情報信号を出力端子23へ出
力する再生信号処理回路である。24はHPF21から
和信号の高周波成分を入力され、アドレス信号を後述す
るシステムコントローラ31に出力するアドレス再生回
路である。25は後述するシステムコントローラ31か
らの制御信号により、後述するトラバースモータ26に
駆動電流を出力するトラバース制御回路、26は光ヘッ
ド16を光ディスク7の半径方向に移動させるトラバー
スモータである。27は光ディスク7を回転させるスピ
ンドルモータである。28は外部入力端子29から入力
された音声などの情報信号を入力され、記録信号を後述
するLD駆動回路30に出力する記録信号処理回路、3
0は記録信号処理回路29より記録信号を入力され、半
導体レーザ10に駆動電流を入力するLD駆動回路であ
る。31はトラバース制御回路25及び記録信号処理回
路28に制御信号を出力し、アドレス再生回路24から
アドレス信号を入力されるシステムコントローラであ
る。
【0006】以上のように構成された従来の光ディスク
装置の動作を、同図に従って説明する。
【0007】半導体レーザ10から放射されたレーザビ
ームは、コリメートレンズ11によって平行光にされ、
ビームスプリッタ12を経て対物レンズ13によって光
ディスク7上に収束される。光ディスク7によって反射
された光ビームは、回折によって記録トラック8の情報
を持ち、対物レンズ13を経てビームスプリッタ12に
よって光検出器14上に導かれる。受光部14a及び1
4bは、入射した光ビームの光量分布変化を電気信号に
変換し、それぞれ差動アンプ17及び加算アンプ20に
出力する。差動アンプ17は、それぞれの入力電流をI
−V変換したのち差動をとって、プッシュプル信号とし
て出力する。LPF18は、このプッシュプル信号から
低周波成分を抜き出し、トラッキング誤差信号としてト
ラッキング制御回路19に出力する。トラッキング制御
回路19は入力されたトラッキング誤差信号のレベルに
応じて、アクチュエータ15に駆動電流を流し、対物レ
ンズ13を位置制御する。これにより、集光スポットが
凸部5上を正しく走査する。
【0008】一方、加算アンプ20は受光部14a及び
14bの出力電流をI−V変換したのちを加算し、和信
号としてHPF21に出力する。HPF21は和信号か
ら不要な低周波成分をカットし、主情報信号である再生
信号とアドレス信号を通過させ、再生信号処理回路22
へ出力する。再生信号処理回路22は入力された再生信
号を復調し、以後誤り訂正などの処理が施されて音声信
号等として、出力端子23へ出力する。アドレス再生回
路24は入力されたアドレス信号を復調し、ディスク上
の位置情報としてシステムコントローラ31に出力す
る。つまり、集光スポット3が記録マーク2上を走査し
た結果、再生信号処理回路22に再生信号が入力され、
アドレスピット6上を走査した結果、アドレス再生回路
24にアドレス信号が入力される。システムコントロー
ラ31はこのアドレス信号を基にトラバース制御回路2
5に制御信号を出力し、光ヘッド16を所望の位置に移
送させる。
【0009】トラバース制御回路25は、光ヘッド移送
時にシステムコントローラ31からの制御信号に応じ
て、トラバースモータ26に駆動電流を出力し、光ヘッ
ド16を目標トラックまで移動させる。このとき、トラ
ッキング制御回路19は、同じくシステムコントローラ
31からの制御信号によってトラッキングサーボを一時
中断させる。また、通常再生時には、トラッキング制御
回路19から入力されたトラッキング誤差信号の低域成
分に応じて、トラバースモータ26を駆動し、再生の進
行に沿って光ヘッド16を半径方向に徐々に移動させ
る。
【0010】記録信号処理回路28は、記録時において
外部入力端子29から入力された音声信号などに誤り訂
正符号等を付加し、符号化された記録信号としてLD駆
動回路30に出力する。LD駆動回路30は記録信号に
応じて半導体レーザ10に印可する駆動電流を変調す
る。これによって、光ディスク7上に照射される光スポ
ットが記録信号に応じて強度変化し、記録マーク2が形
成される。
【0011】以上の各動作が行われている間、スピンド
ルモータ27は、光ディスク7を一定の線速度または角
速度で回転させる。
【0012】ここで、従来は光ディスク7の記録容量を
増加させるために、凹部4の幅を狭くしてトラック間隔
を詰めていた。ところが、トラック間隔を詰めると凹部
4による反射光の回折角が大きくなるため、トラックに
集光スポット3を精度良く追従させるためのトラッキン
グ誤差信号が低下するという問題点がある。また、凹部
4の幅だけでトラック間隔を詰めても限界があるため、
凸部5の幅も狭めなければならない。これは、記録マー
ク2が細くなるので、再生信号の振幅低下という問題が
生じる。
【0013】一方、特公昭63−57859号公報にあ
るように、凹部4と凸部5の両方に情報信号を記録し
て、トラック密度を大きくするという技術がある。
【0014】図16はその様な光ディスクの拡大斜視図
である。同図において、1は記録層であり、例えば相変
化材料で形成されている。2は記録マーク、3はレーザ
光の集光スポットであり、以上は図14において説明し
たものと同一のものには同符号を付してある。40は凹
部、41は凸部である。同図に示すように、凹部40と
凸部41の幅は略等しくなっている。
【0015】この光ディスクにおいては、記録マーク2
は凹部40及び凸部41の両方に形成され、凸部41の
周期は図14の光ディスクの凸部4と等しいが、マーク
列の間隔は図14の光ディスクの2分の1になってい
る。以後、このような光ディスクにおける凹部40及び
凸部41を、記録マーク2が形成されるという意味で、
両者とも記録トラックと呼ぶことにする。この光ディス
クに対する光ディスク装置の記録/再生時の動作につい
ては、基本的には図15に示した光ディスク装置と同様
に行われる。ただし、前述の特公昭63−57859号
公報に述べてあるように、集光スポット2が凸部41上
を走査しているときと、凹部40上を走査しているとき
とで、トラッキング誤差信号の極性を反転させる必要が
ある。これは、図15において、LPF18とトラッキ
ング制御回路19の間に、ON/OFFの制御可能な反
転アンプを挿入することで、実現可能である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術において、目標の記録トラックの両隣の記録トラッ
クの内どちらか一方のみが記録済みで、もう一方の記録
トラックは未記録である場合、集光スポットを目標の記
録トラック上に精度よくトラッキングできなくなるとい
う問題がある。図17はそのような場合の、光ディスク
の拡大斜視図である。集光スポット3が走査している記
録トラックの左側の記録トラックには、記録マーク2が
記録されており、右側の記録トラックには何も記録され
ていないのがわかる。前述の技術では、記録トラックピ
ッチが集光スポットの直径の略半分になるため、集光ス
ポットで走査したい記録トラックの隣の記録トラックま
で集光スポットが重なる。このため、隣接する記録トラ
ックのマーク列によって、反射光が影響を受けるのであ
る。図17に示したようなケースは、例えば、全面が未
記録の光ディスクに、内周側から順番に記録した場合に
生じる。その場合は、集光スポットが走査している記録
トラックより内周側の記録トラックは常に記録済みであ
り、外周側の記録トラックは未記録である。ここで、ト
ラッキングの精度が低下する理由について、以下詳細に
説明する。
【0017】まず、集光スポットが走査している記録ト
ラックの両隣の記録トラックが記録されていない場合に
ついて説明する。図18はその場合の、(a)ディスク
面の拡大図、(b)光検出器14上に到達する反射光の
明暗を表した模式図、(c)光検出器14上に到達する
反射光の強度分布の断面図、である。ただし、これらの
図は反射光の光量分布の概略を表したもので、正確なも
のではない。また、説明を簡単化するため、中央の凸部
には記録マークはないものとした。同図(a)に示すよ
うに、集光スポットが目標の記録トラックのちょうど中
心を走査し、その両隣の記録トラックが記録されていな
い場合、光検出器14上に到達する反射光の光量分布
は、凹部と凸部の間の段差による回折効果により同図
(b)の様になり、トラック方向に対応する方向に左右
対称となる。同図(b)の直線ABでの断面の光量分布
は同図(C)の様になり、光検出器14の2つの受光部
14a及び14bの受光する光量は等しい。従って、2
つの受光部が光電変換によって出力する検出信号レベル
の差、即ちトラッキング誤差信号のDCレベルは0であ
る。
【0018】ところが、集光スポットが走査している記
録トラックの一方の隣接記録トラックのみが記録されて
いる場合は問題が生じる。図19はその場合の、(a)
ディスク面の拡大図、(b)光検出器14上に到達する
反射光の明暗を表した模式図、(c)光検出器14上に
到達する反射光の強度分布の断面図、である。同図
(a)に示すように、集光スポットが目標の記録トラッ
クのちょうど中心を走査し、内周側の記録トラックにあ
る記録マークに、集光スポットの一部が重なった場合、
光検出器14上に到達する反射光の光量分布は、記録マ
ークの影響を受けて同図(b)の様に、左右非対称にな
る。同図(b)の直線ABでの断面の光量分布は、同図
(C)の様になり、光検出器14の2つの受光部14a
及び14bの受光する光量は等しくない。従って、トラ
ッキング誤差信号のDCレベルは0でなくなる(以下こ
の場合のDCレベルをVoffとする)。すなわち、トラ
ッキング誤差信号にVoffのオフセットが生じることに
なる。実際には、集光スポットと記録マークの位置関係
は、例えば図20に示すように、隣のトラックの記録マ
ークと記録マークの間に集光スポットが位置し、それら
のマークにほとんど重ならないこともある。この場合
は、反射光から得られるトラッキング誤差信号のDCオ
フセットはほとんど生じない。結局、隣の記録トラック
の記録マークと集光スポットの位置関係に応じて、トラ
ッキング誤差信号に情報信号の信号成分が混入すること
になる。図21は情報信号成分が混入したトラッキング
誤差信号の波形図である。トラッキング誤差信号は、図
15で示したようにLPF18で情報信号の帯域成分が
除去されるため、Voffと0の間で平均化された値にな
り、一定のDCオフセットを持つことになる。光ヘッド
16の光学系に収差がなく、光ディスクの案内溝の断面
形状が溝中心に対して対称であれば、記録マークが図1
0のように右側の凹部にある場合のDCオフセットと、
左側の凹部にある場合のDCオフセットは、互いに絶対
値が等しくて符号が逆になることは明かである。
【0019】また、図22は集光スポットが走査してい
る記録トラックの両隣の記録トラックが記録されている
場合の、(a)ディスク面の拡大図、(b)光検出器1
4上に到達する反射光の明暗を表した模式図、(c)光
検出器14上に到達する反射光の強度分布の断面図、で
ある。同図(a)に示すように、集光スポットが目標の
記録トラックのちょうど中心を走査し、両隣の記録トラ
ックに記録されている記録マークに、集光スポットの一
部が重なった場合、光検出器14上に到達する反射光の
光量分布は、両側の記録マークの影響を受けて、同図
(b)の様にトラック方向に対応する方向に左右対称と
なる。同図(b)の直線ABでの断面の光量分布は同図
(C)の様になり、光検出器14の2つの受光部14a
及び14bの受光する光量は等しい。従って、トラッキ
ング誤差信号のDCレベルは0である。ただし、この場
合も両隣の記録トラックにおける記録マークの相対的な
位置関係で、トラッキング誤差信号にDCレベルが生じ
る。しかし、そのDCレベルは正負両方の極性を持つの
で、LPF18で平均化されて0になることが容易に予
想される。
【0020】以上詳細に説明したように、集光スポット
で走査したい記録トラックの一方の隣接記録トラックに
のみ記録マークがあると、トラッキング誤差信号にオフ
セットを生じさせ、トラッキング制御が不正確になると
いう問題がある。
【0021】本発明は上記課題を解決するもので、トラ
ックの凹部と凸部の両方に信号を記録可能な光ディスク
に対しても、安定したトラッキング制御を行える光ディ
スク装置を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の光ディスク装置は、第1の構成として、案内溝
によって形成された凹部と凸部の両方を記録トラックと
し、光ビームの照射による局所的光学定数もしくは物理
的形状の変化を利用して情報信号を記録する光ディスク
と、光源より発生した光ビームを光ディスク上に照射す
るための光学系と、光ディスク上に照射した光ビームを
トラック方向と垂直な方向に移動させる第1の移送手段
と、光ディスク上に照射した光ビームをトラック方向に
相対的に移動させる第2の移送手段と、光ディスクから
反射もしくは透過した光ビームから、光ディスク上に照
射した光ビームと記録トラックとの間のトラック方向と
垂直な方向のずれ量を検出して誤差信号として出力する
トラッキング誤差検出手段と、光ディスク上に照射した
光ビームが記録トラック上を走査するように第1の移送
手段を制御するトラッキング制御手段と、光ディスク上
に照射した光ビームが走査している位置に対して、トラ
ック方向と垂直な方向に隣接する2つの記録トラックの
うち、片方のみに信号が記録済みであることを判別する
判別手段と、判別手段の出力に応じて、トラッキング誤
差検出手段が出力した誤差信号のDCオフセットを補正
する補正手段とを備えた構成を有している。
【0023】第2の構成として、上述の判別手段は少な
くとも、光ディスク上に照射した光ビームが走査してい
る現在のアドレスを検出するアドレス検出手段と、光デ
ィスクの記録済みの領域のアドレスを記憶する記憶手段
と、アドレス検出手段が検出した現在のアドレスと記憶
手段が記憶している記録済み領域のアドレスとから、光
ビームが現在走査している記録トラックと隣接する2つ
の記録トラックのうち、片方の記録トラックのみに信号
が記録済みであるかどうかを判定する判定手段とから構
成される。
【0024】第3の構成として、上述のトラッキング誤
差検出手段は、光ディスクから反射もしくは透過した光
ビームを受光し、受光量に略比例した少なくとも二つの
検出信号を出力する光検出手段と、この少なくとも二つ
の検出信号の差信号を出力する差動アンプからなり、補
正手段は、トラッキング誤差検出手段が出力する差信号
に、判別手段の出力に応じてオフセット量を加える。
【0025】第4の構成として、上述のトラッキング誤
差検出手段は、光ディスクから反射もしくは透過した光
ビームを受光し、受光量に略比例した少なくとも二つの
検出信号を出力する光検出手段と、この少なくとも二つ
の検出信号が入力され、これらの差信号を出力する差動
アンプからなり、補正手段は、前述の光検出手段と差動
アンプの間にあって、入力された検出信号をそれぞれ増
幅または減衰させた後差動アンプに出力する、少なくと
も2つの利得可変アンプを備え、判別手段の出力に応じ
てそれぞれの利得可変アンプにおける増幅率を可変させ
るという構成も好適である。
【0026】第5の構成として、本発明の光ディスク装
置では、上述の構成に加えて、記憶手段は、光ディスク
上の特定の領域に設けられた、記録済みの領域のアドレ
スを記録する管理領域を有している。
【0027】第6の構成として、前述の構成に加えて、
記録トラックの始端から連続して情報信号を記録する記
録制御手段を備えた構成を有している。
【0028】上記した第1の構成により、光学系が光ビ
ームを記録トラックに照射中に、判別手段が光ディスク
上に照射した光ビームが走査している位置に対して、ト
ラック方向と垂直な方向に隣接する2つの記録トラック
のうち、片方のみに信号が記録済みであることを識別
し、トラッキング誤差検出手段が出力した誤差信号を、
補正手段が判別手段の出力に応じて補正し、補正された
誤差信号にしたがってトラッキング制御手段が第1の移
送手段を通じて光ビームを所望の記録トラック上に正し
く位置させる。
【0029】第2の構成により、記憶手段が記憶してい
る記録済みの領域のアドレスと、アドレス検出手段が検
出した現在のアドレスから、判定手段が隣接した2つの
記録領域の片側のみに信号が記録済みであることを識別
することができる。
【0030】第3の構成により、光検出手段が光ディス
クから反射もしくは透過した光ビームを受光し、受光量
に略比例した少なくとも二つの検出信号を出力し、差動
アンプが、この少なくとも二つの検出信号の差信号をト
ラッキング誤差信号として出力する。補正手段は、この
トラッキング誤差信号に、隣接記録トラックの記録マー
クによって発生した反射光の非対称性を打ち消すよう
に、逆極性のオフセット量を加えることにより、トラッ
キング誤差信号のオフセットを解消する。
【0031】第4の構成により、光検出手段が光ディス
クから反射もしくは透過した光ビームを受光し、受光量
に略比例した少なくとも二つの検出信号を補正手段に出
力する。利得可変アンプがこれらの検出信号を、隣接記
録トラックの記録マークによって発生した反射光の非対
称性を打ち消すように、それぞれ異なった増幅率で増幅
もしくは減衰させて差動アンプに出力し、差動アンプは
これらの差信号をとってオフセットが解消されたトラッ
キング誤差信号を出力する。こうすることにより、オフ
セットの補正機能が光ディスクの反射率の変動に左右さ
れないという優れた効果が期待できる。
【0032】第5の構成により、情報信号を記録したと
きには記録した領域のアドレスを管理領域に書き込んで
おき、次に記録または再生するときには、管理領域から
記録済みの領域のアドレスを読みだすことにより、判別
手段が隣接した2つの記録領域の片側のみに信号が記録
済みであることを簡単に識別できる。
【0033】第6の構成により、判別手段が、アドレス
検出手段が検出した現在のアドレスと記憶手段が記憶し
ている記録済みのアドレスと比較し、現在のアドレスか
ら記録トラックを一周する前に、記録済みの領域が終了
するかどうかを検出する。記録制御手段が記録トラック
の始端から連続して情報信号を記録させるので、現在の
アドレスから記録トラックを一周する前に、記録済みの
領域が終了しなければ、隣接する記録領域の両方に情報
信号が記録済みであると判定でき、記録済みの領域が終
了すれば、記録開始側に隣接する記録領域のみに情報信
号が記録済みであると判定できる。以上のように、記録
済みの領域の識別がさらに簡単になる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図に従って本発明の実施例
における光ディスク装置について説明する。なお、本実
施例においては、記録再生可能な光ディスクとして、光
ビームの照射による加熱により、記録膜がアモルファス
と結晶間で状態変化を起こし反射率が変化する、相変化
型(Phase Change)の記録材料、例えばGeSbTe系
材料を用いた場合について説明する。また、光ディスク
の回転の制御方式としては周速度一定(CAV:Con
stant Anguler Velocity(コン
スタント・アンギュラー・ベロシティ)の略)を用いた
場合について説明する。
【0035】図1は本発明の第1の実施例における光デ
ィスク装置のブロック図である。同図において、9は凹
部及び凸部の両方を記録トラックとする光ディスク、8
は記録トラックである。10は半導体レーザ、11はコ
リメートレンズ、12はハーフミラー、13は対物レン
ズ、14は光検出器、14aと14bはその受光部、1
5はアクチュエータ、16は光ヘッド、17は差動アン
プ、18はローパスフィルタ(LPF)、19はトラッ
キング制御回路、20は加算アンプ、21はハイパスフ
ィルタ(HPF)、22は再生信号処理回路、23は出
力端子、24はアドレス再生回路、25はトラバース制
御回路、26はトラバースモータ、27はスピンドルモ
ータ、28は記録信号処理回路、29は外部入力端子、
30はLD駆動回路であり、以上は図15に示した従来
の光ディスク装置の構成要素と基本的には同じものであ
るので、従来例と同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0036】図15と異なる部分の構成について説明す
ると、51は記録時に後述するシステムコントローラ5
8からアドレス信号及びフラグ情報データ及びR/W制
御信号L1を入力され、後述するオフセット判定回路5
4にフラグ情報データを出力する記録済アドレス管理メ
モリである。L1の内容を詳しく説明すると、アドレス
信号は光ディスク上のセクタのアドレス値である。フラ
グ情報データは1ビットのバイナリ情報で、情報信号の
記録を行うときにHiレベルとなる。R/W制御信号
は、記録済アドレス管理メモリ51にフラグ情報データ
を書き込むのか、記録済みアドレス管理メモリ51から
フラグ情報データを読み出すのかを決める。ここでは、
R/W制御信号がHiレベルの時に記録済みアドレス管
理メモリ51にフラグ情報データを書き込み、Loレベ
ルの場合は読み出すものとする。記録済みアドレス管理
メモリ51は、メモリセルの集合体であり、各メモリセ
ルの番地(以後これをメモリ内アドレスと呼ぶ)は、光
ディスク9の各セクタのアドレスと一対一に対応してい
る。各メモリセルは1ビットのバイナリデータを格納
し、対応したセクタが記録済みかどうかを示すフラグの
役目をする。ここでは、あるメモリセルを読みだした値
がHiの場合は、そのメモリセルに対応したアドレスの
セクタには情報信号が記録済みであるとし、Loの場合
は未記録であるとする。52はアドレス再生回路24か
ら現在アドレスを入力され、記録済アドレス管理メモリ
51に第1のアドレス信号を出力する内周アドレス演算
回路、53はアドレス再生回路24から現在アドレスを
入力され、記録済アドレス管理メモリ51に第2のアド
レス信号を出力する外周アドレス演算回路である。54
は記録済アドレス管理メモリ51からフラグ情報データ
を、システムコントローラ58から制御信号L2を入力
され、後述するオフセット印加回路56に制御信号L3
を出力するオフセット判定回路である。以上、51,5
2,53及び54はオフセット判別手段55を構成して
いる。56はLPF18から誤差信号E1を、オフセッ
ト判定回路54から制御信号L3を入力され、後述する
反転回路57に誤差信号E2を出力するオフセット印加
回路である。57はオフセット印加回路56から誤差信
号E2を、システムコントローラ58から制御信号L4
を入力され、トラッキング制御回路19へ誤差信号E3
を出力する反転回路である。58は、マイクロコンピュ
ータなどで構成されるシステムコントローラである。
【0037】ここで、本実施例の光ディスクの記録フォ
ーマットについて説明する。図2は、本実施例の光ディ
スクの記録フォーマットの構成図で、同図(a)は光デ
ィスクの平面図、同図(b)は1本の記録トラックの構
成図、同図(c)は1つのセクタの構成図である。9は
本実施例の光ディスク、8はその記録トラックである。
同図(a)、(b)に示したように、1つのトラックは
複数のセクタに分割されている。CAVを用いているこ
とにより、各セクタはディスク半径方向に放射状に配置
することができる。同図(c)のように、1つのセクタ
はアドレス信号領域と情報信号領域から成る。アドレス
信号領域はセクタマーク、同期パターン、アドレスマー
ク、トラック番号及びセクタ番号の各ブロックからなっ
ており、ディスクの基板上に形成した凹凸等により予め
記録されている。各ブロックの働きは次の通りである。
【0038】1)セクタマーク:各セクタの先頭である
ことを示す。
【0039】2)同期用パターン:アドレスデータ再生
用のクロックを生成させる。
【0040】3)アドレスマーク:アドレスデータが始
まることを示す。
【0041】4)トラック番号、セクタ番号:アドレス
データを示す。 このうち、セクタマーク、同期用パターン及びアドレス
マークはすべてのセクタで同一である。また、半径方向
にとなり合うセクタは同一のセクタ番号が付されてい
る。
【0042】以上のように構成された本実施例の光ディ
スク装置の動作を、図1に従って説明する。本実施例の
光ディスク装置の記録及び再生動作については、基本的
には図15に示した従来の光ディスク装置と同じである
ので詳細な説明は省略し、ここではトラッキング制御の
安定化がどう行われるかについて述べる。
【0043】まず、記録時の動作から説明する。光ヘッ
ド16が光ディスク9の各セクタに情報信号を記録する
のに並行して、システムコントローラ58は、そのセク
タのアドレス(トラック番号とセクタ番号)とHiレベ
ルのフラグ情報データ及びHiレベルのR/W制御信号
L1を記録済アドレス管理メモリ51に送る。記録済み
アドレス管理メモリ51では、情報信号を記録される間
は、システムコントローラ58から入力されるアドレス
信号によって指定されたメモリセルのバイナリ値が次々
にHiレベルに書き込まれる。これによって、記録済ア
ドレス管理メモリ51には、光ディスク9の記録済みの
セクタのアドレスを表すフラグ情報のマップが作成され
る。
【0044】次に、情報信号の再生を行うときには、ア
ドレス再生回路24から出力された現在アドレスを基
に、内周アドレス演算回路52が内周側の記録トラック
上の隣接する記録領域のアドレスを算出し、第1のアド
レス信号として記録済アドレス管理メモリ51に出力す
る。本実施例では、CAV制御のため半径方向にとなり
合うセクタはセクタ番号が同一であるから、この第1の
アドレスは現在アドレスのトラック番号から1を差し引
くだけで求められる。システムコントローラ58は、第
1のアドレス信号が入力される時と同じタイミングで、
記録済アドレス管理メモリ51にL1を通じてLoレベ
ルのR/W制御信号を出力する。記録済アドレス管理メ
モリ51は、第1のアドレス信号で指定されたメモリセ
ルのフラグ情報を、第1のフラグ情報データとしてオフ
セット判定回路54に出力する。次に、アドレス再生回
路24から出力された現在アドレスを基に、外周アドレ
ス演算回路53が外周側の記録トラック上の隣接する記
録領域のアドレスを算出し、第2のアドレス信号として
記録済アドレス管理メモリ51に出力する。システムコ
ントローラ58は、第2のアドレス信号が入力される時
と同じタイミングで、記録済アドレス管理メモリ51に
L1を通じてLoレベルのR/W制御信号を出力する。
記録済アドレス管理メモリ51は、第2のアドレス信号
で指定されたメモリセルのフラグ情報を、第2のフラグ
情報データとしてオフセット判定回路54に出力する。
オフセット判定回路54は、第1のフラグ情報データと
第2のフラグ情報データを、システムコントローラ58
からの制御信号L2に同期して内部のラッチに取り込ん
だ後両者を比較し、第1のフラグ情報データのみがHi
の場合−V1の電圧を、第2のフラグ情報データのみが
Hiの場合−V2の電圧を、両者が同じ場合には0電圧
を、L3を通じてオフセット印加回路56に出力する。
オフセット印加回路56は、L3を通じて入力された電
圧を、誤差信号E1にオフセット電圧として印加して、
誤差信号E2として反転回路57に出力する。
【0045】ここで、予めV1とV2を、それぞれ内周
側または外周側の隣接記録トラックのみに記録マークが
あるときの、トラッキング誤差信号のオフセット電圧と
等しく設定しておく。これにより、誤差信号E2は、内
周側または外周側の隣接記録トラックのみに記録マーク
があることによるオフセットを相殺される。
【0046】V1とV2をあらかじめ求めるには、例え
ば以下のステップを踏めば良い。
【0047】まずステップ1として光ディスクに1トラ
ックだけ情報信号を記録する。次にステップ2としてト
ラッキング誤差信号に適当なレベルのDCオフセットを
与えながら、そのすぐ内周側の記録トラックに情報信号
を記録する。次にステップ3として電子顕微鏡で記録面
を観察し、記録マークとトラックずれ量を測定する。次
にステップ4としてDCオフセット量を変えて、ステッ
プ2とステップ3を何度か繰り返す。次にステップ5と
してステップ3のトラックずれ量が最も少なくなるよう
なDCオフセット値をもって、−V1とする。次にステ
ップ6として前述のステップ2からステップ5までを繰
り返す。ただし、今度はすぐ外周側の記録トラックに情
報信号を記録することで、−V2が求まる。
【0048】反転回路57は、オフセットを取り除かれ
た誤差信号E2を、システムコントローラ58からの制
御信号L4に応じて反転/非反転させ、トラッキング制
御回路19に出力する。前述したように、凹部を光ビー
ムが走査しているときと凸部を走査しているときとで、
得られる誤差信号E1の極性が反転する。よって、シス
テムコントローラ58は現在のアドレスから凹部か凸部
かを検出し、トラッキング制御がかかるように、反転回
路57によってトラッキング誤差信号の極性を決める。
アドレスから凹部か凸部かを検出する方法としては、例
えば、トラック番号が奇数の場合は凹部で、また偶数の
場合は凸部だという規則を、予め決めておけば良い。
【0049】図3は、記録済みアドレス管理メモリ5
1、内周アドレス演算回路52、外周アドレス演算回路
53、オフセット判定回路54、オフセット印加回路5
6及び反転回路57の詳細なブロック図である。以下、
これらの動作を詳しく説明する。
【0050】まず、情報信号を記録する場合において説
明する。システムコントローラ58から、記録済みアド
レス管理メモリ51に入力される信号L1は、アドレス
信号L1a、フラグ情報データL1b、読み出し制御信
号L1c、書き込み制御信号L1d、記録再生切り替え
信号L1eからなる。L1aはトラック番号とセクタ番
号を表す数ビットのバイナリデータ、L1bは情報信号
を記録中はHiレベルになる1ビットのバイナリデー
タ、L1cは記録済みアドレス管理メモリにデータを書
き込むときにHiレベルになる1ビットのバイナリ信
号、L1dは記録済みアドレス管理メモリからデータを
読み出すときにHiレベルになる1ビットのバイナリ信
号、L1eは光ディスクに情報信号が記録されている間
はHiレベルになり、再生中はLoレベルになる1ビッ
トのバイナリ信号である。
【0051】システムコントローラ58は、現在情報信
号が記録されているセクタのアドレスを、アドレス信号
L1aとしてシフトレジスタ210に入力する。シフト
レジスタ210は、そのアドレスをトラック番号とセク
タ番号に分割しそれぞれT1とT2を通じてセレクタ2
11の入力端子Fとセレクタ212の入力端子Dに入力
する。セレクタ211には、L1eが入力されており、
L1eがHiレベルにあるときは、出力端子を入力端子
Fに接続する。セレクタ212にも、L1eが入力され
ており、L1eがHiレベルにあるときは、出力端子を
入力端子Dに接続する。したがって、アドレス変換回路
215には、シフトレジスタ210から、現在記録され
ているセクタのアドレスが入力される。アドレス変換回
路215は、入力されたアドレスに対応する内部アドレ
スP1に変換し、書き込み回路216に出力する。書き
込み回路216は、メモリ214内の各メモリセルにバ
イナリデータを書き込む働きをする。メモリ214内の
各メモリセルは、光ディスク9の各セクタのアドレスと
1体1に対応している。各メモリセルは、1ビットのバ
イナリデータを格納し、対応するセクタが記録済みであ
るかどうかを示すフラグの役目をする。ここでは、ある
メモリセルを読みだした値がHiの場合は、そのメモリ
セルに対応したアドレスのセクタには情報信号が記録済
みであるとし、Loの場合は未記録だと定義されてい
る。書き込み回路216には、書き込み制御信号L1d
も入力されており、L1dがHiレベルの時に内部アド
レスP1で指定されたメモリセルに、フラグ情報データ
L1b(ここでは、Hiレベル)を書き込む。このよう
にして、記録済みアドレス管理メモリ51では、情報信
号を記録される間は、システムコントローラ58から入
力されるアドレス信号L1aによって指定されたメモリ
セルのバイナリ値が次々にHiレベルになる。これによ
って、記録済アドレス管理メモリ51には、光ディスク
9の記録済みのセクタのアドレスを表すフラグ情報のマ
ップが作成される。
【0052】次に、情報信号を再生する場合について説
明する。光ディスク9から再生された信号から、アドレ
ス再生回路24が現在のアドレス信号を読み取り、S1
としてシフトレジスタ220に入力する。シフトレジス
タ220は、これをトラック番号とセクタ番号に分割
し、セクタ番号をS2としてセレクタ212の入力端子
C及びセクタクロック発生回路218に入力し、トラッ
ク番号をS3としてデクリメント回路221及びインク
リメント回路222に入力する。セレクタ212は、L
1eがLoレベルのときは、入力端子Cと出力端子を接
続する。したがって、セクタ番号S2がアドレス変換回
路215に入力される。セクタクロック発生回路218
は、S2からセクタ番号の繰り上がりに同期したセクタ
クロックSCKを生成し、レジスタ223、レジスタ2
24及びセレクタ213に入力する。一方、デクリメン
ト回路221は、入力されたトラック番号S3から1だ
け減算して、内周トラック番号S4としてレジスタ22
3に入力し、インクリメント回路222は、入力された
トラック番号S3に1だけ加算して、外周トラック番号
S5としてレジスタ224に入力する。SCKはセクタ
アドレスの周期と同じ周期で、デュ−ティが50%のク
ロック信号で、立ち上がりのエッジがセクタアドレスの
繰り上がりのタイミングと同期している。
【0053】レジスタ223は、SCKの立ち上がりの
タイミングで、内周トラック番号S4をセレクタ213
の入力端子Aに入力する。セレクタ213はSCKがH
iレベルの間は、入力端子Aと出力端子を接続し、セレ
クタ211の入力端子EにS4を入力する。セレクタ2
11は、L1eがLoレベルの場合、入力端子Eと出力
端子を接続するので、S4がアドレス変換回路215に
入力される。アドレス変換回路215は、S4を内部ア
ドレスP1に変換し、読み出し回路217に入力する。
読み出し回路217には、読み出し制御信号L1cがH
iの時に、内部アドレスP1で指定されたメモリセルか
ら、フラグ情報データP2を読み出し、セレクタ230
に入力する。セレクタ230は、切り替え信号L2がL
oの時は、入力端子に出力端子Gを接続し、Hiのとき
は出力端子Hを接続する。ここでは、内周トラック番地
S4に対応するフラグ情報データ(前述の第1のフラグ
情報データに相当する)を読み出すタイミングで、L2
がLoになるように位相が調整されている。したがっ
て、第1のフラグ情報データが、セレクタ230を通じ
てラッチ231に入力される。ラッチ231の出力は、
アナログマルチプレクサ233の入力端子I1に接続さ
れているので、I1には、第1のフラグ情報データが入
力される。一方、レジスタ224は、SCKの立ち下が
りのタイミングで、外周トラック番号S5をセレクタ2
13の入力端子Bに入力する。セレクタ213はSCK
がHiレベルの間は、入力端子Bと出力端子を接続し、
セレクタ211の入力端子EにS5を入力する。セレク
タ211は、L1eがLoレベルの場合、入力端子Eと
出力端子を接続するので、S5がアドレス変換回路21
5に入力される。アドレス変換回路215は、S5を内
部アドレスP1に変換し、読み出し回路217に入力す
る。読み出し回路217には、読み出し制御信号L1c
がHiの時に、内部アドレスP1で指定されたメモリセ
ルから、フラグ情報データP2を読み出し、第2のフラ
グ情報データとしてセレクタ230に入力する。このと
きは、L2はHiになっており、入力端子と出力端子H
が接続され、第2のフラグ情報データがセレクタ230
を通じてラッチ232に入力される。ラッチ232の出
力は、アナログマルチプレクサ233の入力端子I2に
接続されているので、I2には、第2のフラグ情報デー
タが入力される。図4にセクタ番号S2、セクタクロッ
クSCK、読み出し制御信号L1c、記録再生制御信号
L1e、切り替え信号L2のタイミングチャートを示
す。
【0054】アナログマルチプレクサ233には、切り
替え信号L2が入力端子Tに入力されており、3つの制
御用入力端子I1、I2及びTの値に応じて、出力端子
Oが3つの入力端子J1,J2またはJ3のどれかに接
続される。J1には前述の−V1の電圧を生じる電圧源
が、J3には前述の−V2の電圧を生じる電圧源が接続
され、J2は接地されている。I1,I2及びTと、出
力端子Oの接続先の端子と対応表を図5に示す。同図か
ら、I1に入力された第1のフラグ情報データのみがH
iレベルの場合−V1の電圧が、I2に入力された第2
のフラグ情報データのみがHiレベルの場合−V2の電
圧が、両者が同じ場合には0電圧が、出力端子Oに発生
することになる。引き続いて図3にしたがって説明する
と、出力端子Oに発生した電圧は、制御信号L3として
オフセット印加回路56の入力側抵抗R1に入力され
る。オフセット印加回路56は、同図に示したように、
OPアンプ240と抵抗R1,R2及びR3で構成した
加算回路で構成されている。ここでは、それぞれの抵抗
値は等しいものとする。もう一方の入力側抵抗R2に
は、図示されないLPF18の出力端子が接続されてお
り、トラッキング誤差信号E1が入力される。したがっ
て、OPアンプ240の出力端子には、トラッキング誤
差信号E1と制御信号L3(−V1、−V2または0電
圧)とが加算された、第2のトラッキング誤差信号E2
が発生する。反転回路57はインバータ250とセレク
タ151で構成されている。セレクタ251の一方の入
力端子Lはインバータ250の入力端子と、もう一方の
入力端子Mはインバータ250の出力端子と接続され、
セレクタ251の出力端子は図示しないトラッキング制
御回路19の入力端子と接続されている。セレクタ25
1にはシステムコントローラ58から制御信号L4が入
力され、L4がHiのときは入力端子Lと出力端子を接
続し、Loのときは入力端子Mと出力端子を接続する。
ここで、L4は、集光スポットが走査中の記録トラック
が凹部と場合にはLoレベルになり、凸部の場合にはH
iレベルになるようにしておくと、凹部のトラックを集
光スポットが走査するときのみ、第2のトラッキング誤
差信号E2がインバータ250によって極性反転され
て、トラッキング制御回路19に入力される。
【0055】以上のように本実施例の光ディスク装置
は、トラック方向と垂直な方向に隣接する2つの記録領
域のうち、片方のみに信号が記録済みであることをオフ
セット判別手段55が判別し、判別した結果に応じて出
力される制御信号L3をもとに、オフセット印加回路5
6が誤差信号E1にオフセット電圧に相当する逆電圧を
印加することにより、内周側または外周側の隣接記録ト
ラックのみに記録マークがあることによって生じるトラ
ッキング誤差信号のオフセットが相殺される。これによ
り、安定したトラッキング制御が可能となる。
【0056】しかも、記録済アドレス管理メモリ51に
現在の記録済みの領域のアドレスを記憶させておくよう
にしたことにより、簡単な構成で隣接する2つの記録領
域のうち、片方のみに信号が記録済みであることを検出
できる。
【0057】次に、本発明における第2の実施例の光デ
ィスク装置について説明する。
【0058】図6は本発明の第2の実施例における光デ
ィスク装置のブロック図である。同図において、60の
アンプゲイン設定回路、61の第1の電圧制御アンプ及
び62の第2の電圧制御アンプ以外は図1に示した第1
の実施例の光ディスク装置と同じ構成である。すなわ
ち、本実施例は第1の実施例(図1参照)に示したオフ
セット印加回路56のかわりに、オフセット補正手段6
3としてアンプゲイン設定回路60、第1の電圧制御ア
ンプ61及び第2の電圧制御アンプ62を備えた構成と
なっている。この部分の構成について説明すると、60
はオフセット判定回路54から制御信号L3を入力さ
れ、後述する第1の電圧制御アンプ61と第2の電圧制
御アンプ62へ制御電圧L5を出力するアンプゲイン設
定回路、61は第1の受光部14aから光検出信号を入
力され、差動アンプ17及び加算アンプ20に出力する
第1の電圧制御アンプ、62は第2の受光部14bから
光検出信号を入力され、差動アンプ17及び加算アンプ
20に出力する第2の電圧制御アンプであり、以上6
0,61,62は補正手段63を構成している。
【0059】以上のように構成された本実施例の光ディ
スク装置の動作を、図1に示した第1の実施例の光ディ
スク装置と異なる部分、すなわち、オフセット補正手段
63について図6に従って説明する。アンプゲイン設定
回路60は、オフセット判定回路54より制御信号L3
を入力される。L3の電圧が−V1の場合は第1の電圧
制御アンプ61の増幅率がA1になり、かつ第2の電圧
制御アンプ62の増幅率がA2になるよう、L5を通じ
て制御電圧を出力し、また、L3の電圧が−V2の場合
は第1の電圧制御アンプ61の増幅率がA2になり、第
2の電圧制御アンプ62の増幅率がA1になるよう、L
5を通じて制御電圧を出力する。さらに、L3の電圧が
零の場合は両方ともA1になるよう、L5を通じて制御
電圧を出力する。
【0060】ここで、予めA1とA2の比を、内周側の
隣接記録トラックのみに記録マークがあるときの、受光
部14aと受光部14bがそれぞれ検出する検出信号量
の比の逆数と等しく設定しておく。即ち、図19(b)
及び(c)に示した場合における、受光部14a及び1
4bが発生する光電流(反射光の光強度の積分値に比例
する)をIa及びIbとすると、
【0061】
【数1】
【0062】となるよう、A1及びA2を設定してお
く。さて、集光スポットの内周側の記録トラックのみが
記録済みの場合、オフセット判定回路54はL3を通じ
て−V1をアンプゲイン設定回路60に出力する。アン
プゲイン設定回路60は、コンパレータ等でこの電圧を
検出すると、L5を通じて第1の電圧制御アンプ61の
増幅率をA1に、かつ第2の電圧制御アンプ62の増幅
率をA2に設定する。第1の電圧制御アンプ61及び第
2の電圧制御アンプ62に入力される光電流は、それぞ
れIa及びIbであるから、その各電圧制御アンプの出
力はA1・Ia及びA2・Ibに比例し、第1式より両
者は等しい。一方、集光スポットの外周側の記録トラッ
クのみが記録済みの場合、オフセット判定回路54はL
3を通じて−V2をアンプゲイン設定回路60に出力す
る。アンプゲイン設定回路60は、コンパレータ等でこ
の電圧を検出すると、L5を通じて第1の電圧制御アン
プ61の増幅率をA2に、かつ第2の電圧制御アンプ6
2の増幅率をA1に設定する。第1の電圧制御アンプ6
1及び第2の電圧制御アンプ62に入力される光電流
は、前回とは反対にそれぞれIb及びIaとなるから、
その各電圧制御アンプの出力はA2・Ib及びA1・I
aに比例し、この場合も両者は等しくなる。以上のよう
に、第1の電圧制御アンプ61と第2の電圧制御アンプ
62からの出力信号は等しくなり(トラッキング誤差が
無い場合)、内周側または外周側の隣接記録トラックの
みに記録マークがあることによる、トラッキング誤差信
号に対するオフセットが解消される。
【0063】以上のように本実施例の光ディスク装置
は、トラック方向と垂直な方向に隣接する2つの記録領
域のうち、片方のみに信号が記録済みであることをオフ
セット判別手段55が判別し、判別した結果に応じて出
力される制御信号L3をもとに、アンプゲイン設定回路
60が第1の電圧制御アンプ61と第2の電圧制御アン
プ62のゲインを切り替えることにより、内周側または
外周側の隣接記録トラックのみに記録マークがあること
によって生じるトラッキング誤差信号のオフセットが相
殺される。これにより、安定したトラッキング制御が可
能となる。
【0064】さらに、光検出器14の受光部14aと1
4bからの検出信号の増幅率を変えることでオフセット
を相殺しているので、光ディスク9の反射率変化等によ
って光検出器14が受光する全光量に変化があっても、
オフセットは同様に相殺できるという優れた効果があ
る。
【0065】なお、本実施例においては、オフセット判
定回路54がL3として出力した−V1及び−V2を、
アンプゲイン設定回路60でいったん制御電圧L5に変
換してから、第1の電圧制御アンプ61及び第2の電圧
制御アンプ62の増幅率を制御したが、オフセット判定
回路60が、記録済みアドレス管理メモリから得られた
フラグ情報データに応じて、電圧制御アンプに直接制御
電圧を入力するような構成にしても良い。例えば、図7
に示すような構成が考えられる。同図において、前述と
のものとは異なるオフセット判定回路270は、Hiレ
ベルとLoレベルをもつバイナリ信号L10とL11
を、それぞれ第1の電圧制御アンプ61及び第2の電圧
制御アンプ62に出力する。集光スポットの内周側の記
録トラックのみが記録済みの場合、L10はHiレベル
になりL11はLoレベルになる。また、集光スポット
の外周側の記録トラックのみが記録済みの場合、L10
はLoレベルになりL11はHiレベルになる。どちら
でもない場合は、L10とL11は両方ともHiレベル
になる。第1の電圧制御アンプ61は、OPアンプ27
1、セレクタ272、抵抗R10及びR11から構成さ
れており、R10が帰還抵抗の場合に増幅率はA1にな
り、R11の場合は増幅率はA2になるものとする。セ
レクタ272は、L10がHiレベルの時はR10を選
択し、Loレベルの時はR11を選択する。一方、第2
の電圧制御アンプ62は、OPアンプ273、セレクタ
274、抵抗R12及びR13から構成されており、R
12=R10かつ、R13=R11であるとする。セレ
クタ274は、L11がHiレベルの時はR12を選択
し、Loレベルの時はR11を選択する。よって、集光
スポットの内周側の記録トラックのみが記録済みの場
合、第1の電圧制御アンプ61及び第2の電圧制御アン
プ62の増幅率はA1及びA2に設定される。また、集
光スポットの外周側の記録トラックのみが記録済みの場
合、増幅率はA2及びA1に設定される。さらに、その
どちらでもない場合は、増幅率は両方ともA1となる。
これにより、前述したように、トラッキング誤差信号の
オフセットが解消される。
【0066】次に、本発明における第3の実施例の光デ
ィスク装置について説明する。
【0067】図8は本発明の第3の実施例における光デ
ィスク装置のブロック図である。同図において、70の
光ディスク、71の管理情報記録回路、72の管理情報
再生回路、73のシステムコントローラ以外は図1に示
した第1の実施例の光ディスク装置と同じ構成である。
すなわち、本実施例は第1の実施例に示した光ディスク
9のかわりに光ディスク70を、システムコントローラ
58の代わりにシステムコントローラ73を備え、さら
に管理情報記録回路71、管理情報再生回路72を加え
た構成となっている。70は光ディスク上の記録済みの
領域のアドレスを記録する管理領域が設けられた光ディ
スクである。図9はそのような光ディスク70の一部を
表す平面図である。同図に示すように、記録済みの領域
のアドレスが記録される管理領域は、ディスク内周側の
情報記録トラックに設けられている。この管理領域に
は、光ディスク70上で既に記録が行われた部分のトラ
ック番号とセクタ番号が全て書き込まれている。図8に
おいて、71はシステムコントローラ73から書き込み
アドレス信号及び制御信号を入力され、LD駆動回路3
0に記録信号を出力する管理情報記録回路であり、72
はHPF21から再生信号を入力され、システムコント
ローラ73に記録済みアドレス情報を出力する管理情報
再生回路である。73は、マイクロコンピュータなどで
構成されたシステムコントローラである。
【0068】以上のように構成された本実施例の光ディ
スク装置の動作を、図1に示した第1の実施例の光ディ
スク装置と異なる部分について図8に従って説明する。
この実施例が第1の実施例と異なる動作を行うのは、デ
ィスクの装着及び脱着のときであるので、その場合につ
いて説明する。
【0069】まず、未記録の光ディスク70を装着時の
動作については、第1の実施例の場合と同じである。
【0070】次に、この光ディスク70に情報信号を記
録した後の脱着時には、システムコントローラ73はそ
れまでに記録した記録済み領域のアドレスを、記録済み
アドレス情報として管理情報記録回路71に出力し、管
理情報記録回路71はこれを光ディスク70上の管理領
域に記録されるべき信号に変換し、記録信号としてLD
駆動回路30に出力する。管理情報記録回路70は、記
録済みアドレスを連続して光ディスク70上に記録する
ために、アドレス信号に変調を施したりするだけで、本
質的には従来の記録信号処理回路28と同様な技術が用
いられる。同時にシステムコントローラ73は、トラバ
ース制御回路25やトラッキング制御回路19を通じ
て、光ビームを光ディスク70上に設けられた管理領域
上に移動させる。LD駆動回路30は入力された記録信
号に応じて、この管理領域に記録済みアドレス情報を記
録する。これらの動作が完了後、光ディスク70は脱着
される。
【0071】さらに、この情報信号が記録された光ディ
スク70を装着した時には、この光ディスク70の記録
または再生を開始するまえに、まずにシステムコントロ
ーラ73は、トラバース制御回路25やトラッキング制
御回路19を通じて、光ビームを光ディスク70上に設
けられた管理領域上に移動させ、管理領域に記録された
信号を再生させる。光検出器14,加算アンプ20,H
PF22を経たこの再生信号は、管理情報再生回路72
によって記録済みアドレス情報に復号され、システムコ
ントローラ73に出力される。管理情報再生回路72
は、管理領域に記録されていた記録済みアドレス情報を
復号するだけで、アドレス再生回路24と同様な従来の
技術によって実現できる。システムコントローラ73
は、この記録済みアドレス情報をもとに、アドレス信号
とフラグ情報データを記録済アドレス管理メモリ51に
出力し、記録済みのアドレスに対応したフラグ全てをH
iにする。これによって、記録済アドレス管理メモリ5
1には、光ディスク70の記録済みアドレスを表すフラ
グ情報のマップが作成される。以後は前述の第1の実施
例と同様に、この記録済アドレス管理メモリ51のマッ
プをもとにトラッキングオフセットの補正が行われる。
【0072】以上のように本実施例の光ディスク装置
は、第1の実施例の効果に加え、光ディスク70上の管
理領域に記録済みアドレス情報を記録しておくことによ
り、一度光ディスクを脱着して記録済みアドレス管理メ
モリ51がリセットされても、記録済みアドレス情報を
保持できる。よって再装着後も、管理領域から読み出さ
れた記録済みアドレス情報をもとにトラッキングオフセ
ットの補正が可能となり、安定なトラッキング制御が行
われる。
【0073】なお、管理領域においては、記録済みアド
レス情報信号の読み取り精度を向上させるために、記録
マークは凹部もしくは凸部のみに記録されるようにして
おいても良い。
【0074】次に、本発明における第4の実施例の光デ
ィスク装置について説明する。なお、ここでは情報信号
の記録/再生は記録トラックの内周側から外周側へ行わ
れるものとする。
【0075】図10は本発明の第4の実施例における光
ディスク装置のブロック図である。同図において、81
の最終記録済みアドレスメモリ、82の演算回路、83
のオフセット判定回路、84のオフセット判別手段、8
5のシステムコントローラ以外は図8に示した第3の実
施例の光ディスク装置と同じ構成である。すなわち、本
実施例は第3の実施例に示した記録済アドレス管理メモ
リ51,内周アドレス演算回路52,外周アドレス演算
回路53,オフセット判定回路54,オフセット判別手
段55,システムコントローラ58のかわりに、最終記
録済みアドレスメモリ81,演算回路82,オフセット
判定回路83,オフセット判別手段84,システムコン
トローラ85を備えた構成となっている。
【0076】この部分の構成について説明すると、81
はシステムコントローラ85からアドレス信号及びR/
W制御信号L6を入力され、後述するオフセット判定回
路83に第1のアドレス情報を出力する最終記録済みア
ドレスメモリである。82はアドレス再生回路24から
現在光ビームが走査している位置のアドレス情報を入力
され、オフセット判定回路83に第2のアドレス情報を
出力する演算回路、83は最終記録済みアドレスメモリ
81から第1のアドレス情報を、演算回路82から第2
のアドレス情報を、システムコントローラ85から制御
信号L8を入力され、オフセット印加回路56に制御信
号L7を出力するオフセット判定回路であり、以上はア
ドレス再生回路24とともにオフセット判別手段84を
構成している。85はマイクロコンピュータで構成され
たシステムコントローラである。
【0077】以上のように構成された本実施例の光ディ
スク装置の動作を、第3の実施例の光ディスク装置と異
なる部分、すなわち、システムコントローラ85とオフ
セット判別手段84について説明する。
【0078】まず、未記録の光ディスク70に記録を行
う場合から説明する。光ディスク70が装着されると、
システムコントローラ85はトラバース制御回路25や
トラッキング制御回路19を通じて、光ビームを管理領
域上に移動させ、管理領域に記録されたデータを光ヘッ
ド16を通じて再生させる。光ディスク70はここでは
未記録だと仮定しているので、管理領域には何も記録さ
れていない。これによりシステムコントローラ85は光
ディスク70が未記録であることを検出すると、記録ト
ラックの始端まで光ヘッドを移動させ、始端から情報信
号を記録させる。以後、システムコントローラ85は、
情報信号が記録トラックの内周側から外周側へ連続して
記録されるよう、トラバース制御回路25、トラッキン
グ制御回路19と記録信号処理回路28を制御する。記
録が終了すると、システムコントローラ85は、記録し
た最後の領域のアドレスを、L6を通じて最終記録済み
アドレスとして最終記録済みアドレスメモリ81に書き
込む。最終記録済みアドレスメモリ81は、光ディスク
70における記録済みのセクタの終端のアドレスが記録
されるためのレジスタで、一組のトラック番号とセクタ
番号が記憶される大きさがあれば良い。さらに、システ
ムコントローラ85は、管理情報記録回路71、LD駆
動回路30を通じて、光ディスク70上の管理領域に最
終記録済みアドレスを記録する。
【0079】次に、このようにして情報信号を記録した
光ディスク70から、情報信号を再生する時の本実施例
の光ディスク装置の動作について説明する。光ディスク
70が装着されると、システムコントローラ85はトラ
バース制御回路25やトラッキング制御回路19を通じ
て、光ビームを管理領域上に移動させ、管理領域に記録
された最終記録済みアドレスを光ヘッド16を通じて再
生させる。管理情報再生回路72によって復号された最
終記録済みアドレスは、システムコントローラ85によ
って最終記録済みアドレスメモリ81に書き込まれる。
次に、システムコントローラ85は、目的のアドレスの
記録トラックまで光ヘッド16を移動させ、情報信号を
再生させる。以後、システムコントローラ85は、情報
信号が記録トラックの内周側から外周側へ連続して再生
されるよう、トラバース制御回路25、トラッキング制
御回路19を制御する。演算回路82はアドレス再生回
路24が出力する現在アドレスから、1周先のアドレス
値を計算し、第1のアドレス情報としてオフセット判定
回路83に出力する。本実施例はCAVを用いているの
で、この1周先のアドレスは、トラック番号とセクタ番
号のうち、トラック番号のみ1だけインクリメントした
値となる。最終記録済みアドレスメモリ81は、記憶し
ているアドレスを第2のアドレス情報として、オフセッ
ト判定回路83に出力する。システムコントローラ85
は、アドレス再生回路24から送られて来る現在アドレ
スが繰り上がる度に、制御信号L8をオフセット判定回
路83に出力する。オフセット判定回路83はL8を受
けると、第1のアドレス情報と第2のアドレス情報を比
較し、第1のアドレス情報が第2のアドレス情報よりも
小さいか等しい場合、現在アドレスの内周側と外周側の
両方とも記録済みだと判断し、オフセット印加回路56
にL7を通じて加える電圧を零ボルトに設定する。一
方、第1のアドレス情報が第2のアドレス情報よりも大
きい場合、現在アドレスの内周側のみ記録済みだと判断
し、オフセット印加回路56にL7を通じて加える電圧
を−V1に設定する。以後のオフセット印加回路56の
動作は、第1の実施例と同様である。
【0080】ここで、オフセット判別手段84が、隣接
する2つの記録領域のうち片方のみに信号が記録済みで
あるかどうかを、判別できる理由について説明する。前
述したように、光ディスク70に情報信号を記録する時
には、システムコントローラ85の制御によって、記録
トラックの始端から連続して情報信号を記録させる。よ
って、未記録領域は最終記録済みアドレス以降の記録ト
ラックにしか存在しない。図11はその状態を説明する
ための記録トラックの説明図である。このことは、最終
記録済みアドレスから1周手前のアドレスまでの間を光
ビームが走査しているときのみ、トラックオフセットが
発生するということである。しかも、内周側のみ記録済
みの場合しか存在しない。よって、最終記録済みアドレ
スから1周手前のアドレスまでの間を光ビームが走査し
ている期間のみ、オフセット判定回路83はL7を通じ
て−V1をオフセット印加回路56に出力するだけでよ
い。従って、現在のアドレスから一周後のアドレス(第
1のアドレス情報に相当)と、最終記録済みアドレス
(第2のアドレス情報に相当)を比較するだけで、隣接
する2つの記録領域のうち、片方のみに信号が記録済み
であるかどうかを判定することができる。
【0081】演算回路82とオフセット判定回路83
は、ひとまとめにしてマイクロコンピュータで構成でき
る。図12は、そのマイクロコンピュータの動作を説明
するフローチャートである。このフローチャートでは、
第1のアドレス情報を格納するレジスタをAD1、第2
のアドレス情報を格納するレジスタをAD2としてい
る。同図に示したような簡単なアルゴリズムで、オフセ
ット印加回路56に適切な電圧を印加することができ
る。
【0082】以上のように本実施例の光ディスク装置で
は、光ディスク70はシステムコントローラ85の記録
制御によって、記録トラックの始端から連続して情報信
号を記録されるので、最終記録済みアドレスから1周手
前のアドレスまでの間を光ビームが走査しているときし
か、トラックオフセットは発生しない。従って、瀕繁に
オフセット補正を行う必要がなく、トラッキング制御の
更なる安定化が図れる。
【0083】しかも、最終記録済みアドレスメモリ81
が記憶しなければならないアドレスは、最終記録済みア
ドレスだけであり、メモリ容量を節約できる。さらに、
ディスク上の管理領域も小さくなり、相対的に情報信号
に対する記録容量を増すことが可能となる。
【0084】なお、以上の説明では、トラッキング誤差
信号のDCオフセットが解消される動作を、情報信号の
再生時についてのみ説明したが、記録時においてもDC
オフセットを簡単に解消できる。本実施例においては、
光ディスク70は記録トラックの始端から連続して情報
信号を記録されることになっているので、情報信号を記
録する場合には、集光スポットの内周側の記録トラック
には記録マークが既に記録済みで、外周側の記録トラッ
クは何も記録されていないことになる。図13は、本実
施例において情報信号の記録時の光ディスク70の記録
済み範囲の状況を説明するための平面図である。情報信
号が記録されている間に生じる、トラッキング誤差信号
のDCオフセットは、常にV1である。システムコント
ローラ85は、情報信号の記録時には、オフセット判定
回路83に制御信号L7を通じて電圧−V1をオフセッ
ト印加回路56に出力させる。これにより、オフセット
印加回路56によって、情報信号の記録時においても、
トラッキング誤差信号のDCオフセットV1は常にキャ
ンセルされる。
【0085】なお、本実施例では光ビームはディスク内
周側から外周側へ移動するものとしたが、外周側から内
周側でも良い。この場合、内周側のみ未記録の場合が生
じるので、このときは−V2の電圧がL7を通じてオフ
セット電圧印加回路56に加えられる。
【0086】本発明は上述した実施例に限定されず、様
々な変形が可能であることは言うまでもない。例えば、
ディスク上に形成される案内溝はスパイラル上に限定さ
れず、同心円状であっても良い。また、ディスクの回転
制御方式はCAVとしたが、線速度一定(CLV:Co
nstant Linear Velocity)や、
CAVとCLVの組み合わせであっても、基本的には本
発明が適用できる。光ディスクの記録媒体として相変化
材料を用いたが、例えばTeFeCo系等の光磁気記録
材料、Te系等の金属記録材料やシアニン色素系等の有
機系記録材料他の記録材料等を用いても良い。
【0087】さらに、以上の第1,第2,第3及び第4
の実施例においては、トラッキング誤差検出手段として
プッシュプル法を用いたが、3ビーム法等隣接トラック
への記録により誤差信号にオフセットが生じる方式であ
れば、本実施例に適用できる。また、オフセット判別手
段として記録済み領域のアドレスを記憶させたが、記録
済み確認用の副光ビームを、両側に隣接する記録トラッ
クに常時照射し、反射光の強度変化により両トラックが
記録済みかどうか判別しても良い。この場合は、記録済
みの判別をリアルタイムで行えるので、確実にトラッキ
ングオフセットの補正が行えるという優れた特徴があ
る。
【0088】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の光
ディスク装置は、光学系が光ビームを記録トラックに照
射中に、判別手段が光ディスク上に照射した光ビームが
走査している位置に対して、トラック方向と垂直な方向
に隣接する2つの記録領域のうち、片方のみに信号が記
録済みであることを識別し、トラッキング誤差検出手段
が出力した誤差信号を補正手段が判別手段の出力に応じ
て補正するので、安定したトラッキング制御が可能とな
る。
【0089】また、記憶手段が記憶している記録済みの
領域のアドレスと、アドレス検出手段が検出した現在の
アドレスから、判別手段が、隣接した2つの記録領域の
片側のみに信号が記録済みであることを識別できるの
で、隣接記録領域に記録ピットがあるかどうかを直接検
出するための特別なセンサを必要とせず、装置の簡略化
を図れる。
【0090】また、補正手段が、差動アンプの出力した
トラッキング誤差信号に、判別手段の出力に応じてオフ
セット量を加えることにより、簡単な構成でトラッキン
グ誤差信号のオフセットを解消できる。
【0091】また、光検出手段から出力された少なくと
も2つの検出信号を、補正手段が、判別手段の出力に応
じてそれぞれ異なった増幅率で増幅することにより、差
動アンプから出力されるトラッキング誤差信号のオフセ
ットを解消できる。しかも、差動を取る前に各検出信号
の増幅率を変えているので、ディスクの反射率変化等に
よる影響を防ぐことができるという優れた効果がある。
【0092】また、記録済み領域のアドレスを光ディス
ク上の管理領域に書き込んでおくことにより、光ディス
クを装置から一度脱着して記憶手段の記憶内容が消去さ
れても、次に装着して記録または再生するときに管理領
域に記録されているアドレス情報をもとに、トラッキン
グオフセットを解消できる。
【0093】さらに、記録制御手段が記録トラックの始
端から連続して情報信号を記録させるので、最終記録済
みアドレスから1周手前のアドレスまでの間を光ビーム
が走査しているときしか、トラックオフセットは発生し
ない。従って、瀕繁にオフセット補正を行う必要がな
く、トラッキング制御の更なる安定化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置に関する第1の実施例
のブロック図
【図2】同実施例の光ディスクの記録フォーマットの構
成図
【図3】同実施例における主要部の詳細なブロック図
【図4】同実施例における主要部の各制御信号のタイミ
ングチャート
【図5】同実施例におけるアナログマルチプレクサ23
3の入力端子と出力端子との論理対応表を示す図
【図6】本発明の光ディスク装置に関する第2の実施例
のブロック図
【図7】同実施例の主要部の構成図
【図8】本発明の光ディスク装置に関する第3の実施例
のブロック図
【図9】同実施例における光ディスク70の記録領域の
区分を表す平面図
【図10】本発明の光ディスク装置に関する第4の実施
例のブロック図
【図11】同実施例における光ディスク上の記録トラッ
クの記録済みのトラックを図示した平面図
【図12】同実施例における主要部を構成するマイクロ
コンピュータの動作を説明するフローチャート
【図13】同実施例における光ディスク上のトラック
の、記録時における記録済みの範囲を図示した平面図
【図14】従来の光ディスクに用いる光ディスクの構成
を説明するための拡大斜視図
【図15】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック
【図16】従来の記録トラックの凹部と凸部の両方に信
号を記録する光ディスクの構成を説明するための拡大斜
視図
【図17】従来の記録トラックの凹部と凸部の両方に信
号を記録する光ディスクにおいて、目標の記録トラック
の両隣の記録トラックの内どちらか一方のみが記録済み
で、もう一方の記録トラックは未記録である場合を示し
た拡大斜視図
【図18】従来の光ディスク装置の課題を説明する為の
【図19】従来の光ディスク装置の課題を説明する為の
【図20】従来の光ディスク装置の課題を説明する為の
【図21】従来の光ディスク装置の課題を説明する為の
【図22】従来の光ディスク装置の課題を説明する為の
【符号の説明】
8 情報トラック 9,70 光ディスク 10 半導体レーザ 11 コリメートレンズ 12 ハーフミラー 13 対物レンズ 14 光検出器 14a,14b 受光部 15 アクチュエータ 16 光ヘッド 17 差動アンプ 18 ローパスフィルタ(LPF) 19 トラッキング制御回路 24 アドレス再生回路 25 トラバース制御回路 26 トラバースモータ 27 スピンドルモータ 40 凹部 41 凸部 51 記録済みアドレス管理メモリ 52 内周アドレス演算回路 53 外周アドレス演算回路 54,8,270 オフセット判定回路 55,84 オフセット判別手段 56 オフセット印加回路 58,73,85 システムコントローラ 60 アンプゲイン設定回路 61 第1の電圧制御アンプ 62 第2の電圧制御アンプ 63 補正手段 71 管理情報記録回路 72 管理情報再生回路 81 最終記録済みアドレスメモリ 82 演算回路 210,220 シフトレジスタ 211,212,213,230,251,272,2
74 セレクタ 214 メモリ 215 アドレス変換回路 216 書き込み回路 217 読み出し回路 218 セクタクロック発生回路 221 デクリメント回路 222 インクリメント回路 223,224 レジスタ 231,232 ラッチ 233 アナログマルチプレクサ 240,271,273 OPアンプ 250 インバータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1層の情報層と透明層を有し、
    前記情報層上に形成された凸部と凹部の両方を情報トラ
    ックとした光記録媒体の、前記両方の情報トラックに対
    し主情報を記録する記録方法であって、 前記光記録媒体の凸部と凹部の情報トラックに、前記主
    情報を含む第1の情報信号を記録する第1の領域と、ト
    ラック長手方向に対し第1の領域に隣接して設けられた
    少なくともアドレス情報を含む第2の領域とを有し、 光源から発せられ前記透明層を介して前記情報トラック
    に照射された少なくとも一つの光ビ−ムにより、前記情
    報層の光学定数もしくは形状の変化させることによって
    前記第一の情報信号を記録するステップと、 前記情報層上に照射された前記光ビ−ムの反射光もしく
    は透過光の前記情報トラックに対して略垂直方向の光量
    分布の差分値から、前記情報トラックと前記光ビ−ムの
    相対的な位置ずれを第1のトラッキング誤差信号として
    得るとともに、前記光量分布の低周波成分の補正を行う
    第2のトラッキング誤差信号を得、前記第2のトラッキ
    ング誤差信号と前記第1のトラッキング誤差信号から生
    成された第3のトラッキング誤差信号によって、前記情
    報トラック上に前記光ビ−ムのトラッキング制御を行う
    ステップを有する事を特徴とした記録方法。
  2. 【請求項2】少なくとも、凸部の情報トラックには偶数
    アドレス又は奇数アドレスを付与し、かつ、凹部の情報
    トラックには奇数アドレス又は偶数アドレスを付与した
    ことを特徴とする請求項1記載の記録方法。
  3. 【請求項3】少なくとも1層の情報層と透明層を有し、
    前記情報層上に形成された凸部と凹部の両方を情報トラ
    ックとした光記録媒体の、前記両方の情報トラックから
    主情報を再生する再生方法であって、 前記光記録媒体の凸部と凹部の情報トラックに、前記主
    情報を含む第1の情報信号を記録する第1の領域と、ト
    ラック長手方向に対し第1の領域に隣接して設けられた
    少なくともアドレス情報を含む第2の領域とを有し、 光源から発せられ前記透明層を介して前記情報トラック
    に照射された少なくとも一つの光ビ−ムにより、前記情
    報層の光学定数もしくは形状の変化させることによって
    記録された前記第1の情報信号を、前記光ビ−ムの照射
    強度を記録時より弱い強度にて照射して再生するステッ
    プと、 前記情報層上に照射された光ビ−ムの反射光もしくは透
    過光の前記情報トラックに対して略垂直方向の光量分布
    の差分値から、前記情報トラックと前記光ビ−ムの相対
    的な位置ずれを第1のトラッキング誤差信号として得る
    とともに、前記光量分布の低周波成分の補正を行う第2
    のトラッキング誤差信号を得、前記第2のトラッキング
    誤差信号と前記第1のトラッキング誤差信号から生成さ
    れた第3のトラッキング誤差信号によって、前記情報ト
    ラック上に前記光ビ−ムのトラッキング制御を行うステ
    ップを有する事を特徴とした再生方法。
  4. 【請求項4】少なくとも、凸部の情報トラックには偶数
    アドレス又は奇数アドレスを付与し、かつ、凹部の情報
    トラックには奇数アドレス又は偶数アドレスを付与した
    ことを特徴とする請求項4記載の再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2434020A2 (en) 2004-01-22 2012-03-28 Dnavec Research Inc. Method of producing minus strand RNA virus vector with the use of hybrid promoter containing cytomegalovirus enhancer and avian beta-actin promoter

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