JP2001283180A - Icカードおよび電子透かしデータ重畳装置 - Google Patents

Icカードおよび電子透かしデータ重畳装置

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JP2001283180A
JP2001283180A JP2000095300A JP2000095300A JP2001283180A JP 2001283180 A JP2001283180 A JP 2001283180A JP 2000095300 A JP2000095300 A JP 2000095300A JP 2000095300 A JP2000095300 A JP 2000095300A JP 2001283180 A JP2001283180 A JP 2001283180A
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JP2000095300A
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Naoto Shibata
直人 柴田
Masanari Yamada
真生 山田
Hiroo Saito
博夫 斎藤
Akiko Moriyama
明子 森山
Kazuyoshi Irisawa
和義 入澤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】適正に認証された著作権者のみが特定の電子透
かしデータを重畳できるように、耐タンパ性を有するI
Cカード内において認証処理および電子透かしデータの
埋め込みを行なう。 【解決手段】外部装置は、著作権者のID,パスワード
などの認証情報をICカードに送信し、ICカードはこ
れに基づいて認証処理を行なう。認証処理が成功した
ら、電子透かしデータ埋め込み対象のデータを、順次I
Cカードに入力し、ICカード内において、外部から観
察不可能なアルゴリズムにより、また必要に応じて外部
より観察不可能な電子透かしデータを、そのデータに重
畳する。電子透かしデータの重畳されたデータは外部装
置に戻され出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば著作権者
の意図に基づく著作権者ごとの電子透かしデータをより
厳密かつ適切に所望のデータに重畳するための、電子透
かしデータ重畳機能を有するICカードおよびそのIC
カードを用いた電子透かしデータ重畳装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子透かしとは、たとえば画像データや
音声データなどの所望のデータに、冗長性を利用して他
の情報を埋め込み(以後、重畳すると言う。)、直接は
認識できない状態で隠し持たせたものである。この電子
透かしを用いて、著作権者が、その著作物データが自分
の著作物であることを検出および証明するためには、容
易に改ざんしたり模倣したりできない状態で電子透かし
データを著作物データに重畳する必要がある。そのため
に、たとえば電子透かし重畳方式を秘密にし、重畳され
ているデータの形態や、重畳されている箇所を検出でき
ないようにしたり、あるいは重畳する電子透かしデータ
自体を秘密にしておくことなどが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子透かしデータを重畳するシステムは、通常、パーソ
ナルコンピュータなどの汎用の計算機装置などにより構
成されており、電子透かし重畳アルゴリズムや重畳する
電子透かしデータを秘密の状態で管理することは難しか
った。また、そのような装置は誰でも操作できるため、
特定の著作権者の著作物であることを示す電子透かしデ
ータが重畳されていたとしても、その重畳処理を果して
適切な権限を持った者が行なったか否かという点を確認
する手だてがなく、換言すれば、正当な権限者以外でも
そのパーソナルコンピュータを操作するのみで正当な著
作物データを生成することができるものであり、信頼性
が十分ではなかった。
【0004】したがって、本発明の目的は、特定の権限
者しか適切な電子透かしデータを重畳できないような信
頼性の高い電子透かしデータ重畳システムを実現するた
めの、認証機能と電子透かしデータ重畳機能を具えたI
Cカードを提供することにある。また、本発明の他の目
的は、そのような特定の権限者しか適切な電子透かしデ
ータを重畳できないような信頼性の高い電子透かしデー
タ重畳システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のICカードは、所定の認証情報に基づい
て、使用者が適切か否かを認証する認証手段と、前記認
証により使用者が適切であると認証された場合に、入力
される任意のデータに対して、所定の電子透かしデータ
を所定のアルゴリズムに基づいて電子透かしとして重畳
する電子透かしデータ重畳手段とを有する。
【0006】好適には、前記重畳する電子透かしデータ
は、外部より直接的に観察不可能な状態で記憶されてい
る。また好適には、入力される所定の情報に基づいて重
畳する電子透かしデータを決定する電子透かしデータ決
定手段をさらに有し、前記電子透かしデータ重畳手段は
前記決定された電子透かしデータを前記データに重畳す
る。さらに好適には、前記電子透かしデータ重畳手段
は、外部より観察不可能な所定のアルゴリズムにより、
前記入力される任意のデータに対して前記所定の電子透
かしデータを重畳する。さらに好適には、順次入力され
る前記データより、前記電子透かしデータを重畳するデ
ータを選択するデータ選択手段をさらに有し、前記電子
透かしデータ重畳手段は、前記選択されたデータに対し
て前記電子透かしデータを重畳する。
【0007】また、本発明のICカード処理装置は、I
Cカードが装着され、当該ICカードと通信を行なうI
Cカードインターフェイスと、入力される認証情報を前
記ICカードインターフェイスに装着されているICカ
ードに送信し、当該ICカードの機能を使用する権限を
有する旨の認証を行なう認証要求手段と、前記認証によ
りICカードより認証が得られた場合に、所望のデータ
を前記ICカードに送信し、当該ICカードより前記送
信したデータに所定の電子透かしデータが重畳されたデ
ータを受信する電子透かし重畳要求手段とを有する。
【0008】好適には、前記ICカードにおいて重畳さ
れる電子透かしデータを決定するための電子透かし制御
データを前記ICカードに送信する電子透かし制御デー
タ送信手段をさらに有する。また好適には、前記電子透
かし重畳要求手段は、処理対象のデータの所定の単位ご
とに、前記ICカードに電子透かしデータの重畳を要求
し、前記ICカードより電子透かしデータの重畳が認め
られた場合に、当該所定の単位の前記データを前記IC
カードに送信し、前記ICカードより電子透かしデータ
の重畳された前記データを受信する。
【0009】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 本発明の第1の実施の形態について、図1〜図3を参照
して説明する。第1の実施の形態としては、最も基本的
な構成の電子透かし重畳システムを示して本発明を説明
する。図1は、その電子透かし重畳システム1の構成を
説明するための図である。電子透かし重畳システム1
は、ICカード10および制御装置20を有する。ま
た、制御装置20は、パーソナルコンピュータ21およ
びリーダ/ライタ装置22を有する。
【0010】まず、各部の構成について説明する。IC
カード10は、特定の権利者に所有され、その権利者が
操作する時にのみ有効に機能するカードであり、そのた
めの認証機能と、要求に応じて入力されるデータに所定
の電子透かしデータを重畳する電子透かしデータ重畳機
能を有するものである。そのICカード10の構成を図
2に示す。図2に示すように、ICカード10は、通信
I/F11、電子透かし重畳部12、メモリ13および
CPU14を有する。
【0011】通信I/F11は、リーダ/ライタ装置2
2を介してパーソナルコンピュータ21と通信を行なう
ためのインターフェイスである。
【0012】電子透かし重畳部12は、CPU14の制
御に基づいて、通信I/F11を介してパーソナルコン
ピュータ21より入力される電子透かしデータの重畳対
象のデータに対して、予め設定されている所定の電子透
かしデータを所定の方式で所定の箇所に重畳し、再び通
信I/F11を介してリーダ/ライタ装置22に対して
出力する。なお、この時に重畳される電子透かしデータ
は、ICカード10の所有者たる権利者を特定すること
のできるIDデータである。
【0013】メモリ13は、ICカード10が所望の動
作を行なうための種々のプログラムやパラメータ、ある
いは、CPU14で行なわれる処理にともなうデータな
どを記憶するメモリである。本発明に係わるデータとし
ては、CPU14で行なわれる認証処理のプログラムお
よびその認証処理のための所有者IDおよびパスワード
の情報などが、このメモリ13に記憶されている。
【0014】CPU14は、メモリ13に記憶されてい
るプログラムおよび通信I/F11を介してパーソナル
コンピュータ21より入力されるコマンドに基づいて、
種々の処理を行なう。たとえば、パーソナルコンピュー
タ21より入力されるコマンドをデコードして、他のプ
ログラムを稼働したり、電子透かし重畳部12を制御し
て電子透かしデータの重畳処理を制御したりする。ま
た、そのコマンドが認証処理を要求するコマンドであっ
た場合には、通信I/F11を介して入力される使用者
のIDおよびパスワードを、メモリ13に記録されてい
るICカード10を使用する権限のある正当な権利者の
IDおよびパスワードと比較することにより、使用者の
認証を行なう。そして、その認証結果を通信I/F11
を介してパーソナルコンピュータ21に通知する。
【0015】パーソナルコンピュータ21は、リーダ/
ライタ装置22を介してICカード10と通信を行い、
たとえば音楽データやビデオデータなどにその著作者の
IDデータを電子透かしデータとして重畳する処理を制
御する。パーソナルコンピュータ21は、まずリーダ/
ライタ装置22にICカード10が装着されたことを検
出して操作者の認証処理を行なう。すなわち、操作者に
IDおよびパスワードの入力を要求し、これをリーダ/
ライタ装置22を介してICカード10に送信するとと
もに、ICカード10に対して認証を要求する。そし
て、ICカード10より操作者が適正な使用者である旨
の認証結果ガ得られたら、以後の処理に移る。また、I
Cカード10より操作者が適正な使用者ではない旨の認
証結果が得られたら、その旨を表示して、電子透かしデ
ータの重畳に係わる以後の処理は行なわない。
【0016】また、前述した認証処理により適切な認証
結果が得られた場合には、パーソナルコンピュータ21
は、電子透かしデータを重畳する処理の制御を行なう。
すなわち、MDなどの記録媒体や通信ネットワークを介
して入力される電子透かしデータの重畳対象のデータ
を、所定のデータ量ずつICカード10に転送し、電子
透かしデータの重畳を要求する。そして、電子透かしデ
ータが重畳されたデータをICカード10より受信し、
任意の記録媒体あるいは通信ネットワークに出力する。
【0017】リーダ/ライタ装置22は、パーソナルコ
ンピュータ21とICカード10とのインターフェイス
手段である。
【0018】次に、このような構成の電子透かし重畳シ
ステム1の動作について、図3を参照して説明する。ま
ず、使用者がICカード10をリーダ/ライタ装置22
に装着されたら、リーダ/ライタ装置22からの信号に
基づいてパーソナルコンピュータ21がこれを検出し、
使用者にIDとパスワードの入力を要求する(ステップ
S11)。ICカード10を挿入した使用者が、たとえ
ばパーソナルコンピュータ21のキーボードなどよりI
Dおよびパスワードを入力したら、パーソナルコンピュ
ータ21はこれをリーダ/ライタ装置22を介してIC
カード10に送信し、使用者の認証処理を要求する(ス
テップS11)。
【0019】認証処理を要求するコマンドが入力された
ICカード10においては、CPU14がこれを検出し
て、メモリ13に記録されている正当な権利者のIDお
よびパスワードと照合して認証処理を行なう(ステップ
S12)。そしてCPU14は、通信I/F11を介し
て、使用者が正当であるか否かを示す認証結果をパーソ
ナルコンピュータ21に送信する。パーソナルコンピュ
ータ21では、リーダ/ライタ装置22を介してこの認
証結果を受信し、もしも使用者が正当でない場合には、
以後ICカード10に対する処理は行なわないものとし
て、その時点で処理を終了する。
【0020】認証の結果、使用者が適正であった場合に
は、パーソナルコンピュータ21は、その使用者の操作
により、電子透かしを重畳する対象のデータを指示する
操作を受け付ける。このデータは、たとえば音楽データ
やビデオデータなどの著作物データである。そして、電
子透かしを重畳する対象のデータが特定できたら、IC
カード10において電子透かしを重畳するのに好適な所
定のデータ量ずつ順次読み出し、リーダ/ライタ装置2
2を介してICカード10に送信し、電子透かしデータ
の重畳を要求する(ステップS13)。
【0021】ICカード10においては、この電子透か
しデータの重畳の要求をCPU14が受け付けたら、C
PU14が電子透かし重畳部12を制御し、また、入力
されたデータを電子透かし重畳部12に入力し、電子透
かし重畳部12において電子透かしデータの重畳処理が
行なわれる(ステップS14)。この時に重畳される電
子透かしデータは、予め電子透かし重畳部12内に設定
されている、ICカード10の所有者を特定するIDデ
ータを含むデータである。そして、処理が終了したら、
CPU14の制御により、電子透かしデータが重畳され
たデータが、通信I/F11を介してパーソナルコンピ
ュータ21に送信される。
【0022】パーソナルコンピュータ21は、このデー
タをリーダ/ライタ装置22を介して受信し、たとえば
ディスクなどの記録媒体に記録する(ステップS1
5)。そして、再びステップS13に戻り、一連のデー
タの次のデータ部分をICカード10に送信し、電子透
かしデータの重畳を要求する。以後、たとえば音楽デー
タあるいはビデオデータである電子透かしデータ重畳対
象のデータが終了するまで、繰り返しこの処理を続け
る。そしてこれにより、最終的に処理対象の一連のデー
タ全体に、その使用者のIDを含む所定の電子透かしデ
ータが重畳される。
【0023】このように、本実施の形態の電子透かし重
畳システム1においては、ICカード10内にICカー
ド10の所有者を特定するIDを含む電子透かしデータ
が設定されている。そして、この電子透かしデータを重
畳する処理もICカード10内で行なわれている。した
がって、この電子透かしデータは、外部から観察するこ
とは非常に困難である。そして、ICカード10におい
て電子透かしデータを重畳する処理を行なうのは、その
前段で使用者の認証が適切に行なえた場合だけである。
したがって、正当なICカード10の所有者が使用する
場合にのみ、その所有者を特定する情報を含む電子透か
しデータをデータに重畳することができることになる。
【0024】その結果、これまで問題となっていたよう
な、電子透かしデータをセキュアに管理するのが面倒か
つ難しいとく問題が解決できる。そして、より厳密に電
子透かしデータの使用に関してコントロールすることが
でき、このような電子透かしデータを用いて、より有効
に著作物データの不当な使用の防止が行なえる。
【0025】第2の実施の形態 本発明の第2の実施の形態を、図4〜図6を参照して説
明する。第1の実施の形態においては、電子透かしデー
タの重畳処理を行なうICカード10としても最も基本
的な構成を示した。しかし、ICカードで行なう電子透
かしデータの重畳アルゴリズムや、重畳する電子透かし
データなどは、選択できるようにしてよい。また、たと
えばビデオデータのような容量の大きいデータや電子透
かしデータを重畳するのに適した位置があるデータなど
は、選択的に電子透かしデータを重畳するようにしても
よい。本第2の実施の形態においては、そのような機能
を有するICカードを適用した電子透かし重畳システム
について説明する。
【0026】なお、ICカード以外の制御装置20の構
成および動作は、第1の実施の形態とほぼ同じなので、
ここではICカードの構成の説明のみを行なう。図4
は、第2の実施の形態のICカード30の構成を示す機
能ブロック図である。ICカード30は、認証部31、
電子透かしデータ選択部32、電子透かしアルゴリズム
選択部33、電子透かしデータ重畳部34、データ選択
部35、I/F36、記憶部37および制御部38を有
する。
【0027】認証部31は、制御装置20からの認証処
理の要求に基づいて、送信されるIDおよびパスワード
を記憶部37に予め記憶されているIDおよびパスワー
ドと照合し、正当な使用者に使用されようとしているか
否かを検出し、その検出結果を認証結果として制御装置
20に送信する。
【0028】電子透かしデータ選択部32は、制御装置
20からの所定の電子透かしデータの選択コマンドに基
づいて、予め設定され記憶部37に記憶されている複数
の電子透かしデータの中より1つの電子透かしデータを
選択し、選択結果を実質的に電子透かしデータ重畳部3
4に通知する。なお、記憶部37に記憶されている複数
の電子透かしデータは、いずれもICカード30の所有
者を特定することのできるID情報を有する電子透かし
データであるとする。
【0029】電子透かしアルゴリズム選択部33は、制
御装置20からの所定の電子透かしデータ重畳アルゴリ
ズムの選択コマンドに基づいて、予め記憶部37に記憶
されている複数のアルゴリズムより1つのアルゴリズム
を選択し、選択結果を実質的に電子透かしデータ重畳部
34に通知する。
【0030】電子透かしデータ重畳部34は、制御装置
20からの電子透かしデータの重畳処理要求コマンドに
基づいて、電子透かしアルゴリズム選択部33より通知
されたアルゴリズムを用いて、電子透かしアルゴリズム
選択部33より通知された電子透かしデータを、I/F
36を介して制御装置20より入力されるたとえばビデ
オデータなどのデータに重畳し、再びI/F36を介し
て制御装置20に出力する。
【0031】データ選択部35は、制御装置20からの
電子透かしデータを重畳するタイミングの検出を要求す
るコマンドに基づいて、一連のデータより電子透かしデ
ータを重畳する箇所を選択し、制御装置20に通知す
る。データ選択部35には、必要に応じて、コマンドと
ともに、たとえばデータの形式やデータブロックの属性
などの情報、場合によってはデータそのものあるいはそ
のヘッダ部分などが制御装置20より入力される。デー
タ選択部35は、これらのデータより、電子透かしデー
タを重畳するのに好ましい位置を検出し、検出結果を通
知する。たとえば、処理対象のデータが8×8のDCT
係数で示されているようなビデオデータの場合には、デ
ータ選択部35は、画像品質の点からDC成分の位置お
よび低周波数成分の位置を避け、また、ノイズとして検
出し難いレベルの位置を選択し、さらに一定の位置にな
らないよう適宜変更を加えながら、各ブロックごとに電
子透かしデータの重畳位置を決定する。
【0032】I/F36は、ICカード30と制御装置
20とが所望の通信を行なうためのインターフェイスで
ある。
【0033】記憶部37は、認証部31が参照するID
およびパスワード、電子透かしデータ選択部32および
電子透かしデータ重畳部34が参照する電子透かしデー
タ、電子透かしアルゴリズム選択部33および電子透か
しアルゴリズム選択部33が参照する電子透かし重畳ア
リゴリズムなどの予め設定されたデータ、および、IC
カード30の各構成部における種々の処理に伴うデータ
などが記憶されるメモリである。
【0034】制御部38は、ICカード30が全体とし
て所望の動作を行なうように、ICカード30の各構成
部の動作を制御する。制御装置20より送信されるコマ
ンドのデコードなども、制御部38で行なう。
【0035】次に、このようなICカード30を含む電
子透かし重畳システムの動作について、図5および図6
を参照して説明する。なお、ICカード30以外の構成
は、第1の実施の形態と同じとする。すなわち、ICカ
ード30がパーソナルコンピュータ21に接続されたリ
ーダ/ライタ装置22に装着されて使用されることによ
り、第2の実施の形態の電子透かし重畳システムが構成
されるものとする。
【0036】まず、使用者がICカード30をリーダ/
ライタ装置22に装着されたら、リーダ/ライタ装置2
2からの信号に基づいてパーソナルコンピュータ21が
これを検出し、使用者にIDとパスワードの入力を要求
する。ICカード30を挿入した使用者が、たとえばパ
ーソナルコンピュータ21のキーボードなどよりIDお
よびパスワードを入力したら、パーソナルコンピュータ
21はこれをリーダ/ライタ装置22を介してICカー
ド30に送信し、使用者の認証処理を要求する(ステッ
プS21)。
【0037】認証処理を要求するコマンドが入力された
ICカード30においては、認証部31がこれを記憶部
37に記録されている正当な権利者のIDおよびパスワ
ードと照合して認証処理を行なう(ステップS22)。
そして認証部31は、I/F36を介して、使用者が正
当であるか否かを示す認証結果をパーソナルコンピュー
タ21に送信する。パーソナルコンピュータ21では、
リーダ/ライタ装置22を介してこの認証結果を受信
し、もしも使用者が正当でない場合には、以後ICカー
ド30に対する処理は行なわないものとして、その時点
で処理を終了する。
【0038】認証の結果、使用者が適正であった場合に
は、パーソナルコンピュータ21は、その使用者の操作
により、電子透かしデータの重畳条件の設定を行なう。
すなわち、どの電子透かしデータを使用するか、どの重
畳アルゴリズムを用いるか、どのようなタイミングでデ
ータを重畳するかというような条件を入力する(ステッ
プS23)。入力された条件は、順次ICカード30に
設定される(ステップS24)。
【0039】たとえば、どの電子透かしデータを使用す
るかという条件は、電子透かしデータ選択部32におい
て処理されて対応する記憶部37に記憶されている複数
の電子透かしデータより1つのデータが選択される。な
お、このパーソナルコンピュータ21から入力される条
件は、記憶部37に記憶されているデータを指し示すデ
ータであって、電子透かしデータそのものではない。ま
た、どの重畳アルゴリズムを用いるかという条件は、電
子透かしアルゴリズム選択部33において処理されて対
応するアルゴリズムが電子透かしデータ重畳部34に通
知される。また、そのようなタイミングでデータを重畳
するかという条件は、データ選択部35において処理さ
れて、後述するタイミングを検出する際に用いられる。
【0040】このような条件の設定が終了したら、電子
透かしを重畳する対象のデータを指示する操作を受け付
ける。このデータは、たとえば音楽データやビデオデー
タなどの著作物データであるが、ここではMPEG画像
データであるとする。そして、電子透かしを重畳する対
象のデータが特定できたら、パーソナルコンピュータ2
1は、ICカード30において電子透かしを重畳するの
に好適な所定のデータ量ずつを順次選択し(ステップS
25)、そのデータを示す情報をICカード30に送信
して、電子透かしデータを重畳するタイミングか否かの
検出を要求する。
【0041】ICカード30においては、データ選択部
35がこれを受け付け、そのデータの位置、すなわちた
とえば8×8のDCTブロック内におけるデータ位置な
どに基づいて、電子透かしデータを重畳するべきデータ
か否かを検出し(ステップS26)、検出結果をパーソ
ナルコンピュータ21に通知する。パーソナルコンピュ
ータ21においては、その選択したデータが電子透かし
データを重畳すべきデータであるとの検出結果だった場
合には、今度はその選択したデータ自体をリーダ/ライ
タ装置22を介してICカード30に送信し、電子透か
しデータの重畳を要求する(ステップS27)。これに
よりICカード30においては、電子透かしデータ重畳
部34が電子透かしデータの重畳処理を行なう(ステッ
プS28)。そして、電子透かしデータが重畳されたデ
ータは、パーソナルコンピュータ21に送信され出力さ
れる(ステップS29)。
【0042】一方、ICカード30からパーソナルコン
ピュータ21へのタイミング検出結果が、電子透かしデ
ータを重畳しないとの結果だった場合には、この選択し
たデータは何らICカード30に送信されずに、そのま
ま出力される(ステップS29)。そして、いずれの場
合も選択したデータを出力したら、再びステップS25
に戻り、一連のデータの次のデータ部分を選択し、電子
透かしデータを重畳すべきデータか否かの検出をICカ
ード30に要求する。以後、たとえば音楽データあるい
はビデオデータである電子透かしデータ重畳対象のデー
タが終了するまで、繰り返しこの処理を続ける。
【0043】そしてこのような処理を行なうことによ
り、たとえば8×8DCTブロックの画像データなどの
場合には、たとえば図6に示すように、所定の位置の係
数に対して選択的に電子透かしデータが重畳される。
【0044】このように、第2の実施の形態の電子透か
し重畳システムにおいても、第1の実施の形態と同様
に、より厳密に電子透かしデータを管理しコントロール
して使用することができ、電子透かしデータを用いて有
効に著作物データの不当な使用の防止が行なえる。そし
てさらに、第2の実施の形態の電子透かし重畳システム
においては、重畳する電子透かしデータや、アルゴリズ
ムを選択することができるので、一人の使用者が種々の
データに対して頻繁に電子透かしデータを用いる場合
も、1枚のICカードで対応することができる。
【0045】なお、本発明は、前述した第1および第2
の実施の形態に限られるものではなく、任意好適な種々
の改変が可能である。たとえば、電子透かしデータの重
畳アルゴリズム、実際のデータなどは、何ら限定される
ものではなく、任意のアルゴリズム、データを用いてよ
い。また、前述した実施の形態においては、著作者を特
定することのできる情報を含む電子透かしデータを用い
るものとしたが、何らこれに限定されるものではなく、
任意のデータを用いてよい。また、具体的なICカー
ド、制御装置の構成なども任意の構成でよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定の権限者しか適切な電子透かしデータを重畳できな
いような信頼性の高い電子透かしデータ重畳システムを
実現するための、認証機能と電子透かしデータ重畳機能
を具えたICカードを提供することができる。また、そ
のような特定の権限者しか適切な電子透かしデータを重
畳できないような信頼性の高い電子透かしデータ重畳シ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態の電子透か
し重畳システムの構成を説明するための図である。
【図2】図2は、図1に示した電子透かし重畳システム
のICカードの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1に示した電子透かし重畳システム
の動作を説明するための流れ図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態の電子透か
し重畳システムのICカードの構成を示すブロック図で
ある。
【図5】図5は、本発明の第2の実施の形態の電子透か
し重畳システムの動作を説明するための流れ図である。
【図6】図6は、ビデオデータに選択的に電子透かしデ
ータを重畳した状態を説明するための図である。
【符号の説明】
1…電子透かし重畳システム 10…ICカード 11…通信インターフェイス 12…電子透かし重畳部 13…メモリ 14…CPU 20…制御装置 21…パーソナルコンピュータ 22…リーダ/ライタ装置 30…ICカード 31…認証部 32…電子透かしデータ選択部 33…電子透かしアルゴリズム選択部 34…電子透かしデータ重畳部 35…データ選択部 36…I/F 37…記憶部 38…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 9/32 H04L 9/00 621A 5J104 H04N 1/387 673A 9A001 7/08 H04N 7/08 Z 7/081 (72)発明者 斎藤 博夫 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 森山 明子 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 入澤 和義 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5B035 AA14 BB09 BC00 BC01 CA29 5B057 AA20 BA01 BA23 CA01 CA12 CA18 CB01 CB12 CB18 CB19 CC03 CE08 CG07 CH18 DA07 DA17 5B058 CA01 KA04 KA35 KA37 YA20 5C063 AB03 AB07 AC01 CA34 DA13 5C076 AA14 BA06 5J104 AA07 AA14 KA01 NA05 NA35 NA36 NA38 NA40 NA42 9A001 CZ03 EZ03 LL03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の認証情報に基づいて、使用者が適切
    か否かを認証する認証手段と、 前記認証により使用者が適切であると認証された場合
    に、入力される任意のデータに対して、所定の電子透か
    しデータを所定のアルゴリズムに基づいて電子透かしと
    して重畳する電子透かしデータ重畳手段とを有するIC
    カード。
  2. 【請求項2】前記重畳する電子透かしデータは、外部よ
    り直接的に観察不可能な状態で記憶されている請求項1
    に記載のICカード。
  3. 【請求項3】入力される所定の情報に基づいて重畳する
    電子透かしデータを決定する電子透かしデータ決定手段
    をさらに有し、 前記電子透かしデータ重畳手段は前記決定された電子透
    かしデータを前記データに重畳する請求項1または2に
    記載のICカード。
  4. 【請求項4】前記電子透かしデータ重畳手段は、外部よ
    り観察不可能な所定のアルゴリズムにより、前記入力さ
    れる任意のデータに対して前記所定の電子透かしデータ
    を重畳する請求項1〜3のいずれかに記載のICカー
    ド。
  5. 【請求項5】順次入力される前記データより、前記電子
    透かしデータを重畳するデータを選択するデータ選択手
    段をさらに有し、 前記電子透かしデータ重畳手段は、前記選択されたデー
    タに対して前記電子透かしデータを重畳する請求項1〜
    4のいずれかに記載のICカード。
  6. 【請求項6】ICカードが装着され、当該ICカードと
    通信を行なうICカードインターフェイスと、 入力される認証情報を前記ICカードインターフェイス
    に装着されているICカードに送信し、当該ICカード
    の機能を使用する権限を有する旨の認証を行なう認証要
    求手段と、 前記認証によりICカードより認証が得られた場合に、
    所望のデータを前記ICカードに送信し、当該ICカー
    ドより前記送信したデータに所定の電子透かしデータが
    重畳されたデータを受信する電子透かし重畳要求手段と
    を有する電子透かしデータ重畳装置。
  7. 【請求項7】前記ICカードにおいて重畳される電子透
    かしデータを決定するための電子透かし制御データを前
    記ICカードに送信する電子透かし制御データ送信手段
    をさらに有する請求項6に記載の電子透かしデータ重畳
    装置。
  8. 【請求項8】前記電子透かし重畳要求手段は、処理対象
    のデータの所定の単位ごとに、前記ICカードに電子透
    かしデータの重畳を要求し、前記ICカードより電子透
    かしデータの重畳が認められた場合に、当該所定の単位
    の前記データを前記ICカードに送信し、前記ICカー
    ドより電子透かしデータの重畳された前記データを受信
    する請求項6または7に記載の電子透かしデータ重畳装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527518A (ja) * 2005-01-05 2008-07-24 ギーゼッケ ウント デフリエント ゲーエムベーハー 電子透かし機能を備えた携帯型データ担体
JP2016522612A (ja) * 2013-04-26 2016-07-28 ナグラビジョン エス アー メディアコンテンツに透かしに入れる方法及びこの方法を実施するシステム

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US9076007B2 (en) 2005-01-05 2015-07-07 Giesecke & Devrient Gmbh Portable data support with watermark function
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