JP2001282960A - 建物の地震損害予測装置及び建物の補強対策の選択支援装置 - Google Patents
建物の地震損害予測装置及び建物の補強対策の選択支援装置Info
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Abstract
めたい。 【解決手段】ステップ107において、地震による損失
額を演算する。地震による損失額は、物的損害と営業損
失とに分けて考える。物的損害額とは、建物自体及びそ
れに付随した設備や機器等が被害を受けた場合の損害額
のことである。営業損失とは、地震の影響により営業が
停止したことにより受ける損失のことである。基本的に
は、営業停止日数に、単位営業損失額(一日当たりの営
業損失額)を乗じることにより求めることができる。そ
して、営業停止日数は、地震による建物自体の損害と、
社会資本の損害との両方を考慮して決定する。
Description
の損害をそれが実際に発生する前に予測するための建物
の地震損害予測装置及びそれを利用した建物の補強対策
の選択支援装置に関する。
の技術としては、例えば、本出願人等が開発した地震リ
スクマネージメント(SRM;Seismic Risk Managemen
t )システムがある。SRMシステムは、地震によるリ
スクを効率良く低減する方法を見出すための支援ツール
として開発されたものであり、建物特有の地震被害を考
察し、確率論的な手法を使い、地震による建物の被害を
損失期待値として定量的に表すようになっている。そし
て、建物の損害としては、建物の倒壊や設備機器の損傷
などがあるが、SRMシステムでは、建物自体の物的損
害と、営業損失とに分類して考えるようになっている。
物的損害としては、被害を受けた建物を再建するための
費用等が主たるものであり、また、営業損失としては、
破壊された生産機能が回復するまでの日数(営業停止日
数)に単位営業損失額(一日営業が停止した場合に発生
する平均的な営業損失額)を乗じることにより求められ
る。
システムによれば地震による建物の被害を損失期待値と
して定量的に求めることができるから、地震による損害
を効率良く低減する方法を見出す支援ツールとしては極
めて有効である。ここで、従来のSRMシステムにあっ
ては、営業損失を求める際に用いる営業停止日数とし
て、対象建物及びそれに付随した設備機器が営業再開可
能なまでに復旧するに要すると予測される日数を用いて
いた。
たところ、地震の影響による営業停止日数を予測するに
あたり、対象とする建物の復旧に要する日数を考慮した
だけでは、実際の営業停止日数との誤差が大きくなる可
能性があることが判った。このため、例えば、SRMシ
ステムを、保険契約における保険金額や掛金を決める際
の支援ツールとして利用した場合、予測した営業損害額
と、実際に発生した営業損害額との間に大きな差が生じ
てしまい、後々問題となる可能性がある。
停止日数をより正確に求めることができる建物の地震損
害予測装置を提供することを目的としている。また、本
発明は、そのような建物の地震損害予測装置を利用した
建物の補強対策の選択支援装置を提供することも目的と
している。
に、請求項1に係る発明は、建物の諸元情報に基づいて
求められるその建物の地震動に対する耐力と、想定した
地震が前記建物に与えると思われる地震動とに基づい
て、地震による前記建物の損害を予測するようになって
いる建物の地震損害予測装置において、前記地震による
前記建物の損害の一部として物的損害額を演算する物的
損害額演算手段と、前記地震による前記建物の損害の一
部として営業損失額を演算する営業損失演算手段と、を
備えるとともに、前記営業損失額演算手段は、前記地震
による営業停止日数を演算する営業停止日数演算手段
と、前記営業停止日数に単位営業損失額を乗じて営業停
止期間中の営業損失額を演算する乗算手段と、を備え、
そして、前記営業停止日数演算手段は、前記建物自体の
損害と社会資本の損害との両方を考慮して前記営業停止
日数を決定するようにした。
電話回線等の情報通信設備、道路、橋、鉄道等の輸送設
備、等に代表される公共施設のことであり、その損害を
も考慮して営業停止日数を決定することとしたのは、仮
に建物の損害が少なくても、工場であれば道路や鉄道に
被害が出て資材や製品の運搬が滞ればそれは営業損失に
繋がることになるし、また、停電になったり電話回線が
普通になれば正常な営業が不可能になる業態も多々ある
し、さらには、鉄道に被害が出れば従業員の出社が困難
になってやはり営業に支障を来す可能性があるからであ
る。
る発明である建物の補強対策の選択支援装置は、現状の
建物における地震損害である現状地震損害を請求項1記
載の建物の地震損害予測装置を利用して予測する現状地
震損害予測手段と、建物の補強対策を利用者に選択させ
る補強対策選択要求手段と、前記選択された補強対策の
費用である補強対策費を求める補強対策費設定手段と、
前記選択された補強対策を前記現状の建物に施した場合
における地震損害である対策後地震損害を請求項1記載
の建物の地震損害予測装置を利用して予測する対策後地
震損害予測手段と、前記現状地震損害、前記対策後地震
損害及び前記補強対策費を提示する提示手段と、を備え
た。
2に係る発明である建物の補強対策の選択支援装置にお
いて、前記現状地震損害予測手段は、請求項1記載の建
物の地震損害予測装置を利用して、前記現状地震損害と
しての年間リスクを演算するようになっており、前記対
策後地震損害予測手段は、請求項1記載の建物の地震損
害予測装置を利用して、前記対策後地震損害としての年
間リスクを演算するようになっているものである。
項2又は3に係る発明である建物の補強対策の選択支援
装置において、前記補強対策費設定手段は、Is値及び
F値の少なくとも一方を考慮して前記補強対策費を求め
るようになっているものである。なお、Is値とは、構
造耐震指標であり、F値とは、靱性指標である。
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態である建物の地震損害予測装置で実行される処理の概
要を示すフローチャートである。なお、本実施の形態の
建物の地震損害予測装置は、通常のパーソナルコンピュ
ータにソフトウェアを組み込むことにより実現されるも
のであるため、ここではパーソナルコンピュータやディ
スプレイ等のハードウェア構成についてはその図示及び
説明は省略する。
装置にあっては、処理が開始されると、先ず、そのステ
ップ101において、対象とする建物の諸元を入力す
る。ここで入力する諸元としては、例えば、既存の建物
の場合には、立地位置、地盤種別、基準階床面積、建築
年代、構造種別、建物階数、建物や設備機器の構造形式
等である。
道府県レベルでもよいし、東京都千代田区、神奈川県横
浜市といった市区町村レベルでもよいし、それ以上に詳
細であってもよい。地盤種別は、例えば、堅固、通常、
軟弱、といった三段階程度でもよいし、それより多くて
もよい。なお、立地位置と地盤種別との関係を表したデ
ータベースを別途用意した場合には、地盤種別をステッ
プ101で入力させることなく、ステップ101で入力
した立地位置に基づいてデータベースを参照して地盤種
別を読み出すようにしてもよい。また、構造種別とは、
RC(鉄筋コンクリート)造、S(鉄骨)造、SRC
(鉄骨鉄筋コンクリート)造、といったものである。
ら、ステップ102に移行し、Is値及びF値を演算す
る。なお、Is値とは、構造耐震指標であり、F値と
は、靱性指標である。これら各値は、ステップ101で
入力された諸元のうち、建築年代、建物種別及び建物階
数等の条件に基づいて演算されるが、それらIs値及び
F値が既知の場合には直接入力してもよいし、必要な場
合には演算された値を修正するようにしてもよい。
プ102で求められたIs値及びF値に基づいて、予め
作成しておいた解析結果のデータベースを利用して、建
物の応答特性を設定する。建物の応答特性は設備機器と
建物内容物への入力となるものである。なお、このステ
ップ103で使用される解析データベースは、種々の建
物と種々の地震との組み合わせを多数設定し、個々の組
み合わせについて行った演算結果を構築したものであ
る。解析における建物モデルは、Is値、F値により設
定されるもので、モデルの復元力特性を表す荷重と変位
との関係は一般的には図3に示すような形状をしてお
り、その関係は剛性変化点(第1折点A,第2折点B)
及び破壊点Cによって特定される。
4に移行し、今度は、予め構築しておいたデータベース
を参照して、建物内の設備機器の構成や内容物を決め、
これらの耐力値を設定する。設備等は個々の建物毎に事
情が異なるが、例えば一般的なオフィスビルの場合には
このように予め設定しておいた平均的な設備があるもの
としてデータベースを参照すればよいし、例えば高価な
スーパーコンピュータが設置されている等の個別具体的
な事情が判っている場合にはそれが建物内にあるとすれ
ばよい。次に、これらの設定から、ステップ103で求
められた建物の応答特性に基づいて、地震動の大きさに
対する建物自体と設備機器と内容物の被害確率の関係を
表すフラジリティ曲線を設定する。フラジリティ曲線
は、地震動の大きさと被害の発生確率との関係を表す曲
線であって、例えば、図4に示すような形状になる。
ップ105に移行し、想定する地震を入力する。想定さ
れる地震は、例えば、関東大地震や兵庫県南部地震等の
ように過去に実際に発生した地震を選択してもよいし、
地震の規模だけは過去の実際の地震から選択し震源地を
自由に設定してもよいし、さらには、地震の規模や震源
地等も自由に設定してもよい。また、震源地も、具体的
な位置ではなく、建物の立地位置からの距離として設定
してもよい。
プ105で設定した地震が発生したと仮定した場合の建
物の立地位置における地震動の大きさを演算する。ステ
ップ105で想定地震を設定せずに、ステップ106で
直接、地震動の大きさを設定するようにしてもよいし、
年超過確率によって指定するようにしてもよい。年超過
確率によって指定する場合には、例えば、1/475と
指定すると年超過確率が1/475となる地震の大きさ
が設定されることになる。
よる損失額を演算する。ここで、地震による損失額は、
図5に示すように、物的損害と営業損失とに分けて計算
する。物的損害額とは、建物自体及びそれに付随した設
備や機器等が被害を受けた場合の損害額のことであり、
主として被害を受けた建物の復旧に要する費用のことで
ある。
止したことにより受ける損失のことであり、基本的に
は、営業停止日数に、単位営業損失額(一日当たりの営
業損失額)を乗じることにより求めることができる。単
位営業損失額は、個々の場合毎に異なるので建物毎の固
有な値を入力することが望ましい。営業停止日数は、地
震により被害を受けた建物や設備が営業可能にまで復旧
するのに要する日数が判れば、その日数に等しいと考え
て差し支えない場合が多い。しかし、建物自体に被害が
出なかった場合でも、電力ラインが地震により破壊され
たために営業停止を余儀なくされる場合もあるし、或い
は、鉄道や橋が破壊されたために資材の搬入や製品の出
荷、従業員の出社が不可能になって営業停止を余儀なく
される場合もある。
会資本の被害の大きさを予測し、その予測された社会資
本の被害による営業停止日数をも考慮して、最終的な営
業停止日数を求めるようにしている。社会資本の被害に
よる営業停止日数は、立地位置や業種によって異なるた
め、地域毎、業種毎に予めデータベースを作成してお
き、それから読み出すようにすることが望ましい。
例えば、地震により被害を受けた建物や設備が営業可能
にまで復旧するのに要する日数と、社会資本の被害によ
る営業停止日数とのうちの、いずれか長期を選択するよ
うにしてもよいし、或いは、地震により被害を受けた建
物や設備が営業可能にまで復旧するのに要する日数を社
会資本が受けるであろう被害に応じて補正するようにし
てもよい。後者の考え方は、社会資本の被害が大きいほ
ど、それだけ復旧にも時間を要するという理屈も成り立
つからである。
は以上の通りであるが、これをフローチャートで表す
と、図2のようになる。先ず、ステップ201におい
て、建物の物的損害状態を計算し、ステップ202にお
いて社会資本の物的損害状態を計算する。次いでステッ
プ203において建物の損害状態から物的損害額を計算
する。次に、ステップ204において建物と社会資本の
損害状態から営業停止日数を計算する。次いでステップ
205に移行し、単位営業損失額を入力する。そして、
ステップ206に移行し、ステップ204で求めた営業
停止日数に、ステップ205で入力した単位営業損失額
を乗じることにより、営業損失額を演算する。
プ108に移行し、演算結果を出力する。演算結果の出
力形態としては、例えば、図4に示したフラジリティ曲
線を出力してもよいし、図5に示した地震動の大きさと
損失額との関係を表すグラフを出力してもよいし、さら
には、図5に示した地震動の大きさと損失額との関係
に、図6に示すような地震動の大きさと年間超過確率と
の関係を乗じることにより求められる年間当たりの地震
リスク密度(図7参照)を出力するようにしてもよい。
態の建物の地震損害予測装置によれば、地震による建物
の損害額をより正確に求めることができる。このため、
地震に対する対策を考える上で極めて有効な支援ツール
となる。特に、保険金額等を算定する場合にも極めて有
効な支援ツールとなる。ここで、上記実施の形態にあっ
ては、ステップ201、203の処理が物的損害額演算
手段に対応し、ステップ201、202、204〜20
6の処理が営業損失演算手段に対応し、そのうち、ステ
ップ204の処理が営業停止日数演算手段に対応し、ス
テップ206の処理が乗算手段に対応する。
ータで本発明に係る装置を実現した場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、専用機器として
実現してもよいし、或いは、インターネット等のネット
ワークを利用して、サーバー側に本装置を実現するため
のプログラムを用意しておき、それをクライアント側で
ネットワークを介して利用できるようにしてもよい。
説明する。第2の実施の形態は、建物の補強対策の選択
支援装置に関するものである。なお、この第2の実施の
形態における装置も、通常のパーソナルコンピュータに
ソフトウェアを組み込むことにより実現されるものであ
るため、ここではパーソナルコンピュータやディスプレ
イ等のハードウェア構成についてはその図示及び説明は
省略する。
択支援装置にあっては、処理が開始されると、先ず、そ
のステップ301において、現状の建物における地震損
害である現状地震リスクを予測する現状地震リスク予測
処理が実行される。かかる現状地震リスク予測処理にお
ける処理の内容は、図9に示すようになっているが、上
記第1の実施の形態で説明した図1の処理と同様の処理
には同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
104の処理を終えたら、ステップ401に移行して、
地震の規模(例えば、大地震、中地震、小地震)毎の一
年間の発生確率Pi(例えば、大地震発生確率P1、中
地震発生確率P2、小地震発生確率P3)を求める。か
かる発生確率は、建物の立地位置毎に定まるものである
ため、立地位置と各地震規模の発生確率との対応関係を
予めデータベースに記憶しておき、建物の立地位置に基
づいてそのデータベースを参照して各地震規模の発生確
率を読み出すようにすればよい。
規模(例えば、大地震、中地震、小地震)毎の損失額C
i(例えば、大地震損失額C1、中地震損失額C2、小
地震損失額C3)を設定する。これら損失額Ciは、上
記第1の実施の形態で説明した建物の地震損害予測装置
を用いて行う。そして、ステップ403に移行し、各地
震規模毎の一年間の発生確率Piと損失額Ciとを掛け
合わせた値(PiCi)の和(ΣPiCi)である年間
リスクRを演算し、これを現状地震リスクR1 として図
8の処理に受け渡した上で、今回の図9の処理を終了す
る。
って現状地震リスクR1 が取得されたら、ステップ30
2に移行し、利用者に、建物の補強対策の選択を要求す
る。このステップ302における処理は、次のように実
行される。即ち、最初に、大まかな補強対策方法(免震
構造とする、耐震構造とする、柱等を補強する等)を選
択させ、次いで、選択された対策によってIs値(及び
/又はF値)をどの程度増大させるかを選択させる、と
いう具合に、「補強対策の方法」→「Is値(及び/又
はF値)を考慮した実施レベル」という順序で行う。或
いは建物の現状から補強方法を自動設定できるものとし
てもよい。
ら、ステップ303に移行し、ステップ302で選択さ
れた補強対策の費用である補強対策費を設定する。この
補強対策費の設定は、例えば、各補強対策方法毎に、I
s値(及び/又はF値)の増大幅と費用との関係をテー
ブルとして保存しておき、そのテーブルから費用を読み
出すことにより行うことができる。
プ302で選択された補強対策を建物に施した場合にお
ける地震損害である対策後地震リスクを予測する対策後
地震リスク予測処理が実行される。なお、このステップ
304における処理の内容は、建物に補強対策を施した
結果、Is値やF値が変更されている点を除いては、ス
テップ301において実行される図9の処理と同じであ
り、このステップ304の処理が実行された結果、対策
後地震リスクR2 が取得される。
プ301で取得された現状地震リスクR1 と、ステップ
302で選択された建物の補強対策の内容と、ステップ
303で設定された補強対策費と、ステップ304で取
得された対策後地震リスクR 2 とを、ディスプレイに表
示することにより、利用者に提示する。ステップ305
の処理を終えたら、ステップ306に移行し、再試行が
希望するか否かを確認し、希望しない場合には図8の処
理を終了し、他の補強方法を試みることを希望する場合
にはステップ302に戻る。
物の補強対策を利用者に選択させ、その補強対策を施す
前及び施した後の地震リスク額を予測し、それらを補強
対策費用とともに利用者に提示するようにしたため、利
用者は、客観的なデータに基づいて建物の補強対策を評
価し選択することができ、建物の補強対策の選択支援装
置として好適である。
リスクR1 及び対策後地震リスクR 2 として年間リスク
を用いているため、損失額をライフサイクルコストとし
てとらえることができる。そして、補強対策費を設定す
る際に、Is値及びF値の少なくとも一方を考慮するよ
うにしているから、補強対策による効果と費用との関係
が明確である。
ステップ301における図9の処理が図1による現状地
震損害予測手段に対応し、ステップ302における処理
が補強対策選択要求手段に対応し、ステップ303にお
ける処理が補強対策費設定手段に対応し、ステップ30
4における図9の処理が図1による対策後地震損害予測
手段に対応し、ステップ305における処理が提示手段
に対応する。
明によれば、建物自体の損害と社会資本の損害との両方
を考慮して営業停止日数を決定するようにしたため、地
震による建物の損害額をより正確に求めることができる
という効果がある。また、請求項2〜4に係る発明によ
れば、利用者は、客観的なデータに基づいて建物の補強
対策を評価し選択することができ、建物の補強対策の選
択支援装置として好適である。
フローチャートである。
ーチャートである。
フである。
グラフである。
グラフである。
との関係の一例を示すグラフである。
フローチャートである。
理の内容を示すフローチャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 建物の諸元情報に基づいて求められるそ
の建物の地震動に対する耐力と、想定した地震が前記建
物に与えると思われる地震動とに基づいて、地震による
前記建物の損害を予測するようになっている建物の地震
損害予測装置において、 前記地震による前記建物の損害の一部として物的損害額
を演算する物的損害額演算手段と、前記地震による前記
建物の損害の一部として営業損失額を演算する営業損失
演算手段と、を備えるとともに、 前記営業損失額演算手段は、前記地震による営業停止日
数を演算する営業停止日数演算手段と、前記営業停止日
数に単位営業損失額を乗じて営業停止期間中の営業損失
額を演算する乗算手段と、を備え、 そして、前記営業停止日数演算手段は、前記建物自体の
損害と社会資本の損害との両方を考慮して前記営業停止
日数を決定するようになっていることを特徴とする建物
の地震損害予測装置。 - 【請求項2】 現状の建物における地震損害である現状
地震損害を請求項1記載の建物の地震損害予測装置を利
用して予測する現状地震損害予測手段と、 建物の補強対策を利用者に選択させる補強対策選択要求
手段と、 前記選択された補強対策の費用である補強対策費を求め
る補強対策費設定手段と、 前記選択された補強対策を前記現状の建物に施した場合
における地震損害である対策後地震損害を請求項1記載
の建物の地震損害予測装置を利用して予測する対策後地
震損害予測手段と、 前記現状地震損害、前記対策後地震損害及び前記補強対
策費を提示する提示手段と、を備えたことを特徴とする
建物の補強対策の選択支援装置。 - 【請求項3】 前記現状地震損害予測手段は、請求項1
記載の建物の地震損害予測装置を利用して、前記現状地
震損害としての年間リスクを演算するようになってお
り、前記対策後地震損害予測手段は、請求項1記載の建
物の地震損害予測装置を利用して、前記対策後地震損害
としての年間リスクを演算するようになっている請求項
2記載の建物の補強対策の選択支援装置。 - 【請求項4】 前記補強対策費設定手段は、Is値及び
F値の少なくとも一方を考慮して前記補強対策費を求め
るようになっている請求項2又は3記載の建物の補強対
策の選択支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000203328A JP2001282960A (ja) | 2000-01-24 | 2000-07-05 | 建物の地震損害予測装置及び建物の補強対策の選択支援装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-14780 | 2000-01-24 | ||
JP2000014780 | 2000-01-24 | ||
JP2000203328A JP2001282960A (ja) | 2000-01-24 | 2000-07-05 | 建物の地震損害予測装置及び建物の補強対策の選択支援装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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