JP2001281322A - 受信装置、受信装置の制御方法、受信装置制御プログラム記録媒体 - Google Patents
受信装置、受信装置の制御方法、受信装置制御プログラム記録媒体Info
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- JP2001281322A JP2001281322A JP2000092500A JP2000092500A JP2001281322A JP 2001281322 A JP2001281322 A JP 2001281322A JP 2000092500 A JP2000092500 A JP 2000092500A JP 2000092500 A JP2000092500 A JP 2000092500A JP 2001281322 A JP2001281322 A JP 2001281322A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 より高速に測位信号検出する。
【解決手段】 装置電源オン直後においては予め与えら
れた周波数範囲について探索し、この探索によっても送
信信号を検出できない探索エラーに応答して周波数範囲
を拡大して探索する。装置電源オン直後以外の装置稼働
状態においては、周波数変動曲線について温度範囲を複
数の区間に分割し、この分割された各区間それぞれにつ
いて、探索すべき周波数範囲を変化させるか、周囲温度
の変化率に応じて周波数範囲を変化させて探索する。
れた周波数範囲について探索し、この探索によっても送
信信号を検出できない探索エラーに応答して周波数範囲
を拡大して探索する。装置電源オン直後以外の装置稼働
状態においては、周波数変動曲線について温度範囲を複
数の区間に分割し、この分割された各区間それぞれにつ
いて、探索すべき周波数範囲を変化させるか、周囲温度
の変化率に応じて周波数範囲を変化させて探索する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は受信装置、受信装置
の制御方法、及び受信装置制御プログラム記録媒体に関
し、特に衛星から送信される測位信号を受信する際に、
所定範囲の周波数を有する信号について探索を行う受信
装置、受信装置の制御方法、及び受信装置制御プログラ
ム記録媒体に関する。
の制御方法、及び受信装置制御プログラム記録媒体に関
し、特に衛星から送信される測位信号を受信する際に、
所定範囲の周波数を有する信号について探索を行う受信
装置、受信装置の制御方法、及び受信装置制御プログラ
ム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】GPS(global positio
ning system)は衛星を使用した測位システ
ムである。この測位システムは、地球を周回する複数個
(約24個)の人工衛星から送信される測位信号を受信
し、各衛星からの測位信号に含まれる情報を復調し、復
調して得た情報を解析して現在位置を測定するものであ
る。
ning system)は衛星を使用した測位システ
ムである。この測位システムは、地球を周回する複数個
(約24個)の人工衛星から送信される測位信号を受信
し、各衛星からの測位信号に含まれる情報を復調し、復
調して得た情報を解析して現在位置を測定するものであ
る。
【0003】この場合、各衛星から送信される測位信号
には、衛星の時刻データ、衛星の位置を算出するための
軌道データ等が含まれている。これらの情報が含まれた
測位信号は、スペクトラム拡散変調されると共に、2つ
の搬送波で直交位相変調されて送信される。この2つの
搬送波には、全ての衛星において同じ周波数(122
7.6MHz及び1575.42MHz)が使用され、
スペクトラム拡散変調する際の拡散コードが各衛星で異
なる。
には、衛星の時刻データ、衛星の位置を算出するための
軌道データ等が含まれている。これらの情報が含まれた
測位信号は、スペクトラム拡散変調されると共に、2つ
の搬送波で直交位相変調されて送信される。この2つの
搬送波には、全ての衛星において同じ周波数(122
7.6MHz及び1575.42MHz)が使用され、
スペクトラム拡散変調する際の拡散コードが各衛星で異
なる。
【0004】各衛星からの測位信号を受信して測位計算
すれば、地上における現在の位置を知ることができる。
この場合、まず地上において衛星からの測位信号を探索
する必要がある。受信側が備える基準発振器は、主に温
度変化によって発振周波数が変化する他、温度以外の要
因(例えば、部品特性の経年変化等)によっても周波数
が変化する。また、受信側に到達する信号も、衛星と受
信側の相対速度によるドップラー効果によって変動す
る。したがって、所望の信号を受信するためには、適当
な周波数範囲にわたって信号を探索する必要がある。
すれば、地上における現在の位置を知ることができる。
この場合、まず地上において衛星からの測位信号を探索
する必要がある。受信側が備える基準発振器は、主に温
度変化によって発振周波数が変化する他、温度以外の要
因(例えば、部品特性の経年変化等)によっても周波数
が変化する。また、受信側に到達する信号も、衛星と受
信側の相対速度によるドップラー効果によって変動す
る。したがって、所望の信号を受信するためには、適当
な周波数範囲にわたって信号を探索する必要がある。
【0005】ドップラー効果による衛星からの測位信号
の変動は、予め記憶された衛星の軌道情報と受信側の位
置から、演算によって補正が可能である。よって、受信
側の基準発振器の精度が高ければ衛星信号の捕捉スピー
ドを高めることができる。現在、GPS受信機において
広く用いられているTCXOの発振周波数精度は、±
2.5ppm(part per million)程
度の精度である。発振器の理想的な条件では、周波数−
温度特性の曲線を3次もしくは4次による近似または精
密な温度−周波数テーブルにより±0.1ppmの精度
を実現することができる。ただし、温度ヒステリシス、
経年変化等で±0.5ppm〜数ppmの誤差が生じ
る。
の変動は、予め記憶された衛星の軌道情報と受信側の位
置から、演算によって補正が可能である。よって、受信
側の基準発振器の精度が高ければ衛星信号の捕捉スピー
ドを高めることができる。現在、GPS受信機において
広く用いられているTCXOの発振周波数精度は、±
2.5ppm(part per million)程
度の精度である。発振器の理想的な条件では、周波数−
温度特性の曲線を3次もしくは4次による近似または精
密な温度−周波数テーブルにより±0.1ppmの精度
を実現することができる。ただし、温度ヒステリシス、
経年変化等で±0.5ppm〜数ppmの誤差が生じ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基準発振器
に±0.1ppm以下の精度があれば、衛星信号の補捉
をスピードアップすることができる。現状のTCXOを
用いた場合では±2.5ppmである。理想的なAT振
動子では、4次近似で、±0.1ppmを実現すること
ができる。ただし、温度ヒステリシス、経年変化等で、
0.5〜数ppmの誤差が生じる。AT振動子の場合、
温度変化による周波数の誤差は、振動子本体と温度セン
サとの温度差が主因と考えられる。したがって、特性曲
線を温度方向に移動することでエラーを最小にすること
ができる。また、経年変化(環境変化)による影響も、
周波数のシフトが主で、それ以外は小さい。さらに、周
波数−温度特性曲線の形状もほとんど変化しない。この
ため、これら2つの補正を効果的に行えば、±0.1p
pmの周波数予測が可能である。
に±0.1ppm以下の精度があれば、衛星信号の補捉
をスピードアップすることができる。現状のTCXOを
用いた場合では±2.5ppmである。理想的なAT振
動子では、4次近似で、±0.1ppmを実現すること
ができる。ただし、温度ヒステリシス、経年変化等で、
0.5〜数ppmの誤差が生じる。AT振動子の場合、
温度変化による周波数の誤差は、振動子本体と温度セン
サとの温度差が主因と考えられる。したがって、特性曲
線を温度方向に移動することでエラーを最小にすること
ができる。また、経年変化(環境変化)による影響も、
周波数のシフトが主で、それ以外は小さい。さらに、周
波数−温度特性曲線の形状もほとんど変化しない。この
ため、これら2つの補正を効果的に行えば、±0.1p
pmの周波数予測が可能である。
【0007】温度センサの値からTCXOのオフセット
を推定し、衛星信号を探索する中心周波数を決定し、衛
星信号が見つからなかった場合に探索範囲をスライドさ
せる技術が、特許第2921435号公報に記載されて
いる。しかしながら、この技術は、TCXOのオフセッ
トを考慮しているにすぎず、TCXOの温度特性に応じ
て適切に探索範囲を制御しているわけではない。
を推定し、衛星信号を探索する中心周波数を決定し、衛
星信号が見つからなかった場合に探索範囲をスライドさ
せる技術が、特許第2921435号公報に記載されて
いる。しかしながら、この技術は、TCXOのオフセッ
トを考慮しているにすぎず、TCXOの温度特性に応じ
て適切に探索範囲を制御しているわけではない。
【0008】このため、探索範囲を変化させ、より高速
に測位信号検出することのできる受信装置等の実現が望
まれていた。
に測位信号検出することのできる受信装置等の実現が望
まれていた。
【0009】本発明の目的は、基準発振器の周波数−温
度特性や温度ヒステリシス、経年変化を補正することに
より、安定かつ高速なデータ復調を実現することのでき
る受信装置、受信装置の制御方法、及び受信装置制御プ
ログラム記録媒体を提供することである。
度特性や温度ヒステリシス、経年変化を補正することに
より、安定かつ高速なデータ復調を実現することのでき
る受信装置、受信装置の制御方法、及び受信装置制御プ
ログラム記録媒体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による受信装置
は、外部から送信される送信信号を受信する際に、所定
範囲の周波数を有する信号について探索を行う受信装置
であって、自装置電源オン直後においては予め与えられ
た周波数範囲について探索を行い、この探索によっても
前記送信信号を検出できない探索エラーに応答して前記
周波数範囲を拡大して探索を行う探索制御手段を含むこ
とを特徴とする。なお、前記送信信号は、例えば、衛星
から送信される測位信号とする。
は、外部から送信される送信信号を受信する際に、所定
範囲の周波数を有する信号について探索を行う受信装置
であって、自装置電源オン直後においては予め与えられ
た周波数範囲について探索を行い、この探索によっても
前記送信信号を検出できない探索エラーに応答して前記
周波数範囲を拡大して探索を行う探索制御手段を含むこ
とを特徴とする。なお、前記送信信号は、例えば、衛星
から送信される測位信号とする。
【0011】また、前記探索制御手段は、自装置電源オ
ン直後以外の装置稼働状態においては、基準発振器の温
度変化に対する周波数変動曲線について温度範囲を複数
の区間に分割し、この分割された各分割区間それぞれに
ついて、探索すべき周波数範囲を変化制御させる。この
場合、前記周波数変動曲線に対する接線の傾きに応じて
前記各分割区間を定める。前記探索制御手段は、自装置
電源オン直後以外の装置稼働状態においては、周囲温度
の変化率に応じて前記周波数範囲を変化させて探索を行
うようにしても良い。
ン直後以外の装置稼働状態においては、基準発振器の温
度変化に対する周波数変動曲線について温度範囲を複数
の区間に分割し、この分割された各分割区間それぞれに
ついて、探索すべき周波数範囲を変化制御させる。この
場合、前記周波数変動曲線に対する接線の傾きに応じて
前記各分割区間を定める。前記探索制御手段は、自装置
電源オン直後以外の装置稼働状態においては、周囲温度
の変化率に応じて前記周波数範囲を変化させて探索を行
うようにしても良い。
【0012】さらに、前記探索制御手段は、自装置電源
オン直後以外の装置稼働状態においては、前記周波数変
動曲線において温度変化に応じて周波数が略比例して変
化する場合に、周波数についてのみ補正しても良いし、
前記周波数変動曲線が、温度が変化しても周波数が略一
定である部分を有する場合にその部分を用いて動作させ
るようにしても良い。
オン直後以外の装置稼働状態においては、前記周波数変
動曲線において温度変化に応じて周波数が略比例して変
化する場合に、周波数についてのみ補正しても良いし、
前記周波数変動曲線が、温度が変化しても周波数が略一
定である部分を有する場合にその部分を用いて動作させ
るようにしても良い。
【0013】本発明による受信装置の制御方法は、外部
から送信される送信信号を受信する際に、所定範囲の周
波数を有する信号について探索を行う受信装置について
の制御方法であって、自装置電源オン直後において予め
与えられた周波数範囲について探索を行う初期探索ステ
ップと、この探索によっても前記送信信号を検出できな
い探索エラーに応答して前記周波数範囲を拡大して探索
を行う探索制御ステップとを含むことを特徴とする。
から送信される送信信号を受信する際に、所定範囲の周
波数を有する信号について探索を行う受信装置について
の制御方法であって、自装置電源オン直後において予め
与えられた周波数範囲について探索を行う初期探索ステ
ップと、この探索によっても前記送信信号を検出できな
い探索エラーに応答して前記周波数範囲を拡大して探索
を行う探索制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】本発明による受信装置の制御プログラムを
記録した記録媒体は、外部から送信される送信信号を受
信する際に、所定範囲の周波数を有する信号について探
索を行う受信装置を制御する制御プログラムを記録した
記録媒体であって、該プログラムは、自装置電源オン直
後において予め与えられた周波数範囲について探索を行
う初期探索ステップと、この探索によっても前記送信信
号を検出できない探索エラーに応答して前記周波数範囲
を拡大して探索を行う探索制御ステップとを含むことを
特徴とする。
記録した記録媒体は、外部から送信される送信信号を受
信する際に、所定範囲の周波数を有する信号について探
索を行う受信装置を制御する制御プログラムを記録した
記録媒体であって、該プログラムは、自装置電源オン直
後において予め与えられた周波数範囲について探索を行
う初期探索ステップと、この探索によっても前記送信信
号を検出できない探索エラーに応答して前記周波数範囲
を拡大して探索を行う探索制御ステップとを含むことを
特徴とする。
【0015】適切に構成されたATカット水晶振動子で
は、温度変化による周波数の誤差は、振動子本体と温度
センサとの温度差であると考えられる。したがって、特
性曲線を温度方向に移動することでエラーを最小にする
ことができる。また、経年変化(環境変化)による影響
も周波数のシフトが主で、それ以外は小さいものであ
る。さらに、周波数−温度特性の曲線もほとんど形状は
変化しない。このため、これら2つの補正を効果的に行
えば、±0.1ppmの周波数予測が可能である。
は、温度変化による周波数の誤差は、振動子本体と温度
センサとの温度差であると考えられる。したがって、特
性曲線を温度方向に移動することでエラーを最小にする
ことができる。また、経年変化(環境変化)による影響
も周波数のシフトが主で、それ以外は小さいものであ
る。さらに、周波数−温度特性の曲線もほとんど形状は
変化しない。このため、これら2つの補正を効果的に行
えば、±0.1ppmの周波数予測が可能である。
【0016】この補正を行うために、本発明では、初期
状態における周波数予測、稼働状態における周波数予
測、という2つに分けて考える。
状態における周波数予測、稼働状態における周波数予
測、という2つに分けて考える。
【0017】まず、初期状態における周波数予測につい
ては、電源投入後の振動子の温度上昇が問題となる。し
かしながら、この値は機器の固有のものと考えても大差
はないと考えられる。したがって、実験的に求めた補正
値を使用するか、前回の起動時の補正量を使用すること
で解決できる。
ては、電源投入後の振動子の温度上昇が問題となる。し
かしながら、この値は機器の固有のものと考えても大差
はないと考えられる。したがって、実験的に求めた補正
値を使用するか、前回の起動時の補正量を使用すること
で解決できる。
【0018】同様に、周波数シフトについては、規則性
がなく、また初回測位が完了するまで未知である。しか
しながら、その変動は、大概0.2ppm程度に収まっ
ており、初回のみ探索範囲を広げるか、あるいは未捕捉
の場合にのみ範囲を広げることで対処する。
がなく、また初回測位が完了するまで未知である。しか
しながら、その変動は、大概0.2ppm程度に収まっ
ており、初回のみ探索範囲を広げるか、あるいは未捕捉
の場合にのみ範囲を広げることで対処する。
【0019】次に、稼働状態における周波数予測につい
ては、主として、温度センサと振動子との温度差(温度
変化時のタイムラグ)が問題となる。周波数のシフトに
関しては、一度正しい補正がされれば問題ない。しかし
ながら、現実には、周波数の誤差について、温度変化分
と周波数シフト分に分離するのは困難である。これを解
決するためには、以下の方法がある。
ては、主として、温度センサと振動子との温度差(温度
変化時のタイムラグ)が問題となる。周波数のシフトに
関しては、一度正しい補正がされれば問題ない。しかし
ながら、現実には、周波数の誤差について、温度変化分
と周波数シフト分に分離するのは困難である。これを解
決するためには、以下の方法がある。
【0020】第1に、温度区間を複数の区間に分割し、
温度の影響が大きい区間は温度方向に、それ以外は周波
数方向にのみ補正をかける方法である。
温度の影響が大きい区間は温度方向に、それ以外は周波
数方向にのみ補正をかける方法である。
【0021】第2に、温度の履歴を保存しておき、予め
温度の補正値を予測し、残りを周波数方向の補正値とし
て保存し、周波数シフトの量として用いる方法である。
この場合、変化前の温度の値、変化した量及び変化する
までの時間を、履歴情報として記憶しておく。
温度の補正値を予測し、残りを周波数方向の補正値とし
て保存し、周波数シフトの量として用いる方法である。
この場合、変化前の温度の値、変化した量及び変化する
までの時間を、履歴情報として記憶しておく。
【0022】第3に、振動子の周波数温度特性がほぼ単
調増加関数となる振動子を用い、直線に近似し、周波数
方向のみの補正を行う。
調増加関数となる振動子を用い、直線に近似し、周波数
方向のみの補正を行う。
【0023】第4に、周波数温度特性が常温付近で平坦
部を持つように構成された振動子を用い、その平坦部を
周波数方向に補正し、それ以外の部分は温度方向に補正
する。常温時の特性がすぐれていれば、周波数シフトの
検出に、温度変化が無関係になる。
部を持つように構成された振動子を用い、その平坦部を
周波数方向に補正し、それ以外の部分は温度方向に補正
する。常温時の特性がすぐれていれば、周波数シフトの
検出に、温度変化が無関係になる。
【0024】以上のように基準発振器の発振周波数情報
に補正を行うことにより、高精度の周波数予測(±0.
1ppm以下)が可能となる。これにより、衛星信号の
検出が高速化する。
に補正を行うことにより、高精度の周波数予測(±0.
1ppm以下)が可能となる。これにより、衛星信号の
検出が高速化する。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下の説明において
参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によっ
て示されている。
施の形態について説明する。なお、以下の説明において
参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によっ
て示されている。
【0026】図1は本発明による受信装置の実施の一形
態を示すブロック図である。同図に示されているよう
に、本実施形態による受信装置は、測位信号を受信する
ためのアンテナ1と、受信した測位信号を周波数変換及
び増幅するRF(radiofrequency)処理
部2と、RF処理部2からの入力した信号を復調し、所
定の処理を行う信号処理部5と、RF処理部2及び信号
処理部5に基準周波数信号を供給する基準発振器3と、
基準発振器3の温度を検出する温度センサ4と、信号処
理部動作を制御するCPU6と、このCPU6における
処理に必要な各種のデータを記憶保持するメモリ7とを
含んで構成される。
態を示すブロック図である。同図に示されているよう
に、本実施形態による受信装置は、測位信号を受信する
ためのアンテナ1と、受信した測位信号を周波数変換及
び増幅するRF(radiofrequency)処理
部2と、RF処理部2からの入力した信号を復調し、所
定の処理を行う信号処理部5と、RF処理部2及び信号
処理部5に基準周波数信号を供給する基準発振器3と、
基準発振器3の温度を検出する温度センサ4と、信号処
理部動作を制御するCPU6と、このCPU6における
処理に必要な各種のデータを記憶保持するメモリ7とを
含んで構成される。
【0027】基準発振器3は、例えばAT振動子を用い
た水晶発振器が用いられる。
た水晶発振器が用いられる。
【0028】RF処理部2は、PLLと混合器及び増幅
器を有し、測位信号と基準発振器3からの入力より測位
信号をRFからIF(intermediate fr
equency)に変換し、信号処理部5に供給する。
器を有し、測位信号と基準発振器3からの入力より測位
信号をRFからIF(intermediate fr
equency)に変換し、信号処理部5に供給する。
【0029】信号処理部5は、IFに変換された測位信
号と、基準発振器3からの基準周波数信号より発生する
局部発振信号から測位信号を復調し、CPU6に復調デ
ータを供給する。
号と、基準発振器3からの基準周波数信号より発生する
局部発振信号から測位信号を復調し、CPU6に復調デ
ータを供給する。
【0030】温度センサ4によって検出された発振器の
温度はCPU6に入力され、信号処理部5の復調処理の
補正情報に用いられる。
温度はCPU6に入力され、信号処理部5の復調処理の
補正情報に用いられる。
【0031】本装置では、初期状態における周波数予測
と稼働状態における周波数予測とに分けて処理を行って
いる。
と稼働状態における周波数予測とに分けて処理を行って
いる。
【0032】まず、初期状態においては、電源投入後の
振動子の温度上昇が問題である。しかしながら、この値
は機器の固有のものであると考えても大差ないと考えら
れる。したがって、実験的に求めた補正値を使用する、
あるいは前回の起動時の補正量を使用することで解決さ
れる。同じく、周波数シフトについては、規則性がな
く、また初回測位が完了するまで未知である。しかしな
がら、その変動は大概±0.2ppm程度に収まってい
る。このため、初回は未補足の場合にのみ探索範囲を広
げることで対処する。
振動子の温度上昇が問題である。しかしながら、この値
は機器の固有のものであると考えても大差ないと考えら
れる。したがって、実験的に求めた補正値を使用する、
あるいは前回の起動時の補正量を使用することで解決さ
れる。同じく、周波数シフトについては、規則性がな
く、また初回測位が完了するまで未知である。しかしな
がら、その変動は大概±0.2ppm程度に収まってい
る。このため、初回は未補足の場合にのみ探索範囲を広
げることで対処する。
【0033】次に、稼働状態においては、主として温度
センサと振動子との温度差(温度変化のタイムラグ)が
問題となる。周波数のシフトに関しては、一度正しい補
正がされれば問題がない。しかしながら、現実には、周
波数の誤差について、温度変化分と周波数シフト分とに
分類するのは困難である。これを解決するためには、以
下の4つの手法が考えられる。
センサと振動子との温度差(温度変化のタイムラグ)が
問題となる。周波数のシフトに関しては、一度正しい補
正がされれば問題がない。しかしながら、現実には、周
波数の誤差について、温度変化分と周波数シフト分とに
分類するのは困難である。これを解決するためには、以
下の4つの手法が考えられる。
【0034】第1の手法は、温度区間を複数に分割し、
温度の影響が大きい区間については温度方向に補正をか
け、それ以外の区間については周波数方向にのみ補正を
かける方法である。つまり、温度変化の影響の大小に応
じて分割区間を定めているのである。このことは、周波
数変動曲線に対する接線の傾きに応じて各分割区間を定
めていることを意味する。このように、振動子の周波数
−温度特性を考慮し、この区間を複数に分割して各区間
ごとに発振周波数の補正を温度方向あるいは周波数方向
に周波数−温度テーブルあるいは周波数−温度近似式を
移動して行うのである。
温度の影響が大きい区間については温度方向に補正をか
け、それ以外の区間については周波数方向にのみ補正を
かける方法である。つまり、温度変化の影響の大小に応
じて分割区間を定めているのである。このことは、周波
数変動曲線に対する接線の傾きに応じて各分割区間を定
めていることを意味する。このように、振動子の周波数
−温度特性を考慮し、この区間を複数に分割して各区間
ごとに発振周波数の補正を温度方向あるいは周波数方向
に周波数−温度テーブルあるいは周波数−温度近似式を
移動して行うのである。
【0035】例えば、温度変化に対して、振動子の発振
周波数fが図2(a)に示されているように変化するも
のとすれば、同図中の区間61、区間63、区間65に
おいては、矢印で示されている図中の横方向、すなわち
温度変化に対する周波数の変動量が大きい。これに対
し、同図中の区間62,区間64においては、矢印で示
されている図中の縦方向、すなわち温度以外の要因(部
品特性の経年変化等)に対する周波数の変動量が大き
い。したがって、これらの区間に分割し、各区間毎に制
御を行えば良い。このように、複数の区間に分け、温度
の影響が大きい区間は温度方向に、それ以外は周波数方
向にのみ補正をかけるのである。つまり、周波数変動曲
線に対する接線の傾きに応じて各分割区間を定める。
周波数fが図2(a)に示されているように変化するも
のとすれば、同図中の区間61、区間63、区間65に
おいては、矢印で示されている図中の横方向、すなわち
温度変化に対する周波数の変動量が大きい。これに対
し、同図中の区間62,区間64においては、矢印で示
されている図中の縦方向、すなわち温度以外の要因(部
品特性の経年変化等)に対する周波数の変動量が大き
い。したがって、これらの区間に分割し、各区間毎に制
御を行えば良い。このように、複数の区間に分け、温度
の影響が大きい区間は温度方向に、それ以外は周波数方
向にのみ補正をかけるのである。つまり、周波数変動曲
線に対する接線の傾きに応じて各分割区間を定める。
【0036】同様に、振動子の発振周波数fが同図
(b)に示されているように変化するものとすれば、同
図中の区間66、区間68においては温度の影響が大き
いので温度方向に補正をかけ、区間67においては周波
数方向にのみ補正をかけるのである。
(b)に示されているように変化するものとすれば、同
図中の区間66、区間68においては温度の影響が大き
いので温度方向に補正をかけ、区間67においては周波
数方向にのみ補正をかけるのである。
【0037】第2の手法は、温度の履歴を保存してお
き、予め温度の補正値を予測し、残りを周波数方向の補
正値として保存し、周波数シフトの量として用いる方法
である。この場合、変化前の温度の値、変化した量及び
変化するまでの時間を、履歴情報として記憶しておく。
つまり、温度センサからの温度履歴を記憶しておくこと
により、温度変化率に応じた温度ヒステリシスを予測
し、周波数変換を行うのである。
き、予め温度の補正値を予測し、残りを周波数方向の補
正値として保存し、周波数シフトの量として用いる方法
である。この場合、変化前の温度の値、変化した量及び
変化するまでの時間を、履歴情報として記憶しておく。
つまり、温度センサからの温度履歴を記憶しておくこと
により、温度変化率に応じた温度ヒステリシスを予測
し、周波数変換を行うのである。
【0038】第3の手法は、周波数変動曲線が温度変化
に応じて周波数が略比例して変化する場合に、周波数に
ついてのみ補正する方法である。振動子の周波数温度特
性が単調に増加関数となる場合に、周波数方向のみの補
正を行うのである。つまり、周波数−温度特性が単調増
加となるように構成された発振器を用いるのである。
に応じて周波数が略比例して変化する場合に、周波数に
ついてのみ補正する方法である。振動子の周波数温度特
性が単調に増加関数となる場合に、周波数方向のみの補
正を行うのである。つまり、周波数−温度特性が単調増
加となるように構成された発振器を用いるのである。
【0039】第4の手法は、周波数変動曲線が、温度が
変化しても周波数が略一定である部分を有する場合にそ
の部分を用いて補正する方法である。例えば、周波数温
度特性が常温付近で平坦部を持つように構成された振動
子を用いて平坦部を周波数方向に補正し、それ以外を温
度方向に補正するのである。つまり、常温付近で周波数
−温度特性が平坦となるように構成された発振器を用い
るのである。この方法の場合においては、常温時の特性
が優れているので、周波数シフトの検出に温度が無関係
となる。
変化しても周波数が略一定である部分を有する場合にそ
の部分を用いて補正する方法である。例えば、周波数温
度特性が常温付近で平坦部を持つように構成された振動
子を用いて平坦部を周波数方向に補正し、それ以外を温
度方向に補正するのである。つまり、常温付近で周波数
−温度特性が平坦となるように構成された発振器を用い
るのである。この方法の場合においては、常温時の特性
が優れているので、周波数シフトの検出に温度が無関係
となる。
【0040】以上のように構成することにより、±0.
1ppm以下の高精度の周波数予測を行うことができ、
衛星信号の検出を高速化できるのである。
1ppm以下の高精度の周波数予測を行うことができ、
衛星信号の検出を高速化できるのである。
【0041】以上の周波数制御処理について、図3〜図
5を参照して説明する。
5を参照して説明する。
【0042】まず、図3は、装置起動時における周波数
制御処理を示すフローチャートである。最初に、装置電
源の投入に応答して周囲の温度を取得する(ステップS
11)。次に、テーブル又は近似式から初期補正量をロ
ードする(ステップS12)。この補正量に基づいて温
度補正量を演算する(ステップS13)。この温度補正
量に基づいて探索周波数を予測演算する(ステップS1
4)。この予測した探索周波数を中心周波数とし、衛星
からの測位信号をサーチする(ステップS15)。衛星
からの測位信号が見つからなかった場合は、探索エラー
であり、これに応答して探索範囲を拡大し、上記の処理
を再度行う(ステップS16→S11…)。この場合、
探索範囲を例えば2倍に拡大する。
制御処理を示すフローチャートである。最初に、装置電
源の投入に応答して周囲の温度を取得する(ステップS
11)。次に、テーブル又は近似式から初期補正量をロ
ードする(ステップS12)。この補正量に基づいて温
度補正量を演算する(ステップS13)。この温度補正
量に基づいて探索周波数を予測演算する(ステップS1
4)。この予測した探索周波数を中心周波数とし、衛星
からの測位信号をサーチする(ステップS15)。衛星
からの測位信号が見つからなかった場合は、探索エラー
であり、これに応答して探索範囲を拡大し、上記の処理
を再度行う(ステップS16→S11…)。この場合、
探索範囲を例えば2倍に拡大する。
【0043】衛星からの測位信号が見つかった場合は、
その信号を基に測位計算を行う(ステップS16→S1
8)。そして、実際の周波数を基に、真の補正量を演算
する(ステップS19)。真の補正量から温度補正量を
引き算し、その差を周波数補正量としてメモリに保存す
る(ステップS20)。
その信号を基に測位計算を行う(ステップS16→S1
8)。そして、実際の周波数を基に、真の補正量を演算
する(ステップS19)。真の補正量から温度補正量を
引き算し、その差を周波数補正量としてメモリに保存す
る(ステップS20)。
【0044】図4は、上述した第1の手法に相当する制
御処理、すなわち区間分割処理を行う場合の周波数制御
処理を示すフローチャートである。同図において、周囲
の温度を取得する(ステップS21)。次に、メモリに
記憶されているテーブル又は近似式から前回の温度補正
量及び周波数補正量をロードする(ステップS22)。
そして、前回の温度補正量及び周波数補正量を基に、探
索周波数予測演算を行う(ステップS23)。この予測
した探索周波数に従って衛星からの測位信号をサーチす
る(ステップS24)。衛星からの測位信号が見つから
なかった場合は、上記の処理を再度行う(ステップS2
5→S21…)。
御処理、すなわち区間分割処理を行う場合の周波数制御
処理を示すフローチャートである。同図において、周囲
の温度を取得する(ステップS21)。次に、メモリに
記憶されているテーブル又は近似式から前回の温度補正
量及び周波数補正量をロードする(ステップS22)。
そして、前回の温度補正量及び周波数補正量を基に、探
索周波数予測演算を行う(ステップS23)。この予測
した探索周波数に従って衛星からの測位信号をサーチす
る(ステップS24)。衛星からの測位信号が見つから
なかった場合は、上記の処理を再度行う(ステップS2
5→S21…)。
【0045】一方、衛星からの測位信号が見つかった場
合は、測位計算を行う(ステップS25→S26)。そ
して、実際の周波数を基に、真の補正量を演算する(ス
テップS27)。ここで、温度補正区間である場合、補
正量を温度補正量に換算して保存する(ステップS28
→S29)。温度補正区間ではない場合、補正量を周波
数補正量に換算して保存する(ステップS28→S3
0)。
合は、測位計算を行う(ステップS25→S26)。そ
して、実際の周波数を基に、真の補正量を演算する(ス
テップS27)。ここで、温度補正区間である場合、補
正量を温度補正量に換算して保存する(ステップS28
→S29)。温度補正区間ではない場合、補正量を周波
数補正量に換算して保存する(ステップS28→S3
0)。
【0046】図5は、上述した第2の手法に相当する制
御処理、すなわち温度履歴による周波数制御処理を行う
場合の動作を示すフローチャートである。同図におい
て、周囲の温度を取得する(ステップS31)。次に、
テーブル又は近似式から温度履歴及び前回の周波数補正
量をロードする(ステップS32)。この場合、変化前
の温度及び変化量並びに変化するまでの時間を履歴とし
て保持しておけば、温度変化率を算出することができ
る。
御処理、すなわち温度履歴による周波数制御処理を行う
場合の動作を示すフローチャートである。同図におい
て、周囲の温度を取得する(ステップS31)。次に、
テーブル又は近似式から温度履歴及び前回の周波数補正
量をロードする(ステップS32)。この場合、変化前
の温度及び変化量並びに変化するまでの時間を履歴とし
て保持しておけば、温度変化率を算出することができ
る。
【0047】次に、温度履歴及び前回の周波数補正量を
基に、探索周波数予測演算を行う(ステップ33)。そ
して、この予測した周波数に従って衛星からの測位信号
をサーチする(ステップS34)。衛星からの測位信号
が見つからなかった場合は、上記の処理を再度行う(ス
テップS35→S36…)。
基に、探索周波数予測演算を行う(ステップ33)。そ
して、この予測した周波数に従って衛星からの測位信号
をサーチする(ステップS34)。衛星からの測位信号
が見つからなかった場合は、上記の処理を再度行う(ス
テップS35→S36…)。
【0048】一方、衛星からの測位信号が見つかった場
合は、測位計算を行う(ステップS35→S36)。そ
して、実際の周波数を基に、真の補正量を演算する(ス
テップS37)。真の補正量より温度による補正量を引
いたものを周波数補正量として保存する(ステップS3
8)。温度履歴情報を更新する(ステップS39)。
合は、測位計算を行う(ステップS35→S36)。そ
して、実際の周波数を基に、真の補正量を演算する(ス
テップS37)。真の補正量より温度による補正量を引
いたものを周波数補正量として保存する(ステップS3
8)。温度履歴情報を更新する(ステップS39)。
【0049】また、振動子の周波数温度特性がほぼ単調
増加、すなわちほぼ比例している場合には、周波数温度
特性を直線に近似することができる。この場合には、温
度方向は無視し、周波数方向についてのみ補正を行うよ
うに、CPUによって制御すれば良い。
増加、すなわちほぼ比例している場合には、周波数温度
特性を直線に近似することができる。この場合には、温
度方向は無視し、周波数方向についてのみ補正を行うよ
うに、CPUによって制御すれば良い。
【0050】さらにまた、振動子の周波数温度特性が常
温付近で温度係数零または小さい値をもつ場合等、常温
付近で周波数温度特性が平坦部を持つ場合、その平坦部
は周波数方向に補正を行い、その他の平坦でない部分は
温度方向に補正を行うように、CPUによって制御すれ
ば良い。この場合、常温時の特性がすぐれていれば、周
波数シフトの検出に、温度の変化が無関係になる。
温付近で温度係数零または小さい値をもつ場合等、常温
付近で周波数温度特性が平坦部を持つ場合、その平坦部
は周波数方向に補正を行い、その他の平坦でない部分は
温度方向に補正を行うように、CPUによって制御すれ
ば良い。この場合、常温時の特性がすぐれていれば、周
波数シフトの検出に、温度の変化が無関係になる。
【0051】以上、図3〜図5を参照して説明したよう
に、本装置では、自装置電源オン直後において予め与え
られた周波数範囲について探索を行う初期探索ステップ
と、この探索によっても送信信号を検出できない探索エ
ラーに応答して前記周波数範囲を拡大して探索を行う探
索制御ステップとを含む受信装置制御方法が実現されて
いることになる。そして、上述した第1の手法の場合、
上記探索制御ステップにおいては、温度変化に対する周
波数変動曲線について温度範囲を複数の区間に分割し、
この分割された各分割区間それぞれについて、探索すべ
き周波数範囲を変化制御する。この場合、周波数変動曲
線に対する接線の傾きに応じて各分割区間を定める。
に、本装置では、自装置電源オン直後において予め与え
られた周波数範囲について探索を行う初期探索ステップ
と、この探索によっても送信信号を検出できない探索エ
ラーに応答して前記周波数範囲を拡大して探索を行う探
索制御ステップとを含む受信装置制御方法が実現されて
いることになる。そして、上述した第1の手法の場合、
上記探索制御ステップにおいては、温度変化に対する周
波数変動曲線について温度範囲を複数の区間に分割し、
この分割された各分割区間それぞれについて、探索すべ
き周波数範囲を変化制御する。この場合、周波数変動曲
線に対する接線の傾きに応じて各分割区間を定める。
【0052】また、上述した第2の手法の場合、上記探
索制御ステップにおいては、自装置電源オン直後以外の
装置稼働状態においては、周囲温度の変化率に応じて周
波数範囲を変化させて探索を行う場合もある。
索制御ステップにおいては、自装置電源オン直後以外の
装置稼働状態においては、周囲温度の変化率に応じて周
波数範囲を変化させて探索を行う場合もある。
【0053】さらに、上述した第3の手法の場合、上記
探索制御ステップにおいては、周波数変動曲線が温度変
化に応じて周波数が略比例して変化する場合に、周波数
についてのみ補正しても良い。
探索制御ステップにおいては、周波数変動曲線が温度変
化に応じて周波数が略比例して変化する場合に、周波数
についてのみ補正しても良い。
【0054】そして、上述した第4の手法の場合、上記
探索制御ステップにおいては、周波数変動曲線が、温度
が変化しても周波数が略一定である部分を有する場合に
その部分を用いて動作させても良い。
探索制御ステップにおいては、周波数変動曲線が、温度
が変化しても周波数が略一定である部分を有する場合に
その部分を用いて動作させても良い。
【0055】なお、上記探索制御ステップにおいては、
周波数範囲に対応する周波数を有する発振信号を出力す
る発振手段の発振周波数を制御して前記周波数範囲を変
化させるのである。
周波数範囲に対応する周波数を有する発振信号を出力す
る発振手段の発振周波数を制御して前記周波数範囲を変
化させるのである。
【0056】ところで、図3〜図5に示されている動作
を実現するためのプログラムを記録した記録媒体を用意
し、これを用いて図1の各部を制御すれば、上述と同様
の補正処理を行うことができることは明白である。この
記録媒体には、図1に示されている半導体メモリの他、
磁気ディスク、光ディスク等、種々の記録媒体を用いる
ことができる。
を実現するためのプログラムを記録した記録媒体を用意
し、これを用いて図1の各部を制御すれば、上述と同様
の補正処理を行うことができることは明白である。この
記録媒体には、図1に示されている半導体メモリの他、
磁気ディスク、光ディスク等、種々の記録媒体を用いる
ことができる。
【0057】なお、以上は衛星からの測位信号を受信す
る受信装置の場合について説明したが、これに限らず外
部から送信される各種の送信信号について本発明が適用
できることは明らかである。
る受信装置の場合について説明したが、これに限らず外
部から送信される各種の送信信号について本発明が適用
できることは明らかである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、自装置電
源オン直後においては予め与えられた周波数範囲につい
て探索し、この探索によっても送信信号を検出できない
探索エラーに応答して周波数範囲を拡大して探索し、自
装置電源オン直後以外の装置稼働状態においては、温度
変化に対する周波数変動曲線について温度範囲を複数の
区間に分割し、この分割された各分割区間それぞれにつ
いて、探索すべき周波数範囲を変化制御したり、周囲温
度の変化率に応じて周波数範囲を変化させて探索する等
の補正処理を行うことにより、安定かつ高速なデータ復
調を実現できるという効果がある。
源オン直後においては予め与えられた周波数範囲につい
て探索し、この探索によっても送信信号を検出できない
探索エラーに応答して周波数範囲を拡大して探索し、自
装置電源オン直後以外の装置稼働状態においては、温度
変化に対する周波数変動曲線について温度範囲を複数の
区間に分割し、この分割された各分割区間それぞれにつ
いて、探索すべき周波数範囲を変化制御したり、周囲温
度の変化率に応じて周波数範囲を変化させて探索する等
の補正処理を行うことにより、安定かつ高速なデータ復
調を実現できるという効果がある。
【図1】本発明による受信装置の実施の一形態を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】温度変化に対する振動子の発振周波数特性を示
す図である。
す図である。
【図3】装置起動時の処理を示すフローチャートであ
る。
る。
【図4】区間分割によって行う補正処理を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図5】温度履歴処理によって行う補正処理を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
1 アンテナ 2 RF処理部 3 発振器 4 温度センサ 5 信号処理部 6 CPU 7 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F029 AA01 AB07 AC02 AD01 5J062 AA02 AA13 CC07 DD03 DD14 EE03 5J103 AA08 AA11 BA08 DA00 DA03 DA24 DA34 DA44 EA00 HD05 JA04 9A001 BB06 JJ78
Claims (21)
- 【請求項1】 外部から送信される送信信号を受信する
際に、所定範囲の周波数を有する信号について探索を行
う受信装置であって、自装置電源オン直後においては予
め与えられた周波数範囲について探索を行い、この探索
によっても前記送信信号を検出できない探索エラーに応
答して前記周波数範囲を拡大して探索を行う探索制御手
段を含むことを特徴とする受信装置。 - 【請求項2】 前記送信信号は、衛星から送信される測
位信号であることを特徴とする請求項1記載の受信装
置。 - 【請求項3】 前記探索制御手段は、自装置電源オン直
後以外の装置稼働状態においては、基準発振器の温度変
化に対する周波数変動曲線について温度範囲を複数の区
間に分割し、この分割された各分割区間それぞれについ
て、探索すべき周波数範囲を変化制御するようにしたこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の受信装置。 - 【請求項4】 前記周波数変動曲線に対する接線の傾き
に応じて前記各分割区間を定めたことを特徴とする請求
項3記載の受信装置。 - 【請求項5】 前記探索制御手段は、自装置電源オン直
後以外の装置稼働状態においては、周囲温度の変化率に
応じて前記周波数範囲を変化させて探索を行うことを特
徴とする請求項1又は2記載の受信装置。 - 【請求項6】 前記探索制御手段は、自装置電源オン直
後以外の装置稼働状態においては、前記周波数変動曲線
において温度変化に応じて周波数が略比例して変化する
場合に、周波数についてのみ補正するようにしたことを
特徴とする請求項1又は2記載の受信装置。 - 【請求項7】 前記探索制御手段は、自装置電源オン直
後以外の装置稼働状態においては、前記周波数変動曲線
が、温度が変化しても周波数が略一定である部分を有す
る場合にその部分を用いて動作させるようにしたことを
特徴とする請求項1又は2記載の受信装置。 - 【請求項8】 外部から送信される送信信号を受信する
際に、所定範囲の周波数を有する信号について探索を行
う受信装置についての制御方法であって、自装置電源オ
ン直後において予め与えられた周波数範囲について探索
を行う初期探索ステップと、この探索によっても前記送
信信号を検出できない探索エラーに応答して前記周波数
範囲を拡大して探索を行う探索制御ステップとを含むこ
とを特徴とする制御方法。 - 【請求項9】 前記送信信号は、衛星から送信される測
位信号であることを特徴とする請求項8記載の制御方
法。 - 【請求項10】 前記探索制御ステップにおいては、基
準発振器の温度変化に対する周波数変動曲線について温
度範囲を複数の区間に分割し、この分割された各分割区
間それぞれについて、探索すべき周波数範囲を変化制御
するようにしたことを特徴とする請求項8又は9のいず
れかに記載の制御方法。 - 【請求項11】 前記周波数変動曲線に対する接線の傾
きに応じて前記各分割区間を定めたことを特徴とする請
求項10記載の制御方法。 - 【請求項12】 前記探索制御ステップにおいては、自
装置電源オン直後以外の装置稼働状態においては、周囲
温度の変化率に応じて前記周波数範囲を変化させて探索
を行うことを特徴とする請求項8又は9記載の制御方
法。 - 【請求項13】 前記探索制御ステップにおいては、前
記周波数変動曲線において温度変化に応じて周波数が略
比例して変化する場合に、周波数についてのみ補正する
ようにしたことを特徴とする請求項8又は9記載の制御
方法。 - 【請求項14】 前記探索制御ステップにおいては、前
記周波数変動曲線が、温度が変化しても周波数が略一定
である部分を有する場合にその部分を用いて動作させる
ようにしたことを特徴とする請求項8又は9記載の制御
方法。 - 【請求項15】 外部から送信される送信信号を受信す
る際に、所定範囲の周波数を有する信号について探索を
行う受信装置を制御する制御プログラムを記録した記録
媒体であって、該プログラムは、自装置電源オン直後に
おいて予め与えられた周波数範囲について探索を行う初
期探索ステップと、この探索によっても前記送信信号を
検出できない探索エラーに応答して前記周波数範囲を拡
大して探索を行う探索制御ステップとを含むことを特徴
とする記録媒体。 - 【請求項16】 前記送信信号は、衛星から送信される
測位信号であることを特徴とする請求項15記載の記録
媒体。 - 【請求項17】 前記探索制御ステップにおいては、基
準発振器の温度変化に対する周波数変動曲線について温
度範囲を複数の区間に分割し、この分割された各分割区
間それぞれについて、探索すべき周波数範囲を変化制御
するようにしたことを特徴とする請求項15又は16記
載の記録媒体。 - 【請求項18】 前記周波数変動曲線に対する接線の傾
きに応じて前記各分割区間を定めたことを特徴とする請
求項17記載の記録媒体。 - 【請求項19】 前記探索制御ステップにおいては、自
装置電源オン直後以外の装置稼働状態においては、周囲
温度の変化率に応じて前記周波数範囲を変化させて探索
を行うことを特徴とする請求項15又は16記載の記録
媒体。 - 【請求項20】 前記探索制御ステップにおいては、前
記周波数変動曲線において温度変化に応じて周波数が略
比例して変化する場合に、周波数についてのみ補正する
ようにしたことを特徴とする請求項15又は16記載の
記録媒体。 - 【請求項21】 前記探索制御ステップにおいては、前
記周波数変動曲線が、温度が変化しても周波数が略一定
である部分を有する場合にその部分を用いて動作させる
ようにしたことを特徴とする請求項15又は16記載の
記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000092500A JP2001281322A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 受信装置、受信装置の制御方法、受信装置制御プログラム記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000092500A JP2001281322A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 受信装置、受信装置の制御方法、受信装置制御プログラム記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001281322A true JP2001281322A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18607827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000092500A Withdrawn JP2001281322A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 受信装置、受信装置の制御方法、受信装置制御プログラム記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001281322A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6999834B2 (en) | 2003-02-19 | 2006-02-14 | Seiko Epson Corporation | Method for manufacturing a receiver and receiver manufactured by using the same method |
JP2006170673A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Epson Toyocom Corp | 温度補償圧電発振器とそれを用いた受信装置 |
JP2007288367A (ja) * | 2006-04-13 | 2007-11-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 信号捕捉装置および信号捕捉方法 |
US7557751B2 (en) | 2006-09-07 | 2009-07-07 | Seiko Epson Corporation | Terminal device, method of controlling terminal device, and recording medium |
JP2010088071A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-15 | Furuno Electric Co Ltd | 基準信号発生装置 |
-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000092500A patent/JP2001281322A/ja not_active Withdrawn
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