JP2001281259A - 液体サンプリング装置 - Google Patents

液体サンプリング装置

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JP2001281259A
JP2001281259A JP2000090413A JP2000090413A JP2001281259A JP 2001281259 A JP2001281259 A JP 2001281259A JP 2000090413 A JP2000090413 A JP 2000090413A JP 2000090413 A JP2000090413 A JP 2000090413A JP 2001281259 A JP2001281259 A JP 2001281259A
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pipette
cylindrical body
unit
liquid
integrated
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JP2000090413A
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Yasusuke Tanaka
庸介 田中
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Original Assignee
Sysmex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微量サンプリングにおけるさらなる精度向
上、小型化および低コスト化を実現する液体サンプリン
グ装置を提供すること。 【解決手段】 ピペット部と定量部とを直結し一体構成
とすることによりチューブが介在せずチューブの膨張や
収縮あるいは屈曲に係る問題を解決し、また、一体構成
とすることによりピペットと定量部との相対位置変化に
係る問題を解決し、高精度化、小型化および低コスト化
を実現した。ピペット一体型定量部は、空洞部とその空
洞部に通ずる流路を備える筒状体と、気密性を保持し筒
状体の空洞部内を移動するピストンと、筒状体に連結さ
れピストンを往復直線移動させる駆動源と、筒状体の上
記流路と通ずるよう筒状体に連結され先端が細管化され
た導電性のピペットと、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動分析装置等に
用いられ、被検試料や試薬などの液体を微量定量可能な
液体サンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば免疫凝集測定装置のような自動分
析装置は一定量の検体や試薬を分取、分注する液体サン
プリング装置が備えられている。最近はサンプリングの
微量化が進みさらに高精度化が要求されてきている。
【0003】例えば、特開平10−123152号公報
に記載された技術では、可撓性チューブの膨張または収
縮による問題を解決するためピペット内の液先頭位置を
一定維持するよう定量部(シリンジ)のピストンを微量
駆動させることが開示されている。また、ピペットと定
量部との相対位置の変化による問題を解決するためピペ
ットの垂直移動に合わせて定量部も同方向に移動させる
ことが開示されている。検体同士の相互汚染を防止する
ため着脱可能なディスポーザブルチップを使用すること
が知られているが、例えば、特開平9−133686号
公報には電気導電性のチップを用いて液面検出すること
が開示されている。そして、ノズルにディスポーザブル
チップを装着し試料の分析を行う装置も知られている
(例えば特開平11−183484号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、2μLオーダ
の微量サンプリングにおける精度確保のためには上記方
法では充分とはいえず、さらなる改良が求められてい
た。一方で、装置の小型化やコストダウンも求められて
いた。上記方法はいずれの点においても要求仕様を満足
するものではなかった。そこで、本発明は微量サンプリ
ングにおけるさらなる精度向上、小型化および低コスト
化を実現する液体サンプリング装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液体サンプリン
グ装置は、ピペット部と定量部とを直結し一体構成とし
たものである。すなわち、チューブを介在させないこと
によりチューブの膨張や収縮あるいは屈曲に係る問題を
解決し、また、一体構成とすることによりピペットと定
量部との相対位置変化に係る問題を解決し、高精度化、
小型化および低コスト化を実現することができた。
【0006】具体的には、ピペット一体型定量部と、上
記ピペット一体型定量部を保持し各方向に移動させる駆
動機構部と、導電性部材を介してピペット先端に液面が
接触したことを検知する液面検知部と、これら各部の動
作を制御する制御部と、を備え、ピペット一体型定量部
は、空洞部とその空洞部に通ずる流路を備える筒状体
と、気密性を保持し筒状体の空洞部内を移動するピスト
ンと、筒状体に連結されピストンを往復直線移動させる
駆動源と、筒状体の上記流路と通ずるよう筒状体に連結
され先端が細管化された導電性のピペットと、を備える
ことを特徴とする。
【0007】ここで、ピペットとは流体の吸引、吐出を
行うことができる管状のものをいい、例えばステンレス
製の先端が細く絞られた管が好適に用いられる。液面検
知部は、ピペットと液との接触を最小限に抑え定量精度
を向上させるために寄与する。
【0008】本発明の課題に対してよりよい結果を得る
ために、ピペット、筒状体、ピストン、駆動源を同軸上
に配置することが好ましい。
【0009】ピペット一体型定量部の筒状体には空洞部
に通ずる第2の流路が備えられることもある。そして、
さらに、上記第2の流路と通ずるようバルブが空洞部近
傍に固定して設けられ、チューブを介してそのバルブに
洗浄液供給部を接続してもよい。このバルブはピペット
一体型定量部の外部から上記第2の流路への洗浄液の供
給を制御する。
【0010】また、本試料サンプリング装置は液同士の
相互汚染を完全になくしたい場面において、ピペット一
体型定量部に導電性のディスポーザブルチップを装着す
ることができる。ディスポーザブルチップはピペット先
端の細管化部より大径の保持部において密着保持され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る液体サンプリ
ング装置を用いた液体サンプリングシステムの一例を示
す構成図である。本実施例における液体サンプリング装
置10は、筒状体12、ピストン14および駆動源16
からなる定量部20にピペット18とバルブ30が一体
的に取り付けられたピペット一体型定量部22を備え、
さらに、ピペット一体型定量部22を保持し各方向に移
動させる駆動機構部24と、導電性部材26を介してピ
ペット18先端に液面が接触したことを検知する液面検
知部28と、これら各部の動作を制御する制御部45
と、ピペット一体型定量部を保持し移動させる駆動部
と、チューブを介してピペット一体型定量部22に取付
けられたバルブ30に接続される洗浄液供給部34とか
らなる。
【0012】筒状体12には内部に空洞部13が形成さ
れその空洞部13と連通する複数の流路15、17が形
成されている。第1の流路15は筒状体12下端部にお
いてピペット18の流路に連通し、第2の流路17は筒
状体12上部側方においてバルブ30の一方のポートに
通じている。本実施例では筒状体12およびピペット1
8をステンレス製の1部品で構成したものを示すが、そ
れらを2部品とし可撓性部材を実質的に介在させること
なく直結してもよい。例えば筒状体12を樹脂製としピ
ペット18をステンレス製とし両者を接着剤等で接合し
てもよい。
【0013】筒状体12の上端には駆動源としてリニア
アクチュエータ16が取り付けられている。リニアアク
チュエータ16のシャフトは筒状体12の空洞部13を
往復直線運動するセラミック製のピストン(ここではφ
3)14と連結されている。リニアアクチュエータ16
はモータ軸の正逆回転運動をシャフトの往復直線運動に
減速変換し出力する機能を有する。なお、ピストン14
は筒状体12から突出するが、シール部材11により空
洞部13内の液体がリニアアクチュエータ16側に漏れ
るのを防止している。リニアアクチュエータ16のシャ
フトは1ステップで0.00635mm伸長(あるいは
縮退)する。ピストン14の外径が3mmの場合、0.
0449μLの定量分解能を有することになる。
【0014】これら定量部20、ピペット18およびバ
ルブ30が一体構成されたピペット一体型定量部22は
保持部材24により保持され駆動機構部24により所望
の方向、ここでは上下方向と水平方向に移動される。す
なわち、支持部材25により垂直状態で回転自在に支持
されたボールネジ21をステッピングモータ19で回転
させることによりボールネジと係合する部材23を上下
に移動させる。保持部材24はこの係合部材23に取り
付けられている。筐体により水平状態で回転自在に支持
されたボールネジ29をステッピングモータ27で回転
させることによりボールネジ29と係合する部材31を
水平方向に移動させる。上下移動用の駆動部の支持部材
25はこの係合部材31に取り付けられている。
【0015】28は導電性ピペット18が液面に接触し
たことを検知する液面検知部であり、ここでは導伝体2
6を介して液面接触による容量変化を検知するタイプの
ものを使用している。
【0016】バルブ30の他方のポートにはチューブ3
2を介して洗浄液供給部34が接続される。洗浄液供給
部34は本実施例では洗浄液を貯蔵するタンク35とそ
の洗浄液タンクに接続された陽圧源(プレッシャー源)
36とから構成されている。
【0017】38はピペット18を洗浄する洗浄漕であ
り、バルブ37を介して洗浄液タンク35から洗浄漕3
8下部の供給口39から洗浄液が漕内に供給される。4
1は廃液タンクであり陰圧源(バキューム源)42が接
続されている。漕内の液は洗浄漕38上部の排出口40
から廃液タンク41に回収される。
【0018】本実施例の試料サンプリング装置10の基
本動作について説明する。なお、上記バルブ30、3
7、モータ19、27、リニアアクチュエータ16等は
制御部45により各動作やタイミング等が制御される。
【0019】初期状態において、バルブ30、37はす
べて閉状態である。ピペット一体型定量部22は上部初
期位置に位置している。
【0020】次に、モータ19が動作することによりピ
ペット一体型定量部22は下降し所定位置で停止する。
所定位置とは液面検知に基づき決定される位置である。
ピペット18先端が容器43の液面に接触すると液面検
知部28がそれを検知し制御部45に検知信号を送り、
制御部45はモータ19が液の吸引量に応じた量だけさ
らに下降し停止するよう駆動される。
【0021】次に、リニアアクチュエータ16が所定ス
テップ分動作することによりピストン14が上方に所定
量移動しピペット14は所定量の液を吸引する。
【0022】次に、モータ19が逆回転動作することに
よりピペット一体型定量部22は元の高さまで上昇し、
モータ27が回転することによりピペット一体型定量部
22は水平方向に移動する。そして、モータ19が動作
することによりピペット一体型定量部22は下降し容器
44内で停止する。
【0023】次に、リニアアクチュエータ16が逆動作
することによりピストン14が下方に所定ステップ分移
動しピペットは所定量の液を容器44内に吐出する。
【0024】次に、ピペット洗浄を行う。液面検知に基
づきピペット18先端が洗浄漕38内の洗浄液面に配置
される。バルブ30、37が開くことによりピペット1
8から洗浄液が吐出され、洗浄槽38下部の流入口39
からも洗浄液が流入され、ピペット18の内外が洗浄さ
れる。洗浄槽38内の液は流出口40から廃液タンク4
1に回収され、洗浄漕38内の液面はほぼ一定高さを維
持している。
【0025】次に定量精度の測定結果について説明す
る。図2は、ステンレス製ピペットの場合の実測値をま
とめた表である。吸引量として設定値よりそれぞれ1μ
L多く吸引し、吐出量は設定値で定められた量とした。
測定は電子天秤にて行った。各量の定量再現性は従来と
比べて良好であり(特に低値において)、また、設定値
xに対する吸引量あるいは吐出量yの相関直線も、吸引
についてはy=0.9921x+1.0778、吐出に
ついてはy=0.9935x−0.2118と良い相関
を示していた。しかし、さらに直線性精度を高めるため
に吸引量あるいは吐出量に応じてリニアアクチュエータ
16の駆動量を補正すればよい。
【0026】また、本発明に係るピペット一体型定量部
のピペットしてディスポーザブルチップを装着して使用
することも可能である(図4参照)。図3は、ディスポ
ーザブルチップを使用した場合の実測値をまとめた表で
ある。吸引量として設定値よりそれぞれ2μL多く吸引
し、吐出量は設定値よりそれぞれ1μL多く吐出した。
各変動係数は従来と比べて良好であり(特に低値におい
て)、また、設定値xに対する吸引量あるいは吐出量y
の相関直線は、吸引についてはy=0.9310x+
1.5716、吐出についてはy=0.9456x−
0.5912と良い相関を示していた。この場合にも上
記と同様リニアアクチュエータ16の駆動量を補正する
ことができる。
【0027】次に、図4〜8を参照して本発明に係る液
体サンプリング装置を用いた簡易型血液分析装置の一例
について説明する。図4は簡易型血液分析装置の正面図
である。図5は簡易型血液分析装置の要部の平面図であ
る。この簡易型血液分析装置は定量部に着脱可能に接続
されたディスポーザブルチップで測定用試料を吸引し、
チップ先端を粒子測定用微細孔に通じる注入口に密着配
置し定量部で測定用資料を一定量押し入れることにより
定量測定するものである。測定が済めばチップは廃棄す
るのでピペットの洗浄は不要である。
【0028】本実施例における液体サンプリング装置5
0は、筒状体12、ピストン14およびピストン14を
移動させる駆動源16からなる定量部20にピペット5
2が一体的に取り付けられるピペット一体型定量部52
を備え、さらに、ピペット一体型定量部52を保持し各
方向に移動させる駆動機構部56と、導電性部材26を
介してピペット先端に液面が接触したことを検知する液
面検知部28と、これら各部の動作を制御する制御部
と、からなる。ここではピペットとしてディスポーザブ
ルチップ54を使用する。
【0029】本実施例における簡易型血液分析装置は、
上記液体サンプリング装置50と、チップ55の設置部
56と、検体容器57の設置部58と、試薬カセット5
9の設置部60と、検出カセット61の設置部62と、
チップの廃棄部63とを備えてなる。チップ55は、ポ
リプロピレンなどの樹脂にブラックカーボンなどの導電
性ファイバを混合して成形されてなり、導電性を有す
る。検体容器57には被験者から採血した血液が検体と
して収容されている。
【0030】試薬カセット61は希釈液1μLが各収容
された容器64、65と溶血剤500μLが収容された
容器66を備える。試薬カセット59は設置部60に設
置されるが、設置されたときに装置側に設けられた緑色
LEDからなる発光素子67とフォトダイオードからな
る受光素子68の間に容器64が位置することになる。
【0031】検体カセット61はポリスチレン樹脂を成
形してなるものであり、内部中央部に幅100μmの微
細孔70が長さ120μmに渡って形成されている。微
細孔70の両側には流路71、72が形成されている。
一方の流路71は検出カセット61の上面に注入口77
として開口し、他方の流路72は廃液タンク73に通じ
ている。廃液タンク73は通気孔74を介して大気と通
じている。78はパッキンである。75、76はSUS
316製の電極であり、それぞれ一端は微細孔70両側
の各流路71、72に面し他端は検体カセット61下面
に面する。検体カセット61は設置部62に設置される
が、設置時に各電極75、76は装置側に設けられた端
子80、81にそれぞれ接続される。
【0032】図6は簡易型血液分析装置の電気系のブロ
ック図である。発光素子67、受光素子68、端子7
5、76は検出回路82に接続されている。83は制御
部であり、液面検出部28、ピペット一体型定量部の駆
動源16、駆動機構部56、検出回路82が接続され、
さらに、操作部84、出力部85が接続されている。
【0033】動作について説明する。まず、測定前準備
として、チップ55、検体容器57、試薬カセット5
9、検出カセット61を各設置部56、58、60、6
2に設置する。操作部84のスタートスイッチを押すこ
とにより制御部83は各部を駆動させる。
【0034】まず、ピペット一体型定量部52が駆動機
構部56によりチップ設置部56上方から下降しチップ
55を保持部54にて密着保持し上昇する。一方、発光
素子67と受光素子68により容器64内の希釈液の吸
光度が測定され(ブランク液測定)検出回路82にてA
/D変換され制御部に記憶される。次に、チップ55を
保持したピペット一体型定量部52は検体容器57上方
から下降しチップ先端が血液液面に接触すると液面検知
部28がそれを検知し制御部83は駆動機構部56を停
止させ、駆動源16を駆動し2μLの血液を吸引する。
【0035】血液を吸引したピペット一体型定量部52
は容器64内に吐出し、さらに複数回液の吸排を繰り返
して攪拌し約500倍の1段希釈試料を作製する。
【0036】次に、ピペット一体型定量部52は作製し
た希釈試料を10μL吸引し容器65内に吐出し、さら
に複数回液の吸排を繰り返して攪拌し約50000倍に
希釈された2段希釈試料(赤血球測定用)を作製する。
【0037】ピペット一体型定量部52は作製した2段
希釈試料を100μL吸引した後、検出カセット61上
方から下降し、図7に示すようにチップ55先端が注入
部77のパッキン78を押圧密着する。図8は検出カセ
ット61の平面図である。次に、駆動源16が動作し2
段希釈試料が注入口77から検出部カセット61内に注
入される。希釈試料は流路71、微細孔70、流路72
に充満される。希釈試料は一定流量で微細孔を流れ、血
球が微細孔70を通過する。その際に生じる電気抵抗変
化に基づく電気情報が電極75、76を介して検出回路
82に送られ血球個々に対応してパルス信号が生成さ
れ、さらに、増幅、波形処理され、そのパルス信号の数
が計数される。一定量の希釈試料が微細孔を流れる間に
計数された計数値に基づき制御部83にて血液1μL当
たりの赤血球数が算出される。
【0038】ピペット一体型定量部52は試薬カセット
59の容器66から溶血剤を200μL吸引し、再びチ
ップ55先端を検出カセット61の注入口77に密着配
置し、溶血剤を200μL吐出しさらに空気を吐出し、
流路71、微細孔70、流路72を洗浄する。廃液は廃
液タンク73に回収される。
【0039】ピペット一体型定量部52は試薬カセット
59の容器66から溶血剤を30μL吸引し、試薬カセ
ット59の容器64内の1段希釈試料中にその溶血剤を
吐出し、複数回吸排を繰り返して1段希釈試料に溶血処
理を施し白血球およびヘモグロビン測定用試料を作製す
る。ピペット一体型定量部は作製した溶血処理済1段希
釈試料を100μL吸引した後、チップ先端を注入部7
7のパッキン78に押圧密着させ、その試料を注入口7
7から検出部カセット61内に注入する。検出回路82
にてパルス信号が計数され、制御部83にて血液1μL
当たりの白血球数が算出される。
【0040】一方、容器64を挟んで配置された発光素
子67と受光素子68により溶血処理済1段希釈試料の
吸光度を測定しA/D変換し制御部83にて先に測定さ
れたブランク測定値との差を算出しその差に基づきヘモ
グロビン量を算出する。
【0041】算出された赤血球数、白血球数、ヘモグロ
ビン量は出力部85に出力される。ここではLCD表示
部に表示される。あるいは接続されたプリンタに印字さ
れる。
【0042】ピペット一体型定量部52はチップ廃棄部
63に移動し、チップ上端面を突片部86に引っかけチ
ップをはずし、初期位置に戻る。次の検体を測定すると
きは次の検体容器を設置部に設置し、新しい試薬カセッ
トを設置部に設置し、操作部のスタートスイッチを押し
測定する。また、所定回数測定すれば検出カセットも新
しいものに取り代える。
【0043】本実施例では赤血球、白血球、ヘモグロビ
ンを測定対象にしたが、白血球とヘモグロビンを測定対
象とする場合には、試薬カセットの容器は不要であり、
2段希釈に係る動作、検出カセットの洗浄に係る動作は
不要である。
【0044】
【発明の効果】本発明の液体サンプリング装置は、ピペ
ット部と定量部とを直結し一体構成としたので、定量に
係る部位においてチューブの膨張、収縮が発生せず定量
精度を向上させることができた。また、一体構成とした
ことによりピペットと定量部との相対位置変化が発生せ
ず定量精度を向上させることができた。また、一体構成
としたことにより小型化および低コスト化を実現するこ
とができた。
【0045】また、ピペット、筒状体、ピストン、駆動
源は同軸上に配置することにより一層の精度向上、小型
化および低コスト化を図ることができる。
【0046】また、もともとピペット一体型定量部に備
えられているピペットを用いて液体定量したり、液同士
の相互汚染がなくしたいとか、洗浄用の流体系をなくし
たい場合にピペット一体型定量部にディスポーザブルチ
ップを保持させてそのディスポーザブルチップを用いて
液体定量することもできる。導電性のチップを使用すれ
ば液面検知も可能である。このように要求に応じてステ
ンレス製のピペットとディスポーザブルチップの使い分
けが可能となることから、広い分野での利用が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体サンプリング装置を用いた液体サ
ンプリングシステムの一例の全体構成図である。
【図2】本発明の液体サンプリング装置の測定結果を示
す表である。
【図3】本発明の液体サンプリング装置の測定結果を示
す表である。
【図4】本発明の液体サンプリング装置を用いた簡易型
血液分析装置の正面図である。
【図5】図4の装置の要部の平面図である。
【図6】図4の装置の電気系のブロック図である。
【図7】図4の装置の血球測定時の状態説明図である。
【図8】図4の装置の検出カセットの平面図である。
【符号の説明】
12 筒状体 14 ピストン 16 駆動源 18 ピペット 20 定量部 22、52 ピペット一体型定量部 24、56 駆動機構部 28 液面検出部 30 バルブ 34 洗浄液供給部 55 ディスポーザブルチップ 57 検体容器 59 試薬カセット 61 検出カセット 63 チップ廃棄部 82 検出回路 83 制御部 84 操作部 85 出力部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピペットと定量部が一体構成されたピペ
    ット一体型定量部と、そのピペット一体型定量部を保持
    し各方向に移動させる駆動機構部と、導電性部材を介し
    てピペット先端が液面に接触したことを検知する液面検
    知部と、これら各部の動作を制御する制御部と、を備
    え、ピペット一体型定量部は、空洞部とその空洞部に通
    ずる流路を備える筒状体と、気密性を保持し筒状体の空
    洞部内を移動するピストンと、筒状体に連結されピスト
    ンを往復直線移動させる駆動源と、筒状体の上記流路と
    通ずるよう筒状体に連結され先端が細管化された導電性
    のピペットと、を備えることを特徴とする液体サンプリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 ピペット一体型定量部のピペット、筒状
    体、ピストンおよび駆動源は同軸上に配置されてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の液体サンプリング装置。
  3. 【請求項3】 ピペット一体型定量部の筒状体には空洞
    部に通ずる第2の流路が備えられ、さらに、ピペット一
    体型定量部の外部から上記第2の流路への洗浄液の供給
    を制御するためのバルブを筒状体近傍に設置してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の液体サンプリング装置。
  4. 【請求項4】 ピペット一体型定量部は導電性のディス
    ポーザブルチップを保持可能であることを特徴とする請
    求項1記載の液体サンプリング装置。
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