JP2001280917A - 3次元計測装置 - Google Patents

3次元計測装置

Info

Publication number
JP2001280917A
JP2001280917A JP2000097242A JP2000097242A JP2001280917A JP 2001280917 A JP2001280917 A JP 2001280917A JP 2000097242 A JP2000097242 A JP 2000097242A JP 2000097242 A JP2000097242 A JP 2000097242A JP 2001280917 A JP2001280917 A JP 2001280917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
optical system
measurement
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000097242A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutoshi Tsuruya
克敏 鶴谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2000097242A priority Critical patent/JP2001280917A/ja
Publication of JP2001280917A publication Critical patent/JP2001280917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】走査手段の制御誤差などに起因する計測データ
の誤差を補正し、高精度の計測データを得ること。 【解決手段】光Uを投射しガルバノミラーによって対象
物の表面を光学的に走査する投光光学系20と、投射さ
れた光の対象物による反射光を受光素子で受光する受光
光学系40とを備え、受光素子から出力される信号に基
づいて3次元計測のための計測データを得るように構成
された3次元計測装置であって、受光光学系40の光軸
と一致しない光軸に沿って対象物の一部に参照光URを
投射するように設けられ、参照光URの投射起点位置R
および投射角度が既知である参照光光学系30と、参照
光URの対象物による反射光を受光素子で受光して得ら
れる参照データを用いて計測データを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体にスリット光
などの光を照射して物体形状を非接触で計測する3次元
計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レンジファインダなどと呼称される非接
触型の3次元計測装置は、接触型に比べて高速の計測が
可能であることから、CGシステムやCADシステムヘ
のデータ入力、身体計測、ロボットの視覚認識などに利
用されている。
【0003】レンジファインダの中でも、特定の検出光
を対象物に照射してその反射光を受光し、三角測量に基
づいて計測を行う方法がある。半導体レーザなどの光源
から対象物(被写体)に投影してできる輝きを異なった
角度からカメラでとらえ、光源とカメラと輝きの位置を
結んで三角形をつくり、3次元位置を求める方式であ
る。
【0004】この方式として、スポット光を投影し対象
物を光学的に2次元走査することで対象物の3次元画像
を得るスポット光投影法、およびスリット光を投影し対
象物を光学的に1次元走査するスリット光投影法(光切
断法ともいう)が知られている。スポット光投影法で
は、受光面上に断面が点状のスポット像が得られ、スリ
ット光投影法では、断面が直線状のスリット像が得られ
る。3次元画像は、対象物上の複数の部位の3次元位置
を示す画素の集合である。
【0005】図26はスリット光投影法の概要を示す
図、図27はスリット光投影法による計測の原理を説明
するための図である。計測の対象物である物体Qに断面
が細い帯状の計測スリット光Uを照射し、その反射光を
例えば2次元受光素子の撮像面Sに入射させる〔図26
(a)〕。物体Qの照射部分が平坦であれば、撮影像
(スリット画像)は直線になる〔図26(b)〕。照射
部分に凹凸があれば、直線が曲がったり階段状になった
りする〔図26(c)〕。つまり、計測装置と物体Qと
の距離の大小が撮像面Sにおける反射光の入射位置に反
映する〔図26(d)〕。計測スリット光Uをその幅方
向に偏向することにより、受光側から見える範囲の物体
表面を走査して3次元位置をサンプリングすることがで
きる。サンプリング点数はイメージセンサの画素数に依
存する。
【0006】図27において、投光の起点Aと受光系の
撮像面Sとを結ぶ基線ASが受光軸と垂直になるよう
に、投光系と受光系とが配置されている。受光軸は撮像
面Sに対して垂直であり、受光軸と撮像面Sとの交点S
0を3次元直交座標系の原点とする。受光軸がZ軸、基
線ASがY軸、スリット光の長さ方向がX軸である。
【0007】受光レンズの前側主点Hと後側主点H’と
の主点間距離をHH’、点S0から受光レンズの後側主
点H’までの距離をbとする。なお、距離bは、いわゆ
る像距離のことであり、有限遠の対象物の像が撮像面S
に結像したときのレンズの後側主点H’から撮像面Sま
での距離である。像距離bは、受光レンズの焦点距離と
ピント調整のためのレンズ繰出し量との関係により決ま
る。
【0008】計測スリット光Uが物体上の点P(X,
Y,Z)を照射したときの投光軸と投光基準面(受光軸
と平行な投光面)との角度を投光角θaとし、点Pと前
側主点Hとを結ぶ直線と受光軸を含む平面(受光軸平
面)とのなす角度を受光角θpとすると、点Pの座標Z
は次の式で表される。
【0009】L=L1+L2 =Ztanθa+(Z−HH’−b)tanθp ∴Z={L+(HH’+b)tanθp}/{tanθ
a+tanθp} 点Pの受光位置をP’(xp,yp,0)とし〔図27
(a)参照〕、受光レンズの撮像倍率をβとすれば、点
Pの座標X,Yは、 X=xp/β Y=yp/β となる。上式において、基線長Lは投光系と受光系との
配置により決まるものであり、予め既知の値である。受
光角θpは、tanθp=b/ypの関係から算出でき
る。受光レンズの撮像倍率βは、β=−b/(Z−H
H’一b)で算出できる。
【0010】つまり、何らかの手段によって、主点間距
離HH’、像距離b、および投光角θaを知れば、撮像
面S上での位置P’(xp,yp)を計測することによ
り、点Pの3次元位置を求めることができる。前側主点
と後側主点との距離HH’、および像距離bは、受光系
を構成するレンズ群の相対位置関係により決まる。
【0011】受光レンズ系が単焦点ピント固定式、つま
り受光レンズと対象物とが唯一所定の距離関係にある場
合のみ計測可能な3次元計測装置では、レンズ群と撮像
面Sとの距離は常に一定であるから、前側主点と後側主
点との距離HH’、および像距離bは、予め固定値を入
力しておくことができる。しかし、このような3次元計
測装置は使い勝手が悪い。
【0012】一方、受光系と対象物との距離関係が可変
な3次元計測装置では、受光系を構成するレンズ群の一
部または全部を受光軸に沿って移動しピント合わせをお
こなう必要がある。また受光系の画角を可変に設定可能
な3次元計測装置では、レンズ群の一部または全部を受
光軸に沿って移動することでレンズの焦点距離を変える
ズーム機構を有する。
【0013】これらの場合、レンズ群の位置を知るため
のポテンショメータ(位置センサ)を設け、またモータ
を使用した自動レンズ駆動ではモータと関連づけられた
エンコーダを設ることにより、レンズ群の相対位置を知
り、予め記憶しているテーブルから前側主点と後側主点
との距離HH’、および像距離bを得ることができる。
【0014】投光角θaは計測スリット光Uの偏向角に
よって決まる。偏向手段としてガルバノミラーを用いた
3次元計測装置では、受光素子の撮像タイミング、ガル
バノミラーの回転開始角度、および回転角速度を同期制
御することにより、撮像時の計測スリット光Uの偏向角
を認識し、投光角θaを算出する方法が知られている。
【0015】以上の原理による3次元計測に際して、計
測者であるユーザは、3次元計測装置の位置や向きを決
め、必要に応じて受光レンズの画角を変えて物体Qの撮
像範囲(走査範囲)を設定する。
【0016】画角の変更は、受光レンズにズームレンズ
を使用することにより、または異なる焦点距離のレンズ
に交換することで可能となる。このフレーミング作業を
容易化する上で、走査範囲と同じ画角で物体Qを撮影し
たモニタ画像は有用である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】さて、投光系から投射
される計測スリット光Uは、ガルバノミラーへの入力信
号に応じた投光角θaで走査される。入力信号と投光角
θaとは既知の関係にあり、入力信号に対応する投光角
θaを用いて3次元位置が計算される。
【0018】ところが、ガルバノミラーは、温度および
湿度の影響を受けやすい。そのため、温度または湿度が
変化した場合に、入力信号と投光角θaとの関係が既知
の関係から外れる可能性がある。入力信号と投光角θa
との関係のずれは制御誤差となり、最終的に算出される
3次元データの精度を低下させることとなる。
【0019】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、走査手段の制御誤差などに起因する計測データの
誤差を補正し、高精度の計測データを得ることを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、光を投射し走査手段によって対象物の表面を光学
的に走査する投光光学系と、投射された光の対象物によ
る反射光を受光素子で受光する受光光学系とを備え、前
記受光素子から出力される信号に基づいて3次元計測の
ための計測データを得るように構成された3次元計測装
置であって、前記受光光学系の光軸と一致しない光軸に
沿って対象物の一部に参照光を投射するように設けら
れ、参照光の投射起点位置および投射角度が既知である
参照光光学系と、前記参照光の対象物による反射光を前
記受光素子で受光して得られる参照データを用いて前記
計測データを補正する補正手段と、を有する。
【0021】請求項2の発明に係る装置では、前記補正
手段は、前記参照光の反射光による前記受光素子上の受
光位置を前記光の反射光が通過する計算上のタイミング
と実際のタイミングとのずれに基づいて補正を行う。
【0022】請求項3の発明に係る装置では、前記参照
光光学系の光軸が前記受光光学系の光軸と平行である。
請求項4の発明に係る装置では、前記参照光光学系の光
軸が前記受光光学系の光軸と計測可能最近距離の近傍に
おいて交差する。
【0023】請求項5の発明に係る装置では、前記参照
光光学系が、前記受光光学系の光軸の周辺に複数設けら
れてなる。請求項6の発明に係る装置では、セッティン
グの際に前記参照光を投射することが可能なように前記
参照光光学系が制御されてなる。
【0024】
【発明の実施の形態】〔全体構成〕図1は本発明に係る
計測システム1の構成図である。
【0025】計測システム1は、スリット光投影法によ
って立体計測を行う3次元カメラ2と、3次元カメラ2
の出力データを処理するホスト3とから構成されてい
る。3次元カメラ2は、物体Q上の複数のサンプリング
点の3次元位置を特定する計測データ(スリット画像デ
ータ)とともに、物体Qのカラー情報を示す2次元画像
(2次元画像データ)およびキャリブレーションに必要
なデータを出力する。三角測量法を用いてサンプリング
点の座標を求める演算処理はホスト3が担う。
【0026】ホスト3は、CPU3a、ディスプレイ3
b、キーボード3c、およびマウス3dなどから構成さ
れたコンピュータシステムである。CPU3aには計測
データ処理のためのソフトウェアが組み込まれている。
ホスト3と3次元カメラ2との間では、オンラインおよ
び可搬型の記録メディア4によるオフラインの両方の形
態のデータ受渡しが可能である。記録メディア4として
は、光磁気ディスク(MO)、ミニディスク(MD)、
メモリカードなどがある。 〔3次元カメラの構成〕図2は3次元カメラ2の外観を
示す図である。図2(a)は斜視図、図2(b)は背面
に設けられたオペレーションパネルの平面図である。
【0027】ハウジング5の前面に投光窓5a、受光窓
5b、および参照光窓5cが設けられている。内部の光
学ユニットOUが射出する計測スリット光(所定幅wの
帯状のレーザビーム)Uは、投光窓5aを通って計測対
象の物体(被写体)Qに向かう。
【0028】また、内部の光学ユニットOUが射出する
参照スポット光URは、参照光窓5c通って物体Qに向
かう。物体Qの表面で反射した計測スリット光(計測
光)Uおよび参照スポット光(参照光)URの一部が、
受光窓5bを通って光学ユニットOUに入射する。
【0029】ハウジング5の上面には、ズーミングボタ
ン7a,7b、フォーカシング切替えボタン8a,8
b、手動フォーカシングボタン9a,9b、レリーズボ
タン10、および参照光投射ボタン11が設けられてい
る。図2(b)に示すように、ハウジング5の背面に
は、液晶ディスプレイ6、カーソルボタン12、セレク
トボタン13、レコードボタン14、アナログ出力端子
15,16、デジタル出力端子17、および記録メディ
ア4の着脱口18が設けられている。レコードボタン1
4はフォーカシングロックボタンを兼ねる。
【0030】液晶ディスプレイ6は、操作画面の表示手
段および電子ファインダとして用いられる。計測者であ
るユーザは、背面の各ボタン12,13によって撮影モ
ードの設定を行うことができる。アナログ出力端子15
からは計測データが出力され、アナログ出力端子16か
らは2次元画像信号が例えばNTSC形式で出力され
る。デジタル出力端子17は例えばSCSI端子であ
る。 〔制御回路〕図3は3次元カメラ2の機能構成を示すブ
ロック図である。図中の実線矢印は電気信号の流れを示
し、破線矢印は光の流れを示す。
【0031】3次元カメラ2は、上述の光学ユニットO
Uを構成する投光光学系20、参照光光学系30、およ
び受光光学系40を有する。投光光学系20において、
半導体レーザ(LD)21が射出する波長(690n
m)のレーザビームは、投光レンズ系22を通過するこ
とによって計測スリット光Uとなり、走査手段として用
いられるガルバノミラー23によってスリット長さ方向
と直交する方向に偏向される。半導体レーザ21のドラ
イバ24、投光レンズ系22の駆動系25、およびガル
バノミラー23の駆動系26は、システムコントローラ
52によって制御される。
【0032】参照光光学系30において、半導体レーザ
(LD)31は、投光光学系40を構成する半導体レー
ザ21と同一の波長のレーザビームを射出する。射出さ
れたレーザビームは、投射レンズ系32を通過し、参照
スポット光URとなって物体Qに向けて投射される。半
導体レーザ31のドライバ33は、システムコントロー
ラ52によって制御される。
【0033】受光光学系40において、受光レンズ系4
1によって集光された光は受光素子43に入射する。受
光素子43はCCDエリアセンサである。受光レンズ系
41として、画角(焦点距離)の異なる複数のレンズが
用意されており、ユーザにより所望の画角を有する受光
レンズ系41に交換取付けが可能である。レンズ検出器
44は、取り付けられている受光レンズ系41のレンズ
種別Lkを検出し、その信号をシステムコントローラ5
2に出力する。
【0034】レンズコントローラ51および撮影コント
ローラ50は、システムコントローラー52の指示にし
たがって撮影動作を制御する。フォーカシング駆動は、
レンズコントローラ51およびフォーカシング駆動系4
7によって実現される。ズーミング駆動系48は、受光
レンズにズームレンズが使用されたときの電動ズーミン
グのために設けられている。駆動系47,48は、それ
ぞれレンズコントローラ51により制御される。
【0035】フィルタ交換器42は、半導体レーザ2
1,31の発振波長帯域の光を透過するバンドパスフィ
ルタ、赤色透過フィルタ、緑色透過フィルタ、および青
色透過フィルタの合計4つのフィルタを備える。
【0036】駆動系46によって、フィルタ交換器42
が駆動され、受光レンズ系41の光路中に4つのフィル
タのいずれかを挿入した状態で位置決めする。駆動系4
6は撮影コントローラー50により制御される。
【0037】撮影コントローラ50は、フィルタ交換器
42の制御と同期し、ドライバ45を制御する。バンド
パスフィルタを通過して受光素子43に入射した際の撮
影情報は、出力処理回路53へ転送され、出力処理回路
53によって受光素子43の各画素毎に対応する計測デ
ータDsが生成され、出力処理回路53内のメモリに一
旦格納される。
【0038】また、赤色透過フィルタ、緑色透過フィル
タ、または青色透過フィルタを通過して受光素子43へ
入射した撮影情報は、それぞれ、赤色画像処理回路5
4、緑色画像処理回路55、または青色画像処理回路5
6へ転送された後、カラー処理回路57で画像合成され
カラー処理される。
【0039】カラー処理を受けた撮像情報は、NTSC
変換回路58およびアナログ出力端子16を経てオンラ
イン出力され、またはデジタル画像生成部60で量子化
されてカラー画像メモリ61に格納される。
【0040】出力処理回路53は、計測データDsに基
づいて計測結果を示す距離画像データDdを生成し、マ
ルチプレクサ62に出力する。マルチプレクサ62は、
システムコントローラ52の指示にしたがって、距離画
像データDdおよびカラー画像メモリ61からのカラー
画像データDcの2つの入力のうちの一方を出力として
選択する。
【0041】マルチプレクサ62によって選択されたデ
ータは、D/A変換器63を経てアナログのモニタ表示
信号としてキャラクタジェネレータ64に転送される。
キャラクタジェネレータ64は、モニタ表示信号が示す
画像とシステムコントローラ52が指定した文字や記号
とを合成し、合成画像を液晶ディスプレイ6に出力す
る。
【0042】ユーザがレコードボタン14を操作してデ
ータ出力(録画)を指示すると、出力処理回路53内の
計測データDsが、SCSIコントローラ59又はNT
SC変換回路65によって所定形式でオンライン出力さ
れ、または記録メディア4に格納される。計測データD
sのオンライン出力には、アナログ出力端子15又はデ
ジタル出力端子17が用いられる。また、カラー画像デ
ータDcがカラー画像メモリ61からSCSIコントロ
ーラ59へ転送され、デジタル出力端子17からオンラ
イン出力され、または計測データDsと対応づけて記録
メディア4に格納される。
【0043】カラー画像は、ホスト3側におけるアプリ
ケーション処理に際して参考情報として利用される。カ
ラー情報を利用する処理としては、例えばカメラ視点の
異なる複数組の計測データを組み合わせて3次元形状モ
デルを生成する処理、3次元形状モデルの不要の頂点を
間引く処理などがある。
【0044】システムコントローラ52は、ブザー66
を駆動して動作確認音または警告音を発生させる。ま
た、出力処理回路53に対して、モニタ表示のためのス
ケール値scを与える。出力処理回路53は、システム
コントローラ52に対して、後述する3種の警告信号S
11〜13、および計測データDsの一部である受光デ
ータDgを出力する。 〔投光光学系〕図4は投光光学系20の構成を示す模式
図である。図4(a)は正面図であり、図4(b)は側
面図である。
【0045】投光レンズ系22は、4枚の球面レンズで
構成されるコリメータレンズ群221、レーザビームの
スリット幅wの方向にのみパワーを有するシリンドリカ
ルレンズで構成されるバリエータレンズ群222、およ
び、スリットの長さ方向Mにのみパワーを有する3枚の
シリンドリカルレンズで構成されたエキスパンダレンズ
群223の3つのレンズ群から構成されている。
【0046】半導体レーザ21が射出したレーザビーム
に対して、次の順序で適切な計測スリット光Uを得るた
めの光学的処理が行われる。まず、コリメータレンズ群
221によってビームを概ね平行にする。次に、バリエ
ータレンズ群222によって、レーザビームのスリット
幅wが調整される。最後に、エキスパンダレンズ群22
3によって、ビームがスリット長さ方向Mに拡げられ
る。
【0047】バリエータレンズ群222は、受光光学系
40の撮影距離および撮影の画角に係わらず、受光素子
43に3以上の複数画素分(本実施例では5画素分)の
幅の計測スリット光Uを入射させるために設けられてい
る。駆動系25は、システムコントローラ52の指示に
したがって、受光素子43上での計測スリット光Uの幅
wを一定に保つようにバリエータレンズ群222を移動
させる。
【0048】走査系23による偏向の以前にスリットの
長さを拡げることにより、偏向の後で行う場合と比較し
て計測スリット光Uの歪みを低減することができる。エ
キスパンダレンズ群223を投光レンズ系22の最終段
に配置することにより、すなわちガルバノミラー23に
近づけることにより、ガルバノミラー23を小型化する
ことができる。 〔参照光光学系〕参照光光学系30は、参照スポット光
URを物体Qに向けて投射し、その反射光を受光光学系
40で受光して得られるデータ(参照データ)を用いる
ことによって、ガルバノミラー23の制御誤差に基づく
計測データDsの誤差を補正するためのものである。
【0049】図5は参照光光学系30の構成を模式的に
示す一部断面側面図、図6は参照光光学系30の構成を
模式的に示す背面図、図7は図5と同様な図である。な
お、図5の断面位置は図6におけるA−A線の位置であ
る。図7には角度調整ネジ344aをねじ込んだときの
様子が示されている。
【0050】参照光光学系30は、半導体レーザ31、
投射レンズ系32、および投射角調整機構34から構成
されている。半導体レーザ31から射出したレーザビー
ムに対して、投射レンズ系32によって参照スポット光
URが投射される。投射されるビームスポット径は、受
光光学系40の撮影距離および撮影画角に係わらず、受
光素子43に3画素以上の幅の参照スポット光URを入
射させることができるように設定されている。
【0051】投射角調整機構34は、投射方向AX2の
向きを精密に調整するものであり、保持板341、本体
支持板342、角度調整用板ばね343a〜d、および
角度調整ネジ344a,344bから構成されている。
【0052】本体支持板342は、後述するブラケット
401(図16)に取り付けられている。保持板341
は、角度調整板ばね343a〜dを介して本体支持板3
42に取り付けられている。つまり、角度調整板ばね3
43a〜dは、突起342bを中心とする直角な位置に
それぞれ2つずつ配置され、ネジによって保持板341
および本体支持板342に取り付けられている。保持板
341には、半導体レーザ31および投射レンズ系32
が取り付けられている。
【0053】また、本体支持板342には、突起342
bと2つの角度調整ネジ344a,344bが、突起3
42bを中心として直角な位置に設けられており、それ
らの先端部が保持板341の表面に当接している。角度
調整ネジ344a,bのねじ込み量を調整することによ
り、突起342bの先端部Cを支点として保持板341
の姿勢が変化し、それにともなって角度調整板ばね34
3a〜dが撓む。2つの角度調整ネジ344a,bをそ
れぞれ調整することによって、本体支持板342に対す
る保持板341の傾き方向を任意に調整することができ
る。これによって、半導体レーザ31の投射角を変化さ
せ、投射方向AX2をXY方向の任意の方向に傾くこと
が可能なように微調整することができる。
【0054】図5では、角度調整ネジ344aがねじ込
み基準位置にあり、投射方向AX2と本体支持板342
とが直角をなす状態が示されている。図7では、角度調
整ネジ344aがねじ込まれ、角度調整ばね343a,
bが撓み、保持板341が角度θrだけ傾き、投射方向
AX2が角度θrだけ傾いた状態が示されている。
【0055】図8は参照光光学系30と受光光学系40
との位置関係および参照スポット光URの投射方向AX
2の例を示す図、図9は参照スポット光URの投射方向
AX2の他の例を示す図である。
【0056】図8において、投光光学系20および受光
光学系40の配置関係については、図27において説明
した従来のものと基本的には同じである。すなわち、投
光の起点Aと受光系の撮像面Sとを結ぶ基線ASが受光
軸と垂直になるように、投光光学系20および受光光学
系40が配置されている。受光軸は撮像面Sに対して垂
直であり、受光軸と撮像面Sとの交点S0が原点であ
る。
【0057】本実施形態においては、原点である点S0
と投光の起点Aとの間に、参照光光学系30における参
照スポット光URの起点Rが配置される。つまり、参照
スポット光URの起点Rと撮像面Sとを結ぶ基線RS
は、受光軸AX3と垂直である。基線RSの長さはL3
である。そして、参照スポット光URの投射方向AX2
は、受光軸AX3と平行である。
【0058】次に、参照光光学系30による計測データ
Dsの誤差の補正原理について説明する。投光光学系2
0から投射される計測スリット光Uは、ガルバノミラー
23への入力信号SSaに応じた投光角θaで走査され
る。入力信号SSaと投光角θaとは、既知の関係にあ
り、その関係が予め適当なメモリに記憶されている。し
たがって、通常、実際の入力信号SSaに対応して投光
角θaがメモリから読み出され、読み出された投光角θ
aを用いて3次元位置が計算される。
【0059】ところが、ガルバノミラー23は、温度お
よび湿度の影響を受けやすい。そのため、温度または湿
度が変化した場合に、ガルバノミラー23が動作エラー
を起こす可能性がある。この場合の動作エラーとは、入
力信号SSaに対する投光角θaが既知の関係から外れ
ることである。
【0060】その結果、入力信号SSaに対し、投光角
θaとなるべきところが投光角θa’となってしまった
場合に、(θa’−θa)の制御誤差が生じる。そこ
で、投光光学系20による3次元計測を行う直前に、同
じ物体Qに対して参照スポット光URを投射し、ガルバ
ノミラー23の制御誤差を補正するための補正データを
取得するのである。
【0061】図8において、まず、参照光光学系30か
ら参照スポット光URを投射し、物体Qに当たった点P
rにおける拡散反射光を受光光学系40で受光した点P
r’(xpr,ypr)の位置座標を得る。なお、参照
スポット光URがYZ平面上にある場合には、xpr=
0となる。
【0062】点Pr’の位置座標(xpr,ypr)
と、基線RSの長さL3と、受光レンズ系41のパラメ
ータ(焦点距離、主点位置、繰出し量)とから、物体Q
上の点Prまでの距離Zを求める。
【0063】距離Zと、基線長Lと、受光レンズ系41
のパラメータとから、投光光学系20から投射した計測
スリット光Uが物体Q上の点Prに当たるべき投光角θ
arを求める。
【0064】入力信号SSaと投光角θaとの既知の関
係から、投光角θarとなる入力信号SSarを得る。
そして、ここで、投光光学系20から計測スリット光U
を実際に投射して3次元計測を行う。
【0065】ガルバノミラー23への入力信号がSSa
rとなったときの計測データDsのうち、X座標値がx
prである受光点(点Pr’と同じX座標の位置)のY
座標値(ypr2)を得る。
【0066】Y座標値yprとY座標値ypr2との差
(ypr2−ypr)を求める。この差が、ガルバノミ
ラー23の動作エラーによる受光位置ずれ量であるの
で、全計測データDsのY座標値に対し、ずれ量=yp
r2−yprの分を位置補正し、または投光角補正し、
補正した計測データDsを用いて3次元データを算出す
る。
【0067】また、受光素子43上の点Pr’を計測ス
リット光Uの反射光が通過するタイミングtat2(ま
たは投光角θat2)を計測し、理論上のタイミングt
at(または投光角θat)との差(tat2−ta
t)を求め、これに基づいて補正を行ってもよい。
【0068】このような補正データの算出、および計測
データDsの補正処理は、例えば出力処理回路53にお
いて行われる。上に述べた方法は、参照光光学系30が
1つである場合であるが、参照光光学系30が複数ある
場合には、複数の点において受光位置ずれ量が求まり、
複数点で補正を行うことができる。
【0069】その場合に、YZ面上に複数の参照光光学
系30がある場合には、ガルバノミラー23の走査にお
ける角速度の誤差が検出できるので、角速度の誤差に基
づく計測データDsの誤差を補正することができる。
【0070】また、XZ面上に複数の参照光光学系30
がある場合には、複数のX座標位置での受光位置ずれ量
が求まるので、計測スリット光UのX軸に対する曲がり
またはうねりなどが補正できる。
【0071】また、図9に示すように、参照スポット光
URの投射方向AX2を、受光軸AX3と平行とはせず
に、撮影距離範囲内での最近接距離の中心(最近接面と
受光軸AX3との交点)E1に向くようにするのがよ
い。この場合においても、上に述べたと同様の原理によ
って計測データDsを補正することができる。
【0072】そして、参照スポット光URの投射方向A
X2を最近接距離の中心E1に向けた場合には、中心E
1の近辺に計測の対象物である物体Qが存在する可能性
が高く、したがって参照スポット光URによる補正デー
タの取得の成功の確率が高い。遠方側での撮影エリアサ
イズは、近接側での撮影エリアサイズよりも大きいの
で、参照スポット光URの位置から撮影エリア中心まで
の距離が大きくても撮影エリアサイズとの比は小さくな
る。
【0073】このように、参照スポット光URの投射方
向AX2は、参照スポット光URを撮影エリア内の物体
Qに照射できれるのであればよい。望ましくは、参照ス
ポット光URは撮影エリアの中心近くを照射するのがよ
い。しかし、幾何学的に明らかなように、全ての撮影距
離において撮影エリアの中心に参照スポット光URを照
射することはできない。
【0074】図10は複数の参照光光学系30を備えた
3次元カメラ2Bの外観を示す斜視図である。図10に
示す3次元カメラ2Bでは、ハウジング5の前面に、投
光窓5a、受光窓5b、および、4つの参照光窓5c1
〜5c4が設けられている。内部の光学ユニットOUに
備えられる4つの参照光光学系から射出される参照スポ
ット光は、参照光窓5c1〜5c4を通って投射され
る。この図の例では、4つの参照スポット光は、いずれ
も、その投射方向が受光軸AX3と平行である。
【0075】また、参照光光学系30を備えているの
で、計測を行うために3次元カメラ2と物体Qとをセッ
ティングする際に、参照光光学系30から参照スポット
光URを投射することによって、その参照スポット光U
Rを計測位置を示すマーカーとして利用することができ
る。ユーザは、参照スポット光URを見て、計測すべき
物体Qまたは3次元カメラ2の配置を決めればよい。 〔受光光学系〕図11は受光光学系40の構成を摸式的
に示す図、図12はレンズ検出器44を模式的に示す図
である。
【0076】図11において、受光光学系40は、受光
レンズ系41、レンズ検出器44、フィルタ交換器4
2、および受光素子43から構成される。本実施例での
受光レンズ系41は、7枚のレンズにより構成される単
焦点の受光レンズ411と、赤外カットフィルタ412
とによって構成される。
【0077】受光レンズ系41のオートフォーカシング
動作は、駆動系47によって受光レンズ411を受光軸
AX3の方向に沿って移動させることにより行われる。
図11に示す構成の受光レンズ441は単焦点レンズで
あるので、ズーミング動作は行われない。
【0078】図12において、レンズ検出器44は、受
光レンズマウント441、接点442、および判別器4
43から構成される。接点442は電気的接点または機
械的接点である。レンズマウント441には、受光レン
ズ系41が着脱可能に取り付けられ、取り付けられた受
光レンズ系41のパラメータ、例えば、Fナンバー、焦
点距離、ズーム範囲およびズームの現在位置などが、接
点442を介して判別器443に入力される。判別器4
43は、受光レンズ系41が取り付けられているか否か
の判断を行い、取り付けられている場合に、そのパラメ
ータをシステムコントローラ52に出力する。
【0079】このように、受光レンズ系41は交換可能
である。したがって、物体Qの大きさ、形状、距離、ま
たは明るさなどにより、それらに応じた適切な受光レン
ズ系41を用いることができる。
【0080】図13はフィルタ交換器42を示す斜視図
である。フィルタ交換器42は、フィルタ板421、モ
ータ422、バンドパスフィルタ423、赤色透過フィ
ルタ424、緑色透過フィルタ425、および青色透過
フィルタ426から構成される。
【0081】フィルタ板421は、例えばアルミニウム
合金または合成樹脂などから円板状に形成されており、
その中央の回転軸427を中心として回転可能に取り付
けられている。フィルタ板421には、回転軸427を
中心として、互いに異なる回転角度位置毎に、ここでは
90度毎に、4つの貫通した穴が設けられ、その穴に上
述の4つのフィルタがそれぞれ装着されている。これら
4つのフィルタが取り付けられたフィルタ板421は、
回転部材420を構成する。
【0082】なお、フィルタの装着に当たっては、例え
ばフィルタ板421の穴を径大の穴と径小の穴との2段
構成とし、径大の穴に各フィルタの外形が嵌入するよう
に構成すればよい。フィルタを固定するために、接着剤
を用いるか、または、リング状の押さえ板でフィルタの
外縁を押さえた状態で、その押さえ板をネジでフィルタ
板421に固定する。なお、そのような押さえ板を、後
述する絞り部材と兼用することも可能である。
【0083】フィルタ板421の外周には歯車が設けら
れており、モータ422の出力軸に取り付けられた歯車
と噛み合う。モータ422は、撮影コントローラ50の
制御によって、歯車を介してフィルタ板421を回転駆
動するとともに、バンドパスフィルタ423、赤色透過
フィルタ424、緑色透過フィルタ425、または青色
透過フィルタ426のいずれかの光軸が受光レンズ系4
1の光路と一致する位置において、フィルタ板421を
位置決めする。
【0084】なお、フィルタ板421に設けられた穴の
内径および各フィルタの有効径は、受光レンズ系41か
ら入射する光(光束)UCのフィルタ面での最大光路径
Exよりも充分に大きく設定されている。したがって、
モータ422によるフィルタ板421の位置決め精度が
悪い場合でも、入射した光UCはフィルタ板421で遮
られることなく、全てがフィルタを通過して受光素子4
3上に結像する。受光素子43で受光して得られた撮影
情報は、各フィルタに対応する処理回路53〜56へ転
送される。
【0085】図14は各フィルタの分光透過波長を示す
グラフである。図14(a)はバンドパスフィルタ42
3、図14(b)は赤色透過フィルタ424、図14
(c)は緑色透過フィルタ425、図14(d)は青色
透過フィルタ426の分光透過波長をそれぞれ示す。
【0086】図14(a)に示すバンドパスフィルタ4
23は、半導体レーザ21、31の発振波長帯域(本実
施例ではλ=690nm)の光を透過するフィルタであ
る。バンドパスフィルタ423は、3次元計測時の計測
スリット光U、および予備計測時の参照スポット光UR
を選択的に透過する。
【0087】図14(b)〜(d)に示す各色用のフィ
ルタ424〜426は、それぞれ、カラー画像形成のた
めに必要な、赤色、緑色、青色に対応した分光透過波長
をもつ。
【0088】これによって、3次元計測による画像(計
測データDs)、および2次元撮影による赤色画像、緑
色画像、青色画像が、同じ1つの受光素子43によっ
て、同一の条件、つまり例えば受光レンズ系41の繰出
し量および画角などが同一の状態で撮影することがで
き、各画像間に位置ずれのない画像情報を得ることがで
きる。
【0089】しかも、各画像について、それぞれの分光
透過波長をもつ専用のフィルタを用いて撮影を行うもの
であるから、不要な波長成分によるノイズの少ないデー
タを得ることができ、計測精度の向上を図ることができ
る。
【0090】図15は受光レンズ系41にフィルタ42
3〜426を挿入したときの最良像面位置を示すグラフ
である。図15(a)はフィルタの厚さによる修正前
を、図15(b)はフィルタの厚さによる修正後を、そ
れぞれ示す。
【0091】バンドパスフィルタ423を挿入したとき
の最良像面位置をBbpf、赤色透過フィルタ424、
緑色透過フィルタ425、青色透過フィルタ426を挿
入したときの最良像面位置をそれぞれBr、Bg、Bb
で示す。
【0092】ここでの最良像面とは、受光素子43の画
素サイズに対応した空間周波数で計算したときの軸上M
TFがピークとなる像面をいう。各フィルタでの計算波
長は、バンドパスフィルタ423では半導体レーザの波
長(λ=690nm)、つまり3次元計測用の波長と
し、赤色、緑色、青色の各フィルタではその代表波長と
して、656nm、546nm、436nmの各波長と
する。
【0093】図15(a)(b)では、バンドパスフィ
ルタ423を挿入したときの最良像面位置Bbpfを、
像面位置の原点つまり0mmとして表している。図15
(a)は、フィルタ423〜426の厚みを1mmとし
た場合の最良像面位置を示す。受光レンズ系41の持つ
色収差のために、各フィルタを通過した際の最良像面位
置が異なっていることが分かる。つまり、いずれか1つ
のフィルタを通過した像に対してピント合わせを行って
も、他のフィルタに切り替えた場合にピントがずれてし
まうことを示している。例えば、バンドパスフィルタを
通過した像に対してピントを合わせた場合には、赤色、
緑色、青色の各色の画像の画質が悪くなってしまう。
【0094】図15(b)は、フィルタ423〜426
の厚みを、バンドパスフィルタ423は1mm、赤色フ
ィルタ424は1.03mm、緑色フィルタ425は
1.15mm、青色フィルタ426は1.05mmとし
た場合の最良像面位置を示す。この場合には、各フィル
タの厚みの相違によって、それぞれを透過する光の波長
領域による色収差が同じになるように補正される。した
がって、いずれのフィルタを通過した波長でも最良像面
位置は一致する。そのため、いずれか1つのフィルタを
通過した像に対してピント合わせを行っておけば、他の
フィルタに切り替えてもピンボケの生じない良好な画質
を得ることができ、波長の相違によって画質に差が生じ
る問題を解決することができる。
【0095】ところで、各フィルタ423〜426の外
径サイズおよび比重が互いに同じであるとき、フィルタ
の厚みが異なれば、各フィルタの重量が異なることにな
る。そのため、フィルタ板421が回転軸427につい
て点対称の形状であって、しかも各フィルタを回転軸4
27に対して点対称の位置に取り付けた場合には、回転
部材420の重心位置Gは、回転軸427の中心位置と
異なる位置となり、回転がスムーズに行われない可能性
がある。
【0096】そこで、回転部材420の重心位置Gが回
転軸427の位置と一致するように、フィルタ板421
およびフィルタ423〜426の形状および寸法を決定
する。例えば、フィルタ板421の形状を回転軸427
に対して点対称でない形状とし、または各フィルタ42
3〜426の外径サイズを異なるサイズとし、または各
フィルタ423〜426を回転軸427に対して対称で
ない位置に取り付ける。また、フィルタ板421の適所
に重心位置の調整のための適当な径および深さの穴を設
けてもよい。
【0097】また、フィルタ板421を利用して受光レ
ンズ系41の開口絞りを構成することができる。すなわ
ち、フィルタ板421を受光レンズ系41の開口絞り位
置に配置し、各フィルタの径Efによって受光レンズ系
41の光路の有効面積を規制することにより、受光レン
ズ系41のFナンバーを規定することができる。
【0098】例えば、フィルタ板421の穴およびフィ
ルタ423〜426の外径を最大光路径Exよりも小さ
な適当な値とし、または穴径の小さな絞り板を各フィル
タ毎に別途作成して取り付け、受光レンズ系41から入
射する光UCを各フィルタ毎に適量絞ることによって、
受光レンズ系41のFナンバーをフィルタ毎に最適とな
るように制御して撮影を行うことができる。
【0099】受光レンズ系41の性能は、一般にFナン
バーを大きくするほど(暗くするほど)解像力が向上
し、被写界深度(合焦幅)も広がる。また、カラー画像
の取得時においては、赤色、緑色、青色の各フィルタの
透過光量のレベル差を、受光レンズ系41のFナンバー
を制御することで補正することができる。これによっ
て、いわゆるホワイトバランスの調整を行うことが可能
である。 〔光学ユニットの2軸調整機構〕次に、光学ユニットO
Uに備えられた2軸調整機構について説明する。
【0100】図16は光学ユニットOUの2軸調整機構
の概略を説明するための斜視図である。図16に示すよ
うに、光学ユニットOUは、投光光学系20、参照光光
学系30、および受光光学系40が、ブラケット20
1,401に取り付けられて構成されている。
【0101】これら2つのブラケット201,401
は、Y方向軸である回転軸AX4を中心として互いに回
転可能に連結されている。投光光学系20は、ブラケッ
ト201に対して、Z方向軸である回転軸AX1を中心
に回転可能に取り付けられている。
【0102】参照光光学系30および受光光学系40
は、ブラケット401に固定されている。回転軸AX1
は、受光光学系40の受光軸AX3と平行になるように
調整される。
【0103】なお、投光光学系20における投光の起点
Aと受光光学系40の撮像面Sとを結ぶ基線AS、およ
び参照光光学系30における投射の起点Rと受光光学系
40の撮像面Sとを結ぶ基線RSは、それぞれ受光軸A
X3と垂直である。撮像面Sは屈折した受光軸AX3に
対して垂直である。なお、光学ユニットOUの2軸調整
方法の詳細については特開平9−145320号に開示
されている。 〔参照スポット光による画像位置の算出原理〕図17は
参照スポット光URによる画像位置の算出原理を示す図
である。
【0104】図17に示すように、受光素子43の撮像
面S上で複数画素分となる比較的に幅の広い参照スポッ
ト光URを物体Qに照射する。ここでの例では、参照ス
ポット光URの幅を5画素分とする。
【0105】受光素子43から1フレーム分の受光デー
タDgか出力される。撮像面Sの1つの画素ラインg
(1〜m)に注目すると、5画素分において有効な受光
データが得られる。これら5画素分の受光データに対す
る補間演算によって、受光量が最大となる座標位置を求
める。これが参照スポット光URによる画像位置(参照
スポット画像位置)である。
【0106】図17(b)の例では、画素g(l)とそ
の1つ後の画素g(l+1)との間で受光量が最大であ
る。これにより、撮像面Sの画素ピッチpvで規定され
る分解能より高い分解能の計測が可能となる。
【0107】本実施形態の計測システム1では、受光素
子43のサンプリング1回分の受光データDgをシステ
ムコントローラ52に出力し、システムコントローラ5
2が受光データDgに基づいて参照スポット画像位置デ
ータDpを算出する。 〔3次元データの算出原理〕図18は3次元データの算
出原理を示す図である。
【0108】図18に示すように、受光素子43の撮像
面S上で複数画素分となる比較的に幅の広い計測スリッ
ト光Uを物体Qに照射する。ここでの例では、計測スリ
ット光Uの幅を5画素分とする。計測スリット光Uは、
サンプリング周期毎に撮像面S上で1画素ピッチpvだ
け移動するように上から下に向かって偏向され、それに
よって物体Qが走査される。
【0109】サンプリング周期毎に、受光素子43から
1フレーム分の受光データDgが出力される。撮像面S
の1つの画素g(x)に注目すると、走査中に行うN回
のサンプリングの内の5回のサンプリングにおいて有効
な受光データが得られる。これら5回分の受光データに
対する補間演算によって、注目画素g(x)がにらむ範
囲の物体表面agを計測スリット光Uの光軸が通過する
タイミング(時間重心Npeak:注自画素g(x)の
受光量が最大となる時刻)を求める。
【0110】図18(b)の例では、n回目とその1つ
後の(n+1)回目の間のタイミングで受光量が最大で
ある。求めたタイミングにおける計測スリット光Uの投
射方向と、注目画素g(x)に対する計測スリット光U
の入射方向との関係に基づいて、物体Qの位置(座標)
を算出する。これにより、撮像面Sの画素ピッチpvで
規定される分解能より高い分解能の計測が可能となる。
【0111】本実施形態の計測システム1では、3次元
カメラ2が受光素子43の画素g(x)毎に5回分の受
光データを計測データDsとしてホスト3に出力し、ホ
スト3が計測データDsに基づいて物体Qの3次元座標
を算出する。
【0112】3次元カメラ2における各画素g(x)に
対応した計測データDsの生成は、出力処理回路53が
担う。 〔出力処理回路の構成〕図19は出力処理回路53のブ
ロック図、図20は受光素子43の読出し範囲を示す図
である。
【0113】出力処理回路53は、クロック信号CKを
出力するクロック発生回路530、受光素子43の出力
する光電変換信号のレベルを最適化するための増幅器5
31、クロック信号CKに同期して各画素gの光電変換
信号を8ビットの受光データDgに変換するAD変換器
532、直列接続された4つのフレームディレイメモリ
533〜536、コンパレータ537、フレーム番号
(サンプリング番号)FNを指し示すジェネレータ53
8、マルチプレクサ539、6個のメモリ540A〜5
40F、警告判別回路541、スケール発生回路54
2、および画像合成回路543を有している。
【0114】増幅器531のゲインは可変であり、シス
テムコントローラ52によって適切な値に設定される。
4つのフレームディレイメモリ533〜536は、受光
素子43の各画素gについて5フレーム分の受光データ
Dgを同時にメモリ540A〜Eに出力するために設け
られている。
【0115】メモリ540A〜540Eは、有効な5回
分の受光データDgを記憶するために設けられており、
それぞれが計測のサンプリング点数(つまり受光素子4
3の有効画素数)と同数個の受光データDgを記憶可能
な容量をもつ。メモリ540Fは、画素g毎に特定のフ
レーム番号FNを記憶するために設けられており、サン
プリング点数と同数個のフレーム番号FNを記憶可能な
容量をもつ。
【0116】メモリ540B〜540Fには、書込み信
号としてコンパレータ537の出力信号S537が共通
に加えられる。これに対して、メモリ540Aには、出
力信号S537とクロック信号CKの2つの信号のう
ち、マルチプレクサ539によって選択された一方の信
号が書込み信号として加えられる。
【0117】予備計測に続いて行われる計測、つまり本
計測において、受光素子43における1フレームの読出
しは、撮像面Sの全体ではなく、高速化を図るために図
20のように撮像面Sの一部の有効受光エリア(帯状画
像)Aeのみを対象に行われる。有効受光エリアAe
は、計測スリット光Uの偏向にともなってフレーム毎に
1画素分だけシフトする。
【0118】本実施形態では、有効受光エリアAeのシ
フト方向の画素数は32に固定されている。この32画
素分の幅が計測対象となる距離範囲(計測可能範囲)に
対応する。CCDエリアセンサの撮影像の一部のみを読
み出す手法は、特開平7−174536号公報に開示さ
れている。
【0119】AD変換器532は、1フレーム毎に32
ライン分の受光データDgを画素gの配列順にシリアル
に出力する。各フレームディレイメモリ533〜536
は、31(=32−1)ライン分の容量をもつFIFO
メモリ(ファーストインファーストアウトメモリ)であ
る。AD変換器532から出力された注目画素gの受光
データDgは、2フレーム分だけ遅延された時点で、コ
ンパレータ536によって、メモリ540Cが記憶する
注目画素gについての過去の受光データDgの最大値と
比較される。遅延された受光データDg(フレームディ
レイメモリ534の出力)が過去の最大値より大きい場
合に、その時点のAD変換器532の出力および各フレ
ームディレイメモリ533〜536の出力が、メモリ5
40A〜Eにそれぞれ格納され、メモリ540A〜Eの
記憶内容が書換えられる。
【0120】これと同時に、メモリ540Fには、メモ
リ540Cに格納する受光データDgに対応したフレー
ム番号FNが格納される。ただし、ここでのフレーム番
号FNは、撮像面Sの全体における通しのライン番号
(Y方向の画素番号)ではなく、上述した32画素幅の
有効受光エリアAe内でのライン番号であり、0〜31
の範囲の値をとる。32ライン分ずつの読出しの順位
(すなわち注目画素gのY方向の位置)とフレーム番号
FNとにより、撮像面Sの全体におけるライン番号を特
定することができる。
【0121】n番目のラインで注目画素gの受光量が最
大になった場合には、メモリ540Aに(n+2)番目
のラインのデータか格納され、メモリ540Bに(n+
1)番目のフレームのデータか格納され、メモリ540
Cにn番目のフレームのデータが格納され、メモリ54
0Dに(n−1)番目のフレームのデータが格納され、
メモリ540Eに(n−2)番目のフレームのデータが
格納され、メモリ540Fにnが格納される。本計測の
結果としてホスト3へ送られる上述の計測データDs
は、メモリ540A〜Eに格納された受光データDgと
メモリ540Fに格納されたフレーム番号FNとを合わ
せたデータである。
【0122】警告判別回路541、スケール発生回路5
42、および画像合成回路543は、計測結果のモニタ
表示(プレビュー)のための回路である。警告判別回路
541には、メモリ540Cからの受光データDg、メ
モリ540Fからのフレーム番号FN、およびシステム
コントローラ52からのスケール値scが入力される。
警告判別回路541は、3種の入力の値の組合せに応じ
て、計測結果である3次元形状を無彩色の濃淡(グレー
スケール)で表した距離画像データDd、および3種の
警告信号S11〜13を出力する。
【0123】距離画像データDdは、具体的には、画像
の各画素の表示色を規定するR,G,Bの3色の輝度デ
ータである。スケール発生回路542は、距離画像の濃
淡と対物間距離との関係を示す帯状のグラデーション画
像(スケールバー)69を生成する。画像合成回路54
3は、距離画像データDdにスケールバー69の表示デ
ータを組み入れる。 〔3次元位置の計測結果のプレビュー表示〕図21は警
告判別回路541のブロック図、図22は警告判別回路
541の入力と出力との関係を表形式で示す図である。
【0124】警告判別回路541は、2個のコンパレー
タ5411,5412、およびルックアップテーブル
(LUT)5413から構成されている。コンパレータ
5411,5412には、メモリ540Cから有効画素
数の受光データDgが画素毎にシリアルに入力される。
一方のコンパレータ5411は、注目画素の最大受光量
を示す受光データDgの値が許容受光量の下限値である
閾値thBより小さいときに、低輝度検出信号SLを出
力する。他方のコンパレータ5412は、受光データD
gの値が許容受光量の上限値である閾値thAを越えた
ときに、オーバーフロー警告信号S13を出力する。L
UT5413は、フレーム番号FN、スケール値sc、
低輝度検出信号SL、およびオーバーフロー警告信号S
13の値の組合せに応じて、距離画像データDd、近接
警告信号S11、および遠方警告信号S12を出力す
る。
【0125】スケール値scは、有効受光エリアAeの
幅で規定される計測可能範囲内の計測基準面の位置を示
し、0〜31の値をとる。スケール値scのデフォルト
値は16である。フレーム番号FNは、計測可能範囲内
における物体位置(厳密には注目画素に対応したサンプ
リング点の位置)を示す。基本的には距離画像データD
dは、このフレーム番号FNをそのままグレースケール
変換したデータである。すなわち、グレースケールにお
けるR,G,Bの輝度Yr,Yg,Ybは、8×(FN
−sc+16)である。ただし、本実施形態において
は、計測結果の良否を視覚的に容易に理解できるよう
に、特定の画素についてカラー表示による強調が行われ
る。
【0126】図22に示すように、低輝度検出信号SL
がアクティブ(オン)であれば、その画素の表示色はブ
ラックである。つまり、表示画面のうち、物体の反射率
が極端に小さい画素および計測可能範囲外の画素はブラ
ックで表示される。オーバーフロー警告信号S13がオ
ンであれば、正確に時間重心Npeakを算出すること
ができないことをユーザに知らせるため、その画素はレ
ッドで表示される。計測基準面と物体との位置関係の理
解を助けるため、フレーム番号FNがスケール値scと
等しい画素はシアンで表示される。そして、計測可能範
囲の近接側の端縁に対応した画像がグリーンで表示さ
れ、遠方側の端縁に対応した画像はブルーで表示され
る。このような色分け表示により、ユーザは物体の所望
部分が正しく計測されているかを容易に確認することが
できる。 〔3次元位置の計測手順〕次に、3次元カメラ2および
ホスト3の動作を計測の手順と合わせて説明する。計測
に用いられるイメージセンサ53の撮像面Sの有効画素
数(サンプリング点数)は、480×640である。す
なわち、1フレームは480×640画素であり、48
0回のサンプリングにより480フレームのデータが得
られる。したがって、実質的なフレーム数Nは480で
ある。撮像面Sにおけるスリット長さ方向の画素数は6
40である。 〔撮影エリアの設定〕3次元計測に際し、ユーザはまず
撮影エリアの設定をおこなう。
【0127】受光レンズ系41の画角(焦点距離)が一
定の場合には、撮影エリアは撮影距離に比例して変化す
る。ユーザは、液晶ディスプレイ6が表示するモニタ画
像を見ながら、3次元カメラ2または物体Qを移動する
ことで撮影距離を変化させ、撮影エリアを設定すること
ができる。
【0128】このとき、液晶ディスプレイ6のモニタ画
像を見ながらの設定が困難な場合には、ユーザは参照光
投射ボタン11を操作して参照スポット光URを投射
し、参照スポット光URのスポット点が物体Qに当たる
ように3次元カメラ2と物体Qとの位置を設定する。
【0129】複数の参照光光学系30を備える計測シス
テム1の場合(例えば図10に示すような4つの参照光
光学系から参照スポット光URが投射される場合)に
は、物体Qに4つのスポット点が当たるので、4つのス
ポット点の中央付近に物体Qの中心を設定するのがよ
い。
【0130】ユーザは、必要に応じて撮影画角を変える
ことができる。画角の設定は、画角(焦点距離)の異な
る複数の受光レンズ系41のうちのいずれかを、受光レ
ンズマウント441に交換取付けするにより行われる。
【0131】ズーミング機能を備えた受光レンズ系41
を取り付けた場合は、ズーミングボタン7a,7bによ
りズーム操作を行うことで画角の変更ができる。 〔オートフォーカシング制御〕受光光学系40のピント
合わせにおいて、ユーザはフォーカシング切替えボタン
8a,8bを操作することで、マニュアルフォーカシン
グ、またはオートフォーカシングの選択ができる。
【0132】マニュアルフォーカシングが選択された場
合に、ユーザは液晶ディスプレイ6に表示されるモニタ
画像を見ながら、手動フォーカシングボタン9a,9b
を操作することにより受光レンズ系41のフォーカシン
グ駆動がなされ、ユーザのモニタ目視によってピントを
合わすことができる。
【0133】オートフォーカシングが選択された場合
に、後述するピント検出方式に基づいて、システムコン
トローラ52がフォーカシング制御を行う。ピント検出
方式には、従来から提案されている種々の方式がある。
例えば、受光レンズの繰出しに応じて撮影情報のコント
ラストを計算し、コントラストが最大となる繰出し位置
がピント位置であるとする、いわゆる「コントラスト山
登り方式」、または、受光レンズの異なる領域を通過し
た物体光をそれぞれ結像させ、その像の位相差に基づい
てピント状態を検出する「位相差法」などがある。
【0134】また、参照スポット光URの投射方向AX
2と受光軸AX3とが同一軸でない場合には、三角測量
法より対物間距離d0を求めることによるオートフォー
カス制御が可能である。
【0135】その場合には、まず、物体Qに向けて1つ
の参照光光学系30から参照スポット光URを投射す
る。参照スポト光URの投射時に受光素子43によって
得られた撮影情報に基づいて、システムコントローラ5
2は、参照スポット画像位置データDpを算出し、基線
長L3を用いて三角測量法によって対物間距離d0を求
める。
【0136】次に、システムコントローラ52は、レン
ズ検出器44の判別結果(レンズ種別Lk)、およびレ
ンズ情報テーブルT2を参照し、求められた対物間距離
d0に対応したフォーカシング繰出し量Edをレンズコ
ントローラ51へ出力し、フォーカシング駆動系47を
駆動制御することでピント位置へ受光レンズ系41を移
動しオートフォーカシング制御を行う。
【0137】レンズ情報テーブルT2は、受光レンズ系
41における、対物間距離d0とフォーカシング繰出し
量Ed、および像距離bとの関係、レンズ主点間距離H
H’、およびズーミング移動条件(ズームレンズの場
合)などの情報をテーブルとしたものであり、受光レン
ズ系41のレンズ種別Lkに対応したテーブルとしてシ
ステムコントローラ52に内蔵された図示しないROM
に格納されている。 〔予備計測〕レリーズボタン10が操作されると、予備
計測、本計測の順に計測が行われる。予備計測では、本
計測の動作設定、および本計測での計測条件の情報を取
得する。
【0138】本計測のための動作設定項目には、半導体
レーザ21の出力(レーザ光強度)、計測スリット光U
の偏向条件(投射角度範囲を特定する投射開始角度およ
び投射終了角度、偏向角速度)などがある。取得する計
測条件の情報には、撮影条件データ、参照スポット画像
位置データなどがある。 〔対物間距離の決定とレンズ駆動設定〕最適な計測可能
範囲の設定をおこなうための対物間距離dを決定し、受
光レンズ繰出し量Edの設定をおこなう。
【0139】予備計測に際しては、投光光学系20から
計測スリット光Uを投射する。投光角θaは、おおよそ
の対物間距離d0に平面物体が存在するものとして、撮
像面Sの中央に反射光が入射するように設定する。
【0140】システムコントローラ52は、スリット画
像位置データに基づいて、三角測量法によって対物間距
離d0を求める。図23(a)に示すように、対物間距
離の算定の基準位置を物体の近接位置(3次元カメラ2
の側)に設定し、その前後に同一量の計測可能範囲d’
を設定すると、前側(3次元カメラ2の側)の計測可能
範囲が無駄になることが多い。
【0141】そのため、図23(b)に示すように、シ
フト量pitchoffを設定して、前側25%、後側75%の
割合になるように計測可能範囲d’を後側へシフトさせ
るのが望ましい。
【0142】したがって、本計測での対物間距離dは、
次の式に示すように、求められた対物間距離d0に計測
可能範囲d’の25%を加えた距離に設定するのが望ま
しい。
【0143】d=d0+d’/4 決定された対物間距離dに基づいて、繰出し量Edを設
定し、受光レンズ系41の駆動を行う。これにより、本
計測の対物間距離dおよび計測可能範囲が定まる。 〔半導体レーザの出力設定〕投光光学系20の半導体レ
ーザ21をパルス点灯して計測スリット光Uを投射した
ときの受光量を測定し、半導体レーザ21の投射光強度
を決定する。
【0144】計測スリット光Uの投射は、短期間内に断
続的に計3回行われ、その際に投射毎にレーザ光強度
(投射光強度)が大きい値から小さい値へと変更され
る。つまり、強度A,B,C(A>B>C)の3種の計
測スリット光Uによる計測が行われる。強度の異なる3
種の計測スリット光Uを投射することによって信頼性が
高められている。
【0145】図24は投射光強度と受光量との関係の代
表例を示すグラフである。図24(a)の例では、強度
A〜Cにおける受光レベルは飽和レベル(受光のダイナ
ミックレンジの上限)より低い。図24(b)の例で
は、強度Aにおいて受光量が飽和している。
【0146】受光レベルが非飽和の範囲内であり且つ環
境光や信号ノイズの影響がなければ、強度A〜Cと受光
データDgとの間に比例関係が成立する。したがって、
各強度A〜Cの受光データDgの値から、任意の投射光
強度における受光レベルを推測することができる。言い
換えれば、最適の受光レベルの得られる投射光強度を演
算で求めることができる。強度A〜Cの大小関係と受光
データDgの大小関係とが一致しない場合は、受光デー
タDgの信頼性に問題がある。
【0147】このとき、人体への安全と半導体レーザ2
1の定格とを考慮した許容上限値に投射光強度を設定し
ても必要な受光量が得られない場合には、計測を中止
し、その旨の警告メッセージを表示するとともに警告音
を発する。 〔計測スリット光の偏向条件〕計測スリット光Uの投射
角度範囲を特定する投射開始角度および投射終了角度、
並びに偏向角速度などの偏向条件の算定に際しては、走
査方向の端部においても中央部と同様の計測可能範囲
d’を確保するため、所定量(例えば8画素分)のオー
バースキャンを行うようにする。投射開始角th1、投
射終了角th2、偏向角速度ωは、次の(1)(2)
(3)式で表される。
【0148】
【数1】
【0149】〔投光光学系バリエーターレンズの設定〕
レンズ検出器45からのレンズ種別(画角)Lkと、ズ
ーミング駆動系48のエンコーダ出力(受光レンズ系が
ズームレンズの場合)とから、投光側のバリエータレン
ズ422の移動量が演算により算出され、算出結果に基
づいてバリエータレンズ222の移動制御が行われる。
【0150】投光側のレンズ制御は、撮影距離および画
角に係わらず、受光素子43に5画素分の幅の計測スリ
ット光Uを入射させるためのものである。 〔計測条件の情報取得〕システムコントローラ52は、
レンズコントローラ51を介して、レンズ検出器45か
らのレンズ種別Lk、フォーカシング駆動系47のエン
コーダ出力(繰出し量Ed)、およびズーミング駆動系
48のエンコーダ出力fp(受光レンズがズームレンズ
の場合)を読み込む。
【0151】システムコントローラ52の内部におい
て、歪曲収差テーブルT1およびレンズ情報テーブルT
2から、レンズ種別Lk、繰出し量Ed、およびズーム
刻み値fpに対応した撮影条件データT3を抽出し、抽
出された撮影条件データT3をホスト3へ出力する。
【0152】ここでの撮影条件データT3は、歪曲収差
パラメータ(レンズ歪み補正係数d1,d2)、主点間
距離HH’、および像距離bである。 〔参照スポット画像位置データの取得〕参照光光学系3
0の半導体レーザ31を点灯して参照スポット光URを
投射する。
【0153】参照スポット光URの投射時に受光素子4
3によって得られた撮影情報に基づき、システムコント
ローラ52は、参照スポット画像位置データDpを算出
し、システムコントローラ52に内蔵されている図示し
ないRAMに一旦格納した後、ホスト3へ出力する。 〔本計測〕本計測では、計測スリット光Uによって物体
Qが走査され、出力処理回路53によって1画素当たり
5フレーム分の計測データDsが生成され、ホスト3へ
送られる。同時に、偏向条件(偏向制御データDa)お
よび受光素子43の仕様などを示す装置情報Dbも、ホ
スト3へ送られる。
【0154】図25に示すように、ホスト3において
は、スリット重心演算#31、カメラ視線方程式の演算
#33、スリット面方程式の演算#34、偏向制御デー
タの補正演算#36、歪曲収差の補正演算#32、およ
び3次元位置演算#35が実行される。 〔スリット重心演算〕計測スリット光Uの時問重心Np
eak(図18参照)は、各サンプリング時の受光デー
タDg(i)を用いて、次の(4)式又は(4’)式て
与えられる。
【0155】
【数2】
【0156】5つの受光データの内の最小のデータmi
nDg(i)を差し引いて加重平均を求めることによ
り、環境光の影響を軽減することができる。 〔カメラ視線方程式の演算〕カメラ視線方程式は、次に
示す(5)式および(6)式である。
【0157】
【数3】
【0158】〔スリット面方程式の演算〕スリット面方
程式は、次に示す(7)式である。
【0159】
【数4】
【0160】〔偏向制御データの補正〕スリット面方程
式である(7)式は、スリット光通過時間nopを変数
として規定されている。予備計測時に得られた参照スポ
ット画像位置を理想的(走査が正常に行われたときに)
に通過するタイミング計算により求め、本計測時に計測
スリット光Uが参照スポット画像位置を通過した実際の
タイミングとの時間差txを算出する。
【0161】ここで、スリット光通過時間nopに時間
差txを加えることで、偏向のタイミング誤差の補正が
できる。具体的には、本実施形態のように、参照スポッ
ト画像位置が1ケ所の場合、つまり参照光光学系30が
1つの場合は、投射開始時間th1の誤差を補正するこ
とができる。
【0162】また、複数の参照光光学系30を備えた3
次元カメラの場合、タイミング誤差補正を複数点で行う
ことが可能となり、投射開始時間th1の誤差補正だけ
でなく、偏向角速度ωの誤差補正も可能となる。 〔歪曲収差の補正演算〕幾何収差は画角に依存する。歪
はほぼ中心画素を中心として対称に生じる。したがっ
て、歪み量は中心画素からの距離の関数で表される。こ
こでは、距離の3次関数で近似する。2次の補正係数を
d1、3次の補正係数をd2とする。補正後の画素位置
u’,v’は次の(8)式および(9)式で与えられ
る。
【0163】
【数5】
【0164】上述の(5)式および(6)式において、
uに代えてu’を代入し、vに代えてv’を代入するこ
とにより、歪曲収差を考慮した3次元位置を求めること
ができる。 〔3次元位置演算〕サンプリング点の3次元位置(座標
X,Y,Z)は、カメラ視線(サンプリング点と前側主
点Hとを結ぶ直線)とスリット面(サンプリング点を照
射する計測スリット光Uの光軸面)との交点である。
【0165】カメラ視線方程式である(5)式および
(6)式と、スリット面方程式である(7)式との交点
を演算することにより、480×640個のサンプリン
グ点の3次元位置(座標X,Y,Z)が算定される。
【0166】なお、キャリブレーションについては、電
子情報通信学会研究会資料PRU91-113[カメラの位置
決めのいらない画像の幾何学的補正]小野寺・金谷、電
子情報通信学会論文誌D-II vol. J74-D-II No.9 pp.12
27-1235,'91/9 [光学系の3次元モデルに基づくレンジ
ファインダの高精度キャリブレーション法]植芝・吉見
・大島、などに詳しい開示がある。
【0167】上の実施形態においては、本発明に係る第
2の光学フィルタとして、R,G,Bの各色の波長領域
を透過する3つの光学フィルタ424〜426を用いた
例を説明したが、これ以外の波長選択特性を有する種々
の光学フィルタを用いることができる。例えば、X,
Y,Zの各刺激値の波長領域を透過する3つの光学フィ
ルタを用いてもよい。また、対象物についての分光放射
輝度を示す2次元画像を得るために、互いに異なる任意
の狭い波長領域を透過する多数の光学フィルタを用いて
もよい。これによると、単なる表示のための2次元画像
のみでなく、対象物の色または分光放射輝度を計測し、
それを表示することもできる。
【0168】上の実施形態において、フィルタ交換器4
2によってバンドパスフィルタ423が受光レンズ系4
1の光路に配置されたときにのみ、投光光学系20また
は参照光光学系30から計測スリット光Uまたは参照ス
ポット光URを投射すればよい。これによって無駄な光
の投射を防ぐことができる。
【0169】上の実施形態において、フィルタ交換器4
2、フィルタ板421、投光光学系20、参照光光学系
30、受光光学系40、3次元カメラ2、または計測シ
ステム1の全体または各部の構造、形状、寸法、個数、
材質、処理の内容、処理の順序などは、本発明の趣旨に
沿って適宜変更することができる。
【0170】
【発明の効果】本発明によると、走査手段の制御誤差な
どに起因する計測データの誤差を補正し、高精度の計測
データを得ることができる。
【0171】請求項4の発明によると、参照光が計測の
対象物に当たる可能性が高く、参照光による補正データ
の取得の成功の確率が高い。請求項5の発明によると、
走査手段の走査速度の誤差に基づく計測データの誤差を
補正することが可能となる。
【0172】請求項6の発明によると、参照光を計測位
置を示すマーカーとして利用し、対象物を適切な位置に
容易に配置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る計測システムの構成図である。
【図2】3次元カメラの外観を示す図である。
【図3】3次元カメラの機能構成を示すブロック図であ
る。
【図4】投光光学系の構成を示す模式図である。
【図5】参照光光学系の構成を模式的に示す一部断面側
面図である。
【図6】参照光光学系の構成を模式的に示す背面図であ
る。
【図7】参照光光学系の構成を模式的に示す一部断面側
面図である。
【図8】参照光光学系と受光光学系との位置関係および
参照スポット光の投射方向の例を示す図である。
【図9】参照スポット光の投射方向の他の例を示す図で
ある。
【図10】複数の参照光光学系を備えた3次元カメラの
外観を示す斜視図である。
【図11】受光光学系の構成を摸式的に示す図である。
【図12】レンズ検出器を模式的に示す図である。
【図13】フィルタ交換器を示す斜視図である。
【図14】各フィルタの分光透過波長を示すグラフであ
る。
【図15】受光レンズ系にフィルタを挿入したときの最
良像面位置を示すグラフである。
【図16】光学ユニットの2軸調整機構の概略を説明す
るための斜視図である。
【図17】参照スポット光による画像位置の算出原理を
示す図である。
【図18】3次元データの算出原理を示す図である。
【図19】出力処理回路のブロック図である。
【図20】受光素子の読出し範囲を示す図である。
【図21】警告判別回路のブロック図である。
【図22】警告判別回路の入力と出力との関係を表形式
で示す図である。
【図23】対物間距離の算定の基準位置と計測可能範囲
との関係を説明する図である。
【図24】投射光強度と受光量との関係の代表例を示す
グラフである。
【図25】ホストにおけるデータの流れを示す図であ
る。
【図26】スリット光投影法の概要を示す図である。
【図27】スリット光投影法による計測の原理を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 計測システム(3次元計測装置) 2 3次元カメラ(3次元計測装置) 20 投光光学系 23 ガルバノミラー(走査手段) 30 参照光光学系 40 受光光学系 41 受光レンズ系 43 受光素子 53 出力処理回路(補正手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA04 AA06 AA19 AA53 BB29 DD06 EE00 EE01 EE08 FF01 FF02 FF09 FF31 FF61 FF65 FF69 GG01 GG06 GG13 GG22 HH04 HH05 HH12 HH14 JJ03 JJ08 JJ26 LL04 LL06 LL08 LL09 LL10 LL13 LL22 LL26 LL30 LL62 MM16 NN02 NN13 NN17 PP05 QQ00 QQ01 QQ02 QQ03 QQ12 QQ23 QQ24 QQ25 QQ26 QQ27 QQ28 QQ29 QQ32 SS02 SS09 SS13 TT02 5B047 AA07 AB04 BB04 BB09 BC01 BC05 BC07 BC09 BC12 BC21 BC23 CA17 CA19 CA23 CB11 DB01 5B057 BA02 BA19 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB13 CB16 CC01 CE08 CH01 DA17 DB02 DB06 DB09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を投射し走査手段によって対象物の表面
    を光学的に走査する投光光学系と、投射された光の対象
    物による反射光を受光素子で受光する受光光学系とを備
    え、前記受光素子から出力される信号に基づいて3次元
    計測のための計測データを得るように構成された3次元
    計測装置であって、 前記受光光学系の光軸と一致しない光軸に沿って対象物
    の一部に参照光を投射するように設けられ、参照光の投
    射起点位置および投射角度が既知である参照光光学系
    と、 前記参照光の対象物による反射光を前記受光素子で受光
    して得られる参照データを用いて前記計測データを補正
    する補正手段と、 を有することを特徴とする3次元計測装置。
  2. 【請求項2】前記補正手段は、 前記参照光の反射光による前記受光素子上の受光位置を
    前記光の反射光が通過する計算上のタイミングと実際の
    タイミングとのずれに基づいて補正を行う、 請求項1記載の3次元計測装置。
  3. 【請求項3】前記参照光光学系の光軸が前記受光光学系
    の光軸と平行である、 請求項1または請求項2記載の3次元計測装置。
  4. 【請求項4】前記参照光光学系の光軸が前記受光光学系
    の光軸と計測可能最近距離の近傍において交差する、 請求項1または請求項2記載の3次元計測装置。
  5. 【請求項5】前記参照光光学系が、前記受光光学系の光
    軸の周辺に複数設けられてなる、 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の3次元計測装
    置。
  6. 【請求項6】セッティングの際に前記参照光を投射する
    ことが可能なように前記参照光光学系が制御されてな
    る、 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の3次元計測装
    置。
JP2000097242A 2000-03-31 2000-03-31 3次元計測装置 Pending JP2001280917A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000097242A JP2001280917A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 3次元計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000097242A JP2001280917A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 3次元計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001280917A true JP2001280917A (ja) 2001-10-10

Family

ID=18611885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000097242A Pending JP2001280917A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 3次元計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001280917A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003269935A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Hamano Engineering:Kk 3次元面形状の測定方法、3次元面形状の測定装置、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラム記録媒体
JP2009537915A (ja) * 2006-05-24 2009-10-29 ドクター ワース グラフィッシェ テクニック ゲーエムベーハー アンド カンパニー カーゲー 画像情報生成方法
JP2010169646A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Nissho Seimitsu Kogaku Kk 光切断法と点光による深さ高さの測定法の融合光学システム
JP2011133271A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Panasonic Electric Works Co Ltd 物体検知装置
CN102679868A (zh) * 2011-03-15 2012-09-19 大立光电股份有限公司 位置及深度的检出装置及方法
JP2012225795A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Kobe Steel Ltd タイヤ表面形状測定装置及びタイヤ表面形状測定方法
JP2017173146A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 株式会社Ihi 凸部通過検出装置と方法
WO2023089788A1 (ja) * 2021-11-19 2023-05-25 ファナック株式会社 三次元計測装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003269935A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Hamano Engineering:Kk 3次元面形状の測定方法、3次元面形状の測定装置、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラム記録媒体
JP2009537915A (ja) * 2006-05-24 2009-10-29 ドクター ワース グラフィッシェ テクニック ゲーエムベーハー アンド カンパニー カーゲー 画像情報生成方法
JP2010169646A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Nissho Seimitsu Kogaku Kk 光切断法と点光による深さ高さの測定法の融合光学システム
JP2011133271A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Panasonic Electric Works Co Ltd 物体検知装置
CN102679868A (zh) * 2011-03-15 2012-09-19 大立光电股份有限公司 位置及深度的检出装置及方法
JP2012225795A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Kobe Steel Ltd タイヤ表面形状測定装置及びタイヤ表面形状測定方法
JP2017173146A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 株式会社Ihi 凸部通過検出装置と方法
WO2023089788A1 (ja) * 2021-11-19 2023-05-25 ファナック株式会社 三次元計測装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4032603B2 (ja) 3次元計測装置
JP4111592B2 (ja) 3次元入力装置
US7812969B2 (en) Three-dimensional shape measuring apparatus
US6529280B1 (en) Three-dimensional measuring device and three-dimensional measuring method
JP3873401B2 (ja) 3次元計測システム
US7046838B1 (en) Three-dimensional data input method and apparatus
JP6504274B2 (ja) 三次元形状データおよびテクスチャ情報生成システム、撮影制御プログラム、及び三次元形状データおよびテクスチャ情報生成方法並びに情報記録媒体
US6172755B1 (en) Three dimensional measurement system and pickup apparatus
US6233049B1 (en) Three-dimensional measurement apparatus
JP3893169B2 (ja) 3次元計測装置
JP2001280917A (ja) 3次元計測装置
JP3493403B2 (ja) 3次元計測装置
JP3235485B2 (ja) 3次元計測のための分光装置
JPH10124646A (ja) 3次元計測装置
JP2000283721A (ja) 3次元入力装置
JP4221808B2 (ja) 3次元データ入力方法及び装置
JPH07174538A (ja) 画像入力カメラ
US6297881B1 (en) Three-dimensional measurement method and three-dimensional measurement device
JP3324367B2 (ja) 3次元入力カメラ
JPH07174537A (ja) 画像入力カメラ
JP3733625B2 (ja) 3次元計測のための撮像装置
JP3360505B2 (ja) 3次元計測方法及び装置
JP3861475B2 (ja) 3次元入力装置
JP2009014495A (ja) 計測装置及びこれを用いた計測方法
JP3740848B2 (ja) 3次元入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050615

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050704