JP2001280841A - 傘脱水機 - Google Patents

傘脱水機

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JP2001280841A
JP2001280841A JP2000095993A JP2000095993A JP2001280841A JP 2001280841 A JP2001280841 A JP 2001280841A JP 2000095993 A JP2000095993 A JP 2000095993A JP 2000095993 A JP2000095993 A JP 2000095993A JP 2001280841 A JP2001280841 A JP 2001280841A
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dewatering
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dehydrating
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JP2000095993A
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Yoshiaki Kato
義明 加藤
Katsumi Saito
克実 斉藤
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Sayama Precision Ind Co Ltd
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Sayama Precision Ind Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構成により濡れた雨傘の脱
水が十分に行なわれ得るようにし、脱水部材が容易に交
換され得るようにし、濡れた雨傘の脱水状態が見分けら
れるようにし、設置したまま不使用時にも広告表示出来
るようにした、傘脱水機を提供する。 【解決手段】 本体11内に傘が一端12aから他端1
2bに移動されるように構成された傘通路12と、この
傘通路の両側に、一端から他端に向かって交互に配設さ
れ且つほぼ垂直な軸の周りに回転駆動される第一の脱水
回転体20を配設し、上記第一の脱水回転体が、本体に
対して回転可能に支持される回転軸21と、この回転軸
の周りに放射状に延びるように、ほぼ全高に亘って取り
付けられた羽根状の脱水部材22,23と、から構成さ
れ、上記傘通路の各側の第一の脱水回転体が、回転駆動
するされるように、傘脱水機10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨の日に使用した
際、濡れた雨傘に付着した水分を除去するための傘脱水
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、雨天時等に濡れた雨傘を持っ
て、デパート等の店舗内の中に入る場合、従来は入口付
近に用意された縦長のポリ袋内に雨傘を挿入して、雨傘
全体をポリ袋により覆うことにより、店舗内の床や商品
が濡れないようにしている。しかし、このようなポリ袋
は、手に荷物を持っているとき等は雨傘を挿入する作業
が面倒で煩わしく、場合によっては雨傘の石突がポリ袋
を破ってしまい、破れた孔から雨水が垂れて、店舗内の
床に落ちることがあり、また店舗から外に出る際には、
ポリ袋を出口付近に備えたポリ袋回収箱等にわざわざ投
入する必要があり、また回収された使用済みのポリ袋
は、「使い捨て」として廃棄されるため、資源の浪費と
なっていた。
【0003】そこで、濡れた雨傘の水分を除去するため
に、例えば特開平8−285447号公報に、新たな傘
脱水装置(傘脱水機)が開示されている。この傘脱水装
置は、本体内の傘通路の両端に、表面に脱水ブラシを備
え且つ回転可能に支持された複数本の脱水ローラが並ん
で配設されており、傘通路内に沿って濡れた雨傘を手で
持って移動させることにより、雨傘に付着した水分を脱
水ブラシによって弾き飛ばして、脱水を行なうように構
成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の傘脱水装置においては、閉じている傘の布張
り部に付着している水分を回転する脱水ブラシにより弾
き飛ばすことにより、脱水を行なっているため、布張り
部の露出している表面に付着した水分を除去することは
出来るが、布張り部の折り畳まれた奥の表面に付着した
水分を除去することが出来ない構成であった。
【0005】従って、濡れた雨傘を十分に脱水すること
は困難であり、この状態で使用者が雨傘を店舗内に持ち
込むと、除去出来なかった水分が、その後店舗内の床に
垂れたり、使用者の衣服に付着してしまい不快感が生じ
る等の問題があった。このため、脱水ブラシを延長(長
く)して、脱水ブラシの先端が閉じている雨傘の布張り
部の奥まで入り込むようにすると、互いに隣接する脱水
ローラの脱水ブラシ同士が衝突したり、逆に雨傘の布張
り部に強く当たることにより、傘の布張り部を傷めてし
まう恐れがある。
【0006】また、長期間の使用していると、脱水ブラ
シが脱水ローラから脱落したり、摩耗するので、脱水ブ
ラシの交換が必要であるが、脱水ブラシが脱水ローラの
表面に植設されていることから、交換作業は面倒であ
り、コストが高くなってしまうという問題が指摘されて
いた。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より濡れた雨傘の脱水が十分に行なわれ得るようにし、
脱水部材が容易に交換され得るようにし、濡れた雨傘の
脱水状態が見分けられるようにし、設置したまま不使用
時であっても広告表示が出来るようにした、傘脱水機を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による傘脱水機
は、好ましくは、本体内に傘が一端から他端に移動され
るように構成された傘通路と、この傘通路の両側に、一
端から他端に向かって交互に配設され且つほぼ垂直な軸
の周りに回転駆動される第一の脱水回転体を配設し、上
記第一の脱水回転体が、本体に対して回転可能に支持さ
れる回転軸と、この回転軸の周りに放射状に延びるよう
に、ほぼ全高に亘って取り付けられた羽根状の脱水部材
と、から構成され、上記傘通路の各側の第一の脱水回転
体が、回転駆動する構成としたことにより、達成され
る。
【0009】上記構成によれば、濡れた雨傘が傘通路の
一端からほぼ直立した状態で挿入されると、回転駆動さ
れる第一の脱水回転体の各脱水部材が、雨傘の布張り部
を順次に叩き、雨傘の布張り部の折り畳まれた奥まで確
実に叩いて、布張り部に付着した水分(雨滴)を除去す
る。また、各第一の脱水回転体が一端から他端に向かっ
て傘通路の両側に交互に配設されていることにより、一
つの第一の脱水回転体の脱水部材が雨傘の布張り部を叩
くときに、傘通路の反対側には第一の脱水回転体がない
ことにより、脱水部材により叩かれた布張り部が大きく
振られることになり、開いた布張り部の奥まで脱水部材
が容易に進入し得ることにより、水分の除去が効果的に
行なわれることになる。
【0010】これにより、傘通路の一端に挿入された濡
れた雨傘は、第一の脱水回転体の回転駆動によって、付
着した水分が確実に除去され、十分に脱水されることに
なり、その後使用者が雨傘を店舗内等に持ち込んでも、
雨傘から残った水分が垂れるようなことがない。
【0011】本発明による傘脱水機は、好ましくは、上
記傘通路を挟んで、各第一の脱水回転体に対向して、そ
れぞれほぼ垂直な軸の周りに回転駆動される第二の脱水
回転体が互いに一端から他端に向かって傘通路の両側に
交互に配設されており、各第二の脱水回転体が、それぞ
れ本体に対して回転可能に支持される回転軸と、この回
転軸の周りに放射状に延びるように、下部にのみ取り付
けられた羽根状の脱水部材と、から構成されている。
【0012】上記傘通路を挟んで、各第一の脱水回転体
に対向して、それぞれほぼ垂直な軸の周りに回転駆動さ
れる第二の脱水回転体が互いに一端から他端に向かって
傘通路の両側に交互に配設されており、各第二の脱水回
転体が、それぞれ本体に対して回転可能に支持される回
転軸と、この回転軸の周りに放射状に延びるように、下
部にのみ取り付けられた羽根状の脱水部材と、から構成
されている場合には、一端から他端に向かって傘通路を
挟んで両側に交互に配設された第一の脱水回転体に対し
て、それぞれ傘通路の反対側にそれぞれ下部のみに脱水
部材を備えた第二の脱水回転体が配設されることにな
り、濡れた雨傘は、それぞれ上部が第一の脱水回転体に
よって脱水されると共に、濡れた雨傘の下方に流れ落ち
た水分が、両側に位置する第一の脱水回転体及び第二の
脱水回転体の脱水部材によって叩かれ、より一層脱水が
効果的に行なわれ得る。さらに、傘通路を挟んで互いに
対向する第一の脱水回転体と第二の脱水回転体が回転駆
動されることにより、傘通路の一端に挿入された雨傘
は、その下部がこれら第一の脱水回転体と第二の脱水回
転体の脱水部材によって安定保持されると共に、傘通路
の他端に向かって案内されることに成る。
【0013】本発明による傘脱水機は、好ましくは、上
記傘通路の上端の両側に通路規制部材を設け、且つほぼ
中間位置に、横方向にひろがる拡大部を備えている。
【0014】上記傘通路の上端の両側に通路規制部材を
設け、ほぼ中間位置に、横方向にひろがる拡大部を備え
ている場合には、濡れた雨傘が傘通路の一端から他端に
移動する際に、この拡大部にて、各骨が僅かに開くこと
により、布張り部の間が開くと共に、布張り部同士の絡
みが除かれるので、布張り部の奥まで脱水部材が容易に
進入し得ることになり、脱水が効果的に行なわれ得る。
【0015】本発明による傘脱水機は、好ましくは、上
記傘通路の他端近い位置に、閉じた傘の布張り部を案内
するガイド板を、傘通路の両側に設けている。
【0016】そして、上記傘通路の他端近い位置に、閉
じた傘の布張り部を案内するガイド板を傘通路の両側に
設けている場合には、脱水が効果的に行なわれて他端に
送られる雨傘の布張り部が、ガイド板により案内されて
スムーズに本発明の傘脱水機外に導かれ得る。
【0017】本発明による傘脱水機は、好ましくは、上
記各脱水部材が、対応する回転軸に対して着脱可能に取
り付けられている。
【0018】上記各脱水部材が、対応する回転軸に対し
て着脱可能に取り付けられている場合には長期間の使用
等により、脱水部材が破損したり、摩耗したときは短時
間のうちに交換が出来、容易に修理、修復することが出
来る。
【0019】本発明による傘脱水機は、好ましくは、本
体の傘通路上面に視覚表示装置が設けられ、上記各第一
及び各第二の脱水回転体が回転駆動されて、経過時間を
視覚表示するようにされている。
【0020】上記傘脱水機が、視覚表示装置を備えてい
る場合には、濡れ傘の脱水状態の目安となり、高齢者が
使用する場合にも分かり易く、安心して使用することが
出来る。
【0021】本発明による傘脱水機は、好ましくは、上
記本体の何れかの側板に広告表示装置を設けている。
【0022】上記傘脱水機が、広告表示装置を備えてい
る場合には、例えば液晶表示等によって天気予報や,上
記傘脱水機が設置されるデパート等の店舗の宣伝広告に
供することが出来、雨天時以外時や梅雨以外の季節の不
使用の時あっても広告表示灯として一年中利用すること
が出来る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。図1乃至図5は、本
発明による傘脱水機の一実施形態を示している。図1乃
至図5において、傘脱水機10は、例えば雨傘Uの布張
り部Uaの長さが約60乃至70cm程度の一般的な大
人用の雨傘Uのためのものであり、小型でほぼ直方体状
の本体ケース11(本体)内に画成された傘通路12
と、傘通路12を挟んで一端12aから他端12bに向
かって傘通路12の両側に交互に配設された二組の脱水
回転体20,30と、から構成されている。
【0024】上記本体ケース11(本体)は、外観が長
方形状から成り、その前面(正面),上面及び後面に
て、上記傘通路12が開口するように構成されており、
上述した雨傘Uが傘通路12内に挿入されたとき、傘の
握柄Ubのみが上端から突出する程度の高さに選定され
ている。上記本体ケース11(本体)の上板(上面)1
1aには、視覚表示装置11dが備えられ、この視覚表
示装置11dは、図14(a)乃至(e)に示すよう
に、例えば数区画に区切られて傘状に形成され、雨傘U
の脱水状況および経過時間が順次表示される視覚表示と
するように成っている。尚、視覚表示に代えて、音声に
よる音声認識や,順次音量を変えた音量表示にすること
も出来る。
【0025】また、本体ケース11の側板(正面)11
bの片面もしくは両面に、広告表示装置11eが設けら
れ、この広告表示装置11eは図1に示すように、縦型
の長方形状から成り、印刷物を挿入し、適当な時期を見
て交換出来るようにしても良く、LED表示,FL表示
等適宜手段によって広告表示するように構成され、液晶
表示等でスクロール表示して天気予報や,上記雨傘脱水
装置が設置されるデパート等の店舗の宣伝広告に供する
ことが出来るように成っている。尚、本体ケース11
は、図2にて、上板11a及び側板11bが取り外され
た状態で図示されている。
【0026】さらに、本体ケース11は、その底面に4
個のキャスタ11cを備えており、これにより容易に移
動可能に構成されている。図中の11fは操作ボタンで
ある。この操作ボタン11fは、動作時トラブルが生じ
た時非常停止用の操作ボタンとして使われる。また、上
記において本体ケース11の底面には4個のキャスタ1
1cを備えたが、図15のように3個としても良い。つ
まり、3個の構成は、一端に2個のキャスタ11cを備
え、他端に1個のキャスタ11cを中央に備え、その両
側にアジャスト可能な高さ調整部材11gを備えた構成
としている。その結果、キャスタが1個減り安価と成
り、アジャスト可能(螺子回し式)な高さ調整部材11
gにてガタツキをなくすことが出来る。
【0027】上記傘通路12は、その上部にて本体ケー
ス11内に配設された傘通路規制部材としての上部傘通
路13と、その下部にて、同様に本体ケース11内に配
設された下部案内通路14と、上記傘通路12の他端1
2b近い位置に、閉じた傘の布張り部Uaを案内するガ
イド板15が、傘通路12の両側にを備えている。上記
上部傘通路13は、図5に示すようにその幅が雨傘の移
動を妨げないように雨傘の布張り部の上縁付近を横方向
に規制する程度の幅、例えば40乃至50mm程度に選
定されていると共に、入口側の一端12aと出口側の他
端12bの中間領域に、横方向にひろがる略菱形状の拡
大部13aを備えている。この拡大部13aの最大幅
は、雨傘の布張り部の上縁付近を僅かにひろげる程土の
幅、例えば170乃至220mm程度に選定されてい
る。また、上記下部案内通路14は、上述した上部傘通
路13とほぼ同じ幅を有していると共に、図5に示すよ
うに、その一端側12aが、雨傘の石突Ucの挿入を容
易にするために横方向にひろがる漏斗状の導入案内部1
4aを備えるように形成されている。
【0028】上記脱水回転体20,30のうち、第一の
脱水回転体20は、図6に示すように構成されている。
図6において、第一の脱水回転体20は、傘通路12の
両側に、一端12aから他端12bに向かって交互に配
設されており、回転軸21とこの回転軸21の周りに等
角度間隔に取り付けられた複数個(図示の場合、4個)
の羽根状の脱水部材22,23と、から構成されてい
る。回転軸21は、前記本体ケース11内にて回転可能
に支持されていると共に、図示しない駆動源により回転
駆動されるようになっている。
【0029】脱水部材22,23は、多孔質の合成樹
脂、例えばウレタン製スポンジから構成されており、取
付機構40によって、回転軸21に対して着脱可能に固
定保持されている。ここで、脱水部材22は、その大き
さは約300乃至400mmの長方形から成り、回転軸2
1の上方に取り付けられており、また脱水部材23は、
その大きさは約150乃至200mmから成り、回転軸2
1の下部領域に取り付けられており、これらの脱水部材
22及び23により、脱水部材が回転軸21のほぼ全高
に亘って、放射状に延びる(十文字状)ように設けら
れ、図5および図7に示すように、傘通路12の両側
に、一端12aから他端12bに向かって交互に配設さ
れるようになっている。
【0030】また、第二の脱水回転体30は、図8に示
した第一の脱水回転体20における二組の脱水部材2
2,23のうち、上方の脱水部材22を備えておらず、
図5および図9に示すように下方の脱水部材23のみを
備え、傘通路12の両側に、一端12aから他端12b
に向かって交互に配設されるように成っている。
【0031】ここで、第一の脱水回転体20と第二の脱
水回転体30は、図示しない駆動源により、互いに異な
る条件で回転駆動されるように成っている。例えば、第
一の脱水回転体20と第二の脱水回転体30は、互いに
逆方向に回転駆動される。その際、好ましくは、第一の
脱水回転体20と第二の脱水回転体30は、各脱水回転
体20,30の脱水部材22,23の先端が、傘通路1
2側で傘通路12の一端12aから他端12bに向かっ
て移動するような方向で回転される。
【0032】上記取付機構40は、例えば図10乃至図
13に示すように構成されている。図10乃至図13に
おいて、取付機構40は、回転軸21に備えられた貫通
孔21a,21bにそれぞれ挿通される一対の取付軸4
1,42と、これらの取付軸41,42の間に介挿され
且つバネ43により回転軸21の軸方向に沿って互いに
離反するように付勢される一対の取付部44,45と、
脱水部材23の回転軸21側の側縁に沿って取り付けら
れた取付板46と、から構成されている。
【0033】上記取付軸41,42は、例えば金属製の
ピン等から成り、回転軸21の貫通孔21a,21bに
挿通された状態にて、両端が回転軸21の表面から僅か
に突出するように長さが選定されている。
【0034】上記バネ43は、例えば回転軸21に被嵌
されるコイルバネであって、互いに隣接する対となるべ
き取付部44,45を回転軸21の軸方向に沿って互い
に離反させるように付勢する。
【0035】上記取付部44,45は、回転軸21の周
面を包囲する中空円筒部44a,45aと、中空円筒部
44a,45aから等角度間隔に脱水部材22の両面を
挟持するように突出した四対の突出部44b,45b
と、から構成されており、各突出部44b,45bの隣
接する取付部44,45とは反対側の側縁に、係合凹部
44c,45cを備えている。
【0036】上記取付板46は、脱水部材23の回転軸
21側の側縁を挟持するように断面がU字形に形成され
ており、取付ネジ46aにより脱水部材23に対して固
定されている。尚、上記取付板46は、Vカットによる
薄肉部を形成し、この薄肉部を堺に折り曲げ、脱水部材
23の回転軸21側の側縁を挟持するようにしても良
い。さらに、取付板46は、回転軸21の軸方向に関し
て両端付近にて、表面から突出する係合ピン46bを備
えている。
【0037】これにより、回転軸21に介挿されバネ4
3により互いに離反するように付勢された取付部44,
45の係合凹部44c,45cが、それぞれ脱水部材2
3に取り付けられた取付板46の係合ピン46bと係合
することにより、脱水部材23が回転軸21に固定保持
されるように成っている。また、上記取付機構40は、
例えば10乃至図13に示すように、脱水部材23に付
いて説明したが、脱水部材22も同様にして取付機構4
0により回転軸21に対して着脱可能に固定保持される
ように成っている。
【0038】本発明実施形態による傘脱水機10は、以
上のように構成されており、雨傘の脱水は以下のように
して行なわれる。先ず、使用者は濡れた雨傘の把手を手
で持って、傘脱水機10の本体ケース11の一端(入口
側)に開口する傘通路12内にほぼ直立した状態で挿入
する。挿入した雨傘は、一端の上下の位置に設けた傘導
入センサ(図示せず)によって検出され、濡れた雨傘
は、傘通路12内にて上部傘通路13及び下部案内14
により規制されながら、回転駆動される第一の脱水回転
体20の上方の各脱水部材22によって順次に叩かれる
(叩き作用)ことにより、布張り部の上部の水分が除去
されると共に、雨傘の下方に流れ落ちた水分が、傘通路
12の両側に位置する第一の脱水回転体20及び第二の
脱水回転体30の下部の脱水部材23によって叩かれ、
吸収されることにより、確実に脱水が行なわれ、視覚表
示装置(傘マーク表示装置)11dが図14(a)乃至
(e)に示すような脱水経過時間を見て、濡れた傘の脱
水状態を判断し得る。尚、本発明の実施形態の場合、視
覚表示装置11dを構成する各コマは約3秒の表示と成
り、合計15秒程度で濡れた傘の脱水が完了するように
成っている。この脱水時間が終了した時点で上記第一の
脱水回転体20及び第二の脱水回転体30の回転軸21
の回転が停止するように制御部(図示せず)にて制御さ
れるように成っている。
【0039】その際、傘通路12を挟んで互いに対向す
る第一の脱水回転体20及び第二の脱水回転体30が、
例えば逆方向に回転駆動されることにより、傘通路12
の一端12aに挿入された雨傘は、その下部がこれらの
第一の脱水回転体20及び第二の脱水回転体30の下部
の脱水部材23によって安定保持されると共に、下部の
脱水部材23が走行ガイドとして作用しながら、傘通路
12の他端12bに向かって案内され、上記傘通路12
の他端12b近い位置且つ傘通路12の両側に設けられ
たガイド板15,15によって案内され、脱水が効果的
に行なわれて他端12bに送られる雨傘の布張り部が、
ガイド板15,15により案内されてスムーズに本実施
形態の傘脱水機10外に導かれることになる。
【0040】ここで、各第一の脱水回転体20が傘通路
12を挟んで一端12aから他端12bに向かって両側
に交互に配設されていることから、一つの第一の脱水回
転体20の脱水部材22,23が雨傘の布張り部を叩く
ときに、傘通路12の反対側には上方の脱水部材22の
ない第二の脱水回転体30が配設されていることによ
り、第一の脱水回転体20の脱水部材22により叩かれ
た雨傘の布張り部が大きく振られることになり、開いた
布張り部の奥まで脱水部材22が容易に進入し得ること
により、水分の除去が効果的に行なわれることになる。
その際、脱水部材22が多孔質の合成樹脂、例えばウレ
タン樹脂製のスポンジから構成されているので、脱水部
材22に適宜の吸水性,剛性及び柔軟性が備えられ、従
って、脱水部材22が、雨傘の布張り部の折り畳まれた
奥まで確実に叩かれ且つ吸水されて、水分が確実に除去
され、脱水が十分に行なわれることになる。
【0041】また、傘通路12を移動する雨傘は、傘通
路12を規制する上部傘通路13の拡大部13aを通過
する際に、布張り部を支持する各骨が僅かに開くことに
よって、布張り部の間が開くと共に、布張り部同士の絡
みが除かれることになる。従って、布張り部の奥まで脱
水部材22が容易に進入し得るので、水分が確実に除去
され、脱水が十分に行なわれる。このようにして、使用
者は、濡れた雨傘の把手を手で持って、雨傘をほぼ直立
した状態で傘通路12に沿って移動させることにより、
雨傘の脱水が十分に行なわれることになる。尚、脱水し
た時の水滴は、図示しない本体ケースの底部に設けたタ
ンク内に集められ、取り外して捨てるように成ってい
る。
【0042】ここで、各脱水部材22,23の交換は以
下のようにして行なわれる。各脱水部材22,23は、
それぞれ取付機構40により回転軸21に着脱可能に取
り付けられているので、長期間の使用等によって脱水部
材22,23が破損したり摩耗した場合には、各脱水部
材22,23を固定保持する取付機構40の取付部4
4,45をバネ43の張力に抗して回転軸21の軸方向
に互いに接近させることにより、各脱水部材22,23
の取付板46の係合ピン46bから、各取付部44,4
5の係合凹部44c,45cが外れることになり、脱水
部材22,23が回転軸21から容易に取り外される。
【0043】そして、取付板46を備えた新しい脱水部
材22,23が再び回転軸21に接近され、取付部4
4,45をバネ43の張力に抗して回転軸21の軸方向
に互いに接近されることにより、各脱水部材22,23
の取り付け板46の係合ピン46bに、各取付部44,
45の係合凹部44c,45cを整合させ、取付部4
4,45をバネ43の張力により互いに離反させ、上記
係合ピン46bに各取付部44,45の係合凹部44
c,45cを係合させることにより、新たな脱水部材2
2,23が回転軸21に装着され得る。このようにし
て、脱水部材22,23の交換は、取付部44,45の
バネ43の張力に抗した押圧によって、容易に且つ短時
間で行なわれ得る。
【0044】上述した実施形態においては、第一の脱水
回転体20及び第二の脱水回転体30は、それぞれ二対
設けられているが、これに限らず、一対以上の脱水回転
体20,30が設けられていてもよく、また第二の脱水
回転体30が省略されても良い。また、上述した実施形
態においては、第一の脱水回転体20は、上方の脱水部
材22及び下方の脱水部材23を備えているが、これに
限らず、回転軸21のほぼ全高に亘って連続して延びる
脱水部材を備えていても良い。
【0045】さらに、上述した実施形態においては、第
一の脱水回転体20及び第二の脱水回転体30は、それ
ぞれ4個の脱水部材22,23を備えているが、これに
限らず、回転軸21に対して等角度間隔に固定保持され
る2個,3個または5個以上の複数個の脱水部材22,
23を備えていても良い。尚、第一の脱水回転体20及
び第二の脱水回転体30は、それぞれ長方形状の脱水部
材22,23を有しているが、これらの脱水部材22,
23は、脱水すべき雨傘の外形に対応して、上方に向か
って細くなるように形成されていても良く、また、第一
の脱水回転体20及び第二の脱水回転体30の回転軸2
1が脱水すべき雨傘の外形に対応して斜めに延びるよう
に、本体ケース11に対して回転可能に支持されていて
も良い。これにより、脱水部材22,23の先端が、雨
傘の布張り部の外縁を適宜の重なりで叩くことになり、
脱水が効果的に行なわれ得る。 また、上述した実施形
態においては、脱水部材22,23を多孔質の合成樹
脂、例えばウレタン樹脂製のスポンジから構成したが、
これに限らず剛性及び柔軟性を備えたものであれば何で
も良い。例えば、薄片状の合成樹脂材、プラスチック
材、ゴム材、化学繊維、植物繊維、等のものから構成し
たものを採用しても良い。
【0046】また、上述した実施形態においては、第一
の脱水回転体20及び第二の脱水回転体30は、互いに
逆方向に回転駆動されるようになっているが、これに限
らず、例えば異なる回転速度等の異なる回転条件で回転
駆動されるようにしても良い。これにより、傘通路12
の両側にて異なる条件で脱水が行なわれることになり、
雨傘の布張り部の絡みが除かれ、確実に脱水が行なわれ
得ると、共に極めて簡単、且つ短時間に濡れた雨傘の脱
水/吸水が行なわれ得る。さらに、上述した実施形態に
おいては、傘通路12の上部を規制する上部傘通路13
が拡大部13aを備えているが、これに限らず、拡大部
13aが省略されても良い。
【0047】また、上述した実施形態においては、各脱
水部材22,23は、それぞれ取付機構40により回転
軸21に対して着脱可能に固定保持されているが、図示
しないが、例えば上記取付機構40の上記各取付部4
4,45をそれぞれ4分割した構成とし、上記取付軸4
1,42の代わりに各取付部44,45の外方からネジ
により、回転軸21に対して着脱可能に固定保持される
ような構成でも良く、他の構造の取付機構によって回転
軸21に対して着脱可能に取り付けられても良い。
【0048】また、上述した実施形態においては、雨傘
に付着した雨水の脱水を行う説明としたが、雨傘に付着
した雪等であっても脱水/吸水が行なわれ得る。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、濡
れた雨傘が傘通路の一端から挿入されると、回転駆動さ
れる第一の脱水回転体の各脱水部材が、雨傘の布張り部
を順次に叩き、雨傘の布張り部の折り畳まれた奥まで確
実に叩いて、布張り部に付着した水分(雨滴)を除去す
る。これにより、傘通路の一端に挿入された濡れた雨傘
は、脱水回転体の回転駆動によって、付着した水分が確
実に除去され、十分に脱水されることになり、その後使
用者が雨傘を店舗内等に持ち込んでも、雨傘から残った
水分が垂れるような不快感が解消される。
【0050】ここで、各脱水部材は、各第一の脱水回転
体が傘通路の両側に一端から他端に向かって交互に配設
されていることにより、一つの第一の脱水回転体の脱水
部材が雨傘の布張り部を叩くときに、傘通路の反対側に
は第一の脱水回転体がないことにより、脱水部材により
叩かれた布張り部が大きく振られることになり、開いた
布張り部の奥まで脱水部材が容易に進入し得ることによ
り、水分の除去が効果的に行なわれることに成る。
【0051】かくして、本発明によれば、簡単な構成に
より濡れた雨傘の脱水が十分に行なわれ得るようにし、
脱水部材が容易に交換され得るようにし、濡れた雨傘の
脱水状態が見分けられるようにし、設置したまま不使用
時にも広告表示出来るようにした、傘脱水機を提供する
ことを目的としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による傘脱水機の一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】図1の傘脱水機の一実施形態を示す上板及び前
板を外した状態の斜視図である。
【図3】図1の傘脱水機の平面図である。
【図4】図1の傘脱水機の内部構造を示す横断面図であ
る。
【図5】図1の傘脱水機の要部を示す概略分解斜視図で
ある。
【図6】図1の傘脱水機における第一の脱水回転体を示
す斜視図である。
【図7】図1の傘脱水機における第一の脱水回転体の取
付状態を示す概略分解斜視図である。
【図8】図1の傘脱水機における第二の脱水回転体を示
す斜視図である。
【図9】図1の傘脱水機における第二の脱水回転体の取
付状態を示す概略分解斜視図である。
【図10】図1の傘脱水機における第一の脱水回転体及
び第二の脱水回転体の下部を示す拡大斜視図である。
【図11】図10の脱水回転体の下部を示す拡大断面図
である。
【図12】図10の脱水回転体の分解斜視図である。
【図13】図10の脱水回転体の斜視図である。
【図14】図1の傘マークの視覚表示装置の動作を示
し、(a)乃至(e)は説明図である。
【図15】図1の傘脱水機の底面に設けたキャスタの他
の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 傘脱水機 11 本体ケース 11d 視覚表示装置 11e 広告表示装置 12 傘通路 12a 一端(入口側) 12b 他端(出口側) 13 上部傘通路(傘通路規制部材) 13a 拡大部 14 下部案内通路 20 第一の脱水回転体 21 回転軸 22 脱水部材 23 脱水部材 30 第二の脱水回転体 40 取付機構 U 雨傘 Ua 布張り部 Ub 握柄 Uc 石突

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に傘が一端から他端に移動される
    ように構成された傘通路と、 この傘通路の両側に、一端から他端に向かって交互に配
    設され且つほぼ垂直な軸の周りに回転駆動される第一の
    脱水回転体を配設し、 上記第一の脱水回転体が、本体に対して回転可能に支持
    される回転軸と、この回転軸の周りに放射状に延びるよ
    うに、ほぼ全高に亘って取り付けられた羽根状の脱水部
    材と、から構成され、 上記傘通路の各側の第一の脱水回転体が、回転駆動する
    構成としたことを特徴とする、傘脱水機。
  2. 【請求項2】 上記傘通路を挟んで、各第一の脱水回転
    体に対向して、それぞれほぼ垂直な軸の周りに回転駆動
    される第二の脱水回転体が互いに一端から他端に向かっ
    て傘通路の両側に交互に配設されており、 各第二の脱水回転体が、それぞれ本体に対して回転可能
    に支持される回転軸と、この回転軸の周りに放射状に延
    びるように、下部にのみ取り付けられた羽根状の脱水部
    材と、から構成されていることを特徴とする、請求項1
    に記載の傘脱水機。
  3. 【請求項3】 上記傘通路の上端の両側に通路規制部材
    を設け、且つほぼ中間位置に、横方向にひろがる拡大部
    を備えていることを特徴とする、請求項1又は請求項2
    に記載の傘脱水機。
  4. 【請求項4】 上記傘通路の他端の近い位置に、閉じた
    傘の布張り部を案内するガイド板を、傘通路の両側に設
    けたことを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか
    に記載の傘脱水機。
  5. 【請求項5】 上記各脱水部材が、対応する回転軸に対
    して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする、
    請求項1から請求項4の何れかに記載の傘脱水機。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2記載の傘脱水機に
    於いて、本体の傘通路上面に視覚表示装置が設けられ、
    脱水回転体の回転駆動を経過時間として視覚表示するよ
    うにしたことを特徴とする、請求項1から請求項5の何
    れかに記載の傘脱水機。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2記載の傘脱水機に
    於いて、上記本体の何れかの側板に広告表示装置を設け
    たことを特徴とする、請求項1から請求項6の何れかに
    記載の傘脱水機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004001307A1 (ja) * 2002-06-21 2003-12-31 Hinode Co,. Ltd. 傘のしずく取り装置及びこの装置の設置促進システム
KR100463022B1 (ko) * 2002-07-05 2004-12-23 한국사무자동화 주식회사 우산 물기 자동 제거기

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