JP2001280509A - ゴムガスケット - Google Patents

ゴムガスケット

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JP2001280509A
JP2001280509A JP2000090161A JP2000090161A JP2001280509A JP 2001280509 A JP2001280509 A JP 2001280509A JP 2000090161 A JP2000090161 A JP 2000090161A JP 2000090161 A JP2000090161 A JP 2000090161A JP 2001280509 A JP2001280509 A JP 2001280509A
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gasket
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nbr
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Masahiro Ando
正浩 安藤
Masayuki Nakagawa
正幸 中川
Tomohide Aoki
智英 青木
Hideyuki Fujiwara
秀之 藤原
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な低温対応フッ素ゴムを使用しなくても
低温シール性を確保できるとともに、汎用フッ素ゴムの
使用も可及的に低減できるゴムガスケットを提供するこ
と。 【解決手段】 NBR系ゴム製のリング状のガスケット
本体122と、フッ素ゴム製で、表面に形成されるバリ
ア層124とを備えるゴムガスケット114。さらに、
ガスケット本体122とバリア層124との間に、エピ
クロロヒドリンゴムからなる接着層123が介在してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封入液が燃料であ
る場合に好適なゴムガスケット(以下単に「ガスケッ
ト」と称する。)に関する。特に、アルコール添加ガソ
リン(以下「ガソホール」と称する。)を使用する燃料
系に好適なゴムガスケットに関する。
【0002】本発明で使用する主たるポリマー及び薬剤
の略号は下記の通りである。
【0003】NBR…ニトリルゴム PVC…ポリ塩化ビニル THV系FKM…フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレ
ン−四フッ化エチレン共重合体系フッ素ゴム CO…エピクロロヒドリン系ゴム ECO…エピクロロヒドリン−エチレンオキシド系ゴム AGE…アリルグリシジルエーテル
【0004】
【背景技術】ここでは、図1に示す如く、燃料タンク1
2の上面にポンプモジュールを組み付ける際に使用する
ガスケット14を、主として例にとり説明するがこれに
限られるものではない。
【0005】具体的には、燃料タンク12のポンプモジ
ュール取り付け口16に形成された内フランジ部(ガス
ケット座)18とポンプブラケット20との間に、図2
に示すようなリング状のゴムガスケット14を介在させ
て、締結を行なう。このときの締め代は、通常、8〜3
5%である。
【0006】上記ゴムガスケットは、従来、耐油性及び
機械的物性のバランスがとれているNBR系ゴム配合物
の加硫物からなるものであった。
【0007】他方、環境的見地から、昨今の車両におけ
る揮発ガソリン透過量に対して規制強化の傾向にある。
例えば、アメリカではハイドロカーボン類(炭化水素
類)の放出が、2004年に車1台当たり0.5g/日
(現在2g/日)以下に規制される見込みである。
【0008】当該規制強化には、上記いわゆるNBR系
ゴム製ガスケットでは対応が困難である。特に、アルコ
ール添加ガソリンでは、アルコール無添加のガソリンに
比してガソリン透過性がより高い傾向にある。
【0009】これに対応するため、フッ素ゴム配合物の
加硫物からなるガスケット、いわゆるフッ素ゴム製ガス
ケットが実用化かつ上市されている。
【0010】しかし、汎用のフッ素ゴム製のガスケット
はNBR製ガスケットに比して格段に高価(約5〜6
倍)であるとともに、低温シール性において十分でな
い。極寒冷地においては、汎用のフッ素ゴムに比して格
段に高価(約5〜6倍)な低温対応フッ素ゴム製のガス
ケットを使用する必要があった。
【0011】本発明は、上記にかんがみて、高価な低温
対応フッ素ゴムを使用しなくても低温シール性を確保で
きるとともに、汎用フッ素ゴムの使用も可及的に低減で
きるゴムガスケットを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のゴムガスケット
は、上記課題を下記構成により解決するものである。
【0013】NBR系ゴムをベースとする本体ゴム配合
物の加硫物からなるリング状のガスケット本体と、フッ
素ゴムをベースとするゴム配合物の加硫物からなり、表
面に形成されるバリア層とを備えてなることを特徴とす
る。
【0014】上記構成において、バリア層が、ガスケッ
ト本体の内周面及び/又は外周面に形成することが容易
に製造できる。
【0015】また、バリア層の肉厚は、0.3〜4.0
mmとすることが、耐燃料透過性の確保が容易となる。
【0016】ガスケット本体とバリア層との間に、ヒド
リンゴムをベースとするゴム配合物の加硫物からなる接
着層を介在させることが、ガスケット本体とバリア層と
の間における未加硫時密着性及び加硫後接着性を確保し
易い。
【0017】上記接着層の肉厚は、通常、0.2〜1.
0mmとする。
【0018】また、通常、NBR系ゴムは、重量組成N
BR/PVC=40/60〜80/20のNBR/PV
Cアロイとし、フッ素ゴムはTHV系とし、ヒドリンゴ
ムは、アリルグリシジルエーテル型とする。
【0019】上記各構成のゴムガスケットは、共押出し
後、長尺裁断した未加硫の複層ゴム管に、附形マンドレ
ルを挿入して加硫した後、輪切りして製造することが、
生産性良好に製造できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
燃料系用のゴムガスケット(以下「ガスケット」と称す
る。)、すなわち、ガソリンタンクにおけるポンプモジ
ュール取り付け部位を例にとり説明する。以下の説明
で、既述例と対応する部分については、図符号は、百位
の数字を「1」とし、下二桁の数字を共通させて表示
し、それらの説明の全部又は一部を省略する。
【0021】本実施形態のガスケット(燃料用ガスケッ
ト)114の一例は、図2に示すようにリング状で、図
3に示す如く、ガスケット本体122と、該ガスケット
本体の表面に形成されるバリア層124とを備えてなる
構成である。
【0022】ここで、図例では、リング状の形態は円形
であるが、だ円形、矩形、多角形等、シール部位に形状
に適合させたものとする。また、バリア層124とは、
ガスケットを組み付け時において、ガスケット内/外の
接触流体(本実施形態ではガソリン)の透過を遮断する
作用を奏する層を意味するばかりでなく、ガスケット本
体に対する侵蝕(attack) を遮断する作用を奏する層も
意味する。
【0023】ここで、ガスケット本体122は、従来と
同様、NBR系ゴムをベースとする本体ゴム配合物の加
硫物からなる。また、バリア層124は、フッ素ゴムを
ベースとするゴム配合物の加硫物からなる、いわゆるフ
ッ素ゴム製である。
【0024】そして、本実施形態では、バリア層124
はガスケット本体122の内周面のみに形成されてい
る。該バリア層124はガスケツト本体122の外周面
に形成しても、ガソリン透過を遮断でき、内周面と外周
面の双方にバリア層124を形成した場合は、更なる耐
ガソリン透過性の向上が期待できる。
【0025】ガスケット本体122は、本来的にNBR
系ゴム製であるため、耐ガソリン性は十分あるが、バリ
ア層124を内周面に形成した場合は、更なる耐ガソリ
ン性(特に耐ガソホール性)の向上も期待できる。
【0026】さらには、ガスケット本体122の下面及
び/又は上面にバリア層124を形成してもよい。この
場合は、低温シール性が低下するおそれがあるが、更な
る、耐ガソリン透過性及び耐ガソリン性の向上が期待で
きる。
【0027】ここで、上記NBR系ゴムは、とくに限定
されるものではなく、燃料用ガスケットの分野で一般的
に使用されているもの使用可能である。NBR系ゴムと
しては、NBR単独の他に、NBRと他のポリマーをブ
レンドしたポリマーアロイを含み、特にNBR/PVC
アロイが機械的物性に優れており望ましい。NBR/P
VCアロイのブレンド比は、NBR/PVC=40/6
0〜80/20、望ましくは、65/35〜75/25
とする。PVC量が過剰であると、樹脂的性質が増大
し、耐寒性及び耐圧縮永久歪み性に問題を生じやすくな
る。また、PVC量が過少であると、PVCのブレンド
効果(耐オゾン性・耐候性・耐油性の向上及び機械的物
性の増大)を奏し難い。
【0028】また、NBRとしては、通常、結合ニトリ
ル量20〜40%(望ましくは、30〜40%)のもの
を使用する。また、PVCとしては、重合度700〜1
600のストレート(単独重合体)又はコポリマー(共
重合体)を使用する。
【0029】NBR系ゴム配合物の加硫系は、硫黄加硫
系、過酸化物加硫系を問わない。加硫作業性の見地から
は硫黄加硫系を、耐圧縮永久歪みの見地からは過酸化物
加硫系を選択する。
【0030】このガスケット本体122の肉厚及び幅
は、ガスケットの装着部位、要求されるシール圧により
異なるが、例えば、ガスケット内径90〜130mm、ガ
スケット幅4〜6mm、ガスケット肉厚4〜8mmのとき、
本実施形態の場合、肉厚:2〜8mm、幅:2.5〜5mm
とする。
【0031】また、上記バリア層124を形成するフッ
素ゴムは、とくに限定されるものではない。フッ化ビニ
リデン系、テトラフルオロエチレン−プロピレン系、ニ
トロソ系、フルオロポリエーテル系等問わない。これら
の内で、耐熱性・耐油性に相対的に優れているフッ化ビ
ニリデン系が望ましく、さらに、フッ化ビニリデン系で
は、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン−フッ化ビ
ニリデン共重合体系(THV系)が、六フッ化プロピレ
ン−フッ化ビニリデン共重合体系より望ましい。前者の
方が、耐熱性、耐油性、耐薬品性において優れているた
めである。
【0032】これらのフッ素ゴムの加硫系は、ポリアミ
ン加硫系、ポリオール加硫系、過酸化物加硫系を問わな
い。
【0033】このバリア層124の幅は、要求される耐
燃料透過性と材料コスト最小化のバランスから設定す
る。通常、0.3〜1.2mm、望ましくは、0.6〜
1.0mmとする。
【0034】成形性の見地から、例えば、図1に示す如
く、ガスケット114の下面の一部が露出して組み付け
られるような場合、露出幅に対応させて、ガスケット本
体よりも大きな幅のバリア層を形成することもできる。
【0035】図4に示す如く、本発明のガスケットは、
ガスケット本体122とバリア層124のみでもよい
が、図3に示す実施形態では、ガスケット本体122と
バリア層124との間には、エピクロロヒドリンゴム
(以下「ヒドリンゴム」と称する。)をベースとするゴ
ム配合物の加硫物、いわゆるヒドリンゴムからなる接着
層123を介在させている。ガスケット本体122とバ
リア層124との間の未加硫時における密着性及び加硫
後における接着性(ガソリン浸漬試験後)を確保する見
地からである。
【0036】ヒドリンゴムとしては、エピクロロヒドリ
ン単独重合体(CO)、エピクロロヒドリン−エチレン
オキシド共重合体(ECO)、及び、それぞれのアリル
グリシジルエーテル(AGE)を共重合させたもの(G
EO又はGECO)いずれでも使用可能である。
【0037】これらの内で、耐油性/耐寒性バランスの
見地からはECOを、耐ガス透過性の見地からはCO
を、さらに、酸化劣化防止、及び、耐オゾン性向上の見
地からは、AGE共重合タイプを、それぞれ選択する。
【0038】ヒドリンゴムの加硫系は、チオウレア加硫
系、ポリアミン加硫系、アルカリ金属塩加硫系、トリア
ジン誘導体加硫系を問わない。
【0039】接着層肉厚は、耐ガス透過性及びバリア層
/ガスケット本体間の密着性・接着性と材料コスト最小
化の見地から設定する。通常、0.2〜1.0mm、望ま
しくは0.3〜0.7mmとする。
【0040】なお、必然的ではないが、接着層(ヒドリ
ンゴム層)123とバリア層(フッ素ゴム層)124及
びガスケット本体(NBR系ゴム層)122との加硫後
における接着強度を確保するために、有機ホスホニウム
塩及び/又は1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウ
ンデセエン−7を配合することが望ましい(特開平8−
169085号公報、特許第2982788号公報等参
照)。この場合、上記各薬剤を、フッ素ゴム層に配合す
ることも考えられるが、FKM等のポリマーとの反応性
が高くて、ゴム材料の保管時及び押出時における安定性
に欠けるため、接着層に配合することが望ましい。
【0041】なお、ホスホニウム塩とは、炭素数1〜2
0のアルキル基を含む4級ホスホニウム塩または、芳香
族置換基を含む4級ホスホニウム塩を意味する。具体的
には、テトラブチルホスホニウムクロライド、テトラブ
チルホスホニウムブロマイド、トリブチルホスホニウム
クロライド、メトキシプロピルホスホニウムクロライ
ド、ベンジルトリフェニルホスホニウムクロライド、ベ
ンジルトリオクチルホスホニウムクロライド、トリフェ
ニルベンジルホスホニウムクロライド、テトラアルキル
ホスホニウムクロライド、テトラアルキルホスホニウム
ベンゾトリアゾール(テトラブチルホスホニウムベンゾ
トリアゾール、トリオクチルエチルホスホニウムベンゾ
トリアゾール)等を例示できる。
【0042】次に、上記複合(複層)構成のガスケット
の製造は、例えば、下記のようにして製造することが、
生産性が良好である。
【0043】図5に示す如く、まず多色押出機128を
用いて、複層ゴム管(二層又は三層)130を共押出し
後、搬送ベルト129で搬送しながら裁断機131を用
いて長尺裁断する。
【0044】こうして調製した未加硫の複層ゴム管13
0に、附形マンドレル(ストレートマンドレル)132
を挿入してスチーム加硫(バッチ加硫:缶加硫)を行な
う。このとき、ホース本体側は縮んで外径側が拡径し
て、外径寸法において高精度のものが得難い。
【0045】このため、外径寸法において高精度のガス
ケットが要求されるときは、附形マンドレルを挿入した
未加硫の複層ゴムホースの外面を樹脂コートして、又
は、金型で圧縮して、それぞれ外径(外形)を拘束して
加硫する。
【0046】ここで、附形マンドレル132における拡
径率は、ホースの内径及び材質にもよるが、通常、10
2〜115%、望ましくは104〜106%とする。拡
径率が低過ぎては、内径の寸法精度の高い加硫複層ゴム
管を得難い。また、拡径率が高すぎては、マンドレル1
32の挿入が困難となる。
【0047】なお、加硫条件は、通常、140〜170
℃×60〜20min とする。
【0048】上記において、本発明では、NBR系ゴム
ガスケット本体122とフッ素ゴムバリア層124との
間にヒドリンゴム接着層123が存在することにより、
未加硫状態における各層間の、特に、フッ素ゴム層とヒ
ドリンゴム層との間の密着性が増大しているため、ガス
ケット本体122とバリア層124との間に密着不良に
よるマクレ現象が発生し難い。
【0049】こうして調製した加硫複層ゴムホースは、
輪切り(所定厚みに裁断)して製造する。なお、附形マ
ンドレル132が金属製(通常鋼製)の場合は、加硫後
の複層ゴム管130から抜く必要があるが、耐熱樹脂製
で切断容易なものの場合は、挿入したまま、切断するこ
とが、切断が容易となり、ガスケット肉厚の寸法精度が
高いものが得易い。
【0050】本発明のガスケットの製造方法は、特に限
定されず、圧縮成形・二色射出成形、二色トランスファ
成形等でも行なえる。圧縮成形の場合は、ガスケット本
体を形成するNBR系ゴム成形体の所要部位にフッ素ゴ
ムを貼りつけたり、包み込んで、圧縮成形型内に充填し
て圧縮成形を行なう。
【0051】こうして調製したガスケットは、従来と同
様にして、ガソリンタンクにおけるポンプモジュール取
り付け部位に締結して使用する。
【0052】この場合、本実施形態では、内側がフッ素
ゴム製のバリア層124で形成されているため、ガソリ
ンタンク内のガソリンのガスケットを介しての透過を確
実に防止できる。また、低温時においても、低温シール
性に優れたNBR系ゴム製のガスケット本体122が外
側に存在するため、低温シール性も確保できる。
【0053】さらに、ガスケット本体122とバリア層
124との間にヒドリンゴム製の接着層123が存在す
るため、ガスケット本体122とバリア層124とのガ
ソリン浸漬試験後の接着性も良好であり、ガスケットの
耐久性も良好である。
【0054】
【発明の効果】本発明のガスケットは、NBR系ゴム製
のガスケット本体とフッ素ゴム製のバリア層とを備えた
構成により下記のような効果を奏する。
【0055】高価な低温対応フッ素ゴムを使用しなくて
も低温シール性を確保できるとともに、汎用フッ素ゴム
の使用も可及的に低減できる。
【0056】
【試験例】以下、本発明の効果を確認するために行った
実施例(発明例)について、説明をする。
【0057】まず、未加硫の三層ゴム管を、多色押出機
128を用いて、表1に示す未加硫寸法仕様となるよう
に共押出しし、裁断機で350mm長に裁断後、附形マン
ドレル(外径37.1mmφ)を挿入した状態で、160
℃×25min の条件でスチーム缶加硫を行なった。な
お、加硫後の寸法仕様は、表1に示す如くであった。
【0058】このとき使用した各ゴム配合物の材料は、
それぞれ、下記示す配合処方のものを使用した。
【0059】 NBR系ゴム配合処方 NBR/PVC=70/30 100部 SRFブラック 110部 プロセスオイル 60部 ステアリン酸 1部 亜鉛華 5部 ワックス 2部 老化防止剤 7部 硫 黄 0.5部 加硫促進剤 4部 FKM配合処方 THV系FKM 100部 SRFブラック 13部 酸化マグネシウム(MgO) 3部 水酸化カルシウム(Ca(OH)2 ) 6部 ポリオール系加硫剤 2部 GECO配合処方 ポリマー(GECO) 100部 MAFブラック 55部 エーテルエステル系可塑剤 12部 加工助剤 3部 老化防止剤 1部 酸化マグネシウム(MgO) 3部 炭酸カルシウム(CaCO3 ) 5部 難燃剤 5部 水酸化カルシウム(Ca(OH)2 ) 5部 酸化カルシウム(CaO) 2.5部 チオウレア系加硫剤 2部 こうして調製した各実施例ガスケットについて、下記項
目の試験を行なった。
【0060】<ガソリン透過性試験>ガソリン100c
cを充填したステンレス容器(内径37mm)の上面を各
実施例のサンプルを用いてガスケット抑えで締結して、
40℃×15日放置後の重量減少量を測定した。
【0061】それらの結果は、ガソリン透過量がいずれ
も0.005g/日・個以下であり、いずれも良好な耐
ガソリン透過性を示した。
【0062】なお、NBR/PVCアロイのみ単層構成
のガスケットについて、同条件でガソリン透過性試験を
行なったが、その結果は、0.05g/日・個以上であ
った。
【0063】<シール性試験>各試験片(サンプル)
を、上記ガソリン封入したものを、80℃乾熱劣化及び
40℃ガソリン封入劣化の各試験前後において、各締め
代におけるシール性を測定した。なお、室温では300
kPa、−40℃では300 kPaまで加圧して、洩れの有
無を測定した。
【0064】それらの結果を表2に示すが、いずれも、
良好な低温(−40℃)シール性を示した。
【0065】なお、フッ素ゴムのみからなるガスケット
について、低温シール性を測定したが、室温では漏れは
発生しなかったが、低温(−40℃)では、200 kPa
で漏れが発生した。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するガスケットの適用部位を示す
ガスケットの装着態様概略断面図
【図2】ガスケットの一形態を示す斜視図
【図3】本発明のガスケットの一例を示す半横断面図
【図4】同じく他の例を示す半断面図
【図5】本発明のガスケットの製造方法の一例における
説明図
【符号の説明】
114 ゴムガスケット(ガスケット) 122 ガスケット本体 123 接着層 124 バリア層 128 多色押出機 130 未加硫の複層ゴム管 132 附形マンドレル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 智英 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 藤原 秀之 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3J040 AA17 BA04 EA15 EA25 FA06 FA07 HA01 HA02 4F100 AK15A AK17B AK17J AK18B AK18J AK19B AK19J AK27A AK27J AK29A AK29J AK54D AK54K AK80B AL01A AN02A AN02B AN02D AR00C AR00D BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C EH202 EJ062 EJ303 GB90 JD01 JD01C JL00 JL11D YY00C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NBR系ゴムをベースとする本体ゴム配
    合物の加硫物からなるリング状のガスケット本体と、フ
    ッ素ゴムをベースとするゴム配合物の加硫物からなり、
    表面に形成されるバリア層とを備えてなることを特徴と
    するゴムガスケット。
  2. 【請求項2】 前記バリア層が、ガスケット本体の内周
    面及び/又は外周面に形成されていることを特徴とする
    請求項1記載のゴムガスケット。
  3. 【請求項3】 前記バリア層の肉厚が0.3〜4.0mm
    であることを特徴とする請求項2記載のゴムガスケッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記ガスケット本体とバリア層との間
    に、エピクロロヒドリンゴム(以下「ヒドリンゴム」と
    称す。)をベースとするゴム配合物の加硫物からなる接
    着層が介在していることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載のゴムガスケット。
  5. 【請求項5】 前記接着層の肉厚が0.2〜1.0mmで
    あることを特徴とする請求項4記載のゴムガスケット。
  6. 【請求項6】 前記NBR系ゴムが、重量組成NBR/
    PVC=40/60〜80/20のNBR/PVCアロ
    イであり、前記フッ素ゴムがフッ化ビニリデン−六フッ
    化プロピレン−四フッ化エチレン共重合体ゴム(THV
    系FKM)であり、前記ヒドリンゴムが、アリルグリシ
    ジルエーテル型であることを特徴とする請求項5記載の
    ゴムガスケット。
  7. 【請求項7】 請求項2、3、4、5又は6記載のゴム
    ガスケットを製造する方法であって、共押出し後、長尺
    裁断した未加硫の複層ゴム管に、附形マンドレルを挿入
    して加硫した後、所定厚みに裁断して製造することを特
    徴とするゴムガスケットの製造方法。
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Cited By (6)

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