JP2001280498A - 圧力容器における継手構造 - Google Patents

圧力容器における継手構造

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JP2001280498A
JP2001280498A JP2000099046A JP2000099046A JP2001280498A JP 2001280498 A JP2001280498 A JP 2001280498A JP 2000099046 A JP2000099046 A JP 2000099046A JP 2000099046 A JP2000099046 A JP 2000099046A JP 2001280498 A JP2001280498 A JP 2001280498A
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Shinichi Sakagami
真一 坂上
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Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力容器の胴部に配管や機器等を連結するに
好適な継手構造を提供する。 【解決手段】 円筒状を成す圧力容器1の胴部2にソケ
ット挿入口4を形成し、このソケット挿入口4内に円筒
状のソケット12の一端を挿入して固着して圧力容器1
の内部空間に連通する連通口13を形成する。そして、
被連結部材30を固定するための固定部15と、前記固
定部15と前記圧力容器1の胴部2間を架橋する脚部1
6,16から成るブラケット14を設け、このブラケッ
ト14の脚部16,16を圧力容器1の胴部2に固定し
て、ソケット12の外周に位置して前記ブラケット14
の固定部14を配置し、この固定部15に被連結部材3
0の連結端に設けられてフランジ31をボルト21止め
等により固定して、ソケット12の連通口13に被連結
部材30の通路33を連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば圧縮機のレ
シーバタンク等の円筒状に形成された圧力容器の胴部
に、この圧力容器内の空間と連通すべき通路の形成され
た例えば配管や各種機器等の被連結部材を連結するため
の継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】圧力容器1の胴部2に配管や機器等の被
連結部材を連結する場合には、一般にこの圧力容器1の
胴部2にソケット挿入口4を形成し、このソケット挿入
口4内に図8(A)及び図8(B)に示すように肉厚内
にボルト孔11の形成された円筒状のソケット12を挿
入して溶着すると共に、配管等の被連結部材の一端に前
記ボルト孔に対応する位置にボルトを挿入するための挿
孔が形成されたフランジ等を取り付け、前記挿孔とボル
ト孔を位置合わせして前記ソケットに前記フランジを重
ね、挿孔を貫通してボルト孔にボルトを螺合して圧力容
器の胴部に対して配管等の被連結部材の連結が行われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように構成され
た継手構造において、圧力容器1の胴部2に溶着された
ソケット12は、その肉厚内に被連結部材に設けられた
フランジを固定するためのボルト孔11が形成されてい
るために、このボルト孔11を形成するに十分な肉厚を
有する必要がある。そのため、このソケット12は圧力
容器1内との連通口13と成る中央開口の径に対してそ
の外径が比較的大きなものとなり、このソケット12を
挿入するために圧力容器1の胴部2に形成されたソケッ
ト挿入口4は、このソケット12の外径にあわせて比較
的大きなものとする必要がある。
【0004】前述のような圧力容器1の胴部2は、一般
に平板の状態においてソケット挿入口4となる開口を形
成し、その後この平板を湾曲させて二辺間を突き合わせ
てこの部分を溶着部5として溶着して円筒状に加工する
ものであるため、ソケット挿入口4として大径の開口を
形成する場合には、開口の形成部分において変形に対す
る抵抗力が弱くなり、製造された圧力容器の胴部は真円
状とはならずにソケット挿入口4の形成部において外周
方向に膨出した偏心状となり易い。
【0005】また、大径のソケット挿入口4を形成する
場合には、ソケット12の挿入方向における厚みを増す
必要があり、ソケット12の重量増により圧力容器1全
体の重量増につながるだけでなく、圧力容器1内に突出
するソケット12が占める体積も大きくなり、圧力容器
1の容量を減少させるものとなる。特に比較的小型の圧
力容器1にあっては、このソケット12の突出部により
失われる容量は大きい。
【0006】そこで、本発明は、上記従来技術における
欠点を解消するためになされたものであり、圧力容器1
の胴部2に配管や機器等の被連結部材を連結する際に圧
力容器1の胴部2に形成されるソケット挿入口4となる
開口を可及的に小径とすることのできる圧力容器の継手
構造を提供することにより、圧力容器の胴部を比較的容
易に真円に近い状態に加工することができ、また、使用
するソケット12の重量を減少させることができると共
に、圧力容器内部に突出されたソケット12の端部が占
める圧力容器1内の体積を減少させて内部容量を増加さ
せることのできる圧力容器における継手構造を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】円筒状の圧力容器1の胴
部2に、前記圧力容器1内に連通される通路33を備え
た例えば配管、各種機器等の被連結部材30を連結する
ための本発明の圧力容器における継手構造は、圧力容器
1の胴部2に被連結部材30を連結するための連結具1
0であって、筒状のソケット12の一端を、前記圧力容
器1の胴部2に形成されたソケット挿入口4内に挿入す
るとともに固着して、圧力容器1内に連通する連通口1
3を形成すると共に、前記被連結部材30を固定するた
めの固定部15と、前記固定部15と前記圧力容器1の
胴部2間を架橋する脚部16(,16)から成るブラケ
ット14を設け、前記ブラケット14の脚部16(,1
6)を前記圧力容器1の胴部2に固定して、前記ソケッ
ト12の外周に位置して前記ブラケット14の固定部1
5を配置して成り(請求項1,図1〜図3)、この固定
部15に被連結部材30を固定して被連結部材30に形
成された通路33を連通口13に連通させる。
【0008】固定部15に固定される被連結部材30の
連結端には、通路33の外周方向に突出するフランジ3
1が形成されており、前記固定部15に前記フランジ3
1を固定して前記通路33の開口部34周縁を前記連通
口13の開口部23周縁に圧密固定する(請求項2:図
5及び図6)。
【0009】また、前記被連結部材30の通路33の開
口部34周縁を前記フランジ31の連結端より突出させ
て前記通路33を延長する突出部32を形成し、前記ソ
ケットの連通口13の開口部23内に前記突出部32を
嵌合させて前記連通口13の開口部23内周に前記被連
結部材30の突出部32外周を圧密固定する構成として
も良い(請求項3:図5)。
【0010】前記ブラケット14は、例えば、矩形板の
一端部を曲折して固定部15と一の脚部16が形成され
た略L字状と成し(図3参照)、又は矩形板の両端部を
曲折して固定部15と、固定部15の両端に二の脚部1
6,16が形成された略コ字状と成すと共に(図2参
照)、固定部14に開口17を形成して、この開口17
をソケットの他端における連通口13の開口部23と位
置合わせして脚部16(,16)を圧力容器1の胴部2
に取り付けることもできる(請求項4)。この開口17
と連通口13の開口部23との位置合わせの方法として
は、例えば開口17と連通口13の開口部23とを同一
径に形成し、開口17と開口部23とを位置合わせして
ソケット12の一端に固定部15の側面を当接させて配
置しても良く、また、開口17内にソケット12の他端
を挿入して開口17に位置して連通口13の開口部23
が露出する構成としても良い。
【0011】さらに、ソケット12の他端において前記
ソケット12の連通口13の内壁を前記圧力容器1側に
向かって狭まるテーパ状に形成すると共に、テーパ状に
形成された前記連通口の内壁(テーパ面22)と、前記
連通口13の開口部23内に嵌合された前記被連結部3
0材の前記突出部32の外周間で例えばOリング40等
のシール部材を挟持して連結部分をシールすることもで
き(請求項6:図5)、また、前記Oリング40に代
え、又はOリング40と共に、前記ソケット12の他端
と前記フランジ31間に例えばガスケット40’等のシ
ール部材を挟持して連結部分のシールを図ることもでき
る(請求項7:図6)。
【0012】なお、本発明の圧力容器1における継手構
造は、導入された気液混合流体を圧縮ガスと液体とに分
離する、圧力容器1である圧縮機のレシーバタンク60
の胴部62に、この圧力容器たるレシーバタンク60よ
り導出された圧縮ガス中の液分を分離する、例えばオイ
ルセパレータ30a等の分離器を被連結部材30として
連結する場合(請求項8:図7)、及び/又はレシーバ
タンク60より導出された液体を濾過する、例えばオイ
ルフィルタ30b等の濾過器を被連結部材30として連
結する場合等に用いることができる(請求項9:図
7)。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を添付図
面を参照しながら以下説明する。
【0014】本発明の圧力容器1における継手構造は、
円筒状の圧力容器1の胴部2に、配管、機器等の被連結
部材30を連結するためのものであり、圧力容器1の胴
部2に取り付けられた連結具10と、この連結具10に
連結される被連結部材30の連結端部の構造から成る。
【0015】〔連結具〕圧力容器1の胴部2に取り付け
られる連結具10は、図2に示すように圧力容器1の胴
部2に形成されたソケット挿入口4に筒状を成すソケッ
ト12の一端を挿入すると共に固着して、このソケット
12により圧力容器1内の空間と連通する連通口13を
形成すると共に、被連結部材30を固定するための固定
部15と、前記固定部15と前記圧力容器1の胴部2間
を架橋する脚部16から成るブラケット14を設け、こ
のブラケット14の脚部16を圧力容器1の胴部2に固
定して、この固定部15に、被連結部材30を固定し得
るよう構成したものである。
【0016】図1及び図2に示す実施形態において、前
記ソケット12を円筒状と成し、このソケット12の内
径により圧力容器1内に連通する連通口13が画成さ
れ、このソケット12の一端を圧力容器1の胴部2に形
成されたソケット挿入口4内に挿入された状態で溶着し
てソケット挿入口4より抜き取り不能と成すと共に、ソ
ケット挿入口4とソケット12の外周間が密封されて圧
力容器1内の気体、液体等が漏出しないよう構成してい
る。
【0017】そして、前述のブラケット14の固定部1
5がソケット12の外周に位置するよう前述のブラケッ
ト14を圧力容器1の胴部2に固定している。
【0018】このように、本発明の継手構造にあって
は、ソケット12とは別体を成すブラケット14を設
け、このブラケット14の固定部15を介して被連結部
材30を連結し得るよう構成したことにより、ソケット
12の肉厚内に従来技術として説明したソケットのよう
にボルト孔等を設ける必要がなくなり、これによりソケ
ット12の肉厚を減じることが可能となっている。その
ため、同一径の連通口13を形成する場合には従来の継
手構造による場合に比較して圧力容器1の胴部2に形成
するソケット挿入口4の径をより小さなものとすること
ができる。
【0019】図1及び図2に示す実施形態にあっては矩
形板の両側をそれぞれ曲折して脚部16,16とこの脚
部16,16間に形成された固定部15を備える略コ字
状に形成したブラケット14を形成し、このブラケット
14の固定部15に形成された開口17が連通口13の
開口部23に位置するよう、ソケット12の一方の端部
に固定部15を当接し、この状態において脚部16,1
6を圧力容器の胴部に溶着する等して固定している。
【0020】なお、図2に示す実施形態にあっては、固
定部15の両端に形成された2つの脚部16,16を略
同一の長さに形成した例を示しているが、ソケット12
の取付け位置、圧力容器1の外壁に対するソケット12
の取付角度等に応じて一方の脚部を他方の脚部に比較し
て短く形成することもでき、また、必要に応じて図3に
示すように一方の脚部を形成しない構成としても良い。
【0021】また、前述の例では1の矩形板を曲折して
前記ブラケット14を形成する例について説明したが、
ブラケット14は例えば2又は3枚の矩形板を固着して
L字状又はコ字状に形性しても良く、また、矩形以外の
その他の形状であつても良く、その構成は前述の実施形
態に限定されない。
【0022】ブラケット14の固定部15には、前述の
ようにソケット12に形成された連通口13の開口部2
3を露出する開口17が形成され、ブラケット14の固
定部15により連通口13の開口部23が被覆されるこ
とがない構成とされている。
【0023】この開口17は、図4(A)に示すように
連通口13の開口部23と同一径に形成し、ソケット1
2の肉厚部分を開口17周縁のブラケット14で覆うよ
うに配置しても良く、また、図4(B)に示すように前
記ソケット12の外径と略同一径の開口17と成し、ソ
ケット12の一端をこの開口17内に挿入しても良く、
さらに図4(C)に示すように、ソケット12の他端に
段部18を形成し、この段部18に嵌合する開口17を
形成して該開口17内にソケット12を嵌合する等、前
記ソケット12の通路をブラケット14により覆うこと
なく、ソケット12の外周に位置してブラケット14の
固定部15を配置可能であればその取付方法は限定され
ない。なお、ソケット14の他端は、必要に応じてブラ
ケット14の固定部15に溶着、その他の方法により固
着しても良く、また、固着することなく単に接触、当接
ないしは開口17内にソケット12を挿入した状態とし
ても良い。
【0024】また、固定部15には、前記開口17の外
周方向に位置して複数の開孔19、図1に示す実施形態
にあっては4つの開孔19が形成されており、この開孔
19にボルト等を挿入可能とし、前記開孔19の裏側
(固定部15の圧力容器1側の側面)にナット20を溶
着して被連結部材30の後述するフランジを取付可能と
している。
【0025】なお、前記開孔19に圧力容器1側からボ
ルトを挿入して圧力容器の外周方向に突出させ、このボ
ルトを後述する被連結部材30のフランジ31に形成さ
れた開孔35に挿入して、被連結部材30側においてナ
ットを緊締して固着する構成としてもよく、また、ボル
トとナット以外の他の固着手段により固着するものであ
っても良く、ブラケット14により形成された固定部1
5と後述の被連結部材30のフランジ31とを固着可能
な構成であれば他の固着手段により固着するものであっ
ても良い。
【0026】以上のように構成されたブラケット14
は、その脚部16,16(図3に示す実施形態にあって
は脚部16および固定部15の一辺)を圧力容器1の胴
部2表面に溶着等して固着され、ソケット12及びブラ
ケット14により圧力容器1の胴部に被連結部材30を
連結するための連結具10が形成されている。
【0027】なお、図1及び図2に示す実施形態にあっ
ては、ブラケット14により形成される2つの脚部1
6,16を圧力容器1の胴部2の幅方向で対向配置して
圧力容器1の胴部2に固着した構成を示しているが、2
つの脚部16,16を圧力容器1の胴部2の長さ方向で
対向させて圧力容器1の胴部2に取り付けても良く、そ
の取付方法は限定されない。なお、脚部16,16を圧
力容器1の胴部2の長さ方向で対向させて圧力容器1の
胴部2に取り付ける場合には、胴部2に固着される脚部
16,16の一辺を圧力容器1の胴部2の湾曲形状に対
応して湾曲形状に切り欠いても良い。
【0028】以上のようにして圧力容器1の胴部2に取
り付けられた連結具10は、ソケット12とは別体に形
成されたブラケット14により被連結部材30の後述す
るフランジ31を固定するものであるため、ソケット1
2の肉厚内に被連結部材30を取り付けるためのボルト
孔を形成する必要はなく、そのためソケット12の肉厚
を可及的に薄くすることができる。従って、同一径の連
通口13を形成する場合、ソケット12の外径を従来の
ものに比較して小径とすることが可能となる。
【0029】このように、ソケット12の外径を小径に
することができることから、圧力容器1の胴部2に形成
されるソケット挿入口4も同様に小径とすることがで
き、圧力容器1の胴部2を製造する際にソケット挿入口
4の形成部分における変形に対する抵抗力の減少が少な
く圧力容器1の胴部2を真円に近い円筒状に形成するこ
とが容易となる。また、ソケット挿入口4を小径とする
ことにより、ソケット挿入口4に対する挿入方向におけ
るソケット12の厚みを薄くすることができ、圧力容器
1全体の重量を軽減することができると共に圧力容器1
の容量の減少も少なくすることができる。
【0030】〔被連結部材〕以上のように圧力容器1の
胴部2に設けられた連結具10に連結される被連結部材
30の連結端の構造を図5に示す。
【0031】図5に示すように、被連結部材30には、
ソケット12に形成された連通口13と連通する通路3
3が形成されており、この通路33の開口部34におい
て通路33の外周方向に突出するフランジ31を形成し
て、このフランジ31を前記圧力容器1の胴部2に固着
された前記ブラケット14の固定部15に重ねて固定す
ることにより、連通口13と被連結部材30の通路33
とが連通するよう構成されている。
【0032】図5に示す実施形態にあっては、固定部1
5と重合する側におけるフランジ31のフランジ面から
連通口13の開口部23内に嵌合される円筒状の突出部
32を形成し、この突出部32により通路33が連通口
13内に延長されて両者間の連通を確実ならしめてい
る。なお、前記突出部32は必ずしも設ける必要はな
く、被連結部材30の通路33端をフランジ31の重合
側のフランジ面と一致させても良い(図6参照)。
【0033】また、このフランジ31には、固定部15
に形成された開孔19と対応する位置に開孔35が形成
されており、この開孔35内に開孔19に位置してブラ
ケット14に固着されたナット20と螺合するボルト2
1を挿入し得るよう構成されている。
【0034】以上のように形成された被連結部材30の
連結端は、前述のような突出部32が形成されたものに
あっては、この突出部32を連結具10に形成された連
通口13の開口部23内に嵌合し、フランジ31に形成
された開孔35と、ブラケット14の固定部15に形成
された開孔19とを位置合わせして開孔19,35にボ
ルト21を挿入すると共にこのボルト21を回転して固
定部15に固着されたナット20に螺合することによ
り、圧力容器1の胴部2に取り付けられた連結具10
に、被連結部材30が連結される。
【0035】図5に示すように圧力容器1の胴部2に固
着されたソケット12の連通口13が、開口部23側に
おいて圧力容器1側に向かって狭まるテーパ面22を有
する場合には、前記テーパ面22と突出部32外周間で
Oリング40を挟持して連結部分をシールすることがで
きる。
【0036】また、このOリング40に代えて又はOリ
ング40と共に例えば図6に示すようにフランジ31と
ソケット12の他端間にガスケット40’を挟持してシ
ールすることもでき、この場合には被連結部材30側の
連結端に前述の突出部32を設けない構成としても良
く、また、シール材としてOリング40を使用しない場
合にはソケット12の連通口内壁にテーパ面22を設け
ない構成としても良い。
【0037】以上のように構成された本発明の継手構造
を、圧力容器1である圧縮機のレシーバタンク60の胴
部62に被連結部材30(30a,30b)を連結する
めの継手構造として使用した例を図7を参照して説明す
る。
【0038】なお、以下において説明するレシーバタン
ク60は、油噴射式圧縮機に設けられるものであり、圧
縮空気と潤滑油の気液混合流体を導入して圧縮空気と潤
滑油とに分離する気液分離器として使用するものとして
説明するが、本発明の継手構造は、油噴射式圧縮機のレ
シーバタンク60のみならず、同様に気液分離器として
使用される水噴射式圧縮機のレシーバタンクに対しても
適用可能であり、また、圧縮機のレシーバタンクに限定
されず、他の各種タンク等の圧力容器に対して適用可能
である。
【0039】図7において60は油噴射式圧縮機に設け
られるレシーバタンクである。この油噴射式圧縮機と
は、例えば圧縮空気等の圧縮気体を得るに際し図示せざ
る圧縮機本体の圧縮作用空間内に潤滑油を噴射し、この
潤滑油により圧縮作用空間の密封、冷却等を行うもの
で、油噴射式圧縮機のレシーバタンク60は、この圧縮
機本体より吐出された圧縮気体と潤滑油との気液混合流
体を導入し、この導入された気液混合流体を圧縮気体と
潤滑油とに一次分離して導出する。
【0040】このように圧縮機本体より吐出された気液
混合流体が導入されるレシーバタンク60は、圧縮機本
体の吐出口と連通される気液混合流体の導入口65と、
レシーバタンク60内で分離された圧縮空気等の圧縮気
体を導出する空気導出口66、レシーバタンク60内で
分離されてレシーバタンク60の下方に貯まった潤滑油
を導出する潤滑油導出口67を備えており、この空気導
出口66及び潤滑油導出口67において、前述した本発
明の連結具が取り付けられている。
【0041】なお、図7において68は、レシーバタン
ク60の天蓋より垂下された、レシーバタンク60の胴
部62と同心状に配置された円筒状の旋回板で、前記気
液混合流体の導入口65をこの旋回板68とレシーバタ
ンクの胴部62内壁間に開口することにより、この導入
口65を介してレシーバタンク60内に導入された気液
混合流体が旋回板68及びレシーバタンク60の内壁と
に案内されてレシーバタンク60内を旋回し、この旋回
中に油分が分離されてレシーバタンク60の下方に貯ま
るよう構成されている。
【0042】また、前記旋回板68内において上方に向
かって開口する空気管69が、前述の空気導出口66に
おいてレシーバタンク60内に突出するソケット12a
に連結されて連通口13aと連通され、この空気管69
の上端開口より油の分離されたレシーバタンク60内の
圧縮空気が空気管69、空気導出口66を介してレシー
バタンク60外に導出されるよう構成されている。
【0043】また、前記潤滑油導出口67に設けられた
ソケット12bには、レシーバタンク60内において潤
滑油をレシーバタンク60外に導出するための潤滑油管
71が連結されて連通口13bと連通されており、この
潤滑油管71の他端をレシーバタンク60の下方に貯ま
った潤滑油中に没して前記潤滑油導出口67から潤滑油
をレシーバタンク60外に導出し得るよう構成してい
る。
【0044】そして、レシーバタンク60の胴部62外
周において、空気導出口66にはレシーバタンク60か
ら導出された圧縮空気中になお残存する潤滑油を分離す
るためのオイルセパレータ30aが被連結部材として取
り付けられ、このオイルセパレータ30aを通過した圧
縮空気が図示せざる空気作業機等の圧縮空気の供給側に
供給されるよう構成されている。
【0045】また、前記潤滑油口67には、潤滑油を濾
過して潤滑油中に混入したゴミ等を除去するためのオイ
ルフィルタ30bが被連結部材として連結され、このオ
イルフィルタ30bを通過した潤滑油が図示せざる熱交
換器等を介して冷却された後、再度圧縮機本体の圧縮作
用空間に噴射されるよう構成されている。
【0046】以上のように構成されたレシーバタンク6
0において、空気導出口66及び潤滑油導出口67にお
いて被連結部材を連結するための連結具10a,10b
が取り付けられると共に、前記オイルセパレータ30a
及びオイルフィルタ30bが被連結部材として空気導出
口66及び潤滑油導出口67に取り付けられた連結具1
0a,10bに連結されている。
【0047】被連結部材であるオイルフィルタ30b及
びオイルセパレータ30aの連結側の端部には、レシー
バタンク60の胴部62に取り付けられたブラケット1
4a,14bに固着されるフランジ31a,31bが形
成されており、このフランジ31a,31bを、オイル
セパレータ30a及びオイルフィルタ30bのボディー
に直接形成してオイルセパレータ30aに形成された空
気導入路33a及びオイルフィルタ30bに形成された
潤滑油導入路33bの外周方向に突出形成されたものと
することにより、レシーバタンク60の胴部62に形成
された空気導出口66及び潤滑油導出口67にオイルセ
パレータ30a及びオイルフィルタ30bを直接取付可
能に構成している。
【0048】以上のように構成されたレシーバタンク6
0にあっては、レシーバタンク60の胴部62に取り付
けられるソケット12a,12bの外径を可及的に小さ
くすることができ、レシーバタンク60の胴部62に形
成されるソケット挿入口もこのソケット12a,12b
の外径の減少に伴って小径にすることができることか
ら、レシーバタンク60の胴部62をより真円に近い形
状に容易に形成することができる。また、ソケット12
の挿入方向における厚みを薄くすることができ、レシー
バタンク60内に突出したソケット12a,12bによ
り減少される圧力容器の容量が少なくて済み、さらに、
レシーバタンク60の全体重量が減少されると共に、レ
シーバタンク60をコンパクトに仕上げることができ
る。
【0049】特に、オイルセパレータ30aの空気導入
路33a及びオイルフィルタ30bの潤滑油導入路33
b周縁に、空気導出口66及び潤滑油導出口67に取り
付けられた連結具10a,10bと連結するためのフラ
ンジ31a,31bを形成することにより、配管等を介
して接続した場合に比較してレシーバタンク60に取り
付けられたオイルセパレータ30aやオイルフィルタ3
0bがレシーバタンク60の胴部62外周方向に突出す
る長さを短くすることができ、圧縮機内にレシーバタン
ク60を組み込む際にレシーバタンク60が占める面積
を小さくすることができ、全体としてコンパクトな圧縮
機とすることかできる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した本発明の構成により、被連
結部材を連結するために圧力容器に取り付けられるソケ
ットを可及的に小径とすることができた。これにより、
圧力容器の胴部に形成されるソケット挿入口も小径とす
ることができ、従って圧力容器の胴部をより真円に近い
形状に加工することが容易となり、また、ソケットの厚
みを減少させることができると共に、円筒部材内部に突
出したソケットの端部が占める円筒部材内の体積を減少
させて圧力容器の重量の増加と容量の減少とを抑えるこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の継手構造を備えた圧力容器の正面
図。
【図2】 図1のII−II線断面図。
【図3】 ブラケットの変更例を示す要部断面図。
【図4】 ブラケットとソケットとの固着例を示すもの
であり、(A)はブラケットの開口とソケットの連通口
の直径を同一とした例、(B)はブラケットの開口とソ
ケットの外径を同一径とした例、(C)はソケットの一
端に形成された段部をブラケットの開口内に嵌合した
例。
【図5】 被連結部材の連結端部の構造を示す要部断面
図。
【図6】 被連結部材の連結端部の構造の変更例を示す
要部断面図。
【図7】 本発明の継手構造を圧縮機のレシーバタンク
に適用した例を示す説明図。
【図8】 従来の継手構造を備えた圧力容器を示し、
(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線断面図。
【符号の説明】
1 圧力容器 2 胴部 4 ソケット挿入口 5 溶着部 10,10a,10b 連結具 11 ボルト孔 12 ソケット 12a ソケット(空気導出口の) 12b ソケット(潤滑油導出口の) 13 連通口 13a 連通口(空気導出口の) 13b 連通口(潤滑油導出口の) 14 ブラケット 14a ブラケット(空気導出口の) 14b ブラケット(潤滑油導出口の) 15 平坦部 16 脚部 17 開口(ブラケットの) 18 段部 19 開孔 20 ナット 21 ボルト 22 テーパ面 23 開口部(連通口13の) 30 被連結部材 30a オイルセパレータ(被連結部材) 30b オイルフィルタ(被連結部材) 31 フランジ 31a フランジ(オイルセパレータの) 31b フランジ(オイルフィルタの) 32 突出部 33 通路 33a 圧縮空気導入路(通路) 33b 潤滑油導入路(通路) 34 開口部(通路33の) 35 開孔 40 Oリング 40’ ガスケット 60 レシーバタンク 62 胴部 65 導入口 68 旋回板 69 空気管 71 潤滑油管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の圧力容器の胴部に、前記圧力容
    器内に連通される通路を備えた被連結部材を連結するた
    めの継手構造において、 筒状のソケットの一端を、前記圧力容器の胴部に形成さ
    れたソケット挿入口内に挿入するとともに固着して、圧
    力容器内に連通する連通口を形成すると共に、 前記被連結部材を固定するための固定部と、前記固定部
    と前記圧力容器の胴部間を架橋する脚部から成るブラケ
    ットを設け、 前記ブラケットの脚部を前記圧力容器の胴部に固定し
    て、前記ソケットの外周に位置して前記ブラケットの固
    定部を配置したことを特徴とする圧力容器における継手
    構造。
  2. 【請求項2】 前記被連結部材の通路は前記ソケットの
    連通口を介して前記圧力容器内に連通されて成り、前記
    被連結部材の連結端に前記通路の外周方向に突出するフ
    ランジを形成し、前記固定部に前記フランジを固定して
    前記通路の開口部周縁を前記連通口の開口部周縁に圧密
    固定したことを特徴とする圧力容器における継手構造。
  3. 【請求項3】 前記被連結部材の通路の開口部周縁を前
    記フランジの連結端より突出させて前記通路を延長する
    突出部を形成し、前記ソケットの連通口の開口部内に前
    記突出部を嵌合させて前記連通口の開口部内周に前記被
    連結部材の突出部外周を圧密固定したことを特徴とする
    請求項1又は2記載の圧力容器における継手構造。
  4. 【請求項4】 前記ブラケットは、矩形板の少なくとも
    一端部を曲折して前記固定部と前記脚部とが形成されて
    成り、前記固定部に開口を形成し、前記固定部に形成さ
    れた前記開口を前記ソケットの他端における連通口の開
    口部 と位置合わせして前記ブラケットの脚部を前記圧
    力容器の胴部に固定したことを特徴とする請求項1〜3
    いずれか1項記載の圧力容器における継手構造。
  5. 【請求項5】 前記ソケットの他端において前記ソケッ
    トの連通口の内壁を前記圧力容器側に向かって狭まるテ
    ーパ状に形成すると共に、テーパ状に形成された前記連
    通口の内壁と、前記連通口の開口部内に嵌合された被連
    結部材の前記突出部の外周間でシール部材を挟持したこ
    とを特徴とする請求項3記載の圧力容器における継手構
    造。
  6. 【請求項6】 前記ソケットの他端と、前記被連結部材
    の前記フランジ間にシール部材を挟持したことを特徴と
    する請求項2〜4いずれか1項記載の圧力容器における
    継手構造。
  7. 【請求項7】 前記圧力容器が、導入された気液混合流
    体を圧縮ガスと液体とに分離する圧縮機のレシーバタン
    クであり、前記被連結部材が前記レシーバタンクより導
    出された圧縮ガス中の液分を分離する分離器であること
    を特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の圧力容器
    における継手構造。
  8. 【請求項8】 前記圧力容器が、導入された気液混合流
    体を圧縮ガスと液体とに分離する圧縮機のレシーバタン
    クであり、前記被連結部材が前記レシーバタンクより導
    出された液体を濾過する濾過器であることを特徴とする
    請求項1〜6いずれか1項記載の圧力容器における継手
    構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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