JP2001279915A - 木質床材 - Google Patents

木質床材

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JP2001279915A
JP2001279915A JP2000096739A JP2000096739A JP2001279915A JP 2001279915 A JP2001279915 A JP 2001279915A JP 2000096739 A JP2000096739 A JP 2000096739A JP 2000096739 A JP2000096739 A JP 2000096739A JP 2001279915 A JP2001279915 A JP 2001279915A
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JP
Japan
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paper
adhesive
base material
flooring
decorative veneer
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Pending
Application number
JP2000096739A
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English (en)
Inventor
Morio Hayashi
守男 林
Sunao Furuichi
直 古市
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合板からなる基材と、表面の化粧単板との間
に紙を挿入した木質床材において、紙の間で剥離を防止
する木質床材を提供する。 【解決手段】 合板からなる基材1と、この基材1の表
面に熱硬化性樹脂を主とする接着剤を塗着させた紙2
と、さらにその表面に化粧単板3を貼着したものであっ
て、上記紙2は複数の孔4が形成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に化粧単板を
貼着した木質床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合板からなる基材の表面に、突き板から
なる化粧単板を貼着した木質床材では、使用時において
クラックが発生することがある。そこで、クラックの発
生を防止するために、基材と化粧単板の層の間にクラフ
ト紙等の紙を挿入した木質床材が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記木質床材は、挿入
した紙が剥離しないように、紙の上面及び下面に接着剤
を塗布して、紙の上面及び下面から接着剤を塗布するこ
とが行われているが、基材の厚みのばらつき等により熱
圧の際に紙に充分に含浸せずに、紙の間で剥離が生じる
場合がある。
【0004】また、接着剤に、例えば、メラミン等の熱
硬化性樹脂を主とするものを用いた場合に、接着剤の配
合材料であるホルムアルデヒドの残存成分が、接着剤か
ら放散する。上記木質床材は、基材の表面に直接化粧単
板を貼着した場合に比べ、接着剤の層が一層分増すこと
になるため、上記接着剤から放散するホルムアルデヒド
の残存成分の量が多くなるという欠点がある。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、合板からなる基材と、表
面の化粧単板との間に紙を挿入した木質床材において、
紙の間で剥離を防止する木質床材を提供することにあ
る。
【0006】さらに、本発明の他の目的とするところ
は、接着剤から放散するホルムアルデヒドの量を低減し
た木質床材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の木質床材
は、合板からなる基材と、この基材の表面に熱硬化性樹
脂を主とする接着剤を塗着させて貼着した紙と、さらに
その表面に化粧単板を貼着した木質床材において、上記
紙は複数の孔が形成されたものであることを特徴とす
る。上記によって、熱圧の際に紙の上面に塗布した接着
剤と下面に塗布した接着剤がこの孔から侵入して結合す
ると共に、孔の壁面からも紙の内部に含浸するので充分
に含浸されるものである。その結果、上記木質床材は、
紙の間で剥離することを防止できるものである。
【0008】請求項2記載の木質床材は、請求項1記載
の木質床材において、上記紙に形成された孔の孔径が
0.1〜1mmであることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の木質床材は、請求項1又は
請求項2記載の木質床材において、上記紙に形成された
隣接する孔と孔の間隔が2mm以上10mm以下である
ことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の木質床材は、請求項1乃至
請求項3いずれか記載の木質床材において、上記紙が尿
素を含浸したクラフト紙であることを特徴とする。上記
によって、接着剤中のホルムアルデヒドが吸着されるの
で、外気に拡散するホルムアルデヒドの量を低減するこ
とができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1〜4に係る発明
に対応する実施の形態の一例を摸式的に示した断面図で
ある。
【0012】上記木質床材は、合板からなる基材1の表
面に紙2が貼着され、さらにその表面に化粧単板3を貼
着したものである。図中の符号5は、化粧単板3を貼着
した接着層を、符号6は、紙2を貼着した接着層であ
る。
【0013】上記基材1は、繊維方向が異なる単板を一
層毎に、複数層配置したものである。上記基材1は、そ
の表面層に長手方向と平行な繊維方向を有する単板が配
設された平行合板が汎用される。また、上記基材1は、
その側端面に実部を有し、片側の側端面に雄実7を、他
の側端面に雌実8を形成している。
【0014】上記化粧単板3は、床材の表面に木質の化
粧を施すことを目的とした厚みが0.2〜0.3mm程
度の薄い単板であり、天然木をスライスしたものであ
る。
【0015】上記紙2は、目付量が20〜40g/m2
程度のものが好ましく、材料としては例えば、クラフト
紙が挙げられる。上記紙2は、図2に示すように貫通し
た複数の孔4が形成されたものであり、この紙に形成さ
れた孔4の孔径は0.1〜1mmが好ましく、縦方向及
び横方向に隣接する孔と孔の間隔が2mm以上10mm
以下が好ましい。また、上記紙2は、その繊維方向が化
粧単板3の繊維方向とクロスするものが、クラックを発
生し難くする点で好適である。
【0016】また、上記紙2は、尿素を含浸したクラフ
ト紙であることが好ましい。上記紙2に尿素を含浸する
方法は、例えば、粒状の尿素を水で希釈した溶液を、ロ
−ル等で紙2に塗布する方法や、又は、上記溶液中に紙
を浸漬することで行えばよい。上記溶液中の配合比は、
尿素/水で1/9〜4/6が好ましい。また紙2への尿
素の含有量は、10.9〜54.5g/m2 (1〜5g
/尺2 )程度が好ましい。上記尿素を含有した紙2を用
いると、後述の接着剤中のホルムアルデヒドを吸着する
ので、外気に拡散するホルムアルデヒドの量を低減する
ことができるものである。
【0017】上記木質床材の作製にあっては、上記基材
1の表面に接着剤を塗着させて上記紙2を貼着する。上
記接着剤としては、熱硬化性樹脂を主成分として、熱可
塑性材料を配合してなるものであり、例えば、上記熱硬
化性樹脂としてはメラミン樹脂等が挙げられ、上記熱可
塑性材料としてはラテックスが挙げられる。上記接着剤
の塗布量は、87.1〜163.4g/m2 (8〜15
g/尺2 )程度が好ましい。
【0018】さらに、上記木質床材の作製は、さらにそ
の表面に化粧単板3を貼着する。この化粧単板3と紙2
間に用いる接着剤は、上述と同様の熱硬化性樹脂を主成
分として、熱可塑性材料を配合してなる接着剤が挙げら
れるが、基材1と紙2間の接着剤に比べ熱可塑性材料を
多く配合することが好ましい。上記接着剤の塗布量は、
54.5〜109g/m2 (5〜10g/尺2 )程度が
好ましい。
【0019】そして、上記木質床材は、接着剤を介して
上記基材1、紙2、化粧単板3の順に積層して熱圧する
ことで、積層一体化される。上記熱圧の条件としては、
例えば、温度は110〜130℃、圧力は7〜8kg/
cm2 、時間は40〜60秒程度が例示される。
【0020】上記木質床材は、熱圧の際に、紙2の上面
に塗布した接着剤と下面に塗布した接着剤が紙2に形成
した孔4から侵入して結合すると共に、孔4の壁面から
も紙2の内部に含浸するので、接着剤が充分に含浸され
るものである。その結果、上記木質床材は、紙の間で剥
離することを防止できるものである。
【0021】また、上記木質床材は、基材1と化粧単板
3の層の間に紙2を挿入しているので、クラックの発生
を防止することができるものである。
【0022】
【実施例】(実施例1)紙に目付量が30g/m2のク
ラフト紙を用いた。先ず、尿素/水の配合比が3/7の
溶液を用い、上記クラフト紙にこの溶液を32.7g/
2 (3g/尺 2 )程度塗布した。次に、溶液を塗布し
たクラフト紙に、孔径が5mm、孔と孔の間隔が6mmで
縦横に並列して孔を明けた。
【0023】基材は、5層の単板からなる平行合板を、
化粧単板は、厚みが0.2mmのものを用いた。上記平
行合板は、最大と最小の個所で厚みの偏差が0.2mm
であった。接着剤は、メラミン樹脂を主成分としてラテ
ックスを配合したものを用いた。
【0024】基材に、上記接着剤を130.7g/m2
(12g/尺2 )で塗布して上記クラフト紙を重ね、さ
らに、上記接着剤で熱可塑性材料を10%多く配合した
ものを87.1g/m2 (8g/尺2 )で塗布して化粧
単板を重ねて積層体とした。この積層体を温度120
℃、圧力は7.5kg/cm2 、時間は50秒で熱圧し
て木質床材を得た。熱圧後、この木質床材の外観を観察
したが、紙の間での剥離は発生していなかった。また、
この木質床材は、耐クラック性が良好で、ホルムアルデ
ヒドの拡散量も少ないものであった。
【0025】(比較例1)実施例1において、クラフト
紙に孔を形成しなかった以外は、実施例1と同様にして
木質床材を得た。熱圧後、この木質床材の外観を観察し
たところ、紙の間での剥離が3箇所発生していた。
【0026】
【発明の効果】請求項1〜3記載の木質床材は、熱圧の
際に、紙の上面に塗布した接着剤と下面に塗布した接着
剤が紙に形成した孔から侵入して結合すると共に、孔の
壁面からも紙の内部に含浸するので、接着剤が充分に含
浸されるものである。その結果、上記木質床材は、紙の
間で剥離することを防止できる。また、上記木質床材
は、基材と化粧単板の層の間に紙を挿入しているので、
クラックの発生を防止することができるものである。
【0027】さらに、請求項4記載の木質床材は、特
に、接着剤中のホルムアルデヒドを吸着することができ
るので、外気に拡散するホルムアルデヒドの量を低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を摸式的に示した断
面図である。
【図2】同上の紙の斜視図である。
【符号の説明】
1 基材 2 紙 3 化粧単板 4 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 21/06 B32B 21/06 Fターム(参考) 2B002 AA13 BA01 BA11 BB04 BB07 BB11 DA01 2B200 AA01 BA01 BA11 BA19 BB06 CA20 DA04 EA06 EC18 EE13 EF11 FA24 FA31 HA03 2B250 AA05 BA05 CA11 DA04 EA02 EA13 FA07 FA21 FA31 FA37 FA47 GA03 4F100 AH03B AK01G AK36G AP01C AP02A BA03 BA05 BA07 BA10A BA10C CB00 DC11B DG10B EJ81B GB08 JA20B JB13G JK14 JL00 YY00B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合板からなる基材と、この基材の表面に
    熱硬化性樹脂を主とする接着剤を塗着させて貼着した紙
    と、さらにその表面に化粧単板を貼着した木質床材にお
    いて、上記紙は複数の孔が形成されたものであることを
    特徴とする木質床材。
  2. 【請求項2】 上記紙に形成された孔の孔径が0.1〜
    1mmであることを特徴とする請求項1記載の木質床
    材。
  3. 【請求項3】 上記紙に形成された隣接する孔と孔の間
    隔が2mm以上10mm以下であることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の木質床材。
  4. 【請求項4】 上記紙が尿素を含浸したクラフト紙であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載
    の木質床材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009079427A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Daiken Trade & Ind Co Ltd 化粧板及び化粧板の製造方法
JP2009257067A (ja) * 2008-03-25 2009-11-05 Panasonic Electric Works Co Ltd 木質床材
JP2010180632A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Daiken Corp 化粧板及び化粧板の製造方法
CN109227792A (zh) * 2018-09-19 2019-01-18 叶军 榫接式胶合板及其生产方法

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