JP2001279775A - 局部洗浄装置 - Google Patents

局部洗浄装置

Info

Publication number
JP2001279775A
JP2001279775A JP2000089925A JP2000089925A JP2001279775A JP 2001279775 A JP2001279775 A JP 2001279775A JP 2000089925 A JP2000089925 A JP 2000089925A JP 2000089925 A JP2000089925 A JP 2000089925A JP 2001279775 A JP2001279775 A JP 2001279775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tank
local cleaning
nozzle
local
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000089925A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Tatsuta
茂 立田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2000089925A priority Critical patent/JP2001279775A/ja
Publication of JP2001279775A publication Critical patent/JP2001279775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微生物で汚染された洗浄水を局部洗浄用に供
してしまうことをなくして、細菌性化膿や尿路感染症等
を防止する。 【解決手段】 給水経路1上に温水生成用のタンク20
と、タンク20内の水を洗浄水として噴射するノズル2
3とを備える。また、人体を検知する人体検知手段38
と、人体検知手段38による人体検知でタンク20内の
滞留水を排水する強制排水手段とを備える。タンク20
に長時間に亘って滞留していた洗浄水は人体検知時に排
水されてしまい、使用者が局部洗浄を行う時点ではタン
ク20に新たに供給された洗浄水が使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肛門及び肛門周辺
部の洗浄を行う局部洗浄装置関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、肛門と肛内周辺部の洗浄及び
ビデ洗浄のために局部洗浄装置を便器に取り付けること
が行われている。局部洗浄装置はトイレ内に配管されて
いる水道管、あるいは洗浄のために便器に流す水を貯え
たロータンクから水道水などの原水を温水生成用のタン
クに取り入れ、温水とした後に局部洗浄水としてノズル
から噴出するものであり、トイレの使用者が排便や放尿
後に局部洗浄装置に設けた洗浄操作スイッチを操作する
ことによって、局部洗浄水がノズルから局部に噴出され
て局部の汚れが局部洗浄水で洗浄される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、タンク内で長
時間に亘って局部洗浄水が残留した場合、給水(水道
水)中に含まれる次亜塩素酸は時間の経過とともにその
濃度が低下する。特に、温水タンクや配管経路中におい
て、鉄錆等の金属粉や金属イオン、有機成分が混入した
場合、次亜塩素酸の濃度低下は著しくなる。これは給水
(水道水)の殺菌能力の低下を意味する。
【0004】一方、洗浄水を噴出させるノズルには排便
時に糞尿が付着したり、局部洗浄時に飛散した洗浄汚水
が付着するが、糞尿等には大腸菌や緑膿菌、ブドウ球菌
等の日和見感染菌が存在しており、これらでノズルが汚
染されると、ノズルを経由して温水生成用タンク等の給
水流路に於ける殺菌能力の低下した洗浄水中で同細菌が
繁殖することになり、そしてこのような微生物が増殖し
た局部洗浄水で局部を洗浄すれば、局部に細菌性化膿や
尿路感染症等を引き起こす可能性がある。
【0005】本発明は上記の点を鑑みてなされたもので
あり、微生物で汚染された洗浄水を局部洗浄用に供して
しまうことがなくて、細菌性化膿や尿路感染症等を防止
することができる局部洗浄装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、給水
経路上に温水生成用のタンクと、タンク内の水を洗浄水
として噴射するノズルとを備えている局部洗浄装置にお
いて、人体を検知する人体検知手段と、人体検知手段に
よる人体検知でタンク内の滞留水を排水する強制排水手
段とを備えていることに第1の特徴を有しており、排水
スイッチと排水スイッチの操作によりタンク内の滞留水
を排水する強制排水手段を備えていることに第2の特徴
を有しており、タイマーと、タイマーによる計時で一定
時間経過毎にタンク内の滞留水を排水する強制排水手段
とを備えていることに第3の特徴を有しており、さらに
タイマーと、局部洗浄動作後のタイマーによる計時で一
定時間経過毎にタンク内の滞留水を排水する強制排水手
段とを備えていることに第4の特徴を有している。
【0007】タイマーを備えているものにおいては、強
制排水手段によるタンク内の水の排水動作よりも、使用
者からの指示による局部洗浄動作を優先させておくこと
が望ましい。
【0008】そして、タンクに供給する洗浄水は水道水
であることが望ましく、また、強制排水手段がタンク内
の滞留水をノズルを通じて排出するものであることが望
ましい。
【0009】強制排水手段がノズルに洗浄水を噴射して
ノズルを洗浄する第2ノズルを備えていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施形態の一例に基
づいて説明すると、図2並びに図3に示す局部洗浄装置
Aは、便器36上にセットされる局部洗浄機本体2に便
座7、便蓋8、動作手段収納部33などを設けたものと
して形成されていて、局部洗浄機本体2の両側に設けた
一対の支持部30の内側面に便座7の取付片31及び蓋
体8の取付片32を枢着することによって、便座7及び
蓋体8は局部洗浄機本体2に対して上下回動自在となっ
ている。
【0011】上記一方の支持部30の外面に一体に形成
されて便座7及び蓋体8の側方に位置する動作手段収納
部33は、その上面に複数個の操作キー35を有する操
作部5を備えており、使用者が操作キー35を操作する
ことによって、局部洗浄装置Aの動作を制御することが
できるようになっている。図2中の12は便器36を洗
浄するために流す便器洗浄水を貯めるロータンク、9は
局部洗浄装置A用の電源コードである。
【0012】上記動作手段収納部33の後面にはフレキ
シブルホース10と分岐水栓11とを介してトイレの水
道配管37に接続されているストレーナ部13が配され
ており、水道配管37により供給される水道水が分岐水
栓11において、ロータンク配管(図示省略)を通じて
ロータンク12に供給される主流と、ストレーナ部13
を通じて局部洗浄機本体2が内蔵するタンク20に供給
される支流とに分流される。ロータンク12に入った水
は、便器洗浄水として排便や放尿後における便器36内
の汚物洗浄に利用され、タンク20に入った水は該タン
ク20内において加熱されて温水とされて局部洗浄に使
用される。
【0013】上記動作手段収納部33には、図4に示す
ような便座温度調整手段38と洗浄手段39と操作手段
40、及び主制御手段41が収納されている。
【0014】操作手段40は上記の操作キー35と電気
的に接続される電気回路で形成されており、同じく電気
回路で構成される主制御手段41に電気的に接続されて
いる。操作キー35には、局部の洗浄を行う際に操作さ
れる局部洗浄操作キー35a、局部洗浄水の水量を変更
する際に操作される手動アップダウン式の洗浄流量操作
キー35b、局部洗浄水の水温を変更する際に操作され
る手動アップダウン式の洗浄水温操作キー35c、便座
7の温度を変更する際に操作する便座温度キー35d、
温風の吹き出しを開始する際或いは温風の温度や流量変
更する際などに操作される温風操作キー35eなどがあ
り、使用者がこれらの操作キー35を操作することによ
って、キー入力情報(操作信号)が主制御手段41に伝
えられるようになっている。
【0015】便座温度調整手段38は主制御手段41と
電気的に接続される電気回路で形成されており、着座検
出手段38aと便座温度可変手段38bと便座温度検出
手段38cとを具備している。着座検出手段38aは着
座センサーを具備しており、この着座センサーで使用者
が便座7に着座したことを検出し、検出結果を主制御手
段41に送る。便座温度可変手段38bは主制御手段4
1からの便座温度の変更指示を受けるとともにこの変更
指示に基づいて便座7に収納されたヒーターへの供給電
力を調整して便座7の温度を変更したり指示された温度
に保つ。便座温度検出手段38cは温度センサーを具備
しており、この温度センサーで便座7の温度を検出し、
検出結果を主制御手段41に送る。
【0016】洗浄手段39は主制御手段41と電気的に
接続される電気回路で形成されており、洗浄流量可変手
段39aを具備している。洗浄流量可変手段39aは局
部洗浄装置Aに設けたノズル23から噴射する局部洗浄
水の水量の変更指示を主制御手段41から受けるととも
にこの変更指示に基づいて局部洗浄装置Aに設けたポン
プ22を操作してノズル23から噴射する局部洗浄水の
水量を変更したり指示された水量に保ったりする。
【0017】主制御手段41は、便座7に着座している
使用者の指示に従って便座7の温度制御やノズル23か
らの局部洗浄水の噴出や洗浄動作の制御といった上記各
制御を行うもので、操作キー35の操作により操作手段
40に入力された変更指示を受けて、便座温度や洗浄流
量などの制御量を操作手段40における変更量に基づい
て変更するように、便座温度調整手段38や洗浄手段3
9に指示を出力する。
【0018】主制御手段41の動作や制御は内蔵されて
いるマイクロコンピュータなどに格納されたプログラム
に沿って行われる。局部洗浄機本体2の内部にはストレ
ーナー部13からタンク20を経てノズル23に至るま
での給水経路1がホースやパイプ等で形成されている。
【0019】また図5に示すように上記給水経路1上に
は給水電磁弁19とタンク20とポンプ22がこの順で
設けられている。給水電磁弁19は主制御手段41から
送られてくる指示により開閉動作が制御されるものであ
り、その開閉動作により給水経路1が通水状態と非通水
状態とに切り替えられる。
【0020】タンク20はストレーナ部13を通じて供
給された水(局部洗浄水45)を加熱して温水とするも
ので、ヒーター等の加熱手段が設けられている。局部洗
浄水45の温度は主制御手段41で加熱手段の発熱温度
を制御することで調節される。
【0021】ポンプ22は局部洗浄水45をノズル23
へ圧送するためのもので、主制御手段41による指示に
応じて局部洗浄水45の圧送量等を調節することができ
るものが用いられている。そして局部洗浄水45を吐出
するためのノズル23は洗浄水の水圧あるいやモータ駆
動などで伸縮するものとなっている。
【0022】図1,4,8に基づいて上記局部洗浄装置
Aの動作を説明する。まず、使用者が便座7に着座する
と着座検知手段38aで検出され、主制御手段41から
の指示でポンプ22が作動するとともに給水電磁弁19
が開く。
【0023】そしてポンプ22の作用でタンク20内の
局部洗浄水45がノズル23へと送られる。ただし、こ
の時のポンプ22の動作は、ノズル23への局部洗浄水
45の供給圧が低くて、ノズル23から吐出する局部洗
浄水45が局部にまで届くことはなく、タンク20内の
水の排水のためのものであり、この時に排出される局部
洗浄水45は、前回の局部洗浄装置Aの使用後にタンク
20内に残留していた残留水である。またノズル23は
伸長せず収縮したままであり、ノズル23から噴出され
る局部洗浄水45の単位時間あたり流量(噴出量)は局
部洗浄時よりも低流量である。更に局部洗浄水45の排
水の開始から主制御手段41に内蔵されるタイマー90
で計時が開始される。
【0024】そして、タイマー90により所定の一定時
間が計時されると、タンク20内の局部洗浄水45の排
水が完了し、主制御手段41からの指示でポンプ22が
停止するとともに給水電磁弁19が閉じて局部洗浄装置
Aは待機モードとなり、使用者が局部洗浄スイッチ(局
部洗浄操作キー35a)を操作するまでこの状態で待機
している。
【0025】次に、排便後に使用者が局部洗浄スイッチ
を操作してONにすると、主制御手段41からの指示で
ノズル23が伸長するとともにポンプ22が作動し、さ
らに給水電磁弁19が開く。そしてポンプ22の作用で
ノズル23から局部洗浄水45が局部に向かって噴射さ
れて局部の洗浄が行われる。
【0026】ノズル23への局部洗浄水45の供給は、
局部洗浄機本体2に内蔵されたタンク20からポンプ2
2を介して行われ、タンク20内で局部洗浄水45が加
熱されて温水となる。またタンク20への局部洗浄水4
5の供給は、開かれた給水電磁弁19を介してストレー
ナ部13から行われる。
【0027】この後、使用者が停止スイッチ(局部洗浄
操作キー35a)を操作すると、主制御手段41からの
指示でポンプ22が停止するとともにノズル23が収縮
し、給水電磁弁19が閉じる。このようにして局部の洗
浄が終わり、局部洗浄装置Aは待機状態(待機モード)
となる。
【0028】局部洗浄を行う前に人の局部洗浄装置Aの
使用を検知し、この検知に基づいてタンク20内に残留
する局部洗浄水45を排水してしまうものである。従っ
て、長期間に亘ってタンク20に残留していたために遊
離塩素がほぼ完全に消費され、これによって微生物が増
殖して汚染されている虞が高い局部洗浄水45で局部の
洗浄を行ってしまうことがないものであり、しかも実際
の局部洗浄は、殺菌力を有した水道水(一般に0.1m
g/l以上の次亜塩素酸を含有)をタンク20に導入し
て、これを加熱してノズル23に供給することで行うた
めに、タンク20内に万が一、微生物が残留していても
水道水中に含まれる次亜塩素酸によって殺菌されるため
に、衛生的な局部洗浄水45で局部を洗浄することがで
きるものである。尚、上記の実施の形態では、残留して
いた局部洗浄水45の排出をノズル23から行うように
しているが、他の排出経路を別途設けて、ここから残留
水を排出するようにしてもよい。
【0029】図6及び図7に他例を示す。この局部洗浄
装置Aは上述のものに排水スイッチ91を設けたもので
ある。例えば、局部洗浄機本体2の操作部95に設けた
排水スイッチ91は、主制御手段41に電気的に接続さ
れている。その他の構成は上述のものと同じであるが、
タンク20内に残留した局部洗浄水45を排水する際の
主制御手段41の制御が異なり、ここでは使用者が排水
スイッチ91を操作した場合にのみ、タンク20内に残
留している局部洗浄水45の排水がなされる。このため
に、使用者が便座7に着座したことが着座検出手段38
aで検出されて局部洗浄装置Aが待機モードとなるだけ
で、タンク20内の水の排水がなされることはなく、排
水スイッチ91を操作することなく局部洗浄スイッチ
(局部洗浄操作キー35a)を操作すれば、局部の洗浄
動作が行われる。
【0030】この場合、局部洗浄装置Aの使用者が排水
スイッチ91を操作することによりタンク20内の局部
洗浄水45を排水するので、タンク20内に残留してい
る局部洗浄水45が微生物で汚染されている虞があると
使用者が判断した場合にはタンク20内の局部洗浄水4
5を排水し、タンク20内に残留している局部洗浄水4
5が微生物で汚染されている虞がなくて衛生的と判断し
た場合には、タンク20内の局部洗浄水45を排水しな
いようにすることができ、使用者がタンク20内の局部
洗浄水45を排水するか否かを選択することができて局
部洗浄水45の無駄な排水を少なくすることができる。
なお、タンク20内に残留している局部洗浄水45が微
生物で汚染されている虞がないと判断することができる
場合は、例えば、残留遊離塩素の濃度の高い水道水を用
いている場合や、タンク20での局部洗浄水45の滞留
時間が短い(局部洗浄装置Aの使用頻度が高い)場合な
どである。
【0031】図8にさらに他例を示す。この局部洗浄装
置Aは、基本構成は図2〜図5に示すものと同じである
が、主制御手段41による排水制御として、局部洗浄装
置Aの電源が入れられる(ONされる)と主制御手段4
1に内蔵されたタイマー90が作動して計時を開始し、
タイマー90による計時で所定の一定時間が経過すると
主制御手段41からの指示でポンプ22が作動するとと
もに給水電磁弁19が開き、ポンプ22の作動でノズル
23からタンク20内の局部洗浄水45が局部へ噴射し
ないように排水される。また、局部洗浄水45の排水の
開始から主制御手段41に内蔵されるタイマー90で計
時が開始され、タイマー90により所定の一定時間が計
時されるとタンク20内の局部洗浄水45の排水が完了
し、主制御手段41からの指示でポンプ22が停止する
とともに給水電磁弁19が閉じて局部洗浄装置Aが待機
モードとなる。また、待機状態の開始からタイマー90
による計時が再び始まり、局部の洗浄が行われずに所定
の一定時間が経過すると、主制御手段41からの指示で
再びタンク20内に残留する局部洗浄水45の排水が行
われる。待機モード中に局部洗浄スイッチ(局部洗浄操
作キー35a)を操作すれば、図9に示す局部の洗浄動
作が割り込み実行される。なお、タンク20内に残留し
た局部洗浄水45の排水を行っている間に局部洗浄スイ
ッチが操作された場合には、局部洗浄水45の排水を停
止して、局部洗浄動作に移行するようにして、局部洗浄
動作を優先させておくことが好ましい。
【0032】タイマー90による計時で所定の一定時間
経過毎にタンク20内の局部洗浄水45の排水が行われ
るものであり、定期的に自動的にタンク20内の排水が
なされることから、常に衛生的な状態に局部洗浄水を維
持して局部に供給することができる。特に、局部洗浄装
置Aを長時間使用せず、タンク20内の排水が行われな
いとタンク20内に微生物による生物膜が形成されてし
まい、通常の排水では微生物を完全に容易に取り除くこ
とができなくなるが、定期的にタンク20内の排水を行
うことによってこのような問題の発生を避けることがで
きる。しかも、タンク20内の局部洗浄水45における
微生物の増殖が水道水レベルを超えない範囲に維持する
ことができるように、タイマー90による計時時間を設
定することによって、常に衛生的な状態に局部洗浄水4
5を維持することができるとともに、無駄に排水を行っ
てしまうことを避けることができて、節水を図ることが
できる。
【0033】タイマー90の計時開始は、図10に示す
ように、局部洗浄が終わった後、あるいはタンク20内
に残留する局部洗浄水45の排水が終わった後としても
よい。つまり、局部洗浄が終わった時点あるいはタンク
20内に残留する局部洗浄水45の排水が終わった時点
で、主制御手段41に内蔵されたタイマー90が作動し
て計時を開始するとともに待機状態となってこの状態で
使用者が局部洗浄スイッチ(局部洗浄操作キー35a)
を操作するまで待機しており、局部洗浄スイッチが操作
されると、前述のような局部洗浄動作が実行される。そ
して局部洗浄が終了すると、タイマー90がリセットさ
れるとともにタイマー90により計時が再び始まり待機
状態となる。
【0034】待機状態中に局部洗浄が行われずに、タイ
マー90による計時で所定の一定時間が経過すると、主
制御手段41からの指示でポンプ22が作動するととも
に給水電磁弁19が開き、ポンプ22の作動でノズル2
3からタンク20内の局部洗浄水45が局部へ噴射され
ないように排水される。局部洗浄水45の排水の開始か
ら主制御手段41に内蔵されるタイマー90で計時が開
始され、所定の一定時間が計時されると、タンク20内
の局部洗浄水45の排水が完了し、主制御手段41から
の指示でポンプ22が停止するとともに給水電磁弁19
が閉じて局部洗浄装置Aが待機状態(待機モード)とな
る。またタイマー90がリセットされるとともにタイマ
ー90による計時が再び始まる。このようにして局部の
洗浄或いは排水が行われた後、タイマー90による計時
で所定の一定時間経過後にタンク20内の局部洗浄水4
5の排水が行われる。
【0035】この実施の形態では、局部の洗浄或いは排
水が行われた後、所定の一定時間が経過すればタンク2
0内の局部洗浄水45の排水が行われるので、定期的に
自動的にタンク20の排水を行うことができ、常に衛生
的な状態に局部洗浄水45を維持して局部に供給するこ
とができる。また、タイマー90による計時開始を局部
洗浄或いは排水の完了時点としているために、排水動作
は常にタンク20内に所定時間水が滞留してしまってい
る時点でなされることになる。従って、この場合におい
ても、タンク20内に微生物による生物膜が形成されて
しまうようなことがない。
【0036】図11に他の実施形態の一例を示す。ここ
では局部洗浄機本体2の内部の給水主経路1上に給水切
替弁92とタンク20とポンプ22を設けているととも
に、給水切替弁92から分岐する切替流路上にポンプ9
3とノズル94とを設けている。上記給水切替弁92は
主制御手段41から送られてくる指示により切替動作が
制御されるもので、その切替動作により給水経路1が局
部洗浄用のノズル23への通水状態と、上記ノズル23
の洗浄用のノズル94への通水状態、そして非通水状態
とが切り替えられる。ポンプ93は局部洗浄水45を給
水切替経路内で圧送してノズル94からノズル23に向
けて噴射させる作用を有するものであって、主制御手段
41で局部洗浄水45の圧送量等が制御されるものであ
り、このようにポンプ93による局部洗浄水45の圧送
量が制限されることによって、ノズル94からの水流量
等が制御される。
【0037】図12は上記のものにおける動作フローの
一例を示しており、使用者が便座7に着座すると着座検
知手段38aで検出され、主制御手段41からの指示で
ポンプ22が作動するとともに給水切替弁92が非通水
状態からノズル23側への通水状態に切り替えられ、ポ
ンプ22の作動でノズル23からタンク20内の局部洗
浄水45が局部へ噴射しないように排水される。このと
きに排水される局部洗浄水45は前回の局部洗浄装置A
の使用後にタンク20内に残留する残留水である。また
ノズル23は伸長せず収縮したままであり、ノズル23
から噴出される局部洗浄水45の流量(噴出量)は局部
洗浄時よりも低流量である。更に局部洗浄水45の排水
の開始から主制御手段41に内蔵されるタイマー90で
計時が開始され、所定の一定時間が計時されると、タン
ク20内の局部洗浄水45の排水が完了し、主制御手段
41からの指示でポンプ22が停止するとともに給水切
替92が閉じて局部洗浄装置Aが待機モードとなる。
【0038】この状態で使用者が局部洗浄スイッチ(局
部洗浄操作キー35a)を操作するまで待機している。
このようにしてタンク20内の微生物で汚染されている
可能性のある局部洗浄水45を排除することができると
ともに、ノズル23の洗浄を行って目詰まり等の防止を
行うことができる。
【0039】次に、排便後に使用者が局部洗浄スイッチ
を操作してONにすると、主制御手段41からの指示で
ノズル23が伸長するとともにポンプ22が作動し、さ
らに給水切替弁92がノズル23側への通水状態に切り
替える。そしてポンプ22の作動でノズル23から局部
洗浄水45が局部に向かって噴射されて局部の洗浄が行
われる。ノズル23への局部洗浄水45の供給は、タン
ク20からポンプ22を介して行われ、タンク20内で
局部洗浄水45が加熱されて温水となる。
【0040】この後、使用者が停止スイッチ(局部洗浄
操作キー35a)を操作すると、主制御手段41からの
指示でポンプ22が停止するとともにノズル23が収縮
する。更に引き続いてポンプ93が作動し、更に給水切
替弁92がノズル94側への通水状態に切り替える。そ
してポンプ93の作動でノズル94から局部洗浄水45
がノズル23に向かって噴射されてノズル23の洗浄が
行われる。この時、タイマー90が作動して計時を開始
し、所定の一定時間が経過すると、主制御手段41から
の指示でポンプ93が停止して給水切替弁92が非通水
側に切り替えられて待機状態となる。
【0041】この場合、局部の洗浄が行われた後、タイ
マー90による計時で所定の一定時間だけノズル94か
らの局部洗浄水45をノズル23に噴射してノズル23
の洗浄を行うものであり、勢いのある局部洗浄水45で
ノズル23に吹き付けるために、局部洗浄時にノズル2
3に付着した汚物を洗い落とすことができ、常に衛生的
な状態にノズル23を維持することができる。
【0042】特に、ノズル23に汚物が付着しているこ
とにより、ノズルからノズル配管流路の洗浄水を介して
細菌等が温水タンク内に移行して増殖するが、汚物付着
直後にノズルを水道水で洗浄することで、汚物の洗浄が
容易に行えるほか、細菌が洗浄流路を介して温水タンク
に移行することを防いで更に殺菌することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明において
は、給水経路上に温水生成用のタンクと、タンク内の水
を洗浄水として噴射するノズルとを備えている局部洗浄
装置において、人体を検知する人体検知手段と、人体検
知手段による人体検知でタンク内の滞留水を排水する強
制排水手段とを備えていることから、人体検知手段によ
る人体検知により、タンクに長時間に亘って滞留してい
た洗浄水は排水されてしまい、使用者が局部洗浄を行う
時点ではタンクに新たに供給された洗浄水が使用される
ものであり、このためにタンクに滞留することで遊離塩
素が完全に消費されてしまっていることから微生物が増
殖して汚染されている虞のある水で局部洗浄を行ってし
まうことがないものであり、局部洗浄は常に衛生的な洗
浄水で行うことができて、局部に細菌性化膿や尿路感染
症等を発生させないようにすることができる。
【0044】また請求項2の発明においては、排水スイ
ッチと排水スイッチの操作によりタンク内の滞留水を排
水する強制排水手段を備えていることから、局部の洗浄
を行う前に排水スイッチの操作でタンク内の水を排水し
てしまうことで、タンクに滞留していた洗浄水ではな
く、新たにタンクに供給された洗浄水を使用して局部洗
浄を行うことができて、局部に細菌性化膿や尿路感染症
等を発生させないようにすることができるものであり、
しかも、局部洗浄装置の使用者がタンク内の水を排水す
るか否かを選択することができるために、無駄な排水を
少なくすることができる。
【0045】そして、請求項3の発明においては、タイ
マーと、タイマーによる計時で一定時間経過毎にタンク
内の滞留水を排水する強制排水手段とを備えているか
ら、微生物で汚染されている虞のある水は定期的に自動
的に排水されてしまうものであり、局部洗浄に使用する
タンク内の洗浄水は常に所定時間内しかタンク滞留して
いないものとなるために、局部洗浄用の水を常に衛生的
な状態に維持して局部に供給することができる。特に、
タンク内に洗浄水が長時間滞留すると、タンク内に微生
物による生物膜が形成されてしまい、通常の排水では微
生物を完全に取り除くことができなくなってしまうが、
定期的にタンク内の排水がなされることから、生物膜の
発生による問題を招くことがないものである。
【0046】さらに請求項4の発明においては、タイマ
ーと、局部洗浄動作後のタイマーによる計時で一定時間
経過毎にタンク内の滞留水を排水する強制排水手段とを
備えていることから、この場合においても、微生物で汚
染されている虞のある水は定期的に自動的に排水されて
しまうものであり、局部洗浄に使用するタンク内の洗浄
水は常に所定時間内しかタンク滞留していないものとな
るために、局部洗浄用の水を常に衛生的な状態に維持し
て局部に供給することができるとともに、生物膜の発生
による問題を招くこともないものであり、さらには局部
洗浄動作後の計時であって、局部洗浄動作と無関係にタ
イマー設定による排水動作がなされるものに比して、無
駄な排水がなくなるものである。
【0047】タイマーを備えているものにおいては、強
制排水手段によるタンク内の水の排水動作よりも、使用
者からの指示による局部洗浄動作を優先させておくこと
が、局部洗浄装置の使用者が局部洗浄を欲しているとき
に局部洗浄動作を確実に行わせることができる。
【0048】タンクに供給する洗浄水は水道水であるこ
とが望ましく、この場合、次亜塩素酸を含有して殺菌力
を有している水道水により、タンク内の水の排水後に微
生物が万が一に残留していても殺菌することができ、タ
ンク内を常に衛生的な状態に維持して局部に供給するこ
とができる。
【0049】また、強制排水手段はタンク内の滞留水を
ノズルを通じて排出するものであることが望ましい。タ
ンクからノズルに至るまでの流路上の全ての水を排水し
てしまうことができる。
【0050】強制排水手段がノズルに洗浄水を噴射して
ノズルを洗浄する第2ノズルを備えていてもよい。この
場合、ノズル外面に付着した汚物を洗い流して物理的に
洗浄することができるととともに第2ノズルから供給す
る水が水道水であって、タンク内の滞留水だけでなく、
タンクに新たに供給した水道水の一部を第2ノズルから
噴出させると、水道水の塩素にてノズル表面を殺菌する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す動作のフローチ
ャートである。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の斜視図である。
【図4】同上の制御手段を示すブロック図である。
【図5】同上の局部洗浄時の動作を示す説明図である。
【図6】他例の斜視図である。
【図7】同上の制御手段を示すブロック図である。
【図8】さらに他例の排水時の動作を示すフローチャー
トである。
【図9】同上の局部洗浄時の動作を示すフローチャート
である。
【図10】別の例の排水時の動作を示すフローチャート
である。
【図11】異なる例の動作を示す説明図である。
【図12】同上の排水時の動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 給水経路 20 タンク 22 ポンプ 23 ノズル 41 主制御手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水経路上に温水生成用のタンクと、タ
    ンク内の水を洗浄水として噴射するノズルとを備えてい
    る局部洗浄装置において、人体を検知する人体検知手段
    と、人体検知手段による人体検知でタンク内の滞留水を
    排水する強制排水手段とを備えていることを特徴とする
    局部洗浄装置。
  2. 【請求項2】 給水経路上に温水生成用のタンクと、タ
    ンク内の水を洗浄水として噴射するノズルとを備えてい
    る局部洗浄装置において、排水スイッチと排水スイッチ
    の操作によりタンク内の滞留水を排水する強制排水手段
    とを備えていることを特徴とする局部洗浄装置。
  3. 【請求項3】 給水経路上に温水生成用のタンクと、タ
    ンク内の水を洗浄水として噴射するノズルとを備えてい
    る局部洗浄装置において、タイマーと、タイマーによる
    計時で一定時間経過毎にタンク内の滞留水を排水する強
    制排水手段とを備えていることを特徴とする局部洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 給水経路上に温水生成用のタンクと、タ
    ンク内の水を洗浄水として噴射するノズルとを備えてい
    る局部洗浄装置において、タイマーと、局部洗浄動作後
    のタイマーによる計時で一定時間経過毎にタンク内の滞
    留水を排水する強制排水手段とを備えていることを特徴
    とする局部洗浄装置。
  5. 【請求項5】 強制排水手段によるタンク内の水の排水
    動作よりも、使用者からの指示による局部洗浄動作を優
    先させていることを特徴とする請求項3または4記載の
    局部洗浄装置。
  6. 【請求項6】 タンクに供給する洗浄水は水道水である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の
    局部洗浄装置。
  7. 【請求項7】 強制排水手段は、タンク内の滞留水をノ
    ズルを通じて排出するものであることをことを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかの項に記載の局部洗浄装置。
  8. 【請求項8】 強制排水手段は、ノズルに洗浄水を噴射
    してノズルを洗浄する第2ノズルを備えていることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の局部洗浄
    装置。
JP2000089925A 2000-03-28 2000-03-28 局部洗浄装置 Pending JP2001279775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000089925A JP2001279775A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 局部洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000089925A JP2001279775A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 局部洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001279775A true JP2001279775A (ja) 2001-10-10

Family

ID=18605608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000089925A Pending JP2001279775A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 局部洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001279775A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231789A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Toto Ltd 衛生洗浄装置及びトイレ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231789A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Toto Ltd 衛生洗浄装置及びトイレ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI547624B (zh) Sanitary cleaning device
TWI473927B (zh) Sanitary cleaning device
TWI499706B (zh) Sanitary cleaning device
JP4822127B2 (ja) 浴室洗浄装置及び浴室ユニット
TW201105841A (en) Sanitary washing device
JP4673383B2 (ja) 浴槽等自動洗浄システム
KR102003747B1 (ko) 배설물 처리장치의 세척 및 소독 방법 및 이를 이용하는 배설물 처리장치
JPH1136394A (ja) オゾン水生成装置を備える洗面化粧台
JP5617151B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP5660519B2 (ja) 衛生洗浄装置
CN108071137B (zh) 洗面台
JP2001279775A (ja) 局部洗浄装置
JPH10311078A (ja) 人体局部洗浄装置
JP2009189453A (ja) 浴室殺菌ユニット及び浴室の殺菌方法
JP2008169570A5 (ja)
JP3807215B2 (ja) 局部洗浄装置
KR200464137Y1 (ko) 온수세정기의 살균장치
JP5532412B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2002356896A (ja) ノズル洗浄機能を有した衛生洗浄装置
JP2004116151A (ja) 衛生洗浄装置
JP7435030B2 (ja) 小便器
JP4306404B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP4407213B2 (ja) 衛生洗浄装置
JPH11124891A (ja) 人体局部洗浄装置
CN215191163U (zh) 一种洗手机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040716

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061219