JP2001279393A - 被研磨性に優れた軸受鋼 - Google Patents

被研磨性に優れた軸受鋼

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JP2001279393A
JP2001279393A JP2000094595A JP2000094595A JP2001279393A JP 2001279393 A JP2001279393 A JP 2001279393A JP 2000094595 A JP2000094595 A JP 2000094595A JP 2000094595 A JP2000094595 A JP 2000094595A JP 2001279393 A JP2001279393 A JP 2001279393A
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carbonitrides
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JP2000094595A
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Yukitaka Mizuno
幸隆 水野
Toshiaki Takashima
敏昭 高嶋
Sadayoshi Furusawa
貞良 古澤
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Nippon Koshuha Steel Co Ltd
Original Assignee
Nippon Koshuha Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、玉軸受のような転がり軸受に使用
される軸受材料で、転動体の仕上げ研磨加工において、
高精度高能率の研磨加工を可能にする鋼材を提供して、
軸受の生産性向上・性能向上に寄与するものである。 【解決手段】 本発明の軸受鋼は、重量%でC:0.6
〜1.2%、Si:0.1〜2.0%、Mn:0.1〜
2.0%、Cr:0.8〜14.0%を含有し、残部が
Feおよび不可避的不純物からなり、該不可避的不純物
として存在するTiを主成分とする炭窒化物の圧延方向
の長さと個数の関係が、被検面積200mm2 中で10
μm以上25μm未満のものがn1 個、25μm以上5
0μm未満のものがn2 個、50μm以上75μm未満
のものがn3 個、75μm以上のものがn4 個存在し、
介在物指数NをN = 2n1 +5n2 +10n3 +15n
4 としたときに、10≦N≦80とした被研磨性に優れ
た軸受鋼である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉軸受のような転
がり軸受に使用される軸受材料に係わるものであって、
特に転動体の仕上げ研磨加工において、高精度、高能率
の研磨加工を可能にする軸受鋼材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種産業用機械の軸受に使用される軸受
鋼には、高い負荷に耐える強い強度と硬くて耐摩耗性に
富んだ特性が要求されることから、焼入性を高めた高炭
素のマンガン鋼やクロム鋼が使用されている。軸受鋼に
は上記の本来の特性の他にも、球やコロに加工して使用
することから被切削性や、被研磨性に優れた特性も要求
されている。さらに最近では精密機械用途に対応するた
めに、適度の耐食性や軸受として使用した場合に発生す
る振動や騒音を抑制する静粛性も求められるようになっ
てきた。このように高度な特性が要求される軸受鋼は、
製鋼段階から真空熔解・精錬等の高度な手段を駆使し、
非金属介在物の少ない清浄度の高い素材を使用したうえ
で、厳密に管理された熱処理を施し、精密加工されて軸
受けとして使用されるに至る。
【0003】鋼中の非金属介在物は、材料強度、特に耐
衝撃強度や耐摩耗性に悪影響を与えるばかりでなく、被
切削性や被研磨性にも重要な影響を及ぼしている。この
ため軸受鋼の被切削性や被研磨性を改善するため、鋼中
の不純物の量を厳しく限定したり、さらには非金属介在
物の量を厳しく限定することが提案されている。鋼中の
非金属介在物は、主として脱酸工程で生成するアルミナ
を主体とする脱酸生成物と耐火物の混入などによるマグ
ネシアを主体とする酸化物、その他にもマンガンの硫化
物及びチタン等の窒化物や炭化物も存在する。
【0004】鋼中の非金属介在物の量を規定して被切削
性や被研磨性を改善しようとする試みは、例えば特開昭
63‐143239公報や特開昭63‐33545公報
が知られている。特開昭63‐143239公報に開示
された技術は、ノイズ(騒音)の低い軸受鋼を主たる目
的とし、適度の耐食、耐摩耗性を具備し、かつ焼入性が
大きく被切削性や被研磨性にも優れた軸受鋼を開示して
いる。すなわち、鋼の組成を重量%でC:0.50〜
0.90%、Si:0.90%以下、Mn:1.00%
以下、Ni:1.20%以下、Cr:6.00〜9.0
0%、S:0.006%以下、O:50ppm以下およ
び(1/2W+Mo):0.20〜3.0%、V:0.
03〜1.00%のうち1種又は2種を含有し、残部が
実質的にFeからなる組成に限定した鋼種を開示してい
る。このように組成限定する理由は、CはCr、W、M
o、V等の炭化物形成元素との間に炭化物を形成し、耐
摩耗性を高めたために必要な量であり、Cr、W、M
o、V等は巨大炭化物や縞状偏析を抑止するために、上
限を設けたとしている。特に、Vは含有量が多すぎると
VC系巨大炭化物を形成し、耐ノイズ性を劣化させ被切
削性や被研磨性を劣化させるとして、上限を規定してい
る。
【0005】また、特開昭63‐33545公報に開示
された技術は、鋼の組成を重量%でC:0.80〜1.
1%、Si:0.15〜1.0%、Mn:0.15〜
1.5%、Cr:0.6〜1.6%、Al:0.010
〜0.050%およびN:0.0070〜0.015%
を含有し、残部が実質的にFeからなる組成に限定し、
球状化焼鈍性を改善したものである。このように組成限
定する理由は、Cは強度及び耐摩耗性を得るために必要
な元素であるが、過剰に存在すると初析炭化物が網状に
残ったままになり、被削性を害するとされている。ま
た、Al及びNは適度のAlNを存在させて析出炭化物
を球状化させ、被削性を良好にするとともに、被削性を
著しく害するAl23の量を抑えるために、上記範囲に
限定したとされている。さらにこの技術では工具寿命を
短くするTiNの量を抑えるため、Tiの量は0.00
2%以下、Nの量は0.0070〜0.015%が好ま
しいとしている。
【0006】また、特開平9‐137257公報には、
鋼の組成を重量%でC:0.60〜0.75%、Si:
1.0%以下、Mn:0.3〜0.8%、Cr:10.
5〜13.5%、Ti:10ppm以下、O:10pp
m以下を含有し、残部が実質的にFeからなる組成とし
た、非金属介在物の含有量が極めて低く、鋼材の組織が
極めて緻密で高精度の加工ができる転がり軸受用のステ
ンレス鋼が開示されている。このように組成限定するこ
とにより、アルミナ(Al23)や酸化珪素(Si
2 )のような非金属介在物の発生が極めて少なく共晶
炭化物の径が小さくて、鋼材組織間の硬度差が小さな高
精度の加工が可能となることを開示している。その結
果、寿命が長く静粛性にも優れた転がり軸受が得られる
としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般的に鋼中の介在物
は軸受部品の諸特性、例えば転動疲労寿命にとって有害
であることは知られており、非金属介在物低減のために
O、Tiなどの含有量を低く抑制したものは広く知られ
ている。近年、非金属介在物の含有水準が向上して、非
金属介在物が少ない清浄度の高い軸受鋼が一般的となっ
ている。非金属介在物は材料の被研磨性にも大きく影響
し、特にTiNのようなTiを主成分とする炭窒化物
は、硬くてバイトの寿命を短縮し、被切削性や被研磨性
にも影響する。鋼材の被切削性や被研磨性が悪化する
と、玉軸受の転動体製造などの製造工程中での生産効率
が著しく悪化する。従って、Tiを主成分とする炭窒化
物は極力低い方が好ましい。ところが、軸受鋼中のTi
を主成分とする炭窒化物の量が必要以上に少ないと、軸
受製造工程中の研削・ラッピング工程で材料が削られ過
ぎて過研磨状態となる新たな問題が発生する。
【0008】玉軸受の製造工程の概略は、軸受け鋼とし
て所定の直径の線材に圧延、伸線、熱処理された素材
を、所定の長さに切断して、球形に近い形状に鍛造した
後、鍛造バリを研削除去し、焼入・焼戻後研磨して表面
が高精度な鏡面状態にまで仕上げる。研磨工程では、当
初は研磨砥石が鋼材を研磨していくが、研磨が進むにつ
れて研磨砥石が適度に目詰まりを起こし、その結果いわ
ゆるソフトな研磨状態となり、深い研磨痕をつけること
なく表面が鮮やかな光沢を有する高精度な鏡面状態に仕
上ってゆく。このように、1ロットの研磨が1種類の研
磨砥石で行えれば作業能率は高くなり、生産効率が向上
する。ところが、素材中のTiを主成分とする炭窒化物
があまり少なすぎると、素材が軟質すぎて仕上げ研磨時
にラッピング砥石が目づまりしないため、被研磨物であ
る軸受転動体の表面粗さが細かくなり難いために光沢が
出にくく、光沢が出ないためにラッピング研磨を終了す
ることができずに加工時間が長くなる。また、加工時間
が長くなるために材料が削られ過ぎて目標寸法より小さ
くなってしまう。材料の性質に見合った研磨砥石に変更
するのは研磨作業の中断を招き、生産効率の向上に逆行
する。このため仕上げ研磨工程のコントロールが非常に
難しい材料となる。
【0009】逆に素材中にTiを主成分とする炭窒化物
の含有量が多くて硬質の難研磨性の材料は、研磨砥石の
消耗が早く、目標寸法に達するまでの研磨効率が悪い。
光沢は比較的短時間で得られるが、寸法精度が得られに
くい難点がある。本発明は、上記のような事情に着目し
てなされたものであり、その目的は玉軸受のような転が
り軸受に使用される軸受材料で、特に高精度が要求され
る転動体の仕上げラッピング研磨加工において、1種類
の研磨砥石を用いて高精度・高能率の研磨加工が可能と
なる軸受鋼材料を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記観点か
ら軸受鋼中の非金属介在物について鋭意研究した結果、
軸受鋼の被切削性や被研磨性にはTiを主成分とする炭
窒化物が大きく影響していることを見出した。TiやN
(窒素)は製鋼工程でも完全に除去できない不可避的不
純物として微量に含まれるものであり、TiはEPMA
で観察するとほとんどがTiNのチタンの窒化物の形態
で存在しており、一部は炭素と結合してTiCのTiの
炭化物を形成している。そしてこのTiを主成分とする
炭窒化物の形態分布が、転がり軸受に加工する際の研磨
精度や研磨効率に大きく影響していることが判明した。
【0011】そこで本発明では、被研磨性に軸受用の鋼
材側の要因として最も大きく影響するTiを主成分とす
る炭窒化物の大きさと数、存在比を制御することによ
り、転動疲労寿命には悪影響を及ぼさない範囲内で、軸
受用の鋼材の被研磨性を向上させる手段を採用した。す
なわち、本発明の軸受鋼の一つは、、重量%でC:0.
6〜1.2%、Si:0.1〜2.0%、Mn:0.1
〜2.0%、Cr:10.0〜14.0%を含有し、残
部がFeおよび不可避的不純物からなり、該不可避的不
純物として存在するTiを主成分とする炭窒化物の圧延
方向の長さと個数の関係が、被検面積200mm2 中で
10μm以上25μm未満のものがn1 個、25μm以
上50μm未満のものがn2 個、50μm以上75μm
未満のものがn3 個、75μm以上のものがn4 個存在
し、介在物指数NをN = 2n1 +5n2 +10n3 +1
5n4 としたときに、10≦N≦80とした被研磨性に
優れた軸受鋼である。Tiを主成分とする炭窒化物の大
きさと数及び存在比を所定の範囲に制御することによ
り、軸受として必要な硬さと耐摩耗性を備えた上に、1
種類の研磨砥石でしかも短時間に、高精度の鏡面を有し
寸法精度も良好な玉軸受を能率良く研磨加工することが
可能となる。本発明の軸受鋼は、Cr含有量を10.0
%〜14.0%に高めてあるので耐食性に優れており、
特に腐食環境での使用に適したものである。
【0012】本発明の他の一つの軸受鋼は、重量%で
C:0.6〜1.2%、Si:0.1〜2.0%、M
n:0.1〜2.0%、Cr:2.0〜10.0%を含
有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、該不
可避的不純物として存在するTiを主成分とする炭窒化
物の圧延方向の長さと個数の関係が、被検面積200m
2 中で10μm以上25μm未満のものがn1 個、2
5μm以上50μm未満のものがn2 個、50μm以上
75μm未満のものがn3 個、75μm以上のものがn
4 個存在し、介在物指数NをN = 2n1 +5n2 +10
3 +15n4 としたときに、10≦N≦80とした被
研磨性に優れた軸受鋼である。この軸受鋼は通常の軸受
鋼よりもCr含有量をやや多くし、焼入性を向上させて
強度高めるとともに耐食性を改善したものである。この
軸受鋼もTiを主成分とする炭窒化物の大きさと数、存
在比を所定の範囲に制御することにより、研磨加工性が
改善されたものとなっている。
【0013】本発明のもう一つの軸受鋼は、重量%で
C:0.6〜1.2%、Si:0.1〜2.0%、M
n:0.1〜2.0%、Cr:0.8〜2.0%を含有
し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、該不可
避的不純物として存在するTiを主成分とする炭窒化物
の圧延方向の長さと個数の関係が、被検面積200mm
2中で10μm以上25μm未満のものがn1 個、25
μm以上50μm未満のものがn2 個、50μm以上7
5μm未満のものがn3 個、75μm以上のものがn4
個存在し、介在物指数NをN = 2n1 +5n2 +10n
3 +15n4 としたときに、10≦N≦80とした被研
磨性に優れた軸受鋼である。この軸受鋼は、各種軸受と
して広く使用されている鋼種であり、Tiを主成分とす
る炭窒化物の大きさと数、存在比を所定の範囲に制御す
ることにより、研磨加工性を改善したものである。
【0014】本発明では、さらにNi、Cu、Mo、
W、Vから選ばれる1種または2種以上の合金元素を重
量%でNi:0.1〜2.0%、Cu:0.1〜1.0
%、Mo:0.1〜1.0%、W:0.2〜2.0%、
V:0.01〜0.5%の範囲で含有したものであって
も良い。これらの合金元素は、主として焼入性を高めて
靭性や耐熱性、耐摩耗性を改善し、耐食性も高める効果
も有する。また、Vは結晶粒を微細化して耐熱性を向上
させて耐摩耗性も向上させるのに寄与する。
【0015】本発明では、不可避的不純物中のAl、T
i、O、Nの含有量を、重量%でAl:0.002〜
0.050%、Ti:0.0005〜0.0025%、
O:0.0012%以下、N:0.040%以下とする
ことが好ましい。これらの不純物は製鋼過程で不可避的
に入ってくるが、AlとOは切削性を著しく害する非金
属介在物であるAl23を避けるためであり、TiとN
は研磨性に影響を及ぼすTiNの形態を望ましい範囲に
制御するためである。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、以下に本発明の軸受鋼の成
分限定理由を述べる。 (C:0.6〜1.2%)C(炭素)は焼入硬さを増大
させ、室温、高温における強度を維持して耐摩耗性を付
与するために必須の元素である。含有量が0.6%未満
であると焼入硬さが不足して耐摩耗性を維持することが
できない。一方、1.2%を越えると長時間ソーキング
でも拡散しきらない巨大な共晶炭化物が生成するので、
軸受部品の静粛性を初めとして冷間鍛造性、被切削性、
被研磨性を低下させる。従って、Cの含有量は0.6〜
1.2%とした。好ましくは0.95〜1.1%であ
る。 (Si:0.1〜2.0%)Si(珪素)は製鋼工程に
おける脱酸のために必要な元素であり、また耐摩耗性と
強度を増大する効果があり少なくとも0.1%は必要で
ある。しかし、含有量が2.0%を越えると冷間鍛造
性、被切削性を低下させる。従ってSiの含有量は0.
1〜2.0%とする。好ましくは0.15〜0.75%
である。 (Mn:0.1〜2.0%)Mn(マンガン)は焼入性
を向上させて強度を増大させるが、多すぎると残留オー
ステナイトを増加させて逆に強度を低下させ、また寸法
の経年劣化を引き起こし、音響特性を劣化させる。この
ためMnの成分範囲は0.1〜2.0%とした。好まし
くは0.20〜1.15%である。
【0017】(Cr:0.8〜14.0%)Cr(クロ
ム)は特に重要な元素であり、強度、焼入性を向上させ
るとともに耐食性、耐熱性を付与する。また、Cと結び
ついて微細な炭化物を形成し耐摩耗性を付与する。0.
8%未満ではその効果がなく、14.0%を越えると巨
大な共晶炭化物が生成するため0.8〜14.0%とす
る。軸受部品の場合、用途によって要求される耐食性は
大きく異なる。通常の用途で耐食性を要求されない場合
は、Cr含有量は0.8〜2.0%で十分である。高度な
耐食性が要求され完全に脱脂されて以後錆を嫌うような
軸受部品で使用される可搬性の精密機器等では、Cr量
は10.0〜14.0%必要である。これらの中間の範
囲である2.0〜10.0%では、軸受部品の用途ごと
に必要な耐食性に応じてCr量を選択する。Crは多く
含有すると当然製造コストは含有量に比例して上昇する
ので、要求される耐食性とコストに応じてCrの成分範
囲を選択することになる。以上が本発明鋼の基本成分で
ある。
【0018】本発明鋼は、さらに必要により以下の成分
元素を含有することが可能である。 (Ni:0.1〜2.0%)Ni(ニッケル)は本発明
においては必要に応じて添加する。0.1%以上添加す
ると焼入性を向上させて焼入硬化深さを深くするととも
に、靭性及び延性を改善する効果がある。多量に含有す
ると残留オーステナイトを増加させて、軸受部品の使用
中の経年変化を引き起こし、音響特性を劣化させるので
上限を2.0%とする。 (Cu:0.1〜1.0%)Cu(銅)も本発明におい
ては必要に応じて添加する。0.1%以上添加すると焼
入性、耐食性を向上させる。多量に含有すると赤熱脆性
を助長して熱間加工性を劣化するので上限を1.0%と
する。 (Mo:0.1〜1.0%)Mo(モリブデン)も本発
明においては必要に応じて添加する。0.1%以上添加
すると焼入性を向上させるとともに耐食性、耐摩耗性を
向上させる。2.0%以上添加するとM6 C型の炭化物
(Mは金属元素)を多量に生成し、添加効果が飽和する
とともに冷間鍛造性、被切削性を低下させるために上限
を2.0%とする。
【0019】(W:0.2〜2.0%)W(タングステ
ン)は本発明においては必要に応じて添加する。その効
果はMoと同様で、Wの2分の1量がMoの1量に相当
する(1/2W=Mo)。添加量が1.0%で効果が飽
和するので、上限を1.0%とする。 (V:0.01〜1.0%)V(バナジウム)も本発明
においては必要に応じて添加する。0.01%以上添加
すると微細なVC炭化物を生成し結晶粒を微細化させる
とともに、耐摩耗性と耐熱性を向上させる。1.0%以
上添加するとVC炭化物が粗大化し、静粛性・音響特性
を劣化させるので上限を1.0%とする。
【0020】(Al:0.002〜0.050%)Al
(アルミニウム)は製鋼工程での脱酸のために必須の元
素であり、特にO(酸素)を0.0012%以下に強脱
酸するためには0.002%以上のAlが残留する。A
lを多量に含有すると硬質のAl23の含有量が高い、
酸化物系の介在物を多量に生成するため、上限を0.0
50%とする。 (Ti:0.0005〜0.0025%)Ti(チタ
ン)は製鋼工程で使用するスクラップ原料や耐火物から
不可避的に混入してくる元素である。前述の通りTiは
鋼材中で炭窒化物を形成しており、その存在形態が鋼材
の被研磨性に大きな影響を及ぼす。Tiの炭窒化物はそ
の量が少なすぎても材質が軟質過ぎて好ましくない。ま
た、その量が多すぎると硬質となり工具寿命を短縮し、
被研磨性も悪化する。従って、Nとともに適正な含有範
囲があり、許容される含有量は0.0005〜0.00
25%が適する。Ti含有量が0.0005以下では材
質が軟らかすぎ、また精錬コストも嵩むので得策ではな
い。Ti含有量が0.0025以上では巨大な炭窒化物
が生成するので好ましくない。
【0021】(O:0.0012%以下)O(酸素)は
硬質の酸化物系非金属介在物を形成して静粛性・音響特
性を劣化させるので低いことが望ましいが、製鋼工程で
Alで強脱酸して脱ガス処理等を施しても完全に除去す
ることは困難であり、0.0012%までは許容するこ
ととする。 (N:0.040%以下)N(窒素)も製鋼工程で脱ガ
ス処理等を施しても完全に除去することは困難であり、
微量のTiと結合してTiの炭窒化物を形成する。Ti
の炭窒化物の形態を制御するためには、Nの含有量は
0.040%以下が適当である。
【0022】(Tiを主成分とする炭窒化物の大きさ及
び量)被研磨性に影響するTiを主成分とする炭窒化物
は、顕微鏡で観察すると方形を呈している。方形のTi
炭窒化物が適度に分散している限りは被研磨性も良好で
ある。方形の炭窒化物の量が多すぎても少なすぎても被
研磨性が悪化する。本発明者らは炭窒化物の大きさと被
研磨性との関係を調べた結果、炭窒化物のサイズを層別
し、一定のウエイト付けをすることにより、好ましい被
研磨性を有する軸受素材を規定できることを見出した。
【0023】すなわち、被研磨性を左右する鋼材中に存
在するTiを主成分とする炭窒化物の大きさ及び量を以
下のように規定する。鋼材中に存在するTiを主成分と
する炭窒化物の圧延方向の長さと個数を、10μm以上
25μm未満のものがn1個、25μm以上50μm未
満のものがn2個、50μm以上75μm未満のものが
3個、75μm以上のものがn4個存在し、介在物指数
Nを N = 2n1+5n2+10n3+15n4・・・・・・(1) としたときに、被検面積200mm2 中の介在物指数N
が 10 ≦ N ≦ 80・・・・・・(2) であることが必要である。介在物指数N値が10未満に
なるとラッピング研磨時に表面粗さが細かくなりにく
く、光沢が出にくいために、必要な表面粗さを得るため
に要する加工時間が極端に長くなる。また加工時間が長
くなるために材料が削られ過ぎて目標寸法より小さくな
りやすい。このためコントロールが非常に難しい材料と
なる。逆にN値が80を越えると難研磨の材料となり、
研磨効率が悪く、研削砥石の消耗も早くて寸法精度が達
成されにくくなる。(1)式から、炭窒化物のサイズが
大きくなるほど被研磨性に及ぼす影響は大きくなること
がわかる。また、(2)式からTiを主成分とする炭窒
化物はある程度存在しなくてはならないことが判る。
【0024】Tiを主成分とする炭窒化物の大きさと個
数は、試料断面を顕微鏡観察し、大きさ別に視野中に存
在する個数を計数することにより行う。肉眼観察でも良
いし、画像処理装置を利用してデーターをコンピュータ
ー処理することにより、Tiを主成分とする炭窒化物の
大きさと個数及びN値を簡単に求めることができる。
【0025】このような適度な大きさ及び適度な量のT
i炭窒化物を有する軸受鋼は以下のようにして得られ
る。本発明の軸受鋼は、高清浄度鋼の製法に準じた製造
方法が基本となる。その上で特に留意すべき点は、原料
スクラップから過剰のTiが混入しないよう原料を厳選
すること。過剰に混入したTiは酸化精錬により除去す
ること。耐火物のTiO2 量が多くならないように留意
すること。さらには、耐火物の溶損を抑えるため、精錬
温度と精錬時間を厳密に制御することである。他は通常
用いる炉外精錬や真空脱ガス等の手段を駆使して高清浄
度鋼を製造すれば良い。
【0026】
【作用】本発明は、Tiの炭窒化物の形態制御をして軸
受鋼の被研磨性を改善することとしたものである。微細
なTi炭窒化物が適量存在していれば、精度良く研磨で
き、しかも研磨砥石を交換する手間を必要とせずに能率
良く玉軸受を製造することを可能とする。
【0027】
【実施例】以下本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。 (実施例、比較例)表1に本発明例および比較例として
用いた鋼材の化学組成を示す。供試した鋼材は、製鋼工
程で溶鋼を精錬、脱ガス処理した後に造塊し、熱間圧延
で直径5.0mm〜20.0mmの線材とした。その後
線材の一部は酸洗、焼鈍、伸線工程を経て直径4.1m
mの鋼線とした。表1中試料番号1〜20は本発明鋼で
あり、試料番号21〜27は比較例の鋼である。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示した各鋼種につき、直径4.1m
mの鋼線を切断し、冷間鍛造によりほぼ目標寸法に近い
バリの付いた球体(粗球)とした後、粗研削して表2に
示す焼入・焼戻条件で熱処理した。次いで、ラッピング
研磨を実施して、15/64インチ鋼球を製造した。ラ
ッピング研磨はコンベア付き小型研磨機を用いて、#4
000レジノイド砥石を用いて行い、潤滑剤としてラッ
ピングオイルを使用した。面圧はラッピング第1段階の
4時間は1.9N(ニュートン)で、第2段階は1.0
Nで行った。
【0030】このようにして得られた鋼球につき、硬
さ、耐食性、Tiを主成分とする炭窒化物の大きさ(圧
延方向の最大長さ)と個数並びに被研磨性を評価した。
硬さはロックウエルCスケールで測定した。また、耐食
性はJIS Z 2371に準じて純水噴霧試験を20
0時間と5%NaClの塩水噴霧試験を3時間実施した
後、目視による5段階評価により行った。評点5が耐食
性が最も優れたものである。Tiを主成分とする炭窒化
物の大きさと個数の測定は、光学顕微鏡にて鋼材の中心
軸を含み中心部から表面直下までが観察できる圧延方向
に平行な断面の200mm2 の視野について観察した。
ここで、圧延方向に直角な方向の最大幅が2.5μm未
満の炭窒化物については無視する。炭窒化物が連なって
存在している隣接した炭窒化物の場合は、圧延方向の間
隔が25μm未満で且つ圧延方向に直角な方向の間隔が
2.5μm未満のものについては、1個の炭窒化物と見
なして間隔も含めた圧延方向の長さを計測した。計測に
用いた光学顕微鏡の倍率は、400倍である。
【0031】さらに、被研磨性の評価は、表面粗さがR
a=0.02μmに達するまでの時間を、試料番号1の
時間を100として基準に取り、この時間と比較した指
数で表した。さらに第2段階の研磨効率を測定した。研
磨効率は直径の減少量を研磨時間で除した値であり、同
じく試料番号1の研磨効率を100として比較した指数
で示した。これらの測定結果を表2に示す。表中Ra=
0.02μmに達するまでの時間指数が大きいと、光沢
が出にくく鏡面研磨が進まないことを示し、指数が小さ
いと早く仕上がることを示している。また、研磨効率指
数は、数値が大きいと研磨効率が良く、数値が小さいと
研磨効率が悪いことを示している。また、介在物指数N
値と表面粗さがRa=0.02μmに達するまでの時間
との関係を図1に示した。さらに、介在物指数N値と第
2研磨段階の研磨効率指数との関係を図2に示した。
【0032】
【表2】
【0033】これらの結果から、介在物指数N値が10
未満では、表面粗さがRa=0.02μmに達するまで
の時間指数が135以上となり、光沢が出にくく鏡面研
磨が進まないことが判る。また、介在物指数N値が80
を越えると研磨効率指数が70を下回り、研磨能率が悪
化することが判る。例えば、Crが0.8〜2.0%レ
ベルの実施例No.5,NO.6と比較例No.21,
No.22,No.24〜No.26とを比較すると、
介在物指数Nが47〜75である実施例No.5,N
O.6では表面粗さがRa=0.02μmに達するまで
の時間の指数が80〜98でり、第2段階の研磨効率指
数が90〜99であるのに対して、比較例のNo.21
やNo.22では、介在物指数N値が6又は4と低いた
め、表面粗さがRa=0.02μmに達するまでの時間
指数が150または143となり、光沢が出にくく鏡面
仕上げが進まなくなり、被研磨性が悪化する。また、比
較例No.24〜No.26とを比較すると、介在物指
数Nが96〜124と高いので、研磨効率指数が60〜
65と低下する。また、Crを12%強含む実施例N
o.11と比較例No.23とを比較すると、介在物指
数Nが21である実施例No.11は、表面粗さがRa
=0.02μmに達するまでの時間の指数が103と微
増で、第2段階の研磨効率指数も103で殆ど変化は無
い。これに対して介在物指数Nが5と小さな比較例N
o.23では、表面粗さがRa=0.02μmに達する
までの時間の指数が138に増加し、被研磨性が悪化す
る。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明は玉軸受のような
転がり軸受に使用される軸受材料で、転動体の仕上げ研
磨加工において、高精度・高能率の研磨加工を可能にす
る鋼材を提供するものである。鋼材側の要因として被研
磨性に最も大きく影響するTiNのようなTiを主成分
とする炭窒化物の大きさと数並びに存在比を的確に把握
してコントロールしたものであり、軸受の生産性向上・
性能向上に寄与すると頃が多大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 N値と研磨時間との関係を示す図である。
【図2】 N値と研削効率との関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 33/62 F16C 33/62 (72)発明者 古澤 貞良 富山県新湊市八幡町三丁目10番15号 日本 高周波鋼業株式会社富山製造所内 Fターム(参考) 3J101 BA10 BA70 DA11 EA03 FA44

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%でC:0.6〜1.2%、Si:
    0.1〜2.0%、Mn:0.1〜2.0%、Cr:1
    0.0〜14.0%を含有し、残部がFeおよび不可避
    的不純物からなり、該不可避的不純物中に存在するTi
    を主成分とする炭窒化物の圧延方向の長さと個数の関係
    が、被検面積200mm2 中で10μm以上25μm未
    満のものがn1 個、25μm以上50μm未満のものが
    2個、50μm以上75μm未満のものがn3 個、7
    5μm以上のものがn4 個存在し、介在物指数NをN =
    2n1 +5n2 +10n3 +15n4 としたときに、1
    0≦N≦80であることを特徴とする被研磨性に優れた
    軸受鋼。
  2. 【請求項2】 重量%でC:0.6〜1.2%、Si:
    0.1〜2.0%、Mn:0.1〜2.0%、Cr:
    2.0〜10.0%を含有し、残部がFeおよび不可避
    的不純物からなり、該不可避的不純物中に存在するTi
    を主成分とする炭窒化物の圧延方向の長さと個数の関係
    が、被検面積200mm2 中で10μm以上25μm未
    満のものがn1 個、25μm以上50μm未満のものが
    2 個、50μm以上75μm未満のものがn3 個、7
    5μm以上のものがn4 個存在し、介在物指数NをN =
    2n1 +5n2 +10n3 +15n4 としたときに、1
    0≦N≦80であることを特徴とする被研磨性に優れた
    軸受鋼。
  3. 【請求項3】 重量%でC:0.6〜1.2%、Si:
    0.1〜2.0%、Mn:0.1〜2.0%、Cr:
    0.8〜2.0%を含有し、残部がFeおよび不可避的
    不純物からなり、該不可避的不純物中に存在するTiを
    主成分とする炭窒化物の圧延方向の長さと個数の関係
    が、被検面積200mm2 中で10μm以上25μm未
    満のものがn1 個、25μm以上50μm未満のものが
    2 個、50μm以上75μm未満のものがn3 個、7
    5μm以上のものがn4 個存在し、介在物指数NをN =
    2n1 +5n2 +10n3 +15n4 としたときに、1
    0≦N≦80であることを特徴とする被研磨性に優れた
    軸受鋼。
  4. 【請求項4】 重量%でNi:0.1〜2.0%、C
    u:0.1〜1.0%、Mo:0.1〜1.0%、W:
    0.2〜2.0%、V:0.01〜0.5%から選ばれ
    る1種または2種以上を含有することを特徴とする請求
    項1ないし請求項3に記載の被研磨性に優れた軸受鋼。
  5. 【請求項5】 不可避的不純物が、Al:0.002〜
    0.050%、Ti:0.0005〜0.0025%、
    O:0.0012%以下、N:0.040%以下である
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記
    載の被研磨性に優れた軸受鋼。
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