JP2001278416A - データ格納、管理、配信方法 - Google Patents

データ格納、管理、配信方法

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JP2001278416A JP2000100032A JP2000100032A JP2001278416A JP 2001278416 A JP2001278416 A JP 2001278416A JP 2000100032 A JP2000100032 A JP 2000100032A JP 2000100032 A JP2000100032 A JP 2000100032A JP 2001278416 A JP2001278416 A JP 2001278416A
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司 古瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管をしている物に含まれる情報を顧客が容
易にかつ素早く閲覧することが出来る、物又は情報の管
理方法を実現する 【解決手段】 顧客から受け取った平面又は立体の形状
を有する物を格納する格納ステップと、前記顧客を同定
する第1の識別子と前記物を同定する第2の識別子と
を、前記関連情報に対応させて記憶装置に記憶する第1
の記憶ステップと、顧客が送付した、前記第1の識別子
及び前記第2の識別子を含む要求であって前記物の閲覧
の要求を、受け付ける受付ステップと、前記要求に含ま
れる第1の識別子を、前記記憶装置に記憶されている前
記第1の識別子と比較し、2個の前記第1の識別子が実
質的に同一でない場合は、前記要求に応じないステップ
と、少なくとも前記第2の識別子に基づいて、前記物を
検索する検索ステップと、前記物に含まれる情報をアナ
ログデータ又はデジタルデータである第1の情報に変換
する変換ステップと、前記第1の情報を、顧客に送付す
る送付ステップと、を含む物又は情報の管理方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物又は情報の保管
業務の分野に関する。
【0002】
【従来の技術】病院、医院等は、結核患者の胸部レント
ゲン写真又は火傷患者の患部写真等の平面形状を有する
物、虫歯患者の歯形等の立体形状を有する物、又は脳腫
瘍患者のX線断層撮影画像(CT画像)データ等の情報
(無体物)を、日々の医療活動において生成する。病院
等は、生成されたレントゲン写真等を診断に用いるが、
診断が終了した後は当分使用しない。しかし、患者の経
過を見て、新たなレントゲン写真を撮り、昔撮った前記
レントゲン写真と見比べたい場合がある。又、過誤治療
等に係る損害賠償請求訴訟においては、前記レントゲン
写真等が物証になり得る。そのため、病院等では、前記
レントゲン写真等を保存しておく必要がある。しかし、
日々の診療活動の中で生成され、蓄積されるレントゲン
写真等の物又は情報を、治療で忙しい病院が漏れなく管
理しておくことは非常に困難である。本発明は、例え
ば、病院が生成したレントゲン写真等の物、及びX線断
層撮影画像データ等の情報を管理する方法に関する。
【0003】図10は、従来の物の管理方法を図示す
る。顧客101は、保管システム(例えば、保管会社)
102に管理を委託する物を持参し、又は送付するとと
もに、委託を申し込む。保管システム102の中の受付
部103は、顧客の名前と、保管する物と、を同定し
(アイデンティファイする)、申し込みを受け付ける。
受付部103は、管理部104に顧客名、保管する物及
び受付日を含む情報を送付し、管理部104はこれらの
情報を記録装置(図示していない。)に記録して保存す
る。又、受付部103は、物を物の倉庫105に収納す
る。
【0004】顧客101が受付部103に保管している
物の閲覧を要求する場合は、受付部103は、顧客の名
前と保管する物とを同定し、要求を受け付ける。次に、
受付部103は物の倉庫105に前記物の引き出しを指
令する。物の倉庫105は前記物を取り出して受付部1
03に引き渡す。受付部103は、前記物を顧客101
に引き渡す。又、管理部104は保管料を算出し、受付
部103を通じて保管料を顧客101に課金する。
【0005】図11は、従来の情報(アナログデータ又
はデジタルデータ等の無体物)の管理方法を図示する。
顧客111は、インターネット等を通じて、保管システ
ム(例えば、保管会社)112に、保管の申込通知と保
管を委託する情報とを送付する。保管システム112の
中の受付部113は、顧客の名前と、保管する情報と、
を同定し(アイデンティファイする)、申し込みを受け
付ける。受付部113は、管理部114に顧客名、保管
する情報及び受付日を含む情報を送付し、管理部114
はこれらの情報を記録装置(図示していない。)に記録
して保存する。又、受付部113は、顧客から受け取っ
た情報を電子倉庫115に収納する。
【0006】顧客111が受付部113に保管している
情報の閲覧を要求する場合は、受付部113は、顧客の
名前と保管する情報とを同定し、要求を受け付ける。次
に、受付部113は電子倉庫115に前記情報の引き出
しを指令する。電子倉庫115は前記情報を取り出して
受付部113に引き渡す。受付部113は、前記情報を
顧客111に引き渡す。又、管理部114は保管料を算
出し、受付部113を通じて保管料を顧客111に課金
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】顧客である病院が、物
である患者のレントゲン写真の保管を委託しているとす
る。ある時、病院の医師が患者を診断しながら、以前に
撮ったレントゲン写真を参照したい場合がある。しか
し、医師が保管会社(例えば倉庫会社)に電話をしてレ
ントゲン写真の引出しを要求しても、倉庫から病院まで
レントゲンを送付するのに時間がかかるため、医師は患
者のいる場でレントゲン写真を見ることが出来なかっ
た。
【0008】又、病院が患者のレントゲン写真を撮っ
て、その保管を保管会社に委託した場合、一般的傾向と
して、レントゲン写真を撮った日の直後(例えば1週間
後)に前記レントゲン写真をもう一度参照したくなる場
合が多く発生し、レントゲン写真を撮った日からずっと
日を経た後(例えば3年後)に前記レントゲン写真をも
う一度参照したくなる場合はめったに発生しない。しか
し、従来の方法では、保管会社はレントゲン写真の保管
を委託されると、直ぐにかつ一律に病院から遠く離れた
倉庫にレントゲン写真を移送し、保管した。
【0009】顧客から物の保管を委託された場合、保管
会社は、顧客と保管した物にそれぞれ識別子(典型的に
は識別番号)を割り当てた上で、保管した物に識別子を
記載したラベルを貼り、管理部であるコンピュータに、
当該識別子を入力し、記憶させる。従って、通常は、顧
客が保管を委託している物の引出しを要求すると、正確
にその物が引き渡される。しかし、後述する本発明にお
いては、顧客が保管を委託している物の閲覧を要求する
と、物に含まれる情報を抽出した第1の情報が顧客に送
付される。しかし、例えばP患者の胸部レントゲン写真
の閲覧を要求した場合、間違ってQ患者の胸部レントゲ
ン写真を送付した場合には、2個の写真は一般には識別
が困難であるため、患者の生命をも奪いかねず、危険で
ある。
【0010】又、従来の管理方法は、物の管理と情報の
管理は全く別個の管理であった。しかし、例えば、病院
が患者のレントゲン写真という物と、同じ患者のカルテ
という情報(カルテをコンピュータに入力した情報)
と、を併せて保管会社に保管を依頼する場合がある。し
かし、従来は物の保管と情報の保管とが別個独立に運用
されていたため、顧客は、例えば物の保管リストと、情
報の保管リストを統合した保管リストを見ることが出来
なかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、顧客から受け取った平面又は立体の形状を有
する物を格納する格納ステップと、前記顧客を同定する
第1の識別子と前記物を同定する第2の識別子とを、前
記関連情報に対応させて記憶装置に記憶する第1の記憶
ステップと、顧客が送付した、前記第1の識別子及び前
記第2の識別子を含む要求であって前記物の閲覧の要求
を、受け付ける受付ステップと、前記要求に含まれる第
1の識別子を、前記記憶装置に記憶されている前記第1
の識別子と比較し、2個の前記第1の識別子が実質的に
同一でない場合は、前記要求に応じないステップと、少
なくとも前記第2の識別子に基づいて、前記物を検索す
る検索ステップと、前記物に含まれる情報をアナログデ
ータ又はデジタルデータである第1の情報に変換する変
換ステップと、前記第1の情報を、顧客に送付する送付
ステップと、を含む物又は情報の管理方法である。
【0012】従来は、顧客が物の保管を委託していて、
顧客が保管された物の閲覧を要求した場合には、当該物
が郵送等されるまで顧客は物を閲覧することが出来なか
った。本発明は、顧客が物の保管を委託していて、顧客
が保管された物の閲覧を要求した場合には、当該物その
ものを顧客に送るのではなく、当該物に含まれる情報を
第1の情報に変換し、前記第1の情報をインターネット
等を通じて顧客に送付する。これにより、本発明は、顧
客が保管している物に含まれる情報を容易にかつ素早く
閲覧することが出来る、管理方法を実現する、という作
用を有する。又、物そのものを保管倉庫から顧客に送付
し、閲覧を終えた顧客が再び前記物を倉庫に返送してい
た従来の管理方法は、閲覧に要するコストも高かった。
本発明は、特にインターネット等の通信回線を利用する
ことにより、極めて安いコストで倉庫から顧客に情報を
送付することが出来、かつ顧客は倉庫に返送する必要が
ない(返送の費用は不要。)管理方法を実現する、とい
う作用を有する。
【0013】変換ステップは、顧客から物を受け取った
後であって、顧客からの閲覧要求を受け付ける前に実行
しても良い。又は、変換ステップは、顧客からの閲覧要
求を受け付けた後に実行してもよい。好ましくは、顧客
からの閲覧要求を受け付けた後に実行する。顧客は、保
管を依頼した物の前記第1の情報を後日要求するとは限
らないため、後日要求があった物のみを第1の情報に変
換することにより、全体として変換の量を削減し、保管
労力及び費用の削減をすることが出来るからである。
「2個の前記第1の識別子が実質的に同一」とは、例え
ば、多くの医師を抱える病院Aの医師Fが、病院Aの顧
客IDに自己の個人識別子を付した顧客IDを付してレ
ントゲン写真の閲覧を要求する場合に、保管リストにあ
る病院Aの顧客IDと要求に添付された顧客IDとが一
致すれば、医師Fの閲覧要求を休暇する場合等を含む意
味である(医師Fの個人識別子の部分はチェックしな
い。)。「物に含まれる情報」とは、例えば、レントゲ
ン写真の画像情報である。
【0014】又、第1の情報を顧客に送付した後、第1
の情報を記憶装置に記憶した状態を維持しても良く、第
1の情報を記憶装置から消去しても良い。一般には、第
1の情報を記憶装置に記憶した状態を維持する方が、好
ましい場合が多い。
【0015】本発明は、任意の物の保管方法について適
用可能であるが、特に、医療の治療、診断又は予防の中
で生成した資料の保管方法として最適である。医療にお
いては日々の治療、診断又は予防の中で多くの資料を生
成するが、医療の専門家集団である病院等は、資料の保
管を外部に委託したいという要望が強い。しかし、資料
(例えば、レントゲン写真等の物又はCTスキャナ画像
等の情報)を外部の倉庫に保管してもらった後、患者を
診察しながら、昔のレントゲン写真と比較してみたいこ
とがある。このような場合、すぐに倉庫にあるレントゲ
ン写真の画像データを病院内の端末のディスプレイに表
示したい(レントゲン写真の現物を入手する必要はな
い。)。従来の保管方法は上記の要請に応えることが出
来なかったが、本発明は、上記の要請に応えることが出
来る物又は情報の管理方法を実現するという作用を有す
る。
【0016】本発明の請求項2に記載の発明は、顧客か
ら受け取った平面又は立体の形状を有する物を格納し、
又は顧客から受け取ったアナログデータ又はデジタルデ
ータである第2の情報を記憶装置に記憶する、格納ステ
ップと、前記顧客を同定する第1の識別子と、前記物又
は前記第2の情報を同定する第2の識別子と、を記憶装
置に記憶する第1の記憶ステップと、顧客が送付した、
前記第1の識別子及び前記第2の識別子を含む要求であ
って前記物又は前記第2の情報の閲覧の要求を、受け付
ける受付ステップと、前記要求に含まれる第1の識別子
を、前記記憶装置に記憶されている前記第1の識別子と
比較し、2個の前記第1の識別子が実質的に同一でない
場合は、前記要求に応じないステップと、少なくとも前
記第2の識別子に基づいて、前記物又は前記第2の情報
を検索する検索ステップと、顧客が物の閲覧を要求した
場合は、前記物に含まれる情報をアナログデータ又はデ
ジタルデータである第1の情報に変換する変換ステップ
と、前記第1の情報又は前記第2の情報を、顧客に送付
する送付ステップと、を含む物又は情報の管理方法であ
る。
【0017】従来は、物の保管と、情報の保管とは別個
に運用されていた。そのため、例えば、病院が火傷を負
ったS患者の足部の写真(物)を物の倉庫に委託して保
管してもらい、同じS患者の電子カルテ(情報)を電子
倉庫に委託して保管してもらっていた。このため、S患
者の治療経過の中で生成された資料が2つの倉庫に別個
に保管され、S患者に関する全資料を統括したリストが
なかった。そのため、病院は、資料の比較検討等が困難
であり、重複した資料を作成することもあったった。本
発明は、物と情報を統括的に保管する方法を実現するこ
とが出来るという作用を有する。そのため、病院は、S
患者に関する全ての資料(物及び情報を含む)のリスト
を手に入れることが出来、これまで作成した資料の比較
検討が容易になる。
【0018】従来は、顧客が物の保管を委託していて、
顧客が保管された物の閲覧を要求した場合には、当該物
が郵送等されるまで顧客は物を閲覧することが出来なか
った。本発明は、顧客が物の保管を委託していて、顧客
が保管された物の閲覧を要求した場合には、当該物その
ものを顧客に送るのではなく、当該物に含まれる情報を
第1の情報に変換し、前記第1の情報をインターネット
等を通じて顧客に送付する。これにより、本発明は、顧
客が保管している物に含まれる情報を容易にかつ素早く
閲覧することが出来る、管理方法を実現する、という作
用を有する。又、このとき生成された第1の情報を、情
報の倉庫(電子倉庫)に保管することにより、再び、顧
客から同じ物の閲覧を要求された場合には、新たに物の
情報を第1の情報に変換することなく、電子倉庫に格納
してある第1の情報をただちに送付できる。これによ
り、変換の労力と時間を削減することが出来る。本発明
は、物の倉庫と、電子倉庫とを有機的に関連付けて、効
率の良いもの又は情報の管理方法を実現するという作用
を有する。
【0019】又、物そのものを保管倉庫から顧客に送付
し、閲覧を終えた顧客が再び前記物を倉庫に返送してい
た従来の管理方法は、閲覧に要するコストも高かった。
本発明は、特にインターネット等の通信回線を利用する
ことにより、極めて安いコストで倉庫から顧客に情報を
送付することが出来、かつ顧客は倉庫に返送する必要が
ない(返送の費用は不要。)管理方法を実現する、とい
う作用を有する。
【0020】本発明の請求項3に記載の発明は、保管し
ている前記物及び前記第2の情報の両方を含む保管リス
トの画像表示を前記顧客に提供するステップを、更に含
むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物又
は情報の管理方法である。
【0021】本発明は、物と情報を統括的に保管する方
法を実現することが出来るという作用を有する。そのた
め、病院は、S患者に関する全ての資料(物及び情報を
含む)のリストを手に入れることが出来、これまで作成
した資料の比較検討が容易になる。
【0022】本発明の請求項4に記載の発明は、前記受
付ステップにおける受付及び前記送付ステップにおける
送付を、通信回線を通じてデジタルデータ列を伝送する
ことにより実行することを特徴とする請求項1から請求
項3のいずれかの請求項に記載の物又は情報の管理方法
である。
【0023】本発明は、通信回線を利用することによ
り、遠く離れた顧客と保管システム(倉庫を含む)との
間の高速通信を可能にし、顧客がすぐに保管してある情
報等を閲覧できる物又は情報の管理方法を実現するとい
う作用を有する。
【0024】本発明の請求項5に記載の発明は、前記デ
ジタルデータ列が暗号化されていることを特徴とする請
求項4に記載の物又は情報の管理方法である。
【0025】本発明は、暗号を利用することにより、顧
客の情報の秘密保持が出来る物又は情報の管理方法を実
現するという作用を有する。
【0026】本発明の請求項6に記載の発明は、前記第
1の情報は、顧客の名称、顧客識別子、前記物の属性の
情報、前記物の識別子、又は前記第1の識別子若しくは
前記第2の識別子の少なくともいずれかの識別子の情報
を有する光学的識別子、の中の少なくともいずれかの視
覚的表示を含み、又は前記第2の情報は、顧客の名称、
顧客識別子、前記第2の情報の属性の情報、前記第2の
情報の識別子、又は前記第1の識別子若しくは前記第2
の識別子の少なくともいずれかの識別子の情報を有する
光学的識別子、の中の少なくともいずれかの視覚的表示
を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項5のいず
れかの請求項に記載の情報の管理方法。
【0027】保管してある情報等を端末の画面に表示す
ると、送付された情報が閲覧を希望した情報等に間違い
ないことを、顧客は視覚的に確認することが出来る。特
に、病院等が治療、診断又は予防の中で生成した資料を
保管する物又は情報の方法においては、情報の取り違え
は、患者の命に関わることも有るため、情報が正しいこ
とを確認する方法は極めて重要である。本発明は、送ら
れてきた情報が正しいことを、視覚的に容易に確認する
ことが出来る、物又は方法の管理方法を実現するという
作用を有する。
【0028】光学的識別子とは、例えばバーコードであ
る。
【0029】本発明の請求項7に記載の発明は、顧客が
前記物、前記第1の情報又は前記第2の情報を閲覧する
回数を数えるステップと、前記回数に応じた金額を含む
金額を、顧客に請求するステップと、をさらに含む、こ
とを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかの請求
項に記載の情報の管理方法である。
【0030】本発明は、課金方法を含む上記の物又は情
報の管理方法を実現できるという作用を有する。
【0031】本発明の請求項8に記載の発明は、前記物
に含まれる情報を前記第1の情報に変換した場合は、前
記第1の情報を記憶装置に記憶する第2の記憶ステップ
と、前記物に含まれる情報を変換した前記第1の情報が
記憶されているか否かを識別可能な情報である第3の情
報を、前記物に対応させて、記憶装置に記憶するステッ
プと、をさらに有し、前記検索ステップにおいて、検索
する前記物に対応する前記第3の情報が前記第1の情報
を記憶していることを示す場合は、前記第1の情報を検
索し、前記第1の情報が記憶されている場合は、前記送
付ステップにおいて記憶されている前記第1の情報を読
み出して送付する、ことを特徴とする請求項1から請求
項7のいずれかの請求項に記載の情報の管理方法であ
る。
【0032】本発明は、過去に物の閲覧を要求された場
合は、その物から変換された第1の情報を電子倉庫に保
管している、物又は情報の保管方法に関する。第1の情
報を保管している場合には、物よりも第1の情報を優先
して倉庫から取り出すことにより(物を現物で閲覧する
ことを要求する場合を除く。)、重複する変換作業(第
1の情報の生成作業)のない、効率の良いもの又は情報
の管理方法を実現できる、という作用を有する。
【0033】本発明の請求項9に記載の発明は、前記物
に含まれる情報を第1の情報に変換した場合は、前記第
1の情報を記憶装置に記憶する第2の記憶ステップをさ
らに有し、前記検索ステップにおいて、優先的に前記第
1の情報を検索し、前記第1の情報がない場合に前記物
を検索し、前記第1の情報が記憶されている場合は、前
記送付ステップにおいて記憶されている前記第1の情報
を読み出して送付する、ことを特徴とする請求項1から
請求項7のいずれかの請求項に記載の情報の管理方法で
ある。
【0034】本発明は、過去に物の閲覧を要求された場
合は、その物から変換された第1の情報を電子倉庫に保
管している、物又は情報の保管方法に関する。第1の情
報を保管している場合には、物よりも第1の情報を優先
して倉庫から取り出すことにより(物を現物で閲覧する
ことを要求する場合を除く。)、重複する変換作業(第
1の情報の生成作業)のない、効率の良いもの又は情報
の管理方法を実現できる、という作用を有する。
【0035】本発明の請求項10に記載の発明は、顧客
から前記物を受け取っている場合は、前記送付ステップ
において前記物を送付すること又は前記第1の情報を送
付することを、前記要求ステップにおいて顧客は選択し
て指定することが出来、顧客が前記物を送付することを
指定する場合には、前記送付ステップにおいて前記物を
顧客に送付し、顧客が前記第1の情報を送付することを
指定する場合には、前記送付ステップにおいて前記第1
の情報を顧客に送付し、かつ、顧客が前記送付ステップ
において前記物を送付することのみを希望する場合は、
前記変換ステップを行わない、ことを特徴とする請求項
1から請求項9のいずれかの請求項に記載の情報の管理
方法である。
【0036】本発明の物又は情報の管理方法において
は、物の保管を保管会社等に委託している顧客は、物を
現物で閲覧するのか、物に含まれる情報を閲覧するのか
を選択することが出来る。例えば、医療裁判等における
物証としてレントゲン写真を提出する場合は顧客は現物
を閲覧することが出来、過去のレントゲン写真をすぐに
参照したい場合等には、顧客は第1の情報をすぐに閲覧
することが出来る。本発明は、顧客のニーズに合わせ
て、閲覧対象を選択できる物又は情報の管理方法を実現
するという、作用を有する。又、顧客が現物の閲覧を希
望する場合には変換作業(第1の情報の生成作業)を行
わない。これにより、無駄のない効率的な物又は情報の
管理方法を実現するという、作用を有する。
【0037】本発明の請求項11に記載の発明は、顧客
からの前記物の返却の要求を受け付けるステップと、前
記物を顧客に返却するステップと、前記物に対応する前
記第1の情報を検索するステップと、及び前記第1の情
報が記憶されている場合は、前記第1の情報を消去する
ステップと、を更に含むことを特徴とする請求項1から
請求項10のいずれかの請求項に記載の情報の管理方法
である。
【0038】保管している物は、顧客の所有物であり、
保管会社は秘密保持の義務もある。特に、病院等が保管
を委託する物等の秘密を保持することは重要である。上
記の第1の情報は、顧客の了解の下に生成されている
が、物を返却した後も、第1の情報を保管し続けること
により、顧客の秘密を保持できない可能性もある。本発
明は、顧客の秘密を確実に保持できる物又は情報の管理
方法を実現するという、作用を有する。
【0039】本発明の請求項12に記載の発明は、顧客
から受け取ったアナログデータ又はデジタルデータであ
る第2の情報と、前記顧客を同定する第1の識別子及び
前記第2の情報を同定する第2の識別子と、を第1の場
所にある第1の番地情報を有するアドレスに記憶する第
1の記憶ステップと、前記第1の識別子と、前記第2の
識別子と、前記第1の番地情報と、を含む情報を管理部
に伝送する伝送ステップと、もし顧客が前記第1の識別
子及び前記第2の識別子を含む要求であって前記第2の
情報の閲覧の要求をする場合は、前記第1の場所におい
て前記記憶装置から前記第2の情報を出力する、第1の
応答ステップと、前記第1の場所での格納期間が一定の
期間を超えた場合、前記第1の場所の記憶装置に記憶さ
れた情報量が一定の量を超えた場合、又は顧客から移動
の要求があった場合、のいずれかの場合に、前記管理部
が、前記第2の情報を前記第1の場所から第2の場所に
移動を指示するステップと、前記第2の情報を、第2の
場所にある第2の番地情報を有するアドレスに記憶す
る、第2の記憶ステップと、管理部が、前記第1の識別
子及び前記第2の識別子と対応させて、前記第2の番地
情報を記憶するステップと、もし顧客が前記第1の識別
子及び前記第2の識別子を含む要求であって前記第2の
情報の閲覧の要求を送付してきた場合は、前記第2の場
所において、前記管理部の指示に従って前記第2の情報
を検索し、通信回線を通じて顧客に前記第2の情報を送
付する、送付ステップと、を含む情報の管理方法であ
る。
【0040】本発明は任意の情報の管理において適用可
能であるが、特に医療において生成される情報を管理す
る場合に有効である。医療の治療、診断又は予防の中で
生成される物又は情報は、生成後すぐに閲覧される可能
性が高く、生成時点から日にちが経てば、閲覧される可
能性が急速に小さくなるという傾向がある。そこで、本
発明においては、資料(情報)を生成後一定の期間は病
院等の顧客の近傍の第1の場所に保管し、資料生成後一
定の期間を経過した後は、病院から離れているが広い第
2の場所に資料を保管する。すなわち、閲覧される確率
が高い間は近くの第1の場所に資料を保管し、閲覧され
る確率が下がってくると広い第2の場所に資料を保管す
る。本発明は、閲覧する可能性の大小により異なる場所
に情報を保管することにより、利便性の高い情報の管理
方法を実現するという、作用を有する。
【0041】一定期間の起点は不問である。例えば、顧
客から渡された物を受領した時、受領した前記物を第1
の場所に保管した時、顧客の要求に応じて、最後に前記
第1の場所に保管した前記物を顧客に引き渡した時、顧
客に引き渡した前記物を顧客から最後に再度受領した
時、のいずれでもよい。一定の期間の長さも問わない。
第1の場所の管理部と、第2の場所の管理部が同じ物で
もよく(一般には、第2の場所に設置される。)、第1
の場所にある管理部と、第2の場所にある官吏部が別個
の装置であって、両者が通信回線等を通じてリンクされ
ていてもよい。
【0042】本発明の請求項13に記載の発明は、顧客
から受け取った物、又は顧客から受け取ったアナログデ
ータ又はデジタルデータである第2の情報を記録した媒
体を、第1の場所にある第1の番地情報を有するアドレ
スに保管する第1の保管ステップと、前記顧客を同定す
る第1の識別子と、前記物又は媒体を同定する第2の識
別子と、前記第1の番地情報と、を含む情報を管理部に
伝送し、前記管理部が前記情報を記憶する第1の記憶ス
テップと、前記第1の場所での保管期間が一定の期間を
超えた場合、前記第1の場所に保管される前記物又は前
記媒体が一定の量を超えた場合、又は顧客の移動の要求
があった場合、のいずれかの場合に、前記管理部が、前
記物又は前記媒体を前記第1の場所から第2の場所に移
動を指示する指示ステップと、前記物又は前記媒体を前
記第1の場所から前記第2の場所に移動させ、前記第2
の場所にある第2の番地情報を有するアドレスに保管す
る、第2の保管ステップと、管理部が、前記第1の識別
子及び前記第2の識別子と対応させて、前記第2の番地
情報を記憶する第2の記憶ステップと、もし顧客が前記
第1の識別子及び前記第2の識別子を含む要求であって
前記物又は前記第2の情報の閲覧の要求を送付してきた
場合は、前記第2の場所において、前記管理部の指示に
従って前記物又は前記媒体を検索し、前記物に含まれる
情報を変換して得られたアナログデータ又はデジタルデ
ータである第1の情報を、又は前記媒体から再生された
第2の情報を、通信回線を通じて顧客に前記第1の情報
又は前記第2の情報を送付する、送付ステップと、を含
む物又は情報の管理方法である。
【0043】本発明は任意の情報の管理において適用可
能であるが、特に医療において生成される情報を管理す
る場合に有効である。医療の治療、診断又は予防の中で
生成される物又は情報は、生成後すぐに閲覧される可能
性が高く、生成時点から日にちが経てば、閲覧される可
能性が急速に小さくなるという傾向がある。そこで、本
発明においては、資料(物又は情報)を生成後一定の期
間は病院等の顧客の近傍の第1の場所に保管し、資料生
成後一定の期間を経過した後は、病院から離れているが
広い第2の場所に資料を保管する。すなわち、閲覧され
る確率が高い間は近くの第1の場所に資料を保管し、閲
覧される確率が下がってくると広い第2の場所に資料を
保管する。本発明は、閲覧する可能性の大小により異な
る場所に物等を保管することにより、利便性の高い物又
は情報の管理方法を実現するという、作用を有する。
【0044】「顧客から受け取ったアナログデータ又は
デジタルデータである第2の情報を記録した媒体」と
は、顧客自身が第2の情報を媒体に記録する場合と、顧
客から第2の情報を受信して、受信した前記第2の情報
を媒体に記録する場合と、を含む。
【0045】本発明の請求項14に記載の発明は、前記
管理部は、第1の場所に設置された通信装置を具備する
第1のコンピュータと、第2の場所に設置された通信装
置を具備する第2のコンピュータと、を含む、ことを特
徴とする請求項12又は請求項13に記載のデータ管理
方法である。
【0046】本発明は、閲覧する可能性の大小により異
なる場所に情報を保管することにより、利便性の高い情
報の管理方法を実現するという、作用を有する。
【0047】本発明の請求項15に記載の発明は、前記
第2のコンピュータは、顧客がアクセスすることが出来
ない第1のデータ空間と、第2のデータ空間と、を有し
ており、顧客が、前記第1の識別子を同定した後、イン
ターネットを通じて前記第2のデータ空間にあるデータ
にアクセスするステップと、を含むことを特徴とする請
求項12から請求項14に記載のデータ管理方法であ
る。
【0048】本発明は、顧客の秘密を確実に保持するこ
とが出来る物又は情報の管理方法を実現出来るという作
用を有する。
【0049】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施をするための最
良の形態を具体的に示した実施例について、図面ととも
に記載する。 《実施例1》以下、図1を用いて、本発明の第1の実施
例を説明する。 [第1の実施例の概略の構成の説明(図1)]図1は、
本発明の第1の実施例の概略の構成を図示する。図1
は、病院、医院等の医療業者が保有する種々の物及び情
報(データ)を保管する保管システム2を示す。顧客1
(例えば病院)は、少なくとも顧客名及び保管を依頼す
る物(又は情報)を特定して、物又は情報を保管システ
ム(例えば保管会社)2に保管を依頼する。「物」は、
例えばX線写真、又は紙に記載したカルテ等を含む。
「情報」は、例えば撮影画像データ等の画像データ、心
電図等のグラフ、心音等の音声データX線断層撮影画像
データ、又は電子カルテ等のデータ等を含む。又、「情
報」は、インターネット等を介して保管システム2に送
付した無体物であるデータ列の情報と、例えばDVD等
の記録媒体に記録した情報(物理的には、物である。)
と、を含む。本実施例の保管システムは、主としてこの
ような診療中に発生する資料である物及び情報を保管す
るが、これ以外に、病院の過去の伝票類等を保管するこ
とも出来る。
【0050】一般には、顧客が情報の保管を委託する場
合には、CT検査装置等の検査装置が発生する情報(例
えば画像データ)又はDVD等の電子メディアに記録さ
れた画像を、LANでコンピュータ等の端末に伝送し、
又はコンピュータに接続されたDVD再生機で再生して
コンピュータに取り込み、コンピュータから保管システ
ムに伝送する。しかし、検査装置がインテリジェントな
通信機能を有し、顧客IDを有していて、検査装置単独
で保管システムと通信し、検査装置が出力する情報(画
像データ等)を直接保管システムに送付する場合もあ
る。同様に、DVD等の電子メディアの再生機がインテ
リジェントな通信機能を有し、顧客IDを有していて、
再生機単独で保管システムと通信し、再生機が出力する
情報(DVDの再生出力等)を直接保管システムに送付
する場合もある。
【0051】依頼方法は、顧客が依頼書を持参する方法
又は郵送する方法等の他、顧客の手元にあるコンピュー
タで依頼書を作成しインターネットを介して保管システ
ムの受付部3に送付する方法を含む。一般的には、デー
タ列の情報は通信回線(例えばインターネット)を利用
して顧客1から保管システム2の受付部3に送付され
る。物及び記録媒体は、一般的には、顧客1から保管シ
ステム2の受付部3に郵送される。
【0052】受付部3は、顧客に管理部4が指定する固
有の識別子(顧客ID(顧客識別子))を付与し、保管
する物又は情報にも管理部4が指定する固有の識別子
(預り品ID(預り品識別子))を付与して、保管の依
頼を受け付ける。レントゲン写真等の医療情報の管理を
行う保管システムにおいては、好ましくは、当該物(例
えばレントゲン写真)又は情報(例えば電子カルテ)の
対象である患者にも、固有の識別子(管理部4が指定)
を割り当てる(患者ID(患者識別子))。受付部3
は、物(例えばレントゲン写真)を受け付けた場合は、
前記物を物の倉庫5に格納し、情報(例えばデータ列又
は記録媒体(DVD等))を受け付けた場合は、前記情
報を電子倉庫6に格納する。「物の倉庫」とは、通常の
ものを格納する倉庫である。「電子倉庫」とは、無体物
である情報(データ)をハードディスク、光ディスク等
の記録媒体に記録して格納する倉庫である。管理部4
は、前記物又は情報がそれぞれ物の倉庫又は電子倉庫に
格納されたことを、受け付けた日付、顧客の識別子、物
(又は情報)の識別子、格納場所の情報及び患者の識別
子等と共に記録する(図4又は図5)。
【0053】物の倉庫5と電子倉庫6とは別個に存在す
るが、管理部4は、両方の倉庫を統括的に管理してい
る。例えば、顧客1であるB病院が、火傷の患者Sさん
の患部(足部)の写真(物)と、電子カルテ(情報)と
の保管を委託してきた場合には、Sさんの患部の写真は
物の倉庫5に格納され、Sさんの電子カルテは電子倉庫
6に格納される。しかし、管理部4は、B病院又はSさ
んに関するレントゲンフィルム等及び電子カルテ等を統
括的に管理しており、図4又は図5に示すように統括的
な管理リストを表示装置(端末ディスプレイ等)に表示
することが出来る。
【0054】顧客1は、顧客の識別子(例えば、図4の
A病院は3528642)と引き出したい物(又は情
報)の識別子(例えば、図4のP患者のレントゲン写真
は2193844)と当該物(又は情報)を閲覧したい
との要求書を保管システム2に送付することにより、保
管を委託した物(又は情報)の引き出しを要求すること
が出来る。保管システム2の中の受付部3は、要求に添
付された識別子と、保管リスト(図4又は図5)の中の
顧客ID及び預り品IDとを同定し(アイデンティファ
イする)、同一であれば引き出し申し込みを受け付け
る。受付部3は、管理部4に顧客ID、閲覧を希望する
預り品IDを送付する。管理部4はこれらの情報を記録
装置(図示していない。)に記録して保存する。管理部
4は送付された預り品IDと同じ預り品IDを保管リス
ト(図4又は図5)で検索する。もし同じ預り品IDを
発見したならば、それが物の預り品であれば物の倉庫5
にその物格納場所を知らせると共に、その引き出しを指
令する。それが情報の預り品であれば電子倉庫6にその
情報の格納場所を知らせると共に、その引き出しを指令
する。
【0055】後に示すように、物の預り品の閲覧要求で
あっても、もしその物の電子化データが作成されてお
り、その電子化データが電子倉庫6に格納されている場
合は、電子倉庫6に電子化データの引き出しを指令す
る。物の倉庫5から物が引き出された場合は、変換部7
により物は電子化データに変換される(顧客が現物の閲
覧を明示的に希望する場合を除く。)。第1の実施例に
おける保管システム2は、主としてレントゲン写真等の
診療資料を保管しているため、通常の物の保管倉庫(例
えば不要の事務机の保管等)と異なり、物に含まれる情
報を知りたい場合(例えば、レントゲン写真の閲覧)が
ほとんどである。従って、郵送等の方法によりレントゲ
ン写真を顧客に送付するよりも、レントゲン写真の電子
化データ(ビットマップ画像データ)を生成し、インタ
ーネットを通じて即時に電子化データを顧客に送付する
方が、顧客の要求に適う。又、電子化データを送付する
方が送付の手間及びコストが安い。
【0056】従って、顧客が物の閲覧を要求する場合
も、情報の閲覧を要求する場合も、いずれの場合も情報
が引き出され(又は生成され)、当該情報が受付部3に
引き渡される(顧客が現物の閲覧を要求した場合を除
く。)。受付部3は、専用回線又はインターネット26
等を介して顧客1に当該情報を送付する。管理部4は、
受け付けた日を起点とする毎月ごとの保管料(保管点数
に応じて定められる。)及び顧客1が物又は情報を引き
出した時の手数料(物又は情報の引き出し点数と引き出
し回数とに応じて定められる。)をそれぞれ算出し、毎
月、顧客に請求する(課金する)。上記のように、第1
の実施例においては、顧客が保管を依頼した物又は情報
には、当該顧客のみがアクセス出来る。
【0057】[第1の実施例のフローチャートの説明
(図12)]図12は、第1の実施例のフローチャート
を示す。顧客から物又は情報の閲覧要求を受信した場合
には、図12の手順で処理する。最初に顧客から物又は
情報の閲覧要求を受信する(ステップS11)。次に、
受信したデータに含まれる顧客IDを同定する。保管リ
スト(図4又は図5)を検索して、同一の顧客IDを発
見すれば閲覧要求を許可し、同一の顧客IDを発見出来
なければ閲覧要求を許可しない(ステップS12)。閲
覧を許可されると、閲覧要求に含まれる預り品IDを有
する預り品(物又は情報)の保管場所を検索する(ステ
ップS13)。預り品が情報であればステップS16に
進み、預り品が物であればステップS15に進む(ステ
ップS14)。預り品が物であれば、デジタイザにより
預り品に含まれる情報を第1の情報に変換する(ステッ
プS15)。典型的には、レントゲン写真をビットマッ
プ画像データに変換する。顧客に情報を送信する(ステ
ップS16)。
【0058】《実施例2》以下、図2を用いて、本発明
の第2の実施例を説明する。 [第2の実施例の概略の構成の説明(図2)]第2の実
施例の保管システムは、顧客である病院の中に物及び情
報の第1の保管場所を有し、病院から離れた場所に物及
び情報の大規模な保管場所である第2の保管場所を有す
る。第1の保管場所は、一時的な保管場所であり小さな
保管容量しか持たないが、顧客は直ぐに保管してある物
又は情報を閲覧することが出来る。第2の保管場所は、
長期的な保管場所であり大きな保管場所を有する。第1
の保管場所に較べるとアクセス性において劣るが、顧客
は専用回線又はインターネット等を利用して容易に保管
されている物(又は情報)にアクセスすることが出来
る。
【0059】顧客であるA病院10は、種々の端末等を
LANで接続している。LANは、第1のサーバ19が
管理している。医師が端末12に入力した電子カルテ1
1は、LAN、端末18を介して記録装置16に送付さ
れる。記録装置16は、例えばDVDの記録機である。
電子カルテはDVDに記録される。同時に、第1のサー
バ19の第1の管理部20は、電子カルテがDVDに記
録されたという情報を入手して、電子カルテを記録した
DVDの保管場所を指定する。電子カルテを記録したD
VDは第1の電子倉庫17の指定の保管場所に格納され
る。
【0060】CT検査装置13はコンピュータ処理され
た患者のX線断層画像データを生成する。X線断層画像
データは端末14、LAN、端末18を介して記録装置
16に送付される。X線断層画像データはDVDに記録
される。同時に、第1のサーバ19の第1の管理部20
は、X線断層画像データがDVDに記録されたという情
報を入手して、X線断層画像データを記録したDVDの
保管場所を指定する。X線断層画像データを記録したD
VDは第1の電子倉庫17の指定の保管場所に格納され
る。X線撮影装置24はレントゲン写真を撮る。医師
は、レントゲン写真が撮られたことを端末23に入力す
る。第1のサーバ19の第1の管理部20は、レントゲ
ン写真が撮られたという情報を入手して、第1の物の倉
庫25におけるレントゲン写真の保管場所を指定する。
レントゲン写真は第1の物の倉庫25の指定の保管場所
に格納される。
【0061】A病院に勤務する医師F及び医師Gは、端
末22及び端末21を通じて、第1の場所及び第2の場
所に格納された物及び情報に任意にアクセスすることが
出来る。例えば、医師Gは、保管システム30が保管し
ているA病院の情報等の一覧表を端末の画面に表示する
ことが出来る(図4又は図5の保管リストのA病院の
欄)。保管システム30から顧客に情報(送り元情報)
を伝送する場合は、必ず相互認証をする。本実施例にお
いては、パスワードにより相互認証を行っている。相互
認証の方法は任意であり、例えば、指紋、手書きサイン
等である。これにより、顧客の秘密の漏洩を防止する。
【0062】A病院のような大きな顧客は、A病院とい
う顧客名及び顧客IDの下に、医師F又は医師G等の所
属医師ごとの個人識別子、又は端末21又は22等の端
末ごとの端末装置識別子を割り当てる。従って、保管シ
ステム30の受付部33は、A病院からの閲覧要求等を
受信した場合には、閲覧要求に含まれる顧客識別子の中
のA病院の顧客IDの部分のみが保管リストに有るA病
院の顧客IDと一致するか否かを確認して、A病院の顧
客IDの後に続く個々の医師の個人IDを無視すること
が出来る。これにより、個人IDを有するA病院の全て
の医師は自由にA病院の任意の物又は情報にアクセス出
来る。
【0063】保管リストにはA病院の顧客IDしか含ま
れていないが(個人IDが含まれていない。)、受付部
33での顧客の同定においては、A病院の顧客IDのみ
ならず個人IDも同定し、A病院の中の許可された一定
の医師のみが保管されている物又は情報にアクセスでき
る場合もある。図2においては、第1の場所にある(A
病院内)物又は情報へのアクセスは誰でも自由である
(個人IDの同定を行っていない。)。しかし、第1の
場所においても、物又は情報へのアクセスを要求する場
合は第1の管理部20が個人IDの同定を行うことが可
能である。物又は情報へのアクセスを希望する医師は、
自己の個人IDを第1の管理部20に送付する。第1の
管理部は、内蔵する許可された医師のリストを調査し
て、送付された個人IDと同じ個人IDを検索する。同
じ個人IDがあれば、第1の管理部20は、医師の物又
は情報の閲覧を許可する。
【0064】第1の場所の第1の電子倉庫17及び第1
の物の倉庫25の管理者は、保管システム30を所有す
る保管会社でもよく、顧客であってもよい。第1の電子
倉庫17及び第1の物の倉庫25の管理者が保管会社で
ある場合は、多くの場合は、物又は情報を第1の場所に
ある第1の電子倉庫17又は第1の物の倉庫25に保管
し始めた時から保管料が発生する。又、第1の電子倉庫
17等の管理者が顧客である場合は、多くの場合は、物
又は情報を第2の場所にある第2の電子倉庫31又は第
2の物の倉庫35に保管し始めた時から保管料が発生す
る。もっとも、保管料の発生時期は任意である。
【0065】第1の場所に格納されていた物(例えばレ
ントゲン写真)又は情報(例えばX線断層画像データ)
は、一定期間を経過すると第2の場所に移送される。一
定期間は、顧客毎に指定することも出来る。又、レント
ゲン写真等の物毎又は電子カルテ等の情報毎に、顧客が
指定することも出来る。規定の期間を設けず、顧客が要
求する都度、それまでに貯まった物又は情報をまとめて
受け取り、それらを全て第2の倉庫に格納することも出
来る。情報はインターネット26を経由して第2の場所
にある第2の電子倉庫に31に送付することが出来る
が、レントゲン写真等の物及びDVD等の記録媒体は郵
送等する必要がある。顧客が物及び記録媒体を保管シス
テム30に送付することも出来るが、保管システム30
が定期的に巡回して、一定期間を経過した物等を集めて
回ることも出来る。
【0066】保管システム30は、第2の場所にある。
第2の場所は、一般には、顧客10であるA病院から遠
く離れた場所であるが、十分に広く、第2の物の倉庫3
5も電子倉庫31も十分に大きな格納容量を有する。第
1の電子倉庫17からDVD等の記録媒体が発送される
と、第1の管理部20は、発送情報を保管システム30
の第2のサーバ32に伝送する。第2のサーバ32の受
付部33は、受信した伝送情報を第2の管理部34に送
付する。第2の管理部34は郵送される記録媒体を格納
する第2の電子倉庫31の格納場所を指定する。郵送さ
れてきた記録媒体は、第2の電子倉庫31の指定された
場所に格納される。
【0067】同様に、第1の物の倉庫25からレントゲ
ン写真等の物が発送されると、第1の管理部20は、発
送情報を保管システム30の第2のサーバ32に伝送す
る。第2のサーバ32の受付部33は、受信した伝送情
報を第2の管理部34に送付する。第2の管理部34は
郵送される物を格納する第2の物の倉庫35の格納場所
を指定する。郵送されてきた物は、第2の電子倉庫35
の指定された場所に格納される。
【0068】例えば、A病院の医師Fは、端末22を介
して、医師Fの個人IDを付したA病院の顧客ID35
28643と、閲覧を希望する物の預り品ID6912
003(Q患者の頚動脈のレントゲン写真)と、閲覧要
望書と、をインターネット26を通じて保管システム3
0に送付する。受付部33は、保管リスト(図4又は図
5)を検索して、送付された顧客IDと同一の顧客ID
を捜す。同一の顧客IDを発見した場合には、医師Fか
らの要求書を第2の管理部34に送る。第2の管理部
は、保管リスト(図4又は図5)を検索して、送付され
た預り品ID6912003と同一の預り品IDを捜
す。医師Fが閲覧を要求するQ患者の頚動脈のレントゲ
ン写真の欄を発見すると、第2の物の倉庫35に、保管
場所M032−164に格納されているレントゲン写真
の引き出しを指令する。第2の倉庫の管理人は、指定さ
れた格納場所からQ患者の頚動脈のレントゲン写真を取
り出すと、デジタイザ36(図1の変換部7に該当す
る。)により、当該レントゲン写真を電子化データ(ビ
ットマップ画像データ)に変換する。デジタイジングが
完了すると、当該レントゲン写真を元の格納場所に格納
する。
【0069】次に、得られたビットマップ画像データ
を、記録器37(例えばDVD記録機)に送り、DVD
に記録する。記録されたDVDを再生機38(本実施例
においてはDVD再生機である。)にかけて再生する。
再生された画像を受付部33に送付する。第2の管理部
34の指令に従って、受付部33は再生された画像をA
病院の端末22にいる医師Fに送付する。本実施例にお
いては、記録器37は、顧客のニーズに合わせて、DV
D記録機又はハードディスクにより構成される。DVD
記録機及びハードディスクの両方により構成される場合
もある。
【0070】好ましくは、送付される画像は、圧縮さ
れ、暗号化されて送られる。圧縮方式は、EPSF、G
IF、JPEG、PICT又はTIFF等の任意の方式
を採用することが出来る。又、暗号方式は、DES、R
SA、FEAL等の任意の暗号方式を採用することが出
来る。本実施例においては、顧客と保管システムが同じ
フラッシュメモリカードを保有し、フラッシュメモリカ
ードに記録された数字により、送信側は暗号化し、受信
側は暗号を解読する。顧客毎に異なる数字を記録された
フラッシュメモリカードを保持するため、顧客相互間の
秘密保持も確保される。記録器37により記録されたD
VDを、第2の管理部34が指定する第2の電子倉庫の
格納場所に格納する。
【0071】顧客であるA病院においては、X線撮影装
置24によりP患者の胸部レントゲン写真を撮ると、当
該レントゲン写真を暫くは第1の物の倉庫に保管する。
一定以上時間が経つと、当該レントゲン写真を第1の場
所(第1の物の倉庫)から第2の場所に移送する。同様
に、CT検査装置13によりV患者のX線断層撮影画像
データを撮ると、当該画像データを暫くは第1の電子倉
庫に格納する。一定以上時間が経つと、当該画像データ
を第1の場所(第1の電子倉庫)から第2の場所に移送
する。第1の場所は小さな保管容量しか持たないが、顧
客は直ぐに保管してある物又は情報を閲覧することが出
来る。第2の場所は顧客から遠く離れているが、十分に
大きな格納スペースがあり、顧客が希望する限りいつま
ででも第2の場所に物又は上方を保管しておくことが出
来る。又、第2の場所は顧客から遠く離れているが、イ
ンターネット26を利用して、顧客は容易に保管されて
いる物又は情報を閲覧することが出来る。
【0072】例えば、医師FがQ患者を診察しながら最
近撮ったQ患者の頚動脈のレントゲン写真(医師Fが手
元に持っている。)と、半年前に撮ったQ患者の頚動脈
のレントゲン写真(第2の物の倉庫35に格納されてい
る。)とを比較しようと思った場合、医師Fは、インタ
ーネットで保管システム30に上記の閲覧を要求する。
暫く待てば、端末22の表示画面上に半年前に撮ったQ
患者の頚動脈のレントゲン写真のビットマップ画像デー
タが表示される。このように、第2の場所に物又は情報
を保管した場合にも、医師Fは、患者の目の前で画像を
呼び出し、半年間の患部の治癒の状況を説明出来る。従
来は、レントゲン写真という物を保管倉庫に保管した場
合は、閲覧を要求してから早くても次の日にならなけれ
ばレントゲン写真が配達されなかった。このように、物
の保管を委託している場合にも、保管システム30は、
物に含まれる情報をデータ化し、当該データをインター
ネットを使って顧客に送付することが出来るため、顧客
は第2の場所に保管した物又は情報にも容易かつ迅速に
アクセス出来る。
【0073】経験的に、患者のデータ等を計測すると、
計測直後はそのデータ等をよく利用するが、時間が経つ
につれてそのデータ等を利用する回数又は確率がどんど
ん減ることが知られている。そこで、データ等の計測後
暫くは、当該データ等を格納容量は小さいがA病院の中
に有る第1の保管場所に保管する。これにより、A病院
の医師は、その間いつでも直ぐにデータを取り出すこと
が出来、又は現物のレントゲン写真を用いて診断するこ
とが出来る。一定期間以上の日にちが経過すると、当該
データ等を第1の場所から第2の倉庫に移送することに
より、第1の場所に新たな物又は情報を格納するスペー
スを確保する。第2の場所に送付されたデータ等を引き
出そうとすると、第1の場所に格納されていたときより
も引き出しに時間がかかるが、上記のように閲覧の必要
性が発生する確率が小さくなっており、もし閲覧をする
必要が発生した場合にも、容易かつ高速なアクセスが可
能である。
【0074】第2の管理部34は、保管を委託された物
又は情報の点数、閲覧要求の回数等に基づいて保管料を
算出し、顧客であるA病院10に毎月請求する。第1の
場所においても保管料を徴収する場合は、第1の場所で
の保管、利用状況は第1の管理部20が管理しているた
め、第2の管理部34は第1の管理部20と定期的に交
信して、第1の場所における保管状況を知る。第2の管
理部34は、第1の場所における保管料(第1の管理部
20が保管状況を管理)と、第2の場所における保管料
(第2の管理部34が保管状況を管理)とをそれぞれ計
算して、合算した金額をA病院に請求する。
【0075】他の実施例においては、第1の管理部20
が存在しない。第2の管理部34は、第2の場所の保管
状況のみならず、インターネット26を介して第1の場
所の保管状況も管理する。この場合は、第1のサーバ1
9が第2の管理部34の端末のような役割を果たす。
【0076】《実施例3》以下、図3を用いて、本発明
の第3の実施例を説明する。 [セキュリティの確保された保管システムの説明(図
3)]図3は、セキュリティの確保された保管システム
を図示する。顧客40は、病院等を含む。右端のユーザ
ー60も同じ顧客である。物及び情報の流れを左から右
に流れるように示している。顧客40は物又は情報の保
管を保管システム(真中の診療録データの保管・管理・
配信システム)に委託する。保管を委託する物又は情報
には、レントゲン写真等のフィルム、カルテ等の紙など
の診療録41(物)と、電子化された診療録42(情
報)とがある。電子化された診療録42は、例えば病院
内LAN44を通じてサーバー43に集められる。病院
外部の者がLAN44に侵入しようとしても、ファイア
ウオール45に阻まれて、侵入できない。サーバー43
にはDVDの記録機が接続されており、集められた情報
は逐次DVDに記録される。
【0077】電子倉庫にDVDを保管するとき、暗号化
をしてもよく、しなくてもよい。好ましくは、病院内で
不特定の人に内容を知られないように、暗号化する。暗
号化の方法は任意である。DVDメディア(媒体)は、
製造段階でそれぞれ固有のIDを記録されている。媒体
1枚毎に異なるIDが記録されている。本実施例におい
ては、DVD(媒体)の固有のIDを利用して、低いコ
ストで確実な秘密保持を実現している。DVD記録機に
記録するとき、DVDメディア固有のIDをDVD記録
機の再生機能により読み取る。読み取ったDVDメディ
ア固有のIDを利用して記録すべき情報を暗号化する。
DVD記録機に記録されている情報を再生するときは、
DVD記録機の再生機能によりDVDメディア固有のI
Dを読み取る。読み取ったDVDメディア固有のIDを
利用して暗号を解読する。病院内にあるDVD機器はほ
とんどDVD再生機(再生専用機)である。DVD再生
機は、このDVDメディアの固有のIDを読めないよう
にしておく。これにより、DVDメディアに記録されて
いる暗号化された情報を他のDVD再生機では解読でき
ない。このようにして、病院内の秘密保持が可能とな
る。なお、保管システム内にあるDVD再生機はDVD
メディアの固有のIDを読めることが必要なので、実際
には、再生機能を有するDVD記録機等を使用する。
【0078】フィルム等の物の診療録は、定期的に集荷
されて(例えば、月に2回)、保管システムに運送され
る。集荷された物の診療録はデータベース46に登録さ
れ、それらの物は物の倉庫49に格納される。データベ
ース登録46は、ユーザー毎の物の保管リストを作成
し、データベース48に格納する。もっとも、後で説明
するように、保管リストは市販のデータベースソフトウ
エアであるアクセス等により作られるため、データベー
スに基づいて任意の欄に注目した保管リストを作成する
ことが可能である。作成された保管リストは、データベ
ース48に格納される。又、データベース登録46はデ
ータベース48に格納されている顧客IDのリストを参
照して、物の保管を委託した顧客の認証を行う(ユーザ
ー認証)。データベース登録46は、各顧客から委託さ
れた物の保管状況と、閲覧状況を把握し、顧客との通信
履歴と課金管理を行っている。作成された通信履歴、課
金データ等は、データベース48に格納される。データ
ベース登録46は、物が物の倉庫49に格納されている
格納場所を登録し、格納場所のデータをデータベース4
8に格納する。
【0079】電子化された診療録が記録されたDVD等
の記録媒体は、定期的に集荷されて(例えば、月に2
回)、保管システムに運送される。集荷されたDVDは
データベース登録47に登録され、それらのDVDは電
子倉庫54に格納される。データベース登録47は、ユ
ーザー毎の情報の保管リストを作成する。データベース
に基づいて任意の欄に注目した保管リストを作成するこ
とが可能である。作成された保管リストは、データベー
ス48に格納される。又、データベース登録47はデー
タベース48に格納されている顧客IDのリストを参照
して、DVD等の情報の保管を委託した顧客の認証を行
う(ユーザー認証)。データベース登録47は、各顧客
から委託されたDVD等の保管状況と、閲覧状況を把握
し、顧客との通信履歴と課金管理を行っている。作成さ
れた通信履歴、課金データ等は、データベース48に格
納される。データベース登録47は、DVDが電子倉庫
54に格納されている格納場所を登録し、格納場所のデ
ータをデータベース48に格納する。顧客40はサーバ
ー43とインターネットを通じてデータベース登録47
と交信し、オンラインでDVD等の記録媒体の保管登録
をすることが出来る。
【0080】上述の様に、物の保管を登録する場合に
も、情報(又は記録媒体)の保管を登録する場合にも、
全てのデータはデータベース48に格納される。データ
ベース48においては、登録データ、通信履歴(閲覧記
録等を含む。)、課金データ等のデータは、物と情報と
の間で統合されている。従って、登録時には物の保管と
情報の保管が別のデータベース登録46及び47により
行われても、例えば、顧客は、保管を依頼している物及
び情報の統合されたリストを端末の画面に表示すること
が出来る。例えば、図4又は図5の保管リストの中の、
A病院の欄だけのリストをA病院の端末の画面に表示す
ることが出来る。又、保管システムは、物の保管料と情
報の保管料とを別個にA病院に請求するのではなく、物
の保管と情報の保管とを統合した保管料の請求書を生成
し、A病院に請求する。
【0081】ユーザー(顧客)60は、WEB等の通信
網59を通じて、保管を委託している物又は情報を閲覧
することが出来る。ユーザーは、WEBにログインし、
WEBを検索して保管システムのサイトを呼び出す。ユ
ーザーは、自己の顧客IDと、閲覧したい保管品の預り
品IDと、閲覧の要求を保管システムに送る(WEBリ
クエスト)。保管システムのWEBサーバ57は、送付
された顧客IDと同一の顧客IDがデータベース48に
格納された顧客IDリストに存在するか否かを検索す
る。存在する場合は保管システムはユーザーの要求を受
け入れ、同一の顧客IDを検索できなかった場合はユー
ザーの要求に応えない。パスワード、ハードKey等を
組合せることにより、強固なセキュリティを実現するこ
とが出来る(63)。第3者が保管システムのデータベ
ースに侵入しようとしても、ファイアウオール58に阻
まれて侵入出来ない。
【0082】ユーザーが保管されている物の閲覧を要求
する場合は、WEBサーバ57は物の倉庫49を検索
し、要求される物を引き出す。閲覧を要求された物がレ
ントゲン写真等であれば、デジタイザによりデジタル映
像データに変換する(オンデマンド化51)。得られた
デジタル映像データをGIF等の方式を用いて圧縮する
(データ圧縮52)。圧縮されたデータをDES等によ
り暗号化する(データ暗号化53)。WEBサーバ57
は、圧縮・暗号化データを通信網59を介してユーザー
に送信する。ユーザーは、データを受信し、暗号を復号
化し、圧縮を復号化し、ユーザーのパーソナルコンピュ
ータのディスプレイ画面上に表示する(62)。
【0083】ユーザーが保管されている情報(記録媒
体)の閲覧を要求する場合は、WEBサーバ57は電子
倉庫54を検索し、要求される記録媒体を引き出す。引
き出された記録媒体を再生機(例えばDVD再生機)に
かけ、再生されたデジタル映像データを得る。得られた
デジタル映像データをGIF等の方式を用いて圧縮する
(データ圧縮55)。圧縮されたデータをDES等によ
り暗号化する(データ暗号化56)。WEBサーバ57
は、圧縮・暗号化データを通信網59を介してユーザー
に送信する。ユーザーは、データを受信し、暗号を復号
化し、圧縮を復号化し、ユーザーのパーソナルコンピュ
ータのディスプレイ画面上に表示する(62)。
【0084】ユーザーが保管されている物の閲覧を現物
で要求する場合は、WEBサーバ57は物の倉庫49を
検索し、要求される物を引き出す。閲覧を要求された物
を宅配便等を通じて発送する(データ現物発送50)。
ユーザーは、現物を受け取る。
【0085】[保管リストの説明(図4及び図5)]図
4及び図5は、本実施例において、管理部4が保有する
保管リストを示す。保管を委託された物と情報は、図4
又は図5のように物と情報とを統括した形で(物の保管
リストと情報の保管リストが別個独立ではない。)リス
トに記載されている。図4及び図5は、本実施例におけ
るデータの結合状態を明示的に示している。図4及び図
5においては、顧客名(又は顧客ID)ごとにリストが
まとめられている。本実施例においては、保管リストは
Windows(登録商標)用の市販のデータベースソ
フトウエアを利用して作られている(例えばマイクロソ
フト社が販売する「アクセス」)。従って、任意の欄を
基準に保管リストを表示することが出来る。例えば、患
者ID(図5)を基準に保管リストを表示すれば、P患
者に関する資料がまとまって表示される(P患者が複数
の病院又は医院で診察を受けている場合もある。)。
【0086】図4(及び図5)においては、顧客A病院
が保管を委託している全ての物及び情報がまとまって表
示されている。全ての顧客は顧客IDを有しており、顧
客の照合と第3者のデータベースへの進入を防いでい
る。保管リストは、顧客ID以外に各顧客のパスワード
を含むことが出来る。顧客が保管を委託している物の閲
覧を要求等する場合、顧客IDのみならずパスワードの
入力も要求することにより、第3者のデータベースへの
進入を防ぐことが出来る。顧客名、預り品名称等の欄に
は、顧客の名前、預り品の名称等が記入されており、保
管リストを画面に表示する際に便利である。全ての預り
品は、それぞれ固有の預り品IDを有する。全ての預り
品は、物の倉庫5又は電子倉庫6に格納される。物/デ
ータの欄は、各預り品が物か情報(データ)かを区別す
る欄である。
【0087】データの欄は、預り品が物である場合、そ
の物がデジタイザ(変換部7)により変換された電子化
データ(ビットマップ画像データ)が存在するか否かを
示す欄である。「有」の表示は、本来の預り品である物
が物の倉庫5に格納されているだけでなく、その電子化
データが電子倉庫6に格納されていることを示す。保管
場所は、各預り品が物の倉庫5又は電子倉庫6のどこに
格納されているかを示す。例えば、P患者の胸部レント
ゲン写真は、物の倉庫5のM006のラックの253番
地に格納されている(M006−253)。R患者の頭
部MRIデータは、電子倉庫6のE087ラックの92
5番地のDVDに記録されている。一般的に、1個のD
VDに複数のデータが記録されており、R患者の頭部M
RIデータはDVDの中のB番地に記録されている(E
087−925B)。
【0088】預かり日は、保管の開始日を示す。閲覧履
歴は、保管システム2の課金の根拠データであるととも
に、病院Aがこれまでの保管資料の利用履歴を調査する
際の便宜を提供している。図4においては、P患者の胸
部レントゲン写真の現物とその電子化データとは、別個
の欄に記載されており、同じ預り品ID2193844
を付与されている。保管料の計算上は、P患者の胸部レ
ントゲン写真の現物とその電子化データとは同一品であ
り、物の倉庫5及び電子倉庫6の格納管理上は別個の預
り品である。P患者の胸部レントゲン写真の現物とその
電子化データとは、別個の預り品IDを有することも出
来る。保管システム2又は30等の内部では、図4又は
図5の全画面を表示することが出来る。顧客であるA病
院においては、A病院が保管を委託した物及び情報の欄
のみからなるリストを表示することが出来る。
【0089】図5の保管リストにおいては、P患者の胸
部レントゲン写真の現物とその電子化データとは、同じ
欄に記載されている。又、図5の保管リストにおいて
は、患者ID及び患者名の欄を有する。後述する様に、
患者自身が自己の胸部レントゲン写真の閲覧を請求して
きた時、患者本人か否かを確認し、後日患者自身に閲覧
料金を請求する場合に便利である。同様に、P患者がA
病院からD病院に移ったためP患者に関する全ての預り
品をA病院からD病院に移管する時に、患者Pの欄を基
準に保管リストを生成し、患者Pの欄に含まれる全ての
預かり品の顧客名及び顧客IDをD病院の名前及び顧客
IDに一括変換することが出来る。
【0090】A病院がP患者の胸部レントゲン写真の閲
覧を要求してきた場合、保管システム2は、物の倉庫5
からP患者の胸部レントゲン写真を引き出し、変換部7
(デジタイザ)により電子化データに変換して、電子化
データをA病院に送付する。変換部7による電子化デー
タの作成は手間がかかるため、当該P患者の胸部レント
ゲン写真が保管されている間は、生成した電子化データ
を保管しておくことが望ましい。電子化データを保管し
ておけば、次にA病院がP患者の胸部レントゲン写真の
閲覧を要求してきた場合(A病院はあくまで物であるP
患者の胸部レントゲン写真の保管を委託しているため、
電子化データではなくP患者の胸部レントゲン写真の閲
覧を要求してくる。)、電子倉庫6にある当該P患者の
胸部レントゲン写真の電子化データを引き出し、直ちに
A病院に送付することが出来る。
【0091】具体的には、以下の手順で電子化データの
有無を検索する。A病院が、顧客ID3528643
と、預り品ID2193844と、P患者の胸部レント
ゲン写真の閲覧の要求書を保管システム2に送付してき
た場合、受付部3は、送付された顧客IDと保管リスト
の顧客IDが一致することを確認して、要求書を管理部
4に伝送する。管理部4は、図4の保管リストにおい
て、まず電子倉庫6に格納されている情報の中から預り
品ID2193844を検索する。同じ預り品IDが見
つかると、電子倉庫6に当該電子化データを保管場所E
091−478Aから引き出すように命令する。引き出
された電子化データは、A病院に送付される。上記の検
索方法においては、顧客から物の預り品の閲覧を要求さ
れた場合にも管理部4は必ず情報の預り品から検索する
ため、物の預り品とその電子化データとが存在する場合
は、電子化データが優先的に選択される。同一の預り品
IDの電子化データが存在しない場合にのみ、物の預り
品を検索する。もちろん、顧客が現物である物の預り品
の閲覧を要求する場合は、管理部4は情報の預り品の検
索をすることなく物の預り品を検索する。
【0092】図5の保管リストに基づいて預り品を検索
する場合は、上記と異なる検索方法を採用する。管理部
4は、図5の保管リストにおいて、預り品ID2193
844を検索する。同じ預り品IDが見つかると、デー
タ欄が「有」か「無」かを調べる。「有」の場合は当該
預り品の電子化データが存在するから、管理部4は電子
倉庫6に当該電子化データを保管場所E091−478
Aから引き出すように命令する。引き出された電子化デ
ータは、A病院に送付される。
【0093】上記の検索方法においては、顧客から物の
預り品の閲覧を要求された場合には、管理部は必ずその
物の電子化データが存在するか否かを調べるため、物の
預り品の電子化データとが存在する場合は、電子化デー
タが優先的に選択される。電子化データが存在しない場
合にのみ、物の倉庫から当該物の預り品を引き出し、変
換部7により電子化データを生成する。もちろん、顧客
が現物である物の預り品の閲覧を要求する場合は、管理
部4はその物の電子化データが存在するか否かを調べる
ことなく物の預り品を物の倉庫5から引き出すよう指令
する。以上の方法により、顧客に物の閲覧を要求された
場合にも、もしその電子化データが生成されていればそ
の電子化データを送付する。これにより、重複する変換
作業(レントゲン写真をデジタイズする作業)を排除す
ることが出来る。
【0094】[課金方法の説明(図6)]図6は、本実
施例の課金リストを示す。保管システム2は、委託され
た物及び情報を保管すること、顧客からの閲覧要求に応
えて倉庫に保管してある物(又は物の電子化情報)又は
情報を顧客に送付すること、及び顧客が依頼した第3者
の医師による読影サービスを仲介すること等のサービス
に応じた課金をする。
【0095】図6は、保管システム2がA病院に送付す
る2000年9月分の請求書の内訳を示す。A病院は、
2000年9月に20点の物の預り品と10点の情報
(データ)の預り品を保管システム2に委託している。
保管システム2は、保管点数に応じた課金をする。図6
のように、物の預り単価と情報の預り単価を異なる金額
にすることが出来る。単価の差は、主として保管費用の
差に起因する。顧客が保管を委託する物(又は情報)を
保管システム2に送付した時、又は保管システム2が顧
客の家を回って保管を委託する物等を受け取ったときか
ら、預り期間が起算される。図2のように、顧客である
大きな病院の中に第1の保管場所があり、別の場所に第
2の保管場所がある場合は、顧客が第1の場所に物等を
預けた時から預り期間を起算してもよいし、第1の場所
にあった物等を第1の場所から第2の場所に移送した時
から預り期間を起算してもよい。
【0096】又、A病院は、2000年9月に物の閲覧
を1回、及び情報の閲覧を3回している。保管システム
2は、物の閲覧及び情報の閲覧のそれぞれの回数に比例
した金額を課金する。物の閲覧と情報の閲覧との単価を
同じ単価に設定しても良く、図6のように異なる単価に
設定することも出来る。閲覧(物)1回とは、A病院が
レントゲン写真の現物の閲覧を1回要求したことを示
す。本実施例においては、レントゲン写真の電子化デー
タ(デジタイザにより生成されたビットマップ画像デー
タ)をA病院に送る場合は、閲覧(データ)の欄で課金
される。レントゲン写真の電子化データを物の閲覧とし
て課金するか、情報の閲覧として課金するかは、任意で
ある。
【0097】A病院は、9月に後述するレントゲン写真
の読影をX医師に1回依頼しており(「解析(X先
生)」の欄)、保管システム2はその費用をA病院に課
金する。読影サービスとは、A病院が、外部のベテラン
医師にレントゲン写真等の読影を依頼することである。
保管システム2は、A病院等の依頼者に代わって読影を
委託された医師に読影料を支払い、読影を委託された医
師に代わってA病院等の依頼者に読影料を請求する。一
般的には、請求金額には保管システム2の仲介手数料が
含まれている。従来の方法は、個々の読影依頼件名ごと
に、依頼者である病院が被依頼者である医師に読影料を
支払っていた。本実施例においては、保管システム2が
仲介することにより、後述のようにレントゲン写真を送
付する等の手間を大幅に簡素化出来るだけでなく、件名
ごとの読影料の支払いに代えて、多くの件名をまとめて
支払いと請求とを行うため、費用処理の手間を大幅に簡
素化することが出来る。
【0098】図6のような課金の他、後の実施例におい
て説明する他の課金方法もある。例えば、C医院は、自
己の物又は情報の保管を保管システム2に委託していな
いが、B病院が保管を依頼しているS患者の足部の写真
の閲覧を請求する場合がある。このような場合、保管シ
ステム2は、C医院に閲覧に基づく料金のみを請求す
る。同様に、P患者(P患者は自己の物又は情報の保管
を保管システム2に委託していない。)が自己の足部の
写真の閲覧を請求する場合がある。このような場合、保
管システム2は、P患者に閲覧に基づく料金のみを請求
する。
【0099】[物の保管の説明(図7)]図7は、本実
施例の物の倉庫5に保管されているP患者の胸部レント
ゲン写真を示す。胸部レントゲン写真は、胸部レントゲ
ン写真71と、その上に貼り付けられた識別ラベル72
と、バーコード73を含む。識別ラベル72は、顧客I
D、顧客名、預り品ID、預り品の名称(名称)、患者
ID及び患者名を含む。好ましくは、顧客であるA病院
自身が、顧客名と預り品の名称と患者名を識別ラベルに
記載し、識別ラベル72をレントゲン写真に貼る。保管
システム2が、顧客ID等の他の欄に記載する。レント
ゲン写真等は第3者にはどれも、良く似ているため、こ
のようにして、万一の取り違えを防止する。
【0100】バーコード73は、識別ラベル72に含ま
れる情報と同じ情報を含む。バーコード73のみを胸部
レントゲン写真に貼り付け、識別ラベル72を省略する
ことも出来る。又、識別ラベル72のみを胸部レントゲ
ン写真に貼り付け、バーコード73を省略することも出
来る。しかし、好ましくは、バーコードにより確実に電
子的識別を行うとともに、識別ラベルにより人間が視覚
的に識別することを可能にし、万一の取り違え事故を確
実に排除する。多くのレントゲン撮影機は、撮影したレ
ントゲン写真に自動的に患者の氏名等任意の文字、ID
等の数字を写し込む。好ましくはこの写し込まれた文
字、ID等の数字を自動的に読み取ってラベルを生成
し、生成されたラベルを当該レントゲン写真に貼る。こ
れにより、誤りを皆無にすることが出来る。
【0101】A病院から当該P患者の胸部レントゲン写
真の閲覧を要求してきた場合には、胸部レントゲン写真
を電子化データ(ビットマップ画像データ)に変換し
て、A病院にビットマップ画像データを送付する。本実
施例においては、P患者の胸部レントゲン写真を電子化
データ(ビットマップ画像データ)に変換してA病院に
送付する際、必ず識別ラベル72もビットマップ画像デ
ータに含める。A病院にビットマップ画像データを送付
する際には、当該画像データに、A病院の名前、顧客識
別子、預り品の名前、預り品IDを付して送付するた
め、識別ラベル72をビットマップ画像データに含める
必要はない。
【0102】A病院が顧客ID3528643と、預り
品ID2193844と、閲覧の要求書を保管システム
2に送付すると、保管システム2は、P患者の胸部レン
トゲン写真のビットマップ画像データをA病院に送付す
る。保管システム2は、閲覧を要求された預り品の預り
品ID2193844と、P患者の胸部レントゲン写真
に貼り付けてあるバーコードに含まれる預り品IDとを
比較し、両者が一致することを確かめてから、変換部に
よりビットマップ画像データを生成し、ビットマップ画
像データをA病院に送付する。従って、普通には、他人
のレントゲン写真との取り違えは考えられないが、万一
の事故がないとは限らない。又、A病院の医師が間違っ
た預り品ID(例えば同じA病院に入院しているT氏の
胸部レントゲン写真)を入力する可能性もある。しか
し、本実施例においては、必ず識別ラベル72もビット
マップ画像データに含まれるため、A病院の医師がビッ
トマップ画像データを読影する際に、必ず医師は画像デ
ータ上の識別ラベルを目にする。これにより、医師は、
送付されたビットマップ画像データが要求したデータと
一致するか否かを視覚的に判断できる。医療用データの
取り違えは生死に関わる恐れも有り、絶対に防止する必
要がある。上記の方法により、万一の取り違え事故を防
止することが出来る。
【0103】電子倉庫6に格納されている情報の出し入
れは全てコンピュータにより自動的に行われるため情報
を取り違える可能性がなく、物という実体もないため、
一般的には図7のような識別ラベル72及びバーコード
73は不要である。しかし、情報がDVD等の記録媒体
に記録してある場合には、DVDのを取り出して再生機
にかける作業は人手により行うため、DVDの収納箱等
の表面に図7のような識別ラメル72及びバーコード7
3を貼ることが好ましい。又は、DVD再生機により、
各DVDメディアに記録されている各メディアごとの固
有のIDを読みとり、求めるDVDメディアを正しく取
り出したことを確認する。
【0104】《実施例4》本発明の第4の実施例を図8
を用いて説明する。第4の実施例においては、A病院8
1及びB病院82は、日々の診療活動の中で生成される
レントゲン写真、X線断層撮影画像データ、電子カルテ
等の保管を、保管システム2に委託している。足部に火
傷を負ってB病院81に入院していたS患者83が退院
し、退院後S患者83は自宅の近所のC医院82に通院
することにした。保管システム2は、受付部3、管理部
4、物の倉庫5、電子倉庫6及び変換部7を有する。保
管システム2の構成は、基本的に第1の実施例と同じで
あるため、説明を省略する。ここでは第1の実施例との
相違点のみを説明する。患者SがB病院81に入院して
いた際、B病院81は、S患者83を治療又は診断する
中でS患者83の足部の写真及び電子カルテを作成して
いる(図4及び図5)。
【0105】S患者83がB病院81を退院してC医院
82に通院を開始する時、C医院82が十分にこれまで
の治療経過を理解した上で適切な治療を行うためには、
B病院81が、これまでに取得したS患者の足部の写真
及び電子カルテを、C医院82に引き渡すことが望まし
い。B病院81がS患者83の足部の写真及び電子カル
テをC医院82に引き渡すことを合意したとする。
【0106】従来は、B病院81は、いったんS患者の
足部の写真及び電子カルテの保管委託を終了させる。管
理システム2はB病院81に、足部の写真を郵送により
返却し、電子カルテをインターネットを使ってB病院8
1のパーソナルコンピュータに送付する。B病院81
は、返却してもらった足部の写真及びフロッピー(登録
商標)に記録した電子カルテを、C医院82に渡す。C
医院82は、受け取った足部の写真と電子カルテとC病
院の顧客識別子とこれらの物及びデータの保管の依頼書
を保管システム2に送付する。保管システム2の受付部
3は、これらの物及びデータを受け取る。足部の写真は
再び物の倉庫5に格納され、電子カルテは電子倉庫6に
格納される。従来は、上記のような面倒な手間を必要と
した。
【0107】これに対して、本発明の第4の実施例にお
いては、はるかに簡単な手続きにより、S患者の足部の
写真及び電子カルテをB病院からC医院に移管すること
が出来る。B病院は、B病院の顧客ID9187725
と、預り品ID5879825及び1268354と、
S患者の足部の写真及び電子カルテをC医院に移管する
との指示書とを、保管システム2に送付する。C医院
は、C医院の顧客ID0025864と、預り品ID5
879825及び1268354と(事前にB病院から
通知されている。他の実施例においては、預り品IDは
なくてもよい。)、S患者の足部の写真及び電子カルテ
の保管を引き受けるとの同意書を、保管システム2に送
付する。保管システム2の受付部3は、これらの書類を
受け取り、それぞれの顧客識別子を保管リスト(図4又
は図5)を検索して確認後、保管しているS患者の足部
の写真及び電子カルテの顧客名及び顧客ID(顧客識別
子)をB病院からC医院に変更する(図4及び図5)。
以上で移管が完了する。なお、好ましくは、上記の手続
をする前に、C医院は保管システム2に顧客登録をして
おく。C医院の名前と顧客識別子を、保管システム2の
保管リストに登録する。
【0108】保管システム2の保管リストが患者ID
(患者識別子)4915134を含む場合は(図5)、
B病院が自己の顧客ID9187725と、患者ID4
915134と、S患者に関する資料全てをC医院に移
管するとの指示書を提出し、C医院が、C医院の顧客I
D0025864と、S患者に関する全ての資料の保管
を引き受けるとの同意書と、を提出した場合、管理部4
は、S患者の患者IDが付されている全ての物及び情報
の、顧客ID及び顧客名をB病院からC医院に一括変換
することも出来る。このように、簡単な手続きにより漏
れなくS患者の資料の移管を完了することが出来る。
又、本実施例においては、管理部4が物の倉庫5に保管
されている物と電子倉庫6に保管されている情報とを統
括的に管理しているため、物と情報とを一括してB病院
からC医院に移管することが出来る。
【0109】S患者がB病院からC医院に移るとき、B
病院が、S患者の写真及び電子カルテをC医院に引き渡
すことを断る場合も多い。このような場合、従来は、C
医院はS患者が持参したB病院からの手紙を読んでこれ
までの経過を理解する他はなかった。又、C医院は新た
にS患者の足部の写真を撮り、新たな電子カルテ(又は
紙のカルテ)も作成している。以上のように、S患者が
病院を移るときは引継ぎをする上で種々の支障があり、
重複する労力及び費用も発生した。
【0110】これに対して、第4の実施例においては、
B病院はS患者の足部の写真と電子カルテを手放すこと
なく、はるかに簡単な手続きにより、B病院からC医院
へのS患者の引継ぎが出来る。B病院は、B病院の顧客
ID9187725と、預り品ID5879825及び
1268354と、S患者の足部の写真及び電子カルテ
の電子閲覧をC医院に認めるとの指示書を、保管システ
ム2に送付する。C医院は、C医院の顧客ID0025
864と、預り品ID5879825及び126835
4(他の実施例においては、預り品IDは不要)と、S
患者の足部の写真及び電子カルテの保管の閲覧に関する
同意書を、保管システム2に送付する。保管システム2
の受付部3は、これらの書類を受け取り、保管リスト
(図4又は図5)を検索してそれぞれの顧客識別子を確
認後、保管リストのS患者の足部の写真及び電子カルテ
の閲覧許可顧客名及び閲覧許可顧客ID(顧客識別子)
の蘭に、C医院の名前とC医院の顧客IDとを書く。閲
覧許可顧客名及び閲覧許可顧客ID(顧客識別子)の蘭
は、図4及び図5の保管リストの右端に追加される新た
な欄である。
【0111】好ましくは、B病院は、C医院にS患者の
足部の写真の現物の閲覧及び変換部7により電子データ
化された写真の閲覧を認めるのか、C医院に変換部7に
より電子データ化されたS患者の足部の写真のみ閲覧を
認めるのか、を選択できる。C医院は、顧客ID002
5864と、預り品ID5879825及び12683
54(他の実施例においては、預り品IDは不要)と、
S患者の足部の写真及び電子カルテの閲覧の要求とを保
管システム2の受付部3に送付する。受付部3は、受け
付けた顧客識別子が、保管リスト(図4又は図5)のS
患者の足部の写真及び電子カルテの閲覧許可顧客ID
(顧客識別子)の蘭に記載されているC医院の顧客ID
と一致することを確かめて、S患者の足部の写真の電子
化データ及び電子カルテをC医院に送付する。好ましく
は、受付部3は、受け付けた顧客名(C医院)と、保管
リストのS患者の足部の写真及び電子カルテの閲覧許可
顧客名と、が一致することも確認する。以上の手続きに
より、S患者の足部の写真及び電子カルテの管理権はB
病院にあるが、C医院はS患者の足部の写真及び電子カ
ルテを見て検討することが出来る。
【0112】他の実施例においては、B病院は、B病院
の顧客ID9187725と、預り品ID587982
5及び1268354と、S患者の足部の写真の電子化
データ及び電子カルテのコピーをC医院に引き渡すとの
指示書を、保管システム2に送付する。C医院は、C医
院の顧客ID0025864と、預り品ID58798
25及び1268354(他の実施例においては、預り
品IDは不要)と、S患者の足部の写真の電子化データ
及び電子カルテのコピーを受け取るとの同意書と、保管
システム2にこれらの保管を委託するとの依頼書を、保
管システム2に送付する。受付部3がそれぞれの顧客識
別子を保管リスト(図4又は図5)を検索して確認した
後、管理部4の指示に従って、物の倉庫5からB病院の
保管委託物であるS患者の足部の写真を引き出し、変換
部7によりその電子化データ(デジタイザで読み取った
ビットマップ画像データ)を取得する。現物である足部
の写真は物の倉庫5に戻す。電子化データを電子化倉庫
6に新たに格納する。保管リストに新たに記載される当
該新たな保管情報である電子化データの顧客はC医院で
ある。同様に、電子倉庫6にあるS患者の電子カルテの
コピーを作成し、当該コピーを電子倉庫6に新たに保管
する。保管リストには、当該コピーとC医院の顧客名及
び顧客識別子等とを関連付けて登録する。C医院は、自
己の顧客識別子を付して登録されたこれらの情報をいつ
でも閲覧することが出来る。保管システム2は、C医院
にこれらのコピーの保管料を課金する。
【0113】他の実施例においては、保管リストの顧客
名及び顧客識別子の欄に複数の顧客名と顧客識別子を登
録することが出来るようになっている。上述の指示書等
を受け取った保管システム2は、保管リストの足部の写
真等の欄に新たにC医院の名前と顧客識別子とを登録す
る。B病院とC医院とはS患者の足部の写真及び電子カ
ルテを共有する(但し、C医院は電子化データのみの所
有者である。)。この場合は、C医院から委託された保
管情報である足部の写真の電子化データ及び電子カルテ
のコピーを作成する必要がない。C医院が、現物である
足部の写真の管理権を有しておらず、足部の写真の電子
化データのみの管理権を有していることは、写真そのも
のの管理権を有しているか、電子化データのみの管理権
を有しているかを識別する欄を管理リストに設けること
により、容易に実現できる。これは、管理部4が物の倉
庫5と電子倉庫6とを統括的に管理することによって、
初めて実現可能であることに注意すべきである。物の倉
庫5と電子倉庫6との管理が別個である場合は、物の管
理権を有していないがその電子化コピーの管理権を有し
ていることを単一の管理リストに登録することが出来な
いからである。
【0114】更に他の実施例においては、S患者83自
身が、患者ID4915134と、自己の足部の写真及
び電子カルテをB病院からC医院に移管することの指示
書とを、保管システム2の受付部3に送付することが出
来る。好ましくは、B病院とC病院からそれぞれの顧客
IDと、預り品IDと、同意書が保管システム2に送付
される。受付部3は、指示書に添付された患者識別子
と、保管リストのS患者の足部の写真等の欄の患者識別
子(図5の患者ID)とが一致することを確認して、S
患者の足部の写真等の顧客名及び顧客識別子をC医院に
変更する。このようにして、本実施例によれば、B病院
及びS患者のいずれからも容易に足部の写真等の管理権
をC医院に移転することを指示することが出来る。
【0115】《実施例5》本発明の第5の実施例を図9
を用いて説明する。従来の物又は情報の保管システム
は、単に物又は情報を保管することのみを業務としてい
たが、第5の実施例においては、保管システム2は、物
及び情報の保管の他、医療情報の第3者による鑑定サー
ビス(例えばX線断層撮影画像データの読影の委託)の
仲介サービスをも行う。現在、日本各地の病院で多数の
X線断層撮影装置が急速に増設されているが、X線断層
撮影画像データの読影(画像データに基づく診断)は困
難であるため、病院内の医師が当該X線断層撮影画像デ
ータを読影するとともに、併せてベテランの医師に当該
X線断層撮影画像データを読影してもらいたいという市
場の要望が多い。従来は、患者が入院又は通院している
病院が、つてを頼ってベテランの医師に読影を依頼し、
承諾を得た後ベテランの医師にX線断層撮影画像データ
を郵送した。ベテランの医師は読影をした後、診断書を
書いて、X線断層撮影画像データと診断書を郵送で病院
に返送した。病院は、読影料をベテランの医師に送金し
た。以上の様に、読影を外部に依頼するにはたいへんな
手間と時間がかかり、かつ読影を委託する医師を捜す範
囲も限られて、希望通りのベテランの医師が見つかると
は限らないのが現状である。
【0116】第5の実施例は、患者が入院又は通院して
いる病院以外の病院に所属する医師に、X線断層撮影画
像データ等の読影を容易に依頼することが出来る方法を
示す。図9において、P患者はA病院に入院しており、
A病院はP患者の胸部レントゲン写真の保管を保管シス
テム2に委託している(図4又は図5)。A病院は、P患
者の胸部レントゲン写真の読影を、外部のベテラン医師
に依頼しようと考えた。A病院は、保管システム2に、
自己の顧客ID3528643と、P患者の胸部レント
ゲン写真の預り品ID2193844と、P患者の胸部
レントゲン写真の読影の依頼書と、を受付部3に送付す
る。受付部3は、A病院の顧客IDを保管リストを検索
して確認した後、管理部4が有する読影サービス契約医
師のリストをA病院に送付する。
【0117】A病院は、読影サービス契約医師のリスト
の中からX医師を選択する。保管システム2は、直ちに
物の倉庫5からP患者の胸部レントゲン写真を引き出
し、変換部7により電子化データ(ビットマップ画像デ
ータ)に変換し、得られたビットマップ画像データをX
医師93に送付する。このとき、送付するビットマップ
画像データに預かり品IDを付与するが、患者ID及び
患者の氏名等の患者個人を特定するデータを添付しな
い。これにより、患者の秘密が漏洩することが出来る。
病院が個人のつてを頼って読影サービスを他の医師に依
頼する場合に比べて、はるかに確実な秘密保持が可能に
なる。
【0118】X医師93は、送付された胸部レントゲン
写真のビットマップ画像データを読影し、診断書を書
く。好ましくは、診断書も紙ではなく電子ファイルで作
成する。X医師は、診断書を保管システム2に送付す
る。保管システム2は、診断書を受け取り、診断書をA
病院に送付する。A病院は、当該診断書の保管を保管シ
ステム2に依頼することも出来る。保管システム2は、
月ごとに他の読影料(例えばB病院からX医師への読影
依頼分)も含めて、X医師に読影料を支払う。又、保管
システム2は、月々の請求書に含めて、X医師による読
影料をA病院に請求する。以上の様に、P患者の胸部レ
ントゲン写真を実際に移動させることなく、保管システ
ム2の仲介サービスにより、A病院は希望するベテラン
の医師に読影を委託することが出来る。
【0119】又、A病院は、複数の医師に同時に読影を
委託することも出来る。A病院は、保管システム2から
送付された読影サービス契約医師のリストの中から、複
数の医師(X医師とY医師)を選択することが出来る。
保管システム2は、P患者の胸部レントゲン写真の電子
化データをX医師とY医師に送付する。X医師とY医師
はそれぞれ送付された電子化データを読影し、診断書を
書き、当該診断書を保管システム2に送付する。保管シ
ステム2は、2通の診断書をA病院に送付すると共に、
A病院が希望する場合は、2通の診断書を保管する。従
来は物であるレントゲン写真を医師に送っていたため、
一人の医師にしか読影を委託することが出来なかった。
第5の実施例においては、読影を委託する医師に電子化
データを送付するため、複数の医師の読影サービスを受
けることが出来る。
【0120】又、第5の実施例は、管理部4が物の倉庫
と電子化倉庫を統合的に管理していることにより、容易
に実現出来ることに注意すべきである。例えば、最初A
病院がX医師の読影のみを依頼し、後日A病院がY医師
にレントゲン写真の読影を追加して依頼してきたとき、
保管システム2は、物の倉庫5からレントゲン写真を引
き出し変換部7により改めて電子化データに変換するこ
となく、電子倉庫6から電子化データ(X医師に電子化
データを送付した時に作成している)を引き出し、それ
をそのままY医師に送付することが出来る。又、A病院
の医師が管理リストを検索すると(A病院内の端末の表
示画面には、図4又は図5の保管リストの中から、顧客
名がA病院の欄だけを抜き出したものが表示され
る。)、物であるレントゲン写真と、情報である診断書
(電子ファイルであるとする。)とが同時に表示される
ため、P患者に関する資料の全体を一目で確認すること
が出来、資料と資料との相互関係も理解しやすい。
【0121】さらに、他の実施例においては、P患者
が、自己の患者ID6073899と、自己の胸部レン
トゲン写真の預り品ID2193844と、胸部レント
ゲン写真の読影を外部の医師に依頼したいとの依頼書と
保管システム2に送付する(図5参照)。受付部3は、
送付された患者IDと、管理リストの患者IDが一致す
ることを確認し、上記と同様に、管理部4が有する読影
サービス契約医師のリストをP患者に送付する。
【0122】P患者は、読影サービス契約医師のリスト
の中からX医師を選択する。保管システム2は、上記と
同様にP患者の胸部レントゲン写真の電子化データ(ビ
ットマップ画像データ)をX医師93に送付する。X医
師93は、送付された胸部レントゲン写真のビットマッ
プ画像データを読影し、診断書を保管システム2に送付
する。保管システム2は、診断書を受け取り、診断書を
P患者に送付する。保管システム2は、X医師に読影料
を支払うと共に、P患者にX医師による読影料を請求す
る。以上の様に、P患者の胸部レントゲン写真を実際に
移動させることなく、保管システム2の仲介サービスに
より、P患者は希望するベテランの医師に読影を委託す
ることが出来る。従来の方法においては、患者が自ら外
部のベテラン医師を見つけ出して読影を依頼することは
ほとんど不可能に近かったが、第5の実施例によれば、
患者は容易にベテラン医師の読影サービスを受けること
が出来る。
【0123】図9に示すように、A病院、P患者、X医
師、Y医師及び保管システム2はWEB95で相互に接
続されており、インターネットを利用して相互間の情報
伝達を行うことが出来る。好ましくは、相互間の情報伝
達は、ZIP等の暗号を用いる。
【0124】[第5の実施例のフローチャートの説明
(図13)]図13は、第5の実施例のフローチャート
を示す。顧客から物又は情報の解析要求(例えば、X線
断層画像データの読影)を受信した場合には、図13の
手順で処理する。最初に顧客(又は患者)から物又は情
報の解析要求を受信する(ステップS21)。次に、受
信したデータに含まれる顧客IDを同定する。保管リス
ト(図4又は図5)を検索して、同一の顧客IDを発見
すれば閲覧要求を許可し、同一の顧客IDを発見出来な
ければ閲覧要求を許可しない(ステップS22)。閲覧
を許可されると、閲覧要求に含まれる預り品IDを有す
る預り品(物又は情報)の保管場所を検索する(ステッ
プS23)。
【0125】預り品が情報(X線断層画像データ等)で
あればステップS26に進み、預り品が物(レントゲン
写真等)であればステップS25に進む(ステップS2
4)。預り品が物であれば、デジタイザにより預り品に
含まれる情報を第1の情報に変換する(ステップS2
5)。典型的には、レントゲン写真をビットマップ画像
データに変換する。解析者に情報を送信する(ステップ
S26)。解析者が解析作業をする(ステップS2
7)。典型的には、ベテラン医師が、レントゲン写真の
画像データ又はX線断層画像データを読影する。解析者
が解析結果(診断書)を保管システム(又は直接顧客)
に送信する(ステップS28)。解析結果が直接顧客に
送られた場合は、このステップで終了する。ステップS
28において解析者が解析結果(診断書)を保管システ
ム(又は直接顧客)に送信した場合は、保管システムは
解析結果を顧客に送信する(ステップS29)。
【0126】
【発明の効果】本発明は、顧客が物(物又は情報)の保
管を委託していて、顧客が保管された物の閲覧を要求し
た場合には、当該物そのものを顧客に送るのではなく、
当該物に含まれる情報を第1の情報に変換し、前記第1
の情報をインターネット等を通じて顧客に送付する。本
発明により、保管している物に含まれる情報を顧客が容
易にかつ素早く閲覧することが出来る、物(物又は情
報)管理方法を実現する、という有利な効果が得られ
る。又、物そのものを保管倉庫から顧客に送付し、閲覧
を終えた顧客が再び前記物を倉庫に返送していた従来の
管理方法は、閲覧に要するコストも高かった。本発明に
より、特にインターネット等の通信回線を利用すること
により、極めて安いコストで倉庫から顧客に情報を送付
することが出来、かつ顧客は倉庫に返送する必要がない
(返送の費用は不要。)管理方法を実現する、という有
利な効果が得られる。
【0127】本発明は、任意の物の保管方法について適
用可能であるが、特に、医療の治療、診断又は予防の中
で生成した資料の保管方法として最適である。本発明に
より、医師が、患者を診察しながら、倉庫にある昔のレ
ントゲン写真の画像データを病院内の端末のディスプレ
イにすぐに表示できる物又は情報の管理方法を実現出来
るという有利な効果が得られる。
【0128】本発明により、物と情報を統括的に保管す
る方法を実現することが出来という有利な効果が得られ
る。そのため、病院は、S患者に関する全ての資料(物
及び情報を含む)のリストを手に入れることが出来、こ
れまで作成した資料の比較検討が容易になる。
【0129】又、生成された第1の情報を、情報の倉庫
(電子倉庫)に保管することにより、再び、顧客から同
じ物の閲覧を要求された場合には、新たに物の情報を第
1の情報に変換することなく、電子倉庫に格納してある
第1の情報をただちに送付できる。これにより、変換の
労力と時間を削減することが出来る。本発明により、物
の倉庫と、電子倉庫とを有機的に関連付けて、効率の良
いもの又は情報の管理方法を実現するという有利な効果
が得られる。
【0130】本発明により、通信回線を利用することに
より、遠く離れた顧客と保管システム(倉庫を含む)と
の間の高速通信を可能にし、顧客がすぐに保管してある
情報等を閲覧できる物又は情報の管理方法を実現という
有利な効果が得られる。
【0131】本発明により、暗号を利用することによ
り、顧客の情報の秘密保持が出来る物又は情報の管理方
法を実現するという有利な効果が得られる。
【0132】特に、病院等が治療、診断又は予防の中で
生成した資料を保管する物又は情報の方法においては、
情報の取り違えは、患者の命に関わることも有るため、
情報が正しいことを確認する方法は極めて重要である。
本発明により、送られてきた情報が正しいことを、視覚
的に容易に確認することが出来る、物又は方法の管理方
法を実現すという有利な効果が得られる。
【0133】本発明により、課金方法を含む上記の物又
は情報の管理方法を実現できという有利な効果が得られ
る。
【0134】本発明は、過去に物の閲覧を要求された場
合は、その物から変換された第1の情報を電子倉庫に保
管している保管方法において、第1の情報を保管してい
る場合には、物よりも第1の情報を優先して倉庫から取
り出すことにより(物を現物で閲覧することを要求する
場合を除く。)、重複する変換作業(第1の情報の生成
作業)のない、効率の良いもの又は情報の管理方法を実
現できるという有利な効果が得られる。
【0135】本発明の物又は情報の管理方法において
は、物の保管を保管会社等に委託している顧客は、物を
現物で閲覧するのか、物に含まれる情報を閲覧するのか
を選択することが出来る。本発明により、顧客のニーズ
に合わせて、閲覧対象を選択できる物又は情報の管理方
法を実現するという、有利な効果が得られる。又、顧客
が現物の閲覧を希望する場合には変換作業(第1の情報
の生成作業)を行わない。これにより、無駄のない効率
的な物又は情報の管理方法を実現するという、有利な効
果が得られる。
【0136】保管している物は、顧客の所有物であり、
保管会社は秘密保持の義務もある。特に、病院等が保管
を委託する物等の秘密を保持することは重要である。本
発明により、顧客の秘密を確実に保持できる物又は情報
の管理方法を実現するという、有利な効果が得られる。
【0137】医療の治療、診断又は予防の中で生成され
る物又は情報は、生成後すぐに閲覧される可能性が高
く、生成時点から日にちが経てば、閲覧される可能性が
急速に小さくなるという傾向がある。本発明により、閲
覧する可能性の大小により異なる場所(第1の場所と第
2の場所)に情報を保管することにより、利便性の高い
物又は情報の管理方法を実現するという、有利な効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の実施例の概略の構成
を示す図。
【図2】 図2は、本発明の第2の実施例の概略の構成
を示す図。
【図3】 図3は、本発明の第3の実施例の概略の構成
を示す図。
【図4】 図4は、本発明の実施例の保管リストを示す
図。
【図5】 図5は、本発明の他の実施例の保管リストを
示す図。
【図6】 図6は、本発明の実施例の課金リストを示す
図。
【図7】 図7は、物の倉庫に保管されている胸部レン
トゲン写真を例示する図。
【図8】 図8は、本発明の第4の実施例の概略の構成
を示す図。
【図9】 図9は、本発明の第5の実施例の概略の構成
を示す図。
【図10】 図10は、従来の物の管理方法を示す図。
【図11】 図11は、従来の方法の管理方法を示す
図。
【図12】 図12は、本発明の第1の実施例のフロー
チャート。
【図13】 図13は、本発明の第5の実施例のフロー
チャート。
【符号の説明】
1 顧客 2 保管システム 3 受付部 4 管理部 5 物の倉庫 6 電子倉庫 7 変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 伸昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 陶山 悟嗣 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 古瀬 司 札幌市北区北9条西3丁目10番1号 株式 会社ジェイマックシステム内 (72)発明者 原 真 札幌市北区北9条西3丁目10番1号 株式 会社ジェイマックシステム内 Fターム(参考) 3F022 AA10 MM07 MM11 MM21 5B049 BB41 CC00 DD05 EE00 EE05 FF03 GG00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客から受け取った平面又は立体の形状
    を有する物を格納する格納ステップと、 前記顧客を同定する第1の識別子と前記物を同定する第
    2の識別子とを、前記関連情報に対応させて記憶装置に
    記憶する第1の記憶ステップと、 顧客が送付した、前記第1の識別子及び前記第2の識別
    子を含む要求であって前記物の閲覧の要求を、受け付け
    る受付ステップと、 前記要求に含まれる第1の識別子を、前記記憶装置に記
    憶されている前記第1の識別子と比較し、2個の前記第
    1の識別子が実質的に同一でない場合は、前記要求に応
    じないステップと、 少なくとも前記第2の識別子に基づいて、前記物を検索
    する検索ステップと、 前記物に含まれる情報をアナログデータ又はデジタルデ
    ータである第1の情報に変換する変換ステップと、 前記第1の情報を、顧客に送付する送付ステップと、 を含む物又は情報の管理方法。
  2. 【請求項2】 顧客から受け取った平面又は立体の形状
    を有する物を格納し、又は顧客から受け取ったアナログ
    データ又はデジタルデータである第2の情報を記憶装置
    に記憶する、格納ステップと、 前記顧客を同定する第1の識別子と、前記物又は前記第
    2の情報を同定する第2の識別子と、を記憶装置に記憶
    する第1の記憶ステップと、 顧客が送付した、前記第1の識別子及び前記第2の識別
    子を含む要求であって前記物又は前記第2の情報の閲覧
    の要求を、受け付ける受付ステップと、 前記要求に含まれる第1の識別子を、前記記憶装置に記
    憶されている前記第1の識別子と比較し、2個の前記第
    1の識別子が実質的に同一でない場合は、前記要求に応
    じないステップと、 少なくとも前記第2の識別子に基づいて、前記物又は前
    記第2の情報を検索する検索ステップと、 顧客が物の閲覧を要求した場合は、前記物に含まれる情
    報をアナログデータ又はデジタルデータである第1の情
    報に変換する変換ステップと、 前記第1の情報又は前記第2の情報を、顧客に送付する
    送付ステップと、 を含む物又は情報の管理方法。
  3. 【請求項3】 保管している前記物及び前記第2の情報
    の両方を含む保管リストの画像表示を前記顧客に提供す
    るステップを、更に含むことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の物又は情報の管理方法。
  4. 【請求項4】 前記受付ステップにおける受付及び前記
    送付ステップにおける送付を、通信回線を通じてデジタ
    ルデータ列を伝送することにより実行することを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の
    物又は情報の管理方法。
  5. 【請求項5】 前記デジタルデータ列が暗号化されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載の物又は情報の管理
    方法。
  6. 【請求項6】前記第1の情報は、顧客の名称、顧客識別
    子、前記物の属性の情報、前記物の識別子、又は前記第
    1の識別子若しくは前記第2の識別子の少なくともいず
    れかの識別子の情報を有する光学的識別子、の中の少な
    くともいずれかの視覚的表示を含み、又は前記第2の情
    報は、顧客の名称、顧客識別子、前記第2の情報の属性
    の情報、前記第2の情報の識別子、又は前記第1の識別
    子若しくは前記第2の識別子の少なくともいずれかの識
    別子の情報を有する光学的識別子、の中の少なくともい
    ずれかの視覚的表示を含む、 ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請
    求項に記載の情報の管理方法。
  7. 【請求項7】 顧客が前記物、前記第1の情報又は前記
    第2の情報を閲覧する回数を数えるステップと、 前記回数に応じた金額を含む金額を、顧客に請求するス
    テップと、 をさらに含む、 ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかの請
    求項に記載の情報の管理方法。
  8. 【請求項8】 前記物に含まれる情報を前記第1の情報
    に変換した場合は、前記第1の情報を記憶装置に記憶す
    る第2の記憶ステップと、 前記物に含まれる情報を変換した前記第1の情報が記憶
    されているか否かを識別可能な情報である第3の情報
    を、前記物に対応させて、記憶装置に記憶するステップ
    と、 をさらに有し、 前記検索ステップにおいて、検索する前記物に対応する
    前記第3の情報が前記第1の情報を記憶していることを
    示す場合は、前記第1の情報を検索し、 前記第1の情報が記憶されている場合は、前記送付ステ
    ップにおいて記憶されている前記第1の情報を読み出し
    て送付する、 ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかの請
    求項に記載の情報の管理方法。
  9. 【請求項9】 前記物に含まれる情報を第1の情報に変
    換した場合は、前記第1の情報を記憶装置に記憶する第
    2の記憶ステップをさらに有し、 前記検索ステップにおいて、優先的に前記第1の情報を
    検索し、前記第1の情報がない場合に前記物を検索し、 前記第1の情報が記憶されている場合は、前記送付ステ
    ップにおいて記憶されている前記第1の情報を読み出し
    て送付する、 ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかの請
    求項に記載の情報の管理方法。
  10. 【請求項10】 顧客から前記物を受け取っている場合
    は、前記送付ステップにおいて前記物を送付すること又
    は前記第1の情報を送付することを、前記要求ステップ
    において顧客は選択して指定することが出来、 顧客が前記物を送付することを指定する場合には、前記
    送付ステップにおいて前記物を顧客に送付し、 顧客が前記第1の情報を送付することを指定する場合に
    は、前記送付ステップにおいて前記第1の情報を顧客に
    送付し、かつ、 顧客が前記送付ステップにおいて前記物を送付すること
    のみを希望する場合は、前記変換ステップを行わない、 ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかの請
    求項に記載の情報の管理方法。
  11. 【請求項11】 顧客からの前記物の返却の要求を受け
    付けるステップと、 前記物を顧客に返却するステップと、 前記物に対応する前記第1の情報を検索するステップ
    と、及び前記第1の情報が記憶されている場合は、前記
    第1の情報を消去するステップと、 を更に含むことを特徴とする請求項1から請求項10の
    いずれかの請求項に記載の情報の管理方法。
  12. 【請求項12】 顧客から受け取ったアナログデータ又
    はデジタルデータである第2の情報と、前記顧客を同定
    する第1の識別子及び前記第2の情報を同定する第2の
    識別子と、を第1の場所にある第1の番地情報を有する
    アドレスに記憶する第1の記憶ステップと、 前記第1の識別子と、前記第2の識別子と、前記第1の
    番地情報と、を含む情報を管理部に伝送する伝送ステッ
    プと、 もし顧客が前記第1の識別子及び前記第2の識別子を含
    む要求であって前記第2の情報の閲覧の要求をする場合
    は、前記第1の場所において前記記憶装置から前記第2
    の情報を出力する、第1の応答ステップと、 前記第1の場所での格納期間が一定の期間を超えた場
    合、前記第1の場所の記憶装置に記憶された情報量が一
    定の量を超えた場合、又は顧客から移動の要求があった
    場合、のいずれかの場合に、前記管理部が、前記第2の
    情報を前記第1の場所から第2の場所に移動を指示する
    ステップと、 前記第2の情報を、第2の場所にある第2の番地情報を
    有するアドレスに記憶する、第2の記憶ステップと、 管理部が、前記第1の識別子及び前記第2の識別子と対
    応させて、前記第2の番地情報を記憶するステップと、 もし顧客が前記第1の識別子及び前記第2の識別子を含
    む要求であって前記第2の情報の閲覧の要求を送付して
    きた場合は、前記第2の場所において、前記管理部の指
    示に従って前記第2の情報を検索し、通信回線を通じて
    顧客に前記第2の情報を送付する、送付ステップと、 を含む情報の管理方法。
  13. 【請求項13】 顧客から受け取った物、又は顧客から
    受け取ったアナログデータ又はデジタルデータである第
    2の情報を記録した媒体を、第1の場所にある第1の番
    地情報を有するアドレスに保管する第1の保管ステップ
    と、 前記顧客を同定する第1の識別子と、前記物又は媒体を
    同定する第2の識別子と、前記第1の番地情報と、を含
    む情報を管理部に伝送し、前記管理部が前記情報を記憶
    する第1の記憶ステップと、 前記第1の場所での保管期間が一定の期間を超えた場
    合、前記第1の場所に保管される前記物又は前記媒体が
    一定の量を超えた場合、又は顧客の移動の要求があった
    場合、のいずれかの場合に、前記管理部が、前記物又は
    前記媒体を前記第1の場所から第2の場所に移動を指示
    する指示ステップと、 前記物又は前記媒体を前記第1の場所から前記第2の場
    所に移動させ、前記第2の場所にある第2の番地情報を
    有するアドレスに保管する、第2の保管ステップと、 管理部が、前記第1の識別子及び前記第2の識別子と対
    応させて、前記第2の番地情報を記憶する第2の記憶ス
    テップと、 もし顧客が前記第1の識別子及び前記第2の識別子を含
    む要求であって前記物又は前記第2の情報の閲覧の要求
    を送付してきた場合は、前記第2の場所において、前記
    管理部の指示に従って前記物又は前記媒体を検索し、前
    記物に含まれる情報を変換して得られたアナログデータ
    又はデジタルデータである第1の情報を、又は前記媒体
    から再生された第2の情報を、通信回線を通じて顧客に
    前記第1の情報又は前記第2の情報を送付する、送付ス
    テップと、 を含む情報の管理方法。
  14. 【請求項14】 前記管理部は、第1の場所に設置され
    た通信装置を具備する第1のコンピュータと、第2の場
    所に設置された通信装置を具備する第2のコンピュータ
    と、を含む、 ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載のデ
    ータ管理方法。
  15. 【請求項15】 前記第2のコンピュータは、顧客がア
    クセスすることが出来ない第1のデータ空間と、第2の
    データ空間と、を有しており、 顧客が、前記第1の識別子を同定した後、インターネッ
    トを通じて前記第2のデータ空間にあるデータにアクセ
    スするステップと、 を含むことを特徴とする請求項12から請求項14に記
    載のデータ管理方法。
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