JP2001278184A - ドラグサクション浚渫船 - Google Patents

ドラグサクション浚渫船

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JP2001278184A
JP2001278184A JP2000095045A JP2000095045A JP2001278184A JP 2001278184 A JP2001278184 A JP 2001278184A JP 2000095045 A JP2000095045 A JP 2000095045A JP 2000095045 A JP2000095045 A JP 2000095045A JP 2001278184 A JP2001278184 A JP 2001278184A
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Satoru Takeda
悟 竹田
Kengo Kitani
研吾 木谷
Koshu Iwamoto
光修 岩本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 浚渫した土砂を効率よく積載したり、ま
た、排出したりすることができるドラグサクション浚渫
船を提供する。 【解決手段】 ドラグサクション浚渫船は、水底の土砂
を吸い上げる浚渫ポンプ(6)と、この浚渫ポンプで吸
い上げられた土砂が積み込まれる土砂積込ホールド
(1)と、この土砂積込ホールドに積み込まれている土
砂を吸い込む土砂吸込口(15)と、土砂積込ホールド
内にジェット水を噴出するジェット水ノズル(21a,
21b,21c)と、土砂積込ホールド内に圧縮空気を
噴出する圧縮空気ノズル(22,23)とを備えてい
る。そして、ジェット水ノズルからのジェット水および
圧縮空気ノズルからの圧縮空気で、土砂積込ホールド内
のスラリー化した土砂を攪拌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラグサクション
浚渫船に関し、特に、ドラグサクション浚渫船における
土砂積載装置および土砂排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラグサクション浚渫船は別名自航式ホ
ッパー浚渫船とも呼ばれている。このドラグサクション
浚渫船を図9ないし図11を用いて説明する。図9はド
ラグサクション浚渫船の側面図である。図10はドラグ
サクション浚渫船の横断面図である。図11はドラグサ
クション浚渫船のホールドを説明するための概略図であ
る。なお、図9において、ドラグアームの上部などは図
示が省略されている。また、図10において、右側の船
底弁10は図示が省略されている。
【0003】ドラグサクション浚渫船は、図9に図示す
るように、土砂積込ホールド1(以下、「ホールド」と
称す)、先端にドラグヘッド2を具備するドラグアーム
3、トラニオン4、船内吸込管5、浚渫ポンプ6、吐出
管7、ローディングスプレッダー8、オーバーフロー管
9、船底弁10等を備えており、以下の作業形態が一般
的である。
【0004】ドラグアーム3はパイプ状をしており、土
砂の移動が可能にドラグヘッド2とトラニオン4とを接
続している。そして、ドラグヘッド2を水底である海底
に着底させて、ドラグサクション浚渫船を前進させるこ
とにより、海底土は廻りの水と共にスラリーとして浚渫
ポンプ6で吸い上げられ、ローディングスプレッダー8
からホールド1内に積み込まれる。
【0005】海底土がシルト等非常に細かい粒子の場合
を除き、ホールド1に積み込まれたスラリーのうち土砂
はホールド1内に沈降し、上層の水はオーバーフロー管
9から船外に排出される。ホールド1内が土砂で満杯に
なればドラグアーム3を上方に格納し、浚渫地から土捨
て場に移動後、船底弁10を開き土砂を排出する。排出
が終了すれば再び浚渫地に戻り浚渫を行う。
【0006】また、近年、船底弁10からの排出の他、
浚渫ポンプ6を用いてホールド1内の土砂を吸い込み、
陸上に排送するシステムを備えた多目的浚渫船が建造さ
れている。この場合、ホールド1内の土砂はホールド1
内に配備された噴出口より噴出するジェット水11(図
10参照)にてスラリー状に希釈・攪拌され、ホールド
吸込管12を通じて浚渫ポンプ6に吸い込まれる。吸い
込まれたスラリーは図9に示す船首部に設けた接続装置
13を介して図示していない海上管(浮き管)並びにそ
の先の陸上管等に接続し陸上に排出させる。また、船首
部に設けた土砂排出ノズル装置14を通じてスラリーを
噴出させ埋め立て地等に排出されるようになっている。
なお、土砂の流路は適宜弁などで切り換えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自航式ホッ
パー浚渫船では、如何に効率良くホールド1に土砂を積
み込めるかが重要で、かつ、陸上排送システムを備えた
浚渫船ではホールド内の土砂を如何に効率良く浚渫ポン
プ6で吸い込むことができるかがポイントである。ホー
ルド1に土砂を積み込む際において、積み込む水底(例
えば、海底、川底或いは湖底など)の土砂が粘土やシル
ト等の場合には、スラリー状でホールド1内に積み込ま
れても土砂の堆積が進まぬため、積み込みがオーバーフ
ロー管9のオーバーフローレベルに到達した時点で浚渫
を停止し、土捨て場に向かうか或いは陸送システムで陸
送させることになる。土砂が砂や礫等の場合にはホール
ド1内で堆積が円滑に進行するため、オーバーフローさ
せながら土砂がホールド1一杯になるまで浚渫を続ける
のが一般的である。ホールド1に土砂を一杯にさせるた
めには前述のローディングスプレッダー8の形状・機能
が重要となる。
【0008】一方、図11に示すように、陸送の場合の
浚渫ポンプ6の吸込ラインは、ホールドサクションの主
管であるホールド吸込管12をホールド1の中央底部に
前後方向に延在して設け、このホールド吸込管12に枝
管を介して適当数の土砂吸込口15を設けると共に、ホ
ールド吸込管12の先端に船外の水を取り入れる海水取
入口16を設ける。なお、土砂吸込口15は、通常、船
底弁10と略同数設けられている。
【0009】ホールド1内の土砂はジェット水11で攪
拌希釈され、適当数開かれた土砂吸込口15から枝管を
介してからホールド吸込管12に導かれるが、取水口と
しての海水取入口16から吸い込まれる海水(すなわ
ち、船外の水)と混合されて適当な濃度にスラリー化さ
せながら吸い込み、船首部から陸送させる。この時、土
砂吸込口15周辺の土砂がジェット水11で十分攪拌希
釈されないと、浚渫ポンプ6は海水取入口16からの海
水ばかり吸い込み土砂排出の効率が低下する。従い、特
に、陸送の場合はホールド1内の土砂の希釈・攪拌が重
要である。
【0010】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、浚渫した土砂を効率よく積載したり、ま
た、排出したりすることができるドラグサクション浚渫
船を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ドラグサクション浚渫船は、水底の土砂を吸い上げる浚
渫ポンプ(6)と、この浚渫ポンプで吸い上げられた土
砂が積み込まれる土砂積込ホールド(1)と、この土砂
積込ホールドに積み込まれている土砂を吸い込むべく同
ホールド内に配設された土砂吸込口(15)と、前記土
砂積込ホールド内にジェット水を噴出するジェット水ノ
ズル(21a,21b,21c)と、前記土砂積込ホー
ルド内に圧縮空気を噴出する前記圧縮空気ノズル(2
2,23)とを備えている。そして、前記ジェット水ノ
ズルからのジェット水および前記圧縮空気ノズルからの
圧縮空気で、前記土砂積込ホールド内のスラリー化した
土砂を攪拌する。
【0012】本発明の請求項2記載のドラグサクション
浚渫船は、請求項1記載のドラグサクション浚渫船にお
いて、圧縮空気ノズルが、チェック弁を具備している。
【0013】本発明の請求項3記載のドラグサクション
浚渫船は、水底の土砂を吸い上げる浚渫ポンプと、この
浚渫ポンプで吸い上げられた土砂が積み込まれる土砂積
込ホールドと、この土砂積込ホールドに積み込まれてい
る土砂を吸い込む土砂吸込口と、前記土砂積込ホールド
の底部の土砂排出開口を開閉する船底弁(10)と、こ
の船底弁から上方に延在している中空の船底弁開閉用ロ
ッド(26)と、この船底弁開閉用ロッドの下部に設け
られているとともに土砂積込ホールド内にジェット水を
噴出するジェット水ノズルとを備えている。そして、水
が船底弁開閉用ロッドの内部を通ってジェット水ノズル
に供給される。
【0014】本発明の請求項4記載のドラグサクション
浚渫船は、請求項3記載のドラグサクション浚渫船にお
いて、船底弁開閉用ロッドの下部に圧縮空気ノズルが設
けられている。
【0015】本発明の請求項5記載のドラグサクション
浚渫船は、水底の土砂を吸い上げる浚渫ポンプと、この
浚渫ポンプで吸い込まれた土砂を導くとともに、排出部
(36)から土砂を排出するローディングスプレッダー
と、このローディングスプレッダーの排出部から排出さ
れた土砂が積み込まれる土砂積込ホールドとを備えてい
る。そして、ローディングスプレッダーは起伏可能なア
ーム(35)を具備しており、このアームの先端部に前
記排出部が設けられている。
【0016】本発明の請求項6記載のドラグサクション
浚渫船は、請求項5記載のドラグサクション浚渫船にお
いて、排出部には、先端面、左右側面および底面に排出
開口が形成され、この排出開口には各々開閉扉(37)
が設けられている。
【0017】本発明の請求項7記載のドラグサクション
浚渫船は、請求項5または6記載のドラグサクション浚
渫船において、アームが前後方向に移動可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明におけるドラグサク
ション浚渫船の実施の第1の形態を説明する。図1は本
発明におけるドラグサクション浚渫船の実施の第1の形
態の左横断面図である。図2は図1の要部説明図で、
(a)が図1のA矢視図、(b)が圧縮空気ノズルの断
面図である。なお、この実施の第1の形態の説明におい
て、前記図9ないし図11に図示のドラグサクション浚
渫船の構成要素に対応する構成要素には同一符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。また、以下の実施の形
態で説明する構成以外の部分は、図9ないし図11に図
示するドラグサクション浚渫船と略同じである。
【0019】図9において、先端にドラグヘッド2を具
備するドラグアーム3は、トラニオン4に接続されてお
り、ドラグヘッド2から吸い込まれた土砂は、ドラグア
ーム3を通ってトラニオン4に流入する。トラニオン4
は船内吸込管5を介して浚渫ポンプ6の吸込側に接続さ
れている。この浚渫ポンプ6の吐出側は、吐出管7に接
続されている。この吐出管7は浚渫ポンプ6から上方に
延在し、ドラグサクション浚渫船の上部で折れ曲がって
前後方向に延在している。吐出管7はホールド側吐出管
7aと船首側吐出管7bとを備えており、ホールド側吐
出管7aは、ホールド1配置側に延在している。このホ
ールド側吐出管7aはホールド1の上方に配管され、ロ
ーディングスプレッダー8に接続されている。そして、
浚渫ポンプ6から吐出された土砂は、ホールド側吐出管
7aを通ってローディングスプレッダー8からホールド
1内に排出される。一方、船首側吐出管7bは船首側に
延在し、土砂排出ノズル装置14や接続装置13などに
接続されている。なお、土砂の流れをホールド側吐出管
7aまたは船首側吐出管7bに切り換えるのは、図示し
ない弁などで行われている。また、ホールド1の底壁に
は、排出用開口が複数形成され、この排出用開口を各々
船底弁10が開閉自在に閉じている。さらに、ホールド
1の底部には、断面山形の中央構造部19が前後方向に
延在している。この中央構造部19は、ドラグサクショ
ン浚渫船の幅方向の中央部に位置しており、中央構造部
19の内部にホールド吸込管12が配管され、ホールド
吸込管12に接続されている土砂吸込口15は中央構造
部19の下部の側面に開口している。また、中央構造部
19の左右両側に各々、船底弁10が配置されている。
【0020】図1において、ホールド1の底部に、ホー
ルド1内の土砂を希釈・攪拌し、スラリー状にするため
のジェット水ノズル21aを複数個配置する。このジェ
ット水ノズル21aは、中央構造部19に取り付けられ
ており、土砂吸込口15よりも上方に位置している。な
お、ジェット水ノズル21aはホールド1の底部または
中部の高さに配置することが可能である。そして、ジェ
ット水ノズル21aの上方に、土砂の攪拌を促進するた
めの圧縮空気ノズル22を複数個配置する。この圧縮空
気ノズル22は、中央構造部19に取り付けられている
とともに、圧縮空気が適宜供給される。また、ホールド
1の上部にもジェット水ノズル21bを設け、圧縮空気
ノズル22の気泡が土砂を攪拌し易いように、ジェット
水ノズル21bからシャワー状に水が噴出する。
【0021】ホールド1の底部のジェット水ノズル21
aは、ホールド1内の土砂が土砂吸込口15に流れ込み
易いようにジェット水を土砂吸込口15の配置の方向に
噴出させる位置に設ける。圧縮空気ノズル22はホール
ド1の底部のジェット水ノズル21aより若干高い位置
に設け、圧縮空気を噴出させる。ジェット水ノズル21
a,21b並びに圧縮空気ノズル22のサイズ及び数量
は、ホールド1の大きさ及び土砂の土砂吸込口15のサ
イズと個数を踏まえて適宜配備する。圧縮空気ノズル2
2の先端には周囲の土砂の侵入を防ぐため閉塞ボール2
4とバネ25とを具備するチェック弁を設ける。圧縮空
気ノズル22の吹出口は圧縮空気ノズル22の取付面
(すなわち、ホールド1の壁面である中央構造部19の
面)に略向かって開口している。この様にして、ホール
ド1内に圧縮空気を吹き出す吹出口が、ホールド1の壁
面に向かって開口しているので、土砂で塞がれることが
少なくなる。
【0022】ところで、ドラグサクション浚渫船の浚渫
ポンプ6で土砂を陸送する場合、土砂を水でスラリー状
にする必要がある。そのスラリーの濃度は、濃度が高い
と管抵抗も増加するため、浚渫ポンプ6の吐出能力に合
わせ、ドラグサクション浚渫船から土砂の積み込み場所
までの距離すなわち排送距離によって適当濃度を選ぶ必
要がある。また、土砂吸込口15から浚渫ポンプ6まで
の浚渫ポンプ6の吸込側においても、浚渫ポンプ6の負
圧限界に応じ、適当濃度を選ぶ必要がある。すなわち、
スラリー濃度が高すぎると浚渫ポンプ6の吐出側及び吸
込側で次の不具合が生じる。
【0023】浚渫ポンプ吐出側:管抵抗が大きくなるこ
とにより浚渫ポンプ6の流量が下がるため、管内流速が
下がり、土砂が管路底部に沈殿し、しいては管路を閉塞
させる。浚渫ポンプ吸込側:管抵抗が大きくなることに
より浚渫ポンプ6の吸込圧力が増加し、負圧限界を超え
るとキャビテーションを起こし、振動・騒音を生じると
共に吐出能力が下がり流量低下を生じ浚渫ポンプ吐出側
の不具合へと進展する。また、土砂の固まりが土砂吸込
口15あるいは管路を塞ぐ場合も同様の不具合をもたら
す。従来、ホールド1内の土砂のスラリー化は、ホール
ド1に装備された噴出口を介しジェット水を噴出させる
ことのみで行われていた。しかしながら、この実施の第
1の形態においてはこれに加えて、圧縮空気をホールド
1の底部より噴出させることで、噴出した空気の気泡が
ホールド1内を上方へ移動する際に、土砂とジェット水
との攪拌・スラリー化を促進させることができる。すな
わち、ホールド1内の上方の土砂が、浚渫ポンプ6の吸
い込みで下方に落ちていく際に、噴出した空気の気泡が
拡大しながら上方に向かうため土砂と空気が衝突し攪拌
が促進される。
【0024】次に、本発明におけるドラグサクション浚
渫船の実施の第2の形態について説明する。図3は実施
の第2の形態の左断面図である。なお、この実施の第2
の形態の説明において、前記実施の第1の形態の構成要
素に対応する構成要素には同一符号を付して、その詳細
な説明は省略する。
【0025】図3に示すように、ホールド1の上方に
は、船底弁10を開閉する駆動装置である油圧シリンダ
ー27が配置されている。船底弁開閉用ロッドとしての
中空ロッド26は、頂部で油圧シリンダー27等に接続
ロッド28を介して接続され、下端は船底弁10に接続
されており、ホールド1内を上下方向に延在している。
この中空ロッド26の上部にジェット水を導入するため
のフランジ26aを設け、このフランジ26aと船体上
部に配管されているジェット水配管29をフレキシブル
ホース30で接続する。中空ロッド26の下部に、土砂
吸込口15に向かってジェット水を噴出するジェット水
ノズル21cを設ける。このジェット水ノズル21c
は、そのジェット水によって周辺の土砂を攪拌・希釈さ
せるもので、適当数設ける。
【0026】そして、ホールド1内の土砂を浚渫ポンプ
6により船外に排出させる場合、土砂を希釈・攪拌し、
最適な濃度にスラリー化させるためのジェット水ノズル
21cは、土砂吸込口15の前方の船底弁10と中空ロ
ッド26との接続部位近傍でかつ、土砂吸込口15より
若干高い位置に設けている。中空ロッド26は船底弁1
0を開閉する際に上下動するため、中空ロッド26と船
体上部のジェット水配管29とは中空ロッド26に設け
たフランジ26aを介しフレキシブルホース30で接続
されている。そして、ジェット水配管29から供給され
る水は、フレキシブルホース30および中空ロッド26
を通ってジェット水ノズル21cに達し、ジェット水ノ
ズル21cから噴射される。土砂吸込口15に向けられ
たジェット水ノズル21cから、土砂吸込口15に向け
てジェット水を噴出することにより、ホールド1内の土
砂を希釈・攪拌するとともに、土砂吸込口15では適当
なスラリー濃度を得て土砂を効率よく搬送できるもので
ある。なお、浚渫ポンプ6による陸送時には船底弁10
は閉まったままの状態である。
【0027】次に、本発明におけるドラグサクション浚
渫船の実施の第3の形態について説明する。図4は実施
の第3の形態の左断面図である。なお、この実施の第3
の形態の説明において、前記実施の第2の形態の構成要
素に対応する構成要素には同一符号を付して、その詳細
な説明は省略する。
【0028】図4に示すように、ジェット水ノズル21
cを設けた船底弁開閉用の中空ロッド26外周部に圧縮
空気管31を図示していないU−バンド等で固定し、圧
縮空気管31の上端部に設けられたフランジと船体側装
備の圧縮空気管32をフレキシブルホース33で接続す
る。また圧縮空気管31の下端部には圧縮空気ノズル2
3が設けられている。この圧縮空気ノズル23は、中空
ロッド26の外周部に取り付けられているとともに、周
辺の土砂攪拌に最も有効な高さ位置に適当数設ける。な
お、この実施の第3の形態では、前述の実施の第2の形
態で説明したジェット水ノズル21cを併用しており、
圧縮空気ノズル23は、ジェット水ノズル21cの上方
に位置させている。
【0029】そして、ホールド1内の土砂を攪拌させる
ための攪拌効果が最も有効に作用するようジェット水ノ
ズル21cと同じく船底弁10と中空ロッド26の接続
部位近傍でかつ、ジェット水ノズル21cより若干高い
位置に圧縮空気ノズル23を設けている。圧縮空気ノズ
ル23をこの位置に設けることにより、圧縮空気を噴出
し土砂の攪拌を促進させる。圧縮空気噴出の下方ではジ
ェット水ノズル21cからジェット水を土砂吸込口15
に向け噴出させ、土砂を適当なスラリー濃度にして浚渫
ポンプ6に吸い込まれる。圧縮空気ノズル23は前述の
圧縮空気ノズル22と同様に、チェック弁を具備してい
る。一方、ホールド1内の上方の土砂が浚渫ポンプ6の
吸い込みで下方に落ちていく際に、圧縮空気ノズル23
から噴出した空気の気泡が拡大しながら上方に向かうた
め土砂と空気が衝突し攪拌が促進される。
【0030】次に、本発明におけるドラグサクション浚
渫船の実施の第4の形態について説明する。図5は実施
の第4の形態のドラグサクション浚渫船のローディング
スプレッダーの側面図である。図6は図5のローディン
グスプレッダーの正面図である。なお、この実施の第4
の形態の説明において、前記実施の第1の形態の構成要
素に対応する構成要素には同一符号を付して、その詳細
な説明は省略する。また、図5において、ローディング
スプレッダーは上側の位置と下側の位置との両位置で図
示されている。さらに、図5および図6において、開閉
扉37は閉位置と開位置の両者で図示されているものが
ある。
【0031】図5に示すように、起伏可能なローディン
グスプレッダーのアーム35の先端部に扉付きのスプレ
ッダー36を設ける。図6に示すように、排出部として
のスプレッダー36の左右側面、先端面及び底面に排出
用開口を形成し、この排出用開口を開閉可能に閉じる開
閉扉37を各排出用開口に設ける。開閉扉37は油圧シ
リンダー38およびヒンジ39に接続し、駆動装置とし
ての油圧シリンダー38の伸縮で開閉する。油圧シリン
ダー38の伸縮は、図示していない油圧制御ラインによ
り、浚渫船の操舵室から遠隔指令される。
【0032】ローディングスプレッダーのアーム35
は、ホールド1の上方に設置したウインチ40に捲かれ
るワイヤー41で吊られている。アーム35の付け根側
はヒンジ42とフレキシブルホース44により、ホール
ド1の上方に固定された固定側ローディング管43に連
結し、アーム35は固定側ローディング管43に対して
起伏可能となっている。また、固定側ローディング管4
3は浚渫ポンプ6からのホールド側吐出管7aに接続さ
れる。
【0033】そして、ローディングスプレッダーのアー
ム35を起伏可能とすることで、スプレッダー36から
の吐き出しを、積み込み始めはホールド1内の低位置に
し、その後、土砂が積み込まれていくと共に徐々に高く
することで、スラリー化した土砂によるホールド1内の
攪拌が少なくなり、しいてはオーバーフロー水の土砂の
濃度が少なくホールド1内の堆積効率が向上する。ま
た、スプレッダー36の左右、先端及び底部にそれぞれ
開閉可能な開閉扉37を設け、スラリー化した土砂の吐
き出し方向をアーム35の起伏角度に応じ、底部、先端
部、左部、右部の開閉扉37の開閉を適宜に切り替える
ことでホールド1内の土砂の堆積レベルが比較的平準と
なり積み込み効率が向上する。
【0034】次に、本発明におけるドラグサクション浚
渫船の実施の第5の形態について説明する。図7は実施
の第5の形態のドラグサクション浚渫船のローディング
スプレッダーの側面図である。図8は図7の B-B矢視図
である。なお、この実施の第5の形態の説明において、
前記実施の第4の形態の構成要素に対応する構成要素に
は同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。ま
た、図7において、ローディングスプレッダーは上側の
位置と下側の位置との両位置で図示されている。
【0035】図7に示すように、ホールド1の上方に位
置する固定側ローディング管43を支持するサポートお
よびウインチ40をフレーム45に取付けることで、固
定側ローディング管43を支持するサポート、固定側ロ
ーディング管43、ヒンジ42を介して起伏可能なロー
ディングスプレッダーのアーム35およびウインチ40
を一体化し、図8に示すようにフレーム45の下面に
は、移動手段としてのチルタンク46を取り付け、ホー
ルド1を構成する船体の上面に設けたレール47上を移
動できるようにする。チルタンク46にはサイドローラ
ー48を設け、レール47の側面をガイドに直進移動さ
せる。
【0036】固定側ローディング管43には内筒ローデ
ィング管50が必要移動長さ分差し込まれた状態(すな
わち、入れ子状)で維持されている。油圧シリンダー4
9本体はホールド1の上部を構成する船体に固定され、
油圧シリンダー49のロッド先端部はフレーム45に取
付けられている。そして、油圧シリンダー49を伸縮さ
せることでフレーム45を移動させると、フレーム45
に一体化して取付けられた固定側ローディング管43を
支持するサポート及び固定側ローディング管43、ヒン
ジを介して起伏可能なローディングスプレッダーのアー
ム35、ウインチ40が油圧シリンダー49のロッド伸
縮量分移動する。
【0037】すなわち、ローディングスプレッダーのア
ーム35を起伏させるためのウインチ40と、ローディ
ングスプレッダーのアーム35上におけるウインチ40
からのワイヤと係合する取付け位置(支点)とが前記の
通りフレーム45と一体化されているため同期して動作
する。また、固定側ローディング管43の内筒ローディ
ング管50側の端部にはスラリーが漏れでないようグラ
ンドパッキン51が取り付けられており、このパッキン
はテフロン(登録商標)等の樹脂パッキンでも良い。内
筒ローディング管50は図示していない浚渫ポンプ6の
ホールド側吐出管7aに接続されている。
【0038】ローディングスプレッダーのアーム35の
起伏によるスプレッダー36の前後方向移動に加え、ロ
ーディング管自体も移動できることによりスプレッダー
36の移動範囲が広がり、より平準な堆積が可能とな
り、積み込み効率が更に向上する。なお、アーム35を
左右方向に移動可能に構成することも可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のドラグサクショ
ン浚渫船によれば、ジェット水ノズルおよび圧縮空気ノ
ズルを備えているので、ジェット水ノズルからのジェッ
ト水および圧縮空気ノズルからの圧縮空気で、土砂積込
ホールド内のスラリー化した土砂を攪拌することができ
る。したがって、ホールド内の土砂を効率よく攪拌して
適度の濃度のスラリーとすることができる。その結果、
ホールド内の土砂を効率よく排出することができる。
【0040】本発明の請求項2記載のドラグサクション
浚渫船によれば、圧縮空気ノズルがチェック弁を具備し
ているので、圧縮空気ノズル内に土砂が流入することを
極力防止することができる。その結果、圧縮空気ノズル
が目詰まりすることを防止することができる。
【0041】本発明の請求項3記載のドラグサクション
浚渫船によれば、中空の船底弁開閉用ロッドの下部に、
ジェット水ノズルが設けられているので、ジェット水ノ
ズルからのジェット水を土砂吸込口に向けて効率よく噴
射することができる。その結果、土砂吸込口付近のスラ
リーの濃度を低くでき、土砂を効率よく排出することが
できる。
【0042】本発明の請求項4記載のドラグサクション
浚渫船によれば、船底弁開閉用ロッドの下部に圧縮空気
ノズルが設けられているので、土砂積込ホールド内のス
ラリー化した土砂を効率よく攪拌することができる。し
たがって、ホールド内の土砂を効率よく攪拌して適度の
濃度のスラリーとすることができる。その結果、ホール
ド内の土砂を円滑に排出することができる。
【0043】本発明の請求項5記載のドラグサクション
浚渫船によれば、ローディングスプレッダーは起伏可能
なアームを具備しており、このアームの先端部に排出部
が設けられているので、土砂積込ホールド内の土砂の堆
積量に応じて、排出部の位置の高さを調整することがで
きる。したがって、排出部から排出された土砂による土
砂積込ホールド内の土砂の攪拌が少なくなり、土砂積込
ホールド内の堆積効率が向上する。
【0044】本発明の請求項6記載のドラグサクション
浚渫船によれば、排出部には、先端面、左右側面および
底面に排出開口が形成され、この排出開口には各々開閉
扉が設けられているので、排出部からの土砂の排出方向
を適宜変更することができる。したがって、土砂積込ホ
ールド内の土砂の堆積レベルを比較的平準化することが
できる。その結果、積込み効率が向上する。
【0045】本発明の請求項7記載のドラグサクション
浚渫船によれば、アームが前後方向に移動可能であるの
で、排出部の移動範囲が広がる。したがって、土砂積込
ホールド内の土砂の堆積レベルをより平準化することが
できる。その結果、積込み効率がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明におけるドラグサクション浚渫船
の実施の第1の形態の左横断面図である。
【図2】図2は図1の要部説明図で、(a)がA矢視
図、(b)が圧縮空気ノズルの断面図である。
【図3】図3は実施の第2の形態の左断面図である。
【図4】図4は実施の第3の形態の左断面図である。
【図5】図5は実施の第4の形態のドラグサクション浚
渫船のローディングスプレッダーの側面図である。
【図6】図6は図5のローディングスプレッダーの正面
図である。
【図7】図7は実施の第5の形態のドラグサクション浚
渫船のローディングスプレッダーの側面図である。
【図8】図8は図7の B-B矢視図である。
【図9】図9はドラグサクション浚渫船の側面図であ
る。
【図10】図10はドラグサクション浚渫船の横断面図
である。
【図11】図11はドラグサクション浚渫船のホールド
を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1 土砂積込ホールド 6 浚渫ポンプ 10 船底弁 15 土砂吸込口 21a,21b,21c ジェット水ノズル 22 圧縮空気ノズル 23 圧縮空気ノズル 26 中空ロッド(船底弁開閉用ロッド) 35 アーム 36 スプレッダー(排出部) 37 開閉扉

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水底の土砂を吸い上げる浚渫ポンプと、 この浚渫ポンプで吸い上げられた土砂が積み込まれる土
    砂積込ホールドと、 この土砂積込ホールドに積み込まれている土砂を吸い込
    むベく同ホールド内に配設された土砂吸込口と、 前記土砂積込ホールド内にジェット水を噴出するジェッ
    ト水ノズルと、 前記土砂積込ホールド内に圧縮空気を噴出する前記圧縮
    空気ノズルとを備え、 前記ジェット水ノズルからのジェット水および圧縮空気
    ノズルからの圧縮空気で、前記土砂積込ホールド内のス
    ラリー化した土砂を攪拌することを特徴とするドラグサ
    クション浚渫船。
  2. 【請求項2】 前記圧縮空気ノズルが、チェック弁を具
    備していることを特徴とする請求項1記載のドラグサク
    ション浚渫船。
  3. 【請求項3】 水底の土砂を吸い上げる浚渫ポンプと、 この浚渫ポンプで吸い上げられた土砂が積み込まれる土
    砂積込ホールドと、 この土砂積込ホールドに積み込まれている土砂を吸い込
    む土砂吸込口と、 前記土砂積込ホールドの底部の土砂排出開口を開閉する
    船底弁と、 この船底弁から上方に延在している中空の船底弁開閉用
    ロッドと、 この船底弁開閉用ロッドの下部に設けられているととも
    に、土砂積込ホールド内にジェット水を噴出するジェッ
    ト水ノズルとを備え、 水が船底弁開閉用ロッドの内部を通ってジェット水ノズ
    ルに供給されることをことを特徴とするドラグサクショ
    ン浚渫船。
  4. 【請求項4】 前記船底弁開閉用ロッドの下部に圧縮空
    気ノズルが設けられていることを特徴とする請求項3記
    載のドラグサクション浚渫船。
  5. 【請求項5】 水底の土砂を吸い上げる浚渫ポンプと、 この浚渫ポンプで吸い込まれた土砂を導くとともに、排
    出部から土砂を排出するローディングスプレッダーと、 このローディングスプレッダーの排出部から排出された
    土砂が積み込まれる土砂積込ホールドとを備え、 前記ローディングスプレッダーは起伏可能なアームを具
    備しており、このアームの先端部に前記排出部が設けら
    れていることを特徴とするドラグサクション浚渫船。
  6. 【請求項6】 前記排出部には、先端面、左右側面およ
    び底面に排出開口が形成され、この排出開口には各々開
    閉扉が設けられていることを特徴とする請求項5記載の
    ドラグサクション浚渫船。
  7. 【請求項7】 前記アームが前後方向に移動可能である
    ことを特徴とする請求項5または6記載のドラグサクシ
    ョン浚渫船。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013503781A (ja) * 2009-09-03 2013-02-04 バイキング ドレッジング エイエス 乾燥ばら積み貨物船を準備する方法

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