JP2001277458A - クッションプレスロールおよびこれを用いた両面金属張積層板の製造装置 - Google Patents
クッションプレスロールおよびこれを用いた両面金属張積層板の製造装置Info
- Publication number
- JP2001277458A JP2001277458A JP2000097432A JP2000097432A JP2001277458A JP 2001277458 A JP2001277458 A JP 2001277458A JP 2000097432 A JP2000097432 A JP 2000097432A JP 2000097432 A JP2000097432 A JP 2000097432A JP 2001277458 A JP2001277458 A JP 2001277458A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- press roll
- cushion
- roll
- clad laminate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温ロールプレスを可能にし、かつプレスむ
らを解消できるクッションプレスロールおよびこれを用
いた両面金属張積層板の製造装置を提供する。 【解決手段】クッションプレスロール1の外周面は金属
層3で被覆されているので、長時間高温に耐えることが
でき、かつ金属プレスロール2表面にクッション性を有
するので、金属プレスロール2表面の微小な形状ゆがみ
やプレス対象のフィルム状物の厚さむらなどがあって
も、厚さの薄いプレス対象物の全面において等しくプレ
ス圧をかけることができる。また、このクッションプレ
スロールを用いて、熱可塑性液晶ポリマーフィルムとそ
の両面の金属シートを熱圧着させて接合することによ
り、プレスむらのない両面金属張積層板を連続的に製造
することができる。
らを解消できるクッションプレスロールおよびこれを用
いた両面金属張積層板の製造装置を提供する。 【解決手段】クッションプレスロール1の外周面は金属
層3で被覆されているので、長時間高温に耐えることが
でき、かつ金属プレスロール2表面にクッション性を有
するので、金属プレスロール2表面の微小な形状ゆがみ
やプレス対象のフィルム状物の厚さむらなどがあって
も、厚さの薄いプレス対象物の全面において等しくプレ
ス圧をかけることができる。また、このクッションプレ
スロールを用いて、熱可塑性液晶ポリマーフィルムとそ
の両面の金属シートを熱圧着させて接合することによ
り、プレスむらのない両面金属張積層板を連続的に製造
することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温ロールプレス
に用いるクッションプレスロール、および光学的異方性
の溶融相を形成し得る熱可塑性ポリマー(以下、これを
熱可塑性液晶ポリマーと称することがある)からなるフ
ィルム(以下、これを熱可塑性液晶ポリマーフィルムと
称することがある)とその両面の金属シートとを、前記
クッションプレスロールを少なくとも一方に用いた一対
の加熱ロール間で熱圧着させて接合し、両面金属張積層
板を製造する装置に関する。
に用いるクッションプレスロール、および光学的異方性
の溶融相を形成し得る熱可塑性ポリマー(以下、これを
熱可塑性液晶ポリマーと称することがある)からなるフ
ィルム(以下、これを熱可塑性液晶ポリマーフィルムと
称することがある)とその両面の金属シートとを、前記
クッションプレスロールを少なくとも一方に用いた一対
の加熱ロール間で熱圧着させて接合し、両面金属張積層
板を製造する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、熱可塑性液晶ポリマーフィルム
(融点300℃付近)を用いてプリント配線板等に使用
される金属張積層板を製造する場合、真空熱プレス装置
を使用して、その2枚の熱平盤の間に所定の大きさに裁
断された熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔を重ね
て置き、真空状態で加熱圧着している(バッチ式真空熱
プレス積層法)。しかしながら、真空熱プレス積層法は
枚葉式であるため、材料を重ねて置く時間、1回のプレ
ス時間、プレス後の材料取り出し時間などが長くなり、
金属張積層板1枚当たりの生産速度が遅くなって、生産
コストが高くなる。また、生産速度を高めるために、同
時に多数枚を製造できるように設備を改善すると、設備
が大型化して設備費が高くなり好ましくない。
(融点300℃付近)を用いてプリント配線板等に使用
される金属張積層板を製造する場合、真空熱プレス装置
を使用して、その2枚の熱平盤の間に所定の大きさに裁
断された熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔を重ね
て置き、真空状態で加熱圧着している(バッチ式真空熱
プレス積層法)。しかしながら、真空熱プレス積層法は
枚葉式であるため、材料を重ねて置く時間、1回のプレ
ス時間、プレス後の材料取り出し時間などが長くなり、
金属張積層板1枚当たりの生産速度が遅くなって、生産
コストが高くなる。また、生産速度を高めるために、同
時に多数枚を製造できるように設備を改善すると、設備
が大型化して設備費が高くなり好ましくない。
【0003】一方、従来から、下記の(1)〜(3)の
ように、金属張積層板を加熱ロールを用いて連続的に製
造する装置が提案されてきた。 (1)一対の金属プレスロールを用いて、フィルムと金
属箔とを重ね合せた状態で連続的に加熱プレスする装
置。 (2)熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔とを重ね
合せた状態で、最初に加熱されたロールと接触させ、次
いでゴム製ロールまたはゴム被覆ロールにより加圧する
装置(特開平5−42603号公報参照)。 (3)2枚の金属板を走行させながら、金属板加熱用ロ
ールに接触させて加熱し、該加熱された金属板にフィル
ム状樹脂を仮接着した後、2枚の金属板を非接触加熱手
段により加熱して合わせながら加熱接着用ロール間に導
入し、通過させて加熱接着する装置(特許第25619
58号公報参照)。
ように、金属張積層板を加熱ロールを用いて連続的に製
造する装置が提案されてきた。 (1)一対の金属プレスロールを用いて、フィルムと金
属箔とを重ね合せた状態で連続的に加熱プレスする装
置。 (2)熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔とを重ね
合せた状態で、最初に加熱されたロールと接触させ、次
いでゴム製ロールまたはゴム被覆ロールにより加圧する
装置(特開平5−42603号公報参照)。 (3)2枚の金属板を走行させながら、金属板加熱用ロ
ールに接触させて加熱し、該加熱された金属板にフィル
ム状樹脂を仮接着した後、2枚の金属板を非接触加熱手
段により加熱して合わせながら加熱接着用ロール間に導
入し、通過させて加熱接着する装置(特許第25619
58号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)の
装置では、例えばプリント配線板のような金属張積層板
を得たい場合には、フィルムと銅箔のような金属箔とを
重ね合せた状態で一対の金属ロールで挟みこみ、プレス
圧または同時にプレス温度をかけるが、例えばフィルム
の厚さが25μm、銅箔の厚さが10μm程度であり、
プリント配線板の厚さが大変薄いことから、プレス圧、
プレス温度をかけることは非常に困難である。すなわ
ち、薄いフィルムと金属箔を一対の金属ロールで挟みこ
むことによって、均一にプレス圧やプレス温度をかける
ことは、ロールの機械的工作精度が問題になるだけでな
く、プレス時の高温によるロール寸法の狂いがあるため
に非常に困難である。また、フィルムの厚さや金属箔の
厚さにむらがある場合には、比較的固い金属ロール表面
がこれら厚さむらに沿って変形しないために、さらに非
常に困難となってプレスむらが生じ、良好な金属張積層
板を製造することができない。
装置では、例えばプリント配線板のような金属張積層板
を得たい場合には、フィルムと銅箔のような金属箔とを
重ね合せた状態で一対の金属ロールで挟みこみ、プレス
圧または同時にプレス温度をかけるが、例えばフィルム
の厚さが25μm、銅箔の厚さが10μm程度であり、
プリント配線板の厚さが大変薄いことから、プレス圧、
プレス温度をかけることは非常に困難である。すなわ
ち、薄いフィルムと金属箔を一対の金属ロールで挟みこ
むことによって、均一にプレス圧やプレス温度をかける
ことは、ロールの機械的工作精度が問題になるだけでな
く、プレス時の高温によるロール寸法の狂いがあるため
に非常に困難である。また、フィルムの厚さや金属箔の
厚さにむらがある場合には、比較的固い金属ロール表面
がこれら厚さむらに沿って変形しないために、さらに非
常に困難となってプレスむらが生じ、良好な金属張積層
板を製造することができない。
【0005】上記(2)の装置では、熱可塑性液晶ポリ
マーフィルムと金属箔とをゴム製ロールあるいはゴム被
覆ロールで圧着して積層板を得る場合、片面がフィルム
で片面が金属シートの片面金属張積層板には有効である
が、ゴムロール表面温度と加熱ロール表面の温度差が生
じるため、両面が金属シートの両面金属張積層板を得る
場合、積層板に反りが生じること、および長期間高温に
耐えるゴム材質がないために定期的にゴム被覆を取り替
え更新する必要があるなどの欠点がある。
マーフィルムと金属箔とをゴム製ロールあるいはゴム被
覆ロールで圧着して積層板を得る場合、片面がフィルム
で片面が金属シートの片面金属張積層板には有効である
が、ゴムロール表面温度と加熱ロール表面の温度差が生
じるため、両面が金属シートの両面金属張積層板を得る
場合、積層板に反りが生じること、および長期間高温に
耐えるゴム材質がないために定期的にゴム被覆を取り替
え更新する必要があるなどの欠点がある。
【0006】また、上記(3)の装置では、金属シート
およびフィルムの厚さが厚く、厚さむらが小さい場合に
は有効であるが、厚さが薄く、厚さむらが大きい場合に
は積層板中に空気を噛み込む問題が生じる。さらに、加
熱ロール表面の平行度や凹凸精度が金属シートおよびフ
ィルムに対して大きい場合、同様に空気を噛み込む問題
が生じる。かかる場合にはふくれが生じ、良好な金属張
積層板を得ることができない。
およびフィルムの厚さが厚く、厚さむらが小さい場合に
は有効であるが、厚さが薄く、厚さむらが大きい場合に
は積層板中に空気を噛み込む問題が生じる。さらに、加
熱ロール表面の平行度や凹凸精度が金属シートおよびフ
ィルムに対して大きい場合、同様に空気を噛み込む問題
が生じる。かかる場合にはふくれが生じ、良好な金属張
積層板を得ることができない。
【0007】一方、上記プレスむらを解消するために、
プレスロールの表面にゴム層を設け、ロール表面にクッ
ション性を付与することが知られているが、ゴムは耐熱
性に限界があり、260°Cを越える温度で使用すると
ゴムの劣化が急速に進行するので、熱可塑性液晶ポリマ
ーフィルムの両面に金属シートを接合して両面金属張積
層板を製造する場合のように、260°Cを越えるよう
な高温ロールプレスには利用できなかった。
プレスロールの表面にゴム層を設け、ロール表面にクッ
ション性を付与することが知られているが、ゴムは耐熱
性に限界があり、260°Cを越える温度で使用すると
ゴムの劣化が急速に進行するので、熱可塑性液晶ポリマ
ーフィルムの両面に金属シートを接合して両面金属張積
層板を製造する場合のように、260°Cを越えるよう
な高温ロールプレスには利用できなかった。
【0008】本発明の目的は、高温ロールプレスを可能
にし、かつプレスむらを解消できるクッションプレスロ
ールおよびこれを用いた両面金属張積層板の製造装置を
提供することにある。
にし、かつプレスむらを解消できるクッションプレスロ
ールおよびこれを用いた両面金属張積層板の製造装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係るクッションプレスロールは、金属
プレスロールと、該金属プレスロールの外周面を被覆
し、表面に微細凹凸が設けられた複数の金属層とを有
し、隣接する金属層の間に前記微細凹凸が位置し、さら
に、前記金属層と金属層との間に、低融点の導電性金属
からなり、該導電性金属が前記微細凹凸を覆ってなるク
ッション層(以下、これを第1のクッション層という)
を備えている。ここで、微細凹凸とは、例えば数μm〜
数10μmの凹凸をいう。
に、第1の発明に係るクッションプレスロールは、金属
プレスロールと、該金属プレスロールの外周面を被覆
し、表面に微細凹凸が設けられた複数の金属層とを有
し、隣接する金属層の間に前記微細凹凸が位置し、さら
に、前記金属層と金属層との間に、低融点の導電性金属
からなり、該導電性金属が前記微細凹凸を覆ってなるク
ッション層(以下、これを第1のクッション層という)
を備えている。ここで、微細凹凸とは、例えば数μm〜
数10μmの凹凸をいう。
【0010】上記構成によれば、クッションプレスロー
ルの外周面は金属層で被覆されているので、長時間高温
に耐えることができ、かつプレスロール表面にクッショ
ン性を有するので、プレスロール表面の微小な形状ゆが
みやプレス対象のフィルム状物の厚さむらなどがあって
も、厚さの薄いプレス対象物の全面において等しくプレ
ス圧をかけることができる。また、複数の第1のクッシ
ョン層を設けることにより、1層のクッション性は小さ
くとも、多層にすることにより十分に大きいクッション
性を得ることができる。
ルの外周面は金属層で被覆されているので、長時間高温
に耐えることができ、かつプレスロール表面にクッショ
ン性を有するので、プレスロール表面の微小な形状ゆが
みやプレス対象のフィルム状物の厚さむらなどがあって
も、厚さの薄いプレス対象物の全面において等しくプレ
ス圧をかけることができる。また、複数の第1のクッシ
ョン層を設けることにより、1層のクッション性は小さ
くとも、多層にすることにより十分に大きいクッション
性を得ることができる。
【0011】上記複数の金属層としては、例えば公知の
金属メッキ方法により形成される金属メッキ層が好まし
い。かかる金属メッキ層の表面には、メッキ条件を適切
に調節することにより微細な凹凸が設けられる。金属メ
ッキ層と金属メッキ層との間には、微細な凹凸が位置し
た状態で、低融点の導電性金属からなり、該導電性金属
が前記微細な凹凸を覆ってなる第1のクッション層が設
けられている。
金属メッキ方法により形成される金属メッキ層が好まし
い。かかる金属メッキ層の表面には、メッキ条件を適切
に調節することにより微細な凹凸が設けられる。金属メ
ッキ層と金属メッキ層との間には、微細な凹凸が位置し
た状態で、低融点の導電性金属からなり、該導電性金属
が前記微細な凹凸を覆ってなる第1のクッション層が設
けられている。
【0012】このクッションプレスロール作製の一例を
挙げると、まず、金属メッキ層の表面凹凸上に低融点の
導電性金属(例えば半田合金)を熱溶射して、完全にそ
の表面凹凸を覆ったのちに、その導電性金属を研磨して
厚さをできる限り薄くする。つぎに、この第1のクッシ
ョン層となる導電性金属の表面に金属メッキ層を形成す
る。この作業を繰り返すことにより、複数の層を形成す
る。導電性金属の融点は、目的とするロールプレスにお
いて使用されるロール表面温度以下でなければならな
い。かかる導電性金属は金属メッキ層間に残留するがロ
ールプレス時には軟化状態となり、この溶融した導電性
金属がクッション性を発現するとともに、金属メッキ層
の表面凹凸自身がもつクッション性を阻害しない。な
お、クッションプレスロール端部に設けた低融点の導電
性金属たまり部により溶融した導電性金属のロール軸方
向への流出が阻止される。
挙げると、まず、金属メッキ層の表面凹凸上に低融点の
導電性金属(例えば半田合金)を熱溶射して、完全にそ
の表面凹凸を覆ったのちに、その導電性金属を研磨して
厚さをできる限り薄くする。つぎに、この第1のクッシ
ョン層となる導電性金属の表面に金属メッキ層を形成す
る。この作業を繰り返すことにより、複数の層を形成す
る。導電性金属の融点は、目的とするロールプレスにお
いて使用されるロール表面温度以下でなければならな
い。かかる導電性金属は金属メッキ層間に残留するがロ
ールプレス時には軟化状態となり、この溶融した導電性
金属がクッション性を発現するとともに、金属メッキ層
の表面凹凸自身がもつクッション性を阻害しない。な
お、クッションプレスロール端部に設けた低融点の導電
性金属たまり部により溶融した導電性金属のロール軸方
向への流出が阻止される。
【0013】第2の発明に係るクッションプレスロール
は、金属プレスロールと、該金属プレスロールの外周面
を被覆する複数の金属層と、前記金属層と金属層との間
に微細空隙からなるクッション層(以下、これを第2の
クッション層という)とを備えている。
は、金属プレスロールと、該金属プレスロールの外周面
を被覆する複数の金属層と、前記金属層と金属層との間
に微細空隙からなるクッション層(以下、これを第2の
クッション層という)とを備えている。
【0014】上記構成によれば、金属層と金属層との間
に設けられた第2のクッション層により、上述したと同
様の作用を有することに加えて、複数の第2のクッショ
ン層を設けることにより、1層のクッション性は小さく
とも、多層にすることにより十分に大きいクッション性
を得ることができる。
に設けられた第2のクッション層により、上述したと同
様の作用を有することに加えて、複数の第2のクッショ
ン層を設けることにより、1層のクッション性は小さく
とも、多層にすることにより十分に大きいクッション性
を得ることができる。
【0015】上記複数の金属層としては、例えば、継ぎ
目なし金属フィルムを複数回重ね巻きして構成されたも
のや、金属メッキを複数枚形成しこれを積層したものが
好ましい。すなわち、1層の厚さが10μmから100
0μmの比較的薄いフィルム形状の金属が2層以上、好
ましくは5層以上の金属フィルムが、層状に重なって構
成されるものである。これらロール外周面を被覆する金
属フィルム層を構成する部材は、ロール外周面の形状に
したがって円筒状であり、円筒の直径はロールの直径よ
りもわずかに大きいことが望ましいが、該円筒の直径が
ロールの直径よりかなり大きくてもよい。
目なし金属フィルムを複数回重ね巻きして構成されたも
のや、金属メッキを複数枚形成しこれを積層したものが
好ましい。すなわち、1層の厚さが10μmから100
0μmの比較的薄いフィルム形状の金属が2層以上、好
ましくは5層以上の金属フィルムが、層状に重なって構
成されるものである。これらロール外周面を被覆する金
属フィルム層を構成する部材は、ロール外周面の形状に
したがって円筒状であり、円筒の直径はロールの直径よ
りもわずかに大きいことが望ましいが、該円筒の直径が
ロールの直径よりかなり大きくてもよい。
【0016】金属フィルム層と金属フィルム層の間に
は、微細空隙からなり、その空隙内の空気が閉じ込めら
れてクッション性を発現する第2のクッション層が設け
られている。この第2のクッション層は肉眼、光学顕微
鏡、走査型電子顕微鏡などの適切な観察手段により観察
される。特に微細空隙からなる第2のクッション層を設
けるために、それぞれの金属フィルム層の表面に微細な
凹凸(例えば数μm〜数10μmの凹凸)を設けること
が有効である。微細な凹凸を設ける方法としては、金属
メッキ条件を適切に調節することにより凹凸面を有する
メッキを施す方法、平滑な金属フィルム層表面をサンド
ブラスト処理、金属ブラシによるブラッシング処理、ま
たは金属フィルム層を構成する金属を侵す化学薬剤によ
るエッチング処理による方法等の公知の方法が適用でき
る。望ましくは、微細凹凸の程度を表面粗度として表現
すれば、JIS B 0601に準ずる最大粗さ(Rm
ax)が7〜13μmであることが望ましい。表面粗度
は、ランクテーラーボブソン社製の触針式表面粗さ測定
器を用い、針の先端曲率半径が2μm、荷重が20mg
で測定する。
は、微細空隙からなり、その空隙内の空気が閉じ込めら
れてクッション性を発現する第2のクッション層が設け
られている。この第2のクッション層は肉眼、光学顕微
鏡、走査型電子顕微鏡などの適切な観察手段により観察
される。特に微細空隙からなる第2のクッション層を設
けるために、それぞれの金属フィルム層の表面に微細な
凹凸(例えば数μm〜数10μmの凹凸)を設けること
が有効である。微細な凹凸を設ける方法としては、金属
メッキ条件を適切に調節することにより凹凸面を有する
メッキを施す方法、平滑な金属フィルム層表面をサンド
ブラスト処理、金属ブラシによるブラッシング処理、ま
たは金属フィルム層を構成する金属を侵す化学薬剤によ
るエッチング処理による方法等の公知の方法が適用でき
る。望ましくは、微細凹凸の程度を表面粗度として表現
すれば、JIS B 0601に準ずる最大粗さ(Rm
ax)が7〜13μmであることが望ましい。表面粗度
は、ランクテーラーボブソン社製の触針式表面粗さ測定
器を用い、針の先端曲率半径が2μm、荷重が20mg
で測定する。
【0017】上記第2のクッション層のクッション性
は、金属フィルム層の層数が増えるほど、また金属フィ
ルム層に設けた微細凹凸の深さが深いほど増大する。
は、金属フィルム層の層数が増えるほど、また金属フィ
ルム層に設けた微細凹凸の深さが深いほど増大する。
【0018】第3の発明に係るクッションプレスロール
は、金属プレスロールと、該金属プレスロールの外周面
を被覆する1つまたは複数の金属層と、前記プレスロー
ル外周面と金属層との間および前記金属層と金属層との
間に樹脂からなるクッション(以下、これを第3のクッ
ション層という)とを備えている。
は、金属プレスロールと、該金属プレスロールの外周面
を被覆する1つまたは複数の金属層と、前記プレスロー
ル外周面と金属層との間および前記金属層と金属層との
間に樹脂からなるクッション(以下、これを第3のクッ
ション層という)とを備えている。
【0019】上記構成によれば、第3のクッション層と
してゴム等を用いても、その外周面が金属層で被覆され
ているので、長時間高温に耐えることができ、かつプレ
スロール表面に、第3のクッション層によるクッション
性を有するので、プレスロール表面の微小な形状ゆがみ
やプレス対象のフィルム状物の厚さむらなどがあって
も、厚さの薄いプレス対象物の全面において等しくプレ
ス圧をかけることができる。
してゴム等を用いても、その外周面が金属層で被覆され
ているので、長時間高温に耐えることができ、かつプレ
スロール表面に、第3のクッション層によるクッション
性を有するので、プレスロール表面の微小な形状ゆがみ
やプレス対象のフィルム状物の厚さむらなどがあって
も、厚さの薄いプレス対象物の全面において等しくプレ
ス圧をかけることができる。
【0020】上記プレスロールは金属ロールからなり、
プレス対象物が熱可塑性液晶ポリマーフィルムの場合、
熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より50℃低い温
度から該融点より10℃高い温度までの範囲内の表面温
度を有しているものが好ましい。第3のクッション層と
しては、ゴムやポリイミドなどの樹脂を用いるのが好ま
しい。金属層には例えば金属フィルム層を使用し、その
材質がニッケル、ステンレスなどの耐熱性と剛性を持
ち、厚さは数ミクロンから2mmまでのものが好まし
い。クッションプレスロールの直径は35〜45cmの
範囲が好ましく、1対のロールの直径はほぼ同じである
のがより好ましい。
プレス対象物が熱可塑性液晶ポリマーフィルムの場合、
熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より50℃低い温
度から該融点より10℃高い温度までの範囲内の表面温
度を有しているものが好ましい。第3のクッション層と
しては、ゴムやポリイミドなどの樹脂を用いるのが好ま
しい。金属層には例えば金属フィルム層を使用し、その
材質がニッケル、ステンレスなどの耐熱性と剛性を持
ち、厚さは数ミクロンから2mmまでのものが好まし
い。クッションプレスロールの直径は35〜45cmの
範囲が好ましく、1対のロールの直径はほぼ同じである
のがより好ましい。
【0021】上記金属プレスロール外周面と金属層との
間および前記金属層と金属層との間に第3のクッション
層が設けられる。この作製の一例を挙げると、まず、円
筒を2分割して容易に取り外しができるようにした2つ
の型枠でメッキ用の円筒を製作し、円筒内面に電解法に
よってニッケルメッキ層を形成する。型枠を取り外して
円筒状のニッケルメッキ層を分離した後、例えば400
°Cに加熱して膨張させる。そのニッケルメッキ層の内
面に、表面に例えばゴムを1cm厚みコートして第3の
クッション層とした金属ロールを挿入し、この状態で冷
却して作製する。かかる操作を必要に応じて繰り返し行
う。
間および前記金属層と金属層との間に第3のクッション
層が設けられる。この作製の一例を挙げると、まず、円
筒を2分割して容易に取り外しができるようにした2つ
の型枠でメッキ用の円筒を製作し、円筒内面に電解法に
よってニッケルメッキ層を形成する。型枠を取り外して
円筒状のニッケルメッキ層を分離した後、例えば400
°Cに加熱して膨張させる。そのニッケルメッキ層の内
面に、表面に例えばゴムを1cm厚みコートして第3の
クッション層とした金属ロールを挿入し、この状態で冷
却して作製する。かかる操作を必要に応じて繰り返し行
う。
【0022】また、他例として、ステンレス鋼板を切断
した後に端部を溶接して円筒状にし、これを例えば45
0°Cに加熱して膨張させる。そのステンレス鋼板から
なる金属層の内面に、表面にゴムを1cm厚みコートし
て第3のクッション層とした金属ロールを挿入し、この
状態で冷却して作製する。かかる操作を必要に応じて繰
り返し行う。
した後に端部を溶接して円筒状にし、これを例えば45
0°Cに加熱して膨張させる。そのステンレス鋼板から
なる金属層の内面に、表面にゴムを1cm厚みコートし
て第3のクッション層とした金属ロールを挿入し、この
状態で冷却して作製する。かかる操作を必要に応じて繰
り返し行う。
【0023】本発明に係る両面金属張積層板の製造装置
は、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの両面に金属シート
が接合された両面金属張積層板を製造する装置であっ
て、前記のいずれかのクッションプレスロールを少なく
とも一方に用いた一対の加熱ロール間で、前記熱可塑性
液晶ポリマーフィルムと前記金属シートとを熱圧着させ
て接合するものである。本発明の上記装置は両面が金属
シートである両面金属張積層板の連続的な製造に適用す
るものである。片面がフィルムで片面が金属シートの片
面金属張積層板の連続的な製造に適用する場合には、本
発明に係るクッションプレスロールはその外周面が金属
層であることから、片面のフィルムとプレスロールの金
属層とが引っつき易くなるために、離型用シートを介在
させて使用するなどの工夫が必要である。
は、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの両面に金属シート
が接合された両面金属張積層板を製造する装置であっ
て、前記のいずれかのクッションプレスロールを少なく
とも一方に用いた一対の加熱ロール間で、前記熱可塑性
液晶ポリマーフィルムと前記金属シートとを熱圧着させ
て接合するものである。本発明の上記装置は両面が金属
シートである両面金属張積層板の連続的な製造に適用す
るものである。片面がフィルムで片面が金属シートの片
面金属張積層板の連続的な製造に適用する場合には、本
発明に係るクッションプレスロールはその外周面が金属
層であることから、片面のフィルムとプレスロールの金
属層とが引っつき易くなるために、離型用シートを介在
させて使用するなどの工夫が必要である。
【0024】上記のクッションプレスロールを用いて、
熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートとを熱圧着
させて接合して両面金属張積層板を製造することができ
る。クッションプレスロールの外周面は金属層で被覆さ
れているから、長時間高温に耐えることができ、かつプ
レスロール表面にクッション性を有するから、プレスロ
ール表面の微小な形状ゆがみや熱可塑性液晶ポリマーフ
ィルムの厚さむらなどがあっても、厚さの薄い熱可塑性
液晶ポリマーフィルムと金属シートの全面において等し
くプレス圧をかけることができ、プレスむらを解消する
ことができる。
熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートとを熱圧着
させて接合して両面金属張積層板を製造することができ
る。クッションプレスロールの外周面は金属層で被覆さ
れているから、長時間高温に耐えることができ、かつプ
レスロール表面にクッション性を有するから、プレスロ
ール表面の微小な形状ゆがみや熱可塑性液晶ポリマーフ
ィルムの厚さむらなどがあっても、厚さの薄い熱可塑性
液晶ポリマーフィルムと金属シートの全面において等し
くプレス圧をかけることができ、プレスむらを解消する
ことができる。
【0025】本発明の前記装置は、前記クッションプレ
スロールを外部から非接触で加熱する非接触加熱手段を
備えているのが好ましい。これにより、クッションプレ
スロールの外周面を容易に適切な温度に設定できる。
スロールを外部から非接触で加熱する非接触加熱手段を
備えているのが好ましい。これにより、クッションプレ
スロールの外周面を容易に適切な温度に設定できる。
【0026】本発明に使用される熱可塑性液晶ポリマー
フィルムの原料は、特に限定されるものではないが、そ
の具体例として、以下に例示する(1)から(4)に分
類される化合物およびその誘導体から導かれる公知のサ
ーモトロピック液晶ポリエステルおよびサーモトロピッ
ク液晶ポリエステルアミドを挙げることができる。但
し、光学的に異方性の溶融相を形成し得るポリマーを得
るためには、各々の原料化合物の組み合わせには適当な
範囲があることは言うまでもない。
フィルムの原料は、特に限定されるものではないが、そ
の具体例として、以下に例示する(1)から(4)に分
類される化合物およびその誘導体から導かれる公知のサ
ーモトロピック液晶ポリエステルおよびサーモトロピッ
ク液晶ポリエステルアミドを挙げることができる。但
し、光学的に異方性の溶融相を形成し得るポリマーを得
るためには、各々の原料化合物の組み合わせには適当な
範囲があることは言うまでもない。
【0027】(1)芳香族または脂肪族ジヒドロキシ化
合物(代表例は表1参照)
合物(代表例は表1参照)
【0028】
【表1】
【0029】(2)芳香族または脂肪族ジカルボン酸
(代表例は表2参照)
(代表例は表2参照)
【0030】
【表2】
【0031】(3)芳香族ヒドロキシカルボン酸(代表
例は表3参照)
例は表3参照)
【0032】
【表3】
【0033】(4)芳香族ジアミン、芳香族ヒドロキシ
アミンまたは芳香族アミノカルボン酸(代表例は表4参
照)
アミンまたは芳香族アミノカルボン酸(代表例は表4参
照)
【0034】
【表4】
【0035】これらの原料化合物から得られる熱可塑性
液晶ポリマーの代表例として表5に示す構造単位を有す
る共重合体(a)〜(e)を挙げることができる。
液晶ポリマーの代表例として表5に示す構造単位を有す
る共重合体(a)〜(e)を挙げることができる。
【0036】
【表5】
【0037】また、熱可塑性液晶ポリマーとしては、フ
ィルムの所望の耐熱性および加工性を得る目的において
は、約200〜約400℃の範囲内、とりわけ約250
〜約350℃の範囲内に融点を有するものが好ましい
が、フィルム製造の観点からは、比較的低い融点を有す
るものが好ましい。
ィルムの所望の耐熱性および加工性を得る目的において
は、約200〜約400℃の範囲内、とりわけ約250
〜約350℃の範囲内に融点を有するものが好ましい
が、フィルム製造の観点からは、比較的低い融点を有す
るものが好ましい。
【0038】本発明に使用される熱可塑性液晶ポリマー
フィルムは、熱可塑性液晶ポリマーを押出成形して得ら
れる。任意の押出成形法が適用できるが、周知のTダイ
法、ラミネート体延伸法、インフレーション法などが工
業的に有利である。特にインフレーション法やラミネー
ト体延伸法では、フィルムの機械軸方向(以下、MD方
向と略す)だけでなく、これと直交する方向(以下、T
D方向と略す)にも応力が加えられるため、MD方向と
TD方向における機械的性質および熱的性質のバランス
のとれたフィルムが得られる。
フィルムは、熱可塑性液晶ポリマーを押出成形して得ら
れる。任意の押出成形法が適用できるが、周知のTダイ
法、ラミネート体延伸法、インフレーション法などが工
業的に有利である。特にインフレーション法やラミネー
ト体延伸法では、フィルムの機械軸方向(以下、MD方
向と略す)だけでなく、これと直交する方向(以下、T
D方向と略す)にも応力が加えられるため、MD方向と
TD方向における機械的性質および熱的性質のバランス
のとれたフィルムが得られる。
【0039】本発明に使用される金属シートの材質とし
ては、電気的接続に使用されるような金属などから選択
され、例えば金、銀、銅、ニッケル、アルミニウムなど
が挙げられる。これらの中でも特に銅が好ましい。銅と
しては、圧延法や電気分解法によって製造されるいずれ
のものでも使用することができるが、電気分解法によっ
て製造される表面粗さの大きいものが好ましい。金属シ
ートには、銅箔に通常施される酸洗浄などの化学表面処
理などが本発明が奏する効果が損なわれない範囲内で施
されていてもよい。金属シートの厚さとしては、7〜1
00μmの範囲が好ましく、9〜75μmの範囲内がよ
り好ましい。
ては、電気的接続に使用されるような金属などから選択
され、例えば金、銀、銅、ニッケル、アルミニウムなど
が挙げられる。これらの中でも特に銅が好ましい。銅と
しては、圧延法や電気分解法によって製造されるいずれ
のものでも使用することができるが、電気分解法によっ
て製造される表面粗さの大きいものが好ましい。金属シ
ートには、銅箔に通常施される酸洗浄などの化学表面処
理などが本発明が奏する効果が損なわれない範囲内で施
されていてもよい。金属シートの厚さとしては、7〜1
00μmの範囲が好ましく、9〜75μmの範囲内がよ
り好ましい。
【0040】しかし、以上述べた両面金属張積層板を構
成する熱可塑性液晶ポリマーフィルムの材質や金属箔の
材質は、単なる説明に好適な具体例であって、本発明が
これによって制限されるものでないことは言うまでもな
い。
成する熱可塑性液晶ポリマーフィルムの材質や金属箔の
材質は、単なる説明に好適な具体例であって、本発明が
これによって制限されるものでないことは言うまでもな
い。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
クッションプレスロールを作製する工程を示す模式図で
ある。まず、(A)において、金属プレスロール2の表
面に、ニッケルメッキが施されて、表面に微細凹凸3a
をもつ金属メッキ層(金属層)3が形成される。つぎ
に、(B)において、金属メッキ層3の表面の微細凹凸
3a上に例えば、半田合金を熱溶射して、完全にその微
細凹凸3aを覆ったのちに、その半田合金を研磨して厚
さをできる限り薄くするとともに表面を滑らかにして、
第1のクッション層4を形成する。その後、第1のクッ
ション層4の表面に、(A)と同様に、ニッケルメッキ
が施されて、表面に微細凹凸3aをもつ金属メッキ層3
が形成される。(C)、(D)のようにこの作業を繰り
返すことにより複数の層が形成されて、(E)のよう
に、複数の第1のクッション層4をもつクッションプレ
スロール1が形成される。
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
クッションプレスロールを作製する工程を示す模式図で
ある。まず、(A)において、金属プレスロール2の表
面に、ニッケルメッキが施されて、表面に微細凹凸3a
をもつ金属メッキ層(金属層)3が形成される。つぎ
に、(B)において、金属メッキ層3の表面の微細凹凸
3a上に例えば、半田合金を熱溶射して、完全にその微
細凹凸3aを覆ったのちに、その半田合金を研磨して厚
さをできる限り薄くするとともに表面を滑らかにして、
第1のクッション層4を形成する。その後、第1のクッ
ション層4の表面に、(A)と同様に、ニッケルメッキ
が施されて、表面に微細凹凸3aをもつ金属メッキ層3
が形成される。(C)、(D)のようにこの作業を繰り
返すことにより複数の層が形成されて、(E)のよう
に、複数の第1のクッション層4をもつクッションプレ
スロール1が形成される。
【0042】図2は、本発明の一実施形態に係る両面金
属張積層板の製造方法を示す模式図である。ここで用い
られる加熱ロールは、金属プレスロール12の外周面と
金属フィルム層(金属層)13との間にゴムのような第
3のクッション層14をもつクッションプレスロール1
1である。金属プレスロール12は、その内部が例えば
誘電加熱方式により加熱される。熱可塑性液晶ポリマー
フィルム5の両面に2枚の金属シート6が重ねられ、例
えば赤外線ヒーターのような非接触加熱手段8により、
クッションプレスロール11、11の外周面も加熱され
た状態で、一対のクッションプレスロール11、11に
接触する時に熱圧着されて一体化し、得られた両面金属
張積層板7がクッションプレスロール11、11間から
搬出される。非接触加熱手段8を用いて加熱する場合に
は、上下のクッションプレスロール11、11の内部よ
りの加熱は別々に制御することが好ましい。この例で
は、一対の加熱ロールにクッションプレスロール11、
11を用いているが、一方にクッションプレスロール1
1を用い、他方にクッション性を有しない金属プレスロ
ールを用いてもよい。
属張積層板の製造方法を示す模式図である。ここで用い
られる加熱ロールは、金属プレスロール12の外周面と
金属フィルム層(金属層)13との間にゴムのような第
3のクッション層14をもつクッションプレスロール1
1である。金属プレスロール12は、その内部が例えば
誘電加熱方式により加熱される。熱可塑性液晶ポリマー
フィルム5の両面に2枚の金属シート6が重ねられ、例
えば赤外線ヒーターのような非接触加熱手段8により、
クッションプレスロール11、11の外周面も加熱され
た状態で、一対のクッションプレスロール11、11に
接触する時に熱圧着されて一体化し、得られた両面金属
張積層板7がクッションプレスロール11、11間から
搬出される。非接触加熱手段8を用いて加熱する場合に
は、上下のクッションプレスロール11、11の内部よ
りの加熱は別々に制御することが好ましい。この例で
は、一対の加熱ロールにクッションプレスロール11、
11を用いているが、一方にクッションプレスロール1
1を用い、他方にクッション性を有しない金属プレスロ
ールを用いてもよい。
【0043】上記のクッションプレスロール11は、熱
可塑性液晶ポリマーフィルム5の融点より50℃低い温
度から該融点より10℃高い温度までの範囲内の表面温
度を有しているものが好ましい。上記の装置においてク
ッションプレスロール11、11間で熱可塑性液晶ポリ
マーフィルム5および金属シート6に加えられる圧力
は、加圧部位で実質的に変形が生じるロール同士の組み
合わせであるので、面圧換算において20kg/cm2
以上であることが好ましい。プレスロールの面圧とは、
圧着時にプレスロールの変形により形成される加圧面の
面積で圧着荷重を除した値である。かかる場合には、十
分な接着力を斑の発生を抑制して発現させることができ
る。圧力の上限は特に限定されるものではないが、熱可
塑性液晶ポリマーフィルム5の加圧時の流れや金属シー
ト6からのはみ出しがない状態で積層板の接着力を十分
に発現させるには、面圧換算で200kg/cm2 を越
えないことが望ましい。クッションプレスロール11の
表面温度が低い温度領域にある場合には、上記圧力を越
えても熱可塑性液晶ポリマーフィルム5の流れや金属シ
ート6のはみ出しがなくなる。
可塑性液晶ポリマーフィルム5の融点より50℃低い温
度から該融点より10℃高い温度までの範囲内の表面温
度を有しているものが好ましい。上記の装置においてク
ッションプレスロール11、11間で熱可塑性液晶ポリ
マーフィルム5および金属シート6に加えられる圧力
は、加圧部位で実質的に変形が生じるロール同士の組み
合わせであるので、面圧換算において20kg/cm2
以上であることが好ましい。プレスロールの面圧とは、
圧着時にプレスロールの変形により形成される加圧面の
面積で圧着荷重を除した値である。かかる場合には、十
分な接着力を斑の発生を抑制して発現させることができ
る。圧力の上限は特に限定されるものではないが、熱可
塑性液晶ポリマーフィルム5の加圧時の流れや金属シー
ト6からのはみ出しがない状態で積層板の接着力を十分
に発現させるには、面圧換算で200kg/cm2 を越
えないことが望ましい。クッションプレスロール11の
表面温度が低い温度領域にある場合には、上記圧力を越
えても熱可塑性液晶ポリマーフィルム5の流れや金属シ
ート6のはみ出しがなくなる。
【0044】本発明により、外観が良好で、接着力およ
び寸法安定性に優れる両面金属張積層板7を得るために
は、熱可塑性液晶ポリマーフィルム5と金属シート6と
を、該フィルムの融点より50℃低い温度から該融点よ
り10℃高い温度までの範囲内の温度でロール間を通過
させて圧着する際に、クッションプレスロール11の回
転速度を、その外周の線速度に換算して30m/分以下
とすることが好ましく、金属シート6への熱伝達を容易
にするためには20m/分以下とすることがより好まし
い。クッションプレスロール11の回転速度の下限は特
に限定されるものではないが、回転速度が低すぎると生
産効率の低下を招くので、工業的には0.1m/分より
低くしないことが望ましい。
び寸法安定性に優れる両面金属張積層板7を得るために
は、熱可塑性液晶ポリマーフィルム5と金属シート6と
を、該フィルムの融点より50℃低い温度から該融点よ
り10℃高い温度までの範囲内の温度でロール間を通過
させて圧着する際に、クッションプレスロール11の回
転速度を、その外周の線速度に換算して30m/分以下
とすることが好ましく、金属シート6への熱伝達を容易
にするためには20m/分以下とすることがより好まし
い。クッションプレスロール11の回転速度の下限は特
に限定されるものではないが、回転速度が低すぎると生
産効率の低下を招くので、工業的には0.1m/分より
低くしないことが望ましい。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例などにより具体的に説
明するが、本発明はそれにより何ら制限されるものでは
ない。なお、以下の実施例および比較例において、熱可
塑性液晶ポリマーフィルムの融点、両面金属張積層板の
接着強度および外観の測定または評価は次のようにして
行った。 (a)融点 示差走査熱量計を用いて、フィルムの熱挙動を観察して
得た。すなわち、供試フィルムを20℃/分の速度で昇
温して完全に溶融させた後、溶融物を50℃/分の速度
で50℃まで急冷し、再び20℃/分の速度で昇温した
時に現れる吸熱ピークの位置を、フィルムの融点として
記録した。 (b)接着強度 両面金属張積層板から1.0cm幅の剥離試験片を作成
し、そのフィルム層を両面接着テープで平板に固定し、
JIS C 5016に準じて、180°法により、金
属シートを50mm/分の速度で剥離したときの強度を
測定した。 (c)外観 両面金属張積層板を目視により観察し、長さ200m以
上において空気噛み込み(両面銅張積層板の外観はフク
レとして観察できる)が観察されないものを○、長さ1
m当たり1個未満の空気噛み込みが観察されたものを
△、長さ1m当たり1個以上の空気噛み込み、未着部分
が観察されたものを×として評価した。
明するが、本発明はそれにより何ら制限されるものでは
ない。なお、以下の実施例および比較例において、熱可
塑性液晶ポリマーフィルムの融点、両面金属張積層板の
接着強度および外観の測定または評価は次のようにして
行った。 (a)融点 示差走査熱量計を用いて、フィルムの熱挙動を観察して
得た。すなわち、供試フィルムを20℃/分の速度で昇
温して完全に溶融させた後、溶融物を50℃/分の速度
で50℃まで急冷し、再び20℃/分の速度で昇温した
時に現れる吸熱ピークの位置を、フィルムの融点として
記録した。 (b)接着強度 両面金属張積層板から1.0cm幅の剥離試験片を作成
し、そのフィルム層を両面接着テープで平板に固定し、
JIS C 5016に準じて、180°法により、金
属シートを50mm/分の速度で剥離したときの強度を
測定した。 (c)外観 両面金属張積層板を目視により観察し、長さ200m以
上において空気噛み込み(両面銅張積層板の外観はフク
レとして観察できる)が観察されないものを○、長さ1
m当たり1個未満の空気噛み込みが観察されたものを
△、長さ1m当たり1個以上の空気噛み込み、未着部分
が観察されたものを×として評価した。
【0046】〔参考例1〕p−ヒドロキシ安息香酸と6
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共重合物で、融点が2
80℃である熱可塑性液晶ポリマーを吐出量20kg/
時で溶融押出し、横延伸倍率4.77倍、縦延伸倍率
2.09倍の条件でインフレーション製膜した。平均膜
厚50μm、膜厚分布±7%の膜厚分布の小さい熱可塑
性液晶ポリマーフィルムを得た。
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共重合物で、融点が2
80℃である熱可塑性液晶ポリマーを吐出量20kg/
時で溶融押出し、横延伸倍率4.77倍、縦延伸倍率
2.09倍の条件でインフレーション製膜した。平均膜
厚50μm、膜厚分布±7%の膜厚分布の小さい熱可塑
性液晶ポリマーフィルムを得た。
【0047】〔参考例2〕p−ヒドロキシ安息香酸と6
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共重合物で、融点が2
80℃である熱可塑性液晶ポリマーを吐出量20kg/
時で溶融押出し、横延伸倍率4.77倍、縦延伸倍率
4.18倍の条件でインフレーション製膜した。平均膜
厚25μm、膜厚分布±7%の膜厚分布の小さい熱可塑
性液晶ポリマーフィルムを得た。
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共重合物で、融点が2
80℃である熱可塑性液晶ポリマーを吐出量20kg/
時で溶融押出し、横延伸倍率4.77倍、縦延伸倍率
4.18倍の条件でインフレーション製膜した。平均膜
厚25μm、膜厚分布±7%の膜厚分布の小さい熱可塑
性液晶ポリマーフィルムを得た。
【0048】〔実施例1〕参考例1で得られた熱可塑性
液晶ポリマーフィルムの両面に18μm厚さの電解銅箔
(表面粗度7μm)を接合することにより、両面銅張積
層板を作製する。図2に示すように、クッションプレス
ロール11は、金属プレスロール12の表面に第3のク
ッション層14として1cm厚さのゴム層を設け、さら
に最外層に金属フィルム層13として400μm厚さの
ニッケル層を設けたものである。非接触加熱手段8は遠
赤外線ヒーターであり、遠赤外線ヒーターの出力を調整
し、クッションプレスロール11の外周温度を280℃
になるように設定した。クッションプレスロール11、
11間で熱可塑性液晶ポリマーフィルムおよび銅箔に加
えられる圧力は面圧換算で20kg/cm2 であり、そ
の外周の線速度は5m/分であった。得られた両面銅張
積層板の外観は良好であり、接着強度は幅方向の斑がな
く1.0kg/cm以上あり、十分であった。この評価
結果を表6に示す。
液晶ポリマーフィルムの両面に18μm厚さの電解銅箔
(表面粗度7μm)を接合することにより、両面銅張積
層板を作製する。図2に示すように、クッションプレス
ロール11は、金属プレスロール12の表面に第3のク
ッション層14として1cm厚さのゴム層を設け、さら
に最外層に金属フィルム層13として400μm厚さの
ニッケル層を設けたものである。非接触加熱手段8は遠
赤外線ヒーターであり、遠赤外線ヒーターの出力を調整
し、クッションプレスロール11の外周温度を280℃
になるように設定した。クッションプレスロール11、
11間で熱可塑性液晶ポリマーフィルムおよび銅箔に加
えられる圧力は面圧換算で20kg/cm2 であり、そ
の外周の線速度は5m/分であった。得られた両面銅張
積層板の外観は良好であり、接着強度は幅方向の斑がな
く1.0kg/cm以上あり、十分であった。この評価
結果を表6に示す。
【0049】
【表6】
【0050】〔実施例2〕実施例1と同じ両面銅張積層
板を作製するが、図2において、クッションプレスロー
ル11は、金属プレスロール12の表面に第3のクッシ
ョン層14として1cmのゴム層を設け、さらに最外層
に金属フィルム層13として1mm厚さのステンレス層
を設けたものである。非接触加熱手段8は遠赤外線ヒー
ターであり、遠赤外線ヒーターの出力を調整し、クッシ
ョンプレスロール11の外周温度を280℃になるよう
に設定した。クッションプレスロール11、11間で熱
可塑性液晶ポリマーフィルムおよび銅箔に加えられる圧
力は面圧換算で30kg/cm2 であり、その外周の線
速度は5m/分であった。得られた両面銅張積層板の外
観は良好であり、接着強度は幅方向の斑がなく1.0k
g/cm以上あり、十分であった。この評価結果を表6
に示す。
板を作製するが、図2において、クッションプレスロー
ル11は、金属プレスロール12の表面に第3のクッシ
ョン層14として1cmのゴム層を設け、さらに最外層
に金属フィルム層13として1mm厚さのステンレス層
を設けたものである。非接触加熱手段8は遠赤外線ヒー
ターであり、遠赤外線ヒーターの出力を調整し、クッシ
ョンプレスロール11の外周温度を280℃になるよう
に設定した。クッションプレスロール11、11間で熱
可塑性液晶ポリマーフィルムおよび銅箔に加えられる圧
力は面圧換算で30kg/cm2 であり、その外周の線
速度は5m/分であった。得られた両面銅張積層板の外
観は良好であり、接着強度は幅方向の斑がなく1.0k
g/cm以上あり、十分であった。この評価結果を表6
に示す。
【0051】〔実施例3〕参考例2で得られた熱可塑性
液晶ポリマーフィルムの両面に12μm厚みの電解銅箔
(表面粗度5μm)を接合すること以外は実施例1と同
様に、両面銅張積層板を作製した。得られた両面銅張積
層板の外観は良好であり、接着強度は幅方向の斑がなく
1.0kg/cm以上あり、十分であった。この評価結
果を表6に示す。
液晶ポリマーフィルムの両面に12μm厚みの電解銅箔
(表面粗度5μm)を接合すること以外は実施例1と同
様に、両面銅張積層板を作製した。得られた両面銅張積
層板の外観は良好であり、接着強度は幅方向の斑がなく
1.0kg/cm以上あり、十分であった。この評価結
果を表6に示す。
【0052】〔比較例1〕図2のクッションプレスロー
ル11に代えて、クッション性のない金属プレスロール
を用いた以外は実施例1と同様に、両面銅張積層板を作
製した。得られた両面銅張積層板の外観は、進行方向、
幅方向ともに空気噛み込みによる微小なふくれが発生し
不良であった。接着強度は1.0kg/cm以上あり、
十分であった。この評価結果を表6に示す。
ル11に代えて、クッション性のない金属プレスロール
を用いた以外は実施例1と同様に、両面銅張積層板を作
製した。得られた両面銅張積層板の外観は、進行方向、
幅方向ともに空気噛み込みによる微小なふくれが発生し
不良であった。接着強度は1.0kg/cm以上あり、
十分であった。この評価結果を表6に示す。
【0053】〔比較例2〕図2のクッションプレスロー
ル11に代えて、金属プレスロールの表面を1cmのゴ
ム層でのみ被覆したものを用いた以外は、実施例1と同
様に両面銅張積層板を作製した。得られた両面銅張積層
板の外観は良好であったが、接着強度は幅方向の斑がな
く0.5kg/cm以下であり、不十分であった。この
評価結果を表6に示す。
ル11に代えて、金属プレスロールの表面を1cmのゴ
ム層でのみ被覆したものを用いた以外は、実施例1と同
様に両面銅張積層板を作製した。得られた両面銅張積層
板の外観は良好であったが、接着強度は幅方向の斑がな
く0.5kg/cm以下であり、不十分であった。この
評価結果を表6に示す。
【0054】〔比較例3〕図2のクッションプレスロー
ル11に代えて、クッション性のない金属プレスロール
を用い、この加熱ロール間で熱可塑性液晶ポリマーフィ
ルムおよび銅箔に加えられる圧力を面圧換算で240k
g/cm2 にした以外は、実施例3と同様に両面銅張積
層板を作製した。得られた両面銅張積層板の外観は、進
行方向、幅方向ともに空気の噛み込みによるふくれが発
生し不良であった。接着強度は幅方向の斑が大きく0〜
0.5kg/cmであり、不十分であった。この評価結
果を表6に示す。
ル11に代えて、クッション性のない金属プレスロール
を用い、この加熱ロール間で熱可塑性液晶ポリマーフィ
ルムおよび銅箔に加えられる圧力を面圧換算で240k
g/cm2 にした以外は、実施例3と同様に両面銅張積
層板を作製した。得られた両面銅張積層板の外観は、進
行方向、幅方向ともに空気の噛み込みによるふくれが発
生し不良であった。接着強度は幅方向の斑が大きく0〜
0.5kg/cmであり、不十分であった。この評価結
果を表6に示す。
【0055】〔実施例4〕図2のクッションプレスロー
ル11に代えて、以下のものを使用した。すなわち、一
対の加熱ロールのうち一方の加熱ロールは、厚さが20
μmでその表面凹凸がJIS B0601に準ずる最大
粗さ(Rmax)が10μmである銅箔を用い、この銅
箔を金属プレスロールに複数回巻き付けて20層の微細
空隙からなる第2のクッション層を形成したものであ
る。最大粗さは、ランクテーラーボブソン社製の触針式
表面粗さ測定器を用い、針の先端曲率半径が2μm、荷
重が20mgでロール円周方向に20点測定した平均値
である。他方の加熱ロールにはクッション性のない金属
プレスロールを使用した。これ以外は実施例3と同様
に、両面銅張積層板を作製した。得られた両面銅張積層
板は空気の噛み込みもなく、銅箔と熱可塑性液晶ポリマ
ーフィルムとの接着不良箇所もなく、接着強度は1.0
kg/cm以上あり、十分であった。この評価結果を表
6に示す。
ル11に代えて、以下のものを使用した。すなわち、一
対の加熱ロールのうち一方の加熱ロールは、厚さが20
μmでその表面凹凸がJIS B0601に準ずる最大
粗さ(Rmax)が10μmである銅箔を用い、この銅
箔を金属プレスロールに複数回巻き付けて20層の微細
空隙からなる第2のクッション層を形成したものであ
る。最大粗さは、ランクテーラーボブソン社製の触針式
表面粗さ測定器を用い、針の先端曲率半径が2μm、荷
重が20mgでロール円周方向に20点測定した平均値
である。他方の加熱ロールにはクッション性のない金属
プレスロールを使用した。これ以外は実施例3と同様
に、両面銅張積層板を作製した。得られた両面銅張積層
板は空気の噛み込みもなく、銅箔と熱可塑性液晶ポリマ
ーフィルムとの接着不良箇所もなく、接着強度は1.0
kg/cm以上あり、十分であった。この評価結果を表
6に示す。
【0056】〔実施例5〕図2のクッションプレスロー
ル11に代えて、図1のクッションプレスロール1を使
用した。すなわち、一対の加熱ロールのうち一方の加熱
ロールは、金属プレスロール2の外周面に、厚さが25
μmでその表面凹凸がJIS B0601に準ずる最大
粗さ(Rmax)が12μmとなるようにニッケル層3
を電解メッキし、ついで、低融点半田合金を300μm
の厚さとなるように熱溶射して設け、さらに、この低融
点半田合金を表面から250μmの深さまで機械研削し
て除去し、加えてニッケル層が見え始めるところまで研
磨することにより、第1のクッション層4を形成した。
この一連の操作を5回繰り返して5層の第1のクッショ
ン層4を形成した。最後に厚さ35μmのニッケル層を
電解メッキし、表面の最大粗さが1μm以下になるよう
にバフ研磨した。他方の加熱ロールにはクッション性の
ない金属プレスロールを使用した。この加熱ロール間で
熱可塑性液晶ポリマーフィルムおよび銅箔に加えられる
圧力は面圧換算で30kg/cm2 にした以外は実施例
4と同様に両面銅張積層板を作製した。得られた両面銅
張積層板は空気の噛み込みもなく、銅箔と熱可塑性液晶
ポリマーフィルムとの接着不良箇所もなく、接着強度は
1.1kg/cm以上であり、十分であった。この評価
結果を表6に示す。
ル11に代えて、図1のクッションプレスロール1を使
用した。すなわち、一対の加熱ロールのうち一方の加熱
ロールは、金属プレスロール2の外周面に、厚さが25
μmでその表面凹凸がJIS B0601に準ずる最大
粗さ(Rmax)が12μmとなるようにニッケル層3
を電解メッキし、ついで、低融点半田合金を300μm
の厚さとなるように熱溶射して設け、さらに、この低融
点半田合金を表面から250μmの深さまで機械研削し
て除去し、加えてニッケル層が見え始めるところまで研
磨することにより、第1のクッション層4を形成した。
この一連の操作を5回繰り返して5層の第1のクッショ
ン層4を形成した。最後に厚さ35μmのニッケル層を
電解メッキし、表面の最大粗さが1μm以下になるよう
にバフ研磨した。他方の加熱ロールにはクッション性の
ない金属プレスロールを使用した。この加熱ロール間で
熱可塑性液晶ポリマーフィルムおよび銅箔に加えられる
圧力は面圧換算で30kg/cm2 にした以外は実施例
4と同様に両面銅張積層板を作製した。得られた両面銅
張積層板は空気の噛み込みもなく、銅箔と熱可塑性液晶
ポリマーフィルムとの接着不良箇所もなく、接着強度は
1.1kg/cm以上であり、十分であった。この評価
結果を表6に示す。
【0057】〔比較例4〕図1のクッションプレスロー
ル11に代えて、全くクッション性を有しない表面凹凸
が1μm以下の平滑な1対の金属プレスロールを用いた
以外は実施例4と同様に、両面銅張積層板を作製した。
両面銅張積層板を構成する銅箔と熱可塑性液晶ポリマー
フィルムとの接着不良箇所が、幅8mm長さ120mm
程度のフィルムの長手方向の筋として認められた。この
部分の銅箔を除去すると熱可塑性液晶ポリマーフィルム
の表面には光沢が観察され、銅箔表面の凹凸が該フィル
ム表面に転写された痕跡もないところから、銅箔と熱可
塑性液晶ポリマーフィルムとが全く熱融着しなかったこ
とが明らかであった。この評価結果を表6に示す。
ル11に代えて、全くクッション性を有しない表面凹凸
が1μm以下の平滑な1対の金属プレスロールを用いた
以外は実施例4と同様に、両面銅張積層板を作製した。
両面銅張積層板を構成する銅箔と熱可塑性液晶ポリマー
フィルムとの接着不良箇所が、幅8mm長さ120mm
程度のフィルムの長手方向の筋として認められた。この
部分の銅箔を除去すると熱可塑性液晶ポリマーフィルム
の表面には光沢が観察され、銅箔表面の凹凸が該フィル
ム表面に転写された痕跡もないところから、銅箔と熱可
塑性液晶ポリマーフィルムとが全く熱融着しなかったこ
とが明らかであった。この評価結果を表6に示す。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明のクッションプレ
スロールの外周面は金属層で被覆されているので、長時
間高温に耐えることができ、かつプレスロール表面にク
ッション性を有するので、プレスロール表面の微小な形
状ゆがみやプレス対象のフィルム状物の厚さむらなどが
あっても、厚さの薄いプレス対象物の全面において等し
くプレス圧をかけることができる。また、このクッショ
ンプレスロールを用いて、熱可塑性液晶ポリマーフィル
ムとその両面の金属シートを熱圧着させて接合すること
により、高温度下でプレスむらのない両面金属張積層板
を連続的に製造することができる。
スロールの外周面は金属層で被覆されているので、長時
間高温に耐えることができ、かつプレスロール表面にク
ッション性を有するので、プレスロール表面の微小な形
状ゆがみやプレス対象のフィルム状物の厚さむらなどが
あっても、厚さの薄いプレス対象物の全面において等し
くプレス圧をかけることができる。また、このクッショ
ンプレスロールを用いて、熱可塑性液晶ポリマーフィル
ムとその両面の金属シートを熱圧着させて接合すること
により、高温度下でプレスむらのない両面金属張積層板
を連続的に製造することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係るクッションプレスロ
ールを作製する工程を示す模式図である。
ールを作製する工程を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る両面金属張積層板の
製造装置を示す模式図である。
製造装置を示す模式図である。
1、11…クッションプレスロール、2、12…金属プ
レスロール、3、13…金属層、4、14…クッション
層、5…熱可塑性液晶ポリマーフィルム、6…金属シー
ト、7…両面金属張積層板、8…非接触加熱手段。
レスロール、3、13…金属層、4、14…クッション
層、5…熱可塑性液晶ポリマーフィルム、6…金属シー
ト、7…両面金属張積層板、8…非接触加熱手段。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 9:00 B29L 9:00 (72)発明者 砂本 辰也 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 Fターム(参考) 3J103 AA02 AA13 AA14 AA15 AA51 BA02 BA31 BA41 EA06 FA01 FA02 FA18 GA02 GA27 HA03 HA04 HA15 HA20 HA31 HA33 HA38 HA53 HA54 HA55 4F100 AB01B AB01C AB17 AK01A AK41 BA03 BA06 BA10B BA10C EJ192 EJ422 GB43 JA11A JB16A 4F211 AD03 AD05 AD08 AG01 AG03 AH36 AJ05 AJ09 TA03 TC05 TD11 TH01 TH06 TN28 TQ03
Claims (5)
- 【請求項1】 金属プレスロールと、該金属プレスロー
ルの外周面を被覆し、表面に微細凹凸が設けられた複数
の金属層とを有し、隣接する金属層の間に前記微細凹凸
が位置し、さらに、前記金属層と金属層との間に、低融
点の導電性金属からなり、該導電性金属が前記微細凹凸
を覆ってなるクッション層を備えたクッションプレスロ
ール。 - 【請求項2】 金属プレスロールと、該金属プレスロー
ルの外周面を被覆する複数の金属層と、前記金属層と金
属層との間に微細空隙からなるクッション層とを備えた
クッションプレスロール。 - 【請求項3】 金属プレスロールと、該金属プレスロー
ルの外周面を被覆する1つまたは複数の金属層と、前記
プレスロール外周面と前記金属層との間および前記金属
層と金属層との間に樹脂からなるクッション層とを備え
たクッションプレスロール。 - 【請求項4】 光学的異方性の溶融相を形成し得る熱可
塑性ポリマーからなるフィルム(以下、これを熱可塑性
液晶ポリマーフィルムと称する)の両面に金属シートが
接合された両面金属張積層板の製造装置であって、請求
項1〜3のいずれかに記載のクッションプレスロールを
少なくとも一方に用いた一対の加熱ロール間で、前記熱
可塑性液晶ポリマーフィルムと前記金属シートとを熱圧
着させて接合する両面金属張積層板の製造装置。 - 【請求項5】 請求項4において、前記クッションプレ
スロールを外部から非接触で加熱する非接触加熱手段を
備えた両面金属張積層板の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000097432A JP2001277458A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | クッションプレスロールおよびこれを用いた両面金属張積層板の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000097432A JP2001277458A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | クッションプレスロールおよびこれを用いた両面金属張積層板の製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001277458A true JP2001277458A (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=18612052
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000097432A Pending JP2001277458A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | クッションプレスロールおよびこれを用いた両面金属張積層板の製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001277458A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006272743A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 積層体の製造方法 |
| WO2024062103A1 (en) * | 2022-09-23 | 2024-03-28 | Basf Se | Process for producing a composite component comprising at least one metal layer and one polymer layer |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000097432A patent/JP2001277458A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006272743A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 積層体の製造方法 |
| WO2024062103A1 (en) * | 2022-09-23 | 2024-03-28 | Basf Se | Process for producing a composite component comprising at least one metal layer and one polymer layer |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4547336B2 (ja) | フレキシブル積層板の製造方法 | |
| JP4162321B2 (ja) | 金属箔積層板の製造方法 | |
| KR100724046B1 (ko) | 적층판의 제조방법 및 제조장치 | |
| JP4255580B2 (ja) | 片面金属張積層板の製造方法 | |
| JP2016107505A (ja) | 片面金属張積層板およびその製造方法 | |
| JP2001244630A (ja) | 多層配線回路基板およびその製造方法 | |
| JP7182747B2 (ja) | 金属張積層体の製造方法 | |
| CN100354115C (zh) | 层压体的制造方法 | |
| JP2008229995A (ja) | 積層体の製造方法 | |
| TW201902695A (zh) | 覆金屬積層板及其製造方法 | |
| JP4205889B2 (ja) | 耐熱性フレキシブル積層板の製造方法 | |
| TWI833714B (zh) | 覆金屬積層板及其製造方法 | |
| JP2001277458A (ja) | クッションプレスロールおよびこれを用いた両面金属張積層板の製造装置 | |
| JP4695421B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
| JP4500773B2 (ja) | フレキシブル積層板の製造方法 | |
| TW200409571A (en) | Method of producing heat-resistant flexible laminate | |
| JP2001239585A (ja) | 金属張積層体およびその製造方法。 | |
| JP3730314B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
| JPH05345387A (ja) | 積層体およびその製造方法 | |
| TWI821409B (zh) | 覆金屬積層體之製造方法 | |
| JP4231227B2 (ja) | 耐熱性フレキシブル積層板の製造方法 | |
| JP7182030B2 (ja) | 金属張積層体の製造方法 | |
| JP4498498B2 (ja) | 両面金属張積層板の製造方法 | |
| JP2002052614A (ja) | 積層板の製造方法 | |
| JP4398179B2 (ja) | 積層体の製造方法 |