JP2001277153A - ハンマー装置 - Google Patents

ハンマー装置

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JP2001277153A
JP2001277153A JP2000100277A JP2000100277A JP2001277153A JP 2001277153 A JP2001277153 A JP 2001277153A JP 2000100277 A JP2000100277 A JP 2000100277A JP 2000100277 A JP2000100277 A JP 2000100277A JP 2001277153 A JP2001277153 A JP 2001277153A
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JP
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hammer
hitting
cylindrical body
hole
elastic body
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JP2000100277A
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English (en)
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Yoshitaka Fukushima
好孝 福島
Hideo Sunaga
秀夫 須長
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SANGORO KK
SANGOROO KK
TOKYO ENG CO Ltd
TOKYO ENGINEERING KK
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SANGORO KK
SANGOROO KK
TOKYO ENG CO Ltd
TOKYO ENGINEERING KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経験のまったくない人にもハンマリングの力
加減を容易に調整することが可能で且つ常に一定の力で
ハンマリングが可能であり、ハンマリングを望む箇所に
正確に打撃することが容易であり、更には面形状に適応
したハンマリングが可能なように打撃部の交換容易なハ
ンマー装置を提供する。 【解決手段】 筒体と筒体の内部に設置した槌と打撃体
と弾力体から構成されるハンマー装置であって、筒体の
内部に設置した弾力体の下に槌を設置し、該槌及び筒体
には、下端に打撃部を設けた打撃体と槌を、打撃体上昇
時には係合し、一定位置にてその係合を解く係合部を形
成すると共に、打撃体の先端打撃部を筒体下端より筒体
外部に突出させて設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はハンマリングのた
めの装置に関し、特に鉄板のハンマリングにおいて有効
なハンマー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、自動車等の板金修理においてパ
ネルの凹凸を平滑にするには、板金を柄及び柄の先端に
設置した打撃部からなる所謂金槌を使用していた。しか
し、自動車等の板金は非常に薄い鉄板であると共に、平
面のみではなく曲面や角を有する複雑な形状をしている
ためハンマリングの力加減や面形状に適応したハンマリ
ングが非常に難しく、板金修理作業は難易度が高い作業
となり、経験を必要とする作業であった。
【0003】又、修理内容により一定の力でのハンマリ
ングが必要な場合が多々あるが、経験者であっても、常
に同じ力でハンマリングすることは容易ではなかった。
又、金槌でのハンマリングではハンマリングを望む箇所
に正確に打撃することも容易ではなく、意図しない箇所
をハンマリングしてしまう場合が多々あった。更に、打
撃部は柄に固着されているために修理箇所に適応させて
打撃部の形状を変化させたい場合にはハンマー自体を交
換しなければならず、運搬、使用において大変不便であ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 このようなことか
ら、経験のまったくない人にもハンマリングの力加減を
容易に調整することが可能で且つ常に一定の力でハンマ
リングが可能であり、ハンマリングを望む箇所に正確に
打撃することが容易であり、更には面形状に適応したハ
ンマリングが可能なように打撃部の交換容易なハンマー
装置が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】 そこで、本発明では筒
体と筒体の内部に設置した槌と打撃体と弾力体から構成
されるハンマー装置であって、筒体の内部に設置した弾
力体の下に槌を設置し、該槌及び筒体には、下端に打撃
部を設けた打撃体と槌を、打撃体上昇時には係合し、一
定位置にてその係合を解く係合部を形成すると共に、打
撃体の先端打撃部を筒体下端より筒体外部に突出させて
設置することを特徴とし、更には、打撃部の先端が打撃
体より着脱可能であることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】 以下本発明の実施形態について
図に従って詳細に説明する。1はハンマー装置であり、
筒体2、補助筒3、槌4、打撃体7、弾力体8、蓋9、
戻し弾力体10から構成され係合部11を有している。
筒体2は略円柱形の中空状に形成すると共に、筒体2の
内側面の下部に係合部11を構成する凹部21を凹設し
ている。筒体2の下端部には打撃体7の被打撃部72が
挿通可能な孔を形成している。筒体2の内部の形状は上
端から下端に至るまで凹部21を除いて同一断面形状を
有するように円柱形に形成するが、円柱形に限らず槌
4、打撃体7、弾力体8を挿入設置且つ移動が移動であ
れば特に限定されず、方形、多角形等に形成してもよ
い。
【0007】筒体2の外側面下部には補助筒3との結合
のためのねじ山を螺設し、外側面上部には蓋9の横蓋9
1との結合のためのねじ山を螺設する。ねじ山を螺設す
る筒体2の外側面上部及び下部はねじ山を設けない筒体
2中部の厚さより薄く形成し、夫々補助筒3、横蓋91
と螺合した際に横蓋91と筒体2と補助筒3の外側面が
同一平面になるように形成することは推奨される。
【0008】凹部21は筒体2の内側面下部に少なくと
も係合部11を構成する係止体5の筒体2に接する側端
部が挿入可能な適宜幅、打撃体7の支持爪73と止爪3
1間の長さ以下の適宜高、適宜深さに形成する。凹部2
1の上端部は凹部の深度を徐々に浅くして凹部を形成し
ていない筒体2の内側面と合流するように形成すること
は推奨される。
【0009】又、筒体2はその内側面に凹部21を凹設
するのではなく、内側面の一部に凸部を凸設することに
より凹部21を形成してもよい。凸部は筒体2の下端か
ら打撃体7の支持爪73と止爪31間の長さ以下の適宜
高の箇所に凸設し、凸部を凸設した箇所を槌4が上下動
可能に形成する。該凸部は縦断面を略台形に形成し、凸
部の先端から徐々に低くして凸部を形成していない筒体
2の内側面に合流するように形成することは推奨され
る。
【0010】補助筒3は筒体2の下部に結合させ、上下
動する打撃体7を保持するものである。補助筒3は筒体
2と外径が同径の略円柱形の筒状に形成し、上部内壁を
下部内壁より薄く形成し、薄く形成した上部内側面に筒
体2との結合に使用するねじ山を螺設すると共に、下部
の内部形状は打撃体7の形状に適合させ、打撃体7の上
下動が可能であり且つ横揺れが生じない形状に形成する
と共に、筒体2と補助筒3を結合した際の筒体2下端よ
り下部に位置する該下部の内径は筒体2の内径より短く
形成している。補助筒3の下端に形成する打撃部74の
挿通のための孔は打撃部74の形状に適応させて、打撃
部74の上下動が可能であり且つ打撃部74に形成した
支持爪73が係止されて打撃体7が補助筒3から必要以
上に外部に突出しない様な形状に形成する。又、打撃部
74が上下動する際に横揺れが生じない様に適宜の厚み
をもたせることは推奨される。
【0011】尚、筒体2と補助筒3を夫々別個に形成
し、結合させてハンマー装置1の外筒部を構成するので
はなく、一体形成してもよいこと、或は適宜数の筒状体
を螺合等により結合させて形成してもよいことは勿論で
ある。又、筒体2の外径より補助筒3の外径を大きく形
成し、筒体2を把持して下方へ押し下げる際の手の引っ
掛かりとしてもよく、筒体2及び/又は補助筒3の外側
面に適宜数の溝を形成し或はゴム等を装着する等して滑
り止めとしてもよい。
【0012】槌4は打撃体7を打ちつけるためのもので
あり、内部に係止体5及び弾力体6を備えており、筒体
2の内部の弾力体8の下に挿入設置し、筒体2内部を上
下動可能となっている。槌4は鉄を使用し、円の直径が
筒体2の内径以下の適宜高の円柱形に形成している。そ
して、上面には弾力体8の下部を挿入可能な略円柱状の
上孔41を穿孔し、更に、槌4には上面から下面に渡っ
てその略中心部に打撃体7の挿通棒が挿通可能な略円柱
状の縦孔42を穿孔すると共に、その下部側面より前記
縦孔42と直角に交差し、且つ縦孔42の内径以上の内
径を有する略円柱状の横穴43を槌4を貫通させずに穿
孔する。そして、前記横孔43に弾力体6及び係止体5
を挿入設置する。
【0013】槌4は鉄以外の適宜の重量を有する非鉄金
属、合金等或は木等を使用して形成してもよく、筒体2
内部に挿入設置且つ上下動が可能であれば三角柱、方体
等の円柱形状以外の形状としてもよい。但し、その下面
は槌4の縦断面と直角に交わる水平面状に形成すること
が望ましい。又、上孔41、縦孔42、横穴43は夫々
弾力体8、挿通棒71、係止体5を挿入設置可能であれ
ば、円柱形状以外の方体、多角体等に形成してもよい。
又、上孔41を形成せずに弾力体8の下端を槌4の上面
に接するようにしてもよく、縦孔42は槌4の上面或は
上孔41に貫通させなくてもよい。
【0014】係止体5は凹部21と共に係合部11を形
成するものであり、槌4を打撃体7に係止させ、打撃体
7の筒体2及び補助筒3の内部に於ける上方への移動に
伴って槌4を筒体2の内部を上方へ移動させるためのも
のである。係止体5は槌4に形成した横穴43に挿入設
置可能且つ横穴43に完全に収納可能な略円柱形に形成
し、係止体5が槌4の横穴43に完全に収納された際に
槌4の縦孔42に対応する箇所に該縦孔42と同形の挿
通孔51を貫穿すると共に、槌4の内側面に対向する側
面に弾力体6を挿入設置するための、弾力体6を完全に
収納可能且つ挿通孔51に貫通しない横孔52を穿孔し
て形成する。更に、横孔52を設けた側面と対向する筒
体2の内側面に接する側面を凸状の曲面状或は側面部の
縦断面形状が三角形状に形成する。
【0015】尚、係止体5は槌4の横孔43内部におい
て左右に可動可能であれば方形等としてもよく、又、弾
力体6との結合が可能であれば方体、円柱等に形成せず
に平板状に形成してもよい。
【0016】又、弾力体6を横孔43の側面或は係止体
5に接着或は溶接等により結合させる等して、弾力体6
を槌4の横孔43の側面と係止体5の間に挟持すること
が可能であれば、係止体5の横孔52を形成しなくても
よい。但し、この場合にも係止体5が横孔43に完全に
収納可能であるように係止体5を適宜の長さに形成する
ことが必要である。更に、係止体5は挿通孔51のよう
な孔を穿孔して形成するのではなく、横断面形状が略コ
の字型であり相互に向合った内側の側面の一方或は双方
に挿通孔51の働きをする凹部を切欠して係止体5を形
成し、或は長方体の一側面に挿通孔51の働きをする凹
部を切欠して係止体5を形成することとしてもよい。
【0017】係止体5は槌4の横孔43が筒体2内部の
凹部21が形成してある位置に位置している際には、係
止体5は弾力体6の押圧により槌4の外部方向へ移動
し、係止体5の横孔52を形成していない側面の先端部
が凹部21に挿入されると共に、挿通孔51が槌4の縦
孔41の位置から外れ、係止体5の挿通孔51の側部が
挿通棒71上面に係入し、係止体5が挿通棒71を係止
し、挿通棒71が縦孔42内を上方へ移動することを阻
止するので、打撃体7の上方への移動に伴い槌4も上方
への移動を行なう。
【0018】打撃体7の筒体2及び補助筒3の上方への
移動に伴い、槌4も上方へ移動し、係止体5は係止体5
一側端部が筒体2内部の凹部21に挿入された状態で筒
体2内部を上方へ移動する。かかる槌4及び係止体5の
上方への移動により横孔43が凹部21より上方へ移動
して、係止体5は筒体2内部壁により横孔43内部方向
へ徐々に押し戻され、係止体5が凹部を21脱すると共
に、挿通棒71上面から係止体5の挿通孔51の側部が
脱して、挿通孔51が縦孔42の位置に来て、挿通棒7
1と係止体5の係合が解除され、挿通棒71は挿通孔5
1及び縦孔42を挿通可能となり、弾力体8の圧力によ
り槌4が下方へ押し戻され、槌4の下面が打撃体7の被
打撃部72の上面を打ち付ける。
【0019】又、係止体5が槌4の横孔43に完全に収
納されている際には、係止体5は槌4の縦孔42を閉鎖
し、横孔43から突出した際に縦孔42を開口する如く
挿通孔51を穿孔して形成すると共に、凹部21を筒体
2の内側面の下端より、打撃体7の支持爪73と止爪3
1間の長さ以下の位置に凹設して形成することとしても
よい。
【0020】かかる場合には、槌4が筒体2の下部に位
置し、横孔43が凹部21が形成されていない位置に位
置している際には、係止体5は横孔43内に完全に収納
され、挿通孔51が槌4の縦孔41の位置から外れ、係
止体5の挿通孔51の側部が挿通棒71上面に係入し、
打撃体7の上方への移動に伴い槌4も上方への移動を行
なう。そして、横孔43が凹部21の位置まで槌4が上
昇した際に、係止体5は弾力体6の押圧により、横孔4
3から突出すると共に凹部21に挿入され、挿通棒71
上面から係止体5の挿通孔51の側部が脱して、挿通孔
51が縦孔42の位置に来て、挿通棒71と係止体5の
係合が解除され、挿通棒71は挿通孔51及び縦孔42
を挿通可能となり、弾力体8の圧力により槌4が下方へ
押し戻され、槌4の下面が打撃体7の被打撃部72の上
面を打ち付ける。
【0021】弾力体6は弦巻ばね、他の種類のばね、ゴ
ム等を使用し、係止体5の横穴52に挿入設置する。弾
力体6は係止体5を槌4の外部方向へ押圧することが可
能且つ、弾力体6が収縮した際に係止体5の横穴52に
完全に収納可能なものを使用する。槌4の横孔43が筒
体2に形成した凹部21を凹設している位置にある際
に、この押圧により係止体5の挿通孔51を形成してい
ない箇所が打撃体7の挿通棒71の上部に位置し、挿通
棒71の縦孔42上方への移動を防止して、係止体5が
打撃体7を係止すると共に、係止体5の一端部が凹部2
1に挿入される。
【0022】打撃体7は槌4の打撃を受けその打撃力を
板金等の打撃希望箇所に伝え、打撃希望箇所を打撃する
ためのものであり、挿通棒71、係止棒711、被打撃
部72、支持爪73、打撃部74により構成されてい
る。打撃体7は鉄その他の金属等或は木等を使用し、一
体形成するが、適宜の部分に分割形成して溶接、螺合、
接着等して形成してもよい。
【0023】挿通棒71は略円柱形状の棒状であって、
上面は水平に形成し、上面略中央には係止棒711を垂
直に植立している。その径は槌4の縦孔42の径と略同
径に形成し、縦孔42内を上下動可能に構成している。
【0024】係止棒711は略円柱形状の棒状であり挿
通棒71より細く形成している。係止棒711の高さは
係止体5の挿通孔51の高さ以上に形成する。尚、係止
体5及び横孔43が方体等に形成され、縦孔42との関
係で挿通孔51が左右以外にずれが生じなければ、係止
棒711を設けなくてもよい。
【0025】被打撃部72はその上面にて槌4の打撃を
受ける部位であり、打撃部74の上部に位置していると
共に、略円柱形状であって、上面は水平に形成しその上
面略中央部に前記挿通棒71が植立している。被打撃部
72の直径は挿通棒71の直径以上、補助筒3の内径未
満で、筒体2内に挿入可能且つ補助筒3と被打撃部72
間に戻し段弾力体10を設置可能なように形成する。
【0026】打撃部74は板金等を打撃する部位であ
り、板金に接する部位も含めて一体形成してもよいが、
板金に接する先端部位を独立に形成した打撃端部75を
打撃部74に着脱可能に取り付けるように形成すること
は推奨される。この場合には打撃部74の下端にねじ山
を螺刻した挿入孔76を形成し、打撃端部75の上端に
ねじ山を形成した挿入突起751を形成し、挿入突起7
51を挿入孔76に螺入等して結合する。
【0027】打撃部74の先端及び打撃端部75,75
…はその板金に接する部分の形状を鋭角、鈍角、平面、
曲面等に、板金に接する面積を広く或は狭くする等して
適宜形状に形成する。又、打撃部74上部側面に支持爪
73を張設する。該支持爪73が補助筒3の下端部に形
成された打撃部74の挿通孔上端で係止され、打撃部7
4、更には打撃体7が補助筒3の外部に不必要に突出す
ることを防止していると共に、戻し弾力体10を載置
し、戻し弾力体10の圧力を受けて打撃体7を補助筒3
の外部に押し出している。支持爪73は打撃部74の側
面外周に渡って形成するが、外周上の一部より適宜数を
適宜箇所に張設することとしてもよい。
【0028】又、打撃端部75に換えて電極の一方を取
付けた電極付打撃端部77を使用することも可能であ
る。電極付打撃端部77には電極771の一端を固定さ
せてある。その固定は例えば電極付打撃端部77に透孔
772を設け、該透孔772に電極771の先端を挿入
し、別途設けた螺子孔773に螺合した螺子774にて
押圧固定させる等すればよい。
【0029】電極771は電線等を介して電源に接続さ
れると共に、電極771或は電線にはアースを設け、ア
ースを電極付打撃端部77と同一板金面に当てることに
より、電極付打撃端部77には電極771を流れる電流
が流れ、電極付打撃端部77が接している板金面を熱す
ることが可能である。この際筒体2、補助筒3或は打撃
部74は絶縁性を有する素材で形成或は被覆することが
推奨される。
【0030】弾力体8は槌4を下方に押圧するためのも
のであり、具体的には弦巻ばね、他の種類のばね、ゴム
等を使用する。弾力体8は筒体2内部に、その下部を槌
4の上孔41に挿入し、その下端を上孔41の上面に載
置し、その上端を止板81に接するように設置する。止
板81は弾力体8の筒体2外部への突出を防止し、弾力
体8の支点としての働きをするものである。弾力体8は
その上端において止板81と結合させてもよいが、結合
させなくてもよい。
【0031】止板81は筒体2内部を上下動可能な平板
状の形状に形成し、上面に、ねじ山を螺刻した突起81
1を植立する。該突起811を、上蓋92に穿設しねじ
山を螺刻した結合孔921に螺挿して止板81と上蓋9
2を結合させる。このような構成により、止板81の上
蓋92への挿入度合いを調整することにより、止板81
と槌4間の長さが調節されるので、弾力体8の弾力が調
整可能となり、ハンマリング力の調整を行なうことが可
能となる。勿論止板81に突起811を植立せず、上蓋
92に結合孔921を穿設せず、止板81と上蓋92を
結合させなくてもよく、或は止板81を設置せずに弾力
体8の上端を上蓋92或は横蓋91に直接接するように
してもよい。
【0032】又、槌4の上面に上孔41を形成せずに、
弾力体8の下端を槌4の上面に接するようにしてもよ
い。弾力体8は随時取換えが可能であり、様々な弾力を
有する弾力体4を適宜に使用することによりハンマリン
グ力の調整を行なうことが可能である。
【0033】蓋9は横蓋91と上蓋92から構成されて
いる。横蓋91は横断面を略コの字型に形成し、側面内
側にねじ山を螺刻すると共に、上面には上蓋92を螺挿
する螺挿孔911を形成し、該螺挿孔911側面にねじ
山を螺刻して形成する。横蓋91の側面内側のねじ山を
筒体2の上部外側面に螺刻したねじ山と螺合させ筒体2
と蓋9を結合させる。
【0034】上蓋92は円柱形に形成し、その側面には
ねじ山を螺刻すると共に、下面にはその側面にねじ山を
螺刻した結合孔921を穿設するが、加えて上部に把持
部922を形成することは推奨される。上蓋92は横蓋
91の上面に形成された螺挿孔911に螺挿して上蓋9
2を横蓋91に結合させる。この際の螺挿の度合いによ
り槌4と止板41間の長さが調節され、弾力体8への圧
力の変化を調整が可能になり、弾力体8の反発力即ちハ
ンマリング力の調整が可能となる。結合孔921は止板
81の突起811を螺挿し、止板81を上蓋92に固定
するための孔である。
【0035】又、補助筒3内部に戻し弾力体10を設置
することは推奨される。かかる戻し弾力体10は補助筒
3内に陥入した打撃部74を補助筒3の外部へ押し戻す
ためのものであり、弦巻ばね、他の種類のばね、ゴム等
を使用する。戻し弾力体10の上端は止爪23により支
持され、下端は打撃体7の支持爪73により支持され
る。
【0036】止爪23は被打撃部72が挿通可能な孔を
有する環状体を筒体2の下端と補助筒3の間に設置して
形成するが、補助筒3内側面の筒体2下端に接する箇所
或は筒体2の下端内部に環状或は適宜箇所に被打撃部7
2が挿通可能に突出形成してもよい。
【0037】次いでハンマー装置1の使用方法について
説明する。先ず、筒体2及び補助筒3の適宜箇所を把持
し、打撃部74先端或は打撃端部75をハンマリング希
望箇所に当てる。次いで、把持している筒体2及び補助
筒3を下方に押し下げていく。この際に係止体5は弾力
体6の押圧により槌4外部方向へ押し出され、端部が凹
部21に陥入していると共に挿通孔51の側面が係止棒
711に接し、挿通棒71上面に係止体5の挿通孔51
が形成されていない箇所が載置され、係止体5が挿通棒
71を係止しているので、槌4は打撃体7と共に筒体2
内部を上方へ、弾力体8を圧縮しながら移動する。
【0038】槌4の筒体2内部での上方への移動に伴
い、係止体5の端部が凹部21から脱する際に係止体5
が筒体2の内側面により槌4内部方向へ押し戻され、挿
通棒71上面の係止体5の挿通孔51側面部が挿通棒7
1上面から脱して挿通棒71と係止体5の係合状態が解
除される。挿通棒71と係止体5の係合状態が解除さ
れ、縦孔42と同位置に挿通孔51が位置すると、槌4
は弾力体8の下方への圧力により、挿通棒71が係止体
5の挿通孔51及び槌4の縦孔42を挿通することによ
り、下方へ押し出されて、槌4の下面が被打撃部72の
上面を打撃し、打撃部74先端或は打撃端部75がハン
マリング希望箇所をハンマリングする。
【0039】槌4は被打撃部72を打撃した後に弾力体
8の圧力及び自重にて下方へ移動し、筒体2の下部に戻
る。
【0040】1回のハンマリングが終了した後にハンマ
ー装置1を上方へ持ち上げる。この際に打撃体7は戻し
弾力体10の圧力により筒体2及び補助筒3の内部を下
方へ移動する。そして、挿通棒71が縦孔42及び挿通
孔51を下方に移動し、挿通棒71が挿通孔51を脱す
る際に係止体5が弾力体6の押圧により挿通棒71上面
に移動し係止体5が挿通棒71を係止する。次いで、他
のハンマリング希望箇所に打撃部74先端或は打撃端部
75を当て、同様の操作を繰り返す。このように修理者
は打撃部74先端或は打撃端部75をハンマリング希望
箇所に当て、筒体2及び補助筒を上下動させるだけでハ
ンマリングを行なうことができる。
【0041】又、電極付打撃端部77を使用する際に
は、電源を入れ電極771に電流を流し、電極付打撃端
部77に電流を流して、電極付打撃端部77を絞り作業
希望箇所に当てる。又、アースを同一板金上へ当て、こ
れにより電極付打撃端部77が接している板金面が熱せ
られ、板金面の歪みが直されると共に、熱せられた板金
面が加工しやすくなるので、後は上述のように使用する
ことで、該箇所の絞り作業が容易に行なえる。
【0042】
【発明の効果】 以上のように請求項1に記載の発明に
よれば、筒体と筒体の内部に設置した槌と打撃体と弾力
体から構成されるハンマー装置であって、筒体の内部に
設置した弾力体の下に槌を設置し、該槌及び筒体には、
下端に打撃部を設けた打撃体と槌を、打撃体上昇時には
係合し、一定位置にてその係合を解く係合部を形成する
と共に、打撃体の先端打撃部を筒体下端より筒体外部に
突出させて設置するとしたので、経験のまったくない人
にもハンマリングの力加減を容易に調整することが可能
で且つ常に一定の力でハンマリングが可能であり、ハン
マリングを望む箇所に正確に打撃することが容易に可能
となった。
【0043】又、請求項2に記載の発明によれば、係合
部は筒体の内側面の一部に凹部を形成し、槌には該凹部
に係合させる如く弾圧し且つ槌と打撃体との係合を解く
係止体を設けて構成したので、より確実にハンマリング
の力加減を調整することが可能で且つ常に一定の力でハ
ンマリングが可能となった。
【0044】又、請求項3に記載の発明によれば、筒体
と筒体の内部に設置した槌と打撃体と弾力体から構成さ
れるハンマー装置であって、筒体の内側面の一部に凹部
を形成し、筒体の内部に設置した弾力体の下に槌を設置
し、該槌には交差する縦孔と横孔を形成すると共に該横
孔に弾力体及び水平方向に移動可能且つ縦孔を閉鎖、開
口可能な係止体を設置し、上部に挿通棒を形成した打撃
体を打撃体の先端打撃部を筒体下端より筒体外部に突出
させると共に、該挿通棒を槌に形成した縦孔に挿入して
設置することとしたので、更にハンマリングの力加減を
容易に調整することが可能で且つ常に一定の力でハンマ
リングが可能であり、又、ぶれのない打撃を可能とし、
より正確にハンマリングを望む箇所に正確に打撃するこ
とが容易に可能となった。
【0045】又、請求項4に記載の発明によれば、筒体
内側面に止爪を設置すると共に、打撃体側面に支持爪を
形成し、該止爪と該支持爪間に戻し弾力体を設置したの
で、打撃部の下方への移動が円滑に行なわれ連続したハ
ンマリングが迅速且つ円滑に行なうことが可能である。
【0046】又、請求項5に記載の発明によれば打撃部
の先端が打撃体より着脱可能であることことを特徴とす
るので、打撃希望箇所の面形状に適応した形状の打撃部
の先端を装着することが出来るので、面形状に適応した
ハンマリングが可能である。又、複数のハンマーを所持
する必要がなく運搬、使用に極めて便利である。
【0047】又、請求項6に記載の発明によれば着脱可
能である打撃部の先端には電極の一方を取付けることを
特徴とするので、絞り作業も容易に行なうことが可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明一実施例縦破断面図
【図2】 本発明打撃端部の形状の実施例を示す正面図
【図3】 本発明電極付打撃端部一実施例を示す正面図
【符号の説明】
1 ハンマー装置 2 筒体 21 凹部 3 補助筒 4 槌 5 係止体 51 挿通孔 6 弾力体 7 打撃体 71 挿通棒 74 打撃部 75 打撃端部 77 電極付打撃端部 8 弾力体 81 止板 9 蓋 91 横蓋 92 上蓋 10 戻し弾力体 11 係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B25D 1/02 (72)発明者 須長 秀夫 埼玉県児玉郡上里町長浜157−1株式会社 東京エンジニアリング内 Fターム(参考) 2D058 AA02 BA08 BA11 4E003 AA03 CA03 4E087 EA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体と筒体の内部に設置した槌と打撃体
    と弾力体から構成されるハンマー装置であって、筒体の
    内部に設置した弾力体の下に槌を設置し、該槌及び筒体
    には、下端に打撃部を設けた打撃体と槌を、打撃体上昇
    時には係合し、一定位置にてその係合を解く係合部を形
    成すると共に、打撃体の先端打撃部を筒体下端より筒体
    外部に突出させて設置することを特徴とするハンマー装
    置。
  2. 【請求項2】 係合部は筒体の内側面の一部に凹部を形
    成し、槌には該凹部に係合させる如く弾圧し且つ槌と打
    撃体との係合を解く係止体を設けて構成したことを特徴
    とする請求項1に記載のハンマー装置。
  3. 【請求項3】 筒体と筒体の内部に設置した槌と打撃体
    と弾力体から構成されるハンマー装置であって、筒体の
    内側面の一部に凹部を形成し、筒体の内部に設置した弾
    力体の下に槌を設置し、該槌には交差する縦孔と横孔を
    形成すると共に該横孔に弾力体及び水平方向に移動可能
    且つ縦孔を閉鎖、開口可能な係止体を設置し、上部に挿
    通棒を形成した打撃体を打撃体の先端打撃部を筒体下端
    より筒体外部に突出させると共に、該挿通棒を槌に形成
    した縦孔に挿入して設置することを特徴とするハンマー
    装置。
  4. 【請求項4】 筒体内側面に止爪を設置すると共に、打
    撃体側面に支持爪を形成し、該止爪と該支持爪間に戻し
    弾力体を設置したことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3に記載のハンマー装置。
  5. 【請求項5】 打撃部の先端が打撃体より着脱可能であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のハン
    マー装置。
  6. 【請求項6】 着脱可能である打撃部の先端には電極の
    一方を取付けることを特徴とする請求項5に記載のハン
    マー装置。
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