JP2001277057A - 管体の加工装置 - Google Patents

管体の加工装置

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JP2001277057A
JP2001277057A JP2000096140A JP2000096140A JP2001277057A JP 2001277057 A JP2001277057 A JP 2001277057A JP 2000096140 A JP2000096140 A JP 2000096140A JP 2000096140 A JP2000096140 A JP 2000096140A JP 2001277057 A JP2001277057 A JP 2001277057A
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pipe
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rotating mechanism
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Mitsuhiko Nakao
光彦 中尾
Takeo Yoshida
武生 吉田
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OOMITEKKU KK
Sekisui Jushi Corp
Shinwa Kogyo Inc
Shinwa Industry Co Ltd
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OOMITEKKU KK
Sekisui Jushi Corp
Shinwa Kogyo Inc
Shinwa Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工を行う管体の形状データ及び加工データな
どを入力・設定するだけで、管体に穴あけ・ねじ切り・
切断等を自動的に加工することが可能な加工装置を提供
する。 【解決手段】被加工管体Pを回転させるワーク回転機構
2と、ワーク回転機構2の回転中心軸(X軸)と平行な
方向にツール5〜8を移動するツール移動機構3と、ワ
ーク形状データ及び加工データに基づいて被加工管体P
の展開図を作成し、その展開図を現寸データで出力する
CAD1と、CAD1からの現寸データに基づいてワー
ク回転機構2及びツール移動機構3を制御する制御部4
等によって加工装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば照明柱や標
識柱等に用いられるパイプ、あるいはプラントや産業機
械等の配管に用いられるパイプなどの管体の加工装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】照明柱や標識柱等に用いられるパイプに
は、穴あけ・ねじ切り・切断等の加工が施される。パイ
プの加工は、従来、製作図に基づいて、実際に加工を行
うパイプの外周面に加工位置や加工ライン等のけがき線
を入れた後、けがき線に従って穴あけ・ねじ切り・切断
等の加工を行うという手順で行われている。
【0003】また、照明柱や標識柱等のパイプに、補強
リブやステー等の部材を溶接にて固着する場合、パイプ
の外周面に溶接箇所を指示するためのけがき線を入れる
という作業を、溶接工程の前に行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したパ
イプの加工方法によれば、実際の加工の前工程として、
パイプに加工位置や加工ライン等のけがき線を手作業で
描く工程が必要になるので、加工全体の工数が多くな
る。また、手作業によるけがき作業は手間で時間がかか
る。特に、円形パイプの加工を対象とする場合、けがき
作業は困難であり多くの時間を要する。
【0005】例えば、切断加工により円形のパイプに穴
を加工する場合、加工する穴と同形状の型紙(実物大)
を作製し、その型紙をパイプの外周面に当てて加工ライ
ン(けがき線)を描くという煩雑な作業を行う必要があ
る。また、円形パイプの周方向の複数箇所に穴あけ加工
を行う場合、加工位置の角度割り付けを行う必要がある
が、実物上での角度割り付けは非常に困難である。
【0006】さらに、円形パイプを中心材としてステッ
プを螺旋状に配置して螺旋階段を製作する場合、パイプ
外周面に螺旋状のけがき線を描く必要があるが、円形の
長尺パイプの外周面に螺旋状のけがき線を正確に描くこ
とは非常に難しく、かなりの時間を要する。
【0007】一方、パイプ加工を自動化した装置とし
て、多関節ロボット(6軸または7軸)を用いた加工機
やNC加工機などの加工装置がある。
【0008】しかし、多関節ロボットを用いた加工機で
は、加工を行う前に加工位置・加工ライン等をティーチ
ングする必要があり、その作業に多くの時間を要する。
また、同じ仕様の加工を連続して行うのには適している
が、例えば穴あけ位置が異なる等、単品あるいは少数の
製品ごとに仕様が異なる加工には不向きである。
【0009】NC加工機では、NC言語への変換処理や
NC用インターフェース等が必要になる。
【0010】本発明はそのような実情に鑑みてなされた
もので、加工を行う管体の形状データ及び加工データの
入力操作等を行うだけで、穴あけ・ねじ切り・切断等の
加工を自動的に行うことができ、また、管体へのけがき
線の作画も自動的に行うことが可能な管体の加工装置の
提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の加工装置は、被
加工管体を回転させるワーク回転機構と、ワーク回転機
構の回転中心軸(X軸)と平行な方向にツールを移動す
るツール移動機構と、ワーク形状データ及び加工データ
に基づいて被加工管体の展開図を作成し、その展開図を
現寸データで出力するCADと、CADからの現寸デー
タに基づいてワーク回転機構及びツール移動機構を制御
する制御部を備えていることによって特徴づけられる。
【0012】本発明の加工装置によれば、CADにおい
てワーク形状データ及び加工データを入力して被加工管
体の展開図を作成するだけで、穴あけ・ねじ切り・切断
等の加工、あるいはけがき線の作画が自動的に実行され
る。しかも、CADにて作成した展開図を現寸データと
して制御部に送って加工を実行するので、NC言語への
変換やNCインターフェイス等が不要である。
【0013】本発明の加工装置において、ワーク回転機
構及びツール移動機構のアクチュエータとして、パルス
信号にて駆動されるモータを用いる。
【0014】また、制御部を、管体の直径に関するワー
ク形状データから被加工管体の周長を計算してワーク回
転機構のモータの1ステップにおける周長を求め、この
周長データとCADからの現寸データを用いてワーク回
転機構及びツール移動機構の各モータの回転量を計算
し、その計算結果に基づいてワーク回転機構及びツール
移動機構を制御するように構成する。
【0015】本発明の加工装置に適用するツールとして
は、例えばドリル、タップ、プラズマトーチ、けがきペ
ン等が挙げられる。これらのツールの全てを1台の装置
に設けておいてもよいし、いずれか1つないしは3つの
ツールを1台の装置に設けておいてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下、図
面に基づいて説明する。
【0017】図1及び図2はそれぞれは本発明の実施形
態の概略構成を示す正面図及び平面図である。図3は本
発明の実施形態の制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【0018】この例の加工装置は、CAD1、ワーク回
転機構2、ツール移動機構3、制御装置4、及びワーク
スタンド20などを主体として構成されている。
【0019】CAD1は、パイプPの直径等のワーク形
状データ、及び、穴あけ・ねじ切り・切断・けがき等の
加工データを入力するための入力部11と、ワーク形状
データ及び加工データに基づいて、加工を行うパイプP
の展開図(2次元データ)を作成する展開図作成部12
と、作成された展開図を表示する表示部13を備えてい
る。このCAD1において作成された展開図は現寸デー
タにて制御装置4に出力される。
【0020】CAD1において、加工に使用するツール
の指定を行うことができる。そのツール指定は、表示部
13の画面上において線色を選択するという操作によっ
て行うことができる。また、CAD1において、複数種
のツールを指定することが可能であり、使用するツール
の順番を、あらじめ決められた線色にて設定することが
できる。
【0021】ワーク回転機構2は、X軸を中心として回
転自在に設けられたチャック21と、チャック21に回
転力を与えるサーボモータ22等を備え、加工を行うパ
イプPをX軸を中心として回転させる。
【0022】チャック21には基準面が設けられてお
り、その基準面にパイプPの一端面を当て、チャック2
1にパイプPを掴んだ状態で、加工装置の基準位置にパ
イプPが位置決めされる。
【0023】チャック21に掴まれたパイプPは、その
下部に配置された2台のワークスタンド20によって、
チャック21の回転中心にパイプ中心が一致するように
保持される。なお、チャック21の回転方向(パイプP
のX軸周りの回転方向)を、以下、Y方向という。
【0024】ツール移動機構3は、X軸方向に沿って延
びるガイド31と、このガイド31に摺動自在に設けら
れたツール移動台32と、ツール移動台32を移動する
ラックアンドピニオン(図示せず)及びサーボモータ3
3等を備えている。
【0025】ツール移動台32には、ツールとして、ド
リル5、タップ6、プラズマ切断機のプラズマトーチ
7、けがきペン8が垂直姿勢で取り付けられている。こ
れらツールの各中心はチャック21の回転中心(X軸)
に一致している。
【0026】ドリル5、タップ6、プラズマトーチ7、
けがきペン8には、それぞれをZ軸方向に移動するツー
ル昇降機構51、61、71、81が設けられている。
各ツール昇降機構51、61、71、81のアクチュエ
ータには、エアシリンダ、あるいはモータ等が使用され
る。
【0027】ドリル5及びタップ6には、それぞれを回
転駆動するモータ(図示せず)を備えている。プラズマ
トーチ7にはプラズマ発振器70が接続されており、プ
ラズマトーチ7をパイプPの加工位置に配置した状態
で、プラズマトーチ7にプラズマ発振器70からの電力
を印加することにより、プラズマトーチ7とパイプPと
の間にプラズマアークを発生させることができる。
【0028】ツール移動台32には、以上の4つのツー
ルに加えてレーザポインタ9が取り付けられている。こ
のレーザポインタ9からのレーザ光をパイプPに照射し
た状態で、加工装置のイニシャライズボタン(図示せ
ず)を操作すると、チャック21の基準面とは関係な
く、レーザ光照射位置を基準位置(原点)として加工を
行うことができる。
【0029】制御装置4は、CAD1からのCADデー
タに基づいてワーク回転機構2及びツール移動機構3の
各駆動をパルス信号にて制御する。また、ツール昇降機
構51、61、71、81の各駆動を後述するタイミン
グで制御する。
【0030】なお、制御装置4は、以上の駆動制御のほ
か、ドリル5及びタップ6の各回転駆動、及びプラズマ
トーチ7への電力印加などの制御を行う。
【0031】次に、穴あけ・ねじ切り・切断の各加工、
及び、けがき線の作画の具体的な例を以下に説明する。
【0032】[穴あけ加工・ねじ切り] <CADデータ(展開図)の作成>CAD1の入力部1
1の操作により、パイプPの直径、穴あけ(ねじ切り)
の加工位置の各データを入力して、図4に示すような展
開図(2次元データ)を作成する。
【0033】穴あけ加工データ(またはねじ切り加工デ
ータ)は、パイプ基準面(一端面)から加工位置までの
距離XA 、パイプPの仮想中心に対する加工位置の角度
Yθ(図7参照)とする。
【0034】CAD1にて作成された展開図は制御装置
4に現寸データで送られる。また、制御装置4には、パ
イプPの直径に関するデータも送られる。
【0035】<制御装置4の処理> パイプPの直径からパイプPの周長を計算する。 パイプPの周長から、ワーク回転機構2のサーボモー
タ22の1ステップ(1パルス)の周長データ(周長/
ステップ)を計算する。 CAD1からのCADデータ(現寸データ)と周長デ
ータ(周長/ステップ)を用いて、加工位置までのパイ
プPの回転量(ワーク回転機構2のサーボモータ22の
回転量)を計算する。また、CADデータに基づいてパ
イプPの基準位置からの加工位置までのX軸方向の移動
量(ツール移動機構2のサーボモータ33の回転量)を
計算する。 以上の計算データに基づいて、まず、ツール移動機構
3を駆動制御しツール移動台32をX軸方向に移動させ
て、ドリル5(またはタップ6)を穴あけ(またはねじ
切り)加工位置(X軸方向の位置)に配置する。 計算データに基づいてワーク回転機構2を駆動制御
し、パイプPをY方向に回転させてドリル5(またはタ
ップ6)の先端を加工位置に位置決めする。 ドリル5(またはタップ6)を回転するとともに、ツ
ール昇降機構51(61)を駆動して、パイプPに貫通
穴(またはねじ穴)を加工する。
【0036】[切断加工]円形のパイプに円形穴を切断
加工する場合の例を説明する。 <CADデータ(展開図)の作成>CAD1の入力部1
1の操作により、パイプPの直径、切断加工位置及び切
断加工する円形穴の直径の各データを入力して、図5に
示すような展開図を作成する。
【0037】切断加工位置データは、パイプ基準面(一
端面)からの円形穴の中心までの距離XB 、パイプPの
仮想中心に対する加工位置の角度Yθ(図7参照)とす
る。
【0038】CAD1にて作成された展開図は制御装置
4に現寸データで送られる。また、制御装置4には、パ
イプの直径、円形穴の直径に関するデータも送られる。
【0039】<制御装置4の処理> パイプの直径からパイプの周長を計算する。 パイプの周長からワーク回転機構2のサーボモータ2
2の1ステップ(1パルス)の周長データ(周長/ステ
ップ)を計算する。 CAD1からのCADデータ(現寸データ)と周長デ
ータ(周長/ステップ)を用いて、加工始点Pc(図
5)までのパイプPの回転量(ワーク回転機構2のサー
ボモータ22の回転量)を計算する。 CADデータと周長データ(周長/ステップ)を用い
て、サーボモータ22の1ステップごとのX軸方向の移
動量(加工始点からの移動量)を計算する。この計算
は、円形加工ラインLの1/2に対して実行する。残り
の1/2のデータについては、パイプPの回転方向(Y
方向)の向き及びX軸方向の移動の向きが逆になるだけ
であるので、Y方向の回転量及びX軸方向の移動量の正
負を逆にしたデータを用いる。 CADデータを用いてパイプPの基準位置(一端面)
からの円形穴の加工始点Pc(図5)までのX軸方向の
移動量(ツール移動機構3のサーボモータ33の回転
量)を計算する。 計算データに基づいて、ツール移動機構3及びワーク
回転機構2をそれぞれ制御して、プラズマトーチ7の先
端をパイプPの加工始点Pc上に配置する。ツール昇降
機構71を駆動してプラズマトーチ7の先端を、パイプ
Pの外周面との間に所定の隙間を開けた状態で位置決め
する。 プラズマトーチ7に電力を印加してプラズマアークを
発生させて切断を開始する。計算データに基づいて、ワ
ーク回転機構2及びツール移動機構3の駆動制御を行っ
て、パイプPをY方向に回転させると同時に、プラズマ
トーチ7をX軸方向に移動させて、切断位置を円形加工
ラインL(仮想)上に沿って移動させてゆく。切断位置
が加工始点Pcまで戻った時点で円形穴の加工を完了す
る。
【0040】ここで、プラズマトーチによる切断加工で
は、パイプPの材質・肉厚、円形穴の直径等の条件によ
って加工速度が異なるので、加工をパイプPに適した加
工速度を制御装置4に入力し、その加工速度データに基
づいてワーク回転機構2及びツール移動機構3の各サー
ボモータ22、33の回転速度を制御する。
【0041】[けがき線の作画]円形のパイプに螺旋状
のけがき線を描く場合の例を説明する。 <CADデータ(展開図)の作成>CAD1の入力部1
1の操作により、パイプPの直径、形成する螺旋ライン
の進み量の各データを入力して、図6に示すような展開
図を作成する。
【0042】CAD1にて作成された展開図は制御装置
4に現寸データで送られる。また、制御装置4には、パ
イプPの直径に関するデータも送られる。
【0043】<制御装置4の処理> パイプの直径からパイプの周長を計算する。 パイプの周長からワーク回転機構2のサーボモータ2
2の1ステップ(1パルス)の周長データ(周長/ステ
ップ)を計算する。 CADデータと周長データ(周長/ステップ)を用い
て、ワーク回転機構2のサーボモータ22の1ステップ
に対するX軸方向の移動量(ツール移動機構3のサーボ
モータ33の回転量)を計算する。ここで、円形のパイ
プPの外周面に螺旋状のけがきラインを形成する場合、
展開図ではけがきラインが直線(図6)になるので、パ
イプPの回転量とX軸方向の移動量とは常に一定の比と
なる。従ってサーボモータ22の1ステップに対するX
軸方向の移動量の計算データを用いて螺旋状のけがき線
を描くことができる。 けがきペン8をパイプPの一端部の上方位置に配置
し、ツール昇降機構81により、けがきペン8のペン先
をパイプPの外周面に接触させる。 計算データに基づいてワーク回転機構2及びツール移
動機構3の駆動制御を行って、パイプPをY方向に回転
させると同時に、けがきペン8をX軸方向に移動させる
ことによって、パイプPの外周面に螺旋状のけがき線を
描く。
【0044】なお、けがき線作画の場合においても、パ
イプPの直径等の条件によってけがき速度が異なるの
で、対象とするパイプPに適したけがき速度を制御装置
4に入力し、その速度データに基づいてワーク回転機構
2及びツール移動機構3の各サーボモータ22、33の
回転速度を制御する。
【0045】ここで、以上の実施形態では、穴あけ・ね
じ切り・切断の各加工、及び、けがき線の作画をそれぞ
れ個別に実施する例を示したが、それらを組み合わせて
加工することも可能である。
【0046】例えば1本のパイプPに穴あけ・ねじ切り
・切断の各加工箇所があり、さらに溶接位置を指示する
けがき線を作画する必要がある場合、まず、穴あけ・ね
じ切り・切断の各加工、及び、けがき線作画に関するデ
ータをCAD1に入力して、各加工箇所・加工形状、け
がき線の形状などが描かれた展開図を作成する。CAD
画面上において各加工・作画を表すラインの線色を選択
して、穴あけ・ねじ切り・切断の各加工、けがき線作画
の順番を設定する。設定完了後、装置の始動ボタンを押
すという処理を行えばよい。
【0047】以上の実施形態では、円形のストレートパ
イプの加工例を示しているが、本発明はこれに限られる
ことなく、角形パイプ、異形管・テーパー管などの他の
各種形状の管体の加工にも適用できる。
【0048】角形パイプの加工に適用する場合、ツール
移動台32を、X軸及びZ軸と直交する方向(Y軸方
向)に移動する機構を設け、ツール移動台32をX−Y
軸方向に移動して加工を行うようにする。
【0049】テーパー管の加工に適用する場合、次のよ
うな処理を行う。
【0050】まず、穴あけ・ねじ切り加工の場合、ドリ
ル5・タップ6がテーパー管の外周面に接触したことを
検出するタッチセンサを用いて、そのタッチセンサが出
力を発生したときの位置(高さ位置)を起点として、ド
リル5・タップ6をテーパー管の肉厚に対応する距離だ
け下降させて加工を行う。
【0051】切断加工の場合、ツール昇降機構71のア
クチュエータとしてサーボモータを用い、テーパー管の
加工始点でプラズマを発生させるとともに、プラズマト
ーチ7に印加する電力(プラズマ電圧)をモニタし、そ
のプラズマ電圧が一定になるようにツール昇降機構71
をフィードバック制御することによって、プラズマトー
チ7とテーパー管の外周面との間の距離を一定に保った
状態で加工を行う。
【0052】けがき線作画の場合、けがきペン8のペン
先に作用する力を検出するセンサを用いて、そのセンサ
出力がほぼ一定になるようにツール昇降機構81を制御
するか、あるいはツール昇降機構81のアクチュエータ
にエアシリンダを用いる場合、そのエアシリンダ自体の
伸縮を利用して、けがきペン8をテーパー管の外周面に
押圧接触させてけがき線を描く。
【0053】本発明の加工装置において、切断加工に用
いるツールとしては、プラズマ切断機の他、例えばレー
ザ加工装置(YAGレーザ、CO2 レーザ)、ガス溶断
機などが挙げられる。また、加工ツールとしてエンドミ
ル等の切削工具を用いてもよい。
【0054】本発明の加工装置に用いるけがきペンとし
ては、ボールペン、プロッタペン、けがき針が挙げられ
る。また、他のけがきツールとして、けがき針を用いて
もよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加工装置
によれば、CAD操作により被加工管体の展開図を作成
するだけで、穴あけ・ねじ切り・切断等の加工、あるい
はけがき線の作画が自動的に実行される。しかも、CA
Dにて作成した展開図を現寸データとして制御部に送っ
て加工を実行するので、NC言語への変換やNCインタ
ーフェイス等が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の概略構成を示す正面図であ
る。
【図2】本発明の実施形態の概略構成を示す平面図であ
る。
【図3】本発明の実施形態の制御系の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の実施形態において制御装置にて実行す
る処理の例を模式的に示す図である。
【図5】本発明の実施形態において制御装置にて実行す
る処理の他の例を模式的に示す図である。
【図6】本発明の実施形態において制御装置にて実行す
る処理の別の例を模式的に示す図である。
【図7】加工位置データの説明図である。
【符号の説明】
1 CAD 11 入力部 12 展開図作成部 13 表示部 2 ワーク回転機構 21 チャック 22 サーボモータ 3 ツール移動機構 31 ガイド 32 ツール移動台 33 サーボモータ 4 制御装置 5 ドリル 6 タップ 7 プラズマトーチ(プラズマ切断機) 8 けがきペン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 光彦 滋賀県犬上郡豊郷町高野瀬164番地 オー ミテック株式会社内 (72)発明者 吉田 武生 山口県熊毛郡田布施町大字麻郷奥90番地 神和工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工管体を回転させるワーク回転機構
    と、ワーク回転機構の回転中心軸と平行な方向にツール
    を移動するツール移動機構と、ワーク形状データ及び加
    工データに基づいて被加工管体の展開図を作成し、その
    展開図を現寸データで出力するCADと、CADからの
    現寸データに基づいてワーク回転機構及びツール移動機
    構を制御する制御部を備えてなる管体の加工装置。
  2. 【請求項2】 ワーク回転機構及びツール移動機構のア
    クチュエータが、パルス信号にて駆動されるモータであ
    ることを特徴とする請求項1記載の管体の加工装置。
  3. 【請求項3】 制御部は、管体の直径に関するワーク形
    状データから被加工管体の周長を計算してワーク回転機
    構のモータの1ステップにおける周長を求め、この周長
    データとCADからの現寸データを用いてワーク回転機
    構及びツール移動機構の各モータの回転量を計算し、そ
    の計算結果に基づいてワーク回転機構及びツール移動機
    構を制御するように構成されていることを特徴とする請
    求項2記載の管体の加工装置。
  4. 【請求項4】 ツールとしてドリル、タップ、プラズマ
    トーチのいずれか1つもしくは2つ、または全てが用い
    られていることを特徴とする請求項1、2または3記載
    の管体の加工装置。
  5. 【請求項5】 ツールとしてけがきペンが用いられてい
    ることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の管
    体の加工装置。
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