JP2001275317A - コアレスモータの巻線シリンダの樹脂固着型 - Google Patents

コアレスモータの巻線シリンダの樹脂固着型

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JP2001275317A
JP2001275317A JP2000087532A JP2000087532A JP2001275317A JP 2001275317 A JP2001275317 A JP 2001275317A JP 2000087532 A JP2000087532 A JP 2000087532A JP 2000087532 A JP2000087532 A JP 2000087532A JP 2001275317 A JP2001275317 A JP 2001275317A
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Hitoshi Shiobara
仁 塩原
Shoichiro Negishi
正一郎 根岸
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 円柱状内型72にコアレスモータの巻線
シリンダ47を被せ、この巻線シリンダを囲うように内
型に外型を型合せし、型内に樹脂を流入することで、巻
線シリンダに樹脂を含浸させる巻線シリンダの樹脂固着
型において、内型は、円周を分割できる分割型とし、こ
の分割型のうち少なくとも1個を略台形断面のくさび片
101,102とし、くさび片を内型の中心に向って外
すと、内型が縮径可能になる。 【効果】 内型が縮径するので、内型から巻線シリンダ
を容易に離型することができる。内型に抜き勾配をつけ
る必要がなく、抜き勾配のつかない巻線シリンダを得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコアレスモータの巻
線シリンダの樹脂固着型に関する。
【0002】
【従来の技術】コアレスモータの巻線シリンダの樹脂固
着型には、例えば、特開昭55−141963号公報
「カップ状無鉄心電機子の製造方法」に示されたものが
ある。同公報の第2頁左上欄第11行〜同右上欄第12
行によれば、このカップ状無鉄心電機子の製造方法で
は、金型(樹脂固着型)を次の通りに用いる。ただし、
以下の説明は原文の要約である。
【0003】第1工程:自己融着電線を巻線治具に巻回
し、電機子巻線1を形成する。 第2工程:加熱した金型3上に樹脂板4を載せ、これら
の上から電機子巻線1を被せ、加熱した金型7で押え
る。 第3工程:金型8が電機子巻線1を整形しつつ、金型
3,7,8で構成した空間内に樹脂板4が充填され、硬
化し、完成した電機子を取出す。
【0004】このカップ状無鉄心電機子の製造方法によ
れば、樹脂の加熱流動化、巻線の整形が同一の金型で可
能であり、また巻線の樹脂固着も同時にできるので、非
常に能率的である。また、樹脂のコストの低下、電機子
巻線のショート、断線、曲りの防止、電線の加熱劣化の
減少、電機子の強度向上を図ることができる。
【0005】一般的に、金型には、成形品の取出しを容
易にするために、抜き勾配をつける。抜き勾配はできる
だけ大きく取るのが望ましく、使用する樹脂の種類や成
形品の形状、肉厚によって異なるが、1°〜3°が適当
である。また、一般的に、モータでは、高トルクの発生
を目的に、磁石と電機子(巻線シリンダ)との間の隙間
を小さく(狭く)設定する必要がある。隙間が小さい
と、永久磁石の磁界内の磁力が強く、モータの性能が向
上する。つまり、隙間を小さくして、永久磁石の磁束密
度を大きく保ち、隙間における有効磁束が多くなるよう
にすることで、モータの発生トルク(電流にも比例す
る)を大きくする。逆に、隙間が大きいと、永久磁石の
磁界内の磁束が少くなり、モータの発生トルクが小さく
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の金型3及び金型
8には、完成した電機子の取出しを容易にするために、
抜き勾配が必要である。その場合、完成した電機子に
は、金型の抜き勾配が写し出され、電機子はラッパ形に
なる。これでは、隙間を小さく設定することが困難とな
り、電機子と永久磁石との間の隙間、及び電機子とヨー
クとの間の隙間がともに大きくなり、モータの高トルク
化が図り難い。
【0007】そこで、本発明の目的は、抜き勾配のつか
ない巻線シリンダを得ることができるコアレスモータの
巻線シリンダの樹脂固着型を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1では、円柱状内型にコアレスモータの巻線シ
リンダを被せ、この巻線シリンダを囲うように内型に外
型を型合せし、型内に樹脂を流入することで、巻線シリ
ンダに樹脂を含浸させる巻線シリンダの樹脂固着型にお
いて、内型は、円周を少なくとも3分割できる分割型と
し、この分割型のうちの少くとも1個を、外周面におけ
る弧長が内周面における弧長より小さな略台形断面のく
さび片を含み、このくさび片を内型の中心に向って外す
と、内型が縮径可能になるように構成したことを特徴と
する。
【0009】外型と内型との間に巻線シリンダを収め、
型内に樹脂を流入し、巻線シリンダに樹脂を含浸させ
る。含浸後、外型は外方へ型開きするので、外型に抜き
勾配をつける必要がない。一方、内型は、分割型のうち
の少くとも1個を、外周面における弧長が内周面におけ
る弧長より小さな略台形断面のくさび片を含み、このく
さび片を内型の中心に向って外すと、縮径する。縮径し
て内型を取り外すので、内型に抜き勾配をつける必要が
ない。
【0010】請求項2は、分割型の内径に相当する径の
シヤフトを分割型の中心に挿入し、シヤフトでくさび片
が中心に向ってずれるのを防止するようにしたことを特
徴とする。分割型の中心にシヤフトを挿入し、分割型を
バックアップする。内型に樹脂流入の圧力がかかって
も、内型がずれることはない。また、シヤフトを抜くこ
とで、くさび片が内型の中心に向って外れる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る電動パワーステアリン
グの一例の概念図であり、電動パワーステアリング10
は、運転者11の操舵力Fを補助するものであり、運転
者11の操舵力Fを検知するトルクセンサ12と、この
トルクセンサ12の信号に基づいて、補助力の大きさ及
びモータの回転方向の制御を行うコントローラ13(E
CU)と、このコントローラ13の信号によって操舵補
助力を出力する電動モータ14とを備えたものである。
15はバッテリ、16はステアリングホイール、17は
ステアリングギヤである。
【0012】図2は本発明に係る電動パワーステアリン
グの要部断面図であり、ステアリングギヤ17に動力伝
達部材であるボールねじ21を介して電動モータ14を
取付け、この電動モータ14の回転によって直線運動の
操舵補助力を与える電動パワーステアリング10を示
す。
【0013】ステアリングギヤ17は、ギヤケースハウ
ジング22内にラック&ピニオンを収納し、ラックを形
成した車軸23をモータハウジング24内にまで通し、
車軸23の両端にボールジョイント25,25を介して
タイロッド26,26を取付けたものであり、ステアリ
ングホイールの回転を車軸23の直線運動に変換するも
のである。
【0014】図3は本発明に係る電動モータの断面図で
ある。電動モータ14は、コアレスモータ30であり
(以下、電動モータ14をコアレスモータ30と呼称す
る。)、ギヤケースハウジング22並びにモータハウジ
ング24に固定した固定部分であるステータ31と、ギ
ヤケースハウジング22並びにモータハウジング24側
に回転可能に支持した回転部分であるロータ32とから
なる。ロータ32にボールねじ21を接続することで、
ロータ32の回転を車軸23の直線運動に変換すること
ができる。
【0015】ボールねじ21は、ねじ軸33(車軸2
3)とナット34がボール35・・・(・・・は複数を示す。
以下同様。)を介して作動する部品である。36はケー
ブルを接続するコネクタである。
【0016】ステータ31は、モータハウジング24に
取付けた固定部材41と、この固定部材41で支持し、
車軸23を囲った永久磁石42と、ギヤケースハウジン
グ22に取付けたブラシホルダ43と、このブラシホル
ダ43に取付けたブラシ44と、ギヤケースハウジング
22に嵌合したころがり軸受45とからなる。46は固
定部材41に嵌合した軸受を示す。
【0017】ロータ32は、永久磁石42を囲った円筒
状の巻線シリンダ47と、この巻線シリンダ47に取付
けた整流子48と、中央のシヤフト49とからなり、巻
線シリンダ47の一端を動力伝達ディスク51に固定
し、巻線シリンダ47の他端の内周面側に軸受46を沿
わせ、この軸受46を介して他端を固定部材41に回転
可能に保持させたものである。53は巻線シリンダ47
の他端に嵌合したカラー部である。なお、モータハウジ
ング24はヨーク(継鉄)を兼ねるものであり、巻線シ
リンダ47から発生する磁束を有効に導くための固定磁
性体でもある。
【0018】また、コアレスモータ30では、ヨーク
(モータハウジング24)の内径より僅かに小さく巻線
シリンダ47の外径を設定し、所定の隙間S1を形成す
る。一方、永久磁石42の外径より僅かに大きく巻線シ
リンダ47の内径を設定し、所定の隙間S2を形成す
る。これらの隙間S1,S2は小さく(狭く)すること
が望ましい。隙間S1,S2が小さいと、永久磁石42
の磁束を多く維持すことができ、モータの発生トルクを
大きくすることができる。
【0019】図4は本発明に係るコアレスモータのロー
タの断面斜視図であり、シヤフト49に円筒状の巻線シ
リンダ47を取付けた状態を示す。巻線シリンダ47
は、樹脂層57を含浸させるとともに被せ、内径を固定
部材より大きく形成したものであり、所定の線径、長さ
のコイル用電線63・・・を巻き回したカップ方式の巻線
である。なお、開放端部64にカラー53部を有する。
C3は巻線シリンダ47の中心軸線を示す。整流子48
は、整流子片65・・・を所定の数だけ備えたものであ
る。整流子片65・・・のライザ66・・・にコイル用電線6
3・・・を接続する。
【0020】図5は本発明に係る巻線シリンダの樹脂固
着型の断面図(型開)であり、型開の状態を示す。樹脂
固着型70は、外型71と、この外型71内に設ける内
型72と、中子型73と、を備えたものであり、外型7
1は、射出成形機74に固定する固定金型75と、この
固定金型75に対向して移動可能に取付ける可動金型7
6と、からなる金型である。
【0021】固定金型75は、固定板77にスプール7
8を形成し、固定型79にランナ81を形成し、下部に
第1収納部82を形成し、中央に型83を半円筒状に掘
り込み、上部に第2収納部84を形成したものである。
85はロケートリングである。可動金型76は、下部に
第1収納部82を形成し、中央に型83を半円筒状に掘
り込み、上部に第2収納部84を形成したものである。
【0022】中子型73は、下部中子86と、上部中子
87とからなり、下部中子86は、第1収納部82に嵌
合する嵌合部88を形成し、この嵌合部88の中央にシ
ヤフト89を直径D1が所定の勾配で変化するように形
成し、このシヤフト89に中空部91を形成し、下方に
移動手段92を設けたものである。上部中子87は、嵌
合部93と、凹部94とからなる。
【0023】内型72は、外に型97を形成し、内にテ
ーパ孔98を開けたものであり、第1くさび片101
と、この第1くさび片101に対向する第2くさび片1
02(図6参照)と、第1分割片103と、この第1分
割片103に対向する第2分割片104とで円周(型9
7)を4分割にできる分割型である。型97は、直径が
D2で、長さがLであり、長さLの間で直径D2(同
軸)が変化しない円柱状のものである。テーパ孔98
は、所定の勾配で内径dを変化させたもので、シヤフト
89の直径D1及び勾配に対応する孔である。次図で内
型72を詳細に説明する。
【0024】図6は図5の6−6線矢視図であり、円周
を4分割にできる第1くさび片101、第2くさび片1
02、第1分割片103及び第2分割片104を示す。
第1くさび片101は、外周面における弧長をLoに設
定し、内周面における弧長をLiに設定したもので、弧
長Loが弧長Liより小さな略台形断面のものである。
第2くさび片102は、第1くさび片101と同様であ
り、説明を省略する。
【0025】図7は本発明に係る内型の平面図であり、
内型72の分割を示す。第1くさび片101を内型72
の中心に向って矢印のように外し、同様に、第2くさ
び片102を内型72の中心に向って矢印のように外
し、内型72を分割する。外れた領域へ第1分割片10
3が距離G1だけ移動し、同様に、第2分割片104が
距離G1だけ移動することで、第1分割片103と第2
分割片104との距離がL1となり、内型72が直径D
1から距離L1へ縮径する。
【0026】図8は本発明に係る巻線シリンダの樹脂固
着型の断面図(型閉)であり、内型72を下部中子86
のシヤフト89にセットし、下部中子86を固定金型7
5及び可動金型76の第1収納部82,82に収め、同
時に、上部中子87を第2収納部84,84に収め、固
定金型75に可動金型76を合せて型閉を行い、型8
3,83並びに型97でキャビティ106を形成したこ
とを示す。このキャビティ106で巻線シリンダに樹脂
を含浸させる。
【0027】以上に述べたコアレスモータの巻線シリン
ダの樹脂固着型の作用を次に説明する。図9は本発明に
係る巻線シリンダの斜視図であり、コイル用電線63・・
・を巻き回し、含浸前の巻線シリンダ47を形成したこ
とを示す。この含浸前の巻線シリンダ47に整流子48
を取付け、この整流子48にシヤフト49を嵌合する。
これらの巻線シリンダ47、整流子48、シヤフト49
を組合せた状態で樹脂固着型にシヤフト49を嵌合す
る。
【0028】図10(a),(b)は本発明に係る巻線
シリンダの樹脂固着型の第1作用図である。(a)にお
いて、シヤフト49を下部中子86の中空部91に嵌め
込むとともに、上部中子87の凹部94に嵌め込むこと
で、キャビティ106に巻線シリンダ47を型83,8
3,97に接触しないように保持することができる。
【0029】また、キャビティ106に溶融(可塑化)
した樹脂107を流入させる際に、射出成形機74のノ
ズル108を矢印の如く固定金型75に密着させ、樹
脂107を射出すると、樹脂107はスプール78並び
にランナ81を通り、キャビティ106を満たし、内型
72に射出圧をかける。しかし、内型72を下部中子8
6のシヤフト89によってバックアップするので、射出
圧で内型72のくさび片が外れることはなく、くさび片
が中心に向ってずれるのを防止することができる。従っ
て、巻線シリンダ47に樹脂107を含浸させることが
できる。
【0030】(b)において、樹脂107が固化し、樹
脂層57が成形されたなら可動金型を移動し、樹脂固着
型70を開き、中子型73を移動(矢印方向)し、上
部中子87を外す。型83は半円筒状なので、抜き勾配
をつける必要がなく、勾配を写さずに巻線シリンダ47
の外周面を形成することができる。
【0031】図11(a)〜(d)は本発明に係る巻線
シリンダの樹脂固着型の第2作用図であり、上段に断面
図(a−a線の位置)を併記したので、合計8個の図を
表わしたものである。(a)において、内型72にテー
パ孔98を形成し、このテーパ孔98に相当する径のシ
ヤフト89を形成したので、第1くさび片101、第2
くさび片102、第1分割片103、第2分割片104
を高精度(同軸度)に保持することができる。
【0032】(b)において、内型72にテーパ孔98
を形成し、このテーパ孔98に相当する径のシヤフト8
9を形成したので、シヤフト89の取り外しが極めて容
易である。
【0033】(c)において、第1くさび片101並び
に第2くさび片102を弧長の異なる略台形断面に形成
したので、第1くさび片101を内型72の中心に向っ
て外し、同様に、第2くさび片102を内型72の中心
に向って外すことができる。その結果、第1分割片10
3並びに第2分割片104を移動させる空き領域を設け
ることができる。
【0034】(d)において、空き領域によって第1分
割片103並びに第2分割片104を内型72の中心に
向って矢印,の如く移動させることができ、内型7
2を縮径することができる。その結果、内型72から巻
線シリンダ47を容易に離型させることができ、内型7
2の型97に抜き勾配をつける必要がなく、勾配をつけ
ずに巻線シリンダ47の内周面を形成することができ
る。
【0035】次に、本発明に係る内型の別実施例を示
す。図12(a),(b)は内型の別実施例図であり、
図6、図7に対応する図である。上記図6に示す実施の
形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省
略する。
【0036】(a)において、内型72Bは、外に型9
7を形成し、内にテーパ孔98を開けたものであり、第
1くさび片101と、第1分割片111と、第2分割片
112とで円周(型97)を3分割にできる分割型であ
る。
【0037】(b)において、第1くさび片101を内
型72Bの中心に向って矢印のように外し、内型72
Bを分割する。外れた領域へ第1分割片111が距離G
2だけ移動し、同様に、第2分割片112が距離G2だ
け移動することで、第1分割片111と第2分割片11
2との距離がL2となり、内型72Bが直径D1から距
離L2へ縮径する。
【0038】内型72Bでは、3分割(第1くさび片1
01、第1分割片111、第2分割片112)で分割型
を構成したので、部品点数が少くなり、機械加工の時間
を低減することができ、生産コストの低減を図ることが
できる。
【0039】尚、本発明の実施の形態に示した図5の樹
脂固着型70には、ピン(ガイドピン、突出しピン
等)、温度調整用媒体の流路、ヒータ、温度センサとい
った他のものを示していないが、これらをどのように構
成するかは任意である。図6の第1、第2くさび片10
1,102を略台形断面に形成したが、略四角形断面で
もよく、中心に向って外すことができる形状であればよ
い。
【0040】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、内型は、円周を少なくとも3分割
できる分割型とし、この分割型のうちの少くとも1個を
略台形断面のくさび片としたので、くさび片を内型の中
心に向って外すことができ、内型に空き領域を形成する
ことができる。その結果、空き領域へ残りの分割型を移
動し、内型を縮径することができ、内型を巻線シリンダ
から離すことができる。従って、内型に抜き勾配をつけ
る必要がなく、抜き勾配のつかない巻線シリンダを得る
ことができる。
【0041】請求項2では、分割型の内径に相当する径
のシヤフトを分割型の中心に挿入することで、くさび片
が中心に向ってずれるのを防止する。その結果、型内に
流入した樹脂が射出圧で内型を押しつけても、ずれるこ
とはなく、抜き勾配のつかない巻線シリンダを造ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリングの一例の
概念図
【図2】本発明に係る電動パワーステアリングの要部断
面図
【図3】本発明に係る電動モータの断面図
【図4】本発明に係るコアレスモータのロータの断面斜
視図
【図5】本発明に係る巻線シリンダの樹脂固着型の断面
図(型開)
【図6】図5の6−6線矢視図
【図7】本発明に係る内型の平面図
【図8】本発明に係る巻線シリンダの樹脂固着型の断面
図(型閉)
【図9】本発明に係る巻線シリンダの斜視図
【図10】本発明に係る巻線シリンダの樹脂固着型の第
1作用図
【図11】本発明に係る巻線シリンダの樹脂固着型の第
2作用図
【図12】内型の別実施例図
【符号の説明】
30…コアレスモータ、47…巻線シリンダ、57…樹
脂(樹脂層)、70…樹脂固着型、71…外型、72…
内型、89…シヤフト、101…第1くさび片、102
…第2くさび片、103…第1分割片、104…第2分
割片。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D033 CA02 CA04 CA16 CA28 5H603 AA09 BB01 BB04 BB13 CA02 CA05 CB01 CB26 CC02 CC19 EE10 FA16 5H604 AA08 BB01 BB07 BB15 CC02 CC04 CC12 DB01 PB03 PB04 PE06 5H615 AA01 BB01 BB04 BB14 PP02 PP12 QQ02 RR07 SS44 TT26 5H623 AA10 BB03 BB07 GG03 HH10 JJ03 LL12 LL19

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状内型にコアレスモータの巻線シリ
    ンダを被せ、この巻線シリンダを囲うように前記内型に
    外型を型合せし、型内に樹脂を流入することで、前記巻
    線シリンダに樹脂を含浸させる巻線シリンダの樹脂固着
    型において、 前記内型は、円周を少なくとも3分割できる分割型と
    し、この分割型のうちの少くとも1個を、外周面におけ
    る弧長が内周面における弧長より小さな略台形断面のく
    さび片を含み、このくさび片を内型の中心に向って外す
    と、内型が縮径可能になるように構成したことを特徴と
    するコアレスモータの巻線シリンダの樹脂固着型。
  2. 【請求項2】 前記分割型の内径に相当する径のシヤフ
    トを分割型の中心に挿入し、シヤフトで前記くさび片が
    中心に向ってずれるのを防止するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載のコアレスモータの巻線シリンダの
    樹脂固着型。
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