JP2001275195A - エンコード・デコードシステム - Google Patents

エンコード・デコードシステム

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JP2001275195A
JP2001275195A JP2000084374A JP2000084374A JP2001275195A JP 2001275195 A JP2001275195 A JP 2001275195A JP 2000084374 A JP2000084374 A JP 2000084374A JP 2000084374 A JP2000084374 A JP 2000084374A JP 2001275195 A JP2001275195 A JP 2001275195A
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JP
Japan
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signal
surround
phase
encoding
decoding
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JP2000084374A
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English (en)
Inventor
Joji Kasai
讓治 笠井
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Onkyo Corp
Original Assignee
Onkyo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 より高音質で迫力のある、マルチチャンネル
音声の再生を実現する。 【解決手段】 後方サラウンド信号SBを3dB減衰
し、左側方と右側方サラウンド信号SL,SRにそれぞ
れ加算する処理51、52を行う。加算処理された信号
と上方サラウンド信号SUの位相差を90°にする移相
処理APF1〜3を行う。移相処理APF3された信号
を、移相処理APF1された信号に加算する処理53を
行う。移相処理APF3された信号を逆相にし、移相処
理APF2された信号に加算する処理54を行う。ディ
スクリートマルチチャンネルエンコーダー36に入力さ
れる左合成と右合成サラウンド信号SLt,SRtは、
以下の式によって表される。SLt=SL+0.7SB−
j0.7SU SRt=SR+0.7SB+j0.7SU 左右合成サラウンド信号SLt/SRtは、ディスクリ
ートマルチチャンネルエンコーダーにより圧縮され、ビ
ットストリームに変わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンコード処
理、デコード処理を行うシステムに関するものであり、
特に、マルチチャンネル音声の収音及び再生に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図10に、一般的な映画館やホームシア
ターにおけるチャンネルスピーカの配置を示す。受聴者
に対し前方の左右・中央、左右側方、後方に配置されて
おり、それぞれのチャンネルスピーカをLs/Rs/C
s/SLs/SRs/SBsとする。また、低音効果を
目的とするLFEチャンネルスピーカも設置されてい
る。
【0003】各チャンネル信号をそれぞれ、前方左信号
L、前方右信号R、前方中央信号C、左側方サラウンド
信号SL、右側方サラウンド信号SR、後方サラウンド
信号SB、信号LFEとする。
【0004】上記の再生形態を目的とした通称「サラウ
ンドEX」と呼ばれるエンコード処理、デコード処理の
ブロック図を図11A、図11Bに示す。なお、ディス
クリートマルチチャンネルエンコーダー101は、6つ
の信号までしか処理することができないため、後方サラ
ウンド信号SBを左右側方サラウンド信号SL/SRに
合成して、デコード側でその合成された信号を復元する
必要がある。
【0005】まず、前方左右信号L/R、前方中央信号
C、左右側方サラウンド信号SL/SR、後方サラウン
ド信号SB、低音信号LFEをマイク等で収音する。こ
のように収音された各信号が、図11Aのエンコード装
置に与えられる。左右側方サラウンド信号SL/SRに
後方サラウンド信号SBを3dB減衰したものを加算し
(加算処理102,103)、左合成サラウンド信号S
Lt、右合成サラウンド信号SRtとする。そして、デ
ィスクリートマルチチャンネルエンコーダー101は、
各信号L/C/R/SLt/SRt/LFEを圧縮し
て、ビットストリームを出力する。
【0006】再生時には、マルチチャンネルデコーダー
104は、ビットストリームを受け取ると、各信号L/
C/R/SLt/SRt/LFEを出力して、左右合成
サラウンド信号SLt/SRtをドルビー(登録商標)
プロロジック105に与える。ドルビープロロジックデ
コーダー105は、左右合成サラウンド信号SLt/S
Rtに合成された後方サラウンド信号SBを復元する。
なお、このドルビープロロジックデコーダー105は、
通称「ドルビー3ステレオ」または「3チャンネルロジ
ック」と呼ばれる変形動作モードを使用している。
【0007】したがって、受聴者を取り巻く水平面にお
いて、リアルな音場を形成することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなサラウンドEXによる再生方法では、後方サラウ
ンド信号SBをマトリックス処理によって付加できるだ
けであるから、臨場感のある3次元音響空間の実現が困
難である。また、8つの信号を処理することができるエ
ンコーダーが存在すれば、さらに信号を追加して、臨場
感のある3次元音響空間を実現することができる。しか
し、前述したように、従来の専用のエンコーダーは、6
つの信号までしか処理することができない。
【0009】したがって、この発明はこのような問題を
解決して、従来の専用のエンコーダー、デコーダーを用
いつつも、より高品質で迫力のあるマルチチャンネル音
声の再生を実現することができるエンコード・デコード
システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項1
のエンコード・デコードシステムは、エンコード装置及
びデコード装置を備えたエンコード・デコードシステム
であって、前記エンコード装置は、サラウンド左信号に
第1のサラウンド付加信号を加算する第1の加算手段
と、サラウンド右信号に第1のサラウンド付加信号を加
算する第2の加算手段と、第2のサラウンド付加信号を
所定量位相シフトし、当該移相出力に基づく第1の移相
出力を第1の加算手段の出力に加算して合成サラウンド
左信号とし、第1の移相出力と逆相の関係にある第2の
移相出力を第2の加算手段の出力に加算して合成サラウ
ンド右信号とする移相合成手段と、合成サラウンド左信
号及び合成サラウンド右信号を受けて、エンコード処理
を行い、ビットストリーム信号を出力するエンコード処
理手段と、を備えており、前記デコード装置は、ビット
ストリーム信号を受けて、合成サラウンド左信号及び合
成サラウンド右信号を復元するデコード処理手段と、合
成サラウンド左信号及び合成サラウンド右信号を受け
て、サラウンド左信号、サラウンド右信号、第1のサラ
ウンド付加信号及び第2のサラウンド付加信号を復元す
るマトリックスデコード手段と、を備えていることを特
徴としている。
【0011】したがって、エンコード装置により、第1
のサラウンド付加信号及び第2のサラウンド付加信号を
サラウンド左信号及びサラウンド右信号に合成しても、
デコード装置により、第1のサラウンド付加信号及び第
2のサラウンド付加信号を復元することができる。
【0012】さらに第2のサラウンド付加信号を追加し
ても、従来の専用のエンコーダー、デコーダーを用いて
復元することができ、再生時には、臨場感のある3次元
音響空間を実現することができる。
【0013】請求項3のエンコード・デコードシステム
又はエンコード装置は、前方中央信号に第2のサラウン
ド付加信号をレベル調整した後加算する第3の加算手段
を備え、当該加算信号をエンコード処理手段に与えるこ
とを特徴としている。
【0014】したがって、モノラルサラウンド再生しか
できないような再生システムにおけるデコード装置であ
って、合成サラウンド左信号と合成サラウンド右信号を
合成するような場合にも、合成サラウンド左信号、合成
サラウンド右信号に合成された第2のサラウンド付加信
号の情報が失われることはない。つまり、デコード側の
処理にかかわらず、第2のサラウンド付加信号を復元す
ることができ、互換性を持ったエンコード処理を実現す
ることができる。
【0015】請求項4のエンコード・デコードシステム
又はエンコード装置は、合成サラウンド左信号及び合成
サラウンド右信号の合成内容を示す合成情報を出力する
ことを特徴としている。
【0016】したがって、エンコード装置の処理内容を
デコード装置に伝えることができ、デコード装置は、エ
ンコード装置の処理内容に応じて、処理内容を変更する
ことができる。
【0017】請求項7のエンコード・デコードシステム
又はデコード装置は、マトリックスデコード手段は、更
に、第2のサラウンド付加信号に所定の遅延処理を施し
た後、当該第2のサラウンド付加信号を、デコード処理
手段によって復元された前方中央信号に加算する第1の
遅延加算手段、又は当該第2のサラウンド付加信号を、
デコード処理手段によって復元された前方左信号及び前
方右信号に加算する第2の遅延加算手段を備えているこ
とを特徴としている。
【0018】したがって、前方左右信号、前方中央信号
に合成された第2のサラウンド付加信号が、後続音の役
割を担い、より高品質で迫力のある音場を形成すること
ができる。
【0019】請求項8のエンコード・デコードシステム
又はデコード装置は、デコード処理手段又はマトリック
スデコード手段は、ビットストリーム信号に含まれる合
成処理有無フラグの内容に基づいて復元処理の内容を変
更することを特徴としている。
【0020】したがって、エンコード装置の処理内容に
応じて、デコード装置の処理内容を変更することができ
る。
【0021】第1の加算手段とは、サラウンド左信号に
第1のサラウンド付加信号に加算する手段であり、下記
の実施形態においては、図5の加算処理51が該当す
る。
【0022】第2の加算手段とは、サラウンド左信号に
第1のサラウンド付加信号に加算する手段であり、下記
の実施形態においては、図5の加算処理52が該当す
る。
【0023】第3の加算手段とは、前方中央信号に第2
のサラウンド付加信号を加算する手段であり、下記の実
施形態においては、図8の加算処理81が該当する。
【0024】第1の移相出力とは、第2のサラウンド付
加信号を所定量位相シフトした信号であり、下記の実施
形態においては、図5の移相処理APF3を行った信号
が該当する。
【0025】合成サラウンド左信号とは、サラウンド左
信号に第1のサラウンド付加信号と第1の移相出力が加
算された信号であり、下記の実施形態においては、左合
成サラウンド信号SLtが該当する。
【0026】合成サラウンド右信号とは、サラウンド右
信号に第1のサラウンド付加信号と第2の移相出力が加
算された信号であり、下記の実施形態においては、右合
成サラウンド信号SRtが該当する。
【0027】移相合成手段とは、第2のサラウンド付加
信号を所定量位相シフトし、第1の移相出力を第1の加
算手段の出力に加算し、第2の移相出力を第2の加算手
段の出力に加算する手段であり、下記の実施形態におい
ては、図5の移相処理APF1、APF2、APF3及
び加算処理53,54が該当する。
【0028】エンコード処理手段とは、合成サラウンド
左信号及び合成サラウンド右信号を受けて、エンコード
処理を行い、ビットストリーム信号を出力する手段であ
り、下記の実施形態においては、ディスクリートマルチ
チャンネルエンコーダー36が該当する。
【0029】デコード処理手段とは、ビットストリーム
信号を受けて、合成サラウンド左信号及び合成サラウン
ド右信号を復元する手段であり、下記の実施形態におい
ては、マルチチャンネルデコーダー46が該当する。
【0030】マトリックスデコード手段とは、合成サラ
ウンド左信号及び合成サラウンド右信号を受けて、サラ
ウンド左信号、サラウンド右信号、第1のサラウンド付
加信号及び第2のサラウンド付加信号を復元する手段で
あり、第1の実施形態においては、ドルビープロロジッ
クデコーダー61が該当する。第3の実施形態において
は、さらに、図9aの移相処理APF4〜7、遅延回路
91、加算処理92,93,94も該当する。
【0031】デコード側移相手段とは、サラウンド左信
号、サラウンド右信号と第2のサラウンド付加信号との
間に所定の位相差を設け、または、第1のサラウンド付
加信号と第2のサラウンド付加信号との間に所定の位相
差を設け、または、サラウンド左信号、サラウンド右信
号、第1のサラウンド付加信号と第2のサラウンド付加
信号との間に所定の位相差を設ける手段であり、下記の
実施形態においては、図9aの移相処理APF4〜7が
該当する。
【0032】第1の遅延加算手段とは、第2のサラウン
ド付加信号に所定の遅延処理を施した後、当該第2のサ
ラウンド付加信号を、デコード処理手段によって復元さ
れた前方中央信号に加算する手段であり、下記の実施形
態においては、図9aの遅延回路91及び加算処理92
が該当する。
【0033】第2の遅延加算手段とは、第2のサラウン
ド付加信号に所定の遅延処理を施した後、当該第2のサ
ラウンド付加信号を、デコード処理手段によって復元さ
れた前方左信号及び前方右信号に加算する手段であり、
下記の実施形態においては、図9aの遅延回路91及び
加算処理93,94が該当する。
【0034】
【発明の実施の形態】1 第1の実施形態 1.1 機能ブロック図 図1に、この発明の実施形態における機能ブロック図を
示す。
【0035】第1の加算手段11は、サラウンド左信号
に第1のサラウンド付加信号を加算し、第2の加算手段
12は、サラウンド右信号に第1のサラウンド付加信号
を加算する。移相合成手段13は、第2のサラウンド付
加信号を所定量位相シフトし、当該移相出力に基づく第
1の移相出力を第1の加算手段の出力に加算して合成サ
ラウンド左信号とし、第1の移相出力と逆相の関係にあ
る第2の移相出力を第2の加算手段の出力に加算して合
成サラウンド右信号とする。エンコード処理手段14
は、合成サラウンド左信号及び合成サラウンド右信号を
受けて、エンコード処理を行い、ビットストリーム信号
を出力する。
【0036】デコード処理手段15は、ビットストリー
ム信号を受けて、合成サラウンド左信号及び合成サラウ
ンド右信号を復元する。マトリックスデコード手段16
は、合成サラウンド左信号及び合成サラウンド右信号を
受けて、サラウンド左信号、サラウンド右信号、第1の
サラウンド付加信号及び第2のサラウンド付加信号を復
元する。
【0037】1.2 チャンネルスピーカの配置 図2A、図2Bに、この実施形態におけるチャンネルス
ピーカの配置を示す。図2Aは受聴者を上方から見た平
面図であり、図2Bは受聴者の側方から見た側面図であ
る。受聴者に対し前方の左右・中央、左右側方、後方、
上方に配置されている。それぞれ、前方左チャンネルス
ピーカLs、前方右チャンネルスピーカRs、前方中央
チャンネルスピーカCs、左側方サラウンドチャンネル
スピーカSLs、右側方サラウンドチャンネルスピーカ
SRs、後方サラウンドチャンネルスピーカSBs(S
BRs、SBLs)、上方サラウンドチャンネルスピー
カSUs(SURs、SULs)とする。さらに、低音
効果を目的とするチャンネルスピーカLFEsも設置さ
れている。
【0038】1.3 エンコード・デコードシステムの全
体構成 図3に、この実施形態におけるエンコード・デコードシ
ステムを示す。上記の各チャンネル信号をそれぞれ、前
方左信号L、前方右信号R、前方中央信号C、左側方サ
ラウンド信号SL、右側方サラウンド信号SR、後方サ
ラウンド信号SB、上方サラウンド信号SU、低音信号
LFEとする。なお、サラウンド左信号は左側方サラウ
ンド信号SLに該当し、サラウンド右信号は右側方サラ
ウンド信号SRに該当する。また、第1のサラウンド付
加信号は後方サラウンド信号SBに該当し、第2のサラ
ウンド付加信号は上方サラウンド信号SUに該当する。
【0039】エンコード装置21は、上記の各信号L/
CR/R/SL/SR/SB/SU/LFEをエンコー
ド処理し、ビットストリーム信号であるビットストリー
ムを出力する。このビットストリームは記録媒体22に
保存される。
【0040】また、デコード装置23は、記録媒体22
からビットストリームを受け取り、デコード処理して上
記の各信号を復元する。その後、この各信号は上記の各
チャンネルスピーカLs/CRs/Rs/SLs/SR
s/SBs/SUs/LFEsを介して再生される。
【0041】なお、記録媒体22として、DVD、M
D、ビデオCDなどを用いることができる。
【0042】また、この実施形態では、エンコード装置
21によってエンコード処理された信号を、直接、記録
媒体22に記録している。しかしながら、エンコード装
置21の出力信号を、さらに圧縮又は暗号化したものを
記録媒体22に記録してもよい。
【0043】また、この実施形態では、エンコード装置
21の出力信号を記録媒体22に記録し、それに記録さ
れた信号をデコード装置23が受け取って、再生を行っ
ている。しかしながら、エンコード装置21とデコード
装置23間に送信機と受信機を設け、送信機がエンコー
ド装置21の出力信号を受信機に伝送し、デコード装置
23が受信機からその信号を受け取って、再生を行って
もよい。
【0044】また、送信機がエンコード装置21の出力
信号を、さらに圧縮又は暗号化したものを受信機に伝送
してもよい。
【0045】1.4 エンコード装置のハードウエア構成 図4Aに、図3に示すエンコーダ装置21を、デジタル
シグナルプロセッサ(DSP)を用いて実現した場合の
ハードウエア構成を示す。DSP31は、バスラインを
介して、操作部32、表示部33、マイクロプロセッサ
34、メモリ35に接続されている。
【0046】DSP31は、上記の各信号L/CR/R
/SL/SR/SB/SU/LFEを受け取ると、メモ
リ35に記憶されたプログラムに従って、これらの信号
に対して所定の処理を行う(1.5参照)。そして、ディ
スクリートマルチチャンネルエンコーダー36に信号L
/C/R/LFEと合成サラウンド左信号である左合成
サラウンド信号SLt及び合成サラウンド右信号である
右合成サラウンド信号SRtを与える。ディスクリート
マルチチャンネルエンコーダー36は、記録媒体22に
保存するためにビットストリームを出力する。
【0047】なお、メモリへのプログラムの格納等の処
理は、マイクロプロセッサ34によって行う。このプロ
グラムは、ROM等に予め焼き付けられたものであって
もよく、CD−ROM等の他の記録媒体からインストー
ルされたものであってもよい。 また、ディスクリート
マルチチャンネルエンコーダー36として、ドルビーデ
ジタルエンコーダー、DTS、SDDS、MPEG2な
どを用いることができる。
【0048】1.5 エンコード装置の動作 図5に、この実施形態におけるDSP31のプログラム
のシグナルフローを示す。なお、第1の加算手段は、加
算処理51に該当する。第2の加算手段は、加算処理5
2に該当する。移相合成手段は移相処理APF1〜3及
び加算処理53,54に該当する。エンコード処理手段
は、ディスクリートマルチチャンネルエンコーダー36
に該当する。
【0049】まず、上記の各チャンネル信号をレベル調
整する。次に、後方サラウンド信号SBを3dB減衰し
て、左側方サラウンド信号SLと右側方サラウンド信号
SRにそれぞれ加算する加算処理51、加算処理52を
行う。
【0050】次に、加算処理51、52された信号と上
方サラウンド信号SUの位相差を90°にする移相処理
APF1〜3を行う。移相処理APF3された信号を、
移相処理APF1された信号に加算する加算処理53を
行う。さらに、移相処理APF3された信号を逆相にし
て、移相処理APF2された信号に加算する加算処理5
4を行う。
【0051】このように、上方サラウンド信号SUと左
右側方サラウンド信号SL/SRとの間で90°の位相
差を設けている。これは、上方サラウンド信号SUを収
音する際、左右側方サラウンド信号SL/SRも収音さ
れて、その漏れ成分が上記処理において、干渉するのを
回避するためである。また、左右側方サラウンド信号S
L/SRを収音する際、上方サラウンド信号SUが収音
されて、その漏れ成分が上記処理において、干渉するの
を回避するためでもある。
【0052】したがって、ディスクリートマルチチャン
ネルエンコーダー36に入力される左合成サラウンド信
号SLt、右合成サラウンド信号SRtは、以下の式に
よって表される。また、左合成サラウンド信号SLt
は、合成サラウンド左信号に該当し、右合成サラウンド
信号SRtは、合成サラウンド右信号に該当する。
【0053】SLt=SL+0.7SB−j0.7SU SRt=SR+0.7SB+j0.7SU 左右合成サラウンド信号SLt/SRtは、ディスクリ
ートマルチチャンネルエンコーダー36により圧縮さ
れ、ビットストリームに変わる。これは、DVDなどの
記録媒体22に記録される。
【0054】なお、図5の移相処理APF3において、
上方サラウンド信号SUの位相をΦ−90°としている
が、Φ+90°としてもよい。この場合、位相Φ+90
°の上方サラウンド信号SUを左側方サラウンド信号S
Lに加算し、位相Φ−90°の上方サラウンド信号SU
を右側方サラウンド信号SRに加算する。
【0055】また、図6のようなシグナルフローであっ
てもよい。この場合、左右側方サラウンド信号SL/S
Rに、上方サラウンド信号SUを加算した後に、移相処
理された後方サラウンド信号SBを加算する。
【0056】1.6 デコード装置のハードウエア構成 図4Bに、図3に示すデコーダ装置23を、デジタルシ
グナルプロセッサ(DSP)を用いて実現した場合のハ
ードウエア構成を示す。DSP41は、バスラインを介
して、操作部42、表示部43、マイクロプロセッサ4
4、メモリ45に接続されている。
【0057】デコード処理手段であるマルチチャンネル
デコーダー46は記録媒体22からのビットストリーム
を受け取ると、信号L/C/R/SLt/SRt/LF
EをDSP41に与える。これらの信号に対して、DS
P41はメモリ45に記憶されたプログラムにしたがっ
て、所定の処理を行い(1.7参照)、信号L/C/R/
SL/SR/SB/SU/LFEを出力する。
【0058】なお、メモリ45へのプログラムの格納等
の処理は、マイクロプロセッサ44によって行う。この
プログラムは、ROM等に予め焼き付けられたものであ
ってもよく、CD−ROM等の他の記録媒体からインス
トールされたものであってもよい。また、マルチチャン
ネルデコーダー46として、ドルビーデジタルデコーダ
ー、DTS、SDDS、MPEG2などを用いることが
できる。
【0059】1.7 デコード装置の動作 図7に、この実施形態におけるDSP41のプログラム
のブロック図を示す。
【0060】マルチチャンネルデコーダー46は、記録
媒体22に記録されたビットストリームを受け取ると、
信号L/C/R/SLt/SRt/LFEを出力する。
このうち信号L/C/R/LFEは直接各チャンネルの
デコーダー出力とし、左右合成サラウンド信号SLt/
SRtをマトリックスデコード手段であるドルビープロ
ロジックデコーダー61に与える。
【0061】ドルビープロロジックデコーダー61は、
左右合成サラウンド信号SLt/SRt間のレベル比、
及び和信号と差信号間のレベル比に基づいて方向性強調
(ステアリング)操作を行うことで、左右側方サラウン
ド信号SL/SR、後方サラウンド信号SB、上方サラ
ウンド信号SUに分離する。
【0062】なお、マトリックスデコード手段として、
ドルビープロロジックデコーダー61に限られるもので
はなく、これと等価なデコーダーであってもよい。
【0063】2 第2の実施形態 上記に示したように、図5に示すエンコード装置におい
て左右側方サラウンド信号SLt/SRtに合成された
上方サラウンド信号SUは、図7に示すデコード装置に
よって、復元することができる。
【0064】しかしながら、図8に示すようなサラウン
ド信号をモノラルで出力するデコード装置によって再生
を行うと、上方サラウンド信号SUは復元することがで
きない。これは、上方サラウンド信号SUの情報を含ん
でいる左側方サラウンド信号SLtと右側方サラウンド
信号SRtが、マルチチャンネルデコーダー46におい
て合成されるため、上方サラウンド信号SUの情報が失
われてしまうからである。
【0065】このような問題を解決するためには、エン
コード装置の構成を図8に示すようにすればよい。
【0066】図8に示すように、上方サラウンド信号S
Uをレベル調整した後、その一部を減衰器ATTにより
減衰して、前方中央信号Cに加算する加算処理81を行
う。以下は、上記1.5と同様にして、ディスクリートマ
ルチチャンネルエンコーダー36に前方左右信号L/
R、前方中央信号C、左右側方サラウンド信号SLt/
SRtを与える。
【0067】次に、記録媒体22にディスクリートマル
チチャンネルエンコーダー36から出力されるビットス
トリームを保存する。
【0068】次に、マルチチャンネルデコーダー46は
記録媒体22からビットストリームを受け取ると、信号
L/R/C/SMを出力する。この信号SMは、サラウ
ンド信号をモノラル信号とするために、左側方サラウン
ド信号SLtと右側方サラウンド信号SRtとを合成し
たものである。
【0069】したがって、マルチチャンネルデコーダー
46において、左側方サラウンド信号SLtと右側方サ
ラウンド信号SRtが合成されても、上方サラウンド信
号SUの情報が前方中央信号Cに含まれているため、そ
の情報が失われることはない。
【0070】つまり、このようなエンコード処理を行え
ば、図7に示すようなデコード装置にてデコードする場
合には、上方サラウンド信号SUを上方チャンネルスピ
ーカSUsから復元することができる。さらに、図8に
示すようなデコード装置にてデコードする場合には、上
方サラウンド信号SUが前方中央チャンネルスピーカC
sから出力されるので、その情報が失われることはな
い。その意味で、デコード側の処理にかかわらず、上方
サラウンド信号SUを復元することができ、互換性を持
ったエンコード処理を実現することができる。
【0071】なお、この実施形態では、前方中央信号C
に上方サラウンド信号SUを加算している。しかしなが
ら、前方左右信号L/Rに上方サラウンド信号SUを加
算してもよい。
【0072】3 第3の実施形態 以下に、デコード装置の他の実施形態を示す。
【0073】図9aに、この実施形態におけるDSP4
1のプログラムのシグナルフローを示す。なお、デコー
ド側移相手段は、移相処理APF4〜7に該当する。ま
た、第1の遅延加算手段は、遅延回路91及び加算処理
92に該当し、第2の遅延加算手段は、遅延回路91及
び加算処理93,94に該当する。
【0074】マルチチャンネルデコーダー46は、記録
媒体22に記録されたビットストリームを受け取ると、
信号L/C/R/SLt/SRt/LFEを出力する。
このうち左右合成サラウンド信号SLt/SRtをドル
ビープロロジックデコーダー61に与える。
【0075】以下に、ドルビープロロジックデコーダー
61が方向性強調操作を行わない、左右合成サラウンド
信号SLt/SRt間のレベルが等しく、かつそれらの
和信号(SLt+SRt)と差信号(SLt−SRt)
間のレベルも同一である場合について説明する。
【0076】この場合、ドルビープロロジックデコーダ
ー61は、マルチチャンネルデコーダー46から左右合
成サラウンド信号SLt/SRtを受け取ると、次式の
ような単純なマトリックス操作により、以下の4つの信
号SLc/SRc/SBc/SUcを出力する。
【0077】SLc=0.7SLt SRc=0.7SRt SBc=0.5(SLt+SRt) SUc=0.7(SRt−SLt) ここで、上方サラウンド信号SUは、左右合成サラウン
ド信号SLt/SRtに合成されているため、信号SL
c/SRcに含まれることになる。同様に、左右側方サ
ラウンド信号SLt/SRtも、信号SUcにSRtが
同相、SLtが逆相の関係で含まれることになる。
【0078】したがって、信号SLc/SRcをそれぞ
れ左右側方サラウンドチャンネルスピーカSLs/SR
sで再生し、信号SUcを上方サラウンドチャンネルス
ピーカSUsで同時に再生した場合に、相互の干渉によ
る音場の歪みが生じることになる。
【0079】そこで、信号SLc/SRc/SBcと信
号SUcの位相差を90°とする移相処理APF4〜7
を行うことで、直交関係が保たれるので、前述のような
相互の干渉による音場の歪みを回避することができる。
【0080】また、移相処理APF7を経た上方サラウ
ンドチャンネル出力信号SU’の一部を遅延回路91に
より10〜20ms遅らせて(以下、遅延処理とい
う)、それぞれ減衰器ATT1、ATT2により減衰し
て、前方中央信号C、前方左右信号L/Rに加算する加
算処理92,93,94を行う。また、遅延処理をしな
かった上方サラウンドチャンネル出力信号SU’は直
接、上方チャンネルスピーカSUsを介して再生され
る。
【0081】これにより、上方サラウンド信号SUは、
最初に上方サラウンドチャンネルスピーカSUsで再生
され、やや遅れてその成分の一部が前方中央チャンネル
スピーカCs、前方左右チャンネルスピーカLs/Rs
で再生される。したがって、先行音効果により音源方向
はリスナー上方に知覚されるとともに、後続音によって
広がり感が与えられることになるので、より高品質で迫
力のある音場を形成することができる。
【0082】なお、この実施形態では、信号SLc/S
Rc/SBcと信号SUc間に、位相差を設けている。
しかしながら、信号SLc/SRcと信号SUc間に、
位相差を設けてもよい。また、信号SBcと信号SUc
間に、位相差を設けてもよい。
【0083】また、図9aでは、移相処理APF4〜7
において、信号SUcの位相をΦ−90°としている
が、Φ+90°としてもよい。この場合でも、信号SL
c/SRc/SBcと信号SUcは、直交関係が保たれ
るので、前述のような相互の干渉による音場の歪みを回
避することができる。
【0084】また、前方中央信号C、前方左右信号L/
Rへ加算する上方サラウンド信号SUの量は、受聴者の
好みによって可変できるようにしてもよい。
【0085】また、上方サラウンドスピーカSUsが設
置されていない場合にも、上方サラウンド信号SUは、
前方中央信号C、前方左右信号L/Rに合成されている
ため、その情報は失われることはない。
【0086】また、上記と同様に、第1の実施形態にお
いて、図7のドルビープロロジックデコーダー61が出
力した上方サラウンド信号SUの一部に遅延処理等を行
って、前方中央信号C、前方左右信号L/Rに加算して
もよい。また、第2の実施形態において、図8のマルチ
チャンネルデコーダー46が出力した信号SMの一部に
遅延処理等を行って、前方中央信号C、前方左右信号L
/Rに加算してもよい。
【0087】3.4 なお、エンコード装置が上方サラウンド信号SUを左右
側方サラウンド信号SLt/SRtへ合成した場合に、
ディスクリートマルチチャンネルエンコーダー36は信
号L/R/C/SLt/SRt/LFEとともに、合成
処理有無フラグであるフラグを記録媒体22に記録する
ようにしてもよい。このフラグは、エンコード側におい
て、上方サラウンド信号SUが左右側方サラウンド信号
SLt/SRtに合成された場合に、セットされる。
【0088】デコード装置は、記録媒体22からこのフ
ラグを受け取り、それがセットされている場合には、図
9aの移相処理APF4〜7の何れも行わずに、上方サ
ラウンド信号SUを前方中央信号C、前方左右信号L/
Rへ加算する(図9b参照)。
【0089】したがって、、エンコード装置とデコード
装置が重複して、上方サラウンド信号SUに対して移相
処理を行うことを回避することができ、チャンネルスピ
ーカの配置や個数に応じて、デコード装置が自動的に適
切な処理を行うことができる。
【0090】また、上記の各実施形態における各処理
を、デジタル処理で行う必要はなく、その一部または全
部をアナログ処理で行ってもよい。
【0091】また、上記の各実施形態では、第1のサラ
ウンド付加信号を後方サラウンド信号SBとして、第2
のサラウンド付加信号を上方サラウンド信号SUとして
説明している。しかしながら、これに限られるものでは
なく、センターライン上の任意の信号について、この発
明を適用することができる。例えば、後ろ上方のサラウ
ンド信号と、下方のサラウンド信号をエンコード処理し
てもよい。
【0092】また、この実施形態では、エンコード側に
おいて上方サラウンド信号SUが左右側方サラウンド信
号SLt/SRtに合成されたことを、デコード側に示
すために、フラグを信号とともに伝送している。しかし
ながら、フラグではなく、合成された信号の種類(例え
ば、上方サラウンド信号と後方サラウンド信号が合成さ
れたことを示す情報)を示すデータを信号とともに伝送
するようにしてもよい。これを受けて、デコード装置は
適切な再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の機能ブロック図を示す図である。
【図2】第1の実施形態におけるチャンネルスピーカの
配置を示す図である。
【図3】第1の実施形態における全体構成を示す図であ
る。
【図4】第1の実施形態におけるエンコード装置、デコ
ード装置のハードウエア構成を示す図である。
【図5】第1の実施形態におけるDSP31のプログラ
ムのシグナルフローを示す図である。
【図6】他の実施形態におけるDSP31のプログラム
のシグナルフローを示す図である。
【図7】第1の実施形態におけるDSP41のプログラ
ムのシグナルフローを示す図である。
【図8】第2の実施形態におけるDSP31のプログラ
ムのシグナルフローを示す図である。
【図9a】第3の実施形態におけるDSP41のプログ
ラムのシグナルフローを示す図である。
【図9b】第3の実施形態におけるDSP41のプログ
ラムのシグナルフローを示す図である。
【図10】従来のチャンネルスピーカの配置を示す図で
ある。
【図11】従来のエンコード装置、デコード装置の動作
を示す図である。
【符号の説明】
21・・・エンコード装置 23・・・デコード装置 36・・・ディスクリートマルチチャンネルエンコーダ
ー 46・・・マルチチャンネルデコーダー 61・・・ドルビープロロジックデコーダー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンコード装置及びデコード装置を備えた
    エンコード・デコードシステムであって、前記エンコー
    ド装置は、 サラウンド左信号に第1のサラウンド付加信号を加算す
    る第1の加算手段と、 サラウンド右信号に第1のサラウンド付加信号を加算す
    る第2の加算手段と、第2のサラウンド付加信号を所定
    量位相シフトし、当該移相出力に基づく第1の移相出力
    を第1の加算手段の出力に加算して合成サラウンド左信
    号とし、第1の移相出力と逆相の関係にある第2の移相
    出力を第2の加算手段の出力に加算して合成サラウンド
    右信号とする移相合成手段と、 合成サラウンド左信号及び合成サラウンド右信号を受け
    て、エンコード処理を行い、ビットストリーム信号を出
    力するエンコード処理手段と、を備えており、 前記デコード装置は、ビットストリーム信号を受けて、
    合成サラウンド左信号及び合成サラウンド右信号を復元
    するデコード処理手段と、合成サラウンド左信号及び合
    成サラウンド右信号を受けて、サラウンド左信号、サラ
    ウンド右信号、第1のサラウンド付加信号及び第2のサ
    ラウンド付加信号を復元するマトリックスデコード手段
    と、を備えていることを特徴とするエンコード・デコー
    ドシステム。
  2. 【請求項2】サラウンド左信号に第1のサラウンド付加
    信号を加算する第1の加算手段と、 サラウンド右信号に第1のサラウンド付加信号を加算す
    る第2の加算手段と、第2のサラウンド付加信号を所定
    量位相シフトし、当該移相出力に基づく第1の移相出力
    を第1の加算手段の出力に加算して合成サラウンド左信
    号とし、第1の移相出力と逆相の関係にある第2の移相
    出力を第2の加算手段の出力に加算して合成サラウンド
    右信号とする移相合成手段と、合成サラウンド左信号及
    び合成サラウンド右信号を受けて、エンコード処理を行
    い、ビットストリーム信号を出力するエンコード処理手
    段と、を備えたエンコード装置。
  3. 【請求項3】請求項1のエンコード・デコードシステム
    又は請求項2のエンコード装置において、前方中央信号
    に第2のサラウンド付加信号をレベル調整した後加算す
    る第3の加算手段を備え、当該加算信号をエンコード処
    理手段に与えることを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれかのエンコ
    ード・デコードシステム又はエンコード装置において、 エンコード装置は、合成サラウンド左信号及び合成サラ
    ウンド右信号の合成内容を示す合成情報を出力すること
    を特徴とするもの。
  5. 【請求項5】ビットストリーム信号を受けて、合成サラ
    ウンド左信号及び合成サラウンド右信号を復元するデコ
    ード処理手段と、合成サラウンド左信号及び合成サラウ
    ンド右信号を受けて、サラウンド左信号、サラウンド右
    信号、第1のサラウンド付加信号及び第2のサラウンド
    付加信号を復元するマトリックスデコード手段と、を備
    えたデコード装置。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項3若しくは請求項4のエ
    ンコード・デコードシステム、又は請求項5のデコード
    装置において、 マトリックスデコード手段は、サラウンド左信号、サラ
    ウンド右信号と第2のサラウンド付加信号との間に所定
    の位相差を設け、または、第1のサラウンド付加信号と
    第2のサラウンド付加信号との間に所定の位相差を設
    け、または、サラウンド左信号、サラウンド右信号、第
    1のサラウンド付加信号と第2のサラウンド付加信号と
    の間に所定の位相差を設けるデコード側移相手段を備え
    ていることを特徴とするもの。
  7. 【請求項7】請求項6のエンコード・デコードシステム
    又はデコード装置において、 マトリックスデコード手段は、更に、第2のサラウンド
    付加信号に所定の遅延処理を施した後、当該第2のサラ
    ウンド付加信号を、デコード処理手段によって復元され
    た前方中央信号に加算する第1の遅延加算手段、又は当
    該第2のサラウンド付加信号を、デコード処理手段によ
    って復元された前方左信号及び前方右信号に加算する第
    2の遅延加算手段を備えていることを特徴とするもの。
  8. 【請求項8】請求項1、請求項3乃至請求項7のいずれ
    かのエンコード・デコードシステム、又はデコード装置
    において、 デコード処理手段又はマトリックスデコード手段は、ビ
    ットストリーム信号に含まれる合成処理有無フラグの内
    容に基づいて復元処理の内容を変更することを特徴とす
    るもの。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8のいずれかのエンコ
    ード・デコードシステム、エンコード装置又はデコード
    装置において、第1のサラウンド付加信号は、後方サラ
    ウンド信号又は上方サラウンド信号であり、 第2のサラウンド付加信号は、後方サラウンド信号又は
    上方サラウンド信号であることを特徴とするもの。
  10. 【請求項10】サラウンド左信号に第1のサラウンド付
    加信号、及び第2のサラウンド付加信号を所定量位相シ
    フトした第1の移相出力を加算して合成サラウンド左信
    号とし、 サラウンド右信号に第1のサラウンド付加信号を、及び
    第1の移相出力と逆相の関係にある第2の移相出力を加
    算して合成サラウンド右信号とし、 合成サラウンド左信号及び合成サラウンド右信号を受け
    て、エンコード処理を行い、ビットストリーム信号を出
    力し、ビットストリーム信号を受けて、合成サラウンド
    左信号及び合成サラウンド右信号を復元し、合成サラウ
    ンド左信号及び合成サラウンド右信号を受けて、サラウ
    ンド左信号、サラウンド右信号、第1のサラウンド付加
    信号及び第2のサラウンド付加信号を復元することを特
    徴とするエンコード・デコード処理方法。
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