JP2001275126A - 補間処理装置および補間処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

補間処理装置および補間処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2001275126A JP2000276212A JP2000276212A JP2001275126A JP 2001275126 A JP2001275126 A JP 2001275126A JP 2000276212 A JP2000276212 A JP 2000276212A JP 2000276212 A JP2000276212 A JP 2000276212A JP 2001275126 A JP2001275126 A JP 2001275126A
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健一 石賀
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浙宏 陳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各々の画素が2つのサブピクセルに分割され
て成る撮像素子によって生成される画像データに対し、
各々のサブピクセルに欠落する色成分や輝度成分に相当
する補間値を決める補間処理を精度良く行える補間処理
装置および補間処理プログラムを記録した記録媒体を提
供することを目的とする。 【解決手段】 主要類似性判定手段は、各々の画素を構
成する2つのサブピクセルから出力される色情報をひと
まとめにした値を当該画素の色情報に相当する画素出力
色情報とし、少なくとも2つの方向に対する補間対象サ
ブピクセルの類似性の強弱を、該画素出力色情報を用い
て判定し、補間値算出手段は、主要類似性判定手段によ
って判定された類似性の強弱に応じて、補間対象サブピ
クセルの補間値を算出する際に用いるサブピクセルの色
情報を選択し、該色情報を用いて補間対象サブピクセル
の補間値を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各々の画素が2つ
のサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成
される画像データに対し、各々のサブピクセルに欠落す
る色成分や輝度成分に相当する補間値を決める補間処理
を行う補間処理装置および該補間処理をコンピュータで
実現させるための補間処理プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子カメラには、3色(RGB:赤・緑
・青)の色成分に相当するカラーフィルタがベイア配列
された撮像素子によって、カラーの画像データを生成す
るものがある。このような電子カメラでは、撮像素子の
個々の画素から1つの色成分の色情報しか出力されない
ので、画素単位で全ての色成分の色情報を得るために、
補間処理を行う必要がある。
【0003】そこで、本出願人は、高周波成分を含む画
像に対しても、精度良く補間処理が行える発明を特願平
11−145273号、特願平11−145473号と
して出願している。これらの発明によれば、撮像素子の
分解能の限界である画素ピッチで色が変化する画像に対
しても、精度良く補間処理を行うことできるため、高精
細な画像が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図28
(1)のように色成分がベイア配列された撮像素子の分
解能は、各々の画素を図28(2)のように2つの領域
に分割し、各々の領域から個別に色情報を取得すること
によって向上する。なお、以下では、1つの画素が2分
割された各々の領域を「サブピクセル」と称し、図28
(2)のような色成分の配列を「サブピクセル型ベイア
配列」と称する。
【0005】図28(2)のようにサブピクセル型ベイ
ア配列された撮像素子を備えた電子カメラでは、サブピ
クセル単位で補間処理を行うことによって、更に高精細
な画像を得ることが可能である。しかし、サブピクセル
型ベイア配列では、サブピクセル単位で色成分を捕らえ
た場合、任意のサブピクセルを起点とする横方向の色成
分の配列は非対称である。そのため、サブピクセル型ベ
イア配列された撮像素子によって生成された画像データ
には、上述した発明を容易に適用することができない。
【0006】そこで、請求項1ないし請求項58に記載
の発明は、各々の画素が2つのサブピクセルに分割され
て成る撮像素子によって生成される画像データに対し
て、サブピクセル単位で精度良く補間処理が行える補間
処理装置を提供することを目的とし、請求項59ないし
請求項67に記載の発明は、このような画像データに対
して、サブピクセル単位で精度良く補間処理が行える補
間処理プログラムを記録した記録媒体を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の補間処
理装置は、2次元配列された複数の画素の1画素につき
1つの色成分が対応付けられ、各々の画素が2つのサブ
ピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成される
画像データに対し、各々のサブピクセルに欠落する色成
分の色情報に相当する補間値を決める処理を行う補間処
理装置において、各々の画素を構成する2つのサブピク
セルから出力される色情報をひとまとめにした値を当該
画素の色情報に相当する画素出力色情報とし、少なくと
も2つの方向に対する補間対象サブピクセルの類似性の
強弱を、該画素出力色情報を用いて判定する主要類似性
判定手段と、前記主要類似性判定手段によって判定され
た類似性の強弱に応じて、補間対象サブピクセルの補間
値を算出する際に用いるサブピクセルの色情報を選択
し、該色情報を用いて補間対象サブピクセルの補間値を
算出する補間値算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】すなわち、請求項1に記載の発明は、画素
ピッチでの類似性の強弱の判定が可能である。なお、請
求項1に記載の発明では、類似性の強弱が判定される少
なくとも2つの方向として、縦方向や横方向の他に、斜
め方向を適用することが可能である。請求項2に記載の
補間処理装置は、請求項1に記載の補間処理装置におい
て、サブピクセルから出力される色情報をサブピクセル
出力色情報とし、少なくとも2つの方向に対する補間対
象サブピクセルの類似性の強弱を、該サブピクセル出力
色情報を用いて判定する微細部類似性判定手段を備え、
前記補間値算出手段は、前記主要類似性判定手段と前記
微細部類似性判定手段とによって判定された類似性の強
弱に応じて、補間対象サブピクセルの補間値を算出する
際に用いるサブピクセルの色情報を選択し、該色情報を
用いて補間対象サブピクセルの補間値を算出することを
特徴とする。
【0009】ところで、各々の画素が2つのサブピクセ
ルに分割されて成る撮像素子によって生成される画像デ
ータでは画素ピッチでの類似性の強弱の判定によって類
似性の強い方向を大まかに判断することが可能である
が、類似性の強い方向を詳細に判断するには、サブピク
セルピッチでの類似性の強弱を判定することが望まし
い。請求項2に記載の発明では、微細部類似性判定手段
は、サブピクセル出力色情報を用いて補間対象サブピク
セルの類似性の強弱を判定するので、サブピクセルピッ
チでの類似性の強弱の判定が可能である。
【0010】請求項3に記載の補間処理装置は、請求項
2に記載の補間処理装置において、前記主要類似性判定
手段は、補間対象サブピクセルが属する画素について対
称な距離に位置する画素の画素出力色情報を用い、前記
類似性の強弱を判定し、前記微細部類似性判定手段は、
補間対象サブピクセルについて非対称な距離に位置する
サブピクセルサブピクセル出力色情報を用い、前記類似
性の強弱を判定することを特徴とする。
【0011】すなわち、請求項3に記載の発明では、主
要類似性判定手段は、補間対象サブピクセルが属する画
素について対称な距離に位置する画素の画素出力色情報
を用いて類似性の強弱を判定することによって、画素ピ
ッチでの類似性の強弱の判定を実現できる。ところで、
各々の画素が2つのサブピクセルに分割されて成る撮像
素子によって生成される画像データでは、例えば、各々
の画素が縦方向の直線に沿って分割された場合、任意の
サブピクセルを起点とする横方向の色成分の配列は非対
称となる。
【0012】請求項3に記載の発明では、任意の方向に
ついて、色成分の配列が非対称であっても、微細部類似
性判定手段は、補間対象サブピクセルについて非対称な
距離に位置するサブピクセルのサブピクセル出力色情報
を用いて類似性の強弱を判定することによって、サブピ
クセルピッチでの類似性の強弱の判定を実現できる。請
求項4に記載の補間処理装置は、2次元配列された複数
の画素の1画素につき1つの色成分が対応付けられ、各
々の画素が2つのサブピクセルに分割されて成る撮像素
子によって生成される画像データに対し、各々のサブピ
クセルに欠落する色成分の色情報に相当する補間値を決
める処理を行う補間処理装置において、補間対象サブピ
クセルについて対称な距離に位置する色情報を用い、少
なくとも2つの方向に対する補間対象サブピクセルの類
似性の強弱を判定する主要類似性判定手段と、補間対象
サブピクセルについて非対称な距離に位置する色情報を
用い、少なくとも2つの方向に対する補間対象サブピク
セルの類似性の強弱を判定する微細部類似性判定手段
と、前記主要類似性判定手段と前記微細部類似性判定手
段とによって判定された類似性の強弱に応じて、補間対
象サブピクセルの補間値を算出する際に用いるサブピク
セルの色情報を選択し、該色情報を用いて補間対象サブ
ピクセルの補間値を算出する補間値算出手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の補間処理装置は、請求項
4に記載の補間処理装置において、前記主要類似性判定
手段は、前記対象な距離に位置する色情報として、補間
対象サブピクセルが属する画素について対象な距離に位
置する画素を構成する2つのサブピクセルから出力され
る色情報をひとまとめにした値を用い、前記微細部類似
性判定手段は、前記非対称な距離に位置する色情報とし
て、補間対象サブピクセルについて非対称な距離に位置
するサブピクセルから出力される色情報を用いることを
特徴とする。
【0014】請求項6に記載の補間処理装置は、請求項
4に記載の補間処理装置において、前記主要類似性判定
手段は、前記対象な距離に位置する色情報として、補間
対象サブピクセルについて対称な距離に位置するサブピ
クセルから出力される色情報を用い、前記微細部類似性
判定手段は、前記非対称な距離に位置する色情報とし
て、補間対象サブピクセルについて非対称な距離に位置
するサブピクセルから出力される色情報を用いることを
特徴とする。
【0015】請求項7に記載の補間処理装置は、請求項
2ないし請求項6の何れか1項に記載の補間処理装置に
おいて、前記微細部類似性判定手段は、前記主要類似性
判定手段による判定の結果として類似性の強い方向が不
明であると判断された場合に、類似性の強弱を判定する
ことを特徴とする。ところで、各々の画素が2つのサブ
ピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成される
画像データでは、画素ピッチでの類似性の強弱の判定に
より類似性の強い方向が判断できない場合であっても、
サブピクセルピッチでの類似性の強弱の判定により類似
性の強い方向を判断することが可能である。
【0016】請求項7に記載の発明では、微細部類似性
判定手段によるサブピクセルピッチでの類似性の強弱の
判定によって、主要類似性判定手段による画素ピッチで
の類似性の強弱の判定が補えるため、主要類似性判定手
段による判定の結果として類似性の強い方向が不明であ
ると判断された場合にのみ、微細部類似性判定手段によ
って類似性の強弱を判定しても、類似性の強弱の判定の
精度が低下することがない。
【0017】請求項8に記載の補間処理装置は、請求項
1ないし請求項7の何れか1項に記載の補間処理装置に
おいて、前記画像データが複数の色成分から成る表色系
で示される場合、前記主要類似性判定手段は、補間対象
サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に対する類
似度を、複数の色成分の色情報を用いて算出し、該類似
度に基づき少なくとも2つの方向に対する補間対象サブ
ピクセルの類似性の強弱を判定することを特徴とする。
【0018】請求項9に記載の補間処理装置は、請求項
8に記載の補間処理装置において、前記画像データが、
第1〜第3の色成分から成る表色系で示され、第1色成
分が第2色成分および第3色成分に比べて空間周波数が
高く、第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分
の色情報に相当する補間値を決める場合、前記主要類似
性判定手段は、(1)前記第1色成分の色情報と前記第
2色成分の色情報とを用いた類似度成分と、(2)前記
第1色成分の色情報と前記第3色成分の色情報とを用い
た類似度成分と、(3)前記第1色成分の色情報のみを
用いた類似度成分と、(4)前記第2色成分の色情報の
みを用いた類似度成分と、(5)前記第3色成分の色情
報のみを用いた類似度成分との複数の類似度成分のう
ち、第1〜第3色成分の色情報が含まれる組み合わせを
利用して、補間対象サブピクセルにおける少なくとも2
つの方向に対する類似度を算出することを特徴とする。
【0019】請求項10に記載の補間処理装置は、請求
項9に記載の補間処理装置において、前記主要類似性判
定手段は、前記複数の類似度成分のうち、前記組み合わ
せに属する類似度成分を方向別に加重加算して、補間対
象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に対する
類似度を算出することを特徴とする。
【0020】請求項11に記載の補間処理装置は、請求
項1ないし請求項7の何れか1項に記載の補間処理装置
において、前記画像データが複数の色成分から成る表色
系で示される場合、前記主要類似性判定手段は、補間対
象サブピクセルの色情報とその近傍に存在する色情報と
から選ばれる複数の色情報に基づき、(1)異なる色成
分の色情報を用いて算出される異色間類似度と、(2)
同じ色成分の色情報を用いて算出される同色間類似度と
の2種類の類似度を算出し、補間対象サブピクセルが属
する局所的な領域における画像の特徴に応じて、どちら
か一方の類似度に切り換える、もしくは、各類似度を加
重加算するときの加重比率を切り換えることにより、補
間対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に対
する類似度を算出し、該類似度に基づき少なくとも1方
向に対する補間対象サブピクセルの類似性の強弱を判定
することを特徴とする。
【0021】請求項12に記載の補間処理装置は、請求
項11に記載の補間処理装置において、前記主要類似性
判定手段は、前記異色間類似度を前記同色間類似度より
も短い距離間隔で存在する色情報を用いて算出すること
を特徴とする。請求項13に記載の補間処理装置は、請
求項11または請求項12に記載の補間処理装置におい
て、前記画像データが、第1〜第3の色成分から成る表
色系で示され、第1色成分が第2色成分および第3色成
分に比べて空間周波数が高く、第1色成分が欠落するサ
ブピクセルに第1色成分の色情報に相当する補間値を決
める場合、前記主要類似性判定手段は、前記異色間類似
度として、(1)前記第1色成分の色情報と前記第2色
成分の色情報とから成る異色間類似度成分と、(2)前
記第1色成分の色情報と前記第3色成分の色情報とから
成る異色間類似度成分との少なくとも一方を含む類似度
を算出し、前記同色間類似度として、(1)前記第1色
成分の色情報のみから成る同色間類似度成分と、(2)
前記第2色成分の色情報のみから成る同色間類似度成分
と、(3)前記第3色成分の色情報のみから成る同色間
類似度成分との少なくとも1つを含む類似度を算出する
ことを特徴とする。
【0022】請求項14に記載の補間処理装置は、請求
項11に記載の補間処理装置において、前記主要類似性
判定手段は、補間対象サブピクセルが属する局所的な領
域における画像の特徴として色彩に関する情報を用い、
該色彩に関する情報を基準に、前記局所的な領域におけ
る画像が無彩色部であるか彩色部であるかを判別し、該
局所的な領域における画像が無彩色部である場合には、
補間対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に
対する類似度として前記異色間類似度を選択する、また
は、該異色間類似度と前記同色間類似度とを加重加算す
る際の該異色間類似度の加重比率を該同色間類似度の加
重比率よりも大きくし、該局所的な領域における画像が
彩色部である場合には、補間対象サブピクセルにおける
少なくとも2つの方向に対する類似度として該同色間類
似度を選択する、または、該異色間類似度と前記同色間
類似度とを加重加算する際の該同色間類似度の加重比率
を該異色間類似度の加重比率よりも大きくすることを特
徴とする。
【0023】請求項15に記載の補間処理装置は、請求
項14に記載の補間処置装置において、前記主要類似性
判定手段は、前記色彩に関する情報として前記異色間類
似度を用いることを特徴とする。請求項16に記載の補
間処理装置は、請求項14または請求項15に記載の補
間処理装置において、前記主要類似性判定手段は、前記
異色間類似度が、少なくとも一方向に対して強い類似性
を示す場合、前記局所的な領域における画像が無彩色部
であると判断し、その他の場合、該局所的な領域におけ
る画像が彩色部であると判断することを特徴とする。
【0024】請求項17に記載の補間処理装置は、請求
項8ないし請求項16の何れか1項に記載の補間処理装
置において、前記主要類似性判定手段は、補間対象サブ
ピクセルにおける少なくとも2つの方向に対する類似度
として、補間対象サブピクセルのみならず補間対象サブ
ピクセルの周辺のサブピクセルに対して算出した少なく
とも2つの方向に対する類似度を用いることを特徴とす
る。
【0025】ところで、補間対象サブピクセルと周辺の
サブピクセルとの間には、何らかの関連(例えば、色情
報の変化の連続性等)がある場合が多い。請求項17に
記載の発明では、補間対象サブピクセルにおける類似度
だけでなく、周辺のサブピクセルにおける類似度を合わ
せて用いることによって、画素ピッチでの類似性の強弱
の判定に、補間対象サブピクセルと周辺のサブピクセル
との関連を反映されることができる。
【0026】請求項18に記載の補間処理装置は、請求
項8または請求項11に記載の補間処理装置において、
前記主要類似性判定手段は、各方向間の類似度の差異が
所定の閾値よりも小さい場合、各方向の類似性が同程度
であると判定することを特徴とする。そのため、請求項
18に記載の発明によれば、類似性を判定する際のノイ
ズの影響を低減することができる。
【0027】請求項19に記載の補間処理装置は、請求
項2ないし請求項7の何れか1項に記載の補間処理装置
において、前記微細部類似性判定手段は、補間対象サブ
ピクセルにおける少なくとも2つの方向に対する類似度
を、1種類以上の色成分の色情報を用いて算出して、該
類似度に基づき少なくとも2つの方向に対する補間対象
サブピクセルの類似性の強弱を判定することを特徴とす
る。
【0028】すなわち、請求項19に記載の発明は、特
定の1種類の色成分の色情報や複数種類の色成分の色情
報を用いて算出された類似度によって、サブピクセルピ
ッチでの類似性の強弱を判定する。
【0029】請求項20に記載の補間処理装置は、請求
項19に記載の補間処理装置において、1画素につき第
1〜第n(n≧2)の色成分の何れか1つの色成分が対
応付けられ、第1色成分よりも空間周波数が低い第2色
成分が対応付けられた画素を構成するサブピクセルに第
1色成分の補間値を補う場合、前記微細部類似性判定手
段は、(1)第2色成分の色情報を出力するサブピクセ
ルのうち、最短距離に位置するサブピクセル間の第2色
成分の色情報の差異を示す類似度成分と、(2)第1色
成分の色情報を出力するサブピクセルのうち、最短距離
に位置するサブピクセル間の第1色成分の色情報の差異
を示す類似度成分と、(3)第1色成分の色情報を出力
するサブピクセルと第2色成分の色情報を出力するサブ
ピクセルとのうち、最短距離に位置するサブピクセルの
第1色成分と第2色成分との色情報の差異を示す類似度
成分との少なくとも1つの類似度成分を用いて、補間対
象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に対する
類似度を算出することを特徴とする。
【0030】すなわち、請求項20に記載の発明では、
複数種類の類似度成分を用いることによって、補間対象
サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に対する類
似度に、複数種類の色成分の色情報を反映させることが
できる。請求項21に記載の補間処理装置は、請求項2
0に記載の補間処理装置において、前記微細部類似性判
定手段は、前記各々の類似度成分を各方向について加重
加算して、補間対象サブピクセルにおける少なくとも2
つの方向に対する類似度を算出することを特徴とする。
【0031】すなわち、請求項21に記載の発明では、
補間対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に
対する類似度に、複数種類の色成分の色情報を的確に反
映させることができる。請求項22に記載の補間処理装
置は、請求項20または請求項21に記載の補間処理装
置において、前記微細部類似性判定手段は、補間対象サ
ブピクセルにおける各方向に対する類似度を算出する際
に、前記各々の類似度成分をサブピクセル間の距離に応
じて規格化して用いることを特徴とする。
【0032】ところで、各々の画素が2つのサブピクセ
ルに分割されて成る撮像素子によって生成される画像デ
ータでは、「第2色成分の色情報を出力するサブピクセ
ルの最短距離」と「第1色成分の色情報を出力するサブ
ピクセルの最短距離」と「第1色成分の色情報を出力す
るサブピクセルと第2色成分の色情報を出力するサブピ
クセルとの最短距離」とが異なる場合が多い。このよう
な最短距離の相違は、各々の類似度成分の値に影響を及
ぼす。
【0033】請求項22に記載の発明では、各方向に対
する類似度を算出する際に、各々の類似度成分をサブピ
クセル間の距離に応じて規格化して用いることによっ
て、最短距離の相違に影響されることなく、適切な類似
度を算出することができる。請求項23に記載の補間処
理装置は、請求項2ないし請求項7の何れか1項に記載
の補間処理装置において、前記画像データが複数の色成
分から成る表色系で示される場合、前記微細部類似性判
定手段は、補間対象サブピクセルの色情報とその近傍に
存在する色情報とから選ばれる複数の色情報に基づき、
(1)異なる色成分の色情報を用いて算出される異色間
類似度と、(2)同じ色成分の色情報を用いて算出され
る同色間類似度との2種類の類似度を算出し、補間対象
サブピクセルが属する局所的な領域における画像の特徴
に応じて、どちらか一方の類似度に切り換える、もしく
は、各類似度を加重加算するときの加重比率を切り換え
ることにより、補間対象サブピクセルにおける少なくと
も2つの方向に対する類似度を算出し、該類似度に基づ
き少なくとも1方向に対する補間対象サブピクセルの類
似性の強弱を判定することを特徴とする。
【0034】請求項24に記載の補間処理装置は、請求
項23に記載の補間処理装置において、前記微細部類似
性判定手段は、前記異色間類似度を前記同色間類似度よ
りも短い距離間隔で存在する色情報を用いて算出するこ
とを特徴とする。
【0035】請求項25に記載の補間処理装置は、請求
項19ないし請求項24の何れか1項に記載の補間処理
装置において、前記微細部類似性判定手段は、補間対象
サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に対する類
似度として、補間対象サブピクセルのみならず補間対象
サブピクセルの周辺のサブピクセルに対して算出した少
なくとも2つの方向に対する類似度を用いることを特徴
とする。
【0036】請求項25に記載の発明では、補間対象サ
ブピクセルにおける類似度だけでなく、周辺のサブピク
セルにおける類似度を合わせて用いることによって、サ
ブピクセルピッチでの類似性の強弱の判定に、補間対象
サブピクセルと周辺のサブピクセルとの関連を反映させ
ることができる。請求項26に記載の補間処理装置は、
請求項19または請求項23に記載の補間処理装置にお
いて、前記微細部類似性判定手段は、各方向間の類似度
の差異が所定の閾値よりも小さい場合、各方向の類似性
が同程度であると判定することを特徴とする。
【0037】そのため、請求項26に記載の発明によれ
ば、類似性を判定する際のノイズの影響を低減すること
ができる。請求項27に記載の補間処理装置は、第1〜
第n(n≧2)の色成分から成る表色系で示され、各々
の画素に1種類の色成分が対応付けられ、各々の画素が
2つのサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって
生成される画像データに対し、第1色成分が欠落するサ
ブピクセルに第1色成分の色情報に相当する補間値を決
める処理を行う補間処理装置において、補間対象サブピ
クセルが属する局所的領域に存在する色情報を用いて、
少なくとも、(1)補間対象サブピクセルに関する第1
色成分の局所的な平均情報と、(2)補間対象サブピク
セルに関する2種類以上の色成分の局所的な変曲情報と
で構成される補間値を算出する補間値算出手段を備えた
ことを特徴とする。
【0038】すなわち、請求項27に記載の発明は、
「補間対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な
平均情報」を、「補間対象サブピクセルに関する2種類
以上の色成分の局所的な変曲情報」で補正することによ
って、補間値を算出する。なお、請求項27において、
「補間対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な
平均情報」とは、補間対象サブピクセルが属する局所的
領域に存在する第1色成分の色情報の平均値や、補間対
象サブピクセルが属する局所的領域に存在する第1色成
分の色情報の範囲に収まる値を示す。また、「補間対象
サブピクセルに関する2種類以上の色成分の局所的な変
曲情報」とは、補間対象サブピクセルが属する局所的領
域に存在する2種類以上の色成分の色情報がどのように
変化するかを示す情報であり、各色成分の2次微分やさ
らに高次の微分などの算出により凹凸に関する構造情報
が反映された量である。
【0039】請求項28に記載の補間処理装置は、請求
項27に記載の補間処理装置において、前記補間値算出
手段は、前記2種類以上の色成分の局所的な変曲情報と
して、(1)補間対象サブピクセルと同一の色成分によ
る局所的な変曲情報と、(2)補間対象サブピクセルと
は異なる色成分による局所的な変曲情報とを含む局所的
な変曲情報を算出することを特徴とする。
【0040】すなわち、請求項28に記載の発明は、
「補間対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な
平均情報」を、「補間対象サブピクセルと同一の色成分
による局所的な変曲情報」および「補間対象サブピクセ
ルとは異なる色成分による局所的な変曲情報」で補正す
ることによって、補間値を算出する。なお、請求項28
において、「補間対象サブピクセルと同一の色成分(ま
たは、補間対象サブピクセルとは異なる色成分)による
局所的な変曲情報」とは、補間対象サブピクセルが属す
る局所的領域に存在する補間対象サブピクセルと同一の
色成分(または、補間対象サブピクセルとは異なる色成
分)の色情報がどのように変化するかを示す情報であ
り、その色成分の2次微分やさらに高次の微分などの算
出により凹凸に関する構造情報が反映された量である。
【0041】請求項29に記載の補間処理装置は、第1
〜第n(n≧2)の色成分から成る表色系で示され、各
々の画素に1種類の色成分が対応付けられ、各々の画素
が2つのサブピクセルに分割されて成る撮像素子によっ
て生成される画像データに対し、第1色成分が欠落する
サブピクセルに第1色成分の色情報に相当する補間値を
決める処理を行う補間処理装置において、補間対象サブ
ピクセルが属する局所的領域に存在する色情報を用い
て、少なくとも、(1)補間対象サブピクセルに関する
第1色成分の局所的な平均情報と、(2)補間対象サブ
ピクセルとは異なる色成分による局所的な変曲情報とで
構成される補間値を算出する補間値算出手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0042】すなわち、請求項29に記載の発明は、
「補間対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な
平均情報」を、「補間対象サブピクセルとは異なる色成
分による局所的な変曲情報」で補正することによって、
補間値を算出する。なお、請求項29において、「補間
対象サブピクセルとは異なる色成分による局所的な変曲
情報」とは、補間対象サブピクセルが属する局所的領域
に存在する補間対象サブピクセルとは異なる色成分の色
情報がどのように変化するかを示す情報であり、その色
成分の2次微分やさらに高次の微分などの算出により凹
凸に関する構造情報が反映された量である。
【0043】請求項30に記載の補間処理装置は、第1
〜第n(n≧2)の色成分から成る表色系で示され、各
々の画素に1種類の色成分が対応付けられ、各々の画素
が2つのサブピクセルに分割されて成る撮像素子によっ
て生成される画像データに対し、第1色成分が欠落する
サブピクセルに第1色成分の色情報に相当する補間値を
決める処理を行う補間処理装置において、補間対象サブ
ピクセルが属する局所的領域に存在する色情報を用い
て、少なくとも、(1)補間対象サブピクセルに関する
第1色成分の局所的な平均情報と、(2)補間対象サブ
ピクセルに関する第1色成分の局所的な変曲情報とで構
成される補間値を算出する補間値算出手段を備えたこと
を特徴とする。
【0044】すなわち、請求項30に記載の発明は、
「補間対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な
平均情報」を、「補間対象サブピクセルに関する第1色
成分の局所的な変曲情報」で補正することによって、補
間値を算出する。なお、請求項30において、「補間対
象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な変曲情
報」とは、補間対象サブピクセルが属する局所的領域に
存在する第1色成分の色情報がどのように変化するかを
示す情報であり、その色成分の2次微分やさらに高次の
微分などの算出により凹凸に関する構造情報が反映され
た量である。
【0045】請求項31に記載の補間処理装置は、請求
項27ないし請求項29の何れか1項に記載の補間処理
装置において、補間対象サブピクセルと第1色成分の色
情報が存在するサブピクセルとを結ぶ少なくとも2つの
方向に対し、補間対象サブピクセルとの類似性の強弱を
判定する第1の類似性判定手段と、前記第1の類似性判
定手段によって類似性の強弱が判定される方向とは異な
る少なくとも2つの方向に対し、補間対象サブピクセル
との類似性の強弱を判定する第2の類似性判定手段とを
備え、前記補間値算出手段は、前記第1色成分の局所的
な平均情報を算出する際に用いる色情報が存在するサブ
ピクセルの方向を、前記第1の類似性判定手段による判
定結果に基づいて選択し、前記局所的な変曲情報が、
(1)「単一色成分で構成され、前記第1の類似性判定
手段で類似性の強弱の判定対象となる方向について方向
性を有する局所的な変曲情報」である場合、該局所的な
変曲情報を算出する際に用いる色情報が存在するサブピ
クセルの方向を該第1の類似性判定手段による判定結果
に基づいて選択し、(2)「単一色成分で構成され、前
記第2の類似性判定手段で類似性の強弱の判定対象とな
る方向について方向性を有する局所的な変曲情報」であ
る場合、該局所的な変曲情報を算出する際に用いる色情
報が存在するサブピクセルの方向を該第2の類似性判定
手段による判定結果に基づいて選択することを特徴とす
る。
【0046】すなわち、請求項31に記載の発明では、
請求項27に記載の「補間対象サブピクセルに関する2
種類以上の色成分の局所的な変曲情報」、請求項28ま
たは請求項29に記載の「補間対象サブピクセルと同一
の色成分による局所的な変曲情報」、「補間対象サブピ
クセルとは異なる色成分による局所的な変曲情報」のう
ち、「単一色成分で構成され、第1の類似性判定手段で
類似性の強弱の判定対象となる方向について方向性を有
する局所的な変曲情報」に相当するものについては、第
1の類似性判定手段による判定結果に基づいて選択した
方向に存在するサブピクセルの色情報を用いて算出し、
「単一色成分で構成され、第2の類似性判定手段で類似
性の強弱の判定対象となる方向について方向性を有する
局所的な変曲情報」に相当するものについては、第2の
類似性判定手段による判定結果に基づいて選択した方向
に存在するサブピクセルの色情報を用いて算出すること
になる。
【0047】なお、各々の局所的な変曲情報が、如何な
る方向に方向性を有するかの詳細は、「発明の実施の形
態」において定義する。このように、請求項31に記載
の発明によれば、局所的な変曲情報を算出する際に用い
る色情報を補間対象サブピクセルとの類似性に応じて選
択することができる。また、第1色成分の局所的な平均
情報を算出する際に用いる色情報についても、補間対象
サブピクセルとの類似性に応じて選択することができ
る。
【0048】請求項32に記載の補間処理装置は、第1
〜第n(n≧2)の色成分から成る表色系で示され、各
々の画素に1種類の色成分が対応付けられ、各々の画素
が2つのサブピクセルに分割されて成る撮像素子によっ
て生成される画像データに対し、第1色成分が欠落する
サブピクセルに第1色成分の色情報に相当する補間値を
決める処理を行う補間処理装置において、補間対象サブ
ピクセルが属する局所的領域に存在する色情報を用い
て、少なくとも、第1項と第2項との2つの項で構成さ
れる補間値を算出する補間値算出手段と、補間対象サブ
ピクセルと第1色成分の色情報が存在するサブピクセル
とを結ぶ少なくとも2つの方向に対し、補間対象サブピ
クセルとの類似性の強弱を判定する第1の類似性判定手
段と、前記第1の類似性判定手段によって類似性の強弱
が判定される方向とは異なる少なくとも2つの方向に対
し、補間対象サブピクセルとの類似性の強弱を判定する
第2の類似性判定手段とを備え、前記補間値算出手段
は、前記第1項を算出する際に用いる色情報が存在する
サブピクセルの方向を、前記第1の類似性判定手段によ
る判定結果に基づいて選択し、前記第2項を算出する際
に用いる色情報が存在するサブピクセルの方向を、前記
第2の類似性判定手段による判定結果に基づいて選択す
ることを特徴とする。
【0049】すなわち、請求項32に記載の発明では、
第2の類似性判定手段によって類似性が判定される方向
が、第1の類似性判定手段によって類似性が判定される
方向と異なるため、第1項を算出する際に用いる色情報
が存在する方向に限らず、第2項を算出する際に用いる
色情報が存在する方向も含めて、より細かな方向に存在
するサブピクセルの色情報を用いることができる。
【0050】したがって、請求項32に記載の発明によ
れば、細かく分けられた方向に存在するサブピクセルの
色情報を用いて、補間値を算出することができる。ま
た、請求項32に記載の発明では、類似性が強い方向に
存在するサブピクセルの色情報を用いたり、多数の方向
に存在するサブピクセルの色情報を類似性の強弱に応じ
て加重合成するなどによって、第1項および第2項を算
出することができる。
【0051】請求項33に記載の補間処理装置は、請求
項32に記載の補間処理装置において、前記補間値算出
手段は、前記第1項として、(a)補間対象サブピクセ
ルに関する第1色成分の局所的な平均情報と、(b)単
一色成分で構成され、前記第1の類似性判定手段で類似
性の強弱の判定対象となる方向について方向性を有する
局所的な変曲情報とを含む項を算出し、前記第2項とし
て、単一色成分で構成され、前記第2の類似性判定手段
で類似性の強弱の判定対象となる方向について方向性を
有する局所的な変曲情報を含む項を算出することを特徴
とする。
【0052】すなわち、請求項33に記載の発明は、
「補間対象サブピクセルに関する第1色成分に関する平
均情報」を、「単一色成分で構成され、第1の類似性判
定手段で類似性の強弱の判定対象となる方向について方
向性を有する局所的な変曲情報」と「単一色成分で構成
され、第2の類似性判定手段で類似性の強弱の判定対象
となる方向について方向性を有する局所的な変曲情報」
とで補正することによって、補間値を算出する。
【0053】なお、各々の局所的な変曲情報が、如何な
る方向に方向性を有するかの詳細は、「発明の実施の形
態」において定義する。請求項34に記載の補間処理装
置は、請求項31または請求項33に記載の補間処理装
置において、前記画像データが第1〜第3の色成分から
成る表色系で示され、第1色成分が第2色成分および第
3色成分に比べて空間周波数が高く、第1色成分が市松
模様状に配置されると共に、第2色成分および第3色成
分がそれぞれ第1色成分の間に線順次に配置され、補間
対象サブピクセルに第2色成分が存在する場合、前記第
1の類似性判定手段は、補間対象サブピクセルと補間対
象サブピクセルに最も近接する第1色成分が存在するサ
ブピクセルとを結ぶ縦横2方向に対する補間対象サブピ
クセルの類似度を算出し、該類似度の差異に基づいて、
該縦横2方向に対する補間対象サブピクセルの類似性の
強弱を判定し、前記第2の類似性判定手段は、補間対象
サブピクセルと補間対象サブピクセルに最も近接する第
3色成分が存在するサブピクセルとを結ぶ斜め2方向に
対する補間対象サブピクセルの類似度を算出し、該類似
度の差異に基づいて、該斜め2方向に対する補間対象サ
ブピクセルの類似性の強弱を判定し、前記補間値算出手
段は、「単一色成分で構成され、前記第1の類似性判定
手段で類似性の強弱の判定対象となる方向について方向
性を有する局所的な変曲情報」を、第2色成分と第1色
成分との少なくとも一方に対応させ、「単一色成分で構
成され、前記第2の類似性判定手段で類似性の強弱の判
定対象となる方向について方向性を有する局所的な変曲
情報」を、第2色成分と第3色成分との少なくとも一方
に対応させることを特徴とする。
【0054】ただし、各々の局所的な変曲情報が、如何
なる方向に方向性を有するかの詳細は、「発明の実施の
形態」において定義する。請求項34に記載の発明で
は、第1の類似性判定手段で類似性の強弱の判定対象と
なる縦横2方向について方向性を有する色成分は、第2
色成分と第1色成分とであり、第2の類似性判定手段で
類似性の強弱の判定対象となる斜め2方向について方向
性を有する色成分は、第2色成分と第3色成分とであ
る。
【0055】したがって、請求項34に記載の発明で
は、請求項31または請求項33に記載の「単一色成分
で構成され、第1の類似性判定手段で類似性の強弱の判
定対象となる方向について方向性を有する局所的な変曲
情報」は、第1の類似性判定手段による判定結果に基づ
いて、第2色成分と第1色成分との少なくとも一方に関
して算出され、「単一色成分で構成され、第2の類似性
判定手段で類似性の強弱の判定対象となる方向について
方向性を有する局所的な変曲情報」は、第2の類似性判
定手段による判定結果に基づいて、第2色成分と第3色
成分との少なくとも一方に関して算出されることにな
る。
【0056】また、請求項34に記載の発明では、「第
2の類似性判定手段で類似性の強弱の判定対象となる方
向について類似性を示す色成分による局所的な変曲情
報」を算出する際に、斜め方向の類似性が確実に反映さ
れる。請求項35に記載の補間処理装置は、請求項34
に記載の補間処理装置において、前記補間値算出手段
は、前記局所的な変曲情報が、「補間対象サブピクセル
とは異なる色成分による局所的な変曲情報」である場
合、該局所的な変曲情報を、第1色成分に対応させる
か、第3色成分に対応させるかを、前記第2の類似性判
定手段によって判定された類似性の強弱に応じて切り替
えることを特徴とする。
【0057】なお、請求項35に記載の発明では、第3
色成分は補間対象サブピクセルの斜め2方向に存在する
サブピクセルに存在し、第2の類似性判定手段によって
判定される類似性は斜め2方向に対する補間対象サブピ
クセルの類似性である。そのため、請求項35に記載の
発明によれば、「補間対象サブピクセルとは異なる色成
分による局所的な変曲情報」を、第1色成分に対応させ
るか第3色成分に対応させるか切り替えることによっ
て、斜め方向の類似性を「補間対象サブピクセルとは異
なる色成分による局所的な変曲情報」に反映することが
できる。
【0058】請求項36に記載の補間処理装置は、請求
項35に記載の補間処理装置において、前記補間値算出
手段は、前記第2の類似性判定手段によって、前記斜め
2方向の類似性が同程度であると判定された場合、第1
色成分による局所的な変曲情報を算出し、該斜め2方向
の類似性のうち、一方の斜め方向の類似性が他方の斜め
方向の類似性よりも強いと判定された場合、第3色成分
による局所的な変曲情報を算出することを特徴とする。
【0059】すなわち、請求項36に記載の発明によれ
ば、「補間対象サブピクセルとは異なる色成分による局
所的な変曲情報」を算出する際に、斜め方向の類似性が
確実に反映される。請求項37に記載の補間処理装置
は、請求項34に記載の補間処理装置において、前記第
1の類似性判定手段は、前記縦横2方向の類似度の差異
が所定の閾値よりも小さい場合、該縦横2方向の類似性
が同程度であると判定し、前記第2の類似性判定手段
は、前記斜め2方向の類似度の差異が所定の閾値よりも
小さい場合、該斜め2方向の類似性が同程度であると判
定することを特徴とする。
【0060】そのため、請求項37に記載の発明によれ
ば、縦横2方向の類似性や斜め2方向の類似性を判定す
る際のノイズの影響を低減することができる。請求項3
8に記載の補間処理装置は、請求項34に記載の補間処
理装置において、前記第1の類似性判定手段は、1つの
補間対象サブピクセルにつき、前記縦横2方向の類似度
を複数の色成分の色情報を用いて算出し、前記第2の類
似性判定手段は、1つの補間対象サブピクセルにつき、
前記斜め2方向の類似度を複数の色成分の色情報を用い
て算出することを特徴とする。
【0061】すなわち、請求項38に記載の発明によれ
ば、縦横2方向の類似性や斜め2方向の類似性を判定す
る際に複数の色成分の色情報が反映される。請求項39
に記載の補間処理装置は、請求項38に記載の補間処理
装置において、前記第2の類似性判定手段は、前記斜め
2方向の各々の方向毎に、(1)第1色成分のみの色情
報から成る類似度成分と、(2)第2色成分のみの色情
報から成る類似度成分と、(3)第3色成分のみの色情
報から成る類似度成分と、(4)第2色成分および第3
色成分の色情報から成る類似度成分とを加重加算して、
各々の方向の類似度を算出することを特徴とする。
【0062】すなわち、請求項39に記載の発明によれ
ば、斜め2方向の類似性を判定する際に、複数の色成分
の色情報が確実に反映される。請求項40に記載の補間
処理装置は、請求項34に記載の補間処理装置におい
て、前記第1の類似性判定手段は、各々のサブピクセル
における縦横2方向に対する類似度を算出し、補間対象
サブピクセルのみならず周辺のサブピクセルの類似度の
差異に基づいて、補間対象サブピクセルの縦横2方向に
対する類似性を判定し、前記第2の類似性判定手段は、
各々のサブピクセルにおける斜め2方向に対する類似度
を算出し、補間対象サブピクセルのみならず周辺のサブ
ピクセルの類似度の差異に基づいて、補間対象サブピク
セルの斜め2方向に対する類似性を判定することを特徴
とする。
【0063】すなわち、請求項40に記載の発明によれ
ば、縦横2方向の類似性や斜め2方向の類似性を判定す
る際に周辺のサブピクセルとの連続性が反映される。請
求項41に記載の補間処理装置は、2次元配列された複
数の画素の1画素につき1つの色成分が対応付けられ、
各々の画素が2つのサブピクセルに分割されて成る撮像
素子によって生成される画像データに対し、各々のサブ
ピクセルに欠落する色成分の色情報に相当する補間値を
決める処理を行う補間処理装置において、補間対象サブ
ピクセルの少なくとも2つの方向に対する類似度を算出
する類似度算出手段と、前記類似度算出手段によって算
出された類似度に基づき、少なくとも2つの方向に対す
る補間対象サブピクセルの類似性の強弱を判定する類似
性判定手段と、前記類似性判定手段によって判定された
類似性の強弱に応じて、補間対象サブピクセルの補間値
を算出する際に用いるサブピクセルの色情報を選択し、
該色情報を用いて補間対象サブピクセルの補間値を算出
する補間値算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0064】請求項42に記載の補間処理装置は、請求
項41に記載の補間処理装置において、前記画像データ
が複数の色成分から成る表色系で示される場合、前記類
似度算出手段は、複数の色成分の色情報を用いて、補間
対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に対す
る類似度を算出することを特徴とする。請求項43に記
載の補間処理装置は、請求項42に記載の補間処理装置
において、前記画像データが、第1〜第3の色成分から
成る表色系で示され、第1色成分が第2色成分および第
3色成分に比べて空間周波数が高く、第1色成分が欠落
するサブピクセルに第1色成分の色情報に相当する補間
値を決める場合、前記類似度算出手段は、(1)前記第
1色成分の色情報と前記第2色成分の色情報とを用いた
類似度成分、(2)前記第1色成分の色情報と前記第3
色成分の色情報とを用いた類似度成分、(3)前記第1
色成分の色情報のみを用いた類似度成分、(4)前記第
2色成分の色情報のみを用いた類似度成分、(5)前記
第3色成分の色情報のみを用いた類似度成分の複数の類
似度成分のうち、第1〜第3色成分の色情報が含まれる
組み合わせを利用して、補間対象サブピクセルにおける
少なくとも2つの方向に対する類似度を算出することを
特徴とする。
【0065】請求項44に記載の補間処理装置は、請求
項43に記載の補間処理装置において、前記類似度算出
手段は、前記複数の類似度成分のうち、前記組み合わせ
に属する類似度成分を方向別に加重加算して、補間対象
サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に対する類
似度を算出することを特徴とする。請求項45に記載の
補間処理装置は、請求項41に記載の補間処理装置にお
いて、前記画像データが複数の色成分から成る表色系で
示される場合、前記類似度算出手段は、補間対象サブピ
クセルとその近傍のサブピクセルとから選ばれる複数の
サブピクセルに存在する色情報に基づき、(1)異なる
色成分の色情報から成る異色間類似度成分を含む異色間
類似度と、(2)同じ色成分の色情報のみから成る同色
間類似度成分を含む同色間類似度との2種類の類似度を
算出し、補間対象サブピクセルが属する局所的な領域に
おける画像の特徴に応じて、どちらか一方の類似度に切
り換える、もしくは、各類似度を加重加算するときの加
重比率を切り換えることにより、補間対象サブピクセル
における少なくとも2つの方向に対する類似度を算出す
ることを特徴とする。
【0066】請求項46に記載の補間処理装置は、請求
項45に記載の補間処理装置において、前記類似度算出
手段は、前記異色間類似度を前記同色間類似度よりも短
い距離間隔で存在する色情報を用いて算出することを特
徴とする。請求項47に記載の補間処理装置は、請求項
45または請求項46に記載の補間処理装置において、
前記画像データが、第1〜第3の色成分から成る表色系
で示され、第1色成分が第2色成分および第3色成分に
比べて空間周波数が高く、第1色成分が欠落するサブピ
クセルに第1色成分の色情報に相当する補間値を決める
場合、前記類似度算出手段は、前記異色間類似度とし
て、(1)前記第1色成分の色情報と前記第2色成分の
色情報とから成る異色間類似度成分と、(2)前記第1
色成分の色情報と前記第3色成分の色情報とから成る異
色間類似度成分との少なくとも一方を含む類似度を算出
し、前記同色間類似度として、(1)前記第1色成分の
色情報のみから成る同色間類似度成分と、(2)前記第
2色成分の色情報のみから成る同色間類似度成分と、
(3)前記第3色成分の色情報のみから成る同色間類似
度成分との少なくとも1つを含む類似度を算出すること
を特徴とする。
【0067】請求項48に記載の補間処理装置は、請求
項45に記載の補間処理装置において、前記類似度算出
手段は、補間対象サブピクセルが属する局所的な領域に
おける画像の特徴として色彩に関する情報を用い、該色
彩に関する情報を基準に、前記局所的な領域における画
像が無彩色部であるか彩色部であるかを判別し、該局所
的な領域における画像が無彩色部である場合には、補間
対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に対す
る類似度として前記異色間類似度を選択する、または、
該異色間類似度と前記同色間類似度とを加重加算する際
の該異色間類似度の加重比率を該同色間類似度の加重比
率よりも大きくし、該局所的な領域における画像が彩色
部である場合には、補間対象サブピクセルにおける少な
くとも2つの方向に対する類似度として該同色間類似度
を選択する、または、該異色間類似度と前記同色間類似
度とを加重加算する際の該同色間類似度の加重比率を該
異色間類似度の加重比率よりも大きくすることを特徴と
する。
【0068】請求項49に記載の補間処理装置は、請求
項48に記載の補間処置装置において、前記類似度算出
手段は、前記色彩に関する情報として前記異色間類似度
を用いることを特徴とする。請求項50に記載の補間処
理装置は、請求項48または請求項49に記載の補間処
理装置において、前記類似度算出手段は、前記異色間類
似度が、少なくとも一方向に対して強い類似性を示す場
合、前記局所的な領域における画像が無彩色部であると
判断し、その他の場合、該局所的な領域における画像が
彩色部であると判断することを特徴とする。
【0069】請求項51に記載の補間処理装置は、請求
項41ないし請求項50の何れか1項に記載の補間処理
装置において、前記類似度算出手段は、補間対象サブピ
クセルにおける少なくとも2つの方向に対する類似度と
して、補間対象サブピクセルのみならず補間対象サブピ
クセルの周辺のサブピクセルに対して算出した少なくと
も2つの方向に対する類似度を用いることを特徴とす
る。
【0070】請求項51に記載の発明では、補間対象サ
ブピクセルにおける類似度だけでなく、周辺のサブピク
セルにおける類似度を合わせて用いることによって、類
似性の強弱の判定に、補間対象サブピクセルと周辺のサ
ブピクセルとの関連を反映させることができる。請求項
52に記載の補間処理装置は、請求項41に記載の補間
処理装置において、前記類似性判定手段は、各方向間の
類似度の差異が所定の閾値よりも小さい場合、各方向の
類似性が同程度であると判定することを特徴とする。
【0071】そのため、請求項52に記載の発明によれ
ば、類似性を判定する際のノイズの影響を低減すること
ができる。請求項53に記載の補間処理装置は、2次元
配列された複数の画素のうち、空間周波数が低い色成分
が対応付けられる画素と該色成分が対応付けられない画
素との両方に空間周波数が高い輝度成分が対応付けら
れ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割されて成る
撮像素子によって生成される画像データに対し、色成分
が欠落するサブピクセルの色成分に相当する補間値を決
める処理を行う補間処理装置において、補間処理の対象
となる補間対象サブピクセルの近傍に位置して輝度成分
と色成分とが存在する複数のサブピクセルの色相値を、
各々のサブピクセルの輝度成分と色成分とを用いて算出
する色相値算出手段と、前記色相値算出手段で算出され
た複数のサブピクセルの色相値の中央値によって、補間
対象サブピクセルの色相値を算出する色相値補間手段
と、補間対象サブピクセルに存在する輝度成分を用い
て、前記色相値補間手段で算出された補間対象サブピク
セルの色相値を色成分に変換して、補間対象サブピクセ
ルの補間値を求める色変換手段とを備えたことを特徴と
する。
【0072】すなわち、請求項53に記載の発明では、
補間対象サブピクセルの色相値は、補間対象サブピクセ
ルの近傍に位置する複数のサブピクセルの色相値の中央
値によって算出される。請求項54に記載の補間処理装
置は、2次元配列された複数の画素の1画素毎に、空間
周波数が高い輝度成分と空間周波数が低い色成分との何
れか一方が対応付けられ、各々の画素が2つのサブピク
セルに分割されて成る撮像素子によって生成される画像
データに対し、輝度成分が欠落するサブピクセルの輝度
成分に相当する補間値と色成分が欠落するサブピクセル
の色成分に相当する補間値とを決める処理を行う補間処
理装置において、「輝度成分の補間処理の対象となる輝
度成分補間対象サブピクセルと輝度成分補間対象サブピ
クセルの近傍に位置するサブピクセルとの類似性」と
「輝度成分補間対象サブピクセルを含む局所的領域内の
複数の色成分」との少なくとも一方を利用して、輝度成
分補間対象サブピクセルの輝度成分に相当する補間値を
求める輝度成分補間手段と、色成分の補間処理の対象と
なる補間対象サブピクセルの近傍に位置し、色成分が存
在して前記輝度成分補間手段によって輝度成分が補間さ
れた複数のサブピクセルの色相値を、各々のサブピクセ
ルの輝度成分と色成分とを用いて算出する色相値算出手
段と、前記色相値算出手段で算出された複数のサブピク
セルの色相値の中央値によって、補間対象サブピクセル
の色相値を算出する色相値補間手段と、補間対象サブピ
クセルに存在する輝度成分を用いて、前記色相値補間手
段で算出された補間対象サブピクセルの色相値を色成分
に変換して、補間対象サブピクセルの色成分に相当する
補間値を求める色変換手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0073】すなわち、請求項54に記載の発明では、
補間対象サブピクセルの色相値は、補間対象サブピクセ
ルの近傍に位置する複数のサブピクセルの色相値の中央
値によって算出される。請求項55に記載の補間処理装
置は、請求項53または請求項54に記載の補間処理装
置において、画像データの輝度成分が緑色成分に対応
し、画像データの色成分が赤色成分と青色成分とに対応
する場合、前記色相値補間手段は、補間対象サブピクセ
ルに緑色成分が存在して赤色成分が欠落する場合、補間
対象サブピクセルの近傍に位置する画素の赤色成分を含
む色相値の中央値によって補間対象サブピクセルの色相
値を算出し、補間対象サブピクセルに緑色成分が存在し
て青色成分が欠落する場合、補間対象サブピクセルの近
傍に位置するサブピクセルの青色成分を含む色相値の中
央値によって補間対象サブピクセルの色相値を算出する
ことを特徴とする。
【0074】すなわち、請求項55に記載の発明では、
緑色成分が存在して赤色成分が欠落する補間対象サブピ
クセルの色相値は、近傍に位置するサブピクセルの赤色
成分を含む色相値の中央値によって算出され、緑色成分
が存在して青色成分が欠落する補間対象サブピクセルの
色相値は、近傍に位置するサブピクセルの青色成分を含
む色相値の中央値によって算出される。
【0075】請求項56に記載の補間処理装置は、請求
項53または請求項54に記載の補間処理装置におい
て、画像データの輝度成分が緑色成分に対応し、画像デ
ータの色成分が赤色成分と青色成分とに対応する場合、
前記色相値補間手段は、補間対象サブピクセルに青色成
分が存在して赤色成分が欠落する場合、補間対象サブピ
クセルの近傍に位置する画素の赤色成分を含む色相値の
中央値によって補間対象サブピクセルの色相値を算出す
ることを特徴とする。
【0076】すなわち、請求項56に記載の発明では、
青色成分が存在して赤色成分が欠落する補間対象サブピ
クセルの色相値は、近傍に位置するサブピクセルの赤色
成分を含む色相値の中央値によって算出される。請求項
57に記載の補間処理装置は、請求項53または請求項
54に記載の補間処理装置において、画像データの輝度
成分が緑色成分に対応し、画像データの色成分が赤色成
分と青色成分とに対応する場合、前記色相値補間手段
は、補間対象サブピクセルに赤色成分が存在して青色成
分が欠落する場合、補間対象サブピクセルの近傍に位置
するサブピクセルの青色成分を含む色相値の中央値によ
って補間対象サブピクセルの色相値を算出することを特
徴とする。
【0077】すなわち、請求項57に記載の発明では、
赤色成分が存在して青色成分が欠落する補間対象サブピ
クセルの色相値は、近傍に位置するサブピクセルの青色
成分を含む色相値の中央値によって算出される。請求項
58に記載の補間処理装置は、請求項53ないし請求項
57の何れか1項に記載の補間処理装置において、補間
対象サブピクセルに欠落する色成分が、縦横対称に配置
された4画素のうち1画素のみに存在する場合、前記色
相値補間手段は、補間対象サブピクセルの斜め方向に近
接する複数の斜め近接サブピクセルの色相値が前記色相
値算出手段によって算出されている場合、該斜め近接サ
ブピクセルの色相値の中央値によって補間対象サブピク
セルの色相値を算出する第1の色相値補間部と、補間対
象サブピクセルの縦方向と横方向とに近接する複数の縦
横近接サブピクセルの色相値が前記色相値算出手段また
は前記第1の色相値補間部によって算出されている場
合、該縦横近接サブピクセルの色相値の中央値によって
補間対象サブピクセルの色相値を算出する第2の色相値
補間部とを備えたことを特徴とする。
【0078】すなわち、請求項58に記載の発明では、
斜め近接サブピクセルの色相値が算出されている場合に
は、斜め近接サブピクセルの色相値の中央値によって補
間対象サブピクセルの色相値を算出し、縦横近接サブピ
クセルの色相値が算出されている場合には、縦横近接サ
ブピクセルの色相値の中央値によって補間対象サブピク
セルの色相値を算出する。
【0079】請求項59に記載の補間処理プログラムを
記録した記録媒体は、2次元配列された複数の画素の1
画素につき1つの色成分が対応付けられ、各々の画素が
2つのサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって
生成される画像データに対し、各々のサブピクセルに欠
落する色成分の色情報に相当する補間値を決める補間処
理をコンピュータで実現するための補間処理プログラム
を記録した記録媒体において、各々の画素を構成する2
つのサブピクセルから出力される色情報をひとまとめに
した値を当該画素の色情報に相当する画素出力色情報と
し、少なくとも2つの方向に対する補間対象サブピクセ
ルの類似性の強弱を、該画素出力色情報を用いて判定す
る主要類似性判定手順と、前記主要類似性判定手順によ
って判定された類似性の強弱に応じて、補間対象サブピ
クセルの補間値を算出する際に用いるサブピクセルの色
情報を選択し、該色情報を用いて補間対象サブピクセル
の補間値を算出する補間値算出手順とをコンピュータに
実行させることを特徴とする。
【0080】請求項60に記載の補間処理プログラムを
記録した記録媒体は、2次元配列された複数の画素の1
画素につき1つの色成分が対応付けられ、各々の画素が
2つのサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって
生成される画像データに対し、各々のサブピクセルに欠
落する色成分の色情報に相当する補間値を決める補間処
理をコンピュータで実現するための補間処理プログラム
を記録した記録媒体において、補間対象サブピクセルに
ついて対称な距離に位置する色情報を用い、少なくとも
2つの方向に対する補間対象サブピクセルの類似性の強
弱を判定する主要類似性判定手順と、補間対象サブピク
セルについて非対称な距離に位置する色情報を用い、少
なくとも2つの方向に対する補間対象サブピクセルの類
似性の強弱を判定する微細部類似性判定手順と、前記主
要類似性判定手順と前記微細部類似性判定手順とによっ
て判定された類似性の強弱に応じて、補間対象サブピク
セルの補間値を算出する際に用いるサブピクセルの色情
報を選択し、該色情報を用いて補間対象サブピクセルの
補間値を算出する補間値算出手順とをコンピュータに実
行させることを特徴とする。
【0081】請求項61に記載の補間処理プログラムを
記録した記録媒体は、第1〜第n(n≧2)の色成分か
ら成る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が
対応付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割
されて成る撮像素子によって生成される画像データに対
し、第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の
色情報に相当する補間値を決める補間処理をコンピュー
タで実現するための補間処理プログラムを記録した記録
媒体において、補間対象サブピクセルが属する局所的領
域に存在する色情報を用いて、少なくとも、(1)補間
対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な平均情
報と、(2)補間対象サブピクセルに関する2種類以上
の色成分の局所的な変曲情報とで構成される補間値を算
出する補間値算出手順をコンピュータに実行させること
を特徴とする。
【0082】請求項62に記載の補間処理プログラムを
記録した記録媒体は、第1〜第n(n≧2)の色成分か
ら成る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が
対応付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割
されて成る撮像素子によって生成される画像データに対
し、第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の
色情報に相当する補間値を決める補間処理をコンピュー
タで実現するための補間処理プログラムを記録した記録
媒体において、補間対象サブピクセルが属する局所的領
域に存在する色情報を用いて、少なくとも、(1)補間
対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な平均情
報と、(2)補間対象サブピクセルとは異なる色成分に
よる局所的な変曲情報とで構成される補間値を算出する
補間値算出手順をコンピュータに実行させることを特徴
とする。
【0083】請求項63に記載の補間処理プログラムを
記録した記録媒体は、第1〜第n(n≧2)の色成分か
ら成る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が
対応付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割
されて成る撮像素子によって生成される画像データに対
し、第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の
色情報に相当する補間値を決める補間処理をコンピュー
タで実現するための補間処理プログラムを記録した記録
媒体において、補間対象サブピクセルが属する局所的領
域に存在する色情報を用いて、少なくとも、(1)補間
対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な平均情
報と、(2)補間対象サブピクセルに関する第1色成分
の局所的な変曲情報とで構成される補間値を算出する補
間値算出手順をコンピュータに実行させることを特徴と
する。
【0084】請求項64に記載の補間処理プログラムを
記録した記録媒体は、第1〜第n(n≧2)の色成分か
ら成る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が
対応付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割
されて成る撮像素子によって生成される画像データに対
し、第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の
色情報に相当する補間値を決める補間処理をコンピュー
タで実現するための補間処理プログラムを記録した記録
媒体において、補間対象サブピクセルが属する局所的領
域に存在する色情報を用いて、少なくとも、第1項と第
2項との2つの項で構成される補間値を算出する補間値
算出手順と、補間対象サブピクセルと第1色成分の色情
報が存在するサブピクセルとを結ぶ少なくとも2つの方
向に対し、補間対象サブピクセルとの類似性の強弱を判
定する第1の類似性判定手順と、前記第1の類似性判定
手順によって類似性の強弱が判定される方向とは異なる
少なくとも2つの方向に対し、補間対象サブピクセルと
の類似性の強弱を判定する第2の類似性判定手順とをコ
ンピュータに実行させ、前記補間値算出手順は、前記第
1項を算出する際に用いる色情報が存在するサブピクセ
ルの方向を、前記第1の類似性判定手順による判定結果
に基づいて選択し、前記第2項を算出する際に用いる色
情報が存在するサブピクセルの方向を、前記第2の類似
性判定手順による判定結果に基づいて選択することを特
徴とする。
【0085】請求項65に記載の補間処理プログラムを
記録した記録媒体は、2次元配列された複数の画素の1
画素につき1つの色成分が対応付けられ、各々の画素が
2つのサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって
生成される画像データに対し、各々のサブピクセルに欠
落する色成分の色情報に相当する補間値を決める補間処
理をコンピュータで実現するための補間処理プログラム
を記録した記録媒体において、補間対象サブピクセルの
少なくとも2つの方向に対する類似度を算出する類似度
算出手順と、前記類似度算出手順によって算出された類
似度に基づき、少なくとも2つの方向に対する補間対象
サブピクセルの類似性の強弱を判定する類似性判定手順
と、前記類似性判定手順によって判定された類似性の強
弱に応じて、補間対象サブピクセルの補間値を算出する
際に用いるサブピクセルの色情報を選択し、該色情報を
用いて補間対象サブピクセルの補間値を算出する補間値
算出手順とをコンピュータに実行させることを特徴とす
る。
【0086】請求項66に記載の補間処理プログラムを
記録した記録媒体は、2次元配列された複数の画素のう
ち、空間周波数が低い色成分が対応付けられる画素と該
色成分が対応付けられない画素との両方に空間周波数が
高い輝度成分が対応付けられ、各々の画素が2つのサブ
ピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成される
画像データに対し、色成分が欠落するサブピクセルの色
成分に相当する補間値を決める補間処理をコンピュータ
で実現するための補間処理プログラムを記録した記録媒
体において、補間処理の対象となる補間対象サブピクセ
ルの近傍に位置して輝度成分と色成分とが存在する複数
のサブピクセルの色相値を、各々のサブピクセルの輝度
成分と色成分とを用いて算出する色相値算出手順と、前
記色相値算出手順で算出された複数のサブピクセルの色
相値の中央値によって、補間対象サブピクセルの色相値
を算出する色相値補間手順と、補間対象サブピクセルに
存在する輝度成分を用いて、前記色相値補間手順で算出
された補間対象サブピクセルの色相値を色成分に変換し
て、補間対象サブピクセルの補間値を求める色変換手順
とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0087】請求項67に記載の補間処理プログラムを
記録した記録媒体は、2次元配列された複数の画素の1
画素毎に、空間周波数が高い輝度成分と空間周波数が低
い色成分との何れか一方が対応付けられ、各々の画素が
2つのサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって
生成される画像データに対し、輝度成分が欠落するサブ
ピクセルの輝度成分に相当する補間値と色成分が欠落す
るサブピクセルの色成分に相当する補間値とを決める補
間処理をコンピュータで実現するための補間処理プログ
ラムを記録した記録媒体において、「輝度成分の補間処
理の対象となる輝度成分補間対象サブピクセルと輝度成
分補間対象サブピクセルの近傍に位置するサブピクセル
との類似性」と「輝度成分補間対象サブピクセルを含む
局所的領域内の複数の色成分」との少なくとも一方を利
用して、輝度成分補間対象サブピクセルの輝度成分に相
当する補間値を求める輝度成分補間手順と、色成分の補
間処理の対象となる補間対象サブピクセルの近傍に位置
し、色成分が存在して前記輝度成分補間手順によって輝
度成分が補間された複数のサブピクセルの色相値を、各
々のサブピクセルの輝度成分と色成分とを用いて算出す
る色相値算出手順と、前記色相値算出手順で算出された
複数のサブピクセルの色相値の中央値によって、補間対
象サブピクセルの色相値を算出する色相値補間手順と、
補間対象サブピクセルに存在する輝度成分を用いて、前
記色相値補間手順で算出された補間対象サブピクセルの
色相値を色成分に変換して、補間対象サブピクセルの色
成分に相当する補間値を求める色変換手順とをコンピュ
ータに実行させることを特徴とする。
【0088】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細を説明する。図1は、第1の実施
形態ないし第6の実施形態に対応する電子カメラの機能
ブロック図である。なお、第1の実施形態に対応する電
子カメラは、請求項1ないし請求項10、請求項17な
いし請求項22、請求項25、請求項26、請求項53
ないし請求項58に記載の補間処理装置が行う補間処理
の機能を備えた電子カメラに相当し、第2の実施形態に
対応する電子カメラは、請求項1ないし請求項10、請
求項17ないし請求項22、請求項25ないし請求項4
0に記載の補間処理装置が行う補間処理の機能を備えた
電子カメラに相当し、第3の実施形態に対応する電子カ
メラは、請求項1ないし請求項26に記載の補間処理装
置が行う補間処理の機能を備えた電子カメラに相当し、
第4の実施形態に対応する電子カメラは、請求項4、請
求項6ないし請求項10、請求項17ないし請求項2
2、請求項25、請求項26に記載の補間処理装置が行
う補間処理の機能を備えた電子カメラに相当し、第5の
実施形態に対応する電子カメラは、請求項41ないし請
求項44、請求項51、請求項52に記載の補間処理装
置が行う補間処理の機能を備えた電子カメラに相当し、
第6の実施形態に対応する電子カメラは、請求項27な
いし請求項44、請求項51、請求項52に記載の補間
処理装置が行う補間処理の機能を備えた電子カメラに相
当する。
【0089】図1において、電子カメラ10は、制御部
11、撮影光学系12、撮像部13、A/D変換部1
4、画像処理部15および記録部16を有する。また、
画像処理部15は、補間処理部(例えば、補間処理専用
の1チップ・マイクロプロセッサ)17を有する。な
お、図1では、説明を簡単にするため、画像処理部15
内に補間処理部17のみを記載しているが、画像処理部
15内には、例えば、γ階調変換処理など他の画像処理
を行う機能ブロックが設けられても良い。
【0090】また、撮像部13は、図28(2)のよう
に色成分がサブピクセル型ベイア配列された撮像素子を
有する。なお、図28では、i、jを用いて画素やサブ
ピクセルの座標を示しているが、ベイア配列上の座標と
サブピクセル型ベイア配列上の座標とを区別するため、
図28(1)のベイア配列における座標のiに添字pを
付与している。
【0091】図1において、制御部11は、撮像部1
3、A/D変換部14、画像処理部15および記録部1
6に接続される。また、撮影光学系12で取得された光
学像は、撮像部13内の撮像素子に結像する。撮像部1
3の出力は、A/D変換部14によって量子化され、画
像データとして画像処理部15に供給される。画像処理
部15に供給された画像データは、補間処理部17によ
って補間処理が施され、必要に応じて画像圧縮を行って
から、記録部16を介して記録される。補間処理により
各色成分の解像度が高められた画像データは、最終的に
ディスプレイ、プリンタなど各接続機器に応じた表色系
画像データとして出力される。
【0092】なお、第1の実施形態ないし第6の実施形
態において、補間処理部17は、緑色成分が欠落するサ
ブピクセルに緑の補間値を補う補間処理(以下、「G補
間処理」と称する。)を行った後に、赤色成分や青色成
分が欠落するサブピクセルに赤の補間値や青の補間値を
補う補間処理(以下、「RB補間処理」と称する。)を
行うが、以下では、説明を簡単にするため、図28
(2)の座標[i,j],[i+1,j]に位置する2つのサブピク
セルをG補間処理における補間対象サブピクセルとす
る。
【0093】また、第1の実施形態ないし第3の実施形
態では、図28(1)のベイア配列上の画素の色情報と
して、各々の画素に対応する図28(2)のサブピクセ
ル型ベイア配列上に位置する2つのサブピクセルの色情
報の平均値を用いる。例えば、図28(1)の座標[ip,
j]に位置する画素の色情報R[ip,j]は、図28(2)の
座標[i,j],[i+1,j]に位置する2つのサブピクセルの色
情報R[i,j],R[i+1,j]の平均値に相当する。
【0094】さらに、第1の実施形態ないし第3の実施
形態では、このような2つの補間対象サブピクセルに対
応するベイア配列上の画素を「補間対象画素」と称す
る。また、後述するG補間処理では、補間対象サブピク
セルの色成分の種類(赤または青)に関係なく、緑の補
間値を算出することができるため、以下では、図28の
RおよびBをZに置き換えて表現し、2つの補間対象サ
ブピクセルの色情報をZ[i,j],Z[i+1,j]によって表現
し、他のサブピクセルや画素の色情報についても同様に
表現する。
【0095】《第1の実施形態》図2および図3は、第
1の実施形態における補間処理部17の動作フローチャ
ートであるが、図2は、G補間処理における補間処理部
17の動作を示し、図3は、RB補間処理における補間
処理部17の動作を示す。以下、第1の実施形態の動作
を説明するが、ここでは、図2および図3を参照して補
間処理部17の動作を説明する。
【0096】まず、G補間処理において、補間処理部1
7は、ベイア配列上の補間対象画素における縦方向の大
まかな類似度を示す「縦方向の主要類似度Cv[ip,j]」
と、横方向の大まかな類似度を示す「横方向の主要類似
度Ch[ip,j]」とを算出する(図2S1)。なお、主要類
似度は、周辺との広域的な類似性を判定するための値で
あり、できるだけ多くの色情報を用い、連続的に変化す
る多値情報により類似性を捕らえることが重要である。
以下に示すようにして算出される主要類似度は、画像全
体の調和を保ちつつ、ベイア配列の画素ピッチに至る詳
細な類似性を判定することが可能である。
【0097】以下、縦方向の主要類似度Cv[ip,j]および
横方向の主要類似度Ch[ip,j]を算出する処理の詳細を説
明する。まず、補間処理部17は、以下の式10〜式21に
よって定義される縦方向および横方向に対する複数種類
の主要類似度成分を算出する。 縦方向のGG間主要類似度成分: Cv1[ip,j]=|G[ip,j-1]-G[ip,j+1]| ・・・式10 横方向のGG間主要類似度成分: Ch1[ip,j]=|G[ip-1,j]-G[ip+1,j]| ・・・式11 縦方向のBB(RR)間主要類似度成分: Cv2[ip,j]=(|Z[ip-1,j-1]-Z[ip-1,j+1]| +|Z[ip+1,j-1]-Z[ip+1,j+1]|)/2 ・・・式12 横方向のBB(RR)間主要類似度成分: Ch2[ip,j]=(|Z[ip-1,j-1]-Z[ip+1,j-1]| +|Z[ip-1,j+1]-Z[ip+1,j+1]|)/2 ・・・式13 縦方向のRR(BB)間主要類似度成分: Cv3[ip,j]=(|Z[ip,j-2]-Z[ip,j]|+|Z[ip,j+2]-Z[ip,j]|)/2 ・・・式14 横方向のRR(BB)間主要類似度成分: Ch3[ip,j]=(|Z[ip-2,j]-Z[ip,j]|+|Z[ip+2,j]-Z[ip,j]|)/2 ・・・式15 縦方向のGR(GB)間主要類似度成分: Cv4[ip,j]=(|G[ip,j-1]-Z[ip,j]|+|G[ip,j+1]-Z[ip,j]|)/2 ・・・式16 横方向のGR(GB)間主要類似度成分: Ch4[ip,j]=(|G[ip-1,j]-Z[ip,j]|+|G[ip+1,j]-Z[ip,j]|)/2 ・・・式17 縦方向のBG(RG)間主要類似度成分: Cv5[ip,j]=(|Z[ip-1,j-1]-G[ip-1,j]|+|Z[ip-1,j+1]-G[ip-1,j]| +|Z[ip+1,j-1]-G[ip+1,j]|+|Z[ip+1,j+1]-G[ip+1,j]|)/4 ・・・式18 横方向のBG(RG)間主要類似度成分: Ch5[ip,j]=(|Z[ip-1,j-1]-G[ip,j-1]|+|Z[ip-1,j+1]-G[ip,j+1]| +|Z[ip+1,j-1]-G[ip,j-1]|+|Z[ip+1,j+1]-G[ip,j+1]|)/4 ・・・式19 縦方向の輝度間主要類似度成分: Cv6[ip,j]=(|Y[ip,j-1]-Y[ip,j]|+|Y[ip,j+1]-Y[ip,j]|)/2 ・・・式20 横方向の輝度間主要類似度成分: Ch6[ip,j]=(|Y[ip-1,j]-Y[ip,j]|+|Y[ip+1,j]-Y[ip,j]|)/2 ・・・式21 ただし、式20および式21において、Y[ip,j]は、式22に
よって算出される値であり、補間対象画素の近傍に位置
する周辺画素の色成分の色情報をR:G:B=1:2:1の比で平
均化するフィルタリング処理で生成される輝度に相当す
る。
【0098】 Y[ip,j]=(4・A[ip,j]+2・(A[ip,j-1]+A[ip,j+1]+A[ip-1,j]+A[ip+1,j]) +A[ip-1,j-1]+A[ip-1,j+1]+A[ip+1,j-1]+A[ip+1,j+1])/16 ・・・式22 ただし、式22において、A[ip,j]は、ベイア配列上の任
意の色情報を表し、配置場所に応じてGまたはZの値をと
る。
【0099】なお、上述した各々の主要類似度成分を構
成する類似度の要素は、差分の絶対値を用いて算出して
いるが、絶対値の2乗やべき乗等によって算出しても良
い。次に、補間処理部17は、以下の式23および式24に
示すようにして、加重係数a1,a2,a3,a4,a5,a6によっ
て、複数種類の主要類似度成分を各々の方向毎に加重加
算する。
【0100】 Cv0[ip,j]=(a1・Cv1[ip,j]+a2・Cv2[ip,j]+a3・Cv3[ip,j]+a4・Cv4[ip,j] +a5・Cv5[ip,j]+a6・Cv6[ip,j])/(a1+a2+a3+a4+a5+a6) ・・・式23 Ch0[ip,j]=(a1・Ch1[ip,j]+a2・Ch2[ip,j]+a3・Ch3[ip,j]+a4・Ch4[ip,j] +a5・Ch5[ip,j]+a6・Ch6[ip,j])/(a1+a2+a3+a4+a5+a6) ・・・式24 なお、式23および式24において、加重係数a1,a2,a3,a4,
a5,a6の比率としては、例えば、「a1:a2:a3:a4:a5:a6=
2:1:1:4:4:12」などが考えられる。
【0101】このようにして算出されるCv0[ip,j]およ
びCh0[ip,j]は、そのまま、補間対象画素の縦方向の主
要類似度Cv[ip,j]および横方向の主要類似度Ch[ip,j]と
することができるが、ここでは、縦方向および横方向に
対する複数種類の主要類似度成分の算出および加重加算
を、補間対象画素だけでなく、周辺画素に対しても行
い、このような加重加算によって得られる値を方向別に
加重加算(以下、「周辺加算」と称する。)して、補間
対象画素の縦方向の主要類似度Cv[ip,j]および横方向の
主要類似度Ch[ip,j]を算出する例を示す。
【0102】すなわち、補間処理部17は、補間対象画
素と周辺画素とにおける主要類似度成分の方向別の加重
加算の結果(Cv0[ip,j]、Cv0[ip-1,j-1]、Cv0[ip-1,j+
1]、Cv0[ip+1,j-1]、Cv0[ip+1,j+1]など)を、以下の
《周辺加算方法1》または《周辺加算方法2》のように
加重加算して、補間対象画素の縦方向の主要類似度Cv[i
p,j]および横方向の主要類似度Ch[ip,j]を算出する。
【0103】 《周辺加算方法1》 Cv[ip,j]=(4・Cv0[ip,j]+Cv0[ip-1,j-1]+Cv0[ip-1,j+1] +Cv0[ip+1,j-1]+Cv0[ip+1,j+1])/8 ・・・式25 Ch[ip,j]=(4・Ch0[ip,j]+Ch0[ip-1,j-1]+Ch0[ip-1,j+1] +Ch0[ip+1,j-1]+Ch0[ip+1,j+1])/8 ・・・式26 《周辺加算方法2》 Cv[ip,j]=(4・Cv0[ip,j]+2・(Cv0[ip-1,j-1]+Cv0[ip+1,j-1]+Cv0[ip-1,j+1]+ Cv0[ip+1,j+1])+Cv0[ip,j-2]+Cv0[ip,j+2]+Cv0[ip-2,j]+ Cv0[ip+2,j])/16 ・・・式27 Ch[ip,j]=(4・Ch0[ip,j]+2・(Ch0[ip-1,j-1]+Ch0[ip+1,j-1]+Ch0[ip-1,j+1]+ Ch0[ip+1,j+1])+Ch0[ip,j-2]+Ch0[ip,j+2]+Ch0[ip-2,j]+ Ch0[ip+2,j])/16 ・・・式28 なお、《周辺加算方法1》は、図4(1)に示すように
して補間対象画素と周辺画素とにおける主要類似度成分
の加重加算を行うことに相当し、《周辺加算方法2》
は、図4(2)に示すようにして補間対象画素と周辺画
素とにおける主要類似度成分の加重加算を行うことに相
当する。
【0104】ところで、上述したGG間主要類似度成分、
BB(RR)間主要類似度成分、RR(BB)間主要類似度成分のよ
うに、同じ色成分の色情報を用いて算出される主要類似
度成分(以下、「同色間主要類似度成分」と称する。)
は、空間周波数が低く彩色部分の多い画像に対する類似
性の評価に適していることが実験によってわかってい
る。また、GR(GB)間主要類似度成分、BG(RG)間主要類似
度成分のように、異なる色成分の色情報を用いて算出さ
れる主要類似度成分(以下、「異色間主要類似度成分」
と称する。)は、空間周波数が高く無彩色部分が多い画
像に対する類似性の評価に適していることが実験によっ
てわかっている。さらに、輝度間主要類似度成分は、彩
色部分と、ある程度まで空間周波数の高い部分とを擁す
る画像に対する類似性の評価に適していることが実験に
よってわかっている。
【0105】すなわち、同色間主要類似度成分、異色間
主要類似度成分、輝度間主要類似度成分を加重加算して
得られる主要類似度は、多様な画像に対して類似性の評
価を高精度で行うことが可能である。また、同色間主要
類似度成分として算出される3種類の主要類似度成分
(GG間主要類似度成分、BB(RR)間主要類似度成分、RR(B
B)間主要類似度成分)は、類似性の評価に際して果たす
役割を色成分同士で互いに補うことができ、異色間主要
類似度成分として算出される2種類の主要類似度成分
(GR(GB)間主要類似度成分、BG(RG)間主要類似度成分)
も、類似性の評価に際して果たす役割を色成分同士で互
いに補うことができる。
【0106】さらに、第1の実施形態では、補間対象画
素における主要類似度成分の加重加算の結果と、周辺画
素における主要類似度成分の加重加算の結果とを加重加
算することによって、縦方向の主要類似度Cv[ip,j]およ
び横方向の主要類似度Ch[ip,j]が算出される。そのた
め、縦方向の主要類似度Cv[ip,j]および横方向の主要類
似度Ch[ip,j]は、補間対象画素と周辺画素とにおける色
情報の連続性が反映され易く、広域的な類似性を判定す
ることができる。
【0107】なお、第1の実施形態において、縦方向の
主要類似度Cv[ip,j]および横方向の主要類似度Ch[ip,j]
は、値が小さい程、類似性が強いことを示す。補間処理
部17は、以上説明したようにして縦方向の主要類似度
Cv[ip,j]および横方向の主要類似度Ch[ip,j]を算出する
と、縦方向の主要類似度Cv[ip,j]および横方向の主要類
似度Ch[ip,j]に基づき、ベイア配列上の補間対象画素に
おける縦方向および横方向に対する類似性(以下、「縦
横主要類似性」と称する。)を判定する(図2S2)。
そして、このような判定結果として、縦横方向の類似性
を示す指標HV[ip,j]に以下のような値を設定する。
【0108】例えば、補間処理部17は、任意の閾値Th
1について、|Cv[ip,j]-Ch[ip,j]|>Th1 かつ Cv[ip,
j]<Ch[ip,j]が成り立つ場合、横方向よりも縦方向の主
要類似性が強いと判断して指標HV[ip,j]に1を設定し
(図2S3)、|Cv[ip,j]-Ch[ip,j]|>Th1 かつ Cv[i
p,j]>Ch[ip,j]が成り立つ場合、縦方向よりも横方向の
主要類似性が強いと判定して指標HV[ip,j]に−1を設定
し(図2S4)、|Cv[ip,j]-Ch[ip,j]|≦Th1が成り立つ
場合、縦横間で主要類似性に区別がつかないと判定して
指標HV[ip,j]に0を設定する(図2S5)。
【0109】なお、閾値Th1は、縦方向の主要類似度Cv
[ip,j]と横方向の主要類似度Ch[ip,j]との差異が微少で
ある場合、ノイズの影響によって一方の主要類似性が強
いと誤判定されることを避ける役割を果たす。そのた
め、ノイズの多いカラー画像に対しては、閾値Th1の値
を高く設定することによって、主要類似性の判定の精度
が高められる。
【0110】次に、補間処理部17は、以上説明したよ
うな縦横主要類似性の判定において、主要類似性が強い
方向が不明であったか否かを判定し(図2S6)、主要
類似性が強い方向が不明であった場合には、補間対象画
素における縦方向の詳細な類似度を示す「縦方向の微細
部類似度Cvs[ip,j]」と、横方向の詳細な類似度を示す
「横方向の微細部類似度Chs[ip,j]」とを算出する(図
2S7)。
【0111】なお、第1の実施形態において、主要類似
性が強い方向が不明である場合とは、指標HV[ip,j]に0
が設定された場合(縦横間で主要類似性に区別がつかな
い場合)に相当する。ところで、微細部類似度は、主要
類似度では判定できないサブピクセルピッチの類似性を
捕らえることが重要であり、できるだけ多くの色情報を
用いて正確に算出することが望ましい。以下に示すよう
に算出される微細部類似度は、サブピクセルピッチに至
る詳細な類似性を判定することが可能である。
【0112】以下、縦方向の微細部類似度Cvs[ip,j]お
よび横方向の微細部類似度Chs[ip,j]を算出する処理の
詳細を説明する。まず、補間処理部17は、以下の式29
〜式34によって定義される縦方向および横方向に対する
複数種類の微細部類似度成分を算出する。なお、右辺の
座標表示は、図28(2)のサブピクセル型ベイア配列
上の位置を示す。
【0113】 縦方向のRR(BB)間微細部類似度成分: Cvs1[ip,j]=(|Z[i,j-2]-Z[i,j]|+|Z[i,j+2]-Z[i,j]|+ |Z[i+1,j-2]-Z[i+1,j]|+|Z[i+1,j+2]-Z[i+1,j]|)/4 ・・・式29 横方向のRR(BB)間微細部類似度成分: Chs1[ip,j]=|Z[i,j]-Z[i+1,j]| ・・・式30 縦方向のGG間微細部類似度成分: Cvs2[ip,j]=(|G[i,j-1]-G[i,j+1]|+|G[i+1,j-1]-G[i+1,j+1]|)/2 ・・・式31 横方向のGG間微細部類似度成分: Chs2[ip,j]=(|G[i,j-1]-G[i+1,j-1]|+|G[i,j+1]-G[i+1,j+1]|)/2 ・・・式32 縦方向のGR(GB)間微細部類似度成分: Cvs3[ip,j]=(|G[i,j-1]-Z[i,j]|+|G[i,j+1]-Z[i,j]|+ |G[i+1,j-1]-Z[i+1,j]|+|G[i+1,j+1]-Z[i+1,j]|)/4 ・・・式33 横方向のGR(GB)間微細部類似度成分: Chs3[ip,j]=(|G[i-1,j]-Z[i,j]|+|G[i+2,j]-Z[i+1,j]|)/2 ・・・式34 なお、上述した各々の微細部類似度成分を構成する類似
度の要素は、差分の絶対値を用いて算出しているが、絶
対値の2乗やべき乗等によって算出しても良い。
【0114】ところで、縦方向の微細部類似度成分を算
出する際に用いる色情報間の距離は、主要類似度成分の
場合と変わらないが、横方向の微細部類似度成分は、主
要類似度成分の算出時に消滅してしまうサブピクセル間
隔での類似度成分であるため、更に詳細な類似性を判定
することが可能である。図5は、微細部類似度成分を算
出する際に用いる色情報の位置を示す図である。
【0115】ところで、図5に示すように、横方向に隣
接する2つのサブピクセル間の距離をLとすると、縦方
向のRR間微細部類似度成分および縦方向のGG間微細部類
似度成分は、4L離れた位置のサブピクセルの色情報を
用いて算出され、縦方向のGR間微細部類似度成分は、2
L離れた位置のサブピクセルの色情報を用いて算出され
ることになる。
【0116】そこで、第1の実施形態において、補間処
理部17は、以下の式35および式36に示すように、複数
種類の微細部類似度成分を加重係数s1,s2,s3によって加
重加算する際、縦方向と横方向との微細部類似度成分
を、サブピクセル間の距離によって規格化して用いる。 Cvs0[ip,j]=(s1・Cvs1[ip,j]/4+s2・Cvs2[ip,j]/4+s3・Cvs3[ip,j]/2)/ (s1+s2+s3) ・・・式35 Chs0[ip,j]=(s1・Chs1[ip,j]+s2・Chs2[ip,j]+s3・Chs3[ip,j])/ (s1+s2+s3) ・・・式36 なお、第1の実施形態では、微細部類似度成分のサブピ
クセル間の距離による規格化を、微細部類似度成分の加
重加算時(式35の算出時)に行っているが、例えば、式
29の分母を16に置き換え、式31の分母を8に置き換え、
式33の分母を8に置き換えることによって、規格化され
た微細部類似度成分を直接算出することもできる(ただ
し、このような場合、式35における各々の微細部類似度
成分を距離に応じて除算する演算は不要である)。
【0117】また、式35および式36において、加重係数
s1,s2,s3の比率としては、例えば、「s1:s2:s3=1:1:1」
などが考えられる。ところで、式35および式36で算出さ
れるCvs0[ip,j]およびChs0[ip,j]は、そのまま、補間対
象画素の縦方向の微細部類似度Cvs[ip,j]および横方向
の微細部類似度Chs[ip,j]とすることができるが、ここ
では、周辺加算によって、これらの類似度を算出する例
を示す。
【0118】すなわち、補間処理部17は、補間対象画
素と周辺画素とにおける微細部類似度成分の方向別の加
重加算の結果(Cvs0[ip,j]、Cvs0[ip-1,j-1]、Cvs0[ip-
1,j+1]、Cvs0[ip+1,j-1]、Cvs0[ip+1,j+1]など)を、以
下の《周辺加算方法1》または《周辺加算方法2》のよ
うに加重加算して、補間対象画素の縦方向の微細部類似
度Cvs[ip,j]および横方向の微細部類似度Chs[ip,j]を算
出する(図4に示すように補間対象画素と周辺画素とに
おける類似度成分を加重加算することに相当する)。
【0119】 《周辺加算方法1》 Cvs[ip,j]=(4・Cvs0[ip,j]+Cvs0[ip-1,j-1]+Cvs0[ip-1,j+1] +Cvs0[ip+1,j-1]+Cvs0[ip+1,j+1])/8 ・・・式37 Chs[ip,j]=(4・Chs0[ip,j]+Chs0[ip-1,j-1]+Chs0[ip-1,j+1] +Chs0[ip+1,j-1]+Chs0[ip+1,j+1])/8 ・・・式38 《周辺加算方法2》 Cvs[ip,j]=(4・Cvs0[ip,j] +2・(Cvs0[ip-1,j-1]+Cvs0[ip+1,j-1]+Cvs0[ip-1,j+1]+Cvs0[ip+1,j+1]) +Cvs0[ip,j-2]+Cvs0[ip,j+2]+Cvs0[ip-2,j]+Cvs0[ip+2,j])/16 ・・・式39 Chs[ip,j]=(4・Chs0[ip,j] +2・(Chs0[ip-1,j-1]+Chs0[ip+1,j-1]+Chs0[ip-1,j+1]+Chs0[ip+1,j+1]) +Chs0[ip,j-2]+Chs0[ip,j+2]+Chs0[ip-2,j]+Chs0[ip+2,j])/16 ・・・式40 ところで、上述したGR(GB)間微細部類似度成分のよう
に、異なる色成分の色情報を用いて算出される微細部類
似度成分(以下、「異色間微細部類似度成分」と称す
る。)は、縦方向に関して最も色情報間の距離が短いの
で、微細部分における類似性の判定に有利であるが、色
成分が一致していないので無彩色に近い画像にしか適さ
ない。一方、RR(BB)間微細部類似度成分、GG間微細部類
似度成分のように、同じ色成分の色情報を用いて算出さ
れる微細部類似度成分(以下、「同色間微細部類似度成
分」と称する。)は、彩色部分を含む画像に適してい
る。
【0120】すなわち、異色間微細部類似度成分と同色
間微細部類似度成分とを加重加算して得られる微細部類
似度は、多様な画像に対して類似性の評価を高精度で行
うことが可能である。
【0121】さらに、第1の実施形態では、補間対象画
素における微細部類似度成分の加重加算の結果と、周辺
画素における微細部類似度成分の加重加算の結果とを加
重加算することによって、縦方向の微細部類似度Cvs
[ip,j]および横方向の微細部類似度Chs[ip,j]が算出さ
れる。そのため、縦方向の微細部類似度Cvs[ip,j]およ
び横方向の微細部類似度Chs[ip,j]は、補間対象画素と
周辺画素とにおける色情報の連続性が反映され易く、広
域的な類似性を判定することができる。
【0122】補間処理部17は、以上説明したようにし
て縦方向の微細部類似度Cvs[ip,j]および横方向の微細
部類似度Chs[ip,j]を算出すると、縦方向の微細部類似
度Cvs[ip,j]および横方向の微細部類似度Chs[ip,j]に基
づき、補間対象画素におけるサブピクセルピッチの縦方
向および横方向に対する類似性(以下、「微細部類似
性」と称する。)を判定し(図2S8)、横方向よりも
縦方向の微細部類似性が強いと判定された場合、指標HV
[ip,j]の値を0から1に置き換える(図2S9)。
【0123】例えば、補間処理部17は、任意の閾値Th
sについて、|Cvs[ip,j]-Chs[ip,j]|>Ths かつ Cvs[i
p,j]<Chs[ip,j]が成り立つ場合、横方向よりも縦方向
の類似性が強いと判断して指標HV[ip,j]に1を設定す
る。また、補間処理部17は、|Cv[ip,j]-Ch[ip,j]|≦T
hsが成り立つ場合、微細部類似性に区別がつかないと判
定して指標HV[ip,j]を0のままにしておく。
【0124】ところで、サブピクセルは画素を縦方向に
分割しているため、サブピクセル単位で補間処理を行っ
ても横方向の類似性に関する解像は上がらない。すなわ
ち、横方向の類似性に関しては、微細部類似性は主要類
似性以上の情報量を得ていないことになる。そこで、第
1の実施形態では、|Cv[ip,j]-Ch[ip,j]|>Ths かつ
Cv[ip,j]>Ch[ip,j]が成り立つ場合にも、指標HV[ip,j]
を0のままにしておく。
【0125】なお、閾値Thsは、上述した閾値Th1と同様
に、ノイズの影響によって一方の類似性が強いと誤判定
されることを避ける役割を果たす。次に、補間処理部1
7は、指標HV[ip,j]が如何なる値であるかを判定し(図
2S10)、以下のようにして2つのサブピクセルの緑
の補間値G[i,j]、G[i+1,j]を算出する。
【0126】 HV[ip,j]=1のとき G[i,j]=GvL G[i+1,j]=GvR:図2S11 HV[ip,j]=0のとき G[i,j]=(GvL+GhL)/2 G[i+1,j]=(GvR+GhR)/2:図2S12 HV[ip,j]=1のとき G[i,j]=GhL G[i+1,j]=GhR:図2S13 ただし、GvL,GvR,GhL,GhRは、以下の《平均補間》また
は《色差補間》のようにして算出される値である。
【0127】《平均補間》 GvL=(G[i,j-1]+G[i,j+1])/2 ・・・式41 GvR=(G[i+1,j-1]+G[i+1,j+1])/2 ・・・式42 GhL=(2・G[i-1,j]+G[i+2,j])/3 ・・・式43 GhR=(G[i-1,j]+2・G[i+2,j])/3 ・・・式44 すなわち、《平均補間》において、GvL,GvRは、各々の
補間対象サブピクセルの縦方向に隣接して緑色成分が存
在するサブピクセルの色情報の平均値である。一方、Gh
L,GhRは、各々の補間対象サブピクセルの横方向に近接
して緑色成分が存在するサブピクセルの色情報を、各々
の補間対象サブピクセルとの距離に応じて平均化した値
である。
【0128】 《色差補間》 GvL=(G[i,j-1]+G[i,j+1])/2+(2・Z[i,j]-Z[i,j-2]-Z[i,j+2])/4 ・・・式45 GvR=(G[i+1,j-1]+G[i+1,j+1])/2 +(2・Z[i+1,j]-Z[i+1,j-2]-Z[i+1,j+2])/4 ・・・式46 GhL=(2・G[i-1,j]+G[i+2,j])/3 +(5・Z[i,j]-2・Z[i-3,j]-2・Z[i+1,j]-Z[i+4,j])/9 ・・・式47 GhR=(G[i-1,j]+2・G[i+2,j])/3 +(5・Z[i+1,j]-2・Z[i+4,j]-2・Z[i,j]-Z[i-3,j])/9 ・・・式48 すなわち、《色差補間》では、緑色成分と補間対象サブ
ピクセルにおける色成分(赤色成分または青色成分)と
の色差(G-RやG-Bに相当する)が一定であると仮定し、
補間対象サブピクセルの縦方向(または、横方向)に近
接する緑色成分が存在するサブピクセルの色成分(赤色
成分または青色成分)の補間とその位置における色差の
成分の算出、および、このような色差を用いた補間対象
サブピクセルの色差の補間、補間対象サブピクセルの色
差を緑の補間値に変換する演算を一括して行うことに相
当する。
【0129】また、式45〜式48は、《平均補間》の式41
〜式44と同様にして算出される値を、補間対象サブピク
セルと同色の色情報を用いて補正することによって、緑
の補間値を算出する演算式であると言える。すなわち、
式45〜式48において、第1項は、「緑色成分の局所的な
平均情報」であり、第2項は、補間対象サブピクセルに
おける凹凸の情報を反映した「補間対象サブピクセルと
同一の色成分による局所的な変曲情報」である。
【0130】ただし、補間処理が行われる前の画像デー
タに対してγ階調変換を施す場合、γ変換が対数特性に
近いので、《色差補間》では、色成分の比(G/RやG/Bに
相当する)が一定であると仮定することになる。なお、
図6は、《色差補間》で用いる色情報の位置を示す図で
ある。以上説明したように、補間処理部17は、主要類
似度によって画素ピッチでの類似性の強弱を判定し、こ
のような判定によって類似性が強い方向が不明であった
場合に、微細部類似度によってサブピクセルピッチでの
類似性の強弱を判定するが、主要類似度および微細部類
似度は、補間対象画素の類似度成分と周辺画素の類似度
成分とを加重加算することによって算出されるため、補
間対象画素と周辺画素とにおける色情報の連続性が反映
され易く、広域的な判定をすることができる。また、微
細部類似度の算出時には、複数種類の微細部類似度成分
が加重加算されるため、多くの色情報が用いられること
になり、このような加重加算時には、複数種類の微細部
類似度成分がサブピクセル間の距離によって規格化され
る。
【0131】したがって、第1の実施形態のG補間処理
では、補間対象画素との類似性が強い方向を精度良く判
定することができるため、画像全体の調和を崩すことな
く補間値を算出することが可能である。次に、補間処理
部17は、RB補間処理を行う。以下、RB補間処理の
動作として、図3に示した《RB補間処理1》と《RB
補間処理2》との2つのRB補間処理の動作を説明す
る。なお、以下では、赤の補間値(または、青の補間
値)を補うべき2つのサブピクセルを、補間対象サブピ
クセルと称して説明を行う。また、青の補間値は、赤の
補間値と同様に算出できるため、以下では、説明を省略
する。
【0132】《RB補間処理1》まず、《RB補間処理
1》において、補間処理部17は、補間対象サブピクセ
ルに欠落する色成分が存在するサブピクセル毎に、その
色成分の色情報から緑の補間値(上述したG補間処理に
よって得られた値)を減算し、色差を算出する(図3S
10)。
【0133】例えば、補間処理部17は、赤色成分の色
情報が存在して互いに隣接する2つのサブピクセルの座
標を[i,j],[i+1,j]とすると、これらのサブピクセルに
おける赤色成分を含む色差Cr[i,j],Cr[i,j]を、 Cr[i,j]=R[i,j]-G[i,j] ・・・式49 Cr[i+1,j]=R[i+1,j]-G[i+1,j] ・・・式50 によって算出する。
【0134】次に、補間処理部17は、補間対象サブピ
クセルに対し最も近接するサブピクセルで算出された色
差を用いて、補間対象サブピクセルの色差を線形補間す
る(図3S11)。例えば、2つの補間対象サブピクセ
ルの座標を[m,n],[m+1,n]とし、これらの2つの補間対
象サブピクセルに赤色成分の色情報が欠落していると仮
定すると、補間処理部17は、座標[m,n],[m+1,n]の垂
直方向に位置するサブピクセルで赤色成分を含む色差が
算出されている場合(図7(1)に対応する)には、赤
色成分を含む色差Cr[m,n],Cr[m+1,n]を、 Cr[m,n]=(Cr[m,n-1]+Cr[m,n+1])/2 ・・・式51 Cr[m+1,n]=(Cr[m+1,n-1]+Cr[m+1,n+1])/2 ・・・式52 によって線形補間する。
【0135】また、補間処理部17は、座標[m,n],[m+
1,n]の水平方向に位置するサブピクセルで赤色成分を含
む色差が算出されている場合(図7(2)に対応する)
には、赤色成分を含む色差Cr[m,n],Cr[m+1,n]を、 Cr[m,n]=(2・Cr[m-1,n]+Cr[m+2,n])/3 ・・・式53 Cr[m+1,n]=(Cr[m-1,n]+2・Cr[m+2,n])/3 ・・・式54 によって線形補間する。
【0136】さらに、補間処理部17は、座標[m,n],[m
+1,n]の斜め方向に位置するサブピクセルで赤色成分を
含む色差が算出されている場合(図7(3)に対応す
る)には、赤色成分を含む色差Cr[m,n],Cr[m+1,n]を、 によって線形補間する。
【0137】次に、補間処理部17は、補間対象サブピ
クセル毎に、緑色成分の色情報(緑色の補間値であって
も良い)によって色差を補間値に変換する(図3S1
2)。すなわち、補間処理部17は、上述した任意の座
標[m,n],[m+1,n]に位置するサブピクセルの赤の補間値R
[m,n],R[m+1,n]については、 R[m,n]=Cr[m,n]+G[m,n] ・・・式57 R[m+1,n]=Cr[m+1,n]+G[m+1,n] ・・・式58 によって算出する。
【0138】ところで、《RB補間処理1》では、孤立
点(周辺画素との類似性の弱い空間周波数の高い画像部
分)の周辺に偽色が残るという問題が生じるため、《R
B補間処理1》を行った後には、画像データをLab表
色系に変換して得られる色相a,b面に対して個別にme
dianフィルタを掛けるという事後処理を行うことがあ
る。
【0139】また、このようにmedianフィルタを掛ける
場合、ベイア配列上の3×3(=9点)のフィルタサイ
ズでは、ほとんど有効に作用しないため、フィルタサイ
ズをベイア配列上の5×5(=25点)の広域に設定す
る必要がある。すなわち、《RB補間処理1》によって
孤立点の周辺の偽色を取り除いた赤や青の補間値を得る
には、フィルタサイズが広域に設定されたmedian処理を
別途行う必要があるため、非常に重い処理が課せられる
ことになる。また、median処理におけるフィルタサイズ
を大きくすることは、彩色部分の細かい構造(以下、
「色構造」と称する)を破壊する危険性を高めることに
繋がる。
【0140】そこで、以下では、《RB補間処理2》と
して、孤立点の周辺に偽色を残すことなく、赤や青の補
間値を高速かつ高精度で算出できるRB補間処理を提示
する。なお、《RB補間処理2》は、請求項53ないし
請求項58に対応する。 《RB補間処理2》まず、《RB補間処理2》におい
て、補間処理部17は、《RB補間処理1》と同様に、
補間対象サブピクセルに欠落する色成分が存在するサブ
ピクセル毎に色差を算出する(図3S20)。
【0141】なお、このような処理によって、赤色成分
を含む色差が算出された状態では、赤色成分を含む色差
は、赤色成分の色情報が欠落して青色成分の色情報が存
在する2つのサブピクセルを斜め4方向から囲むように
配置されることになる。補間処理部17は、色差が算出
されたサブピクセルによって斜め4方向が囲まれる補間
対象サブピクセル毎に、斜め方向に位置するサブピクセ
ルにおける色差の中央値で補間対象サブピクセルの色差
を補間する(図3S21)。
【0142】例えば、図8(1)に示すように、赤色成
分を含む色差Crが算出されたサブピクセルによって、斜
め4方向が囲まれる任意の2つのサブピクセルの座標を
[m,n],[m+1,n]とすると、補間処理部17は、これら2
つサブピクセルにおける赤色を含む色差Cr[m,n],Cr[m+
1,n]を、 Cr[m,n]=median{Cr[m-1,n-1],Cr[m-1,n+1], Cr[m+2,n-1],Cr[m+2,n+1]} ・・・式59 Cr[m+1,n]=median{Cr[m-1,n-1],Cr[m-1,n+1], Cr[m+2,n-1],Cr[m+2,n+1]} ・・・式60 によって算出する。ただし、median{ }は、複数の要
素のmedian値を算出する関数を示し、要素の数が偶数で
ある場合、真ん中2つの要素の平均値をとるものとす
る。
【0143】なお、以上説明したようにして赤色成分を
含む色差が算出された状態では、赤色成分を含む色差
は、赤色成分および青色成分の色情報が欠落する2つの
サブピクセルを上下左右4方向から囲むように配置され
ることになる。補間処理部17は、色差が算出されたサ
ブピクセルによって上下左右4方向が囲まれる補間対象
サブピクセル毎に、上下左右方向に位置するサブピクセ
ルにおける色差の中央値で補間対象サブピクセルの色差
を補間する(図3S22)。
【0144】例えば、図8(2)に示すように、赤色成
分を含む色差Crが算出されたサブピクセルによって、上
下左右4方向が囲まれる任意の2つのサブピクセルの座
標を[m,n],[m+1,n]とすると、補間処理部17は、これ
ら2つサブピクセルにおける赤色を含む色差Cr[m,n],Cr
[m+1,n]を、 Cr[m,n]=median{Cr[m-1,n],Cr[m+2,n], Cr[m,n-1],Cr[m,n+1]} ・・・式61 Cr[m+1,n]=median{Cr[m-1,n],Cr[m+2,n], Cr[m+1,n-1],Cr[m+1,n+1]} ・・・式62 によって算出する。
【0145】次に、補間処理部17は、《RB補間処理
1》と同様に、補間対象サブピクセル毎に、緑色成分の
色情報によって色差を補間値に変換する(図3S2
3)。以上説明したように、《RB補間処理2》では、
median処理は、色相を表す色差に対してのみ行われ、輝
度成分に対しては行われない。また、RB補間処理にお
いて、図9(1)の○印が付与された2つのサブピクセ
ルに赤の補間値を補う場合、ベイア配列上の3×5の範
囲に位置する色差Crを用いて×印が付与されたサブピク
セルにおける赤色成分を含む色差が算出されるので、○
印が付与された2つのサブピクセルにおける赤色成分を
含む色差は、ベイア配列上の3×5の範囲に位置する色
差Crに重み付けをしてmedian処理を行った結果に近い値
を示す。また、図9(2)の△印が付与された2つのサ
ブピクセルに赤の補間値を補う場合、ベイア配列上の5
×3の範囲に位置する色差Crを用いて×印が付与された
サブピクセルにおける赤色成分を含む色差が算出される
ので、△印が付与された2つのサブピクセルにおける赤
色成分を含む色差は、ベイア配列上の5×3の範囲に位
置する色差Crに重み付けをしてmedian処理を行った結果
に近い値を示す。
【0146】すなわち、《RB補間処理2》では、フィ
ルタサイズを小さく抑えつつ、実質的には広域なmedian
処理と同等の効果が得られるため、色構造を破壊するこ
となく、孤立点の周辺における偽色の発生を低減するこ
とができる。また、《RB補間処理2》では、補間処理
を行いながらmedian処理を行うため、《RB補間処理
1》を行った後にmedian処理を行う場合と比べて処理効
率が良く、かつ、図3S21と図3S22との各々のme
dian処理において、4点の色差のみを用いるため、非常
に高速なmedian処理が可能である。
【0147】したがって、《RB補間処理2》では、色
構造を破壊することなく、孤立点の周辺における偽色の
発生を低減しつつ、補間値を高速に算出することができ
る。ところで、上述した第1の実施形態におけるG補間
処理では、色差が一定でない色境界部分において、偽色
が発生し易い。また、撮影光学系12に倍率色収差が存
在する場合、赤色成分および青色成分は、図10に示す
ように、緑色成分の結像位置から、それぞれ少しずつず
れた位置に結像する(以下、このような現象を「色ズ
レ」と称する。)。そのため、第1の実施形態では、こ
のような色ズレ等によって色差が適切に算出できず偽色
が発生する可能性がある。特に、《色差補間》を適用し
たG補間処理では、後述する倍率色収差による過補正が
原因で偽色が発生するおそれがある。
【0148】図11は、倍率収差による過補正を説明す
る図である。図11では、撮影光学系12に倍率色収差
が存在しない状態で、各サブピクセルの色情報が図11
(1)の●印のように与えられている場合(補間処理の
対象となる画像データの類似性が水平方向に強く、緑色
成分の色情報が一定で、赤色成分や青色成分の色情報が
補間対象サブピクセル(Z5、Z6が存在するサブピク
セル)の近傍でなだらかに変化する場合)、式47や式48
の第2項が0となるため、G4とG7とを平均化した値
(式47や式48の第1項に相当する)は補正されることな
くG5やG6(緑の補間値)となる。
【0149】しかし、Z1、Z2、Z5、Z6、Z9、
Z10が赤色成分の色情報であり、撮影光学系12の倍
率色収差によって、これらの赤色成分の色情報が右方向
に2サブピクセル分ずつずれた場合、各サブピクセルの
色情報は、図11(2)のように変化することになる。
そのため、このような場合、式47や式48の第2項が0と
ならず、G4とG7とを平均化した値が過剰に補正(以
下、「過補正」と称する)され、本来、G4やG7と同
程度の値となるべきG5やG6は、G4やG7よりも大
きな値となる。
【0150】なお、Z1、Z2、Z5、Z6、Z9、Z
10が青色成分の色情報であり、撮影光学系12の倍率
色収差によって、これらの青色成分の色情報が左方向に
2サブピクセル分ずつずれた場合、本来、G4やG7と
同程度の値となるべきG5やG6は、G4やG7よりも
小さい値となる。そこで、第2の実施形態では、このよ
うな過補正等による偽色の発生を抑制できる補間処理を
提示する。
【0151】《第2の実施形態》以下、第2の実施形態
の動作を説明する。なお、第2の実施形態におけるRB
補間処理は、第1の実施形態と同様にして行えるため、
ここでは、説明を省略する。図12および図13は、第
2の実施形態における補間処理部17の動作フローチャ
ートであり、G補間処理における補間処理部17の動作
を示す。
【0152】以下、第2の実施形態におけるG補間処理
について説明するが、第1の実施形態と同じ動作につい
ては、詳細な説明を省略する。まず、補間処理部17
は、第1の実施形態と同様に、縦方向の主要類似度Cv[i
p,j]と、横方向の主要類似度Ch[ip,j]とを算出して(図
12S1)、縦横主要類似性を比較し(図12S2)、
指標HV[ip,j]に値を設定する(図12S3〜S5)。
【0153】次に、補間処理部17は、ベイア配列上の
補間対象画素における斜め45度方向の主要類似度C45
[ip,j]および斜め135度方向の主要類似度C135[ip,j]を
算出する(図12S6)。ここで、斜め45度方向の類似
度C45[ip,j]および斜め135度方向の類似度C135[i p,j]を
算出する処理の詳細を説明する。
【0154】まず、補間処理部17は、以下の式63〜式
70によって定義される斜め45度方向および斜め135度方
向に対する複数種類の主要類似度成分を算出する。 斜め45度方向のGG間主要類似度成分: C45_1[ip,j]=(|G[ip,j-1]-G[ip-1,j]|+|G[ip+1,j]-G[ip,j+1]|)/2 ・・・式63 斜め135度方向のGG間主要類似度成分: C135_1[ip,j]=(|G[ip,j-1]-G[ip+1,j]|+|G[ip-1,j]-G[ip,j+1]|)/2 ・・・式64 斜め45度方向のBB(RR)間主要類似度成分: C45_2[ip,j]=|Z[ip+1,j-1]-Z[ip-1,j+1]| ・・・式65 斜め135度方向のBB(RR)間主要類似度成分: C135_2[ip,j]=|Z[ip-1,j-1]-Z[ip+1,j+1]| ・・・式66 斜め45度方向のRR(BB)間主要類似度成分: C45_3[ip,j]=(|Z[ip+2,j-2]-Z[ip,j]|+|Z[ip-2,j+2]-Z[ip,j]|)/2 ・・・式67 斜め135度方向のRR(BB)間主要類似度成分: C135_3[ip,j]=(|Z[ip-2,j-2]-Z[ip,j]|+|Z[ip+2,j+2]-Z[ip,j]|)/2 ・・・式68 斜め45度方向のBR(RB)間主要類似度成分: C45_4[ip,j]=(|Z[ip+1,j-1]-Z[ip,j]|+|Z[ip-1,j+1]-Z[ip,j]|)/2 ・・・式69 斜め135度方向のBR(RB)間主要類似度成分: C135_4[ip,j]=(|Z[ip-1,j-1]-Z[ip,j]|+|Z[ip+1,j+1]-Z[ip,j]|)/2 ・・・式70 なお、上述した各々の主要類似度成分を構成する類似度
の要素は、差分の絶対値を用いて算出しているが、絶対
値の2乗やべき乗等によって算出しても良い。
【0155】次に、補間処理部17は、以下の式71およ
び式72に示すようにして、加重係数b1,b2,b3,b4によっ
て、複数種類の主要類似度成分を各々の方向毎に加重加
算する。 C45_0[ip,j]=(b1・C45_1[ip,j]+b2・C45_2[ip,j]+b3・C45_3[ip,j] +b4・C45_4[ip,j])/(b1+b2+b3+b4) ・・・式71 C135_0[ip,j]=(b1・C135_1[ip,j]+b2・C135_2[ip,j]+b3・C135_3[ip,j] +b4・C135_4[ip,j])/(b1+b2+b3+b4) ・・・式72 なお、式71および式72において、加重係数b1,b2,b3,b4
の比率としては、例えば、「b1:b2:b3:b4=2:1:1:2」な
どが考えられる。
【0156】このようにして算出されるC45_0[ip,j]お
よびC135_0[ip,j]は、そのまま、補間対象画素の斜め45
度方向の主要類似度C45[ip,j]および斜め135度方向の主
要類似度C135[ip,j]とすることができるが、ここでは、
周辺加算によって、これらの類似度を算出する例を示
す。すなわち、補間処理部17は、補間対象画素と周辺
画素とにおける主要類似度成分の方向別の加重加算の結
果(C45_0[ip,j]、C45_0[ip-1,j-1]、C45_0[ip-1,j+
1]、C45_0[ip+1,j-1]、C45_0[ip+1,j+1]など)を、以下
の《周辺加算方法1》または《周辺加算方法2》のよう
に加重加算して、補間対象画素の斜め45度方向の主要類
似度C45[ip,j]および斜め135度方向の主要類似度C135[i
p,j]を算出する(図4に示すように補間対象画素と周辺
画素とにおける類似度成分を加重加算することに相当す
る)。
【0157】 《周辺加算方法1》 C45[ip,j]=(4・C45_0[ip,j]+C45_0[ip-1,j-1]+C45_0[ip+1,j-1] +C45_0[ip-1,j+1]+C45_0[ip+1,j+1])/8 ・・・式73 C135[ip,j]=(4・C135_0[ip,j]+C135_0[ip-1,j-1]+C135_0[ip+1,j-1] +C135_0[ip-1,j+1]+C135_0[ip+1,j+1])/8 ・・・式74 《周辺加算方法2》 C45[ip,j]=(4・C45_0[ip,j]+2・(C45_0[ip-1,j-1]+C45_0[ip+1,j-1] +C45_0[ip-1,j+1]+C45_0[ip+1,j+1])+C45_0[ip,j-2] +C45_0[ip,j+2]+C45_0[ip-2,j]+C45_0[ip+2,j])/16 ・・・式75 C135[ip,j]=(4・C135_0[ip,j]+2・(C135_0[ip-1,j-1]+C135_0[ip+1,j-1] +C135_0[ip-1,j+1]+C135_0[ip+1,j+1])+C135_0[ip,j-2] +C135_0[ip,j+2]+C135_0[ip-2,j]+C135_0[ip+2,j])/16 ・・・式76 なお、このようにして算出される斜め45度方向の主要類
似度C45[ip,j]および斜め135度方向の主要類似度C135[i
p,j]において、複数種類の主要類似度成分や周辺画素と
の加重加算は、上述した縦方向の主要類似度Cv[ip,j]お
よび横方向の主要類似度Ch[ip,j]と同様の役割を果た
す。また、第2の実施形態において、斜め45度方向の主
要類似度C45[ip,j]および斜め135度方向の主要類似度C1
35[ip,j]は、値が小さい程、類似性が強いことを示す。
【0158】補間処理部17は、斜め45度方向の主要類
似度C45[ip,j]および斜め135度方向の主要類似度C135[i
p,j]を算出すると、斜め45度方向の主要類似度C45[ip,
j]および斜め135度方向の主要類似度C135[ip,j]に基づ
き、補間対象画素の斜め45度方向および斜め135度方向
に対する類似性(以下、「斜め主要類似性」と称す
る。)を判定する(図12S7)。そして、このような
判定結果として、斜め方向の類似性を示す指標DN[ip,j]
に以下のような値を設定する。
【0159】例えば、補間処理部17は、任意の閾値Th
2について、|C45[ip,j]-C135[ip,j]|>Th2 かつ C45
[ip,j]<C135[ip,j]が成り立つ場合、斜め135度方向よ
りも斜め45度方向の主要類似性が強いと判断して指標DN
[ip,j]に1を設定し(図12S8)、|C45[ip,j]-C135
[ip,j]|>Th2 かつ C45[ip,j]>C135[ip,j]が成り立
つ場合、斜め45度方向よりも斜め135度方向の主要類似
性が強いと判断して指標DN[ip,j]に−1を設定し(図1
2S9)、|C45[ip,j]-C135[ip,j]|≦Th2が成り立つ場
合、斜め方向間で主要類似性に区別がつかないと判断し
て指標DN[i p,j]に0を設定する(図12S10)。
【0160】なお、閾値Th2は、第1の実施形態におけ
る縦横主要類似性の比較に用いた閾値Th1と同様に、ノ
イズの影響によって一方の類似性が強いと誤判定される
ことを避ける役割を果たす。次に、補間処理部17は、
以上説明したような縦横主要類似性および斜め主要類似
性の判定において、主要類似性が強い方向が不明であっ
たか否かを判定し(図12S11)、主要類似性が強い
方向が不明であった場合には、第1の実施形態と同様
に、縦方向の微細部類似度Cvs[ip,j]と横方向の微細部
類似度Chs[ip,j]とを算出する(図12S12)。
【0161】なお、第2の実施形態において、主要類似
性が強い方向が不明である場合とは、指標HV[ip,j]に0
が設定され、かつ、指標DN[ip,j]に0が設定された場合
(縦横間で主要類似性に区別がつかず、斜めの主要類似
性に区別がつかない場合)に相当する。補間処理部17
は、縦方向の微細部類似度Cvs[ip,j]および横方向の微
細部類似度Chs[ip,j]を算出すると、第1の実施形態と
同様に、微細部類似性の強さを判定し(図12S1
3)、横方向よりも縦方向の微細部類似性が強いと判定
された場合、指標HV[ip,j]の値を1に置き換える(図1
2S14)。
【0162】次に、補間処理部17は、縦横方向の類似
性を示す指標HV[ip,j]と斜め方向の類似性を示す指標DN
[ip,j]とが如何なる値であるかを判定して(図12S1
5)、補間対象画素の類似性の強さを、以下のcase1〜c
ase9の何れかに分類する。 case1:(HV[ip,j],DN[ip,j])=(1,1):縦および斜め45度方
向の類似性が強い。 case2:(HV[ip,j],DN[ip,j])=(1,0):縦方向の類似性が強
い。
【0163】case3:(HV[ip,j],DN[ip,j])=(1,-1):縦お
よび斜め135度方向の類似性が強い。 case4:(HV[ip,j],DN[ip,j])=(0,1):斜め45度方向の類似
性が強い。 case5:(HV[ip,j],DN[ip,j])=(0,0):全ての方向の類似性
が強い、または、全ての方向の類似性が弱い。 case6:(HV[ip,j],DN[ip,j])=(0,-1):斜め135度方向の類
似性が強い。
【0164】case7:(HV[ip,j],DN[ip,j])=(-1,1):横お
よび斜め45度方向の類似性が強い。 case8:(HV[ip,j],DN[ip,j])=(-1,0):横方向の類似性が
強い。 case9:(HV[ip,j],DN[ip,j])=(-1,-1):横および斜め135
度方向の類似性が強い。 図14は、(HV[ip,j],DN[ip,j])の値に対応する類似性
の強い方向を示す図である。
【0165】ところで、図14では、「case5:(HV[ip,
j],DN[ip,j])=(0,0)」に対応する表示がされていない
が、case5のように、全ての方向の類似性が強い、また
は、全ての方向の類似性が弱い場合とは、補間対象画素
が平坦部に属している、または、孤立点(周辺画素との
類似性の弱い空間周波数の高い画像部分)であることに
相当する。
【0166】次に、補間処理部17は、上述した判定結
果に応じて、以下のようにして緑の補間値G[i,j],G[i+
1,j]を算出する。 case1のとき:G[i,j]=Gv45L G[i+1,j]=Gv45R:図13S16 case2のとき:G[i,j]=GvL G[i+1,j]=GvR:図13S17 case3のとき:G[i,j]=Gv135L G[i+1,j]=Gv135R:図13S18 case4のとき:G[i,j]=(Gv45L+Gh45L)/2 G[i+1,j]=(Gv45R+Gh45R)/2:図13S19 case5のとき:G[i,j]=(GvL+GhL)/2 G[i+1,j]=(GvR+GhR)/2:図13S20 case6のとき:G[i,j]=(Gv135L+Gh135L)/2 G[i+1,j]=(Gv135R+Gh135R)/2:図13S21 case7のとき:G[i,j]=Gh45L G[i+1,j]=Gh45R:図13S22 case8のとき:G[i,j]=GhL G[i+1,j]=GhR:図13S23 case9のとき:G[i,j]=Gh135L G[i+1,j]=Gh135R:図13S24 ただし、 GvL=(G[i,j-1]+G[i,j+1])/2 +(2・Z[i,j]-Z[i,j-2]-Z[i,j+2])/8 +(2・(2・G[i-1,j]-G[i-1,j-2]-G[i-1,j+2]) +2・G[i+2,j]-G[i+2,j-2]-G[i+2,j+2])/24 ・・・式77 Gv45L=(G[i,j-1]+G[i,j+1])/2 +(2・Z[i,j]-Z[i,j-2]-Z[i,j+2])/8 +(2・(2・Z[i-1,j+1]-Z[i-1,j-1]-Z[i-1,j+3]) +2・Z[i+2,j-1]-Z[i+2,j-3]-Z[i+2,j+1])/24 ・・・式78 Gv135L=(G[i,j-1]+G[i,j+1])/2 +(2・Z[i,j]-Z[i,j-2]-Z[i,j+2])/8 +(2・(2・Z[i-1,j-1]-Z[i-1,j-3]-Z[i-1,j+1]) +2・Z[i+2,j+1]-Z[i+2,j-1]-Z[i+2,j+3])/24 ・・・式79 GhL=(2・G[i-1,j]+G[i+2,j])/3 +(5・Z[i,j]-2・Z[i-3,j]-2・Z[i+1,j]-Z[i+4,j])/18 +(5・G[i,j-1]-2・G[i-3,j-1]-2・G[i+1,j-1]-G[i+4,j-1] +5・G[i,j+1]-2・G[i-3,j+1]-2・G[i+1,j+1]-G[i+4,j+1])/36 ・・・式80 Gh45L=(2・G[i-1,j]+G[i+2,j])/3 +(5・Z[i,j]-2・Z[i-3,j]-2・Z[i+1,j]-Z[i+4,j])/18 +(5・Z[i+2,j-1]-2・Z[i-1,j-1]-2・Z[i+3,j-1]-Z[i+6,j-1] +5・Z[i-2,j+1]-2・Z[i-1,j+1]-2・Z[i-5,j+1]-Z[i+2,j+1])/36 ・・・式81 Gh135L=(2・G[i-1,j]+G[i+2,j])/3 +(5・Z[i,j]-2・Z[i-3,j]-2・Z[i+1,j]-Z[i+4,j])/18 +(5・Z[i-2,j-1]-2・Z[i-5,j-1]-2・Z[i-1,j-1]-Z[i+2,j-1] +5・Z[i+2,j+1]-2・Z[i-1,j+1]-2・Z[i+3,j+1]-Z[i+6,j+1])/36 ・・・式82 GvR=(G[i+1,j-1]+G[i+1,j+1])/2 +(2・Z[i+1,j]-Z[i+1,j-2]-Z[i+1,j+2])/8 +(2・G[i-1,j]-G[i-1,j-2]-G[i-1,j+2] +2・(2・G[i+2,j]-G[i+2,j-2]-G[i+2,j+2]))/24 ・・・式83 Gv45R=(G[i+1,j-1]+G[i+1,j+1])/2 +(2・Z[i+1,j]-Z[i+1,j-2]-Z[i+1,j+2])/8 +(2・Z[i-1,j+1]-Z[i-1,j-1]-Z[i-1,j+3] +2・(2・Z[i+2,j-1]-Z[i+2,j-3]-Z[i+2,j+1]))/24 ・・・式84 Gv135R=(G[i+1,j-1]+G[i+1,j+1])/2 +(2・Z[i+1,j]-Z[i+1,j-2]-Z[i+1,j+2])/8 +(2・Z[i-1,j-1]-Z[i-1,j-3]-Z[i-1,j+1] +2・(2・Z[i+2,j+1]-Z[i+2,j-1]-Z[i+2,j+3]))/24 ・・・式85 GhR=(G[i-1,j]+2・G[i+2,j])/3 +(5・Z[i+1,j]-2・Z[i+4,j]-2・Z[i,j]-Z[i-3,j])/18 +(5・G[i+1,j-1]-2・G[i+4,j-1]-2・G[i,j-1]-G[i-3,j-1] +5・G[i+1,j+1]-2・G[i+4,j+1]-2・G[i,j+1]-G[i-3,j+1])/36 ・・・式86 Gh45R=(G[i-1,j]+2・G[i+2,j])/3 +(5・Z[i+1,j]-2・Z[i+4,j]-2・Z[i,j]-Z[i-3,j])/18 +(5・Z[i+3,j-1]-2・Z[i+6,j-1]-2・Z[i+2,j-1]-Z[i-1,j-1] +5・Z[i-1,j+1]-2・Z[i+2,j+1]-2・Z[i-2,j+1]-Z[i-5,j+1])/36 ・・・式87 Gh135R=(G[i-1,j]+2・G[i+2,j])/3 +(5・Z[i+1,j]-2・Z[i+4,j]-2・Z[i,j]-Z[i-3,j])/18 +(5・Z[i-1,j-1]-2・Z[i+2,j-1]-2・Z[i-2,j-1]-Z[i-5,j-1] +5・Z[i+3,j+1]-2・Z[i+6,j+1]-2・Z[i+2,j+1]-Z[i-1,j+1])/36 ・・・式88 である。
【0167】図15〜図17は、緑の補間値G[i,j],G[i
+1,j]を算出する際に用いる色情報の位置を示す図であ
る。ところで、式77〜式88において、第1項は「緑色成
分の局所的な平均情報」であり、第2項は「補間対象サ
ブピクセルと同一の色成分による局所的な変曲情報」で
あり、第3項は「補間対象サブピクセルとは異なる色成
分による局所的な変曲情報」である。
【0168】ここで、Gv45L,Gv45Rの「補間対象画素と
同一の色成分による局所的な変曲情報」は、縦方向に方
向性を有する局所的な変曲情報であり、「補間対象画素
と異なる色成分による局所的な変曲情報」は、縦方向お
よび斜め45度方向に方向性を有する局所的な変曲情報で
あり、Gv135L,Gv135Rの「補間対象画素と同一の色成分
による局所的な変曲情報」は、縦方向に方向性を有する
局所的な変曲情報であり、「補間対象画素と異なる色成
分による局所的な変曲情報」は、縦方向および斜め135
度方向に方向性を有する局所的な変曲情報であり、Gh45
L,Gh45Rの「補間対象画素と同一の色成分による局所的
な変曲情報」は、横方向に方向性を有する局所的な変曲
情報であり、「補間対象画素と異なる色成分による局所
的な変曲情報」は、横方向および斜め45度方向に方向性
を有する局所的な変曲情報であり、Gh135L,Gh135Rの
「補間対象画素と同一の色成分による局所的な変曲情
報」は、横方向に方向性を有する局所的な変曲情報であ
り、「補間対象画素と異なる色成分による局所的な変曲
情報」は、横方向および斜め135度方向に方向性を有す
る局所的な変曲情報である。
【0169】また、GvL,GvRの「補間対象画素と同一の
色成分による局所的な変曲情報」と「補間対象画素と異
なる色成分による局所的な変曲情報」とは、共に縦方向
に方向性を有する局所的な変曲情報であり、GhL,GhRの
「補間対象画素と同一の色成分による局所的な変曲情
報」と「補間対象画素と異なる色成分による局所的な変
曲情報」とは、共に横方向に方向性を有する局所的な変
曲情報である。
【0170】以上説明したように、補間処理部17は、
複数の色成分の変曲情報を用いて補間値を算出するの
で、第2の実施形態では、撮影光学系12に倍率色収差
が存在する場合であっても、平均情報を適切に補正する
ことが可能であり、偽色の発生を抑制することができ
る。その様子を図18に示す。また、第2の実施形態で
は、複数の色成分の変曲情報が互いに相殺し合うので、
色差が一定でない色境界部分における偽色も抑制でき
る。
【0171】すなわち、第2の実施形態のG補間処理で
は、第1の実施形態のG補間処理によって発生する可能
性が高かった偽色を抑制することができる。ところで、
複数の色成分の変曲情報は、如何なる方向に位置する色
情報を採用するかで、値が変化し易い。そのため、複数
の色成分の変曲情報を用いて補間値を算出する際には、
補間対象画素における類似性の強い方向を正確に判定
し、その方向に位置する色情報を採用した変曲情報を用
いる必要がある。第2の実施形態では、縦方向や横方向
の類似度成分の他に斜め方向の類似度成分を用いること
によって、補間対象画素における類似性の強弱の判定の
精度を向上させている。
【0172】《第3の実施形態》以下、第3の実施形態
の動作を説明する。なお、第3の実施形態におけるRB
補間処理は、第1の実施形態と同様にして行えるため、
ここでは、説明を省略する。図19〜図21は、第3の
実施形態における補間処理部17の動作フローチャート
であり、G補間処理における補間処理部17の動作を示
す。
【0173】なお、第3の実施形態と第1の実施形態と
のG補間処理の相違点は、縦横方向の類似性を判定する
処理や指標HV[ip,j]を設定する処理が異なる点にあり、
第3の実施形態は、第1の実施形態の図2S1〜S9の
処理に代えて、図19S1〜S4、図20、図21の処
理を行うことに相当する。また、第3の実施形態では、
指標HV[ip,j]を設定する過程において、補間対象画素[i
p,j]の縦方向および横方向に対する主要類似度と微細部
類似度とが、それぞれ異色間類似度と同色間類似度とに
分けて算出される。そこで、ここでは、後述するG補間
処理の説明を簡単にするため、補間処理部17によって
行われる各々の類似度を算出する処理を説明する。
【0174】まず、縦方向および横方向に対する主要類
似度の異色間類似度(以下、「主要異色間類似度」と称
する。)と同色間類似度(以下、「主要同色間類似度」
と称する。)とを算出する処理を説明する。補間処理部
17は、第1の実施形態の式10〜式19によって定義され
る縦方向および横方向に対する複数種類の主要類似度成
分(Cv1[ip,j],Ch1[ip,j],Cv2[ip,j],Ch2[ip,j],Cv3
[ip,j],Ch3[ip,j],Cv4[ip,j],Ch4[ip,j],Cv5[ip,j],Ch5
[ip,j])を算出する。
【0175】次に、補間処理部17は、以下の式89およ
び式90に示すようにして、加重係数a1,a2,a3によって、
複数種類の同色間類似度成分を方向別に加重加算すると
共に、式91および式92に示すようにして、加重係数a4,a
5によって、複数種類の異色間類似度成分についても方
向別に加重加算する。 CvD0[ip,j]=(a1・Cv1[ip,j]+a2・Cv2[ip,j]+a3・Cv3[ip,j]) /(a1+a2+a3) ・・・式89 ChD0[ip,j]=(a1・Ch1[ip,j]+a2・Ch2[ip,j]+a3・Ch3[ip,j]) /(a1+a2+a3) ・・・式90 CvN0[ip,j]=(a4・Cv4[ip,j]+a5・Cv5[ip,j])/(a4+a5) ・・・式91 ChN0[ip,j]=(a4・Ch4[ip,j]+a5・Ch5[ip,j])/(a4+a5) ・・・式92 このようにして算出されるCvD0[ip,j]、ChD0[ip,j]、Cv
N0[ip,j]、ChN0[ip,j]は、そのまま、補間対象画素にお
ける縦方向の主要同色間類似度CvD[ip,j]、横方向の主
要同色間類似度ChD[ip,j]、縦方向の主要異色間類似度C
vN[ip,j]、横方向の主要異色間類似度ChN[ip,j]とする
ことができるが、ここでは、周辺加算によって、これら
の類似度を算出する例を示す。
【0176】すなわち、補間処理部17は、補間対象画
素と周辺画素とにおける各々の類似度成分の加重加算に
よって得られる値(CvD0[ip,j]、CvD0[ip-1,j-1]、CvD0
[ip-1,j+1]、CvD0[ip+1,j-1]、CvD0[ip+1,j+1]など)
を、類似性の連続性を考慮し、以下の《周辺加算方法
1》または《周辺加算方法2》のように加重加算して、
補間対象画素における縦方向の主要同色間類似度CvD
[ip,j]、横方向の主要同色間類似度ChD[ip,j]、縦方向
の主要異色間類似度CvN[ip,j]、横方向の主要異色間類
似度ChN[ip,j]を算出する(図4に示すように補間対象
画素と周辺画素とにおける類似度成分を加重加算するこ
とに相当する)。
【0177】 《周辺加算方法1》 CvD[ip,j]=(4・CvD0[ip,j]+CvD0[ip-1,j-1]+CvD0[ip-1,j+1] +CvD0[ip+1,j-1]+CvD0[ip+1,j+1])/8 ・・・式93 ChD[ip,j]=(4・ChD0[ip,j]+ChD0[ip-1,j-1]+ChD0[ip-1,j+1] +ChD0[ip+1,j-1]+ChD0[ip+1,j+1])/8 ・・・式94 CvN[ip,j]=(4・CvN0[ip,j]+CvN0[ip-1,j-1]+CvN0[ip-1,j+1] +CvN0[ip+1,j-1]+CvN0[ip+1,j+1])/8 ・・・式95 ChN[ip,j]=(4・ChN0[ip,j]+ChN0[ip-1,j-1]+ChN0[ip-1,j+1] +ChN0[ip+1,j-1]+ChN0[ip+1,j+1])/8 ・・・式96 《周辺加算方法2》 CvD[ip,j]=(4・CvD0[ip,j] +2・(CvD0[ip-1,j-1]+CvD0[ip+1,j-1]+CvD0[ip-1,j+1]+CvD0[ip+1,j+1]) +CvD0[ip,j-2]+CvD0[ip,j+2]+CvD0[ip-2,j]+CvD0[ip+2,j])/16 ・・・式97 ChD[ip,j]=(4・ChD0[ip,j] +2・(ChD0[ip-1,j-1]+ChD0[ip+1,j-1]+ChD0[ip-1,j+1]+ChD0[ip+1,j+1]) +ChD0[ip,j-2]+ChD0[ip,j+2]+ChD0[ip-2,j]+ChD0[ip+2,j])/16 ・・・式98 CvN[ip,j]=(4・CvN0[ip,j] +2・(CvN0[ip-1,j-1]+CvN0[ip+1,j-1]+CvN0[ip-1,j+1]+CvN0[ip+1,j+1]) +CvN0[ip,j-2]+CvN0[ip,j+2]+CvN0[ip-2,j]+CvN0[ip+2,j])/16 ・・・式99 ChN[ip,j]=(4・ChN0[ip,j] +2・(ChN0[ip-1,j-1]+ChN0[ip+1,j-1]+ChN0[ip-1,j+1]+ChN0[ip+1,j+1]) +ChN0[ip,j-2]+ChN0[ip,j+2]+ChN0[ip-2,j]+ChN0[ip+2,j])/16 ・・・式100 次に、縦方向および横方向に対する微細部類似度の異色
間類似度(以下、「微細部異色間類似度」と称する。)
と同色間類似度(以下、「微細部同色間類似度」と称す
る。)とを算出する処理を説明する。
【0178】補間処理部17は、第1の実施形態の式29
〜式34によって定義される縦方向および横方向に対する
複数種類の微細部類似度成分(Cvs1[ip,j],Chs1[ip,j],
Cvs2[ip,j],Chs2[ip,j],Cvs3[ip,j],Chs3[ip,j])を算
出する。次に、補間処理部17は、以下の式101および
式102に示すようにして、加重係数s1,s2によって、複数
種類の同色間類似度成分を方向別に加重加算すると共
に、式103および式104に示すようにして、異色間類似度
成分をCvsN0[ip,j]やChsNO[ip,j]に代入する。また、縦
方向の類似度成分については、以下の式101および式103
によって、サブピクセル間の距離による規格化も行う。
【0179】 CvsD0[ip,j]=(s1・Cvs1[ip,j]/4+s2・Cvs2[ip,j]/4)/(s1+s2) ・・・式101 ChsD0[ip,j]=(s1・Chs1[ip,j]+s2・Chs2[ip,j])/(s1+s2) ・・・式102 CvsN0[ip,j]=Cvs3[ip,j]/2 ・・・式103 ChsN0[ip,j]=Chs3[ip,j] ・・・式104 このようにして算出されるCvsD0[ip,j]、ChsD0[ip,j]、
CvsN0[ip,j]、ChsN0[i p,j]は、そのまま、補間対象画素
における縦方向の微細部同色間類似度CvsD[ip,j]、横方
向の微細部同色間類似度ChsD[ip,j]、縦方向の微細部異
色間類似度CvsN[ip,j]、横方向の微細部異色間類似度Ch
sN[ip,j]とすることができるが、ここでは、周辺加算に
よって、これらの類似度を算出する例を示す。
【0180】すなわち、補間処理部17は、補間対象画
素と周辺画素とにおける各々の類似度成分の加重加算等
によって得られる値(CvsD0[ip,j]、CvsD0[ip-1,j-1]、
CvsD0[ip-1,j+1]、CvsD0[ip+1,j-1]、CvsD0[ip+1,j+1]
など)を、類似性の連続性を考慮し、以下の《周辺加算
方法1》または《周辺加算方法2》のように加重加算し
て、補間対象画素における縦方向の微細部同色間類似度
CvsD[ip,j]、横方向の微細部同色間類似度ChsD[ip,j]、
縦方向の微細部異色間類似度CvsN[ip,j]、横方向の微細
部異色間類似度ChsN[ip,j]を算出する(図4に示すよう
に補間対象画素と周辺画素とにおける類似度成分を加重
加算することに相当する)。
【0181】 《周辺加算方法1》 CvsD[ip,j]=(4・CvsD0[ip,j]+CvsD0[ip-1,j-1]+CvsD0[ip-1,j+1] +CvsD0[ip+1,j-1]+CvsD0[ip+1,j+1])/8 ・・・式105 ChsD[ip,j]=(4・ChsD0[ip,j]+ChsD0[ip-1,j-1]+ChsD0[ip-1,j+1] +ChsD0[ip+1,j-1]+ChsD0[ip+1,j+1])/8 ・・・式106 CvsN[ip,j]=(4・CvsN0[ip,j]+CvsN0[ip-1,j-1]+CvsN0[ip-1,j+1] +CvsN0[ip+1,j-1]+CvsN0[ip+1,j+1])/8 ・・・式107 ChsN[ip,j]=(4・ChsN0[ip,j]+ChsN0[ip-1,j-1]+ChsN0[ip-1,j+1] +ChsN0[ip+1,j-1]+ChsN0[ip+1,j+1])/8 ・・・式108 《周辺加算方法2》 CvsD[ip,j]=(4・CvsD0[ip,j]+2・(CvsD0[ip-1,j-1]+CvsD0[ip+1,j-1] +CvsD0[ip-1,j+1]+CvsD0[ip+1,j+1])+CvsD0[ip,j-2]+CvsD0[ip,j+2] +CvsD0[ip-2,j]+CvsD0[ip+2,j])/16 ・・・式109 ChsD[ip,j]=(4・ChsD0[ip,j]+2・(ChsD0[ip-1,j-1]+ChsD0[ip+1,j-1] +ChsD0[ip-1,j+1]+ChsD0[ip+1,j+1])+ChsD0[ip,j-2]+ChsD0[ip,j+2] +ChsD0[ip-2,j]+ChsD0[ip+2,j])/16 ・・・式110 CvsN[ip,j]=(4・CvsN0[ip,j]+2・(CvsN0[ip-1,j-1]+CvsN0[ip+1,j-1] +CvsN0[ip-1,j+1]+CvsN0[ip+1,j+1])+CvsN0[ip,j-2]+CvsN0[ip,j+2] +CvsN0[ip-2,j]+CvsN0[ip+2,j])/16 ・・・式111 ChsN[ip,j]=(4・ChsN0[ip,j]+2・(ChsN0[ip-1,j-1]+ChsN0[ip+1,j-1] +ChsN0[ip-1,j+1]+ChsN0[ip+1,j+1])+ChsN0[ip,j-2]+ChsN0[ip,j+2] +ChsN0[ip-2,j]+ChsN0[ip+2,j])/16 ・・・式112 ところで、以上説明したように算出される主要異色間類
似度や微細部異色間類似度は、縦方向または横方向に隣
接する画素の色情報を比較することによって算出される
ので、主要同色間類似度や微細部同色間類似度よりも短
い距離間隔で類似性の強弱の判定が可能である。すなわ
ち、異色間類似度には、同色間類似度よりも細かい画像
の構造が反映されることになる。
【0182】とりわけ、異色間類似度は、異なる色成分
の色情報が全て同一の輝度情報を表していると仮定して
算出されるため、異色間類似度を用いた類似性の強弱の
判定は、無彩色部において、信頼性が高い。一方、同色
間類似度を用いた類似性の強弱の判定は、彩色部・無彩
色部ともに全般的に信頼性が高いが、画像の構造が細か
い部分では、異色間類似度を用いた場合に比べて信頼性
が劣る。
【0183】したがって、補間処理の対象となる画像全
体に対して、信頼性の高い類似性の判定を行うには、画
像全体を、無彩色部と彩色部とに分け、各々の部分に適
した類似度を用いる方法が優れている。第3の実施形態
におけるG補間処理では、このような信頼性の高い類似
性の判定を実現するために、補間対象画素の近傍の画像
が無彩色部であるか否かによって、指標HV[ip,j]を設定
する際に用いる類似度を切り換えている。
【0184】以下、第3の実施形態におけるG補間処理
について説明するが、第1の実施形態と同じ動作につい
ては、詳細な説明を省略する。まず、補間処理部17
は、補間対象画素が属する局所領域における色彩の有無
を示す色指標を算出し(図19S1)、色指標に基づ
き、補間対象画素の近傍の画像が無彩色部であるか否か
を判定する(図19S2)。
【0185】なお、色指標としては、局所的な色差情報
を用いることができるが、上述したように算出される主
要異色間類似度や微細部異色間類似度には、類似性の強
弱と同時に局所的な色差情報が反映されているので、色
指標として、主要異色間類似度や微細部異色間類似度を
直接利用することが可能である。第3の実施形態では、
色指標として、縦方向および横方向に対する主要異色間
類似度と微細部異色間類似度とのどちらでも用いること
ができるが、ここでは、主要異色間類似度を用いた場合
の例を示す。
【0186】ただし、主要異色間類似度は、値が小さい
程、類似性が強いことを示すので、縦方向および横方向
に対する主要異色間類似度が共に大きな値である場合に
は、無彩色部で縦横両方向に対する類似性が弱いか、ま
たは、補間対象画素の近傍の画像が彩色部であることを
意味する。逆に、縦方向と横方向との少なくとも1つの
方向に対する主要異色間類似度が比較的小さな値であれ
ば、補間対象画素の近傍の画像が無彩色部であり、類似
性の強い方向が存在していることを意味する。
【0187】すなわち、補間処理部17は、縦方向の主
要異色間類似度CvN[ip,j]と横方向の主要異色間類似度C
hN[ip,j]とを算出し、閾値ThNv,ThNhについて、以下の
条件1が成り立つか否かを判定し、条件1が成り立つ場
合、補間対象画素の近傍の画像が無彩色部であると判断
し、条件1が成り立たない場合、補間対象画素の近傍の
画像が彩色部であると判断する。
【0188】 CvN[ip,j]≦ThNv または ChN[ip,j]≦ThNh ・・・条件1 ただし、閾値ThNv,ThNhは、階調数が256のとき10程度以
下の値をとるものとする。そして、補間処理部17は、
補間対象画素の近傍の画像が無彩色部である場合、後述
する《異色間類似度を用いた指標HV[ip,j]の設定処理》
を行い(図19S3)、補間対象画素の近傍の画像が彩
色部である場合、後述する《同色間類似度を用いた指標
HV[ip,j]の設定処理》を行う(図19S4)。
【0189】このような処理によって、指標HV[ip,j]が
設定されると、補間処理部17は、第1の実施形態と同
様(図2S10〜S13に相当する)に、指標HV[ip,j]
の値に応じて、2つのサブピクセルの緑の補間値G[i,
j]、G[i+1,j]を算出する(図19S5〜S8)。ここ
で、《異色間類似度を用いた指標HV[ip,j]の設定処理》
と《同色間類似度を用いた指標HV[ip,j]の設定処理》と
を説明する。
【0190】《異色間類似度を用いた指標HV[ip,j]の設
定処理》まず、補間処理部17は、縦方向の主要異色間
類似度CvN[ip,j]と横方向の主要異色間類似度ChN[ip,j]
とを算出し(図20S1)、これらの類似度に基づく類
似性(以下、「主要異色間類似性」と称する。)が強い
方向が不明であるか否かを判定する(図20S2)。
【0191】例えば、このような判定は、閾値Th0につ
いて、以下の条件2が成り立つか否かを判定することに
よって実現できる。 |CvN[ip,j]-ChN[ip,j]|≦Th0 ・・・条件2 そして、補間処理部17は、このような判定結果とし
て、主要異色間類似性が強い方向が不明である場合、縦
方向の微細部異色間類似度CvsN[ip,j]と横方向の微細部
異色間類似度ChsN[ip,j]とを算出し(図20S3)、こ
れらの類似度に基づく類似性(以下、「微細部異色間類
似性」と称する。)が強い方向が不明であるか否かを判
定する(図20S4)。
【0192】例えば、このような判定は、閾値Ths0につ
いて、以下の条件3が成り立つか否かを判定することに
よって実現できる。 |CvsN[ip,j]-ChsN[ip,j]|≦Ths0 ・・・条件3 そして、補間処理部17は、このような判定結果とし
て、微細部異色間類似性が強い方向が不明である場合
(条件2および条件3が成り立つ場合:図22の領域1
(1)に相当する)、補間対象画素の近傍の画像が無彩色
部であり、縦横間で類似性に区別がつかないと判定して
指標HV[ip,j]に0を設定する(図20S5)。一方、微
細部異色間類似性が強い方向が判別できる場合、縦方向
の微細部異色間類似性が強いか否かを判定する(図20
S6)。
【0193】例えば、このような判定は、以下の条件4
が成り立つか否かを判定することによって実現できる。 CvsN[ip,j]<ChsN[ip,j] ・・・条件4 そして、補間処理部17は、このような判定結果とし
て、縦方向の微細部異色間類似性が強い場合(条件2お
よび条件4が成り立ち、条件3が成り立たない場合:図
22の領域2(1)に相当する)、補間対象画素の近傍の
画像が無彩色部であり、縦方向に類似性が強いと判断
し、指標HV[ip,j]に1を設定する(図20S7)。一
方、縦方向の微細部異色間類似性が強くない場合(条件
2が成り立ち条件3および条件4が成り立たない場合:
図22の領域1(2)に相当する)、指標HV[ip,j]に0を
設定する(図20S8)。
【0194】また、補間処理部17は、図20S2の判
定結果として、主要異色間類似性が強い方向が判別でき
る場合、縦方向の主要異色間類似性が強いか否かを判定
する(図20S9)。例えば、このような判定は、以下
の条件5が成り立つか否かを判定することによって実現
できる。
【0195】CvN[ip,j]<ChN[ip,j] ・・・条件5 そして、補間処理部17は、このような判定結果とし
て、縦方向の主要異色間類似性が強い場合(条件2が成
り立たず条件5が成り立つ場合:図22の領域2(2)に
相当する)、指標HV[ip,j]に1を設定する(図20S1
0)。一方、縦方向の主要異色間類似性が強くない場合
(条件2および条件5が成り立たない場合:図22の領
域3に相当する)、補間対象画素の近傍の画像が無彩色
部であり、横方向に類似性が強いと判断し、指標HV[ip,
j]に−1を設定する(図20S11)。
【0196】《同色間類似度を用いた指標HV[ip,j]の設
定処理》まず、補間処理部17は、縦方向の主要同色間
類似度CvD[ip,j]と横方向の主要同色間類似度ChD[ip,j]
とを算出し(図21S1)、これらの類似度に基づく類
似性(以下、「主要同色間類似性」と称する。)が強い
方向が不明であるか否かを判定する(図21S2)。
【0197】例えば、このような判定は、閾値Th1につ
いて、以下の条件6が成り立つか否かを判定することに
よって実現できる。 |CvD[ip,j]-ChD[ip,j]|≦Th1 ・・・条件6 そして、補間処理部17は、このような判定結果とし
て、主要同色間類似性が強い方向が不明である場合、縦
方向の微細部同色間類似度CvsD[ip,j]と横方向の微細部
同色間類似度ChsD[ip,j]とを算出し(図21S3)、こ
れらの類似度に基づく類似性(以下、「微細部同色間類
似性」と称する。)が強い方向が不明であるか否かを判
定する(図21S4)。
【0198】例えば、このような判定は、閾値Ths1につ
いて、以下の条件7がが成り立つか否かを判定すること
によって実現できる。 |CvsD[ip,j]-ChsD[ip,j]|≦Ths1 ・・・条件7 そして、補間処理部17は、このような判定結果とし
て、微細部同色間類似性が強い方向が不明である場合
(条件6および条件7が成り立つ場合:図22の領域4
(1)に相当する)、補間対象画素の近傍の画像が彩色部
であり、縦横間で類似性に区別がつかないと判定して指
標HV[ip,j]に0を設定する(図21S5)。一方、微細
部同色間類似性が強い方向が判別できる場合、縦方向の
微細部同色間類似性が強いか否かを判定する(図21S
6)。
【0199】例えば、このような判定は、以下の条件8
が成り立つか否かを判定することによって実現できる。 CvsD[ip,j]<ChsD[ip,j] ・・・条件8 そして、補間処理部17は、このような判定結果とし
て、縦方向の微細部同色間類似性が強い場合(条件6お
よび条件8が成り立ち、条件7が成り立たない場合:図
22の領域5(1)に相当する)、補間対象画素の近傍の
画像が彩色部であり、縦方向に類似性が強いと判断し、
指標HV[ip,j]に1を設定する(図21S7)。一方、縦
方向の微細部同色間類似性が強くない場合(条件6が成
り立ち条件7および条件8が成り立たない場合:図22
の領域4(2)に相当する)、指標HV[ip,j]に0を設定す
る(図21S8)。
【0200】また、補間処理部17は、図21S2の判
定結果として、主要同色間類似性が強い方向が判別でき
る場合、縦方向の主要同色間類似性が強いか否かを判定
する(図21S9)。例えば、このような判定は、以下
の条件9が成り立つか否かを判定することによって実現
できる。
【0201】CvD[ip,j]<ChD[ip,j] ・・・条件9 そして、補間処理部17は、このような判定結果とし
て、縦方向の主要同色間類似性が強い場合(条件6が成
り立たず条件9が成り立つ場合:図22の領域5(2)に
相当する)、指標HV[ip,j]に1を設定する(図21S1
0)。一方、縦方向の主要同色間類似性が強くない場合
(条件6および条件9が成り立たない場合:図22の領
域6に相当する)、補間対象画素の近傍の画像が彩色部
であり、横方向に類似性が強いと判断し、指標HV[ip,j]
に−1を設定する(図21S11)。
【0202】ところで、《異色間類似度を用いた指標HV
[ip,j]の設定処理》と《同色間類似度を用いた指標HV[i
p,j]の設定処理》とにおいて、閾値Th0、Ths0、Th1、Th
s1は、縦方向の類似度と横方向の類似度との差異が微少
である場合、ノイズの影響によって一方の類似性が強い
と誤判定されることを避ける役割を果たす。そのため、
ノイズの多いカラー画像に対しては、閾値Th0、Ths0、T
h1、Ths1の値を高く設定することによって、類似性の判
定の精度が高められる。
【0203】以上説明したように、第3の実施形態で
は、局所的な色差情報が反映される異色間類似度を利用
して画像全体を無彩色部と彩色部とに分け、各々の部分
に適した類似度に基づいて類似性の強弱を判定すること
ができるため、従来の技術に比べて補間量を高い精度で
算出することができる。なお、第3の実施形態では、類
似性の強弱を判定する際に、異色間類似度と同色間類似
度とを切り換えているが、類似性の判定に用いる類似度
としては、異色間類似度と同色間類似度とを完全に切り
換える以外に、無彩色部では異色間類似度の加算比率を
上げ、彩色部では同色間類似度の加算比率を上げて、異
色間類似度と同色間類似度とを加重加算して得られる類
似度でも良い。
【0204】また、第3の実施形態では、局所的な色彩
の有無を調べる方法として異色間類似度に含まれる色差
を用いたが、色の比など他の色指標を用いても良い。と
ころで、第3の実施形態で設定される指標HV[ip,j]は、
第2の実施形態において、補間対象画素の類似性の強さ
を分類する際(図13S15に相当する)に用いること
ができる。すなわち、第2の実施形態の図12S1〜S
4、S11〜S14の処理に代えて、第3の実施形態の
図19S1〜S4、図20、図21の処理を行うことも
可能である。
【0205】《第4の実施形態》以下、第4の実施形態
の動作を説明するが、第4の実施形態におけるG補間処
理の大まかな流れ(類似度を算出して指標を設定し、指
標に基づいて補間値を算出する流れ)は、第1の実施形
態と同様であるため、図示を省略する。また、第4の実
施形態におけるRB補間処理は、第1の実施形態と同様
にして行えるため、説明を省略する。
【0206】なお、第4の実施形態と第1の実施形態と
のG補間処理の相違点は、第1の実施形態が、補間対象
画素毎に縦横方向の類似性の判定や、指標HV[ip,j]の設
定を行っているのに対し、第4の実施形態は、補間対象
サブピクセル毎に、縦横方向の類似性の判定と、指標HV
[i,j]、HV[i+1,j]の設定を行う点にある。すなわち、第
4の実施形態では、第1の実施形態で算出される補間対
象画素における縦方向の主要類似度Cv[ip,j]に代えて、
2つの補間対象サブピクセルにおける縦方向の主要類似
度Cv[i,j]、Cv[i+1,j]が算出されることになり、横方向
の主要類似度、縦方向の微細部類似度、横方向の微細部
類似度についても同様である。
【0207】そこで、ここでは、第4の実施形態の動作
として、まず、縦方向および横方向に対する主要類似度
(Cv[i,j],Ch[i,j],Cv[i+1,j],Ch[i+1,j])と微細部類
似度(Cvs[i,j],Chs[i,j],Cvs[i+1,j],Chs[i+1,j])と
を算出する処理を説明する。ただし、後述する演算式で
は、図28(2)の座標[i+1,j]に位置するサブピクセ
ルに対する演算式が、座標[i,j]に位置するサブピクセ
ルに対する演算式のiにi+1を代入することによって実現
できる場合、座標[i,j]に位置するサブピクセルに対す
る演算式のみを記載し、座標[i+1,j]に位置するサブピ
クセルに対する演算式の記載は省略する。
【0208】まず、座標[i,j]に位置するサブピクセル
に対する縦方向の主要類似度Cv[i,j]と横方向の主要類
似度Ch[i,j]とを算出する処理を説明する(座標[i+1,j]
に位置するサブピクセルに対する縦方向の主要類似度Cv
[i+1,j]と横方向の主要類似度Ch[i+1,j]とは、以下の式
113〜式131のiにi+1を代入することによって算出でき
る)。
【0209】補間処理部17は、以下の式113〜式124に
よって定義される縦方向および横方向に対する複数種類
の主要類似度成分を算出する。なお、以下の式113〜式1
24において、主要類似度成分は、距離に関して縦方向と
横方向との間で対称な位置関係で構成される。 縦方向のGG間主要類似度成分: Cv1[i,j]=|G[i,j-1]-G[i,j+1]| ・・・式113 横方向のGG間主要類似度成分: Ch1[i,j]=|G[i-2,j]-G[i+2,j]| ・・・式114 縦方向のBB(RR)間主要類似度成分: Cv2[i,j]=(|Z[i-2,j-1]-Z[i-2,j+1]|+|Z[i+2,j-1]-Z[i+2,j+1]|)/2 ・・・式115 横方向のBB(RR)間主要類似度成分: Ch2[i,j]=(|Z[i-2,j-1]-Z[i+2,j-1]|+|Z[i-2,j+1]-Z[i+2,j+1]|)/2 ・・・式116 縦方向のRR(BB)間主要類似度成分: Cv3[i,j]=(|Z[i,j-2]-Z[i,j]|+|Z[i,j+2]-Z[i,j]|)/2 ・・・式117 横方向のRR(BB)間主要類似度成分: Ch3[i,j]=(|Z[i-4,j]-Z[i,j]|+|Z[i+4,j]-Z[i,j]|)/2 ・・・式118 縦方向のGR(GB)間主要類似度成分: Cv4[i,j]=(|G[i,j-1]-Z[i,j]|+|G[i,j+1]-Z[i,j]|)/2 ・・・式119 横方向のGR(GB)間主要類似度成分: Ch4[i,j]=(|G[i-2,j]-Z[i,j]|+|G[i+2,j]-Z[i,j]|)/2 ・・・式120 縦方向のBG(RG)間主要類似度成分: Cv5[i,j]=(|Z[i-2,j-1]-G[i-2,j]|+|Z[i-2,j+1]-G[i-2,j]| +|Z[i+2,j-1]-G[i+2,j]|+|Z[i+2,j+1]-G[i+2,j]|)/4 ・・・式121 横方向のBG(RG)間主要類似度成分: Ch5[i,j]=(|Z[i-2,j-1]-G[i,j-1]|+|Z[i-2,j+1]-G[i,j+1]| +|Z[i+2,j-1]-G[i,j-1]|+|Z[i+2,j+1]-G[i,j+1]|)/4 ・・・式122 縦方向の輝度間主要類似度成分: Cv6[i,j]=(|Y[i,j-1]-Y[i,j]|+|Y[i,j+1]-Y[i,j]|)/2 ・・・式123 横方向の輝度間主要類似度成分: Ch6[i,j]=(|Y[i-2,j]-Y[i,j]|+|Y[i+2,j]-Y[i,j]|)/2 ・・・式124 ただし、式123および式124において、Y[i,j]は、以下の
式125によって算出される値であり、補間対象サブピク
セルの近傍に位置するサブピクセルの色成分の色情報を
R:G:B=1:2:1の比で平均化するフィルタリング処理で生
成される輝度に相当する。
【0210】 Y[i,j]=(4・(A[i,j]+A[i-1,j]+A[i+1,j]) +2・(A[i,j-1]+A[i-1,j-1]+A[i+1,j-1] +A[i,j+1]+A[i-1,j+1]+A[i+1,j+1] +A[i-2,j]+A[i+2,j]) +A[i-2,j-1]+A[i-2,j+1]+A[i+2,j-1]+A[i+2,j+1])/32 ・・・式125 ただし、式125において、A[i,j]は、サブピクセル型ベ
イア配列上の任意の色情報を表し、配置場所に応じてG
またはZの値をとる。図23は、輝度を生成するための
フィルタを示す図である。
【0211】なお、上述した各々の主要類似度成分を構
成する類似度の要素は、差分の絶対値を用いて算出して
いるが、絶対値の2乗やべき乗等によって算出しても良
い。次に、補間処理部17は、以下の式126および式127
に示すようにして、第1の実施形態と同様の役割を果た
す加重係数a1,a2,a3,a4,a5,a6によって、複数種類の主
要類似度成分を各々の方向毎に加重加算する。
【0212】 Cv0[i,j]=(a1・Cv1[i,j]+a2・Cv2[i,j]+a3・Cv3[i,j]+a4・Cv4[i,j] +a5・Cv5[i,j]+a6・Cv6[i,j])/(a1+a2+a3+a4+a5+a6) ・・・式126 Ch0[i,j]=(a1・Ch1[i,j]+a2・Ch2[i,j]+a3・Ch3[i,j]+a4・Ch4[i,j] +a5・Ch5[i,j]+a6・Ch6[i,j])/(a1+a2+a3+a4+a5+a6) ・・・式127 このようにして算出されるCv0[i,j]およびCh0[i,j]は、
そのまま、補間対象サブピクセルの縦方向の主要類似度
Cv[i,j]および横方向の主要類似度Ch[i,j]とすることが
できるが、ここでは、周辺加算によって、これらの類似
度を算出する例を示す。
【0213】すなわち、補間処理部17は、補間対象サ
ブピクセルと、補間対象サブピクセルの近傍に位置する
サブピクセル(以下、「周辺サブピクセル」と称す
る。)とにおける主要類似度成分の方向別の加重加算よ
って得られる値(Cv0[i,j]、Cv0[i-1,j-1]、Cv0[i-1,j+
1]、Cv0[i+1,j-1]、Cv0[i+1,j+1]など)を、以下の《周
辺加算方法1》または《周辺加算方法2》のように加重
加算して、補間対象サブピクセルの縦方向の主要類似度
Cv[i,j]および横方向の主要類似度Ch[i,j]を算出する。
【0214】 《周辺加算方法1》 Cv[i,j]=(4・Cv0[i,j]+Cv0[i-2,j-1]+Cv0[i-2,j+1]+Cv0[i+2,j-1] +Cv0[i+2,j+1])/8 ・・・式128 Ch[i,j]=(4・Ch0[i,j]+Ch0[i-2,j-1]+Ch0[i-2,j+1]+Ch0[i+2,j-1] +Ch0[i+2,j+1])/8 ・・・式129 《周辺加算方法2》 Cv[i,j]=(4・Cv0[i,j] +2・(Cv0[i-2,j-1]+Cv0[i+2,j-1]+Cv0[i-2,j+1]+Cv0[i+2,j+1]) +Cv0[i,j-2]+Cv0[i,j+2]+Cv0[i-4,j]+Cv0[i+4,j])/16 ・・・式130 Ch[i,j]=(4・Ch0[i,j] +2・(Ch0[i-2,j-1]+Ch0[i+2,j-1]+Ch0[i-2,j+1]+Ch0[i+2,j+1]) +Ch0[i,j-2]+Ch0[i,j+2]+Ch0[i-4,j]+Ch0[i+4,j])/16 ・・・式131 なお、《周辺加算方法1》は、図24(1)に示すよう
にして補間対象サブピクセルと周辺サブピクセルとにお
ける主要類似度成分の加重加算を行うことに相当し、
《周辺加算方法2》は、図24(2)に示すようにして
補間対象サブピクセルと周辺サブピクセルとにおける主
要類似度成分の加重加算を行うことに相当する。
【0215】次に、座標[i,j]に位置するサブピクセル
に対する縦方向の微細部類似度Cvs[i,j]および横方向の
微細部類似度Chs[i,j]と、座標[i+1,j]に位置するサブ
ピクセルに対する縦方向の微細部類似度Cvs[i+1,j]およ
び横方向の微細部類似度Chs[i+1,j]とを算出する処理を
説明する。
【0216】補間処理部17は、以下の式132〜式143に
よって定義される縦方向および横方向に対する複数種類
の微細部類似度成分を算出する。なお、以下の式132〜
式143において、微細部類似度成分は、距離に関して縦
方向と横方向との間で非対称な位置関係で構成される。 縦方向のRR(BB)間微細部類似度成分: Cvs1[i,j]=(|Z[i,j-2]-Z[i,j]|+|Z[i,j+2]-Z[i,j]|)/2 ・・・式132 Cvs1[i+1,j]=(|Z[i+1,j-2]-Z[i+1,j]|+|Z[i+1,j+2]-Z[i+1,j]|)/2 ・・・式133 横方向のRR(BB)間微細部類似度成分: Chs1[i,j]=|Z[i,j]-Z[i+1,j]| ・・・式134 Chs1[i+1,j]=|Z[i,j]-Z[i+1,j]| ・・・式135 縦方向のGG間微細部類似度成分: Cvs2[i,j]=|G[i,j-1]-G[i,j+1]| ・・・式136 Cvs2[i+1,j]=|G[i+1,j-1]-G[i+1,j+1]| ・・・式137 横方向のGG間微細部類似度成分: Chs2[i,j]=(|G[i,j-1]-G[i+1,j-1]|+|G[i,j+1]-G[i+1,j+1]|)/2 ・・・式138 Chs2[i+1,j]=(|G[i,j-1]-G[i+1,j-1]|+|G[i,j+1]-G[i+1,j+1]|)/2 ・・・式139 縦方向のGR(GB)間微細部類似度成分: Cvs3[i,j]=(|G[i,j-1]-Z[i,j]|+|G[i,j+1]-Z[i,j]|)/2 ・・・式140 Cvs3[i+1,j]=(|G[i+1,j-1]-Z[i+1,j]|+|G[i+1,j+1]-Z[i+1,j]|)/2 ・・・式141 横方向のGR(GB)間微細部類似度成分: Chs3[i,j]=|G[i-1,j]-Z[i,j]| ・・・式142 Chs3[i+1,j]=|G[i+2,j]-Z[i+1,j]| ・・・式143 なお、上述した各々の微細部類似度成分を構成する類似
度の要素は、差分の絶対値を用いて算出しているが、絶
対値の2乗やべき乗等によって算出しても良い。
【0217】次に、補間処理部17は、以下の式144お
よび式145に示すようにして、加重係数s1,s2,s3によっ
て、複数種類の微細部類似度成分を方向別に加重加算す
る(座標[i+1,j]に位置するサブピクセルに対する複数
種類の微細部類似度成分についても、同様にして方向別
の加重加算が行える)。なお、式144では、縦方向の類
似度成分を、サブピクセル間の距離による規格化して用
いている。
【0218】 Cvs0[i,j]=(s1・Cvs1[i,j]/4+s2・Cvs2[i,j]/4+s3・Cvs3[i,j]/2) /(s1+s2+s3) ・・・式144 Chs0[i,j]=(s1・Chs1[i,j]+s2・Chs2[i,j]+s3・Chs3[i,j]) /(s1+s2+s3) ・・・式145 このようにして算出されるCvs0[i,j]およびChs0[i,j]
は、そのまま、補間対象サブピクセルの縦方向の微細部
類似度Cvs[i,j]および横方向の微細部類似度Chs[i,j]と
することができるが、ここでは、周辺加算によって、こ
れらの類似度を算出する例を示す。
【0219】すなわち、補間処理部17は、補間対象サ
ブピクセルと周辺サブピクセルとにおける微細部類似度
成分の方向別の加重加算よって得られる値(Cvs0[i,
j]、Cvs0[i-1,j-1]、Cvs0[i-1,j+1]、Cvs0[i+1,j-1]、C
vs0[i+1,j+1]など)を、以下の《周辺加算方法1》また
は《周辺加算方法2》のように加重加算して、縦方向の
微細部類似度Cvs[i,j]および横方向の微細部類似度Chs
[i,j]を算出する(座標[i+1,j]に位置するサブピクセル
に対する微細部類似度についても、同様にして算出す
る)。
【0220】 《周辺加算方法1》 Cvs[i,j]=(4・Cvs0[i,j]+Cvs0[i-2,j-1]+Cvs0[i-2,j+1]+Cvs0[i+2,j-1] +Cvs0[i+2,j+1])/8 ・・・式146 Chs[i,j]=(4・Chs0[i,j]+Chs0[i-2,j-1]+Chs0[i-2,j+1]+Chs0[i+2,j-1] +Chs0[i+2,j+1])/8 ・・・式147 《周辺加算方法2》 Cvs[i,j]=(4・Cvs0[i,j] +2・(Cvs0[i-2,j-1]+Cvs0[i+2,j-1]+Cvs0[i-2,j+1]+Cvs0[i+2,j+1]) +Cvs0[i,j-2]+Cvs0[i,j+2]+Cvs0[i-4,j]+Cvs0[i+4,j])/16 ・・・式148 Chs[i,j]=(4・Chs0[i,j] +2・(Chs0[i-2,j-1]+Chs0[i+2,j-1]+Chs0[i-2,j+1]+Chs0[i+2,j+1]) +Chs0[i,j-2]+Chs0[i,j+2]+Chs0[i-4,j]+Chs0[i+4,j])/16 ・・・式149 ところで、第4の実施形態の2つの補間対象サブピクセ
ルにおける主要類似性や微細部類似性の判定および指標
HV[i,j]、HV[i+1,j]の設定は、上述したように算出され
る主要類似度や微細部類似度を用いることによって、第
1の実施形態の補間対象画素における処理と同様に算出
することができる。すなわち、第1の実施形態の図2S
2〜S6、S8、S9の説明において、図28(1)の
座標[ip,j]に位置する補間対象画素に代えて、図28
(2)の座標[i,j]や[i+1,j]に位置する補間対象サブピ
クセルに対する処理を行うことに相当する。
【0221】このようにして、指標HV[i,j]やHV[i+1,j]
の設定が完了すると、補間処理部17は、以下のように
して、2つの補間対象サブピクセルの緑の補間値G[i,
j]、G[i+1,j]を算出する。 HV[i,j]=1のとき(縦方向に類似性が強い) G[i,j]=GvL HV[i+1,j]=1のとき(縦方向に類似性が強い) G[i+1,j]=GvR HV[i,j]=0のとき(縦横方向に類似性が強い、または弱い) G[i,j]=(GvL+GhL)/2 HV[i+1,j]=0のとき(縦横方向に類似性が強い、または弱い) G[i+1,j]=(GvR+GhR)/2 HV[i,j]=-1のとき(横方向に類似性が強い) G[i,j]=GhL HV[i+1,j]=-1のとき(横方向に類似性が強い) G[i+1,j]=GhR ただし、GvL,GvR,GhL,GhRは、第1の実施形態の《平均
補間》または《色差補間》のようにして算出される値で
ある。
【0222】以上説明したように、第4の実施形態で
は、補間対象サブピクセル毎に、類似度を算出し、その
類似度に基づく類似性の判定結果に応じて補間値を算出
することができる。
【0223】なお、第4の実施形態では、第1の実施形
態と同様にして、縦方向および横方向に対して主要類似
度や微細部類似度を算出し、緑の補間値を算出している
が、例えば、式150〜式153に示すようにして、斜め45度
方向の主要類似度C45[i,j]、C45[i+1,j]および斜め135
度方向の主要類似度C135[i,j]、C135[i+1,j]を算出し、
これらの類似度に基づき、第2の実施形態と同様に、補
間対象サブピクセルの斜め主要類似性を判定して緑の補
間値を算出しても良い。
【0224】 C45[i,j]=(|R[i+4,j-2]-R[i,j]|-|R[i-4,j+2]-R[i,j]|)/2 ・・・式150 C45[i+1,j]=(|R[i+5,j-2]-R[i+1,j]|-|R[i-3,j+2]-R[i+1,j]|)/2 ・・・式151 C135[i,j]=(|R[i-4,j-2]-R[i,j]|-|R[i+4,j+2]-R[i,j]|)/2 ・・・式152 C135[i+1,j]=(|R[i-3,j-2]-R[i+1,j]|-|R[i+5,j+2]-R[i+1,j]|)/2 ・・・式153 また、第4の実施形態では、第1の実施形態と同様にし
て、指標HV[i,j]、HV[i+1,j]の値を設定しているが、指
標HV[i,j]やHV[i+1,j]の設定は、第3の実施形態と同様
に算出しても良い。すなわち、第3の実施形態と同様
に、主要類似度を主要異色間類似度と主要同色間類似度
とに分け、微細部類似度を微細部異色間類似度と微細部
同色間類似度とに分け、異色間類似度と同色間類似度と
を切り換えて用いる処理を、図28(1)の座標[ip,j]
に位置する補間対象画素に代えて、図28(2)の座標
[i,j]や[i+1,j]に位置する補間対象サブピクセルに対し
て個別に当てはめた処理として行えば良い。
【0225】《第5の実施形態》以下、第5の実施形態
の動作を説明する。なお、第5の実施形態におけるRB
補間処理は、第1の実施形態と同様にして行えるため、
ここでは、説明を省略する。図25は、第5の実施形態
における補間処理部17の動作フローチャートであり、
G補間処理における補間処理部17の動作を示す。ただ
し、図25では、ベイア配列上の画素の左側に位置する
サブピクセルを補間対象とした場合の例を示す。
【0226】以下、図25に基づいて、第5の実施形態
におけるG補間処理について説明する。まず、補間処理
部17は、補間対象サブピクセルにおける縦方向および
横方向の類似度を算出する(図25S1)。ここで、座
標[i,j]に位置する補間対象サブピクセルにおける縦方
向の類似度Cv[i,j]および横方向の類似度Ch[i,j]を算出
する処理の詳細を説明する。
【0227】補間処理部17は、式154〜式166によって
定義される縦方向および横方向に対する複数種類の類似
度成分を算出する。なお、式154〜式166では、上述した
実施形態のような対称関係にこだわらず、近隣の画素同
士による類似度成分の算出を行う。 縦方向のGG間類似度成分: Cv1[i,j]=|G[i,j-1]-G[i,j+1]| ・・・式154 横方向のGG間類似度成分: Gh1[i,j]=|G[i-1,j]-G[i+2,j]| ・・・式155 縦方向のBB(RR)間類似度成分: Cv2[i,j]=(|Z[i-1,j-1]-Z[i-1,j+1]|+|Z[i+2,j-1]-Z[i+2,j+1]|)/2 ・・・式156 横方向のBB(RR)間類似度成分: Ch2[i,j]=(|Z[i-1,j-1]-Z[i+2,j-1]|+|Z[i-1,j+1]-Z[i+2,j+1]|)/2 ・・・式157 縦方向のRR(BB)間類似度成分: Cv3[i,j]=(|Z[i,j-2]-Z[i,j]|+|Z[i,j+2]-Z[i,j]|)/2 ・・・式158 横方向のRR(BB)間類似度成分: Ch3[i,j]=(|Z[i-3,j]-Z[i,j]|+3・|Z[i+1,j]-Z[i,j]|)/4 ・・・式159 縦方向のGR(GB)間類似度成分: Cv4[i,j]=(|G[i,j-1]-Z[i,j]|+|G[i,j+11-Z[i,j]|)/2 ・・・式160 横方向のGR(GB)間類似度成分: Gh4[i,j]=(2・|G[i-1,j]-Z[i,j]|+|G[i+2,j]-Z[i,j]|)/3 ・・・式161 縦方向のBG(RG)間類似度成分: Cv5[i,j]=(|Z[i-1,j-1]-G[i-1,j]|+|Z[i-1,j+1]-G[i-1,j]| +|Z[i+2,j-1]-G[i+2,j]|+|Z[i+2,j+1]-G[i+2,j]|)/4 ・・・式162 横方向のBG(RG)間類似度成分: Ch5[i,j]=(2・|Z[i-1,j-1]-G[i,j-1]|+2・|Z[i-1,j+1]-G[i,j+1]| +|Z[i+2,j-1]-G[i,j-1]|+|Z[i+2,j+1]-G[i,j+1]|)/6 ・・・式163 縦方向の輝度間類似度成分: Cv6[i,j]=(|Y[i,j-1]-Y[i,j]|+|Y[i,j+1]-Y[i,j]|)/2 ・・・式164 横方向の輝度間類似度成分: Ch6[i,j]=(2・|Y[i-1,j]-Y[i,j]|+|Y[i+2,j]-Y[i,j]|)/3 ・・・式165 ただし、式164および式165において、Y[i,j]は、式166
によって算出される値であり、補間対象サブピクセルの
近傍に位置するサブピクセルの色成分の色情報をR:G:B=
1:2:1の比で平均化するフィルタリング処理で生成され
る輝度に相当する。
【0228】 Y[i,j]=(4・A[i,j]+2・(A[i,j-1]+A[i,j+1]+A[i-1,j]+A[i+2,j]) +A[i-1,j-1]+A[i-1.j+1]+A[i+2,j-11+A[i+2,j+1])/16 ・・・式166 ただし、式166において、A[i,j]は、サブピクセル型ベ
イア配列上の任意の色情報を表し、配置場所に応じてG
またはZの値をとる。なお、上述した各々の類似度成分
を構成する類似度の要素は、差分の絶対値を用いて算出
しているが、絶対値の2乗やべき乗等によって算出して
も良い。
【0229】次に、補間処理部17は、第4の実施形態
の式126および式127と同様に(第1の実施形態の式23お
よび式24の加重係数と同様の役割を果たす加重係数を用
いて)、複数種類の類似度成分を各々の方向毎に加重加
算して、Cv0[i,j]およびCh0[i,j]を算出する。このよう
にして算出されるCv0[i,j]およびCh0[i,j]は、そのま
ま、補間対象サブピクセルの縦方向の類似度Cv[i,j]お
よび横方向の類似度Ch[i,j]とすることができるが、こ
こでは、周辺加算によって、これらの類似度を算出する
例を示す。
【0230】すなわち、補間処理部17は、補間対象サ
ブピクセルと、周辺サブピクセルとにおける類似度成分
の方向別の加重加算よって得られる値(Cv0[i,j]、Cv0
[i+1,j]、Cv0[i-1,j-1]、Cv0[i-1,j+1]、Cv0[i+2,j-
1]、Cv0[i+2,j+1]など)を、以下の《周辺加算方法1》
または《周辺加算方法2》のように加重加算して、補間
対象サブピクセルの縦方向の類似度Cv[i,j]および横方
向の類似度Ch[i,j]を算出する。
【0231】 《周辺加算方法1》 Cv[i,j]=(2・(Cv0[i,j]+Cv0[i+1,j])+Cv0[i-1,j-1]+Cv0[i-1,j+1] +Cv0[i+2,j-1]+Cv0[i+2,j+1])/8 ・・・式167 Ch[i,j]=(2・(Ch0[i,j]+Ch0[i+1,j])+Ch0[i-1,j-1]+Ch0[i-1,j+1] +Ch0[i+2,j-1]+Ch0[i+2,j+1])/8 ・・・式168 《周辺加算方法2》 Cv[i,j]=(2・(Cv0[i,j]+Cv0[i+1,j]) +2・(Cv0[i-1,j-1]+Cv0[i-1,j+1]+Cv0[i+2,j-1]+Cv0[i+2,j+1]) +(Cv0[i,j-2]+Cv0[i+1,j-2])/2 +(Cv0[i,j+2]+Cv0[i+1,j+2])/2 +Cv0[i-3,j]+Cv0[i+4,j])/16 ・・・式169 Ch[i,j]=(2・(Ch0[i,j]+Ch0[i+1,j]) +2・(Ch0[i-1,j-1]+Ch0[i-1,j+1]+Ch0[i+2,j-1]+Ch0[i+2,j+1]) +(Ch0[i,j-2]+Ch0[i+1,j-2])/2 +(Ch0[i,j+2]+Ch0[i+1,j+2])/2 +Ch0[i-3,j]+Ch0[i+4,j])/16 ・・・式170 なお、座標[i,j]に位置するサブピクセルの類似度を算
出する際に用いる色情報の位置と、座標[i+1,j]に位置
するサブピクセル(ベイア配列上の画素の左側に位置す
るサブピクセル)の類似度を算出する際に用いる色情報
の位置とが、図28(2)のサブピクセル型ベイア配列
のi列目のサブピクセルとi+1列目のサブピクセルとの間
を通る直線について、左右対称であるすると、座標[i+
1,j]に位置するサブピクセルの縦方向の類似度Cv[i+1,
j]および横方向の類似度Ch[i+1,j]は、式154〜式170に
記載のi-3〜i+4を、以下のように置き換えることによっ
て算出できる。
【0232】i-3→i+4,i-2→i+3,i-1→i+2,i→i+1,i+1
→i,i+2→i-1,i+3→i-2,i+4→i-3。補間処理部17は、
以上説明したようにして縦方向および横方向の類似度を
算出すると、これらの類似度に基づき、補間対象サブピ
クセルにおける縦方向および横方向に対する類似性(以
下、「縦横類似性」と称する。)を判定する(図25S
2)。そして、補間処理部17は、第1の実施形態で縦
横主要類似性の判定結果として指標HV[ip,j]に値を設定
した処理と同様に、縦横類似性の判定結果として指標HV
[i,j]に値を設定する(図25S3〜S5)。
【0233】なお、座標[i+1,j]に位置するサブピクセ
ルの縦横類似性を示す指標HV[i+1,j]の設定は、上述し
たようにして算出される縦方向の類似度Cv[i+1,j]およ
び横方向の類似度Ch[i+1,j]を用いることによって、指
標HV[i,j]と同様に設定することができる。次に、補間
処理部17は、指標HV[i,j]が如何なる値であるかを判
定し(図25S6)、以下のようにして座標[i,j]に位
置する補間対象サブピクセルの緑の補間値G[i,j]を算出
する。
【0234】 HV[i,j]=1のとき G[i,j]=GvL:図25S7 HV[i,j]=0のとき G[i,j]=(GvL+GhL)/2:図25S8 HV[i,j]=1のとき G[i,j]=GhL:図25S9 ただし、GvL,GhLは、第1の実施形態の式41,式43または
式45,式47のようにして算出される値である。
【0235】なお、座標[i+1,j]に位置する補間対象サ
ブピクセルの緑の補間値G[i+1,j]は、上述したように設
定される指標HV[i+1,j]が如何なる値であるかを判定す
ることによって、以下のように算出することができる。 HV[i+1,j]=1のとき G[i+1,j]=GvR HV[i+1,j]=0のとき G[i+1,j]=(GvR+GhR)/2 HV[i+1,j]=1のとき G[i+1,j]=GhR ただし、GvR,GhRは、第1の実施形態の式42,式44または
式46,式48のようにして算出される値である。
【0236】以上説明したように、第5の実施形態で
は、補間対象サブピクセル毎に、類似度を算出し、その
類似度に基づく類似性の判定結果に応じて補間値を算出
することができる。なお、第5の実施形態では、第1の
実施形態の式23および式24の加重係数と同様の役割を果
たす加重係数によって、式154〜式166で定義される複数
種類の類似度成分を加重加算して、補間対象サブピクセ
ルの縦方向の類似度Cv[i,j]および横方向の類似度Ch[i,
j]を算出し、このような類似度に基づいて指標HV[i,j]
に値を設定しているが、指標HV[i,j]の設定は、以下に
示す処理(請求項45ないし請求項52に対応する)で
実現することも可能である。
【0237】まず、補間処理部17は、式154〜式163で
定義される複数種類の類似度成分を算出し、これらの類
似度成分を第3の実施形態の式89〜式92の加重係数と同
様の役割を果たす加重係数によって加重加算し、補間対
象サブピクセルにおける縦方向の同色間類似度CvD[i,j]
と、横方向の同色間類似度ChD[i,j]と、縦方向の異色間
類似度CvN[i,j]と、横方向の異色間類似度ChN[i,j]とを
算出する。なお、これらの類似度の算出の過程では、式
167〜式170と同様にして、周辺加算を行うものとする。
【0238】次に、補間処理部17は、縦方向の異色間
類似度CvN[i,j]と横方向の異色間類似度ChN[i,j]とに対
し、第3の実施形態の条件1と同様の条件が成り立つか
否かを判定することによって、補間対象サブピクセルの
近傍の画像が無彩色部であるか彩色部であるかを判定す
る。そして、補間処理部17は、補間対象サブピクセル
の近傍の画像が無彩色部である場合、縦方向の異色間類
似度CvN[i,j]と横方向の異色間類似度ChN[i,j]とに基づ
き、縦横類似性を判定して指標HV[i,j]に値を設定し、
補間対象サブピクセルの近傍の画像が彩色部である場
合、縦方向の同色間類似度CvD[i,j]と横方向の同色間類
似度ChD[i,j]とに基づき、縦横類似性を判定して指標HV
[i,j]に値を設定する。なお、このような縦横類似性の
判定や指標HV[i,j]の設定の処理は、第1の実施形態で
縦横主要類似性の判定結果として指標HV[ip,j]に値を設
定した処理と同様に行うものとする。
【0239】すなわち、以上説明したようにして設定さ
れた指標HV[i,j]には、第3の実施形態の指標HV[ip,j]
と同様に、無彩色部と彩色部との各々の部分に適した類
似度に基づいて判定された縦横類似性が反映されること
になる。 《第6の実施形態》以下、第6の実施形態の動作を説明
する。なお、第6の実施形態におけるRB補間処理は、
第1の実施形態と同様にして行えるため、ここでは、説
明を省略する。
【0240】図26は、第6の実施形態における補間処
理部17の動作フローチャートであり、G補間処理にお
ける補間処理部17の動作を示す。ただし、図26で
は、ベイア配列上の画素の左側に位置するサブピクセル
を補間対象とした場合の例を示す。以下、第6の実施形
態におけるG補間処理について説明するが、第5の実施
形態と同じ動作については、詳細な説明を省略する。
【0241】まず、補間処理部17は、第5の実施形態
と同様に、補間対象サブピクセルにおける縦方向および
横方向の類似度を算出して(図26S1)、縦横主要類
似性を比較し(図26S2)、指標HV[i,j]に値を設定
する(図26S3〜S5)。次に、補間処理部17は、
補間対象サブピクセルにおける斜め45度方向および斜め
135度方向の類似度を算出する(図26S6)。
【0242】ここで、座標[i,j]に位置する補間対象サ
ブピクセルにおける斜め45度方向の類似度C45[i,j]およ
び斜め135度方向の類似度C135[i,j]を算出する処理の詳
細を説明する。補間処理部17は、補間処理部17は、
式171〜式178によって定義される斜め45度方向および斜
め135度方向に対する複数種類の類似度成分を算出す
る。
【0243】 斜め45度方向のGG間類似度成分: C45_1[i,j]=(|G[i-2,j]-G[i,j-1]|+|G[i-1,j]-G[i+1,j-1]| +|G[i,j+11-G[i+2,j]|+|G[i+1,j+1]-G[i+3,j]|)/4 ・・・式171 斜め135度方向のGG間類似度成分: C135_1[i,j]=(|G[i-2,j]-G[i,j+1]|+|G[i-1,j]-G[i+1,j+1]| +|G[i,j-1]-G[i+2,j]|+|G[i+1,j-1]-G[i+3,j]|)/4 ・・・式172 斜め45度方向のBB(RR)間類似度成分: C45_2[i,j]=(|Z[i-2,j+1]-Z[i+2,j-1]| +|Z[i-1,j+1]-Z[i+3,j-1]|)/2 ・・・式173 斜め135度方向のBB(RR)間類似度成分: C135_2[i,j]=(|Z[i-2,j-1]-Z[i+2,j+1]| +|Z[i-1,j-1]-Z[i+3,j+1]|)/2 ・・・式174 斜め45度方向のRR(BB)間類似度成分: C45_3[i,j]=(|Z[i-4,j+2]-Z[i,j]|+|Z[i-3,j+2]-Z[i+1,j]| +|Z[i+4,j-2]-Z[i,j]|+|Z[i+5,j-2]-Z[i+1,j]|)/4 ・・・式175 斜め135度方向のRR(BB)間類似度成分: C135_3[i,j]=(|Z[i-4,j-2]-Z[i,j]|+|Z[i-3,j-2]-Z[i+1,j]| +|Z[i+4,j+2]-Z[i,j]|+|Z[i+5,j+2]-Z[i+1,j]|)/4 ・・・式176 斜め45度方向のBR(RB)間類似度成分: C45_4[i,j]=(|Z[i-2,j+1]-Z[i,j]|+|Z[i-1,j+1]-Z[i+1,j]| +|Z[i+2,j-1]-Z[i,j]|+|Z[i+3,j-1]-Z[i+1,j]|)/4 ・・・式177 斜め135度方向のBR(RB)間類似度成分: C135_4[i,j]=(|Z[i-2,j-1]-Z[i,j]|+|Z[i-1,j-1]-Z[i+1,j]| +|Z[i+2,j+1]-Z[i,j]|+|Z[i+3,j+1]-Z[i+1,j]|)/4 ・・・式178 なお、上述した各々の類似度成分を構成する類似度の要
素は、差分の絶対値を用いて算出しているが、絶対値の
2乗やべき乗等によって算出しても良い。
【0244】次に、補間処理部17は、式179および式1
80に示すようにして、第2の実施形態と同様の役割を果
たす加重係数b1,b2,b3,b4によって、複数種類の類似度
成分を各々の方向毎に加重加算する。 C45_0[i,j]=(b1・C45_1[i,j]+b2・C45_2[i,j]+b3・C45_3[i,j] +b4・C45_4[i,j])/(b1+b2+b3+b4) ・・・式179 C135_0[i,j]=(b1・C135_1[i,j]+b2・C135_2[ip,j]+b3・C135_3[i,j] +b4・C135_4[i,j])/(b1+b2+b3+b4) ・・・式180 このようにして算出されるC45_0[i,j]およびC135_0[i,
j]は、そのまま、補間対象サブピクセルの斜め方向の類
似度C45[i,j]、C135[i,j]とすることができるが、ここ
では、周辺加算によって、これらの類似度を算出する例
を示す。
【0245】すなわち、補間処理部17は、補間対象サ
ブピクセルと、周辺サブピクセルとにおける類似度成分
の方向別の加重加算よって得られる値(C45_0[i,j]、C4
5_0[i+1,j]、C45_0[i-1,j-1]、C45_0[i-1,j+1]、C45_0
[i+2,j-1]、C45_0[i+2,j+1]など)を、以下の《周辺加
算方法1》または《周辺加算方法2》のように加重加算
して、補間対象サブピクセルの斜め方向の類似度C45[i,
j]、C135[i,j]を算出する。
【0246】 《周辺加算方法1》 C45[i,j]=(2・(C45_0[i,j]+C45_0[i+1,j])+C45_0[i-1,j-1]+C45_0[i-1,j+1] +C45_0[i+2,j-1]+C45_0[i+2,j+1])/8 ・・・式181 C135[i,j]=(2・(C135_0[i,j]+C135_0[i+1,j])+C135_0[i-1,j-1] +C135_0[i-1,j+1]+C135_0[i+2,j-1]+C135_0[i+2,j+1])/8 ・・・式182 《周辺加算方法2》 C45[i,j]=(2・(C45_0[i,j]+C45_0[i+1,j]) +2・(C45_0[i-1,j-1]+C45_0[i-1,j+1]+C45_0[i+2,j-1]+C45_0[i+2,j+1]) +(C45_0[i,j-2]+C45_0[i+1,j-2])/2 +(C45_0[i,j+2]+C45_0[i+1,j+2])/2 +C45_0[i-3,j]+C45_0[i+4,j])/16 ・・・式183 C135[i,j]=(2・(C135_0[i,j]+C135_0[i+1,j]) +2・(C135_0[i-1,j-1]+C135_0[i-1,j+1]+C135_0[i+2,j-1]+C135_0[i+2,j+1] +(C135_0[i,j-2]+C135_0[i+1,j-2])/2 +(C135_0[i,j+2]+C135_0[i+1,j+2])/2 +C135_0[i-3,j]+C135_0[i+4,j])/16 ・・・式184 なお、座標[i,j]に位置するサブピクセルの類似度を算
出する際に用いる色情報の位置と、座標[i+1,j]に位置
するサブピクセル(ベイア配列上の画素の左側に位置す
るサブピクセル)の類似度を算出する際に用いる色情報
の位置とが、図26(2)のサブピクセル型ベイア配列
のi列目のサブピクセルとi+1列目のサブピクセルとの間
を通る直線について、左右対称であるすると、座標[i+
1,j]に位置するサブピクセルの斜め45度方向の類似度C4
5[i+1,j]および斜め135度方向の類似度C135[i+1,j]は、
式171〜式184に記載のi-3〜i+4を、以下のように置き換
えることによって算出できる。
【0247】i-3→i+4,i-2→i+3,i-1→i+2,i→i+1,i+1
→i,i+2→i-1,i+3→i-2,i+4→i-3。補間処理部17は、
以上説明したようにして斜め方向の類似度を算出する
と、その類似度に基づき、補間対象サブピクセルにおけ
る斜め方向に対する類似性(以下、「斜め類似性」と称
する。)を判定する(図26S7)。そして、補間処理
部17は、第2の実施形態で斜め主要類似性の判定結果
として指標DN[ip,j]に値を設定した処理と同様に、斜め
類似性の判定結果として指標DN[i,j]に値を設定する
(図26S8〜S10)。
【0248】なお、座標[i+1,j]に位置するサブピクセ
ルの斜め類似性を示す指標DN[i+1,j]の設定は、上述し
たようにして算出される斜め45度方向の類似度C45[i+1,
j]および斜め135度方向の類似度C135[i+1,j]を用いるこ
とによって、指標DN[i,j]と同様に設定することができ
る。次に、補間処理部17は、指標HV[i,j]および指標D
N[i,j]が如何なる値であるかを判定し(図26S1
1)、第2の実施形態で補間対象画素の類似性の強さを
case1〜case9に分類した処理と同様に、補間対象サブピ
クセルの類似性の強さをcase1〜case9の何れかに分類す
る。
【0249】そして、補間処理部17は、このような分
類の結果に応じて、以下のようにして座標[i,j]に位置
する補間対象サブピクセルの緑の補間値G[i,j]を算出す
る。 case1のとき:G[i,j]=Gv45L:図26S12 case2のとき:G[i,j]=GvL:図26S13 case3のとき:G[i,j]=Gv135L:図26S14 case4のとき:G[i,j]=(Gv45L+Gh45L)/2:図26S15 case5のとき:G[i,j]=(GvL+GhL)/2:図26S16 case6のとき:G[i,j]=(Gv135L+Gh135L)/2:図26S17 case7のとき:G[i,j]=Gh45L:図26S18 case8のとき:G[i,j]=GhL:図26S19 case9のとき:G[i,j]=Gh135L:図26S20 ただし、GvL,Gv45L,Gv135L,GhL,Gh45L,Gh135Lは、第2
の実施形態の式77〜式82のようにして算出される値であ
る。
【0250】なお、座標[i+1,j]に位置する補間対象サ
ブピクセルの緑の補間値G[i+1,j]は、上述したように設
定される指標HV[i+1,j]および指標DN[i,j]が如何なる値
であるかを判定し、補間対象サブピクセルの類似性の強
さをcase1〜case9の何れかに分類することによって、以
下のように算出することができる。 case1のとき:G[i+1,j]=Gv45R case2のとき:G[i+1,j]=GvR case3のとき:G[i+1,j]=Gv135R case4のとき:G[i+1,j]=(Gv45R+Gh45R)/2 case5のとき:G[i+1,j]=(GvR+GhR)/2 case6のとき:G[i+1,j]=(Gv135R+Gh135R)/2 case7のとき:G[i+1,j]=Gh45R case8のとき:G[i+1,j]=GhR case9のとき:G[i+1,j]=Gh135R ただし、GvR,Gv45R,Gv135R,GhR,Gh45R,Gh135Rは、第2
の実施形態の式83〜式88のようにして算出される値であ
る。
【0251】以上説明したように、第6の実施形態で
は、補間対象サブピクセル毎に、類似度を算出し、その
類似度に基づく類似性の判定結果に応じて補間値を算出
することができる。なお、斜め45度方向の類似度C45[i,
j]、C45[i+1,j]および斜め135度方向の類似度C135[i,
j]、C135[i+1,j]は、式185および式186によって算出し
ても良い。
【0252】 C45[i,j]=C45[i+1,j]= ((|R[i+4,j-2]-R[i,j]|-|R[i-4,j+2]-R[i,j]|)/2 +(|R[i+5,j-2]-R[i+1,j]|-|R[i-3,j+2]-R[i+1,j]|)/2)/2 ・・・式185 C135[i,j]=C135[i+1,j]= ((|R[i-4,j-2]-R[i,j]|-|R[i+4,j+2]-R[i,j]|)/2 +(|R[i-3,j-2]-R[i+1,j]|-|R[i+5,j+2]-R[i+1,j]|)/2)/2 ・・・式186 ところで、上述した第1の実施形態ないし第6の実施形
態の補間処理は、3色で構成されるサブピクセル型ベイ
ア配列に限らず、サブピクセル構造を持つ3色以上のフ
ィルタ配列に適用することも可能である。
【0253】《第7の実施形態》以下、第7の実施形態
の動作を説明する。図27は、第7の実施形態の機能ブ
ロック図である。なお、第7の実施形態は、請求項59
ないし請求項67に記載の補間処理プログラムを記録し
た記録媒体を用いて、パーソナルコンピュータによって
補間処理を実行することに相当する。
【0254】図27において、機能が図1に示す機能ブ
ロック図と同じものについては、同じ符号を付与して示
し、構成の説明については省略する。なお、図27に示
す電子カメラ20と図1に示した電子カメラ10との構
成の相違点は、図27の制御部21と画像処理部22と
が図1の制御部11と画像処理部15とに代えて設けら
れ、図27のインタフェース部23が新たに設けられた
点である。
【0255】また、図27において、パーソナルコンピ
ュータ30は、CPU31、インタフェース部32、ハ
ードディスク33およびメモリ34を有し、CPU31
は、バスを介してインタフェース部32、ハードディス
ク33およびメモリ34に接続される。なお、パーソナ
ルコンピュータ30には、CD−ROMなどの記録媒体
に記録された補間処理プログラム(前述した各実施形態
の補間処理部17と同様にして補間処理を実行する補間
処理プログラム)が予めインストールされているものと
する。すなわち、ハードディスク33には、このような
補間処理プログラムが実行可能な状態で格納されてい
る。
【0256】以下、図27を参照して第7の実施形態の
動作を説明する。まず、電子カメラ20では、図1に示
した電子カメラ10と同様にして生成された画像データ
が画像処理部22に供給される。画像処理部22は、画
像データに補間処理以外の画像処理(例えば、階調変換
処理など)を施し、記録部16では、画像処理が施され
た画像データが画像ファイルの形式で記録される。
【0257】このような画像ファイルは、インタフェー
ス部23を介してパーソナルコンピュータ30に供給さ
れる。パーソナルコンピュータ30内のCPU31は、
インタフェース部32を介して画像ファイルを取得する
と、前述した補間処理プログラムを実行する。補間処理
により各色成分の解像度が高められた画像データは、必
要に応じて画像圧縮等を行ってから、ハードディスク3
3などに記録され、最終的に、ディスプレイ、プリンタ
などの各接続機器に応じた表色系データとして出力され
る。
【0258】すなわち、第7の実施形態では、前述した
各実施形態と同様の補間処理をパーソナルコンピュータ
30によって行うことができる。
【0259】
【発明の効果】上述したように請求項1、請求項59に
記載の発明では、画素ピッチでの大まかな類似性の強弱
の判定を正確に行うことが可能であり、請求項2、請求
項3および請求項5に記載の発明では、画素ピッチでの
大まかな類似性の強弱の判定とサブピクセルピッチでの
細かな類似性の強弱の判定とが可能である。また、請求
項4ないし請求項6、請求項60に記載の発明では、補
間対象サブピクセルについて対象な距離に位置する色情
報だけでなく、非対称な距離に位置する色情報を用いて
類似性の強弱を判定する。さらに、請求項41、請求項
65に記載の発明では、類似度に基づき類似性の強弱を
判定する。そのため、これらの発明によれば、類似性の
強弱を的確に判定することができ、補間対象サブピクセ
ルの補間値を精度良く算出することができる。
【0260】請求項7に記載の発明では、主要類似性判
定手段による判定の結果として類似性の強い方向が不明
であると判断された場合にのみ、微細部類似性判定手段
によって類似性の強弱を判定しても、類似性の強弱の判
定の精度が低下することがなく、その上、主要類似性判
定手段と微細部類似性判定手段とによる類似性の強弱の
判定を全てのサブピクセルに対して行う場合と比べて、
類似性の強弱を速やかに判定することができ、補間対象
サブピクセルの補間値を速やかに算出することができ
る。
【0261】請求項8ないし請求項10、請求項42な
いし請求項44に記載の発明では、複数の色成分の色情
報を用いて、類似性の強弱を判定するため、色調が変化
する画像(異なる色成分間で色情報の比率が変化する画
像)であっても、類似性を的確に判定することができ
る。また、これらの発明では、複数の色成分の色情報と
して、補間対象サブピクセルの色情報やその近傍に存在
する色情報を用い、類似性の強弱を判定することが可能
であるため、空間周波数が高い画像であっても、類似性
を的確に判定することができる。したがって、これらの
発明によれば、補間処理を行うべき画像に「色調が変化
する部分」や「空間周波数が高い部分」が混在する場合
であっても、画像全体の調和を保ちつつ、精度良く補間
処理を行うことができる。
【0262】請求項11、請求項23、請求項45に記
載の発明は、補間対象サブピクセルが属する局所的な領
域における画像の特徴に応じて、異色間類似度と同色間
類似度とを使い分けたり、異色間類似度と同色間類似度
とを加重加算する際の加重比率を変えるため、類似性の
強弱の判定に適した類似度を算出することができると共
に、複数の色情報を用いて異色間類似度および同色間類
似度の算出することによって、類似度の算出精度を上げ
ることができる。したがって、補間量を高い精度で算出
することができる。
【0263】請求項12、請求項24、請求項46に記
載の発明では、異色間類似度を同色間類似度よりも短い
距離間隔で存在する色情報を用いて算出するので、異色
間類似度に空間周波数が高い画像の類似性が反映され
る。すなわち、異色間類似度を用いて類似性の強弱を判
定する際や、色彩に関する情報として異色間類似度を用
いて補間対象サブピクセルが属する局所的な領域におけ
る画像の特徴を抽出する際に、高周波部分の解像能力が
効果的に引き出すことができる。そのため、類似性の強
弱の判定精度を上げることができ、補間量の精度が高め
られる。
【0264】請求項13、請求項47に記載の発明は、
異色間類似度および同色間類似度の算出に多くの色成分
を用いた類似度成分を生成することにより、類似度を高
い精度で算出することができ、補間量の精度が高められ
る。請求項14、請求項48に記載の発明は、色彩に関
する情報を用いることによって、補間対象サブピクセル
が属する局所的な領域における画像の特徴を抽出するの
で、異色間類似度と同色間類似度との使い分けや、異色
間類似度と同色間類似度との加重比率の設定に際し、適
切な指標に基づいて画像の特徴抽出が行える。そのた
め、類似性の強弱の判定に適した類似度を算出すること
ができ、補間量の精度が高められる。
【0265】請求項15、請求項16、請求項49、請
求項50に記載の発明は、補間対象サブピクセルが属す
る局所的な領域における画像の特徴を抽出する際、色彩
に関する情報として異色間類似度を用いるので、類似性
の強弱の判定のために異色間類似度を算出してしまえ
ば、色彩に関する情報を改めて求める必要がない。すな
わち、補間処理全体を効率良く行うことができる。
【0266】請求項17、請求項25、請求項51に記
載の発明では、補間対象サブピクセルと周辺のサブピク
セルとの間で、類似性が強い方向の連続性を考慮しつ
つ、補間対象サブピクセルの類似度を算出することがで
き、請求項18、請求項26、請求項52に記載の発明
では、ノイズなどによって発生する類似性の誤判定を低
減することができる。すなわち、これらの発明では、類
似性の強弱の判定精度を上げることができるので、補間
量の精度が高められる。
【0267】請求項19に記載の発明では、補間対象サ
ブピクセルにおける少なくとも2つの方向に対する類似
度に、特定の1種類の色成分の色情報や複数種類の色成
分の色情報を反映させることができ、請求項20に記載
の発明では、補間対象サブピクセルにおける少なくとも
2つの方向に対する類似度に、複数種類の色成分の色情
報を反映させることができる。また、請求項21に記載
の発明では、補間対象サブピクセルにおける少なくとも
2つの方向に対する類似度に、複数種類の色成分の色情
報を的確に反映させることができ、請求項22に記載の
発明では、各々の類似度成分に対する最短距離の相違に
影響されることなく、適切な類似度を算出することがで
きる。したがって、これらの発明によれば、補間対象サ
ブピクセルを含む局所領域の画像の特徴を反映しつつ、
類似性の強弱を判定することができるため、画像全体の
調和を崩すことなく補間値を算出することができる。
【0268】請求項27、請求項61に記載の発明は、
「補間対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な
平均情報」を、「補間対象サブピクセルに関する2種類
以上の色成分の局所的な変曲情報」で補正することによ
って補間値を算出し、請求項28に記載の発明は、「補
間対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な平均
情報」を、「補間対象サブピクセルと同一の色成分によ
る局所的な変曲情報」および「補間対象サブピクセルと
は異なる色成分による局所的な変曲情報」で補正するこ
とによって補間値を算出する。そのため、これらの発明
によれば、過補正による偽色の発生を低減することがで
きる。
【0269】請求項29、請求項62に記載の発明は、
「補間対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な
平均情報」を、「補間対象サブピクセルとは異なる色成
分による局所的な変曲情報」で補正することによって補
間値を算出し、請求項30、請求項63に記載の発明
は、「補間対象サブピクセルに関する第1色成分の局所
的な平均情報」を、「補間対象サブピクセルに関する第
1色成分の局所的な変曲情報」で補正することによって
補間値を算出する。そのため、これらの発明によれば、
構造情報を確実に抽出することができる。特に、請求項
30、請求項63に記載の発明では、過補正による偽色
が発生することがない。
【0270】請求項31ないし請求項36、請求項64
に記載の発明では、多数の方向に存在する色情報を補間
対象サブピクセルとの類似性に応じて用い、補間値を算
出する。特に、請求項34ないし請求項36に記載の発
明では、斜め方向の類似性が補間値に反映される。その
ため、請求項31ないし請求項36、請求項64に記載
の発明によれば、画像の構造を損なうことなく、補間値
を算出することができる。
【0271】請求項37に記載の発明では、類似性を判
定する際のノイズの影響を低減することができ、請求項
38および請求項39に記載の発明では、類似性を判定
する際に複数の色成分の色情報が反映され、請求項40
に記載の発明では、類似性を判定する際に周辺のサブピ
クセルとの連続性が反映される。したがって、これらの
発明によれば、類似性の判定の精度を向上することがで
きる。
【0272】請求項53ないし請求項58、請求項6
6、請求項67に記載の発明では、補間対象サブピクセ
ルの色相値を、補間対象サブピクセルの近傍に位置する
複数のサブピクセルの色相値の中央値によって算出され
る。したがって、これらの発明によれば、色構造を破壊
することなく、孤立点の周辺における偽色の発生を低減
しつつ、補間値を高速に算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態ないし第6の実施形態に対応す
る電子カメラの機能ブロック図である。
【図2】第1の実施形態における補間処理部の動作フロ
ーチャート(1)である。
【図3】第1の実施形態における補間処理部の動作フロ
ーチャート(2)である。
【図4】周辺加算方法を説明する図である。
【図5】微細類似度成分を算出する際に用いる色情報の
位置を示す図である。
【図6】色差補間で用いる色情報の位置を示す図であ
る。
【図7】色差の線形補間を説明する図である。
【図8】色差を中央値で補間する処理を説明する図であ
る。
【図9】median処理の範囲を説明する図である。
【図10】倍率色収差の影響を説明する図である。
【図11】倍率色収差による過補正を説明する図であ
る。
【図12】第2の実施形態における補間処理部の動作フ
ローチャートである。
【図13】第2の実施形態における補間処理部の動作フ
ローチャート(続き)である。
【図14】(HV[ip,j],DN[ip,j])の値に対応する類似性
の強い方向を示す図である。
【図15】緑の補間値を算出する際に用いる色情報の位
置を示す図(1)である。
【図16】緑の補間値を算出する際に用いる色情報の位
置を示す図(2)である。
【図17】緑の補間値を算出する際に用いる色情報の位
置を示す図(3)である。
【図18】倍率色収差の影響が解消される様子を説明す
る図である。
【図19】第3の実施形態における補間処理部の動作フ
ローチャート(1)である。
【図20】第3の実施形態における補間処理部の動作フ
ローチャート(2)である。
【図21】第3の実施形態における補間処理部の動作フ
ローチャート(3)である。
【図22】類似度と類似性の強弱の関係を示す図であ
る。
【図23】輝度を生成するためのフィルタを示す図であ
る。
【図24】サブピクセル型ベイア配列における周辺加算
方法を説明する図である。
【図25】第5の実施形態における補間処理部の動作フ
ローチャートである。
【図26】第6の実施形態における補間処理部の動作フ
ローチャートである。
【図27】第7の実施形態における機能ブロック図であ
る。
【図28】撮像素子における色成分の配列を示す図であ
る。
【符号の説明】
10、20 電子カメラ 11、21 制御部 12 撮影光学系 13 撮像部 14 A/D変換部 15、22 画像処理部 16 記録部 17 補間処理部 23、32 インタフェース部 30 パーソナルコンピュータ 31 CPU 33 ハードディスク 34 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C065 BB48 CC01 EE03 GG13 GG18 5C077 MM03 MP08 PP31 PP32 PP34 PP46 PP49 PP55 PP68 PQ08 PQ12 PQ20 RR19 TT09 5C079 HB01 HB04 LA00 LA02 LA03 LA28 LA31 LB01 MA11 NA03 NA11 NA13 NA29

Claims (67)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元配列された複数の画素の1画素に
    つき1つの色成分が対応付けられ、各々の画素が2つの
    サブピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成さ
    れる画像データに対し、各々のサブピクセルに欠落する
    色成分の色情報に相当する補間値を決める処理を行う補
    間処理装置において、 各々の画素を構成する2つのサブピクセルから出力され
    る色情報をひとまとめにした値を当該画素の色情報に相
    当する画素出力色情報とし、少なくとも2つの方向に対
    する補間対象サブピクセルの類似性の強弱を、該画素出
    力色情報を用いて判定する主要類似性判定手段と、 前記主要類似性判定手段によって判定された類似性の強
    弱に応じて、補間対象サブピクセルの補間値を算出する
    際に用いるサブピクセルの色情報を選択し、該色情報を
    用いて補間対象サブピクセルの補間値を算出する補間値
    算出手段とを備えたことを特徴とする補間処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の補間処理装置におい
    て、 サブピクセルから出力される色情報をサブピクセル出力
    色情報とし、少なくとも2つの方向に対する補間対象サ
    ブピクセルの類似性の強弱を、該サブピクセル出力色情
    報を用いて判定する微細部類似性判定手段を備え、 前記補間値算出手段は、 前記主要類似性判定手段と前記微細部類似性判定手段と
    によって判定された類似性の強弱に応じて、補間対象サ
    ブピクセルの補間値を算出する際に用いるサブピクセル
    の色情報を選択し、該色情報を用いて補間対象サブピク
    セルの補間値を算出することを特徴とする補間処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の補間処理装置におい
    て、 前記主要類似性判定手段は、 補間対象サブピクセルが属する画素について対称な距離
    に位置する画素の画素出力色情報を用い、前記類似性の
    強弱を判定し、 前記微細部類似性判定手段は、 補間対象サブピクセルについて非対称な距離に位置する
    サブピクセルサブピクセル出力色情報を用い、前記類似
    性の強弱を判定することを特徴とする補間処理装置。
  4. 【請求項4】 2次元配列された複数の画素の1画素に
    つき1つの色成分が対応付けられ、各々の画素が2つの
    サブピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成さ
    れる画像データに対し、各々のサブピクセルに欠落する
    色成分の色情報に相当する補間値を決める処理を行う補
    間処理装置において、 補間対象サブピクセルについて対称な距離に位置する色
    情報を用い、少なくとも2つの方向に対する補間対象サ
    ブピクセルの類似性の強弱を判定する主要類似性判定手
    段と、 補間対象サブピクセルについて非対称な距離に位置する
    色情報を用い、少なくとも2つの方向に対する補間対象
    サブピクセルの類似性の強弱を判定する微細部類似性判
    定手段と、 前記主要類似性判定手段と前記微細部類似性判定手段と
    によって判定された類似性の強弱に応じて、補間対象サ
    ブピクセルの補間値を算出する際に用いるサブピクセル
    の色情報を選択し、該色情報を用いて補間対象サブピク
    セルの補間値を算出する補間値算出手段とを備えたこと
    を特徴とする補間処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の補間処理装置におい
    て、 前記主要類似性判定手段は、 前記対象な距離に位置する色情報として、補間対象サブ
    ピクセルが属する画素について対象な距離に位置する画
    素を構成する2つのサブピクセルから出力される色情報
    をひとまとめにした値を用い、 前記微細部類似性判定手段は、 前記非対称な距離に位置する色情報として、補間対象サ
    ブピクセルについて非対称な距離に位置するサブピクセ
    ルから出力される色情報を用いることを特徴とする補間
    処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の補間処理装置におい
    て、 前記主要類似性判定手段は、 前記対象な距離に位置する色情報として、補間対象サブ
    ピクセルについて対称な距離に位置するサブピクセルか
    ら出力される色情報を用い、 前記微細部類似性判定手段は、 前記非対称な距離に位置する色情報として、補間対象サ
    ブピクセルについて非対称な距離に位置するサブピクセ
    ルから出力される色情報を用いることを特徴とする補間
    処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし請求項6の何れか1項に
    記載の補間処理装置において、 前記微細部類似性判定手段は、 前記主要類似性判定手段による判定の結果として類似性
    の強い方向が不明であると判断された場合に、類似性の
    強弱を判定することを特徴とする補間処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7の何れか1項に
    記載の補間処理装置において、前記画像データが複数の
    色成分から成る表色系で示される場合、前記主要類似性
    判定手段は、 補間対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に
    対する類似度を、複数の色成分の色情報を用いて算出
    し、該類似度に基づき少なくとも2つの方向に対する補
    間対象サブピクセルの類似性の強弱を判定することを特
    徴とする補間処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の補間処理装置におい
    て、前記画像データが、第1〜第3の色成分から成る表
    色系で示され、第1色成分が第2色成分および第3色成
    分に比べて空間周波数が高く、第1色成分が欠落するサ
    ブピクセルに第1色成分の色情報に相当する補間値を決
    める場合、 前記主要類似性判定手段は、(1)前記第1色成分の色
    情報と前記第2色成分の色情報とを用いた類似度成分
    と、(2)前記第1色成分の色情報と前記第3色成分の
    色情報とを用いた類似度成分と、(3)前記第1色成分
    の色情報のみを用いた類似度成分と、(4)前記第2色
    成分の色情報のみを用いた類似度成分と、(5)前記第
    3色成分の色情報のみを用いた類似度成分との複数の類
    似度成分のうち、第1〜第3色成分の色情報が含まれる
    組み合わせを利用して、補間対象サブピクセルにおける
    少なくとも2つの方向に対する類似度を算出することを
    特徴とする補間処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の補間処理装置におい
    て、 前記主要類似性判定手段は、 前記複数の類似度成分のうち、前記組み合わせに属する
    類似度成分を方向別に加重加算して、補間対象サブピク
    セルにおける少なくとも2つの方向に対する類似度を算
    出することを特徴とする補間処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項7の何れか1項
    に記載の補間処理装置において、前記画像データが複数
    の色成分から成る表色系で示される場合、 前記主要類似性判定手段は、 補間対象サブピクセルの色情報とその近傍に存在する色
    情報とから選ばれる複数の色情報に基づき、(1)異な
    る色成分の色情報を用いて算出される異色間類似度と、
    (2)同じ色成分の色情報を用いて算出される同色間類
    似度との2種類の類似度を算出し、補間対象サブピクセ
    ルが属する局所的な領域における画像の特徴に応じて、
    どちらか一方の類似度に切り換える、もしくは、各類似
    度を加重加算するときの加重比率を切り換えることによ
    り、補間対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方
    向に対する類似度を算出し、該類似度に基づき少なくと
    も1方向に対する補間対象サブピクセルの類似性の強弱
    を判定することを特徴とする補間処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記主要類似性判定手段は、 前記異色間類似度を前記同色間類似度よりも短い距離間
    隔で存在する色情報を用いて算出することを特徴とする
    補間処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載の
    補間処理装置において、前記画像データが、第1〜第3
    の色成分から成る表色系で示され、第1色成分が第2色
    成分および第3色成分に比べて空間周波数が高く、第1
    色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の色情報に
    相当する補間値を決める場合、 前記主要類似性判定手段は、 前記異色間類似度として、(1)前記第1色成分の色情
    報と前記第2色成分の色情報とから成る異色間類似度成
    分と、(2)前記第1色成分の色情報と前記第3色成分
    の色情報とから成る異色間類似度成分との少なくとも一
    方を含む類似度を算出し、 前記同色間類似度として、(1)前記第1色成分の色情
    報のみから成る同色間類似度成分と、(2)前記第2色
    成分の色情報のみから成る同色間類似度成分と、(3)
    前記第3色成分の色情報のみから成る同色間類似度成分
    との少なくとも1つを含む類似度を算出することを特徴
    とする補間処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記主要類似性判定手段は、 補間対象サブピクセルが属する局所的な領域における画
    像の特徴として色彩に関する情報を用い、該色彩に関す
    る情報を基準に、前記局所的な領域における画像が無彩
    色部であるか彩色部であるかを判別し、該局所的な領域
    における画像が無彩色部である場合には、補間対象サブ
    ピクセルにおける少なくとも2つの方向に対する類似度
    として前記異色間類似度を選択する、または、該異色間
    類似度と前記同色間類似度とを加重加算する際の該異色
    間類似度の加重比率を該同色間類似度の加重比率よりも
    大きくし、該局所的な領域における画像が彩色部である
    場合には、補間対象サブピクセルにおける少なくとも2
    つの方向に対する類似度として該同色間類似度を選択す
    る、または、該異色間類似度と前記同色間類似度とを加
    重加算する際の該同色間類似度の加重比率を該異色間類
    似度の加重比率よりも大きくすることを特徴とする補間
    処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の補間処置装置にお
    いて、 前記主要類似性判定手段は、 前記色彩に関する情報として前記異色間類似度を用いる
    ことを特徴とする補間処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または請求項15に記載の
    補間処理装置において、 前記主要類似性判定手段は、 前記異色間類似度が、少なくとも一方向に対して強い類
    似性を示す場合、前記局所的な領域における画像が無彩
    色部であると判断し、その他の場合、該局所的な領域に
    おける画像が彩色部であると判断することを特徴とする
    補間処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項8ないし請求項16の何れか1
    項に記載の補間処理装置において、 前記主要類似性判定手段は、 補間対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に
    対する類似度として、補間対象サブピクセルのみならず
    補間対象サブピクセルの周辺のサブピクセルに対して算
    出した少なくとも2つの方向に対する類似度を用いるこ
    とを特徴とする補間処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項8または請求項11に記載の補
    間処理装置において、 前記主要類似性判定手段は、 各方向間の類似度の差異が所定の閾値よりも小さい場
    合、各方向の類似性が同程度であると判定することを特
    徴とする補間処理装置。
  19. 【請求項19】 請求項2ないし請求項7の何れか1項
    に記載の補間処理装置において、 前記微細部類似性判定手段は、 補間対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に
    対する類似度を、1種類以上の色成分の色情報を用いて
    算出して、該類似度に基づき少なくとも2つの方向に対
    する補間対象サブピクセルの類似性の強弱を判定するこ
    とを特徴とする補間処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の補間処理装置にお
    いて、1画素につき第1〜第n(n≧2)の色成分の何
    れか1つの色成分が対応付けられ、第1色成分よりも空
    間周波数が低い第2色成分が対応付けられた画素を構成
    するサブピクセルに第1色成分の補間値を補う場合、 前記微細部類似性判定手段は、(1)第2色成分の色情
    報を出力するサブピクセルのうち、最短距離に位置する
    サブピクセル間の第2色成分の色情報の差異を示す類似
    度成分と、(2)第1色成分の色情報を出力するサブピ
    クセルのうち、最短距離に位置するサブピクセル間の第
    1色成分の色情報の差異を示す類似度成分と、(3)第
    1色成分の色情報を出力するサブピクセルと第2色成分
    の色情報を出力するサブピクセルとのうち、最短距離に
    位置するサブピクセルの第1色成分と第2色成分との色
    情報の差異を示す類似度成分との少なくとも1つの類似
    度成分を用いて、補間対象サブピクセルにおける少なく
    とも2つの方向に対する類似度を算出することを特徴と
    する補間処理装置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記微細部類似性判定手段は、 前記各々の類似度成分を各方向について加重加算して、
    補間対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に
    対する類似度を算出することを特徴とする補間処理装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項20または請求項21に記載の
    補間処理装置において、 前記微細部類似性判定手段は、 補間対象サブピクセルにおける各方向に対する類似度を
    算出する際に、前記各々の類似度成分をサブピクセル間
    の距離に応じて規格化して用いることを特徴とする補間
    処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項2ないし請求項7の何れか1項
    に記載の補間処理装置において、前記画像データが複数
    の色成分から成る表色系で示される場合、 前記微細部類似性判定手段は、 補間対象サブピクセルの色情報とその近傍に存在する色
    情報とから選ばれる複数の色情報に基づき、(1)異な
    る色成分の色情報を用いて算出される異色間類似度と、
    (2)同じ色成分の色情報を用いて算出される同色間類
    似度との2種類の類似度を算出し、補間対象サブピクセ
    ルが属する局所的な領域における画像の特徴に応じて、
    どちらか一方の類似度に切り換える、もしくは、各類似
    度を加重加算するときの加重比率を切り換えることによ
    り、補間対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方
    向に対する類似度を算出し、該類似度に基づき少なくと
    も1方向に対する補間対象サブピクセルの類似性の強弱
    を判定することを特徴とする補間処理装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記微細部類似性判定手段は、 前記異色間類似度を前記同色間類似度よりも短い距離間
    隔で存在する色情報を用いて算出することを特徴とする
    補間処理装置。
  25. 【請求項25】 請求項19ないし請求項24の何れか
    1項に記載の補間処理装置において、 前記微細部類似性判定手段は、 補間対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に
    対する類似度として、補間対象サブピクセルのみならず
    補間対象サブピクセルの周辺のサブピクセルに対して算
    出した少なくとも2つの方向に対する類似度を用いるこ
    とを特徴とする補間処理装置。
  26. 【請求項26】 請求項19または請求項23に記載の
    補間処理装置において、 前記微細部類似性判定手段は、 各方向間の類似度の差異が所定の閾値よりも小さい場
    合、各方向の類似性が同程度であると判定することを特
    徴とする補間処理装置。
  27. 【請求項27】 第1〜第n(n≧2)の色成分から成
    る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が対応
    付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割され
    て成る撮像素子によって生成される画像データに対し、
    第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の色情
    報に相当する補間値を決める処理を行う補間処理装置に
    おいて、 補間対象サブピクセルが属する局所的領域に存在する色
    情報を用いて、少なくとも、(1)補間対象サブピクセ
    ルに関する第1色成分の局所的な平均情報と、(2)補
    間対象サブピクセルに関する2種類以上の色成分の局所
    的な変曲情報とで構成される補間値を算出する補間値算
    出手段を備えたことを特徴とする補間処理装置。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記補間値算出手段は、 前記2種類以上の色成分の局所的な変曲情報として、
    (1)補間対象サブピクセルと同一の色成分による局所
    的な変曲情報と、(2)補間対象サブピクセルとは異な
    る色成分による局所的な変曲情報とを含む局所的な変曲
    情報を算出することを特徴とする補間処理装置。
  29. 【請求項29】 第1〜第n(n≧2)の色成分から成
    る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が対応
    付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割され
    て成る撮像素子によって生成される画像データに対し、
    第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の色情
    報に相当する補間値を決める処理を行う補間処理装置に
    おいて、 補間対象サブピクセルが属する局所的領域に存在する色
    情報を用いて、少なくとも、(1)補間対象サブピクセ
    ルに関する第1色成分の局所的な平均情報と、(2)補
    間対象サブピクセルとは異なる色成分による局所的な変
    曲情報とで構成される補間値を算出する補間値算出手段
    を備えたことを特徴とする補間処理装置。
  30. 【請求項30】 第1〜第n(n≧2)の色成分から成
    る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が対応
    付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割され
    て成る撮像素子によって生成される画像データに対し、
    第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の色情
    報に相当する補間値を決める処理を行う補間処理装置に
    おいて、 補間対象サブピクセルが属する局所的領域に存在する色
    情報を用いて、少なくとも、(1)補間対象サブピクセ
    ルに関する第1色成分の局所的な平均情報と、(2)補
    間対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な変曲
    情報とで構成される補間値を算出する補間値算出手段を
    備えたことを特徴とする補間処理装置。
  31. 【請求項31】 請求項27ないし請求項29の何れか
    1項に記載の補間処理装置において、 補間対象サブピクセルと第1色成分の色情報が存在する
    サブピクセルとを結ぶ少なくとも2つの方向に対し、補
    間対象サブピクセルとの類似性の強弱を判定する第1の
    類似性判定手段と、 前記第1の類似性判定手段によって類似性の強弱が判定
    される方向とは異なる少なくとも2つの方向に対し、補
    間対象サブピクセルとの類似性の強弱を判定する第2の
    類似性判定手段とを備え、 前記補間値算出手段は、 前記第1色成分の局所的な平均情報を算出する際に用い
    る色情報が存在するサブピクセルの方向を、前記第1の
    類似性判定手段による判定結果に基づいて選択し、 前記局所的な変曲情報が、(1)「単一色成分で構成さ
    れ、前記第1の類似性判定手段で類似性の強弱の判定対
    象となる方向について方向性を有する局所的な変曲情
    報」である場合、該局所的な変曲情報を算出する際に用
    いる色情報が存在するサブピクセルの方向を該第1の類
    似性判定手段による判定結果に基づいて選択し、(2)
    「単一色成分で構成され、前記第2の類似性判定手段で
    類似性の強弱の判定対象となる方向について方向性を有
    する局所的な変曲情報」である場合、該局所的な変曲情
    報を算出する際に用いる色情報が存在するサブピクセル
    の方向を該第2の類似性判定手段による判定結果に基づ
    いて選択することを特徴とする補間処理装置。
  32. 【請求項32】 第1〜第n(n≧2)の色成分から成
    る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が対応
    付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割され
    て成る撮像素子によって生成される画像データに対し、
    第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の色情
    報に相当する補間値を決める処理を行う補間処理装置に
    おいて、 補間対象サブピクセルが属する局所的領域に存在する色
    情報を用いて、少なくとも、第1項と第2項との2つの
    項で構成される補間値を算出する補間値算出手段と、 補間対象サブピクセルと第1色成分の色情報が存在する
    サブピクセルとを結ぶ少なくとも2つの方向に対し、補
    間対象サブピクセルとの類似性の強弱を判定する第1の
    類似性判定手段と、 前記第1の類似性判定手段によって類似性の強弱が判定
    される方向とは異なる少なくとも2つの方向に対し、補
    間対象サブピクセルとの類似性の強弱を判定する第2の
    類似性判定手段とを備え、 前記補間値算出手段は、 前記第1項を算出する際に用いる色情報が存在するサブ
    ピクセルの方向を、前記第1の類似性判定手段による判
    定結果に基づいて選択し、前記第2項を算出する際に用
    いる色情報が存在するサブピクセルの方向を、前記第2
    の類似性判定手段による判定結果に基づいて選択するこ
    とを特徴とする補間処理装置。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記補間値算出手段は、 前記第1項として、(a)補間対象サブピクセルに関す
    る第1色成分の局所的な平均情報と、(b)単一色成分
    で構成され、前記第1の類似性判定手段で類似性の強弱
    の判定対象となる方向について方向性を有する局所的な
    変曲情報とを含む項を算出し、 前記第2項として、 単一色成分で構成され、前記第2の類似性判定手段で類
    似性の強弱の判定対象となる方向について方向性を有す
    る局所的な変曲情報を含む項を算出することを特徴とす
    る補間処理装置。
  34. 【請求項34】 請求項31または請求項33に記載の
    補間処理装置において、前記画像データが第1〜第3の
    色成分から成る表色系で示され、第1色成分が第2色成
    分および第3色成分に比べて空間周波数が高く、第1色
    成分が市松模様状に配置されると共に、第2色成分およ
    び第3色成分がそれぞれ第1色成分の間に線順次に配置
    され、補間対象サブピクセルに第2色成分が存在する場
    合、 前記第1の類似性判定手段は、 補間対象サブピクセルと補間対象サブピクセルに最も近
    接する第1色成分が存在するサブピクセルとを結ぶ縦横
    2方向に対する補間対象サブピクセルの類似度を算出
    し、該類似度の差異に基づいて、該縦横2方向に対する
    補間対象サブピクセルの類似性の強弱を判定し、 前記第2の類似性判定手段は、 補間対象サブピクセルと補間対象サブピクセルに最も近
    接する第3色成分が存在するサブピクセルとを結ぶ斜め
    2方向に対する補間対象サブピクセルの類似度を算出
    し、該類似度の差異に基づいて、該斜め2方向に対する
    補間対象サブピクセルの類似性の強弱を判定し、 前記補間値算出手段は、 「単一色成分で構成され、前記第1の類似性判定手段で
    類似性の強弱の判定対象となる方向について方向性を有
    する局所的な変曲情報」を、第2色成分と第1色成分と
    の少なくとも一方に対応させ、「単一色成分で構成さ
    れ、前記第2の類似性判定手段で類似性の強弱の判定対
    象となる方向について方向性を有する局所的な変曲情
    報」を、第2色成分と第3色成分との少なくとも一方に
    対応させることを特徴とする補間処理装置。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記補間値算出手段は、 前記局所的な変曲情報が、「補間対象サブピクセルとは
    異なる色成分による局所的な変曲情報」である場合、該
    局所的な変曲情報を、第1色成分に対応させるか、第3
    色成分に対応させるかを、前記第2の類似性判定手段に
    よって判定された類似性の強弱に応じて切り替えること
    を特徴とする補間処理装置。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記補間値算出手段は、 前記第2の類似性判定手段によって、前記斜め2方向の
    類似性が同程度であると判定された場合、第1色成分に
    よる局所的な変曲情報を算出し、該斜め2方向の類似性
    のうち、一方の斜め方向の類似性が他方の斜め方向の類
    似性よりも強いと判定された場合、第3色成分による局
    所的な変曲情報を算出することを特徴とする補間処理装
    置。
  37. 【請求項37】 請求項34に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記第1の類似性判定手段は、 前記縦横2方向の類似度の差異が所定の閾値よりも小さ
    い場合、該縦横2方向の類似性が同程度であると判定
    し、 前記第2の類似性判定手段は、 前記斜め2方向の類似度の差異が所定の閾値よりも小さ
    い場合、該斜め2方向の類似性が同程度であると判定す
    ることを特徴とする補間処理装置。
  38. 【請求項38】 請求項34に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記第1の類似性判定手段は、 1つの補間対象サブピクセルにつき、前記縦横2方向の
    類似度を複数の色成分の色情報を用いて算出し、 前記第2の類似性判定手段は、 1つの補間対象サブピクセルにつき、前記斜め2方向の
    類似度を複数の色成分の色情報を用いて算出することを
    特徴とする補間処理装置。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記第2の類似性判定手段は、 前記斜め2方向の各々の方向毎に、(1)第1色成分の
    みの色情報から成る類似度成分と、(2)第2色成分の
    みの色情報から成る類似度成分と、(3)第3色成分の
    みの色情報から成る類似度成分と、(4)第2色成分お
    よび第3色成分の色情報から成る類似度成分とを加重加
    算して、各々の方向の類似度を算出することを特徴とす
    る補間処理装置。
  40. 【請求項40】 請求項34に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記第1の類似性判定手段は、 各々のサブピクセルにおける縦横2方向に対する類似度
    を算出し、補間対象サブピクセルのみならず周辺のサブ
    ピクセルの類似度の差異に基づいて、補間対象サブピク
    セルの縦横2方向に対する類似性を判定し、 前記第2の類似性判定手段は、 各々のサブピクセルにおける斜め2方向に対する類似度
    を算出し、補間対象サブピクセルのみならず周辺のサブ
    ピクセルの類似度の差異に基づいて、補間対象サブピク
    セルの斜め2方向に対する類似性を判定することを特徴
    とする補間処理装置。
  41. 【請求項41】 2次元配列された複数の画素の1画素
    につき1つの色成分が対応付けられ、各々の画素が2つ
    のサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成
    される画像データに対し、各々のサブピクセルに欠落す
    る色成分の色情報に相当する補間値を決める処理を行う
    補間処理装置において、 補間対象サブピクセルの少なくとも2つの方向に対する
    類似度を算出する類似度算出手段と、 前記類似度算出手段によって算出された類似度に基づ
    き、少なくとも2つの方向に対する補間対象サブピクセ
    ルの類似性の強弱を判定する類似性判定手段と、 前記類似性判定手段によって判定された類似性の強弱に
    応じて、補間対象サブピクセルの補間値を算出する際に
    用いるサブピクセルの色情報を選択し、該色情報を用い
    て補間対象サブピクセルの補間値を算出する補間値算出
    手段とを備えたことを特徴とする補間処理装置。
  42. 【請求項42】 請求項41に記載の補間処理装置にお
    いて、前記画像データが複数の色成分から成る表色系で
    示される場合、 前記類似度算出手段は、 複数の色成分の色情報を用いて、補間対象サブピクセル
    における少なくとも2つの方向に対する類似度を算出す
    ることを特徴とする補間処理装置。
  43. 【請求項43】 請求項42に記載の補間処理装置にお
    いて、前記画像データが、第1〜第3の色成分から成る
    表色系で示され、第1色成分が第2色成分および第3色
    成分に比べて空間周波数が高く、第1色成分が欠落する
    サブピクセルに第1色成分の色情報に相当する補間値を
    決める場合、 前記類似度算出手段は、(1)前記第1色成分の色情報
    と前記第2色成分の色情報とを用いた類似度成分、
    (2)前記第1色成分の色情報と前記第3色成分の色情
    報とを用いた類似度成分、(3)前記第1色成分の色情
    報のみを用いた類似度成分、(4)前記第2色成分の色
    情報のみを用いた類似度成分、(5)前記第3色成分の
    色情報のみを用いた類似度成分の複数の類似度成分のう
    ち、第1〜第3色成分の色情報が含まれる組み合わせを
    利用して、補間対象サブピクセルにおける少なくとも2
    つの方向に対する類似度を算出することを特徴とする補
    間処理装置。
  44. 【請求項44】 請求項43に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記類似度算出手段は、 前記複数の類似度成分のうち、前記組み合わせに属する
    類似度成分を方向別に加重加算して、補間対象サブピク
    セルにおける少なくとも2つの方向に対する類似度を算
    出することを特徴とする補間処理装置。
  45. 【請求項45】 請求項41に記載の補間処理装置にお
    いて、前記画像データが複数の色成分から成る表色系で
    示される場合、 前記類似度算出手段は、 補間対象サブピクセルとその近傍のサブピクセルとから
    選ばれる複数のサブピクセルに存在する色情報に基づ
    き、(1)異なる色成分の色情報から成る異色間類似度
    成分を含む異色間類似度と、(2)同じ色成分の色情報
    のみから成る同色間類似度成分を含む同色間類似度との
    2種類の類似度を算出し、補間対象サブピクセルが属す
    る局所的な領域における画像の特徴に応じて、どちらか
    一方の類似度に切り換える、もしくは、各類似度を加重
    加算するときの加重比率を切り換えることにより、補間
    対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に対す
    る類似度を算出することを特徴とする補間処理装置。
  46. 【請求項46】 請求項45に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記類似度算出手段は、 前記異色間類似度を前記同色間類似度よりも短い距離間
    隔で存在する色情報を用いて算出することを特徴とする
    補間処理装置。
  47. 【請求項47】 請求項45または請求項46に記載の
    補間処理装置において、前記画像データが、第1〜第3
    の色成分から成る表色系で示され、第1色成分が第2色
    成分および第3色成分に比べて空間周波数が高く、第1
    色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の色情報に
    相当する補間値を決める場合、 前記類似度算出手段は、 前記異色間類似度として、(1)前記第1色成分の色情
    報と前記第2色成分の色情報とから成る異色間類似度成
    分と、(2)前記第1色成分の色情報と前記第3色成分
    の色情報とから成る異色間類似度成分との少なくとも一
    方を含む類似度を算出し、 前記同色間類似度として、(1)前記第1色成分の色情
    報のみから成る同色間類似度成分と、(2)前記第2色
    成分の色情報のみから成る同色間類似度成分と、(3)
    前記第3色成分の色情報のみから成る同色間類似度成分
    との少なくとも1つを含む類似度を算出することを特徴
    とする補間処理装置。
  48. 【請求項48】 請求項45に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記類似度算出手段は、 補間対象サブピクセルが属する局所的な領域における画
    像の特徴として色彩に関する情報を用い、該色彩に関す
    る情報を基準に、前記局所的な領域における画像が無彩
    色部であるか彩色部であるかを判別し、該局所的な領域
    における画像が無彩色部である場合には、補間対象サブ
    ピクセルにおける少なくとも2つの方向に対する類似度
    として前記異色間類似度を選択する、または、該異色間
    類似度と前記同色間類似度とを加重加算する際の該異色
    間類似度の加重比率を該同色間類似度の加重比率よりも
    大きくし、該局所的な領域における画像が彩色部である
    場合には、補間対象サブピクセルにおける少なくとも2
    つの方向に対する類似度として該同色間類似度を選択す
    る、または、該異色間類似度と前記同色間類似度とを加
    重加算する際の該同色間類似度の加重比率を該異色間類
    似度の加重比率よりも大きくすることを特徴とする補間
    処理装置。
  49. 【請求項49】 請求項48に記載の補間処置装置にお
    いて、 前記類似度算出手段は、 前記色彩に関する情報として前記異色間類似度を用いる
    ことを特徴とする補間処理装置。
  50. 【請求項50】 請求項48または請求項49に記載の
    補間処理装置において、 前記類似度算出手段は、 前記異色間類似度が、少なくとも一方向に対して強い類
    似性を示す場合、前記局所的な領域における画像が無彩
    色部であると判断し、その他の場合、該局所的な領域に
    おける画像が彩色部であると判断することを特徴とする
    補間処理装置。
  51. 【請求項51】 請求項41ないし請求項50の何れか
    1項に記載の補間処理装置において、 前記類似度算出手段は、 補間対象サブピクセルにおける少なくとも2つの方向に
    対する類似度として、補間対象サブピクセルのみならず
    補間対象サブピクセルの周辺のサブピクセルに対して算
    出した少なくとも2つの方向に対する類似度を用いるこ
    とを特徴とする補間処理装置。
  52. 【請求項52】 請求項41に記載の補間処理装置にお
    いて、 前記類似性判定手段は、 各方向間の類似度の差異が所定の閾値よりも小さい場
    合、各方向の類似性が同程度であると判定することを特
    徴とする補間処理装置。
  53. 【請求項53】 2次元配列された複数の画素のうち、
    空間周波数が低い色成分が対応付けられる画素と該色成
    分が対応付けられない画素との両方に空間周波数が高い
    輝度成分が対応付けられ、各々の画素が2つのサブピク
    セルに分割されて成る撮像素子によって生成される画像
    データに対し、色成分が欠落するサブピクセルの色成分
    に相当する補間値を決める処理を行う補間処理装置にお
    いて、 補間処理の対象となる補間対象サブピクセルの近傍に位
    置して輝度成分と色成分とが存在する複数のサブピクセ
    ルの色相値を、各々のサブピクセルの輝度成分と色成分
    とを用いて算出する色相値算出手段と、 前記色相値算出手段で算出された複数のサブピクセルの
    色相値の中央値によって、補間対象サブピクセルの色相
    値を算出する色相値補間手段と、 補間対象サブピクセルに存在する輝度成分を用いて、前
    記色相値補間手段で算出された補間対象サブピクセルの
    色相値を色成分に変換して、補間対象サブピクセルの補
    間値を求める色変換手段とを備えたことを特徴とする補
    間処理装置。
  54. 【請求項54】 2次元配列された複数の画素の1画素
    毎に、空間周波数が高い輝度成分と空間周波数が低い色
    成分との何れか一方が対応付けられ、各々の画素が2つ
    のサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成
    される画像データに対し、輝度成分が欠落するサブピク
    セルの輝度成分に相当する補間値と色成分が欠落するサ
    ブピクセルの色成分に相当する補間値とを決める処理を
    行う補間処理装置において、 「輝度成分の補間処理の対象となる輝度成分補間対象サ
    ブピクセルと輝度成分補間対象サブピクセルの近傍に位
    置するサブピクセルとの類似性」と「輝度成分補間対象
    サブピクセルを含む局所的領域内の複数の色成分」との
    少なくとも一方を利用して、輝度成分補間対象サブピク
    セルの輝度成分に相当する補間値を求める輝度成分補間
    手段と、 色成分の補間処理の対象となる補間対象サブピクセルの
    近傍に位置し、色成分が存在して前記輝度成分補間手段
    によって輝度成分が補間された複数のサブピクセルの色
    相値を、各々のサブピクセルの輝度成分と色成分とを用
    いて算出する色相値算出手段と、 前記色相値算出手段で算出された複数のサブピクセルの
    色相値の中央値によって、補間対象サブピクセルの色相
    値を算出する色相値補間手段と、 補間対象サブピクセルに存在する輝度成分を用いて、前
    記色相値補間手段で算出された補間対象サブピクセルの
    色相値を色成分に変換して、補間対象サブピクセルの色
    成分に相当する補間値を求める色変換手段とを備えたこ
    とを特徴とする補間処理装置。
  55. 【請求項55】 請求項53または請求項54に記載の
    補間処理装置において、画像データの輝度成分が緑色成
    分に対応し、画像データの色成分が赤色成分と青色成分
    とに対応する場合、 前記色相値補間手段は、 補間対象サブピクセルに緑色成分が存在して赤色成分が
    欠落する場合、補間対象サブピクセルの近傍に位置する
    画素の赤色成分を含む色相値の中央値によって補間対象
    サブピクセルの色相値を算出し、補間対象サブピクセル
    に緑色成分が存在して青色成分が欠落する場合、補間対
    象サブピクセルの近傍に位置するサブピクセルの青色成
    分を含む色相値の中央値によって補間対象サブピクセル
    の色相値を算出することを特徴とする補間処理装置。
  56. 【請求項56】 請求項53または請求項54に記載の
    補間処理装置において、画像データの輝度成分が緑色成
    分に対応し、画像データの色成分が赤色成分と青色成分
    とに対応する場合、 前記色相値補間手段は、 補間対象サブピクセルに青色成分が存在して赤色成分が
    欠落する場合、補間対象サブピクセルの近傍に位置する
    画素の赤色成分を含む色相値の中央値によって補間対象
    サブピクセルの色相値を算出することを特徴とする補間
    処理装置。
  57. 【請求項57】 請求項53または請求項54に記載の
    補間処理装置において、画像データの輝度成分が緑色成
    分に対応し、画像データの色成分が赤色成分と青色成分
    とに対応する場合、 前記色相値補間手段は、 補間対象サブピクセルに赤色成分が存在して青色成分が
    欠落する場合、補間対象サブピクセルの近傍に位置する
    サブピクセルの青色成分を含む色相値の中央値によって
    補間対象サブピクセルの色相値を算出することを特徴と
    する補間処理装置。
  58. 【請求項58】 請求項53ないし請求項57の何れか
    1項に記載の補間処理装置において、補間対象サブピク
    セルに欠落する色成分が、縦横対称に配置された4画素
    のうち1画素のみに存在する場合、 前記色相値補間手段は、 補間対象サブピクセルの斜め方向に近接する複数の斜め
    近接サブピクセルの色相値が前記色相値算出手段によっ
    て算出されている場合、該斜め近接サブピクセルの色相
    値の中央値によって補間対象サブピクセルの色相値を算
    出する第1の色相値補間部と、 補間対象サブピクセルの縦方向と横方向とに近接する複
    数の縦横近接サブピクセルの色相値が前記色相値算出手
    段または前記第1の色相値補間部によって算出されてい
    る場合、該縦横近接サブピクセルの色相値の中央値によ
    って補間対象サブピクセルの色相値を算出する第2の色
    相値補間部とを備えたことを特徴とする補間処理装置。
  59. 【請求項59】 2次元配列された複数の画素の1画素
    につき1つの色成分が対応付けられ、各々の画素が2つ
    のサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成
    される画像データに対し、各々のサブピクセルに欠落す
    る色成分の色情報に相当する補間値を決める補間処理を
    コンピュータで実現するための補間処理プログラムを記
    録した記録媒体において、 各々の画素を構成する2つのサブピクセルから出力され
    る色情報をひとまとめにした値を当該画素の色情報に相
    当する画素出力色情報とし、少なくとも2つの方向に対
    する補間対象サブピクセルの類似性の強弱を、該画素出
    力色情報を用いて判定する主要類似性判定手順と、 前記主要類似性判定手順によって判定された類似性の強
    弱に応じて、補間対象サブピクセルの補間値を算出する
    際に用いるサブピクセルの色情報を選択し、該色情報を
    用いて補間対象サブピクセルの補間値を算出する補間値
    算出手順とをコンピュータに実行させることを特徴とす
    る補間処理プログラムを記録した記録媒体。
  60. 【請求項60】 2次元配列された複数の画素の1画素
    につき1つの色成分が対応付けられ、各々の画素が2つ
    のサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成
    される画像データに対し、各々のサブピクセルに欠落す
    る色成分の色情報に相当する補間値を決める補間処理を
    コンピュータで実現するための補間処理プログラムを記
    録した記録媒体において、 補間対象サブピクセルについて対称な距離に位置する色
    情報を用い、少なくとも2つの方向に対する補間対象サ
    ブピクセルの類似性の強弱を判定する主要類似性判定手
    順と、 補間対象サブピクセルについて非対称な距離に位置する
    色情報を用い、少なくとも2つの方向に対する補間対象
    サブピクセルの類似性の強弱を判定する微細部類似性判
    定手順と、 前記主要類似性判定手順と前記微細部類似性判定手順と
    によって判定された類似性の強弱に応じて、補間対象サ
    ブピクセルの補間値を算出する際に用いるサブピクセル
    の色情報を選択し、該色情報を用いて補間対象サブピク
    セルの補間値を算出する補間値算出手順とをコンピュー
    タに実行させることを特徴とする補間処理プログラムを
    記録した記録媒体。
  61. 【請求項61】 第1〜第n(n≧2)の色成分から成
    る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が対応
    付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割され
    て成る撮像素子によって生成される画像データに対し、
    第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の色情
    報に相当する補間値を決める補間処理をコンピュータで
    実現するための補間処理プログラムを記録した記録媒体
    において、 補間対象サブピクセルが属する局所的領域に存在する色
    情報を用いて、少なくとも、(1)補間対象サブピクセ
    ルに関する第1色成分の局所的な平均情報と、(2)補
    間対象サブピクセルに関する2種類以上の色成分の局所
    的な変曲情報とで構成される補間値を算出する補間値算
    出手順をコンピュータに実行させることを特徴とする補
    間処理プログラムを記録した記録媒体。
  62. 【請求項62】 第1〜第n(n≧2)の色成分から成
    る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が対応
    付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割され
    て成る撮像素子によって生成される画像データに対し、
    第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の色情
    報に相当する補間値を決める補間処理をコンピュータで
    実現するための補間処理プログラムを記録した記録媒体
    において、 補間対象サブピクセルが属する局所的領域に存在する色
    情報を用いて、少なくとも、(1)補間対象サブピクセ
    ルに関する第1色成分の局所的な平均情報と、(2)補
    間対象サブピクセルとは異なる色成分による局所的な変
    曲情報とで構成される補間値を算出する補間値算出手順
    をコンピュータに実行させることを特徴とする補間処理
    プログラムを記録した記録媒体。
  63. 【請求項63】 第1〜第n(n≧2)の色成分から成
    る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が対応
    付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割され
    て成る撮像素子によって生成される画像データに対し、
    第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の色情
    報に相当する補間値を決める補間処理をコンピュータで
    実現するための補間処理プログラムを記録した記録媒体
    において、 補間対象サブピクセルが属する局所的領域に存在する色
    情報を用いて、少なくとも、(1)補間対象サブピクセ
    ルに関する第1色成分の局所的な平均情報と、(2)補
    間対象サブピクセルに関する第1色成分の局所的な変曲
    情報とで構成される補間値を算出する補間値算出手順を
    コンピュータに実行させることを特徴とする補間処理プ
    ログラムを記録した記録媒体。
  64. 【請求項64】 第1〜第n(n≧2)の色成分から成
    る表色系で示され、各々の画素に1種類の色成分が対応
    付けられ、各々の画素が2つのサブピクセルに分割され
    て成る撮像素子によって生成される画像データに対し、
    第1色成分が欠落するサブピクセルに第1色成分の色情
    報に相当する補間値を決める補間処理をコンピュータで
    実現するための補間処理プログラムを記録した記録媒体
    において、 補間対象サブピクセルが属する局所的領域に存在する色
    情報を用いて、少なくとも、第1項と第2項との2つの
    項で構成される補間値を算出する補間値算出手順と、 補間対象サブピクセルと第1色成分の色情報が存在する
    サブピクセルとを結ぶ少なくとも2つの方向に対し、補
    間対象サブピクセルとの類似性の強弱を判定する第1の
    類似性判定手順と、 前記第1の類似性判定手順によって類似性の強弱が判定
    される方向とは異なる少なくとも2つの方向に対し、補
    間対象サブピクセルとの類似性の強弱を判定する第2の
    類似性判定手順とをコンピュータに実行させ、 前記補間値算出手順は、 前記第1項を算出する際に用いる色情報が存在するサブ
    ピクセルの方向を、前記第1の類似性判定手順による判
    定結果に基づいて選択し、前記第2項を算出する際に用
    いる色情報が存在するサブピクセルの方向を、前記第2
    の類似性判定手順による判定結果に基づいて選択するこ
    とを特徴とする補間処理プログラムを記録した記録媒
    体。
  65. 【請求項65】 2次元配列された複数の画素の1画素
    につき1つの色成分が対応付けられ、各々の画素が2つ
    のサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成
    される画像データに対し、各々のサブピクセルに欠落す
    る色成分の色情報に相当する補間値を決める補間処理を
    コンピュータで実現するための補間処理プログラムを記
    録した記録媒体において、 補間対象サブピクセルの少なくとも2つの方向に対する
    類似度を算出する類似度算出手順と、 前記類似度算出手順によって算出された類似度に基づ
    き、少なくとも2つの方向に対する補間対象サブピクセ
    ルの類似性の強弱を判定する類似性判定手順と、 前記類似性判定手順によって判定された類似性の強弱に
    応じて、補間対象サブピクセルの補間値を算出する際に
    用いるサブピクセルの色情報を選択し、該色情報を用い
    て補間対象サブピクセルの補間値を算出する補間値算出
    手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする補
    間処理プログラムを記録した記録媒体。
  66. 【請求項66】 2次元配列された複数の画素のうち、
    空間周波数が低い色成分が対応付けられる画素と該色成
    分が対応付けられない画素との両方に空間周波数が高い
    輝度成分が対応付けられ、各々の画素が2つのサブピク
    セルに分割されて成る撮像素子によって生成される画像
    データに対し、色成分が欠落するサブピクセルの色成分
    に相当する補間値を決める補間処理をコンピュータで実
    現するための補間処理プログラムを記録した記録媒体に
    おいて、 補間処理の対象となる補間対象サブピクセルの近傍に位
    置して輝度成分と色成分とが存在する複数のサブピクセ
    ルの色相値を、各々のサブピクセルの輝度成分と色成分
    とを用いて算出する色相値算出手順と、 前記色相値算出手順で算出された複数のサブピクセルの
    色相値の中央値によって、補間対象サブピクセルの色相
    値を算出する色相値補間手順と、 補間対象サブピクセルに存在する輝度成分を用いて、前
    記色相値補間手順で算出された補間対象サブピクセルの
    色相値を色成分に変換して、補間対象サブピクセルの補
    間値を求める色変換手順とをコンピュータに実行させる
    ことを特徴とする補間処理プログラムを記録した記録媒
    体。
  67. 【請求項67】 2次元配列された複数の画素の1画素
    毎に、空間周波数が高い輝度成分と空間周波数が低い色
    成分との何れか一方が対応付けられ、各々の画素が2つ
    のサブピクセルに分割されて成る撮像素子によって生成
    される画像データに対し、輝度成分が欠落するサブピク
    セルの輝度成分に相当する補間値と色成分が欠落するサ
    ブピクセルの色成分に相当する補間値とを決める補間処
    理をコンピュータで実現するための補間処理プログラム
    を記録した記録媒体において、 「輝度成分の補間処理の対象となる輝度成分補間対象サ
    ブピクセルと輝度成分補間対象サブピクセルの近傍に位
    置するサブピクセルとの類似性」と「輝度成分補間対象
    サブピクセルを含む局所的領域内の複数の色成分」との
    少なくとも一方を利用して、輝度成分補間対象サブピク
    セルの輝度成分に相当する補間値を求める輝度成分補間
    手順と、 色成分の補間処理の対象となる補間対象サブピクセルの
    近傍に位置し、色成分が存在して前記輝度成分補間手順
    によって輝度成分が補間された複数のサブピクセルの色
    相値を、各々のサブピクセルの輝度成分と色成分とを用
    いて算出する色相値算出手順と、 前記色相値算出手順で算出された複数のサブピクセルの
    色相値の中央値によって、補間対象サブピクセルの色相
    値を算出する色相値補間手順と、 補間対象サブピクセルに存在する輝度成分を用いて、前
    記色相値補間手順で算出された補間対象サブピクセルの
    色相値を色成分に変換して、補間対象サブピクセルの色
    成分に相当する補間値を求める色変換手順とをコンピュ
    ータに実行させることを特徴とする補間処理プログラム
    を記録した記録媒体。
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