JP2001274854A - 無線通信機及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信機及び無線通信方法

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JP2001274854A
JP2001274854A JP2000086702A JP2000086702A JP2001274854A JP 2001274854 A JP2001274854 A JP 2001274854A JP 2000086702 A JP2000086702 A JP 2000086702A JP 2000086702 A JP2000086702 A JP 2000086702A JP 2001274854 A JP2001274854 A JP 2001274854A
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JP2000086702A
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Kiichi Nakano
喜一 中野
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信相手から信号を受信したときに、相対的
に周波数誤差の少ない被変調波を送信することができる
無線通信機を提供する。 【解決手段】 補正量抽出部RE2において、受信信号
に含まれる位相情報の基準信号点の位相からのずれ角を
検出し、このずれ角に応じた補正量を決定する。送信側
では、通信相手への送信対象となる送信データを信号点
に対応する振幅データの組に変換されるので、この振幅
データの組が示す信号点の位相に、上記決定された補正
量を加えて補正を行う。そして、送信用の搬送波を、補
正後の振幅データの組を用いて変調して通信相手へ送信
する。これにより、通信相手の周波数精度に応じてその
周波数が変化した被変調波を送信できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、搬送波に位相変調
を施して無線通信を行う移動通信システムにおける自動
周波数制御(Automatic Frequency Control、以下、
「AFC」)技術、特に、送受信間の搬送波の周波数ず
れによる復調データの劣化を抑圧するAFC回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】基地局に設けられる無線通信機(以下、
単に「基地局」と称する)と移動局として使用される無
線通信機(以下、単に「移動局」と称する)との間で無
線によって通話やデータ通信を行う際に、送信側と受信
側の搬送波に周波数誤差が生じると復調データの品質が
著しく劣化する。復調データの品質の劣化は、具体的に
は、信号波形の歪み、受信信号の誤り率の増加となって
現れる。隣接チャネルへの漏洩電力が増加する場合もあ
る。このような不具合を防止するため、従来より、基地
局と移動局の双方の復調回路にAFC回路を設け、搬送
波の周波数誤差を補正している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の手法で
は、送信側と受信側の一方による誤差が許容値の上限値
(最大値)、他方による誤差が下限値(最小値)になる
ことを考慮すると、AFC回路で補正すべき周波数は、
最大で、周波数誤差の許容値の2倍の値になるおそれが
ある。AFC回路には、このような広範囲な周波数を補
正する性能が要求される。その結果、AFC回路やそれ
を含む復調回路が大型化する。
【0004】また、PDC(Personal Digital Cellula
r)方式に準拠した無線通信機においては、受信側で受動
的に誤差を補正するのみならず、送信側でも誤差を抑え
るような補正を行うことで、受信側での誤差補正の負担
を小さくする技術が開発されている。無線通信機の内部
に、精度の高い基準クロックの発生回路を設け、受信時
のみならず、送信時においてもこの基準クロックを用い
たAFC補正を行う技術がそれである。つまり、受信信
号から自局と通信相手の搬送波の周波数誤差を取得し、
その誤差に応じた制御電圧を生成し、これを電圧制御型
温度補償水晶発振器(VC−TCXO)等の基準クロッ
ク発振器に与える。そして、この基準クロック発振器の
出力を送信側の局部発振器に与え、局部発振信号(以
下、「ローカル信号」)を生成することにより、送信用
の搬送波の周波数誤差を吸収する。しかし、移動通信シ
ステムにおける無線基地局などには、同時に通信を行う
ものと想定される移動局の数に対応する個数分VC−T
CXO等の高精度な発振器を備え、各移動局に対応した
搬送波の補正を行うことが必要となる。通常、VC−T
CXO等の高精度な発振器は高価であるため、基地局の
製造コストが増加するという問題がある。
【0005】本発明は、移動通信システムにおいて、通
信相手に応じて相対的に周波数誤差の少ない被変調波を
送信することができる簡易構成の無線通信機を提供する
ことを課題とする。本発明の他の課題は、復調データの
品質の低下を簡易に防止することができる無線通信方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の無線通信機は、受信信号を局部発振器の出力信号に
基づいて復調するとともに、送信情報を含む変調信号を
用いて前記局部発振器の出力信号を変調して送信する無
線通信機であって、前記受信信号と前記局部発振器の出
力信号との周波数差を検出する検出手段と、検出した周
波数差に応じた補正量を決定する補正量決定手段と、決
定した補正量を前記変調信号に印加する補正手段とを備
えたことを特徴とする。
【0007】上記他の課題を解決する本発明の第1の無
線通信方法は、受信信号を局部発振器の出力信号に基づ
いて復調するとともに、送信情報を含む変調信号を用い
て前記局部発振器の出力信号を変調して送信する無線通
信機における無線通信方法であって、前記受信信号と前
記局部発振器の出力信号との周波数差を検出し、検出し
た周波数差に応じた補正量を決定し、該補正量を前記変
調信号に印加する過程を含むことを特徴とする。
【0008】また、本発明の第2の無線通信方法は、受
信信号を局部発振器の出力信号に基づいて復調するとと
もに、送信情報を含む変調信号を用いて前記局部発振器
の出力信号を変調して送信する無線通信機における無線
通信方法であって、前記受信信号と前記局部発振器の出
力信号との周波数差を検出し、検出した周波数差に応じ
た補正量を決定し、該補正量を情報単位毎に保持してお
き、所望の情報単位の変調信号に当該情報単位に対応す
る補正量を印加する過程を含むことを特徴とする。
【0009】本発明の無線通信機は、種々の構成上の変
更が可能である。例えば、補正手段の実現形態として、
振幅データによる加算、位相情報による加算の2通りが
ある。また、受信信号の復号形態として、差動復号によ
る場合とそれ以外の場合とがある。さらに、時分割多重
伝送方式(PHS,PDCなど)、符号分割多元接続
(CDMA:Code Division Multiple Access)方式の
ように、スロットやチャネルコードのような情報単位毎
に通信を行う場合がある。そこで、以下のように構成さ
れる無線通信機を提供する。
【0010】第1の無線通信機は、補正手段の形態とし
て振幅データの加算を行う例を採用したもので、位相変
調された信号を受信する受信手段と、局部発振器の出力
信号を用いて該受信手段で受信した受信信号から位相情
報を抽出する位相情報抽出手段と、該位相情報の基準信
号点の位相からのずれ角を検出し、検出したずれ角に応
じた補正量を決定する補正量決定手段と、送信データを
信号点に対応する振幅データの組に変換する変換手段
と、前記振幅データの組が示す信号点の位相に前記補正
量を加えた位相に対応する振幅データの組を出力する補
正手段と、前記局部発振器の出力信号を、前記補正手段
から出力される振幅データの組を用いて変調して送信す
る送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】第2の無線通信機は、補正手段の形態とし
て位相情報の加算を行う例を採用したもので、位相変調
された信号を受信する受信手段と、局部発振器の出力信
号を用いて該受信手段で受信した受信信号から位相情報
を抽出する位相情報抽出手段と、該位相情報の基準信号
点の位相からのずれ角を検出し、検出したずれ角に応じ
た補正量を決定する補正量決定手段と、送信データを信
号点の位相情報に変換する位相情報変換手段と、該変換
後の位相情報に前記決定した補正量を加算する加算手段
と、該加算後の位相情報を振幅データの組に変換する振
幅データ変換手段と、前記局部発振器の出力信号を、前
記振幅データ変換手段で変換した振幅データの組を用い
て変調して送信する送信手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0012】第3の無線通信機は、差動復号を行い且つ
補正量を振幅加算する場合の例であり、差動符号化され
た信号を受信する受信手段と、局部発振器の出力信号を
用いて該受信手段で受信した受信信号を遅延検波して、
移相量を抽出する移相量抽出手段と、抽出した該移相量
から基準移相量を減算した量に応じた補正量を決定する
補正量決定手段と、該補正量を積算した積算補正量を出
力する積算手段と、送信データを信号点に対応する振幅
データの組に変換する変換手段と、前記振幅データの組
が示す信号点の位相に前記積算補正量を加えた位相に対
応する振幅データの組を出力する補正手段と、前記局部
発振器の出力信号を、前記補正手段から出力される振幅
データの組を用いて変調して送信する送信手段とを備え
たことを特徴とする。
【0013】第4の無線通信機は、差動復号を行い且つ
補正量を位相加算する場合の例であり、差動符号化され
た信号を受信する受信手段と、局部発振器の出力信号を
用いて該受信手段で受信した受信信号を遅延検波して、
移相量を抽出する移相量抽出手段と、抽出した該移相量
から基準移相量を減算した量に応じた補正量を決定する
補正量決定手段と、該補正量を積算した積算補正量を出
力する積算手段と、送信データを信号点の位相情報に変
換する位相情報変換手段と、該変換後の位相情報に前記
積算補正量を加算する加算手段と、該加算後の位相情報
を振幅データの組に変換する振幅データ変換手段と、局
部発振器の出力信号を、前記振幅データ変換手段で変換
された振幅データの組を用いて変調して送信する送信手
段とを備えた特徴とする。
【0014】第5の無線通信機は、例えばCDMA方式
を採用した場合の例であり、通信相手から受信した受信
信号を逆拡散するとともに逆拡散された受信信号からパ
イロット同期検波によって通信相手と自局との周波数誤
差による1パイロットブロックあたりのずれ角を検出す
る検出手段と、該検出されたずれ角に応じた補正量を決
定する補正量決定手段と、前記通信相手への送信対象と
なる送信データを信号点の位相情報に変換する位相情報
変換手段と、該変換後の位相情報に前記決定した補正量
を加算する加算手段と、該加算後の位相情報を振幅デー
タの組に変換する振幅データ変換手段と、送信用の搬送
波を、前記振幅データ変換手段で変換された振幅データ
の組を用いて変調して前記通信相手へ送信する送信手段
とを備えたことを特徴とする。
【0015】第6の無線通信機は、情報単位毎の通信を
行う無線通信機であり、通信相手から位相変調された信
号を情報単位毎に受信する受信手段と、該受信手段で受
信した少なくとも一つの情報単位に含まれる位相情報を
抽出する位相情報抽出手段と、該情報単位の位相情報の
基準信号点の位相からのずれ角を検出する検出手段と、
検出されたずれ角に応じた補正量を決定する補正量決定
手段と、決定した該補正量を情報単位毎に保持する補正
量保持手段と、前記通信相手への送信対象となる情報単
位毎の送信データを信号点の位相情報に変換する位相情
報変換手段と、該情報単位に対応する補正量をその情報
単位の位相情報に加算する加算手段と、該情報単位の加
算後の位相情報を振幅データの組に変換する振幅データ
変換手段と、該情報単位用の搬送波を、前記振幅データ
変換手段で変換された振幅データの組を用いて変調して
前記通信相手へ送信する送信手段とを備えたことを特徴
とする。前記補正量決定手段は、好ましくは、前記ずれ
角を情報単位毎に平滑化処理して、情報単位の平均のず
れ角に基づく補正量を決定するように構成する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を移動通信システム
に適用した場合の各種実施形態を説明する。 〈第1の実施形態〉第1実施形態の移動通信システム
は、例えば、本発明の無線通信機の一例となる基地局
と、やはり本発明の無線通信機の一例となる1以上の移
動局によって構成される。送信時のAFC補正は、基地
局、移動局のどちらでも行うことが可能であるが、本実
施形態では、基地局側でのみ行う場合の例を挙げる。
【0017】図1は、本発明を適用した基地局の要部構
成図である。基地局は、送受共用のアンテナANと、ア
ンテナANで受信した信号を受信系に導くとともに送信
系から出力される信号をアンテナANに導く切替器SW
とを備えている。受信系は、受信AFC回路部REと、
この受信AFC回路部REの後段に接続されるデータ判
定部DDとを含んで構成される。データ判定部DDは、
I/Qデータを判定するものである。一方、送信系は、
送信AFC回路部TRを含んで構成される。
【0018】受信AFC回路部RE及び送信AFC回路
部TRには、局部発振器LOから周波数変換用のローカ
ル信号が供給されるようになっている。また、送信AF
C回路部TR及び局部発振器LOには、基準クロック発
生器ROから無線通信機全体の動作タイミングを定める
基準クロック信号が供給されるようになっている。この
基準クロック発生器ROは、送信AFC処理のためにそ
の出力周波数を一つの移動局のためだけに変動させる必
要がない。そのため、他の移動局宛の送信時にもその出
力信号を使用することができるものである。
【0019】受信AFC回路部REの構成を図2に示
す。受信AFC回路部REは、切替器SW及び局部発振
器LOの出力をその入力とする受信処理部RE1、受信処
理部RE1の出力をその入力とし、その出力を現在部及び
送信AFC回路部TRに導く補正量抽出部RE2、受信処
理部RE1及び補正量抽出部RE2の出力をその入力とし、そ
の出力をデータ判定部DDに導く減算部RE3を含んで構
成される。
【0020】受信処理部RE1は、切替器SWからの位相
変調された高周波受信信号をローカル信号と混合して中
間周波数信号に変換した後、この中間周波数信号から位
相情報Θを抽出する。抽出された位相情報Θは、減算部
RE3及び補正量抽出部RE2に入力される。補正量抽出部RE
2は、図4(b)の点線で示される理想的な信号点の位
相(基準信号点の位相)に対して入力された位相情報
(実線)のずれ量(ずれ角)θを検出する。このずれ量
θを補正量として減算部RE3及び送信AFC回路部TR
に入力する。減算部RE3は、入力された位相情報Θから
補正量θを減算して理想的な信号点(基準信号点の位
相)を示す位相に変換し、これをデータ判定部DDに入
力する。データ判定部DDは、補正後の位相情報を用い
てデータ判定を効率的に行う。送信AFC回路部TRの
構成を図3を参照して説明する。送信AFC回路部TR
は、位相情報変換部TR1、加算部TR2、振幅データ変換部
TR3及び変調部TR4を含んで構成される。
【0021】図4は、この送信AFC回路部TRの動作
原理を示す図であり、(a)は理想的な信号点(基準信
号点)と実際に受信された信号の信号点との間の位相関
係(ずれ量=補正量θ)、(b)は加算部TR2における
位相マッピング例を示している。
【0022】音声、画像など、通信相手となる移動局宛
の情報である送信データは、位相情報変換部TR2で図4
(b)の破線で示される信号点の位相(例えばΘ1〜Θ
4)に変換される。加算部TR2は、受信AFC回路部R
Eの補正量抽出部RE2からの補正量θと入力された信号
点の位相との加算を行う。加算後の位相は、振幅データ
変換部TR3でその位相が示す信号点(図4(b)の実線
参照)に対応する振幅データの組(I,Qチャネル用の
振幅データ)に変換される。変調部TR4は、この変換後
の振幅データの組を用いて変調を行い(例えば、ローカ
ル周波数信号を、振幅データの組をアナログ/ディジタ
ル変換して得られるアナログ信号を用いて周波数変換す
る。あるいはディジタル信号処理による変調も考えられ
る)、これを切替器SWを介してアンテナANへ出力す
る。補正量θは、所定数の平均をとって加算部TR2に与
えるようにすることもできる。
【0023】なお、第1実施形態において、好ましく
は、公知のパイロット信号(pilot signal)等を用いた
同期検波を行う。すなわち、送受信間(例えば移動局−
基地局間)の搬送波の周波数差に起因して、前述の補正
量θが時間的に増加又は減少し、補正量θがπ/4を超
えてしまう場合がある。この場合は、データ判定部DD
において、Iデータ/Qデータの判定を誤ってしまう可
能性がある。従って、既知のパイロット信号を定期的に
送信することにより、I,Qの基準軸が送受信間で一致
するようにローカル信号に位相処理を施す等の処理を施
す。
【0024】以上の処理を送信AFC回路部TRで実施
することにより、通信相手となる移動局から受信した信
号の被変調波に対して相対的に誤差成分を補正した被変
調波を送信することができ、移動局の性能に依存せずに
復調データの品質を向上させることができるようにな
る。つまり、移動局における復調動作に何ら影響を与え
ることがないため、移動局を簡略化することができる。
【0025】次に、上記の無線通信機を用いた無線通信
方法について説明する。無線通信機は、具体的には、例
えば図5のように構成される。ここでは、π/4シフト
−QPSK(QPSK:Quadrature Phase Shift Keyin
g:直交位相偏移変調)方式を採用したPHS(Persona
l Handyphone System)の基地局の例を挙げる。図5下
段に示される部分が、図1及び図2に示した受信AFC
回路部REに相当する。すなわち、受信AFC回路部
は、図5の例では、増幅器101、乗算器102、可変
増幅器103、A/Dコンバータ(A/D CNV)1
04、位相検出部(PD)105、クロック生成部(C
LK)107、AFC回路(AFC)108、及び、加
算器109を含んで構成される。
【0026】アンテナANからT/RスイッチSWを介
して導かれる高周波の受信信号は、増幅器101により
増幅される。乗算器102は、増幅された受信信号とロ
ーカル信号とのミキシングを行い、これを可変増幅器1
03に入力する。この可変増幅器103により所定レベ
ルの受信信号にレベル調整される。
【0027】A/Dコンバータ104は、クロック生成
部107から供給されるクロック信号でサンプリングし
て受信信号をアナログ値からディジタル値に変換する。
位相検出部105は、ディジタル処理された信号から位
相情報を検出する。クロック生成部107は、位相検出
部105の出力を入力するとともに、動作タイミングを
示すクロックを、A/Dコンバータ104、位相検出部
105及びAFC回路108に供給する。AFC回路1
08は、位相検出部105で検出した位相情報から送信
時に補正すべき位相又は周波数を補正量として決定す
る。そして、位相情報から補正量を減算した値をデータ
判定部DDの一例であるI/Q判定部(I/Q DE
T)2に供給する。I/Q判定部2は、補正されたデー
タをもとにI/Qデータの判定を行う。
【0028】一方、図1及び図3に示した送信AFC回
路部TRに対応する部分は、以下のように動作する。ま
ず、移動局への送信対象となるシリアルの送信データ
が、図5上段右側の位相情報変換部3に入力される。位
相情報変換部3は、I/Qデータ生成部(I/Q GE
N)301でシリアルの送信データをI/Qのパラレル
データの組(I/Qデータ)に変換する。また、I/Q
−Θ変換部303で、I/Qデータの示す信号点の位相
情報Θを出力する。
【0029】参照符号5で示される部分は、加算部であ
る。加算部5は、I/Q−Θ変換部303から出力され
る位相情報ΘとAFC回路108から出力される補正量
(ここでは周波数誤差に対応する位相量)θとを加算す
る。
【0030】参照符号6で示される部分は振幅データ変
換部である。振幅データ変換部6は、Θ−I/Q変換部
(Θ−I/Q CNV)601、ディジタルフィルタ部
(DF)602、D/Aコンバータ(D/A CNV)
603,604、π/2位相器(π/2 SHF)60
5、乗算器606,607、加算器608、及び、増幅
器609,610を含んで構成される。
【0031】Θ−I/Q変換部601は、加算部5から
の補正された位相情報ΘをI/Qの振幅データに変換す
る。ディジタルフィルタ部602は、変換後のI/Qの
振幅データをルートナイキスト化する。D/Aコンバー
タ603,604、π/2位相器605、乗算器60
6,607、加算器608及び増幅器609,610
は、ローカル信号を用いてルートナイキスト化された振
幅データを直交変調してT/RスイッチSWに送る。こ
れにより、送信用の搬送波を変調した被変調波が被変調
波がアンテナANを通じて移動局へ送信される。
【0032】このようにして第1実施形態では、基地局
から移動局に対して相対的に周波数誤差の少ない被変調
波を送信することができるようになる。移動局からすれ
ば、自己の周波数精度が低い場合であっても基地局がそ
れに応じて自動的に周波数誤差を低減させるので、何ら
の設計変更を要しない。従って、第1実施形態によれ
ば、移動局の低コスト化を図ることができる。
【0033】〈第2実施形態〉図6は、π/4シフト−
QPSK方式を採用したPDCの基地局の第2実施形態
の構成図である。ここでは、移動局から差動符号化され
た信号を受信した場合の例を挙げる。この場合の基地局
は、図5に示した第1実施形態の基地局とその全体構成
がほぼ同じになるので、共通機能の構成要素には同じ参
照符号を付し、異なる部分を中心に説明する。
【0034】図6下段に示されるように、第2実施形態
による基地局の受信AFC回路部は、増幅器101、乗
算器102、可変増幅器103、A/Dコンバータ(A
/DCNV)104、位相検出部(PD)105、遅延
検波部(DD)106、クロック生成部(CLK)10
7、AFC回路(AFC)108、及び、加算器109
を含んで構成される。
【0035】図5に示した第1実施形態の受信AFC回
路部と異なるのは、位相検出部105の後段に遅延検波
部106を設け、クロック生成部107からのクロック
を遅延検波部106に供給するようにした点である。位
相検出部105は、ディジタル処理された受信信号から
位相成分Θ’を検出する。遅延検波部106は、受信信
号を遅延検波することによって位相成分Θ’を移相量
(位相情報の一種)Θに変換する。クロック生成部10
7には、この移相量Θが入力される。
【0036】AFC回路108は、移相量Θから象限毎
の基準点の位相、すなわち基準移相量(−π/4、π/
4、3π/4、−3π/4)を減算し、絶対値が最小と
なる減算値である補正量θ(Θ−基準移相量)を決定す
る。補正された補正量θは、I/Q判定部2へ供給され
る。その他の構成は、図5に示した受信AFC回路部の
ものと同じである。
【0037】この実施形態では、また、受信AFC回路
部と送信AFC回路部との間に、積算処理部4が介在す
る。積算処理部4は上述の補正量θを一時的にレジスタ
で保持して積算し、加算部5において、送信タイミング
(送信スロット)で送信用の変調データと加算させるた
めのもので、FF(FFはフリップ・フロップの略、以
下同じ)401、加算器402、FF403を含んで構
成される。FF401は、AFC回路108から送られ
る、補正量θを一時的に保持し、これを送信のタイミン
グで加算器402に送出する。加算器402は、FF4
01から送出される補正量θを受け取る一方、出力端か
らFF403によりフィードバックされた値を加算す
る。これにより、積算補正量θ’が得られる。この積算
補正量θ’は、加算部5に送られる。
【0038】送信AFC回路部側は、位相情報変換部3
の構成が図5に示した第1実施形態のものと一部異な
る。すなわち、第2実施形態では、I/Qデータ生成部
301とI/Q−Θ変換部303との間に、マッピング
回路(MPC)302が介在する。マッピング回路部3
02は、I/Qデータ生成部301で変換されたI/Q
データをもとに、差動符号化を行い、対応する振幅デー
タを出力する。すなわち、I/Qデータ生成部301で
生成されたパラレルのI/Qデータの組(I,Q)に対
応付けられた角度φ(−3π/4、3π/4、π/4、
−π/4)と、前に出力した信号点に対応する振幅I
−1,Q−1を用いて、 X=I−1cos(φ)−Q−1sin(φ)、 Y=I−1cos(φ)+Q−1sin(φ)、 の式で表される振幅データの組を出力する。I/Q−Θ
変換部303は、これらの振幅データの示す信号点の位
相情報Θ=tan−1(Y/X)を出力することになる。
【0039】この位相情報Θは、加算部5で積算補正量
θ’と加算されて受信信号に含まれる周波数の誤差成分
が反映されたものとなった後、Θ−I/Q変換部601
へ送られる。Θ−I/Q変換部601は、この位相情報
ΘをI/Qの振幅データ(データ組)に変換する。ディ
ジタルフィルタ部602は、変換後のI/Qの振幅デー
タをルートナイキスト化する。D/Aコンバータ60
3,604、π/2位相器605、乗算器606,60
7、加算器608及び増幅器609,610は、ローカ
ル信号を用いてルートナイキスト化された振幅データを
直交変調してT/RスイッチSWに送る。これにより、
送信用の搬送波を変調した被変調波がアンテナANを通
じて移動局へ送信される。第2実施形態のような構成
は、差動符号化を行うシステムにも適用できる。
【0040】〈第3実施形態〉第1及び第2実施形態で
は、送信AFC回路部の加算部5において位相情報を加
算する場合の例を示したが、この加算処理を振幅データ
として行うことも可能である。第3実施形態では、この
場合の例を説明する。便宜上、第1及び第2実施例の、
特に、送信AFC回路部の構成例について説明し、補正
量または積算補正量を得るまでの処理については説明を
省略する。また、図5及び図6で示した第1及び第2実
施形態と共通機能の構成要素には同様の参照符号を付
す。
【0041】図7は、第3実施形態による基地局の送信
AFC回路部の具体的な構成図である。この例では、振
幅データとして加算処理を行うため、図5及び図6に示
したI/Q−Θ変換部及びΘ−I/Q変換部が不要であ
り、加算部5もその構成要素が異なってくる。ここで
は、加算部5に代えて補正部5’と表現する。
【0042】補正部5’は、4つの乗算器501〜50
4、2つの加算器505,506、θ−I/Q変換部
(θ−I/Q CNV)507により構成される。θ−
I/Q変換部507は、図示しない受信AFC回路部
(第1実施形態又は第2実施形態のものと同じ)からの
補正量θ(第1実施形態の場合)又は積算補正量θ’
(第2実施形態の場合)を振幅データ(sinθ,cosθ又
はsinθ’,cosθ’)に変換する。
【0043】補正部5’では、乗算器501〜504に
より、I/Qデータ生成部301(マッピング回路30
2)から出力される振幅データと、θ−I/Q変換部5
07から出力さる振幅データとがいわゆる「たすき掛
け」処理される。すなわち、I/Qデータ生成部301
(マッピング回路302)からのIデータは、乗算器5
01、502に入力され、Qデータは、乗算器503、
504に入力される。乗算器501,503は、それぞ
れθ−I/Q変換部507からのcosθとIデータ、Q
データとの乗算を行う。乗算器502,504は、それ
ぞれθ−I/Q変換部507からのsinθとIデータ、
Qデータとの乗算を行う。
【0044】加算器505は、乗算器501の出力I・
sinθから乗算器503の出力データQcosθを減算し、
I・sinθ−Qcosθを出力する。一方、加算器506
は、乗算器502の出力I・sinθと乗算器503の出
力データQcosθとの加算を行い、I・sinθ+Qcosθ
を出力する。これにより、I/Qデータ生成部301
(マッピング回路302)からの振幅データの組(I/
Qデータ)が示す信号点の位相に補正量(又は積算補正
量)を加えた位相に対応する振幅データの組を得ること
ができ、I/Qデータを位相情報に変換して加算処理を
行う第1、第2実施形態と同様の処理を実現することが
できる。加算器505,506からの出力データは、デ
ィジタルフィルタ602に入力され、前述同様、送信用
の搬送波の変調を行う。このようにして振幅データによ
る加算処理を行うことによっても、第1及び第2実施形
態と同様の利点が得られる。
【0045】〈第4実施形態〉図8は、パーソナル・デ
ジタル・セルラ(PDC)方式における基地局の構成図
である。大まかな構成は、図5〜図7に示したものと同
様となるので、共通機能の構成要素には同様の参照符号
を付してある。
【0046】受信AFC回路部は、増幅器101、乗算
器102、可変増幅器103、クロック生成部(CL
K)107、AFC回路(AFC)108、位相量子化
回路(PQ)110、中間周波(IF)周波数発振器
(IFG)111、位相・周波数制御部(CONT)1
12、ACT(適応キャリア同期)回路(ACT)11
3、差動復号化部(DE)114、カウンタ(CNT)
115、及び、D/Aコンバータ(D/A CNV)1
16により実現される。
【0047】高周波の受信信号をIF周波数の信号に変
換するまでは第1〜第3実施形態と同様である。この実
施形態では、復調方法としてACT形同期検波方式が採
用しているため、これに従った構成及び動作が前述の各
実施形態と異なっている。「ACT形同期検波方式」と
は、高周波の受信信号から変換した中間周波信号(「I
F信号」)を、1シンボル前に検波したIF信号の位相
に適応的に追従させて検波を行う方式である。
【0048】IF周波数発振器111からは、上記のI
F信号が出力される。このIF信号は、ACT回路11
3の指示に従って位相・周波数制御部112において位
相制御される。位相量子化回路110は、このIF信号
を用いて受信信号から位相情報Θを抽出する。この位相
情報Θは差動復号化部114で差動復号化され、移相量
△Θとして抽出された後、これがI/Q判定部2へ送ら
れる。
【0049】この実施形態では、送信AFC回路部の加
算部5へ積算補正量θ’が送られる。この積算補正量
θ’の算出は、以下のようにして行われる。まず、AF
C回路108において、位相量子化回路110により求
められた位相情報Θから補正量θ(Θ−基準信号点の位
相)を得る。この補正量θが、積算処理部4へ送られ
る。積算処理部4の動作は、第2実施形態において、述
べたとおりである。すなわち、補正量θを一時的にレジ
スタで保持して積算することで積算補正量θ’を得る。
この積算補正量θ’に基づく送信側での周波数誤差の補
正動作については、第2実施形態のものと同様となる。
【0050】〈第5実施形態〉図9は、CDMA方式を
適用した基地局の構成図である。その大まかな構成は、
図6及び図8と同様でなるので、共通要素には同様の参
照符号を付し、異なる構成と動作を中心に説明する。
【0051】第5実施形態では、位相情報変換部3が、
I/Qデータ生成部301、拡散部(DIF)304、
及び、I/Q−Θ変換部(I/Q−Θ CNV)306
を含んで構成される。I/Qデータ生成部301でI/
Qデータ(振幅データの組)に変換された送信データ
は、拡散部304において、伝送レートより速いレート
の拡散コードよりIデータ、Qデータ共に拡散され、拡
散レート(チップレート)ごとにQPSK変調により位
相ステート上にマッピングされる。このデータは、I/
Q−Θ変換部306で位相情報Θに変換されて加算部5
に送られる。
【0052】一方、受信AFC回路部は、増幅器10
1、乗算器102、可変増幅器103、A/Dコンバー
タ(A/D CNV)104、逆拡散部(RDI)11
7、パス検出部(PHD)118、同期検波位相検出部
(SYD)119、AFC回路(AFC)108、及
び、加算器120を含んで構成される。IF信号に変換
され、さらに、A/Dコンバータ104でディジタル値
に変換された受信信号は、逆拡散部117において、パ
ス検出部118からの拡散コードにより逆拡散処理され
る。逆拡散された受信信号は、同期検波位相検出部11
9においてパイロット同期検波が行われる。そして、こ
れにより得られた位相情報(変調位相データ)ΘがI/
Q判定部2へ送られる。「パイロット同期検波」とは、
パイロットシンボルという、既知の位相値をもつ信号を
用いることにより、受信搬送波と基地局内部の基準点で
の位相との位相差△Θ軸をパイロットブロック単位で検
出し、多重信号を補正することで、同期検波を行う方式
である。
【0053】この実施形態による周波数誤差の補正処理
は、以下のように行われる。同期検波位相検出部119
で得られた任意のパイロットブロックの位相差△Θ軸n
と1パイロットブロック前の△Θ軸n-1との差分は、通
信相手である移動局とこの基地局との周波数誤差による
1パイロットブロックあたりの位相ずれ(ずれ角)を意
味する。この△Θ軸n−△Θ軸n-1の値から1シンボル
あたりの周波数誤差を求め、これを加算器120におい
て加算(あるいは減算)することで、周波数誤差の補正
処理が行われる。この周波数誤差は、補正量θに変換さ
れて積算処理部4に送られる。積算処理部4及び送信A
FC回路部における送信周波数誤差の補正処理について
は、第2実施形態のものとほぼ同様となる。
【0054】〈第6実施形態〉本発明は、例えば、時分
割多重伝送方式を採用した基地局(又は移動局)にも適
用が可能である。この場合の基地局は、送信データに対
する補正量の加算処理をスロット毎に管理するスロット
管理手段を備えるものである。
【0055】図10は、基地局側にスロット管理手段を
備えた場合の構成例を示している。このスロット管理手
段は、具体的には、加算器402、FF403、デコー
ダ405、FF406−1〜406−n、セレクタ40
7及び図示しないスロット識別部により実現される。な
お、以降の説明では、差別化を要しない場合は、FF4
06のサフィックスを省略する。受信AFC回路部から
送られる受信信号に含まれる誤差成分に対する補正量θ
(あるいは積算補正量θ’)は、FF406に送られ
る。FF406は、管理されるスロット毎に設けられて
いる。図示の例では、n個のスロットが管理されること
になる。
【0056】デコーダ405には、図示しないスロット
識別部より送られるスロット識別信号が入力されるよう
になっている。デコーダ405は、スロット識別信号を
デコードし、スロット識別信号により特定されたスロッ
トに対応するFF406にイネーブル信号を送る。イネ
ーブル信号を受けたFF406は、上記の補正量θ(あ
るいは積算補正量θ’)を一時的に保持する。
【0057】スロット識別信号は、セレクタ407にも
送られている。セレクタ407は、スロット識別信号に
より特定されたスロットに対応するFF406を選択す
ることにより、このFF406に保持されている補正量
θ(あるいは積算補正量θ’)を選択して加算器402
へ送る。加算器402の出力データは、送信AFC回路
部の加算部5へ送られる。この加算部5以降の動作につ
いては、図5〜図9に示した構成要素の説明がそのまま
妥当する。
【0058】この第6実施形態によれば、時分割多重伝
送方式が適用される場合に、受信信号に含まれる周波数
の誤差成分の補正量が基地局においてスロット毎に管理
されるため、移動局が多種多様である場合の受信AFC
回路部の動作負担を軽減させることができる。また、予
めFF406において補正量θが保持されており、スロ
ット毎にVC−TCXO等の発振器を備える必要がない
ため、製造コスト的にも有利になる。
【0059】〈第7実施形態〉複数のスロットでシンボ
ル毎の通信を行う場合、受信信号に含まれる周波数の誤
差成分は、信号タイミング(シンボルタイミング)ごと
に抽出される。そのため、誤差成分が各シンボルにより
大きく変化する場合がある。そこで、第7実施形態で
は、この誤差成分あるいはそれに基づく補正量の極端な
ばらつきを抑え、送信AFC回路部を安定且つ高精度に
動作させるための変形例を説明する。この実施形態で
は、周波数の誤差成分を1つの受信タイミング(受信ス
ロット)毎に平滑化処理し、スロット平均の誤差成分に
基づく補正量を決定する。
【0060】図11は、この実施形態による補正量の決
定手段の要部構成図である。補正量の決定手段は、加算
器402,408、及び、FF403,409,410
により構成される。受信信号に含まれる誤差成分が角度
情報(sin/cos)の場合、1つの受信スロット区間中、
任意のシンボル数値2m区間分、加算器408とFF4
09を用いて積分処理を行う。誤差成分を示すビット数
をnとした場合、加算器408には、nのMSB(Most
significant bit)の値をmビット増やし、これを上位ビ
ットとして付け加えて符号拡張したm+nビットを入力
する。これに1シンボル前の誤差成分(m+nビット)
を加算する。これを2mシンボル区間加算し続けて積分
処理を行う。
【0061】2mシンボルの積分終了後、最終値が後段
のFF410で保持される。この下位mビットを捨て、
上位nビットを使用することで、1/2m倍を行ない、
これを送信時に適用することで、2mシンボル区間の平
均値、スロット内平滑化誤差を用いた送信AFC処理が
可能になる。
【0062】〈第8実施形態〉例えばCDMA方式が適
用される基地局にチャネル管理手段を設け、送信用の搬
送波に対する補正量の加算処理を、チャネルコード毎に
管理することも本発明によれば可能となる。第8実施形
態は、この場合の例を示すものである。
【0063】図12は、基地局側のチャネル管理手段の
具体的な構成図である。チャネル管理手段は、FF40
3−n,403−n+1,…、411−n,411−n
+1,…、加算器402−n,402−n+1,…、を
含んで構成される。なお、以降の説明では参照符号のサ
フィックスは省略する。
【0064】CDMA方式は、良く知られているよう
に、一つの搬送波に異なるコードで拡散多重する伝送方
式である。FF411は、各チャネル(コード)ごと
に、同期検波位相検出手段により得られた任意のパイロ
ットブロックの位相差△Θ軸nと、1パイロットブロッ
ク前の△Θ軸n−1との差分(移動局と基地局との周波
数誤差による1パイロットブロックあたりの補正量)を
保持する。そして、1スロット内遅延にて送信される各
チャネルコード毎に、FF403により出力が、フィー
ドバックされた加算器402を介して送信データの位相
情報にシンボル単位でそれぞれ加算されるようにする。
このような回路(FF411、FF403、加算器40
2)をチャネル数分もち、コード単位で管理を行うこと
により、本発明をCDMA方式による移動通信システム
に応用することが容易になる。なお、第8実施形態に対
応する受信AFC回路部は、第1乃至第7実施形態のも
のと異なる。すなわち、受信信号に含まれる周波数の誤
差成分に基づく補正量ではなく、同期検波位相検出手段
から得られる△Θ軸n−△Θ軸n−1の誤差成分に基づ
く補正量である。
【0065】〈第9実施形態〉第9実施形態は、第8実
施形態の変形例を示すものである。すなわち、第8実施
形態のチャネル管理手段では、1スロット遅延の送信デ
ータに補正量を一律に加算したが、第9実施形態では、
このような形態に代えて、シンボル単位の補正量を積分
しながら送信データに加算するようにしたものである。
図13は、チャネル管理手段の要部構成図である。この
チャネル管理手段は、FF403−n,403−n+
1,…、411−n,411−n+1,…、413−
n,413−n+1,…、除算器412−n,412−
n+1,…、及び、加算器402−n,402−n+
1,…、を含んで構成される。なお、以降の説明では参
照符号のサフィックスは省略する。
【0066】△Θ軸n−△Θ軸n−1の位相成分は、F
F411に保持され1スロット遅延の送信タイミング信
号に従って除算器412に送られる。除算器412で
は、△Θ軸n−△Θ軸n−1の位相成分を1パイロット
ブロックあたりのシンボル数で除算する。除算する単位
は、送信されるシンボルレートを示す信号(シンボルレ
ート・ステータス信号)により選択されるようになって
いる。ここで得られた1シンボル単位の位相補正量が、
FF403,413及び加算器402によって、1シン
ボル単位で再度積分を行ないながら、送信データに加算
される。この実施形態のチャネル管理手段は、上記の回
路をチャネル数分もち、コード単位で送信AFC処理を
行わせるものである。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、通信相手に対し、その通信相手からの受信信
号に基づいて相対的に周波数誤差の少ない被変調波を送
信することができるので、簡易な手法を採用しながら、
移動通信システムにおけるデータ伝送の品質を著しく向
上させることができる。また、通信相手の復調動作に影
響を与えないため、通信相手側の回路規模の簡略化と低
コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した基地局の全体構成図。
【図2】第1実施形態における受信AFC回路部の構成
図。
【図3】第1実施形態における送信AFC回路部の構成
図。
【図4】(a)は、受信AFC回路部により抽出された
誤差成分(=補正量θ)、(b)は、送信データに補正
量が加算されることによって、位相ステート上でどのよ
うに変化するかを示す図。
【図5】第1実施形態の基地局の具体的な構成図。
【図6】第2実施形態の基地局の具体的な構成図。
【図7】第3実施形態の基地局の具体的な構成図。
【図8】第4実施形態の基地局の具体的な構成図。
【図9】第5実施形態の基地局の具体的な構成図。
【図10】第6実施形態の基地局の要部構成図。
【図11】第7実施形態の基地局の要部構成図。
【図12】第8実施形態の基地局の要部構成図。
【図13】第9実施形態の基地局要部構成図。
【符号の説明】
AN アンテナ TX 送信回路 RX 受信回路 SW 切替器 RO 基準クロック発生器 LO 局部発振器 DD データ判定部 RE 受信AFC回路部 RE1 受信処理部 RE2 補正量抽出部 RE3 減算部 TR 送信AFC回路部 TR1,3 位相情報変換部 TR2,5 加算部 TR3,6 振幅データ変換部 TR4 変調部 2 I/Q判定部 4 積算処理部 101,609,610 増幅器 102,501〜504,606,607 乗算器 103 可変増幅器 104,116,603,604 A/Dコ
ンバータ 105 位相検出部 106 遅延検波部 107 クロック生成部 108 AFC回路 109,120,402,408,506,507,6
08 加算器 110 位相量子化回路 111 IF周波数発振器 112 位相・周波数制御部 113 ACT回路 114 差動符号化部 115 カウンタ 117 逆拡散部 118 パス検出部 119 同期検波位相検出部 301 I/Oデータ生成部 302 マッピング回路 303 I/Q−Θ変換部 304 拡散部 305 コード多重部 401,403,406,409〜411,413
FF(フリップ・フロップ) 405 デコーダ 407 セレクタ 412 除算器 601,404 Θ−I/Q変換部 602 ディジタルフィルタ部 605 π/2位相器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 27/20 H04L 27/00 F Fターム(参考) 5J103 AA07 AA09 CB07 DA04 DA10 DA21 DA27 DA33 HC02 5K004 AA05 FA05 FB01 FF00 FH00 5K011 DA21 JA01 KA13 5K047 AA03 AA16 BB01 BB05 CC01 MM03 MM13 MM49 MM63

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を局部発振器の出力信号に基づ
    いて復調するとともに、送信情報を含む変調信号を用い
    て前記局部発振器の出力信号を変調して送信する無線通
    信機であって、 前記受信信号と前記局部発振器の出力信号との周波数差
    を検出する検出手段と、 検出した周波数差に応じた補正量を決定する補正量決定
    手段と、 決定された補正量を前記変調信号に印加する補正手段と
    を備えたことを特徴とする、無線通信機。
  2. 【請求項2】 受信信号を局部発振器の出力信号に基づ
    いて復調するとともに、送信情報を含む変調信号を用い
    て前記局部発振器の出力信号を変調して送信する無線通
    信機における無線通信方法において、 前記受信信号と前記局部発振器の出力信号との周波数差
    を検出し、検出した周波数差に応じた補正量を決定し、
    該補正量を前記変調信号に印加する過程を含むことを特
    徴とする、無線通信方法。
  3. 【請求項3】 受信信号を局部発振器の出力信号に基づ
    いて復調するとともに、送信情報を含む変調信号を用い
    て前記局部発振器の出力信号を変調して送信する無線通
    信機における無線通信方法において、 前記受信信号と前記局部発振器の出力信号との周波数差
    を検出し、検出した周波数差に応じた補正量を決定し、
    該補正量を情報単位毎に保持しておき、所望の情報単位
    の変調信号に当該情報単位に対応する補正量を印加する
    過程を含むことを特徴とする、無線通信方法。
  4. 【請求項4】 位相変調された信号を受信する受信手段
    と、 局部発振器の出力信号を用いて該受信手段で受信した受
    信信号から位相情報を抽出する位相情報抽出手段と、 該位相情報の基準信号点の位相からのずれ角を検出し、
    検出したずれ角に応じた補正量を決定する補正量決定手
    段と、 送信データを信号点に対応する振幅データの組に変換す
    る変換手段と、 前記振幅データの組が示す信号点の位相に前記補正量を
    加えた位相に対応する振幅データの組を出力する補正手
    段と、 前記局部発振器の出力信号を、前記補正手段から出力さ
    れる振幅データの組を用いて変調して送信する送信手段
    とを備えたことを特徴とする、無線通信機。
  5. 【請求項5】 位相変調された信号を受信する受信手段
    と、 局部発振器の出力信号を用いて該受信手段で受信した受
    信信号から位相情報を抽出する位相情報抽出手段と、 該位相情報の基準信号点の位相からのずれ角を検出し、
    検出したずれ角に応じた補正量を決定する補正量決定手
    段と、 送信データを信号点の位相情報に変換する位相情報変換
    手段と、 該変換後の位相情報に前記決定した補正量を加算する加
    算手段と、 該加算後の位相情報を振幅データの組に変換する振幅デ
    ータ変換手段と、 前記局部発振器の出力信号を、前記振幅データ変換手段
    で変換した振幅データの組を用いて変調して送信する送
    信手段とを備えたことを特徴とする、無線通信機。
  6. 【請求項6】 差動符号化された信号を受信する受信手
    段と、 局部発振器の出力信号を用いて該受信手段で受信した受
    信信号を遅延検波して、移相量を抽出する移相量抽出手
    段と、 抽出した該移相量から基準移相量を減算した量に応じた
    補正量を決定する補正量決定手段と、 該補正量を積算した積算補正量を出力する積算手段と、 送信データを信号点に対応する振幅データの組に変換す
    る変換手段と、 前記振幅データの組が示す信号点の位相に前記積算補正
    量を加えた位相に対応する振幅データの組を出力する補
    正手段と、 前記局部発振器の出力信号を、前記補正手段から出力さ
    れる振幅データの組を用いて変調して送信する送信手段
    とを備えたことを特徴とする、無線通信機。
  7. 【請求項7】 差動符号化された信号を受信する受信手
    段と、 局部発振器の出力信号を用いて該受信手段で受信した受
    信信号を遅延検波して、移相量を抽出する移相量抽出手
    段と、 抽出した該移相量から基準移相量を減算した量に応じた
    補正量を決定する補正量決定手段と、 該補正量を積算した積算補正量を出力する積算手段と、 送信データを信号点の位相情報に変換する位相情報変換
    手段と、 該変換後の位相情報に前記積算補正量を加算する加算手
    段と、 該加算後の位相情報を振幅データの組に変換する振幅デ
    ータ変換手段と、 局部発振器の出力信号を、前記振幅データ変換手段で変
    換された振幅データの組を用いて変調して送信する送信
    手段とを備えた特徴とする、無線通信機。
  8. 【請求項8】 通信相手から受信した受信信号を逆拡散
    するとともに逆拡散された受信信号からパイロット同期
    検波によって通信相手と自局との周波数誤差による1パ
    イロットブロックあたりのずれ角を検出する検出手段
    と、 該検出されたずれ角に応じた補正量を決定する補正量決
    定手段と、 前記通信相手への送信対象となる送信データを信号点の
    位相情報に変換する位相情報変換手段と、 該変換後の位相情報に前記決定した補正量を加算する加
    算手段と、 該加算後の位相情報を振幅データの組に変換する振幅デ
    ータ変換手段と、 送信用の搬送波を、前記振幅データ変換手段で変換され
    た振幅データの組を用いて変調して前記通信相手へ送信
    する送信手段とを備えたことを特徴とする、無線通信
    機。
  9. 【請求項9】 通信相手から位相変調された信号を情報
    単位毎に受信する受信手段と、 該受信手段で受信した少なくとも一つの情報単位に含ま
    れる位相情報を抽出する位相情報抽出手段と、 該情報単位の位相情報の基準信号点の位相からのずれ角
    を検出する検出手段と、 検出されたずれ角に応じた補正量を決定する補正量決定
    手段と、 決定した該補正量を情報単位毎に保持する補正量保持手
    段と、 前記通信相手への送信対象となる情報単位毎の送信デー
    タを信号点の位相情報に変換する位相情報変換手段と、 該情報単位に対応する補正量をその情報単位の位相情報
    に加算する加算手段と、 該情報単位の加算後の位相情報を振幅データの組に変換
    する振幅データ変換手段と、 該情報単位用の搬送波を、前記振幅データ変換手段で変
    換された振幅データの組を用いて変調して前記通信相手
    へ送信する送信手段とを備えたことを特徴とする、無線
    通信機。
  10. 【請求項10】 前記補正量決定手段は、前記ずれ角を
    情報単位毎に平滑化処理して、情報単位の平均のずれ角
    に基づく補正量を決定することを特徴とする、 請求項9記載の無線通信機。
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