JP2001271784A - 横流送風機 - Google Patents

横流送風機

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JP2001271784A
JP2001271784A JP2000090118A JP2000090118A JP2001271784A JP 2001271784 A JP2001271784 A JP 2001271784A JP 2000090118 A JP2000090118 A JP 2000090118A JP 2000090118 A JP2000090118 A JP 2000090118A JP 2001271784 A JP2001271784 A JP 2001271784A
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rotary blade
axis
rotating
filling member
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JP2000090118A
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English (en)
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Masashi Nishigaki
雅司 西垣
Hideki Okamoto
秀樹 岡本
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低騒音化を図り得る横流送風機を提供する。 【解決手段】 複数の羽根部21を周方向に並べて備え
て、回転羽根軸芯周りに回転される回転羽根2と、その
回転羽根2を包囲し、且つ、その回転羽根2の羽根径方
向に沿って空気を吸引するための吸気口11及び回転羽
根2の回転軌跡に対して略接線方向に沿って空気を排出
する排気口12を備えたファンケース1とが設けられた
横流送風機であって、回転羽根2おける羽根部21の回
転軌跡内方側の羽根内部空間22の一部に、騒音防止用
の柱状の充填部材5が、回転羽根軸芯Aと平行又は略平
行となる姿勢で、羽根内部空間22における回転羽根軸
芯方向の全長又は略全長にわたる状態で、且つ、回転羽
根2の回転にかかわらず静止する状態で配設されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の羽根部を周
方向に並べて備えて、回転羽根軸芯周りに回転される回
転羽根と、その回転羽根を包囲し、且つ、その回転羽根
の羽根径方向に沿って空気を吸引するための吸気口及び
前記回転羽根の回転軌跡に対して略接線方向に沿って空
気を排出する排気口を備えたファンケースとが設けられ
た横流送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる横流送風機は、図5に示すよう
に、回転羽根2の回転によって、吸気口11から吸込ま
れた空気は、羽根部(図示省略)の隙間を通過して羽根
内部空間22に流入し、羽根内部空間22を回転羽根軸
芯Aと直角又は略直角の面に沿って通流して、再び羽根
部の隙間を通過して回転羽根外部に流出し、排気口12
から排出されるように通流する。尚、一般には、吸気口
11及び排気口12は、図5に示すように、回転羽根2
に対して、その羽根回転軸芯周りにおける一部分の箇所
に、排気口12を吸気口11における回転羽根2の回転
方向Rの上手側に隣接させた状態で設けるので、吸気口
11から吸込まれて羽根内部空間22内に流入した空気
は、羽根内部空間22を、排気口12の方に向かうよう
に向きを変えて流れて、回転羽根外部に流出する。そこ
で、羽根内部空間22を変向して流れて、回転羽根外部
に流出した空気が吸気口11側へ回り込むのを防止する
ために、舌部16を、回転羽根2に近接するように突出
する状態で、排気口12と吸気口11との間に相当す
る、排気口12における回転羽根2の回転方向R側の縁
部に、その全長にわたって設ける。尚、図5中の1は、
ファンケースを示す。
【0003】従来は、図5に示すように、回転羽根2に
おける羽根部の回転軌跡内方側の羽根内部空間22に
は、羽根内部空間22における空気の流れを妨げないと
いう観点から、何も設けていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、羽根内部空間22内に、部分的に、空気の流れ方向
の乱れが大きくて空気の流れが渦流となる領域Eが発生
し、その渦流によって、空気の流れにより発生する、い
わゆる風音が大きくなるため、横流送風機の騒音が大き
くなるという問題があった。図5及び図6は、従来の横
流送風機において、騒音が大きくなる原因を検証した結
果を示すものであり、図5は、回転羽根軸芯方向視に
て、羽根内部空間22内の各部の空気の速度をベクトル
により示したものであり、図6は、回転羽根軸芯方向視
にて、羽根内部空間22内の各部の空気の乱れを、乱れ
が大きい箇所ほど階調が濃くなるように示したものであ
り、いずれも、レーザードップラーベロシメータにて計
測したものである。図5及び図6にて示されるように、
従来の横流送風機では、空気の流れの乱れが大きくて空
気の流れが渦流となる領域Eが生じ、その領域Eの風音
が大きくなることが、騒音が大きくなる原因となってい
ることが分かった。尚、図示は省略するが、空気の流れ
が渦流となる領域Eは、羽根内部空間内において、回転
羽根軸芯方向の全長又は略全長にわたっている。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、低騒音化を図り得る横流送風機
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載の特徴構成は、前記回転羽根における前
記羽根部の回転軌跡内方側の羽根内部空間の一部に、騒
音防止用の柱状の充填部材が、回転羽根軸芯と平行又は
略平行となる姿勢で、前記羽根内部空間における前記回
転羽根軸芯方向の全長又は略全長にわたる状態で、且
つ、前記回転羽根の回転にかかわらず静止する状態で配
設されていることにある。請求項1に記載の特徴構成に
よれば、回転羽根の羽根内部空間において、空気の流れ
が渦流となり易いと考えられる箇所を充填するように、
騒音防止用の柱状の充填部材を、回転羽根軸芯と平行又
は略平行となる姿勢で、羽根内部空間における回転羽根
軸芯方向の全長又は略全長にわたる状態で、且つ、回転
羽根の回転にかかわらず静止する状態で配設することに
より、その充填部材によって、渦流が生じると考えられ
る領域を空気が通流しないようにするので、回転羽根の
羽根内部空間における渦流の発生が抑制される。従っ
て、風音の発生原因となる羽根内部空間における渦流の
発生を抑制することができるようになったので、低騒音
化を図ることができるようになった。
【0007】〔請求項2記載の発明〕請求項2に記載の
特徴構成は、前記充填部材が、前記回転羽根軸芯周り方
向においては、前記排気口における前記回転羽根の回転
方向側の縁部に位置する舌部と前記回転羽根軸芯とを結
ぶ線上で、且つ、前記羽根径方向においては、前記羽根
内部空間における前記羽根部側に偏った位置に設けられ
ていることにある。つまり、図5及び図6に示すよう
に、一般には、吸気口11から吸込まれて羽根内部空間
22内に流入した空気は、羽根内部空間22を、排気口
12の方に向かうように変向して流れるので、渦流は、
羽根内部空間22において、舌部16の先端と回転羽根
軸芯Aを結ぶ線上で、且つ、羽根部側に偏った位置にお
いて、強く発生する。そこで、請求項2に記載の特徴構
成によれば、羽根内部空間において渦流が強く発生する
と考える箇所、即ち、舌部の先端と回転羽根軸芯を結ぶ
線上で、且つ、羽根部側に偏った位置に、充填部材を配
設するので、その充填部材によって渦流の発生を抑制し
て、風音を効果的に小さくすることができる。従って、
低騒音化の効果を著しいものにすることができる具体構
成を提供することができる。
【0008】〔請求項3記載の発明〕請求項3に記載の
特徴構成は、前記回転羽根における回転羽根軸芯方向両
端側の一対の支軸のうちの少なくとも一方が、筒状に形
成され、その筒状の支軸の内部を相対回転自在に貫通さ
れ、且つ、前記回転羽根軸芯周りでの回転が不能に保持
された支持体が設けられ、その支持体における前記回転
羽根の羽根内部空間への突出部に、前記充填部材が支持
されていることにある。請求項3に記載の特徴構成によ
れば、支持体が、回転羽根の筒状の支軸の内部を相対回
転自在に貫通され、且つ、前記回転羽根軸芯周りでの回
転が不能に保持された状態で設けられ、その支持体にお
ける回転羽根の羽根内部空間への突出部に、充填部材が
支持されているので、回転羽根の回転を可能とする状態
で、充填部材を、回転羽根の回転にかかわらず静止する
状態で設けることができる。ちなみに、軸体を、回転羽
根を貫通する状態で設けると共に、その軸体に回転羽根
を軸受にて回転自在に支持し、前記軸体において、羽根
内部空間内に位置する部分に対して、充填部材を支持さ
せることにより、回転羽根の回転を可能とする状態で、
充填部材を、回転羽根の回転にかかわらず静止する状態
で設けることができる。しかしながら、この場合は、羽
根内部空間内に、充填部材以外に前記軸体が存在するこ
とになって、空気の流れの障害となるものが多くなるの
で、送風能力を増大させる面で不利となる。従って、羽
根内部空間内に充填部材を配設することによる送風能力
の低下を可及的に抑制しながら、本発明を実施すること
ができる。
【0009】〔請求項4記載の発明〕請求項4に記載の
特徴構成は、前記充填部材が、前記回転羽根軸芯に対し
て偏芯する状態で前記支持体に支持され、前記支持体に
おける前記支軸から外方に突出する外方突出部に作用す
る位置決め手段が、前記支持体の前記回転羽根軸芯周り
での回転調節を許容するように構成されていることにあ
る。請求項4に記載の特徴構成によれば、支持体におけ
る支軸から外方に突出する外方突出部を、回転羽根軸芯
を中心に回転させることにより、回転羽根軸芯に対して
偏芯する状態で支持体に支持されている充填部材を、回
転羽根軸芯周りに移動させることができ、しかも、その
充填部材を回転羽根軸芯周りに移動させることを、回転
羽根を回転させた状態で行うことができる。そして、前
記外方突出部を位置決め手段によって位置決めすること
により、充填部材を、回転羽根の回転にかかわらず静止
状態に保持することができる。つまり、回転羽根を回転
させながら、騒音が可及的に小さくなるように、充填部
材の位置を羽根回転軸芯周り方向に調節し、騒音が可及
的に小さくなった位置で、位置決め手段によって、充填
部材を静止状態に保持することができる。しかも、横流
送風機個々に渦流が発生する箇所が異なる場合でも、騒
音が小さくなるように、横流送風機個々に、充填部材の
配設位置を調節することができる。従って、低騒音化を
可及的に図ることができると共に、製品間の騒音レベル
のバラツキを小さくすることができるようになった。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。図1、図2及び図4に示すよう
に、横流送風機は、ファンケース1と、そのファンケー
ス1内に収納保持した回転羽根2と、その回転羽根2を
回転羽根軸芯Aの周り(以下、単に回転羽根軸芯周りと
記載する場合がある)に回転駆動する電動モータ3とを
備えて構成してある。
【0011】回転羽根2は、多数の羽根部21を周方向
に並べて備えて、前記回転羽根軸芯周りに回転されて送
風するように構成してある。ファンケース1は、回転羽
根2を包囲し、且つ、その回転羽根2の羽根径方向に空
気を吸引するための吸気口11及び回転羽根2の回転軌
跡に対して略接線方向に沿って空気を排出する排気口1
2とを備えて構成してある。そして、電動モータ3によ
って、回転羽根2をファンケース1内において、図1で
矢印Rにて示す方向に回転駆動することにより、回転羽
根2の回転によって、吸気口11から吸込まれた空気
は、羽根部21の隙間を通過して、羽根部21の回転軌
跡内方側の羽根内部空間22に流入し、羽根内部空間2
2を回転羽根軸芯Aと直角又は略直角の面に沿って、回
転羽根2の回転方向に変向しながら通流して、再び羽根
部21の隙間を通過して回転羽根外部に流出し、排気口
12から回転羽根2の回転軌跡に対して略接線方向に沿
って排出されるように構成してある。
【0012】尚、図1、図2及び図4は、横流送風機を
空調装置用に設けた場合について例示してあり、図1に
おいて、Exは、ファンケース1の吸気口11に配設し
た熱交換器であり、横流送風機によって、空調対象室の
空気を、熱交換器Exを通過させる状態で吸気口11か
ら吸込んで、空調した後、排気口12から空調対象室に
供給するように構成してある。空調装置としては、例え
ば、熱交換器Exを温水が通流する浴室暖房機や、熱交
換器Exをヒートポンプ回路における冷媒が通流するヒ
ートポンプ式エアコンがある。
【0013】図1及び図2に基づいて、ファンケース1
について説明を加える。ファンケース1は、回転羽根軸
芯方向視において、両端が吸気口11及び排気口12を
形成すべく互いに離れた状態で回転羽根2よりも先方に
延びて位置して、回転羽根2の外周部と間隔を隔てた状
態でその外周を囲む周壁13、その周壁13における前
記回転羽根軸芯方向の両側縁夫々に夫々連なって、回転
羽根2の両側部を覆う一対の側壁14、及び、周壁13
における互いに離間した両端縁と両側壁14夫々の端縁
にて形成される開口を回転羽根軸芯Aに直交する方向に
仕切って吸気口11及び排気口12を形成する仕切り壁
15から構成してある。つまり、吸気口11及び排気口
12は、回転羽根2に対して、その羽根回転軸芯周りに
おける一部分の箇所に、排気口12を吸気口11におけ
る回転羽根2の回転方向Rの上手側に隣接させて設けて
ある。
【0014】そして、羽根内部空間22を排気口12側
に変向して流れて、回転羽根外部に流出した空気が吸気
口11側へ回り込むのを防止するために、仕切り壁15
には、先端が回転羽根2に近接するように回転羽根2側
に向かって突出する舌部16を、仕切り壁15における
回転羽根軸芯方向の全長にわたって延びる状態で設けて
ある。又、各側壁14には、回転羽根2を回転自在な状
態に支持するための筒状の羽根支持部17を、外方に突
出する状態で設けてある。
【0015】つまり、吸気口11及び排気口12夫々
を、回転羽根2に対して、その回転羽根軸芯Aの略全長
にわたって形成してある。舌部16を、排気口12にお
ける回転羽根2の回転方向R側の縁部、換言すれば、吸
気口11における回転羽根2の回転方向Rとは反対側の
縁部に、回転羽根2に対してその回転羽根軸芯Aの全長
にわたって形成してある。
【0016】図1及び図2に基づいて、回転羽根2につ
いて、説明を加える。回転羽根2は、多数の短冊状の羽
根部21を互いに間隔を隔てて対向させた状態で、夫々
の両端を一対の円板状の端板23の周縁部に保持させ、
各端板23には、その中心から外方に突出する状態で、
筒状の支軸24を突設して構成してある。尚、回転羽根
2は、例えば、樹脂成型により、上述したような形状に
製作する。一対の支軸23夫々の軸芯を結ぶ線が、回転
羽根2の回転羽根軸芯Aに相当する。
【0017】そして、上述のように構成した回転羽根2
を、一対の支軸24にて、ファンケース1の一対の羽根
支持部17に一対の軸受4を介して回転自在に支持させ
た状態で、ファンケース1内に配設してある。
【0018】電動モータ3を、その出力軸31を回転羽
根2の一方の支軸24に伝動連結した状態で、フレーム
32にて、ファンケース1の側壁14の外面部に付設し
て、電動モータ3によって、回転羽根2を回転駆動する
ようにしてある。
【0019】図1及び図2に示すように、本発明におい
ては、回転羽根2における羽根部21の回転軌跡内方側
の羽根内部空間22の一部に、騒音防止用の柱状の充填
部材5を、回転羽根軸芯Aと平行となる姿勢で、羽根内
部空間22における回転羽根軸芯方向の略全長にわたる
状態で、且つ、回転羽根2の回転にかかわらず静止する
状態で配設してある。
【0020】充填部材5は、円柱状に形成し、その円柱
状の充填部材5を、羽根内部空間22において流れる空
気に渦流が強く発生する箇所、即ち、前記回転羽根軸芯
周り方向においては、排気口12における回転羽根2の
回転方向側の縁部に位置する舌部16の先端と回転羽根
軸芯Aとを結ぶ線上で、且つ、羽根径方向においては、
羽根内部空間22における羽根部21側に偏った位置に
設けてある。具体的には、図1に示すように、円柱状の
充填部材5を、その軸芯である充填部材軸芯Pが、回転
羽根軸芯方向視において、舌部16の先端と回転羽根軸
芯Aとを結ぶ仮想線分Lの線上又は略線上で、仮想線分
Lの中心又は略中心に位置するように設けてあり、円柱
状の充填部材5の径は、羽根部21に接触しない程度
に、極力大きくしてある。
【0021】従って、羽根内部空間22において渦流が
強く発生すると考えられる箇所の全域又は略全域を充填
するように、充填部材5を配設するので、その充填部材
に5によって、渦流の発生を抑制して、低騒音化を図る
ことができる。
【0022】以下、図1及び図2に基づいて、充填部材
5について説明を加える。充填部材5は、その長手方向
両端を2個の支持体6,7によって、回転羽根2の回転
にかかわらず静止する状態に支持した状態で、羽根内部
空間22内に配設してある。一方の支持体6(以下、回
転調節用の支持体6と称する場合が有る)は、回転羽根
2の羽根内部空間22へ突出する内方突出部61及び支
軸24から外方に突出する外方突出部62を備える状態
に、回転羽根2における電動モータ3側とは反対側の支
軸24の内部を、ブッシュ8により相対回転自在に貫通
させると共に、且つ、前記回転羽根軸芯周りでの回転を
不能に保持して、設けてある。内方突出部61及び外方
突出部62は、夫々、回転羽根2の羽根径方向の同一方
向に延びる。他方の支持体7(以下、回転案内用の支持
体7と称する場合が有る)は、回転調節用の支持体6の
内方突出部61と同一の羽根径方向に延びる状態で、羽
根内部空間22へ突出する内方突出部71を備える状態
に、回転羽根2における電動モータ3側の支軸24の内
部に、ブッシュ8により相対回転自在に挿通させた状態
で設けてある。
【0023】そして、充填部材5を、上述のように位置
させて、回転羽根軸芯Aに対して偏芯する状態で、回転
調節用の支持体6の内方突出部61と回転案内用の支持
体7の内方突出部71とに支持させてある。従って、回
転調節用の支持体6の外方突出部62を、回転羽根軸芯
Aを中心として回転させると、回転調節用の支持体6の
内方突出部61及び回転案内用の支持体7の内方突出部
71も同様に回転するので、充填部材6を前記回転羽根
軸芯周り方向に沿って移動させることが可能となり、そ
れによって、充填部材6における前記回転羽根軸芯周り
方向での位置を調節することができるように構成してあ
る。
【0024】そして、回転調節用の支持体6の外方突出
部62を回転羽根軸芯A周りに回転させて、充填部材6
を、前記回転羽根軸芯周り方向における適切な位置に位
置させた状態で、外方突出部62を前記回転羽根軸芯周
りでの回転が不能に保持する位置決め部Hを設けてあ
る。つまり、回転調節用の支持体6の外方突出部62に
作用する位置決め手段としての位置決め部Hを、両支持
体6,7の前記回転羽根軸芯周りでの回転調節を許容す
るように構成してある。
【0025】位置決め部Hについて説明を加えると、図
2及び図3に示すように、位置決め部Hは、支持体6の
外方突出部62を嵌め込むための凹部9aと、その凹部
9aの両側夫々に回転羽根軸芯Aを中心とする円弧状に
形成された長孔9bとを備えた押え部材9と、その長孔
9b夫々に挿通した状態で、ファンケース1の側壁15
に形成したネジ孔18に螺着する2個のビス10にて構
成してある。つまり、充填部材6を前記回転羽根軸芯周
り方向における適切な位置に位置させるように、回転調
節用の支持体6の外方突出部62を回転羽根軸芯A周り
に回転させて、押え部材9にて、その凹部9aに外方突
出部62を嵌め込んで押さえ付けた状態で、ビス10を
押え部材9の長孔9bに挿通して、ファンケース1のネ
ジ孔18に螺着することにより、充填部材6を、回転羽
根軸芯周り方向における適切な位置に保持する。
【0026】尚、上述の如き充填部材6の位置調節は、
回転羽根2を回転させた状態でも可能であるので、回転
羽根2を回転させながら、騒音が可及的に小さくなる位
置に、充填部材6の位置を微調節することが可能とな
る。
【0027】次に、本発明による横流送風機と従来の横
流送風機とで性能を比較した結果を説明する。本発明に
よる横流送風機及び従来の横流送風機夫々を、流量が2
400リットル/minとなるように作動させて、夫々
について、回転数及び騒音レベルを測定して比較した。
尚、騒音レベルは、聴覚補正回路の特性Aで測定した。
回転数は、本発明のものでは1235rpmであるのに
対して、従来のものでは1200rpmであり、騒音レ
ベルは、本発明のものでは46.8dBであるのに対し
て、従来のものでは47.8dBであった。本発明のも
のでは、回転羽根2の羽根内部空間22に充填部材5を
設けてあるので、それが障害物となるため、従来のもの
と同流量を得るには、わずかであるが回転数を増加させ
る必要があるものの、騒音レベルが1.0dB程度低く
なり、低騒音化を図ることができる。
【0028】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の実施形態においては、充填部材5の形状
を円柱状とする場合について例示したが、充填部材5の
形状は、羽根内部空間22に生じる渦流発生領域の形状
に対応させて変更する等、種々に変更可能である。例え
ば、充填部材5の横断面形状が、楕円状や長円状になる
形状にしても良い。あるいは、充填部材5の側周面が曲
面状となる形状としても良い。あるいは、羽根回転軸芯
方向で、充填部材5の太さが異なる形状としても良い。
【0029】(ロ) 充填部材5は中空状に形成しても
良い。この場合は、充填部材5が軽くなるので、充填部
材5の支持構造を簡略化することができる。
【0030】(ハ) 上記の実施形態においては、充填
部材5の設置個数を1個とする場合について例示した
が、例えば、渦流の発生すると考えられる領域が複数箇
所に分散している場合は、渦流発生領域毎に設ける形態
で、複数の充填部材5を配設しても良い。
【0031】(ニ) 上記の実施形態においては、回転
羽根2における一対の支軸24の両方を筒状にすると共
に、支軸24夫々に対して相対回転自在に設ける形態
で、2個の支持体6,7を設けて、その2個の支持体
6,7によって、充填部材5を両持ち形態で支持する場
合について例示した。これに代えて、一対の支軸24の
うち、少なくとも、電動モータ3側とは反対側の支軸2
4を筒状にして、その支軸24に対して、上記の実施形
態と同様の構成にて支持体6を設けて、その1個の支持
体6によって、充填部材5を片持ち形態にて支持するよ
うにしても良い。
【0032】(ホ) 上記の実施形態においては、充填
部材5の配設位置を、回転羽根軸芯周りに調節自在なよ
うに構成する場合について例示したが、充填部材5を定
位置に固定的に配設するように構成しても良い。
【0033】(ヘ) 羽根内部空間22における充填部
材5の配設位置は、上記の実施形態において例示した位
置に限定されるものではなく、例えば、機種により渦流
の発生位置が異なる場合は、渦流の発生位置に対応させ
る形態で、機種毎に、充填部材5の配設位置を設定する
ことができる。
【0034】(ト) 本発明による横流送風機の用途
は、上記の実施形態において例示した空調装置用に限定
されるものではなく、自動車用や、その他の種々の用途
で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる横流送風機の縦断側面図
【図2】図1におけるイ−イ矢視図
【図3】実施形態にかかる横流送風機の位置決め部を示
す要部の側面図
【図4】実施形態にかかる横流送風機の概略正面図
【図5】従来の横流送風機における羽根内部空間各部の
空気の速度を示す縦断側面図
【図6】従来の横流送風機における羽根内部空間各部の
空気の流れの乱れを示す縦断側面図
【符号の説明】
1 ファンケース 2 回転羽根 5 充填部材 6 支持体 11 吸気口 12 排気口 16 舌部 21 羽根部 22 羽根内部空間 24 支軸 61 突出部 62 外方突出部 A 回転羽根軸芯 H 位置決め手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の羽根部を周方向に並べて備えて、
    回転羽根軸芯周りに回転される回転羽根と、 その回転羽根を包囲し、且つ、その回転羽根の羽根径方
    向に沿って空気を吸引するための吸気口及び前記回転羽
    根の回転軌跡に対して略接線方向に沿って空気を排出す
    る排気口を備えたファンケースとが設けられた横流送風
    機であって、 前記回転羽根における前記羽根部の回転軌跡内方側の羽
    根内部空間の一部に、騒音防止用の柱状の充填部材が、
    回転羽根軸芯と平行又は略平行となる姿勢で、前記羽根
    内部空間における前記回転羽根軸芯方向の全長又は略全
    長にわたる状態で、且つ、前記回転羽根の回転にかかわ
    らず静止する状態で配設されている横流送風機。
  2. 【請求項2】 前記充填部材が、前記回転羽根軸芯周り
    方向においては、前記排気口における前記回転羽根の回
    転方向側の縁部に位置する舌部と前記回転羽根軸芯とを
    結ぶ線上で、且つ、前記羽根径方向においては、前記羽
    根内部空間における前記羽根部側に偏った位置に設けら
    れている請求項1記載の横流送風機。
  3. 【請求項3】 前記回転羽根における回転羽根軸芯方向
    両端側の一対の支軸のうちの少なくとも一方が、筒状に
    形成され、その筒状の支軸の内部を相対回転自在に貫通
    され、且つ、前記回転羽根軸芯周りでの回転が不能に保
    持された支持体が設けられ、その支持体における前記回
    転羽根の羽根内部空間への突出部に、前記充填部材が支
    持されている請求項1又は2記載の横流送風機。
  4. 【請求項4】 前記充填部材が、前記回転羽根軸芯に対
    して偏芯する状態で前記支持体に支持され、 前記支持体における前記支軸から外方に突出する外方突
    出部に作用する位置決め手段が、前記支持体の前記回転
    羽根軸芯周りでの回転調節を許容するように構成されて
    いる請求項3記載の横流送風機。
JP2000090118A 2000-03-29 2000-03-29 横流送風機 Pending JP2001271784A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021038912A1 (ja) * 2019-08-29 2021-03-04 三菱重工業株式会社 クロスフローファン、これを備えた揚力発生装置およびこれを備えた航空機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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