JP2001271272A - 耐久親水性繊維、その製造方法、および繊維集合物 - Google Patents

耐久親水性繊維、その製造方法、および繊維集合物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、肌に優しく、親水性に富みかつ耐久
性に優れた、紙おむつ、生理用ナプキンの表面材、化粧
用パフなどの衛生材料、フィルター、ワイパー、ウェッ
トティッシュなどに好適な耐久親水性繊維および繊維集
合物を得ることを目的とする。 【解決手段】 繊維表面に、セリシンとアルキル燐酸エ
ステルアルカリ金属塩を含有する界面活性剤を所定量付
着させることにより、耐久親水性に優れ、肌に優しい繊
維を得ることができる。さらに、前記界面活性剤に多価
アルコール脂肪酸エステルを含有させると、衛生材料の
表面材などに好適な繊維を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙おむつ、生理用
ナプキンの表面材、化粧用パフなどの衛生材料、フィル
ター、ワイパー、ウェットティッシュなどに好適な耐久
親水性繊維および繊維集合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、紙おむつ、生理用ナプキンの
表面材は、人体からの液体を迅速に吸収材に伝える透水
性が求められ、かつ液体で湿潤した後、吸収材側からの
液体の逆流(ウェットバック)を防ぎ、肌に乾いた感じ
を与えるためにドライタッチ感が求められ、しかもその
繰り返し性を要求されている。そして、通常、ポリオレ
フィン系繊維の繊維表面に親水性界面活性剤を付着させ
て、透水性を与えようとしている。しかしながら、親水
性界面活性剤を付着させただけでは、1〜2回液体を吸
収すると界面活性剤が流失してしまい、透水性が著しく
低下するという問題点がある。また、人の皮膚に刺激の
少ない肌に優しい繊維として、セリシンを付着させた親
水性繊維が提案されている。例えば、 (1)特開平9−322911号公報、特開平10−1
872号公報、特開平11−350352号公報、特開
平11−276876号公報に、繊維表面にセリシンを
付着させる方法。 (2)特開平4−202855号公報に、セリシン水溶
液と固着剤よりなる溶液を処理剤として合成繊維に付着
させる方法。 (3)特開平6−17372号公報に、セリシンを架橋
処理して水不溶化物として繊維に定着させる方法。 (4)特開平8−58006号公報、特開平8−605
47号公報に、セリシンとアクリル系、ウレタン系、ポ
リエステル系、エポキシ系樹脂やスクアラン(水に不
溶)等の油分と併用して繊維に定着させる方法。 などが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記親
水性繊維では、以下の問題点が挙げられる。例えば、
(1)では、十分な耐久親水性が得られない。(2)〜
(4)では、固着剤(不溶化薬剤、合成樹脂)自体が高
価であり、処理工程が多く、コスト高になる。処理工程
も複雑となる。よって、安価で、肌に優しく、耐久親水
性に優れた繊維が得られていないのが実情である。
【0004】
【課題を解決するための手段】繊維表面に、セリシンの
付着量を0.1mass%以上、アルキル燐酸エステルアル
カリ金属塩の付着量を0.05mass%以上とし、セリシ
ンとアルキル燐酸エステルアルカリ金属塩を含有する界
面活性剤とを0.3〜2mass%付着させることにより、
耐久親水性能を大幅に向上させることができ、本発明に
至った。
【0005】また、前記界面活性剤は、アルキル燐酸エ
ステルアルカリ金属塩以外に、多価アルコール脂肪酸エ
ステルを含有し、繊維表面に0.05mass%以上付着さ
せることが望ましい。
【0006】さらに、前記セリシン/界面活性剤の含有
比は、80/20〜30/70であることが望ましい。
前記セリシン/アルキル燐酸エステルアルカリ金属塩の
含有比は、90/10〜40/60であることが望まし
い。前記界面活性剤の含有比は、アルキル燐酸エステル
アルカリ金属塩/多価アルコール脂肪酸エステルで85
/15〜40/60であることが望ましい。
【0007】前記繊維は、ポリオレフィン系繊維である
ことが望ましい。また、前記繊維は、鞘芯型熱接着性複
合繊維であることが望ましい。
【0008】本発明の耐久親水性繊維は、繊維製造にお
ける紡糸工程または延伸工程でセリシン水溶液をロール
式またはバス式オイリング装置を用いて付着させた後、
アルキル燐酸エステルアルカリ金属塩を含有する界面活
性剤をスプレー式オイリング装置を用いて付着させ、乾
燥させると、セリシンの脱落もほとんどなく、耐久親水
性に優れ、望ましい。
【0009】本発明の繊維集合物は、繊維表面に、セリ
シンの付着量を0.1mass%以上、アルキル燐酸エステ
ルアルカリ金属塩の付着量を0.05mass%以上とし、
セリシンとアルキル燐酸エステルアルカリ金属塩を含有
する界面活性剤とを0.3〜2mass%付着させることに
より、肌に優しく、耐久親水性に優れた集合物となす。
以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明でいう繊維とは、例えば、
コットン、レーヨンなどのセルロース系繊維、アクリル
系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリ
オレフィン系繊維などで、特に、通常は疎水性の性質を
有する繊維に効果的であり、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリメチルペンテン、あるいはその共重合体など
からなるポリオレフィン系繊維が好ましい。不織布に利
用するのであれば、鞘成分/芯成分がポリエチレン/ポ
リプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプ
ロピレン、ポリエチレン/ポリエステルなどからなる鞘
成分を低融点成分とし、芯成分を高融点成分とした鞘芯
型熱接着性複合繊維が好ましい。その形態も短繊維、長
繊維、マルチフィラメントなどいずれであってもよい。
【0011】本発明に用いられるセリシンは、通常、化
学精練、酵素精練等により部分加水分解法で絹から分離
し、これを析出させ粉状物として得られるものを利用す
る。その平均分子量は、7000〜300000のもの
が用いられる。セリシン粉末は、平均粒径30μm以
下、好ましくは20μm以下の微粉末を使用するのが好
ましい。平均粒径が30μmを超えると、付与して得ら
れる繊維の触感、風合いを損ねる恐れがある。
【0012】本発明に用いられるアルキル燐酸エステル
アルカリ金属塩としては、炭素数10〜16からなるア
ルキルアルコールの燐酸エステルのナトリウム塩もしく
はカリウム塩が用いることが好ましい。
【0013】そして、セリシンと、アルキル燐酸エステ
ルアルカリ金属塩を含有する界面活性剤(以下、処理剤
という)とは、繊維表面に0.3〜2mass%付着させ
る。より好ましくは、0.5〜1mass%である。0.3
mass%未満では、耐久親水性が不十分であり、2mass%
を超えると、不織布の触感等の低下をもたらし、またコ
スト高となる。
【0014】セリシンの付着量は、0.1mass%以上で
あり、アルキル燐酸エステルアルカリ金属塩の付着量
は、0.05mass%以上とする。より好ましくは、セリ
シンの付着量が0.15〜0.6mass%であり、アルキ
ル燐酸エステルアルカリ金属塩の付着量が0.08〜
0.3mass%である。セリシンが0.1mass%未満であ
ると、耐久親水性が不十分となる。アルキル燐酸エステ
ルアルカリ金属塩が0.05mass%未満であると、吸水
性・静電防止効果が不十分となる。
【0015】セリシン/界面活性剤の含有比は、80/
20〜30/70であることが好ましい。より好ましく
は、60/40〜40/60である。セリシンの含有比
が大きいセリシン単独と大差がなく耐久親水性に劣るだ
けでなく、静電気などでカード工程性が悪くなり、コス
トも高くなる。セリシンが少ないと、界面活性剤単独と
大差がなく耐久親水性に劣る。
【0016】さらに、セリシン/アルキル燐酸エステル
アルカリ金属塩の含有比は、90/10〜40/60で
あることが好ましい。より好ましくは、70/30〜5
0/50である。セリシンの含有量が大きいと、セリシ
ン単独と大差なく、40/60より小さいと、2つの成
分の相乗効果が低下する。
【0017】また、アルキル燐酸エステルアルカリ金属
塩を含有する界面活性剤には、他の親水性成分や撥水性
成分を含有させてもよく、例えば、弱撥水性成分であれ
ば、多価アルコール脂肪酸エステルを含有させるとよ
い。そして、多価アルコール脂肪酸エステルは、繊維表
面に0.05mass%以上付着していることが好ましい。
より好ましい付着量は0.1〜0.2mass%である。多
価アルコール脂肪酸エステルを併用することにより、例
えば、吸収性物品の表面材に使用したときのウェットバ
ック性に優れ、好ましい。多価アルコール脂肪酸エステ
ルの付着量が0.05mass%未満であると、吸水後の吸
収材からの表面材への液戻り、すなわちウェットバック
が多くなる。
【0018】多価アルコール脂肪酸エステルとしては、
ソルビタン脂肪酸エステルが好ましく用いられる。ソル
ビタン脂肪酸エステルは、ソルビタンと炭素数12〜1
8の脂肪酸とのエステルであり、好ましくはオレイン酸
モノエステル、ラウリン酸モノエステルあるいはパルミ
チン酸モノエステルが用いられる。
【0019】界面活性剤の含有比は、アルキル燐酸エス
テルアルカリ金属塩/多価アルコール脂肪酸エステルで
85/15〜40/60であることが好ましい。より好
ましくは70/30〜50/50である。アルキル燐酸
エステルアルカリ金属塩が少ない(多価アルコール脂肪
酸エステルが多い)と、セリシンとの相乗効果が低下
し、耐久親水性に劣る。アルキル燐酸エステルアルカリ
金属塩が多い(多価アルコール脂肪酸エステルが少な
い)と、ウェットバック性に劣る。
【0020】次に、本発明の耐久親水性繊維の製造方法
について説明する。繊維に前記処理剤を付着させる方法
としては、繊維製造における紡糸工程または延伸工程で
ロール式、バス式、あるいはスプレー式オイリング装置
により付着させる方法が利用できる。このとき、セリシ
ンと界面活性剤は、予め所定含有比に混合しておいても
よいし、前記オイリング装置を組み合わせて別々に付与
してもよい。特に本発明においては、予めセリシン水溶
液をロール式またはバス式オイリング装置を用いて付着
させた後、アルキル燐酸エステルアルカリ金属塩を含有
する界面活性剤をスプレー式オイリング装置を用いて付
着させ、乾燥させると、セリシンが界面活性剤により被
覆されたような形態をなし、繊維集合物の製造時のカー
ド工程におけるセリシンの脱落を防止することができ好
ましい。
【0021】本発明の繊維集合物は、前記耐久親水性繊
維を公知の繊維集合物の形成方法に基づき作製してもよ
いし、通常の繊維から繊維集合物を形成した後、繊維集
合物に公知のオイリング装置、例えば、ロール式、バス
式、あるいはスプレー式オイリング装置などにより、前
記処理剤を付着させてもよい。
【0022】本発明の繊維集合物とは、織編物、ネット
状物、不織布(サーマルボンド不織布、スパンボンド不
織布、メルトブロー不織布、湿式不織布、ニードルパン
チ不織布、スパンレース不織布など)などいずれの形態
であってもよい。例えば、吸収性物品の表面材として使
用する場合であれば、繊維表面に前記処理剤を付着させ
た鞘芯型熱接着性複合繊維単独、あるいは他の繊維とを
カード法、エアレイ法等により所望目付の繊維ウェブと
なるように混合または積層したあと、サーマルボンド法
(熱風、熱ロール等公知の熱処理機を用いて)熱接着処
理を施し、熱接着不織布とするとよい。
【0023】
【実施例】[静電気量]室温20℃、相対湿度50%の
条件下で、パラレルカード機を用いてウェブ排出速度5
m/分で試料80gをカード処理し、ドッファーから排
出される繊維ウェブの静電気量を静電圧測定装置(春日
電機(株)製、集電式電位測定器 KS−525型、レ
ンジ0.5で設定)で測定した。
【0024】[ウェットバック]市販の紙おむつ(白十
字(株)製、商品名「サルバ」)を18cm×18cmの大
きさに切り取り、表面紙を取り除きそこへ不織布試料
(大きさ15cm×15cm)を置く。その上に内径5cm、
高さ10cm、重さ3.35kgの円筒を置き、50mlの生
理食塩水(1%)を注ぎ込む。全量吸いきってから4分
間放置する。10cm×10cmの大きさの濾紙を6枚重ね
て重量を測定し、濡れた不織布の上に置き、素早く5kg
の重りを載せ、3分間放置する。次いで濾紙を取り去
り、重さを測り、もどり水分量(ウェットバック値)を算
出する。最後に下方にあるおむつ部分を取り去り、不織
布試料を100℃の乾燥機で15分間乾燥する。以上の
操作を3回繰り返し。各回ごとに測定値を出す。
【0025】[繰り返し通液テスト]60mm×60mmの
大きさに切り取った不織布試料の上に濾紙を重ね、シリ
コンパッキングを介してこれらを上下部からなる一対の
通液用ガラス器具間に挟み固定する。この通液用ガラス
器具は高さ75mm、内径36mm、肉厚3mmの円筒状であ
り、その両端に外形60mmのフランジ部分が設けられて
いる。下部の通液用ガラス器具の下方には、液受けが載
置された電子天秤が配置されている。上部の通液用ガラ
ス器具に40mlのイオン交換水を注入し通液量が20ml
になるまでの時間を測定する。20ml通液後、不織布を
取り出し、2枚の濾紙の間に挟み込み、その上に重さ1
kgの重りを載せて1分間放置する。これを1サイクルと
して通液時間(秒)の測定を5回行った。なお、通液量
が20mlに達しない場合、および180秒(3分)以上
の通液時間を要する場合には、判定を×とした。
【0026】[実施例1〜6、比較例1〜4]結晶性ポ
リプロピレンを芯成分に、高密度ポリエチレンを鞘成分
とする芯鞘型複合繊維を延伸する工程で、バス式オイリ
ング装置を用い、バス温度60℃、処理剤濃度をそれぞ
れ1.4%(比較例5)、2.5%、4.2%(実施例
2、3)に調整した表1、表2に示すセリシンおよび界
面活性剤を複合繊維に付着させ、捲縮、乾燥熱処理後、
切断して単繊維繊度2.2dtex、繊維長51mmの短繊維
を得た。これらの短繊維をそれぞれパラレルカード機に
かけて繊維ウェブとなし、熱風貫通式ドライヤーを用
い、温度140℃で熱処理して、目付約30g/m2の不織
布を得た。得られた結果を表1、表2に示す。
【0027】[実施例7]結晶性ポリプロピレンを芯成
分に、高密度ポリエチレンを鞘成分とする芯鞘型複合繊
維を延伸する工程で、バス式オイリング装置を用い、バ
ス温度60℃、セリシン濃度1.25%のセリシン水溶
液を複合繊維に付着させ、捲縮付与後、表1に示す界面
活性剤(濃度1.25%)をスプレー噴射し、乾燥熱処
理後、切断して単繊維繊度2.2dtex、繊維長51mmの
短繊維を得た。これらの短繊維をそれぞれパラレルカー
ド機にかけて繊維ウェブとなし、熱風貫通式ドライヤー
を用い、温度140℃で熱処理して、目付約30g/m2
不織布を得た。得られた結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】実施例1〜7はいずれも繰り返し通液性が
良好で、耐久親水性に優れていた。特に、実施例1〜
3、実施例7においては、ウェットバック性、繰り返し
通液性ともに優れ、衛生材料の表面材としても優れてい
た。一方、比較例1のセリシン単独では十分な親水性は
得られず、比較例2の界面活性剤のみでは繰り返し通液
性に劣り、比較例3ではアルキル燐酸エステルアルカリ
金属塩の付着量が0.05mass%未満であるため、また
比較例4ではセリシンと界面活性剤の付着量が0.3ma
ss%未満であるため、繰り返し通液性に劣っていた。
【0031】
【発明の効果】本発明の耐久親水性繊維は、セリシンと
アルキル燐酸エステルアルカリ金属塩を含有する界面活
性剤を所定量付着させることにより、初期親水性はもち
ろんのこと、耐久親水性に優れており、かつベトツキ感
やヌメリ感のない良好な肌触り感を与える。さらに、前
記界面活性剤に多価アルコール脂肪酸エステルを含有さ
せると、衛生材料の表面材などにおいて、長時間着用し
たときの繰り返しの液体透過性に優れ、吸収能力が低下
せず、かつ肌触りも良好な製品を得ることができる。本
発明の耐久親水性繊維および繊維集合物は、紙おむつ、
生理用ナプキンの表面材、化粧用パフなどの衛生材料、
フィルター、ワイパー、ウェットティッシュなどに好適
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L033 AA05 AB01 AB02 AC07 BA13 BA21 BA39 CA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維表面に、セリシンと、アルキル燐酸
    エステルアルカリ金属塩を含有する界面活性剤とが下記
    の範囲で付着していることを特徴とする耐久親水性繊
    維。 (1)セリシンの付着量:0.1mass%以上 (2)アルキル燐酸エステルアルカリ金属塩の付着量:
    0.05mass%以上 (3)セリシンと界面活性剤の付着量:0.3〜2mass
  2. 【請求項2】 界面活性剤が、多価アルコール脂肪酸エ
    ステルを含有し、繊維表面に0.05mass%以上付着し
    ていることを特徴とする請求項1記載の耐久親水性繊
    維。
  3. 【請求項3】 セリシン/界面活性剤の含有比が、80
    /20〜30/70であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の耐久親水性繊維。
  4. 【請求項4】 セリシン/アルキル燐酸エステルアルカ
    リ金属塩の含有比が、90/10〜40/60であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の耐久親
    水性繊維。
  5. 【請求項5】 界面活性剤の含有比が、アルキル燐酸エ
    ステルアルカリ金属塩/多価アルコール脂肪酸エステル
    で85/15〜40/60であることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の耐久親水性繊維。
  6. 【請求項6】 繊維が、ポリオレフィン系繊維であるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の耐久親
    水性繊維。
  7. 【請求項7】 繊維が、鞘芯型熱接着性複合繊維である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の耐久
    親水性繊維。
  8. 【請求項8】 繊維製造における紡糸工程または延伸工
    程でセリシン水溶液をロール式またはバス式オイリング
    装置を用いて付着させた後、アルキル燐酸エステルアル
    カリ金属塩を含有する界面活性剤をスプレー式オイリン
    グ装置を用いて付着させ、乾燥させて、繊維表面にセリ
    シンと、アルキル燐酸エステルアルカリ金属塩を含有す
    る界面活性剤とを0.3〜2mass%付着させることを特
    徴とする耐久親水性繊維の製造方法。
  9. 【請求項9】 繊維表面に、セリシンと、アルキル燐酸
    エステルアルカリ金属塩を含有する界面活性剤とが下記
    の範囲で付着していることを特徴とする繊維集合物。 (1)セリシンの付着量:0.1mass%以上 (2)アルキル燐酸エステルアルカリ金属塩の付着量:
    0.05mass%以上 (3)セリシンと界面活性剤の付着量:0.3〜2mass
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006115093A1 (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 蛋白質担持体、蛋白質担持フィルター及びこれらの製造方法
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JP2012523331A (ja) * 2009-04-08 2012-10-04 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 不織布ウェブ(類)及び弾性フィルムの伸縮性ラミネート
KR20230159977A (ko) * 2022-05-16 2023-11-23 (주)케이준컴퍼니 위생용품용 유기농 면섬유 편물의 흡습성 향상 전처리방법

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