JP2001270154A - 印刷装置、印刷方法および情報記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷方法および情報記録媒体

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JP2001270154A
JP2001270154A JP2000087273A JP2000087273A JP2001270154A JP 2001270154 A JP2001270154 A JP 2001270154A JP 2000087273 A JP2000087273 A JP 2000087273A JP 2000087273 A JP2000087273 A JP 2000087273A JP 2001270154 A JP2001270154 A JP 2001270154A
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Masahiro Minowa
政寛 箕輪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速印刷に好適な印刷装置、印刷方法等を提
供する。 【解決手段】 搬送部112は、印刷媒体113を搬送
し、印刷ヘッド110は、複数の色に対応する印字要素
を駆動して印刷媒体113に文字又は図形を印刷し、移
動部111は、印刷媒体113の搬送方向に直交する方
向に、印刷ヘッド110を移動させ、複数のイメージ記
憶部109は、印字要素のそれぞれをどこで駆動するか
否かの情報を記憶し、論理演算部102は、イメージ記
憶部109に記憶される情報を論理演算し、複数の印字
要素の少なくともいずれか1つが駆動されるか否かの情
報を得て、演算結果記憶部114は、得られた情報を印
刷ヘッド110の位置に対応付けて記憶し、移動範囲取
得部102は、演算結果記憶部114に記憶された情報
より、印刷ヘッド110を移動させるべき範囲を取得
し、移動制御部102は、取得された範囲を印刷ヘッド
110が移動するように移動部111を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置(プリン
タ)、印刷方法、および情報記録媒体に関する。
【0002】特に、印刷ヘッドの往復運動の途中で複数
の印字要素を駆動して文字や図形を印刷するカラープリ
ンタの高速化に好適な印刷装置、印刷方法および、これ
らを実現するためのプログラムを記録した情報記録媒体
に関する。
【0003】
【従来の技術】印刷ヘッドが複数の印字要素を有し、当
該印字要素のそれぞれに異なる色が割り当てられ、印刷
ヘッドが紙やフィルムなどの印刷媒体の搬送方向に直交
して移動する途中でこれらの印字要素を駆動して、文字
や図形を印刷するカラープリンタが普及しつつある。イ
ンクにも多色化が進み、CYMK(Cyan, Yellow, Mage
nta, blacK;シアン・イエロー・マゼンダ・ブラック)
の4色のほか、有彩色のインクを濃淡に合わせて用意し
た6色のインクを利用して、美しい印刷結果が得られる
ように工夫したものも提案されている。
【0004】このようなカラープリンタでは、印刷ヘッ
ドとしてインクジェット型、熱転写型、ドットインパク
ト型など、さまざまな手法のものが採用されている。
【0005】このようなカラープリンタの印刷を高速化
する手法として、たとえば、特公平4−28231号公
報に開示されるように、それぞれの印字要素を駆動する
回数を計数し、この計数結果に基づいて印刷ヘッドの移
動範囲を決めるものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記手
法では、各色について印字要素を駆動するか否かを計数
するため、処理が複雑であり、インクの多色化に対応す
るのも難しい。また、このような計数によらない手法に
より、さらなる印刷の高速化を実現したいという要望も
大きい。
【0007】本発明は、以上のような課題を解決するも
のであり、印刷ヘッドの往復運動の途中で複数の印字要
素を駆動して文字や図形を印刷するプリンタの高速化に
好適な印刷装置、および印刷方法、を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示す
る。
【0009】本発明の印刷装置は、印刷媒体を搬送する
搬送部と、複数の印字要素を配列し複数の色にそれぞれ
対応する印字要素列を有し、これらを駆動して前記搬送
部により搬送される印刷媒体に文字又は図形を印刷する
印刷ヘッドと、搬送部により搬送される印刷媒体の搬送
方向に直交する印刷ヘッド走査方向に、印刷ヘッドを移
動させる移動部と、複数の印字要素列のそれぞれに対応
付けられた複数のイメージデータ記憶部であって、その
それぞれは、当該対応付けられた印字要素を駆動するか
否かの駆動データを、印刷ヘッドの位置に対応付けて記
憶する複数のイメージデータ記憶部と、複数のイメージ
データ記憶部に記憶されるデータを印刷ヘッドの印刷ヘ
ッド走査方向の位置に対応付けて論理演算し、複数の印
字要素の少なくともいずれか1つが駆動される旨の論理
演算結果情報を得る論理演算部と、論理演算結果情報よ
り、印刷ヘッドを移動させるべき範囲を取得する移動範
囲取得部と、移動範囲取得部により取得された範囲を前
記印刷ヘッドが移動するように前記移動部を駆動する移
動制御部とを備えることを特徴とする。
【0010】これにより、容易に印字要素を駆動するた
めの印刷ヘッドのミニマム移動範囲を特定でき、印刷ス
ピードの向上に寄与することができる。
【0011】又、本発明の印刷装置は更に、論理演算部
により得られた情報を印刷ヘッドの位置に対応付けて記
憶する演算結果記憶部を有し、移動範囲取得部は、演算
結果記憶部のデータを印刷ヘッドの位置に対応付けて検
索走査することにより、印刷ヘッド走査方向少なくとも
一方の移動範囲の端部情報を取得するように構成するこ
とができる。
【0012】又、演算結果記憶部に記憶される情報は、
印刷ヘッドの位置をインデックスとする論理値列データ
として記憶され、移動範囲取得部は、論理値列データを
一端から検索走査して初めて複数の印字要素のいずれか
が駆動される旨を示す論理値が出現したインデックスに
対応する位置を、範囲の一端とするように構成すること
ができる。
【0013】又、移動範囲取得部は、当該論理値列デー
タを他端から走査して初めて複数の印字要素のいずれか
が駆動される旨を示す論理値が出現したインデックスに
対応する位置もしくはこれを所定の量ずらした位置を、
移動範囲の他端とするように構成することができる。
【0014】又、各色の印字要素列は、印刷ヘッド走査
方向に互いに所定のオフセット量を持ってずらして配置
され、移動範囲取得部は、論理値列データを一端から検
索走査して初めて前記複数の印字要素のいずれかが駆動
される旨を示す論理値が出現したインデックスに対応す
る位置に、実質的にオフセット量を加えた位置を、移動
範囲の一端とするように構成することができる。
【0015】又、印刷ヘッドは、インクジェットヘッド
であり、複数の印字要素はインクジェットノズルである
よう構成することができる。
【0016】又、印刷装置は、CPU、ROM、RAM
を主構成要素とする制御回路を有し、各色毎のイメージ
データ記憶部は、RAM内に設けられ、CPUのデータ
処理単位のワード長の複数のイメージバッファからな
り、各色毎のイメージバッファ内のデータをデータ処理
単位毎に、印刷ヘッドの位置に対応付けて論理演算し、
演算結果をCPUのデータ処理単位で格納した演算結果
記憶部を有するよう構成することができる。
【0017】又、各色毎の印字要素は、32ドット以上
であり、CPUは8ビットもしくは16ビットのデータ
処理単位のCPUであるよう構成することができる。
【0018】又、印字要素の駆動データを記憶するイメ
ージデータ記憶部の駆動データは、ONデータが1、O
FFデータが0で指定され、前記論理演算は、論理OR
演算であるよう構成することができる。
【0019】又、印字要素の駆動データを記憶するイメ
ージデータ記憶部の駆動データは、ONデータが0、O
FFデータが1で指定され、前記論理演算は、論理NA
ND演算であることを特徴とする請求項1から8に記載
のいずれか1項の印刷装置。
【0020】更に、本発明は、外部からの印刷データを
受信するデータ受信部と、データ受信部で受信したデー
タを複数の印字要素のそれぞれに対応させて駆動するか
どうかのデータを記憶するイメージデータ記憶部と、印
刷媒体を搬送する搬送部と、複数の印字要素を配列し複
数の色にそれぞれ対応する印字要素列を有し、これらを
駆動して前記搬送部により搬送される印刷媒体に文字又
は図形を印刷する印刷ヘッドと、搬送部により搬送され
る印刷媒体の搬送方向に直交する印刷ヘッド走査方向
に、印刷ヘッドを移動させる移動部とを有する印刷装置
において、複数の印字要素のそれぞれに対応付けられた
複数のイメージデータ記憶部のそれぞれに、当該対応付
けられた印字要素を駆動するか否かの駆動データを、印
刷ヘッドの位置に対応付けて記憶するイメージデータ記
憶工程と、複数のイメージデータ記憶部に記憶されたデ
ータを、前記印刷ヘッドの位置に対応付けて論理演算
し、前記複数の印字要素の少なくともいずれか1つが駆
動される旨の情報を得る論理演算工程と、論理演算工程
にて得られた情報から、前記印刷ヘッドの走査方向の少
なくとも一端から最初にいずれか1つの印字要素を駆動
する位置を特定し、前記印刷ヘッドを移動させるべき範
囲を取得する移動範囲取得工程と、実質的に取得された
移動範囲で前記印刷ヘッドを移動させる移動行程とを備
えることを特徴とする印刷方法である。
【0021】又、印刷装置は、更に、論理演算行程の論
理演算結果を記憶する演算結果記憶部を備え、本発明の
印刷方法は、論理演算結果を記憶するフラグ記憶行程を
有し、当該記憶された論理値列を演算結果記憶部の端部
から検索走査し、印刷ヘッドの移動範囲おける印字要素
の1つを駆動する少なくとも一方の端の位置を特定する
移動範囲取得行程を有するように構成することができ
る。
【0022】又、本発明の印刷方法は、移動範囲取得工
程において、一端に加えて、他端から最初にいずれか1
つの印字要素を駆動する位置、もしくは最後にいずれか
1つの印字要素を駆動する位置も特定し、前記印刷ヘッ
ドを移動させるべき範囲を取得し、実質的に取得された
移動範囲で前記印刷ヘッドを移動する移動行程を有する
ように構成することができる。
【0023】又、印刷装置の各色毎の印字要素列は、走
査方向に互いに所定のオフセット量を持って配置されて
いる場合、本発明の印刷方法の移動範囲取得行程は、前
記オフセット量の最大値、すなわち両端の印字要素列の
距離を加えた移動範囲を求め、印刷中に実質的に前記移
動範囲において前記印刷ヘッドを移動する移動行程とす
るよう構成することができる。
【0024】本発明の印刷装置、および、印刷方法を実
現するためのプログラムをコンパクトディスク、フロッ
ピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディ
ジタルビデオディスク、磁気テープなどの情報記録媒体
に記憶することができる。
【0025】さらに、本発明の印刷装置、および、印刷
方法を実現するためのプログラムを、WWW(World Wi
de Web)のサーバコンピュータに配置し、ここからユー
ザが適宜ダウンロードして印刷装置内のROMなどに記
憶させてプログラムを更新し、印刷装置にこのプログラ
ムを実行させ、当該印刷方法を実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を説明
する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのも
のであり、本願発明の範囲を制限するものではない。し
たがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要
素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用するこ
とが可能であるが、これらの実施形態も本願発明の範囲
に含まれる。
【0027】(第1の実施の形態)図1、図2、図3
は、本発明の第1の実施形態に係る印刷装置(プリン
タ)の概略構成を示す説明図であり、以下、本図を参照
して説明する。
【0028】まず、印刷ヘッドの構成を図2を用いて説
明する。 図2は、印刷ヘッド110に配置されるCY
MKのそれぞれの印字要素列の様子を示す略図である。
以下、本図を参照して説明する。
【0029】印刷ヘッド110には、印刷媒体に相対す
る面に、印刷ヘッド110が移動する方向に各色の印字
要素列201、202、203、204が配置されてい
る。これらはそれぞれ順にK(ブラック)、C(シア
ン)、M(マジェンタ)、Y(イエロー)に対応する。
それぞれの印字要素列は、所定の数の印字要素が印刷媒
体の移動方向に同一のドットピッチで配列されていて、
通常、各色の印字要素列とも同数の印字要素ドット数を
有している。これらは、一例として前記ドットピッチと
同じドットピッチにおいて、20ドット相当の距離で、
等間隔に配置されている。したがって、一端に配置され
た印字要素列201と、他端に配置された印字要素列2
04との距離、すなわち最大オフセット量は、60ドッ
ト相当となる。なお、これらの値は適宜変更が可能であ
る。
【0030】それぞれの印字要素列は、一例として64
ドットの印字要素が配列され、そのドットピッチは36
0dpi(dot per inch)である。又、こ
の印刷ヘッドが、印刷ヘッドの移動方向すなわちヘッド
走査方向に移動しながら印刷が実行され、通常、走査方
向にも同様のピッチで印刷されるので、A4サイズの用
紙に印刷可能なプリンタを想定すると、ヘッド走査方向
には、2840ドットの印刷が行われる。
【0031】印刷ヘッド110は一例としてインクジェ
ットヘッドであり、各印字要素列201、202、20
3、204は、1行が64ドットであることに対応し、
それぞれ64個のインク噴出ノズルを有する。これらの
インク噴出ノズルは、印刷ヘッド110が移動する方
向、ヘッド走査方向に直交して配置されている。
【0032】図3は、印刷媒体113の搬送方向と、印
刷ヘッド110の走査方向との関係を示す説明図であ
る。
【0033】印刷媒体である印刷用紙113は、搬送部
112により、矢印A方向に移動する。搬送部112
は、用紙を搬送するための搬送ローラ301と、これを
回転させるための搬送モータ302と、を備えている。
【0034】一方、印刷ヘッド110は、移動部111
により、矢印B方向に移動(往復運動)する。移動部1
11は、螺旋状の溝が刻まれたキャリッジバー303
と、これに嵌合する行うキャリッジ304と、キャリッ
ジバー303を回転させるキャリッジモータ305とを
備えている。キャリッジバー303が回転されると、キ
ャリッジ304が矢印B方向に移動する。モータ305
およびキャリッジバー303の回転方向によって、キャ
リッジ304は、印刷用紙の幅方向すなわちヘッド走査
方向に往復移動する。キャリッジ304は、印刷ヘッド
110を支持しているため、キャリッジモータ305の
駆動により、印刷ヘッド110を移動させることができ
る。
【0035】なお、本実施形態では、1回の往復運動で
1行分の印刷を行う。後述するように、双方向印刷が可
能な場合には、1回の往復運動により2行分の印刷を行
うこともできる。
【0036】図1は、プリンタと、これに接続されるホ
スト装置との概要構成を示すブロック図であり、これを
用いて本発明のプリンタの構成について詳述する。 プ
リンタ101の各部は、CPU 102が制御する。C
PU 102が各部を制御するためのプログラムは、R
OM 103に記憶されており、プリンタ101の電源
投入時にCPU 102がこのプログラムを順次実行す
る。
【0037】プリンタ101は、通信線104とインタ
ーフェース105を介して、ホスト装置106との間で
通信を行う。ホスト装置106から指令データが送信さ
れた場合、CPU 102に対して割り込みが発生し、
受信割り込み処理が起動される。受信割り込み処理で
は、受信された指令データをRAM 107内の受信バ
ッファ領域108に順次FIFO形式に記憶して、通常
処理にリターンする。
【0038】なお、受信バッファ領域108に空きがな
い場合は、その旨をホスト装置106に送信し、割り込
み処理を終了する。この送信は、たとえばビジー信号を
送信することにより行われる後述する通常処理により、
受信バッファ領域108に空きができたら、プリンタ1
01は、その旨をホスト装置106に送信し、また受信
割り込み処理が起動される。上記インターフェース10
5,受信バッファ108、CPU 102等により、デ
ータ受信部を構成している。
【0039】CPU 102は、通常処理では、受信バ
ッファ領域108に記憶されたデータを順次FIFO形
式で読み出して、そのデータがいかなるコマンドや印刷
データであるかを判断し、その種類に応じて対応する処
理を実行する。
【0040】データが文字や図形を印刷する印刷指令で
ある場合は、当該文字のフォント情報をROM 103
から読み出したり、当該印刷指令に指定された図形を表
すビット情報を、RAM 107内に用意されたイメー
ジ領域109に展開し、駆動データとして一時的に保存
する。この駆動データは、印字要素を駆動するONデー
タを1で、OFFデータを0で表すことができるし、そ
の逆も可能である。イメージ領域109は、複数のイメ
ージバッファ109K、109C、109M、109Y
からなり、印刷ヘッド110に用意されている各色の印
字要素列(図示せず)のそれぞれに対応付けて、用意さ
れている。更に、それぞれのイメージバッファは、CP
Uのデータ処理単位に、印字要素列の印字要素の数に対
応して複数のユニットバッファを有している。例えば、
1色の印字要素列が64ドットの印字要素からなり、C
PUが16ビットCPUであれば、4本のユニットバッ
ファが用いられる。この時、イメージバッファは4つの
ユニットバッファで1つのバッファとして扱われ、その
データ長は64ビットとなる。上記イメージバッファ1
09K、109C、109M、109Yによってイメー
ジデータ記憶部を構成している。
【0041】CPU 102は、イメージ領域109に
1行分のデータが蓄積された場合や、改行指令を受信し
た場合は、印刷ヘッド110の位置を移動させる移動部
111を駆動しつつ、イメージ領域109のデータにし
たがって印刷ヘッド110の各印字要素を駆動する。こ
れにより、印刷媒体113に、文字や図形の多色印刷が
行われる。
【0042】なお、図中印刷媒体113はロール用紙で
あるように図示されているが、単票用紙やカット用紙な
どを用いることもでき、当該実施形態も本発明の範囲に
含まれる。
【0043】ここで、CPU 102は、移動部111
の駆動の前に、印刷ヘッド110を移動させる範囲を、
イメージ領域109に記憶された値の論理演算により求
める。当該論理演算の結果は、RAM 107内に用意
されたフラグ領域114に記憶される。このフラグ領域
は、印刷ヘッドもしくは印字要素が、その時点、もしく
はその位置で、印刷すべきデータを有しているかどうか
を示すことになる。また、RAM 107内の一端イン
デックス領域120と、他端インデックス領域121と
には、この移動範囲が取得される。これらの詳細につい
ては、後述する。
【0044】1行分の印刷が終わったら搬送部112を
駆動して、紙送りを行う。
【0045】印刷ヘッド110に用意された複数の印字
要素が、印刷媒体113の搬送方向に複数のドット、た
とえば64ドットを印刷できる場合すなわち、1行の幅
が各色毎に64ドットの場合について考える。
【0046】印刷範囲(印刷ヘッド110が往復移動す
る最大の範囲)がA4サイズの用紙を想定して200m
m幅であり、印刷精度が360dpi(dot per inch)
である場合、任意の1色について、印刷ヘッド110が
往復移動する最大の幅は、計算上は約2840ドットと
なる。しかしながら、印字要素列は所定のオフセット量
を有して配置されているので、この距離を考慮すると、
印刷ヘッド110は、1行2840ドットを印刷するた
めに、A4サイズの印刷領域をカバーするために、最大
で(2840+60)ドット幅相当の往復移動を行う必
要があることとなる。
【0047】したがって、各色に対応付けられたイメー
ジ領域109それぞれのバイト数は、64×2840ビ
ット÷8=8×2840バイトとなる。本実施形態で
は、インクとしてCYMKの4色を使用するため、イメ
ージ領域109全体のバイト数は8×2840×4バイ
トとなる。
【0048】一方、フラグ領域114のバイト数は、印
字要素がオフセット量を持って配置されている分を加味
するため、1つのイメージ領域109より大きくなり、
8×2900バイトであっても良いし、後に説明するよ
うにメモリ容量を削減するため、1×2900バイトと
しても良い。
【0049】なお、これらのバイト数は、CPUのビッ
ト数に対応して適宜変更が可能である。
【0050】ここで、搬送部112は、記録用紙の搬送
部として機能する。
【0051】印刷ヘッド110は、印刷ヘッドとして機
能する。
【0052】移動部111は、ヘッド移動部として機能
する。
【0053】イメージ領域109は、イメージデータ記
憶部として機能する。
【0054】フラグ領域114は、演算結果記憶部とし
て機能する。
【0055】CPU 102は、移動範囲取得部、論理
演算部、および、移動制御部として機能する。
【0056】(印刷ヘッド移動範囲の取得処理)図4
は、図1に示すプリンタにて実行される印刷ヘッドの移
動範囲の取得処理方法の第1の実施の形態を示すフロー
チャートである。以下、本図を参照しながら説明する。
【0057】なお、本処理は、上述のように、(1)ホ
スト装置106から送信された指令データをインターフ
ェースが検知し、(2)当該検知された指令データを受
信割り込み処理において受信してRAM107内の受信
バッファ領域108に追加し、(3)通常処理において
受信バッファ領域108から順次指令データを読み出
し、(4)当該読み出した指令データの種類に応じてC
PU 102がRAM 107内のイメージ領域109
に印刷イメージを展開し、(5)1行分の印刷イメージ
が記憶されるか、印刷そのものを指示する指令データを
CPU 102が受信した場合に、実行される。
【0058】それぞれの色のイメージバッファには、ヘ
ッドの移動方向のヘッドの位置を示すドットカウンタの
値をインデックスとして印刷データが格納されている。
【0059】ここでは、A4サイズの用紙の幅方向を印
刷範囲としてカバーできるインデックス値は、0から2
839として取り扱うこととする。つまり2840ドッ
ト列分のデータが格納されている。
【0060】なお、本実施形態では、「印字要素を駆動
するデータ」であることを「1=真」で、「印字要素を
駆動しないデータ」であることを「0=偽」で表すもの
とする。
【0061】又、図5に示すように、本実施形態では、
イメージ領域109としてCYMKの各色に応じて4つ
のイメージバッファが用意されている。上述のように、
各イメージバッファ109K、109C、109M、1
09Yは、ビット列(64ビットのワード列)として表
現されており、その列のインデックスは、印刷ヘッド1
10のヘッド走査方向の位置に対応している。このビッ
ト列を、64ビット(1ワード)ごとにインデックスを
つけた配列として表現し、i番目の要素(64ビット)
を、各色に応じて、C[i], Y[i], M[i], K[i]のように表
現する。 まず、CPU 102は、レジスタやメモリ
などの所定の一時記憶領域に確保されたドットカウンタ
に値iとして0をセットする(ステップS400)。
【0062】次に、i<2840か否かを調べる(ステップ
S401)。ここで、2840は、イメージ領域109
およびフラグ領域114の配列のドット列番号であるイ
ンデックスの範囲の上限である。
【0063】i<2840である場合(ステップS401;
Yes)、64ビットごとにイメージ領域109全ての
インク色の駆動データの論理和を計算し、この結果をフ
ラグ領域114に記憶する(ステップS402)。
【0064】ステップS401では、これらの論理和、
すなわち、C[i]∨Y[i]∨M[i]∨K[i]を計算して、その結
果をフラグ領域の対応するインデックスの場所に記憶す
る。これをR[i]と記述することとすると、R[i]=C[i]∨
Y[i]∨M[i]∨K[i]である。
【0065】次に、iの値をインクリメント(+1)し
て(ステップS403)、ステップS401に戻る。
【0066】図5は、イメージ領域109と、ステップ
S401〜ステップS403の繰り返しにより実質的に
論理和を計算し終わった後のフラグ領域114の結果の
様子を示す模式図である。以下、本図を参照して説明す
る。
【0067】イメージ領域109は、各色毎のイメージ
バッファ109K、109C、109M、109Yから
なり、各色のイメージバッファは、CPUの処理単位毎
の複数の単位イメージバッファを有している。この時、
1色当たり、64ビット(ドット)からなる印字要素を
有しているので、16ビットのCPUでは、1色当たり
の単位イメージバッファは4個となる。
【0068】又、論理演算は、実際にはCPUのデータ
処理ビット数単位、すなわち8ビットCPUでは、8ビ
ット単位で、あるいは16ビットCPUでは、16ビッ
ト単位で実行される。フラグ領域114は、単にそのド
ット列番号に駆動データが有るか無いかを知るための最
終結果を保存することになる。このため、64ビットの
データ長ではビット数が多すぎるので、64ビットをC
PUのデータ処理ビット単位で分割して、その論理和を
取り保存することが好ましい。例えば、16ビットCP
Uでは、64ビットのワード長で、1色につき4つの単
位イメージバッファを使用することになるが、この1色
分を16ビットのワード長に圧縮することができる。こ
れを全色に渡って倫理和を取ることにより、フラグ領域
114の容量を削減することができる。
【0069】図5中、イメージ領域109については、
網掛けした部分各色毎に64個のインク噴出口のいずれ
かが駆動される印刷ヘッドの位置である。
【0070】フラグ領域114では、これらのイメージ
領域109の網掛け部分の論理和がとられている。した
がって、フラグ領域114にて網かけがされた部分は、
「いずれかの印字要素を駆動すべき位置」を示すことと
なる。
【0071】ステップS403の後、変数iを0にクリ
アし(ステップS404)、R[i]=0か否かを調べる(ス
テップS405)。R[i]=0である場合(ステップS40
5;Yes)、iを1増やして(ステップS406)、
i<2840であるか否かを調べ(ステップS407)、そ
うである場合(ステップS407;Yes)、ステップ
S405に戻る。
【0072】一方、R[i]≠0である場合(ステップS4
05;No)、当該インデックスiに相当する印刷ヘッ
ド110の位置で印字要素のいずれかの駆動を開始(も
しくはすべての駆動を終了)することとなり、当該i
を、印刷ヘッド110の移動範囲の一端として、一端イ
ンデックス領域120に記憶する(ステップS40
8)。当該iをレジスタやメモリなどに記憶することに
より、当該キャリッジの移動の為のスタート位置(ある
いはエンド位置)を示すことができる。
【0073】なお、図中「一端」の側は「左」に、「他
端」の側は「右」に、それぞれ対応する。以下の図でも
同様である。
【0074】次に、変数iを2840にセットし(ステ
ップS409)、iを1減らして(ステップS41
0)、R[i]=0か否かを調べる(ステップS411)。R
[i]=0である場合(ステップS411;Yes)、ステ
ップS410に戻る。一方、R[i]≠0である場合(ステ
ップS411;No)、当該インデックスiに相当する
印刷ヘッド110の位置で印字要素のすべての駆動を終
了(もしくはいずれかの駆動を開始)することとなり、
当該iを、印刷ヘッド110の移動範囲の他端として、
他端インデックス領域121に記憶する(ステップS4
12)。
【0075】さらに、他端インデックス領域121の値
を60増やして(ステップS413)、本処理を終了す
る。この60は、印刷ヘッド110における印字要素2
01、例えば黒色ノズル列と印字要素204、例えばマ
ジェンタノズル列のドット距離であり、上述の「オフセ
ット量」に対応する。
【0076】一方、i≧2840である場合(ステップS4
07;No)、移動範囲として「印刷ヘッド110を移
動する必要がない」旨を示す数値を、一端インデックス
領域120と他端インデックス領域121とに記憶して
(ステップS414)、本処理を終了する。「印刷ヘッ
ド110を移動する必要がない」旨は、たとえば、一端
インデックス領域120及び他端インデックス領域12
1に最大値2840+60より大きい4000を格納し
ておくことによって表現することができる。
【0077】このようにして、一端インデックス領域1
20と、他端インデックス領域121とには、「印刷ヘ
ッド110が最低限移動しなければならない移動範囲の
一端と他端の位置」が取得されることとなる。
【0078】図6は、このようにして得られた移動範囲
を用いて、印刷ヘッド110が印刷媒体113に対して
相対的に移動する位置の様子を示す説明図である。本図
に示す実施形態では、印刷は一方向のみにて行われる。
なお、本図に付した符号601a、601b、601c
等は、以下の説明では601のように総称する。以下、
本図を参照して説明する。
【0079】印刷ヘッド110が前の行の印刷が終わる
地点601に達すると、搬送部112が印刷媒体113
の紙送りを行う。これにより、印刷ヘッド110は地点
602に達する。
【0080】次に、上述の受信割り込み処理、通常処
理、印刷ヘッド移動範囲の取得処理を適宜行い、この行
の印刷において、印刷ヘッド110を移動すべき範囲を
取得する。
【0081】次に、取得された一端(右端)の位置、す
なわち、地点603に印刷ヘッド110を移動する。
【0082】さらに、印刷ヘッド110は印字要素20
1、202、203、204を適宜駆動して文字や図形
をカラー印刷し(図中×印が記載してある)、地点60
4に至る。この位置は、上述の移動ヘッド移動範囲の取
得処理にて取得される他端(左端)の位置である。ここ
まで移動したら、CPU 102はキャリッジモータ3
05の駆動を停止し、次の行の処理に移行する。
【0083】図6には、このほか、従来の印刷装置での
印刷ヘッドの移動経路のうち、本発明のプリンタ101
での印刷ヘッド110の移動経路と異なる部分を点線で
示してある。たとえば、特公平4−28231号公報に
開示される発明では、1行印刷するごとに必ずキャリッ
ジを行頭に移動している。本発明では、点線で示した経
路の移動を省略することができるため、高速な印刷が可
能となる。
【0084】なお、本発明では、特公平4−28231
号公報に開示されるように、1行印刷するごとに必ずキ
ャリッジ304を行頭に移動するような形態をとること
も可能である。この場合は、取得された他端(右端)位
置の情報のみを用いればよい。この場合、上記のような
移動経路の短縮による高速化は得られないが、本実施形
態では、特公平4−28231号公報に開示される発明
と異なり、単純な論理演算と走査処理により他端(右
端)の位置の情報を得る。このため、高速化と処理の単
純化に資することができる。なお、この場合、上記印刷
ヘッド移動範囲の取得処理のうち、ステップS404〜
ステップS408を省略し、ステップS409〜ステッ
プS411に適宜終端工程(i≧0か否かを判断し、そう
でない場合に処理を終了する工程)を追加してもよい。
【0085】図7は、双方向印刷ができる場合に印刷ヘ
ッド110が印刷媒体113に対して相対的に移動する
経路を示す説明図である。なお、図6と同様の意味を有
する地点には、同じ符号を付してある。
【0086】前の行の印刷が終わり(地点601)、紙
送りがされると(地点602)、CPU 102は、こ
の行の一端と他端のいずれか現在の印刷ヘッド110の
位置に近いかを調べ、近い方に移動する(地点60
3)。その地点から文字や図形を印刷しながら印刷ヘッ
ド110が印刷範囲の残りの端に移動される(ステップ
S604)。以下、これを繰り返す。
【0087】これにより、図6に示す形態に比べて、さ
らに印刷の高速化を図ることができる。
【0088】なお、一方向印刷、行頭移動を必ず行う一
方向印刷、双方向印刷のいずれを採用するかは、要求さ
れる印刷品質に応じて適宜選択することができる。
【0089】なお、上記実施形態とは異なり、「印字要
素を駆動する」ことを「偽=0」で、「印字要素を駆動
しない」ことを「真=1」で表した場合は、論理積もし
くはNAND(Not AND)演算を用いることにより上記
と同様の結果を得ることができ、この実施形態も本発明
の範囲に含まれる。
【0090】(第2の実施の形態)上記実施形態におい
ては、印刷ヘッドの移動範囲の取得処理のステップS4
13において、所定の量(60ドット)を他端インデッ
クス領域121の値に加算していた。本実施形態は、こ
のような加算処理を不要とするものである。すなわち、
印字要素列の印刷用紙幅方向のオフセット量を含めた位
置で、ヘッドの位置および印字要素列の位置を表現する
ものであり、求められた印字範囲に、後でオフセット量
を補正する必要がない方法である。
【0091】図8は、本実施形態における印刷ヘッドの
移動範囲の取得処理を示すフローチャートである。以
下、本図を参照して説明する。なお、本実施形態では、
上記実施形態同様、「印字要素を駆動する」ことを「真
=1」で、「印字要素を駆動しない」ことを「偽=0」
で表すものとする。
【0092】まず、CPU 102は、領域iの値を0
に設定する(ステップS800)。
【0093】次に、i<2840+60か否かを調べる(ステッ
プS801)。ここで、2840+60は、イメージ領
域109およびフラグ領域114の配列のインデックス
の範囲の上限であり、印刷ヘッド110が1行中に移動
できる範囲をドット数で表していることにになる。
【0094】i<2840+60である場合(ステップS80
1;Yes)、K[i]∨C[i-20]∨M[i-40]∨Y[i-60]のよ
うに、論理和をとり、その結果をフラグ領域の対応する
インデックスの場所に記憶する(ステップS802)。
これをR[i]と記述すると、R[i]=K[i]∨C[i-20]∨M[i-4
0]∨Y[i-60]である。
【0095】ただし、インデックスの範囲が配列の添字
の範囲を超えている場合は、その値は0として計算す
る。例えば、シアンCでは、i=20までは、データが
存在しないので、0と見なされ、マジェンタMでは、i
=40までは、0と見なされ、イエローYではi=60
まで0と見なされる。終端側では、逆にブラックKで
は、2840以上は、0と見なされる。
【0096】ステップ802に続いて、iの値を1増や
して(ステップS803)、ステップS801に戻る。
【0097】図9は、イメージ領域109と、ステップ
S801〜ステップS803の繰り返しにより論理和を
計算し終わった後のフラグ領域114の結果の様子を示
す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0098】図9中、イメージ領域109については、
網かけされている部分が対応する印字要素を駆動すべき
(が有する16個のインク噴出口のいずれかからインク
を噴出すべき)印刷ヘッドの位置である。
【0099】フラグ領域114に対して、これらのイメ
ージ領域109がそれぞれ印刷ヘッド110に配置され
た位置の相違の分だけずらして、網かけ部分の論理和が
とられている。上記実施形態と同様に、フラグ領域11
4にて網かけがされた部分は、「いずれかの印字要素を
駆動すべき位置」を示すこととなる。
【0100】ステップS801〜S803の繰り返しの
後、変数iを0にクリアし(ステップS804)、R[i]
=0か否かを調べる(ステップS805)。R[i]=0である
場合(ステップS805;Yes)、iを1増やして
(ステップS806)、i<2840+60であるか否かを調べ
(ステップS807)、そうである場合(ステップS8
07;Yes)、ステップS805に戻る。
【0101】一方、R[i]≠0である場合(ステップS8
05;No)、当該インデックスiに相当する印刷ヘッ
ド110の位置で印字要素のいずれかの駆動を開始(も
しくはすべての駆動を終了)することとなり、当該i
を、印刷ヘッド110の移動範囲の一端として、一端イ
ンデックス領域120に記憶する(ステップS80
8)。当該iをレジスタやメモリなどに記憶することに
より、当該報告を行うことができる。
【0102】なお、図中「一端」の側は「左」に、「他
端」の側は「右」に、それぞれ対応する。以下の図でも
同様である。
【0103】次に、変数iを2840+60にセットし
(ステップS809)、iを1減らして(ステップS8
10)、R[i]=0か否かを調べる(ステップS811)。
R[i]=0である場合(ステップS811;Yes)、ステ
ップS810に戻る。一方、R[i]≠0である場合(ステ
ップS811;No)、当該インデックスiに相当する
印刷ヘッド110の位置で印字要素のすべての駆動を終
了(もしくはいずれかの駆動を開始)することとなり、
当該iを、印刷ヘッド110の移動範囲の他端として、
他端インデックス領域121に記憶して(ステップS8
12)、本処理を終了する。
【0104】一方、i≧2840+60である場合(ステップS
807;No)、移動範囲として「印刷ヘッド110を
移動する必要がない」旨を一端インデックス領域120
と他端インデックス領域121とに記憶して(ステップ
S813)、本処理を終了する。「印刷ヘッド110を
移動する必要がない」旨は、たとえば、一端インデック
ス領域120に記憶された値が他端インデックス領域1
21に記憶された値よりも大きいことによって表現する
ことができる。
【0105】このようにして、一端インデックス領域1
20と、他端インデックス領域121とには、上記実施
形態と同様に、「印刷ヘッド110が最低限移動しなけ
ればならない移動範囲の一端と他端の位置」が取得され
ることとなる。
【0106】第2の実施の形態で求めた一端及び、多端
は、印字要素列のオフセット量を含めて求められている
ので、印刷ヘッドの用紙幅方向の位置をそのまま表して
いることになり、第1の実施の形態の場合より効率的に
ヘッドの移動を制御することが可能となる。
【0107】(第3の実施の形態)上記実施形態では、
CPU 102のALU(Arithmetic and Logic Uni
t;演算論理ユニット)を用いて論理演算を行っていた
が、この論理演算を専用のゲートアレイなどの電子回路
により行うことができる。特に、印刷ヘッドの位置のそ
れぞれについて当該論理演算は互いに独立であるため、
これらの論理演算を並行・並列に行うことができ、高速
な処理を実現することができる。
【0108】なお、上記の実施形態の処理の手順は本発
明の典型例を示したものであり、これを変形してこれと
同等の処理をプリンタで実行することができるが、その
ような実施形態も本発明の範囲に含まれる。例えば、こ
こでは、説明を簡略化するため、印字要素が印刷ヘッド
の移動方向に直交する場合を用いているが、斜めに配置
した場合においても同様の制御が可能であり、傾斜して
いる分を補正すれば良い。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、簡略な方法で、複数色
の印字要素列を有する印刷ヘッドの移動方向の印刷開始
位置と、印刷終了位置を求めることが可能で、効率的に
印刷ヘッドを移動制御することが可能となる。
【0110】又、各色のイメージバッファの論理ORあ
るいは論理NANDを求める方法なので、インクジェッ
トヘッドのようにインク色が6色あるいはそれ以上の色
数を用いる物であっても容易に印刷開始位置と、印刷終
了位置を求めることができる。
【0111】又、印字要素列がオフセットを有して配置
されていても、このオフセット量を加味したヘッドの位
置を容易に特定することが可能である。
【0112】以上説明したように、本発明によれば、印
刷ヘッドの往復運動の途中で複数の印字要素を駆動して
文字や図形を印刷するプリンタの高速化に好適な印刷装
置、印刷方法、および、これらを実現するためのプログ
ラムを記録した情報記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置の第1の実施形態であるプリ
ンタの概要構成を示す模式図。
【図2】図1に示すプリンタの印刷ヘッドの様子を示す
模式図。
【図3】図1に示すプリンタの印刷ヘッドの移動方向、
印刷媒体の搬送方向の様子を示す説明図。
【図4】図1に示すプリンタにて実行される印刷ヘッド
移動範囲取得処理の流れを示すフローチャート。
【図5】図4に示す印刷ヘッド移動範囲取得処理におけ
るイメージ領域とフラグ領域の様子を示す説明図。
【図6】図1に示すプリンタにおける印刷ヘッドが印刷
媒体に対して相対的に動く経路を示す説明図。
【図7】図1に示すプリンタにおける印刷ヘッドが印刷
媒体に対して相対的に動く経路を示す説明図。
【図8】第2の実施形態における印刷ヘッドの移動範囲
の取得処理を示すフローチャート。
【図9】図8に示す印刷ヘッド移動範囲取得処理におけ
るイメージ領域とフラグ領域の様子を示す説明図。
【符号の説明】
101 プリンタ 102 CPU 103 ROM 104 通信線 105 インターフェース 106 ホスト装置 107 RAM 108 受信バッファ領域 109 イメージ領域 110 印刷ヘッド 111 移動部 112 搬送部 113 印刷媒体 114 フラグ領域 120 一端インデックス領域 121 他端インデックス領域 201 印字要素 202 印字要素 203 印字要素 204 印字要素 301 搬送ローラ 302 搬送モータ 303 キャリッジバー 304 キャリッジ 305 キャリッジモータ 601 前の行の印字要素駆動終了時の印刷ヘッド位置 602 紙送り直後の印刷ヘッド位置 603 印字要素駆動開始時の印刷ヘッド位置 604 印字要素駆動終了時の印刷ヘッド位置

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷媒体を搬送する搬送部と、 複数の印字要素を配列し複数の色にそれぞれ対応し互い
    に所定のオフセット量を持って配置された印字要素列を
    有する印刷ヘッドと、 前記搬送部により搬送される印刷媒体の搬送方向に直交
    する印刷ヘッド走査方向に、前記印刷ヘッドを移動させ
    る移動部と、 前記複数の印字要素列のそれぞれに対応して設けられ、
    前記印字要素を駆動するか否かの駆動データを、前記印
    刷ヘッド走査方向のドット位置に対応付けて記憶する複
    数のイメージデータ記憶部と、 前記複数のイメージデータ記憶部に記憶されたデータを
    前記印刷ヘッドの印刷ヘッド走査方向の位置と、前記オ
    フセット量に対応付けて論理演算し、前記複数の印字要
    素の少なくともいずれか1つが駆動される旨の論理演算
    結果情報を得る論理演算部と、前記論理演算結果情報に
    基づいて、前記印刷ヘッドのを印刷に必要な移動させる
    べき範囲を取得する移動範囲取得部と、 前記移動範囲取得部により取得された範囲を前記印刷ヘ
    ッドが移動するように前記移動部を駆動する移動制御部
    と、 を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷装置は更に、前記論理演算部に
    より得られた情報を前記印刷ヘッド走査方向のドット位
    置と前記オフセット量に対応付けて記憶する演算結果演
    算結果記憶部を有し、前記移動範囲取得部は、前記演算
    結果記憶部のデータを前記印刷ヘッドの印刷ヘッド走査
    方向のドット位置と前記オフセット量に対応付けて検索
    走査することにより、前記印刷ヘッド走査方向少なくと
    も一方の移動範囲の端部のドット位置情報を取得するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記演算結果記憶部に記憶される情報
    は、前記オフセット量を含めた前記印刷ヘッドの印刷有
    効移動範囲におけるドット位置をインデックスとする論
    理値列データとして記憶され、 前記移動範囲取得部は、当該論理値列データを一端から
    検索走査して初めて前記複数の印字要素のいずれかが駆
    動される旨を示す論理値が出現したインデックスに対応
    する位置を、前記範囲の一端とすることを特徴とする請
    求項2に記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記移動範囲取得部は、当該論理値列デ
    ータを他端から走査して初めて前記複数の印字要素のい
    ずれかが駆動される旨を示す論理値が出現したインデッ
    クスに対応する位置を、前記範囲の他端とすることを特
    徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記印刷ヘッドがインクジェットヘッド
    であり、複数の印字要素はインクジェットノズルである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載
    の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記印刷ヘッドの印字要素列は、それぞ
    れ異なる色に対応して、互いに所定のオフセットを持っ
    て配置された、イエロー、シアン、マジェンタ、ブラッ
    クの少なくとも4色の印刷を実現可能な印字要素列であ
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記
    載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記印刷装置は、CPU、ROM、RA
    Mを主構成要素とする制御回路を有し、前記各色毎のイ
    メージデータ記憶部は、前記CPUのデータ処理単位の
    ワード長の複数のバッファからなり、各色毎のバッファ
    内のデータを前記データ処理単位毎に、前記インデック
    スに対応付けて論理演算し、前記演算結果を前記CPU
    のデータ処理単位で格納した演算結果記憶部を有するこ
    とを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の
    印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記各色毎の印字要素は、32ドット以
    上であり、前記CPUは16ビットもしくは32ビット
    のデータ処理単位のCPUであることを特徴とする請求
    項7に記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記印字要素の駆動データを記憶するイ
    メージデータ記憶部の駆動データは、ONデータが1、
    OFFデータが0で指定され、前記論理演算は、論理O
    R演算であることを特徴とする請求項1から8に記載の
    いずれか1項の印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記印字要素の駆動データを記憶する
    イメージデータ記憶部の駆動データは、ONデータが
    0、OFFデータが1で指定され、前記論理演算は、論
    理NAND演算であることを特徴とする請求項1から9
    に記載のいずれか1項の印刷装置。
  11. 【請求項11】 外部からの印刷データを受信するデー
    タ受信部と、データ受信部で受信したデータを複数の印
    字要素のそれぞれに対応させて駆動するかどうかのデー
    タを記憶するイメージデータ記憶部と、印刷媒体を搬送
    する搬送部と、複数の印字要素を配列し複数の色にそれ
    ぞれ対応し互いに所定のオフセット量を有する印字要素
    列を有し、これらを駆動して前記搬送部により搬送され
    る印刷媒体に文字又は図形を印刷する印刷ヘッドと、前
    記搬送部により搬送される印刷媒体の搬送方向に直交す
    る印刷ヘッド走査方向に、前記印刷ヘッドを移動させる
    移動部とを有する印刷装置において、、 前記複数の印字要素のそれぞれに対応付けられた複数の
    イメージデータ記憶部のそれぞれに、当該対応付けられ
    た印字要素を駆動するか否かの駆動データを、前記印刷
    ヘッドの印字要素列の位置に対応付けて記憶するイメー
    ジデータ記憶工程と、 前記複数のイメージデータ記憶部に記憶されたデータ
    を、前記印刷ヘッドの印字要素列の位置に対応付けて論
    理演算し、前記複数の印字要素の少なくともいずれか1
    つが駆動される旨の情報を得る論理演算工程と、 前記論理演算工程にて得られた情報から、前記印刷ヘッ
    ドの走査方向の少なくとも一端から最初にいずれか1つ
    の印字要素を駆動する位置を特定し、前記印刷ヘッドを
    移動させるべき範囲を取得する移動範囲取得工程と、 実質的に取得された移動範囲で前記印刷ヘッドを移動さ
    せる移動行程とを備えることを特徴とする印刷方法。
  12. 【請求項12】 前記印刷装置は、更に、前記論理演算
    行程の論理演算結果を記憶する演算結果記憶部を備え、
    前記印刷方法は、前記論理演算結果を記憶するフラグ記
    憶行程を有し、当該記憶された論理値列を演算結果記憶
    部の端部から検索走査し、前記印刷ヘッドの印字要素列
    の移動範囲おける前記印字要素の1つを駆動する少なく
    とも一方の端の位置を特定する移動範囲取得行程を有す
    ることを特徴とする請求項11に記載の印刷方法。
  13. 【請求項13】 前記移動範囲取得工程において、一端
    に加えて、他端から最初にいずれか1つの印字要素を駆
    動する位置、もしくは最後にいずれか1つの印字要素を
    駆動する位置も特定し、前記印刷ヘッドを移動させるべ
    き範囲を取得し、実質的に取得された移動範囲で前記印
    刷ヘッドの印字要素列を移動する移動行程を有すること
    を特徴とする請求項11または12に記載の印刷方法。
  14. 【請求項14】 請求項11から13のいずれか1項に
    記載の印刷方法をコンピュータが読み取り可能なプログ
    ラムとして記録した情報記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記情報記録媒体は、前記プログラム
    を、コンパクトディスク、フロッピー(登録商標)ディ
    スク、ハードディスク、または、磁気記録テープに記録
    したことを特徴とする請求項14に記載の情報記録媒
    体。
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JP2015063136A (ja) * 2014-11-19 2015-04-09 セイコーエプソン株式会社 流体噴射装置、及び、流体噴射方法

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