JP2001269880A - 油圧ブレーカ - Google Patents

油圧ブレーカ

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JP2001269880A
JP2001269880A JP2000084157A JP2000084157A JP2001269880A JP 2001269880 A JP2001269880 A JP 2001269880A JP 2000084157 A JP2000084157 A JP 2000084157A JP 2000084157 A JP2000084157 A JP 2000084157A JP 2001269880 A JP2001269880 A JP 2001269880A
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chisel
scraper
outer periphery
hydraulic
hydraulic breaker
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JP2000084157A
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Yukio Yamashita
幸男 山下
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Konan Electric Co Ltd
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Konan Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル工事などの粉塵の多い現場で油圧ブ
レーカ作業を行う場合に、粉塵が油圧ブレーカ内に侵入
するのを防止し、油圧ショベルの作動油に異物が混入し
ないようにすることを目的とする。 【解決手段】 筒状のケーシングの下部に内嵌め固着し
た摩耗ブッシュに摺動自在に装着したチゼルを備えた油
圧ブレーカにおいて、摩耗ブッシュのチゼルとの摺動部
に内径がチゼル外周に密着する金属製のバネスクレーパ
と、内径がチゼル外周に押圧力を有して接触する弾性体
のチゼルスクレーパと、内径がチゼル外周に接触する樹
脂と弾性体との複合素材のワイパとを有する油圧ブレー
カとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ブレーカに関
し、特に、粉塵、岩石の粉、泥水などが多い雰囲気での
トンネル作業などで使用される油圧ブレーカについての
ものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル工事などの粉塵の多い現場で油
圧ブレーカ作業を行う場合、粉塵が油圧ブレーカ内に侵
入するのを防止し、油圧ショベルの作動油に異物が混入
しないよう、特別に異物混入防止対策を施したトンネル
仕様機を使用する。
【0003】トンネル仕様機は、図8に示すように、チ
ゼル摺動部より粉塵が入らないように、チゼル101の
長手方向の中央に鍔102を設けチゼル101の鍔10
2と下部ケーシング103の間にパッキン104を挿入
する。
【0004】また、打撃室107に圧縮空気を供給し、
チゼル101の摺動部をブローして粉塵を排出するよう
にする。
【0005】さらに、打撃ピストン105の摺動部のダ
ストシール106を二重ダストシールとするなど、ブレ
ーカ内に粉塵が侵入しないよう、作動油に異物が混入し
ないように対策している。
【0006】先行技術としては、実公平4−22939
号「油圧ブレーカ」がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】トンネル工事の作業
で、天井の岩盤を破砕するためチゼルを上向きにして作
業したり、粉塵の舞い上がるのを制御するためチゼルに
放水しながら作業をすることがある。
【0008】その場合、破砕した岩石の粉や泥水が、チ
ゼル101の鍔102と下部ケーシング103との間に
パッキン104を追加したり、エアーブローにもかかわ
らず、チゼル101を伝わって打撃室107に粉塵が侵
入するのを防止し、さらに異物が打撃ピストン105摺
動部の二重のダストシール106を通り越えて、油圧シ
ョベルの作動油に混入することがある。
【0009】作動油に異物が混入すると、油圧ブレーカ
や油圧ショベルのポンプ、その他の油圧機器を損傷させ
る原因となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の事情に鑑み、トンネル工事などの粉塵の多い現場で油
圧ブレーカ作業を行う場合に粉塵が油圧ブレーカ内に侵
入し、油圧ショベルの作動油に異物が混入しないよう
に、筒状のケーシングの下部に内嵌め固着した摩耗ブッ
シュに摺動自在に装着したチゼルを備えた油圧ブレーカ
において、摩耗ブッシュのチゼルとの摺動部に内径がチ
ゼル外周に密着する金属製のバネスクレーパと、内径が
チゼル外周に押圧力を有して接触する弾性体のチゼルス
クレーパと、内径がチゼル外周に接触する樹脂と弾性体
との複合素材のワイパとを有する油圧ブレーカとした。
【0011】また、本発明は、具体的には、金属製のバ
ネスクレーパを弾性体のチゼルスクレーパ内に組み込ん
だ油圧ブレーカとした。
【0012】
【発明の実施の態様】本発明を添付する図面に示す具体
的な一実施例に基づいて、以下詳細に説明する。
【0013】図1において、ケーシング1は、中間ケー
シング1a、下部ケーシング1b、上部ケーシング1c
よりなり、中間ケーシング1aは打撃ピストン2を往復
動可能に案内する。中間ケーシング1aの下端には下部
ケーシング1bが上端には上部ケーシング1cを固定す
る。
【0014】下部ケーシング1bにはチゼル2を往復動
可能にその中間部と下部に内嵌め固着した摩耗ブッシュ
3・4に摺動自在に設け、しかもチゼル2が脱落しない
ように支持する。
【0015】下部ケーシング1bの上端部分には打撃室
5を形成する。摩耗ブッシュ3の上端にはチゼル2の上
端付近の肩部6が当接し、チゼル2の上方への移動を限
定するストッパリング7を内側へ突出させて形成する。
【0016】打撃室5には圧縮空気源とのエアー供給口
8に連通する供給路(図示しない)をケーシングに形成
する。
【0017】打撃室5には中間ケーシング1aと打撃ピ
ストン10との間に間隙に異物が混入するのを防止する
ためダストシール11を設ける。
【0018】打撃ピストン10の上下往復動はコントロ
ールバルブ12により切換える。
【0019】上述の油圧ブレーカの構造は公知であり、
また本発明の要旨ではないので詳しくは説明しないが、
圧力油を常時供給し、圧力油の流路を切り換えて、打撃
ピストン10を下降と上昇と交互に作動させるように構
成してある。
【0020】図1において、摩耗ブッシュ4の外側より
一段目のバネスクレーパ13は、図2・図3で示すよう
に、薄い平板断面のリングをコイル状に形成した燐青銅
などの金属製で、自然状態でその内径はチゼル2の直径
Dより小径に形成してチゼル2に装着した際、チゼル2
の外周に密着するように設定する。バネスクレーパ13
の自然状態の内径は約0.5mm小さくなるように設定
する。
【0021】摩耗ブッシュ4の下部開口には、チゼル2
の岩石などの破砕作動中に軸線が振れて摩耗ブッシュ4
が破損するのを防ぐため、円錐台状のニゲ部(空間部)
14が形成してある。
【0022】バネスクレーパ13は、図4に拡大して示
すように、ニゲ部14に円環溝15を刻設して円環溝1
5にその外形部を嵌め、内径は拡径してチゼル2の外周
に密着させている。
【0023】このバネスクレーパ13は内径がチゼル2
の外周に密着して摺動し、チゼル2に強固に付着した異
物を掻き取る。
【0024】摩耗ブッシュ4の外側より二段目のチゼル
スクレーパ16は、大断面のリング状のポリウレタンな
ど弾性体のスクレーパで、自然状態でその内径はチゼル
2の直径Dより小径に形成して、チゼルスクレーバ16
の内径がチゼル2の外周に押圧力を有して接触・摺動し
て異物の侵入を防止する。チゼルスクレーパ16の自然
状態での内径は約2mm小さくなるように設定する。こ
のチゼルスクレーパ16では断面を大きくすることによ
り、内径方向への弾性力を高め、かつ耐久性を備えさせ
る。
【0025】このチゼルスクレーパ16は、摩耗ブッシ
ュ4のニゲ部14に円環溝17を刻設して円環溝17に
その外径部を嵌め、内径は拡径してチゼル2の外周を押
圧させている。
【0026】このチゼルスクレーパ16の内径がチゼル
2の外周に密着して摺動し、チゼル2に付着した異物の
侵入を防止する。
【0027】なお、このチゼルスクレーパ16の外周に
突条20を形成しているのは、チゼルスクレーパ16の
外周方向への変位を容易にするためである。
【0028】摩耗ブッシュ4の外側より三段目のワイパ
18は、図5に示すような円筒体のポリエステル樹脂繊
維をゴム弾性体で三次元融合させた繊維集合素材で、自
然状態でその内径はチゼル2の直径Dより小径に形成し
て、チゼル2に装着した際チゼル2の外周に接触するよ
うに設定する。チゼル2の直径をDとすると、ワイパ1
8の自然状態の内径は約1mm小さくなるように設定す
る。
【0029】ワイパ18は摩耗ブッシュ4のニゲ部14
より内側に入り込んだ箇所(摩耗ブッシュ4の内径がD
の箇所)に円環溝19を刻設して円環溝19にその外径
部を嵌め、内径は拡径してチゼル2の外周に接触させて
いる。
【0030】このワイパ18は内径がチゼル2の外周に
接触し、このワイパ18はグリースなどの油脂を含み込
んでチゼル2の摺動面を潤滑し、微細粉を拭い取る。
【0031】したがって、この油圧ブレーカでは一段目
のバネスクレーパ13でチゼル2に強固に付着した異物
を掻き取り、二段目のチゼルスクレーパ16でチゼル2
に付着した異物の侵入を防止し、三段目のワイパ18で
チゼル2に付着した微細粉を拭い取る。
【0032】図6は、金属製のバネスクレーパ13を弾
性体のチゼルスクレーパ16’に組み込んだ場合を示
す。この例でも前記と同様にチゼルスクレーパ16’を
装着する円環溝17は摩耗ブッシュ4のニゲ部14に刻
設してあって、ワイパ18を装着する円環溝19は摩耗
ブッシュ4の内径がDの箇所にあって、バネスクレーパ
13の円環溝15は摩耗ブッシュ4には存在しない。
【0033】バネスクレーパ13、チゼルスクレーパ1
6’およびワイパ18のチゼル2の装着部分を拡大して
図7に示す。二点鎖線の仮想線で示すのは自然状態を示
し、これによりそれ等の締め代が分かる。チゼルスクレ
ーパ16’の内面にはバネスクレーパ13を装着する円
環溝21を刻設する。
【0034】バネスクレーパ13をチゼルスクレーパ1
6’に組み込むと、バネスクレーパ13がチゼルスクレ
ーパ16’に保持されて内径がチゼル2の外周を摺動す
るので、バネスクレーパ13に曲げモーメントがかから
ず、耐久性があり、信頼性が向上する。
【0035】また、前記実施例の円環溝15の加工は不
要で、バネスクレーパ13とチゼルスクレーパ16’を
同一の円環溝17に装着するので、コンパクトで取扱い
が容易である。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上述のように、筒状のケーシ
ングの下部に内嵌め固着した摩耗ブッシュに摺動自在に
装着したチゼルを備えた油圧ブレーカにおいて、摩耗ブ
ッシュのチゼルとの摺動部に内径がチゼル外周に密着す
る金属製のバネスクレーパと、内径がチゼル外周に押圧
力を有して接触する弾性体のチゼルスクレーパと、内径
がチゼル外周に接触する樹脂と弾性体との複合素材のワ
イパとを有する油圧ブレーカであるので、トンネル工事
などの粉塵の多い現場で油圧ブレーカ作業を行う場合
に、粉塵が油圧ブレーカ内に侵入するのを防止し、油圧
ショベルの作動油に異物が混入しないようにできる。
【0037】本発明で、金属製のバネスクレーパを弾性
体のチゼルスクレーパ内に組み込むと、バネスクレーパ
がチゼルスクレーパに保持されて内径がチゼルの外周を
摺動するので、バネスクレーパに曲げモーメントがかか
らず、耐久性があり、信頼性が向上する。
【0038】また、本発明では、バネスクレーパを装着
する摩耗ブッシュの円環溝の加工が不要で、バネスクレ
ーパとチゼルスクレーパを同一の円環溝に装着するの
で、コンパクトで取扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例の油圧ブレーカの断
面図である。
【図2】本発明に係るバネスクレーパの平面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図1の要部の拡大断面図である。
【図5】本発明に係るワイパの斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例の油圧ブレーカである。
【図7】図6の要部の拡大断面図である。
【図8】従来の油圧ブレーカの断面図である。
【符号の説明】
1…ケーシング 4…摩耗ブッシュ 2…チゼル 13…バネスクレーパ 16…チゼルスクレーパ 18…ワイパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のケーシングの下部に内嵌め固着し
    た摩耗ブッシュに摺動自在に装着したチゼルを備えた油
    圧ブレーカにおいて、摩耗ブッシュのチゼルとの摺動部
    に内径がチゼル外周に密着する金属製のバネスクレーパ
    と、内径がチゼル外周に押圧力を有して接触する弾性体
    のチゼルスクレーパと、内径がチゼル外周に接触する樹
    脂と弾性体との複合素材のワイパとを有することを特徴
    とする油圧ブレーカ。
  2. 【請求項2】 金属製のバネスクレーパを弾性体のチゼ
    ルスクレーパ内に組み込んだ請求項1記載の油圧ブレー
    カ。
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