JP2001269107A - 建物の床下薬剤散布方法 - Google Patents

建物の床下薬剤散布方法

Info

Publication number
JP2001269107A
JP2001269107A JP2000084932A JP2000084932A JP2001269107A JP 2001269107 A JP2001269107 A JP 2001269107A JP 2000084932 A JP2000084932 A JP 2000084932A JP 2000084932 A JP2000084932 A JP 2000084932A JP 2001269107 A JP2001269107 A JP 2001269107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
underfloor
medicine
ventilation
building
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000084932A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Oda
登志男 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000084932A priority Critical patent/JP2001269107A/ja
Publication of JP2001269107A publication Critical patent/JP2001269107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物内での作業を要せず、従来のような屋内
での前処理や後処理といった作業や建物内への機材搬入
作業なども不要となって作業工程や時間が著しく短縮し
て安価に行えることになり、しかも有害な薬剤の建物内
への持ち込みもないから安全性も高いし、住人の立ち会
いが不要となって住人側にも煩わしさがない建物の床下
薬剤散布方法を提供すること。 【解決手段】 建物Aの基礎土台1に設けられた複数の
床下通風孔2の一つ以上を利用して、薬剤散布装置3を
床下4内に挿入配設し、この薬剤散布装置3を挿入した
挿入用通風孔2Aを閉塞すると共に、この挿入用通風孔
2A以外の前記床下通風孔2を閉塞し、前記薬剤散布装
置3より床下4内に殺虫剤を散布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物内に作業者が
入らずに建物床下に殺虫剤などの薬剤を散布することが
できる床下薬剤散布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、床下内に生息するシロアリなどの害虫を駆除するた
めに、床下内に殺虫剤を散布することが行われている。
【0003】この殺虫剤散布作業を簡単に説明すると、 建物内の床に、床下侵入用の穴を確保(形成)するた
め、この侵入穴形成に適当な場所の周囲を整理する。
【0004】機材を建物内に搬入する。
【0005】畳上げしたり、床板を取り外したりして
床下侵入用の穴を形成する。また、床下収納庫がある場
合には、収納庫を整理,脱着して床下侵入用の穴を形成
する。
【0006】床下に侵入する。(床下を点検する。) 薬剤処理の場合は逆流防止などの処理をする。(必要
に応じて調湿剤などを散布、敷設する。) 施工後、畳や床板を元の状態に回復する。
【0007】機材を建物外へ搬出する。
【0008】後処理(後片付け)を行う。というよう
な手順で行われている。
【0009】しかしながら、この従来の床下薬剤散布方
法には、次のような欠点がある。
【0010】・住人がいる建物内での作業となるため、
前処理や後処理に手間取る。
【0011】・機材の建物内への持ち込みに際して、内
装を傷つけたり汚したりしないように慎重な作業を行わ
なければならないので、準備に手間取る。
【0012】・薬剤処理の場合、有害な殺虫剤を建物内
に持ち込まなければならない。
【0013】・作業者が床下へ入ってみなければ、正確
な状況確認ができない。
【0014】・住人にとっては、立ち会いが必要なこと
が多く、煩わしい。
【0015】・作業が長時間に及び、費用も高い。(一
日仕事となる場合が多い。) 本発明者は、このような現状から、例えば床下内の害虫
を駆除するために行う薬剤散布をもっと容易に、且つ住
人にも迷惑をかけずに行えないかと試行錯誤し、上記欠
点を解決することのできる画期的な下害虫駆除方法を完
成させた。
【0016】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0017】建物Aの基礎土台1に設けられた複数の床
下通風孔2の一つ以上を利用して、薬剤散布装置3を床
下4内に挿入配設し、この薬剤散布装置3を挿入した挿
入用通風孔2Aを閉塞すると共に、この挿入用通風孔2
A以外の前記床下通風孔2を閉塞し、前記薬剤散布装置
3より床下4内に薬剤を散布することを特徴とする建物
の床下薬剤散布方法に係るものである。
【0018】また、前記挿入用通風孔2Aは、一つ以上
の前記床下通風孔2に設けられている通風仕切部材5を
取り外すか若しくは切除することで、前記薬剤散布装置
3などの機材を床下4内に挿入配設し、この薬剤散布装
置3を挿入した挿入用通風孔2Aを閉塞板材12で閉塞す
ると共に、この挿入用通風孔2A以外の前記床下通風孔
2を閉塞板材12で閉塞することを特徴とする請求項1記
載の建物の床下薬剤散布方法に係るものである。
【0019】また、前記床下4内に挿入配設した前記薬
剤散布装置3で床下4内に薬剤を散布した後、前記挿入
用通風孔2Aの取り外すか若しくは切除した前記通風仕
切部材5を、通風可能な仕切り状態となるように修復す
ることを特徴とする請求項2記載の建物の床下薬剤散布
方法に係るものである。
【0020】また、前記挿入用通風孔2Aから、カメラ
装置7を搭載した遠隔操作可能な移動機器8を床下4内
に挿入配設し、このカメラ装置7がとらえた床下4の状
況をモニター装置9により観察・点検することを特徴と
する請求項1〜3のいずれか1項に記載の建物の床下薬
剤散布方法に係るものである。
【0021】また、前記薬剤散布装置3は、前記移動機
器8に搭載して、この移動機器8と薬剤散布装置3とを
作業者が遠隔操縦できるように構成し、この移動機器8
を作業者が遠隔操縦して前記カメラ装置7がとらえた床
下4状況を作業者が前記モニター装置9で見ながら薬剤
散布の必要のある箇所へ前記薬剤散布装置3によって薬
剤を注入若しくは散布することを特徴とする請求項4記
載の建物の床下薬剤散布方法に係るものである。
【0022】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0023】先ず、建物Aの基礎土台1に設けられた複
数の床下通風孔2のうちの一つ以上を利用して、建物A
(基礎土台1)外から薬剤散布装置3を床下4内に挿入
配設する。
【0024】続いて、この薬剤散布装置3を挿入した挿
入用通風孔2Aを、薬剤が逆流しないように閉塞する。
(薬剤散布装置3の電源コードや散布管などが挿入用通
風孔2Aに通してある場合にはこのコードなどを挿通し
得るだけの空隙を残して閉塞すると良い。) また、この挿入用通風孔2A以外の複数の前記床下通風
孔2を閉塞する。
【0025】そして、前記薬剤散布装置3より床下4内
に薬剤を散布する。例えば、薬剤として殺虫剤を散布
し、床下4内の害虫を駆除する。
【0026】従って、本発明では、床下4内への薬剤散
布に際して建物A内での作業を要しないので、従来のよ
うな屋内での前処理や後処理といった作業や建物A内へ
の機材搬入作業なども不要となるため作業工程や時間が
著しく短縮して安価に行える作業となり、しかも有害な
薬剤(殺虫剤など)の建物内への持ち込みもないから安
全性も高いし、住人の立ち会いも不要で煩わしさがない
など極めて実用性に秀れた画期的な建物の床下薬剤散布
方法となる。
【0027】また、例えば、前記挿入用通風孔2Aか
ら、カメラ装置7を搭載した遠隔操作可能な移動機器8
を床下4内に挿入配設し、このカメラ装置7がとらえた
床下4の状況をモニター装置9により視認し得るように
構成すれば、床下4内の異常状況(虫害,土壌の状態,
地盤沈下,基礎土台の劣化・腐食など)を点検確認でき
ることなり、更に、この床下状況から大きな修復工事が
必要なことがわかった場合も、先ず事前に正確な異常状
況を確認しておくことができるので、これによりその後
の工事に的確な作業を行えることになるなど一層実用的
となる。
【0028】また、例えば、前記薬剤散布装置3は、前
記移動機器8に搭載して、この移動機器8と薬剤散布装
置3とを作業者が遠隔操縦できるように構成し、この移
動機器8を作業者が遠隔操縦して前記カメラ装置7がと
らえた床下4状況を作業者が前記モニター装置9で見な
がら薬剤散布の必要のある箇所へ前記薬剤散布装置3に
よって薬剤を注入若しくは散布するようにすれば、的確
にして必要最小限の作業を行うことができるので、作業
時間も短縮し人件費も削減して作業を安価で行えること
になるなど、一層実用的となる。
【0029】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0030】先ず、建物Aの基礎土台1に設けられた複
数の床下通風孔2の一つ以上を利用して、薬剤散布装置
3を床下4内に挿入配設する。
【0031】本実施例では、複数の床下通風孔2のうち
の一つを任意に選択し、この選択した床下通風孔2の通
風仕切部材5を切除して、前記薬剤散布装置3などの機
材を床下4内に挿入可能な挿入用通風孔2Aを形成して
いる。
【0032】また、例えば、図1に示したように、仕切
られた床下4A・4Bがある建物Aの場合には、この仕
切られた床下4A・4Bに通じる床下通風孔2を利用し
て別個に挿入用通風孔2Aを形成すると良い。
【0033】また、薬剤散布装置3は、本体3A(コン
プレッサ)から散布管を突出状態に設けているものを使
用し、この散布管だけを床下4内に挿入配設し、本体3
Aは建物A外に配置して作業者が建物A外でON・OFF操
作できるようにしている。
【0034】また、この薬剤散布装置3の散布管は、遠
隔操作可能な移動機器8に搭載しており、この散布管を
搭載した移動機器8を前記挿入用通風孔2Aから床下4
内に挿入配置し、移動機器8を遠隔操作することによっ
て任意の位置に散布管から薬剤(殺虫剤)を散布可能に
構成している。
【0035】この移動機器8は、例えば、どのような状
況下でも走行し易いようにキャタピラー(商標名)を装
備したリモコンカーを採用し、建物A外に設置した操作
装置8Aにより自由に操作制御し得るようにしている。
【0036】また、この移動機器8にはカメラ装置7を
搭載し、このカメラ装置7がとらえた映像を建物A外に
設置したモニター装置9が受像する構成としている。即
ち、このカメラ装置7がとらえた床下4の状況をモニタ
ー装置9で視認して、床下4内を観察・点検し得るよう
にしている。
【0037】また、このカメラ装置7は、ライトを備え
た構成として、このライトにより暗い床下4内でも明確
に床下状況をとらえてモニター装置9に映出し得るよう
にしている。
【0038】次に、この薬剤散布装置3を挿入した挿入
用通風孔2Aを、薬剤散布装置3の散布管やリモコンコ
ードやカメラ装置7のコードなどが挿通し得る空隙を残
して閉塞板材12を用いて閉塞し、できるだけ薬剤散布装
置3(散布管)から排出される殺虫剤が建物A外へ漏出
しないようにする。
【0039】また、この挿入用通風孔2A以外の前記床
下通風孔2のうちの一つを床下4の空気排出用の排気用
通風孔2Bとすべく残して他の床下通風孔2を閉塞板材
12を用いて閉塞し、挿入用通風孔2A並びに閉塞板材12
で閉塞した床下通風孔2から殺虫剤が建物A外へ漏出す
ることを防止する。
【0040】排気用通風孔2Bは、薬剤散布中に床下4
内が高圧になった場合の空気抜き孔として機能するよう
に設けている。また、この排気用通風孔2Bとした床下
通風孔2には、筒状のフィルター取付部材17を突出状態
に付設すると共に、この筒状のフィルター取付部材17を
フィルター材10で閉塞した構成とし、床下4内に殺虫剤
を散布した後でも、この排気用通風孔2Bからはこのフ
ィルター材10によって浄化された空気が建物A外へ排出
されるようにして安全性を確保している。
【0041】尚、請求項1中の「挿入用通風孔以外の床
下通風孔を閉塞し」なる記載は、全ての床下通風孔2を
完全密封するということを意味したものではなく、この
ように通気性のあるフィルター材10で閉塞して成る排気
用通風孔2Bを形成した場合をも含む意味合いで用いた
ものである。
【0042】また、本実施例では、この排気用通風孔2
Bに薬剤の濃度を検知する濃度検知器11を設け、この濃
度検知器11によって薬剤散布時の床下4内の薬剤(殺虫
剤)濃度が殺虫などの目的に十分な濃度となったかどう
かを確実に知ることができる構成としている。尚、この
濃度検知器11の設置場所は、排気用通風孔2Bでなくと
も良い。
【0043】挿入用通風孔2Aを含む排気用通風孔2B
以外の床下通風孔2を閉塞し、排気用通風孔2Bを形成
したら、移動機器8を作業者が遠隔操縦し、カメラ装置
7がとらえた床下4内状況をモニター装置9で確認し、
床下全般を点検する。
【0044】この床下4内状況の確認としては、様々な
項目があるが、例えば、地盤の状況(沈下,陥没,残
留物がないかなど)、土壌の状況(薬品の残留,細菌
類の生息状況など)、動物などの異物侵入状況、束
石21や土台柱などの床下構造の状況、基礎土台1の風
化,劣化,老朽化状況、空気環境、湿度検査、設計
図との照合確認、施工状況確認(手抜き工事がないか
など)、などが挙げられる。
【0045】そして、この点検によって薬剤(殺虫剤)
を散布する必要のある箇所を発見したら、そこに前記薬
剤散布装置3によって殺虫剤を散布する。尚、薬剤を必
要箇所に注入しても良い。
【0046】また、この際、必要に応じて調湿剤(例え
ば炭)などを散布しても良く、この場合には、例えば、
上記移動機器8と同様の装置を用いて調湿剤を散布する
と良い。
【0047】続いて、薬剤散布が全て終了したら、各床
下通風孔2からフィルター取付部材17,濃度検知器11,
閉塞板材12を取り外すと共に、移動機器8を床下4内か
ら取り出し、前記挿入用通風孔2Aの切除した前記通風
仕切部材5を修復する。
【0048】この通風仕切部材5の修復方法について説
明すると、本実施例では、通風仕切部材5としての仕切
り格子を切除して形成した前記挿入用通風孔2Aに、通
風仕切体6を取り付けすることで床下通風孔2の通風仕
切部材5仕を修復した場合を示している。
【0049】通風仕切体6について更に詳しく説明する
と、図2,図3は第一実施例、図4,図5は第二実施例
を示している。
【0050】先ず、第一実施例について説明する。
【0051】本実施例の通風仕切体6は、縦杆13Aを所
定間隔を置いて複数並設し、この並設する縦杆13Aの上
下部に横架状態に取付板13Bを固定して成る格子状本体
13と、この格子状本体13の上下夫々の取付板13Bにボル
ト16止め固定される固定板14とから成る構成としてい
る。また、格子状本体13の取付板13Bにはボルト16を螺
着する螺子孔18を形成し、この螺子孔18に位置を対応さ
せて固定板14にはボルト16を貫通する貫通孔19を形成し
ている。
【0052】取付方法について説明すると、予め、床下
通風孔2の通風仕切部材5(仕切り格子)の上下部分を
所定長さ残すように切除して前記挿入用通風孔2Aを形
成しておく。
【0053】この格子状本体13を挿入用通風孔2Aに配
し、この挿入用通風孔2Aの上下部に存する通風仕切部
材5の残存部5Aに上下の取付板13Bを夫々当接させる
と共に、この残存部5Aを挟んで上下の取付板13Bの反
対側に前記固定板14を配設し、この固定板14の貫通孔19
からボルト16を貫通させて取付板13Bの螺子孔18に螺着
することで、格子状本体13と固定板14とが残存部5Aを
挟み込み状態に圧接係止し、これにより通風仕切体6が
残存部5Aを介して挿入用通風孔2Aに固定される構成
としている。
【0054】この本実施例の通風仕切部材5の修復構造
は、通風仕切部材5自体が比較的新しくて老朽化してい
ない場合に有効である。
【0055】次に、第二実施例について説明する。
【0056】本実施例の通風仕切体6は、図4に示した
ような縦長の通気孔を複数並設した略凹文字状を呈する
二体の通風板体15を、夫々の凹み部同志を突き合わせる
ように配して断面X字状に構成している。この夫々の通
風板体15の突き合わせ部分は、軸着してもしなくても良
いが、断面X字状となるこの通風板体15同志を回動させ
て交差部分の角度を変えることで、挿入用通風孔2Aと
なる床下通風孔2の高さ幅に応じて高さを伸縮調整し得
る構成としている。
【0057】また、この断面X字状に配される夫々の通
風板体15の上下縁部に取付片部15Aを枢着し、この上部
の取付片部15A間と,下部の取付片部15A間とにボルト
16を架設状態に設け、このボルト16先端はこのボルト16
先端が配される側の取付片部15Aに一体的に設けられた
ナット20に螺着され、このボルト16頭部側の基端はこの
ボルト16基端が配される側の取付片部15Aに設けた支持
孔(図示省略)に回動可能な位置決め状態に支持されて
いる。
【0058】即ち、このボルト16の回動螺動することに
より、通風板体15同志の交差枢着部分の角度を変更し
て、通風仕切体6の高さを調整し得るように構成してい
るもので、また、前記取付片部15Aはこの通風板体15に
枢着されているため、ボルト16の回動調整にかかわら
ず、挿入用通風孔2Aとなる床下通風孔2の孔縁に取付
片部15Aが同じ角度で当接することになる構成としてい
る。
【0059】また、本実施例では図示していないが、例
えば、(二体の通風板体15の交差部を軸着した場合に
は、この軸着部を横方向に伸縮可能に構成すると共
に、)前記ボルト16を支持する支持孔を横長穴形状に形
成すれば、挿入用通風孔2Aとなる床下通風孔2の横幅
に応じて横幅を伸縮調整し得る構成にできる。
【0060】取付方法について説明すると、予め、床下
通風孔2の通風仕切部材5が床下通風孔2の孔縁より突
出しない状態となるまで通風仕切部材5を切除して前記
挿入用通風孔2Aを形成しておく。
【0061】また、この挿入用通風孔2Aとなる床下通
風孔2の孔縁が、水平若しくは鉛直でなく、傾斜してい
る場合には、この傾斜孔縁を水平若しくは鉛直となるよ
うに床下通風孔2の孔縁を加工しておく。
【0062】通風仕切体6を前述したように加工してお
いた床下通風孔2に配設し、(通風仕切体6の横幅調整
を行えるようにした場合には、この床下通風孔2の横幅
に応じて通風仕切体6の横幅を調整し、)ボルト16を回
動螺動させてこの通風仕切体6の高さを調整すると共
に、ボルト16を更に回動螺動させて通風仕切体6の上下
縁部(取付片部15A)を床下通風孔2の上下の孔縁に圧
接係止させることで、床下通風孔2に通風仕切体6を固
定する。
【0063】この本実施例の通風仕切部材5の修復構造
は、床下通風孔2の通風仕切部材5や、孔縁面や、基礎
土台1などが老朽化していて、前記第一実施例の修復構
造が適用できない場合に有効である。
【0064】また、この第一,第二いずれの実施例にお
いても、容易に修復作業を行えることになる秀れた構成
となる。
【0065】尚、前記挿入用通風孔2Aは、一箇所だけ
でなく複数箇所に形成しても良いし、排気用通風孔2B
も一箇所だけでなく複数箇所に形成しても良い。
【0066】また、本実施例では、床下通風孔2を閉塞
板材12で閉塞した場合を示したが、床下通風孔2に開口
度を調整可能な通風仕切部材5が設けられているような
場合には、この通風仕切部材5を調整することで床下通
風孔2を閉塞しても良い。
【0067】また、本実施例では採用していないが、散
布管の向きを作業者が手元で自由に操作できるような構
成としても良いし、カメラ装置7の向きを作業者が手元
で自由に操作できるような構成としても良い。
【0068】また、通風仕切部材5の修復構造も本実施
例に限定されるものではなく、他の方法でも良い。
【0069】
【発明の効果】本発明は上述のように、建物の基礎土台
に設けられた複数の床下通風孔の一つ以上を利用して、
薬剤散布装置を床下内に挿入配設し、この薬剤散布装置
を挿入した挿入用通風孔を閉塞すると共に、この挿入用
通風孔以外の前記床下通風孔を閉塞し、前記薬剤散布装
置より床下内に薬剤を散布するから、建物内での作業を
要せず従来のような屋内での前処理や後処理といった作
業や建物内への機材搬入作業なども不要となるため作業
工程や時間が著しく短縮して安価に行える作業となり、
しかも有害な薬剤の建物内への持ち込みもないから安全
性も高いし、住人の立ち会いが不要となって住人側にも
煩わしさがないなど極めて実用性に秀れた画期的な建物
の床下薬剤散布方法となる。
【0070】また、請求項2記載の発明においては、薬
剤散布装置などの機材を床下内に挿入配置することが容
易に行われることになる上、床下通風孔の閉塞作業も極
めて容易に行えるなど一層実用性に秀れた建物の床下薬
剤散布方法となる。
【0071】また、請求項3記載の発明においては、本
発明の害虫駆除方法を行った後には、床下通風孔が現状
回復することになるため、一層実用性に秀れた建物の床
下薬剤散布方法となる。
【0072】また、請求項4記載の発明においては、本
発明の床下薬剤散布方法を行うにあたって同時に床下内
の異常状況(虫害,土壌の状態,地盤沈下,基礎土台の
劣化・腐食など)を点検確認できることなり、更に、こ
の床下状況から大きな修復工事が必要なことがわかった
場合も、先ず事前に正確な異常状況を確認しておくこと
ができるので、その後の工事にも的確な作業を行うこと
ができることになるなど一層実用性に秀れた建物の床下
薬剤散布方法となる。
【0073】また、請求項5記載の発明においては、的
確な箇所に必要最小限の作業を行うことができることに
なるので、作業時間も短縮し人件費も削減して作業を一
層安価で行えることになる極めて実用性に秀れた建物の
床下薬剤散布方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の説明図である。
【図2】第一実施例の通風仕切体による挿入用通風孔の
修復構造を示す説明図である。
【図3】第一実施例の修復完了状態を示す説明図であ
る。
【図4】第二実施例の通風仕切体を示す説明図である。
【図5】第二実施例の修復完了状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 基礎土台 2 床下通風孔 2A 挿入用通風孔 3 薬剤散布装置 4 床下 5 通風仕切部材 7 カメラ装置 8 移動機器 9 モニター装置 12 閉塞板材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 AA16 BB32 CB02 CB35 CC02 EA05 FA04 FA15 5C054 AA02 CD03 CE14 CF05 CG02 CH02 EA01 EA03 EA05 FF01 FF05 FF07 HA19 5K048 AA08 BA10 BA21 BA48 DC03 EB02 EB15 FB10 FB15 HA04 HA06 HA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の基礎土台に設けられた複数の床下
    通風孔の一つ以上を利用して、薬剤散布装置を床下内に
    挿入配設し、この薬剤散布装置を挿入した挿入用通風孔
    を閉塞すると共に、この挿入用通風孔以外の前記床下通
    風孔を閉塞し、前記薬剤散布装置より床下内に薬剤を散
    布することを特徴とする建物の床下薬剤散布方法。
  2. 【請求項2】 前記挿入用通風孔は、一つ以上の前記床
    下通風孔に設けられている通風仕切部材を取り外すか若
    しくは切除することで、前記薬剤散布装置などの機材を
    床下内に挿入配設し、この薬剤散布装置を挿入した挿入
    用通風孔を閉塞板材で閉塞すると共に、この挿入用通風
    孔以外の前記床下通風孔を閉塞板材で閉塞することを特
    徴とする請求項1記載の建物の床下薬剤散布方法。
  3. 【請求項3】 前記床下内に挿入配設した前記薬剤散布
    装置で床下内に薬剤を散布した後、前記挿入用通風孔の
    取り外すか若しくは切除した前記通風仕切部材を、通風
    可能な仕切り状態となるように修復することを特徴とす
    る請求項2記載の建物の床下薬剤散布方法。
  4. 【請求項4】 前記挿入用通風孔から、カメラ装置を搭
    載した遠隔操作可能な移動機器を床下内に挿入配設し、
    このカメラ装置がとらえた床下の状況をモニター装置に
    より観察・点検することを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の建物の床下薬剤散布方法。
  5. 【請求項5】 前記薬剤散布装置は、前記移動機器に搭
    載して、この移動機器と薬剤散布装置とを作業者が遠隔
    操縦できるように構成し、この移動機器を作業者が遠隔
    操縦して前記カメラ装置がとらえた床下状況を作業者が
    前記モニター装置で見ながら薬剤散布の必要のある箇所
    へ前記薬剤散布装置によって薬剤を注入若しくは散布す
    ることを特徴とする請求項4記載の建物の床下薬剤散布
    方法。
JP2000084932A 2000-03-24 2000-03-24 建物の床下薬剤散布方法 Pending JP2001269107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084932A JP2001269107A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 建物の床下薬剤散布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084932A JP2001269107A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 建物の床下薬剤散布方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001269107A true JP2001269107A (ja) 2001-10-02

Family

ID=18601337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000084932A Pending JP2001269107A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 建物の床下薬剤散布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001269107A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008237181A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Asante Inc シロアリ等防除ロボットシステム
JP2013019213A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Toyota Home Kk 建物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008237181A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Asante Inc シロアリ等防除ロボットシステム
JP4511570B2 (ja) * 2007-03-29 2010-07-28 株式会社アサンテ シロアリ等防除ロボットシステム
JP2013019213A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Toyota Home Kk 建物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8052349B2 (en) Structures and method for covering landfill
US8756876B1 (en) Portable structure
US5080701A (en) Portable decontamination unit for spot abatement of asbestos or similar contaminants
US20220152644A1 (en) Mobile Automotive Spray Enclosure
US5927000A (en) Tamper resistant bait cover and bait access system
US20090090045A1 (en) Method and apparatus for monitoring, baiting and exterminating pests
JP2001269107A (ja) 建物の床下薬剤散布方法
US8020341B2 (en) Pest borderline control system
KR102218834B1 (ko) 이동식 방역 소독장치
RU2145408C1 (ru) Передвижное микроволновое оборудование и усовершенствованный способ подвода энергии для сушки, оттаивания льда и санитарной обработки
KR101263586B1 (ko) 무인 석면 봉합 처리시스템 및 그 공법
JP3732464B2 (ja) 解体工事用の構造物、解体工事における防塵方法
US20240091830A1 (en) Apparatus for contained decontamination
JP2002235383A (ja) 建築構造物とそれに使用する水切り
JP3246255U (ja) 建築物用防虫フィルター
CA2981460A1 (en) Fill fence system and method for installing same
KR101556301B1 (ko) 무인자동로봇을 이용한 농작물 유해요소 방제장치
JP2009138360A (ja) 基礎の防蟻構造
JP4511570B2 (ja) シロアリ等防除ロボットシステム
AU756052B2 (en) Surround system pest control
JP2021042639A (ja) 有害な危険物の漏れ防止構造及び有害な危険物が収納された金属製の地下貯蔵タンクを撤去する方法
CN216452792U (zh) 一种集装箱开箱的虫捕捉罩
JPH01127070A (ja) 建築物床下の薬剤等散布方法
Park Mothballing Historic Buildings
KR101782538B1 (ko) 극초단파를 이용한 목조 건축물 해충 박멸장치 및 그 해충 박멸장치를 이용한 해충 박멸방법