JP2001269079A - 生きエサ容器 - Google Patents

生きエサ容器

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JP2001269079A
JP2001269079A JP2000090006A JP2000090006A JP2001269079A JP 2001269079 A JP2001269079 A JP 2001269079A JP 2000090006 A JP2000090006 A JP 2000090006A JP 2000090006 A JP2000090006 A JP 2000090006A JP 2001269079 A JP2001269079 A JP 2001269079A
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container
bag
water
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heat insulating
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Hidemasa Tomi
英正 富
Kishio Tai
紀志雄 田井
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Nippon Muki Co Ltd
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Nippon Muki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアレーションのためのポンプや電源がなく
ても、容器内の水への酸素供給の効率を損なわずに容器
内の保温を行うことでエサの生存率を高めることのでき
る取扱性及び携帯性に優れたエサ容器を提供することを
目的とする。 【解決手段】 実質上水不透過性でかつ酸素透過性の微
多孔性シートで形成した袋体を、通気性を有する無機質
繊維製保温材を介して、格子体により形成した収納箱に
収容したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣り等の際に使
用する生きエサ容器に関する。
【0002】
【従来技術】従来、生きエサ容器としては、プラスチッ
クあるいは木箱等の熱伝導率の小さい密閉容器中に、エ
アポンプから前記容器底面に導いた給気管により酸素を
水に溶け込ませるいわゆるエアレーションを行うものが
ある。また、エアレーションを行わないものとして特開
昭52−24898号公報に開示する通り、実質上水不
透過性でかつ酸素を透過する材質のミクロポーラスポリ
プロピレンフィルムの袋を活魚貝類等の保存容器として
提案したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者は
エアポンプが容器の外側に付いているため持ち運びに不
便であること、雨水、海水や淡水等がポンプに直接かか
りポンプ内部のモーターや電池等が使用不能となるトラ
ブルを発生すること、及び予備電池を持ち運ぶのが負担
である等の問題があった。また、後者はフィルムにより
容器を形成したものであるため、引掻いたりして穴があ
きやすくフィルムを外側から保護或いは補強する必要が
あり、前記保護または補強箇所においてガス交換効率が
低下して酸素供給がうまくいかないという問題があっ
た。また、容器をフィルムで形成すると外気と容器内部
との間で温度差が大きい夏季等には容器内の水温が上昇
してしまい生きエサが弱ったり、これを防ぐのに容器を
保温材で被覆すると前記同様酸素供給がうまくいかなか
ったりするという問題があった。また、前記フィルムが
実質上水不透過とはいっても、結露等によりフィルム外
表面に水滴がついて持ち運び中に衣服、釣具等を濡らす
問題があった。そこで、本発明は前記課題を解決するた
めに、エアレーションのためのポンプや電源がなくて
も、容器内の水への酸素供給の効率を損なわずに容器内
の保温を行うことでエサの生存率を高めることのできる
取扱性及び携帯性に優れたエサ容器を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の生きエサ容器
は、請求項1記載の通り実質上水不透過性でかつ酸素透
過性の微多孔性シートで形成した袋体を、通気性を有す
る無機質繊維製保温材を介して、格子体により形成した
収納箱に収容したことを特徴とする。また、本発明の生
きエサ容器は、請求項1記載の生きエサ容器において、
前記袋体の外表面側に上下方向にリブを設けたことを特
徴とする。前記の通り本発明の生きエサ容器は、実質上
水不透過性でかつ酸素透過性の微多孔性シートで形成し
た袋体を、通気性を有する無機質繊維製保温材を介し
て、格子体により形成した収納箱に収容することによ
り、袋体への通気を阻害することがなく、無機質繊維性
保温材によって袋体内の水温を一定に保つことができ
る。さらに、袋体の外表面は、無機質繊維性保温材や収
納箱を介して衣服等に接するので袋体の外表面側に結露
により生じた水滴により衣服等を濡らすことがない。ま
た、袋体の外表面側に上下方向に設けたリブによって、
シートの強度を高め、袋体の外表面側に結露により生じ
た水滴をリブの側面を伝わせて袋体下方へ素早く排出で
きる。このため、前記水滴による袋体内の水温への影響
を抑えることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の生きエサ容器に用いる微
多孔性シートは、例えばポリエチレン等の熱可塑性樹脂
に、シリカ等の無機粉末や鉱物オイル等の開孔剤を混練
りしたシートにリブを加工成形し、前記成形シートの開
孔剤を溶剤により抽出して得るものである。このシート
は、厚さ0.15〜0.25mm、平均孔径0.05〜
0.2μm、最大孔径250μm以下、多孔度60%以
上、酸素透過率50〜200cc/100sq・in/
24/mil/常圧/25℃のものであることが好まし
い。また、袋体の外表面側にリブを設ける場合には、リ
ブ高さ0.65〜1.35mmであることが好ましい。
リブ高さが0.65mm未満では、結露により生じた水
滴がリブの側面を伝わって袋体下方へと導く効果がな
く、さらに外部から袋体を保護する効果がなくなるため
である。また、1.35mm超ではリブ倒れにより袋体
を破損する問題があるためである。
【0006】次に、本発明の生きエサ容器に用いる無機
質繊維性保温材は、ガラス、ロック、セラミック等の無
機質繊維を平均繊維径6〜8μm、平均繊維長300m
m(繊維長250〜350mm)のものを、厚さ15〜
25mm、熱伝導率が0.023〜0.035W/(m
・K)のフェルト、マットまたはボード状に成形したも
のを使用するのが好ましい。さらに、無機質繊維製保温
材は撥水性を有するもの、または/及びその表面に必要
に応じて表被材として、撥水性と通気性とを有する無機
質繊維製の不織布または織布を設けるようにしたものが
好ましい。結露により袋体の外表面側に生じた水滴並び
に雨水、海水や淡水等により無機質繊維性保温材が濡れ
て保温性能を損なわないようにするためである。また、
前記表被材には通気性を阻害するような無孔性フィル
ム、アルミ箔等の金属箔等は好ましくない。尚、無機質
繊維製保温材が撥水性を有するとは、10cm×10c
m×厚さ50mmの試料を、0.03%界面活性剤溶液
に浮かべて、沈降するまでの時間が30分以上であるこ
とをいう。また、表被材を設けた場合の撥水性を有する
とは、30cm×30cm×厚さ50mmの試料を45
度傾斜させた台に載せて、500mm離れた位置から降
雨量180mm/hに相当する水道水を散水試験(10
0℃乾燥→散水1h→放置10hを4回繰り返し)を行
い、試験後の含水率が50%以下であることをいうとす
る。
【0007】本発明の生きエサ容器に用いる収納箱とし
ては、生きエサ容器として携帯することを考えると軽量
なものが好ましく、例えば合成樹脂製の格子体で形成し
たバスケット等の容器が好ましい。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の生きエサ容器の一実施例を
説明する。図1に示すように、本発明の生きエサ容器1
0は、微多孔性シートで形成した袋体1と無機質繊維製
保温材2と格子体で形成した収納箱3とで構成する。
【0009】袋体1は、ベース厚さ0.20mm、リブ
高さ1.2mm、平均孔径0.10μm、最大孔径0.
18μm、多孔度64%、酸素透過率67cc/100
sq・in/24/mil/常圧/25℃のポリエチレ
ン樹脂にシリカ粉末、鉱物オイルの開孔剤よりなる混練
りシートをリブ加工してから、前記成形シートの開孔剤
を溶剤により抽出して微多孔性シートとして得たものを
次にようにして形成した。
【0010】図3に示すように、まず、四角平板状に形
成した微多孔性シート1a、1bのリブの方向を揃え
て、リブ1′が袋体1の外表面側となるように前記シー
ト1a、1bを二つ折りして袋体1のまちを形成し、同
様に四角平板状に形成した微多孔性シート1c、1dの
リブの方向を揃えるとともにリブが袋体の外表面側とな
るように前記シート1a、1bで、前記シート1c、1
dを挟み込む。そして、前記シート1a,1b,1c,
1dで袋体を形成するように端部1ac、1bc、1a
d、1bdとともに底部1abcdを超音波融着して図
2(a)に示すような120mm×210mmの開口部
を有する袋体1として得た。このようにして形成した袋
体1には、袋体1の外表面側の開口部から底部に連なる
複数のリブ1’が併設してある。無機質繊維製保温材2
は、図2(b)に示すように厚さ10mm、熱伝導率
0.0349W/(m・K)(繊維密度32kg/
)、平均繊維径7μm、平均繊維長300mm(繊
維長250〜350mm)、撥水性(沈降までの時間が
240分)を有するグラスウール製の基材2aの上に、
シリコーン樹脂で撥水処理を施した厚さ1.8mm、単
重205g/mのガラスクロス2bを表被材として被
覆して形成した。この表被材で被覆した無機質繊維製保
温材は、含水率が8%の撥水性を有するものとなった。
本実施例では無機質繊維性保温材2の2A、2B、2
C、2Dにより袋体1の側面を囲繞したので、袋体1の
外表面側に結露により生じた水等は無機質繊維製保温材
2の表面を伝わり、収納箱3の格子の間を通過して外部
に排出できるようになった。尚、本実施例では前記した
形状に無機質繊維製保温材2を形成したが、必ずしもこ
の形状に限定するものではなく、袋体1内の水温を保つ
ことができるようなものであればよい。収納箱3は、図
2(c)に示すようにポリプロピレン樹脂から140m
m×230mm角の格子体を得、この格子体で形成した
バケット状のものとした。
【0011】生きエサ容器10は、袋体1を無機質繊維
製保温材2を介して収納箱3に収納することによって形
成した。よって袋体1と無機質繊維性保温材2とは収納
箱3から簡単に取り外せるので、袋体1や無機質繊維性
保温材2は簡単に水洗いができる。
【0012】次に、本実施例の生きエサ容器と以下の比
較例とを用いて容器内の水への酸素供給量を比較する試
験を行った。 (比較例1)無孔性樹脂からなる上部のみ開放した容器
として、開口部の水面の直径190mmのバケツを使用
した。 (比較例2)市販の電池式泡発生装置付き生きエサ容器
(開口部:155mm×270mm角)を使用した。
【0013】前記実施例並びに比較例の容器に、それぞ
れ水温19℃の水2.2lと、平均2.5g/匹の金魚
20匹を入れて溶存酸素量の経持変化を測定した。尚、
溶存酸素の定量は、ウィンクラー・アジ化ナトリウム変
法により行った。その概要は、まず、時間毎に採取した
サンプルをあらかじめ用意したアジ化ナトリウム溶液
と、硫酸マンガン溶液を加えて水酸化マンガン(III)
を生成して、これに硫酸を加えて沈殿を溶かし、遊離し
たヨウ素をチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定して溶存酸素
量を定量した。この比較試験の結果を図4に示す。図4
に示すように本発明の実施例である生きエサ容器は、無
孔性樹脂による開放容器に比べて長時間溶存酸素量を低
めることがなく、長時間エアポンプなしでエサ容器とし
て利用できることが分かった。
【0014】本実施例では、水中の酸素を消費する魚の
一例として金魚を用いたもので説明したが、これに限定
することなくエビ、コアジその他生き餌として使われる
他の水中生物にも適用できる。
【0015】
【発明の効果】本発明の生きエサ容器によれば、収納
箱、無機質繊維製保温材及び袋体を通気性(酸素透過
性)を有するようにしたので、エアレーションのための
ポンプや電源がなくても、容器内の水への酸素供給を損
なうことなく保温を行うことができるのでエサの生存率
を高めることができる。また、袋体の外表面側に上下方
向にリブを設けたので、結露により袋体の外表面側に生
じる水滴を素早く袋体の外表面から袋体の下方へ導くこ
とができ、前記水滴による袋体内の水温への影響を抑え
ることができる。また、袋体の表面に結露により生じる
水滴は、直接衣服等に付くことがないので取扱性及び携
帯性の優れた生きエサ容器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生きエサ容器の側面断面図
【図2】(a)は微多孔性シートで形成した袋体の全体
斜視図、(b)は無機質繊維性保温材の全体斜視図、
(c)は格子体で形成した収納箱の全体斜視図である。
【図3】本発明の生きエサ容器に用いる微多孔性シート
の袋体の説明図
【図4】本発明の実施例である生きエサ容器と比較例を
説明するためのグラフ
【符号の説明】
1 微多孔性シートの袋体 1a、1b、1c、1d 微多孔性シート 1ac、1bc、1ad、1bd 袋体端部の超音波融
着部 1abcd 袋体底部の超音波融着部 2 無機質繊維性保温材 2A、2B、2C、2D 無機質繊維性保温材 3 格子体で形成した収納箱 10 生きエサ容器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質上水不透過性でかつ酸素透過性の微
    多孔性シートで形成した袋体を、通気性を有する無機質
    繊維製保温材を介して、格子体により形成した収納箱に
    収容したことを特徴とする生きエサ容器。
  2. 【請求項2】 前記袋体の外表面側に上下方向にリブを
    設けたことを特徴とする請求項1記載の生きエサ容器。
JP2000090006A 2000-03-29 2000-03-29 生きエサ容器 Withdrawn JP2001269079A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107001086A (zh) * 2014-09-08 2017-08-01 埃墨伏希有限公司 用于处理水的模块、反应器、系统和方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107001086A (zh) * 2014-09-08 2017-08-01 埃墨伏希有限公司 用于处理水的模块、反应器、系统和方法

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