JP2001268972A - ファンモータ制御方法およびその装置 - Google Patents

ファンモータ制御方法およびその装置

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JP2001268972A
JP2001268972A JP2000083201A JP2000083201A JP2001268972A JP 2001268972 A JP2001268972 A JP 2001268972A JP 2000083201 A JP2000083201 A JP 2000083201A JP 2000083201 A JP2000083201 A JP 2000083201A JP 2001268972 A JP2001268972 A JP 2001268972A
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fan
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fan motor
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Norio Kagimura
紀雄 鍵村
Masafumi Hashimoto
雅文 橋本
Toshiaki Sato
俊彰 佐藤
Masanobu Tomoe
正信 巴
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な省エネ性を達成するとともに、ブラシ
レスDCモータ、インバータの回路素子の十分な保護を
達成する。 【解決手段】 回転数および回転方向に基づいて、必要
な熱交換風量が得られているか否かを判定、必要な熱交
換風量が得られていると判定された場合には、ブラシレ
スDCモータ3の駆動を停止するための停止信号を作成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はファンモータ制御
方法およびその装置に関し、さらに詳細にいえば、空気
調和機の室外機に設けられたファンを駆動するモータを
制御する場合に好適なファンモータ制御方法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネ規制や電気代削減などの観
点から、空気調和機に対する省エネ性の要求が高まって
おり、空気調和機の構成部品であるファンモータに対し
ても省エネ化が求められている。また、空気調和機の運
転性能向上の観点からは、安定な動作、制御性のよい動
作が求められている。
【0003】そして、従来から、ファンモータとして商
用電源を接続するだけで駆動できるコンデンサモータを
用い、巻線を1乃至3タップ程度設け、そのタップを切
り替えることにより速度を変更し、その結果として熱交
換器に対する風量(熱交換風量)を調節していた。
【0004】しかし、上述のように、速度がせいぜい3
タップ程度しか切り替えられないために制御性が悪く、
加えてモータ特性による制限から、外部の負荷状態(逆
風あるいは順風)により熱交換風量が変化するという不
都合がある。さらに、このモータは効率が悪いという不
都合も併せ持っている。
【0005】このような不都合を考慮して、最近では、
コンデンサモータに代えてインバータ駆動のブラシレス
DCモータが広く用いられるようになってきており、省
エネ性を向上させることができるとともに、速度制御の
観点からの制御性能も向上させることができる。
【0006】図1は、ブラシレスDCモータを用いた従
来の空気調和機用ファンモータ制御装置の構成を示す概
略図である。
【0007】この空気調和機用ファンモータ制御装置
は、AC電源を入力とする整流回路によって直流電圧を
作成し、この直流電圧をインバータ主回路に印加してい
る。そして、インバータ主回路からの各相の出力電圧を
ブラシレスDCモータの各相の固定子巻線に印加し、ブ
ラシレスDCモータの回転子によりファンを駆動してい
る。
【0008】また、ブラシレスDCモータに設けられた
ホールセンサから出力される位置信号を回転数演算部に
供給して、位置信号の周期から現在の回転数を算出し、
外部から供給される回転数指令および現在の回転数を回
転数制御部に供給して、デューティー指令を算出し、デ
ューティー指令および位置信号を駆動信号作成部に供給
してゲート信号を作成し、ゲートドライブ回路を通して
インバータ主回路の各スイッチング素子のゲート端子に
供給している。
【0009】さらに、インバータ主回路の入力電流を検
出する電流検出回路と、検出された入力電流を入力とし
て所定の閾値と比較し、入力電流が閾値よりも大きいと
判定されたことに応答してゲート信号のゲート端子への
供給を阻止すべくゲートドライブ回路を制御する過電流
保護回路とを設けている。
【0010】上記の構成の空気調和機用ファンモータ制
御装置の作用は次のとおりである。
【0011】前記回転数演算部においては、ブラシレス
DCモータ内部のホールセンサから出力される位置信号
{図2中(B)参照}の周期を読み取り、現在の回転数
を算出する。
【0012】前記回転数制御部においては、回転数指令
と現在の回転数との偏差を算出し、算出された偏差に基
づいてブラシレスDCモータに印加する電圧のデューテ
ィー比を算出してデューティー指令として出力する。一
般に、通常運転時にはPI制御が行われるが、起動時に
おいては、確実に起動を行うために一定のデューティー
で起動する。
【0013】前記駆動信号作成部においては、回転数制
御部において算出されたデューティー指令および位置信
号からゲート信号を作成する。すなわち、図3に示すよ
うに、デューティー指令が0でない場合に、スイッチン
グ素子をオンオフさせるためのゲート信号を作成してゲ
ートドライブ回路に供給する。具体的には、図2中
(B)(C)に示すように、3相分の位置信号のH(H
igh)、L(Low)を読み取り、そのパターンに応
じて駆動信号を作成する。例えば、Hu、Hv、Hwが
それぞれL、H、Lであれば、ゲート信号は、Gwが
H、Gyが所定のデューティーでH、Lのチョッピング
を行うことになる。この時、その他のゲート信号はLで
ある。ゲート信号のH、Lとスイッチング素子のオンオ
フとの関係は、例えば、ゲート信号がHの場合にスイッ
チング素子をオンし、ゲート信号がLの場合にスイッチ
ング素子をオフするように設定されるが、逆に設定され
ていてもよい。また、デューティー指令が0の場合に
は、ブラシレスDCモータを駆動する必要がないので、
ゲート信号は、位置信号のパターンに拘わらずLとする
(図4参照)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図1に示す空気調和機
用ファンモータ制御装置を採用した場合には、ファンモ
ータを駆動するための回転数指令が与えられるだけであ
るから、逆風、順風などの外部負荷を考慮した制御を行
うことができず、ひいては十分な省エネ性を達成するこ
とができないという不都合がある。
【0015】また、ブラシレスDCモータ、インバータ
主回路のスイッチング素子の保護に関しても、過電流時
の保護がなされているだけであり、十分な保護がなされ
ていないという不都合もある。
【0016】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、十分な省エネ性を達成することができる
とともに、ブラシレスDCモータ、インバータの回路素
子の十分な保護を達成することができるファンモータ制
御方法およびその装置を提供することを目的としてい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1のファンモータ
制御方法は、空気調和機に含まれるファンを駆動するモ
ータをインバータからの出力波形によって制御するに当
たって、モータの起動処理を開始する時にインバータの
直流電圧からファンの動作状態を検出し、検出された動
作状態がインバータに異常を生じさせるものであること
に応答して、波形出力を行わないようにインバータを制
御する方法である。
【0018】請求項2のファンモータ制御方法は、イン
バータの直流電圧が起動時過電圧保護値よりも大きい場
合に、ファンの動作状態がインバータに異常を生じさせ
るものであると判定する方法である。
【0019】請求項3のファンモータ制御方法は、イン
バータの直流電圧が不足電圧保護値よりも小さい場合
に、ファンの動作状態がインバータに異常を生じさせる
ものであると判定する方法である。
【0020】請求項4のファンモータ制御方法は、前記
ファンとして空気調和機に含まれるものを採用する方法
である。
【0021】請求項5のファンモータ制御方法は、前記
不足電圧保護値として、圧縮機インバータの不足電圧保
護値よりも小さい値を採用する方法である。
【0022】請求項6のファンモータ制御方法は、空気
調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバータ
からの出力波形によって制御するに当たって、モータ起
動処理後の経過時間および回転数から過負荷状態を検出
し、過負荷状態を検出したことに応答して、波形出力を
行わないようにインバータを制御する方法である。
【0023】請求項7のファンモータ制御方法は、過負
荷状態を判定するための時間として、モータを運転すべ
き過負荷状態で逆転時風量判定回転数から過負荷判定回
転数まで起動させるのに必要な時間以上の時間を採用す
る方法である。
【0024】請求項8のファンモータ制御方法は、過負
荷状態を判定するための回転数として、最低使用回転数
未満の回転数を採用する方法である。
【0025】請求項9のファンモータ制御方法は、過負
荷状態を検出して波形出力を行わないようにインバータ
を制御した後、再起動禁止時間が経過するまでは波形出
力を行わないようにインバータを制御し続ける方法であ
る。
【0026】請求項10のファンモータ制御方法は、前
記ファンとして空気調和機に含まれるものを採用する方
法である。
【0027】請求項11のファンモータ制御方法は、前
記再起動禁止時間として、過負荷判定回転数から逆転時
風量判定回転数まで、逆転時風量判定回転数相当の熱交
換器通過風量が得られる逆風で減速する所要時間以上の
時間を採用する方法である。
【0028】請求項12のファンモータ制御方法は、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するに当たって、モータ
起動処理後のファンロック判定時間および回転数からロ
ック状態を検出し、ロック状態を検出したことに応答し
て、波形出力を行わないようにインバータを制御する方
法である。
【0029】請求項13のファンモータ制御方法は、モ
ータ起動処理からファンロック判定時間が経過するま
で、回転数絶対値が常にファンロック判定回転数以下で
ある場合にロック状態を検出する方法である。
【0030】請求項14のファンモータ制御方法は、フ
ァンロック判定回転数として、最低使用回転数未満の回
転数を採用する方法である。
【0031】請求項15のファンモータ制御方法は、フ
ァンロック判定回転数として、過負荷判定回転数よりも
小さい回転数を採用する方法である。
【0032】請求項16のファンモータ制御方法は、フ
ァンロック判定時間として、過負荷判定時間よりも短い
時間を採用する方法である。
【0033】請求項17のファンモータ制御方法は、複
数回ファンロックと判定されたことに応答して、ファン
ロック状態を検出する方法である。
【0034】請求項18のファンモータ制御方法は、フ
ァンロック状態を検出して波形出力を行わないようにイ
ンバータを制御してから再起動するまでに所定の再起動
禁止時間を設ける方法である。
【0035】請求項19のファンモータ制御方法は、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するに当たって、運転中
に昇圧動作を行っている状態を検出し、昇圧動作を行っ
ている状態が検出されたことに応答して、波形出力を行
わないようにインバータを制御する方法である。
【0036】請求項20のファンモータ制御方法は、イ
ンバータの直流電圧が過電圧保護値よりも大きいことを
条件として昇圧動作を行っている状態を検出する方法で
ある。
【0037】請求項21のファンモータ制御方法は、波
形出力を行わないようにインバータを制御した場合に、
再起動禁止時間内は、波形出力を行わないようにインバ
ータを制御し続ける方法である。
【0038】請求項22のファンモータ制御方法は、前
記過電圧保護値として、運転中の過電圧保護値よりも小
さい値を採用する方法である。
【0039】請求項23のファンモータ制御方法は、デ
ューティ値が昇圧判定デューティ値よりも小さいことを
条件として昇圧動作を行っている状態を検出する方法で
ある。
【0040】請求項24のファンモータ制御方法は、前
記昇圧判定デューティ値として、現在の回転数に応じた
値を採用する方法である。
【0041】請求項25のファンモータ制御方法は、前
記昇圧判定デューティ値として、昇圧時のインバータの
直流電圧をインバータ回路素子の安全動作領域内の電圧
にする値を採用する方法である。
【0042】請求項26のファンモータ制御方法は、前
記昇圧判定デューティ値をインバータの直流電圧に応じ
て補正する方法である。
【0043】請求項27のファンモータ制御方法は、イ
ンバータの直流電流に基づいて昇圧動作を行っている状
態を検出する方法である。
【0044】請求項28のファンモータ制御方法は、イ
ンバータの直流電流のピークホールド値が昇圧判定電流
値よりも小さい場合に昇圧動作を行っている状態を検出
する方法である。
【0045】請求項29のファンモータ制御方法は、イ
ンバータの直流電流の平均値が正の昇圧判定電流値より
も小さい場合に昇圧動作を行っている状態を検出する方
法である。
【0046】請求項30のファンモータ制御方法は、モ
ータ電流位相に基づいて昇圧動作を行っている状態を検
出する方法である。
【0047】請求項31のファンモータ制御方法は、モ
ータ電流位相が対応する誘起電圧位相を中心とする18
0°の範囲を外れた場合に昇圧動作を行っている状態を
検出する方法である。
【0048】請求項32のファンモータ制御方法は、現
在の回転数が指令回転数よりも昇圧判定回転数差以上大
きい場合に昇圧動作を行っている状態を検出する方法で
ある。
【0049】請求項33のファンモータ制御方法は、イ
ンバータの直流電圧が不足電圧保護値よりも小さい場合
に特定の動作状態もしくは負荷状態を検出する方法であ
る。
【0050】請求項34のファンモータ制御方法は、運
転中にファンが逆回転した場合に特定の動作状態もしく
は負荷状態を検出する方法である。
【0051】請求項35のファンモータ制御方法は、モ
ータの回転子の位置を示す位置信号の異常を検出した場
合に特定の動作状態もしくは負荷状態を検出する方法で
ある。
【0052】請求項36のファンモータ制御方法は、通
常運転時にあり得ない位置信号パターンが検出されたこ
とに応答して位置信号の異常を検出する方法である。
【0053】請求項37のファンモータ制御方法は、通
常運転時にあり得ない位置信号パターンが位置信号異常
判定時間の間連続して検出されたことに応答して位置信
号の異常を検出する方法である。
【0054】請求項38のファンモータ制御方法は、位
置信号異常判定時間の間、特定のパターンのみが連続し
た場合に位置信号の異常を検出する方法である。
【0055】請求項39のファンモータ制御方法は、前
記ファンとして空気調和機に含まれるものを採用する方
法である。
【0056】請求項40のファンモータ制御方法は、前
記不足電圧保護値として、圧縮機インバータの不足電圧
保護値よりも小さい値を採用する方法である。
【0057】請求項41のファンモータ制御方法は、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するに当たって、モータ
の起動処理を開始する時に所定の熱交換風量が得られて
いることに応答して、波形出力を行わないようにインバ
ータを制御する方法である。
【0058】請求項42のファンモータ制御方法は、前
記ファンの回転数と回転方向とから熱交換風量を推定す
る方法である。
【0059】請求項43のファンモータ制御方法は、前
記ファンが順回転であり、かつ指令回転数以上である場
合に、モータの起動処理を開始する時に所定の熱交換風
量が得られていると判定する方法である。
【0060】請求項44のファンモータ制御方法は、前
記ファンの順回転の指令回転数における熱交換風量と等
しい熱交換風量が得られる逆回転の回転数を算出し、前
記ファンが逆回転であり、かつ算出された回転数以上で
ある場合に、モータの起動処理を開始する時に所定の熱
交換風量が得られていると判定する方法である。
【0061】請求項45のファンモータ制御方法は、前
記ファンの順回転の最低使用回転数における熱交換風量
と等しい熱交換風量が得られる逆回転の回転数を算出
し、前記ファンが逆回転であり、かつ算出された回転数
以上である場合に、モータの起動処理を開始する時に所
定の熱交換風量が得られていると判定する方法である。
【0062】請求項46のファンモータ制御方法は、波
形出力停止時に、インバータの全てのスイッチング素子
をオフする方法である。
【0063】請求項47のファンモータ制御方法は、前
記モータとしてブラシレスDCモータを採用する方法で
ある。
【0064】請求項48のファンモータ制御装置は、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するものであって、モー
タの起動処理を開始する時にインバータの直流電圧から
ファンの動作状態を検出し、検出された動作状態がイン
バータに異常を生じさせるものであるか否かを判定する
状態検出判定手段と、検出された動作状態がインバータ
に異常を生じさせるものであることを示す判定結果に応
答して波形出力を行わないようにインバータを制御する
インバータ制御手段とを含むものである。
【0065】請求項49のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、インバータの直流電圧が起
動時過電圧保護値よりも大きい場合に、ファンの動作状
態がインバータに異常を生じさせるものであると判定す
るものを採用するものである。
【0066】請求項50のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、インバータの直流電圧が不
足電圧保護値よりも小さい場合に、ファンの動作状態が
インバータに異常を生じさせるものであると判定するも
のを採用するものである。
【0067】請求項51のファンモータ制御装置は、前
記ファンとして空気調和機に含まれるものを採用するも
のである。
【0068】請求項52のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、前記不足電圧保護値を、圧
縮機インバータの不足電圧保護値よりも小さい値に設定
するものを採用するものである。
【0069】請求項53のファンモータ制御装置は、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するものであって、モー
タ起動処理後の経過時間および回転数から過負荷状態を
検出する過負荷状態検出手段と、過負荷状態を検出した
ことに応答して、波形出力を行わないようにインバータ
を制御するインバータ制御手段とを含むものである。
【0070】請求項54のファンモータ制御装置は、前
記過負荷状態検出手段として、過負荷状態を判定するた
めの時間を、モータを運転すべき過負荷状態で逆転時風
量判定回転数から過負荷判定回転数まで起動させるのに
必要な時間以上の時間に設定するものを採用するもので
ある。
【0071】請求項55のファンモータ制御装置は、前
記過負荷状態検出手段として、過負荷状態を判定するた
めの回転数を、最低使用回転数未満の回転数に設定する
ものを採用するものである。
【0072】請求項56のファンモータ制御装置は、前
記インバータ制御手段として、過負荷状態を検出して波
形出力を行わないようにインバータを制御した後、再起
動禁止時間が経過するまでは波形出力を行わないように
インバータを制御し続けるものを採用するものである。
【0073】請求項57のファンモータ制御装置は、前
記ファンとして空気調和機に含まれるものを採用するも
のである。
【0074】請求項58のファンモータ制御装置は、前
記インバータ制御手段として、前記再起動禁止時間を、
過負荷判定回転数から逆転時風量判定回転数まで、逆転
時風量判定回転数相当の熱交換器通過風量が得られる逆
風で減速する所要時間以上の時間に設定するものを採用
するものである。
【0075】請求項59のファンモータ制御装置は、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するものであって、モー
タ起動処理後のファンロック判定時間および回転数から
ロック状態を検出するロック状態検出手段と、ロック状
態を検出したことに応答して、波形出力を行わないよう
にインバータを制御するインバータ制御手段とを含むも
のである。
【0076】請求項60のファンモータ制御装置は、前
記ロック状態検出手段として、モータ起動処理からファ
ンロック判定時間が経過するまで、回転数絶対値が常に
ファンロック判定回転数以下である場合にロック状態を
検出するものを採用するものである。
【0077】請求項61のファンモータ制御装置は、前
記ロック状態検出手段として、ファンロック判定回転数
を、最低使用回転数未満の回転数に設定するものを採用
するものである。
【0078】請求項62のファンモータ制御装置は、前
記ロック状態検出手段として、ファンロック判定回転数
を、過負荷判定回転数よりも小さい回転数に設定するも
のを採用するものである。
【0079】請求項63のファンモータ制御装置は、前
記ロック状態検出手段として、ファンロック判定時間
を、過負荷判定時間よりも短い時間に設定するものを採
用するものである。
【0080】請求項64のファンモータ制御装置は、前
記ロック状態検出手段として、複数回ファンロックと判
定されたことに応答して、ファンロック状態を検出する
ものを採用するものである。
【0081】請求項65のファンモータ制御装置は、イ
ンバータ制御手段として、ファンロック状態を検出して
波形出力を行わないようにインバータを制御してから再
起動するまでに所定の再起動禁止時間を設けるものを採
用するものである。
【0082】請求項66のファンモータ制御装置は、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するものであって、運転
中に昇圧動作を行っている状態を検出し、昇圧動作を行
っている状態が検出されたか否かを判定する状態検出判
定手段と、昇圧動作を行っている状態が検出されたこと
を示す判定結果に応答して、波形出力を行わないように
インバータを制御するインバータ制御手段とを含むもの
である。
【0083】請求項67のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、インバータの直流電圧が過
電圧保護値よりも大きいことを条件として昇圧動作を行
っている状態を検出するものを採用するものである。
【0084】請求項68のファンモータ制御装置は、前
記インバータ制御手段として、波形出力を行わないよう
にインバータを制御した場合に、再起動禁止時間内は、
波形出力を行わないようにインバータを制御し続けるも
のを採用するものである。
【0085】請求項69のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、前記過電圧保護値を、運転
中の過電圧保護値よりも小さい値に設定するものを採用
するものである。
【0086】請求項70のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、デューティ値が昇圧判定デ
ューティ値よりも小さいことを条件として昇圧動作を行
っている状態を検出するものを採用するものである。
【0087】請求項71のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、前記昇圧判定デューティ値
を、現在の回転数に応じた値に設定するものを採用する
ものである。
【0088】請求項72のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、前記昇圧判定デューティ値
を、昇圧時のインバータの直流電圧をインバータ回路素
子の安全動作領域内の電圧にする値に設定するものを採
用するものである。
【0089】請求項73のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、前記昇圧判定デューティ値
をインバータの直流電圧に応じて補正する昇圧判定デュ
ーティ値補正手段をさらに含むものを採用するものであ
る。
【0090】請求項74のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、インバータの直流電流に基
づいて昇圧動作を行っている状態を検出するものを採用
するものである。
【0091】請求項75のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、インバータの直流電流のピ
ークホールド値が昇圧判定電流値よりも小さい場合に昇
圧動作を行っている状態を検出するものを採用するもの
である。
【0092】請求項76のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、インバータの直流電流の平
均値が正の昇圧判定電流値よりも小さい場合に昇圧動作
を行っている状態を検出するものを採用するものであ
る。
【0093】請求項77のファンモータ制御装置は、モ
ータ電流位相に基づいて昇圧動作を行っている状態を検
出するものを採用するものである。
【0094】請求項78のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、モータ電流位相が対応する
誘起電圧位相を中心とする180°の範囲を外れた場合
に昇圧動作を行っている状態を検出するものを採用する
ものである。
【0095】請求項79のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、現在の回転数が指令回転数
よりも昇圧判定回転数差以上大きい場合に昇圧動作を行
っている状態を検出するものを採用するものである。
【0096】請求項80のファンモータ制御装置は、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するものであって、運転
中にインバータの直流電圧が不足電圧保護値よりも小さ
い状態を検出し、インバータの直流電圧が不足電圧保護
値よりも小さい状態が検出されたか否かを判定する状態
検出判定手段と、インバータの直流電圧が不足電圧保護
値よりも小さい状態が検出されたことを示す判定結果に
応答して、波形出力を行わないようにインバータを制御
するインバータ制御手段とを含むものである。
【0097】請求項81のファンモータ制御装置は、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するものであって、運転
中にファンが逆回転した状態を検出し、ファンが逆回転
した状態が検出されたか否かを判定する状態検出判定手
段と、ファンが逆回転した状態が検出されたことを示す
判定結果に応答して、波形出力を行わないようにインバ
ータを制御するインバータ制御手段とを含むものであ
る。
【0098】請求項82のファンモータ制御方法は、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するものであって、運転
中にモータの回転子の位置を示す位置信号の異常状態を
検出し、モータの回転子の位置を示す位置信号の異常状
態が検出されたか否かを判定する状態検出判定手段と、
モータの回転子の位置を示す位置信号の異常状態が検出
されたことを示す判定結果に応答して、波形出力を行わ
ないようにインバータを制御するインバータ制御手段と
を含むものである。
【0099】請求項83のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、通常運転時にあり得ない位
置信号パターンが検出されたことに応答して位置信号の
異常を検出するものを採用するものである。
【0100】請求項84のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、通常運転時にあり得ない位
置信号パターンが位置信号異常判定時間の間連続して検
出されたことに応答して位置信号の異常を検出するもの
を採用するものである。
【0101】請求項85のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、位置信号異常判定時間の
間、特定のパターンのみが連続した場合に位置信号の異
常を検出するものを採用するものである。
【0102】請求項86のファンモータ制御装置は、前
記ファンとして空気調和機に含まれるものを採用するも
のである。
【0103】請求項87のファンモータ制御装置は、前
記状態検出判定手段として、前記不足電圧保護値を、圧
縮機インバータの不足電圧保護値よりも小さい値に設定
するものを採用するものである。
【0104】請求項88のファンモータ制御装置は、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するものであって、モー
タの起動処理を開始する時に所定の熱交換風量が得られ
ていることを検出する熱交換風量検出手段と、モータの
起動処理を開始する時に所定の熱交換風量が得られてい
ることに応答して、波形出力を行わないようにインバー
タを制御するインバータ制御手段を含むものである。
【0105】請求項89のファンモータ制御装置は、前
記熱交換風量検出手段として、前記ファンの回転数と回
転方向とから熱交換風量を推定し、推定した熱交換風量
から所定の熱交換風量が得られていることを検出するも
のを採用するものである。
【0106】請求項90のファンモータ制御装置は、前
記熱交換風量検出手段として、前記ファンが順回転であ
り、かつ指令回転数以上である場合に、モータの起動処
理を開始する時に所定の熱交換風量が得られていること
を検出するものを採用するものである。
【0107】請求項91のファンモータ制御装置は、前
記熱交換風量検出手段として、前記ファンの順回転の指
令回転数における熱交換風量と等しい熱交換風量が得ら
れる逆回転の回転数を算出し、前記ファンが逆回転であ
り、かつ算出された回転数以上である場合に、モータの
起動処理を開始する時に所定の熱交換風量が得られてい
ることを検出するものを採用するものである。
【0108】請求項92のファンモータ制御装置は、前
記熱交換風量検出手段として、前記ファンの順回転の最
低使用回転数における熱交換風量と等しい熱交換風量が
得られる逆回転の回転数を算出し、前記ファンが逆回転
であり、かつ算出された回転数以上である場合に、モー
タの起動処理を開始する時に所定の熱交換風量が得られ
ていることを検出するものを採用するものである。
【0109】請求項93のファンモータ制御装置は、前
記インバータ制御手段として、波形出力停止時に、イン
バータの全てのスイッチング素子をオフするものを採用
するものである。
【0110】請求項94のファンモータ制御装置は、前
記モータとしてブラシレスDCモータを採用するもので
ある。
【0111】
【作用】請求項1のファンモータ制御方法であれば、空
気調和機に含まれるファンを駆動するモータをインバー
タからの出力波形によって制御するに当たって、モータ
の起動処理を開始する時にインバータの直流電圧からフ
ァンの動作状態を検出し、検出された動作状態がインバ
ータに異常を生じさせるものであることに応答して、波
形出力を行わないようにインバータを制御するのである
から、インバータの回路素子の過電圧破壊を防止するこ
とができる。
【0112】請求項2のファンモータ制御方法であれ
ば、インバータの直流電圧が起動時過電圧保護値よりも
大きい場合に、ファンの動作状態がインバータに異常を
生じさせるものであると判定するのであるから、請求項
1と同様の作用を達成することができる。
【0113】請求項3のファンモータ制御方法であれ
ば、インバータの直流電圧が不足電圧保護値よりも小さ
い場合に、ファンの動作状態がインバータに異常を生じ
させるものであると判定するのであるから、請求項1の
作用に加え、インバータの限流抵抗の焼損を防止すると
ともに、ファンモータの不安定な動作を回避することが
できる。
【0114】請求項4のファンモータ制御方法であれ
ば、前記ファンとして空気調和機に含めれるものを採用
するのであるから、空気調和機に適用することにより請
求項1から請求項3の何れかと同様の作用を達成するこ
とができる。
【0115】請求項5のファンモータ制御方法であれ
ば、前記不足電圧保護値として、圧縮機インバータの不
足電圧保護値よりも小さい値を採用するのであるから、
請求項4の作用に加え、圧縮機よりも先にファンモータ
を起動することができる。
【0116】請求項6のファンモータ制御方法であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
モータ起動処理後の経過時間および回転数から過負荷状
態を検出し、過負荷状態を検出したことに応答して、波
形出力を行わないようにインバータを制御するのである
から、過負荷状態でモータの駆動を停止してモータ、イ
ンバータの回路素子の焼損、破壊を未然に防止すること
ができる。
【0117】請求項7のファンモータ制御方法であれ
ば、過負荷状態を判定するための時間として、モータを
運転すべき過負荷状態で逆転時風量判定回転数から過負
荷判定回転数まで起動させるのに必要な時間以上の時間
を採用するのであるから、請求項6の作用に加え、確実
に過負荷状態を検出することができる。
【0118】請求項8のファンモータ制御方法であれ
ば、過負荷状態を判定するための回転数として、最低使
用回転数未満の回転数を採用するのであるから、請求項
6または請求項7の作用に加え、確実に起動中の過負荷
状態を検出することができる。
【0119】請求項9のファンモータ制御方法であれ
ば、過負荷状態を検出して波形出力を行わないようにイ
ンバータを制御した後、再起動禁止時間が経過するまで
は波形出力を行わないようにインバータを制御し続ける
のであるから、請求項6から請求項8の何れかの作用に
加え、直ちに再起動することに起因するインバータの回
路素子の焼損、破壊を防止することができる。
【0120】請求項10のファンモータ制御方法であれ
ば、前記ファンとして空気調和機に含めれるものを採用
するのであるから、空気調和機に適用することにより請
求項6から請求項9の何れかと同様の作用を達成するこ
とができる。
【0121】請求項11のファンモータ制御方法であれ
ば、前記再起動禁止時間として、過負荷判定回転数から
逆転時風量判定回転数まで、逆転時風量判定回転数相当
の熱交換器通過風量が得られる逆風で減速する所要時間
以上の時間を採用するのであるから、請求項10の作用
に加え、再起動の確実性と負荷の減少に対する応答性を
両立させることができる。
【0122】請求項12のファンモータ制御方法であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
モータ起動処理後のファンロック判定時間および回転数
からロック状態を検出し、ロック状態を検出したことに
応答して、波形出力を行わないようにインバータを制御
するのであるから、インバータの温度上昇を防止し、イ
ンバータの回路素子の熱破壊を防止することができる。
【0123】請求項13のファンモータ制御方法であれ
ば、モータ起動処理からファンロック判定時間が経過す
るまで、回転数絶対値が常にファンロック判定回転数以
下である場合にロック状態を検出するのであるから、請
求項12の作用に加え、一時的なファンロック疑似状態
の影響を排除してファンロック状態の検出を確実化する
ことができる。
【0124】請求項14のファンモータ制御方法であれ
ば、ファンロック判定回転数として、最低使用回転数未
満の回転数を採用するのであるから、請求項12または
請求項13の作用に加え、ファンロック状態の検出を確
実化することができる。
【0125】請求項15のファンモータ制御方法であれ
ば、ファンロック判定回転数として、過負荷判定回転数
よりも小さい回転数を採用するのであるから、請求項1
4の作用に加え、過負荷状態とファンロック状態とを明
確に区別することができる。
【0126】請求項16のファンモータ制御方法であれ
ば、ファンロック判定時間として、過負荷判定時間より
も短い時間を採用するのであるから、請求項12から請
求項15の何れかの作用に加え、ファンロック状態を迅
速に検出することができ、モータ、インバータの回路素
子の破壊を防止することができる。
【0127】請求項17のファンモータ制御方法であれ
ば、複数回ファンロックと判定されたことに応答して、
ファンロック状態を検出するのであるから、請求項12
から請求項16の何れかの作用に加え、一時的なファン
ロック疑似状態の影響を排除してファンロック状態の検
出を確実化することができる。
【0128】請求項18のファンモータ制御方法であれ
ば、ファンロック状態を検出して波形出力を行わないよ
うにインバータを制御してから再起動するまでに所定の
再起動禁止時間を設けるのであるから、請求項12から
請求項17の何れかの作用に加え、インバータの温度を
十分下げてから再度ファンロック判定を行うことができ
る。
【0129】請求項19のファンモータ制御方法であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
運転中に昇圧動作を行っている状態を検出し、昇圧動作
を行っている状態が検出されたことに応答して、波形出
力を行わないようにインバータを制御するのであるか
ら、インバータの回路素子の過電圧破壊を防止すること
ができる。
【0130】請求項20のファンモータ制御方法であれ
ば、インバータの直流電圧が過電圧保護値よりも大きい
ことを条件として昇圧動作を行っている状態を検出する
のであるから、請求項19の作用に加え、インバータの
直流電圧から昇圧動作を行う状態を確実に検出すること
ができる。
【0131】請求項21のファンモータ制御方法であれ
ば、波形出力を行わないようにインバータを制御した場
合に、再起動禁止時間内は、波形出力を行わないように
インバータを制御し続けるのであるから、請求項20の
作用に加え、ハンチングを防止することができる。
【0132】請求項22のファンモータ制御方法であれ
ば、前記過電圧保護値として、運転中の過電圧保護値よ
りも小さい値を採用するのであるから、請求項20また
は請求項21の作用に加え、ハンチングを防止すること
ができる。
【0133】請求項23のファンモータ制御方法であれ
ば、デューティ値が昇圧判定デューティ値よりも小さい
ことを条件として昇圧動作を行っている状態を検出する
のであるから、請求項19の作用に加え、インバータの
直流電圧を検出することなく昇圧動作を行っている状態
を検出することができる。
【0134】請求項24のファンモータ制御方法であれ
ば、前記昇圧判定デューティ値として、現在の回転数に
応じた値を採用するのであるから、請求項23の作用に
加え、回転数に拘わらず、インバータの直流電圧を所定
値以内に抑えることができる。
【0135】請求項25のファンモータ制御方法であれ
ば、前記昇圧判定デューティ値として、昇圧時のインバ
ータの直流電圧をインバータ回路素子の安全動作領域内
の電圧にする値を採用するのであるから、請求項23ま
たは請求項24の作用に加え、インバータの回路素子に
不都合を生じさせることなく直流電圧を所定値以内に抑
えることができる。
【0136】請求項26のファンモータ制御方法であれ
ば、前記昇圧判定デューティ値をインバータの直流電圧
に応じて補正するのであるから、請求項23から請求項
25の何れかの作用に加え、より確実に精度よくインバ
ータの回路素子の保護を行うことができる。
【0137】請求項27のファンモータ制御方法であれ
ば、インバータの直流電流に基づいて昇圧動作を行って
いる状態を検出するのであるから、請求項19の作用に
加え、過電流保護のための直流電流検出値を用い、イン
バータの直流電圧を検出することなく昇圧動作を行って
いる状態を検出することができる。
【0138】請求項28のファンモータ制御方法であれ
ば、インバータの直流電流のピークホールド値が昇圧判
定電流値よりも小さい場合に昇圧動作を行っている状態
を検出するのであるから、請求項27と同様の作用を達
成することができる。
【0139】請求項29のファンモータ制御方法であれ
ば、インバータの直流電流の平均値が正の昇圧判定電流
値よりも小さい場合に昇圧動作を行っている状態を検出
するのであるから、請求項27と同様の作用を達成する
ことができる。
【0140】請求項30のファンモータ制御方法であれ
ば、モータ電流位相に基づいて昇圧動作を行っている状
態を検出するのであるから、請求項27と同様の作用を
達成することができる。
【0141】請求項31のファンモータ制御方法であれ
ば、モータ電流位相が対応する誘起電圧位相を中心とす
る180°の範囲を外れた場合に昇圧動作を行っている
状態を検出するのであるから、請求項19の作用に加
え、回生昇圧動作を行っている状態を確実に検出するこ
とができる。
【0142】請求項32のファンモータ制御方法であれ
ば、現在の回転数が指令回転数よりも昇圧判定回転数差
以上大きい場合に昇圧動作を行っている状態を検出する
のであるから、請求項19から請求項31の何れかの作
用に加え、インバータの直流電圧を用いることなく、現
在の回転数から回生昇圧動作状態を検出することができ
る。
【0143】請求項33のファンモータ制御方法であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
運転中にインバータの直流電圧が不足電圧保護値よりも
小さい状態を検出し、インバータの直流電圧が不足電圧
保護値よりも小さい状態が検出されたことに応答して、
波形出力を行わないようにインバータを制御するのであ
るから、インバータの回路素子の過電圧破壊を防止する
ことができる。
【0144】請求項34のファンモータ制御方法であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
運転中にファンが逆回転した状態を検出し、ファンが逆
回転した状態が検出されたことに応答して、波形出力を
行わないようにインバータを制御するのであるから、イ
ンバータの回路素子の過電圧破壊を防止することができ
る。
【0145】請求項35のファンモータ制御方法であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
運転中にモータの回転子の位置を示す位置信号の異常状
態を検出し、モータの回転子の位置を示す位置信号の異
常状態が検出されたことに応答して、波形出力を行わな
いようにインバータを制御するのであるから、インバー
タの回路素子の過電圧破壊を防止することができ、しか
も異常電流が流れて過電流や異常騒音を引き起こすとい
う不都合の発生を防止することができる。
【0146】請求項36のファンモータ制御方法であれ
ば、通常運転時にあり得ない位置信号パターンが検出さ
れたことに応答して位置信号の異常を検出するのである
から、請求項35と同様の作用を達成することができ
る。
【0147】請求項37のファンモータ制御方法であれ
ば、通常運転時にあり得ない位置信号パターンが位置信
号異常判定時間の間連続して検出されたことに応答して
位置信号の異常を検出するのであるから、請求項35の
作用に加え、ノイズの影響を排除して位置信号の異常の
検出精度を高めることができる。
【0148】請求項38のファンモータ制御方法であれ
ば、位置信号異常判定時間の間、特定のパターンのみが
連続した場合に位置信号の異常を検出するのであるか
ら、請求項35の作用に加え、ノイズの影響を排除して
位置信号の異常の検出精度を高めることができる。
【0149】請求項39のファンモータ制御方法であれ
ば、前記ファンとして空気調和機に含まれるものを採用
するのであるから、空気調和機に適用することにより、
請求項12から請求項38の何れかと同様の作用を達成
することができる。
【0150】請求項40のファンモータ制御方法であれ
ば、前記不足電圧保護値として、圧縮機インバータの不
足電圧保護値よりも小さい値を採用するのであるから、
請求項39の作用に加え、不足電圧保護により圧縮機が
停止した後もファンモータを動作させることができる。
【0151】請求項41のファンモータ制御方法であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
モータの起動処理を開始する時に所定の熱交換風量が得
られていることに応答して、波形出力を行わないように
インバータを制御するのであるから、所定の熱交換風量
が得られている状態においてもモータを駆動する従来方
法と比較して、所定の熱交換風量を確保し、しかも省エ
ネ性を向上させることができる。
【0152】請求項42のファンモータ制御方法であれ
ば、前記ファンの回転数と回転方向とから熱交換風量を
推定するのであるから、請求項41の作用に加え、所定
の熱交換風量が得られていることを風量センサを用いる
ことなく検出することができる。
【0153】請求項43のファンモータ制御方法であれ
ば、前記ファンが順回転であり、かつ指令回転数以上で
ある場合に、モータの起動処理を開始する時に所定の熱
交換風量が得られていると判定するのであるから、請求
項42の作用に加え、所定の熱交換風量が得られている
ことを検出するための演算を簡単化することができると
ともに、インバータの回路素子の過電圧破壊を防止する
ことができる。
【0154】請求項44のファンモータ制御方法であれ
ば、前記ファンの順回転の指令回転数における熱交換風
量と等しい熱交換風量が得られる逆回転の回転数を算出
し、前記ファンが逆回転であり、かつ算出された回転数
以上である場合に、モータの起動処理を開始する時に所
定の熱交換風量が得られていると判定するのであるか
ら、請求項42の作用に加え、ファンの逆回転時にも対
処することができる。
【0155】請求項45のファンモータ制御方法であれ
ば、前記ファンの順回転の最低使用回転数における熱交
換風量と等しい熱交換風量が得られる逆回転の回転数を
算出し、前記ファンが逆回転であり、かつ算出された回
転数以上である場合に、モータの起動処理を開始する時
に所定の熱交換風量が得られていると判定するのである
から、請求項42の作用に加え、ファンの逆回転時にも
対処することができる。
【0156】請求項46のファンモータ制御方法であれ
ば、波形出力停止時に、インバータの全てのスイッチン
グ素子をオフするのであるから、請求項1から請求項4
5の何れかの作用に加え、外部から与えられる負荷によ
ってモータに発生する誘起電圧に起因するインバータの
直流電圧の昇圧を防止することができる。
【0157】請求項47のファンモータ制御方法であれ
ば、前記モータとしてブラシレスDCモータを採用する
のであるから、請求項1から請求項46の何れかの作用
に加え、効率を大幅に向上させ、モータ駆動時の省エネ
化を達成することができる。
【0158】請求項48のファンモータ制御装置であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
状態検出判定手段によって、モータの起動処理を開始す
る時にインバータの直流電圧からファンの動作状態を検
出し、検出された動作状態がインバータに異常を生じさ
せるものであるか否かを判定し、インバータ制御手段に
よって、検出された動作状態がインバータに異常を生じ
させるものであることを示す判定結果に応答して波形出
力を行わないようにインバータを制御することができ
る。
【0159】したがって、インバータの回路素子の過電
圧破壊を防止することができる。
【0160】請求項49のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、インバータの直流電
圧が起動時過電圧保護値よりも大きい場合に、ファンの
動作状態がインバータに異常を生じさせるものであると
判定するものを採用するのであるから、請求項48と同
様の作用を達成することができる。
【0161】請求項50のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、インバータの直流電
圧が不足電圧保護値よりも小さい場合に、ファンの動作
状態がインバータに異常を生じさせるものであると判定
するものを採用するのであるから、請求項48の作用に
加え、インバータの限流抵抗の焼損を防止するととも
に、ファンモータの不安定な動作を回避することができ
る。
【0162】請求項51のファンモータ制御装置であれ
ば、前記ファンとして空気調和機に含まれるものを採用
するのであるから、空気調和機に適用することにより、
請求項48から請求項50の何れかと同様の作用を達成
することができる。
【0163】請求項52のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、前記不足電圧保護値
を、圧縮機インバータの不足電圧保護値よりも小さい値
に設定するものを採用するのであるから、請求項51の
作用に加え、圧縮機よりも先にファンモータを起動する
ことができる。
【0164】請求項53のファンモータ制御装置であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
過負荷状態検出手段によって、モータ起動処理後の経過
時間および回転数から過負荷状態を検出し、インバータ
制御手段によって、過負荷状態を検出したことに応答し
て、波形出力を行わないようにインバータを制御するこ
とができる。
【0165】したがって、過負荷状態でモータの駆動を
停止してモータ、インバータの回路素子の焼損、破壊を
未然に防止することができる。
【0166】請求項54のファンモータ制御装置であれ
ば、前記過負荷状態検出手段として、過負荷状態を判定
するための時間を、モータを運転すべき過負荷状態で逆
転時風量判定回転数から過負荷判定回転数まで起動させ
るのに必要な時間以上の時間に設定するものを採用する
のであるから、請求項53の作用に加え、確実に過負荷
状態を検出することができる。
【0167】請求項55のファンモータ制御装置であれ
ば、前記過負荷状態検出手段として、過負荷状態を判定
するための回転数を、最低使用回転数未満の回転数に設
定するものを採用するのであるから、請求項53または
請求項54の作用に加え、確実に起動中の過負荷状態を
検出することができる。
【0168】請求項56のファンモータ制御装置であれ
ば、前記インバータ制御手段として、過負荷状態を検出
して波形出力を行わないようにインバータを制御した
後、再起動禁止時間が経過するまでは波形出力を行わな
いようにインバータを制御し続けるものを採用するので
あるから、請求項53から請求項55の何れかの作用に
加え、直ちに再起動することに起因するインバータの回
路素子の焼損、破壊を防止することができる。
【0169】請求項57のファンモータ制御装置であれ
ば、前記ファンとして空気調和機に含まれるものを採用
するのであるから、空気調和機に適用することにより、
請求項53から請求項56の何れかと同様の作用を達成
することができる。
【0170】請求項58のファンモータ制御装置であれ
ば、前記インバータ制御手段として、前記再起動禁止時
間を、過負荷判定回転数から逆転時風量判定回転数ま
で、逆転時風量判定回転数相当の熱交換器通過風量が得
られる逆風で減速する所要時間以上の時間に設定するも
のを採用するのであるから、請求項57の作用に加え、
再起動の確実性と負荷の減少に対する応答性を両立させ
ることができる。
【0171】請求項59のファンモータ制御装置であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
ロック状態検出手段によって、モータ起動処理後のファ
ンロック判定時間および回転数からロック状態を検出
し、インバータ制御手段によって、ロック状態を検出し
たことに応答して、波形出力を行わないようにインバー
タを制御することができる。
【0172】したがって、インバータの温度上昇を防止
し、インバータの回路素子の熱破壊を防止することがで
きる。
【0173】請求項60のファンモータ制御装置であれ
ば、前記ロック状態検出手段として、モータ起動処理か
らファンロック判定時間が経過するまで、回転数絶対値
が常にファンロック判定回転数以下である場合にロック
状態を検出するものを採用するのであるから、請求項5
9の作用に加え、一時的なファンロック疑似状態の影響
を排除してファンロック状態の検出を確実化することが
できる。
【0174】請求項61のファンモータ制御装置であれ
ば、前記ロック状態検出手段として、ファンロック判定
回転数を、最低使用回転数未満の回転数に設定するもの
を採用するのであるから、請求項59または請求項60
の作用に加え、ファンロック状態の検出を確実化するこ
とができる。
【0175】請求項62のファンモータ制御装置であれ
ば、前記ロック状態検出手段として、ファンロック判定
回転数を、過負荷判定回転数よりも小さい回転数に設定
するものを採用するのであるから、請求項61の作用に
加え、過負荷状態とファンロック状態とを明確に区別す
ることができる。
【0176】請求項63のファンモータ制御装置であれ
ば、前記ロック状態検出手段として、ファンロック判定
時間を、過負荷判定時間よりも短い時間に設定するもの
を採用するのであるから、請求項59から請求項62の
何れかの作用に加え、ファンロック状態を迅速に検出す
ることができ、モータ、インバータの回路素子の破壊を
防止することができる。
【0177】請求項64のファンモータ制御装置であれ
ば、前記ロック状態検出手段として、複数回ファンロッ
クと判定されたことに応答して、ファンロック状態を検
出するものを採用するのであるから、請求項59から請
求項63の何れかの作用に加え、一時的なファンロック
疑似状態の影響を排除してファンロック状態の検出を確
実化することができる。
【0178】請求項65のファンモータ制御装置であれ
ば、インバータ制御手段として、ファンロック状態を検
出して波形出力を行わないようにインバータを制御して
から再起動するまでに所定の再起動禁止時間を設けるも
のを採用するのであるから、請求項59から請求項64
の何れかの作用に加え、インバータの温度を十分下げて
から再度ファンロック判定を行うことができる。
【0179】請求項66のファンモータ制御装置であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
状態検出判定手段によって、運転中に昇圧動作を行って
いる状態を検出し、昇圧動作を行っている状態が検出さ
れたか否かを判定し、インバータ制御手段によって、昇
圧動作を行っている状態が検出されたことを示す判定結
果に応答して、波形出力を行わないようにインバータを
制御することができる。
【0180】したがって、インバータの回路素子の過電
圧破壊を防止することができる。
【0181】請求項67のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、インバータの直流電
圧が過電圧保護値よりも大きいことを条件として昇圧動
作を行っている状態を検出するものを採用するのである
から、請求項66の作用に加え、インバータの直流電圧
から昇圧動作を行う状態を確実に検出することができ
る。
【0182】請求項68のファンモータ制御装置であれ
ば、前記インバータ制御手段として、波形出力を行わな
いようにインバータを制御した場合に、再起動禁止時間
内は、波形出力を行わないようにインバータを制御し続
けるものを採用するのであるから、請求項67の作用に
加え、ハンチングを防止することができる。
【0183】請求項69のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、前記過電圧保護値
を、運転中の過電圧保護値よりも小さい値に設定するも
のを採用するのであるから、請求項67または請求項6
8の作用に加え、ハンチングを防止することができる。
【0184】請求項70のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、デューティ値が昇圧
判定デューティ値よりも小さいことを条件として昇圧動
作を行っている状態を検出するものを採用するのである
から、請求項66の作用に加え、過電流保護のための直
流電流検出値を用い、インバータの直流電圧を検出する
ことなく昇圧動作を行っている状態を検出することがで
きる。
【0185】請求項71のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、前記昇圧判定デュー
ティ値を、現在の回転数に応じた値に設定するものを採
用するのであるから、請求項70の作用に加え、回転数
に拘わらず、インバータの直流電圧を所定値以内に抑え
ることができる。
【0186】請求項72のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、前記昇圧判定デュー
ティ値を、昇圧時のインバータの直流電圧をインバータ
回路素子の安全動作領域内の電圧にする値に設定するも
のを採用するのであるから、請求項70または請求項7
1の作用に加え、インバータの回路素子に不都合を生じ
させることなく直流電圧を所定値以内に抑えることがで
きる。
【0187】請求項73のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、前記昇圧判定デュー
ティ値をインバータの直流電圧に応じて補正する昇圧判
定デューティ値補正手段をさらに含むものを採用するの
であるから、請求項70から請求項72の何れかの作用
に加え、より確実に精度よくインバータの回路素子の保
護を行うことができる。
【0188】請求項74のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、インバータの直流電
流に基づいて昇圧動作を行っている状態を検出するもの
を採用するのであるから、請求項66の作用に加え、過
電流保護のための直流電流検出値を用いて昇圧動作を行
っている状態を検出することができる。
【0189】請求項75のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、インバータの直流電
流のピークホールド値が昇圧判定電流値よりも小さい場
合に昇圧動作を行っている状態を検出するものを採用す
るのであるから、請求項74と同様の作用を達成するこ
とができる。
【0190】請求項76のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、インバータの直流電
流の平均値が正の昇圧判定電流値よりも小さい場合に昇
圧動作を行っている状態を検出するものを採用するので
あるから、請求項74と同様の作用を達成することがで
きる。
【0191】請求項77のファンモータ制御装置であれ
ば、モータ電流位相に基づいて昇圧動作を行っている状
態を検出するものを採用するのであるから、請求項74
と同様の作用を達成することができる。
【0192】請求項78のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、モータ電流位相が対
応する誘起電圧位相を中心とする180°の範囲を外れ
た場合に昇圧動作を行っている状態を検出するものを採
用するのであるから、請求項66の作用に加え、回生昇
圧動作を行っている状態を確実に検出することができ
る。
【0193】請求項79のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、現在の回転数が指令
回転数よりも昇圧判定回転数差以上大きい場合に昇圧動
作を行っている状態を検出するものを採用するのである
から、請求項66から請求項78の何れかの作用に加
え、インバータの直流電圧を用いることなく、現在の回
転数から回生昇圧動作状態を検出することができる。
【0194】請求項80のファンモータ制御装置であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
状態検出判定手段によって、運転中にインバータの直流
電圧が不足電圧保護値よりも小さい状態を検出し、イン
バータの直流電圧が不足電圧保護値よりも小さい状態が
検出されたか否かを判定し、インバータ制御手段によっ
て、インバータの直流電圧が不足電圧保護値よりも小さ
い状態が検出されたことを示す判定結果に応答して、波
形出力を行わないようにインバータを制御することがで
きる。
【0195】したがって、インバータの回路素子の過電
圧破壊を防止することができる。
【0196】請求項81のファンモータ制御装置であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
状態検出判定手段によって、運転中にファンが逆回転し
た状態を検出し、ファンが逆回転した状態が検出された
か否かを判定し、インバータ制御手段によって、ファン
が逆回転した状態が検出されたことを示す判定結果に応
答して、波形出力を行わないようにインバータを制御す
ることができる。
【0197】したがって、インバータの回路素子の過電
圧破壊を防止することができる。
【0198】請求項82のファンモータ制御方法であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
状態検出判定手段によって、運転中にモータの回転子の
位置を示す位置信号の異常状態を検出し、モータの回転
子の位置を示す位置信号の異常状態が検出されたか否か
を判定し、インバータ制御手段によって、モータの回転
子の位置を示す位置信号の異常状態が検出されたことを
示す判定結果に応答して、波形出力を行わないようにイ
ンバータを制御することができる。
【0199】したがって、インバータの回路素子の過電
圧破壊を防止することができ、しかも異常電流が流れて
過電流や異常騒音を引き起こすという不都合の発生を防
止することができる。
【0200】請求項83のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、通常運転時にあり得
ない位置信号パターンが検出されたことに応答して位置
信号の異常を検出するものを採用するのであるから、請
求項82と同様の作用を達成することができる。
【0201】請求項84のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、通常運転時にあり得
ない位置信号パターンが位置信号異常判定時間の間連続
して検出されたことに応答して位置信号の異常を検出す
るものを採用するのであるから、請求項82の作用に加
え、ノイズの影響を排除して位置信号の異常の検出精度
を高めることができる。
【0202】請求項85のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、位置信号異常判定時
間の間、特定のパターンのみが連続した場合に位置信号
の異常を検出するものを採用するのであるから、請求項
82の作用に加え、ノイズの影響を排除して位置信号の
異常の検出精度を高めることができる。
【0203】請求項86のファンモータ制御装置であれ
ば、前記ファンとして空気調和機に含まれるものを採用
するのであるから、空気調和機に適用することにより、
請求項59から請求項87の何れかと同様の作用を達成
することができる。
【0204】請求項87のファンモータ制御装置であれ
ば、前記状態検出判定手段として、前記不足電圧保護値
を、圧縮機インバータの不足電圧保護値よりも小さい値
に設定するものを採用するのであるから、請求項86の
作用に加え、不足電圧保護により圧縮機が停止した後も
ファンモータを動作させることができる。
【0205】請求項88のファンモータ制御装置であれ
ば、空気調和機に含まれるファンを駆動するモータをイ
ンバータからの出力波形によって制御するに当たって、
熱交換風量検出手段によって、モータの起動処理を開始
する時に所定の熱交換風量が得られていることを検出
し、インバータ制御手段によって、モータの起動処理を
開始する時に所定の熱交換風量が得られていることに応
答して、波形出力を行わないようにインバータを制御す
ることができる。
【0206】したがって、所定の熱交換風量が得られて
いる状態においてもモータを駆動する従来方法と比較し
て、所定の熱交換風量を確保し、しかも省エネ性を向上
させることができる。
【0207】請求項89のファンモータ制御装置であれ
ば、前記熱交換風量検出手段として、前記ファンの回転
数と回転方向とから熱交換風量を推定し、推定した熱交
換風量から所定の熱交換風量が得られていることを検出
するものを採用するのであるから、請求項88の作用に
加え、所定の熱交換風量が得られていることを風量セン
サを用いることなく検出することができる。
【0208】請求項90のファンモータ制御装置であれ
ば、前記熱交換風量検出手段として、前記ファンが順回
転であり、かつ指令回転数以上である場合に、モータの
起動処理を開始する時に所定の熱交換風量が得られてい
ることを検出するものを採用するのであるから、請求項
88の作用に加え、所定の熱交換風量が得られているこ
とを検出するための演算を簡単化することができるとと
もに、インバータの回路素子の過電圧破壊を防止するこ
とができる。
【0209】請求項91のファンモータ制御装置であれ
ば、前記熱交換風量検出手段として、前記ファンの順回
転の指令回転数における熱交換風量と等しい熱交換風量
が得られる逆回転の回転数を算出し、前記ファンが逆回
転であり、かつ算出された回転数以上である場合に、モ
ータの起動処理を開始する時に所定の熱交換風量が得ら
れていることを検出するものを採用するのであるから、
請求項88の作用に加え、ファンの逆回転時にも対処す
ることができる。
【0210】請求項92のファンモータ制御装置であれ
ば、前記熱交換風量検出手段として、前記ファンの順回
転の最低使用回転数における熱交換風量と等しい熱交換
風量が得られる逆回転の回転数を算出し、前記ファンが
逆回転であり、かつ算出された回転数以上である場合
に、モータの起動処理を開始する時に所定の熱交換風量
が得られていることを検出するものを採用するのである
から、請求項88の作用に加え、ファンの逆回転時にも
対処することができる。
【0211】請求項93のファンモータ制御装置であれ
ば、前記インバータ制御手段として、波形出力停止時
に、インバータの全てのスイッチング素子をオフするも
のを採用するのであるから、請求項48から請求項92
の何れかの作用に加え、外部から与えられる負荷によっ
てモータに発生する誘起電圧に起因するインバータの直
流電圧の昇圧を防止することができる。
【0212】請求項94のファンモータ制御装置であれ
ば、前記モータとしてブラシレスDCモータを採用する
のであるから、請求項48から請求項93の何れかの作
用に加え、効率を大幅に向上させ、モータ駆動時の省エ
ネ化を達成することができる。
【0213】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明のファンモータ制御方法およびその装置の実施の態
様を詳細に説明する。
【0214】図5はこの発明のファンモータ制御装置の
一実施態様である空気調和機用ファンモータ制御装置を
示す概略図である。
【0215】この空気調和機用ファンモータ制御装置
は、AC電源1を入力として直流電圧を出力する整流回
路1aと、直流電圧を入力とするインバータ主回路2a
と、インバータ主回路2aの各相出力電圧が固定子巻線
3aに印加されるブラシレスDCモータ3とを有してい
る。このブラシレスDCモータ3の回転子3bによりフ
ァン3cを駆動する。また、このブラシレスDCモータ
3の設置環境は圧縮機用モータなどと比較して穏やかで
あるから、ブラシレスDCモータ3の内部に3相分のホ
ールセンサ4を設けている。
【0216】そして、ホールセンサ4から出力される位
置信号Hu、Hv、Hwを入力として実回転数および回
転方向を演算する回転数・回転方向演算部5と、外部か
ら与えられる回転数指令v*と実回転数とを入力として
デューティー指令D*を算出する回転数制御部6と、デ
ューティー指令D*と実回転数と回転方向と位置信号H
u、Hv、Hwを入力としてドライブ信号Gu、Gv、
Gw、Gx、Gy、Gzを出力する駆動信号作成部7
と、ドライブ信号Gu、Gv、Gw、Gx、Gy、Gz
を入力としてインバータ主回路2aの各スイッチング素
子のゲート端子に供給するゲート信号を出力するゲート
ドライブ回路2bと、インバータ主回路2aの入力電流
を検出する電流検出回路8と、入力電流検出値を入力と
して過電流保護を行う過電流保護回路9とを有してい
る。
【0217】前記回転数・回転方向演算部5において
は、位置信号の周期から回転数を算出するとともに、3
相分の位置信号Hu、Hv、Hwの出現順序から回転方
向を検出する。そして、回転方向に応じて”0”もしく
は”1”の回転方向信号を出力する。
【0218】前記回転数制御部6においては、回転数指
令v*と実回転数との偏差を算出し、算出された偏差に
対応するデューティー指令D*を出力する。
【0219】前記駆動信号作成部7においては、図6の
フローチャートに示すように、ステップSP1におい
て、デューティー指令D*が0か否かを判定し、0でな
いと判定された場合には、ステップSP2において、回
転数および回転方向に基づいて、必要な熱交換風量が得
られているか否かを判定する。ここで、回転数のみなら
ず、回転方向をも考慮しているのは、図9に示すよう
に、ファン3cの順方向回転時と逆方向回転時とで、回
転数に対する熱交換器通過風量が異なるからである。
【0220】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2において必要な熱交換風量が得られていると
判定された場合には、ステップSP3において、ブラシ
レスDCモータ3の駆動を停止するための停止信号{例
えば、図4中(C)参照}を作成する。
【0221】逆に、ステップSP2において必要な熱交
換風量が得られていないと判定された場合には、ステッ
プSP4において、ブラシレスDCモータ3を駆動する
ため(起動するため)の駆動信号{例えば、図2中
(C)参照}を作成する。
【0222】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0223】前記電流検出回路8、過電流保護回路9お
よびゲートドライブ回路2bの構成および作用は従来公
知であるから、詳細な説明を省略する。
【0224】上記の構成の空気調和機用ファンモータ制
御装置を採用した場合において、ファン3cが回転数指
令v*以上で順方向回転していれば、所要の冷媒制御を
行うための熱交換風量が得られるのであるから、ブラシ
レスDCモータ3を駆動するための信号波形を出力しな
いようにインバータ主回路2aを制御し、消費電力を大
幅に低減することができる。
【0225】また、図7に示すように、回転数指令v*
に基づいて回転数制御を行うに当たって、順風によって
ファン3cが回転数指令v*相当以上で回転している場
合には、昇圧動作によりインバータ主回路2aの直流電
圧が上昇してインバータ主回路2aの耐電圧破壊を引き
起こす可能性がある。しかし、この実施態様において
は、ブラシレスDCモータ3を駆動するための信号波形
を出力しないようにインバータ主回路2aを制御してい
るので、インバータ主回路2aの耐電圧破壊を未然に防
止することができる。
【0226】図8は前記駆動信号作成部7における処理
の他の例を説明するフローチャートである。
【0227】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、順方向回転か否かを判
定し、順方向回転であると判定された場合には、ステッ
プSP3において、現在の回転数が指令回転数以上であ
るか否かを判定する。
【0228】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP3において現在の回転数が指令回転数以上であ
ると判定された場合には、ステップSP4において、ブ
ラシレスDCモータ3の駆動を停止するための停止信号
{例えば、図4中(C)参照}を作成する。
【0229】逆に、ステップSP2において順方向回転
でないと判定された場合、またはステップSP3におい
て現在の回転数が指令回転数以上でないと判定された場
合には、ステップSP5において、ブラシレスDCモー
タ3を駆動するため(起動するため)の駆動信号{例え
ば、図2中(C)参照}を作成する。
【0230】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0231】この場合には、順方向回転で、かつ指令回
転数以上の回転数である場合に、十分な熱交換風量が得
られていると判定し、図6のフローチャートと同様の処
理を行うことができる。この結果、風量センサを設ける
必要がなくなり、全体として構成の簡単化を達成するこ
とができる。
【0232】また、図4中(C)に示す停止信号を作成
するようにした場合には、外部から与えられる負荷(順
風、逆風)によりブラシレスDCモータに誘起電圧が発
生し、インバータ主回路がチョッパの役割を果たして直
流電圧を昇圧させるという不都合を未然に防止すること
ができる。
【0233】図10は前記駆動信号作成部7における処
理のさらに他の例を説明するフローチャートである。
【0234】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、逆方向回転か否かを判
定し、逆方向回転であると判定された場合には、ステッ
プSP3において、順方向の指令回転数により得られる
熱交換風量と等しい熱交換風量を得ることができる逆方
向回転時の回転数(逆転時風量判定回転数)を、例えば
図9の特性図に基づいて算出し、ステップSP4におい
て、現在の回転数の絶対値が逆転時風量判定回転数の絶
対値以上であるか否かを判定する。
【0235】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP4において現在の回転数の絶対値が逆転時風量
判定回転数の絶対値以上であると判定された場合には、
ステップSP5において、ブラシレスDCモータ3の駆
動を停止するための停止信号{例えば、図4中(C)参
照}を作成する。
【0236】逆に、ステップSP2において逆方向回転
でないと判定された場合、またはステップSP4におい
て現在の回転数の絶対値が逆転時風量判定回転数の絶対
値以上でないと判定された場合には、ステップSP6に
おいて、ブラシレスDCモータ3を駆動するため(起動
するため)の駆動信号{例えば、図2中(C)参照}を
作成する。
【0237】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0238】この場合には、逆方向回転で、かつ絶対値
が逆転時風量判定回転数の絶対値以上の回転数である場
合に、十分な熱交換風量が得られていると判定し、図6
のフローチャートと同様の処理を行うことができる。
【0239】なお、図10のフローチャートのステップ
SP3の処理に代えて、指令回転数に対応する逆転時風
量判定回転数をテーブルに保持させておき、テーブルか
ら対応する逆転時風量判定回転数を読み出す処理を採用
することが可能である。
【0240】また、図8のフローチャートの処理と図1
0のフローチャートの処理とを共に行わせることも可能
であり、この場合においては、回転数が指令回転数以
下、かつ逆転時風量判定回転数以上であることに応答し
て、ブラシレスDCモータ3を駆動するため(起動する
ため)の駆動信号{例えば、図2中(C)参照}を作成
し、回転数が指令回転数よりも大きく、または逆転時風
量判定回転数よりも小さいことに応答して、ブラシレス
DCモータ3の駆動を停止するための停止信号{例え
ば、図4中(C)参照}を作成することができる(図1
1参照)。
【0241】図13はこの発明のファンモータ制御装置
の他の実施態様である空気調和機用ファンモータ制御装
置を示す概略図である。
【0242】この空気調和機用ファンモータ制御装置が
図5の空気調和機用ファンモータ制御装置と異なる点
は、インバータ主回路2aの入力側における直流電圧を
検出する電圧検出回路10を設けた点、回転数・回転方
向演算部5に代えて、位置信号を入力として実回転数を
算出する回転数演算部5’を設けた点、および駆動信号
作成部7として、検出された直流電圧、デューティー指
令D*および位置信号を入力とするものを採用した点の
みである。
【0243】図14はこの空気調和機用ファンモータ制
御装置の駆動信号作成部7の処理を説明するフローチャ
ートである。
【0244】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、直流電圧が起動時過電
圧保護値よりも大きいか否かを判定する。
【0245】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2において直流電圧が起動時過電圧保護値より
も大きいと判定された場合には、ステップSP3におい
て、ブラシレスDCモータ3の駆動を停止するための停
止信号{例えば、図4中(C)参照}を作成する。
【0246】逆に、ステップSP2において直流電圧が
起動時過電圧保護値よりも大きくないと判定された場合
には、ステップSP4において、ブラシレスDCモータ
3を駆動するため(起動するため)の駆動信号{例え
ば、図2中(C)参照}を作成する。
【0247】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0248】次いで、図13の空気調和機用ファンモー
タ制御装置の作用を説明する。
【0249】ブラシレスDCモータ3を用いたファンモ
ータを順風状態で起動させる場合には、回転によりブラ
シレスDCモータ3に誘起電圧が発生しているため、ブ
ラシレスDCモータ3への印加デューティーを不適切な
値にすると、直流電圧が昇圧される場合がある。図12
に示すように、この時起動デューティーが同じであれ
ば、直流電圧が高いほどそのピーク値が大きくなるた
め、ピーク値を抑えるために、起動時も直流電圧を検出
し、所定の過電圧保護値よりも大きい場合には波形出力
を行わない(ブラシレスDCモータ3の駆動を停止する
ための停止信号を出力する)ことにより、インバータの
過電圧破壊を防止することができる。
【0250】図16は図13の空気調和機用ファンモー
タ制御装置の駆動信号作成部7の他の処理を説明するフ
ローチャートである。
【0251】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、直流電圧が不足電圧保
護値よりも小さいか否かを判定する。
【0252】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2において直流電圧が不足電圧保護値よりも小
さいと判定された場合には、ステップSP3において、
ブラシレスDCモータ3の駆動を停止するための停止信
号{例えば、図4中(C)参照}を作成する。
【0253】逆に、ステップSP2において直流電圧が
不足電圧保護値よりも小さくないと判定された場合に
は、ステップSP4において、ブラシレスDCモータ3
を駆動するため(起動するため)の駆動信号{例えば、
図2中(C)参照}を作成する。
【0254】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0255】さらに説明する。
【0256】通常、空気調和機においては、主回路リレ
ーをオンする前に限流抵抗を介して平滑コンデンサを充
電し、突入電流を抑制する。この限流抵抗を通して平滑
コンデンサに充電している途中にファンモータを駆動さ
せると、限流抵抗を流れる電流が大きくなり抵抗焼損の
おそれがある。この回路の切り替えは、例えば直流電圧
を検出して行うため、直流電圧を検出すればその回路状
態を推測できる。また、運転時に過負荷などによって直
流電圧が低下した状態では通常のファンモータ動作を行
うことができなくなる。
【0257】上記の実施態様においては、不足電圧保護
値を設け、直流電圧が不足電圧保護値より小さい時には
停止信号を作成して波形出力を停止して、ファンモータ
の不安定な動作を回避することができる。
【0258】また、空気調和機のファンモータと圧縮機
とで直流電源を共有している場合には、冷媒制御を安定
に行うため、圧縮機が運転している時には、必ず熱交換
を行う必要があり、圧縮機が運転する前にファンモータ
を運転することが必要である。図17はこの要求を満足
させるために圧縮機インバータ用の不足電圧保護値を設
けた場合における動作を説明する図であり、上記の要求
を満足させることができる。
【0259】図18は図5の空気調和機用ファンモータ
制御装置の駆動信号作成部7のさらに他の処理を説明す
るフローチャートである。
【0260】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、ブラシレスDCモータ
3の起動から過負荷判定時間が経過したか否かを判定
し、過負荷判定時間が経過したと判定された場合には、
ステップSP3において、現在の回転数が過負荷判定回
転数以上か否かを判定する。
【0261】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP3において現在の回転数が過負荷判定回転数以
上でないと判定された場合には、ステップSP4におい
て、ブラシレスDCモータ3の駆動を停止するための停
止信号{例えば、図4中(C)参照}を作成する。
【0262】逆に、ステップSP2においてブラシレス
DCモータ3の起動から過負荷判定時間が経過していな
いと判定された場合、またはステップSP3において現
在の回転数が過負荷判定回転数以上であると判定された
場合には、ステップSP5において、ブラシレスDCモ
ータ3を駆動するため(起動するため)の駆動信号{例
えば、図2中(C)参照}を作成する。
【0263】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0264】さらに説明する。
【0265】ブラシレスDCモータ3の起動時には、電
流値やインバータ温度などの変化が激しいために過負荷
を正しく検出することが困難である。しかし、図18の
処理を採用した場合には、起動開始から過負荷判定時間
が経過した後に、過負荷判定回転数を用いて過負荷を正
しく検出することができる。
【0266】図19は起動禁止回転数からの起動におけ
る経過時間と回転数の推移の一例を示す図である。
【0267】図19を参照して、過負荷判定時間および
過負荷判定回転数を説明する。
【0268】過負荷判定時間は、本来起動させようとす
る負荷状態において過負荷と判定しないようにする必要
がある。そして、起動条件として最も大きな負荷は、逆
風時において起動させる最大回転数である逆転時風量判
定回転数であり、ここから過負荷判定回転数まで、ファ
ンモータを運転すべき最大負荷(無通電時にファンが逆
転時風量判定回転数まで回転する逆風)を印加した状態
で加速するのに要する時間以上の判定時間を過負荷判定
時間とする必要がある。この時間は長いほど確実な起動
を行うことができるが、電流が大きいまま長時間駆動し
続けることになって好ましくない。したがって、上記時
間よりやや長い時間に設定することが好ましい。もちろ
ん、インバータ、ブラシレスDCモータが焼損あるいは
破壊に至るよりも短い時間に設定する。
【0269】過負荷判定回転数は、起動時の過負荷のみ
を確実に検出する観点から、最低使用回転数未満の回転
数とする。
【0270】また、一旦、過負荷で停止した場合には、
例えば、逆風が強い状態であり、このような状態が直ち
に解消されることは殆ど期待できないので、停止後、あ
る程度の時間をおいてから再起動することがインバータ
の保護の観点から好ましい。すなわち、過負荷状態を検
出して波形出力を停止した場合には、所定の再起動禁止
時間内は波形出力を停止し続けることが好ましい。
【0271】この再起動禁止時間はファンの挙動により
決定する必要がある。すなわち、波形出力を停止する最
大回転数である過負荷判定回転数から逆転時風量判定回
転数まで、再逆転時風量判定回転数相当逆風速において
減速するのに要する時間よりも長い時間とすべきであ
る。この時の回転数の推移は図20に示すとおりであ
り、再起動禁止時間が長いほど確実な再起動を行うこと
ができるが、途中で負荷が小さくなった時の応答性が悪
くなる。したがって、上記の時間よりも若干長い時間を
再起動禁止時間に設定する。
【0272】図21は図5の空気調和機用ファンモータ
制御装置の駆動信号作成部7のさらに他の処理を説明す
るフローチャートである。
【0273】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、ブラシレスDCモータ
3の起動からロック判定時間が経過したか否かを判定
し、ロック判定時間が経過したと判定された場合には、
ステップSP3において、現在の回転数がロック判定回
転数以上か否かを判定する。
【0274】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP3において現在の回転数がロック判定回転数以
上でないと判定された場合には、ステップSP4におい
て、ブラシレスDCモータ3の駆動を停止するための停
止信号{例えば、図4中(C)参照}を作成する。
【0275】逆に、ステップSP2においてブラシレス
DCモータ3の起動からロック判定時間が経過していな
いと判定された場合、またはステップSP3において現
在の回転数がロック判定回転数以上であると判定された
場合には、ステップSP5において、ブラシレスDCモ
ータ3を駆動するため(起動するため)の駆動信号{例
えば、図2中(C)参照}を作成する。
【0276】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0277】さらに説明する。
【0278】ファンロック状態は過負荷状態の極端な場
合である。そして、ファンロック状態とは、ブラシレス
DCモータが全く回らない完全なファンロック状態と、
ブラシレスDCモータに紐などが絡まったり、ベアリン
グが壊れたりして60rpm程度以下でしか回らない不
完全なファンロック状態とを含むものとして使用され
る。
【0279】これらの場合には、ブラシレスDCモータ
が殆ど回転できないため、電流が特定の相に集中した状
態で流れ続け、さらにファンが回転しないためインバー
タの冷却も十分には行われず、この結果、図22に示す
ように、インバータの温度が急激に上昇する。
【0280】この点を考慮して、図21の実施態様で
は、ロック判定時間およびロック判定回転数を用いてフ
ァンロック状態を検出するようにしている。ただし、図
21の処理に代えて、起動後からロック判定時間経過ま
で、回転数の絶対値が常にロック判定回転数以下である
場合にファンロック状態を検出する処理を採用すること
が可能である。
【0281】前記ロック判定回転数は、過負荷判定回転
数の設定と同じ理由で、最低使用回転数未満の値とすべ
きである。また、ファンロック状態においてはブラシレ
スDCモータが殆ど回転しないと考えられるため、過負
荷判定と併用する場合には、ロック判定回転数を過負荷
判定回転数よりも低く設定すべきである。もちろん、検
出可能最低回転数よりも高い回転数とする。
【0282】前記ロック判定時間は、インバータあるい
はブラシレスDCモータが破壊する時間よりも十分短い
時間であり、かつロック判定回転数を検出できる最小時
間(例えば、ロック判定回転数が1rpsである場合に
は、最低1秒間)よりも長い時間に設定する。また、過
負荷判定と併用する場合には、ロック判定時間を過負荷
判定時間よりも短く設定することが好ましく、ファンロ
ック状態の検出を過負荷状態の検出よりも早く行うこと
ができる。
【0283】これらの回転数と時間との関係は図23に
示すとおりである。
【0284】また、一度ファンロックの条件が成立して
も、たまたま外部負荷(逆風)と平衡してファンロック
状態であると検出される可能性があるため、複数回の連
続したファンロック状態の検出でファンロック状態を確
定することが好ましい。この時、図24に示すように、
各波形出力毎にインバータ温度が高くなっていくため、
一度ファンロック状態を検出してから再起動するまでに
所定の再起動禁止時間を設けることで、インバータ温度
を十分に下げてから再度ファンロック状態の判定を行う
ことができる。
【0285】図25は図13の空気調和機用ファンモー
タ制御装置の駆動信号作成部7のさらに他の処理を説明
するフローチャートである。
【0286】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、直流電圧が過電圧保護
値よりも大きいか否かを判定する。
【0287】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2において直流電圧が過電圧保護値よりも大き
いと判定された場合には、ステップSP3において、ブ
ラシレスDCモータ3の駆動を停止するための停止信号
{例えば、図4中(C)参照}を作成する。
【0288】逆に、ステップSP2において直流電圧が
過電圧保護値よりも大きくないと判定された場合には、
ステップSP4において、ブラシレスDCモータ3を駆
動するため(起動するため)の駆動信号{例えば、図2
中(C)参照}を作成する。
【0289】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0290】さらに説明する。
【0291】ブラシレスDCモータ3を用いたファンモ
ータが運転中である時に順風が強くなっていくと、デュ
ーティー値がそれに応じて小さくなっていき、インバー
タ出力電圧がブラシレスDCモータ3の誘起電圧(回転
数により変化する誘起電圧)よりも低くなった時点から
回生昇圧動作が行われ、直流電圧が昇圧される。図26
は300rpmでブラシレスDCモータ3によりファン
3cを駆動している時に順風が加えられた場合の直流電
圧と回転数、その時のデューティー値を示す図である。
図26から分かるように、このまま波形出力を続ける
と、インバータ主回路2aあるいはブラシレスDCモー
タの耐電圧を越え、インバータ破壊やブラシレスDCモ
ータ破壊を引き起こすことになる。
【0292】しかし、この実施態様を採用した場合に
は、直流電圧が過電圧保護値を越えた場合に、波形出力
を停止する(停止信号を出力する)のであるから、波形
出力を続けることに伴う不都合の発生を防止することが
できる。
【0293】また、図12に示すように、昇圧時の電圧
は直流電圧が高いほど高くなるので、通常運転時に過電
圧を検出して運転を停止した場合には、ある程度直流電
圧が低下してからブラシレスDCモータ3を再起動する
ことが好ましく、ハンチング防止に有効である。すなわ
ち、波形出力を停止した後、コンデンサに蓄えられた電
荷が十分放電されて直流電圧が低下するだけの再起動禁
止時間を設けることによって、より安定な動作を行うこ
とができる。もちろん、再起動禁止時間経過後に再び起
動条件を判断して起動を行う(図15参照)。
【0294】上記の処理を実現するためには、起動時過
電圧保護値よりも高い定常時過電圧保護値(運転中過電
圧保護値)をさらに設け、直流電圧が定常時過電圧保護
値を越えたことを条件として波形出力を停止し、直流電
圧が起動時過電圧保護値を下回ったことを条件として波
形出力を行わせることが好ましい(図15参照)。この
場合には、直流電圧が十分に(または、ある程度)低下
してから波形出力を行わせることができ、ハンチングを
防止することができる。
【0295】図27は図13の空気調和機用ファンモー
タ制御装置の駆動信号作成部7のさらに他の処理を説明
するフローチャートである。
【0296】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、デューティー値が昇圧
判定デューティー値よりも小さいか否かを判定する。
【0297】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2においてデューティー値が昇圧判定デューテ
ィー値よりも小さいと判定された場合には、ステップS
P3において、ブラシレスDCモータ3の駆動を停止す
るための停止信号{例えば、図4中(C)参照}を作成
する。
【0298】逆に、ステップSP2においてデューティ
ー値が昇圧判定デューティー値よりも小さくないと判定
された場合には、ステップSP4において、ブラシレス
DCモータ3を駆動するため(起動するため)の駆動信
号{例えば、図2中(C)参照}を作成する。
【0299】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0300】さらに説明する。
【0301】すでに説明したように、デューティー値は
順風が強くなるにつれて小さくなっていき、インバータ
出力電圧がブラシレスDCモータの誘起電圧よりも低く
なると回生昇圧動作を開始する。したがって、図27の
フローチャートに示すように、デューティー値を用いて
過電圧状態を予測することができ、ひいては順風時にお
ける過電圧保護を行うことができる。ここで、デューテ
ィー値は回転数制御で使用している定数であるから、制
御装置内部で処理を行うことができ、回路の追加が不要
であるから、構成を簡単化することができる。
【0302】ここで、図28に示すように、同じ直流電
圧値となるデューティーは回転数により変化する。この
点を考慮して、昇圧判定デューティー値を現在回転数に
応じた値とし、例えばテーブルから読み出すようにする
ことが好ましく、回転数に拘わらず直流電圧値を所定値
以内に抑えることができる。
【0303】前記昇圧判定デューティー値を昇圧動作を
開始するデューティー値よりも大きな値に設定すれば、
厳密に昇圧動作を抑制することができる。ただし、実際
の回路構成においては昇圧を全く許さない訳ではなく、
使用している回路素子(平滑コンデンサ、スイッチング
素子、ドライバハイブリッドICなど)の安全動作領域
内に収まるような値で設定すればよい。この安全動作領
域は図29に示すように、一般に最大定格よりも小さな
値となっており、通常使用時にこの領域内に収まってい
れば安全動作が保証される。
【0304】さらに、デューティー値は直流電圧によっ
て変化するため、直流電圧値により昇圧判定デューティ
ー値を補正することが好ましく、より確実に精度よく保
護を行うことができる。
【0305】図30はこの発明の空気調和機用ファンモ
ータ制御装置のさらに他の実施態様を示すブロック図で
ある。
【0306】この空気調和機用ファンモータ制御装置が
図13の空気調和機用ファンモータ制御装置と異なる点
は、電圧検出回路10を省略した点、電流検出回路8に
より検出される直流電流のピーク値を検出してホールド
するピークホールド回路11を設けた点、および駆動信
号作成部7として直流電流ピークホールド値をも入力と
するものを採用した点のみである。
【0307】図31は図30の空気調和機用ファンモー
タ制御装置の駆動信号作成部7における処理を説明する
フローチャートである。
【0308】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、直流電流ピークホール
ド値が昇圧判定値よりも小さいか否かを判定する。
【0309】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2において直流電流ピークホールド値が昇圧判
定値よりも小さいと判定された場合には、ステップSP
3において、ブラシレスDCモータ3の駆動を停止する
ための停止信号{例えば、図4中(C)参照}を作成す
る。
【0310】逆に、ステップSP2において直流電流ピ
ークホールド値が昇圧判定値よりも小さくないと判定さ
れた場合には、ステップSP4において、ブラシレスD
Cモータ3を駆動するため(起動するため)の駆動信号
{例えば、図2中(C)参照}を作成する。
【0311】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0312】さらに説明する。
【0313】直流電流値を用いて昇圧状態を予測するこ
とにより、順風時の昇圧保護を行うことができる。一般
に、ファンモータの制御装置においては過電流保護を行
うために直流電流検出を行っており、回路の追加を行う
必要がないので、構成を簡単化することができる。
【0314】図32は、ある指令回転数において回転数
制御を行っている時に順風を強くしていった場合の、回
転数、直流電圧、および直流電流ピークホールド値の変
化を示す図であり、順風が強くなるに従って回転数、直
流電圧が増加する反面、直流電流ピークホールド値が減
少することが分かる。特に、PWM制御を行っている場
合には、直流電流瞬時値がチョッピング波形となるた
め、ピークホールド値を用いて制御を行う必要がある。
すなわち、直流電流のピークホールド値を検出し、その
値が昇圧判定値よりも小さくなった場合に波形出力を停
止する。これは、運転時に順風が加えられてデューティ
ーが小さくなっていくと直流電流のピークホールド値が
低下していくことを考慮したものであり、昇圧判定値を
略0に設定することにより、回生昇圧動作が行われない
時点で昇圧を防止することができる。
【0315】また、図33は直流電流波形の瞬時値、ピ
ークホールド値、および平均値を示す図である。図33
から分かるように、ピークホールド値と平均値とは互い
にほぼ等しい変化を示している。したがって、上記のピ
ークホールド値に代えて平均値を採用することが可能で
ある。
【0316】図34はこの発明の空気調和機用ファンモ
ータ制御装置のさらに他の実施態様を示すブロック図で
ある。
【0317】この空気調和機用ファンモータ制御装置が
図30の空気調和機用ファンモータ制御装置と異なる点
は、ピークホールド回路11に代えて平均値回路12を
設けた点のみである。すなわち、ピークホールド値に代
えて平均値を採用した点が異なるだけである。
【0318】図35は図34の空気調和機用ファンモー
タ制御装置の駆動信号作成部7における処理を説明する
フローチャートである。
【0319】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、直流電流平均値が昇圧
判定値よりも小さいか否かを判定する。
【0320】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2において直流電流平均値が昇圧判定値よりも
小さいと判定された場合には、ステップSP3におい
て、ブラシレスDCモータ3の駆動を停止するための停
止信号{例えば、図4中(C)参照}を作成する。
【0321】逆に、ステップSP2において直流電流平
均値が昇圧判定値よりも小さくないと判定された場合に
は、ステップSP4において、ブラシレスDCモータ3
を駆動するため(起動するため)の駆動信号{例えば、
図2中(C)参照}を作成する。
【0322】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0323】したがって、順風時の昇圧保護を行うこと
ができるとともに、構成を簡単化することができる。
【0324】図36はこの発明の空気調和機用ファンモ
ータ制御装置のさらに他の実施態様を示すブロック図で
ある。
【0325】この空気調和機用ファンモータ制御装置が
図30の空気調和機用ファンモータ制御装置と異なる点
は、ピークホールド回路11を省略した点、ブラシレス
DCモータ3の固定子巻線3aの電流極性を検出する電
流極性検出回路13と、検出された電流極性および対応
する位置信号を入力として電流位相を検出し、駆動信号
作成部7に供給する電流位相検出回路14とを設けた点
のみである。
【0326】ここで、電流極性の検出はH−Lの2値で
よく、比較的精度が要求されないので、電流極性検出回
路13を簡単な回路で構成することができる。また、一
般に位置信号は制御で使用されており、モータ誘起電圧
と位置信号との位相関係もモータ製作時に一意に決まる
ので、電流位相検出回路14においては、位置信号とモ
ータ線電流との位相関係を比較することによりモータ電
流位相を確定することができる。
【0327】図37は図36の空気調和機用ファンモー
タ制御装置の駆動信号作成部7における処理を説明する
フローチャートである。
【0328】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、モータ電流位相が誘起
相電圧位相±90°の範囲内にあるか否かを判定する。
【0329】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2においてモータ電流位相が誘起相電圧位相±
90°の範囲内にないと判定された場合には、ステップ
SP3において、ブラシレスDCモータ3の駆動を停止
するための停止信号{例えば、図4中(C)参照}を作
成する。
【0330】逆に、ステップSP2においてモータ電流
位相が誘起相電圧位相±90°の範囲内にあると判定さ
れた場合には、ステップSP4において、ブラシレスD
Cモータ3を駆動するため(起動するため)の駆動信号
{例えば、図2中(C)参照}を作成する。
【0331】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0332】さらに説明する。
【0333】順風が加えられて回生昇圧動作を行ってい
る場合には、ブラシレスDCモータ側からインバータに
回生される電力が大きくなり、その結果としてモータ線
電流位相が対応する誘起相電圧位相±90°の範囲を外
れることになる(通常力行動作時および回生昇圧動作時
のモータ電流位相を示す図38参照)。したがって、図
37のフローチャートに示すように、モータ線電流位相
が対応する誘起相電圧位相±90°の範囲を外れること
を検出して停止信号を作成する(波形出力を停止する)
ことにより、昇圧動作を防止することができる。
【0334】図39は駆動信号作成部におけるさらに他
の処理を説明するフローチャートである。
【0335】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、現在の回転数が指令回
転数と昇圧判定回転数差との和以上か否かを判定する。
【0336】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2において現在の回転数が指令回転数と昇圧判
定回転数差との和以上であると判定された場合には、ス
テップSP3において、ブラシレスDCモータ3の駆動
を停止するための停止信号{例えば、図4中(C)参
照}を作成する。
【0337】逆に、ステップSP2において現在の回転
数が指令回転数と昇圧判定回転数差との和以上でないと
判定された場合には、ステップSP4において、ブラシ
レスDCモータ3を駆動するため(起動するため)の駆
動信号{例えば、図2中(C)参照}を作成する。
【0338】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0339】さらに説明する。
【0340】図26に示すように、回生昇圧動作時に
は、現在の回転数が指令回転数よりも上昇する。そのた
め、指令回転数と現在の回転数との回転数差によって昇
圧動作状態を予測することができる。
【0341】しかし、実際のファンモータ動作を考える
と、指令回転数に収束する際のオーバーシュートや電圧
変動時の回転数上昇などにより現在の回転数が指令回転
数以上になる場合は多く存在する。
【0342】図39のフローチャートの処理はこのよう
な過渡期の応答性を考慮したものであり、昇圧判定回転
数差を設定することにより、回生昇圧動作状態を精度よ
く検出することができる。
【0343】図40は駆動信号作成部におけるさらに他
の処理を説明するフローチャートである。
【0344】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、現在の回転数が指令回
転数と昇圧判定回転数差との和以上か否かを判定し、現
在の回転数が指令回転数と昇圧判定回転数差との和以上
であると判定された場合には、ステップSP3におい
て、直流電流ピークホールド値が諸圧判定値よりも小さ
いか否かを判定する。
【0345】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP3において直流電流ピークホールド値が昇圧判
定値よりも小さいと判定された場合には、ステップSP
4において、ブラシレスDCモータ3の駆動を停止する
ための停止信号{例えば、図4中(C)参照}を作成す
る。
【0346】逆に、ステップSP2において現在の回転
数が指令回転数と昇圧判定回転数差との和以上でないと
判定された場合、またはステップSP3において直流電
流ピークホールド値が諸圧判定値よりも小さくないと判
定された場合には、ステップSP5において、ブラシレ
スDCモータ3を駆動するため(起動するため)の駆動
信号{例えば、図2中(C)参照}を作成する。
【0347】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0348】さらに説明する。
【0349】理論上は図39のように回転数のみに基づ
いて昇圧動作状態の予測を行うことができる。しかし、
実際には製品制御上の制約などから、最適な制御定数を
設定できる保証がない。したがって、直流電流ピークホ
ールド値に基づく判定をも行うことにより、昇圧動作状
態を精度よく予測することができる。
【0350】また、直流電流ピークホールド値に基づく
判定に代えて、直流電流平均値に基づく判定、またはデ
ューティー値に基づく判定を併用することも可能であ
る。
【0351】図41は駆動信号作成部におけるさらに他
の処理を説明するフローチャートである。
【0352】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、直流電圧が不足電圧保
護値よりも小さいか否かを判定する。
【0353】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2において直流電圧が不足電圧保護値よりも小
さいと判定された場合には、ステップSP3において、
ブラシレスDCモータ3の駆動を停止するための停止信
号{例えば、図4中(C)参照}を作成する。
【0354】逆に、ステップSP2において直流電圧が
不足電圧保護値よりも小さくないと判定された場合に
は、ステップSP4において、ブラシレスDCモータ3
を駆動するため(起動するため)の駆動信号{例えば、
図2中(C)参照}を作成する。
【0355】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0356】さらに説明する。
【0357】運転時に過負荷などによって直流電圧が低
下した状態では、通常のファンモータ動作を行うことが
できなくなる。したがって、図41の処理を行うことに
よって、直流電圧が不足電圧保護値よりも小さくなった
ことに応答して波形出力を行わないようにすることがで
き、ファンモータの不安定な動作を回避することができ
る。
【0358】空気調和機のファンモータでは、圧縮機と
直流電源を共有している場合があるが、この場合には、
冷媒制御を安定して行わせるため、圧縮機が不足電圧保
護により停止した後もファンモータを回し続ける必要が
ある。この要求を満足させるためには、図42に示すよ
うに、ファンモータのための不足電圧保護値を圧縮機イ
ンバータのための不足電圧保護値よりも低く設定すれば
よい。
【0359】図43は駆動信号作成部におけるさらに他
の処理を説明するフローチャートである。
【0360】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、逆回転しているか否か
を判定する。ここで、逆回転しているか否かは3相分の
位置信号の出現順序に基づいて判定することができる。
【0361】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2において逆回転していると判定された場合に
は、ステップSP3において、ブラシレスDCモータ3
の駆動を停止するための停止信号{例えば、図4中
(C)参照}を作成する。
【0362】逆に、ステップSP2において逆回転して
いないと判定された場合には、ステップSP4におい
て、ブラシレスDCモータ3を駆動するため(起動する
ため)の駆動信号{例えば、図2中(C)参照}を作成
する。
【0363】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0364】この処理を採用すれば、誤検知、あるいは
急激な負荷増加に起因して回転方向を逆方向であると判
定した場合に、波形出力を停止して、安定な動作、確実
な保護を達成することができる。
【0365】図44は駆動信号作成部におけるさらに他
の処理を説明するフローチャートである。
【0366】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、位置信号が全てHか否
かを判定し、全てHでないと判定された場合には、ステ
ップSP3において、位置信号が全てLか否かを判定す
る。
【0367】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、ステップS
P2において位置信号が全てHであると判定された場
合、またはステップSP3において位置信号が全てLで
あると判定された場合には、ステップSP4において、
ブラシレスDCモータ3の駆動を停止するための停止信
号{例えば、図4中(C)参照}を作成する。
【0368】逆に、ステップSP3において位置信号が
全てはLでないと判定された場合には、ステップSP5
において、ブラシレスDCモータ3を駆動するため(起
動するため)の駆動信号{例えば、図2中(C)参照}
を作成する。
【0369】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0370】図45は駆動信号作成部におけるさらに他
の処理を説明するフローチャートである。
【0371】ステップSP1において、デューティー指
令D*が0か否かを判定し、0でないと判定された場合
には、ステップSP2において、特定の2パターンのみ
異常判定期間中続いているか否かを判定する。
【0372】そして、ステップSP1においてデューテ
ィー指令D*が0であると判定された場合、またはステ
ップSP2において特定の2パターンのみ異常判定期間
中続いていると判定された場合には、ステップSP3に
おいて、ブラシレスDCモータ3の駆動を停止するため
の停止信号{例えば、図4中(C)参照}を作成する。
【0373】逆に、ステップSP2において特定の2パ
ターンのみ異常判定期間中続いているのではないと判定
された場合には、ステップSP4において、ブラシレス
DCモータ3を駆動するため(起動するため)の駆動信
号{例えば、図2中(C)参照}を作成する。
【0374】そして、作成された停止信号または駆動信
号をゲートドライブ回路2bに供給する。
【0375】さらに説明する。
【0376】位置信号のパターンが異常である場合に
は、ファンモータの制御を安定に行うことができず、異
常電流が流れて過電流や異常騒音を引き起こす可能性が
ある。
【0377】具体的な異常としては、あり得ないパター
ン(全てH、全てL)が続く状態、および特定相のパタ
ーンのみ同じレベルが続く(例えば、W相のみ常にH)
状態があり、その原因は、位置信号コネクタの差し忘
れ、コネクタ接点異常、回路異常などである。
【0378】図46に正常なパターン{(a)参照}と
異常なパターンの例{(b)〜(f)参照}とを示す。
【0379】そして、これらのパターンの検出方法とし
ては、(1)全てHまたは全てLのパターンについて
は、同じタイミングで全ての位置信号を検出すればよ
く、(2)1相が常にHまたはLのパターンについて
は、何れかのタイミングにおいて全てHまたは全てLと
なることを検出すればよく、(3)2相が共にHまたは
Lのパターンについての、(2)のパターンと同様に検
出すればよく、(4)1相が常にH、1相が常にLのパ
ターンについては、特定パターンが交互に続くことを検
出すればよく、(5)各相がHまたはLに固定されてい
る場合(全てH、全てLではない場合)には、回転が検
出できないことを検出すればよい。
【0380】これらをまとめると、(6)あり得ないパ
ターンを検出した場合、(7)特定の2パターンのみが
続く場合、に位置信号の異常と判定すればよい。
【0381】したがって、図44、図45のフローチャ
ートの処理を行うことによって、位置信号の異常を検出
することができ、波形出力を停止してインバータ、ブラ
シレスDCモータを保護することができる。
【0382】以上の各実施態様においては、インバータ
によってブラシレスDCモータを駆動するようにしてい
るが、他のモータ、例えば誘導電動機を採用しても構わ
ない。例えば昇圧動作に関しても、誘導電動機が順風に
よってインバータ出力周波数相当の回転数を越えて回転
した場合、すなわち同期速度を越えて回転した場合に、
モータからインバータ側に回生が行われて直流電圧が昇
圧されることが知られており、この発明において同様の
効果を得ることができる。ただし、ただし、ブラシレス
DCモータと誘導電動機とのモータ効率は図47に示す
とおりであるから、モータとしてブラシレスDCモータ
を採用することが好ましい。
【0383】
【発明の効果】請求項1の発明は、インバータの回路素
子の過電圧破壊を防止することができるという特有の効
果を奏する。
【0384】請求項2の発明は、請求項1と同様の効果
を奏する。
【0385】請求項3の発明は、請求項1の効果に加
え、インバータの限流抵抗の焼損を防止するとともに、
ファンモータの不安定な動作を回避することができると
いう特有の効果を奏する。
【0386】請求項4の発明は、空気調和機に適用する
ことにより、請求項1から請求項3の何れかと同様の効
果を奏する。
【0387】請求項5の発明は、請求項4の効果に加
え、圧縮機よりも先にファンモータを起動することがで
きるという特有の効果を奏する。
【0388】請求項6の発明は、過負荷状態でモータの
駆動を停止してモータ、インバータの回路素子の焼損、
破壊を未然に防止することができるという特有の効果を
奏する。
【0389】請求項7の発明は、請求項6の効果に加
え、確実に過負荷状態を検出することができるという特
有の効果を奏する。
【0390】請求項8の発明は、請求項6または請求項
7の効果に加え、確実に起動中の過負荷状態を検出する
ことができるという特有の効果を奏する。
【0391】請求項9の発明は、請求項6から請求項8
の何れかの効果に加え、直ちに再起動することに起因す
るインバータの回路素子の焼損、破壊を防止することが
できるという特有の効果を奏する。
【0392】請求項10の発明は、空気調和機に適用す
ることにより、請求項6から請求項9の何れかと同様の
効果を奏する。
【0393】請求項11の発明は、請求項10の効果に
加え、再起動の確実性と負荷の減少に対する応答性を両
立させることができるという特有の効果を奏する。
【0394】請求項12の発明は、インバータの温度上
昇を防止し、インバータの回路素子の熱破壊を防止する
ことができるという特有の効果を奏する。
【0395】請求項13の発明は、請求項12の効果に
加え、一時的なファンロック疑似状態の影響を排除して
ファンロック状態の検出を確実化することができるとい
う特有の効果を奏する。
【0396】請求項14の発明は、請求項12または請
求項13の効果に加え、ファンロック状態の検出を確実
化することができるという特有の効果を奏する。
【0397】請求項15の発明は、請求項14の効果に
加え、過負荷状態とファンロック状態とを明確に区別す
ることができるという特有の効果を奏する。
【0398】請求項16の発明は、請求項12から請求
項15の何れかの効果に加え、ファンロック状態を迅速
に検出することができ、モータ、インバータの回路素子
の破壊を防止することができるという特有の効果を奏す
る。
【0399】請求項17の発明は、請求項12から請求
項16の何れかの効果に加え、一時的なファンロック疑
似状態の影響を排除してファンロック状態の検出を確実
化することができるという特有の効果を奏する。
【0400】請求項18の発明は、請求項12から請求
項17の何れかの効果に加え、インバータの温度を十分
下げてから再度ファンロック判定を行うことができると
いう特有の効果を奏する。
【0401】請求項19の発明は、インバータの回路素
子の過電圧破壊を防止することができるという特有の効
果を奏する。
【0402】請求項20の発明は、請求項19の効果に
加え、インバータの直流電圧から昇圧動作を行う状態を
確実に検出することができるという特有の効果を奏す
る。
【0403】請求項21の発明は、請求項20の効果に
加え、ハンチングを防止することができるという特有の
効果を奏する。
【0404】請求項22の発明は、請求項20または請
求項21の効果に加え、ハンチングを防止することがで
きるという特有の効果を奏する。
【0405】請求項23の発明は、請求項19の効果に
加え、インバータの直流電圧を検出することなく昇圧動
作を行っている状態を検出することができるという特有
の効果を奏する。
【0406】請求項24の発明は、請求項23の効果に
加え、回転数に拘わらず、インバータの直流電圧を所定
値以内に抑えることができるという特有の効果を奏す
る。
【0407】請求項25の発明は、請求項23または請
求項24の効果に加え、インバータの回路素子に不都合
を生じさせることなく直流電圧を所定値以内に抑えるこ
とができるという特有の効果を奏する。
【0408】請求項26の発明は、請求項23から請求
項25の何れかの効果に加え、より確実に精度よくイン
バータの回路素子の保護を行うことができるという特有
の効果を奏する。
【0409】請求項27の発明は、請求項19の効果に
加え、過電流保護のための直流電流検出値を用い、イン
バータの直流電圧を検出することなく昇圧動作を行って
いる状態を検出することができるという特有の効果を奏
する。
【0410】請求項28の発明は、請求項27と同様の
効果を奏する。
【0411】請求項29の発明は、請求項27と同様の
効果を奏する。
【0412】請求項30の発明は、請求項27と同様の
効果を奏する。
【0413】請求項31の発明は、請求項19の効果に
加え、回生昇圧動作を行っている状態を確実に検出する
ことができるという特有の効果を奏する。
【0414】請求項32の発明は、請求項19から請求
項31の何れかの効果に加え、インバータの直流電圧を
用いることなく、現在の回転数から回生昇圧動作状態を
検出することができるという特有の効果を奏する。
【0415】請求項33の発明は、インバータの回路素
子の過電圧破壊を防止することができるという特有の効
果を奏する。
【0416】請求項34の発明は、インバータの回路素
子の過電圧破壊を防止することができるという特有の効
果を奏する。
【0417】請求項35の発明は、インバータの回路素
子の過電圧破壊を防止することができ、しかも異常電流
が流れて過電流や異常騒音を引き起こすという不都合の
発生を防止することができるという特有の効果を奏す
る。
【0418】請求項36の発明は、請求項35と同様の
効果を奏する。
【0419】請求項37の発明は、請求項35の効果に
加え、ノイズの影響を排除して位置信号の異常の検出精
度を高めることができるという特有の効果を奏する。
【0420】請求項38の発明は、請求項35の効果に
加え、ノイズの影響を排除して位置信号の異常の検出精
度を高めることができるという特有の効果を奏する。
【0421】請求項39の発明は、空気調和機に適用す
ることにより、請求項12から請求項38の何れかと同
様の効果を奏する。
【0422】請求項40の発明は、請求項39の効果に
加え、不足電圧保護により圧縮機が停止した後もファン
モータを動作させることができるという特有の効果を奏
する。
【0423】請求項41の発明は、所定の熱交換風量が
得られている状態においてもモータを駆動する従来方法
と比較して、所定の熱交換風量を確保し、しかも省エネ
性を向上させることができるという特有の効果を奏す
る。
【0424】請求項42の発明は、請求項41の効果に
加え、所定の熱交換風量が得られていることを風量セン
サを用いることなく検出することができるという特有の
効果を奏する。
【0425】請求項43の発明は、請求項41の効果に
加え、所定の熱交換風量が得られていることを検出する
ための演算を簡単化することができるとともに、インバ
ータの回路素子の過電圧破壊を防止することができると
いう特有の効果を奏する。
【0426】請求項44の発明は、請求項41の効果に
加え、ファンの逆回転時にも対処することができるとい
う特有の効果を奏する。
【0427】請求項45の発明は、請求項41の効果に
加え、ファンの逆回転時にも対処することができるとい
う特有の効果を奏する。
【0428】請求項46の発明は、請求項1から請求項
45の何れかの効果に加え、外部から与えられる負荷に
よってモータに発生する誘起電圧に起因するインバータ
の直流電圧の昇圧を防止することができるという特有の
効果を奏する。
【0429】請求項47の発明は、請求項1から請求項
46の何れかの効果に加え、効率を大幅に向上させ、モ
ータ駆動時の省エネ化を達成することができるという特
有の効果を奏する。
【0430】請求項48の発明は、インバータの回路素
子の過電圧破壊を防止することができるという特有の効
果を奏する。
【0431】請求項49の発明は、請求項48と同様の
効果を奏する。
【0432】請求項50の発明は、請求項48の効果に
加え、インバータの限流抵抗の焼損を防止するととも
に、ファンモータの不安定な動作を回避することができ
るという特有の効果を奏する。
【0433】請求項51の発明は、空気調和機に適用す
ることにより、請求項48から請求項50の何れかと同
様の効果を奏する。
【0434】請求項52の発明は、請求項51の効果に
加え、圧縮機よりも先にファンモータを起動することが
できるという特有の効果を奏する。
【0435】請求項53の発明は、過負荷状態でモータ
の駆動を停止してモータ、インバータの回路素子の焼
損、破壊を未然に防止することができるという特有の効
果を奏する。
【0436】請求項54の発明は、請求項53の効果に
加え、確実に過負荷状態を検出することができるという
特有の効果を奏する。
【0437】請求項55の発明は、請求項53または請
求項54の効果に加え、確実に起動中の過負荷状態を検
出することができるという特有の効果を奏する。
【0438】請求項56の発明は、請求項53から請求
項55の何れかの効果に加え、直ちに再起動することに
起因するインバータの回路素子の焼損、破壊を防止する
ことができるという特有の効果を奏する。
【0439】請求項57の発明は、空気調和機に適用す
ることにより、請求項53から請求項56の何れかと同
様の効果を奏する。
【0440】請求項58の発明は、請求項57の効果に
加え、再起動の確実性と負荷の減少に対する応答性を両
立させることができるという特有の効果を奏する。
【0441】請求項59の発明は、インバータの温度上
昇を防止し、インバータの回路素子の熱破壊を防止する
ことができるという特有の効果を奏する。
【0442】請求項60の発明は、請求項59の効果に
加え、一時的なファンロック疑似状態の影響を排除して
ファンロック状態の検出を確実化することができるとい
う特有の効果を奏する。
【0443】請求項61の発明は、請求項59または請
求項60の効果に加え、ファンロック状態の検出を確実
化することができるという特有の効果を奏する。
【0444】請求項62の発明は、請求項61の効果に
加え、過負荷状態とファンロック状態とを明確に区別す
ることができるという特有の効果を奏する。
【0445】請求項63の発明は、請求項59から請求
項62の何れかの効果に加え、ファンロック状態を迅速
に検出することができ、モータ、インバータの回路素子
の破壊を防止することができるという特有の効果を奏す
る。
【0446】請求項64の発明は、請求項59から請求
項63の何れかの効果に加え、一時的なファンロック疑
似状態の影響を排除してファンロック状態の検出を確実
化することができるという特有の効果を奏する。
【0447】請求項65の発明は、請求項59から請求
項64の何れかの効果に加え、インバータの温度を十分
下げてから再度ファンロック判定を行うことができると
いう特有の効果を奏する。
【0448】請求項66の発明は、インバータの回路素
子の過電圧破壊を防止することができるという特有の効
果を奏する。
【0449】請求項67の発明は、請求項66の効果に
加え、インバータの直流電圧から昇圧動作を行う状態を
確実に検出することができるという特有の効果を奏す
る。
【0450】請求項68の発明は、請求項67の効果に
加え、ハンチングを防止することができるという特有の
効果を奏する。
【0451】請求項69の発明は、請求項67または請
求項68の効果に加え、ハンチングを防止することがで
きるという特有の効果を奏する。
【0452】請求項70の発明は、請求項66の効果に
加え、過電流保護のための直流電流検出値を用い、イン
バータの直流電圧を検出することなく昇圧動作を行って
いる状態を検出することができるという特有の効果を奏
する。
【0453】請求項71の発明は、請求項70の効果に
加え、回転数に拘わらず、インバータの直流電圧を所定
値以内に抑えることができるという特有の効果を奏す
る。
【0454】請求項72の発明は、請求項70または請
求項71の効果に加え、インバータの回路素子に不都合
を生じさせることなく直流電圧を所定値以内に抑えるこ
とができるという特有の効果を奏する。
【0455】請求項73の発明は、請求項70から請求
項72の何れかの効果に加え、より確実に精度よくイン
バータの回路素子の保護を行うことができるという特有
の効果を奏する。
【0456】請求項74の発明は、請求項66の効果に
加え、過電流保護のための直流電流検出値を用いて昇圧
動作を行っている状態を検出することができるという特
有の効果を奏する。
【0457】請求項75の発明は、請求項74と同様の
効果を奏する。
【0458】請求項76の発明は、請求項74と同様の
効果を奏する。
【0459】請求項77の発明は、請求項74と同様の
効果を奏する。
【0460】請求項78の発明は、請求項66の効果に
加え、回生昇圧動作を行っている状態を確実に検出する
ことができるという特有の効果を奏する。
【0461】請求項79の発明は、請求項66から請求
項78の何れかの効果に加え、インバータの直流電圧を
用いることなく、現在の回転数から回生昇圧動作状態を
検出することができるという特有の効果を奏する。
【0462】請求項80の発明は、インバータの回路素
子の過電圧破壊を防止することができるという特有の効
果を奏する。
【0463】請求項81の発明は、インバータの回路素
子の過電圧破壊を防止することができるという特有の効
果を奏する。
【0464】請求項82の発明は、インバータの回路素
子の過電圧破壊を防止することができ、しかも異常電流
が流れて過電流や異常騒音を引き起こすという不都合の
発生を防止することができるという特有の効果を奏す
る。
【0465】請求項83の発明は、請求項82と同様の
効果を奏する。
【0466】請求項84の発明は、請求項82の効果に
加え、ノイズの影響を排除して位置信号の異常の検出精
度を高めることができるという特有の効果を奏する。
【0467】請求項85の発明は、請求項82の効果に
加え、ノイズの影響を排除して位置信号の異常の検出精
度を高めることができるという特有の効果を奏する。
【0468】請求項86の発明は、空気調和機に適用す
ることにより、請求項59から請求項85の何れかと同
様の効果を奏する。
【0469】請求項87の発明は、請求項86の効果に
加え、不足電圧保護により圧縮機が停止した後もファン
モータを動作させることができるという特有の効果を奏
する。
【0470】請求項88の発明は、所定の熱交換風量が
得られている状態においてもモータを駆動する従来方法
と比較して、所定の熱交換風量を確保し、しかも省エネ
性を向上させることができるという特有の効果を奏す
る。
【0471】請求項89の発明は、請求項88の効果に
加え、所定の熱交換風量が得られていることを風量セン
サを用いることなく検出することができるという特有の
効果を奏する。
【0472】請求項90の発明は、請求項88の効果に
加え、所定の熱交換風量が得られていることを検出する
ための演算を簡単化することができるとともに、インバ
ータの回路素子の過電圧破壊を防止することができると
いう特有の効果を奏する。
【0473】請求項91の発明は、請求項88の効果に
加え、ファンの逆回転時にも対処することができるとい
う特有の効果を奏する。
【0474】請求項92の発明は、請求項88の効果に
加え、ファンの逆回転時にも対処することができるとい
う特有の効果を奏する。
【0475】請求項93の発明は、請求項48から請求
項92の何れかの効果に加え、外部から与えられる負荷
によってモータに発生する誘起電圧に起因するインバー
タの直流電圧の昇圧を防止することができるという特有
の効果を奏する。
【0476】請求項94の発明は、請求項48から請求
項93の何れかの効果に加え、効率を大幅に向上させ、
モータ駆動時の省エネ化を達成することができるという
特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の空気調和機用ファンモータ制御装置の構
成を示す概略図である。
【図2】120度通電駆動信号の作成を説明する信号波
形を示す図である。
【図3】従来の空気調和機用ファンモータ制御装置の駆
動信号作成部の処理を説明するフローチャートである。
【図4】停止信号の作成を説明する信号波形を示す図で
ある。
【図5】この発明のファンモータ制御装置の一実施態様
である空気調和機用ファンモータ制御装置を示す概略図
である。
【図6】駆動信号作成部の処理の一例を説明するフロー
チャートである。
【図7】回転数制御時における順風強さと直流電圧との
関係を示す図である。
【図8】駆動信号作成部の処理の他の例を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】無風通電時および無風無通電時の熱交換器通過
風量と逆転時風量判定回転数を説明する図である。
【図10】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図11】起動時の回転数と波形出力との関係を説明す
る図である。
【図12】起動デューティー一定時の直流電圧ピーク値
−起動回転数特性を示す図である。
【図13】この発明のファンモータ制御装置の他の実施
態様である空気調和機用ファンモータ制御装置を示す概
略図である。
【図14】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図15】過電圧検出時の動作を説明する図である。
【図16】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図17】不足電圧検出時の動作を説明する図である。
【図18】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図19】起動禁止回転数からの起動における経過時間
と回転数推移との関係を示す図である。
【図20】過負荷判定回転数における波形停止からの経
過時間と回転数推移との関係を示す図である。
【図21】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図22】ファンロック時のモータ電流とインバータ温
度上昇の経時変化を示す図である。
【図23】ファンロック判定時間とファンロック判定回
転数とを説明する図である。
【図24】複数回のロック判定でロック状態を確定する
場合のインバータ温度変化を説明する図である。
【図25】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図26】順風強さと、回転数、直流電圧、デューティ
ー値との関係を説明する図である。
【図27】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図28】回転数と昇圧値に対するデューティー値を説
明する図である。
【図29】インバータ素子の絶対最大定格と安全動作領
域とを説明する図である。
【図30】この発明のファンモータ制御装置のさらに他
の実施態様である空気調和機用ファンモータ制御装置を
示す概略図である。
【図31】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図32】順風強さと、回転数、直流電圧、直流電圧ピ
ーク値との関係を説明する図である。
【図33】直流電流の瞬時値、平均値、およびピークホ
ールド値を示す図である。
【図34】この発明の空気調和機用ファンモータ制御装
置のさらに他の実施態様を示す概略図である。
【図35】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図36】この発明のファンモータ制御装置のさらに他
の実施態様である空気調和機用ファンモータ制御装置を
示す概略図である。
【図37】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図38】通常力行時および回生昇圧動作時のモータ電
流位相を説明する図である。
【図39】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図40】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図41】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図42】直流電圧と不足電圧保護値と再起動条件とを
説明する図である。
【図43】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図44】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図45】駆動信号作成部の処理のさらに他の例を説明
するフローチャートである。
【図46】正常時および異常時の位置信号パターンの例
を示す図である。
【図47】ブラシレスDCモータと誘導電動機の効率−
回転数特性を示す図である。
【符号の説明】
2a インバータ主回路 3 ブラシレスDCモータ 3b 回転子 3c ファン 7 駆動信号生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 俊彰 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 巴 正信 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 Fターム(参考) 3L061 BB01 BE02 BF08 5H560 AA01 BB04 BB12 DA02 DA19 DB20 DC12 DC13 EB01 EC01 EC10 GG03 JJ02 JJ03 JJ06 SS07 TT20 UA06 XA02 XA12

Claims (94)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンを駆動するモータをインバータか
    らの出力波形によって制御する方法であって、 モータの起動処理を開始する時にインバータの直流電圧
    からファンの動作状態を検出し、検出された動作状態が
    インバータに異常を生じさせるものであることに応答し
    て、波形出力を行わないようにインバータを制御するこ
    とを特徴とするファンモータ制御方法。
  2. 【請求項2】 インバータの直流電圧が起動時過電圧保
    護値よりも大きい場合に、ファンの動作状態がインバー
    タに異常を生じさせるものであると判定する請求項1に
    記載のファンモータ制御方法。
  3. 【請求項3】 インバータの直流電圧が不足電圧保護値
    よりも小さい場合に、ファンの動作状態がインバータに
    異常を生じさせるものであると判定する請求項1に記載
    のファンモータ制御方法。
  4. 【請求項4】 前記ファンは空気調和機に含まれるもの
    である請求項1から請求項3の何れかに記載のファンモ
    ータ制御方法。
  5. 【請求項5】 前記不足電圧保護値は、圧縮機インバー
    タの不足電圧保護値よりも小さい値である請求項4に記
    載のファンモータ制御方法。
  6. 【請求項6】 空気調和機に含まれるファンを駆動する
    モータをインバータからの出力波形によって制御する方
    法であって、 モータ起動処理後の経過時間および回転数から過負荷状
    態を検出し、過負荷状態を検出したことに応答して、波
    形出力を行わないようにインバータを制御することを特
    徴とするファンモータ制御方法。
  7. 【請求項7】 過負荷状態を判定するための時間は、モ
    ータを運転すべき過負荷状態で逆転時風量判定回転数か
    ら過負荷判定回転数まで起動させるのに必要な時間以上
    の時間である請求項6に記載のファンモータ制御方法。
  8. 【請求項8】 過負荷状態を判定するための回転数は、
    最低使用回転数未満の回転数である請求項6または請求
    項7に記載のファンモータ制御方法。
  9. 【請求項9】 過負荷状態を検出して波形出力を行わな
    いようにインバータを制御した後、再起動禁止時間が経
    過するまでは波形出力を行わないようにインバータを制
    御し続ける請求項6から請求項8の何れかに記載のファ
    ンモータ制御方法。
  10. 【請求項10】 前記ファンは空気調和機に含まれるも
    のである請求項6から請求項9の何れかに記載のファン
    モータ制御方法。
  11. 【請求項11】 前記再起動禁止時間は、過負荷判定回
    転数から逆転時風量判定回転数まで、逆転時風量判定回
    転数相当の熱交換器通過風量が得られる逆風で減速する
    所要時間以上の時間である請求項10に記載のファンモ
    ータ制御方法。
  12. 【請求項12】 空気調和機に含まれるファンを駆動す
    るモータをインバータからの出力波形によって制御する
    方法であって、 モータ起動処理後のファンロック判定時間および回転数
    からロック状態を検出し、ロック状態を検出したことに
    応答して、波形出力を行わないようにインバータを制御
    することを特徴とするファンモータ制御方法。
  13. 【請求項13】 モータ起動処理からファンロック判定
    時間が経過するまで、回転数絶対値が常にファンロック
    判定回転数以下である場合にロック状態を検出する請求
    項12に記載のファンモータ制御方法。
  14. 【請求項14】 ファンロック判定回転数は、最低使用
    回転数未満の回転数である請求項12または請求項13
    に記載のファンモータ制御方法。
  15. 【請求項15】 ファンロック判定回転数は、過負荷判
    定回転数よりも小さい回転数である請求項14に記載の
    ファンモータ制御方法。
  16. 【請求項16】 ファンロック判定時間は、過負荷判定
    時間よりも短い時間である請求項12から請求項15の
    何れかに記載のファンモータ制御方法。
  17. 【請求項17】 複数回ファンロックと判定されたこと
    に応答して、ファンロック状態を検出する請求項12か
    ら請求項16の何れかに記載のファンモータ制御方法。
  18. 【請求項18】 ファンロック状態を検出して波形出力
    を行わないようにインバータを制御してから再起動する
    までに所定の再起動禁止時間を設ける請求項12から請
    求項17の何れかに記載のファンモータ制御方法。
  19. 【請求項19】 空気調和機に含まれるファンを駆動す
    るモータをインバータからの出力波形によって制御する
    方法であって、 運転中に昇圧動作を行っている状態を検出し、昇圧動作
    を行っている状態が検出されたことに応答して、波形出
    力を行わないようにインバータを制御することを特徴と
    するファンモータ制御方法。
  20. 【請求項20】 インバータの直流電圧が過電圧保護値
    よりも大きいことを条件として昇圧動作を行っている状
    態を検出する請求項19に記載のファンモータ制御方
    法。
  21. 【請求項21】 波形出力を行わないようにインバータ
    を制御した場合に、再起動禁止時間内は、波形出力を行
    わないようにインバータを制御し続ける請求項20に記
    載のファンモータ制御方法。
  22. 【請求項22】 前記過電圧保護値は、運転中の過電圧
    保護値よりも小さい値である請求項20または請求項2
    1に記載のファンモータ制御方法。
  23. 【請求項23】 デューティ値が昇圧判定デューティ値
    よりも小さいことを条件として昇圧動作を行っている状
    態を検出する請求項19に記載のファンモータ制御方
    法。
  24. 【請求項24】 前記昇圧判定デューティ値は、現在の
    回転数に応じた値である請求項23に記載のファンモー
    タ制御方法。
  25. 【請求項25】 前記昇圧判定デューティ値は、昇圧時
    のインバータの直流電圧をインバータ回路素子の安全動
    作領域内の電圧にする値である請求項23または請求項
    24に記載のファンモータ制御方法。
  26. 【請求項26】 前記昇圧判定デューティ値をインバー
    タの直流電圧に応じて補正する請求項23から請求項2
    5の何れかに記載のファンモータ制御方法。
  27. 【請求項27】 インバータの直流電流に基づいて昇圧
    動作を行っている状態を検出する請求項19に記載のフ
    ァンモータ制御方法。
  28. 【請求項28】 インバータの直流電流のピークホール
    ド値が昇圧判定電流値よりも小さい場合に昇圧動作を行
    っている状態を検出する請求項27に記載のファンモー
    タ制御方法。
  29. 【請求項29】 インバータの直流電流の平均値が正の
    昇圧判定電流値よりも小さい場合に昇圧動作を行ってい
    る状態を検出する請求項27に記載のファンモータ制御
    方法。
  30. 【請求項30】 モータ電流位相に基づいて昇圧動作を
    行っている状態を検出する請求項19に記載のファンモ
    ータ制御方法。
  31. 【請求項31】 モータ電流位相が対応する誘起電圧位
    相を中心とする180°の範囲を外れた場合に昇圧動作
    を行っている状態を検出する請求項19に記載のファン
    モータ制御方法。
  32. 【請求項32】 現在の回転数が指令回転数よりも昇圧
    判定回転数差以上大きい場合に昇圧動作を行っている状
    態を検出する請求項19から請求項31の何れかに記載
    のファンモータ制御方法。
  33. 【請求項33】 空気調和機に含まれるファンを駆動す
    るモータをインバータからの出力波形によって制御する
    方法であって、 運転中にインバータの直流電圧が不足電圧保護値よりも
    小さい状態を検出し、インバータの直流電圧が不足電圧
    保護値よりも小さい状態が検出されたことに応答して、
    波形出力を行わないようにインバータを制御することを
    特徴とするファンモータ制御方法。
  34. 【請求項34】 空気調和機に含まれるファンを駆動す
    るモータをインバータからの出力波形によって制御する
    方法であって、 運転中にファンが逆回転した状態を検出し、ファンが逆
    回転した状態が検出されたことに応答して、波形出力を
    行わないようにインバータを制御することを特徴とする
    ファンモータ制御方法。
  35. 【請求項35】 空気調和機に含まれるファンを駆動す
    るモータをインバータからの出力波形によって制御する
    方法であって、 運転中にモータの回転子の位置を示す位置信号の異常状
    態を検出し、モータの回転子の位置を示す位置信号の異
    常状態が検出されたことに応答して、波形出力を行わな
    いようにインバータを制御することを特徴とするファン
    モータ制御方法。
  36. 【請求項36】 通常運転時にあり得ない位置信号パタ
    ーンが検出されたことに応答して位置信号の異常を検出
    する請求項35に記載のファンモータ制御方法。
  37. 【請求項37】 通常運転時にあり得ない位置信号パタ
    ーンが位置信号異常判定時間の間連続して検出されたこ
    とに応答して位置信号の異常を検出する請求項35に記
    載のファンモータ制御方法。
  38. 【請求項38】 位置信号異常判定時間の間、特定のパ
    ターンのみが連続した場合に位置信号の異常を検出する
    請求項35に記載のファンモータ制御方法。
  39. 【請求項39】 前記ファンは空気調和機に含まれるも
    のである請求項12から請求項38の何れかに記載のフ
    ァンモータ制御方法。
  40. 【請求項40】 前記不足電圧保護値は、圧縮機インバ
    ータの不足電圧保護値よりも小さい値である請求項39
    に記載のファンモータ制御方法。
  41. 【請求項41】 空気調和機に含まれるファンを駆動す
    るモータをインバータからの出力波形によって制御する
    方法であって、 モータの起動処理を開始する時に所定の熱交換風量が得
    られていることに応答して、波形出力を行わないように
    インバータを制御することを特徴とするファンモータ制
    御方法。
  42. 【請求項42】 前記ファンの回転数と回転方向とから
    熱交換風量を推定する請求項41に記載のファンモータ
    制御方法。
  43. 【請求項43】 前記ファンが順回転であり、かつ指令
    回転数以上である場合に、モータの起動処理を開始する
    時に所定の熱交換風量が得られていると判定する請求項
    41に記載のファンモータ制御方法。
  44. 【請求項44】 前記ファンの順回転の指令回転数にお
    ける熱交換風量と等しい熱交換風量が得られる逆回転の
    回転数を算出し、前記ファンが逆回転であり、かつ算出
    された回転数以上である場合に、モータの起動処理を開
    始する時に所定の熱交換風量が得られていると判定する
    請求項41に記載のファンモータ制御方法。
  45. 【請求項45】 前記ファンの順回転の最低使用回転数
    における熱交換風量と等しい熱交換風量が得られる逆回
    転の回転数を算出し、前記ファンが逆回転であり、かつ
    算出された回転数以上である場合に、モータの起動処理
    を開始する時に所定の熱交換風量が得られていると判定
    する請求項41に記載のファンモータ制御方法。
  46. 【請求項46】 波形出力停止時に、インバータの全て
    のスイッチング素子をオフする請求項1から請求項45
    の何れかに記載のファンモータ制御方法。
  47. 【請求項47】 前記モータはブラシレスDCモータで
    ある請求項1から請求項46の何れかに記載のファンモ
    ータ制御方法。
  48. 【請求項48】 空気調和機に含まれるファン(3c)
    を駆動するモータ(3)をインバータ(2a)からの出
    力波形によって制御する装置であって、 モータ(3)の起動処理を開始する時にインバータ(2
    a)の直流電圧からファン(3c)の動作状態を検出
    し、検出された動作状態がインバータ(2a)に異常を
    生じさせるものであるか否かを判定する状態検出判定手
    段(7)と、検出された動作状態がインバータ(2a)
    に異常を生じさせるものであることを示す判定結果に応
    答して波形出力を行わないようにインバータ(2a)を
    制御するインバータ制御手段(7)とを含むことを特徴
    とするファンモータ制御装置。
  49. 【請求項49】 前記状態検出判定手段(7)は、イン
    バータ(2a)の直流電圧が起動時過電圧保護値よりも
    大きい場合に、ファン(3c)の動作状態がインバータ
    (2a)に異常を生じさせるものであると判定するもの
    である請求項48に記載のファンモータ制御装置。
  50. 【請求項50】 前記状態検出判定手段(7)は、イン
    バータ(2a)の直流電圧が不足電圧保護値よりも小さ
    い場合に、ファン(3c)の動作状態がインバータ(2
    a)に異常を生じさせるものであると判定するものであ
    る請求項48に記載のファンモータ制御装置。
  51. 【請求項51】 前記ファンは空気調和機に含まれるも
    のである請求項48から請求項50の何れかに記載のフ
    ァンモータ制御装置。
  52. 【請求項52】 前記状態検出判定手段(7)は、前記
    不足電圧保護値として、圧縮機インバータの不足電圧保
    護値よりも小さい値を採用するものである請求項51に
    記載のファンモータ制御装置。
  53. 【請求項53】 空気調和機に含まれるファン(3c)
    を駆動するモータ(3)をインバータ(2a)からの出
    力波形によって制御する装置であって、モータ起動処理
    後の経過時間および回転数から過負荷状態を検出する過
    負荷状態検出手段(7)と、過負荷状態を検出したこと
    に応答して、波形出力を行わないようにインバータ(2
    a)を制御するインバータ制御手段(7)とを含むこと
    を特徴とするファンモータ制御装置。
  54. 【請求項54】 前記過負荷状態検出手段(7)は、過
    負荷状態を判定するための時間として、モータ(3)を
    運転すべき過負荷状態で逆転時風量判定回転数から過負
    荷判定回転数まで起動させるのに必要な時間以上の時間
    を採用するものである請求項53に記載のファンモータ
    制御装置。
  55. 【請求項55】 前記過負荷状態検出手段(7)は、過
    負荷状態を判定するための回転数として、最低使用回転
    数未満の回転数を採用するものである請求項55または
    請求項54に記載のファンモータ制御装置。
  56. 【請求項56】 前記インバータ制御手段(7)は、過
    負荷状態を検出して波形出力を行わないようにインバー
    タ(2a)を制御した後、再起動禁止時間が経過するま
    では波形出力を行わないようにインバータ(2a)を制
    御し続けるものである請求項53から請求項55の何れ
    かに記載のファンモータ制御装置。
  57. 【請求項57】 前記ファンは空気調和機に含まれるも
    のである請求項53から請求項56の何れかに記載のフ
    ァンモータ制御装置。
  58. 【請求項58】 前記インバータ制御手段(7)は、前
    記再起動禁止時間として、過負荷判定回転数から逆転時
    風量判定回転数まで、逆転時風量判定回転数相当の熱交
    換器通過風量が得られる逆風で減速する所要時間以上の
    時間を採用するものである請求項57に記載のファンモ
    ータ制御装置。
  59. 【請求項59】 空気調和機に含まれるファン(3c)
    を駆動するモータ(3)をインバータ(2a)からの出
    力波形によって制御する装置であって、モータ起動処理
    後のファンロック判定時間および回転数からロック状態
    を検出するロック状態検出手段(7)と、ロック状態を
    検出したことに応答して、波形出力を行わないようにイ
    ンバータを制御するインバータ制御手段(7)とを含む
    ことを特徴とするファンモータ制御装置。
  60. 【請求項60】 前記ロック状態検出手段(7)は、モ
    ータ起動処理からファンロック判定時間が経過するま
    で、回転数絶対値が常にファンロック判定回転数以下で
    ある場合にロック状態を検出するものである請求項59
    に記載のファンモータ制御装置。
  61. 【請求項61】 前記ロック状態検出手段(7)は、フ
    ァンロック判定回転数として、最低使用回転数未満の回
    転数を採用するものである請求項59または請求項60
    に記載のファンモータ制御装置。
  62. 【請求項62】 前記ロック状態検出手段(7)は、フ
    ァンロック判定回転数として、過負荷判定回転数よりも
    小さい回転数を採用するものである請求項61に記載の
    ファンモータ制御装置。
  63. 【請求項63】 前記ロック状態検出手段(7)は、フ
    ァンロック判定時間として、過負荷判定時間よりも短い
    時間を採用するものである請求項59から請求項62の
    何れかに記載のファンモータ制御装置。
  64. 【請求項64】 前記ロック状態検出手段(7)は、複
    数回ファンロックと判定されたことに応答して、ファン
    ロック状態を検出するものである請求項59から請求項
    63の何れかに記載のファンモータ制御装置。
  65. 【請求項65】 インバータ制御手段(7)は、ファン
    ロック状態を検出して波形出力を行わないようにインバ
    ータ(2a)を制御してから再起動するまでに所定の再
    起動禁止時間を設けるものである請求項59から請求項
    64の何れかに記載のファンモータ制御装置。
  66. 【請求項66】 空気調和機に含まれるファン(3c)
    を駆動するモータ(3)をインバータ(2a)からの出
    力波形によって制御する装置であって、運転中に昇圧動
    作を行っている状態を検出し、昇圧動作を行っている状
    態が検出されたか否かを判定する状態検出判定手段
    (7)と、昇圧動作を行っている状態が検出されたこと
    を示す判定結果に応答して、波形出力を行わないように
    インバータ(2a)を制御するインバータ制御手段
    (7)とを含むことを特徴とするファンモータ制御装
    置。
  67. 【請求項67】 前記状態検出判定手段(7)は、イン
    バータ(2a)の直流電圧が過電圧保護値よりも大きい
    ことを条件として昇圧動作を行っている状態を検出する
    ものである請求項66に記載のファンモータ制御装置。
  68. 【請求項68】 前記インバータ制御手段(7)は、波
    形出力を行わないようにインバータ(2a)を制御した
    場合に、再起動禁止時間内は、波形出力を行わないよう
    にインバータ(2a)を制御し続けるものである請求項
    67に記載のファンモータ制御装置。
  69. 【請求項69】 前記状態検出判定手段(7)は、前記
    過電圧保護値として、運転中の過電圧保護値よりも小さ
    い値を採用するものである請求項67または請求項68
    に記載のファンモータ制御装置。
  70. 【請求項70】 前記状態検出判定手段(7)は、デュ
    ーティ値が昇圧判定デューティ値よりも小さいことを条
    件として昇圧動作を行っている状態を検出するものであ
    る請求項66に記載のファンモータ制御装置。
  71. 【請求項71】 前記状態検出判定手段(7)は、前記
    昇圧判定デューティ値として、現在の回転数に応じた値
    を採用するものである請求項70に記載のファンモータ
    制御装置。
  72. 【請求項72】 前記状態検出判定手段(7)は、前記
    昇圧判定デューティ値として、昇圧時のインバータ(2
    a)の直流電圧をインバータ回路素子の安全動作領域内
    の電圧にする値を採用するものである請求項70または
    請求項71に記載のファンモータ制御装置。
  73. 【請求項73】 前記状態検出判定手段(7)は、前記
    昇圧判定デューティ値をインバータ(2a)の直流電圧
    に応じて補正する昇圧判定デューティ値補正手段をさら
    に含むものである請求項70から請求項72の何れかに
    記載のファンモータ制御装置。
  74. 【請求項74】 前記状態検出判定手段(7)は、イン
    バータ(2a)の直流電流に基づいて昇圧動作を行って
    いる状態を検出するものである請求項66に記載のファ
    ンモータ制御装置。
  75. 【請求項75】 前記状態検出判定手段(7)は、イン
    バータ(2a)の直流電流のピークホールド値が昇圧判
    定電流値よりも小さい場合に昇圧動作を行っている状態
    を検出するものである請求項74に記載のファンモータ
    制御装置。
  76. 【請求項76】 前記状態検出判定手段(7)は、イン
    バータ(2a)の直流電流の平均値が正の昇圧判定電流
    値よりも小さい場合に昇圧動作を行っている状態を検出
    するものである請求項74に記載のファンモータ制御装
    置。
  77. 【請求項77】 前記状態検出判定手段(7)は、モー
    タ電流位相に基づいて昇圧動作を行っている状態を検出
    するものである請求項74に記載のファンモータ制御装
    置。
  78. 【請求項78】 前記状態検出判定手段(7)は、モー
    タ電流位相が対応する誘起電圧位相を中心とする180
    °の範囲を外れた場合に昇圧動作を行っている状態を検
    出するものである請求項66に記載のファンモータ制御
    装置。
  79. 【請求項79】 前記状態検出判定手段(7)は、現在
    の回転数が指令回転数よりも昇圧判定回転数差以上大き
    い場合に昇圧動作を行っている状態を検出するものであ
    る請求項66から請求項78の何れかに記載のファンモ
    ータ制御装置。
  80. 【請求項80】 空気調和機に含まれるファン(3c)
    を駆動するモータ(3)をインバータ(2a)からの出
    力波形によって制御する装置であって、 運転中にインバータ(2a)の直流電圧が不足電圧保護
    値よりも小さい状態を検出し、インバータ(2a)の直
    流電圧が不足電圧保護値よりも小さい状態が検出された
    か否かを判定する状態検出判定手段(7)と、インバー
    タ(2a)の直流電圧が不足電圧保護値よりも小さい状
    態が検出されたことを示す判定結果に応答して、波形出
    力を行わないようにインバータ(2a)を制御するイン
    バータ制御手段(7)とを含むことを特徴とするファン
    モータ制御装置。
  81. 【請求項81】 空気調和機に含まれるファン(3c)
    を駆動するモータ(3)をインバータ(2a)からの出
    力波形によって制御する装置であって、 運転中にファン(3c)が逆回転した状態を検出し、フ
    ァン(3c)が逆回転した状態が検出されたか否かを判
    定する状態検出判定手段(7)と、ファン(3c)が逆
    回転した状態が検出されたことを示す判定結果に応答し
    て、波形出力を行わないようにインバータ(2a)を制
    御するインバータ制御手段(7)とを含むことを特徴と
    するファンモータ制御装置。
  82. 【請求項82】 空気調和機に含まれるファン(3c)
    を駆動するモータ(3)をインバータ(2a)からの出
    力波形によって制御する装置であって、 運転中にモータ(3)の回転子(3b)の位置を示す位
    置信号の異常状態を検出し、モータ(3)の回転子(3
    b)の位置を示す位置信号の異常状態が検出されたか否
    かを判定する状態検出判定手段(7)と、モータ(3)
    の回転子(3b)の位置を示す位置信号の異常状態が検
    出されたことを示す判定結果に応答して、波形出力を行
    わないようにインバータ(2a)を制御するインバータ
    制御手段(7)とを含むことを特徴とするファンモータ
    制御装置。
  83. 【請求項83】 前記状態検出判定手段(7)は、通常
    運転時にあり得ない位置信号パターンが検出されたこと
    に応答して位置信号の異常を検出するものである請求項
    82に記載のファンモータ制御装置。
  84. 【請求項84】 前記状態検出判定手段(7)は、通常
    運転時にあり得ない位置信号パターンが位置信号異常判
    定時間の間連続して検出されたことに応答して位置信号
    の異常を検出するものである請求項82に記載のファン
    モータ制御装置。
  85. 【請求項85】 前記状態検出判定手段(7)は、位置
    信号異常判定時間の間、特定のパターンのみが連続した
    場合に位置信号の異常を検出するものである請求項82
    に記載のファンモータ制御装置。
  86. 【請求項86】 前記ファン(3c)は空気調和機に含
    まれるものである請求項59から請求項85の何れかに
    記載のファンモータ制御装置。
  87. 【請求項87】 前記状態検出判定手段(7)は、前記
    不足電圧保護値として、圧縮機インバータの不足電圧保
    護値よりも小さい値を採用するものである請求項86に
    記載のファンモータ制御装置。
  88. 【請求項88】 空気調和機に含まれるファン(3c)
    を駆動するモータ(3)をインバータ(2a)からの出
    力波形によって制御する装置であって、 モータ(3)の起動処理を開始する時に所定の熱交換風
    量が得られていることを検出する熱交換風量検出手段
    (7)と、モータの起動処理を開始する時に所定の熱交
    換風量が得られていることに応答して、波形出力を行わ
    ないようにインバータを制御するインバータ制御手段
    (7)を含むことを特徴とするファンモータ制御装置。
  89. 【請求項89】 前記熱交換風量検出手段(7)は、前
    記ファン(3c)の回転数と回転方向とから熱交換風量
    を推定し、推定した熱交換風量から所定の熱交換風量が
    得られていることを検出するものである請求項88に記
    載のファンモータ制御装置。
  90. 【請求項90】 前記熱交換風量検出手段(7)は、前
    記ファン(3c)が順回転であり、かつ指令回転数以上
    である場合に、モータ(3)の起動処理を開始する時に
    所定の熱交換風量が得られていることを検出するもので
    ある請求項88に記載のファンモータ制御装置。
  91. 【請求項91】 前記熱交換風量検出手段(7)は、前
    記ファン(3c)の順回転の指令回転数における熱交換
    風量と等しい熱交換風量が得られる逆回転の回転数を算
    出し、前記ファン(3c)が逆回転であり、かつ算出さ
    れた回転数以上である場合に、モータ(3)の起動処理
    を開始する時に所定の熱交換風量が得られていることを
    検出するものである請求項88に記載のファンモータ制
    御装置。
  92. 【請求項92】 前記熱交換風量検出手段(7)は、前
    記ファン(3c)の順回転の最低使用回転数における熱
    交換風量と等しい熱交換風量が得られる逆回転の回転数
    を算出し、前記ファン(3c)が逆回転であり、かつ算
    出された回転数以上である場合に、モータ(3)の起動
    処理を開始する時に所定の熱交換風量が得られているこ
    とを検出するものである請求項88に記載のファンモー
    タ制御装置。
  93. 【請求項93】 前記インバータ制御手段(7)は、波
    形出力停止時に、インバータ(2a)の全てのスイッチ
    ング素子をオフするものである請求項48から請求項9
    2の何れかに記載のファンモータ制御装置。
  94. 【請求項94】 前記モータ(3)はブラシレスDCモ
    ータ(3)である請求項48から請求項93の何れかに
    記載のファンモータ制御装置。
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