JP2001268505A - 映像編集システム - Google Patents

映像編集システム

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JP2001268505A
JP2001268505A JP2000076694A JP2000076694A JP2001268505A JP 2001268505 A JP2001268505 A JP 2001268505A JP 2000076694 A JP2000076694 A JP 2000076694A JP 2000076694 A JP2000076694 A JP 2000076694A JP 2001268505 A JP2001268505 A JP 2001268505A
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Katsuhiro Watanabe
克弘 渡邉
Shogo Tsubouchi
祥悟 坪内
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 転送する映像素材のデータ量を大幅に削減し
て回線使用料を削減することにより、映像編集システム
の運用コスト低減を実現する。 【解決手段】 放送用のパッケージに使用される映像が
映像素材中の10分の1以下程度である点に着目し、デ
ータ転送量の削減を実現する。メイン・サーバ36と物
理的に分離された第1及び第2リモート・サーバ12及
び22は、第1及び第2高画質映像素材データH1及び
H2並びにこれらとそれぞれ対応関係にある第1及び第
2低画質映像素材データL1及びL2を保持し、上記L
1及びL2によって映像素材の内容を確認しながら編集
を行い、編集情報データEDLを生成する。このEDL
に応じて、上記H1及びH2の内、パッケージPKGの
組み立てに必要な部分が衛星回線によってメイン・サー
バ36に転送され、パッケージPKGが生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像素材データを
遠隔地からデータ回線を通して収集し、これらを編集す
る映像編集システムに関し、特にデータ回線を効率よく
利用することによって通信コストを低減したことを特徴
とする映像編集システムに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン放送では、全国各地、更に
は世界各地から映像素材を収集し、これらを編集するこ
とで、放送用の映像を制作している。放送用の映像は、
映像素材から必要な映像シーンを切り出し、シーン切換
え時の映像効果(ワイプ、ディゾルブなど)や字幕等を
加え、所望の順番に時系列で並べて組み立てたもので、
パッケージとも呼ばれる。
【0003】パッケージ制作の”素材”となる映像素材
は、パッケージに使用する映像部分(シーン)以外をも
含む編集(加工)前の映像のことである。このとき、わ
ずか1分のパッケージ制作にも、映像素材は10分以上
を必要とするのが普通である。つまり、映像素材中、パ
ッケージに必要な映像シーンは10分の1以下という場
合が多い。
【0004】従来、映像素材は、ビデオテープレコーダ
(VTR)で記録再生し、編集していた。しかし、VT
Rによる映像素材の編集作業では、映像素材中の所望の
シーンにアクセスするのに、テープの巻き戻し、先送り
といったシーケンシャルな動作が必要となる。このた
め、映像素材中から必要な映像シーンを切り出したり、
並べ換えたりといった作業をするのに効率的な装置とは
言い難かった。しかし、ここ数年、この欠点を補うもの
としてノンリニア映像編集装置の使用が急速に普及しつ
つある。
【0005】ノンリニア映像編集装置は、コンピュータ
の記憶装置としても使用されているハードディスク・ド
ライブ(HDD、磁気ディスク装置)を映像素材の記録
装置として使用するもので、映像素材はデジタル・デー
タとしてハードディスク・ドライブに記録される。そし
て、その高速ランダム・アクセス可能な特性を利用する
ことで、シーン切り出しや並び換え等の編集作業をきわ
めて敏速に行える。こうしたノンリニア映像編集装置に
ついては、例えば本願出願人による特願平9−3253
44号等に詳しい。
【0006】映像素材デジタル化のメリットは、ノンリ
ニア映像編集装置を用いることによる編集効率の向上と
いうだけには止まるものではない。デジタル化すること
で、映像素材の画質劣化が大幅に低減されるため、将来
の再利用時においてもその資産価値の維持につながるも
のである。
【0007】上述のように、ノンリニア映像編集装置は
編集作業の効率を格段に向上させる。ただし、VTRと
比較すると、単位時間あたりの記録コストがやや割高で
あるため、映像素材の単純な保存にはビデオテープも並
行して利用されることが多い。このとき、VTRにおい
ても従来のアナログ記録からデジタル記録へと移行しつ
つあるので、VTRといってもデジタルVTRを使用す
ることで、画質劣化の大幅な低減という効果を得ること
はできる。
【0008】図3は、複数の遠隔地(この例では米国ワ
シントン及び英国ロンドン)で撮影されたデジタル映像
素材を品川(東京)にある放送局に収集し、編集する映
像編集システムの一例のブロック図である。これは、米
国や英国の視聴者と日本の視聴者とでは趣向に異なる面
があるため、日本の視聴者の趣向に沿って米国及び英国
で撮影された映像素材から日本の映像編集者が改めて編
集をし直す、という場面を想定したものである。
【0009】カメラ10で撮影されたワシントンの第1
映像素材H1は、デジタル記録用のビデオテープ14に
記録され、映像素材倉庫12にビデオテープの形で蓄積
される。この第1映像素材H1は、商業放送に耐える高
画質の映像素材とし、以下第1高画質映像素材H1と呼
ぶ。なお、アナログで撮影された映像素材であっても、
これをデジタルに変換してデジタル・ビデオテープに記
録することで同様に映像素材倉庫12に保管すれば良
い。この映像素材倉庫12の一例としては、複数のビデ
オテープ14を保管するとともに、各ビデオテープに識
別(ID)番号を付加して管理するものなどがある。そ
して、そのコントロールセンターから特定の識別番号を
指定することで、ロボットハンドが指定したビデオテー
プを取り出して再生装置に挿入し、映像再生までを自動
で行うことが可能になっているものがある。つまり、こ
れによれば、ユーザーは所望の映像素材を含むビデオテ
ープの識別番号を指定すれば、機械がその再生までを自
動的に行ってくれる。この意味で、映像素材倉庫12は
映像素材サーバとして機能すると考えることができる。
【0010】一方、カメラ20で撮影されたロンドンの
第2映像素材H2は、ノンリニア映像編集装置で構成さ
れる映像素材サーバ22に蓄積される。このとき、デジ
タルで撮影された映像素材は直接、そしてアナログ撮影
された映像素材はデジタルに変換した後に映像素材サー
バ22に入力される。映像素材サーバ22に記録するの
は、撮影後のロンドンにおける編集や将来の再利用を容
易にするためである。第2映像素材H2は、やはり商業
放送に耐える高画質の映像素材とする。このとき第2高
画質映像素材H2は、ビデオテープのような有形物に収
まったものではなく、映像素材サーバ22内のディスク
上のデータ(又は記録領域)24として存在することに
なる。なお、映像素材サーバ22を”サーバ”と呼ぶの
は、コンピュータ・ネットワーク上でデータ蓄積/供給
等のサービスを行うコンピュータをサーバと呼ぶのと同
じ概念からきている。
【0011】東京の品川では、効率的な映像編集を行う
べく、ノンリニア映像編集装置を用いて編集を行う。図
3中では、簡単のため、ノンリニア映像編集装置の主要
な構成要素であるメイン・サーバ36及び編集用インタ
フェース38のみを示している。メイン・サーバ36
は、映像素材の蓄積、編集、切り出し及びパッケージ組
立の機能を実行するために使用される。編集用インタフ
ェース38は、キーボード、マウス及びモニタの他、V
TRでの編集と類似の操作性を提供する操作コントロー
ラなどで構成される。これらは、モニタ画面上にGUI
(グラフィカル・ユーザ・インタフェーズ)環境を提供
し、編集操作を容易なものとする。これらについても上
述の特願平9−325344号等に詳しい。
【0012】ところで、映像編集はフレーム単位で行わ
れるので、大ざっぱに内容がわかっているだけでは行う
ことはできず、当然のことながら映像素材の内容を逐次
確認しながら行うことが必須である。従って、ワシント
ン及びロンドンの第1及び第2高画質映像素材H1及び
H2を、何らかの手段で品川(東京)のメイン・サーバ
36まで転送(輸送)する必要がある。
【0013】そこで高画質映像素材のデータ転送方法で
あるが、図3の例では、ワシントンの映像素材はビデオ
テープに収録されているので、このビデオテープを航空
便などで輸送しても良いことになる。しかし、ニュース
など速報性を必要とする場合には、ビデオテープを航空
便で輸送しても間に合わないことがある。更に、ロンド
ンの第2高画質映像素材H2の場合では、素材サーバ2
2からビデオテープにダビングする手間も必要となる。
そこで、映像素材を衛星回線で転送することもしばしば
行われる。図3ではこの衛星回線を使ったデータ転送の
例を示し、ワシントン及びロンドンの第1及び第2高画
質映像素材H1及びH2は、それぞれパラボラ・アンテ
ナ18及び28から人工衛星30に送信され、品川のパ
ラボラ・アンテナ32を介してメイン・サーバ36まで
転送される。なお、データ転送に使用する回線は、大容
量高速回線であれば良く、衛星回線に限らず光ファイバ
回線等でも良い。具体的には、百数十Mbps程度の高
速回線を使用する。
【0014】こうしてメイン・サーバ36に収集された
第1及び第2高画質映像素材H1及びH2は、編集者が
それらの映像内容をモニタで逐次確認しながら編集作業
に使用する。図4は、メイン・サーバ36内で行われる
映像素材の編集作業を概念的に描いたものである。この
図では、図4B及びDに示す第1及び第2高画質映像素
材H1及びH2から図4Cに示すパッケージPKGを生
成する例を示している。図4A及び図4Eについては後
述するが、高画質映像素材H1及びH2の内、パッケー
ジPKGの生成に使用されるシーンのみをそれぞれ集め
た高画質シーン集合H1’及びH2’を示したものであ
る。
【0015】図4に示すように品川の編集者は、ワシン
トンの第1高画質映像素材H1及び質映像素材H2に対
して、それらの内の必要とする部分(シーン)の開始位
置と終了位置に区切りを設定する。この結果、第1高画
質映像素材H1は01〜04のシリアル番号に示す4つ
のシーンに、また、ロンドンの第2高画質映像素材H2
は01〜06のシリアル番号に示す6つのシーンに区切
られる。続いて第1及び第2高画質映像素材H1及びH
2から、パッケージに必要なシーンH1−01、H1−
03、H2−01、H2−03及びH2−05が切り出
される。そして、H2−01、H1−01、H2−0
3、H1−03及びH2−05の順番に組み立てること
で、高画質のパッケージPKGが完成する。もちろん、
必要に応じてシーン切換え(スイッチング)時にワイプ
などの映像効果を加えるといったことも行われる。
【0016】なお、このようなシーンの「切り出し」は
映像データの複写を実際に行う訳ではなく、単に、元の
映像データの一部分であるシーンを特定する情報、すな
わちディスク上でのそのシーンの開始位置および終了位
置の情報(通常、アドレス情報)を保持することによ
り、等価的に映像データの複写を行う。また、シーン切
換え時にワイプなどの映像効果を設定した場合も、実際
にディスク上の映像素材データを加工してしまうのでは
なく、パッケージ再生時にその設定情報に基いてスイッ
チャ(図示せず)を通過させることなどで実行される。
このようにノンリニア映像編集装置では、ランダム・ア
クセス特性を生かし、ディスク上の映像素材データ自身
には加工を加えることなく、パッケージ再生時に編集情
報データEDL(Edit Decision List)にしたがって映
像データを読出すことで、あたかも元の映像データを加
工したかの如き再生結果を得ることができる。
【0017】ところでノンリニア映像編集装置やデジタ
ルVTR等、映像をデジタル・データとして扱う場合に
は、MPEGなどの画像圧縮伸張技術が使用される。こ
のとき、放送品質画像の圧縮伸張には、データ量が大き
いために画像圧縮伸張専用の半導体チップを採用したハ
ードウェアが使用される。また、これに付随するCPU
やRAM、そしてこれらを接続するバス等にも高性能な
ものが必要となり、ハードウェアが高価になると同時
に、高画質映像素材の処理で生じる大きな負荷のために
データ回線(又はLAN、WAN等のネットワーク)が
混雑するといった問題も生じる。こうした問題点の解決
を図るため、図5に示すようなものが提案されている。
【0018】図3の例と異なる点は、編集作業において
は高画質映像素材を使用せず、これと対応関係にある低
画質映像素材を用いることである。即ち、メイン・サー
バ36は、第1及び第2高画質映像素材H1及びH2と
内容は同じで単に画質だけが低い第1及び第2低画質映
像素材L1及びL2をそれぞれ生成する。そして編集者
は、第1及び第2低画質映像素材L1及びL2をモニタ
上で確認しながら編集作業を行い、結果として編集情報
データEDLを作成する。
【0019】第1及び第2低画質映像素材L1及びL2
は、第1及び第2高画質映像素材H1及びH2と比較す
ると、そのデータ量が100分の1程度で十分である。
これにともなって、第1及び第2低画質映像素材L1及
びL2を扱うハードウェアもそれほど強力なものは必要
でなく、パソコン程度の能力でも可能になる。また、デ
ータ量が小さいことから、1Mbps程度の中速度のデ
ータ回線(第1種回線)70で映像データを転送できる
ので、品川にあるメイン・サーバ36から編集機能を編
集サーバ42として物理的に分離し、鎌倉(神奈川)に
ある編集者の自宅で編集作業を行うといったことも可能
になる。
【0020】作成された編集情報データEDLはメイン
・サーバ36に戻され、図3の場合と同様にパッケージ
PKGの生成に利用される。編集情報データEDLは、
テキスト・ベースの情報であるため、第1種回線より更
に低速な64kbps程度のデータ回線(第3種回線)
90を使用して転送することが可能である。なお、編集
サーバ42を物理的に分離することなく、メイン・サー
バ36を編集サーバとしても利用し、低画質映像素材L
1及びL2を使って、品川で編集作業を行ってももちろ
ん良い。
【0021】このようにして完成したパッケージPKG
は、放送施設にあるオンエア・サーバに一時的に蓄積さ
れ、ここから電波に変換されるなどして放送に使用され
る。なお、オンエア・サーバには、ノンリニア・タイプ
の記録再生装置を使用しても良いが、パッケージPKG
は編集の終わったものなので、VTRを使用してもそれ
ほど大きな不都合は生じない。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、複数箇
所に存在する映像素材から放送に使用する映像のパッケ
ージを完成させるためには、これら複数の映像素材を特
定の1カ所まで転送する必要がある。特に放送に用いる
ような高品質な映像素材は、デジタル化した場合非常に
大きなデータ量となり、その転送及び入出力処理には、
高速な回線と強大なサーバ能力を必要とする。これは、
即ち、システム運用に非常に大きなコストがかかること
を意味する。
【0023】そこで本発明は、転送するデータ量を大幅
に削減することにより、回線使用料を削減するとともに
システムにかかる負荷を低減し、もってシステム運用コ
ストの低減を実現する映像編集システムを提供しようと
するものである。
【0024】
【課題を解決する為の手段】本発明は、放送用のパッケ
ージに使用される映像が映像素材中の10分の1以下程
度である点に着目し、これを巧みに利用することでデー
タ転送量の削減を実現する。映像素材はデジタル・デー
タ形式で処理され、この映像素材からパッケージ生成に
必要な部分がメイン・サーバに収集される。
【0025】メイン・サーバと物理的に分離された第1
リモート・サーバは、第1高画質映像素材データ及びこ
れと対応関係にある第1低画質映像素材データを保持し
ている。第1低画質映像素材データは、第1高画質映像
素材データと比較して画質が低い(従ってデータ量が少
ない)点が異なるだけで、映像内容は同じものである。
映像編集手段では、この第1低画質映像素材データを用
いてパッケージの編集情報データを生成する。このと
き、第1リモート・サーバが保持する第1低画質映像素
材データは、第1種回線によって映像編集手段まで転送
される。第1種回線は、低画質映像素材データを転送で
きれば良いのであるから、それほど高速な(従って使用
料が高価な)回線を使用する必要がない点に注意された
い。編集情報データが生成されると、これに応じて第1
リモート・サーバが保持する第1高画質映像素材データ
の内、パッケージの組み立てに必要な部分が第2種回線
によってメイン・サーバに転送される。上述のように、
パッケージに使用される映像は映像素材中の10分の1
以下程度であるから、高画質映像素材をすべてメイン・
サーバまで転送していた従来と比較して、データ転送量
を大幅に削減することができる。よって、データ転送速
度が高速(従って使用料が高価)な第2種回線の使用を
低減できる。
【0026】本発明では、メイン・サーバと物理的に分
離された第2リモート・サーバを更に設け、これに第2
高画質映像素材データ及びこれと対応関係にある第2低
画質映像素材データを保持するようにしても良い。第2
低画質映像素材データは、第2高画質映像素材データと
比較して画質が低い(従ってデータ量が少ない)点が異
なるだけで、映像内容は同じものである。そして、第1
種回線で第2リモート・サーバが保持する第2低画質映
像素材データを映像編集手段に転送し、映像編集手段に
おいて第1及び第2低画質映像素材データを用いてパッ
ケージの編集情報データを作成する。そして、この編集
情報データに応じて第1及び第2リモート・サーバが保
持する第1及び第2高画質映像素材データからパッケー
ジの組み立てに必要な部分を第2種回線によりメイン・
サーバに転送するようにする。
【0027】なお、リモート・サーバには、ノンリニア
映像編集装置を使用するのが好ましい。しかし、編集を
行う訳ではないので、必ずしもランダム・アクセス可能
なノンリニア映像編集装置が必須という訳ではなく、V
TRであっても良い。ただし、編集情報データに応じて
高画質映像素材データ中の必要な部分を切り出せるよ
う、映像データを管理できるようになっている必要はあ
る。
【0028】また、第2高画質映像素材データ及びこれ
と対応関係にある第2低画質映像素材データをメイン・
サーバで保持するようにしても良い。このとき、第1種
回線により第2低画質映像素材データを映像編集手段に
転送し、第1及び第2低画質映像素材データを用いて映
像編集手段によりパッケージの編集情報データを作成す
る。そして、この編集情報データに応じて第1リモート
・サーバが保持する第1高画質映像素材データからパッ
ケージの組み立てに必要な部分を第2種回線によりメイ
ン・サーバに転送する。
【0029】メイン・サーバは、編集情報データに基い
て第1高画質映像素材データ又は第2高画質映像素材デ
ータからパッケージを生成するようにしても良い。ま
た、生成したパッケージとこれに対応する低画質パッケ
ージを対にして保持するようにしても良い。これにより
メイン・サーバは、他のメイン・サーバのリモート・サ
ーバとして機能し、完成したパッケージが高画質映像素
材として他のメイン・サーバからも本発明の原理に基い
て利用できるようになる。なお、第1種回線は第2種回
線と比較し、そのデータ転送速度が同じものを使用して
も良いが、相対的に低速なものを使用した方が更に良
い。これによって、回線使用料を低減できるからであ
る。現時点の技術に基づけば、第1種回線は第2種回線
の100分の1程度のデータ転送速度があればよい。よ
り具体的には、第1種回線が1Mbps程度、第2種回
線が百数十Mbps程度のものを使用すると良い。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の好適な実施形態
の一例を示すブロック図である。従来例と対応するもの
には、同じ符号を付して説明する。以下では、パッケー
ジ生成に必要な映像素材の部分(シーン)が集まる映像
サーバをメイン・サーバと呼ぶことにする。
【0031】ワシントン(米国)にある第1リモート・
サーバ12は、カメラ10で撮影された映像や過去の映
像資産を第1高画質映像素材H1として保持すると同時
に、これと対応する第1低画質映像素材L1を保持する
ようにする。ロンドン(英国)にある第2リモート・サ
ーバ22も、同様にカメラ20で撮影された映像や過去
の映像資産を第2高画質映像素材H2として保持すると
同時に、これと対応する第2低画質映像素材L2を保持
するようにする。
【0032】第1及び第2低画質映像素材L1及びL2
は、それぞれ第1及び第2高画質映像素材H1及びH2
の画質を単に低下させたもの(従ってデータ量を減少さ
せたもの)でその内容(コンテンツ)は同じである。低
画質映像素材は、例えば画像圧縮率を高くすることで生
成でき、カメラからの映像信号をエンコーダでデジタル
・データにするときに、高画質及び低画質のデータを同
時に生成するようにすると良い。このとき、エンコーダ
をカメラに内蔵させ、高画質映像出力端子及び低画質映
像出力端子から対応関係にある高画質映像素材データ及
び低画質映像素材データを出力するようにしても良い。
別の方法としては、第1及び第2リモート・サーバがそ
れぞれ第1及び第2高画質映像素材H1及びH2を一旦
蓄積した後、これらを元に内部で第1及び第2低画質映
像素材L1及びL2をそれぞれ生成するようにしても良
い。
【0033】生成された第1及び第2低画質映像素材L
1及びL2は、第1種(中速)回線を通じて鎌倉(神奈
川)にある編集サーバ42に転送される。第1種回線に
は、例えばインターネットを使用することができ、現時
点の画像圧縮技術では1Mbps程度のデータ転送速度
を確保すれば良い。編集者は、編集サーバ42に収集さ
れた第1及び第2低画質映像素材L1及びL2で映像素
材の内容を逐次確認しながら、編集用インタフェース3
8を用いて編集作業を行う。
【0034】編集作業は、例えばパソコンを使用して行
うことができる。このとき、このパソコンのハードディ
スク・ドライブ(HDD)が編集サーバ42として機能
する。また、編集用インタフェース38は、パソコンで
周知のキーボード、マウスおよびモニタ等で構成され
る。また、VTRでの編集で使用されてきたものと同様
の操作性を提供する操作コントローラも、必要に応じて
インタフェースとして使用される。なお、図1では簡単
のため、映像編集手段44をその主要部となる編集サー
バ42及び編集用インタフェース38のみで示したが、
実際にはCPU、RAM及びこれらを接続するバス等で
構成される。また、必要に応じて市販のマルチメディア
(映像音響処理専用)カードをバスに追加しても良い。
これらは、放送品質の高画質(よって大容量)映像デー
タを処理するわけではない。よって、図3に示すような
高画質映像素材を直接編集していた場合と比較すると、
映像編集手段44は格段に安価なもので構成でき、その
設備維持(メンテナンス)コストも低下する。
【0035】映像編集手段44を用いて行う編集作業自
身は、図4で示した放送用の高画質パッケージPKGの
編集作業と基本的には同じであって、単に映像素材の画
質が低くなっている点が異なるに過ぎない。この低画質
のパッケージを、以下では便宜上、低画質パッケージL
PKGと呼ぶことにする。低画質パッケージLPKGを
制作することで、同時に編集情報データEDLを生成で
きる。
【0036】映像編集手段44で生成された編集情報デ
ータEDLは、各シーンの開始及び終了位置の情報や映
像効果等の情報を含み、メイン・サーバ36に転送され
る。メイン・サーバ36は、編集情報データEDLから
更に第1及び第2編集情報データEDL1及びEDL2
を生成する。これらは、第1及び第2リモート・サーバ
にある高画質映像素材H1及びH2の内、どのシーンが
必要かという情報と、切り出したシーンのデータをどの
サーバに転送するかという情報を含んでいる。第1及び
第2編集情報データEDL1及びEDL2は、第1及び
第2リモート・サーバにそれぞれ転送される。このとき
編集情報データEDL並びに第1及び第2編集情報デー
タEDL1及びEDL2は、テキスト・ベースのデータ
なのでデータ量は少なく、第1及び第2種回線より更に
データ転送速度の低い回線(第3種回線)を使用するこ
とができ、64kbps程度の転送速度があれば十分で
ある。また、回線としては、例えばインターネットも使
用可能である。
【0037】なお、第1及び第2編集情報データEDL
1及びEDL2をメイン・サーバ36で生成せず、映像
編集手段44で生成して各リモート・サーバに直接転送
するようにしても良い。ただしこの場合、必要なシーン
(映像データ)の転送を要求した要求先(映像編集手段
44)と転送先(メイン・サーバ36)が異なるため、
リモート・サーバはデータを転送する前にメイン・サー
バに対してデータ転送に同意することを要求し、メイン
・サーバがこれに応答する(ハンドシェイク)工程が必
要なる分だけ冗長になる。また、第1及び第2リモート
・サーバ12及び22にEDL1及びEDL2を転送す
る代わりに、編集情報データEDLをそのまま転送して
も良い。この場合、第1及び第2リモート・サーバ12
及び22は、受け取った編集情報データEDLから第1
及び第2編集情報データEDL1及びEDL2に相当す
る情報をそれぞれ生成し、以下で説明するデータ転送に
利用する。
【0038】第1及び第2リモート・サーバ12及び2
2は、編集情報データEDL1及びEDL2に基づき、
第1及び第2高画質映像素材H1及びH2からパッケー
ジPKGに必要なシーンのみをそれぞれ切り出して高画
質シーン集合H1’及びH2’(図4参照)を生成す
る。そして、シーン集合H1’及びH2’をそれぞれパ
ラボラ・アンテナ18及び28を経由して衛星回線(第
2種回線)でメイン・サーバ36まで転送する。メイン
・サーバ36では、編集情報データEDLに基づき、シ
ーン集合H1’及びH2’の各シーンの順番を並び換
え、シーン切換え(スイッチング)時の映像効果等を加
え、パッケージPKGを完成させる。完成したパッケー
ジPKGの映像データは、光ファイバ回線50等の高速
回線(第2種回線)でオンエア・サーバ52に転送さ
れ、放送に使用されるまでここに一時的に蓄積される。
【0039】光ファイバ回線50は、外部の電話会社が
保有する回線であり、よってパッケージPKGの転送に
使用すれば回線使用料が発生する。そこでこのコストを
削減する方策として、メイン・サーバ36を芝公園の放
送電波発信施設56内に設置する方法が考えられる。即
ち、メイン・サーバ36をオンエア・サーバ52に隣接
して設置するか、又はメイン・サーバ36をオンエア・
サーバとしても利用してしまうようにする。これによっ
て、光ファイバ回線50の使用料を削減することができ
る。
【0040】図2は、本発明による映像編集システムの
他の実施形態の一例を示すブロック図である。図1の例
と比較すると、パッケージの生成に必要な映像素材の部
分(シーン)を集めるメイン・サーバを東京の品川に設
けず、ロンドンの第2リモート・サーバ22を同時にメ
イン・サーバとしても機能させている点が異なる。
【0041】映像編集手段44は、第1種回線72及び
74を介して第1及び第2リモート・サーバ12及び2
2から第1及び第2低画質映像素材L1及びL2を収集
する。編集者は、映像編集手段44を用いて上述と同様
にパッケージPKGと画質が低い点のみ異なる低画質パ
ッケージLPKGを製作することにより、編集情報デー
タEDLを生成する。編集情報データEDLは、メイン
・サーバとしても機能している第2リモート・サーバ2
2に転送される。
【0042】第2リモート・サーバ22は、編集情報デ
ータEDLから第1編集情報データEDL1を生成す
る。これは第1高画質映像素材H1のうちの必要なシー
ンがどれであるかを指定する情報と、そのシーン・デー
タの転送先(ここでは第2リモート・サーバ22)を指
定する情報を含んでいる。第1編集情報データEDL1
は、第3種(低速)回線92を介してワシントンの第1
リモート・サーバ12に転送される。第1リモート・サ
ーバ12は、第1編集情報データEDL1に基づき、第
1高画質映像素材H1からパッケージPKGの生成に必
要なシーンのみを選択的に切り出した高画質シーン集合
H1’を生成する。そして、シーン集合H1’の映像デ
ータは、パラボラ・アンテナ18及び28等で構成され
る第2種回線(衛星回線)80及び82を介して第2リ
モート・サーバ22に転送される。ただし、ワシントン
の担当者が鎌倉の編集者から指示を受け、シーン集合H
1’が生成された段階で手動で第2リモート・サーバ2
2に転送するようにしても良い。
【0043】第2リモート・サーバ22は、編集情報デ
ータEDLに基づき、第2編集情報データEDL2に相
当する情報を生成し、元々保有していた第2高画質映像
素材H2からパッケージPKGの生成に必要なシーンの
みを選択的に切り出してシーン集合H2’を生成する。
更に、第1リモート・サーバ12から転送されたシーン
集合H1’と組み合わせて並び換え、シーン切換え時の
映像効果等を加えてパッケージPKGを完成させる。完
成パッケージPKGの映像データは、再び衛星回線等の
高速な第2種回線を通じてオンエア・サーバ52に転送
されて放送されるまで一時的に蓄積される。
【0044】なお、図1の場合と同様に、映像編集手段
44が第1編集情報データEDL1を生成し、第1リモ
ート・サーバ12に直接転送しても良い。また、映像編
集手段44で第1及び第2編集情報データEDL1及び
EDL2を生成し、第1編集情報データEDL1を第1
リモート・サーバ12に転送し、編集情報データEDL
及び第2編集情報データEDL2を第2リモート・サー
バ22に転送するようにしても良い。更には、映像編集
手段44が第1リモート・サーバ12へ第1編集情報デ
ータEDL1の代わりに編集情報データEDLをそのま
ま転送しても良い。この場合、第1リモート・サーバ1
2は、受け取った編集情報データEDLから第1編集情
報データEDL1に相当する情報を生成し、上述の動作
を行う。
【0045】ここで再度図1を参照する。メイン・サー
バ36内に生成されたパッケージPKGは、そのままを
放送に使用するだけでなく、後日また別の放送のための
新たな映像素材とし加工して利用したいという場合があ
る。この場合、編集作業を行う必要があるが、もしメイ
ン・サーバ36に高画質のパッケージPKGしかなけれ
ば、従来と同様に高画質映像素材(パッケージPKG)
の映像データのすべてを別途設けた新たなメイン・サー
バに転送した上で編集する必要が生じてしまう。
【0046】そこで、メイン・サーバ36に高画質パッ
ケージPKGと内容が同じで画質のみ低い低画質映像素
材(低画質パッケージLPKG)を保持するようにする
と良い。これを行えば、メイン・サーバ36を他のメイ
ン・サーバのリモート・サーバとして機能させることが
できる。しかもこの低画質パッケージLPKGは、編集
サーバ42が編集情報データEDL生成のときに同時に
生成しているので、単に編集サーバ42から第1種回線
76を介してメイン・サーバに転送するだけで用意する
ことができる。これは、図1の場合だけでなく、図2に
場合でも同様に実施できる。即ち、編集サーバ42が保
有する低画質パッケージLPKGを、第1種回線77を
介してメイン・サーバとして機能している第2リモート
・サーバ22に転送すれば良い。また、別の方法として
は、メイン・サーバ(図2では第2リモート・サーバ2
2)には、パッケージPKGが生成されるので、これを
元に画像圧縮等により低画質パッケージLPKGを生成
しても良い。
【0047】次に第2種回線(衛星回線)で転送される
データ量に関し、上述の例について考察してみる。図1
の実施形態では、回線80及び84でH1’、回線82
及び84でH2’のデータ量が転送されるので、合計H
1’+H2’のデータ量が第2種(衛星)回線で転送さ
れたことになる。一方、図2の実施形態においては、回
線80及び82でH1’、回線83及び84でPKG≒
H1’+H2’のデータ量が転送されるため、合計H
1’×2+H2’のデータ量が第2種回線で転送された
ことになる。つまり、図1の実施形態と比較すると、図
2のものでは高速な第2種回線、従って使用コストの高
い回線の使用量が多くなるので、システムの運用コスト
が高くなる。この点において、図1の実施形態は、図2
のものよりも優れていると言える。
【0048】一方、図3及び図5に示す従来例では、第
2種回線でH1+H2のデータ量が転送されている。こ
のとき映像素材H1及びH2のデータ量は、平均すると
パッケージPKGに使用するデータ量の10倍以上ある
ことは上述した通りである。よって、H1+H2のデー
タ転送量は、平均的には(H1’+H2’)×10程度
以上のデータ転送量ということになる。従って、図2の
実施形態であっても、従来と比較すれば転送するデータ
量は十分に減少していることがわかる。
【0049】以上、本発明の好適な実施形態に基いて説
明してきたが、本発明はこれに限定されるものではな
い。例えば、リモート・サーバが2つの場合を例にあげ
て説明してきたが、3つ以上であっても良い。また、メ
イン・サーバ、リモート・サーバを遠距離に配置する実
施形態を例として説明したが、これに限らず物理的にこ
れらが分離されている場合に本発明は効果的である。例
えば、同じオフィスビル内に設置する場合でも、メイン
・サーバとリモート・サーバが物理的に分離されていれ
ばLAN等で接続することになるので、データ転送量が
少ないことはビル内のLANの混雑回避、メンテナス費
用低減等に大きな効果がある。
【0050】上述では、リモート・サーバにノンリニア
映像編集装置を使用した例で説明してきたが、必ずしも
そうである必要はない。リモート・サーバは、映像素材
から必要なシーンの選択的な切り出しができれば、図3
等に関し上述したようなVTRから構成されるものであ
っても良い。特にデジタルVTRで構成すれば、ノンリ
ニア映像編集装置に比較すると映像データの呼び出しに
時間がかかるとしても、映像データをデジタル・データ
で管理できるので、必要なシーンの切り出しや、高画質
映像素材と低画質映像素材との対応関係の管理等は可能
である。更にアナログVTRであっても、例えば特開平
6−36532号公報にあるように、必要なシーンの切
り出しを行う技術が知られており、これとアナログ映像
信号をエンコードする回路を組み合わせることで、アナ
ログVTRで保存されている映像も本発明によるシステ
ムに乗せることが可能になる。即ち、低画質映像素材
は、それを記録したVTRのアナログ映像信号をすべて
エンコードして映像編集手段に転送し、高画質映像デー
タは必要なシーンのみ選択的に切り出してエンコード
し、メイン・サーバに転送すれば良い。ただし、VTR
をサーバとして利用する場合においてもノンリニア映像
編集装置を併用し、これに低画質映像素材や編集情報E
DLを記録するといった形にした方がより効率的なシス
テム運用が可能になる。
【0051】メイン・サーバも本発明の主要な論点であ
る転送データ量の低減という観点から言えば、必ずしも
ノンリニア映像編集装置を使用する必要はない。しか
し、実際の使用においては、収集されたシーン集合H
1’及びH2’からパッケージを完成させる機能を持た
せた方が便利であるため、メイン・サーバにノンリニア
映像編集装置を使用する方が良い。ただし、パッケージ
生成機能は、必ずしもメイン・サーバに設ける必要はな
く、編集情報データEDLと収集したシーン集合H1’
及びH2’を更に別のサーバ(例えばオンエア・サー
バ)に転送し、そこでパッケージとして完成させること
も可能である。また、メイン・サーバを編集サーバ42
として兼用しても良く、この場合にはノンリニア映像編
集装置を使用する方が良い。
【0052】上述の実施形態の説明では、リモート・サ
ーバが保持する高画質映像素材からパッケージPKG生
成に必要な部分のみメイン・サーバに転送するとして説
明してきた。もちろん、これが最もデータ転送量を少な
くできるのではあるが、データ転送量の削減という観点
からいくと、完全に必要な部分のみだけ転送するという
ことでなくても良い。即ち、パッケージPKGに必要な
部分よりもやや多めに映像データ(必要部分+α)をメ
イン・サーバに転送しても良い。これによってもデータ
転送量は十分に削減できるし、一度完成と考えた編集作
業でも再修正を迫られ、”冗長”とした部分が必要にな
ることは多々あるからである。そして、最終的に完璧な
パッケージPKGを完成させるべく編集するときに、メ
イン・サーバに保持されているそのやや冗長な部分につ
いてはカットする(再生しない)よう編集情報データE
DLを修正すれば良いのである。
【0053】また、上述の実施形態の説明では、第1及
び第3種回線に第2種回線よりデータ転送速度の低い回
線を使うとして説明してきたが、これらも第2種回線と
同じデータ転送速度の高速回線を使用しても良い。この
場合、回線使用料の高い第2種回線を使うことになって
しまうが、高画質映像素材データをすべて送っていた従
来と比較すれば、データ量が小さい低画質映像素材デー
タや編集情報データを転送するだけであるから、回線使
用料は十分に低くできる。また、この場合であっても、
使用するシステムのハードウェア負荷が小さいという効
果は享受できるからである。
【0054】このように本発明による映像編集システム
では、遠隔にあるリモート・サーバから高画質映像素材
のすべてをメイン・サーバに収集するのではなく、別途
低画質映像素材による編集作業で得た編集情報データに
基づき、高画質映像素材の内のパッケージ生成に必要な
部分をメイン・サーバに転送するようにした。これによ
って、転送させる映像データ量を大幅に減少させること
ができ、高速な回線の使用を低減できるので、システム
の運用コストを低減できる。また、データ転送量の減少
によって、システムを構成するハードウェアやこれらを
接続するLAN、WANなどのネットワークの負荷が低
減されるので、これも運用コストの低減に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による映像編集システムの好適な実施
形態の一例を示すブロック図である。
【図2】 本発明による映像編集システムの好適な実施
形態の他の例を示すブロック図である。
【図3】 従来の映像編集システムの一例のブロック図
である。
【図4】 第1及び第2映像素材から必要なシーンを切
り出し、並び換えてパッケージPKGを完成させる概念
図である。
【図5】 図3の示す従来例を改良してた従来の映像編
集システムの一例のブロック図である。
【符号の説明】
10 カメラ 12 第1リモート・サーバ 14 第1映像素材 18 パラボラ・アンテナ 20 カメラ 22 第2リモート・サーバ(図2ではメイン・サー
バ) 24 第2映像素材 28 パラボラ・アンテナ 30 通信衛星 32 パラボラ・アンテナ 36 メイン・サーバ 38 編集用インタフェース 42 編集サーバ 44 映像編集手段 50 光ファイバ回線(高速回線) 52 オンエア・サーバ 54 アンテナ 56 放送電波発信施設 70 第1種回線(中速回線) 72 第1種回線(中速回線) 74 第1種回線(中速回線) 76 第1種回線(中速回線) 77 第1種回線(中速回線) 80 第2種回線(高速回線) 82 第2種回線(高速回線) 83 第2種回線(高速回線) 84 第2種回線(高速回線) 90 第3種回線(低速回線) 92 第3種回線(低速回線) 94 第3種回線(低速回線) EDL 編集情報データ EDL1 第1編集情報データ EDL2 第2編集情報データ H1 第1高画質映像素材データ H1’ シーン集合 H2 第2高画質映像素材 H2’ シーン集合 L1 第1低画質映像素材データ L2 第2低画質映像素材データ PKG パッケージ LPKG 低画質パッケージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/93

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像素材をデジタル・データ形式で処理
    し、上記映像素材からパッケージ生成に必要な部分をメ
    イン・サーバに収集する映像編集システムであって、 上記メイン・サーバと物理的に分離され、第1高画質映
    像素材データ及びこれと対応関係にある第1低画質映像
    素材データを保持する第1リモート・サーバと、 上記第1低画質映像素材データを用いて上記パッケージ
    の編集情報データを生成する映像編集手段と、 上記第1リモート・サーバが保持する上記第1低画質映
    像素材データを上記映像編集手段に転送する第1種回線
    と、 上記編集情報データに応じて上記第1リモート・サーバ
    が保持する上記第1高画質映像素材データから上記パッ
    ケージの組み立てに必要な部分を上記メイン・サーバに
    転送する第2種回線とを具える映像編集システム。
  2. 【請求項2】 上記メイン・サーバと物理的に分離さ
    れ、第2高画質映像素材データ及びこれと対応関係にあ
    る第2低画質映像素材データを保持する第2リモート・
    サーバを更に具え、 上記第1種回線で上記第2リモート・サーバが保持する
    上記第2低画質映像素材データを上記映像編集手段に転
    送し、該映像編集手段により上記第1及び第2低画質映
    像素材データを用いて上記パッケージの上記編集情報デ
    ータを作成し、該編集情報データに応じて上記第1及び
    第2リモート・サーバが保持する上記第1及び第2高画
    質映像素材データから上記パッケージの組み立てに必要
    な部分を上記第2種回線により上記メイン・サーバに転
    送することを特徴とする請求項1記載の映像編集システ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記メイン・サーバが第2高画質映像素
    材データ及びこれと対応関係にある第2低画質映像素材
    データを保持し、 上記第1種回線により上記第2低画質映像素材データを
    上記映像編集手段に転送し、 上記第1及び第2低画質映像素材データを用いて上記映
    像編集手段により上記パッケージの上記編集情報データ
    を作成し、 上記編集情報データに応じて上記第1リモート・サーバ
    が保持する上記第1高画質映像素材データから上記パッ
    ケージの組み立てに必要な部分を上記第2種回線により
    上記メイン・サーバに転送することを特徴とする請求項
    1記載の映像編集システム。
  4. 【請求項4】 上記メイン・サーバは、上記編集情報デ
    ータに基いて上記第1高画質映像素材データ又は第2高
    画質映像素材データから上記パッケージを生成すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の映像編
    集システム。
  5. 【請求項5】 上記メイン・サーバは、生成した上記パ
    ッケージとこれと対応関係にある低画質パッケージを対
    にして保持することを特徴とする請求項4記載の映像編
    集システム。
  6. 【請求項6】 上記第1種回線は上記第2種回線と比較
    して相対的にデータ転送速度が低速であることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の映像編集システ
    ム。
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