JP2001267888A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JP2001267888A
JP2001267888A JP2000076605A JP2000076605A JP2001267888A JP 2001267888 A JP2001267888 A JP 2001267888A JP 2000076605 A JP2000076605 A JP 2000076605A JP 2000076605 A JP2000076605 A JP 2000076605A JP 2001267888 A JP2001267888 A JP 2001267888A
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current
capacitor
circuit
comparator
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JP2000076605A
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Norio Nakamura
村 則 男 中
Masaru Hashimoto
本 勝 橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧の影響を受けない発振周波数を得る
ことを可能にするとともに、電源電圧が低いシステムに
用いても信頼性の低下を可及的に防止することを可能に
する。 【解決手段】 電源電圧に実質的に比例した第1および
第2の電圧を発生する電圧発生部1と、電源電圧に実質
的に比例した第1および第2の電流を設定する電流設定
部2と、コンデンサ7が接続され、コンデンサが第1お
よび第2の電流で充放電されることで上昇または下降す
る電圧を発生するノードと、第1の電圧とコンデンサが
接続されたノードの電圧とを比較する第1のコンパレー
タ3a、および第2の電圧とコンデンサが接続されたノ
ードの電圧とを比較する第2のコンパレータ3bを有す
るコンパレータ部3と、第1のコンパレータの出力によ
りセットされ、第2のコンパレータの出力によりリセッ
トされるセット/リセット回路5と、セット/リセット
回路の出力に応じて切換動作して、コンデンサに第1の
電流を供給するか、またはコンデンサから第2の電流を
引き抜く電流スイッチ回路6と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振回路に関し、
特にMOS型トランジスタを有する発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水晶振動子を用いた高精度の発振
回路が知られている。しかし、この水晶振動子を用いた
発振回路は高価であるという問題を有している。そこ
で、水晶振動子の代わりにコンデンサを用い、このコン
デンサの充放電時間を利用した発振回路が多々提案され
ている。
【0003】このコンデンサの充放電時間を利用した発
振回路の発振周波数は上記コンデンサの容量Cと、充放
電時にコンデンサを流れる電流Iと、充放電時にコンデ
ンサに印加される電圧の変動幅ΔVとによって決定され
るのが一般的である。しかし、この場合、充放電電流I
と、電圧の変動幅ΔVは、電源電圧の影響を受けるた
め、発振周波数も電源電圧の影響を受け、安定な発振周
波数を得ることができないという問題がある。
【0004】そこで電源電圧の影響を受けない安定した
発振周波数を得ることのできる発振回路が特開平8−6
5111号公報に開示されている。この従来の発振回路
を図4および図5を参照して説明する。この発振回路の
構成を図4に示し、その動作波形図を図5に示す。
【0005】この従来の発振回路は、定電圧定電流発生
回路と、増幅回路12H,12Lと、選択回路と、充放
電を行うコンデンサC11,C12とを備えている。定
電圧定電流発生回路は、第1および第2の定電圧
refH、VrefL並びにこれら第1および第2の定電圧の
差に比例する第1および第2の定電流IrefH,IrefL
出力する回路であって、PチャンネルトランジスタQP
11,QP12およびQP14と、Nチャンネルトラン
ジスタQN11,QN12,QN13およびQN14
と、抵抗素子R11と、インバータ111によって構成
される。
【0006】増幅回路12Hおよび12Lは、コンデン
サC11,C12の電圧Vcapと上記第1または第2の
定電圧をVrefH,VrefLを差動入力し、それぞれ第1お
よび第2の差電圧を出力する構成となっている。
【0007】選択回路は、セット/リセット回路を構成
するNANDゲートG11,G12と、Pチャンネルト
ランジスタQP13と、NチャンネルトランジスタQN
15とから構成され、NANDゲートG11,G12に
それぞれ入力される上記第1および第2の差電圧に応じ
て、第1の定電流IrefHでの充電および第2の定電流I
refLでの放電を、PチャネルトランジスタQP13およ
びNチャネルトランジスタQN15で切り換える構成と
なっている。
【0008】入力Vinがローレベルである間は、Pチャ
ネルトランジスタQP12はオン、Nチャネルトランジ
スタQN12はオフ、またインバータ111を介してハ
イレベルが入力されるNチャネルトランジスタQN13
がオンで、上記発振回路はスタンバイ状態となっている
(図5(a),(b),(c)参照)。そして入力V in
がローレベルからハイレベルになると、上記発振回路は
アクティブ状態となり、図5(a),(b),(c)に
示すように発振を開始する。
【0009】抵抗素子R11の抵抗値をr11,コンデ
ンサC11とC12の全キャパシタンスをc11、Pチ
ャンネルトランジスタQP11およびQP14のトラン
スコンダクタンスを各々β1およびβ2、Nチャンネルト
ランジスタQN11およびQN14のトランスコンダク
タンスを各々β3およびβ4とし、更に電圧Vcapが第1
の定電圧VrefHに等しくなってから第2の定電圧VrefL
に等しくなるまでの時間をTFとし、電圧Vcapが第2
の定電圧VrefLに等しくなってから第1の定電圧VrefH
に等しくなるまでの時間をTRとすると、 TR=r11×c11×β1/β2 TF=r11×c11×β3/β4 の関係を満たす。したがって上記発振回路の発振周期T
は T=TR+TF となって、コンデンサC11,C12の充放電時間だけ
で決まる一定周期となる。コンデンサC11,C12充
放電の電流となる第1および第2の定電流Ire fH,I
refLの値が電圧Vcap の変動幅電圧ΔVを決定する第
1および第2の定電圧VrefM,VrefLの差に比例するこ
とから、発振周期Tは電源電圧の変動の影響を受けな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように図4に示す
従来の発振回路は電源電圧の影響を受けない。しかし、
この従来の発振回路においては、第1の定電圧VrefH
電源電圧Vccよりも、トランジスタのしきい値分だけ低
く設定するとともに、第2の定電圧VrefLは接地電圧V
ssよりもトランジスタのしきい値電圧分だけ高くする必
要がある。
【0011】また近年、半導体集積回路においては、省
電力化のために低電圧化の要求が高まっている。
【0012】このため図4に示す従来の発振回路を低電
圧電源系に用いた場合は、コンデンサ電圧Vcapのスイ
ング幅(=VrefH−VrefL)が小さくなり、ノイズの影
響を受け易くなって信頼性が低下するという問題があ
る。
【0013】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、電源電圧の影響を受けない発振周波数を得る
ことができるとともに電源電圧が低いシステムに用いて
も信頼性の低下を可及的に防止することのできる発振回
路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】電源電圧に実質的に比例
した第1および第2の電圧を発生する電圧発生部と、前
記電源電圧に実質的に比例した第1および第2の電流を
設定する電流設定部と、コンデンサが接続され、前記コ
ンデンサが前記第1および第2の電流で充放電されるこ
とで上昇または下降する電圧を生成するノードと、前記
第1の電圧と前記コンデンサが接続されたノードの電圧
とを比較する第1のコンパレータ、および前記第2の電
圧と前記コンデンサが接続されたノードの電圧とを比較
する第2のコンパレータを有するコンパレータ部と、前
記第1のコンパレータの出力によりセットされ、前記第
2のコンパレータの出力によりリセットされるセット/
リセット回路と、前記セット/リセット回路の出力に応
じて切換動作して、前記コンデンサに前記第1の電流を
供給するか、または前記コンデンサから前記第2の電流
を引き抜く電流スイッチ回路と、を備えたことを特徴と
する。
【0015】また、前記電流設定部は、MOS型トラン
ジスタを有し前記電源電圧に実質的に比例した電圧を受
けるアンプ回路と、MOS型トランジスタから構成され
たカレントミラー回路を有し前記アンプ回路の出力に基
づいて前記第1の電流を発生する第1の電流発生部と、
MOS型トランジスタから構成されたカレントミラー回
路を有し前記アンプ回路の出力に基づいて前記第2の電
流を発生する第2の電流発生部と、備えるように構成し
ても良い。
【0016】また、前記第1のコンパレータは差動対が
NチャンネルMOS型トランジスタからなる差動アンプ
であり、前記第2のコンパレータは差動対がPチャンネ
ルMOSトランジスタからなる差動アンプであるように
構成しても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による発振回路の一実施の
形態の構成を図1乃至図3を参照して説明する。この実
施の形態の発振回路の構成を図1に示す。この実施の形
態の発振回路は電圧発生器1と、電流設定器2と、コン
パレータ3a,3bからなるコンパレータ部3と、セッ
ト/リセット回路5(以下、S/R回路5ともいう)
と、電流スイッチ回路6と、コンデンサ7とを備えてい
る。
【0018】電圧発生器1は電源電圧に実質的に比例し
た高い電圧VHを信号線8に出力し、電源電圧に実質的
に比例した低い電圧VLを信号線9に出力する。コンパ
レータ3aは電圧VHと、コンデンサ7の電圧Vcapとを
比較し、電圧VHが電圧Vcapよりも高いときにローレベ
ルの信号を信号線10に出力し、電圧VHが電圧Vcap
下のときにハイレベルの信号を出力する。またコンパレ
ータ3bは、電圧Vca pと電圧VLとを比較し、電圧V
capが電圧VLよりも高いときにローレベルの信号を信号
線11に出力し、電圧Vcapが電圧VL以下のときにハイ
レベルの信号を出力する。
【0019】S/R回路5は信号線10,11を介して
コンパレータ3a,3bの出力を受け、コンパレータ3
aの出力がローレベルになると、ハイレベルの信号を出
力し、コンパレータ3bの出力がローレベルになるまで
出力をハイレベルに保持する記憶機能を有する。
【0020】電流設定器2は電源電圧に実質的に比例し
た2種類の電流値、例えば、放電電流値および充電電流
値を設定し、信号線13,14に各々出力する。電流ス
イッチ回路6はS/R回路5の出力がハイレベルのと
き、コンデンサ7を放電させ、この放電電流が電流設定
器2によって設定された放電電流値となるようにする。
また、S/R回路5の出力がローレベルのときはコンデ
ンサ7を充電させ、この充電電流が電流設定器2によっ
て設定された充電電流値となるようにする。
【0021】次に本実施の形態の動作を説明する。
【0022】この発振回路の発振周波数はコンデンサ7
に印加される電圧Vcapの変動幅電圧△Vと、コンデン
サの容量Cと、コンデンサ7への充放電電流Iとで決定
される。
【0023】△Vは電圧発生器1から出力される2つの
電圧VH,Vの差で決まり、信号線8と信号線9の電
圧差になる。この電圧は電源電圧と実質的に比例した値
に設定される。
【0024】なおコンデンサ7は集積回路の内部に形成
することも可能である。しかし、製造上容量精度を高め
ることに難点があり、発振周波数の精度を高める場合は
外部素子を付加して構成するのが望ましい。充放電電流
Iは電流設定器2から出力される電流値であり、電源電
圧に実質的に比例した電流である。
【0025】図1に示す発信回路において、その発振周
波数はコンデンサ7への充放電の繰り返し回数に対応す
る。コンデンサ7の端子電圧Vcapは上限が信号線8の
電圧VH、下限が信号線9の電圧VLである鋸歯状波形
(電圧波形)となる。この鋸歯状波形の傾きαはC、I
で決まり、次式になる。
【0026】
【数1】 この鋸歯状波形の傾きは+と−が存在し、その傾きはコ
ンデンサ7への充電電流と放電電流の値によって異な
る。ここでは両者の電流を同一の電流Iとして説明す
る。
【0027】図1において、コンデンサ7の電圧Vcap
が電圧発生器1から出力される信号線8、9の電圧VH,
に達するとそれぞれのコンパレータ3a、3bから
ローレベルの電圧が出力される。コンパレータ3aはコ
ンデンサ7の電圧Vcapが信号線8の電圧V以上に達
するとローレベルを出力し、コンパレータ3bはコンデ
ンサ7の電圧Vcapが信号線9の電圧V以下に達する
とローレベルを出力する。
【0028】コンパレータ3a、4bの出力は次段のS
/R回路5に供給される。このS/R回路5は記憶機能
を有しており、信号線10にローレベルが入力されると
ハイレベルを出力する。そして、信号線11にローレベ
ルが入力されるまで出力をハイレベルに保持してその後
ローレベルに切り換わる。更に、信号線10のローレベ
ルが入力されるまでローレベルを保持する。
【0029】電流スイッチ回路6は信号線12(電流ス
イッチ回路6の入力)にハイレベルが出力されると、コ
ンデンサ7を放電してコンデンサ7の電圧Vcapを下げ
る。また、電流スイッチ回路6にローレベルが入力され
ると、コンデンサ7を充電してコンデンサ7の電圧V
capを上昇させる。
【0030】コンデンサ7への充放電電流の情報は電流
設定器2から供給される。ここでは充電電流は信号線1
3から、放電電流は信号線14から伝えられる。なお充
放電電流は電源電圧に実質的に比例した電流に設定され
る。ここで、充放電電流の絶対値を集積回路内部で設定
するのは難しい。それは内部抵抗の絶対精度を高くでき
ないことにある。発振周波数の絶対精度を高めるために
は充放電電流の基準値を外部抵抗によって定めるのが良
い。
【0031】以上の動作で発振条件が成立し、次式の発
振周波数foscで発振する。
【0032】
【数2】 ここでI=充電電流=放電電流でΔV=信号線8と信号
線9の電圧差=VH−Vである。
【0033】次にこの実施の形態の発振回路の具体的な
構成を図2に示す。
【0034】電圧発生器1は、抵抗R1、R2、R3の
直列接続から構成される。抵抗R1の片方の端子は電源
電圧が印加され、抵抗R3の片方の端子は接地される。
【0035】前述した電圧VH(図1に示す信号線8の
電圧)は次式で与えられる。
【0036】
【数3】 ここでVccは電源電圧である。
【0037】また、前述した電圧V(図1に示す信号
線9の電圧)は次式で与えられる。
【0038】
【数4】 (3)式と(4)式から分かるように電圧発生器1の出
力電圧VH,VLは電源電圧Vccに比例した電圧になる。
【0039】電流設定器2は、オペアンプ構成のボルテ
ージフォロアと、充電電流設定部と、放電電流設定部と
を備えている。
【0040】上記ボルテージフォロアは、PチャネルM
OSトランジスタM1、M3と、NチャネルMOSトラ
ンジスタM2、M4、M5、M7と、抵抗R4〜R6
と、コンデンサC1とを有しており、トランジスタM1
のゲートが入力端子、トランジスタM7のソースが出力
端子になる。なお、コンデンサC1は上記オペアンプの
位相補償コンデンサである。このボルテージフォロアに
おいては、トランジスタM1のゲート電圧はトランジス
タM7のソース電圧すなわちトランジスタM3のゲート
電圧と等しくなる。
【0041】従って、抵抗R6の両端間に印加される電
圧は抵抗R3の片方の端子に発生する電圧Vと等し
い。この電圧Vは電源電圧に比例することは前述し
た。よって抵抗R6に流れる電流すなわちトランジスタ
M7に流れる電流も電源電圧に実質的に比例する。電流
値の絶対精度を高めるとき(発振周波数の絶対精度を高
める場合)には抵抗値精度の高い外部抵抗を用いるのが
望ましい。
【0042】また充電電流設定部は、カレントミラー回
路であって、PチャネルMOSトランジスタM6、M8
と、NチャネルMOSトランジスタM9、M10、M1
1、M12とを備えており、上記ボルテージフォロアの
トランジスタM7に流れる電流に実質的に比例する電流
を充電電流として設定する。ここでトランジスタM8〜
M11は、バイアス回路として、トランジスタM6に流
れる電流とトランジスタM13、M18、M20、M2
4、M26、M34に流れる電流とがカレントミラーの
関係になるように動作させるものである。したがって、
トランジスタM6に流れる電流および後述の放電電流設
定部のPチャネルMOSトランジスタM13、M18に
流れる電流は、トランジスタM8に流れる電流に実質的
に比例したものとなり、たとえばトランジスタM8に流
れる電流と同じ値となる。
【0043】放電電流設定部は、カレントミラー回路で
あって、PチャネルMOSトランジスタM13、M1
4、M16、M18、M19と、NチャネルMOSトラ
ンジスタM15、M17とを備えている。ここでトラン
ジスタM16〜M19は、バイアス回路として、トラン
ジスタM15に流れる電流とトランジスタM23に流れ
る電流とがカレントミラーの関係になるように動作させ
るものである。
【0044】こうして上記電流設定器2においては、充
電電流および放電電流は、電源電圧Vccに実質的に比例
した電流としてトランジスタM8およびM17を各々流
れるように構成されている。
【0045】次にコンパレータ部3のコンパレータ3a
は、PチャネルMOSトランジスタM29、M37、M
40と、NチャネルMOSトランジスタM28、M3
0、M38、M39、M41とを備えている。そして差
動対を構成するトランジスタM38とトランジスタM4
1の各々のゲート電圧、すなわち電圧VHとキャパシタ
電圧Vcapとを比較して、比較結果をトランジスタM2
8のドレインから出力する。
【0046】またコンパレータ部3のコンパレータ3b
は、PチャネルMOSトランジスタM32、M34、M
35と、NチャネルMOSトランジスタM31、M3
3、M36とを備えている。そして差動対をなすトラン
ジスタM32とトランジスタM35の各々のゲート電
圧、すなわち電圧VLとキャパシタ電圧Vcapとを比較し
て比較結果をトランジスタM31のドレインから出力す
る。
【0047】S/R回路5はPチャネルMOSトランジ
スタM24、M26と、NチャネルMOSトランジスタ
M25、M27とを備えている。そしてコンパレータ3
aの出力であるトランジスタM28のドレインがローレ
ベルになると、S/R回路5の出力であるトランジスタ
M24のドレインがハイレベルに設定される。また、コ
ンパレータ3bの出力であるトランジスタM31のドレ
インがローレベルになると、トランジスタM24のドレ
インがローレベルに設定される構成となっている。
【0048】電流スイッチ回路6は、PチャネルMOS
トランジスタM20、M21と、NチャネルMOSトラ
ンジスタM22、M23とを備えている。トランジスタ
M20は充電電流の電流源であり、たとえばトランジス
タM8に流れる電流と同じ電流値となるように構成され
ている。またトランジスタM23は放電電流の電流源で
あり、たとえばトランジスタM17に流れる電流と同じ
電流値となるように構成されている。すなわちトランジ
スタM20、M23から構成される電流源の電流値は電
源電圧に実質的に比例した電流値になる。そして、S/
R回路5の出力に接続されたCMOS構成のトランジス
タM21、M22のゲートにハイレベルの信号が入力さ
れると、電流スイッチ回路6は放電電流を出力し、トラ
ンジスタM21、M22のゲートにローレベルの信号が
入力されると充電電流が出力される。
【0049】電流スイッチ回路6の出力であるトランジ
スタM21、M22のドレインはコンデンサ7に接続さ
れ、上記充放電電流によってコンデンサ7の電圧Vcap
が変化する。なお、図1に示す信号線13、14はトラ
ンジスタM20のゲートとトランジスタM23のゲート
に対応している。
【0050】この図2に示す発振回路において、発振周
波数foscは(2)式で与えられる。そして電圧差△V
と充放電電流Iは電源電圧に実質的に比例するように構
成されているため、電源電圧に影響されない安定した発
振周波数foscを得ることができる。
【0051】また、コンパレータ3aはNチャネルMO
SトランジスタM38、M41からなる差動対を有して
おり、コンパレータ3bはPチャネルMOSトランジス
タM32、M35からなる差動対を有していること、お
よび抵抗R1、R3の抵抗値を可及的に小さくできるこ
とにより、コンデンサ7に印加される電圧Vcapのスイ
ング幅(=VH、VL)を電源電圧VCCに近くすることが
可能となり、ノイズの影響を受けにくくすることができ
る。このため、電源電圧が低いシステムに用いても信頼
性の低下を可及的に防止することができる。
【0052】図2に示す本実施の形態の発振回路におい
て、電源電圧VCCを5Vと、2.5Vに設定したときの
コンデンサ7の電圧波形をシミュレーションによって求
めた結果を図3に示す。図3において、グラフV5.0
は電源電圧VCCが5Vのときの電圧波形を示し、グラフ
V2.5は電源電圧VCCが2.5Vのときの電圧波形を
示している。この図3から分かるように電源電圧に影響
されない発振周波数が得られている。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の発振回路に
よれば、電源電圧の影響を受けない発振周波数を得るこ
とができるとともに、電源電圧が低いシステムに用いて
も信頼性の低下を可及的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による発振回路の一実施の形態の構成を
示すブロック図。
【図2】図1に示す実施の形態の具体的な構成を示す回
路図。
【図3】図2に示す発振回路にかかるコンデンサの電圧
波形を、電源電圧をパラメータにして示すグラフ。
【図4】従来の発振回路の構成を示す回路図。
【図5】図4に示す発振回路の動作を説明するグラフ。
【符号の説明】
1 電圧発生器 2 電流設定器 3 コンパレータ部 3a コンパレータ 3b コンパレータ 5 セット/リセット回路(S/R回路) 6 電流スイッチ回路 7 コンデンサ 8、9 信号線 10、11、12 信号線 13、14 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J043 AA02 AA26 EE01 FF04 FF05 GG06 5J081 AA08 CC18 CC34 DD04 DD15 EE03 FF08 FF10 LL05 MM01 MM02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源電圧に実質的に比例した第1および第
    2の電圧を発生する電圧発生部と、 前記電源電圧に実質的に比例した第1および第2の電流
    を設定する電流設定部と、 コンデンサが接続され、前記コンデンサが前記第1およ
    び第2の電流で充放電されることで上昇または下降する
    電圧を生成するノードと、 前記第1の電圧と前記コンデンサが接続されたノードの
    電圧とを比較する第1のコンパレータ、および前記第2
    の電圧と前記コンデンサが接続されたノードの電圧とを
    比較する第2のコンパレータを有するコンパレータ部
    と、 前記第1のコンパレータの出力によりセットされ、前記
    第2のコンパレータの出力によりリセットされるセット
    /リセット回路と、 前記セット/リセット回路の出力に応じて切換動作し
    て、前記コンデンサに前記第1の電流を供給するか、ま
    たは前記コンデンサから前記第2の電流を引き抜く電流
    スイッチ回路と、 を備えたことを特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】前記電流設定部は、MOS型トランジスタ
    を有し前記電源電圧に実質的に比例した電圧を受けるア
    ンプ回路と、MOS型トランジスタから構成されたカレ
    ントミラー回路を有し前記アンプ回路の出力に基づいて
    前記第1の電流を発生する第1の電流発生部と、MOS
    型トランジスタから構成されたカレントミラー回路を有
    し前記アンプ回路の出力に基づいて前記第2の電流を発
    生する第2の電流発生部と、備えたことを特徴とする請
    求項1記載の発振回路。
  3. 【請求項3】前記第1のコンパレータは差動対がNチャ
    ンネルMOS型トランジスタからなる差動アンプであ
    り、前記第2のコンパレータは差動対がPチャンネルM
    OS型トランジスタからなる差動アンプであることを特
    徴とする請求項1または2記載の発振回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004055968A3 (en) * 2002-12-17 2004-11-25 Koninkl Philips Electronics Nv Temperature compensated r-c oscillator

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