JP2001267383A - 製造ラインおよび半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

製造ラインおよび半導体デバイスの製造方法

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JP2001267383A
JP2001267383A JP2000076337A JP2000076337A JP2001267383A JP 2001267383 A JP2001267383 A JP 2001267383A JP 2000076337 A JP2000076337 A JP 2000076337A JP 2000076337 A JP2000076337 A JP 2000076337A JP 2001267383 A JP2001267383 A JP 2001267383A
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charged particle
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JP2000076337A
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Kazue Hashimoto
和重 橋本
Masataka Shiba
正孝 芝
Fumio Mizuno
文夫 水野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】SEM装置などの荷電粒子ビームプロセス装置
において、搬送装置等から発生する電磁波ノイズや振動
等に対して影響を殆ど受けることなく超微細化された半
導体デバイスなどに対して高分解能でプロセスを実行で
きるようにした半導体デバイス等の製造ラインを提供す
ることにある。 【解決手段】本発明は、電磁波ノイズを検知する検知ユ
ニットを備え、試料室内に導入された試料に対して荷電
粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後
前記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビーム
プロセス装置と、該プロセス装置の近傍を走行し若しく
は該装置の内部に出入りするように走行し、電動モータ
を駆動源として前記複数の試料を収納したカセットを搬
送する搬送装置と、前記プロセス装置における荷電粒子
ビームを照射して所望のプロセスを実行する区間におい
て前記検知ユニットにより検知された電磁波ノイズが所
定のレベル以上のとき、前記搬送装置の駆動源の機能を
停止若しくは抑制するように制御する制御装置とを備え
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子デバイスなど
の製造ラインおよび半導体デバイスの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体に代表される電子デバイスの製造
においては、その製造過程で微小の電磁波ノイズを除去
できないと製造装置の性能を満足に引き出せず、歩留り
の低下だけでなく製造自体が困難になることが多い。こ
うした製造ライン内の装置では当該装置およびその周囲
のライン内装置全体の電磁波ノイズレス化が望まれてい
る。例えば、製造装置の寸法精度評価を行う代表的な半
導体製造補助設備であるSEM装置では、走査型電子顕
微鏡の方式を採用し、5〜10nmの分解能でプロセス
評価を実施しているが、年々その性能向上が求められて
いる。これら装置は、いずれも電磁波ノイズの影響に敏
感であって、現状製造プロセスでは、搬送装置がワーク
を搬送し、当該装置の周辺を走行するだけで、搬送装置
に流れる電流によって発生する電磁波ノイズの影響によ
り測定誤差が大きくるため非常に計測が難しいといった
課題があった。
【0003】このため、従来の方法によれば、電磁波ノ
イズの影響を防止するため、SEM装置内の特に電磁場
ノイズの影響を受けやすい部位に遮蔽機能を備える方法
や、電源や信号源から伝播する電気ノイズの影響を防止
するため、電源や信号源の供給回路にフィルタを設ける
方法やアースを分離するなどの方法を施していた。しか
しながら、近年では製造プロセスの超微細化に伴い、上
述対策で除去した電磁波ノイズレベルでも無視すること
ができないものとなっており、SEM装置全体を電磁場
遮蔽室の中に設置する方法がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
SEM装置全体を電磁場遮蔽室の中に設置すると、この
電磁場遮蔽室が非常に大規模となり、コストが著しく増
加してしまうことになる。
【0005】また、多数のウエハを収納したカセットか
らなるワークを搬送する搬送装置は、クリーンな環境を
得るために駆動源として電動モータを使用せざるえな
く、電磁波ノイズの発生源となっており、しかも上記ワ
ークを搭載して走行せざるえず、電磁波ノイズを遮蔽す
ることが難しいという課題を持っていた。仮に、搬送装
置自体を部分的に遮蔽するなどして外部への電磁波ノイ
ズ低減対策を施したとしても、コストの割に効果が小さ
く限界にきている。
【0006】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
SEM装置などの荷電粒子ビームプロセス装置におい
て、搬送装置等から発生する電磁波ノイズや振動等に対
して影響を殆ど受けることなく超微細化された半導体デ
バイスなどに対して高分解能でプロセスを実行できるよ
うにした半導体デバイス等の製造ラインを提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、 SEM装置にお
いて、搬送装置等から発生する電磁波ノイズ等に対して
影響を殆ど受けることなく超微細化された半導体デバイ
スに対して高分解能で測定/検査を実行できるようにし
て、超微細化された半導体デバイスを高歩留まりで製造
することができる半導体デバイスの製造方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するために、本
発明は、試料室内に導入された試料に対して荷電粒子ビ
ームを照射して所望のプロセスを実行し、その後前記試
料を前記試料室内から導出されるSEM装置などの荷電
粒子ビームプロセス装置と、該荷電粒子ビームプロセス
装置の近傍を走行若しくは該装置の内部に出入りするよ
うに走行して電動モータを駆動源として前記複数の試料
を収納したカセットを搬送する搬送装置と、前記荷電粒
子ビームプロセス装置における荷電粒子ビームを照射し
て所望のプロセスを実行する区間において前記搬送装置
が前記荷電粒子ビームプロセス装置の近傍若しくは内部
に位置したとき、前記搬送装置の駆動源の機能を停止若
しくは抑制するように、または前記搬送装置の駆動源の
機能を停止若しくは抑制して前記搬送装置の駆動源から
受ける電磁波ノイズが所定レベル以下のとき、前記荷電
粒子ビームプロセス装置における荷電粒子ビームを照射
して所望のプロセスを実行するように、制御する制御装
置とを備えたことを特徴とする半導体デバイス等の製造
ラインである。
【0008】また、本発明は、試料室内に導入された試
料に対して荷電粒子ビームを照射して所望のプロセスを
実行し、その後前記試料を前記試料室内から導出される
SEM装置などの荷電粒子ビームプロセス装置と、該荷
電粒子ビームプロセス装置の近傍を走行若しくは該装置
の内部に出入りするように走行して電動モータを駆動源
として前記複数の試料を収納したカセットを搬送する搬
送装置と、前記荷電粒子ビームプロセス装置における荷
電粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行する区間
において前記荷電粒子ビームプロセス装置が前記搬送装
置の駆動源から受ける電磁波ノイズが所定レベル以上の
とき、前記搬送装置の駆動源の機能を停止若しくは抑制
するように、または前記搬送装置の駆動源の機能を停止
若しくは抑制して前記搬送装置の駆動源から受ける電磁
波ノイズが所定レベル以下のとき、前記荷電粒子ビーム
プロセス装置における荷電粒子ビームを照射して所望の
プロセスを実行するように、制御する制御装置とを備え
たことを特徴とする半導体デバイスなどの製造ラインで
ある。
【0009】また、本発明は、電磁波ノイズを検知する
検知ユニットを備え、試料室内に導入された試料に対し
て荷電粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、
その後前記試料を前記試料室内から導出されるSEM装
置などの荷電粒子ビームプロセス装置と、該荷電粒子ビ
ームプロセス装置の近傍を走行し若しくは該装置の内部
に出入りするように走行し、電動モータを駆動源として
前記複数の試料を収納したカセットを搬送する搬送装置
と、前記荷電粒子ビームプロセス装置における荷電粒子
ビームを照射して所望のプロセスを実行する区間におい
て前記検知ユニットにより検知された電磁波ノイズが所
定のレベル以上のとき、前記搬送装置の駆動源の機能を
停止若しくは抑制するように、または前記搬送装置の駆
動源の機能を停止若しくは抑制して前記検知ユニットに
より検知された電磁波ノイズが所定のレベル以下のと
き、前記荷電粒子ビームプロセス装置における荷電粒子
ビームを照射して所望のプロセスを実行するように、制
御する制御装置とを備えたことを特徴とする半導体デバ
イスなどの製造ラインである。また、本発明は、前記製
造ラインにおける荷電粒子ビームプロセス装置は、外部
からの電磁波ノイズを遮蔽するための遮蔽壁を備えるこ
とを特徴とする。
【0010】また、本発明は、試料室内に導入された試
料に対して荷電粒子ビームを照射して所望のプロセスを
実行し、その後前記試料を前記試料室内から導出される
荷電粒子ビーム鏡筒部と外部からの電磁波ノイズを遮蔽
するために前記荷電粒子ビーム鏡筒部の外側を囲むよう
に設けられた遮蔽壁と該遮蔽壁の所望の部分に開閉シャ
ッタとを備えて構成されるSEM装置などの荷電粒子ビ
ームプロセス装置と、該荷電粒子ビームプロセス装置に
おける前記遮蔽壁の内部に前記開閉シャッタを通して出
入りするように走行して電動モータを駆動源として前記
複数の試料を収納したカセットを搬送する搬送装置と、
該搬送装置が前記遮蔽壁の内部に位置し、更に前記荷電
粒子ビームプロセス装置における荷電粒子ビームを照射
して所望のプロセスを実行する区間において前記搬送装
置の駆動源の機能を停止若しくは抑制するように制御す
る制御装置とを備えたことを特徴とする製造ラインであ
る。
【0011】また、本発明は、前記製造ラインにおける
荷電粒子ビームプロセス装置は、試料室内に導入された
試料に対して荷電粒子ビームを照射して所望のプロセス
を実行し、その後前記試料を前記試料室内から導出され
る荷電粒子ビーム鏡筒部と外部からの電磁波ノイズを遮
蔽するために前記荷電粒子ビーム鏡筒部の外側を囲むよ
うに設けられた遮蔽壁と該遮蔽壁の所望の部分に開閉シ
ャッタとを備えて構成されることを特徴とする。また、
本発明は、前記製造ラインにおける搬送装置には、更
に、電動モータを駆動源として前記カセットを把持して
動作するロボット機構を備えたことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、試料室内に導入された試
料に対して荷電粒子ビームを照射して所望のプロセスを
実行し、その後前記試料を前記試料室内から導出される
荷電粒子ビームプロセス装置と、該荷電粒子ビームプロ
セス装置の近傍に設置され、電磁波ノイズを発生させる
電磁波ノイズ発生源を有し、試料に対して所望のプロセ
スを実行する製造装置(搬送装置も含む)と、該製造装
置から発生する電磁波ノイズを検知する検知ユニット
と、前記荷電粒子ビームプロセス装置における荷電粒子
ビームを照射して所望のプロセスを実行する区間におい
て、前記検知ユニットにより検知された電磁波ノイズが
所定のレベル以上のとき、前記製造装置の電磁波ノイズ
発生源の機能を停止若しくは抑制するように、または前
記検知ユニットにより検知された電磁波ノイズが所定の
レベル以下のとき、前記荷電粒子ビームプロセス装置に
おける荷電粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行
するように、制御する制御装置とを備えたことを特徴と
する製造ラインである。
【0013】また、本発明は、振動を検知する検知ユニ
ットを備え、試料室内に導入された試料に対して荷電粒
子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後前
記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビームプ
ロセス装置と、該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍を
走行若しくは該装置の内部に出入りするように走行して
前記複数の試料を収納したカセットを搬送し、振動を発
生する振動発生源を有する搬送装置と、前記荷電粒子ビ
ームプロセス装置における荷電粒子ビームを照射して所
望のプロセスを実行する区間において前記検知ユニット
により検知された振動レベルが所定のレベル以上のと
き、前記搬送装置の振動発生源の機能を停止若しくは抑
制するように、または前記搬送装置の振動発生源の機能
を停止若しくは抑制して前記検知ユニットにより検知さ
れた振動レベルが所定のレベル以下のとき、前記荷電粒
子ビームプロセス装置における荷電粒子ビームを照射し
て所望のプロセスを実行するように、制御する制御装置
とを備えたことを特徴とする製造ラインである。
【0014】また、本発明は、試料室内に導入された試
料に対して荷電粒子ビームを照射して所望のプロセスを
実行し、その後前記試料を前記試料室内から導出される
荷電粒子ビームプロセス装置と、該荷電粒子ビームプロ
セス装置の近傍に設置され、振動を発生させる振動発生
源を有し、試料に対して所望のプロセスを実行する製造
装置と、該製造装置から発生する振動レベル若しくは伝
播される振動レベルを検知する検知ユニットと、前記荷
電粒子ビームプロセス装置における荷電粒子ビームを照
射して所望のプロセスを実行する区間において、前記検
知ユニットにより検知された振動レベルが所定のレベル
以上のとき、前記製造装置の振動発生源の機能を停止若
しくは抑制するように、または前記検知ユニットにより
検知された振動レベルが所定のレベル以下のとき、前記
荷電粒子ビームプロセス装置における荷電粒子ビームを
照射して所望のプロセスを実行するように、制御する制
御装置とを備えたことを特徴とする製造ラインである。
【0015】また、本発明は、電動モータの駆動源を駆
動することによって搬送装置を所定の軌道に沿って走行
させて前記搬送装置に搭載された複数の半導体デバイス
(半導体基板)を収納したカセットを搬送する搬送工程
と、該搬送工程によって搬送されてきたカセットから半
導体基板を取り出し、この取り出された半導体デバイス
をSEM装置の試料室内に導入し、前記搬送装置の駆動
源に対して制御することにより該駆動源から受ける電磁
波ノイズが所定レベル以下のとき前記導入された半導体
デバイスに対してSEM装置の電子ビーム鏡筒から電子
ビームを照射して電子検出器により半導体デバイスから
高解像度を有する2次電子若しくは反射電子を検出し、
この検出される高解像度を有する2次電子若しくは反射
電子に基いて半導体デバイス(半導体基板)上のパター
ン若しくは欠陥を測定若しくは検査するSEM測定/検
査工程とを有し、該SEM測定/検査工程によって測定
若しくは検査された情報を元に半導体プロセスを制御す
ることを特徴とする半導体デバイスの製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るSEM外観検査シス
テム並びに半導体デバイスなどの製造ラインおよびその
製造方法の実施の形態について図面を用いて説明する。
半導体デバイスなどの製造ライン50は、図1に示すよ
うに、イオン注入装置などのドーピング装置やスパッタ
リング装置、CVD装置などの薄膜形成装置やレジスト
処理装置や各種露光装置やエッチング装置や洗浄乾燥装
置やCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学
機械研磨)装置等の製造装置群10と、異物検査装置や
パターン検査装置等の電磁波ノイズにあまり影響を受け
ない光学的外観検査装置群(電磁波ノイズの影響を受け
にくいため上記製造装置群10の中にインラインで設置
される場合がある。)11と、電磁波ノイズの影響を受
けやすいため上記製造装置群10から離されて集中させ
て設置され、回路パターンの超微細化に対して電子レベ
ルまで測長可能とする測長SEM装置や異物を含む欠陥
検査およびその解析を可能とするSEM外観検査装置等
からなるSEM装置群13と、該SEM装置群13の近
傍に設置される上記製造装置群と同様な製造装置群14
と、プロービング装置と呼ばれる動作試験を行うテスタ
装置群15と、これらの装置群10および11、13、
14とストッカ17との間を半導体基板を収納したカセ
ットからなるワークを運ぶためのベイ内搬送装置20
と、ストッカ17の間をワークを搬送するベイ間搬送装
置21とで構成される。なお、ベイ内搬送装置20とし
て、 電磁波ノイズを発生する発生源(例えば、駆動源
とする電動モータMがある。)を有し、電磁波が外側ま
で及ばないように遮蔽することが難しい移動体であっ
て、SEM装置13に出入りする搬送装置20aがあ
る。特に、集中させて設置された測長SEM装置やSE
M外観検査装置等からなるSEM装置群13に亘って、
半導体基板を収納したカセットで構成されるワークを搬
送するベイ内搬送装置20aは、通常、後述するように
天井搬送するように構成される。また、ベイ内搬送装置
20として、 電磁波ノイズを発生する発生源(例え
ば、駆動源とする電動モータMがある。)を有し、電磁
波が外側まで及ばないように遮蔽することが難しい移動
体であって、SEM装置13の近傍を走行する搬送装置
20bがある。また、SEM装置群13の近傍に設置さ
れる製造装置群14としては、電磁波ノイズを発生する
発生源21を有し、電磁波が外側まで及ばないように遮
蔽することが難しいもの14aが考えられる。
【0017】そして、ベイ毎に製造装置10、11、1
3、14、15は、ネットワークを介して例えば制御装
置100によって制御され、ベイ内搬送装置20および
ベイ間搬送装置21も、ネットワークを介して搬送制御
装置200によって制御される。これら制御装置100
および搬送制御装置200は、統括制御装置を含む製造
管理装置30によって制御・管理される。なお、31
は、製造管理装置30によって制御・管理するデータベ
ースやプログラムを格納した記憶装置である。
【0018】次に、本発明に係る電磁波ノイズの影響を
受けやすい測長SEM装置やSEM外観検査装置等から
なるSEM装置13および該SEM装置13とストッカ
17との間をSEM装置13内に出入りして例えば天井
走行して搬送するベイ内搬送装置20aの実施例につい
て説明する。当然、SEM装置13の近傍を走行するベ
イ内搬送装置20bについてもSEM装置13内に出入
りすることを除けば同様となる。なお、SEM装置13
として、電磁波ノイズの影響を受けるイオンビームなど
の荷電粒子ビームを照射して加工や2次粒子を検出して
観察するなどのプロセスを実行する荷電粒子ビームプロ
セス装置であっても良い。
【0019】図2には、製造ライン50内のなかでも特
に電磁波ノイズの影響を受けやすい製造装置の1つであ
るSEM装置13と例えば天井搬送されるベイ内搬送装
置20aとの構成を示す斜視図である。図3には、図2
に説明したSEM装置13の一実施例を示す。即ち、製
造ライン50内のなかでも特に電磁場ノイズの影響を受
けやすい装置の1つであるSEM装置13は、電子走査
顕微鏡による電子映像測定方式を用いた電子線鏡筒部を
有する検査装置部310と、被検査対象物であるウエハ
(半導体基板)Wをのせ検査するため測定位置まで位置
決めを行うためのXテーブル311およびYテーブル3
12からなるテーブル部260と、カセット受け台25
5と、ウエハ移載ハンド251を有する搬送ロボット2
50とから構成される。SEM装置13は、搬送装置2
0aからカセット受け台255上に運ばれたカセット2
20を受け取った後、搬送ロボット250を動作させる
ことで、移載ハンド251によりウエハWをカセット2
20からテーブル部260へ受け渡す方式を取る。SE
M装置13は、ウエハWを移載したのを確認した後、ウ
エハWをテーブル部260上に吸着させて動かないよう
にし、それからテーブル部260を基準位置まで動作さ
せてウエハW上の基準パターンと装置の位置決め基準
(光軸)との基準合わせを行う(図示せず)。次に、所
定測定位置までテーブル部260を動作させてウエハW
を移動し、電子走査顕微鏡による電子映像検出方式を用
いた検査装置部310により、ウエハW上の異物や配線
パターンの欠陥等についての検出および解析等の製造可
否状況や、寸法測定などの検査を行う。
【0020】上記搬送装置20aは、電磁波の発生源と
なる電動モータで昇降可能に形成された上下移載ユニッ
ト230を有し、被検査対象物であるウエハWを収納し
たカセット220を例えばストッカ17とカセット受け
台255との間で天井軌道202上を、図5に示すよう
に大きな電磁波の発生源となる大容量の電動モータM1
によって駆動されて走行するように構成される。
【0021】SEM装置13の計測・検査方式は、電子
走査顕微鏡による電子映像検出方式である。即ち、電子
走査顕微鏡による電子映像検出方式とは、図3に示すよ
うに、カソードと呼ばれる電子放出部位F1と電子線引
出用部位F2とからなる電子線放出部301から発射さ
れた電子線を、途中の収束レンズF3、ブランキングコ
イルF4、X・Y偏向コイルF6・F7、対物レンズF
8を介してウエハWに照射し、この時生じた2次電子線
や反射電子等を電子検出器309にて検出、高精度に計
測するものである。電子放出部位F1を負極、電子線引
出し用部位F2を正極とし、電子放出部位F1、電子線
引出し用部位F2に高電位を持たせると、負極の電子放
出部位F1から電子が放出される。収束レンズF3は、
電子線引出し用部位F2から放出された電子線を収束す
る働きをする。ブランキングコイルF4は、電子線の照
射をON、OFFさせる働きをする。偏向コイルF6・
F7は、収束レンズF3で収束された電子線ビームを高
速に2次元に走査する働きをする。対物レンズF8は、
更に電子ビームをウエハWの表面に収束させて照射する
働きをする。これらにより、電子ビームを高速に走査制
御することで、ウエハW上の計測および画像検査を高精
度に実行可能になる。
【0022】なお、制御装置308は、カソードF1に
負電位を供給するカソード用電源回路E1、電子線引出
用部位F2に正電位を供給する電子線引出用電源回路E
2、収束レンズF3を駆動する収束レンズ駆動回路E
3、ブランキングコイルF4を駆動するブランキングコ
イル駆動回路E4、偏向コイルF6、F7を駆動する偏
向コイル駆動回路E6、E7、対物レンズF8を駆動す
る対物レンズ駆動回路E8、およびテーブル311、3
12を駆動するテーブル駆動回路313、314を制御
するものである。そして、制御装置308には、偏向コ
イルF6、F7および/またはテーブル311、312
によるウエハWに対する電子ビームの走査照射に基づく
電子検出器309を有する電子検出装置308から検出
される電子線画像に基いて寸法計測や欠陥解析を行う画
像処理部を有し、必要とする寸法計測結果や欠陥解析結
果などを出力する表示手段Dを備えている。
【0023】特に、図3に示すSEM装置13では、電
子映像検出方式の他に、あらかじめ光学的に測定位置を
認識する目的で光学像撮像方式を併用している。この光
学像撮像方式は、照明F5からの照明光を、レンズ系3
05、ハーフミラー304、ミラー303、および対物
レンズ302を介してウェハW上の基準パターンに照射
し、この基準パターンから対物レンズ302、ミラー3
03、およびハーフミラー304を介して得られる基準
パターンの画像を光学像撮像装置307により撮像して
測定し、光軸に合わせて計測を行うものである。306
は光学像撮像装置307によって撮像される画像のモニ
タ装置である。なお、図3に示すSEM装置13では、
電子ビームの光軸と光学像の光軸とを一致させて構成し
た場合を示したが、光学撮像系を電子撮像系から一定距
離離して並設してもよい。
【0024】ところで、SEM装置13は電子映像検出
方式であるため、分解能は、5nm〜数10nmのオー
ダであり非常に小さく、しかも非常に電磁波に弱い特性
を持っている。そのため、配線パターン幅の0.25μ
mオーダの測定では、余り問題とならない電磁波ノイズ
も、更に配線パターンが0.1μm程度以下へと微細化
するにつれ、非常に大きな影響を受けることになる。即
ち、SEM装置13における検査装置部310では、図
4(a)に示すように、方式上電場ノイズ316、磁場
ノイズ317にも大きく影響を受けることになる。この
時の電磁波ノイズレベルと測定分解能との間には、図4
(b)に示すように、ノイズレベルが大きいほど、分解
能も低下する関係を有している。
【0025】そのため、SEM装置13のなかで、特に
電磁波ノイズの影響を受けやすい検査装置部310は、
電場ノイズ316が検査装置部310に伝播しない様に
純鉄などの遮蔽鏡筒320で覆って遮蔽して構成してい
る。この純鉄は、比較的誘電率が高いので電場ノイズ3
16を少しは吸収するため、本方式を取っている。しか
し、磁場ノイズ315は本方式でも除去できず、分解能
の向上を実現することができない。
【0026】ところが、前述したように、SEM装置1
3には、図2および図5に示すように、クリーンな環境
を形成し、しかもエネルギーの供給が容易な駆動源とし
て電磁波ノイズの発生源となる電動モータM1、M2を
用いた搬送装置20aが出入り可能に構成され、クリー
ンな環境を形成し、しかもエネルギーの供給が容易な駆
動源として電磁波ノイズの発生源となる電動モータM3
を用いた搬送ロボット250が設置される。上記搬送装
置20aは、10〜50枚程度のウエハを収納した大き
な重量物となるカセット220を保持して例えばストッ
カ17とSEM装置13のカセット受け台255との間
で天井軌道202上を高速で走行させるために、容量の
大きな電動モータM1が必要となると共に、上記のよう
に大きな重量物となるカセット220を昇降させるため
に容量の大きな電動モータM2で駆動される上下移載ユ
ニット230を備えている。更に、SEM装置13に
は、図5に示すように、外部からの電磁波ノイズを遮蔽
するために、搬送装置20aを出入り可能にするシャッ
ター241、241’を設けた電磁波ノイズ遮蔽壁24
2、242’が用意されている。
【0027】このように構成することによって、外部か
らの電磁波ノイズを遮蔽することは可能であるが、大き
な電磁波ノイズの発生源である電動モータM1、M2を
有する搬送装置20aが電磁波ノイズ遮蔽壁内に出入り
する関係で、SEM装置13における分解能を低下させ
ることになる。しかし、電磁波ノイズ遮蔽壁内には、更
に電磁波ノイズの発生源である電動モータM3を有する
搬送ロボット250が設置されているが、この搬送ロボ
ット250は例えばウエハを1枚単位程度でピックアッ
プできればよく、非常に小型の電動モータM3(図示せ
ず)が用いられる関係で、電磁波ノイズの発生も非常に
弱く、SEM装置13において分解能を低下させるまで
には至っていない。
【0028】即ち、大きな重量物となるカセット220
を高速で搬送する搬送装置20aおよび搬送装置20a
上に設けられた上下移載ユニット230の駆動源として
は、クリーンな環境にするためと、エネルギ供給を容易
にするために大容量の大型の電動モータM1、M2が使
用される。搬送装置20aは、+−に通電された搬送軌
道(搬送レール)202から電源を取りながら大容量の
電動モータM1を駆動し、該電動モータM1の駆動力に
よりギア205・206を介して搬送レール202に対
して蹴動する駆動車203をまわしながら前後に移動し
て走行するように構成される。更に、搬送装置20aに
は、上記搬送レール202からの電源供給を受けながら
駆動される大容量の電動モータM2を駆動源とし、大き
な重量物であるカセット220を保持して上下に移動
(昇降)させる上下移載ユニット230を備えている。
【0029】そのため、SEM装置13は、搬送装置1
3自身、および上下移載装置230の移動の際、大型の
電動モータM1、M2が持つ電磁石による大きな磁場の
影響と、電気をモータM1、M2に通電した時に発生す
る大きな電磁波の影響を受けることになる。また、電源
供給時の電気ブラシによる大きな電磁波ノイズの影響も
受け易いことになる。そこで、本発明においては、SE
M装置13の検査装置部310において寸法計測や欠陥
解析などの測定をする区間(図6(a)に示す。)40
0の間においては搬送装置20aや上下移載ユニット2
30を停止させることが可能なため、搬送装置20aの
電動モータM1や上下移載ユニット230の上下移載動
作を行う電動モータM2に対して通電せず、機械的ブレ
ーキ(図示せず)で停止させるように構成する。
【0030】ここで、機械的ブレーキとしては、クリー
ンな環境を維持するために、埃、塵等の異物を発生しな
いように、例えば噛み合いクラッチのように固定された
摩耗のない金属製の凹部または凸部に対して摩耗のない
金属製の凸部または凹部を押し付けて嵌合させることに
よって構成することができる。ところで、機械的ブレー
キを解除するときには、電磁波ノイズが発生しても問題
ないので、駆動源としては電磁駆動源を用いることが可
能となる。
【0031】このように、本発明では、搬送装置20a
の電動モータM1や上下移載ユニット230の上下移載
動作を行う電動モータM2を通電せず、上記機械的ブレ
ーキ(図示せず)で搬送装置20aや上下移載ユニット
230を停止させるように構成したため、搬送装置20
aが引き込まれ、上下移載ユニット230によるカセッ
トの上下移載動作が完了した後、検査装置部310は、
搬送ロボット250の駆動源である電動モータM3等の
電磁石の電磁波ノイズレベルNz0しか影響を受けな
い。これは、機械的ブレーキが解除されるまで続くこと
になる。この区間400の間、図6(b)に示すよう
に、上記電動モータM3(図示せず)から発生する電磁
石の電磁波ノイズレベルNz0が、許容電磁波ノイズレ
ベルNzaを超えないため、電磁波ノイズに特に弱いプ
ロセスである検査装置部310での測定動作を行うこと
が可能となる。図6(a)には、シャッター241、2
41’の開閉動作A241、A241’と、搬送装置2
0aの搬送動作A20aと、上下移載ユニット230の
昇降動作A230と、SEM装置13の検査装置部31
0の測定動作A310とを示す。上のレベルが動作状態
を、下のレベルが停止状態を示す。即ち、t1の時点に
おいて、シャッタ241が開閉して搬送装置20aがS
EM装置13内に入り、t2の時点において停止し、t
3の時点において搬送されてカセット220が上下移載
ユニット230により降ろされてカセット受け台255
上に置かれ、上昇して停止する。そして、搬送ロボット
250により、カセット220からウエハWを一枚づつ
取り出して検査装置部310の試料室内のテーブル31
1、312上に載置し、続いて、区間400において、
検査装置部310により投入されたウエハWの各々に対
して寸法計測や欠陥解析などの測定が行なわ、その後、
搬送ロボット250により、検査装置部310の試料室
内のテーブル311、312からウエハWを取り出して
カセット受け台255にあるカセット220に挿入する
ことを繰り返す。その後、t4の時点において、停止し
ていた電動モータM2を駆動することにより上下移載ユ
ニット230を昇降させて多数のウエハWを収納したカ
セット220を持ち上げ、t5の時点において停止して
いた電動モータM1を駆動することにより搬送装置20
aを走行させ、その後t6の時点においてシャッター2
41’を開閉して搬送装置20aをSEM装置13の外
に走行させて例えばストッカ17まで搬送されることに
なる。
【0032】更に、ノイズレベルが影響を与えないレベ
ルであれば、搬送装置20aおよび上下移載ユニット2
30を停止させるのに全て機械的ブレーキを用いるので
はなく、部分的に通電させる電磁石を用いて停止させる
ことにより、どちらか片方あるいは電源供給量を抑制す
ることもできる。なお、搬送ロボット250の動作を停
止した際、駆動源である電動モータM3から発生する電
磁波ノイズレベルNz0が許容電磁波ノイズレベルNz
aを超える場合には、搬送ロボット250の動作を停止
させるための補助電磁石を設けることによって上記電動
モータM3への通電を弱めるか、やめることによって、
上記電動モータM3から発生する電磁波ノイズレベルを
低減することができる。以上説明したように、電磁波ノ
イズの発生源である搬送装置20aにおける電動モータ
M1、M2の機能を一時停止あるいは抑制することによ
り、SEM装置13の検査装置部310での高分解能で
の測定動作が可能となる。
【0033】ところで、SEM装置13に、開閉するシ
ャッター241、241’を有する電磁波ノイズ遮蔽壁
242、242’を設けたとしても、シャッター24
1、241’が開閉されるため、SEM装置13の近傍
を走行する搬送装置20bに設けられた電動モータM
1、M2で発生した電磁波ノイズが入ってきて、検査装
置部310に影響を及ぼすことになる。そこで、搬送装
置20bについても、電動モータM1、M2に対して搬
送装置20aと同様に制御して検査装置部310で測定
動作を行う区間400においては電磁波ノイズの影響を
受けないようにする必要がある。
【0034】即ち、SEM装置13の検査装置部310
での測定動作を行う区間400においては、搬送装置2
0a、20bにおける電動モータM1、M2の機能を一
時停止あるいは抑制し、SEM装置13の検査装置部3
10の測定動作をしていない区間において搬送装置20
a、20bを自由に駆動動作させるようにコントロール
を行う。これらのコントロールは、図1に示す如く、搬
送装置20a、20b、20、21を制御する制御装置
200と上記複数のSEM装置13を制御する制御装置
100aとを統括制御する統括制御装置(製造管理装
置)30からの指令に基いて行われる。なお、制御装置
100は製造装置群10、11、14を制御するもので
あり、制御装置100bはSEM装置13の近傍に設置
され、外部に電磁波ノイズを放出する製造装置群14a
を制御するものである。
【0035】次に、この制御について、図7および図8
を用いて説明する。まず、図7に示すように、制御装置
100aは、ステップS71において各SEM装置13
の高分解能での測定/検査プロセス(測定/検査動作)
A130を確認し、ステップS72において測定/検査
プロセス区間400であるか、若しくはすぐ始まるか否
かを調べる。もし、測定/検査プロセス区間400若し
くはすぐ始まる場合には、ステップS73において搬送
装置20a、20bが電動モータMによる発生する電磁
波ノイズ40を、ステップS74においてSEM装置1
3に備えられたモニタリング手段(検知ユニット)41
がリアルタイムで検知し、ステップS75においてリア
ルタイムで検知された電磁波ノイズBが許容電磁波レベ
ルC以上であるか否かを判定する。もし、ステップS7
2において測定/検査プロセス区間400でない若しく
はすぐ始まらない場合には、ステップS71に戻ること
になる。また、もし、ステップS75において検知され
た電磁波ノイズBが許容電磁波レベルC以上の場合に
は、ステップS76においてモニタリング手段41が異
常信号Aを制御装置100aに伝達(送信)し、ステッ
プS77において制御装置100aが制御装置200に
機能停止信号Dを伝達(送信)する。もし、ステップS
75において検知された電磁波ノイズBが許容電磁波レ
ベルCに達しない場合には、ステップS74に戻ること
になる。すると、ステップS78において制御装置20
0が搬送装置20a、20bに機能停止信号Eを伝達
(送信)し、ステップS79において搬送装置20a、
20bは駆動源である電動モータMを一時機能停止し、
電磁波ノイズの発生を一時停止させる。
【0036】引き続いて、図8に示すように、制御装置
100aは、ステップS80において各SEM装置13
の高分解能での測定/検査プロセス(測定/検査動作)
A130を確認し、ステップS81において測定/検査
プロセス区間400が終了したか否かを調べる。もし、
測定/検査プロセス区間400が終了している場合に
は、ステップS82において制御装置100aは、制御
装置200に機能復帰信号Fを伝達(送信)する。も
し、ステップS81において測定/検査プロセス区間4
00が終了していない場合には、ステップS80に戻る
ことになる。すると、ステップS83において制御装置
200が搬送装置20a、20bに機能復帰信号Gを伝
達(送信)し、ステップS84において搬送装置20
a、20bは駆動源である電動モータMを機能復帰させ
て駆動して走行等の動作をして、例えば、多数の半導体
基板Wを収納したカセット220をSEM装置13内に
出入りさせたり、近傍を走行させたりする。
【0037】即ち、機能復帰信号Fを受け取った制御装
置200は、これまで通電を停止していた搬送装置20
a、20bに通電し、停止する前の状態に復帰させて通
常のモードに戻すように制御する。搬送装置20a、2
0bには、状態記憶用フラッシュメモリを搭載してお
り、通電を停止した時でもその状態をデータとして保管
し、通電時はこの状態記憶用フラッシュメモリの最新デ
ータをトレースするように構成した。これにより、通電
を再開した時でも搬送装置20a、20bを再起動させ
ることなく停止前の状態で生産を再開することが可能と
なる。
【0038】以上の説明では、SEM装置13を主体に
して、SEM装置13が測定している区間の間、搬送装
置20a、20bの電動モータMの駆動を停止若しくは
抑制させたが、逆に、搬送装置20a、20bを主体に
して、搬送装置20a、20bが駆動されている区間の
間、SEM装置13における測定/検査プロセスを中止
することも可能である。
【0039】また、SEM装置13の近傍に電磁波ノイ
ズを発生させる製造装置(製造設備)14aが設置され
ている場合についても、制御装置100aと製造装置1
4aを制御する制御装置100bとの間において同様に
制御される。なお、製造装置14aにおいて、電磁波ノ
イズを発生させる発生源を21で示す。また、SEM装
置13の近傍に電磁波ノイズを発生させる製造装置(製
造設備)14aが設置されている場合、製造装置14a
が固定され、しかも制御装置100bは製造装置14a
において電磁波ノイズを発生する区間を知ることができ
るので、必ずしも、SEM装置13にモニタリング手段
41を設ける必要はない。しかし、モニタリング手段4
1をSEM装置13以外に設ける場合、予め、検査装置
部310への電磁波ノイズの影響の度合いを測定してお
く必要がある。何れにしても、モニタリング手段41
は、電磁波ノイズの最も影響を受けるSEM装置13内
の検査装置部(鏡筒部)310の近傍に設けるのが最も
好ましい。即ち、搬送装置20a、20bのように電磁
波ノイズを発生するものが走行するものである場合に
は、モニタリング手段41を固定しているSEM装置1
3に設ける方がよい。
【0040】しかし、もし、搬送装置20a、20bの
場合、走行する関係で、その位置情報を制御装置200
が知ることができれば、制御装置200は搬送装置20
a、20bにおいて電磁波ノイズを発生する区間を知る
ことができるので、必ずしも、SEM装置13にモニタ
リング手段41を設ける必要はない。ところで、製造ラ
イン50には、複数のSEM装置13が設置されている
関係で、製造ライン全体に対して次に説明するように制
御する必要がある。
【0041】即ち、製造ライン50において、複数のS
EM装置13が設置されている関係で、搬送装置20
a、20bなどが随所(同一ショップ内)で無秩序に一
時停止が発生する可能性があるので、これにより製造ラ
イン全体の生産性が低下することが生じる可能性があ
る。そのため、製造管理装置(統括制御装置)30は、
SEM装置群13を制御する制御装置100a、製造装
置群10、14や光学的外観検査装置群11やテスタ装
置群15などを制御する制御装置100、SEM装置1
3の近傍に設けられ、電磁波ノイズを外部に出す製造装
置14aを制御する制御装置100b、および搬送装置
20a、20b、20、21を制御する制御装置200
を統括して製造状態を監視し、各SEM装置13におけ
る測定タイミングa、b、c、…を基準にして、搬送装
置20a、20b等に対して一時停止をかけるタイミン
グdを提示するなどの統括制御を行う。即ち、製造管理
装置(統括制御装置)30は、製造ラインの仕掛かり情
報や稼動状況、保全管理情報や生産計画情報などをリア
ルタイムによる収集で得られる各種生産情報のデータベ
ース31と連動しており、必要に応じてその情報を参照
することが可能になっている。その結果、搬送装置20
a、20b等は、多数のウエハWを収納したカセット2
20を効率よくベイ間搬送を行うことができる。また、
電磁波ノイズを外部に放出する製造装置14aにおいて
も、ウエハWに対して効率良くプロセス処理を行うこと
が可能となる。
【0042】即ち、統括制御装置30は、制御装置10
0、100a、100bおよび200から、機能停止信
号D、Eや機能復帰信号F、Gの授受のタイミングや一
時機能停止(/抑制)時間を収集し、これら収集された
情報を元に製造ライン50におけるSEM装置群13に
関係する部分におけるスループットを算出し、この算出
されたスループットを元に一時機能停止(/抑制)した
ほうが良い搬送装置20a、20bや製造装置14aま
たはSEM装置13を算定し、この算定された搬送装置
20a、20bを制御する制御装置200や製造装置1
4aを制御する制御装置100bまたはSEM装置13
を制御する制御装置100aに一時機能停止(/抑制)
制御信号を送信し、搬送装置20a、20bや製造装置
14aまたはSEM装置13を一時機能停止(/抑制)
をさせ、SEM装置13における測定/検査プロセスに
電磁波ノイズの影響を無くして、しかも効率よくウエハ
Wに対してSEM測定や検査を行うことが可能となる。
【0043】また、搬送装置20a、20bを制御する
制御装置200は、ワーク(カセット)220を所定の
タイミングでSEM装置13若しくはSEM装置13の
近傍に設置された製造装置14に搬送する場合、独自で
搬送スピードや搬送経路等の制御を行ってもよい。
【0044】以上により、製造ライン(電磁波ノイズ対
応形製造ライン)50の生産性を落とすことなく、SE
M装置13による測定/検査プロセス区間において電磁
波ノイズの影響を無くしてウエハWに対して高分解能で
SEM測定や検査を行うことが可能となる。即ち、電磁
波・振動を低減できない状態にあっても、電磁波や振動
を心配することなく超微細構造形成プロセスを実施する
ことができるとともに、スループットを考慮しながら生
産統制を行ないうことが容易になり、生産性の低下を防
止すると共に生産コストの低減を図ることができる。ま
た、以上説明した実施の形態では、SEM装置13が測
定/検査プロセス区間において電磁波ノイズの影響をな
くす若しくは抑制することについて説明したが、SEM
装置13は振動に対しても弱いため、振動を発生させる
製造設備が近傍に設置されている場合や搬送装置20
a、20bに対しても同様に制御することによって、S
EM装置13の測定/検査プロセス区間400において
振動の影響を無くしてウエハWに対して高分解能でSE
M測定や検査を行うことが可能となる。
【0045】また、以上説明した実施の形態では、電磁
波ノイズの影響を受ける電子ビームの照射に基づくウエ
ハW等の試料から得られる電子を検出して測定/検査等
を実行するSEM装置13の場合について説明したが、
電磁波ノイズの影響を受けるイオンビーム等の荷電粒子
ビームの照射に基いて所望のプロセスを実行する荷電粒
子ビームプロセス装置にも同様に適用することができ
る。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、SEM装置などの荷電
粒子ビームプロセス装置において、搬送装置等から発生
する電磁波ノイズや振動等に対して影響を殆ど受けるこ
となく超微細化された半導体デバイスなどに対して高分
解能でプロセスを実行することができる効果を奏する。
また、本発明によれば、 SEM装置において、搬送装
置等から発生する電磁波ノイズ等に対して影響を殆ど受
けることなく超微細化された半導体デバイスに対して高
分解能で測定/検査を実行できるようにして、超微細化
された半導体デバイスを高歩留まりで製造することがで
きる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体デバイス等の製造ラインの
一実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る荷電粒子ビームプロセス装置であ
るSEM装置近傍の製造ラインの一実施例を示す外観斜
視図である。
【図3】図2に示したSEM装置の機能説明図である。
【図4】SEM装置の測定分解能が電磁波ノイズの影響
により阻害されることの説明図、および従来よりとられ
ていた防止策を示す機能説明図である。
【図5】本発明に係る荷電粒子ビームプロセス装置であ
るSEM装置近傍の搬送装置を含めた製造ラインの一実
施例を示す正面図である。
【図6】本発明に係るSEM装置において測定/検査す
る測定/検査プロセス区間において搬送装置から発生す
る電磁波ノイズの影響をなくする制御方法を説明するた
めの図である。
【図7】本発明に係るSEM装置において測定/検査す
る測定/検査プロセス区間において搬送装置から発生す
る電磁波ノイズの影響をなくする制御フローの一実施例
の前半を説明するための図である。
【図8】図7に示す制御フローの後半を説明するための
図である。
【図9】本発明に係る半導体デバイスなどの製造ライン
において、無秩序に装置の機能の一時停止(/抑制)・
復帰を実行することによる生産性低下を防止するための
全体を統括して制御する一実施例を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10…製造装置、11…光学的外観検査装置、13…S
EM装置、14…SEM装置近傍の製造装置、14a…
外部に電磁波ノイズを放出する製造装置、15…テスタ
はに17…ストッカ、20…ベイ内搬送装置、20a…
SEM装置などの間を走行するベイ内搬送装置、20b
…SEM装置の近傍を走行するベイ内搬送装置、21…
ベイ間搬送装置、30…製造管理装置(統括制御装
置)、31…記憶装置(各種生産情報のデータベー
ス)、40…電磁波・振動、41…モニタリング手段
(検知ユニット)、50…製造ライン、100…製造装
置群の制御装置、100a…SEM装置群の制御装置、
100b…外部に電磁波ノイズを放出する製造装置群の
制御装置、200…搬送装置の制御装置、202…搬送
レール、220…カセット、241、241’…開閉シ
ャッター、260…テーブル部、301…電子線放出
部、310…検査装置部、320…鏡筒部、309…電
子検出器、316…電場ノイズ、317…磁場ノイズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 文夫 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器グループ内 Fターム(参考) 4M106 CA38 DB18 DB30 DH01 DH50 DJ03 5C001 DD03 5E321 AA05 AA44 AA45 GG05 5F031 CA02 FA01 FA03 FA11 FA12 FA15 GA48 GA49 GA58 LA07 MA27 MA33 PA02 PA08 PA10 PA30

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料室内に導入された試料に対して荷電粒
    子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後前
    記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビームプ
    ロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍を走行若しくは該
    装置の内部に出入りするように走行して電動モータを駆
    動源として前記複数の試料を収納したカセットを搬送す
    る搬送装置と、 前記荷電粒子ビームプロセス装置における荷電粒子ビー
    ムを照射して所望のプロセスを実行する区間において前
    記搬送装置が前記荷電粒子ビームプロセス装置の近傍若
    しくは内部に位置したとき、前記搬送装置の駆動源の機
    能を停止若しくは抑制するように制御する制御装置とを
    備えたことを特徴とする製造ライン。
  2. 【請求項2】試料室内に導入された試料に対して荷電粒
    子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後前
    記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビームプ
    ロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍を走行若しくは該
    装置の内部に出入りするように走行して電動モータを駆
    動源として前記複数の試料を収納したカセットを搬送す
    る搬送装置と、 前記荷電粒子ビームプロセス装置における荷電粒子ビー
    ムを照射して所望のプロセスを実行する区間において前
    記荷電粒子ビームプロセス装置が前記搬送装置の駆動源
    から受ける電磁波ノイズが所定レベル以上のとき、前記
    搬送装置の駆動源の機能を停止若しくは抑制するように
    制御する制御装置とを備えたことを特徴とする製造ライ
    ン。
  3. 【請求項3】電磁波ノイズを検知する検知ユニットを備
    え、試料室内に導入された試料に対して荷電粒子ビーム
    を照射して所望のプロセスを実行し、その後前記試料を
    前記試料室内から導出される荷電粒子ビームプロセス装
    置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍を走行し若しくは
    該装置の内部に出入りするように走行し、電動モータを
    駆動源として前記複数の試料を収納したカセットを搬送
    する搬送装置と、 前記荷電粒子ビームプロセス装置における荷電粒子ビー
    ムを照射して所望のプロセスを実行する区間において前
    記検知ユニットにより検知された電磁波ノイズが所定の
    レベル以上のとき、前記搬送装置の駆動源の機能を停止
    若しくは抑制するように制御する制御装置とを備えたこ
    とを特徴とする製造ライン。
  4. 【請求項4】前記荷電粒子ビームプロセス装置は、外部
    からの電磁波ノイズを遮蔽するための遮蔽壁を備えるこ
    とを特徴とする請求項1または2または3記載の製造ラ
    イン。
  5. 【請求項5】試料室内に導入された試料に対して荷電粒
    子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後前
    記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビーム鏡
    筒部と外部からの電磁波ノイズを遮蔽するために前記荷
    電粒子ビーム鏡筒部の外側を囲むように設けられた遮蔽
    壁と該遮蔽壁の所望の部分に開閉シャッタとを備えて構
    成される荷電粒子ビームプロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置における前記遮蔽壁の内
    部に前記開閉シャッタを通して出入りするように走行し
    て電動モータを駆動源として前記複数の試料を収納した
    カセットを搬送する搬送装置と、 該搬送装置が前記遮蔽壁の内部に位置し、更に前記荷電
    粒子ビームプロセス装置における荷電粒子ビームを照射
    して所望のプロセスを実行する区間において前記搬送装
    置の駆動源の機能を停止若しくは抑制するように制御す
    る制御装置とを備えたことを特徴とする製造ライン。
  6. 【請求項6】試料室内に導入された試料に対して荷電粒
    子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後前
    記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビームプ
    ロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍を走行し若しくは
    該装置の内部に出入りするように走行して電動モータを
    駆動源として前記複数の試料を収納したカセットを搬送
    する搬送装置と、 該搬送装置が前記荷電粒子ビームプロセス装置の近傍若
    しくは内部に位置し、更に前記搬送装置の駆動源の機能
    を停止若しくは抑制しているとき、前記荷電粒子ビーム
    プロセス装置における荷電粒子ビームを照射して所望の
    プロセスを実行するように制御する制御装置とを備えた
    ことを特徴とする製造ライン。
  7. 【請求項7】試料室内に導入された試料に対して荷電粒
    子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後前
    記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビームプ
    ロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍を走行し若しくは
    該装置の内部に出入りするように走行して電動モータを
    駆動源として前記複数の試料を収納したカセットを搬送
    する搬送装置と、 該搬送装置の駆動源の機能を停止若しくは抑制して前記
    搬送装置の駆動源から受ける電磁波ノイズが所定レベル
    以下のとき、前記荷電粒子ビームプロセス装置における
    荷電粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行するよ
    うに制御する制御装置とを備えたことを特徴とする製造
    ライン。
  8. 【請求項8】電磁波ノイズを検知する検知ユニットを備
    え、試料室内に導入された試料に対して荷電粒子ビーム
    を照射して所望のプロセスを実行し、その後前記試料を
    前記試料室内から導出される荷電粒子ビームプロセス装
    置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍を走行し若しくは
    該装置の内部に出入りするように走行して電動モータを
    駆動源として前記複数の試料を収納したカセットを搬送
    する搬送装置と、 該搬送装置の駆動源の機能を停止若しくは抑制して前記
    検知ユニットにより検知された電磁波ノイズが所定のレ
    ベル以下のとき、前記荷電粒子ビームプロセス装置にお
    ける荷電粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行す
    るように制御する制御装置とを備えたことを特徴とする
    製造ライン。
  9. 【請求項9】前記荷電粒子ビームプロセス装置は、外部
    からの電磁波ノイズを遮蔽するための遮蔽壁を備えるこ
    とを特徴とする請求項6または7または8記載の製造ラ
    イン。
  10. 【請求項10】試料室内に導入された試料に対して荷電
    粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後
    前記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビーム
    鏡筒部と外部からの電磁波ノイズを遮蔽するために前記
    荷電粒子ビーム鏡筒部の外側を囲むように設けられた遮
    蔽壁と該遮蔽壁の所望の部分に開閉シャッタとを備えて
    構成される荷電粒子ビームプロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置における前記遮蔽壁の内
    部に前記開閉シャッタを通して出入りするように走行し
    て電動モータを駆動源として前記複数の試料を収納した
    カセットを搬送する搬送装置と、 該搬送装置が前記遮蔽壁の内部に位置し、更に該搬送装
    置の駆動源の機能を停止若しくは抑制しているとき、前
    記戦機前記荷電粒子ビームプロセス装置における荷電粒
    子ビームを照射して所望のプロセスを実行するように制
    御する制御装置とを備えたことを特徴とする製造ライ
    ン。
  11. 【請求項11】前記搬送装置には、更に、電動モータを
    駆動源として前記カセットを把持して動作するロボット
    機構を備えたことを特徴とする請求項5または10記載
    の製造ライン。
  12. 【請求項12】試料室内に導入された試料に対して荷電
    粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後
    前記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビーム
    プロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍に設置され、電磁
    波ノイズを発生させる電磁波ノイズ発生源を有し、試料
    に対して所望のプロセスを実行する製造装置と、 該製造装置から発生する電磁波ノイズを検知する検知ユ
    ニットと、 前記荷電粒子ビームプロセス装置における荷電粒子ビー
    ムを照射して所望のプロセスを実行する区間において、
    前記検知ユニットにより検知された電磁波ノイズが所定
    のレベル以上のとき、前記製造装置の電磁波ノイズ発生
    源の機能を停止若しくは抑制するように制御する制御装
    置とを備えたことを特徴とする製造ライン。
  13. 【請求項13】試料室内に導入された試料に対して荷電
    粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後
    前記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビーム
    プロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍に設置され、電磁
    波ノイズを発生させる電磁波ノイズ発生源を有し、試料
    に対して所望のプロセスを実行する製造装置と、 該製造装置から発生する電磁波ノイズを検知する検知ユ
    ニットと、 該検知ユニットにより検知された電磁波ノイズが所定の
    レベル以下のとき、前記荷電粒子ビームプロセス装置に
    おける荷電粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行
    するように制御する制御装置とを備えたことを特徴とす
    る製造ライン。
  14. 【請求項14】振動を検知する検知ユニットを備え、試
    料室内に導入された試料に対して荷電粒子ビームを照射
    して所望のプロセスを実行し、その後前記試料を前記試
    料室内から導出される荷電粒子ビームプロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍を走行若しくは該
    装置の内部に出入りするように走行して前記複数の試料
    を収納したカセットを搬送し、振動を発生する振動発生
    源を有する搬送装置と、 前記荷電粒子ビームプロセス装置における荷電粒子ビー
    ムを照射して所望のプロセスを実行する区間において前
    記検知ユニットにより検知された振動レベルが所定のレ
    ベル以上のとき、前記搬送装置の振動発生源の機能を停
    止若しくは抑制するように制御する制御装置とを備えた
    ことを特徴とする製造ライン。
  15. 【請求項15】振動を検知する検知ユニットを備え、試
    料室内に導入された試料に対して荷電粒子ビームを照射
    して所望のプロセスを実行し、その後前記試料を前記試
    料室内から導出される荷電粒子ビームプロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍を走行若しくは該
    装置の内部に出入りするように走行して前記複数の試料
    を収納したカセットを搬送し、振動を発生させる振動発
    生源を有する搬送装置と、 該搬送装置の振動発生源の機能を停止若しくは抑制して
    前記検知ユニットにより検知された振動レベルが所定の
    レベル以下のとき、前記荷電粒子ビームプロセス装置に
    おける荷電粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行
    するように制御する制御装置とを備えたことを特徴とす
    る製造ライン。
  16. 【請求項16】試料室内に導入された試料に対して荷電
    粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後
    前記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビーム
    プロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍に設置され、振動
    を発生させる振動発生源を有し、試料に対して所望のプ
    ロセスを実行する製造装置と、 該製造装置から発生する振動レベル若しくは伝播される
    振動レベルを検知する検知ユニットと、 前記荷電粒子ビームプロセス装置における荷電粒子ビー
    ムを照射して所望のプロセスを実行する区間において、
    前記検知ユニットにより検知された振動レベルが所定の
    レベル以上のとき、前記製造装置の振動発生源の機能を
    停止若しくは抑制するように制御する制御装置とを備え
    たことを特徴とする製造ライン。
  17. 【請求項17】試料室内に導入された試料に対して荷電
    粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行し、その後
    前記試料を前記試料室内から導出される荷電粒子ビーム
    プロセス装置と、 該荷電粒子ビームプロセス装置の近傍に設置され、振動
    を発生させる振動発生源を有し、試料に対して所望のプ
    ロセスを実行する製造装置と、 該製造装置から発生する振動レベル若しくは伝播する振
    動レベルを検知する検知ユニットと、 該検知ユニットにより検知された振動レベルが所定のレ
    ベル以下のとき、前記荷電粒子ビームプロセス装置にお
    ける荷電粒子ビームを照射して所望のプロセスを実行す
    るように制御する制御装置とを備えたことを特徴とする
    製造ライン。
  18. 【請求項18】前記荷電粒子ビームプロセス装置は、電
    子ビームを照射するSEM装置で構成することを特徴す
    る請求項1〜17の何れかに記載の製造ライン。
  19. 【請求項19】電動モータの駆動源を駆動することによ
    って搬送装置を所定の軌道に沿って走行させて前記搬送
    装置に搭載された複数の半導体デバイスを収納したカセ
    ットを搬送する搬送工程と、 該搬送工程によって搬送されてきたカセットから半導体
    基板を取り出し、この取り出された半導体デバイスをS
    EM装置の試料室内に導入し、前記搬送装置の駆動源に
    対して制御することにより該駆動源から受ける電磁波ノ
    イズが所定レベル以下のとき前記導入された半導体デバ
    イスに対してSEM装置の電子ビーム鏡筒から電子ビー
    ムを照射して電子検出器により半導体デバイスから高解
    像度を有する2次電子若しくは反射電子を検出し、この
    検出される高解像度を有する2次電子若しくは反射電子
    に基いて半導体デバイス上のパターン若しくは欠陥を測
    定若しくは検査するSEM測定/検査工程とを有し、該
    SEM測定/検査工程によって測定若しくは検査された
    情報を元に半導体プロセスを制御することを特徴とする
    半導体デバイスの製造方法。
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