JP2001265733A - ネットワークサーバ、ネットワークシステム、ネットワークサーバプログラムが格納されたプログラム製品、及びネットワークサーバ処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーククライアントからの処理要求に
対して、要求された処理のうち実行が適切である処理に
ついてのみ実行するネットワークサーバを提供するこ
と。 【解決手段】 サーバは、クライアントからデータの送
信要求とともにクライアントのネットワークアドレスを
取得し（Ｓ１０〜１３）、非送信データテーブル記憶部
１６５の非送信データテーブルにおいてネットワークア
ドレスに対応する非送信データを取得し（Ｓ１７）、要
求されているデータがネットワークアドレスに対応する
非送信データに含まれている場合（Ｓ１９；Ｙ）には非
送信通知データのみを送信し（Ｓ２１）、要求されてい
るデータが含まれていない場合（Ｓ１９；Ｎ）には、要
求されているデータをクライアントに送信する（Ｓ２
３）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーククラ
イアントからの処理要求に対して、要求された処理のう
ち実行が適切である処理についてのみ実行するネットワ
ークサーバ、ネットワークシステム、ネットワークサー
バプログラムが格納されたプログラム製品、及びネット
ワークサーバ処理方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ネットワーク上に接続され、
所定の処理についての不特定者からの要求を送信するネ
ットワーククライアントと、このネットワーククライア
ントからの要求を受信し、要求された処理を実行するネ
ットワークサーバとで構成されるネットワークシステム
はよく知られている。例えば、インターネットによるＷ
ＷＷでは、インターネットに接続したコンピュータにお
いて、ＵＲＬを指定することにより当該ＵＲＬのデータ
の送信要求が送信される。そしてインターネットのサー
バにおいてこの送信要求が受信されると、指定されてい
るＵＲＬのデータが、データを要求したコンピュータへ
向けて送信される。データを要求したコンピュータで
は、サーバから要求したデータを受信すると、このデー
タに基づいて、画像が表示されたりプログラムが実行さ
れる。データの要求は、インターネットに接続したコン
ピュータからであれば、特に制限無く不特定の者が行う
ことができる。このようなネットワークシステムは、時
間や場所を問わずに処理要求を行い処理結果を得られる
等の利点のために、ホームページの掲載と閲覧、オンラ
インショッピング等の決済処理システム、ソフトウェア
のアップロードとダウンロード等、様々に利用されてい
る。そして、このような不特定者からの処理要求と当該
要求に応じた処理の実行は、近年の通信プロトコルやソ
フトウエアの国際標準化、生活習慣や商取引の国際化等
に伴って、国境を越えて行われることも珍しくない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
ネットワークシステムにおいては、ネットワークサーバ
による処理は、ネットワーククライアントからの不特定
な要求者の要求に応じて特に制限なく実行される。その
ため、要求者の居住国の社会的事情や法制度、要求者個
人の年齢等の状態、その他の、要求者側の環境に照らし
て適当ではない処理が実行されてしまう場合がある。例
えば、各種特許の関係で、ある国においては販売可能な
者が限定されている商品についても、その国内の居住者
が、海外の取り扱い業者のホームページに掲載されるカ
タログを見てホームページから購入を申し込み、輸入に
よって国内の限定された販売者以外から商品を入手した
り、ソフトウエアをダウンロードすることが可能であ
る。このような方法での商品の売買・譲受は、国内で特
許を取得している業者にとっては、潜在的利益の損失と
なったり、特許法の形骸化を招くおそれがある。また、
飲酒や喫煙が禁止されている国の居住者や、飲酒や禁煙
が可能な年齢に達していない者に対して、商品のカタロ
グ中に酒類やたばこ類についての商品案内が含むまれて
いる場合があり、飲酒等を煽ってしまうおそれもある。
更に、上述のようなネットワークシステムにおいて、ネ
ットワークサーバ側からクライアント側がカタログ等の
データを受信する場合、受信に長時間がかかるため、受
信者側においても、必要なデータのみ受信を受信してデ
ータ量を抑えられるネットワークシステムが望まれてい
る。

【０００４】尚、ネットワークサーバ上に格納されてい
るデータをクライアントへ送受信する処理において、デ
ータの送受信を制限する手法としては、従来より、イン
ターネットを介してのデータの送受信では、クライアン
トコンピュータ側において名前やメールアドレス、年齢
等の受信者側の情報のプロファイルを格納しておき、ク
ライアント側においてデータの受信と拒否とを決定する
システムがある。しかし、このシステムでは、データの
受信や拒否を受信者側において設定するため、受信者側
に法律的知識や意志決定が必要であり、また受信者側で
のプロファイルの作成処理の手間がかかり、受信者側で
の法律的知識が不十分な場合やプロファイル作成を行わ
ない場合、受信者側に法律や慣習に従う意志がない場合
等には、データの送受信を適切に制御できないおそれが
ある。

【０００５】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、処理を要求するネットワーククライア
ントからの処理要求に対して、要求された処理のうち実
行が適切である処理についてのみ実行するネットワーク
サーバ、ネットワークシステム、ネットワークサーバプ
ログラムが格納されたプログラム製品、及びネットワー
クサーバ処理方法を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明では、ネットワー
ク上に接続される処理要求送信装置から、前記ネットワ
ークを介して、所定の処理についての不特定の要求者に
よる処理要求を受信する要求受信手段と、前記要求受信
手段で受信した前記処理要求において要求されている処
理を実行する要求処理実行手段とを備えるネットワーク
サーバであって、前記要求受信手段で受信した前記処理
要求の要求者側についての要求者側データを取得する要
求者側データ取得手段と、前記要求者側データ取得手段
で取得する前記要求者側データに基づいて、要求された
処理の実行の適否を判断する判断手段と、前記判断手段
で要求された前記処理の実行が不適切と判断された場合
に、前記要求処理実行手段による前記要求されている処
理の実行を禁止する処理禁止手段とを備えるネットワー
クサーバ（第１の構成）を提供することにより、前記目
的を達成する。

【０００７】本発明のネットワークサーバでは、要求受
信手段において、処理要求送信装置からの処理要求を受
信すると、要求者側データ取得手段において、処理要求
を行った要求者側についての要求者側データが取得さ
れ、この要求者側データに基づいて、判断手段によっ
て、要求された処理を実行することが適切であるか適切
でないかが判断される。そして、要求された処理を行う
要求処理実行手段は、判断手段により、要求された処理
が不適切である場合には処理禁止手段によりその処理の
実行が禁止され、判断手段により処理が適切であると判
断された場合にのみ、要求された処理を実行する。

【０００８】また、本発明は、ネットワーク上に公開さ
れる公開データを記憶するデータ記憶手段を備え、前記
所定の処理が前記公開データの送信処理である前記第１
の構成のネットワークサーバ（第２の構成）を提供す
る。更に、本発明は、前記要求者側データ取得手段で取
得する前記要求者側についてのデータは、前記処理の要
求の送信元国、要求者の年齢、要求者側のデータ受信装
置の基本ソフトウエア、要求者側のデータ受信装置が有
するデータ閲覧ソフトウェア、要求者側のデータ受信装
置が有するデータ閲覧ソフトウェア及びそのバージョ
ン、要求者側のデータ受信装置において表示可能なデー
タ形式、要求者側のデータ受信装置のサポート言語、の
うちのいずれかに相関するデータを含む前記第１の構成
または前記第２の構成のネットワークサーバ（第３の構
成）を提供する。本発明は、前記要求者側データ取得手
段で取得する前記要求者側についてのデータは、前記公
開データの送信先国である前記第２の構成のネットワー
クサーバ（第４の構成）を提供する。本発明は、前記判
断手段は、前記要求者側についてのデータと、前記要求
された処理とに基づいて、処理の実行の可否を判断する
前記第１から第４の構成のうちのいずれか１の構成のネ
ットワークサーバ（第５の構成）を提供する。本発明
は、前記要求者側データ取得手段で取得する前記要求者
側についてのデータが、前記処理要求の送信元国を特定
するデータであり、前記処理要求の送信元国であって、
前記要求された処理が前記送信元国の国内において実行
されると違法または不適切となる不適切国を取得する不
適切国取得手段を備え、前記判断手段は、前記要求者側
データ取得手段で取得した前記処理要求の送信元国と、
前記不適切国取得手段で取得した前記不適切国とに基づ
いて、前記処理は不適切であると判断する前記第１の構
成のネットワークサーバ（第６の構成）を提供する。本
発明は、前記判断手段において前記要求者側から要求さ
れている処理が不適切と判断された場合に、前記要求さ
れている処理を実行しない旨を表す非実行通知データ
を、前記要求者側へ送信する非処理通知手段を備える前
記第１から第６のうちのいずれか１の構成のネットワー
クサーバを提供する。

【０００９】本発明は、第１から第７のうちのいずれか
１の構成のネットワークサーバと、このネットワークサ
ーバに対して、前記ネットワークを介して、前記所定の
処理についての前記処理要求を送信する処理要求送信装
置とを含むネットワークシステム（第８の構成）を提供
することにより、前記目的を達成する。本発明は、ネッ
トワーク上に公開される公開データを記憶するデータ記
憶手段を備え、前記所定の処理が前記公開データの送信
処理である第２から第７の構成うちのいずれか１の構成
のネットワークサーバと、前記ネットワークサーバに対
して、前記ネットワークを介して、前記所定の処理につ
いての前記処理要求を送信する処理要求送信装置と、前
記データ記憶手段に記憶される前記公開データを前記ネ
ットワークサーバに送信する公開データ送信装置とを含
むネットワークシステム（第９の構成）を提供すること
により、前記目的を達成する。

【００１０】本発明は、ネットワーク上に接続される処
理要求送信装置から、前記ネットワークを介して、所定
の処理についての不特定の要求者による処理要求を受信
する要求受信機能と、前記要求受信機能で受信した前記
処理要求において要求されている処理を実行する要求処
理実行機能とを有するコンピュータに、前記要求受信機
能で受信した前記処理要求の要求者側についての要求者
側データを取得する要求者側データ取得機能と、前記要
求者側データ取得手機能で取得する前記要求者側データ
に基づいて、要求された処理の実行の適否を判断する判
断機能と、前記判断機能で要求された前記処理の実行が
不適切と判断された場合に、前記要求処理実行手段機能
による前記要求されている処理の実行を禁止する処理禁
止機能とを実現するためのコンピュータ読み取り可能な
ヘットワークサーバプログラムが格納されたプログラム
製品（第１０の構成）を提供することにより、前記目的
を達成する。また、前記要求受信機能と前記俸給処理実
行機能とを有するコンピュータに、前記要求者側データ
取得機能と、前記判断機能と、前記処理禁止機能と、を
実現するためのプログラムが記憶された記憶媒体、プロ
グラム伝送媒体、プログラム搬送波、プログラム信号と
してもよい。前記プログラム製品とは、プログラムを備
えた又はプログラムが物理的に存在する各種製品をい
い、該当する製品としては、プログラムによる前記各機
能を実現する記憶媒体、サーバシステムコンピュータ、
ネットワークコンピュータ、コンピュータシステム、コ
ンピュータ、その他の製品が挙げられる。前記第９の構
成のプログラム製品は、ネットワーク上に公開される公
開データを記憶するデータ記憶機能を実現するプログラ
ムが格納され、前記所定の処理が前記公開データの送信
処理であるプログラム製品（第１１の構成）とすること
ができる前記第１０または第１１の構成のプログラム製
品は、前記要求者側データ取得手段で取得する前記要求
者側についてのデータは、前記処理の要求の送信元国、
要求者の年齢、要求者側のデータ受信装置の基本ソフト
ウエア、要求者側のデータ受信装置が有するデータ閲覧
ソフトウェア、要求者側のデータ受信装置が有するデー
タ閲覧ソフトウェア及びそのバージョン、要求者側のデ
ータ受信装置において表示可能なデータ形式、要求者側
のデータ受信装置のサポート言語、のうちのいずれかに
相関するデータを含むプログラム製品（第１２の構成）
とすることができる。前記第１１の構成のプログラム製
品は、前記要求者側データ取得機能手段で取得する前記
要求者側についてのデータは、前記公開データの送信先
国であるプログラム製品（第１３の構成）とすることが
できる前記第１０から前記第１３の構成のプログラム製
品は、前記判断機能は、前記要求者側についてのデータ
と、前記要求された処理とに基づいて、処理の実行の可
否を判断するもの（第１４の構成）とすることができ
る。前記第１０の構成のプログラム製品は、前記要求者
側データ取得機能で取得する前記要求者側についてのデ
ータが、前記処理要求の送信元国であり、前記判断機能
は、前記要求された処理が前記送信元国で行われると違
法または不適切となる場合に、前記処理は不適切である
と判断するもの（第１５の構成）とすることができる。
前記第１０から第１５の構成のプログラム製品は、前記
判断機能において前記要求者側から要求されている処理
が不適切と判断された場合に、前記要求されている処理
を実行しない旨を表す非実行通知データを、前記要求者
側へ送信する非処理通知機能をコンピュータに実現する
プログラムが格納されたプログラム製品（第１６の構
成）とすることができる。

【００１１】本発明は、ネットワークを介して、所定の
処理についての不特定の要求者による処理要求を受信す
る要求受信工程と、前記要求受信工程において受信した
前記処理要求の要求者側についての要求者側データを取
得する要求者側データ取得工程と、前記要求受信工程及
び前記要求者側データ取得工程の後に、前記要求者側デ
ータ取得工程で取得する前記要求者側データに基づい
て、要求された処理の実行の適否を判断する判断工程
と、前記判断工程の後に、前記判断工程で要求された前
記処理の実行が適切と判断された場合にのみ、前記要求
受信工程で受信した前記処理要求において要求されてい
る処理を実行する要求処理実行工程とを含むネットワー
クサーバ処理方法（第１７の構成）により、前記目的を
達成する。本発明は、ネットワーク上に接続される処理
要求送信装置から、前記ネットワークを介して、所定の
処理についての不特定の要求者による処理要求を受信す
る要求受信手段と、前記要求受信手段で受信した前記処
理要求において要求されている処理を実行する要求処理
実行手段と、特定の処理が特定国の国内において実行さ
れると違法または不適切となる不適切国を指定するデー
タと、前記特定の処理を指定するデータとが対応付けて
記憶される禁止データ記憶手段と、前記要求受信手段で
受信した前記処理要求の送信元国を特定する送信元国特
定手段と、前記送信元国特定手段で特定された送信元国
が、前記禁止データ記憶手段に記憶された不適切国に該
当し、当該不適切国に対応して記憶された処理に前記要
求受信手段で受信した処理が該当する場合、前記要求処
理実行手段による前記要求されている処理の実行を禁止
する処理禁止手段とを具備するネットワークサーバ（第
１８の構成）により、前記目的を達成する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図１から図６を参照して詳細に説明する。
尚、本実施形態は、インターネット上において、ネット
ワーククライアントであるＷＷＷサーバに転送され格納
されているデータを、インターネットに接続したパソコ
ン等のクライアント（処理要求送信装置）からのデータ
送信要求に応じて送信するデータ送受信システムであ
る。

【００１３】図１は、本実施形態のネットワークシステ
ムの概略構成を表した図面である。この図１に示される
ように、本実施形態のネットワークシステムは、本発明
のネットワークサーバの一実施形態としてのサーバ１０
と、ネットワーク２０を介してサーバに接続され、前記
サーバ１０に対して、所定の処理についての処理要求を
送信する処理要求送信装置として機能するクライアント
３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・とを含んでい
る。このクライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０
ｄ，・・・は、クライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，
３０ｄ，・・・からの処理要求に応じてサーバ１０から
送信されるデータを受信するデータ受信装置としても機
能する。

【００１４】本実施形態においては、クライアント３０
ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・から要求され、ま
たクライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・
・からの処理要求に応じて実行される処理は、サーバ１
０に格納される所定の送信用データを、要求元であるク
ライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・に
送信する処理である。

【００１５】本実施形態においては、ネットワーク２０
はインターネットであるが、ネットワーク２０はインタ
ーネットに限られるものではなく、キャプテンシステ
ム、その他のＷＡＮ（広域ネットワーク）等、クライア
ント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，により不特定の
要求者がネットワークサーバ１０へ所定の処理について
の処理要求（データ送信要求）を送信でき、且つ、サー
バ１０がクライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０
ｄ，・・・から要求される所定の処理を実行可能なネッ
トワークであればよい。このネットワーク２０は、該ネ
ットワーク２０よりも小さなネットワークやサブネット
ワークを含んでいても、含んでいなくてもよい。更に、
このネットワーク２０は、サーバ１０及びクライアント
３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・とが、有線、
無線、及び両方のいずれにより接続されるネットワーク
でもよく、専用回線のみによるネットワーク、専用回線
を一部に含む交換回線によるネットワーク、専用回線を
含まない公衆回線によるネットワークのいずれでもよ
い。

【００１６】本実施形態においては、サーバ１０とクラ
イアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・との
データの送受信はインターネット２０のプロトコルに従
って行われ、クライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３
０ｄ，・・・からデータ送信要求が送信される場合に、
データ送信要求とともにクライアント３０ａ，３０ｂ，
３０ｃ，３０ｄ，・・・のネットワークアドレスが送信
されるようになっている。本実施形態においては、サー
バ１０は、このネットワークアドレスを、データ送信要
求とともに受信し、要求者側データとして利用する。

【００１７】図２は、サーバ１０を示す概略構成図であ
る。この図２に示すように、サーバ１０は、制御部１１
を備えており、データバス等のバスライン１２を介して
表示部１３、入出力部１４、通信制御部１５、記憶部１
６、図示しないその他の機器が接続されている。

【００１８】制御部１１は、プログラムに従って各種装
置を制御し演算を行うＣＰＵ、ＣＰＵが各種制御や演算
を行うためのプログラムやデータを格納するＲＯＭ（リ
ードオンリーメモリ）、ＣＰＵにワーキングメモリとし
て使用されるＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）等を備
えている。この制御部１１は、ＷＷＷサーバーとしてマ
ルチスレッド機能を備え、複数のクライアント３０ａ，
３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・からのアクセスに同時
に個別に対応できるようになっている。そして、ネット
ワーク２０に接続されるクライアント３０ａ，３０ｂ，
３０ｃ，３０ｄ，・・・から、ネットワーク２０を介し
て、所定の処理（データ送信処理）について不特定の要
求者による処理要求を受信する要求受信処理を行う要求
受信手段、前記要求受信処理で受信した前記処理要求に
おいて要求されている処理を実行する要求処理実行処理
を行う要求処理実行手段、要求受信処理で受信した処理
要求の要求者側についての要求者側データを取得する要
求者側データ取得処理を行う要求者側データ取得手段、
要求者側データ取得処理で取得した前記要求者側データ
に基づいて、要求された処理（データ送信処理）の実行
の適否を判断する判断処理を行う判断手段、前記判断処
理において要求された前記処理の実行が不適切と判断さ
れた場合に、前記要求処理実行処理による前記要求され
ている処理の実行を禁止する処理禁止処理を行う処理禁
止手段として機能する。

【００１９】表示部１３には、ＣＲＴや液晶表示装置が
使用される。この表示装置１３には、記憶部１６に格納
されるデータの管理状況や、サーバ１０全体の制御状態
等が表示される。入出力部１４は、記憶部１６へのデー
タの入力等の各種処理を行うキーボードやマウス等の入
力装置と、プリンタ等の出力装置とから構成されてい
る。通信制御部１５は、一般電話回線、ＩＳＤＮ回線、
無線電話回線（携帯電話、ＰＨＳ）によりインターネッ
ト２０へ接続し、通信制御部１５を制御する制御部１１
とともに、所定の処理（データ送信処理）について不特
定の要求者による処理要求を受信する要求受信手段、受
信した処理要求の要求者側についての要求者側データを
取得する要求者側データ取得手段、要求された処理（デ
ータ送信処理）の実行が適切と判断された場合に要求さ
れた処理（データ送信処理）を行う要求処理実行手段と
して機能する。

【００２０】記憶部１６は、大容量の記憶装置であるハ
ードディスクが主として使用される。この記憶部１６
は、制御部のＣＰＵが各種制御や演算を行うためのプロ
グラムやデータを格納し本発明のプログラム製品として
機能するプログラム格納部１６１、クライアント３０
ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・からの送信要求に
応じて送信するためのデータ（送信用データ）を格納す
る送信用データ記憶部１６３、クライアント３０ａ，３
０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・からのデータ送信要求に
対して、要求されるデータを送信するか否かの判断のた
めのデータとして、非送信データテーブルを記憶して禁
止データ記憶手段として機能する非送信データテーブル
記憶部１６５、及び、データＩＤ−ＵＲＬ対応テーブル
記憶部１６７を含んでいる。

【００２１】プログラム格納部１６１には、送信用デー
タ記憶部１６３に記憶される送信用データや非送信デー
タテーブル記憶部１６５に記憶される非送信データテー
ブルを更新するためのデータ更新プログラム、ネットワ
ーク２０上に接続されるクライアント３０ａ，３０ｂ，
３０ｃ，３０ｄ，・・・から、ネットワーク２０を介し
て、所定の処理（データ送信処理）について不特定の要
求者による処理要求を受信する要求受信処理プログラ
ム、前記要求受信処理で受信した前記処理要求において
要求されている処理（データ送信処理）を実行する要求
処理実行処理プログラム、要求受信処理で受信した処理
要求の要求者側についての要求者側データを取得する要
求者側データ取得処理プログラム、要求者側データ取得
処理で取得した前記要求者側データに基づいて、要求さ
れた処理（データ送信処理）の実行の適否を判断する判
断処理プログラム、前記判断処理で要求された前記処理
の実行が不適切と判断された場合に、要求されている前
記要求処理実行処理を禁止する処理禁止処理プログラム
判断処理において要求者側から要求されている処理を実
行しないと判断された場合に、要求されている処理を実
行しない旨を表す非実行通知データを、要求者側である
クライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・
へ送信する非処理通知処理プログラム、その他の各種プ
ログラムが格納されている。

【００２２】送信用データ記憶部１６３には、クライア
ント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・からのデ
ータ送信要求に応じて送信するデータ（送信用デー
タ）、及び要求者側から要求されている処理を実行しな
いと判断された場合に送信される非実行通知データが格
納される。送信用データ記憶部１６３に格納される送信
用データとしては、ブラウザソフトにより閲覧可能なホ
ームページのデータ、ネットワーク２０により転送可能
なフリーウエアやシェアウエア等のプログラムソフト、
記憶部１６に含まれる図示しないデータべースのデー
タ、等が挙げられる。また、非実行通知データとして
は、ブラウザソフトにより閲覧可能な形式により作成さ
れたテキストや画像のデータが挙げられる。この非実行
通知データとしては、例えば「このデータは送信されま
せん」や「一部送信されないデータがあります」等の、
要求されている処理を実行しない旨（要求されているデ
ータを送信しない旨）を表すコメントや画像の画像デー
タや、要求されている処理を実行しない旨（要求されて
いるデータを送信しない旨）を表す音声をスピーカから
出力する音声データ等が挙げられる。

【００２３】送信用データ記憶部１６３に記憶される送
信用データ及び非実行通知データは、プログラム格納部
１６１に格納されるデータ更新プログラムに従って、入
出力部１４の入力装置からの操作や、インターネット２
０を介してクライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０
ｄ，・・・と同様のコンピュータからのＦＴＰ等のデー
タ転送プロトコルに従うデータの転送により、更新され
る。

【００２４】図３は、送信用データ記憶部１６３に記憶
される送信用データの一例である商品カタログデータを
示す図である。図３に示す商品カタログデータは、ＨＴ
ＭＬ形式やＸＭＬ（ｅｘｔｅｎｓｉｂｌｅ ｍａｒｋｕ
ｐ ｌａｎｇｕａｇｅ）形式で作成されており、ＨＴＴ
Ｐ（ｈｙｐｅｒｔｅｘｔ ｔｒａｎｓｆｅｒ ｐｒｏｔ
ｏｃｏｌ）に従って、インターネット２０を介してクラ
イアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・に送
信され、ブラウザ（ｂｒｏｗｓｅｒ）により閲覧できる
ようになっている。

【００２５】この商品カタログデータは、ホームページ
上に公開される商品カタログのデータである。この商品
カタログデータは、このデータの公開元（取引対象商品
を取り扱う業者）の住所や地図情報を含むトップページ
のデータ（トップページデータ）Ａ、この業者の取り扱
う取引対象商品の分類ｂ１と各分類ｂ１をより詳細に区
分した詳細区分ｂ２とを示す区分情報ページを構成する
区分情報ページのデータ（区分情報ページデータ）Ｂ、
及び各区分ｂ２に含まれる取引対象商品についての情報
を表示する商品情報ページのデータ（商品情報ページデ
ータ）Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３，・・・が含まれている。これ
らの各データは相互にリンクしており、トップページの
「次へ」のボタンがクリックされることにより区分情報
ページデータＢのデータ送信要求が送信され、区分情報
ページの分類ｂ１が１つ選択されることにより表示位置
が区分情報ページのうちのその分類に含まれる詳細区分
ｂ２に移動し、詳細区分ｂ２のうち１つが選択されるこ
とにより、その詳細区分に含まれる取引対象商品のうち
の１つの商品情報ページデータＣ１，Ｃ２，Ｃ３，・・
・のデータ送信要求が送信されるようになっている。各
商品情報ページデータＣ１，Ｃ２，Ｃ３，・・・は、同
じ詳細区分ｂ２のその他の商品情報ページデータとリン
クしており、各商品情報ページに表示される商品番号の
ボタンがクリックされることにより、その商品番号の商
品についての商品情報ページデータＣ１，Ｃ２，Ｃ３，
・・・のデータ送信要求が送信され表示されるようにな
っている。

【００２６】区分情報ページデータにより表示される分
類ｂ１は、取引対象商品を、例えば、自動車（新車）、
自動車（中古車）、音楽系ＣＤ、書籍、スポーツ用品、
食品、家具、備品、文房具、雑貨、ソフトウェアという
ように所定の分類に区分けしたものであり、詳細区分ｂ
２は、分類ｂ１それぞれを、更に、例えば自動車（新
車）であれば、軽自動車、スポーツ車、ワゴン車・・
・、音楽系ＣＤであれば、邦楽ポップス、洋楽ポップ
ス、クラシック、ジャズ・・・というように、詳細な区
分に区分けしたものである。商品情報ページデータＣ
１，Ｃ２，Ｃ３，・・・には、各取引対象商品の商品番
号、商品名、商品説明、販売価格、在庫状況、等が格納
されている。商品説明としては、発売日や定価、キャッ
チフレーズ、外観を表す画像データの枠と当該画像デー
タの指定、機能、その商品を説明するための各種データ
が格納される。また、在庫状況には、在庫の有無が格納
されるようになっている。

【００２７】非送信データテーブル記憶部１６５には、
要求者側データと、非送信データとの対応を表す非送信
データテーブルが格納されている。この非送信データテ
ーブルは、特定の処理としてのデータ送信が特定国の国
内において実行されると違法または不適切となる不適切
国を指定するデータと、前記特定の処理を指定するデー
タとが対応付けられている。図４は、非送信データテー
ブル記憶部１６５に記憶される非送信データテーブルの
内容を概念的に表す図である。この図４に示されるよう
に、非送信データテーブルには、不適切国を指定するデ
ータとしてのネットワークアドレスと、これらのネット
ワークアドレスのネットワークの所在国と、特定の処理
を指定するデータとしての非送信データのデータＩＤと
が対応して格納されている。不適切国とは、所定の送信
データを送信する処理が、不適切とされる国であり、非
送信データとは、送信することが不適切とされるデータ
であり、要求者側データから送信の要求があっても、送
信しないデータのことである。この非データテーブルに
は、ネットワークアドレスと、そのネットワークアドレ
スの表す国において送信することが不適切であるデータ
とが対応して格納されている。制御部１１は、この非送
信データテーブルに従って、要求されているデータの送
信の適不適を判断する。例えば、データ送信要求を受信
した場合に、要求するデータのデータＩＤとともに受信
した要求者側データ（ネットワークアドレス）が２．
０．０．０．である場合には、データＩＤが００５０
３，００６１６〜００６１８のデータに関しては、送信
処理を実行することが不適切であると判断し、送信要求
にかかわらず送信しない。このように、本実施形態にお
いては、要求者側データ（ネットワークアドレス）に応
じて、要求にかかわらず送信しないデータ（非送信デー
タ）が決定されている。本実施形態においては、非送信
データとなっているのは、このカタログ掲載者が所定の
国において特許権を有しておらず、カタログ掲載者と無
関係な者が特許権を有している自動車等の物品のカタロ
グデータ、このカタログ掲載者が所定の国において特許
権を有しておらず、カタログ掲載者と無関係な者が特許
権を有している方法により製造されたＣＤ等の物品のカ
タログデータ、所定の国内において宗教上の理由から好
ましくないとされる画像を含むカタログデータである。
所定の国内において宗教上の理由から好ましくないとさ
れる画像とは、例えば、所定の国が、女性が肌を公然露
出することがこのましくないとされている宗教の国であ
る場合の、女性が肌を露出した姿の画像であり、この画
像を含むデータとしては、例えば水着姿の女性の画像が
ある写真集や、水着姿の女性がヨットに乗っている画像
を含むヨットのカタログデータ等が挙げられる。

【００２８】データＩＤは、送信用データ記憶部１６３
に格納される送信用データを、所定の単位で特定できる
符号であればよく、各送信用データのＵＲＬや各取引対
象商品の商品番号をそのデータのデータＩＤとすること
も、特有のデータＩＤを付すこともできる。同一のデー
タＩＤが付される送信用データの単位は、その送信用デ
ータの作成・送信元毎、区分ｂ１や分類ｂ２等の区分け
毎、ＵＲＬ毎等種々な単位とすることができるが、少な
くとも、いずれの要求者側データ（ネットワークアドレ
ス）についても、非送信データと、送信されるデータと
が異なるＩＤとなるような単位であることが必要であ
る。例えば、取引対象商品のデータのうちいずれもが、
ある要求者側データ（ネットワークアドレス）に対応し
て単独で非送信データとなることがある場合には、取引
対象商品のデータは、各商品の単位でデータＩＤが付さ
れていることが必要である。本実施形態においては、ト
ップページデータＡ、及び区分情報ページデータＢはい
ずれも要求に応じて送信され非送信データとはならない
ため、トップページデータＡ、区分情報ページデータＢ
それぞれにまとめてデータＩＤが付されている。また本
実施形態においては各商品情報ページデータＣ１，Ｃ
２，Ｃ３，・・・については、各商品情報ページデータ
Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３，・・・毎にデータＩＤが付されてい
るが、これらの商品情報ページデータ・・・のうち例え
ばＣ１１〜Ｃ１４については非送信データとなる場合に
はいつもまとめて共に非送信データとなる場合には、こ
れらＣ１１〜Ｃ１４に１つのデータＩＤを付してもよ
い。

【００２９】送信用データ記憶部１６３に格納される送
信用データに含まれるＵＲＬと、データＩＤとが異なる
場合には、ＵＲＬとデータＩＤとを対応付けるためのＵ
ＲＬ−データＩＤ対応テーブルを記憶部１６等に格納し
ておくことが好ましく、本実施形態においては、図示さ
れていないが記憶部１６にＵＲＬ−データＩＤ対応テー
ブルが格納されている。

【００３０】非送信データテーブルは、送信用データ記
憶部１６３に新たな送信データを格納した場合や、新た
なネットワークアドレスが設けられた場合等に必要に応
じて、または、定期的に、プログラム格納部１６１に格
納されるプログラムに従って、入出力部１４からの入力
により、または自動的に更新される。本実施形態では、
新たなネットワークがアドレス設けられる等のネットワ
ークの変更の場合には、入出力部１４から直接非送信デ
ータテーブルのネットワークアドレスを追加または削除
して更新するようになっている。また、新たな送信用デ
ータが格納された場合には、新たな送信用データのデー
タＩＤが自動生成され、この送信用データの転送元が、
クライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・
からネットワーク２０を介してこの新たな送信用データ
が非送信データとなる国（不適切国）とを入力し、制御
部１１は不適切国取得手段としてこの国を取得し、入力
された国に対応する非送信データのデータＩＤに自動生
成されたデータＩＤが更新されるようになっている。ま
た、送信用データ記憶部１６３の送信用データが削除さ
れた場合には、その送信用データのデータＩＤが、制御
部１１により、非送信データテーブルから自動的に削除
されるようになっている。

【００３１】この非送信データテーブルを参照して、制
御部１１は、データ送信要求をしてきた要求者のネット
ワークアドレスから、その要求者側へ送信しない非送信
データのデータＩＤを検出する。そして、送信要求され
ているデータのＩＤと検出された非送信データのデータ
ＩＤとを比較し、同一である場合にはそのデータＩＤの
送信用データについては送信は不適切であると判断し、
送信者側データに対応するデータＩＤに含まれていない
データについては送信は適切であると判断する。例え
ば、クライアント３０ａから送信要求のデータを受信
し、送信要求のデータに含まれるネットワークアドレス
が１２８．３．０．０であり、送信要求されているデー
タのＵＲＬに基づいて取得した送信要求されているデー
タのデータＩＤが００６１６の場合には、このデータＩ
Ｄが、非送信データテーブルにおいてネットワークアド
レス１２８．３．０．０に対応する非送信データのデー
タＩＤ（００５０３、００６１６、００６１７、００６
１８）に含まれていることから、送信要求されているデ
ータは非送信データであり、送信が不適切であると判断
する。

【００３２】図１に示すクライアント３０ａ，３０ｂ，
３０ｃ，３０ｄ，・・・は、いずれも、従来技術同様の
いわゆるデータ端末装置である。このデータ端末装置
は、ネットワーク２０を介してサーバ１０にデータ送信
要求のための送信要求データを送信する送信要求データ
送信機能と、サーバ１０から送信されてくるデータを受
信するデータ受信機能を備えている。本実施形態におい
ては、各クライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０
ｄ，・・・は、インターネット２０に接続するための接
続ソフトと、ブラウザソフトを備えている。そして、イ
ンターネット２０へ接続され、ユーザのキーボード等の
入力手段からの入力に従って、閲覧したいホームページ
のＵＲＬ等を、サーバ１０へデータの送信要求のための
送信要求データとして送信し、サーバ１０から送信要求
データに応じて送信されてくるデータを受信し、送信さ
れてきたデータに従ってホームページ等の画像を表示装
置に表示したり、プログラム等のファイルを記憶手段に
格納したりできるようになっている。クライアント３０
ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・は、サーバ１０に
対して、ネットワーク１０に公開する公開データを送信
する公開データ送信手段としても機能する。クライアン
ト３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・から送信さ
れた公開データは、サーバ１０において送信用データ記
憶部１６５に格納され、送信用データとして使用され
る。本実施形態において、クライアント３０ａ，３０
ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・に使用されるデータ端末装
置としては、パーソナルコンピュータ、インターネット
対応のゲーム機やテレビその他の家電、ＰＡＤ、通信専
用携帯端末、インターネット対応携帯電話等が挙げられ
る。

【００３３】次に、上述のように構成された本実施形態
のネットワークシステムによる動作であり、本発明のネ
ットワークサーバ処理方法の一実施形態について説明す
る。尚、ここでは、サーバ１０とクライアント３０ａと
がインターネット２０を介してデータを送受信する場合
について説明するが、サーバ１０と他のクライアント３
０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・それぞれとの間における
データの送受信においても、同様の動作が行われる。

【００３４】クライアント３０ａがネットワークシステ
ムによるデータの受信をする場合には、まず、クライア
ント３０ａにおいて、ネットワーク２０への接続ソフト
を立ち上げ、インターネットへ接続する。また、ＷＷＷ
ブラウザを立ち上げて、閲覧したいホームページやダウ
ンロードしたいファイルのサイトをＵＲＬで指定し、送
信する。これにより、指定されたサイトのＵＲＬに基づ
いて、ルーティングが行われ、インターネット２０を介
して、指定されたサイトを有するサーバ１０へのアクセ
スが行われる。そして、サーバ１０に、送信要求データ
としての送信を要求するデータのＵＲＬと、要求者側デ
ータとしてのクライアント３０ａのネットワークアドレ
ス等が送信される。

【００３５】図５は、サーバ１０の動作の流れを示すフ
ローチャートである。この図５に示すように、サーバ１
０においては、制御部１１は、インターネット２０を介
してクライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・
・・からのアクセスがあるかどうかを監視している（ス
テップ１０）。そして、クライアント３０ａからアクセ
スがあると（ステップ１０；Ｙ）、このクライアント３
０ａから送信されてきた送信要求データ及び要求者側デ
ータをＲＡＭの作業領域に格納する（要求受信工程及び
要求者側データ取得工程）（ステップ１３）。クライア
ント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・からのア
クセスがない場合（ステップ１０；Ｎ）には、クライア
ント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・からのア
クセスの監視を続行する。

【００３６】クライアント３０ａからの送信要求データ
及び要求者側データをＲＡＭに格納した（ステップ１
３）後、制御部１１は、ＲＡＭに格納される送信要求デ
ータに含まれる送信を要求するデータのＵＲＬを把握
し、記憶部１６に記憶されるＵＲＬ−データＩＤ対応テ
ーブルから、要求されているデータのデータＩＤを取得
する（ステップ１５）。続いて、制御部１１は、非送信
データテーブル記憶部１６５に格納される非送信データ
テーブルに基づいて、ＲＡＭに格納される要求者側デー
タ（ネットワークアドレス）に対応する非送信データの
データＩＤを取得する（ステップ１７）。

【００３７】そして、送信要求されているデータのデー
タＩＤと非送信データのデータＩＤとを比較することに
より、送信要求されているデータがにステップ１７で取
得した非送信データかどうかを調べる（判断工程）（ス
テップ１９）。送信要求されているデータ中が、非送信
データである場合（ステップ１９；Ｙ）には、制御部１
１は、送信要求されているデータをクライアント３０ａ
へ送信する処理は不適切であるとして、送信要求されて
いるデータは送信せず、要求されているデータを送信し
ない旨を表すデータ（非送信通知データ）のみを送信す
る（ステップ２１）。そしてその後、ステップ１１にリ
ターンし、再び、クライアント３０ａ，３０ｂ，３０
ｃ，３０ｄ，・・・からのアクセスを監視する。送信要
求されているデータが非送信データでない場合（ステッ
プ１９；Ｎ）には、送信要求されているデータを、クラ
イアント３０ａへ向けて送信する（要求処理実行工程）
（ステップ２３）。そしてその後、ステップ１１リター
ンし、再び、クライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３
０ｄ，・・・からのアクセスを監視する。

【００３８】サーバ１０からインターネット２０を介し
てクライアント３０ａへデータが送信されてくると、ク
ライアント３０ａでは、送信されてきたデータが受信さ
れ、表示装置にＷＷＷブラウザによって送信されてきた
データに基づいた画像が表示される等のデータの出力等
が行われる。このとき、クライアント３０ａから送信要
求したが非送信データでなかった場合には、送信要求し
たデータに基づいた表示が行われる。送信要求したデー
タが非送信データであった場合には、非送信通知データ
に基づいて、「一部送信できなかったデータがありま
す」等の非送信データが含まれていた旨の表示等の出力
が行われる。

【００３９】続いて、上述の構成のネットワークシステ
ムによる動作の一具体例として、ネットワークアドレス
が１３０．１．０．０であるクライアント３０ａから図
４に示す商品カタログデータをトップページからリンク
されたページをたどってデータＩＤ００５０３の商品情
報データＣ１を要求した場合のサーバとクライアント３
０ａとの動作について説明する。

【００４０】クライアント３０ａにおいて、サーバ１０
からデータの受信をする場合には、まず、クライアント
３０ａにおいて、ネットワーク２０への接続ソフトを立
ち上げ、インターネットへ接続する。また、ＷＷＷブラ
ウザを立ち上げて、閲覧したいホームページやダウンロ
ードしたいファイルのサイトをＵＲＬで指定、送信す
る。この場合には、図４に示す商品カタログのトップペ
ージデータのＵＲＬを送信する。すると、クライアント
３０ａから、データ送信を要求する送信要求データと、
データを要求したした要求者の要求者側データが送出さ
れる。送信要求データには、送信要求するデータである
指定されたサイトのＵＲＬ（図４に示す商品カタログの
トップページのＵＲＬ）が含まれており、要求者側のデ
ータには、送信元のデータとしてネットワークアドレス
１３０．１．０．０が含まれている。

【００４１】そして、指定されたサイトのＵＲＬに基づ
いて、ルーティングが行われ、指定されたサイトを有す
るサーバ１０へのアクセスが行われる。これにより、サ
ーバ１０は、クライアント３０ａが送信を要求している
データのＵＲＬと、クライアント３０ａのネットワーク
アドレスとを受信する。サーバ１０の制御部１１は、受
信した送信要求データのＵＲＬをＲＡＭの所定領域に格
納し、またネットワークアドレスを、要求者側データと
して、ＲＡＭの所定領域に格納する（ステップ１１、ス
テップ１３）。

【００４２】送信要求データ及び要求者側のデータを格
納すると、制御部１１は、記憶部１６に格納されている
ＵＲＬ−データＩＤ対応テーブルから、受信した送信要
求されているデータのデータＩＤを取得する（ステップ
１５）。

【００４３】送信要求されているデータのデータＩＤを
検出すると、次に、制御部１１は、非送信データテーブ
ル記憶部１６５の非送信データテーブルから、受信した
ネットワークアドレスに対応する非送信データのデータ
ＩＤを把握し（ステップ１７）、非送信データのＩＤ
と、送信要求されているデータのデータＩＤとを比較す
る（ステップ１９）。今の場合には、送信要求されてい
るデータ（図４に示すトップページデータＡ）のデータ
ＩＤは、非送信データのデータＩＤには含まれておら
ず、制御部１１は、送信要求されいてるデータを要求の
あったクライアント３０ａへ送信する処理は適切である
と判断する（ステップ１９；ＮＯ）。そして、制御部１
１は、上述の判断に基づき、送信要求されているトップ
ページデータＡを、クライアント３０ａへ向けて送信す
る（ステップ２３）。クライアント３０ａでは、トップ
ページデータＡを受信すると、このデータに基づいた画
像として、図４（ａ）に示すような、商品カタログのト
ップページを表示する。

【００４４】続いて、クライアント３０ａにおいて表示
された商品カタログのトップページの「次へ」のボタン
がクリックされると、クライアント３０ａの制御部は、
区分情報ページデータＢのＵＲＬを、ネットワークアド
レスとともにサーバ１０に送信する。そしてサーバ１０
においては再びステップ１３からステップ１９までの動
作が繰り返される。制御部１１は、ステップ１９におい
ては、ネットワークアドレスとＵＲＬに基づいて、トッ
プページの場合と同様に送信要求されているデータの送
信は適切であると判断し、区分情報ページデータＢを、
クライアント３０ａに送信する。クライアント３０ａで
は、区分情報ページデータＢに基づいて、図４（ｂ）に
示すような区分情報ページの画像が表示される。

【００４５】図４（ｂ）に示す画像が表示された状態に
おいて、クライアント３０ａにおいて分類ｂ１の「自動
車（新車）」の位置がクリックされたとする。すると、
「自動車（新車）」の位置にリンクされている詳細区分
ｂ２の自動車（新車）の詳細区分が画像表示される。そ
してこの状態で、詳細区分ｂ２の「軽自動車」の位置が
クリックされたとすると、この「軽自動車」の位置にリ
ンクされたデータのＵＲＬ（商品情報ページデータＣ
１）がネットワークアドレスとともにサーバ１０に送信
される。

【００４６】サーバ１０においては、制御部１１は、受
信した送信要求データ及び要求者側のデータをＲＡＭの
所定領域に格納すると（ステップ１３）、送信要求デー
タから、送信要求されているデータのＵＲＬを検出し、
データＩＤ−ＵＲＬ対応テーブル記憶部１６７を参照し
てＵＲＬに対応するデータＩＤ００５０３を取得する
（ステップ１５）。そして、制御部１１は、非送信デー
タテーブル記憶部１６５の非送信データテーブルから、
受信したネットワークアドレス１３０．１．０．０．に
対応する非送信データのデータＩＤを取得し（ステップ
１７）と、送信要求されているデータのデータＩＤとを
比較する（ステップ１９）。

【００４７】今度の場合には、送信要求されているデー
タのデータＩＤ００５０３は、データ送信要求をしてき
たクライアント３０ａのネットワークアドレス１３０．
１．０．０．に送信しない非送信データのデータＩＤに
含まれているので、要求されているデータは非送信デー
タであり、制御部１１は、送信要求されいてるデータを
要求のあったクライアント３０ａへ送信する処理は不適
切であると判断する（ステップ１９；ＹＥＳ）。そし
て、制御部１１は、上述の判断に基づき、送信要求され
ている商品情報ページデータＣ１を、クライアント３０
ａへ向けて送信せずに、代わりに、非送信通知データを
送信する（ステップ２１）。図６は、非送信通知データ
を受信したクライアント３０ａの表示装置に表示される
非送信通知画面を表す図である。クライアント３０ａで
は、非送信通知データを受信すると、このデータに基づ
いた画像として、図６に示すような、要求されたデータ
を送信しない旨のコメントを表示装置に表示する。

【００４８】この様に、本実施形態では、クライアント
３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・から要求され
るデータのＵＲＬとデータの要求とともに送信されるネ
ットワークアドレスとに基づいて、サーバ１０におい
て、クライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・
・・から送信要求されているデータを要求通りに送信す
ることの適・不適が判断される。そして、要求されてい
るデータの送信が不適切と判断されたときには、要求さ
れているデータを送信せず、要求されているデータを送
信しない旨のコメントを画面に表示させるデータを送信
する。従って、本実施形態によると、要求者側の環境の
１つとして使用しているクライアント３０ａ，３０ｂ，
３０ｃ，３０ｄ，・・・のネットワークアドレスを要求
者側データとして取得し、この要求者側の環境に照らし
て適切でないデータについては、要求されているにもか
かわらず送信しないことができる。本実施形態による
と、要求者側の環境に照らして適切でないデータは送信
しないことにより、要求者側に自らの環境についての知
識や意志、データの入力の手間を要求することなく、不
適切なデータの送信を回避する事ができる。本実施形態
によると、サーバ側において不適切なデータの送信を回
避するので、クライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３
０ｄ，・・・において不適切なデータを受信して無駄に
受信データの量を増やすことがなく、短時間で適切なデ
ータのみを受信する事ができる。

【００４９】本発明のネットワークサーバでは、要求受
信手段において、処理要求送信装置からの処理要求を受
信すると、要求者側データ取得手段において、処理要求
を行った要求者側についての要求者側データが取得さ
れ、この要求者側データに基づいて、判断手段によっ
て、要求された処理を実行することが適切であるか適切
でないかが判断される。そして、要求された処理を行う
要求処理実行手段は、判断手段により、要求された処理
が適切であると判断された場合に、要求された処理を実
行する。この様に本発明のネットワークサーバにおいて
は、要求者側データを取得しこの要求者側データに基づ
いて、要求されされた処理の実行の適否が判断され、こ
の判断に従って要求された処理が実行される。従って、
本発明のネットワークサーバでは、要求者側の状況に応
じて、処理の実行が適切な場合のみに要求された処理を
実行し、処理が適切でない場合には要求にかかわらず処
理を実行しないことが可能である。

【００５０】尚、本発明のネットワークサーバ、ネット
ワークシステム、及びネットワークサーバプログラムが
格納されたプログラム製品は、上述の実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにお
いて適宜種々変更が可能である。例えば、上述の実施形
態においては、要求者側データは、データ送信処理の要
求の送信元国に相関するネットワークアドレスである
が、これに限られるものではない。要求者側データは、
要求される処理の適否が決定される要求者側についての
データであればよく、データ送信処理の要求の送信元国
に相関するデータに代えて、要求者の年齢や、要求者側
のデータ受信装置の基本ソフトウエア、要求者側のデー
タ受信装置が有するデータ閲覧ソフトウェア、要求者側
のデータ受信装置が有するデータ閲覧ソフトウェア及び
そのバージョン、要求者側のデータ受信装置において表
示可能なデータ形式、要求者側のデータ受信装置のサポ
ート言語、のうちのいずれか１つまたは複数、または全
部に相関するデータ等とすることができる。要求者側デ
ータ取得手段が、要求者側データとして要求者の年齢に
相関するデータを取得する場合には、例えば、酒類やた
ばこ類の販売、成人用画像データの送信等、要求された
処理について要求者側の年齢によっては好ましくない処
理について、実行を回避することが可能とある。また、
要求者側のデータ受信装置の基本ソフトウエア、要求者
側のデータ受信装置が有するデータ閲覧ソフトウェア、
要求者側のデータ受信装置が有するデータ閲覧ソフトウ
ェア及びそのバージョン、要求者側のデータ受信装置に
おいて表示可能なデータ形式、要求者側のデータ受信装
置のサポート言語に相関するデータを取得する場合に
は、要求者側において利用できないプログラムやデータ
の送信を回避することが可能となる。

【００５１】上述の実施形態及び変形例においては、非
送信データテーブルには、要求者側データとしてのネッ
トワークアドレスと、これらのネットワークアドレスの
ネットワークの所在国と、非送信データのデータＩＤと
が対応して格納されている。ネットワークの所在国は、
非送信データテーブルのデータを更新する際に国とデー
タＩＤとの対応を入力し、ネットワークアドレスを入力
する手間を省いたり、データの確認をし易いために格納
されているものである。従って、非送信データテーブル
には、ネットワークアドレスとデータＩＤの対応のみを
格納してもよい。また、非送信データテーブルを、所在
国とネットワークアドレスの対応をあらわすテーブル、
及び、国と非送信データのデータＩＤとの対応をあらわ
すテーブルの２つのテーブルで構成するようにしてもよ
い。また、上述の実施形態のように、要求者側データ取
得手段が取得する要求者側データが、データ送信処理の
要求の送信元国に相関するデータである場合に、取得す
るデータは、ネットワークアドレスに限られるものでは
なく、例えばメールアドレスやＭＡＣアドレス等のネッ
トワークアドレス以外のアドレス、要求者側データの言
語、その他のデータとすることもできる。

【００５２】上述の実施形態および各変形例において
は、要求者側データとしてのネットワークアドレスは、
データ送信処理を要求する処理要求データとともに送信
されるが、要求者側データは処理要求データとは個別に
送信されてもよい。例えば、ネットワークサーバが要求
受信手段で所定の処理の要求を受信した後に、処理要求
送信装置へ受信者側データを要求し、受信者側データの
要求に応じて処理要求送信装置から要求者側データを送
信するようにしてもよい。この場合、要求者側データ
は、処理要求送信装置において内部のデータが参照され
自動的に送信されるものでも、要求者側のデータとして
必要な内容についてのデータを処理要求送信装置に送信
し（要求者側データ要求手段）処理要求送信装置に必要
な内容を表示させる等によって処理の要求者に要求者側
データの入力を促し、要求者からの入力によって取得し
た要求者側データを送信するようにしてもよい。

【００５３】上述の実施形態及び各変形例においては、
判断手段としての制御部１１は、要求された処理の実行
の適否のみを判断しているが、処理の実行の適否に加え
て、実行する処理を複数の中から選択する実行処理選択
手段としての機能を具備し、要求処理実行手段は、前記
実行処理選択手段の選択に従った処理を実行するように
してもよい。例えば、要求者側のデータとして要求者側
のデータ受信装置の基本ソフトウエア、要求者側のデー
タ受信装置が有するデータ閲覧ソフトウェア、要求者側
のデータ受信装置が有するデータ閲覧ソフトウェア及び
そのバージョン、要求者側のデータ受信装置において表
示可能なデータ形式、要求者側のデータ受信装置のサポ
ート言語のうちの少なくとも１つに相関するデータを取
得する場合には、判断手段は、取得したデータに基づい
て要求者側において利用可能なプログラムやデータを選
択し、要求処理手段において、選択されたプログラムや
データを送信するようにしてもよい。

【００５４】上述の実施形態及び各変形例においては、
処理要求送信装置としてのクライアント３０ａ，３０
ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・から要求され実行される処
理としてのデータ送信処理は、処理要求（データ送信要
求）において指定されたデータを、処理要求を送信した
クライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・
に返信する処理であるが、処理要求データとして、デー
タの送信先についてのデータも受信し、要求されたデー
タの送信先にデータを送信するようにしてもよい。この
場合には、判断手段がこの送信先についてのデータに基
づいてデータの送信等の要求された処理の実行の適否を
判断するようにしてもよい。

【００５５】上述の実施形態及び各変形例においては、
処理要求送信装置であるクライアント３０ａ，３０ｂ，
３０ｃ，３０ｄ，・・・から送信されネットワークサー
バであるサーバ１０において実行される処理は、データ
送信処理であるが、処理要求送信装置からネットワーク
サーバに要求される処理は、これに限られるものではな
く、例えば、商品の購入申し込みを受け付けるオンライ
ンショッピング、電子決済、各種プログラムの送信とす
ることもできる。この場合には、特定国において処理を
行った場合に、その国の特許権の侵害になるような処理
について、当該特定国からの処理の要求を受信してもそ
の処理を不適切と判断して処理を実行しないものとする
ことができる。上述の実施形態及び各変形例において
は、サーバ１０によって実行される処理の適否は、要求
者側であり要求されたデータの送信先のネットワークア
ドレスの所在国にの国内においておいて同様の処理をす
れば特許法に違反する（当該処理が当該違法となる）か
どうかで判断されているが、処理の適否は、特許法に違
反となるかにより判断される場合に限らず、他の法律に
違反するかどうかに基づいて判断されても、また社会的
慣習からみて不適切となるかどうかに基づいて判断され
ても、社会的正義に反するかどうかに基づいて判断され
てもよい。慣習に基づいて処理の適否が判断される場合
としては、例えば、女性の肌の露出を禁止している宗教
の国には、女性が肌を露出している画像のデータの送信
は不適切であるとする等が挙げられる。更に、要求者側
データとして要求者（データの送信先）の使用するＷＷ
Ｗ閲覧ソフトや音声再生ソフトの種類を取得し、送信先
で正しく表示・再生できないデータについての送信は不
適切である等、データの送信先や要求者のデータの受信
環境等の環境に基づいて処理の適否が判断されるように
してもよい。これら場合、上述の実施形態と同様の非送
信データテーブルにより処理の実行の適否が判断される
場合には、非送信データテーブル記憶部１６３に格納さ
れる非送信データテーブルは、この判断のための、要求
者側データと非送信データとの対応が格納される。

【００５６】上述の実施形態及び各変形例においては、
非送信データとなっているのは、特定の国においてカタ
ログによる販売の活動を行うとその国において特許権を
侵害することになる物品についてのデータ、及び特定の
国において配布すると社会的慣習上好ましくない画像の
データであるが、これに限られるものではなく、例え
ば、特定の国において宗教上等の理由から食用とする習
慣のない食物のカタログデータ等を含んでもよい。上述
の実施形態及び各変形例においては、データの送信の適
不適は各商品毎に決定され非送信データのデータＩＤは
各商品毎のデータ毎に付されているが、これに限られる
ものではなく、例えば、図３（ｂ）の分類ｂ２に「豚
肉」があり、この「豚肉」についてのデータが要求され
ても、豚肉を食用する習慣がない国には図３（ｃ）に相
当するデータが全て送信されないようにしてもよい。

【００５７】上述の実施形態及び各変形例においては、
サーバからデータ受信装置としてのクライアント３０
ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・へ一度に送信され
るデータの単位とデータの送信処理の適否の判断される
単位とが一致しているが、送信されるデータを分割して
判断手段としての制御部１１が各分割毎に送信処理の適
否を判断するようにしてもよい。例えば、上述のカタロ
グデータにおいては、画像のみを送信しないとする等で
ある。この場合には、一度に送信するデータのうちの一
部が送信されない場合には、送信要求されているデータ
のうち送信が不適と判断された非送信データ部分を除い
て新たな送信用のデータを作成する送信用データ作成手
段を備え、送信用データ作成用手段により作成されたデ
ータを送信するようにしてもよい。この場合には、非送
信データの部分に、要求に応じず送信しなデータがある
ことを表す非送信表示データを埋め込んで送信用データ
とすることができる。これにより、データの受信者は、
非送信データがあることと、送信されなかったデータの
位置を明確に知ることができる。この場合の非送信表示
データとしては、「この部分のデータは送信されませ
ん」等のコメントをクライアント３０ａ，３０ｂ，３０
ｃ，３０ｄ，・・・の画像表示装置に表示する画像デー
タや「一部送信されないデータがあります」等の音声デ
ータを含むことができる。

【００５８】上述の実施形態及び各変形例においては、
説明の都合上、サーバ１０とクライアント３０ａ，３０
ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・とは、異なる構成及び機能
を有するものとなっているが、サーバ１０が各クライア
ント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・と同様に
処理要求送信装置としても機能し、クライアント３０
ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・がサーバ１０と同
様にネットワークサーバとしても機能するものであって
もよい。

【００５９】上述の実施形態において、ネットワークサ
ーバとしてのサーバ１０は、処理要求送信装置としての
クライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，・・・
から要求者側のデータとしてネットワークアドレスを取
得し、クライアント３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，
・・・の所在国に応じた対応（要求された処理の実行・
不実行）をする。このように、本発明のネットワークシ
ステムは、ネットワークサーバと、処理要求送信装置や
データ送信先とが、異なる国に設置されている場合が含
まれる。但しネットワークサーバと処理要求送信装置
（データ送信先）とが異なる国に設置されている場合を
含まず、同一国内にあるネットワークシステムにおいて
も、ネットワークサーバが要求者側データとして要求者
側の国以外を特定するデータを取得し、そのデータに基
づいて処理の適否を判断する場合には、有効である。ま
た、本発明は、ネットワークサーバと、このネットワー
クサーバに公開するデータを送信する公開データ送信手
段とが、異なる国に設置されている場合も含まれる。

【００６０】なお、以上の実施形態において説明した、
各装置、各部、各動作、各処理等に対しては、それらを
含む上位概念としての各手段（〜手段）により、実施形
態を構成することが可能である。例えば、「送信要求さ
れているデータのデータＩＤと非送信データのデータＩ
Ｄとを比較することにより、送信要求されているデータ
中にステップ１７で取得した非送信データが含まれてい
るかどうかを調べる（ステップ１９）。」との記載に対
して、送信要求されているデータのデータＩＤと非送信
データのデータＩＤとを比較することにより、送信要求
されているデータ中にステップ１７で取得した非送信デ
ータが含まれているかどうかを調べるデータＩＤ比較手
段を、制御部１１とは別に構成するようにしてもよい。
同様に、その他各種動作に対して「〜（動作）手段」等
の上位概念で実施形態を構成するようにしてもよい。

【００６１】

【発明の効果】本発明によれば、ネットワーククライア
ントからの処理要求に対して、要求された処理のうち実
行が適切である処理についてのみ処理を実行することが
可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のネットワークシステムの一実施形態の
概略構成図である。

【図２】本発明のネットワークサーバの一実施形態であ
って、図１のネットワークシステムのサーバを示す概略
構成図である。

【図３】図２のサーバの非送信データテーブル記憶部に
記憶される非送信データテーブルの内容を概念的に表す
図である。

【図４】図２のサーバの送信用データ記憶部に記憶され
る送信用データの一例である商品カタログデータを示す
図である。

【図５】図２のサーバの動作の流れを示すフローチャー
トである。

【図６】クライアントの表示装置に表示される非送信通
知画面を表す図である。

【符号の説明】

１０ ネットワークサーバ １１ 制御部 １３ 表示部 １４ 入出力部 １５ 通信制御部 １６ 記憶部 ２０ ネットワーク ３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ クライアント １６１ プログラム格納部 １６３ 非送信データテーブル記憶部 １６５ 送信用データ記憶部 １６７ データＩＤ−ＵＲＬ対応テーブル記憶部

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワーク上に接続される処理要求送
   信装置から、前記ネットワークを介して、所定の処理に
   ついての不特定の要求者による処理要求を受信する要求
   受信手段と、 前記要求受信手段で受信した前記処理要求において要求
   されている処理を実行する要求処理実行手段とを備える
   ネットワークサーバであって、 前記要求受信手段で受信した前記処理要求の要求者側に
   ついての要求者側データを取得する要求者側データ取得
   手段と、 前記要求者側データ取得手段で取得する前記要求者側デ
   ータに基づいて、要求された処理の実行の適否を判断す
   る判断手段と、 前記判断手段で要求された前記処理の実行が不適切と判
   断された場合に、前記要求処理実行手段による前記要求
   されている処理の実行を禁止する処理禁止手段とを備え
   ることを特徴とするネットワークサーバ。
2. 【請求項２】 ネットワーク上に公開される公開データ
   を記憶するデータ記憶手段を備え、 前記所定の処理が前記公開データの送信処理であること
   を特徴とする請求項１に記載のネットワークサーバ。
3. 【請求項３】 前記要求者側データ取得手段で取得する
   前記要求者側についてのデータは、前記処理の要求の送
   信元国、要求者の年齢、要求者側のデータ受信装置の基
   本ソフトウエア、要求者側のデータ受信装置が有するデ
   ータ閲覧ソフトウェア、要求者側のデータ受信装置が有
   するデータ閲覧ソフトウェア及びそのバージョン、要求
   者側のデータ受信装置において表示可能なデータ形式、
   要求者側のデータ受信装置のサポート言語、のうちのい
   ずれかに相関するデータを含むことを特徴とする請求項
   １または請求項２に記載のネットワークサーバ。
4. 【請求項４】 前記要求者側データ取得手段で取得する
   前記要求者側についてのデータは、前記公開データの送
   信先国であることを特徴とする請求項２に記載のネット
   ワークサーバ。
5. 【請求項５】 前記判断手段は、前記要求者側について
   のデータと、前記要求された処理とに基づいて、処理の
   実行の可否を判断することを特徴とする請求項１から請
   求項４のうちのいずれか１の請求項に記載のネットワー
   クサーバ。
6. 【請求項６】 前記要求者側データ取得手段で取得する
   前記要求者側についてのデータが、前記処理要求の送信
   元国を特定するデータであり、 前記処理要求の送信元国であって、前記要求された処理
   が前記送信元国の国内において実行されると違法または
   不適切となる不適切国を取得する不適切国取得手段を備
   え、 前記判断手段は、前記要求者側データ取得手段で取得し
   た前記処理要求の送信元国と、前記不適切国取得手段で
   取得した前記不適切国とに基づいて、前記処理は不適切
   であると判断することを特徴とする請求項１に記載のネ
   ットワークサーバ。
7. 【請求項７】 前記判断手段において前記要求者側から
   要求されている処理が不適切と判断された場合に、前記
   要求されている処理を実行しない旨を表す非実行通知デ
   ータを、前記要求者側へ送信する非処理通知手段を備え
   ることを特徴とする請求項１から請求項６のうちのいず
   れか１の請求項に記載のネットワークサーバ。
8. 【請求項８】 請求項１から請求項７のうちのいずれか
   １の請求項に記載のネットワークサーバと、 前記ネットワークサーバに対して、前記ネットワークを
   介して、前記所定の処理についての前記処理要求を送信
   する処理要求送信装置とを含むことを特徴とするネット
   ワークシステム。
9. 【請求項９】 ネットワーク上に公開される公開データ
   を記憶するデータ記憶手段を備え、前記所定の処理が前
   記公開データの送信処理である請求項２から請求項７の
   うちのいずれか１の請求項に記載のネットワークサーバ
   と、 前記ネットワークサーバに対して、前記ネットワークを
   介して、前記所定の処理についての前記処理要求を送信
   する処理要求送信装置と、 前記データ記憶手段に記憶される前記公開データを前記
   ネットワークサーバに送信する公開データ送信装置とを
   含むことを特徴とするネットワークシステム。
10. 【請求項１０】 ネットワーク上に接続される処理要求
    送信装置から、前記ネットワークを介して、所定の処理
    についての不特定の要求者による処理要求を受信する要
    求受信機能と、前記要求受信機能で受信した前記処理要
    求において要求されている処理を実行する要求処理実行
    機能とを備えるコンピュータに、 前記要求受信機能で受信した前記処理要求の要求者側に
    ついての要求者側データを取得する要求者側データ取得
    機能と、 前記要求者側データ取得機能で取得する前記要求者側デ
    ータに基づいて、要求された処理の実行の適否を判断す
    る判断機能と、 前記判断機能で要求された前記処理の実行が不適切と判
    断された場合に、前記要求処理実行機能による前記要求
    されている処理の実行を禁止する処理禁止機能とを実現
    するためのコンピュータ読み取り可能なネットワークサ
    ーバプログラムが格納されたプログラム製品。
11. 【請求項１１】 ネットワークを介して、所定の処理に
    ついての不特定の要求者による処理要求を受信する要求
    受信工程と、 前記要求受信工程において受信した前記処理要求の要求
    者側についての要求者側データを取得する要求者側デー
    タ取得工程と、 前記要求受信工程及び前記要求者側データ取得工程の後
    に、前記要求者側データ取得工程で取得する前記要求者
    側データに基づいて、要求された処理の実行の適否を判
    断する判断工程と、 前記判断工程の後に、前記判断工程で要求された前記処
    理の実行が適切と判断された場合にのみ、前記要求受信
    工程で受信した前記処理要求において要求されている処
    理を実行する要求処理実行工程とを含むことを特徴とす
    るネットワークサーバ処理方法。
12. 【請求項１２】 ネットワーク上に接続される処理要求
    送信装置から、前記ネットワークを介して、所定の処理
    についての不特定の要求者による処理要求を受信する要
    求受信手段と、 前記要求受信手段で受信した前記処理要求において要求
    されている処理を実行する要求処理実行手段と、 特定の処理が特定国の国内において実行されると違法ま
    たは不適切となる不適切国を指定するデータと、前記特
    定の処理を指定するデータとが対応付けて記憶される禁
    止データ記憶手段と、 前記要求受信手段で受信した前記処理要求の送信元国を
    特定する送信元国特定手段と、 前記送信元国特定手段で特定された送信元国が、前記禁
    止データ記憶手段に記憶された不適切国に該当し、当該
    不適切国に対応して記憶された処理に前記要求受信手段
    で受信した処理が該当する場合、前記要求処理実行手段
    による前記要求されている処理の実行を禁止する処理禁
    止手段とを具備することを特徴とするネットワークサー
    バ。