JP2001264709A - 光位相シフタ並びにこれを用いた光フィルタ及び光スイッチ - Google Patents
光位相シフタ並びにこれを用いた光フィルタ及び光スイッチInfo
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Abstract
光路長差を与えることができ、かつ低電圧駆動が可能な
光位相シフタ並びにこれを用いた光フィルタ及び光スイ
ッチを提供すること。 【解決手段】 複数のチャネル導波路上に設けるヒータ
を、長さが隣接するチャネル導波路に対応するもの同士
の間で隣接する一方向に向かって減少または増加し、各
チャネル導波路上に沿って略三角形状に配置される複数
の加熱ヒータ部21と、隣接する加熱ヒータ部21の一
端同士を1つ置きに接続し、該一端同士で接続されない
隣接する加熱ヒータ部21の他端同士を接続する複数の
接続ヒータ部22とで構成することにより、1つのチャ
ネル導波路上の鋭角部分Aと鈍角部分Bとを同数とし、
各チャネル導波路に正確に等差数列的な光路長差を与え
る。
Description
理において用いられる光位相シフタ並びにこれを用いた
光フィルタ及び光スイッチに関するものである。
伝送路の伝送可能な波長帯域内に波長の異なる複数の光
信号を多重させることで、伝送容量の増大を図った光通
信システムである。このシステムにおいては、光路切替
のスイッチング機能とともに、波長多重信号から特定の
波長の光信号を分離したり合波したりする機能が基本的
に重要である。
ら任意の1つの波長の光信号を取り出す用途には、波長
可変光フィルタが用いられる。波長可変光フィルタとし
ては、アレイ導波路格子(AWG)の透過中心波長を、
光導波路の熱光学(TO)効果を利用して可変とするA
WG型熱光学波長可変光フィルタが、低損失でクロスト
ークが小さい特長を持つため注目されている。
のチップの温度を変化させることで9nmの透過波長可
変範囲を得ている(S.Toyoda et al.”
Polarization−independent
low−crosstalkpolymeric AW
G−based tunable filterope
rating around 1.55μm”,IEE
E Photon.Tech.Lett.,vol.1
1(9),pp.1141−1143,1999参
照)。
早くするために、AWGのチャネル導波路アレイに光位
相シフタを設けることが提案されている(特開平5−3
23246号公報参照)。
波長可変光フィルタを示すもので、図中、1は入力ポー
ト導波路、2は出力ポート導波路、3は光路長が互いに
異なる複数のチャネル導波路からなるチャネル導波路ア
レイ、4は入力ポート導波路1とチャネル導波路アレイ
3とを結ぶ第1の扇形スラブ導波路、5は出力ポート導
波路2とチャネル導波路アレイ3とを結ぶ第2の扇形ス
ラブ導波路、6は光位相シフタの形成部である。
ネル導波路アレイ3と、該チャネル導波路アレイ3上に
形成されたジグザグ形状のストリップ状薄膜ヒータ7と
からなっている。
T、チャネル導波路アレイの等価屈折率をna、チャネ
ル導波路アレイ中の隣接する2つのチャネル導波路上の
ヒータ長の差をΔLh、回折次数をmとすると、透過中
心波長の変化Δλ0は、 Δλ0=(ΔLh/m)(dna/dT)ΔT ……(1) となる。
い温度変化、即ち少ないヒータ電力で同じ可変波長範囲
が得られる。さらに、図3に示すように、逆符号の位相
差を生じさせる薄膜ヒータ8,9を組み合わせて、両ヒ
ータを切り替えることによる波長可変帯域の拡大が提案
されている。
イ中の各チャネル導波路と重なるヒータの長さを等差数
列になるよう設計しても、ヒータが鋭角的に曲がる鋭角
部分Aと鈍角的に曲がる鋭角部分Bとが位相差付与にお
いて等価な構造をなさないため、目的の光路長差は得ら
れない。たとえ、熱拡散の計算等から偏差を補正して
も、光導波路の厚みが変更となれば補正量が変わるの
で、ヒータも設計し直す必要が生じる問題がある。
トやアドドロップマルチプレクサには、光路切替用の光
スイッチが必要となる。この用途には、可動部分が無
く、挿入損失が低く、小型で集積化が容易な光導波路型
熱光学光スイッチが有望視されている。小型の1×N熱
光学光スイッチとしてアレイ導波路型光スイッチが提案
されている。
スイッチを示すもので、図中、11は共通ポート導波
路、12は分岐ポート導波路、13は光路長が互いに等
しい複数のチャネル導波路からなるチャネル導波路アレ
イ、14は共通ポート導波路11とチャネル導波路アレ
イ13とを結ぶ第1の扇形スラブ導波路、15は分岐ポ
ート導波路12とチャネル導波路アレイ13とを結ぶ第
2の扇形スラブ導波路、16は光位相シフタの形成部で
ある。
に入力された信号光は、第1のスラブ扇形導波路14を
経てチャネル導波路アレイ13の各導波路に分配され
る。チャネル導波路アレイ13の各導波路が光路長差を
持たないために、信号光は第2の扇形スラブ導波路15
を経て複数の分岐ポート導波路12の中央の導波路へ集
光する。この際、光位相シフタを動作させると集光位置
が移動し、信号光が出力する分岐ポート導波路を選択す
ることができる。
タが用いられるが、光スイッチの場合も、鋭角部分Aと
鋭角部分Bとが等価でないために生じる特性の悪化の問
題は、前述した波長可変光フィルタの場合と同様であ
る。
めに生じる特性の悪化の問題を解決するため、図5に示
すように、チャネル導波路アレイ13の各チャネル導波
路上を往復するレイアウト構造の薄膜ヒータ17を用い
た方式が提案されている。
m程度の間隔を隔てて配置された100本程度の光導波
路で構成される。ここで、ΔLhを100μmとする
と、ヒータ総延長は500mmにもなる。幅15μm、
厚さ1μmの金薄膜ヒータを用いると、ヒータ抵抗は約
800Ωに達する。1W程度の加熱電力でも約30Vの
駆動電圧となり、駆動電圧が高いために使い難いという
問題があった。図5に示すようなレイアウトのヒータの
幅は、光導波路同士の間隔の半分以上には広げることは
できないため、印加電圧を低下させるには限界があっ
た。
WG型波長可変光フィルタやアレイ導波路型光スイッチ
を実現するために、チャネル導波路アレイの各チャネル
導波路に正確に等差数列的な光路長差を与えられるヒー
タ構造、低電圧で駆動するヒータ抵抗を有するヒータ構
造の開発が必要である。
正確に等差数列的な光路長差を与えることができ、かつ
低電圧駆動が可能な光位相シフタ並びにこれを用いた光
フィルタ及び光スイッチを提供することにある。
め、本発明の請求項1では、複数のチャネル導波路と、
該複数のチャネル導波路上に設けられたヒータとからな
る光位相シフタにおいて、ヒータは、複数のチャネル導
波路に沿ってそれぞれ設けられ、その長さが隣接するチ
ャネル導波路に対応するもの同士の間で隣接する一方向
に向かって減少または増加し、各チャネル導波路上に略
三角形状に配置される複数の加熱ヒータ部と、隣接する
加熱ヒータ部の一端同士を1つ置きに接続し、該一端同
士で接続されない隣接する加熱ヒータ部の他端同士を接
続する複数の接続ヒータ部とからなる第1のヒータと、
複数の加熱ヒータ部における長さの減少または増加する
方向が逆である点を除いて第1のヒータと同様な構成を
有し、第1のヒータに近接して設けられた第2のヒータ
とよりなる光位相シフタを提案する。
第2のヒータのいずれか一方をその中央部においてチャ
ネル導波路と直交する方向に2分し、この際、切断され
た加熱ヒータ部のうち一端同士あるいは他端同士で接続
されていない隣接する加熱ヒータ部同士を接続するとと
もに、該接続部位が外側に位置するように前記2分され
たヒータを2分されないヒータの両側に配置した請求項
1記載の光位相シフタを提案する。
る光位相シフタの構造を示す。図中、20は第1のヒー
タ、30は第2のヒータ、E1,E2はヒータ加熱用電
源である。
イ3を構成する複数のチャネル導波路に沿ってそれぞれ
設けられ、その長さが隣接するチャネル導波路に対応す
るもの同士の間で隣接する一方向に向かって減少または
増加(ここでは図面下方に向かって減少)し、各チャネ
ル導波路上に略三角形状に配置される複数の加熱ヒータ
部21と、隣接する加熱ヒータ部21の一端同士を1つ
置きに接続し、該一端同士で接続されない隣接する加熱
ヒータ部21の他端同士を接続する複数の接続ヒータ部
22とからなっている。
たは増加する方向が逆(ここでは図面下方に向かって増
加)である点を除いて前記複数の加熱ヒータ部21と同
様な複数の加熱ヒータ部31と、前記複数の接続ヒータ
部22と同様な複数の接続ヒータ部32とからなってい
るが、ここではその中央部においてチャネル導波路アレ
イ3を構成するチャネル導波路と直交する方向に2分
し、この際、切断された加熱ヒータ部31のうち一端同
士あるいは他端同士で接続されていない隣接する加熱ヒ
ータ部31同士を接続するとともに、該接続部位が外側
に位置するように第1のヒータ20の両側に配置してい
る。
第2のヒータ30とも、チャネル導波路アレイ3を構成
する各チャネル導波路においてヒータ折り返し領域の鋭
角部分Aと鈍角部分Bとが同数となり、各チャネル導波
路は等価に加熱されることになり、位相誤差は生じな
い。また、各ヒータの幅は最大、隣接するチャネル導波
路間の幅程度まで大きくすることができる。
分けて配置したが、1つのものとして、ちょうど第1の
ヒータ20の上下を逆転させたような形状のものとして
配置しても良い(請求項1)。但し、この場合は、チャ
ネル導波路に沿う方向に対する第1及び第2のヒータを
合わせた全体の長さがより長くなる。
請求項3では、複数のチャネル導波路と、該複数のチャ
ネル導波路上に設けられたヒータとからなる光位相シフ
タにおいて、ヒータは、複数のチャネル導波路と直交す
る方向にそれぞれ設けられ、その長さが隣接するもの同
士の間で隣接する一方向に向かって1つ置きに減少また
は増加し、その一端が任意のチャネル導波路に対して同
一の距離に配置される複数の加熱ヒータ部と、隣接する
長さが異なる加熱ヒータ部の一端同士を接続し、隣接す
る長さが同一の加熱ヒータ部の他端同士を接続する複数
の接続ヒータ部とからなる第1のヒータと、複数の加熱
ヒータ部における長さの減少または増加する方向が逆で
ある点を除いて第1のヒータと同様な構成を有し、第1
のヒータに近接して設けられた第2のヒータとよりなる
光位相シフタを提案する。
る光位相シフタの構造を示す。図中、40は第1のヒー
タ、50は第2のヒータ、E1,E2はヒータ加熱用電
源である。
イ3を構成する複数のチャネル導波路と直交する方向に
それぞれ設けられ、その長さが隣接するもの同士の間で
隣接する一方向に向かって1つ置きに減少または増加
(ここでは図面右方に向かって増加)し、その一端が任
意のチャネル導波路に対して同一の距離に配置される複
数の加熱ヒータ部41と、隣接する長さが異なる加熱ヒ
ータ部41の一端同士を接続し、隣接する長さが同一の
加熱ヒータ部41の他端同士を接続する複数の接続ヒー
タ部42とからなっている。
たは増加する方向が逆(ここでは図面右方に向かって減
少)である点を除いて前記複数の加熱ヒータ部41と同
様な複数の加熱ヒータ部51と、前記複数の接続ヒータ
部42と同様な複数の接続ヒータ部52とからなってい
る。
第2のヒータ50とも、チャネル導波路アレイ3を構成
する各チャネル導波路に対するヒータ折り返し領域の熱
的に非等価な部分がないため、各チャネル導波路は等価
に加熱されることになり、位相誤差は生じない。ここ
で、各チャネル導波路において、ヒータ直下の部分とヒ
ータが直上にない領域が存在するが、接続ヒータ部4
2,52の長さを適当に調節すれば、熱拡散により、ヒ
ータ直下の部分とヒータが直上にない領域とを均一な温
度に保つことができる。また、各ヒータの幅は最大、隣
接するチャネル導波路間の2倍幅程度まで大きくするこ
とができる。
請求項4では、チャネル導波路アレイ上に請求項1乃至
3いずれか記載の光位相シフタを構成するヒータを設け
たアレイ導波路格子型波長可変光フィルタを提案する。
請求項5では、チャネル導波路アレイ上に請求項1乃至
3いずれか記載の光位相シフタを構成するヒータを設け
たアレイ導波路型光スイッチを提案する。
G型波長可変光フィルタの実施の形態の一例、ここでは
図6に示した光位相シフタを応用した例を示すもので、
図中、従来例と同一構成部分は同一符号をもって表す。
即ち、1は入力ポート導波路、2は出力ポート導波路、
3はチャネル導波路アレイ、4は第1の扇形スラブ導波
路、5は第2の扇形スラブ導波路、61,62は光位相
シフタの形成部である。
たヒータ20が設けられ、光位相シフタの形成部62に
は図6に示したヒータ30が設けられている。
路の本数は120本、チャネル導波路アレイ3中の各導
波路の間隔は25μm、チャネル導波路アレイ3中の隣
接する導波路の長さの差は62.4μm、回折次数は6
0、チャネル導波路アレイ3中の隣接する導波路におけ
るヒータの長さの差ΔLhは100μmとした。
脂をコアに、屈折率1.485の重水素化シリコーン樹
脂をクラッドに用いて、上記設計の光導波路を作製し
た。シリコーン樹脂光導波路の作成方法は「熱光学デバ
イス」(特開平10−319445号公報)記載の方法
に準じた。コア断面サイズは7μm×7μm、下層クラ
ッド厚、コア上の上部クラッド厚は、それぞれ20μ
m、12μmとした。導波路上に金薄膜をスパッタ法で
形成し、フォトリソグラフィ及びドライエッチング法を
用いて上記設計の幅18μm、厚さ2μmストリップ状
の薄膜ヒータを作製した。ヒータ抵抗は第1及び第2の
ヒータとも240Ωであった。
び光スペクトルアナライザをそれぞれ入出力ポートに接
続してフィルタ特性を測定した。ヒータに電力を与えな
い場合の波長フィルタ特性は、透過中心波長1550n
m、挿入損失5.5dB、クロストーク−32dB(1
550±0.8nm)であった。
中心波長は与えた電力に対して−8nm/Wの割合で変
化した。一方、第2のヒータに加熱電力を与えた時は、
8nm/Wの割合であった。加熱電力を0〜1.8Wに
設定することで、透過中心波長を1536〜1564n
mの範囲で制御できることを確認した。また、透過中心
波長変化に伴う挿入損失及びクロストークの顕著な増加
は認められなかった。
G型波長可変光フィルタの実施の形態の他の例、ここで
は図7に示した光位相シフタを応用した例を示すもの
で、図中、63,64は光位相シフタの形成部であり、
光位相シフタの形成部63には図7に示したヒータ40
が設けられ、光位相シフタの形成部64には図7に示し
たヒータ50が設けられている。
路の本数は120本、チャネル導波路アレイ3中の各導
波路の間隔は25μm、チャネル導波路アレイ3中の隣
接する導波路の長さの差は62.4μm、回折次数は6
0、チャネル導波路アレイ3中の隣接する導波路におけ
るヒータの長さの差ΔLhは100μmとした。
は実施の形態1と同様である。但し、ヒータ幅は45μ
mとした。ヒータ抵抗は第1及び第2のヒータとも12
0Ωであった。
び光スペクトルアナライザをそれぞれ入出力ポートに接
続してフィルタ特性を測定した。ヒータに電力を与えな
い場合の波長フィルタ特性は、透過中心波長1550n
m、挿入損失5.5dB、クロストーク−32dB(1
550±0.8nm)であった。
中心波長は与えた電力に対して−8nm/Wの割合で変
化した。一方、第2のヒータに加熱電力を与えた時は、
8nm/Wの割合であった。加熱電力を0〜1.8Wに
設定することで、透過中心波長を1536〜1564n
mの範囲で制御できることを確認した。また、透過中心
波長変化に伴う挿入損失及びクロストークの顕著な増加
は認められなかった。
レイ導波路型光スイッチの実施の形態の一例、ここでは
図7に示した光位相シフタを応用した例を示すもので、
図中、従来例と同一構成部分は同一符号をもって表す。
即ち、11は共通ポート導波路、12は分岐ポート導波
路、13はチャネル導波路アレイ、14は第1の扇形ス
ラブ導波路、15は第2の扇形スラブ導波路、65,6
6は光位相シフタの形成部である。
たヒータ40が設けられ、光位相シフタの形成部66に
は図7に示したヒータ50が設けられている。
波路の本数は120本、チャネル導波路アレイ13中の
各導波路の間隔は20μm、チャネル導波路アレイ13
中の隣接する導波路におけるヒータの長さの差ΔLhは
80μmとした。分岐ポート導波路12の本数は16
本、スラブ導波路14,15の長さは6mmとした。
第1のヒータ同士及び第2のヒータ同士はそれぞれ並列
に外部結線した。光導波路及びヒータの材料、構造、作
製法は実施の形態1と同様である。但し、ヒータ幅は4
5μmとした。ヒータ抵抗は第1及び第2のヒータとも
70Ωであった。
メータをそれぞれ共通ポート、分岐ポートに接続してス
イッチ特性を測定した。第1または第2のヒータに0.
3〜5.0Wの加熱電力を与えたところ、16本の分岐
ポートを順次透過状態とすることができた。全分岐ポー
ト中で、最大挿入損失は4.5dB、最大クロストーク
は−38dBであり、1×16光スイッチとして働いて
いることが確認できた。
低消費電力でクロストークの低い波長可変光フィルタや
1×N光スイッチを実現することができる。
光フィルタを示す平面図
示す平面図
図
タの実施の形態の一例を示す平面図
タの実施の形態の他の例を示す平面図
形態の一例を示す平面図
3:チャネル導波路アレイ、4,14:第1の扇形スラ
ブ導波路、5,15:第2の扇形スラブ導波路、11:
共通ポート導波路、12:分岐ポート導波路、20,4
0:第1のヒータ、21,31,41,51:加熱ヒー
タ部、22,32,42,52:接続ヒータ部、30,
50:第2のヒータ、61,62,63,64,65,
66:光位相シフタの形成部、A:鋭角部分、B:鈍角
部分、E1,E2:ヒータ加熱用電源。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数のチャネル導波路と、該複数のチャ
ネル導波路上に設けられたヒータとからなる光位相シフ
タにおいて、 ヒータは、 複数のチャネル導波路に沿ってそれぞれ設けられ、その
長さが隣接するチャネル導波路に対応するもの同士の間
で隣接する一方向に向かって減少または増加し、各チャ
ネル導波路上に略三角形状に配置される複数の加熱ヒー
タ部と、隣接する加熱ヒータ部の一端同士を1つ置きに
接続し、該一端同士で接続されない隣接する加熱ヒータ
部の他端同士を接続する複数の接続ヒータ部とからなる
第1のヒータと、 複数の加熱ヒータ部における長さの減少または増加する
方向が逆である点を除いて第1のヒータと同様な構成を
有し、第1のヒータに近接して設けられた第2のヒータ
とよりなることを特徴とする光位相シフタ。 - 【請求項2】 第1または第2のヒータのいずれか一方
をその中央部においてチャネル導波路と直交する方向に
2分し、この際、切断された加熱ヒータ部のうち一端同
士あるいは他端同士で接続されていない隣接する加熱ヒ
ータ部同士を接続するとともに、該接続部位が外側に位
置するように前記2分されたヒータを2分されないヒー
タの両側に配置したことを特徴とする請求項1記載の光
位相シフタ。 - 【請求項3】 複数のチャネル導波路と、該複数のチャ
ネル導波路上に設けられたヒータとからなる光位相シフ
タにおいて、 ヒータは、 複数のチャネル導波路と直交する方向にそれぞれ設けら
れ、その長さが隣接するもの同士の間で隣接する一方向
に向かって1つ置きに減少または増加し、その一端が任
意のチャネル導波路に対して同一の距離に配置される複
数の加熱ヒータ部と、隣接する長さが異なる加熱ヒータ
部の一端同士を接続し、隣接する長さが同一の加熱ヒー
タ部の他端同士を接続する複数の接続ヒータ部とからな
る第1のヒータと、 複数の加熱ヒータ部における長さの減少または増加する
方向が逆である点を除いて第1のヒータと同様な構成を
有し、第1のヒータに近接して設けられた第2のヒータ
とよりなることを特徴とする光位相シフタ。 - 【請求項4】 少なくとも1本の入力ポート導波路と、
少なくとも1本の出力ポート導波路と、光路長が互いに
異なる複数のチャネル導波路からなるチャネル導波路ア
レイと、前記入力ポート導波路とチャネル導波路アレイ
とを結ぶ第1の扇形スラブ導波路と、前記出力ポート導
波路とチャネル導波路アレイとを結ぶ第2の扇形スラブ
導波路とを備えたアレイ導波路格子型波長可変光フィル
タにおいて、 チャネル導波路アレイ上に請求項1乃至3いずれか記載
の光位相シフタを構成するヒータを設けたことを特徴と
するアレイ導波路格子型波長可変光フィルタ。 - 【請求項5】 少なくとも1本の共通ポート導波路と、
複数の分岐ポート導波路と、光路長が互いに等しい複数
のチャネル導波路からなるチャネル導波路アレイと、前
記共通ポート導波路とチャネル導波路アレイとを結ぶ第
1の扇形スラブ導波路と、前記分岐ポート導波路とチャ
ネル導波路アレイとを結ぶ第2の扇形スラブ導波路とを
備えたアレイ導波路型光スイッチにおいて、 チャネル導波路アレイ上に請求項1乃至3いずれか記載
の光位相シフタを構成するヒータを設けたことを特徴と
するアレイ導波路型光スイッチ。
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