JP2001264417A - パルス信号受信装置及びパルス信号処理方法 - Google Patents

パルス信号受信装置及びパルス信号処理方法

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JP2001264417A
JP2001264417A JP2000081269A JP2000081269A JP2001264417A JP 2001264417 A JP2001264417 A JP 2001264417A JP 2000081269 A JP2000081269 A JP 2000081269A JP 2000081269 A JP2000081269 A JP 2000081269A JP 2001264417 A JP2001264417 A JP 2001264417A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中心周波数の各パルスごとのズレやパルス繰り
返し周期の変動に伴う各パルスの位相のズレのため、パ
ルス再配列後の信号のスペクトラムが、抽出するライン
スペクトラム成分以外にも分散してしまう不具合を解消
すること。 【解決手段】到来するバースト波状のパルス信号列を受
信して受信パルス信号を得ると共に、この受信パルス信
号のパルス配列間隔を一定間隔に再配列した後、この再
配列したパルス列からラインスペクトラム成分を抽出す
るパルス信号受信装置において、受信パルス信号の中心
周波数を検出して基準パルス信号の中心周波数に対する
偏り分を補正すると共に位相を検出して基準ポイントに
対する位相差分を補正する周波数位相処理手段11を設
け、一定間隔に再配列する対象のパルスは、周波数位相
処理手段による周波数位相補正済みの受信パルス信号と
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばレーダ装
置などから放射されるパルス信号を受信するパルス信号
受信装置及びパルス信号処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、レーダ装置は図6に示す如きバ
ースト波状のパルス信号を発信し、その反射波を受信す
ることで、目標物などを捉える。
【0003】一般にこのようなパルス信号の受信に用い
られるパルス信号受信装置は、アンテナで受信したパル
ス信号を周波数変換器で中間周波数に変換した後、狭帯
域フィルタ群に通して主要なラインスペクトラム成分を
抽出し、これをもとに復調処理回路で変調成分を復調す
るようにしている。
【0004】ところで、現実の受信信号は、レーダ装置
の発振源の安定性や環境の影響により、バースト波状の
パルス信号のパルス繰り返し周期(PRI)が厳密に一
定でないことが多く、また、レーダ装置によっては、P
RIを意図的に乱している場合もある。
【0005】このため、従来のパルス信号受信装置で
は、図7(a)に示すようなPRIの変動あるパルス信
号が受信されることとなる。そして、このパルス信号受
信装置では、このようなPRI変動に伴うラインスペク
トラム成分の周波数位置の変動に対応して受信パルスの
再配列を高い精度で行い、これによって図7(b)の如
く、パルス繰り返し周期を強制的に一定とした上で広帯
域フィルタに通すことにより、ラインスペクトラム成分
の抽出を行って、信号再生の忠実度を高めるようにした
パルス信号受信装置もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】レーダ装置から送信さ
れるバースト波状のパルス信号は、図7(a)に示すよ
うなPRIの変動あるパルス信号となるので、このパル
ス信号を受信する従来のパルス信号受信装置では、この
ようなPRI変動に伴うラインスペクトラム成分の周波
数位置の変動に対応して受信パルスの再配列を高い精度
で行い、これによって図7(b)の如く、パルス繰り返
し周期(PRI)を強制的に一定とした上で広帯域フィ
ルタに通すことにより、ラインスペクトラム成分の抽出
を行い、信号再生の忠実度を高めるようにしている。
【0007】一方、受信パルス信号の中心周波数は、送
信システムの安定度などから、短時間的に変動する場合
があり、各パルス信号の中心周波数にもパルス毎のズレ
が生じることがある。
【0008】ところが、従来のこの種のパルス信号受信
装置では、こうした中心周波数の各パルスごとのズレや
各パルスの位相のズレの調整は施さなかったため、図8
に示すようにパルス再配列後の信号のスペクトラムが、
抽出するラインスペクトラム成分以外にも分散してしま
い、到来信号に忠実な受信復調処理を行うことが困難に
なるという不具合があった。
【0009】本発明はこのような問題を解決するもの
で、その目的とするところは、各パルスの中心周波数及
び位相にズレのある受信信号に対しても高忠実度の信号
再生を可能にするパルス信号受信装置及びそのパルス信
号処理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、 [1]本発明は、到来するパルス信号を受信して受信パ
ルス信号を得る受信手段と、前記受信パルス信号の周波
数と位相を検出してそれぞれ基準に対するずれ量を修正
する周波数位相処理手段と、前記周波数位相処理手段に
よる修正済みの受信パルス信号のパルス配列間隔を、一
定間隔に調整するパルス配列手段と、このパルス配列手
段から送出される受信パルス信号からラインスペクトラ
ム成分を抽出する抽出手段と、前記受信パルス信号のス
ペクトラム成分情報を得る分析手段と、とを具備するこ
とを特徴とする。
【0011】この発明は、到来するパルス信号列を受信
して受信パルス信号を得ると共に、この受信パルス信号
のパルス配列間隔を強制的に一定間隔とした後、この一
定間隔のパルス列からラインスペクトラム成分を抽出す
るに当たり、パルス信号の再配列を行う前に、各パルス
信号の周波数及び位相を測定し、この測定結果に基づい
て再配列後の各パルスの周波数及び位相がすべて等しく
なるように調整処理を施すようにしたものである。
【0012】これにより、各パルスの中心周波数及び位
相にズレのある受信パルス信号に対しても信号再生の忠
実度の向上が図れるパルス信号受信装置及びそのパルス
信号処理方法を提供できる。
【0013】[2]また、本発明は、到来するパルス信
号を受信して受信パルス信号を得る受信手段と、前記受
信パルス信号の周波数と位相を検出してそれぞれ基準に
対するずれ量を修正する周波数位相処理手段と、前記周
波数位相処理手段による修正済みの受信パルス信号のパ
ルス配列間隔を、一定間隔に調整するパルス配列手段
と、このパルス配列手段から送出される受信パルス信号
からラインスペクトラム成分を抽出する抽出手段と、前
記受信パルス信号のスペクトラム成分情報を得る分析手
段と、前記ラインスペクトラム成分を抽出後の受信パル
ス信号のパルス配列間隔を元に戻す復元手段と、この周
波数位相復元手段による復元処理済みの受信パルス信号
に対して前記ラインスペクトラム成分に基づき復調処理
を施す復調手段とを具備することを特徴とする。
【0014】このような本発明によれば、到来するパル
ス信号列を受信して受信パルス信号を得ると共に、この
受信パルス信号のパルス配列間隔を強制的に一定間隔に
再配列した後、この再配列したパルス列からラインスペ
クトラム成分を抽出し、これら抽出したラインスペクト
ラム成分を合成し、その後、元どおり繰り返し間隔に復
元するに当たり、パルス信号の再配列を行う前に、各パ
ルス信号の周波数及び位相を測定し、この測定結果に基
づいて再配列後の各パルスの周波数及び位相がすべて等
しくなるように調整処理を施すようにたものである。
【0015】これにより、各パルスの中心周波数及び位
相にズレのある受信パルス信号に対しても信号再生の忠
実度の向上が図れるパルス信号受信装置及びそのパルス
信号処理方法を提供できる。
【0016】[3]また、本発明は、到来するパルス信
号を受信して受信パルス信号を得る受信手段と、前記受
信パルス信号の周波数と位相を検出してそれぞれ基準に
対するずれ量を修正する周波数位相処理手段と、前記周
波数位相処理手段による修正済みの受信パルス信号のパ
ルス配列間隔を、一定間隔に調整するパルス配列手段
と、このパルス配列手段から送出される受信パルス信号
からラインスペクトラム成分を抽出する抽出手段と、前
記受信パルス信号のスペクトラム成分情報を得る分析手
段と、前記ラインスペクトラム成分を抽出後の受信パル
ス信号のパルス配列間隔を元に戻す復元手段と、この復
元手段によりパルス配列間隔を復元された受信パルス信
号に対し、前記周波数位相処理手段による周波数および
位相の補正分を復元すべく処理する周波数位相復元手段
と、この周波数位相復元手段による復元処理済みの受信
パルス信号に対して前記ラインスペクトラム成分に基づ
き復調処理を施す復調手段とを具備することを特徴とす
る。
【0017】このような本発明は、到来するパルス信号
列を受信して受信パルス信号を得ると共に、この受信パ
ルス信号のパルス配列間隔を強制的に一定間隔に再配列
した後、この再配列したパルス列からラインスペクトラ
ム成分を抽出し、これら抽出したラインスペクトラム成
分を合成し、その後、復元手段により元どおり繰り返し
間隔に復元するに当たり、パルス信号の再配列を行う前
に、各パルス信号の周波数及び位相を測定し、この測定
結果に基づいて再配列後の各パルスの周波数及び位相が
すべて等しくなるように調整処理を施すようにし、前記
復元手段の復元したパルス信号に対して元の周波数およ
び位相に戻す処理を施すようにしたものである。
【0018】これにより、各パルスの中心周波数及び位
相にズレのある受信パルス信号に対しても信号再生の忠
実度の向上が図れるパルス信号受信装置及びそのパルス
信号処理方法を提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。
【0020】受信パルス信号の中心周波数は、送信シス
テムの安定度などから、短時間的に変動する場合があ
り、各パルス信号の中心周波数にもパルス毎のズレが生
じることがあるが、本発明では、パルスの再配列を行う
前に、各パルス信号の周波数及び位相を測定し、再配列
後の各パルスの周波数及び位相がすべて等しくなるよう
に調整処理を行うようにして、各パルスの中心周波数及
び位相にズレのある受信パルス信号に対しても信号再生
の忠実度の向上が図れるようにするものであり、中心周
波数の各パルス毎のズレや各パルスの位相のズレの調整
を施さない場合に、図8に示すようにパルス再配列後の
信号のスペクトラムが、抽出するラインスペクトラム成
分以外にも分散して、到来信号に忠実な受信復調処理を
行うことができないと云う不具合を解消する。
【0021】以下、詳細を説明する。
【0022】[パルス信号受信装置の構成]図1に、本
発明に係わるパルス信号受信装置の実施例を示す。図1
に示すように、本装置はアンテナ21、周波数変換器2
2、A/D(アナログ/ディジタル)変換器23、メモ
リ回路24、周波数位相処理部11、パルス配列回路2
5、フィルタ回路26、合成器27、パルス列復元回路
28、周波数位相復元部12、復調処理回路29、FF
T処理部30、制御部32とより構成される。
【0023】これらのうち、アンテナ21は到来する無
線周波のパルス信号を捉えるものであり、周波数変換器
22はこのアンテナ21で捉えたパルス信号を中間周波
数に変換するためのものであり、A/D変換器23はこ
の周波数変換器22の変換出力をデジタル信号(パルス
信号の波形データ)に変換するためのものである。
【0024】メモリ回路24はこのA/D変換器23の
出力するデジタル信号を一時、記憶するためのものであ
って、所定の時間幅分に亙り、波形データを保持する記
憶容量を持つものであり、周波数位相処理部11は、メ
モリ回路24に記憶された各パルス信号(デジタル信
号)を読み出してこれら各パルス信号の周波数と位相を
検出し、これを制御部32に渡すと共に、この周波数と
位相の検出値に対して制御部32から与えられる制御信
号に従って周波数及び位相の調整処理を施すものであ
る。
【0025】パルス配列回路25はこの周波数位相処理
部11で処理されたパルス信号を一定間隔のパルス列に
するための回路であり、RAM(Random Acc
ess Memory)などの記憶手段(図示せず)を
備えていて、この記憶手段にパルス波形データを一時記
憶し、この一時記憶データを制御部32からの制御信号
に基づき読み出すことで、繰り返し周期が一定間隔に調
整されたパルス信号列を得るものである。このパルス信
号列は次段のフィルタ回路26に与えるものとする。
【0026】FFT処理部30は、周波数位相処理部1
1にて得られた周波数及び位相の調整処理を施した後の
パルス信号(パルス信号の波形データ)に対してFFT
(高速フーリェ変換)処理を施し、スペクトル分布を求
め、制御部32に与えるものである。
【0027】また、制御部32は、このFFT処理部3
0からの出力と、周波数位相処理部11からの出力を受
け、これらを元に受信パルス信号のスペクトル分布のし
きい値レベルを設定し、このスペクトル分布がしきい値
と交わる点の横軸座標値、すなわち、周波数値(f1,
f2,…,fm)をすべて読み取り、その値をデータと
して種々の演算処理を施してスペクトル分布の偏りを調
べ、その偏りが高域側に対する偏りであったならばパル
ス配列回路25におけるRAMの読出し速度を遅くする
ように制御信号を発生してパルス列間隔を広げる方向に
制御を行い、偏りが低域側に対するものであったなら
ば、パルス配列回路25におけるRAMの読出し速度を
速くするように制御信号を発生してパルス列間隔を狭め
る方向に制御を行うといった具合である。
【0028】なお、上記の構成では、FFT処理部30
で得た周波数位相処理部11による周波数および位相が
調整処理を施されたパルス列に対するスペクトル分布
を、制御部32に与えるようにし、制御部32ではこの
与えられたスペクトル分布からパルス配列回路25に対
しての制御信号を発生するようにしているが、FFT処
理部30を用いないで実現する構成もある。
【0029】すなわち、パルス信号列のPRF(パルス
繰り返し周波数、つまり1/PRI)を測定するPRF
測定器を用いる方式であり、FFT処理部30をPRI
測定器(図示せず)に置き換えて構成し、パルス信号列
のPRI(パルスの繰り返し周期)を直接測定して、制
御部32に与えることにより、上記の構成と同様にパル
ス配列回路25における制御信号を発生させる。
【0030】従って、制御部32は上記FFT処理部3
2の演算結果(スペクトル分布)に基づき(PRF測定
器を用いる構成の場合はパルス信号列のPRIに基づ
き)パルス配列回路25およびパルス列復元回路28に
与えるべき制御信号を生成して送出すると言った機能を
有すると共に、また、メモリ回路24の各パルス信号
(デジタル信号)を元に周波数位相処理部11が検出し
た各パルス信号の周波数と位相の検出出力を元に、パル
ス信号の周波数と位相の調整のための制御信号を出力し
て周波数位相処理部11に渡すといった機能を有するも
のである。
【0031】フィルタ回路26は、それぞれパス帯域が
異なると共にそれぞれ中心周波数を任意に設定可能な複
数の帯域フィルタ261〜26nを備え、これらの帯域
フィルタ261〜26nに上記パルス配列回路25から
の一定間隔のパルス列が与えられることによって、受信
パルス信号のラインスペクトラム成分S1〜Snを抽出
し、出力するものである。
【0032】このフィルタ回路26により得られるライ
ンスペクトラム成分S1〜Snは、受信復調の際のデー
タとして供されるとともに次段の合成器27に与えられ
て合成されることで、再び一定間隔のパルス列に戻され
たうえでパルス列復元回路28に与えられる構成であ
る。
【0033】パルス列復元回路28は、以上の過程にお
いて強制的に一定間隔で配列されたパルス信号列を、制
御部32からのパルス列復元制御信号に基づき、元どお
りの繰り返し間隔に復元するものであり、周波数位相復
元部12は、パルス列復元回路28にて繰り返し間隔が
復元されたパルス信号列に対して、周波数位相処理部1
1で行った調整分だけ各パルスの周波数及び位相を復元
する処理を実施するものであり、復調処理回路29は、
周波数位相復元部12の出力する復元されたパルス信号
におけるラインスペクトラム成分S1〜Snをデータと
して受信パルスの復調処理を施すものである。
【0034】また、制御部32にはこのFFT処理部3
0から得られるパルス信号の波形データを元に、強制的
に一定間隔で配列されたパルス列を、元どおりの配列に
戻すように調整するためのパルス列復元制御信号を発生
する機能を有する。
【0035】なお、FFT処理部30の代わりにPRF
測定器を用いた場合には、PRF測定器から得られるP
RIを用いて、時間領域でパルス列のデータをそのまま
使って処理を行い、同様に復元するためのパルス列復元
制御信号を発生する機能を制御部32には持たせること
になる。
【0036】従って、これらにより、パルス列復元回路
28は、パルス信号列を元どおりの繰り返し間隔(PR
I)になるようにデータ処理して復元することができ
る。
【0037】また、本発明装置における制御部32に
は、FFT処理部30にて得られるPRFやパルス幅及
び搬送波周波数RFを与えており、当該制御部32はこ
のPRFとパルス幅、および搬送波周波数RFから、強
制的に一定間隔にしたときのPRFを算出してこの算出
したものと搬送波周波数RFとをもとに、各可変フィル
タ261〜26nのそれぞれの中心周波数Fを決定する
と共に、フィルタ回路26の各可変フィルタ261〜2
6nをその中心周波数が各スペクトラム周波数に一致す
るように制御する機能をも有するものである。
【0038】<周波数位相処理部の構成例>図2に本発
明装置で用いる周波数位相処理部11の構成例をブロッ
ク図で示す。図2において、11aは周波数測定部であ
り、11bは周波数調整回路、11cは位相測定部、1
1dは位相調整回路である。
【0039】これらのうち、周波数測定部11aは、メ
モリ回路24から周波数位相処理部11に取り込まれる
各パルス信号の中心周波数を測定して制御部32に与え
るためのものである。
【0040】また、周波数調整回路11bは、制御部3
2からの制御信号に基づき、処理対象の各パルス信号に
ついて基準パルスとの周波数差分を調整する処理を行う
ためのものである。
【0041】また、位相測定部11cは、周波数調整回
路11bによる周波数調整後の各パルス信号の基準ポイ
ントにおける位相を測定して制御部32に与えるための
ものであり、位相調整回路11dは、制御部32からの
制御信号に基づき、処理対象の各パルス信号について基
準パルスとの位相差分を調整する処理を行って後段のパ
ルス配列回路25に出力するものである。
【0042】次に、このような構成の本装置の作用を説
明する。
【0043】アンテナ21に到来した無線周波信号は、
周波数変換器22により中間周波数に変換され、次いで
A/D(アナログ/ディジタル)変換器23によりデジ
タル信号に変換される。このデジタル信号はメモリ回路
24に逐次更新されつつ一定時間幅分を一旦記憶される
ことにとにより、受信されたパルス信号の波形のうち、
ある時間幅分の波形がデジタルデータとして保持される
こととなる。メモリ回路24に保持されたパルス信号の
波形データは、周波数位相処理部11によって逐次読み
込まれる。
【0044】そして、周波数位相処理部11では、各パ
ルス信号の波形データに対して周波数及び位相の調整処
理を行う。すなわち、図2に示すように、周波数位相処
理部11ではまずはじめに周波数測定部11aにおい
て、各パルス信号の波形の中心周波数を測定する。そし
て、周波数測定部11aの周波数測定結果を、制御部3
2に送る。
【0045】制御部32では、各パルス信号それぞれに
ついて、例えば振幅の最も大きいパルスなど、あらかじ
め設定した判定基準に基づいて基準パルスを決定し、各
パルス信号毎に周波数測定部11aにて得たそのパルス
信号の中心周波数とその基準パルスの中心周波数の差分
を知って、その差分を調整するための制御信号を発生す
る。そして、この制御信号を周波数調整回路11bに送
る。
【0046】この周波数調整回路11bでは、処理対象
のパルス信号それぞれに対し、基準パルスとの周波数差
を調整する。すなわち、周波数調整回路11bでは、制
御部32から送られた制御信号に基づき、パルス信号毎
にそれぞれその中心周波数を調整し、基準パルスの中心
周波数にパルス信号それぞれの中心周波数が合うように
する。
【0047】そして、周波数位相処理部11では、次に
位相測定部11cにおいて、この周波数調整後の各パ
ルス信号における基準ポイントとの位相差を測定する。
【0048】すなわち、位相測定部11cでは、周波数
調整回路11bの各出力パルス信号に対して、例えばパ
ルス中央など、あらかじめ設定された基準ポイントにお
ける位相を測定することで位相差を求める。
【0049】この位相測定部11cでの測定結果は、制
御部32に送られ、各パルス信号について、基準ポイン
トにおける位相と基準パルスの基準ポイントの位相との
差分を調整するための制御信号が発生され、この制御信
号は位相調整回路11dに送られる。
【0050】位相調整回路11dでは、各処理対象のパ
ルス信号に対してそのパルス信号についての基準パルス
との位相差を調整する。すなわち、位相調整回路11d
では、制御部32から送られた制御信号に基づき、各パ
ルス信号毎にその位相を調整し、基準パルスの位相に各
パルス信号の位相を合わせるようにすることにより、中
心周波数及び位相にズレのないパルス列を得る。そし
て、この調整済みのパルス信号の波形データはFFT処
理部30とパルス配列回路25とに出力される。
【0051】パルス配列回路25では、制御部32から
与えられる制御信号に基づいてパルス間隔を一定とすべ
くパルス信号の配列が行なわれる。すなわち、パルス配
列回路25はRAM(Random Access M
emory)などの記憶手段(図示せず)を備え、この
記憶手段に順次更新をしつつ、一定時間分のパルス信号
の波形データを一時記憶し、この一時記憶データを制御
信号に基づき読み出すことで、一定間隔のパルス列を
得、このパルス列を次段のフィルタ回路26に与える。
【0052】一方、制御部32では、フィルタ回路26
の特性を決定するように当該フィルタ回路26の特性制
御をする。そのために、FFT処理部30ではパルス繰
り返し周波数PRF及びパルス幅および搬送波周波数R
Fを測定して制御部32に与えており、当該制御部32
はこのPRFとパルス幅、および搬送波周波数RFか
ら、強制的に一定間隔にしたときのPRFを算出してこ
の算出したものと搬送波周波数RFとをもとに、各可変
フィルタ261〜26nのそれぞれの中心周波数Fを決
定する。
【0053】具体的には、搬送波周波数RFとパルス繰
り返し周波数(強制的に一定間隔にしたPRF)とを用
いて次のように決定する。
【0054】F=RF±(n×PRF) (n=1,2,3,… …,n) そして、制御部32では、図3に示すように、各可変フ
ィルタ261〜26nの中心周波数をそれぞれラインス
ペクトルに合致する周波数に一致させるような制御出力
を発生してフィルタ回路26に与え、当該フィルタ回路
26を制御する。これによって、フィルタ回路26を構
成している各可変フィルタ261〜26nで抜き出され
た信号成分は周波数調整、位相調整されて等間隔に配列
変えされたパルス信号のラインスペクトルに合致するも
のとなるから、これらを次段の合成器27で合成するこ
とで、S/N(信号/雑音比)の良好な信号が得られる
ようになる。
【0055】すなわち、合成器27で合成された信号
は、パルス信号については広い帯域幅を有しているのと
同じ出力が得られ、雑音レベルについては、パルス繰り
返し周波数PRF分、等価的な帯域が狭くなる。このた
め、受信感度を悪化させることなしに、ラインスペクト
ラムの裾野の情報を取得することができるようになる。
【0056】このように、フィルタ回路26を構成する
それぞれパス帯域の異なる複数の帯域フィルタ261〜
26nに上記一定間隔のパルス列を与えることで、これ
らの帯域フィルタ261〜26nからは受信パルス信号
のラインスペクトラム成分S1〜Snが抽出されること
となり、しかも、これらのラインスペクトラム成分S1
〜Snは、受信復調の際のデータとして供されるととも
に次段の合成器27にて合成されて再び一定間隔のパル
ス列に戻されたうえでパルス列復元回路28に与えられ
ることで、S/Nの良いパルス信号としてパルス列復元
回路28に与えることができる。
【0057】一方、周波数位相処理部11からの出力を
受けたFFT処理部30では、当該周波数位相処理部1
1から出力される周波数、位相調整処理済みの波形デー
タに対してFFT処理を施し、受信パルス信号のスペク
トル分布を解析する。この解析データは制御部32に与
えられる。
【0058】制御部32は、FFT処理により得られた
受信パルス信号のスペクトル分布に対してしきい値レベ
ルを設定する。ここでは図4の如く、例えば、−35d
Bにしきい値を設定する。
【0059】そして、制御部32は、スペクトル分布が
しきい値と交わる点の横軸座標値、すなわち、周波数値
(f1,f2,…,fm)を全て読み取り、その値を順
次記憶する。そして、(f1,f2,…,fm)をデー
タとして種々の演算処理を施す。例えば、これらのデー
タからスペクトル幅Wi(W1=f2−f1、W2=f
3−f2、…、W(m−1)=fm−f(m−1):た
だし、iは1から(m−1)までの自然数)を演算した
り、またその平均値W(−)やWiの平均値からのずれ
の程度などを演算する。
【0060】そして、更に制御部32は上記演算結果に
基づきパルス配列回路25およびパルス列復元回路28
に与えるべき制御信号を生成する。このパルス列復元回
路28に与える制御信号は、例えば、図4(b)のごと
くスペクトル分布が高域側に偏っていることを示す結果
が得られたとしたならば、パルス配列回路25における
RAMの読出し速度を遅くすることによりパルス列間隔
を広げる方向に制御を行い、逆に低域側に偏っているこ
とを示す結果が得られたとしたならば、パルス配列回路
25におけるRAMの読出し速度を速くしてパルス列間
隔を狭める方向に制御を行うと言ったような制御信号で
ある。
【0061】すなわち、図4は、パルス繰返し周期によ
るスペクトル分布の違いを示した図であって、図4にお
ける(a)はパルス繰返し周期が一定である場合の分布
を示しており、しきい値レベルにおけるスペクトル幅W
iが一定となっている。一方、図4(b)は、パルス繰
返し周期が不規則である場合の分布を示しており、スペ
クトル幅が一定でない。つまり、高域側でパワスペクト
ル密度がしきい値レベルを定常的に超えており、パルス
間隔が短くなっている。
【0062】このように受信パルス列に対してFFT処
理を施すことで、受信パルス信号のスペクトル分布を求
め、このスペクトル分布におけるスペクトラム幅を一定
とすべく、パルス配列のための制御信号を制御部32に
より生成してパルス配列回路25に与え、パルスの配列
を行うことから、ラインスペクトラム成分を高精度で抽
出することが可能となり、受信復調の際の忠実度を高め
ることができる。
【0063】パルス列復元回路28では、以上の過程に
おいて強制的に一定間隔で配列されたパルス信号を、制
御部32からの制御信号に基づき元どおりの繰り返し間
隔に復元し、このパルス列を周波数位相復元部12に与
える。
【0064】すなわち、FFT処理部30ではメモリ回
路24から読み出され、周波数位相処理部11によって
周波数および位相の補正済みのパルス信号のスペクトル
分布情報を制御部32に与える。(FFT処理部30の
代わりにPRF測定器を用いた場合には、メモリ回路2
4から読み出され、周波数位相処理部11によって周波
数および位相の補正されたパルス信号からパルス繰り返
し周波数(PRF)を測定し、得られるPRIを制御部
32に与える。)制御部32はこれを用いて、図5
(a)に示すパルス配列回路25に入力されるパルス信
号列を、図5(b)に示すように、互いに同一のPRI
(図5中では、PRI1′=PRI2′=PRI3′)
となるパルス信号列に変換すべく、パルス配列回路25
を制御する。そして、フィルタ回路26を通過してパル
ス再配列回路28に入力されるパルス信号列を、図5
(c)に示す如く、メモリ回路24に記憶された時のP
RIとなるパルス信号列となるようにパルス再配列回路
28を制御する。
【0065】このようにして、元の繰り返し間隔に復元
されたパルス信号列は周波数位相復調部12に与えられ
る。
【0066】周波数位相復元部12は、図2の周波数調
整回路11bと位相調整回路11dと同様の周波数調整
回路と位相調整回路とからなり、周波数位相処理部11
で調整された周波数及び位相を持つパルスを制御部32
からの制御信号に基づき、元の周波数及び位相に復元す
る。
【0067】そして、この復元したパルス信号列の波形
データを復調処理回路29に与え、これにより復調処理
回路29では、ラインスペクトラム成分S1〜Snをデ
ータとして受信パルス信号の復調処理を施す。
【0068】以上、本発明を説明したが、要するに、本
発明は、バースト波状のパルス信号を受信するに当た
り、パルス信号の再配列を行う前に、各パルス信号の周
波数及び位相を測定し、再配列後の各パルスの周波数及
び位相がすべて等しくなるように調整処理を行うことに
より、各パルスの中心周波数及び位相にズレのある受信
パルス信号に対しても信号再生の忠実度の向上を図るよ
うにしたものであって、第1には、本発明においては、
到来するバースト波状のパルス信号列を受信して受信パ
ルス信号を得ると共に、この受信パルス信号のパルス配
列間隔を強制的に一定間隔に再配列した後、この再配列
したパルス列からラインスペクトラム成分を抽出するに
当たり、パルス信号の再配列を行う前に、各パルス信号
の周波数及び位相を測定し、この測定結果に基づいて再
配列後の各パルスの周波数及び位相がすべて等しくなる
ように調整処理を施すようにしたものである。
【0069】これにより、各パルスの中心周波数及び位
相にズレのある受信パルス信号に対しても信号再生の忠
実度の向上が図れるパルス信号受信装置及びそのパルス
信号処理方法を提供できる。
【0070】また、本発明は、到来するバースト波状の
パルス信号列を受信して受信パルス信号を得ると共に、
この受信パルス信号のパルス配列間隔を強制的に一定間
隔に再配列した後、この再配列したパルス列からライン
スペクトラム成分を抽出し、これら抽出したラインスペ
クトラム成分を合成し、その後、元どおり繰り返し間隔
に復元するに当たり、パルス信号の再配列を行う前に、
各パルス信号の周波数及び位相を測定し、この測定結果
に基づいて再配列後の各パルスの周波数及び位相がすべ
て等しくなるように調整処理を施すようにしたものであ
る。
【0071】これにより、各パルスの中心周波数及び位
相にズレのある受信パルス信号に対しても信号再生の忠
実度の向上が図れるパルス信号受信装置及びそのパルス
信号処理方法を提供できる。
【0072】また、本発明は、到来するバースト波状の
パルス信号列を受信して受信パルス信号を得ると共に、
この受信パルス信号のパルス配列間隔を強制的に一定間
隔に再配列した後、この再配列したパルス列からライン
スペクトラム成分を抽出し、これら抽出したラインスペ
クトラム成分を合成し、その後、復元手段により元どお
り繰り返し間隔に復元するに当たり、パルス信号の再配
列を行う前に、各パルス信号の周波数及び位相を測定
し、この測定結果に基づいて再配列後の各パルスの周波
数及び位相がすべて等しくなるように調整処理を施すよ
うにし、前記復元手段の復元したパルス信号に対して元
の周波数および位相に戻す処理を施すようにしたもので
ある。
【0073】これにより、各パルスの中心周波数及び位
相にズレのある受信パルス信号に対しても信号再生の忠
実度の向上が図れるパルス信号受信装置及びそのパルス
信号処理方法を提供できる。
【0074】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、種々変形して実施可能である。
【0075】
【発明の効果】以上、詳述したように、この発明によれ
ば、各パルスの中心周波数及び位相にズレのある受信信
号に対しても信号再生の忠実度の向上が図れるようにな
るパルス信号受信装置及びパルス信号処理方法を提供で
きる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明の
実施例の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明装
置の構成要素である周波数位相処理部の構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明装
置における可変フィルタの特性制御方法を説明するため
のスペクトラム波形図である。
【図4】パルス繰返し周期によるスペクトル分布の違い
を示す図である。
【図5】本発明を説明するための図であって、本発明装
置におけるパルス信号列のPRIを制御する動作を示す
タイミング波形図である。
【図6】受信対象であるパルス信号を説明するために示
す波形図である。
【図7】受信パルスの再配列を説明する概念図である。
【図8】周波数スペクトラムの比較のための図であっ
て、各パルス信号の周波数および位相にズレが無い場合
でのパルス再配列後の信号のラインスペクトラムと、各
パルス信号の周波数および位相にズレがある場合でのパ
ルス再配列後のラインスペクトラム成分の分散状態を説
明するための図である。
【符号の説明】
11…周波数位相処理部 11a…周波数測定部 11b…周波数調整回路 11c…位相測定部 11d…位相調整回路 12…周波数位相復元部 21…アンテナ 22…周波数変換器 23…A/D変換器 24…メモリ回路 25…パルス配列回路 26…フィルタ回路261,262,〜,26n…中心
周波数を任意に設定可能な帯域フィルタ 27…合成器 28…パルス再配列回路 29…復調処理回路 30…FFT処理部 32…制御部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】到来するパルス信号列を受信して受信パル
    ス信号を得ると共に、この受信パルス信号のパルス配列
    間隔を一定間隔に再配列した後、この再配列したパルス
    列からラインスペクトラム成分を抽出するパルス信号受
    信装置において、 受信パルス信号の中心周波数を検出して基準パルス信号
    の中心周波数に対する偏り分を補正すると共に位相を検
    出して基準ポイントに対する位相差分を補正する周波数
    位相処理手段を設け、前記一定間隔に再配列する対象の
    パルスは、前記周波数位相処理手段による周波数位相補
    正済みの受信パルス信号とすることを特徴とするパルス
    信号受信装置。
  2. 【請求項2】到来するパルス信号を受信して受信パルス
    信号を得る受信手段と、 前記受信パルス信号の周波数と位相を検出してそれぞれ
    基準に対するずれ量を修正する周波数位相処理手段と、 前記周波数位相処理手段による修正済みの受信パルス信
    号のパルス配列間隔を、一定間隔に調整するパルス配列
    手段と、 このパルス配列手段から送出される受信パルス信号から
    ラインスペクトラム成分を抽出する抽出手段と、 前記受信パルス信号のスペクトラム成分情報を得る分析
    手段と、を具備することを特徴とするパルス信号受信装
    置。
  3. 【請求項3】到来するパルス信号を受信して受信パルス
    信号を得る受信手段と、 前記受信パルス信号の周波数と位相を検出してそれぞれ
    基準に対するずれ量を修正する周波数位相処理手段と、 前記周波数位相処理手段による修正済みの受信パルス信
    号のパルス配列間隔を、一定間隔に調整するパルス配列
    手段と、 このパルス配列手段から送出される受信パルス信号から
    ラインスペクトラム成分を抽出する抽出手段と、 前記受信パルス信号のスペクトラム成分情報を得る分析
    手段と、 前記ラインスペクトラム成分を抽出後の受信パルス信号
    のパルス配列間隔を元に戻す復元手段と、を具備するこ
    とを特徴とするパルス信号受信装置。
  4. 【請求項4】到来するパルス信号を受信して受信パルス
    信号を得る受信手段と、 前記受信パルス信号の周波数と位相を検出してそれぞれ
    基準に対するずれ量を修正する周波数位相処理手段と、 前記周波数位相処理手段による修正済みの受信パルス信
    号のパルス配列間隔を、一定間隔に調整するパルス配列
    手段と、 このパルス配列手段から送出される受信パルス信号から
    ラインスペクトラム成分を抽出する抽出手段と、 前記受信パルス信号のスペクトラム成分情報を得る分析
    手段と、 前記ラインスペクトラム成分を抽出後の受信パルス信号
    のパルス配列間隔を元に戻す復元手段と、 この復元手段によりパルス配列間隔を復元された受信パ
    ルス信号に対し、前記周波数位相処理手段による周波数
    および位相の補正分を復元すべく処理する周波数位相復
    元手段と、を具備することを特徴とするパルス信号受信
    装置。
  5. 【請求項5】到来するパルス信号を受信して受信パルス
    信号を得る受信手段と、 前記受信パルス信号の周波数と位相を検出してそれぞれ
    基準に対するずれ量を修正する周波数位相処理手段と、 前記周波数位相処理手段による修正済みの受信パルス信
    号のパルス配列間隔を、一定間隔に調整するパルス配列
    手段と、 このパルス配列手段から送出される受信パルス信号から
    ラインスペクトラム成分を抽出する抽出手段と、 前記受信パルス信号のスペクトラム成分情報を得る分析
    手段と、 前記ラインスペクトラム成分を抽出後の受信パルス信号
    のパルス配列間隔を元に戻す復元手段と、 この復元手段によりパルス配列間隔を復元された受信パ
    ルス信号に対し、前記周波数位相処理手段による周波数
    および位相の補正分を復元すべく処理する周波数位相復
    元手段と、この復元された周波数位相復元手段による復
    元処理済みの受信パルス信号に対して前記ラインスペク
    トラム成分に基づき復調処理を施す復調手段とを具備す
    ることを特徴とするパルス信号受信装置。
  6. 【請求項6】到来するパルス信号列を受信して受信パル
    ス信号を得ると共に、この受信パルス信号のパルス配列
    間隔を一定間隔に再配列した後、この再配列したパルス
    列からラインスペクトラム成分を抽出するに当たり、パ
    ルス信号の再配列を行う前に、各パルス信号の周波数及
    び位相を測定し、この測定結果に基づいて再配列後の各
    パルスの周波数及び位相がすべて等しくなるように調整
    処理を施すことを特徴とするパルス信号受信装置のパル
    ス処理方法。
  7. 【請求項7】到来するパルス信号列を受信して受信パル
    ス信号を得ると共に、この受信パルス信号のパルス配列
    間隔を一定間隔に再配列した後、この再配列したパルス
    列からラインスペクトラム成分を抽出し、これら抽出し
    たラインスペクトラム成分を合成し、その後、元どおり
    繰り返し間隔に復元するに当たり、パルス信号の再配列
    を行う前に、各パルス信号の周波数及び位相を測定し、
    この測定結果に基づいて再配列後の各パルスの周波数及
    び位相がすべて等しくなるように調整処理を施すことを
    特徴とするパルス信号受信装置のパルス処理方法。
  8. 【請求項8】到来するパルス信号列を受信して受信パル
    ス信号を得ると共に、この受信パルス信号のパルス配列
    間隔を強制的に一定間隔に再配列した後、この再配列し
    たパルス列からラインスペクトラム成分を抽出し、これ
    ら抽出したラインスペクトラム成分を合成し、その後、
    復元手段により元どおり繰り返し間隔に復元するに当た
    り、パルス信号の再配列を行う前に、各パルス信号の周
    波数及び位相を測定し、この測定結果に基づいて再配列
    後の各パルスの周波数及び位相がすべて等しくなるよう
    に調整処理を施すようにし、前記復元手段の復元したパ
    ルス信号に対して元の周波数および位相に戻す処理を施
    すことを特徴とするパルス信号受信装置のパルス処理方
    法。
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